JP2003346465A - 記録装置および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents

記録装置および方法、記録媒体、並びにプログラム

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JP2003346465A
JP2003346465A JP2002110047A JP2002110047A JP2003346465A JP 2003346465 A JP2003346465 A JP 2003346465A JP 2002110047 A JP2002110047 A JP 2002110047A JP 2002110047 A JP2002110047 A JP 2002110047A JP 2003346465 A JP2003346465 A JP 2003346465A
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秀一 仲井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 音楽の検索を迅速に実行する。 【解決手段】 1枚のCD-EXTRAディスク40を、ファー
ストリードインエリア41、ファーストユーザデータエ
リア42、およびファーストリードアウトエリア43に
より構成される第1セッションと、セカンドリードイン
エリア44、セカンドユーザデータエリア45、および
セカンドリードアウトエリア46により構成される第2
セッションに区分する。そして、ファーストユーザデー
タエリア42には、オーディオトラックを、オーディオ
トラックC,A,Bの順番で記録し、セカンドユーザデ
ータエリア45には、オーディオトラックの記録順(ト
ラックナンバ)をファイル名とした画像データ51乃至
53が記録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録装置および方
法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、より迅
速に目的の曲を検索することができるようにした記録装
置および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、記録メディアの記録容量の大容量
化、および音声の圧縮技術の進歩により、1つの記録メ
ディアに、多数の音楽データを記録することができるよ
うになってきている。
【0003】例えば、MP(MPEG-1 Audio Layer)3、WMA(W
indows(R) Media Audio)、およびATRAC(Adaptive TRans
form Acoustic Coding)3などのオーディオ圧縮技術を用
いることにより、CD(Compact Disk)なら200曲前後、MD
(Mini Disk(商標))なら100曲前後が、1枚の記録メディ
アに記録可能となる。
【0004】このように、多数の曲が記録された記録メ
ディアを再生する場合、ユーザは、曲名、トラック番
号、アーティスト名などの文字情報を昇順に並べたリス
トを参照して、目的の曲を検索する。この場合、ユーザ
は、何百曲もあるリストの中から、目的の曲を探し出さ
なくてはならず、ユーザにとって使い勝手がよくなかっ
た。
【0005】そのような問題を解決するために、CDで
は、パーソナルコンピュータなどで利用されているISO9
660やUDF(Universal Disk Format) file systemを採用
し、フォルダ(サブディレクトリ)を作成して、複数の曲
を、音楽の分野毎、アーティスト毎、またはアルバム毎
に、まとめることが一般的になってきている。また、MD
においては、グループ機能などが提案されている。
【0006】このようにする事により、多数の曲を、ア
ルバムタイトルやアーティスト毎にまとめて管理するこ
とが可能となり、ユーザは、より迅速に目的の曲を探し
出すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ような曲の管理方法においては、ユーザが、アルバムや
曲のタイトルをしっかりと記憶していることを前提とし
ており、ユーザがアルバムや曲のタイトルをうろ覚えで
あったり、知らなかったりした場合、ユーザは、目的の
曲を検索するまでに、長時間要したり、探し出すことが
できないことがあるという課題があった。特に、ハード
ディスクや、CDなどの記録媒体に、数百のトラック、ま
たはアルバムが記録されている場合、そのタイトルのリ
ストも数百になるため、その中から所望の曲を探し出す
ことは、ユーザにとって、負担であった。
【0008】また、ユーザは、頻繁に聴く曲のタイトル
は記憶している場合が多いが、たまにしか聴かない曲の
タイトルは、うろ覚えである場合が多い。従って、聴き
たい曲のタイトルをはっきりと記憶していない場合、ユ
ーザは、結局、曲をまとめてある複数のフォルダを、1
つ1つ開いて、目的の曲らしいと思われるタイトルの曲
を、1つ1つ再生してみなければならないことがあった。
【0009】このような課題が発生する原因として、多
数の曲を管理する際に、アルバムや曲のタイトルなどの
文字情報により管理しているため、それらの文字情報が
ユーザの記憶に残りづらいことが挙げられる。
【0010】また、文字情報により複数の曲を管理する
場合、新たに曲を記録するときに、アルバムや曲のタイ
トルを取得する必要がある。予めアルバムや曲のタイト
ルが音楽データに付されていたり、インターネットを介
して供給されている場合、そこからタイトルを取得し
て、タイトルを登録することができるが、アルバムや曲
のタイトルが、音楽データに付されていなかったり、イ
ンターネットを介して供給されていない場合、ユーザ
は、操作部を操作して、タイトルを手入力しなければな
らず、ユーザに負担を強いるという課題があった。
【0011】本発明は、このような状況に鑑みてなされ
たものであり、より迅速に曲を検索することができるよ
うにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の記録装置
は、1以上のオーディオトラックのデータを取得する第
1の取得手段と、1以上のオーディオトラックに対応す
る画像のデータを取得する第2の取得手段と、第1の取
得手段により取得されたオーディオトラックのデータを
記録すると共に、第2の取得手段により取得された画像
のデータを、オーディオトラックと対応付けた名称で記
録する記録手段とを備えることを特徴とする。
【0013】前記記録手段には、前記オーディオトラッ
クのデータ、および前記画像のデータを、同一の情報記
録媒体に記録するようにさせることができる。
【0014】前記記録手段には、前記オーディオトラッ
クのデータが記録されるトラックナンバを、前記画像の
データを含むファイルの名称として記録するようにさせ
ることができる。
【0015】前記情報記録媒体は、CD-EXTRAディスクで
あるようにすることができる。
【0016】前記記録手段には、前記オーディオトラッ
クのタイトルを、前記画像のデータを含むファイルの名
称として記録するようにさせることができる。
【0017】前記記録手段には、複数の前記オーディオ
トラックをまとめたアルバムフォルダに対応する前記画
像のデータを記録するようにさせることができる。
【0018】前記記録手段により記録された1以上の前
記画像を表示する表示手段と、表示手段により表示され
た1以上の前記画像の中からの前記画像の選択を受け付
ける受付手段と、受付手段により受け付けられた前記画
像の名称に基づいて、前記画像に対応する前記オーディ
オトラックを検索する検索手段と、検索手段により検索
された前記オーディオトラックを再生する再生手段とを
さらに設けるようにすることができる。
【0019】本発明の第1の記録方法は、1以上のオー
ディオトラックのデータを取得する第1の取得ステップ
と、1以上のオーディオトラックに対応する画像のデー
タを取得する第2の取得ステップと、第1の取得ステッ
プの処理により取得されたオーディオトラックのデータ
を記録すると共に、第2の取得ステップの処理により取
得された画像のデータを、オーディオトラックと対応付
けた名称で記録する記録ステップとを含むことを特徴と
する。
【0020】本発明の第1の記録媒体のプログラムは、
1以上のオーディオトラックのデータを取得する第1の
取得ステップと、1以上のオーディオトラックに対応す
る画像のデータを取得する第2の取得ステップと、第1
の取得ステップの処理により取得されたオーディオトラ
ックのデータを記録すると共に、第2の取得ステップの
処理により取得された画像のデータを、オーディオトラ
ックと対応付けた名称で記録する記録ステップとを含む
ことを特徴とする。
【0021】本発明の第1のプログラムは、1以上のオ
ーディオトラックのデータを取得する第1の取得ステッ
プと、1以上のオーディオトラックに対応する画像のデ
ータを取得する第2の取得ステップと、第1の取得ステ
ップの処理により取得されたオーディオトラックのデー
タを記録すると共に、第2の取得ステップの処理により
取得された画像のデータを、オーディオトラックと対応
付けた名称で記録するように制御する記録制御ステップ
とをコンピュータに実行させる。
【0022】本発明の第2の記録装置は、オーディオト
ラックのデータを再生する再生手段と、再生手段により
オーディオトラックのデータが再生されている間に、画
像のデータを取得する取得手段と、取得手段により取得
された画像のデータを、再生手段により再生されていた
オーディオトラックと対応付けて記録する記録手段とを
備えることを特徴とする。
【0023】前記取得手段には、前記画像を撮影する撮
影手段を設けるようにすることができる。
【0024】前記撮影手段には、撮影した前記画像のデ
ータを送信する送信手段を設けるようにさせ、送信手段
により送信された前記画像のデータを受信する受信手段
を前記記録装置の本体にさらに設けるようにすることが
できる。
【0025】前記再生手段には、前記記録装置に記録さ
れた前記オーディオトラックのデータを再生するように
させることができる。
【0026】前記再生手段には、前記オーディオトラッ
クのデータが記録された記録媒体から、前記オーディオ
トラックのデータを読み出す読み出し手段と、読み出し
手段により読み出された前記オーディオトラックのデー
タに対応する音声を出力させる出力手段とを設けるよう
にさせ、前記記録手段には、読み出し手段により読み出
された前記オーディオトラックのデータを圧縮し、前記
取得手段により取得された前記画像と対応付けて記録す
るようにさせることができる。
【0027】前記オーディオトラックの付加情報を検索
する検索手段をさらに設けるようにし、前記記録手段に
は、前記オーディオトラックのデータと共に、検索手段
により検索された前記付加情報を記録するようにさせる
ことができる。
【0028】本発明の第2の記録方法は、オーディオト
ラックのデータを再生する再生ステップと、再生ステッ
プの処理によりオーディオトラックのデータが再生され
ている間に、画像のデータを取得する取得ステップと、
取得ステップの処理により取得された画像のデータを、
再生ステップの処理により再生されていたオーディオト
ラックと対応付けて記録する記録ステップとを含むこと
を特徴とする。
【0029】本発明の第2の記録媒体のプログラムは、
オーディオトラックのデータを再生する再生ステップ
と、再生ステップの処理によりオーディオトラックのデ
ータが再生されている間に、画像のデータを取得する取
得ステップと、取得ステップの処理により取得された画
像のデータを、再生ステップの処理により再生されてい
たオーディオトラックと対応付けて記録するように制御
する記録制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0030】本発明の第2のプログラムは、オーディオ
トラックのデータを再生する再生ステップと、再生ステ
ップの処理によりオーディオトラックのデータが再生さ
れている間に、画像のデータを取得する取得ステップ
と、取得ステップの処理により取得された画像のデータ
を、再生ステップの処理により再生されていたオーディ
オトラックと対応付けて記録するように制御する記録制
御ステップとをコンピュータに実行させる。
【0031】本発明の第3の記録媒体は、オーディオト
ラックのデータが記録されるとともに、画像が、オーデ
ィオトラックを識別する識別情報を含む情報により、オ
ーディオトラックと対応付けて記録されていることを特
徴とする。
【0032】本発明の第1の記録装置および方法、記録
媒体、並びにプログラムにおいては、1以上のオーディ
オトラックのデータが取得され、1以上のオーディオト
ラックに対応する画像のデータが取得される。そして、
取得されたオーディオトラックのデータが記録されると
共に、取得された画像のデータが、オーディオトラック
と対応付けた名称で記録される。
【0033】本発明の第2の記録装置および方法、記録
媒体、並びにプログラムにおいては、オーディオトラッ
クのデータが再生されている間に、画像のデータが取得
された場合、取得された画像のデータが、そのとき再生
されていたオーディオトラックと対応付けて記録され
る。
【0034】本発明の第3の記録媒体においては、オー
ディオトラックのデータが記録されるとともに、画像
が、オーディオトラックを識別する識別情報を含む情報
により、オーディオトラックと対応付けて記録される。
【0035】なお、記録装置は、独立した装置であって
も良いし、記録再生装置の記録処理を行うブロックであ
っても良い。
【0036】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を適用した光ディ
スク記録再生装置1の構成例を表している。図1におい
て、CPU11は、ROM12に記憶されているプログラム、
または記憶部20からRAM13にロードされたプログラ
ムに従って各種の処理を実行する。RAM13にはまた、C
PU11が各種の処理を実行する上において必要なデータ
なども適宜記憶される。
【0037】CPU11、ROM12、およびRAM13は、バ
ス14を介して相互に接続されている。このバス14に
はまた、入出力インタフェース15も接続されている。
【0038】入出力インタフェース15には、ユーザか
らの操作の入力を受け付ける複数のボタンなどにより構
成される操作入力部16、スピーカ18からの音声の出
力を制御する音声出力制御部17、CRT(Cathode-Ray T
ube)、LCD(Liquid CrystalDisplay)などよりなるデ
ィスプレイ19、ハードディスクなどより構成される記
憶部20、モデム、ターミナルアダプタなどより構成さ
れる通信部21、書き込み、書き換えが可能な光ディス
ク23への情報の書き込み、書き換えを行うCD-R/RWド
ライブ22が接続されている。通信部21は、インター
ネットを含むネットワークを介しての通信処理を行う。
【0039】入出力インタフェース15にはまた、必要
に応じてドライブ24が接続され、磁気ディスク25、
光ディスク26、光磁気ディスク27、或いは半導体メ
モリ28などが適宜装着され、それらから読み出された
コンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部20に
インストールされる。
【0040】次に、図2のフローチャートを参照して、
光ディスク記録再生装置1の光ディスク23への音楽の
記録処理について説明する。なお、図2のフローチャー
トの処理は、基本的に、CPU11が光ディスク記録再生
装置1の全体を制御することにより実行される。
【0041】記憶部20、磁気ディスク25、光ディス
ク26、光磁気ディスク27、もしくは半導体メモリ2
8には、事前にオーディオトラック(音楽のデータのこ
と。以下、オーディオデータとも称する)が記録されて
おり、記憶部20、磁気ディスク25、光ディスク2
6、光磁気ディスク27、もしくは半導体メモリ28に
記録されたオーディオトラックの光ディスク23への記
録の指示が操作入力部16から入力されたのち、ステッ
プS1において、操作入力部16を介して、光ディスク
23に記録するオーディオトラックの選択を受け付け
る。
【0042】ステップS2において、CPU11は、ディ
スプレイ19にステップS1で選択を受け付けたオーデ
ィオトラックに対応して記録する画像データを指定する
ように、ユーザに促す案内を表示させ、画像データが指
定されたか否かを判定し、画像データが指定された場
合、ステップS3に進み、CPU11は、ユーザにより指
定された画像データを取得する。その後、ステップS4
に進む。
【0043】なお、ステップS2において、ユーザは、
通信部20を介してインターネット上から受信した画像
データ、または、記憶部20、磁気ディスク25、光デ
ィスク26、光磁気ディスク27、もしくは半導体メモ
リ28に記録されている画像データの中から、所望の画
像データを指定することが可能である。
【0044】ステップS2において、操作入力部16を
介して、ユーザより、画像データが指定されなかった場
合、ステップS3をスキップして、ステップS4に進
む。
【0045】ステップS4において、CPU11は、ステ
ップS2でユーザにより選択されたオーディオトラック
の、光ディスク23への記録が指示されたか否かを判定
し、光ディスク23への記録が指示されていない場合、
ステップS1に戻って、光ディスク23に、さらに記録
するオーディオトラックの選択を受け付ける。
【0046】このようにして、ステップS1乃至ステッ
プS4を繰り返して、ユーザより、光ディスク23に記
録する1以上のオーディオトラックの選択を受け付ける
ことができる。図3は、ステップS1乃至ステップS4
を繰り返して、ユーザにより選択されたオーディオトラ
ック、および対応する画像データの例を示している。図
3には、ユーザにより光ディスク23への記録が指定さ
れた順番に、オーディオトラックA、オーディオトラッ
クB、およびオーディオトラックCが示されている。ま
た、各オーディオトラックにそれぞれ対応する画像デー
タA乃至画像データCが示されている。
【0047】その後、操作入力部16より、光ディスク
23への記録の指示が入力されると、ステップS4にお
いて、CPU11が、オーディオトラックの、光ディスク
23への記録が指示されたと判定し、処理はステップS
5に進む。
【0048】ステップS5において、CPU11は、ステ
ップS1乃至ステップS4で、光ディスク23への記録
が指定された1以上のオーディオトラックの、光ディス
ク23への記録の順番の指定を受け付ける。ユーザは、
操作入力部16を介して、光ディスク23へのオーディ
オトラックの記録の順番を指定することができる。
【0049】なお、ステップS1乃至ステップS4で、
光ディスク23への記録が指定されたオーディオトラッ
クが1つだけだった場合、ステップS5はスキップされ
る。
【0050】ステップS6において、CPU11は、ステ
ップS5で、ユーザにより指定された記録順に、オーデ
ィオトラックのリストを作成する。
【0051】図4は、ステップS1乃至ステップS4
で、図3に示されるように選択されたオーディオトラッ
クA乃至オーディオトラックCが、ユーザにより、光デ
ィスク23への記録順に従って並べ変えられたリストを
示している。
【0052】すなわち、図4は、ユーザにより、オーデ
ィオトラックC、オーディオトラックA、オーディオト
ラックBの順番で記録することが指定された例を示して
いる。
【0053】ステップS7において、CPU11は、オー
ディオトラックを記録する順番に対応して、画像データ
のファイル名を設定する。CPU11は、光ディスク23
に1番目に記録させるオーディオトラックに対応する画
像データのファイル名を「1」に、光ディスク23に2
番目に記録させるオーディオトラックに対応する画像デ
ータのファイル名を「2」に、光ディスク23に3番目
に記録させるオーディオトラックに対応する画像データ
のファイル名を「3」にという具合に、光ディスク23
にn番目に記録させるオーディオトラックに対応する画
像データのファイル名を「n」に設定する。
【0054】例えば、図4に示されるように、光ディス
ク23に1番目に記録されるオーディオトラックCに対
応する画像データCのファイル名を「01.BMP」と
設定し、光ディスク23に2番目に記録されるオーディ
オトラックAに対応する画像データAのファイル名を
「02.BMP」と設定し、光ディスク23に3番目に
記録されるオーディオトラックBに対応する画像データ
Bのファイル名を「03.BMP」と設定する。
【0055】このように、光ディスク23へ記録する順
番を、ファイル名として採用することにより、オーディ
オトラックと画像データの対応付けを容易に実現するこ
とが可能となる。
【0056】なお、「BMP」は、画像の圧縮フォーマ
ットの1種であるBitMap(ビットマップ)の拡張子であ
る。画像データの圧縮方法は、ビットマップファイルに
限定されるものではなく、それ以外のもの、例えば、JP
EG(Joint Photographic Experts Group)、TIF(Tagged I
mage File Format)などを採用しても良い。以下、本明
細書中で説明する、その他の画像データも、上記の画像
データと同様に、任意の圧縮フォーマットとすることが
できる。
【0057】ステップS8において、CPU11からの指
令により、CD-R/RWドライブ22は、ステップS5で指
定された記録順に従って、オーディオトラックを光ディ
スク23のオーディオ記録領域に記録すると共に、ステ
ップS7でファイル名が設定された画像データを、光デ
ィスク23のデータ領域に記録する。
【0058】以上のようにして、光ディスク23に、オ
ーディオトラック、およびオーディオトラックに対応す
る画像データが記録される。
【0059】次に、図5乃至図7を参照しつつ、光ディ
スク23へのオーディオトラック、および画像データの
記録様式について説明する。まず、図5および図6を参
照して、通常の光ディスク30の記録様式と、本発明を
適用したCD-EXTRAディスク40の記録様式について比較
する。
【0060】図5は、通常の光ディスク30の記録様式
を示している。図5に示すように、光ディスク30は内
周からリードインエリア31、ユーザデータエリア3
2、およびリードアウトエリア33という記録領域を持
っている。また、リードインエリア31には、ディスク
30内のコンテンツの配置情報など、ディスク30を再
生する装置の、ディスク30へのアクセスに必要なデー
タの目次情報であるTOC(Table Of Contents)が記録され
る。ユーザデータエリア32には、オーディオトラック
やデータトラックなどのコンテンツ自体が記録される。
リードアウトエリア33はユーザデータエリア32の終
端であることを示す領域である。
【0061】それに対して、図6は、CD-EXTRAディスク
40の記録様式を示している。図6において、ファース
トセッションリードインエリア41、ファーストセッシ
ョンユーザデータエリア42、およびファーストセッシ
ョンリードアウトエリア43は、1つのセッションとし
てまとめられている。同様に、図6において、セカンド
セッションリードインエリア44、セカンドセッション
ユーザデータエリア45、およびセカンドセッションリ
ードアウトエリア46は、1つのセッションとしてまと
められている。
【0062】リードインエリア、ユーザデータエリア、
およびリードアウトエリアの3領域を1つのセッション
としてまとめて扱い、このセッションを繰り返し追記す
るようにしたディスクを、マルチセッションディスクと
呼ぶ。このマルチセッションディスクはパソコンなどに
搭載されているCD-Rドライブ、およびCD-RWドライブな
どで簡単に作成する事が可能である。
【0063】図6に示されるように、CD-EXTRAディスク
40は2つのセッションを持つマルチセッションディス
クであり、内周側の第1セッションにオーディオトラッ
クのみが記録され、外周側の第2セッションに、オーデ
ィオトラック以外のデータが記録される。ディスクの内
周側の第1セッションにオーディオトラックのみを記録
することにより、過去に出荷された光ディスク再生装置
との互換性や、データ領域を読み取れないオーディオ専
用機種(民生機器)との互換性を保っている。
【0064】また、外周側の第2セッションのデータ領
域には、コンピュータプログラムや画像情報などのデー
タ(=音声情報以外)が記録されている。パーソナルコ
ンピュータなどのデータ領域も読み取れる機器は、第2
セッションに書かれたデータ(コンテンツ)を読み出し
て、利用することができる。
【0065】次に、図7は、図6に示されたCD-EXTRAデ
ィスク40へのオーディオトラック、および画像データ
の記録例を示している。内周の第1セッション(ファー
ストセッションリードインエリア41、ファーストセッ
ションユーザデータエリア42、およびファーストセッ
ションリードアウトエリア43)にはオーディオトラッ
クのみが記録されている。このようにすることにより、
過去に発売された光ディスク再生装置との互換性が保た
れる(過去に発売された光ディスク再生装置でも、オー
ディオトラックの再生をすることができる)。
【0066】外周の第2セッションのユーザデータエリ
ア45には画像データが、ISO9660,UDF などのファイル
システムを構築して記録されている。
【0067】ここで、画像ファイル名を第1セッション
に保存したトラックナンバにすることで、画像データと
オーディオトラックのリンクが容易に可能になる。
【0068】すなわち、図7において、第1セッション
には、1番目にオーディオトラックCが、2番目にオー
ディオトラックAが、3番目オーディオトラックBが記
録されている。第2セッションには、第1セッションに
オーディオトラックを記録した順番(トラックナンバ)
を、画像データのファイル名として記録している。な
お、図7において示されている01.BMP51、0
2.BMP52、および03.BMP53は、セカンド
ユーザデータトラック45に記録される画像データを概
念的に示したものであり、実際に、画像そのものがCD-E
XTRAディスク40に印加されるわけではない(以下、他
の図においても同様)。
【0069】レッドブック(Red book)、および、オレン
ジブック(Orange book) 規格によって、CD-EXTRAディス
ク40に記録可能なオーディオトラックは1〜99まで
と規定されているため、画像データのファイル名は最大
で、"01.BMP"乃至"99.BMP"になる。ただし、拡張子は、
「.BMP」に限られるものではなく、画像データの圧縮タ
イプにより、例えば".BMP"、".JPG"、".TIF"などにな
る。
【0070】上記のようにトラック番号を画像ファイル
名にすることにより、2つのコンテンツをリンクする為
の「対応表」や「制御情報」を、別途、光ディスク23
に記録することが不要になり、組み込み機器などの資源
が限られたシステムでも容易にオーディオトラックと画
像データの対応付けを実現することができる。
【0071】さらに、スライドショーのように1曲に複
数の画像ファイルを対応させる場合は、再生中のどのタ
イミングで画像を表示するかという情報も含めてファイ
ル名にすれば良い。
【0072】例えば、1曲目の先頭(経過時間00分0
0秒)で表示するにはファイル名を"01-0000.BMP" と
し、経過時間15秒で表示する静止画は "01-0015.BMP"
というファイル名で保存すれば良い。よって、10秒
ごとに画像を更新するスライドショーでは、"01-0000.B
MP", "01-0010.BMP", "01-0020.BMP", "01-0030.BMP"乃
至"01-0100.BMP"というように、画像データのファイル
名を設定すれば良い。
【0073】また、スライドショーを見せるときに画像
を紙芝居のように瞬間的に切り替えるだけでなく、フェ
ードイン、フェードアウトのような演出も選択できるよ
うにしても良い。このときも上記手法と同じようにフェ
ードイン、フェードアウトのタイミングをファイル名に
設定することにより、音楽の再生時には、音楽と画像デ
ータの表示を同期させる事が可能である。
【0074】ところで、光ディスク記録再生装置1は、
光ディスク23に、オーディオデータ、および画像デー
タを記録する際に、複数の曲をフォルダに分類して記録
することも可能である。その場合、光ディスク記録再生
装置1は、オーディオデータ(曲)を、ISO9660やUDFな
どのファイルシステムにより管理する。すなわち、光デ
ィスク記録再生装置1は、オーディオデータを、トラッ
ク番号により管理する代わりに、ファイル名により管理
する。そこで、光ディスク記録再生装置1は、オーディ
オデータと画像データを対応付けて、光ディスクに記録
するために、オーディオデータと画像データのファイル
名を同一にして、光ディスクに記録する。
【0075】例えば、オーディオデータのファイル名
が、「HURUSATO.MP3」である場合、光ディスク記録再
生装置1は、そのオーディオデータにと対応する画像デ
ータに、例えば「HURUSATO.BMP」のようなファイル名
を設定し、光ディスクに記録する。すなわち、光ディス
ク記録再生装置1は、オーディオデータの拡張子「.MP
3」を除いた部分「HURUSATO」を、画像データのファイ
ル名「HURUSATO.BMP」に設定する(なお、「.BMP」
は、画像データの拡張子)。
【0076】以上のようにして、オーディオデータと画
像データを、対応付けて記録することにより、後に、そ
の光ディスクを再生する場合、光ディスク記録再生装置
1は、ユーザからの指示に従って、まず、光ディスクに
記録されている1以上の画像データを表示する。そし
て、表示された画像データの中から、ユーザにより所望
の画像データ(例えば、「HURUSATO.BMP」)が選択さ
れた場合、光ディスク記録再生装置1は、画像データと
同一のファイル名(「HURUSATO」)により光ディスクに
記録されているオーディオデータ(「HURUSATO.MP
3」)を検索し、再生する。
【0077】次に、図8のフローチャートを参照して、
複数の曲をフォルダに分類して記録する場合の、光ディ
スク記録再生装置1の、光ディスク23へのオーディオ
データ、および画像データの記録処理について説明す
る。
【0078】図8のステップS11乃至ステップS14
の処理は、図2のステップS1乃至ステップS4の処理
と同様である。すなわち、ステップS11において、CP
U11は、操作入力部16を介して、光ディスク23に
記録するオーディオデータの選択を受け付け、ステップ
S12において、ユーザより、画像データが指定された
か否かを判定し、画像データが指定された場合、ステッ
プS13に進み、ユーザにより指定された画像データを
取得する。その後、ステップS14に進む。
【0079】ステップS12において、操作入力部16
を介して、ユーザより、画像データが指定されなかった
場合、CPU11は、ステップS13の処理をスキップし
て、ステップS14に進む。
【0080】ステップS14において、CPU11は、ス
テップS12でユーザにより選択されたオーディオデー
タの、光ディスク23への記録が指示されたか否かを判
定し、光ディスク23への記録が指示されていない場
合、ステップS11に戻って、光ディスク23に、さら
に記録するオーディオデータの選択を受け付ける。
【0081】ステップS14において、CPU11が、ス
テップS12でユーザにより選択されたオーディオデー
タの、光ディスク23への記録が指示されたと判定した
場合、処理はステップS15に進む。
【0082】ステップS15において、CPU11は、オ
ーディオデータのファイル名に対応して、画像データの
ファイル名を設定する。
【0083】図9は、ステップS11乃至ステップS1
4の処理によって、光ディスク23への記録が指定さ
れ、ステップS15に処理によって、画像データのファ
イル名が設定されたオーディオデータの例を示してい
る。図9においては、オーディオデータA乃至オーディ
オデータEが指定され、対応する画像データA乃至画像
データEが指定されていることを示している。
【0084】また、オーディオデータA乃至オーディオ
データEのファイル名は、それぞれタイトルA.MP3乃至
タイトルE.MP3であり、画像データA乃至画像データE
のファイル名は、オーディオデータA乃至オーディオデ
ータEのファイル名に対応して、タイトルA.BMP乃至タ
イトルE.BMPであることを示している。このように、画
像データのファイル名は、オーディオデータのファイル
名に対応して、同一名称に設定される(ただし、勿論、
拡張子は異なる)。
【0085】次に、ステップS16において、CPU11
は、操作入力部16を介して、ユーザより、オーディオ
データのフォルダ管理の指示を受け付ける。すなわち、
ユーザより、複数の曲が選択された後、選択された複数
の曲をまとめるフォルダの生成要求を受け付ける。そし
て、CPU11は、操作入力部16を介して、ユーザよ
り、フォルダ名の入力を受け付ける。
【0086】図10は、ステップS11乃至ステップS
14で、図9に示されるように選択されたオーディオデ
ータA乃至オーディオデータEが、ユーザにより、フォ
ルダMとフォルダNに分けられ、光ディスク23への記
録順に従って並べ変えられたリストを示している。すな
わち、図10には、フォルダMにオーディオデータA、
オーディオデータC、およびオーディオデータDが分類
され、フォルダNにオーディオデータB、およびオーデ
ィオデータEが分類された場合の例が示されている。
【0087】ステップS17において、CPU11は、フ
ォルダと対応付けて記録する画像データの指定を受け付
ける。ステップS18において、CPU11は、ステップ
S17で指定された画像データのファイル名を、ステッ
プS16で入力されたフォルダ名と同一の名称に設定す
る。
【0088】図11は、図10に示されたフォルダMお
よびフォルダNに対応して、それぞれ指定された画像デ
ータM、および画像データNを示している。また、ステ
ップS17において、画像データMに「M.BMP」の
名称が、画像データNに「N.BMP」の名称が、それ
ぞれ設定されたことを示している。
【0089】ステップS19において、CPU11からの
指令により、CD-R/RWドライブ22は、オーディオデー
タおよび画像データを光ディスク23に記録する。
【0090】光ディスク23に記録されたオーディオデ
ータおよび画像データのファイルの、ディレクトリ構造
について図12に示す(なお、ファイル管理の詳細につ
いては、後述する)。図12において、ルートディレク
トリ61の1つ下の階層には、M.BMP62−1、フォル
ダM63−1、N.BMP62−2、およびフォルダN63
−2が配置されている。ここで、M.BMP62−1は、フ
ォルダM63−1に対応付けられた画像データであり、
N.BMP62−2は、フォルダN63−2に対応付けられ
た画像データである。
【0091】また、フォルダM63−1の1つ下の階層
には、タイトルA.BMP64−1、タイトルA.MP365−
1、タイトルC.BMP64−2、タイトルC.MP365−
2、タイトルD.BMP64−3、およびタイトルD.MP36
5−3が配置されている。ここで、タイトルA.MP365
−1、タイトルC.MP365−2、およびタイトルD.MP3
65−3は、図9に示されているオーディオデータに対
応している。また、タイトルA.BMP64−1は、タイト
ルA.MP365−1に対応付けられている画像データであ
り、タイトルC.BMP64−2は、タイトルC.MP365−
2に対応付けられている画像データであり、タイトル
D.BMP64−3は、タイトルD.MP365−3に対応付け
られている画像データである。
【0092】また、フォルダN63−2の1つ下の階層
には、タイトルB.BMP64−4、タイトルB.MP365−
4、タイトルE.BMP64−5、およびタイトルE.MP36
5−5が配置されている。ここで、タイトルB.MP365
−4、およびタイトルE.MP365−5は、図9に示され
ているオーディオデータに対応している。また、タイト
ルB.BMP64−4は、タイトルB.MP365−4に対応付
けられている画像データであり、タイトルE.BMP64−
5は、タイトルE.MP365−5に対応付けられている画
像データである。
【0093】以上のようにして、光ディスク23に、オ
ーディオデータ、オーディオデータに対応する画像デー
タ、およびフォルダに対応する画像データが、記録され
る。なお、オーディオデータは、所定の方法により圧縮
してから、光ディスクに記録するようにしても良い。
【0094】次に、MP3やMPEG-2 AAC(Moving Picture E
xperts Group-2 Advanced Audio Coding)などで圧縮さ
れたオーディオトラックの、光ディスク23への記録方
法について、図13を参照しつつ説明する。MP3やMPEG-
2 AACなどで圧縮されたオーディオトラックにはID3 TAG
などの埋め込みタグにより、トラック名、アーティスト
名、アルバム名を埋め込むことが可能である。さらにID
3 TAG規格version 2.2以降ではジャケット写真や、アー
ティスト写真などの画像データも含むようにすることが
可能である。
【0095】これらのMP3やMPEG-2 AACなどで圧縮され
たオーディオトラックおよび埋め込まれた画像データを
CDやMDに記録する場合、光ディスク記録再生装置1は、
画像データを扱えない機器でも、光ディスク23を再生
できるようにするために、先に図7を参照して説明した
ように、オーディオトラックを記録する領域と画像デー
タを記録する領域を分けて記録する。この場合にも画像
情報のファイル名をトラックナンバにする事で、オーデ
ィオトラックと画像データをリンクする為の「対応表」
や「制御情報」を、別途、作成および記録することが不
要になり、組み込み機器などの資源が限られた機器で
も、オーディオトラックと画像データを対応付けること
が容易に実現できる。
【0096】図13に示されるように、ID3 TAG versio
n 2.x を有するMP3ファイル81は、通常、ファイルの
後半にエンコードされたMP3オーディオデータ82があ
るので、このMP3オーディオデータ82をデコードした
後に、CD-EXTRAディスクのファーストユーザデータエリ
ア42に記録する。また、MP3ファイルの先頭にあるID3
TAG情報83には画像データが含まれていることがある
ので、この画像データを抜き出し、先のオーディオトラ
ックのトラックナンバと同じファイル名でCD-EXTRAディ
スク40の外周にあるセカンドユーザデータエリア45
に記録する。
【0097】次に、図14のフローチャートを参照しつ
つ、光ディスク記録再生装置1の光ディスク23の再生
処理について説明する。
【0098】CD-R/RWドライブ22に、光ディスク23
が挿入されたとき、ステップS41において、CPU11
は、CD-R/RWドライブ22を駆動して、光ディスク23
に、オーディオトラックと共に画像データが記録されて
いるか否かを判定し、光ディスク23に、オーディオト
ラックと共に画像データが記録されていた場合(図7に
示されるようなCD−EXTRAディスク40であった場合)、
ステップS42に進み、画像データを読み出し、ディス
プレイ19に表示させる。
【0099】ディスプレイ19には、例えば、図15に
示されるように、光ディスク23に記録されている曲に
対応する画像データ、および曲のタイトルが表示され
る。ここで、光ディスク23には、例えば、図4に示さ
れるようにオーディオトラック、および画像データが記
録されていたとする。すなわち、図4の画像データC
が、図15の1番左側に表示され、図4の画像データA
が、図15の中央に表示され、図4の画像データBが、
図15の右側に標示されているものとする。
【0100】ユーザは、操作入力部16を操作すること
により、ディスプレイ19に表示された画像データの中
から、所望の画像データを選択することができ、ステッ
プS43において、CPU11は、操作入力部16を介し
た、ユーザからの画像データの指定を受け付ける。例え
ば、ここで、ユーザにより、図15の1番右側の画像デ
ータB(曲のタイトルはタイトルB)が選択されたとす
る。
【0101】ステップS44において、CPU11は、ス
テップS43で選択された画像データに対応するオーデ
ィオトラックを特定する。例えば、ステップS43で、
図15の1番右側の画像データB(曲のタイトルはタイ
トルB)が選択された場合、CPU11は、画像データBの
ファイル名を検出する。画像データBのファイル名は
「03.BMP」なので、CPU11は、トラックナンバ
が3番のオーディオトラックが再生するべきトラックで
あると特定する。
【0102】ステップS47において、CPU11は、CD-
R/RWドライブ22を駆動して、ステップS44で特定さ
れたオーディオトラックの音声データを読み出し、音声
出力制御部17に供給する。音声出力制御部17は、供
給された音声データに基づいて、スピーカ18より、音
声を出力させる。例えば、ステップS44で、トラック
ナンバが3番のオーディオトラックが再生するべきトラ
ックであると特定された場合、ステップS47におい
て、スピーカ18より、トラックナンバが3番の曲が出
力される。
【0103】ステップS41において、CPU11が、光
ディスク23に、オーディオトラックと共に画像データ
は記録されていないと判定した場合、処理はステップS
45に進む。
【0104】ステップS45において、CPU11は、CD-
R/RWドライブ22を駆動して、光ディスク23より、オ
ーディオトラックのタイトル(曲名)を読み出し、ディス
プレイ19に表示させる。
【0105】ステップS46において、CPU11は、操
作入力部16を介して、ユーザより、再生するオーディ
オトラックの選択を受け付ける。
【0106】ステップS47において、CPU11は、ス
テップS46で選択されたオーディオトラックの音声デ
ータを読み出し、音声出力制御部17に供給する。音声
出力制御部17は、供給された音声データに基づいて、
スピーカ18より、音声を出力させる。
【0107】ステップS48において、CPU11は、光
ディスク23に画像データが記録されているか否かを判
定し、光ディスク23に画像データが記録されている場
合、ステップS49に進み、CPU11は、画像データ、
および演奏時間をディスプレイ19に表示させる。ステ
ップS48において、CPU11が、光ディスク23に画
像データは記録されていないと判定した場合、ステップ
S50に進み、CPU11は、演奏時間をディスプレイ1
9に表示させる。
【0108】ステップS51において、CPU11は、オ
ーディオトラックの再生が終了するか否かを判定し、再
生が終了するまで、ステップS48に戻って、ステップ
S48以降の処理を繰り返す。再生中のオーディオトラ
ックの再生がすべて終了した場合、または、ユーザによ
り、再生の終了指示が入力された場合、ステップS51
において、CPU11は、オーディオトラックの再生を終
了すると判定し、画像データ、および演奏時間の表示を
終了する。
【0109】以上のようにして、図7のように、光ディ
スク23に画像データが記録されていた場合、光ディス
ク記録再生装置1は、画像データを表示させて、画像デ
ータを選択させることにより、ユーザに、再生する曲を
選択させる。
【0110】なお、ステップS42で読み出され表示さ
れる画像データのうち、再生されたオーディオトラック
に対応する画像データが、ステップS49で、ディスプ
レイ19に表示される。
【0111】また、上述においては、オーディオトラッ
クをフォルダに分類せずに記録させた光ディスク23を
再生する場合を例として説明したが、光ディスク23
に、例えば図12に示されるように、フォルダに分類し
てオーディオトラックが記録されていた場合の再生処理
は、以下のようになる。まず、CPU11は、CD-R/RWドラ
イブ22を駆動して、フォルダMおよびフォルダNに対
応する画像データ、すなわちM.BMP、およびN.BMPを読み
出し、図16に示されるように、ディスプレイ19に表
示させ、操作入力部16を介した、ユーザからのフォル
ダの選択を受け付ける。
【0112】例えば、図16の右側の画像データM.BMP
が、ユーザにより選択された場合、CPU11は、この画
像データの名称に基づいて、画像データと同一名称のフ
ォルダ、すなわちフォルダMを特定し、次に、特定され
たフォルダMに分類されているオーディオデータに対応
する画像データ、すなわち、タイトルA.BMP、タイトル
B.BMP、およびタイトルC.BMPを読み出して、図17に
示されるように、ディスプレイ19に表示させる。そし
て、図17に示される画像データの中から、ユーザから
の画像データの選択を受け付ける。
【0113】そして、画像データ(例えば、タイトル
A.BMP)が選択された場合、CPU11は、選択された画
像データの名称(タイトルA)に基づいて、同一の名称
のオーディオデータ(タイトルA.MP3)を特定し、その
オーディオデータの再生を開始させる。その後、CPU1
1は、オーディオデータの再生中に、再生中のオーディ
オデータ(タイトルA.MP3)に対応する画像データ(タ
イトルA.BMP)および演奏時間をディスプレイ19に表
示させる。なお、この場合、フォルダに対応する画像デ
ータ(M.BMP)、および再生中のオーディオデータに対
応する画像データ(タイトルA.BMP)の両方を、ディス
プレイ19に表示するようにさせることもできる。
【0114】以上のようにして、光ディスク記録再生装
置1は、光ディスク23に、オーディオトラックと画像
データを記録すると共に、光ディスク23から、オーデ
ィオトラックと画像データを読み出して、表示および再
生することができる。
【0115】次に、光ディスク23ではなく、ハードデ
ィスクにオーディオトラック、および画像データを記憶
させ、再生する場合について、オーディオサーバを例に
して説明する。本発明の一実施の形態であるオーディオ
サーバの概要について、図18を参照して説明する。こ
のオーディオサーバ201は、音楽CD203に記録さ
れているPCM(Pulse Code Modulation)データを読み出
し、ATRAC3方式によってエンコードし、得られる符号
化データをハードディスクドライブ258(図23)に
記録し、記録した符号化データを、上層側からフォルダ
リスト、フォルダ、アルバム、およびトラックなどの階
層構造をなすオブジェクトに対応付けて管理する。
【0116】フォルダリストには、1段下の階層に位置
する複数のフォルダおよびフォルダに対応する画像を含
めることができる。フォルダには、1段下の階層に位置
する複数のアルバムおよびアルバムに対応する画像を含
めることができる。アルバムには、1段下の階層に位置
する複数のトラックおよびトラックに対応する画像を含
めることができる。階層構造の最下層に位置するトラッ
クは、1曲分の符号化データと1対1に対応する。な
お、フォルダリストの1段下の階層に、アルバムを配置
したり、トラックを配置するようにすることも可能であ
る。また、フォルダの1段下の階層に、トラックを配置
するようにすることも可能である。
【0117】以下、符号化データをコンテンツデータと
も記述する。フォルダリスト、フォルダ、アルバム、ト
ラック、および画像データをオブジェクトとも記述す
る。ユーザは、オブジェクトを指定して各種のコマンド
を指令する。なお、オブジェクトの階層構造の詳細につ
いては、図55乃至図57を参照して後述する。
【0118】また、オーディオサーバ201は、音楽C
D203を再生したり、ハードディスクドライブ(以
下、HDDと記述する)258に記録されている符号化デ
ータをデコードしたりして、得られる音声信号をスピー
カ202から出力する。
【0119】さらに、オーディオサーバ201は、MS
スロット245(図22)に挿入されたマジックゲート
(商標)に対応するメモリースティック(商標)(以
下、MSと記述する)204や、コネクタ243(図2
2)に接続されるネットワークウォークマン(商標)な
どのポータブルデバイス(以下、PDと記述する)20
5に対して、HDD258に記録されている符号化データ
を、チェックアウト処理またはムーブアウト処理によっ
て記録するとともに、MS204やPD205に記録さ
れている符号化データを、チェックイン処理、ムーブイ
ン処理、またはインポート処理によってHDD258に記
録する。
【0120】ここで、マジックゲートとは、マジックゲ
ートに対応するMS204に記録するデータの暗号化
と、MS204を挿入して使用するオーディオサーバ2
01の相互認証との2つの技術によりデータの著作権を
保護するための技術であり、ディジタルオーディオデー
タの不正なコピー、再生、改ざんを防止することが可能
である。マジックゲートは、SDMI(Secure Digital Musi
c Initiative)規格に準拠している。
【0121】なお、HDD258に記録されているコンテ
ンツデータをチェックアウトする処理とは、HDD258
に記録されているコンテンツデータのコピーをMS20
4などに一時的に作成して利用するための処理である。
コンテンツデータのチェックアウト可能回数は予め設定
されており、チェックアウト処理によってチェックアウ
ト可能回数は1ずつ減少する。
【0122】また、MS204に記録されているコンテ
ンツデータをチェックインする処理とは、HDD258か
らMS204に一時的に再生したコンテンツデータのコ
ピーを消去するとともに、HDD258のチェックアウト
可能回数を1だけインクリメントして、チェックアウト
可能回数を元の値に復元する処理である。
【0123】また、HDD258に記録されているコンテ
ンツデータをMS204にムーブアウトする処理とは、
HDD258に記録されているコンテンツデータをMS2
04にコピーした後、HDD258に記録されていたコン
テンツデータを削除する一連の処理である。
【0124】また、MS204に記録されているコンテ
ンツデータをHDD258にムーブインする処理、および
インポートする処理とは、MS204に記録されている
コンテンツデータをHDD258にコピーした後、MS2
04に記録されていたコンテンツデータを削除する一連
の処理である。なお、オーディオサーバ201は、ムー
ブイン処理によってHDD258に記録されたコンテンツ
データを、他のMS204やPD205などに、ムーブ
アウトすることが可能であり、かつ、チェックアウトす
ることが可能である。しかしながら、オーディオサーバ
1は、インポート処理によってHDD258に記録された
コンテンツデータを、他のMS204やPD205など
に、チェックアウトすることは可能であるが、ムーブア
ウトすることは不可能である。
【0125】符号化データが記録されたMS204は、
オーディオサーバ201から取り出され、例えば、パー
ソナルコンピュータ206に装着されて、記録されてい
る符号化データが読み出されてデコードされる。
【0126】符号化データが記録されたPD205は、
符号化データをデコードし、得られる音声信号をヘッド
ホンから出力する。
【0127】リモートコントローラ207は、ユーザか
らの操作を受け付けて、対応する制御信号をオーディオ
サーバ201に送信する。なお、ユーザからの操作に
は、画像を選択する操作が含まれる。
【0128】次に、オーディオサーバ201の外観につ
いて、図19乃至図22を参照して説明する。図19
は、オーディオサーバ201の正面上方からの外観図で
ある。図20は、オーディオサーバ201の上面図であ
る。図21は、オーディオサーバ201の背面図であ
る。図22は、正面図である。
【0129】オーディオサーバ201の上面には、CD
を装着するCDトレイ(不図示)の蓋240が設けられ
ており、蓋240には、図20に示すように、パワーボ
タン211などのボタン類の他、各種の情報を表示する
ディスプレイ215が配置されている。パワー(POWER)
ボタン211は、オーディオサーバ201の電源をオン
・オフさせるときに操作される。ファンクション(FUNCT
ION)ボタン212は、音源として、音楽CD203、HD
D258、AUXイン端子231、MS204、およびPD
205のうちの1つを選択するときに操作される。
【0130】プレイモード(PLAY MODE)ボタン213
は、再生モードを、再生エリアに含まれる全てのトラッ
クを順次1回ずつ再生するノーマル再生、再生エリアに
含まれる全てのトラックを順次再生することを繰り返す
全曲リピート、1トラックだけを繰り返し再生する1曲
リピート、再生エリアに含まれる全てのトラックのなか
からランダムに選択して再生することを繰り返すランダ
ムリピート、または、HDD全体に含まれる全てのトラッ
クのなかからランダムに選択する様子のアニメーション
を表示するとともに選択したトラックを再生することを
繰り返すスロットマシン再生に切り替えるときに操作さ
れる。
【0131】ディスプレイ(DISPLAY)ボタン214は、
ディスプレイ215の表示内容を切り替えるときに操作
される。LCD(Liquid Crystal Display)などよりなるデ
ィスプレイ215は、動作状況やオーディオデータに関
わる情報を表示する。
【0132】音量(VOLUME)ボタン216は、出力する音
量を増減させるときに操作される。カーソルボタン21
7は、ディスプレイ215に表示されるカーソルを移動
させるときに操作される。セレクト(SELECT)ボタン21
8は、ディスプレイ215のカーソルで示されているオ
ブジェクトなどを選択するときや、検索時の昇順、降順
を切り替えるときに操作される。イレーズ(ELASE)ボタ
ン219は、トラックなどのオブジェクトを消去すると
きに操作される。エンタ(ENTER)ボタン220は、表示
されているメニューや、選択されているトラックなどの
オブジェクトを決定するときに操作される。メニュー/
キャンセル(MENU/CANCEL)ボタン221は、階層的に設
けられている各種の操作メニューを表示させるとき、ま
たはキャンセルするときに操作される。エクスチェンジ
(EXCHANGE)ボタン222は、MS204、またはPD2
05に対して、自動的にチェックイン処理およびチェッ
クアウト処理を施すときに操作される。
【0133】レコード(RECORD)ボタン223は、音楽C
D203のオーディオデータを再生しながらHDD258
に録音するときに操作される。ハイスピードレコード(H
I SPEED RECORD)ボタン224は、音楽CD203のオ
ーディオデータをHDD258に高速録音するときに操作
される。なお、この際にも録音されるオーディオデータ
の音声がスピーカ202などから出力される。停止ボタ
ン225は、実行中の再生や録音を中止するときに操作
される。再生/一時停止ボタン226は、再生の開始、
再生ポーズ、再生ポーズの解除を指示するときに操作さ
れる。頭出しボタン227は、現在のトラックまたは前
のトラックの頭出し、あるいは、巻き戻し再生を指示す
るときに操作される。頭出しボタン228は、次のトラ
ックの頭出し、または早送り再生を指示するときに操作
される。
【0134】なお、図示は省略するが、リモートコント
ローラ207には、蓋240に配置されているパワーボ
タン211などのボタン類と同等の機能を有するボタン
が配置されている。
【0135】オーディオサーバ201の背面には、図2
1に示すように、AUXイン端子231、ラインアウト端
子232、サブウーファ端子233、スピーカ(L,R)
端子234、リセットボタン235、およびDCイン端
子236が配置されている。
【0136】AUXイン端子231は、オーディオ出力機
器(不図示)を接続することができ、接続したオーディ
オ出力機器からのディジタルオーディオデータ、または
アナログの音声信号を入力することができる。ラインア
ウト端子232は、増幅機器(不図示)などを接続する
ことができ、接続した増幅機器にアナログ音声信号を出
力することができる。サブウーファ端子233は、サブ
ウーファ(不図示)を接続することができ、サブウーフ
ァに再生した音声信号の低周波成分を出力することがで
きる。スピーカ(L,R)端子234は、スピーカ202
を接続し、接続したスピーカ202に再生した音声信号
を出力することができる。リセットボタン235は、オ
ーディオサーバ201をリセットするときに操作され
る。DCイン端子236には、ACパワーアダプタ(不
図示)からのDC電力が供給される。
【0137】オーディオサーバ201の正面には、図2
2に示すように、オープンレバー241、受光部24
2、コネクタ243、アクセスランプ244、MSスロ
ット245、取り出しレバー246、およびヘッドホン
端子247が配置されている。オープンレバー241
は、蓋240を開けるときにスライドされる。受光部2
42は、リモートコントローラ207から送信される制
御信号を受信する。コネクタ243には、USB(Universa
l Serial Bus)端子が設けられており、USBケーブルを介
して、PD205、外付けHDD、キーボードなどを接続
することができる。
【0138】なお、コネクタ243に、IEEE1394端
子を設けるようにし、IEEE1394ケーブルを介してP
D205などを接続するようにしてもよい。または、い
わゆるBluetooth(商標)、あるいは、IEEE802.1
1b(いわゆる無線LAN)用の端子を設けて、無線通
信によってPD205などを接続するようにしてもよ
い。
【0139】アクセスランプ244は、MSスロット2
45に挿入されているMS204、またはコネクタ24
3に接続されているPD205などに対してデータの読
み書きが実行されている時に点滅する。MSスロット2
45には、MS204が挿入される。取り出しレバー2
46は、MSスロット245に挿入されているMS20
4を取り出すときに操作される。ヘッドホン端子247
は、ヘッドホンを接続することができ、接続したヘッド
ホンに再生した音声信号を出力することができる。
【0140】次に、オーディオサーバ201のハードウ
ェア的な構成例について、図23を参照して説明する。
オーディオサーバ201は、オーディオサーバ201の
全体を制御するメインCPU(Central Processing Unit)2
51を内蔵している。メインCPU251には、バス26
6を介して、フラッシュROM252、SDRAM253、USB
ホストコンとローラ254、DMAコントローラ255、
信号処理部260、イーサネット(登録商標)コントロ
ーラ/コネクタ267、およびPCMCIAコントローラ26
8が接続されている。
【0141】フラッシュROM252には、電源がオンと
されると直ちにメインCPU251によって起動が完了さ
れるRTOS(Real Time Operating System)271(図2
4)、各種の機能を実現するためにRTOS271上で実行
されるファームウェア(Firmware、図24を参照して後
述する)の他、機器ID、暗号キーなどが記憶されてい
る。SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memor
y)253は、メインCPU251が各種の処理を実行する
際、所定のデータやプログラムを一時的に記憶する。US
Bホストコンとローラ254は、コネクタ243を介し
て接続されるPD205などとのデータ通信を制御す
る。
【0142】DMA(Direct Memory Access)コントローラ
255は、バッファ256、CD-ROMドライブ257、HD
D258、およびエンコーダ/デコーダ259の間のデー
タ転送を制御する。SDRAMなどよりなるバッファ256
は、DMAコントローラ255が転送を制御するデータを
一時的にバッファリングする。CD-ROMドライブ257
は、CAV8倍速で音楽CD203に記録されているオー
ディオデータを読み出す。HDD258は、エンコーダ/デ
コーダ259が生成した符号化データなどを記憶する。
【0143】エンコーダ/デコーダ259は、CD-ROMド
ライブ257が読み出したPCMデータや、AUXイン端子2
31から入力されたオーディオデータを、132Kbpsモ
ード、105Kbpsモード、または66KbpsモードのATRA
C3方式を用い、最大8倍速、平均5倍速でエンコード
して符号化データを生成する。また、エンコーダ/デコ
ーダ259は、HDD258が記憶する符号化データをデ
コードする。さらに、エンコーダ/デコーダ259は、D
ES(Data Encryption Standard)エンジンを有しており、
符号化データを、オーディオサーバ201を構成する所
定の部品の機器IDと時刻とに基づいて生成する暗号キ
ーを用いて暗号化する。
【0144】例えば、HDD258が9ギガバイトの容量
を有し、エンコーダ/デコーダ259が105Kbpsモー
ドのATRAC3方式でエンコードする場合、HDD258に
は、約100枚分の音楽CD203(60分/枚)を録
音することができる。
【0145】信号処理部260は、マジックゲートメモ
リースティックインタフェース(以下、MGMS I/Fと記述
する)260−1、ウォータマークスクリーン(以下、
WMスクリーンと記述する)260−2、オーディオI
/F260−3、およびサンプリングレートコンバータ
(以下、SRCと記述する)260−4からなる。
【0146】MGMS I/F260−1は、MSコネクタ261
を介し、MSスロット245に挿入されるMS204に
対して相互認証を行い、その結果に基づいてデータの暗
号化、および暗号化されたデータの復号を実行する。W
Mスクリーン260−2は、信号処理部260を通過す
るオーディオデータに埋め込まれているSDMI規格のウォ
ータマーク(電子すかし、コピーの可否などを示す情報
など)を検出する。
【0147】オーディオI/F260−3は、AUXイン
端子231を介してディジタルオーディオデータを取得
し、SRC260−4に供給する。また、オーディオI/
F260−3は、バッファ256などから転送されたデ
ィジタルオーディオデータを、内蔵するバッファに適宜
バッファリングした後、AD/DA262に出力する。
【0148】SRC260−4は、オーディオI/F26
0−3からのディジタルオーディオデータのサンプリン
グレートを、44.1KHzに変換してエンコーダ/デコー
ダ259に出力する。
【0149】なお、図示は省略するが、さらに、信号処
理部260は、1倍速で動作するATRAC3方式のエンコ
ーダ/デコーダを内蔵している。
【0150】MSコネクタ261は、挿入されるMS20
4とMGMS I/F260−1とのデータ通信を中継する。A
D/DA262は、信号処理部260のオーディオI/
F260−3から入力されるディジタルオーディオデー
タをアナログの音声信号に変換して、ラインアウト端子
232、スピーカ端子234、またはヘッドホン端子2
47に出力する。また、AD/DA262は、AUXイン
端子231から入力されるアナログの音声信号をディジ
タル化してエンコーダ/デコーダ259に出力する。
【0151】イーサネット(登録商標)コントローラ/
コネクタ267は、イーサネット(登録商標)を介する
他の電子機器とのデータ通信を制御する。PCMCIA(Perso
nalComputer Memory Card International Association)
コントローラ268は、PCMCIA規格のICカードインタ
フェースを装備している.
【0152】メインCPU251には、ディスプレイドラ
イバ263、およびサブCPU264が接続されている。
ディスプレイドライバ263は、ディスプレイ215の
表示を制御する。サブCPU264は、特に、電源がオフ
であるときにおいて、電源部265の制御、本体のリセ
ット制御、内蔵時計のカウント、パワーボタン211な
どに対する操作の検知、受光部242の制御、AD/D
A262の制御などを実行する。電源部265は、DC
イン端子236から供給されるDC電圧を所定の電圧に
変換し、オーディオサーバ201の全体に供給する。
【0153】次に、以下に挙げるオーディオサーバ20
1の機能を実際に行うためにメインCPU251がフラッ
シュROM252から読み出して実行するファームウェア
について、図24を参照して説明する。なお、オーディ
オサーバ201の機能は、CDリッピング、CDレコー
ディング、HDレコーディング(ディジタル入力)、H
Dレコーディング(アナログ入力)、HDプレイ、CD
プレイ、MSプレイ、チェックアウト/チェックイン、
インポート、ムーブアウト/ムーブインなどであるが、
その詳細とファームウェアとの対応については、図45
乃至図54を参照して後述する。
【0154】ファームウェアは、4つのレイヤ、すなわ
ち、アプリケーションレイヤ(APP)272、アッパーミ
ドルウェアレイヤ(UMW)273、ロワーミドルウェアレ
イヤ(LMW)274、およびデバイスドライバレイヤ(DD)
275をなしている。
【0155】アプリケーションレイヤ272には、メイ
ンアプリケーション(以下、メインAPPと記述する)2
76、ハードディスクアプリケーション(以下、HD APP
と記述する)277、CDアプリケーション(以下、CD
APPと記述する)278、メモリースティックアプリケ
ーション(以下、MS APPと記述する)279、ポータブ
ルデバイスアプリケーション(以下、PD APPと記述す
る)280、および仮名漢字変換アプリケーション(以
下、FEP(Front End Processor)と記述する)281の各
モジュールが含まれる。
【0156】アプリケーションレイヤ272の各モジュ
ールは、オーディオサーバ201が実行可能な機能に関
わるユーザの操作に対応して、アッパーミドルウェアレ
イヤ273の対応するモジュールに処理を要求し、処理
の状況の表示を制御することによってユーザインタフェ
ースを提供する。
【0157】メインAPP276は、アプリケーションレ
イヤ272の各モジュールを統制する。例えば、起動時
において、起動画面を作成し、各モジュールを起動す
る。インプットミドルウェア298から通知されるユー
ザの操作を受け付けて、対応するモジュールに通知す
る。各モジュールからの表示データをディスプレイデバ
イスドライバ306に供給する。各モジュールの切替を
実行する。ユーザからの音量変更の操作に対応して、オ
ーディオIOミドルウェア(AIO)295に通知する。ユ
ーザからのセットアップ操作に対応して、各モジュール
に設定値を通知する。各モジュールで共通の設定情報
(プレイモードなど)を保持する。パワーオフの操作に
対応して各モジュールを終了させ、システムコントロー
ルミドルウェア(SYSTEM)299にパワーオフを要求す
る。
【0158】HD APP277は、HDD258を駆動させる
操作を受け付けて、ハードディスクミドルウェア282
に通知し、ハードディスクミドルウェア282の動作状
態を取得して表示データを生成する。
【0159】CD APP278は、CD-ROMドライブ257を
駆動させる操作を受け付けて、CDミドルウェア289
に通知し、CDミドルウェア289の動作状態を取得し
て表示データを生成する。
【0160】MS APP279は、MSスロット245に挿
入されたMS204に関わる操作を受け付けて、MSミ
ドルウェア290に通知し、MSミドルウェア290の
動作状態を取得して表示データを生成する。
【0161】PD APP280は、コネクタ243に接続さ
れたPD205に関わる操作を受け付けて、PDミドル
ウェア291に通知し、PDミドルウェア291の動作
状態を取得して表示データを生成する。
【0162】FEP281は、録音する音楽CD203の
タイトルなどを入力する際の仮名漢字変換を実行する。
【0163】アッパーミドルウェアレイヤ273には、
オーディオサーバ201の各機能をモデル化して実装し
た以下のモジュールから構成される。すなわち、ハード
ディスクミドルウェア(以下、HD MWと記述する)28
2、CDミドルウェア(以下、CD MWと記述する)28
9、MSミドルウェア(以下、MS MWと記述する)29
0、およびPDミドルウェア(以下、PD MWと記述す
る)291の各モジュールが含まれる。
【0164】HD MW282は、HDD258に記憶されてい
る符号化データを管理するHDCC283、CD MW289と
連携して音楽CD203のオーディオデータを圧縮し、
暗号化してHDD258に記録するCD RIPPING284、オ
ーディオIOミドルウェア295と連携してHDD258
に記録されている符号化データを復号し、伸張するHDPL
AY285、オーディオIOミドルウェア295と連携し
てAUXイン端子231から入力されるオーディオデータ
を圧縮し、暗号化してHDD258に記録するHDREC28
6、オーディオデータ、アルバム、フォルダ、およびフ
ォルダリストの名称を基に、画像データの名称を設定す
るIMAGE LINK287、MS MW290またはPD MW291と
連携して、MS204またはPD205とのチェックイ
ン、チェックアウトを制御するC IN/C OUT288から構
成される。
【0165】CD MW289は、CDデバイスドライバ3
03にCD-ROMドライブ257を制御させることによって
CDプレーヤとしての機能を実現する。MD MW290
は、オーディオIOミドルウェア295、およびMSフ
ァイルシステムミドルウェア296と連携してMSプレ
ーヤとしての機能を実現する。PD MW291は、USBホス
トミドルウェア297およびUSBホストデバイスドライ
バ305と連携することによってPD205を制御す
る。
【0166】ロワーミドルウェアレイヤ274には、ア
ッパーミドルレイヤ273の各モジュールが共用できる
機能をモデル化して実装した以下のモジュール、すなわ
ち、ハードディスクオブジェクトデータベースミドルウ
ェア(以下、HD DBと記述する)292、ハードディス
クファイルシステムミドルウェア(以下、HD FSと記述
する)293、MGRミドルウェア(MGR)294、オー
ディオIOミドルウェア(AIO)295、メモリースティ
ックファイルシステムミドルウェア(MS FS)296、USB
ホストミドルウェア(USB)297、インプットハンドル
ミドルウェア(INPUT)298、およびシステムコントロ
ールミドルウェア(SYSTEM)299が含まれる。ロワーミ
ドルウェアレイヤ274に含まれる各モジュールは、ア
ッパーミドルレイヤ273を構成する各モジュールから
呼び出される。
【0167】デバイスドライバレイヤ(DD)275には、
各ハードウェアデバイスをモデル化した以下のモジュー
ル、すなわち、ハードディスクデバイスドライバ30
0、デコーダ/エンコーダデバイスドライバ301、DM
Aデバイスドライバ302、CDデバイスドライバ30
3、信号処理部デバイスドライバ304、USBホストデ
バイスドライバ305、ディスプレイデバイスドライバ
306、通信ドライバ307、オーディオデバイスドラ
イバ308、キーデバイスドライバ309、パワーデバ
イスドライバ310、およびクロックデバイスドライバ
311が含まれる。なお、図24において、破線で囲ま
れたオーディオデバイスドライバ308乃至クロックデ
バイスドライバ311は、サブCPU264によって実行
される。各モジュールは、主に、ライブラリで構成され
ており、アッパーミドルウェアレイヤ273またはロワ
ーミドルウェア274に含まれるモジュールから、その
API(Application Program Interface)が呼び出される。
【0168】次に、HDD258に適用されるFAT(File Al
location Table)型ファイルシステム(データフォーマ
ット)について、図25乃至図37を参照して説明す
る。図25に示すように、HDD258には、符号化デー
タ(コンテンツデータ)をファイルとして記録するため
のファイル記録領域321と、ファイル記録領域321
に記録されたコンテンツデータが記録された位置を特定
するための情報を含むオブジェクトが記録されるオブジ
ェクト記録領域322が設けられる。
【0169】ファイル管理部323は、ファイルの作
成、新規に作成するファイルに対するIDの発行、ファ
イル記録領域321に対する書き込み、読み出し、削除
などのファイルに関わる一切の処理を実行する。ファイ
ル管理部323は、ロワーミドルウェアレイヤ274に
含まれるHD FS293に相当する。
【0170】オブジェクト管理部324は、オブジェク
ト記録領域322におけるオブジェクトの物理位置を認
識し、オブジェクトの書き込み、読み出し、削除などを
実行する。オブジェクト管理部324は、ロワーミドル
ウェアレイヤ274に含まれるHD DB292に相当す
る。なお、オブジェクトのデータベースによる管理につ
いては、図38乃至図54を参照して後述する。
【0171】図26は、ファイル記録領域321の論理
構造を示している。ファイル記録領域321は、ファイ
ル記録領域321における書き込み、読み出しの最小単
位である所定の容量のセクタに区画されている。全ての
セクタには、シリアルなセクタ番号が付与されている。
ファイル記録領域321は、所定の数のセクタによって
構成されるFATエリア、システムエリア、複数のクラス
タによって構成される。各クラスタには、固定長のクラ
スタ番号が付与されている。ファイル記録領域321に
記録されるファイルは、複数のクラスタが結合されて構
成される。
【0172】複数のクラスタの結合状態は、FAT341
(図27)と称されるテーブルに記録されている。FAT
341は、ファイル記録領域321のFATエリアに記録
されているが、ファイル管理部323が動作する際には
SDRAM253にも転送される。
【0173】図27は、FAT341の構造を示してい
る。FAT341は、FATヘッダ342と、各クラスタにそ
れぞれ対応する複数のFATエントリ344から構成され
る。ヘッダ342には、空きクラスタリスト開始番号記
録領域343が含まれている。空きクラスタリスト開始
番号記録領域343には、データが記録されていない一
連の空きクラスタの先頭のクラスタ番号が記録される。
空きクラスタが存在しない場合、空きクラスタリスト開
始番号記録領域343には、−1=0xFFFFFFFFが記録さ
れる。
【0174】FATエントリ344には、対応するクラス
タに付与されているクラスタ番号と同一のエントリ番号
が付与されている。例えば、クラスタ番号1に対応する
FATエントリには、エントリ番号1が付与されている。
以下、エントリ番号1のFATエントリを、FATエントリE
(1)とも記述する。FATエントリ344は、P欄34
5とN欄346に区分けられている。
【0175】FATエントリ344のP欄345には、対
応するクラスタの前方に連結されるクラスタに付与され
ているクラスタ番号が記録される。前方に連結されるク
ラスタが存在しない場合、すなわち、対応するクラスタ
がファイルの先頭である場合、P欄345には、0xFFFF
FFFFが記録される。
【0176】FATエントリ344のN欄346には、対
応するクラスタの後方に連結されるクラスタに付与され
ているクラスタ番号が記録される。後方に連結されるク
ラスタが存在しない場合、すなわち、対応するクラスタ
がファイルの末尾である場合、N欄346には、0xFFFF
FFFFが記録される。
【0177】例えば、ファイル記録領域321に1つの
ファイルだけが、クラスタ番号1,5,6,8,12が
付与されている5つのクラスタに記録されている場合、
図28に示すように、エントリ番号1(0x00000001)の
FATエントリE(1)のP欄には、前方に連結されるク
ラスタが存在しないことを示す0xFFFFFFFFが記録され、
N欄には、後方に連結されるクラスタに付与されている
クラスタ番号5(0xFFFFFFFF)が記録される。
【0178】エントリ番号5(0x00000005)のFATエン
トリE(5)のP欄には、前方に連結されるクラスタに
付与されているクラスタ番号1(0x00000001)が記録さ
れ、N欄には、後方に連結されるクラスタに付与されて
いるクラスタ番号6(0x00000006)が記録される。
【0179】エントリ番号6,8のFATエントリE
(6),E(8)にも、同様に記録がなされる。
【0180】エントリ番号12(0x0000000C)のFATエ
ントリE(12)のP欄には、前方に連結されるクラス
タに付与されているクラスタ番号8(0x00000008)が記
録され、N欄には、後方に連結されるクラスタが存在し
ないことを示す0xFFFFFFFFが記録される。
【0181】空きクラスタリスト開始番号記録領域34
3には、いまの場合、クラスタ番号(0x00000002)のク
ラスタから、クラスタ番号(0x00000014)までの一連の
クラスタが空きクラスタであるので、その先頭を示すク
ラスタ番号(0x00000002)が記録される。
【0182】図29は、クラスタ番号1,5,6,8,
12が付与されている5つのクラスタに1つのファイル
が記録される様子を示している。ファイルの先頭のクラ
スタ(いまの場合、クラスタ1)には、ファイルのサイ
ズの関わる情報を記録するサイズ記録領域351が設け
られる。ファイルのデータは、2番目のクラスタ(いま
の場合、クラスタ5)以降に記録される。なお、サイズ
記録領域351をファイルの最後尾のクラスタ(いまの
場合、クラスタ12)に設けるようにしてもよい。
【0183】図30は、サイズ記録領域351の構成例
を示している。サイズ記録領域351には、有効サイズ
記録領域352、最終クラスタ番号記録領域353、お
よび占有クラスタ数記録領域354が設けられている。
有効サイズ記録領域352には、最後尾のクラスタ(い
まの場合、クラスタ12)の有効バイト数が記録され
る。通常、その値は、1以上であり、クラスタサイズ以
下の値が記録される。最終クラスタ番号記録領域353
には、最後尾のクラスタ(いまの場合、クラスタ12)
のクラスタ番号(いまの場合、0x0000000C)が記録され
る。占有クラスタ数記録領域354には、ファイルのデ
ータ記録部分を構成するクラスタの数(いまの場合、
4)が記録される。
【0184】次に、FATを利用するファイルの作成処理
(すなわち、コンテンツデータの記録処理)、ファイル
の読み出し処理、およびファイルの逆読み出し(すなわ
ち、コンテンツデータの逆方向からの読み出し処理)に
ついて、図31乃至図37のフローチャートを参照して
説明する。なお、これらの処理は、ファイル管理部32
3、すなわち、ファームウェアのロワーミドルウェアレ
イヤ274に属するHDFS293によって制御される。
【0185】始めに、ファイルの作成処理について、図
31のフローチャートを参照して説明する。ステップS
201において、HD FS293は、HDD258に記録する
コンテンツデータを、クラスタサイズ毎にCM-ROMドライ
ブ57などからバッファ256に転送させる(転送され
たデータ量をSバイトとする)。ステップS202にお
いて、HD FS293は、ファイル記録領域321の空き
クラスタを検索して取得(確保)する。
【0186】この空きクラスタ取得処理について、図3
2のフローチャートを参照して説明する。ステップS2
21において、HD FS293は、FATヘッダ342に記録
されている空きクラスタリスト開始番号記録領域343
に記録されている値Qを読み取る。ステップS222に
おいて、HD FS293は、値Qが−1であるか、すなわ
ち、空きクラスタが存在しないか否かを判定する。値Q
が−1ではない、すなわち、空きクラスタが存在すると
判定された場合、処理はステップS223に進む。ステ
ップS223において、HD FS293は、値Q(空きク
ラスタのクラスタ番号)に対応するFATエントリE
(Q)を読み取る。
【0187】FATエントリE(Q)を読み出す処理に関
連し、任意のクラスタ番号Xに対応するFATエントリE
(X)を読み取る処理について、図33のフローチャー
トを参照して説明する。ステップS241において、HD
FS293は、既知のFATエントリ開始アドレスに既知の
FATヘッダサイズを加算し、その和に、値Xから1を減
算した値(X−1)に、既知のエントリサイズを乗算し
た積を加算して、アドレスAを算出する。ステップS2
42において、HD FS293は、アドレスAを先頭とし
て、1エントリサイズ分だけデータを読み出す。以上、
任意のクラスタ番号Xに対応するFATエントリE(X)
を読み取る処理の説明を終了する。
【0188】図32に戻り、ステップS224におい
て、HD FS293は、FATエントリE(Q)のN欄の値が
−1(0xFFFFFFFF)であるか否かを判定する。FATエント
リE(Q)のN欄の値が−1ではないと判定された場
合、処理はステップS225に進む。
【0189】ステップS225において、HD FS293
は、変数MにFATエントリE(Q)のN欄の値を代入す
る。ステップS226において、HD FS293は、クラ
スタ番号Mに対応するFATエントリE(M)を読み取
る。ステップS227において、HD FS293は、FATエ
ントリE(M)のP欄に−1(0xFFFFFFFF)を記録する。
【0190】ステップS228において、HD FS293
は、FATエントリE(Q)のN欄に−1(0xFFFFFFFF)を
記録し、FATエントリE(Q)のP欄に−1(0xFFFFFFF
F)を記録する。ステップS229において、HD FS29
3は、クラスタ番号Qの空きクラスタが存在するとし
て、図31にリターンする。以上、空きクラスタ取得処
理の説明を終了する。
【0191】なお、ステップS224において、FATエ
ントリE(Q)のN欄の値が−1であると判定された場
合、ステップS225乃至ステップS227の処理はス
キップされる。
【0192】また、ステップS222において、空きク
ラスタリスト開始番号記録領域343に記録されている
値Qが−1であると判定された場合、処理はステップS
230に進む。ステップS230において、HD FS29
3は、空きクラスタが存在しないとして図31にリター
ンする。ただし、空きクラスタが存在しない場合、HDD
258が一杯であるとして、図31のファイル作成処理
は終了される。
【0193】以下、取得したクラスタ番号Qの空きクラ
スタを、クラスタ番号Vの空きクラスタと読み替えて説
明を継続する。ステップS203において、HD FS29
3は、変数Xと変数Aに空きクラスタのクラスタ番号V
を代入する。ステップS204において、HD FS293
は、占有クラスタ数Tに0を代入する。ステップS20
5において、HD FS293は、上述したステップS20
2の処理と同様に、新たに空きクラスタを取得する。取
得した空きクラスタのクラスタ番号をVとする。ここ
で、新たに空きクラスタが取得できない場合、このファ
イル作成処理は終了される。
【0194】ステップS206において、HD FS293
は、変数Bに値Vを代入する。ステップS207におい
て、HD FS293は、占有クラスタ数Tを1だけインク
リメントする。ステップS208において、HD FS29
3は、クラスタ番号Bをセクタ番号に変換する(例え
ば、図26に示すようにセクタとクラスタが対応付けら
れている場合、クラスタ番号2はセクタ番号28乃至3
5に変換される)。クラスタ番号Bに対応するセクタ番
号を判別する)。ステップS209において、HDFS29
3は、ステップS201でバッファリングしたコンテン
ツデータを、ファイル記録領域321の変換したセクタ
番号に記録させる。
【0195】バッファリングしたコンテンツデータの記
録が終了した後、ステップS210において、HD FS2
93は、クラスタ番号Aのクラスタ(この時では空きク
ラスタである)に、クラスタ番号Bのクラスタを連結す
る。この連結処理について、図34のフローチャートを
参照して説明する。
【0196】図33を参照して上述した処理と同様、HD
FS293は、ステップS251において、クラスタ番
号Aに対応するFATエントリE(A)を読み取り、ステ
ップS252において、クラスタ番号Bに対応するFAT
エントリE(B)を読み取る。ステップS253におい
て、HD FS293は、FATエントリE(A)のN欄にクラ
スタ番号Bを記録し、FATエントリE(B)のP欄にク
ラスタ番号Aを記録する。なお、ステップS253の処
理は、SDRAM253に展開しているFAT341に対して実
行する。以上、クラスタ番号Aのクラスタと、クラスタ
番号Bのクラスタの連結処理の説明を終了する。
【0197】図31に戻り、ステップS211におい
て、HD FS293は、ステップS209で記録したコン
テンツのデータ量Sがクラスタサイズに等しいか否かを
判定する。ステップS209で記録したコンテンツのデ
ータ量Sがクラスタサイズに等しいと判定された場合、
記録すべきコンテンツデータの記録が完了していないの
で、処理はステップS212に進む。
【0198】ステップS212において、先程記録した
コンテンツデータの続きを、クラスタサイズ分だけ、バ
ッファ256に転送させる。ステップS213におい
て、変数Aにクラスタ番号Bを代入する。ステップS2
14において、HD FS293は、上述したステップS2
02の処理と同様に、新たに空きクラスタを取得する。
取得した空きクラスタのクラスタ番号をVとする。な
お、ステップS214で、新たに空きクラスタが取得で
きなかった場合には、処理はステップS217に進む。
ステップS215において、HD FS293は、変数Bに
値Vを代入する。ステップS216において、HD FS2
93は、占有クラスタ数Tを1だけインクリメントす
る。
【0199】この後、処理はステップS208に戻り、
以降の処理が繰り返される。そして、ステップS211
において、ステップS209で記録したコンテンツのデ
ータ量Sがクラスタサイズに等しくないと判定された場
合、記録すべきコンテンツデータの記録が完了したの
で、処理はステップS217に進む。
【0200】ステップS217において、HD FS293
は、ステップS202で取得したクラスタ番号Xの空き
クラスタにサイズ記録領域351を設け、その有効サイ
ズ記録領域352に最後尾のクラスタに記録したデータ
量Sを記録し、最終クラスタ番号記録領域353に変数
Bの値を記録し、占有クラスタ数記録領域354に変数
Tの値を記録する。
【0201】ステップS218において、ステップS2
10の処理で書き換えたFAT341で、ファイル記録領
域321のFATエリアに記録されているFAT341を更新
する。以上説明したようにして、新たにファイルが作成
される。なお、作成されたファイルには、コンテンツデ
ータが記録された一連のクラスタの先頭のクラスタ番号
と同じ値のファイル識別子が発行される。
【0202】次に、ファイル識別子がXであるファイル
(以下、ファイルXと記述する)の読み出し処理につい
て、図35のフローチャートを参照して説明する。ステ
ップS261において、HD FS293は、ファイルXが
存在するか否かを判別するための検索処理を実行する。
【0203】ファイルXの検索処理について、図36の
フローチャートを参照して説明する。ステップS281
において、HD FS293は、エントリ番号Xに対応するF
ATエントリE(X)を取得する。ステップS282にお
いて、HD FS293は、FATエントリE(X)のP欄の値
が−1(0xFFFFFFFF)であるか否かを判定する。FATエン
トリE(X)のP欄の値が−1であると判定された場
合、処理はステップS283に進む。ステップS283
において、HD FS293は、エントリ番号X(=クラス
タ番号X)のクラスタは、ファイルが記録されている一
連のクラスタのうちの先頭のクラスタであるので、ファ
イルXは存在すると判断して、図35のファイル読み出
し処理に戻る。
【0204】反対に、ステップS282において、FAT
エントリE(X)のP欄の値が−1ではないと判定され
た場合、処理はステップS284に進む。ステップS2
84において、HD FS293は、エントリ番X(=クラ
スタ番号X)のクラスタは、ファイルが記録されている
一連のクラスタのうちの先頭のクラスタではないので、
ファイルXは存在しないと判断して、図35のファイル
読み出し処理に戻る。以上、ファイルXの検索処理の説
明を終了する。
【0205】以下、ファイル検索処理において、ファイ
ルXが存在すると判断されたとして、説明を継続する。
ステップS262において、HD FS293は、FATエント
リE(X)のN欄の値が−1(0xFFFFFFFF)であるか否か
を判定する。FATエントリE(X)のN欄の値が−1で
あると判定された場合、ファイルXにはデータが存在し
ないので、読み出し処理を終了する。
【0206】ステップS262において、FATエントリ
E(X)のN欄の値が−1ではない処理はステップS2
63に進む。ステップS263において、HD FS293
は、クラスタ番号X(先頭のクラスタ)をセクタ番号に
変換する。ステップS264において、HD FS293
は、DMAコントローラ255を制御して、変換したセク
タ番号に記録されているサイズ記録領域351を読み出
してバッファ256にバッファリングさせる。ステップ
S265において、HD FS293は、ステップS263
でバッファリンクしたサイズ記録領域351の有効サイ
ズ記録領域352に記録されている有効サイズS(ファ
イルXが記録されている一連のクラスタのうちの最後尾
のクラスタに記録されているデータ量)を読み取る。
【0207】ステップS266において、HD FS293
は、変数CにFATエントリE(X)のN欄の値を代入す
る。ステップS267において、HD FS293は、図3
3を参照して上述した処理と同様に、クラスタ番号Cに
対応する、すなわち、2番目のクラスタに対応するFAT
エントリE(C)を読み取る。ステップS268におい
て、HD FS293は、クラスタ番号Cをセクタ番号に変
換する。ステップS269において、HD FS293は、D
MAコントローラ255を制御して、変換したセクタ番号
のセクタに記録されている1クラスタ分のコンテンツデ
ータを読み出し、バッファ256にバッファリングさせ
る。
【0208】ステップS270において、HD FS293
は、FATエントリE(C)のN欄の値が−1(0xFFFFFFF
F)であるか否かを判定する。FATエントリE(C)のN
欄の値が−1ではないと判定された場合、処理はステッ
プS271に進む。ステップS271において、HD FS
293は、DMAコントローラ255を制御して、バッフ
ァ256がバッファリングしているデータの全てを、エ
ンコーダ/デコーダ259などに出力させる。ファイル
Xのコンテンツデータの全てはまだ読み出されていない
ので、処理はステップS272に進む。ステップS27
2において、HD FS293は、変数CにFATエントリE
(C)のN欄の値を代入する。処理はステップS267
に戻り、以降の処理が繰り返される。
【0209】その後、ステップS270において、FAT
エントリE(C)のN欄の値が−1であると判定された
場合、ファイルXのコンテンツデータが記録されている
最後尾のクラスタからの読み出しが完了したので、処理
はステップS273に進む。ステップS273におい
て、HD FS293は、DMAコントローラ255を制御し
て、バッファ256がバッファリングしている、コンテ
ンツデータの最後尾である有効データサイズS分のデー
タを、エンコーダ/デコーダ259などに出力させる。
【0210】なお、ステップS261のファイル検索処
理において、ファイルXが存在しないと判断された場
合、処理はステップS274に進み、エラー判定がなさ
れて、ファイルXのファイル読み出し処理は終了とな
る。以上、ファイルXの読み出し処理の説明を終了す
る。
【0211】次に、ファイルXの逆読み出し処理につい
て、図37のフローチャートを参照して説明する。ここ
で、逆読み出し処理とは、例えば、再生時間が100秒
間であるコンテンツデータを、90秒目から100ミリ
秒程度だけ再生した後、80秒目から100ミリ秒程度
だけ再生し、次に、70秒目から100ミリ秒程度だけ
再生するように、数秒間ごとに遡って再生させる場合に
用いることができる処理である。
【0212】ステップS291において、HD FS293
は、ファイルXのファイル識別子(=X、以下、ID
(X)と記述する)を、セクタ番号に変換する。ただ
し、ID(X)は、ファイルXが記録されている一連の
クラスタのうち、先頭のクラスタのクラスタ番号と同一
である。
【0213】ステップS292において、クラスタXに
対応するFATエントリE(X)を読み取る。ステップS
293において、HD FS293は、DMAコントローラ25
5を制御して、ステップS291で変換したセクタ番号
のセクタに記録されているサイズ記録領域351を読み
出してバッファ256にバッファリングさせる。ステッ
プS294において、HD FS293は、ステップS29
3でバッファリンクしたサイズ記録領域351の有効サ
イズ記録領域352から有効サイズSを、最終クラスタ
番号記録領域353から最終クラスタ番号Zを読み取
る。
【0214】ステップS295において、HD FS293
は、最終クラスタ番号ZとID(X)が同一であるか否
かを判定する。最終クラスタ番号ZとID(X)が同一
であると判定された場合、ファイルXにコンテンツデー
タは存在しないので、逆読み出し処理を終了する。
【0215】最終クラスタ番号ZとID(X)が同一で
はないと判定された場合、処理はステップS296に進
む。ステップS296において、HD FS293は、最終
クラスタ番号Zをセクタ番号に変換する。ステップS2
97において、HD FS293は、DMAコントローラ255
を制御して、ステップS296で変換したセクタ番号に
記録されているコンテンツデータの最後尾の部分を含む
データを読み出し、バッファ256にバッファリングさ
せる。ステップS298において、HD FS293は、DMA
コントローラ255を制御して、バッファ256でバッ
ファリングされているデータのうちのSバイト分、すな
わち、コンテンツデータの最後尾の部分だけを、エンコ
ーダ/デコーダ259などに出力させる。
【0216】ステップS299において、HD FS293
は、最終クラスタ番号Zに対応するFATエントリE
(Z)を読み取る。ステップS300において、HD FS
293は、FATエントリE(Z)のP欄の値がID
(X)と同一であるか否かを判定する。FATエントリE
(Z)のP欄の値がID(X)と同一であると判定され
た場合、ファイルXのコンテンツデータは最後尾の1ク
ラスタだけに記録されていたことになるので、逆読み出
し処理を終了する。
【0217】FATエントリE(Z)のP欄の値がID
(X)と同一ではないと判定された場合、最後尾側から
1クラスタ分だけ遡って読み出すために、処理はステッ
プS301に進む。ステップS301において、HD FS
293は、変数CにFATエントリE(Z)のP欄の値を
代入する。
【0218】ステップS302において、HD FS293
は、クラスタ番号Cに対応するFATエントリE(C)を
読み取る。ステップS303において、HD FS293
は、クラスタ番号Cをセクタ番号に変換する。ステップ
S304において、HD FS293は、DMAコントローラ2
55を制御して、ステップS303で変換したセクタ番
号に記録されているコンテンツデータを読み出し、バッ
ファ256にバッファリングさせる。ステップS305
において、HD FS293は、DMAコントローラ255を制
御して、バッファ256でバッファリングされている1
クラスタ分のコンテンツデータを、エンコーダ/デコー
ダ259などに出力させる。
【0219】ステップS306において、HD FS293
は、クラスタ番号Cに対応するFATエントリE(C)の
P欄の値がID(X)と同一であるか否かを判定する。
FATエントリE(C)のP欄の値がID(X)と同一で
はないと判定された場合、ファイルXの全てを読み出し
ていないことになるので、1クラスタ分だけ遡って読み
出すために、処理はステップS307に進む。ステップ
S307において、HD FS293は、変数CにFATエント
リE(C)のP欄の値を代入する。処理はステップS3
02に戻り、其れ以降の処理が繰り替えされる。
【0220】その後、ステップS306において、FAT
エントリE(C)のP欄の値がID(X)と同一である
と判定された場合、ファイルXを先頭まで全て読み出し
たことになるので、逆読み出し処理を終了する。以上、
ファイルXの逆読み出し処理の説明を終了する。
【0221】以上説明したように、オーディオサーバ2
01のHD FS293によれば、ファイルを特定するため
のファイル識別子として、固定長の値である、そのファ
イルが記録される領域の先頭クラスタのクラスタ番号を
付与するようにしたので、ファイルの記録位置を簡単に
特定することができる。よって、ファイル名が固定長で
はない場合に較べて、ファイルの検索時間を大幅に減ら
すことができる。
【0222】また、ファイル識別子が固定長であること
により、ファイルの検索に要する時間を均一化すること
ができる。
【0223】また、オーディオサーバ201のHD FS2
93によれば、記録するファイルのサイズに制限がない
ので、オーディオデータだけでなく、ビデオデータのよ
うなより大きなサイズのデータをファイルとして記録す
ることができる。
【0224】また、オーディオサーバ201のHD FS2
93によれば、1つのファイルを区負数のクラスタに亘
って記録する場合、順方向にクラスタを利用するので、
記録時や再生時には、シークが一定方向となる。よっ
て、記録時の記録漏れや再生時の音飛びの発生が抑止さ
れる。
【0225】次に、フォルダ、アルバム、またはトラッ
クに対応するオブジェクトについて、図38乃至図44
を参照して説明する。図38は、オブジェクトが記録さ
れるオブジェクト記録領域322の論理構造を示してい
る。オブジェクト記録領域322は、システムエリア3
61と、所定の容量に区画された複数のチャンクから構
成される。オブジェクトは、チャンクに記録される。
【0226】システムエリア361には、ヘッダ36
2、オブジェクト型記録領域363、および領域情報記
録領域364が設けられている。複数のチャンクには、
その先頭から順番に1以降のシリアルな番号が付与され
ている、以下、例えば、番号1が付与されているチャン
クをチャンク1、番号2が付与されているチャンクをチ
ャンク2などと記述する。
【0227】チャンクは、さらに所定の容量のページに
区画されている。チャンクを構成するページには、その
先頭から順番に0以降のシリアルな番号が付与されてい
る、以下、例えば、番号0が付与されているページをペ
ージ0、番号1が付与されているページをページ0など
と記述する。
【0228】図39は、システムエリア361のオブジ
ェクト型記録領域363の構造を示している。ヘッダ3
65とT個のエントリから構成される。Tは予め設定さ
れている定数である。ヘッダ365には、エントリ数記
録領域366が設けられている。エントリ数記録領域3
66には、現在登録されているエントリの数(最大値は
Tである)が記録される。
【0229】オブジェクト型記録領域363の各エント
リには、サイズ記録領域367、基本オブジェクト型番
号記録領域368、およびパラメータ記録領域369が
設けられている。例えば、エントリtには、オブジェク
ト型番号tに関する情報が記録される。すなわち、エン
トリtのサイズ記録領域367には、オブジェクト型番
号tのオブジェクトのサイズが記録される。エントリt
の基本オブジェクト型番号記録領域368には、オブジ
ェクト型番号tのオブジェクトが属する基本オブジェク
ト型を示す基本オブジェクト型番号が記録される。エン
トリtのパラメータ記録領域369には、オブジェクト
型番号tのオブジェクトのサイズが可変長である場合の
サイズに関する情報が記録される。
【0230】図40は、システムエリア361の領域情
報記録領域364を示している。領域情報記録領域36
4は、オブジェクト記録領域322のページ総数(チャ
ンクの総数に1チャンクを構成するページ数を乗算した
値)のビット列で構成される。ただし、図40は、説明
の便宜上、領域情報記録領域364を、(チャンクの総
数)列×(1チャンクを構成するページ数)行のマトリ
クスを用いて示している。例えば、図40において、q
列p行の"○"で示すビットは、チャンクqのページpに
対応しており、チャンクqのページpが使用中である場
合、"○"で示すビットには1が記録される。反対に、チ
ャンクqのページpが使用中ではない場合、"○"で示す
ビットには0が記録される。
【0231】図41は、ロワーミドルウェアレイヤ27
4に含まれるHD DB292に相当するオブジェクト管理
部324の構成例を示している。オブジェクト管理部3
24は、オブジェクト型登録部371、記憶領域管理部
372、セッション管理部373、およびキャッシュ管
理部374から構成される。
【0232】オブジェクト型登録部371は、オブジェ
クト型の登録(オブジェクト型記録領域363への書き
込み)を行う。また、オブジェクト型登録部371は、
オブジェクト型の問い合わせに対する応答(オブジェク
ト型記録領域363からの読み出し)を行う。
【0233】記憶領域管理部372は、領域情報記録領
域364の所定のビットの反転させる。また、記憶領域
管理部372は、領域情報記録領域364のビットを読
み出すことにより、所定のページ数の連続未使用領域を
検索する。さらに、記憶領域管理部372は、各オブジ
ェクトに対して識別子を発行する。
【0234】セッション管理部373は、現在実行中の
セッションに対してセッション番号を発行するととも
に、セッション管理情報381(図42)を管理する。
ここで、セッションとは、データの書き込み、読み出し
などを制御する処理を示す用語ある。
【0235】図42は、セッション管理情報381の構
成例を示している。セッション管理情報381は、現在
開かれているセッションの数(以下、カレントセッショ
ン数と記述する)が格納されるカレントセッション数格
納領域382と、各オブジェクトに対応し、そのアクセ
ス権を保有しているセッションの情報が記録されている
S個のエントリから構成される。カレントセッション数
の最大値と値Sは、予め設定されている。
【0236】セッション管理情報381のエントリに
は、オブジェクト識別子格納領域383、リードライト
セッション番号格納領域384、リードオンリセッショ
ン番号格納領域385乃至388、オブジェクト状態格
納領域389、リードキャッシュアドレス格納領域39
0、ライトキャッシュアドレス格納領域391、および
アクセス時刻格納領域392が設けられている。
【0237】オブジェクト識別子格納領域383には、
対応するオブジェクトのオブジェクト識別子(図44)
が格納される。リードライトセッション番号格納領域3
84には、対応するオブジェクトに対して書き込み権を
有するセッションのセッション番号が格納される。リー
ドオンリセッション番号格納領域385乃至388に
は、対応するオブジェクトに対して読み出し権を有する
セッションのセッション番号が格納される。なお、オブ
ジェクトに対して読み出し権を有する複数のセッション
が同時に存在してもよく、図42は、4つまでの読み出
し権を有すると、1つだけの書き込みおよび読み出し権
を有する場合を示している。
【0238】オブジェクト状態格納領域389には、対
応するオブジェクトの状態を示す情報(作成を示す"CRE
ATE"、更新を示す"UPDATE"、または削除を示す"REMOV
E")が格納される。リードキャッシュアドレス格納領域
390には、読み出すオブジェクトを一時的に記憶させ
るリードキャッシュのアドレスが格納される。ライトキ
ャッシュアドレス格納領域391には、書き込むオブジ
ェクトを一時的に記憶させるライトキャッシュのアドレ
スが格納される。アクセス時刻格納領域392には、対
応するオブジェクトに対する最終アクセス時刻が格納さ
れる。
【0239】なお、オブジェクト識別子格納領域383
乃至アクセス時刻格納領域392に格納すべき情報が存
在しない場合、0を格納する。
【0240】図43は、チャンクに記録されるオブジェ
クトの2種類の基本オブジェクト型である基本オブジェ
クト第1型と基本オブジェクト第2型の構成例を示して
いる。
【0241】基本オブジェクト第1型は、図43Aに示
すように、自己のオブジェクト識別子が記録されるオブ
ジェクト識別子記憶領域401、および任意のデータ
(例えば、ユーザが設定するオブジェクトの名前などの
データ)が記録される任意データ記録領域202から構
成される。基本オブジェクト第1型には、フォルダリス
ト、フォルダ、およびアルバムのオブジェクトが含まれ
る。
【0242】基本オブジェクト第2型は、図43Bに示
すように、自己のオブジェクト識別子が記録されるオブ
ジェクト識別子記憶領域401、任意のデータが記録さ
れる任意データ記録領域402、および自己(オブジェ
クト)に対応するファイルのファイル識別子が記録され
るファイル識別子記録領域403から構成される。基本
オブジェクト第2型には、トラックのオブジェクトが含
まれる。
【0243】オブジェクト識別子記憶領域401に記録
されるオブジェクト識別子は、図44に示すように、対
応するオブジェクトが格納されている一連のページの先
頭を示す、チャンク番号とそのページ番号、型番号から
構成される。型番号は、対応するオブジェクトが属する
基本オブジェクト型番号(基本オブジェクト第1型、ま
たは基本オブジェクト第2型の一方)と、対応するオブ
ジェクトの型が登録されているオブジェクト型記録領域
363のエントリ番号から構成される。
【0244】次に、オブジェクトの作成処理、オブジェ
クトの検索処理、オブジェクトの更新処理、ストリーム
オブジェクトの作成処理、およびストリームオブジェク
トの検索処理について、図45乃至図54のフローチャ
ートを参照して説明する。ここで、ストリームオブジェ
クトとは、特に、ファイル記録領域321に記録された
コンテンツデータと1対1に対応するオブジェクト、す
なわち、トラックを指す用語である。ストリームオブジ
ェクトは、基本オブジェクト第2型(図43B)に属す
る。したがって、ストリームオブジェクトではないオブ
ジェクトは、フォルダまたはアルバムのオブジェクトで
あり、基本オブジェクト第1型に属する。
【0245】なお、これらの処理は、オブジェクト管理
部324、すなわち、ファームウェアのロワーミドルウ
ェアレイヤ274に属するHD DB292によって制御さ
れる。
【0246】始めに、ストリームオブジェクトではない
オブジェクトの作成処理について、オブジェクト型番号
tのオブジェクトを作成する場合を例に、図45のフロ
ーチャートを参照して説明する。なお、オブジェクト型
番号tには、図44に示したように、基本型番号(いま
の場合、基本オブジェクト第1型)とエントリ番号が含
まれている。
【0247】ステップS321において、HD DB292
は、ライトセッションを開設する。ライトセッションを
開設する処理について、図46のフローチャートを参照
して説明する。ステップS341において、HD DB29
2は、セッション管理情報381のカレントセッション
数格納領域382に格納されているカレントセッション
数を読み出し、読み出したカレントセッション数が予め
設定されている最大値よりも小さいか否かを判定する。
カレントセッション数が予め設定されている最大値より
も小さいと判定された場合、処理はステップS342に
進む。
【0248】ステップS342において、HD DB292
は、セッション管理情報381のカレントセッション数
格納領域382に格納されているカレントセッション数
を1だけインクリメントする。ステップS343におい
て、HD DB292は、ライトセッションを開設し、例え
ば、乱数などによってセッション番号Zを発行する。処
理は図45に戻る。
【0249】なお、ステップS341において、カレン
トセッション数が予め設定されている最大値よりも小さ
くないと判定された場合、さらにセッションを開設する
ことができないので、処理はステップS344に進み、
ステップS344において、HD DB292は、エラーと
判断する。セッション開設処理は終了され、図45のオ
ブジェクト作成処理は中断される。
【0250】図45のステップS322において、HD D
B292は、オブジェクト型番号tのオブジェクトを記
録するチャンクのページを確保するために、オブジェク
ト型記録領域363のエントリtのサイズ記録領域36
7から、オブジェクト型番号tのオブジェクトのサイズ
を読み出し、そのサイズに相当するチャンクのページ数
を算出する。算出したページ数をgとする。
【0251】ステップS323において、HD DB292
は、セッション管理情報381を構成する複数のエント
リのうちの空きエントリを確保する。空きエントリを確
保する処理について、図47のフローチャートを参照し
て説明する。
【0252】ステップS351において、HD DB292
は、変数Mを1に初期化する。ステップS352におい
て、HD DB292は、変数Mがセッション管理情報38
1を構成するエントリの数S以下であるか否かを判定す
る。変数Mがエントリの数S以下であると判定された場
合、処理はステップS353に進む。ステップS353
において、HD DB292は、セッション管理情報381
を構成するエントリMのオブジェクト識別子格納領域3
83の値を読み出す。ステップS354において、HD D
B292は、読み出したエントリMのオブジェクト識別
子格納領域383の値が0であるか否かを判定する。エ
ントリMのオブジェクト識別子格納領域383の値が0
であると判定された場合、エントリMは空きエントリで
あると判断できるので、エントリMを確保して図45に
戻る。
【0253】ステップS354において、エントリMの
オブジェクト識別子格納領域383の値が0ではないと
判定された場合、処理はステップS355に進む。ステ
ップS355において、HD DB292は、変数Mを1だ
けインクリメントする。処理はステップS352に戻
り、以降の処理が繰り返される。その後、ステップS3
54において、エントリMのオブジェクト識別子格納領
域383の値が0であると判定されることなく、ステッ
プS352において、変数Mがエントリの数S以下では
ないと判定された場合、現状では空きエントリが存在し
ないので、空きエントリを作り出すために、処理はステ
ップS356に進む。
【0254】ステップS356において、HD DB292
は、セッション管理情報381を構成するエントリのう
ち、リードライトセッション番号格納部184およびリ
ードオンリセッション番号格納部185乃至188の値
の値が全て0であるエントリが存在するか否かを判定す
る。そのようなエントリが存在すると判定された場合、
処理はステップS357に進む。ステップS357にお
いて、HD DB292は、リードライトセッション番号格
納部184およびリードオンリセッション番号格納部1
85乃至188の値の値が全て0であるエントリのう
ち、アクセス時刻格納領域392の値が最も小さいエン
トリ(すなわち、最も古いアクセス時刻のエントリ)を
抽出する。
【0255】ステップS358において、HD DB292
は、抽出したエントリのオブジェクト識別子格納領域1
82乃至アクセス時刻格納領域392の値を0にクリア
し、そのエントリを空きエントリMとして確保する。処
理は図45に戻る。
【0256】なお、ステップS356において、セッシ
ョン管理情報381を構成するエントリのうち、リード
ライトセッション番号格納部184およびリードオンリ
セッション番号格納部185乃至188の値の値が全て
0であるエントリが存在しないと判定された場合、空き
エントリは確保できないので、ステップS359に進
む。ステップS359において、HD DB292は、エラ
ーと判断する。空きエントリ確保処理は終了され、図4
5のオブジェクト作成処理は中断される。
【0257】図45に戻り、ステップS324におい
て、HD DB292は、領域情報記録領域364のビット
列のうち、gビット連続して0が記録されているビット
列を検索する。検索したgビット連続して0が記録され
ているビット列の先頭の位置をq列p行とする。ステッ
プS325において、HD DB292は、確保したエント
リMのオブジェクト識別子格納領域383に、図44に
示したように、チャンク番号q、ページ番号p、オブジ
ェクト型番号tからなるオブジェクト識別子OID(q,p,t)
を格納する。また、HD DB292は、セッション管理情
報381のエントリMのリードライトセッション番号格
納領域384にセッション番号Zを格納し、さらに、オ
ブジェクト状態格納領域389に作成を示す"CREATE"を
記録する。
【0258】ステップS326において、HD DB292
は、オブジェクトのサイズであるページ数gに等しいラ
イトキャッシュ領域dをバッファ256に確保する。ス
テップS327において、HD DB292は、セッション
管理情報381のエントリMのライトキャッシュアドレ
ス格納領域391に、確保したバッファ256における
ライトキャッシュ領域dのアドレスを格納する。
【0259】ステップS328において、HD DB292
は、バッファ256に確保したライトキャッシュ領域d
に、図43Aに示したオブジェクト基本第1型のオブジ
ェクトXの記録を開始するが、その始めとして、ライト
キャッシュ領域dのオブジェクト識別子記憶領域401
に、オブジェクト識別子OID(q,p,t)を記録する。ステッ
プS329において、HD DB292は、作成するオブジ
ェクトの任意のデータ(例えば、作成するオブジェクト
の名称など)を、ライトキャッシュ領域dの任意データ
記録領域402に記録する。
【0260】ステップS330において、HD DB292
は、ユーザの操作に対応する信号Iの入力を待つ。ステ
ップS331において、HD DB292は、信号Iがcommi
t、すなわち、セッション作成を確定するものであるか
否かを判定する。信号Iがcommitであると判定された場
合、処理はステップS332に進み、ライトセッション
Zが確定される。反対に、信号Iがcommitではないと判
定された場合、処理はステップS333に進み、ライト
セッションZが破棄される。
【0261】ステップS332のライトセッションを確
定する処理について、図48のフローチャートを参照し
て説明する。なお、セッションを確定するとは、当該セ
ッションが開設された後に行われたオブジェクトの作
成、更新、移動などに、オブジェクト記録領域322の
記録を反映し、確定することである。
【0262】ステップS371において、HD DB292
は、変数Mを1に初期化する。ステップS372におい
て、HD DB292は、変数Mがセッション管理情報38
1を構成するエントリの数S以下であるか否かを判定す
る。変数Mがエントリの数S以下であると判定された場
合、処理はステップS373に進む。ステップS373
において、HD DB292は、セッション管理情報381
を構成するエントリMのリードライトセッション番号格
納領域384の値を読み出し、セッション番号Zと一致
するか否かを判定する。エントリMのリードライトセッ
ション番号格納領域384の値とセッション番号Zが一
致しないと判定された場合、エントリMのリードライト
セッション番号格納領域384の値とセッション番号Z
が一致するエントリを検索するために、処理はステップ
S374に進む。
【0263】ステップS374において、HD DB292
は、変数Mを1だけインクリメントする。処理はステッ
プS372に戻り、以降の処理が繰り返される。ステッ
プS373において、エントリMのリードライトセッシ
ョン番号格納領域384の値とセッション番号Zが一致
すると判定された場合、処理はステップS375に進
む。すなわち、リードライトセッション番号格納領域3
84にセッション番号Zが格納されているエントリだけ
が抽出されて、ステップS375以降の処理が施され
る。
【0264】ステップS375において、HD DB292
は、リードライトセッション番号格納領域384にセッ
ション番号Zが格納されているエントリMのオブジェク
ト識別子格納領域383からオブジェクト識別子を読み
出す。ステップS376において、HD DB292は、リ
ードライトセッション番号格納領域384にセッション
番号Zが格納されているエントリMのオブジェクト状態
格納領域389からオブジェクト状態を示す情報Jを読
み出す。ステップS376において、HD DB292は、
オブジェクト状態を示す情報Jが"CREATE","UPDATE"、
または"REMOVE"の何れであるかを判定する。
【0265】ステップS377において、オブジェクト
状態を示す情報Jが"CREATE"であると判定された場合、
処理はステップS378に進む。ステップS378にお
いて、HD DB292は、バッファ256に確保したライ
トキャッシュ領域dに記録されているオブジェクトを、
オブジェクト記録領域322のチャンクpのページq以
降に記録する。ステップS379において、HD DB29
2は、領域情報記録領域364のq列p行以降のgビッ
トに1を記録する。
【0266】ステップS380において、HD DB292
は、エントリMのライトキャッシュアドレス格納領域3
91の値を、リードキャッシュアドレス格納領域390
にコピーする。このとき、リードキャッシュアドレス格
納領域390に0以外の値が格納されていたならば、そ
の値が示すバッファ256の設けられるリードキャッシ
ュ領域を解放する。
【0267】ステップS381において、HD DB292
は、エントリMのリードライトセッション番号格納領域
384、およびライトキャッシュアドレス格納領域39
1に0を格納する。ステップS382において、HD DB
292は、エントリMのアクセス時刻格納領域392の
値を現在の時刻で更新する。
【0268】ステップS377において、オブジェクト
状態を示す情報Jが"UPDATE"であると判定された場合、
処理はステップS383に進む。ステップS383にお
いて、HD DB292は、バッファ256に確保したライ
トキャッシュ領域dに記録されているオブジェクトを、
オブジェクト記録領域322のチャンクpのページq以
降に記録する。処理はステップS380に進む。
【0269】ステップS377において、オブジェクト
状態を示す情報Jが"REMOVE"であると判定された場合、
処理はステップS384に進む。ステップS384にお
いて、HD DB292は、領域情報記録領域364のq列
p行以降のgビットに0を記録する。ステップS385
において、HD DB292は、エントリMがバッファ25
6に確保しているライトキャッシュとリードキャッシュ
を解放する。ステップS386において、HD DB292
は、エントリMのオブジェクト識別子格納領域383乃
至アクセス時刻格納領域392に0を格納する。処理は
ステップS374に進む。
【0270】その後、ステップS372において、変数
Mがエントリの数S以下ではないと判定されるまで、以
降の処理が繰り返される。変数Mがエントリの数S以下
ではないと判定された場合、ライトセッションを確定す
る処理が完了される。
【0271】図45のステップS333の処理、すなわ
ち、ライトセッションを破棄する処理について、図49
のフローチャートを参照して説明する。ステップS39
1において、HD DB292は、変数Mを1に初期化す
る。ステップS392において、HD DB292は、変数
Mがセッション管理情報381を構成するエントリの数
S以下であるか否かを判定する。変数Mがエントリの数
S以下であると判定された場合、処理はステップS39
3に進む。
【0272】ステップS393において、HD DB292
は、セッション管理情報381を構成するエントリMの
リードライトセッション番号格納領域384の値を読み
出し、セッション番号Zと一致するか否かを判定する。
エントリMのリードライトセッション番号格納領域38
4の値とセッション番号Zが一致しないと判定された場
合、エントリMのリードライトセッション番号格納領域
384の値とセッション番号Zが一致するエントリを検
索するために、処理はステップS394に進む。ステッ
プS394において、HD DB292は、変数Mを1だけ
インクリメントする。処理はステップS392に戻り、
以降の処理が繰り返される。
【0273】ステップS393において、エントリMの
リードライトセッション番号格納領域384の値とセッ
ション番号Zが一致すると判定された場合、処理はステ
ップS395に進む。すなわち、リードライトセッショ
ン番号格納領域384にセッション番号Zが格納されて
いるエントリだけが抽出されて、ステップS395以降
の処理が施される。
【0274】ステップS395において、HD DB292
は、エントリMがバッファ256に確保しているライト
キャッシュ領域を解放する。ステップS396におい
て、HDDB292は、エントリMのオブジェクト状態格納
領域389に格納されているオブジェクト状態が"CREAT
E"であるか否かを判定し、オブジェクト状態が"CREATE"
であるはないと判定した場合、ステップS397に進
む。
【0275】ステップS397において、HD DB292
は、エントリMのリードライトセッション番号格納領域
384、およびライトキャッシュアドレス格納領域39
1に0を格納する。ステップS398において、HD DB
292は、エントリMのアクセス時刻格納領域392の
値を現在の時刻で更新する。処理はステップS394に
進む。
【0276】なお、ステップS396において、エント
リMのオブジェクト状態格納領域389に格納されてい
るオブジェクト状態が"CREATE"であると判定された場
合、処理はステップS399に進む。ステップS399
において、HD DB292は、エントリMのリードライト
セッション番号格納領域384、およびライトキャッシ
ュアドレス格納領域391以外、すなわち、オブジェク
ト識別子格納領域383、リードオンリセッション番号
格納領域385乃至388、オブジェクト状態格納領域
389、リードキャッシュアドレス格納領域390、お
よびアクセス時刻格納領域392に0を格納する。処理
はステップS394に進む。
【0277】その後、ステップS392において、変数
Mがエントリの数S以下ではないと判定されるまで、以
降の処理が繰り返される。変数Mがエントリの数S以下
ではないと判定された場合、ライトセッションを破棄す
る処理が完了される。
【0278】次に、オブジェクトの検索処理について、
オブジェクト識別子OID=Xであるオブジェクト(以
下、オブジェクトXと記述する)を検索する場合を例と
して、図50のフローチャートを参照して説明する。な
お、セッションは既に開設されているものとする。
【0279】ステップS401において、HD DB292
は、オブジェクトXに対応するエントリMを取得する。
オブジェクトXに対応するエントリを取得する処理につ
いて、図51のフローチャートを参照して説明する。
【0280】ステップS411において、HD DB292
は、変数Mを1に初期化する。ステップS412におい
て、HD DB292は、変数Mがセッション管理情報38
1を構成するエントリの数S以下であるか否かを判定す
る。変数Mがエントリの数S以下であると判定された場
合、処理はステップS413に進む。
【0281】ステップS413において、HD DB292
は、セッション管理情報381を構成するエントリMの
オブジェクト識別子格納領域383の値を読み出し、オ
ブジェクトXのオブジェクト識別子OID=Xと一致する
か否かを判定する。エントリMのオブジェクト識別子格
納領域383の値と、オブジェクトXのオブジェクト識
別子OID=Xが一致しないと判定された場合、オブジェ
クト識別子格納領域383の値と、オブジェクトXのオ
ブジェクト識別子OID=Xが一致するエントリを検索す
るために、処理はステップS414に進む。
【0282】ステップS414において、HD DB292
は、変数Mを1だけインクリメントする。処理はステッ
プS412に戻り、以降の処理が繰り返される。ステッ
プS413において、エントリMのオブジェクト識別子
格納領域383の値と、オブジェクトXのオブジェクト
識別子OID=Xが一致すると判定された場合、オブジェ
クトXに対応するエントリMを取得することができたの
で、この処理が終了され、処理は図50に戻る。
【0283】なお、ステップS413において、エント
リMのオブジェクト識別子格納領域383の値と、オブ
ジェクトXのオブジェクト識別子OID=Xが一致しない
と判定される場合が続き、ステップS412において、
変数Mがエントリの数S以下ではないと判定された場
合、処理はステップS415に進む。ステップS415
において、HD DB292は、エラーである、すなわち、
オブジェクトXに対応するエントリMを取得することが
できなかったと判断して、この処理を終了する。処理は
図50に戻る。
【0284】図50に戻り、ステップS401の処理で
オブジェクトXに対応するエントリMを取得できた場
合、処理はステップS402に進む。ステップS402
において、HD DB292は、オブジェクトXに対応する
エントリMを取得できたので、オブジェクトXはバッフ
ァ256に存在すると判断して、処理を終了する。
【0285】反対に、ステップS401の処理でオブジ
ェクトXに対応するエントリMを取得できなかった場
合、処理はステップS403に進み。ステップS403
において、HD DB292は、オブジェクトXのオブジェ
クト識別子OID=Xを分解して、オブジェクトが記録さ
れているオブジェクト記録領域322のチャンク番号、
ページ番号、オブジェクトXの型番号tを取得する。
【0286】ステップS404において、HD DB292
は、オブジェクト型記録領域363から、型番号tに対
応するエントリのサイズ記録領域367の値を読み出
し、その値に基づいてオブジェクトXを記録するために
必要なページ数gを算出する。
【0287】ステップS405において、HD DB292
は、領域情報記憶領域364を参照し、q行p列以降の
gビットが1であるか否かを判定する。領域情報記憶領
域364のq行p列以降のgビットが1であると判定さ
れた場合、処理はステップS406に進む。ステップS
406において、HD DB292は、ページ数gに相当す
るリードキャッシュ領域cをバッファ256に設定す
る。ステップS407において、HD DB292は、オブ
ジェクト記録領域322のチャンクqのページp以降の
ページ数gに記録されているデータを、バッファ256
のリードキャッシュ領域cにコピーする。
【0288】ステップS408において、HD DB292
は、リードキャッシュ領域cにコピーしたデータのオブ
ジェクト識別子記憶領域401に相当する部分に記録さ
れているオブジェクト識別子と、オブジェクト識別子X
が一致するか否かを判定する。一致すると判定された場
合、リードキャッシュ領域cにキャッシュされているデ
ータがオブジェクトXであるので、処理はステップS4
02に進む。
【0289】ステップS408において、リードキャッ
シュ領域cにコピーしたデータのオブジェクト識別子記
憶領域401に相当する部分に記録されているオブジェ
クト識別子と、オブジェクト識別子Xが一致しないと判
定された場合、処理はステップS409に進む。ステッ
プS409において、HD DB292は、オブジェクト記
録領域322にもオブジェクトXは存在していないと断
定して処理を終了する。
【0290】次に、オブジェクトXの更新処理につい
て、図52のフローチャートを参照して説明する。ここ
で、オブジェクトXの更新処理とは、オブジェクトXの
任意データを書き換える処理である。
【0291】ステップS421において、HD DB292
は、図46を参照して上述したステップS321の処理
と同様に、ライトセッションZを開設する。ステップS
422において、HD DB292は、図51を参照して上
述したステップS401の処理と同様に、オブジェクト
Xに対するエントリMを取得する。
【0292】ステップS422の処理でオブジェクトX
に対応するエントリMを取得できた場合、オブジェクト
Xはバッファ256に設定されているリードキャッシュ
領域cにキャッシュされていると判断して、処理はステ
ップS423に進む。ステップS423において、HD D
B292は、エントリMのリードライトセッション番号
格納領域384の値が0であるか否かを判定する。エン
トリMのリードライトセッション番号格納領域384の
値が0であると判定された場合、処理はステップS42
4に進む。
【0293】ステップS424にいて、HD DB292
は、エントリMのリードライトセッション番号格納領域
384に、ステップS421で開設したライトセッショ
ンのセッション番号Zを格納する。ステップS425に
おいて、HD DB292は、オブジェクトXのオブジェク
ト識別子OID=Xを分解して、オブジェクトが記録され
ているオブジェクト記録領域322のチャンク番号、ペ
ージ番号、オブジェクトXの型番号tを取得する。
【0294】ステップS426において、HD DB292
は、オブジェクト型記録領域363から、型番号tに対
応するエントリのサイズ記録領域367の値を読み出
し、その値に基づいてオブジェクトXを記録するために
必要なページ数gを算出する。ステップS427におい
て、HD DB292は、ページ数gに相当するライトキャ
ッシュ領域dをバッファ256に設定する。ステップS
428において、HD DB292は、エントリMのライト
キャッシュアドレス格納領域391に、ライトキャッシ
ュ領域dのアドレスを格納する。
【0295】ステップS429において、HD DB292
は、バッファ256のリードキャッシュ領域cのデータ
を、ライトキャッシュ領域dにコピーする。ステップS
430において、HD DB292は、オブジェクトXの更
新する任意データを、ライトキャッシュ領域dにコピー
されたオブジェクトXの任意データ記録領域402に記
録する。ステップS431において、HD DB292は、
エントリMのオブジェクト状態格納領域389に更新を
示す情報"UPDATE"を格納する。
【0296】ステップS432において、HD DB292
は、ユーザの操作に対応する信号Iの入力を待つ。ステ
ップS433において、HD DB292は、信号Iがcommi
t、すなわち、セッション更新を確定するものであるか
否かを判定する。信号Iがcommitであると判定された場
合、処理はステップS434に進む。ステップS434
において、HD DB292は、図48を参照して上述した
ステップS332の処理と同様に、ライトセッションZ
を確定する。反対に、信号Iがcommitではないと判定さ
れた場合、処理はステップS435に進む。ステップS
435において、HD DB292は、図49を参照して上
述したステップS333の処理と同様に、ライトセッシ
ョンZを破棄する。
【0297】なお、ステップS423において、エント
リMのリードライトセッション番号格納領域384の値
が0ではないと判定された場合、オブジェクトXはセッ
ションZ以外の他のセッションによって更新中であると
判断できるので、処理はステップS435に進む。
【0298】また、ステップS422の処理において、
オブジェクトXに対応するエントリMを取得できなかっ
た場合、処理はステップS436に進み。ステップS4
36において、HD DB292は、図47を参照して上述
したステップS323の処理と同様に、空きエントリM
を確保する。
【0299】ステップS437において、HD DB292
は、オブジェクトXのオブジェクト識別子OID=Xを分
解して、オブジェクトが記録されているオブジェクト記
録領域322のチャンク番号、ページ番号、オブジェク
トXの型番号tを取得する。ステップS438におい
て、HD DB292は、オブジェクト型記録領域363か
ら、型番号tに対応するエントリのサイズ記録領域36
7の値を読み出し、その値に基づいてオブジェクトXを
記録するために必要なページ数gを算出する。ステップ
S439において、HD DB292は、ページ数gに相当
するリードキャッシュ領域cとライトキャッシュ領域d
をバッファ256に設定する。
【0300】ステップS440において、HD DB292
は、エントリMのリードキャッシュアドレス格納領域3
90にリードキャッシュ領域cのアドレスを格納し、エ
ントリMのライトキャッシュアドレス格納領域391に
ライトキャッシュ領域dのアドレスを格納し、エントリ
Mのオブジェクト識別子格納領域383にオブジェクト
Xのオブジェクト識別子IOD=Xを格納する。
【0301】ステップS441において、HD DB292
は、オブジェクト記録領域322のチャンクqのページ
p以降のページ数gまでに記録されているオブジェクト
Xのデータを、バッファ256のリードキャッシュ領域
cにコピーする。処理はステップS429に進む。
【0302】以上説明したように、ファイルXの更新処
理では、リードキャッシュ領域cからライトキャッシュ
領域dにファイルXのデータがコピーされ、ライトキャ
ッシュ領域dにキャッシュされているファイルXのデー
タが書き換えられ、書き換えられた結果が、セッション
を確定する処理により、オブジェクト記録領域322に
記録される。
【0303】次に、ファイル記録領域321に記録され
るコンテンツデータと1対1に対応するトラックのオブ
ジェクト、すなわち、オブジェクト型番号t'のストリ
ームオブジェクトを作成する処理について、図53のフ
ローチャートを参照して説明する。なお、オブジェクト
型番号t'には、図44に示したように、基本型番号
(いまの場合、基本オブジェクト第2型)とエントリ番
号が含まれている。
【0304】ステップS451において、HD DB292
は、図46のフローチャートを参照して上述したステッ
プS321の処理と同様に、ライトセッションを開設す
る。ステップS452において、HD DB292は、オブ
ジェクト型番号t'のストリームオブジェクトを記録す
るチャンクのページを確保するために、オブジェクト型
記録領域363のエントリt'のサイズ記録領域367
から、オブジェクト型番号t'のオブジェクトのサイズ
を読み出し、そのサイズに相当するチャンクのページ数
を算出する。算出したページ数をgとする。
【0305】ステップS453において、HD DB292
は、図47のフローチャートを参照して上述したステッ
プS323の処理と同様に、セッション管理情報381
を構成する複数のエントリのうちの空きエントリMを確
保する。ステップS454において、HD DB292は、
領域情報記録領域364のビット列のうち、gビット連
続して0が記録されているビット列を検索する。検索し
たgビット連続して0が記録されているビット列の先頭
の位置をq列p行とする。ステップS455において、
HD DB292は、確保したエントリMのオブジェクト識
別子格納領域383に、図44に示したように、チャン
ク番号q、ページ番号p、オブジェクト型番号t'から
なるオブジェクト識別子OID(q,p,t')を格納する。ま
た、HD DB292は、セッション管理情報381のエン
トリMのリードライトセッション番号格納領域384に
セッション番号Zを格納し、さらに、オブジェクト状態
格納領域389に作成を示す"CREATE"を記録する。
【0306】ステップS456において、HD DB292
は、ストリームオブジェクトのサイズであるページ数g
に等しいライトキャッシュ領域dをバッファ256に確
保する。ステップS457において、HD DB292は、
セッション管理情報381のエントリMのライトキャッ
シュアドレス格納領域391に、確保したバッファ25
6におけるライトキャッシュ領域dのアドレスを格納す
る。
【0307】ステップS458において、HD DB292
は、バッファ256に確保したライトキャッシュ領域d
に、図43Bに示したオブジェクト基本第2型のストリ
ームオブジェクトXの記録を開始するが、その始めとし
て、ライトキャッシュ領域dのオブジェクト識別子記憶
領域401に、オブジェクト識別子OID(q,p,t')を記録
する。ステップS459において、HD DB292は、ス
トリームオブジェクトに対応する、HD FS293によっ
て作成されるコンテンツデータのファイル識別子F(こ
のコンテンツデータが記録された一連のクラスタの先頭
のクラスタ番号と同じ値)を取得する。ステップS46
0において、HD DB292は、ライトキャッシュ領域d
のファイル識別子記録領域103にファイル識別子Fを
記録する。
【0308】ステップS461において、HD DB292
は、作成するストリームオブジェクトの任意データ(例
えば、作成するストリームオブジェクトの名称など)の
取得を開始する。ステップS462において、HD DB2
92は、任意データの取得が完了するまで待機する。な
お、ステップS461およびS262の処理の間に、HD
FS293により、当該ストリームオブジェクトに対応
するファイル識別子Fのコンテンツデータのファイルが
作成されてファイル記録領域321に記録される。
【0309】ステップS463において、HD DB292
は、ライトキャッシュ領域dの任意データ記録領域40
2に、取得した任意データを記録する。
【0310】ステップS464において、HD DB292
は、ユーザの操作に対応する信号Iの入力を待つ。ステ
ップS465において、HD DB292は、信号Iがcommi
t、すなわち、セッション作成を確定するものであるか
否かを判定する。信号Iがcommitであると判定された場
合、処理はステップS466に進む。ステップS466
において、HD DB292は、図48を参照して上述した
ステップS332に処理と同様に、ライトセッションZ
を確定する。
【0311】反対に、ステップS465において、信号
Iがcommitではないと判定された場合、処理はステップ
S467に進む。ステップS467において、HD DB2
92は、図49を参照して上述したステップS333に
処理と同様に、ライトセッションZを破棄する。ステッ
プS468において、HD DB292は、HD FS293にフ
ァイルFの削除を依頼する。以上、ストリームオブジェ
クトの作成処理の説明を終了する。
【0312】次に、オブジェクト識別子OID=Xである
ストリームオブジェクト(以下、ストリームオブジェク
トXと記述する)を検索する処理について、図54のフ
ローチャートを参照して説明する。なお、セッションは
既に開設されているものとする。
【0313】ステップS471において、HD DB292
は、図50を参照して上述したオブジェクトXの検索処
理と同様の処理を実行する。ステップS472におい
て、ステップS471の処理で検索されたオブジェクト
Xのオブジェクト識別子OID=Xに含まれるオブジェク
ト型番号を取得する。取得したオブジェクト型番号をt
とする。さらに、HD DB292は、オブジェクト型番号
tに含まれるオブジェクト基本型番号を取得する。
【0314】ステップS473において、HD DB292
は、検索されたオブジェクトXの基本オブジェクト型番
号が、基本オブジェクト第2型であるか否かを判定す
る。検索されたオブジェクトXの基本オブジェクト型番
号が基本オブジェクト第2型であると判定された場合、
検索されたオブジェクトXがストリームオブジェクトで
あるので、処理はステップS474に進む。ステップS
474において、HD DB292は、検索されたストリー
ムオブジェクトXのファイル識別子記録領域403から
ファイル識別子を読み取りHD FS293に供給する。
【0315】なお、ステップS471において、オブジ
ェクト識別子OID=Xのオブジェクトを検索できなかっ
た場合、処理はステップS475に進む。また、ステッ
プS473において、検索されたオブジェクトXの基本
オブジェクト型番号が基本オブジェクト第2型ではない
と判定された場合も、処理はステップS475に進む。
ステップS475において、HD DB292は、エラー、
すなわち、ストリームオブジェクトXは存在しないと判
断してストリームオブジェクト検索処理を終了する。
【0316】次に、図55乃至図57は、オブジェクト
記録領域322に記録されるオブジェクトのディレクト
リ構造の例を示している。図55において、オブジェク
ト記録領域322には、ルート501の下、アーティス
トオブジェクト503−1,503−2(以下の説明に
おいて、アーティストオブジェクト503−1とアーテ
ィストオブジェクト503−2のそれぞれを個々に区別
する必要がない場合、まとめてアーティストオブジェク
ト503と称する。以下の説明においては、その他のも
のについてもすべて同様とする)、アルバムオブジェク
ト504−1乃至504−3、およびトラックオブジェ
クト505−1乃至505−6が階層構造をなしてい
る。また、アーティストオブジェクト503、アルバム
オブジェクト504、およびトラックオブジェクト50
5のそれぞれに対して、対応する画像オブジェクト50
2−1乃至502−11が配置されている。
【0317】これらの、画像オブジェクト502−1乃
至502−11のファイル名は、対応するオブジェクト
のファイル名と同一とされる。
【0318】HD DB292は、アーティストオブジェク
ト503の下に、複数のアルバムオブジェクト504を
生成することができる。アルバムオブジェクト504の
下には、複数のトラックオブジェクト505を生成する
ことができる。トラックオブジェクト505は、1曲分
のコンテンツデータに対応している。
【0319】アーティストオブジェクト503、アルバ
ムオブジェクト504、およびトラックオブジェクト5
05は、再生する楽曲を選択する際などにユーザに提示
されるオブジェクトである。HD DB292は、ユーザに
提示されるオブジェクトではない他の情報のオブジェク
トを、ルート211、またはアーティストオブジェクト
503の下に生成することができる。
【0320】図56および図57は、オブジェクト記録
領域322に記録されるオブジェクトのディレクトリ構
造の、図55とは異なる例を示している。図56におい
ては、図55とは異なり、アーティストオブジェクト5
03およびアルバムオブジェクト504には、対応する
画像オブジェクト502が配置されているが、トラック
オブジェクト505には、対応する画像オブジェクト5
02は配置されていない。この場合、ユーザは、曲を検
索する際に、アーティストを識別するための画像とアル
バムを識別するための画像を頼りに、目的の曲を検索す
ることになる。
【0321】図57においては、アーティストオブジェ
クト512−1の1段下の階層に、アルバムオブジェク
ト514−1以外に、トラックオブジェクト515−
1,515−2およびトラックオブジェクトに対応する
画像オブジェクト511−4,511−5が配置されて
いる。このように、アーティストオブジェクト512の
1段下の階層に、直にトラックオブジェクト515を配
置するようにすることも可能である。また、ルート50
1の1段下の階層に、曲をロック、クラシック、ジャズ
などのように分類オブジェクト513を設けるようにす
ることも可能である。このように、ユーザは、必要に応
じて、いくつかのオブジェクトを1つにまとめるため、
1階層上のオブジェクトを作成することができる。
【0322】図58は、CDリッピングが実行される際
のデータの流れを示している。音楽CD203を高速で
録音するCDリッピングでは、CD MW289の制御によ
り、音楽CD203のディジタルオーディオデータは、
CD-ROMドライブ257によってCAV8倍速で読み出され
て、バッファ256にバッファリングされる。また、HD
MW282の制御により、バッファ256にバッファリ
ングされたディジタルオーディオデータは、WMスクリ
ーン260−2に入力されてウォータマークが検出され
る。次に、HD MW282の制御により、バッファ256
にバッファリングされていたディジタルオーディオデー
タは、エンコーダ259によって平均5倍速でATRAC3
方式によりエンコードされて暗号化され、得られた符号
化データは、バッファ256でバッファリングされた
後、HDD258に転送されて記録される。なお、図示は
省略したが、CDリッピングの最中には、録音されてい
るディジタルオーディオデータに対応する音声がスピー
カ202から出力される。
【0323】図59は、CDレコーディングが実行され
る際のデータの流れを示している。音楽CD203を再
生しながら録音するCDレコーディングでは、CD MW2
89の制御により、音楽CD203のディジタルオーデ
ィオデータは、CD-ROMドライブ257によってCAV8倍
速で読み出されてバッファ256にバッファリングされ
る。次に、HD MW282の制御により、バッファ256
にバッファリングされていたディジタルオーディオデー
タは、エンコーダ259によって平均5倍速でATRAC3
方式によりエンコードされて暗号化され、得られた符号
化データは、バッファ256でバッファリングされた
後、HDD258に転送されて記録される。また、HD MW2
82の制御により、バッファ256にバッファリングさ
れたオーディオデータは、WMスクリーン260−2に
供給されてウォータマークが検出される。
【0324】一方、モニタ音声のために、バッファリン
グされていたディジタルオーディオデータは、HD MW2
82の制御により、HDD258に設けられるバッファ
(不図示)に一時的に記録された後、読み出されてオー
ディオI/F260−3に入力される。次に、AIO MW2
95の制御により、ディジタルオーディオデータは、D
/A262に転送されてアナログ化され、スピーカ20
2から対応する音声が出力される。
【0325】図60は、HDプレイが実行される際のデ
ータの流れを示している。HDD258の符号化データを
再生するHDプレイでは、HD MW282の制御により、H
DD258から読み出された符号化データは、バッファ2
56にバッファリングされた後、デコーダ259によっ
て復号、デコードされる。得られたディジタルオーディ
オデータは、バッファ256にバッファリングされた
後、オーディオI/F260−3に転送される。次に、
AIO MW295の制御により、ディジタルオーディオデー
タは、オーディオI/F260−3によってD/A26
2に転送されてアナログ化され、スピーカ202から出
力される。
【0326】図61は、CDプレイが実行される際のデ
ータの流れを示している。音楽CD203を再生するC
Dプレイでは、CD MW289の制御により、音楽CD2
03のディジタルオーディオデータは、CD-ROMドライブ
257によって読み出され、バッファ256にバッファ
リングされた後、オーディオI/F260−3に転送さ
れる。次に、AIO MW295の制御により、ディジタルオ
ーディオデータは、オーディオI/F260−3によっ
てD/A262に転送され、アナログ化されてスピーカ
202から出力される。
【0327】CDリッピングとCDレコーディングの違
いについて、図62および図63を参照して説明する。
図62Aは、CDリッピングにおけるモニタ音声出力の
期間を示している。図62Bは、CDリッピングにおけ
る録音の処理(符号化して記録する処理)の期間を示し
ている。図63Aは、CDレコーディングにおけるモニ
タ音声出力の期間を示している。図63Bは、CDレコ
ーディングにおける録音の処理(符号化し、記録する処
理)の期間を示している。
【0328】図62Bと図63Bを比較して明らかなよ
うに、CDリッピングとCDレコーディングでは、その
録音の処理に要する合計時間は同じである。すなわち、
音楽CD203のオーディオデータ(PCMデータ)をATR
AC3方式によって符号化し、HDD258に記録する処理
は、オーディオデータの再生速度に対して平均5倍速で
行われる。
【0329】例えば、再生時間が10分間である曲が6
曲記録されていて総再生時間が60分間である音楽CD
203を、CDリッピングまたはCDレコーディングに
よって、録音する場合、1曲当たり約2分間を要して順
次録音される。
【0330】CDリッピングとCDレコーディングとの
相違点は、モニタ音声出力の期間である。
【0331】CDリッピングの場合、モニタ音声出力
は、対応するオーディオデータの録音処理が行われてい
る期間だけ、モニタ音声が出力される。上述した音楽C
D203の例では、第1曲目の先頭から約2分間の音声
が通常の再生速度で出力され、次に、第2曲目の先頭か
ら約2分間の音声が通常の速度で出力され、以降、各曲
の先頭から約2分間の音声が通常の速度で出力される。
したがって、録音処理の終了と同時に、モニタ音声出力
も終了される。
【0332】CDレコーディングの場合、モニタ音声出
力は、対応するオーディオデータの録音処理の進捗状況
に関係なく、モニタ音声が出力される。上述した音楽C
D203の例では、第1曲目の全ての音声が通常の再生
速度で出力され、次に、第2曲目の全ての音声が通常の
速度で出力され、以降、各曲の全ての音声が通常の速度
で出力される。したがって、録音処理が終了しても、対
応するオーディオデータのモニタ音声出力は最後の第6
曲目の終わりまで継続される。
【0333】なお、CDリッピングとCDレコーディン
グは、その処理の途中において適宜切り替えることが可
能である。
【0334】次に、図64のフローチャートを参照しつ
つ、オーディオサーバ201の画像登録処理について説
明する。この画像登録処理は、例えば、図56に示され
るようなディレクトリ構造において、トラックオブジェ
クト505−1「トラックA」に対応する画像データを
登録する場合に実行される。なお、以下の説明における
「トラック」は、「オーディオトラック」と、同義の用
語として使用する。
【0335】インプットハンドルミドルウェア298
は、各種のボタンに対するユーザからの操作の監視を常
時おこなっており、各種のボタンに対するユーザからの
操作があったと判定された場合、その情報をメインAPP
276に通知する。メインAPP276は、ステップS6
01において、ユーザからの操作は、トラックオブジェ
クトへの画像オブジェクトのリンクの指示であるか否か
を判定し、ユーザからの操作が、トラックオブジェクト
への画像オブジェクトのリンクの指示である場合、処理
はステップS602に進む。
【0336】ステップS602において、メインAPP2
76は、トラックオブジェクトへの画像オブジェクトの
リンクの指示があったことを、HD APP277に通知す
る。HDAPP277は、トラックオブジェクトへの画像オ
ブジェクトのリンクの指示があったことを、HD MW28
2のIMAGE LINK287に伝達する。IMAGE LINK287
は、ディスプレイドライバ306に、ディスプレイ21
5に、トラックオブジェクトにリンクさせる画像の選択
を促す案内を表示するように指示する。ディスプレイド
ライバ306は、ディスプレイ215に、トラックオブ
ジェクトにリンクさせる画像の選択を促す案内を表示さ
せる。
【0337】ユーザは、イーサネット(R)コントローラ/
コネクタ267、またはPCMCIAコントローラ268を介
して受信した画像データ、予めHDD258に記憶されて
いる画像データ、CD-ROMドライブ257を介して、光デ
ィスクから読み出された画像データ、およびMSコネクタ
261を介して、MS204から読み出された画像データ
などの中から、所望の画像データを選択することができ
る。ユーザにより、画像データを選択する操作が入力さ
れると、インプットハンドルミドルウェア298は、ユ
ーザからの操作があった旨の情報をメインAPP276に
通知する。メインAPP276は、ユーザより画像データ
が選択されたことをHD APP277に通知する。HD APP2
77は、ユーザより画像データが選択されたことを、HD
MW282のIMAGE LINK287に伝達する。
【0338】ステップS603において、IMAGE LINK2
87は、ステップS602で伝達されてきた、トラック
オブジェクトへの画像オブジェクトのリンクの指示情報
に基づいて、画像オブジェクトをリンクさせるトラック
を特定し、そのトラックのタイトル(トラック名)を取
得する。
【0339】ステップS604において、IMAGE LINK2
87は、ステップS602で、指定された画像データの
ファイル名を、ステップS603で取得したトラックの
タイトルと同一のファイル名にした、HDD258への記
録用の画像オブジェクトを作成し、ステップS605に
おいて、ステップS604で作成された画像オブジェク
トを、リンクさせるトラックと同一階層のディレクトリ
に記録する。
【0340】以上のようにして、画像オブジェクトが登
録されると、例えば、図56のトラックオブジェクト5
05−1「トラックA」の隣(同一階層)に、「トラッ
クA.BMP」のように画像オブジェクトが登録され
る。なお、図64のフローチャートにおいては、トラッ
クオブジェクトに対して画像オブジェクトをリンクさせ
る場合を例にして、オブジェクトへの画像のリンク処理
について説明したが、アーティストオブジェクト、およ
びアルバムオブジェクトなど、トラックオブジェクト以
外のオブジェクトに画像オブジェクトをリンクさせる場
合も、上述した処理と同様の処理が実行される。
【0341】ところで、オーディオサーバ201は、上
述のように、画像オブジェクトをリンクさせるオブジェ
クトを指定してから、画像オブジェクトをリンクさせる
処理を行うことも可能であるが、再生中、または記録中
のトラックに、画像オブジェクトを自動的にリンクさせ
ることも可能である。次に、図65のフローチャートを
参照しつつ、オーディオサーバ201が、画像オブジェ
クトを自動的にリンクさせる処理について説明する。
【0342】先にも述べたように、ユーザは、イーサネ
ット(R)コントローラ/コネクタ267、PCMCIAコントロ
ーラ268、HDD258、CD-ROMドライブ257、およ
びMSコネクタ261などから、所望の画像データを選択
することができる。インプットハンドルミドルウェア2
98は、ユーザから、画像データを選択する操作が入力
されると、その情報をメインAPP276に通知する。メ
インAPP276は、ステップS631において、ユーザ
からの操作は、画像データを選択する操作であるか否か
を判定し、画像データを選択する操作である場合、画像
データを選択する操作が入力された旨の情報をHD APP2
77に通知する。HD APP277は、ユーザより画像デー
タが選択されたことを、HD MW282のIMAGE LINK28
7に伝達する。
【0343】ステップS632において、メインAPP2
76は、HD APP277が実行中の処理が、HDD258に
記録されたトラックの再生であるか否かを判定すると共
に、CD APP278が実行中の処理が、CD-ROMドライブ2
57に挿入された光ディスクの再生であるか否かを判定
し、HDD258に記録されたトラックの再生であると判
定するか、CD APP278が実行中の処理が、CD-ROMドラ
イブ257に挿入された光ディスクの再生であると判定
した場合、ステップS636に進む。
【0344】ステップS632において、メインAPP2
76が、HD APP277が実行中の処理は、HDD258に
記録されたトラックの再生ではないと判定し、かつ、CD
APP278が実行中の処理は、CD-ROMドライブ257に
挿入された光ディスクの再生ではない判定した場合、ス
テップS633に進む。
【0345】ステップS633において、メインAPP2
76は、HD APP277が実行中の処理が、HDD258へ
のトラックの記録であるか否かを判定し、HDD258へ
のトラックの記録であると判定した場合、ステップS6
36に進む。
【0346】ステップS633において、メインAPP2
76が、HD APP277が実行中の処理は、HDD258へ
のトラックの記録ではないと判定した場合、ステップS
634に進む。
【0347】ステップS634において、メインAPP2
76は、トラックが再生中でも記録中でもないことをHD
APP277に通知する。HD APP277は、トラックが再
生中でも記録中でもないことを、HD MW282のIMAGE L
INK287に伝達する。IMAGELINK287は、ディスプレ
イドライバ306に、ディスプレイ215に、ステップ
S631でユーザにより選択された画像データをリンク
させるトラックオブジェクトの選択を促す案内を表示す
るように指示する。ディスプレイドライバ306は、デ
ィスプレイ215に、画像データをリンクさせるトラッ
クオブジェクトの選択を促す案内を表示させる。
【0348】ステップS635において、IMAGE LINK2
87は、ユーザによりトラックが選択されるまで待機す
る。
【0349】ユーザは、HDD258にすでに記録された
トラックの中から、所望のトラックを選択することがで
きる。ユーザにより、トラックを選択する操作が入力さ
れると、インプットハンドルミドルウェア298は、ユ
ーザからの操作があった旨の情報をメインAPP276に
通知する。メインAPP276は、ユーザよりトラックが
選択されたことをHD APP277に通知する。HD APP27
7は、ユーザよりトラックが選択されたことを、HD MW
282のIMAGE LINK287に伝達する。処理はステップ
S636に進む。
【0350】ステップS636において、IMAGE LINK2
87は、ステップS632で再生中と判定されたトラッ
ク、またはステップS635でユーザにより選択された
トラックには、すでに他の画像オブジェクトがリンクさ
れているか否かを判定し、すでに他の画像オブジェクト
がリンクされてはいないと判定した場合、ステップS6
37に進む。なお、ステップS633で記録中と判定さ
れたトラックの場合、まだ、画像オブジェクトはトラッ
クにリンクされていないので、ステップS636はスキ
ップして、ステップS637の処理に進む。
【0351】ステップS637において、IMAGE LINK2
87は、画像オブジェクトをリンクさせるトラックを特
定し、そのトラックのタイトル(トラック名)を取得す
る。
【0352】ステップS638において、IMAGE LINK2
87は、ステップS631で、選択された画像データの
ファイル名を、ステップS637で取得したトラックの
タイトルと同一のファイル名にした、HDD258への記
録用の画像オブジェクトを作成し、ステップS639に
おいて、ステップS638で作成された画像オブジェク
トを、リンクさせるトラックと同一階層のディレクトリ
に記録する。
【0353】ステップS636において、IMAGE LINK2
87が、ステップS632で再生中と判定されたトラッ
ク、またはステップS635でユーザにより選択された
トラックには、すでに他の画像オブジェクトがリンクさ
れていると判定した場合、ステップS640に進み、IM
AGE LINK287は、ディスプレイドライバ306に、デ
ィスプレイ215に、トラックオブジェクトにリンクさ
せる画像オブジェクトを変更してよいか否かの選択を促
す案内を表示するように指示する。ディスプレイドライ
バ306は、ディスプレイ215に、トラックオブジェ
クトにリンクさせる画像オブジェクトを変更してよいか
否かの選択を促す案内を表示させる。
【0354】ユーザは、トラックにリンクさせる画像オ
ブジェクトを変更することができる。ユーザにより、ト
ラックにリンクさせる画像オブジェクトを変更するか否
かを決定する操作が入力されると、インプットハンドル
ミドルウェア298は、ユーザからの操作があった旨の
情報をメインAPP276に通知する。メインAPP276
は、ユーザよりトラックにリンクさせる画像オブジェク
トを変更するか否かを決定する操作があったことをHD A
PP277に通知する。HD APP277は、ユーザよりトラ
ックにリンクさせる画像オブジェクトを変更するか否か
を決定する操作があったことを、HD MW282のIMAGE L
INK287に伝達する。処理はステップS641に進
む。
【0355】ステップS641において、IMAGE LINK2
87は、伝達されてきた情報に基づいて、トラックにリ
ンクさせる画像オブジェクトを変更するか否かを判定
し、トラックにリンクさせる画像オブジェクトを変更す
ると判定した場合、処理はステップS637に進み、ス
テップS631で選択された画像データをトラックにリ
ンクさせる、ステップS637以降の処理を実行する。
ステップS641において、IMAGE LINK287が、トラ
ックにリンクさせる画像オブジェクトは変更しないと判
定した場合、図65のフローチャートの処理を終了す
る。
【0356】以上のように、画像オブジェクトが選択さ
れた時点で、トラックが再生中、または記録中だった場
合、自動的に画像データを再生中(記録中)のトラック
にリンクさせることにより、ユーザは、画像を選択する
だけの簡単な操作により画像オブジェクトをトラックに
リンクさせることができる。また、すでに画像オブジェ
クトがトラックにリンクされていた場合でも、ごく簡単
な操作により、リンクさせる画像オブジェクトを変更す
ることが可能となる。
【0357】ところで、オーディオサーバ201は、再
生中のトラックに画像オブジェクトがリンクされていな
い場合、ユーザに画像オブジェクトをリンクさせるよう
に案内するようにすることができる。次に、図66のフ
ローチャートを参照しつつ、再生中のトラックに画像オ
ブジェクトがリンクされていない場合のトラックへの画
像オブジェクトのリンク処理について説明する。
【0358】インプットハンドルミドルウェア298
は、ユーザから、トラックの再生を指示する操作が入力
されると、その情報をメインAPP276に通知する。メ
インAPP276は、ステップS661において、ユーザ
からの操作は、トラックの再生を指示する操作であるか
否かを判定し、トラックの再生を指示する操作である場
合、トラックの再生を指示する操作が入力された旨の情
報をHD APP277に通知する。HD APP277は、ユーザ
よりトラックの再生を指示する操作が入力されたこと
を、HD MW282のHD PLAY285、およびIMAGE LINK2
87に伝達する。
【0359】ステップS662において、HD PLAY85
は再生トラックに対応するコンテンツデータを再生す
る。具体的には、再生トラックに対応するトラックオブ
ジェクトがCCデータに基づいて特定され、特定された
トラックオブジェクトのファイル識別子記録領域403
の値に基づいて対応するコンテンツデータのファイル識
別子が特定され、特定されたファイル識別子(=ファイ
ル記録領域321のクラスタ番号)に基づいてコンテン
ツデータが読み出される。次に、読み出されたコンテン
ツデータがデコードされて出力される。
【0360】ステップS663において、IMAGE LINK2
87は、ステップS662で再生を開始したトラックに
は、すでに画像オブジェクトがリンクされているか否か
を判定し、ステップS662で再生を開始したトラック
には、すでに画像オブジェクトがリンクされていると判
定した場合、処理を終了する。
【0361】ステップS663において、IMAGE LINK2
87が、ステップS662で再生を開始したトラックに
は、まだ画像オブジェクトはリンクされていないと判定
した場合、ステップS664に進み、ディスプレイドラ
イバ306に、ディスプレイ215に、トラックオブジ
ェクトに画像オブジェクトをリンクさせるか否かの選択
を促す案内を表示するように指示する。ディスプレイド
ライバ306は、ディスプレイ215に、トラックオブ
ジェクトに画像オブジェクトをリンクさせるか否かの選
択を促す案内を表示させる。
【0362】ユーザは、画像オブジェクトがリンクされ
ていないトラックに画像オブジェクトをリンクさせるこ
とができる。ユーザにより、トラックに画像オブジェク
トをリンクさせるか否かを決定する操作が入力される
と、インプットハンドルミドルウェア298は、ユーザ
からの操作があった旨の情報をメインAPP276に通知
する。メインAPP276は、ユーザよりトラックに画像
オブジェクトをリンクさせるか否かを決定する操作があ
ったことをHD APP277に通知する。HD APP277は、
ユーザよりトラックに画像オブジェクトをリンクさせる
か否かを決定する操作があったことを、HD MW282のI
MAGE LINK287に伝達する。処理はステップS665
に進む。
【0363】ステップS665において、IMAGE LINK2
87は、伝達されてきた情報に基づいて、トラックに画
像オブジェクトをリンクさせるか否かを判定し、トラッ
クに画像オブジェクトをリンクさせないと判定した場
合、処理を終了する。ステップS665において、IMAG
E LINK287が、トラックに画像オブジェクトをリンク
させると判定した場合、処理はステップS666に進
む。
【0364】ステップS666において、IMAGE LINK2
87は、ディスプレイドライバ306に、ディスプレイ
215に、トラックオブジェクトにリンクさせる画像の
選択を促す案内を表示するように指示する。ディスプレ
イドライバ306は、ディスプレイ215に、トラック
オブジェクトにリンクさせる画像の選択を促す案内を表
示させる。
【0365】ユーザにより、画像データを選択する操作
が入力されると、インプットハンドルミドルウェア29
8は、ユーザからの操作があった旨の情報をメインAPP
276に通知する。メインAPP276は、ユーザより画
像データが選択されたことをHD APP277に通知する。
HD APP277は、ユーザより画像データが選択されたこ
とを、HD MW282のIMAGE LINK287に伝達する。
【0366】ステップS667において、IMAGE LINK2
87は、ステップS662で再生が開始されたのタイト
ル(トラック名)を取得する。
【0367】ステップS668において、IMAGE LINK2
87は、ステップS666で、指定された画像データの
ファイル名を、ステップS667で取得したトラックの
タイトルと同一のファイル名にした、HDD258への記
録用の画像オブジェクトを作成し、ステップS669に
おいて、ステップS668で作成された画像オブジェク
トを、リンクさせるトラックと同一階層のディレクトリ
に記録する。
【0368】以上のようにして、再生中のトラックに画
像オブジェクトがリンクされていなかった場合、オーデ
ィオサーバ201は、トラックに画像オブジェクトをリ
ンクさせるか否かの案内を表示し、ユーザにより選択さ
れた画像を再生中のトラックにリンクさせる。このよう
にすることにより、ユーザは、画像オブジェクトがまだ
リンクされていないトラックをわざわざ探し出さなくて
も、必要に応じて、画像オブジェクトをトラックにリン
クさせることができる。なお、再生中のトラックに画像
オブジェクトがリンクされていない場合でも、トラック
に画像オブジェクトをリンクさせるか否かの案内を表示
しないように、オーディオサーバ201を設定すること
も可能である。
【0369】ところで、オーディオサーバ201は、新
規にアーティストフォルダなどのフォルダオブジェクト
が作成される場合、作成されるフォルダオブジェクト
に、画像オブジェクトをリンクさせるか否かを、ユーザ
に選択を促すようにすることができる。
【0370】次に、図67のフローチャートを参照しつ
つ、新規フォルダオブジェクトが作成される場合の、画
像オブジェクトのリンク処理について説明する。
【0371】インプットハンドルミドルウェア298
は、ユーザから、新規フォルダ作成を指示する操作が入
力されると、その情報をメインAPP276に通知する。
メインAPP276は、ステップS701において、ユー
ザからの操作は、新規フォルダ作成を指示する操作であ
るか否かを判定し、新規フォルダ作成を指示する操作で
ある場合、新規フォルダ作成を指示する操作が入力され
た旨の情報をHD APP277に通知する。HD APP277
は、ユーザより新規フォルダ作成を指示する操作が入力
されたことを、HD MW282に伝達する。HD MW282
は、ユーザより新規フォルダ作成を指示する操作が入力
されたことを、IMAGE LINK287に伝達すると共に、HD
DB292、およびHD FS296にも伝達する。
【0372】ステップS702において、HD FS296
は新規フォルダファイルを作成し、HD DB292は、新
規フォルダファイルに対応する新規フォルダオブジェク
トを作成する。なお、この際に、新規フォルダのフォル
ダ名が、ユーザにより入力される。
【0373】ステップS703において、IMAGE LINK2
87は、ディスプレイドライバ306に、ディスプレイ
215に、新規フォルダオブジェクトに画像オブジェク
トをリンクさせるか否かの選択を促す案内を表示するよ
うに指示する。ディスプレイドライバ306は、ディス
プレイ215に、新規フォルダオブジェクトに画像オブ
ジェクトをリンクさせるか否かの選択を促す案内を表示
させる。
【0374】ユーザは、新規フォルダオブジェクトに画
像オブジェクトをリンクさせることができる。ユーザに
より、新規フォルダオブジェクトに画像オブジェクトを
リンクさせるか否かを決定する操作が入力されると、イ
ンプットハンドルミドルウェア298は、ユーザからの
操作があった旨の情報をメインAPP276に通知する。
メインAPP276は、ユーザより新規フォルダオブジェ
クトに画像オブジェクトをリンクさせるか否かを決定す
る操作があったことをHD APP277に通知する。HD APP
277は、ユーザより新規フォルダオブジェクトに画像
オブジェクトをリンクさせるか否かを決定する操作があ
ったことを、HD MW282のIMAGE LINK287に伝達す
る。処理はステップS704に進む。
【0375】ステップS704において、IMAGE LINK2
87は、伝達されてきた情報に基づいて、新規フォルダ
オブジェクトに画像オブジェクトをリンクさせるか否か
を判定し、新規フォルダオブジェクトに画像オブジェク
トをリンクさせないと判定した場合、処理を終了する。
ステップS704において、IMAGE LINK287が、新規
フォルダオブジェクトに画像オブジェクトをリンクさせ
ると判定した場合、処理は、ステップS705に進む。
【0376】ステップS705において、IMAGE LINK2
87は、ディスプレイドライバ306に、ディスプレイ
215に、新規フォルダオブジェクトにリンクさせる画
像の選択を促す案内を表示するように指示する。ディス
プレイドライバ306は、ディスプレイ215に、新規
フォルダオブジェクトにリンクさせる画像の選択を促す
案内を表示させる。
【0377】ユーザにより、画像データを選択する操作
が入力されると、インプットハンドルミドルウェア29
8は、ユーザからの操作があった旨の情報をメインAPP
276に通知する。メインAPP276は、ユーザより画
像データが選択されたことをHD APP277に通知する。
HD APP277は、ユーザより画像データが選択されたこ
とを、HD MW282のIMAGE LINK287に伝達する。
【0378】ステップS706において、IMAGE LINK2
87は、ステップS702で作成された新規フォルダオ
ブジェクトのタイトル(フォルダ名)を取得する。
【0379】ステップS707において、IMAGE LINK2
87は、ステップS705で、指定された画像データの
ファイル名を、ステップS706で取得した新規フォル
ダオブジェクトのタイトルと同一のファイル名にした、
HDD258への記録用の画像オブジェクトを作成し、ス
テップS708において、ステップS706で作成され
た画像オブジェクトを、リンクさせる新規フォルダオブ
ジェクトと同一階層のディレクトリに記録する。
【0380】以上のようにして、新規フォルダが作成さ
れると、オーディオサーバ201は、新規フォルダに画
像オブジェクトをリンクさせるか否かの選択を促す案内
を表示させ、新規フォルダに画像オブジェクトをリンク
させることができる。このようにすることにより、ユー
ザは、新規フォルダを作成する場合、新規フォルダの作
成後に、わざわざフォルダに画像オブジェクトをリンク
させる処理を行わなくてもよくなり、利便性が増す。
【0381】以上のようにして、画像オブジェクトがト
ラックに対応付けて登録された結果、例えば、図68に
示されるように、画像オブジェクトが、ディレクトリの
中に配置される。
【0382】次に、オーディオサーバ201が、上述の
ようにして登録された画像オブジェクトを表示させ、ト
ラックを再生させるまでの処理について、図69のフロ
ーチャートを参照しつつ、説明する。
【0383】インプットハンドルミドルウェア298
は、ユーザから、音楽のリストの表示を指示する操作が
入力されると、その情報をメインAPP276に通知す
る。メインAPP276は、ステップS731において、
ユーザからの操作は、音楽のリストの表示を指示する操
作であるか否かを判定し、音楽のリストの表示を指示す
る操作である場合、音楽のリストの表示を指示する操作
が入力された旨の情報をHDAPP277に通知する。HD AP
P277は、ユーザより音楽のリストの表示を指示する
操作が入力されたことを、HD MW282のIMAGE LINK2
87に伝達する。
【0384】ステップS732において、IMAGE LINK2
87は、最上位階層のディレクトリの項目を読み出し、
ディスプレイドライバ306に、ディスプレイ215
に、最上位階層のディレクトリの項目を表示するように
指示する。ディスプレイドライバ306は、ディスプレ
イ215に、最上位階層のディレクトリの項目を表示さ
せる。例えば、図55に示されるようなディレクトリ構
造をしていた場合、ディスプレイ215には、画像オブ
ジェクト502−1と、画像オブジェクト502−2が
表示されるとともに、各画像オブジェクトの近辺に、そ
れぞれのアーティスト名(「アーティストA」、および
「アーティストB」)が表示される。なお、アーティス
ト名に対応する画像オブジェクトが登録されていなかっ
た場合、そのアーティストに対応する画像オブジェクト
は表示されず、アーティスト名のみが表示される。
【0385】ステップS733において、ユーザより、
項目の選択を受け付けられると、ステップS734にお
いて、IMAGE LINK287は、ステップS733で選択さ
れた項目は、トラックオブジェクトに対応する項目であ
るか否かを判定し、トラックオブジェクトに対応する項
目ではない場合、ステップS735に進む。例えば、画
像オブジェクトがディスプレイ215に表示されていた
場合、ユーザは、所望の画像オブジェクトを選択するこ
とにより、項目を選択することができる。また、画像オ
ブジェクトではなく、文字情報としての項目が表示され
ていた場合、ユーザは、その中から所望の項目を選択す
ることもできる。
【0386】ステップS735において、IMAGE LINK2
87は、ステップS734で選択された項目の1段下の
階層に配置されているオブジェクトの項目を読み出し、
ディスプレイドライバ306に、ディスプレイ215に
表示させるように指示する。ディスプレイドライバ30
6は、ディスプレイ215に、指示されたディレクトリ
の項目を表示させる。例えば、図55のようなディレク
トリ構造である場合、画像オブジェクト502−1(ア
ーティストAのフォルダ)が選択されたとき、IMAGE LI
NK287は、画像オブジェクト502−3および画像オ
ブジェクト502−4を読み出し、ディスプレイドライ
バ306に、画像オブジェクト502−3および画像オ
ブジェクト502−4をディスプレイ215に表示させ
るように指示する。ディスプレイドライバ306は、デ
ィスプレイ215に、画像オブジェクト502−3およ
び画像オブジェクト502−4を表示させる。その後、
処理は、ステップS735に戻り、ステップS735以
降の処理が繰り返される。
【0387】そして、ステップS734において、IMAG
E LINK287が、ステップS733で選択された項目
は、トラックオブジェクトに対応する項目であると判定
した場合、処理はステップS736に進み、選択された
HD PLAY285に対して、選択された項目に対応するトラッ
クのコンテンツデータの再生処理を行わせる。例えば、
図55のようなディレクトリ構造である場合、画像オブ
ジェクト502−6(トラックAに対応する画像オブジ
ェクト)が選択されたとき、IMAGE LINK287はトラッ
クオブジェクトが選択されたと判定し、ステップS73
6において、HD PLAY285に、トラックAのコンテンツデ
ータの再生を開始させる。
【0388】ステップS736で、再生が開始された
後、すぐにステップS737において、IMAGE LINK28
7は、再生中のトラックに対応する画像オブジェクトが
記録されているか否かを判定し、再生中のトラックに対
応する画像オブジェクトが記録されている場合、ステッ
プS738に進み、IMAGE LINK287は、ディスプレイ
ドライバ306に、ディスプレイ215に画像オブジェ
クト、および演奏時間を表示させるように指示する。デ
ィスプレイドライバ306は、ディスプレイ215に、
指示された画像オブジェクトを表示させると共に、演奏
時間を表示させる。
【0389】ステップS737において、IMAGE LINK2
87が、再生中のトラックに対応する画像オブジェクト
が記録されてはいないと判定した場合、ステップS73
9に進み、IMAGE LINK287は、ディスプレイドライバ
306に、ディスプレイ215に演奏時間を表示させる
ように指示する。ディスプレイドライバ306は、ディ
スプレイ215に、演奏時間を表示させる。
【0390】ステップS740において、メインAPP2
76は、再生終了のボタンが操作されたか否かを判定
し、再生終了のボタンが操作されるまで、ステップS7
37以降の処理を繰り返す。再生終了のボタンが操作さ
れたとき、メインAPP276は、HD APP277に、再生
を終了するように通知する。HD APP277は、メインAP
P276からの通知をHD PLAY285に通知し、トラック
の再生を終了させる。
【0391】オーディオサーバ201は、以上のように
して、登録されている画像オブジェクトをディスプレイ
215に表示し、ユーザに画像オブジェクトを選択させ
ることにより、アーティスト、アルバム、および再生す
るトラックを決定させるようにすることができる。
【0392】ところで、上述したオーディオサーバ20
1においては、ユーザは、イーサネット(R)コントロー
ラ/コネクタ267、またはPCMCIAコントローラ268
を介して受信した画像データ、予めHDD258に記憶さ
れている画像データ、CD-ROMドライブ257を介して、
光ディスクから読み出された画像データ、およびMSコネ
クタ261を介して、MS204から読み出された画像デ
ータなどの中から、所望の画像データを選択して、画像
オブジェクトとすることができる。
【0393】しかしながら、ユーザが、例えばCDジャ
ケットなどの写真を画像オブジェクトとして登録したい
場合、所望する画像データがすぐに探し出せるとは限ら
ず、ユーザにとって、不便であることがある。また、ユ
ーザが、ユーザ個人の持ち物などを、画像オブジェクト
として登録したい場合、ユーザは、一旦、デジタルカメ
ラなどの機器により、画像を取り込んで、その画像デー
タを記録媒体に記録し、オーディオサーバ201にその
記録媒体を挿入して、記録媒体から画像データを読み出
さなくてはならず、大変不便である。
【0394】そこで、次に、画像を撮影する機能を備え
たオーディオサーバの例について説明する。図70に
は、画像を撮影する機能を備えた、携帯可能なサイズの
ポータブルオーディオサーバ601の外観が示されてい
る。図70において、ポータブルオーディオサーバ60
1は、本体611と、リモートコマンダ612により構
成され、リモートコマンダ612に、画像を撮影するた
めのCCD621が設置されている。このCCD621によ
り、例えば、CDのジャケット写真631が撮影され、リ
モートコマンダ612より本体611に、撮影された画
像データが送信される。
【0395】本体611には、オーディオサーバ201
と同様に、複数の操作入力用のボタン、および入出力用
のインターフェースが備えられているが、図70におい
ては、図示を省略する。リモートコマンダ612は、画
像を撮影するためのCCD621の他に、ユーザからの操
作の入力を受け付ける操作入力部622、および音声を
出力するイヤホン623、および本体611との間で、
無線により各種のデータを送受信する通信部652(図
71)により構成される。操作入力部622は、リモー
トコマンダ612の内部方向に押下されることにより、
ユーザからの画像取り込みの指示も受け付ける(カメラ
のシャッタに相当する)。
【0396】このように、本体611とリモートコマン
ダ612の間で、無線により通信させることにより、ユ
ーザは、本体611から所定の範囲内で、リモートコマ
ンダ612だけを持ち歩いて、音楽を聴くことができ
る。また、本体611とリモートコマンダ612の間
で、無線により通信させることにより、ユーザは、リモ
ートコマンダ612を、より自由に、所望するアングル
に向けて、CCD621による撮影を行うことができる。
なお、詳細は後述するが、本体611とリモートコマン
ダ612の間を、有線で接続するようにすることもでき
る。
【0397】次に、図71は、ポータブルオーディオサ
ーバ601の本体611の内部の構成を示すブロック図
である。図71に示されるように、ポータブルオーディ
オサーバ601は、オーディオサーバ201の構成にお
ける受光部242を、通信部652に変更し、電源部2
65とDCイン端子236の間に、電力を貯蔵するための
バッテリ651を備えた構成になっており、それ以外の
基本的な構成は、オーディオサーバ201と同様であ
る。通信部652は、リモートコマンダ612の通信部
676との間で、無線通信を行う。
【0398】なお、本体611が実行するファームウェ
アの基本的な構成は、図24に示されたものと同様であ
る。
【0399】次に、図72は、リモートコマンダ612
の内部の構成を示すブロック図である。図72におい
て、制御部671は、リモートコマンダ612全体を制
御する。操作入力部622は、ボタン、および回転式の
ダイヤルより構成され、ユーザからの操作入力を受け付
ける。また操作入力部622は、押下されることによ
り、ユーザからの画像撮影の指示の入力を受け付ける。
なお、以下の説明において、画像撮影の指示の入力のた
めに操作入力部622を押下することを、カメラになぞ
らえて、「シャッタを押す」とも称する。
【0400】メモリ672は、CCDカメラ621により
撮影された画像データを記憶し、適宜、通信部676に
供給する。また、メモリ672は、通信部676が、本
体611より受信した音声データを一時的に記憶し、音
声出力制御部677に供給する。LCD215は、本体6
11の動作状況やリモートコマンダ612に入力された
操作状況を表示する。撮影部674は、CCDカメラ62
1とCCDカメラ621を制御するCCDカメラ制御部675
により構成される。
【0401】通信部676は、リモートコマンダ612
の操作入力部622に入力された操作の操作情報を本体
611に向けて送信すると共に、CCDカメラ621によ
り撮影され、メモリ672に記憶された画像データを本
体611に送信する。また、通信部676は、本体61
1より、再生されているトラックの音声データやその他
のデータを受信する。
【0402】音声出力制御部677は、メモリ672に
一時的に記憶された音声データが供給されると、イヤホ
ン623より音声を出力させる。
【0403】なお、図70においては、本体611の通
信部652、およびリモートコマンダ612の通信部6
76の間の通信は、無線により行うようにしているが、
このことは、本発明における本体611とリモートコマ
ンダ612間の通信が、無線による通信に限定されるこ
とを意味するものではない。すなわち、本体611とリ
モートコマンダ612の間で、有線により種々のデータ
の送受信を行うようにしても良い。本体611とリモー
トコマンダ612の間で、無線通信によりデータの送受
信を行う場合、他の無線と混信することがあったり、消
費電力量が大きくなるなどの問題がある。それに対し
て、有線により本体611とリモートコマンダ612間
で通信を行うことにより、上述したような問題を解決す
ることができる。
【0404】次に、図73を参照しつつ、ポータブルオ
ーディオサーバ601が、CDに記録されているオーデ
ィオトラックをHDD258に記録する処理について説明
する。
【0405】CD-ROMドライブ257に光ディスクが挿入
され、光ディスクに記録されたオーディオトラックのHD
D258への記録が指示されたとき、ステップS761
において、ポータブルオーディオサーバ601のメイン
CPU251は、CD-ROMドライブ257に挿入された光デ
ィスクは、CD-EXTRAディスク40であるか否かを判定
し、CD-EXTRAディスク40であった場合、ステップS7
66に進み、CD-EXTRAディスク40に記録されている、
オーディオトラックの曲名、アーティスト名、演奏時間
などの付加情報を読み出してHDD258に記録した後、
ステップS767において、CD-EXTRAディスク40に記
録されているオーディオトラックを読み出し、付加情報
と対応付けてHDD258に記録する。
【0406】ステップS761において、メインCPU2
51が、CD-ROMドライブ257に挿入された光ディスク
は、CD-EXTRAディスク40ではないと判定した場合、ス
テップS762に進み、メインCPU761は、光ディス
クにCD-TEXT情報が記録されているか否かを判定し、光
ディスクにCD-TEXT情報が記録されている場合、ステッ
プS766に進み、光ディスクに記録されている付加情
報読み出して、HDD258に記録した後、ステップS7
67において、光ディスクに記録されているオーディオ
トラックを読み出し、付加情報と対応付けてHDD258
に記録する。
【0407】ステップS762において、メインCPU2
51が、光ディスクにはCD-TEXT情報は記録されていな
いと判定した場合、ステップS763に進む。
【0408】インターネット上には、音楽用CDの情報が
登録されたパブリックデータベースであるCDデータベー
スが設置されている。CDデータベースは、販売された音
楽CDのアルバム名、アーティスト名、および各トラック
の曲名などのデータ(以下、CDデータと称する)を保有
している。そして、例えば、所定のソフトウェアがイン
ストールされた汎用のパーソナルコンピュータから、CD
データベースにアクセスすることにより、ユーザは、パ
ーソナルコンピュータのCD-ROMドライブにセットされて
いる音楽CDのCDデータを、CDデータベースから取得する
ことができるようになっている。
【0409】ところで、ポータブルオーディオサーバ6
01は、イーサネット(R)コントローラ/コネクタ267
を介して、インターネットを含むネットワークに接続す
ることができる。そこで、メインCPU251は、ステッ
プS763において、イーサネット(R)コントローラ/コ
ネクタ267を介して、インターネット上に設置された
CDデータベースにアクセスし、CD-ROMドライブ257に
挿入された光ディスクに対応するCDデータを要求する。
そして、CDデータベースから、CD-ROMドライブ257に
挿入された光ディスクに対応するCDデータが供給された
か否かを判定し、光ディスクに対応するCDデータが供給
された場合、ステップS766に進み、取得したCDデー
タ(付加情報)をHDD258に記録した後、ステップS
767において、光ディスクに記録されているオーディ
オトラックを読み出し、付加情報と対応付けてHDD25
8に記録する。
【0410】なお、CDデータベースは、既存のものを利
用するようにしても良いし、ポータブルオーディオサー
バ601用に、専用のサーバを、インターネット上に設
置するようにしても良い。
【0411】ステップS763において、メインCPU2
51が、CDデータベースから、CD-ROMドライブ257に
挿入された光ディスクに対応するCDデータが供給されな
かったと判定した場合、処理はステップS764に進
み、メインCPU251は、ディスプレイ251に、ユー
ザにオーディオトラックの曲名などの付加情報を入力す
るように促す案内を表示させ、付加情報の入力を受け付
ける。
【0412】ステップS765において、メインCPU2
51は、ステップS764で入力を受け付けた付加情報
をHDD258に記録する。ステップS767において、
メインCPU251は、光ディスクに記録されているオー
ディオトラックを読み出し、HDD258に記録する。
【0413】以上のようにして、ポータブルオーディオ
サーバ601は、CD-ROMドライブ257に挿入された光
ディスクよりオーディオトラックのデータを読み出しHD
D258に記録すると共に、オーディオトラックに対応
する付加情報をHDD258に記録する。
【0414】次に、図74のフローチャートを参照し
て、ポータブルオーディオサーバ601の画像登録処理
について説明する。ステップS781において、ユーザ
により、リモートコマンダ612の操作入力部622が
操作され、シャッタが押されると、ステップS782に
おいて、制御部671は、撮影部674のCCDカメラ制
御部675に、撮影するように指令する。CCDカメラ制
御部675は、CCDカメラ621を駆動して、撮影処理
を実行し、画像データを生成する。
【0415】生成された画像データは、一時的にメモリ
672に蓄えられた後、通信部676より、本体611
に送信される。なお、この際、シャッタが押された回数
が1回か、それとも所定の短時間に2回連続シャッタが
押されたか(以下、ダブルクリックとも称する)に関する
情報も、本体611に送信される。本体611は、通信
部652を介して、リモートコマンダ612より画像デ
ータを受信すると、これを一時的にバッファ256に記
憶させる。
【0416】ステップS783において、メインCPU2
51は、CD-ROMドライブ257に挿入された光ディスク
を再生中であるか、またはHDD258に記録されている
トラックが再生中であるか否かを判定し、CD-ROMドライ
ブ257に挿入された光ディスクを再生中であるか、ま
たはHDD258に記録されているトラックが再生中であ
った場合、処理は図75のステップS793に進む。ス
テップS783において、メインCPU251が、CD-ROM
ドライブ257に挿入された光ディスクは再生中ではな
く、かつ、HDD258に記録されているトラックが再生
中でもないと判定した場合、ステップS784に進み、
メインCPU251は、CD-ROMドライブ257に挿入され
た光ディスクに記録されたオーディオトラックを、HDD
258に記録中であるか否かを判定し、CD-ROMドライブ
257に挿入された光ディスクに記録されたオーディオ
トラックを、HDD258に記録中である場合、処理は図
75のステップS793に進む。
【0417】ステップS784において、メインCPU2
51が、CD-ROMドライブ257に挿入された光ディスク
に記録されたオーディオトラックを、HDD258に記録
中ではないと判定した場合、ステップS785に進み、
メインCPU251は、ディスプレイ215に、ステップ
S782で生成された画像データをリンクさせるオーデ
ィオトラックの選択を促す案内を表示させる。
【0418】ステップS786において、メインCPU2
51は、画像データをリンクさせるオーディオトラック
が選択されるまで待機し、画像データをリンクさせるオ
ーディオトラックが選択されたとき、ステップS787
に進み、ステップS786で選択されたと判定されたオ
ーディオトラックには、すでに他の画像オブジェクトが
リンクされているか否かを判定し、オーディオトラック
には、他の画像オブジェクトがリンクされていなかった
場合、ステップS788に進む。
【0419】ステップS788において、メインCPU2
51は、ステップS786で選択されたと判定されたオ
ーディオトラックのタイトルを取得し、ステップS78
9において、バッファ256に記憶させていた画像デー
タのファイル名を、ステップS788で取得したタイト
ルと同一の名称に設定した画像オブジェクトを作成し、
ステップS790において、画像オブジェクトを、HDD
258内のオーディオトラックと同一の階層のディレク
トリに記録する。
【0420】ステップS787において、ステップS7
86で選択されたと判定されたオーディオトラックに
は、すでに他の画像オブジェクトがリンクされていると
判定した場合、ステップS791に進み、メインCPU2
51は、オーディオトラックにリンクさせる画像オブジ
ェクトを変更するか否か選択を促す案内をディスプレイ
215に表示させる。
【0421】ユーザより、オーディオトラックにリンク
させる画像オブジェクトを変更するか否かを決定する操
作が入力されると、ステップS792において、メイン
CPU251は、ユーザより入力された操作が、オーディ
オトラックにリンクさせる画像オブジェクトを変更する
操作か否かを判定し、オーディオトラックにリンクさせ
る画像オブジェクトを変更する操作であった場合、ステ
ップS788に進み、上述したステップS788以降の
処理が実行される。
【0422】ステップS792において、メインCPU2
51が、ユーザより入力された操作は、オーディオトラ
ックにリンクさせる画像オブジェクトを変更しない操作
であると判定した場合、図74の一連の処理を終了し、
バッファ256に一時的に記憶させていた画像データを
破棄する。
【0423】図75のステップS793において、メイ
ンCPU251は、リモートコマンダ612より受信した
情報にもとづいて、ステップS781で、シャッタが所
定の短時間に2回連続で押されていたか(ダブルクリッ
クされたか)否かを判定し、シャッタが所定の短時間に
2回連続で押されてはいなかった場合、図74のステッ
プS787に進み、再生中、あるいは記録中のオーディ
オトラックに関して、上述したステップS787以降の
処理が実行される。
【0424】ステップS793において、メインCPU2
51が、ステップS781で、シャッタが所定の短時間
に2回連続で押されていた(ダブルクリックされた)と
判定した場合、処理はステップS794に進み、メイン
CPU251は、再生中(または記録中)のオーディオト
ラックの1段上の階層にあるアルバムオブジェクトを特
定する。
【0425】ステップS795において、メインCPU2
51は、ステップS794で特定されたアルバムオブジ
ェクトには、すでに他の画像オブジェクトがリンクされ
ているか否かを判定し、アルバムオブジェクトには、他
の画像オブジェクトがリンクされていなかった場合、ス
テップS796に進む。
【0426】ステップS796において、メインCPU2
51は、ステップS794で特定されたアルバムオブジ
ェクトのタイトルを取得し、ステップS797におい
て、バッファ256に記憶させていた画像データのファ
イル名を、ステップS794で取得したタイトルと同一
の名称に設定した画像オブジェクトを作成し、ステップ
S798において、画像オブジェクトを、HDD258内
のアルバムオブジェクトと同一の階層のディレクトリに
記録する。
【0427】ステップS795において、ステップS7
94で特定されたアルバムオブジェクトには、すでに他
の画像オブジェクトがリンクされていると判定した場
合、ステップS799に進み、メインCPU251は、ア
ルバムオブジェクトにリンクさせる画像オブジェクトを
変更するか否か選択を促す案内をディスプレイ215に
表示させる。
【0428】ユーザより、アルバムオブジェクトにリン
クさせる画像オブジェクトを変更するか否かを決定する
操作が入力されると、ステップS800において、メイ
ンCPU251は、ユーザより入力された操作が、アルバ
ムオブジェクトにリンクさせる画像オブジェクトを変更
する操作か否かを判定し、アルバムオブジェクトにリン
クさせる画像オブジェクトを変更する操作であった場
合、ステップS796に進み、上述したステップS79
6以降の処理が実行される。
【0429】ステップS800において、メインCPU2
51が、ユーザより入力された操作は、アルバムオブジ
ェクトにリンクさせる画像オブジェクトを変更しない操
作であると判定した場合、図74および図75の一連の
処理を終了し、バッファ256に一時的に記憶させてい
た画像データを破棄する。
【0430】以上のようにして、CCDカメラ621によ
り撮影された画像が、画像オブジェクトとして、トラッ
クオブジェクト、またはアルバムオブジェクトにリンク
される。
【0431】ところで、ポータブルオーディオサーバ6
01の画像登録処理の方法として、上述した以外の方法
でも、画像を登録することが可能である。次に、図76
乃至図78のフローチャートを参照しつつ、図74およ
び図75で説明した手順とは異なる画像の登録処理につ
いて説明する。
【0432】図76のステップS851において、ユー
ザにより、リモートコマンダ612の操作入力部622
が操作され、シャッタが押されると、ステップS852
において、制御部671は、撮影部674のCCDカメラ
制御部675に、撮影するように指令する。CCDカメラ
制御部675は、CCDカメラ621を駆動して、撮影処
理を実行し、画像データを生成する。
【0433】生成された画像データは、一時的にメモリ
672に蓄えられた後、通信部676より、本体611
に送信される。本体611は、通信部652を介して、
リモートコマンダ612より画像データを受信すると、
これを一時的にバッファ256に記憶させる。
【0434】ステップS853において、メインCPU2
51は、CD−ROMドライブ257に挿入された光ディス
クを再生中であるか、またはHDD258に記録されてい
るトラックが再生中であるか否かを判定し、CD−ROMド
ライブ257に挿入された光ディスクを再生中である
か、またはHDD258に記録されているトラックが再生
中であった場合、処理は図77のステップS863に進
む。
【0435】ステップS853において、メインCPU2
51が、CD−ROMドライブ257に挿入された光ディス
クは再生中ではなく、かつ、HDD258に記録されてい
るトラックが再生中でもないと判定した場合、ステップ
S854に進み、メインCPU251は、CD-ROMドライブ
257に挿入された光ディスクに記録されたオーディオ
トラックを、HDD258に記録中であるか否かを判定
し、CD-ROMドライブ257に挿入された光ディスクに記
録されたオーディオトラックを、HDD258に記録中で
ある場合、ステップS863に進む。
【0436】ステップS854において、メインCPU2
51が、CD-ROMドライブ257に挿入された光ディスク
に記録されたオーディオトラックを、HDD258に記録
中ではないと判定した場合、ステップS855に進み、
メインCPU251は、ディスプレイ215に、ステップ
S852で生成された画像データをリンクさせるオーデ
ィオトラックの選択を促す案内を表示させる。
【0437】ステップS856において、メインCPU2
51は、画像データをリンクさせるオーディオトラック
が選択されるまで待機し、画像データをリンクさせるオ
ーディオトラックが選択されたとき、ステップS857
に進み、ステップS856で選択されたと判定されたオ
ーディオトラックには、すでに他の画像オブジェクトが
リンクされているか否かを判定し、オーディオトラック
には、他の画像オブジェクトがリンクされていなかった
場合、ステップS858に進む。
【0438】ステップS858において、メインCPU2
51は、ステップS856で選択されたと判定されたオ
ーディオトラックのタイトルを取得し、ステップS85
9において、バッファ256に記憶させていた画像デー
タのファイル名を、ステップS858で取得したタイト
ルと同一の名称に設定し、画像オブジェクトを作成し、
ステップS860において、画像オブジェクトを、HDD
258内のオーディオトラックと同一の階層のディレク
トリに記録する。
【0439】ステップS857において、メインCPU2
51が、ステップS856で選択されたと判定されたオ
ーディオトラックには、すでに他の画像オブジェクトが
リンクされていると判定した場合、ステップS861に
進み、メインCPU251は、オーディオトラックにリン
クさせる画像オブジェクトを変更するか否か選択を促す
案内をディスプレイ215に表示させる。
【0440】ユーザより、オーディオトラックにリンク
させる画像オブジェクトを変更するか否かを決定する操
作が入力されると、ステップS862において、メイン
CPU251は、ユーザより入力された操作が、オーディ
オトラックにリンクさせる画像オブジェクトを変更する
操作か否かを判定し、オーディオトラックにリンクさせ
る画像オブジェクトを変更する操作であった場合、ステ
ップS858に進み、上述したステップS858以降の
処理が実行される。ステップS862において、メイン
CPU251が、ユーザより入力された操作は、オーディ
オトラックにリンクさせる画像オブジェクトを変更しな
い操作であると判定した場合、図76の一連の処理を終
了し、バッファ256に一時的に記憶させていた画像デ
ータを破棄する。
【0441】図77のステップS863において、メイ
ンCPU251は、リモートコマンダ612より画像デー
タが送信されてきたか否かを判定することにより、リモ
ートコマンダ612のシャッタが押下されたか否かを判
定し、リモートコマンダ612のシャッタが押下されな
い場合、ステップS864に進み、メインCPU251
は、オーディオトラックの再生(または記録)は終了した
か否かを判定する。その結果、オーディオトラックの再
生(または記録)が終了していないと判定した場合、ステ
ップS863に戻って、シャッタボタンが押下されたか
否かを、再度判定する。
【0442】ステップS864において、メインCPU2
51が、オーディオトラックの再生(または記録)が終了
したと判定した場合、処理は、図78のステップS88
0に進み、ステップS880以降の処理が実行される。
【0443】オーディオトラックが再生(または記録)さ
れている間、メインCPU251は、ステップS863お
よびステップS864の処理を繰り返すが、ステップS
863において、シャッタボタンが操作されたと判定し
た場合、すなわち、リモートコマンダ612より、画像
データが受信された場合、処理はステップS865に進
み、メインCPU251は、受信した画像データを、一時
的にバッファ256に記憶させる。
【0444】その後、メインCPU251は、ステップS
866において、さらにシャッタが押されたか否かを判
定し、シャッタが押された場合、すなわち、リモートコ
マンダ612より画像データを受信した場合、ステップ
S865に戻り、上述したステップS865の処理を繰
り返し、バッファ256に画像データを記憶させる。こ
のようにして、複数個の画像データがバッファ256に
記憶される。
【0445】また、ステップS866において、メイン
CPU251が、シャッタが押されていないと判定した場
合、ステップS867に進み、メインCPU251は、オ
ーディオトラックの再生(または記録)は終了したか否か
を判定する。その結果、オーディオトラックの再生(ま
たは記録)は終了していないと判定した場合、ステップ
S866に戻り、上述したステップS866の処理が繰
り返される。
【0446】ステップS867において、メインCPU2
51が、オーディオトラックの再生(または記録)は終了
したと判定した場合、処理はステップS868に進む。
ステップS868において、メインCPU251は、ステ
ップS853で再生中であると判定され(ステップS8
54で記録中であると判定され)、ステップS868
で、再生(記録)が終了されたと判定された1以上のオー
ディオトラックには、すでに他の画像オブジェクトがリ
ンクされているか否かを判定し、オーディオトラックに
は、他の画像オブジェクトがリンクされていなかった場
合、ステップS869に進む。
【0447】すなわち、画像オブジェクトがリンクされ
ていない複数のオーディオトラックが再生(または記
録)されている間に、複数回シャッタが押された場合、
オーディオトラックの再生後(または記録後)に、メイ
ンCPU251は、ステップS869以降の処理を実行す
る。
【0448】ステップS869において、メインCPU2
51は、再生(または記録)された1以上のオーディオト
ラックに対応する1以上のタイトルを取得し、ステップ
S870において、バッファ256に記憶させていた複
数の画像データのファイル名を、それぞれ、ステップS
869で取得したタイトルと同一の名称に設定し、画像
オブジェクトを作成し、ステップS871において、画
像オブジェクトを、HDD258内の、再生(記録)されて
いたオーディオトラックと同一の階層のディレクトリに
記録する。
【0449】ステップS872において、メインCPU2
51は、再生(記録)されていたオーディオトラックの1
段上の階層のアルバムオブジェクトに、画像オブジェク
トをリンクさせるか否かを選択するように促す案内をデ
ィスプレイ215に表示させる。ユーザは、アルバムオ
ブジェクトに画像オブジェクトをリンクさせるか否かを
選択することができる。
【0450】そこで、ユーザがアルバムオブジェクトに
画像オブジェクトをリンクさせないことを選択する操作
を入力した場合、メインCPU251は、アルバムオブジ
ェクトに画像オブジェクトをリンクさせないと判定し、
処理を終了する。ステップS873において、ユーザが
アルバムオブジェクトに画像オブジェクトをリンクさせ
ることを選択する操作を入力した場合、メインCPU25
1は、アルバムオブジェクトに画像オブジェクトをリン
クさせると判定し、処理は、図78のステップS876
に進む。
【0451】ステップS868において、メインCPU2
51が、再生(記録)されていたオーディオトラックに
は、すでに他の画像オブジェクトがリンクされていると
判定した場合、ステップS874に進み、メインCPU2
51は、オーディオトラックにリンクさせる画像オブジ
ェクトを変更するか否か選択を促す案内をディスプレイ
215に表示させる。
【0452】ユーザより、オーディオトラックにリンク
させる画像オブジェクトを変更するか否かを決定する操
作が入力されると、ステップS875において、メイン
CPU251は、ユーザより入力された操作が、オーディ
オトラックにリンクさせる画像オブジェクトを変更する
操作か否かを判定し、オーディオトラックにリンクさせ
る画像オブジェクトを変更する操作であった場合、ステ
ップS869に進み、上述したステップS869以降の
処理が実行される。ステップS875において、メイン
CPU251が、ユーザより入力された操作は、オーディ
オトラックにリンクさせる画像オブジェクトを変更しな
い操作であると判定した場合、図76および図77の一
連の処理を終了し、バッファ256に一時的に記憶させ
ていた画像データを破棄する。
【0453】図78のステップS876において、メイ
ンCPU612は、アルバムオブジェクトにリンクさせる
画像オブジェクトを、予め設定された所定の時間内に撮
影するように案内をディスプレイ215に表示させる。
【0454】ステップS877において、メインCPU2
51は、シャッタが押下されたか否かを判定し、シャッ
タが押下されていない場合、ステップS878に進み、
メインCPU251は、予め設定された所定の時間が経過
したか否かを判定する。その結果、所定時間が経過して
いないと判定した場合、処理は、ステップS877に戻
り、ステップS877の処理が繰り返される。ステップ
S878において、メインCPU251が、所定時間が経
過したと判定した場合、処理は、ステップS872に戻
り、ステップS872以降の処理が実行される。
【0455】ステップS877において、メインCPU2
51が、シャッタが押下されたと判定した場合、すなわ
ち、リモートコマンダ612より画像データを受信した
場合、処理はステップS879に進み、メインCPU25
1は、受信した画像データを、一時的にバッファ256
に記憶させる。
【0456】ステップS880において、メインCPU2
51は、記録、または再生していたオーディオトラック
が含まれているアルバムオブジェクトには、すでに他の
画像オブジェクトがリンクされているか否かを判定し、
アルバムオブジェクトに、他の画像オブジェクトがリン
クされていなかった場合、ステップS881に進む。
【0457】ステップS881において、メインCPU2
51は、記録、または再生していたオーディオトラック
が含まれているアルバムオブジェクトのタイトルを取得
し、ステップS882において、バッファ256に記憶
させていた画像データのファイル名を、ステップS88
1で取得したタイトルと同一の名称に設定し、画像オブ
ジェクトを作成し、ステップS883において、画像オ
ブジェクトを、ステップS873で画像オブジェクトを
リンクさせると判定されたアルバムオブジェクトと同一
の階層のディレクトリに記録する。
【0458】ステップS880において、メインCPU2
51が、記録、または再生していたオーディオトラック
が含まれているアルバムオブジェクトには、すでに他の
画像オブジェクトがリンクされていると判定した場合、
ステップS884に進み、メインCPU251は、アルバ
ムオブジェクトにリンクさせる画像オブジェクトを変更
するか否か選択を促す案内をディスプレイ215に表示
させる。
【0459】ユーザより、アルバムオブジェクトにリン
クさせる画像オブジェクトを変更するか否かを決定する
操作が入力されると、ステップS885において、メイ
ンCPU251は、ユーザより入力された操作が、アルバ
ムオブジェクトにリンクさせる画像オブジェクトを変更
する操作か否かを判定し、アルバムオブジェクトにリン
クさせる画像オブジェクトを変更する操作であった場
合、ステップS881に進み、上述したステップS88
1以降の処理が実行される。ステップS885におい
て、メインCPU251が、ユーザより入力された操作
は、アルバムオブジェクトにリンクさせる画像オブジェ
クトを変更しない操作であると判定した場合、図76乃
至図78の一連の処理を終了し、バッファ256に一時
的に記憶させていた画像データを破棄する。
【0460】以上のようにして、画像を登録するように
することもできる。
【0461】次に、新規フォルダオブジェクトが作成さ
れた場合に、新規フォルダオブジェクトに画像オブジェ
クトのリンクさせる処理について、図79のフローチャ
ートを参照して説明する。
【0462】ステップS901において、メインCPU2
51は、ユーザより、新規フォルダオブジェクトの作成
が指示されたか否かを判定し、ユーザより、新規フォル
ダオブジェクトの作成が指示されたと判定した場合、ス
テップS902に進み、メインCPU251は、新規フォ
ルダオブジェクトを作成する処理を実行する。なお、こ
の際に、新規フォルダオブジェクトのファイル名が、ユ
ーザにより入力される。ステップS903において、メ
インCPU251は、ディスプレイ215に、新規フォル
ダオブジェクトに画像オブジェクトをリンクさせるか否
かの選択を促す案内を表示させる。
【0463】ユーザにより、新規フォルダオブジェクト
に画像オブジェクトをリンクさせるか否かを決定する操
作が入力されると、ステップS904において、メイン
CPU251は、ユーザからの指示は、新規フォルダオブ
ジェクトに画像オブジェクトをリンクさせる指示か否か
を判定し、ユーザからの指示は、新規フォルダオブジェ
クトに画像オブジェクトをリンクさせる指示ではない場
合、処理を終了する。ステップS904において、メイ
ンCPU251が、ユーザからの指示は、新規フォルダオ
ブジェクトに画像オブジェクトをリンクさせる指示であ
ると判定した場合、処理はステップS905に進む。
【0464】ステップS905において、メインCPU2
51は、新規フォルダオブジェクトにリンクさせる画像
オブジェクトを、予め設定された所定の時間内に撮影す
るように案内をディスプレイ215に表示させる。
【0465】ステップS906において、メインCPU2
51は、シャッタが押下されたか否かを判定し、シャッ
タが押下されていない場合、ステップS907に進み、
メインCPU251は、予め設定された所定の時間が経過
したか否かを判定する。その結果、所定時間が経過して
いないと判定した場合、処理は、ステップS906に戻
り、ステップS906の処理が繰り返される。ステップ
S907において、メインCPU251が、所定時間が経
過したと判定した場合、図79の一連の処理を終了す
る。
【0466】ステップS906において、メインCPU2
51が、シャッタが押下されたと判定した場合、すなわ
ち、リモートコマンダ612より画像データを受信した
場合、処理はステップS908に進み、メインCPU25
1は、受信した画像データを、一時的にバッファ256
に記憶させる。
【0467】ステップS909において、メインCPU2
51は、ステップS902で作成された新規フォルダオ
ブジェクトのタイトルを取得し、ステップS910にお
いて、ステップS908でバッファ256に記憶させて
いた画像データのファイル名を、ステップS909で取
得した新規フォルダオブジェクトのタイトルと同一の名
称に設定し、画像オブジェクトを作成し、ステップS9
11において、画像オブジェクトを、ステップS902
で作成された新規フォルダオブジェクトと同一の階層の
ディレクトリに記録する。
【0468】以上のようにして、新規フォルダオブジェ
クトが作成されるタイミングで、画像オブジェクトをリ
ンクさせるようにすることもできる。
【0469】以上のようにして、登録された画像オブジ
ェクトは、オーディオサーバ201と同様にして、ディ
スプレイ215に表示させ、ユーザに選択させることに
より、再生させるオーディオトラックを決定することが
できる。
【0470】また、ポータブルオーディオサーバ601
においては、データをディレクトリ構造ではなく、図8
0に示されるようなテーブルとして管理することも可能
である。
【0471】すなわち、図80においては、画像オブジ
ェクト、アーティスト名、および記録終了時刻が、オー
ディオトラック毎に記録されている。このように記録さ
れたオーディオトラックを再生する場合、ポータブルオ
ーディオサーバ601のディスプレイ215には、まず
図81に示されるように、画像オブジェクト、アーティ
スト名、および記録終了時刻が表示される。なお、所定
の操作が入力されることにより、この表示は、スクロー
ルされ、これ以外に記録されたオーディオトラックのデ
ータも表示される。また、図82に示されるように、画
像オブジェクトのみを一覧表示することも可能である。
図82において示されている画像オブジェクトの内、ユ
ーザにより選択された画像オブジェクトに対応するオー
ディオトラックが再生される。
【0472】ところで、上述した一連の処理は、オーデ
ィオサーバ201、またはポータブルオーディオサーバ
601のような専用機器によって実行させることもでき
るが、汎用のパーソナルコンピュータなどに、図24に
示したようなファームウェアをインストールして実行さ
せることによっても実現することができる。
【0473】このファームウェアは、汎用のコンピュー
タとは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布
される、ファームウェアが記録されている磁気ディスク
(フレキシブルディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM
(Compact Disc-Read Only Memory)、DVD(Digital Versa
tile Disc)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini Dis
c)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるパッケ
ージメディアにより構成されるだけでなく、コンピュー
タに予め組み込まれた状態でユーザに提供される、ファ
ームウェアが記録されているROMやハードディスクなど
で構成される。
【0474】なお、本明細書において、プログラム(フ
ァームウェア)を記述するステップは、記載された順序
に従って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも
時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実
行される処理をも含むものである。
【0475】
【発明の効果】以上のごとく、本発明によれば、オーデ
ィオトラックを、アルバム、アーティスト、その他、ユ
ーザが所望する分類に従って、記録、管理することが可
能となる。
【0476】また、本発明によれば、オーディオトラッ
ク、およびアルバム、アーティストなどを識別するため
の画像を登録することができる。また、本発明によれ
ば、オーディオトラック、アルバム、およびアーティス
トなどの項目を、表示された画像により識別して、迅速
に検索することが可能となる。
【0477】さらに、本発明によれば、ユーザが撮影し
た所望の画像を、オーディオトラック、アルバム、アー
ティスト、その他のフォルダにリンクさせることが可能
となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である光ディスク記録再
生装置のハードウェア的な構成例を示すブロック図であ
る。
【図2】光ディスク記録再生装置の記録処理を説明する
フローチャートである。
【図3】光ディスクに記録されるオーディオトラックの
リストを示す図である。
【図4】光ディスクに記録されるオーディオトラックに
対応する画像データのファイル名を示す図である。
【図5】CD-EXTRAディスクと比較するための通常の光デ
ィスクを示す図である。
【図6】CD-EXTRAディスクの構造を示す図である。
【図7】CD-EXTRAディスクへの画像データの記録を説明
するための図である。
【図8】光ディスク記録再生装置の記録処理の、他の例
を説明するフローチャートである。
【図9】光ディスクに記録されるオーディオデータのリ
ストの例を示す図である。
【図10】光ディスクに記録されるオーディオデータの
フォルダへの分類を説明する図である。
【図11】光ディスクに記録されるフォルダに対応する
画像データのファイル名を説明する図である。
【図12】光ディスクに記録されるオーディオデータ、
および画像データのファイル管理を説明する図である。
【図13】MP3フォーマットのトラックの光ディスクへ
の記録位置を説明する図である。
【図14】光ディスク記録再生装置の再生処理を説明す
るフローチャートである。
【図15】光ディスク記録再生装置のディスプレイへの
表示例を示す図である。
【図16】光ディスク記録再生装置のディスプレイへの
他の表示例を示す図である。
【図17】光ディスク記録再生装置のディスプレイへ
の、さらに他の表示例を示す図である。
【図18】本発明の一実施の形態であるオーディオサー
バの概要を説明するための図である。
【図19】オーディオサーバの外観図である。
【図20】オーディオサーバの上面図である。
【図21】オーディオサーバの背面図である。
【図22】オーディオサーバの正面図である。
【図23】オーディオサーバのハードウェア的な構成例
を示すブロック図である。
【図24】オーディオサーバが実行するファームウェア
を示す図である。
【図25】HDDに適用されるFAT型ファイルシステム(デ
ータフォーマット)を説明するための図である。
【図26】ファイル記録領域の論理構造を示す図であ
る。
【図27】FATの構成を示す図である。
【図28】FATの一例を示す図である。
【図29】ファイル記録領域の記録の一例を示す図であ
る。
【図30】サイズ記録領域の構成を示す図である。
【図31】ファイル作成処理を説明するフローチャート
である。
【図32】空きクラスタ取得処理を説明するフローチャ
ートである。
【図33】FATエントリ読み取り処理を説明するフロー
チャートである。
【図34】連結処理を説明するフローチャートである。
【図35】ファイルXの読み出し処理を説明するフロー
チャートである。
【図36】ファイルXの検索処理を説明するフローチャ
ートである。
【図37】ファイルXの逆読み出し処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図38】オブジェクト記録領域の論理構造を示す図で
ある。
【図39】オブジェクト型記録領域の構成を示す図であ
る。
【図40】領域情報記録領域を説明するための図であ
る。
【図41】オブジェクト管理部の構成を示す図である。
【図42】セッション管理情報の構成を示す図である。
【図43】2種類の基本オブジェクト型を示す図であ
る。
【図44】オブジェクト識別子の構成を示す図である。
【図45】オブジェクト作成処理を説明するフローチャ
ートである。
【図46】セッション開設処理を説明するフローチャー
トである。
【図47】空きエントリ確保処理を説明するフローチャ
ートである。
【図48】ライトセッション確定処理を説明するフロー
チャートである。
【図49】セッション破棄処理を説明するフローチャー
トである。
【図50】オブジェクト検索処理を説明するフローチャ
ートである。
【図51】エントリ取得処理を説明するフローチャート
である。
【図52】オブジェクト更新処理を説明するフローチャ
ートである。
【図53】ストリームオブジェクト作成処理を説明する
フローチャートである。
【図54】ストリームオブジェクト検索処理を説明する
フローチャートである。
【図55】オブジェクトのディレクトリ構造の例を示す
図である。
【図56】オブジェクトのディレクトリ構造の別の例を
示す図である。
【図57】オブジェクトのディレクトリ構造のさらに別
の例を示す図である。
【図58】CDリッピングが実行される際のデータの流
れを示す図である。
【図59】CDレコーディングが実行される際のデータ
の流れを示す図である。
【図60】HDプレイが実行される際のデータの流れを
示す図である。
【図61】CDプレイが実行される際のデータの流れを
示す図である。
【図62】CDリッピングを説明するための図である。
【図63】CDレコーディングを説明するための図であ
る。
【図64】オーディオサーバの画像登録処理を説明する
フローチャートである。
【図65】オーディオサーバの画像自動登録処理を説明
するフローチャートである。
【図66】オーディオサーバの再生中の画像登録処理を
説明するフローチャートである。
【図67】オーディオサーバの新規フォルダへの画像登
録処理を説明するフローチャートである。
【図68】画像オブジェクトの階層構造の例を示す図で
ある。
【図69】オーディオサーバの再生処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図70】ポータブルオーディオサーバの外観を示す図
である。
【図71】ポータブルオーディオサーバのハードウェア
的な構成例を示すブロック図である。
【図72】リモートコマンダのハードウェア的な構成例
を示すブロック図である。
【図73】ポータブルオーディオサーバのオーディオト
ラック記録処理を説明するフローチャートである。
【図74】ポータブルオーディオサーバの画像登録処理
を説明するフローチャートである。
【図75】ポータブルオーディオサーバの画像登録処理
を説明する、図74に続くフローチャートである。
【図76】ポータブルオーディオサーバの画像登録処理
の他の例を説明するフローチャートである。
【図77】ポータブルオーディオサーバの画像登録処理
の他の例を説明する、図76に続くフローチャートであ
る。
【図78】ポータブルオーディオサーバの画像登録処理
の他の例を説明する、図77に続くフローチャートであ
る。
【図79】ポータブルオーディオサーバの新規フォルダ
への画像登録処理を説明するフローチャートである。
【図80】HDDに記憶されるデータの例を示す図であ
る。
【図81】ポータブルオーディオサーバのディスプレイ
の表示例を示す図である。
【図82】ポータブルオーディオサーバのディスプレイ
の、他の表示例を示す図である。
【符号の説明】
11 CPU, 12 ROM, 13 RAM, 14 バ
ス, 15 入出力インターフェース, 16 操作入
力部, 17 音声出力制御部, 18 スピーカ,
19 ディスプレイ 20 記憶部, 21 通信部,
22 CD-R/RWドライブ, 23 光ディスク, 2
4 ドライブ, 25 磁気ディスク,26 光ディス
ク, 27 光磁気ディスク, 28 半導体メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 27/00 G11B 27/00 D 5D090 H04N 5/85 H04N 5/85 B 5D110 5/91 5/91 C Fターム(参考) 5C052 AA02 AB01 AB03 AB04 AB05 AC08 CC11 DD06 EE03 5C053 FA07 FA14 FA23 GA11 GB06 GB11 GB36 HA29 JA01 JA21 JA22 JA23 LA01 LA14 5D029 WA00 5D044 AB05 AB07 BC04 BC06 CC06 DE12 DE49 EF05 FG18 GK12 5D077 AA23 BA08 BA11 EA08 GA03 HC17 5D090 AA01 BB04 CC14 FF24 FF49 GG16 GG36 5D110 AA17 AA27 AA29 BB01 DA05 DA12 DA19 DB02 DC05 DC16 DE02 EA02 EA08

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1以上のオーディオトラックのデータを
    取得する第1の取得手段と、 1以上の前記オーディオトラックに対応する画像のデー
    タを取得する第2の取得手段と、 前記第1の取得手段により取得された前記オーディオト
    ラックのデータを記録すると共に、前記第2の取得手段
    により取得された前記画像のデータを、前記オーディオ
    トラックと対応付けた名称で記録する記録手段とを備え
    ることを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録手段は、前記オーディオトラッ
    クのデータ、および前記画像のデータを、同一の情報記
    録媒体に記録することを特徴とする請求項1に記載の記
    録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録手段は、前記オーディオトラッ
    クのデータが記録されるトラックナンバを、前記画像の
    データを含むファイルの名称として記録することを特徴
    とする請求項2に記載の記録装置。
  4. 【請求項4】 前記情報記録媒体は、CD-EXTRAディスク
    であることを特徴とする請求項2に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録手段は、前記オーディオトラッ
    クのタイトルを、前記画像のデータを含むファイルの名
    称として記録することを特徴とする請求項1に記載の記
    録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段は、複数の前記オーディオ
    トラックをまとめたアルバムフォルダに対応する前記画
    像のデータを記録することを特徴とする請求項1に記載
    の記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録手段により記録された1以上の
    前記画像を表示する表示手段と、 前記表示手段により表示された1以上の前記画像の中か
    らの前記画像の選択を受け付ける受付手段と、 前記受付手段により受け付けられた前記画像の名称に基
    づいて、前記画像に対応する前記オーディオトラックを
    検索する検索手段と、 前記検索手段により検索された前記オーディオトラック
    を再生する再生手段とをさらに備えることを特徴とする
    請求項1に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 1以上のオーディオトラックのデータを
    取得する第1の取得ステップと、 1以上の前記オーディオトラックに対応する画像のデー
    タを取得する第2の取得ステップと、 前記第1の取得ステップの処理により取得された前記オ
    ーディオトラックのデータを記録すると共に、前記第2
    の取得ステップの処理により取得された前記画像のデー
    タを、前記オーディオトラックと対応付けた名称で記録
    する記録ステップとを含むことを特徴とする記録方法。
  9. 【請求項9】 1以上のオーディオトラックのデータを
    取得する第1の取得ステップと、 1以上の前記オーディオトラックに対応する画像のデー
    タを取得する第2の取得ステップと、 前記第1の取得ステップの処理により取得された前記オ
    ーディオトラックのデータを記録すると共に、前記第2
    の取得ステップの処理により取得された前記画像のデー
    タを、前記オーディオトラックと対応付けた名称で記録
    する記録ステップとを含むことを特徴とするコンピュー
    タが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒
    体。
  10. 【請求項10】 1以上のオーディオトラックのデータ
    を取得する第1の取得ステップと、 1以上の前記オーディオトラックに対応する画像のデー
    タを取得する第2の取得ステップと、 前記第1の取得ステップの処理により取得された前記オ
    ーディオトラックのデータを記録すると共に、前記第2
    の取得ステップの処理により取得された前記画像のデー
    タを、前記オーディオトラックと対応付けた名称で記録
    するように制御する記録制御ステップとをコンピュータ
    に実行させるプログラム。
  11. 【請求項11】 オーディオトラックのデータを再生す
    る再生手段と、 前記再生手段により前記オーディオトラックのデータが
    再生されている間に、画像のデータを取得する取得手段
    と、 前記取得手段により取得された前記画像のデータを、前
    記再生手段により再生されていた前記オーディオトラッ
    クと対応付けて記録する記録手段とを備えることを特徴
    とする記録装置。
  12. 【請求項12】 前記取得手段は、前記画像を撮影する
    撮影手段を備えることを特徴とする請求項11に記載の
    記録装置。
  13. 【請求項13】 前記撮影手段は、撮影した前記画像の
    データを送信する送信手段を備え、 前記送信手段により送信された前記画像のデータを受信
    する受信手段を前記記録装置の本体にさらに備えること
    を特徴とする請求項12に記載の記録装置。
  14. 【請求項14】 前記再生手段は、前記記録装置に記録
    された前記オーディオトラックのデータを再生すること
    を特徴とする請求項11に記載の記録装置。
  15. 【請求項15】 前記再生手段は、 前記オーディオトラックのデータが記録された記録媒体
    から、前記オーディオトラックのデータを読み出す読み
    出し手段と、 前記読み出し手段により読み出された前記オーディオト
    ラックのデータに対応する音声を出力させる出力手段と
    を備え、 前記記録手段は、前記読み出し手段により読み出された
    前記オーディオトラックのデータを圧縮し、前記取得手
    段により取得された前記画像と対応付けて記録すること
    を特徴とする請求項11に記載の記録装置。
  16. 【請求項16】 前記オーディオトラックの付加情報を
    検索する検索手段をさらに備え、 前記記録手段は、前記オーディオトラックのデータと共
    に、前記検索手段により検索された前記付加情報を記録
    することを特徴とする請求項11に記載の記録装置。
  17. 【請求項17】 オーディオトラックのデータを再生す
    る再生ステップと、 前記再生ステップの処理により前記オーディオトラック
    のデータが再生されている間に、画像のデータを取得す
    る取得ステップと、 前記取得ステップの処理により取得された前記画像のデ
    ータを、前記再生ステップの処理により再生されていた
    前記オーディオトラックと対応付けて記録する記録ステ
    ップとを含むことを特徴とする記録方法。
  18. 【請求項18】 オーディオトラックのデータを再生す
    る再生ステップと、 前記再生ステップの処理により前記オーディオトラック
    のデータが再生されている間に、画像のデータを取得す
    る取得ステップと、 前記取得ステップの処理により取得された前記画像のデ
    ータを、前記再生ステップの処理により再生されていた
    前記オーディオトラックと対応付けて記録するように制
    御する記録制御ステップとを含むことを特徴とするコン
    ピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている
    記録媒体。
  19. 【請求項19】 オーディオトラックのデータを再生す
    る再生ステップと、 前記再生ステップの処理により前記オーディオトラック
    のデータが再生されている間に、画像のデータを取得す
    る取得ステップと、 前記取得ステップの処理により取得された前記画像のデ
    ータを、前記再生ステップの処理により再生されていた
    前記オーディオトラックと対応付けて記録するように制
    御する記録制御ステップとをコンピュータに実行させる
    プログラム。
  20. 【請求項20】 オーディオトラックのデータが記録さ
    れるとともに、画像が、前記オーディオトラックを識別
    する識別情報を含む情報により、前記オーディオトラッ
    クと対応付けて記録されていることを特徴とする記録媒
    体。
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