JP2003346637A - 配線用遮断器 - Google Patents
配線用遮断器Info
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Abstract
るばねを圧縮もしくは変形させる必要がなく、組み立て
が容易で製造コストを低減することができる配線用遮断
器を提供する。 【解決手段】縦方向に分割されたケースに組み込まれ、
異常電流が流れたときに過電流を遮断する電磁式の瞬時
引き外し装置を備えた配線用遮断器において、分割され
たケースの一方1aに瞬時引き外し片15を定位置に保
持するばね16を収納するばね収納部19を設け、分割
されたケースの他方1bにケースを合体させることによ
りばね16の荷重を瞬時引き外し片に加えるばね荷重発
生部21を設けた。
Description
外し装置を備えた配線用遮断器に関するものである。
を遮断するものであって、通常の過電流時に動作するバ
イメタルを利用した限時引き外し装置とともに、著しく
大きな過電流が流れたときに動作する瞬時引き外し装置
が設けられることが普通である。この瞬時引き外し装置
は基本的には回路電流を電磁コイルに流し、発生する電
磁力により瞬時引き外し片を吸着して瞬時引き外し片の
移動により引き外し機構を動作させるものであるが、最
近は配線用遮断器の小型化に伴い、電磁コイルは回路電
流が流れる導体にコ字型のヨークを装着したものが多く
使用されている。
ケースを縦方向に分割して片面から部品を装着、組み立
てるものが多く、瞬時引き外し装置は従来例えば図14
ないし図16に示すように組み込まれていた。瞬時引き
外し片は正常時はヨークから引き離された定位置に保持
され、過電流が流れた時に吸着されて引き外し機構を動
作させるものであり、瞬時引き外し片をヨークから引き
離された状態に保持するためにはばねが使用されてい
る。
クから引き離された状態に保持するためのばねにコイル
ばねを使用したもので、ケースの一方1aにヨーク14
が装着され、該ヨーク14に対向して瞬時引き外し片1
5が軸部15aを軸心として揺動自在に装着されてお
り、ばね16は瞬時引き外し片15の基端部とケースの
一方1aとの間に圧縮された状態で装着されている。ま
た、図15はばねにトーションばねを使用したもので、
ばね16は変形させた状態で瞬時引き外し片15の中間
部とケースの一方1aとの間に装着されている。これら
線ばねを使用する場合には、ばねをばねの弾発力に抗し
て圧縮もしくは変形させた状態で組み込む必要がある
が、小型化された配線用遮断器ではばねも小形となるた
め組み立てが困難であった。そのため多くの組み立て工
数を要し、コストが嵩むという問題があった。
るため、板ばねを使用して予めヨーク14と瞬時引き外
し片15をばね16で連結して一体のユニットとし、図
16に示すようにユニットを組み込むようにすることが
考えられた。しかしこのような構造では板ばねにばね性
と連結機能を兼ね備えさせるために板ばねを複雑な形状
とする必要があった。また、板ばねをヨーク14もしく
は瞬時引き外し片15のいずれかにカシメや溶接等で固
定しなければならず、これらの別工程によりユニット化
するためのコストにより結果的に全体のコストが増す可
能性があった。
を解決し、組み立て時に瞬時引き外し片を定位置に保持
するばねを圧縮もしくは変形させる必要がなく、組み立
てが容易で製造コストを低減することができる配線用遮
断器を提供するためになされたものである。
めになされた本発明の配線用遮断器は、縦方向に分割さ
れたケースに組み込まれ、異常電流が流れたときに過電
流を遮断する電磁式の瞬時引き外し装置を備えた配線用
遮断器において、分割されたケースの一方に瞬時引き外
し片を定位置に保持するばねの収納部を設け、分割され
たケースの他方にケースを合体させることによりばねの
荷重を瞬時引き外し片に加えるばね荷重発生部を設けた
ことを特徴とするものである。なお、ばねの収納部はト
ーションばねがケースに向かって垂直方向に収納される
構造とすることが好ましい。
て図を参照しながら具体的に説明する。図1及び図2は
分電盤に組み込まれ、主幹バーに接続されるプラグイン
式配線用遮断器に本発明を適用した例を示すもので、配
線用遮断器の縦方向に分割されたケースの一方1aに配
線用遮断器を構成する部品を装着し、ケースの他方を合
体させる直前の状態を示す正面図である。ケースの一方
1aの左端には電源側接続端子2、3が、右端に負荷側
接続端子4が設けてある。ここでは電源側接続端子2、
3は主幹バー接続用のプラグイン式端子、負荷側接続端
子4はねじなし端子としてあるが任意に変更可能であ
る。
りハンドル6が軸支させてあり、ケースの一方1aの内
部には開閉機構部7が設けてある。開閉機構部7は軸8
に軸支されて下部が振り子状に揺動する可動接触子9を
備えたものとしてあり、公知の引き外し機構が組み込ん
である。可動接触子9の先端には可動接点10が設けて
あり、可動接点10には負荷側接続端子4に接続された
固定接触子11の先端に設けた固定接点12が対向させ
てある。開閉機構部7はハンドル6を操作することによ
り可動接触子9を揺動させて可動接点10と固定接点1
2とを接触した閉路状態または離間させた開路状態に切
り替えるものであり、閉路状態で短絡等の大電流が流れ
た場合には後述する瞬時引き外し片15が引き外し機構
のトリガレバーに設けられた突起13を押すことにより
遮断されて開路状態となるものである。
4の開口部に対向する瞬時引き外し片15、瞬時引き外
し片15をヨーク14から離れた定位置に保持するばね
16から構成され、ヨーク14には回路電流が流れる導
体17が挿通してある。ヨーク14は図3に示すように
コ字型に成形したものであって、対向する瞬時引き外し
片15は図4に示すように基端側に揺動中心となる軸部
15a、先端部に突起13と係合する作用部15bを設
けたものであり、基端部は折り曲げてばね支承部15c
が設けてある。ハンドル6の操作により閉路状態とする
と突起13が作用部15bの直前に位置するように開閉
機構部7が構成してある。
た状態の瞬時引き外し装置部分の詳細を示すもので、図
5は要部を拡大して示す正面図、図6は図5のA−A部
における横断底面図である。ヨーク14はケースの一方
1aに設けられたヨーク装着部に装着されている。ケー
スの一方1aには瞬時引き外し片15の軸部15aを支
承する軸孔18とばね収納部19が設けてあり、ケース
の他方1bには図7に示すように軸孔18に対向する位
置に軸孔20が、ばね収納部19に対向する位置にばね
押入突起21が設けてある。ばね収納部19はばね16
の巻回された本体部分とほぼ同一寸法としてある。
ね16を装着する手順を示すもので、ヨーク14を装着
した図5及び図6の状態で瞬時引き外し片15をケース
の一方1aに臨ませ、軸部15aを軸孔18に挿入する
と図8及び図9の状態となる。次にばね16をばね収納
部19に臨ませ、ばね16をばね収納部19に落とし込
むと図10及び図11に示すようにばね16の本体部分
がばね収納部19に入り、遊端部がばね収納部19の端
縁と瞬時引き外し片15のばね支承部15cとに支承さ
れた状態となる。
aに臨ませ、ケースの他方1bをケースの一方1aに合
体させれば、ばね押入突起21がばね16を押し込み、
ばね16は図12及び図13に示すようにばね収納部1
9の端面とばね支承部15cとの間に変形されて押し込
まれることとなり、ばねの荷重が発生して瞬時引き外し
片15の下端部を図上左方に押すことになる。すなわ
ち、ばね押入突起21がばね荷重発生部となるわけであ
る。これにより瞬時引き外し片15は軸部15aの下方
を左方に押されて上部は右方へ移動し、上部がヨーク1
4から離れた状態に保持されることになる。このばね1
6の装着に際してはばね16を圧縮もしくは変形させる
必要がない。
ケースの一方1aとケースの他方1bとの間に隔壁を設
けるものとし、該隔壁のケースの一方1aに面する側に
はケースの他方1bと同様に軸孔20、ばね押入突起2
1を設け、該隔壁のケースの他方1bに面する側にはケ
ースの一方1aと同様に軸孔18、ばね収納部19を設
けることが好ましい。このような隔壁を使用することに
より同様の手順でケースの一方1aと隔壁の間に一方の
極のヨーク14、瞬時引き外し片15、ばね16を装着
することができ、隔壁とケースの他方1bとの間に他方
の極のヨーク14、瞬時引き外し片15、ばね16を装
着することができる。何れの極のばね16を装着するに
際してもばね16を圧縮もしくは変形させる必要はな
い。
いては、瞬時引き外し片15はばね16により確実に定
位置に保持されるものであり、ハンドル6の操作により
閉路した状態で接続された回路に著しく大きな過電流が
流れると、導体17に過電流が流れてヨーク14の開放
端に大きな磁力が発生し、瞬時引き外し片15が吸引さ
れる。瞬時引き外し片15がヨーク14に吸引されると
瞬時引き外し片15は軸部15aを軸心として揺動し、
作用部15bが突起13を押して開閉機構部7は遮断さ
れて開路状態となり、電流が遮断されることになる。
外し片を定位置に保持するばねを、組み立て時には自由
状態でばね収納部に落とし込み、ケースの他方を合体さ
せることによりばねの荷重を発生させるようにしたの
で、ばねの組み込み時にばねを圧縮もしくは変形させる
必要がなく、組み立てが容易で多くの組み立て工数を要
しない利点がある。したがって、従来の問題を全て解決
した配線用遮断器を提供するものとして業界に寄与する
ところ極めて大である。
造図である。
造図である。
図、Cは平面図である。
は側面図である。
る。
る。
装置部分の詳細を示す正面図である。
る。
部分の詳細を示す正面図である。
である。支承部の斜視図である。
部分の詳細を示す内部の正面図である。
である。
面図である。
の正面図である。
要部の正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】縦方向に分割されたケースに組み込まれ、
異常電流が流れたときに過電流を遮断する電磁式の瞬時
引き外し装置を備えた配線用遮断器において、分割され
たケースの一方に瞬時引き外し片を定位置に保持するば
ねの収納部を設け、分割されたケースの他方にケースを
合体させることによりばねの荷重を瞬時引き外し片に加
えるばね荷重発生部を設けたことを特徴とする配線用遮
断器。 - 【請求項2】ばねの収納部をトーションばねがケースに
向かって垂直方向に収納される構造としたことを特徴と
する請求項1に記載の配線用遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002157701A JP4155761B2 (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | 配線用遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002157701A JP4155761B2 (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | 配線用遮断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003346637A true JP2003346637A (ja) | 2003-12-05 |
JP4155761B2 JP4155761B2 (ja) | 2008-09-24 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002157701A Expired - Fee Related JP4155761B2 (ja) | 2002-05-30 | 2002-05-30 | 配線用遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4155761B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010140818A (ja) * | 2008-12-12 | 2010-06-24 | Mitsubishi Electric Corp | 回路遮断器 |
JP2010262782A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Kawamura Electric Inc | 回路遮断器の電磁引き外し装置 |
JP2020155332A (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | テンパール工業株式会社 | 回路遮断器 |
JP2021193690A (ja) * | 2019-03-20 | 2021-12-23 | テンパール工業株式会社 | 回路遮断器 |
-
2002
- 2002-05-30 JP JP2002157701A patent/JP4155761B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2021193690A (ja) * | 2019-03-20 | 2021-12-23 | テンパール工業株式会社 | 回路遮断器 |
JP7233125B2 (ja) | 2019-03-20 | 2023-03-06 | テンパール工業株式会社 | 回路遮断器 |
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