JP2003346256A - 異常事態の認識とその解決方法 - Google Patents

異常事態の認識とその解決方法

Info

Publication number
JP2003346256A
JP2003346256A JP2002192713A JP2002192713A JP2003346256A JP 2003346256 A JP2003346256 A JP 2003346256A JP 2002192713 A JP2002192713 A JP 2002192713A JP 2002192713 A JP2002192713 A JP 2002192713A JP 2003346256 A JP2003346256 A JP 2003346256A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
situation
recognition
degree
abuse
violence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002192713A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Kamata
信夫 鎌田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SORITON SYST KK
Soliton Systems KK
Original Assignee
SORITON SYST KK
Soliton Systems KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SORITON SYST KK, Soliton Systems KK filed Critical SORITON SYST KK
Priority to JP2002192713A priority Critical patent/JP2003346256A/ja
Publication of JP2003346256A publication Critical patent/JP2003346256A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Alarm Systems (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 家庭内暴力、虐待、いじめを未然に防ぐた
めに、個人の通信機器より状況の通報を容易に行えて、
的確に、迅速に対応するシステムを提供する。 【解決手段】家庭、個人の通信機器は、音声、文字、文
章、映像を容易に通報する送信装置としての機能を備え
ており、一方、受信装置は、入力された情報から暴力、
虐待、いじめの程度を理解、分析する機能を備えてい
る。受信装置は、音声、文字、文章、映像の認識をおこ
なって、暴力、虐待、いじめを表す言動、騒音等の累積
回数、内容の解析によって危険度、異常度を数値化して
指数化する。対応する民生委員、相談員、NPO、NG
Oの担当者は、状況の分析結果である指数に応じて、迅
速に被害者の救済にあたる。情報通信網上にウエブサイ
トを設けて、これらの状況のデータの整理と管理をおこ
なう。被害者は、サイトにアクセスして、相談すること
もできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信ネットワーク
と音声、文字認識機能を備えた装置によって陰湿な家庭
内暴力、虐待、いじめを事前に把握して専門家、団体に
よる早期解決と予防に関わるシステムを提供するもので
ある。近親者による家庭内暴力、虐待、いじめは、なか
なか顕在化しない。顕在化したときには、重大な事件に
発展した段階であって、もはや手の施しようも無い状態
となっている場合が多い。この問題は、近年、社会問題
として底辺層に蔓延しているが、実態の掌握は難しい。
【0002】例えば、近隣の住人との人間関係が希薄で
あるために、周囲の人々は、幼児が虐待されていること
に気づかなかったり、気づいても無関心であったりする
のが現状である。そこで、発展の著しい情報通信網であ
るインターネットと、家庭用の通信機器に音声、文章、
映像の認識装置とデータの整理、分析機能を付加した装
置を提供して、社会の要請に応えようとするものであ
る。
【0003】
【従来の技術】例えば、従来上記のような種々な案件
は、自治体、担当行政機構が担ってきた。最近では、政
府組織以外にNPO(非営利団体)、NGO(非政府組
織)の活躍は、めざましい。しかし、これらの団体は、
被害者本人または被害者の周囲の人々からの通報や相談
が無い限り救済の手を差しのべることができず、あくま
で、受身の姿勢での対応にとどまらざるを得なかった。
【0004】家庭内暴力、虐待、いじめは家庭内での問
題であるという特徴上、積極的に案件に関わることは、
プライバシーの侵害となる危険性を含んでいるため、救
済活動は消極的なものにならざるを得なかった。しか
し、問題を放置した結果、家庭内暴力、虐待、いじめ
は、より深刻な事態に進行していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このため、幼児、高齢
者、弱者等の被害者は、赤裸々に状況を相談する手段が
なかった。被害者の近親者や被害者と利害関係にある人
々が加害者となっているが故に、この問題は隠蔽され易
く顕在化されにくいものであり、救済者である民生委
員、相談施設、NPO、NGO等は、被害者の実態が把
握が困難で、容易に救済の手を差し伸べることができな
いのが現状である。家庭内暴力、虐待、いじめは、深刻
な社会問題として捉えられているにもかかわらず、放置
されたまま、取り返しのきかない事態にまで発展し、痛
ましい結果に終わっている場合が少なくない。
【0006】
【発明の目的】本発明は、かかる従来例の不都合を改善
して、特に近年発展の著しい情報通信機器と、情報通信
ネットワークを運用して誰でも容易に、手軽に被害の状
況を相談することができるようにし、カウンセラー、ケ
ースワーカーと密接に連携して、不測の事態の発生を予
防することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、被害者の特徴である弱者とは、幼児、高齢者、病弱
者、女性であることを考慮して家庭の電話機、携帯電話
機、パソコンあるいは、操作の簡単な専用機器から音
声、文字、絵模様のような単純な表現方法によって、家
庭内暴力、虐待、いじめの実態を逐一知らせるようにで
きること。
【0008】周囲にわからないように的確に被害の状況
を伝える通信手段を備えて、民生委員、相談員、施設に
備えられた受信装置によって、危険度、異常度を数値に
よって管理する。数値は、わかり易いように指数として
表現できる。当該担当者は、数値、指数を適宜知ること
によって対応できる。
【0009】危険度、異常度の数値化は、暴力的な単語
や文章の内容を把握してその頻度をカウントアップした
り、悲鳴、絶叫、異常音の検知することによって行う。
数値化した値は、指数化することができる。指数とは、
危険度、異常度の高いほうから例えば、レベル1、2、
・、・、mnのように表すことができる。指数値が、予
め決められた危険な水準に達すると、民生委員、相談員
にアラームが発せられる。民生委員、相談員、NPO、
NGOの担当者は、普段は仕事についているから本発明
によってカウンセリング、相談等を効率よく行うことが
できる。発明者は、これらの方式をSHS(Solit
on Help System)方式と名づけた。この
SHS方式のお助けシステムによって前述した目的を達
成しようとするものである。
【0010】
【発明の実施形態】
【第1実施形態】
【0011】以下、本発明の第1実施形態を図1、図
2、図3に基づいて説明する。図1は、システムの全体
構成を示す図である。本システムは、顕著に普及したイ
ンターネット等の高度情報通信網を活用して容易に達成
できる。
【0012】図1において、11の情報通信網を介して
家庭と自治体等の相談施設、民生委員を接続する。家庭
には、16の多機能電話機又は、17の普通の固定電話
機あるいは、18の携帯電話機等の通信機器がある。1
6、17には静止画、動画撮影カメラの付属したものを
使うと利便性は、さらに向上する。
【0013】19は通信線で通信情報網11に接続され
ている。18は、公衆無線網を介して20の無線基地局
より専用線21によって、無線基地局サイト12から通
信情報網11に接続する。13は自治体等の相談施設、
民生委員のウエブ上のサイトで相談施設の認識装置14
に接続されている。
【0014】相談施設、民生委員には14の音声認識装
置と15のプリンター、デジタルコピー機が接続してい
る。14、15は一体となったツールとしてもよい。幼
児、老人、女性等の弱者に対して家庭内でおこなわれる
虐待から守るために、家庭内の16、17、18等の通
信手段を用いて、暴力の内容および程度を認識するため
の装置が14であって15は、暴力、虐待の程度をプリ
ントしたり音声によって警報を発生する。家庭内暴力も
多々あって、民生委員、相談員がすぐお助けに家庭に出
向く場合と、アドバイスしたり、相談にのって解決の手
段とする方法がある。
【0015】家庭の許可をとって、16、18あるい
は、モニターカメラを設置して監視する手段もあるが、
家庭内でもありプライバシーの侵害も生じることから特
別に切羽詰まった状況以外では、使用は困難である。こ
こでは、被害にあっている家庭人からの相談、16、1
7、18のマイクロフォンからの音声、騒音、暴力によ
って発生するノイズ、悲鳴、絶叫等を収録して14の状
況分析、認識装置によって判断する。その程度は、数値
化して危険度、異常度の指数化を行う。
【0016】本実施形態は、プライバシーを侵害するこ
となく、民生委員、相談員が家庭内の種々な暴力問題の
状況の掌握を事前におこなって、不測の事態を避けるも
のである。何らかの問題を抱えている家庭は多い。家庭
内暴力は、家庭崩壊はもとより、死亡事件までをも引き
起こしかねない、負の社会現象であるといえる。
【0017】幸い、我々の社会には、高度に発達した情
報インフラがある。しかし一方では、高齢化少子化によ
って働き手は減少の一途をたどり、核家族化の進展もと
もなって、民生委員、相談員の員数確保は困難である。
NPO、NGOの人たちもこれらの問題の専門家ではあ
るが、彼らの活動は、無給のボランティアである。そこ
で、図1のシステムによってこれらの課題を解決しよう
とするものである。16,17,18のような電話機は
今や、どこの家庭にもある。この電話機と相談施設の1
4をホットラインで接続しておけば、当面の状況の把握
は行うことができる。
【0018】問題が深刻な事態に陥ってしまった場合
は、家庭からの依頼によって、常時、音声、騒音を1
6、17、18からモニターできるようにする。この状
態で民生委員、相談施設が危険度を察知して、家庭に相
談に出向き家庭人の承認のもと、画像のモニターから状
況の判断を可能にすることができる。
【0019】図2は、家庭の固定電話機17と公共情報
通信網11を介して民生委員、相談施設の文字、音声認
識、状況分析装置22と相談施設のウエブサイトを接続
した構成要素を示した図である。音声で発信された家庭
内の状況は、通信情報網11を介して、民生委員、相談
施設で音声認識され、状況分析装置22に入力される。
解析されたデータは、ヘルプ・サイトに記録する。23
には家庭内の暴力、虐待、いじめの履歴、状況が記憶さ
れていて、危険度を察知できる。民生委員は、危険度に
応じた安全な行動と対処をとることができる。状況に応
じて、単なる相談で解決可能であるか、精神科医の対応
あるいは警察力の行使が必要であるか、等の判断をおこ
なうことができる。
【0020】図3は、22の内容を詳細に示した図であ
る。31は家庭からの音声認識装置で、普通の話し言葉
のほかに、暴力を連想する単語、悲鳴、叫び、絶叫等を
理解し認識する。常軌を逸した暴力的な状況を表す単語
の連発、悲鳴、絶叫、異常音の音感を解析し、図示して
ないヒストグラムに表して指数化し、家庭内への介入の
必要の程度を決定する。32は特別に指定した常軌を逸
した単語、例えば助けを求める言葉や、暴力、殺傷、死
を意味する言葉の回数をカウントする。標準の値を超え
た場合は、危険度が高いと判定して、アラームを発報す
る。同時に音感の強さ、鋭さ、特徴抽出をおこなって、
TVやラジオの音声と誤認しないような構成になってい
る。
【0021】人は、往々にして冗談や軽い気持ちから暴
力的な言葉、単語を発声することもある。人は、家庭内
の日常会話を理解して、このような冗談か否かの判別を
行っている。本発明は、問題を抱えた家庭から依頼を受
けて民生委員、相談員、NPO、NGOがおこなう前段
階の対応の代行として機能するものである。ウエブ上の
ヘルプ・サイトでは、常時監視、モニターを行ってお
り、常軌を逸した言動は容易に認識することができる。
日常会話における言動の回数、音感についても、あらか
じめ指数化してあるので、その程度は把握しやすく、従
って、判別も可能である。
【0022】33はプリンターであるがこのプリンター
には警報装置が内蔵されている。31、32で危険度が
所定の水準を超え、民生委員、相談員の行使が必要であ
ると判定された時、アラームを発報する。家庭内暴力、
虐待、いじめが徐々にエスカレートしていくケースで
は、この過程をモニターいていれば相談、隔離等の行使
の時期を事前に予測することができる。しかし触発的な
事態に対する対応は、一刻を争う。暴力、虐待だけでな
く高齢者、幼児を襲う危険には、急病もある。これらを
察知したときには、状況に応じて警報を発して、民生委
員、相談員だけでなく警察、消防署にも通報される。
【0023】
【第2実施形態】
【0024】次に、本発明の第2実施形態につき図4に
基づいて説明する。システム全体構成は、図1と同じで
ある。図4では、家庭内暴力、虐待、いじめをFAX、
電子メールを媒体として監視しようとするものである。
文字による情報の伝達がベースであるため、幼児、高齢
病弱者等の文字を書けない人々は、直接状況を伝えられ
ないので、第3者による介在を必要とする。したがっ
て、近親者や、近所隣の他人による善意の協力を要す
る。
【0025】この他、音声によって情報を伝えられない
状況にある人、陰湿ないじめにあっている人、幼児、高
齢者、病弱者は他人に頼んでヘルプ・サイトに登録して
状況を知らせることができる。周りの人達が見かねてヘ
ルプ・サイトに登録していじめ、暴力、虐待の程度、状
況を逐一FAX、メールによって知らせることになる。
もちろん本人、親権者の承諾を得て音声によって伝える
場合でも、効果は同じである。
【0026】このような文字の書けない人には、家庭の
電話機、通信機器のキーボタンのひとつを、お助け依頼
ボタンとしての機能を付加すれば、簡単に被害状況を報
知できる。機能ボタンは、単純に通信機器に付加したり
キーボタンのひとつを電話局の交換機で対応できる。
【0027】41はFax付き多機能電話機あるいは、
パソコンのような電子メール発信用機器で、インターネ
ットのような公衆通信網11を介して、民生委員、相談
員側にある46に接続している。46は文字、書体から
状況の理解を自動的におこなう認識装置である。42は
46の文字認識部で暴力、いじめ、虐待、誹謗等の単
語、文節を認識する構成部である。43は文章の内容を
理解する人口知能の要素の入った構成になっている。
【0028】46の構成要素の一つである44は、異常
を表す文字、文章の数を登録する機能があって、危険
度、異常度を数値で管理している。状況が普通の状態か
ら逸脱して民生委員、相談員の派遣又は、施設への隔離
が必要とされる水準に達したら、45の装置より警報を
発報する。45はプリンター、コピー機であるがここよ
りアラームが発報される。45には図示してないが携帯
無線、PHSの送受信装置が内蔵されていて、緊急の連
絡はあらかじめ登録してある民生委員、相談員の携帯電
話機、家庭、職場に連絡される。
【0029】過去の履歴データに基づいて、危険度、異
常度の程度が所定の水準を超えたときに警報が発生す
る。民生委員、相談員は普段は各自の仕事をもっている
人達であるから、危険度、異常度の程度は事前にサイト
23より知らされているおり、その案件の担当者は、通
報があればすぐ行動できる。
【0030】23のヘルプ・サイトには、逐一、問題と
なっている案件に関するデータを整理、分析して保管し
てある。問題の家庭、被害者にはフォローする民生委
員、相談員を決めて対応し、適宜、相談員同士の会合を
もって情報の交換、指導の方針を決める。民生委員、相
談員等のケースワーカーはNPO、NGOとして組織さ
れている。
【0031】
【第3実施形態】
【0032】次に、本発明の第3実施形態について図5
に基づいて説明する。システム構成は、第1実施形態で
説明した図1、図2、図3の構成と同一である。本実施
形態において、音声にて家庭内暴力、虐待、いじめの被
害者からの内容を記録、整理、分析して不測の事態を予
防しようとする内容である。
【0033】S501は、民生委員、相談員等のケース
ワーカー又は、ヘルプ・サイト23に音声にて、被害者
が通報する。この場合、被害者が幼児、高齢者等のため
に通信機器を操作できない時もある。あらかじめ、家庭
内暴力、虐待、いじめのある家庭の電話機には、ワンタ
ッチボタンで音声入力を可能にする機能をつけておく。
あるいは、機能ボタンを押すだけでその時の状況を電話
機、マイクロフォンでヘルプ・サイト、民生委員、相談
員に送ることができる。
【0034】S502は、その状況が発信される。S5
03は、サイト23、民生委員、相談員の施設の認識装
置に送られて、S503で音声の内容の理解をおこな
う。S504は、家庭内暴力、虐待、いじめであるかど
うかの判断をおこなう。S505では、家庭内暴力と判
断した。この家庭の過去の問題履歴を調査する。
【0035】S506では、不穏当な言動、暴力を伴う
騒音が複数回以上あったかどうか判断する。S507で
は、調停が必要と判断した。S508では、さらに事態
は悪化しているか判断する。S509で民生委員、相談
施設の認識、分析装置からデータのプリントとアラーム
が発せられる。担当のケースワーカーには、携帯電話に
て連絡される。
【0036】S510では、民生委員が出向いて指導と
相談が行われる。カウンセリングで問題解決できれば、
適宜フォローして解決にあたるが、民生委員によって適
当な施設への隔離、保護が必要と判断されれば、役所、
自治体と交渉して被害者の救済をおこなう。
【0037】S511では、家庭内暴力ではなく他の異
常事態であることがわかった。S512では、暴力、虐
待、いじめ以外の異常事態であって、例えば、病人のヘ
ルプサイン、火災の発生、泥棒の侵入等がある。S51
0でこれらの対応をおこなう。ここでは、事態によって
警察、消防、病院、町内会と密接な連絡を行う。S51
3は、軽度なことなので再発防止と今後の動向把握のた
めに、図2、23のサイトに状況を記録する。
【0038】
【第4実施形態】
【0039】次に、本発明による第4の実施形態を図6
に基づいて説明する。システム構成は、第2実施形態で
示した図1、図4と同じである。本実施形態において
は、音声、騒音ではなく文字、図、絵模様によって被害
者からの通報を判断する過程を表したものである。
【0040】S601は、家庭内暴力、虐待、いじめに
あっている被害者からFAX、電子メールにて民生委
員、相談委員に通報する。この場合、文章でなく単語と
か、または民生委員とあらかじめ決めておいた簡単な符
号や絵模様でもよい。特に幼児、知的障害のある人にと
っては、通信機器を使って文章を送ることは難しいが、
簡単な符号や絵模様であれば、容易に送ることができ
る。
【0041】S602は、被害者はサイト、民生委員、
相談委員の施設に被害のあったことを示す文章、単語、
符号、絵模様をおくる。S603は、図4の46の民生
委員の施設の装置46へインターネット等の通信情報網
11を介して、被害の状況が文章等で送られて図4、4
6の42によって認識される。S604では、当該者の
過去の状況を記録したデータと照合する。
【0042】S606では、現在までの状況を判断して
家庭内暴力、虐待、いじめの判定をおこなう。S607
では、家庭内暴力と判断されて内容の解析をおこなう。
S608では、データの整理をおこなって危険度、異常
度を数値化しておく。危険度が所定水準に達していれ
ば、アラームを発報する一連の過程は第3実施形態と同
じである。
【0043】S609では、調停、仲裁の必要があるか
どうか判断する。S610では、危険度、異常度は警戒
線を超えたことを意味する。図4の46よりアラームに
対応する当該被害者に関するデータが、担当の民生委員
に通知される。図4の23のヘルプ・サイトは、状況の
記録と関係方面への緊密な連絡をネット上から行う。
【0044】S611では、担当委員による調査をおこ
なって、S612で調停、仲裁が行われる613は、暴
力、虐待、いじめ以外の異常事態である。第3実施形態
のS511と同様である。緊急を要する異常事態であれ
ば、S614でアラームを発報する。この過程も第3実
施形態のS512と同じである。
【0045】S603からS610、S613、S61
4の過程は、図4の認識装置46とウエブ上のサイト2
3で人手を介さずに自動的に処理される。民生委員、相
談員のようなケースワーカーは、他の職業を兼業してい
てボランティアに近い活動をしている場合が多い。この
ような人達に判断材料をあたえることによって、効率の
良い指導、カウンセリングを実現することができる。
【0046】第4実施形態において、図4、42の文字
認識装置を音声認識、音声文字変換装置を備えれば、図
4、41の電話機から音声で被害者からの暴力、虐待、
いじめの状況を聞き取って、文字、文章に変換して記
録、処理することができ、被害者が文字を書けない人で
あっても、有効に機能する。
【0047】音声か文章か、に関わらずヘルプのサイン
を送れるから、どんな立場の被害者にも対応が可能であ
る。状況に応じて、図4、46の装置に音声文字変換機
能又は、文字音声変換機能を備えて効率を向上させるこ
とも可能である。
【0048】一方、被害者、相談者にとっても、家庭内
や、近隣、身内にかかわる問題でもあるため、民生委員
等のケースワーカーに直接、被害の経緯を事細かく相談
するよりも、ヘルプ・サイト、施設の装置に状況を入力
したほうが、やり易いというメリットもある。
【0049】核家族化、少子高齢化、近隣住人との人間
関係の希薄という多くの課題を抱える社会構造のなか
で、異常事態が水面下で進行し続け、顕在化したときに
は既に重大な事故になっているという事件が、マスコミ
を賑わせている。少なくとも本発明によって、このよう
な事件を、効率良く、未然に防ぐことを可能にするもの
である。
【0050】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成され機能す
るので、なかなか顕在化しにくい陰湿な家庭内暴力、虐
待、いじめに関する状況を、家庭や個人の所有する電話
機、民生委員、相談員の施設、ヘルプ・サイトにある音
声、文章の認識装置を介して、把握することができる。
【0051】当該データの分析、理解によって得られた
的確な情報を、民生委員、相談員に伝えることによっ
て、効率的な指導、カウンセリングを行うことができ、
事故を未然に防ぐことができる。かつ、多忙なケースワ
ーカー、カウンセラーの仕事の過程の一部分は、ウエブ
サイト、認識装置が自動的に代行するから、被害者にと
っても利便性の高いシステムを提供するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態の全体構成を示すシステム図。
【図2】第1実施形態を示すシステム構成図。
【図3】第1実施形態の構成を示すブロック図。
【図4】第2実施形態を示すシステム図。
【図5】第3実施形態のフローチャート。
【図6】第4実施形態のフローチャート。
【符号の簡単な説明】
11 情報通信網 12 無線通信専用ウエブサイト 13、23 ヘルプ・サイト 14 受信内容認識装置 15 プリンター、デジタルコピー機 16,41 多機能電話機 17 電話機 18 携帯電話機、PHS 19 通信線 20 無線通信基地局 21 無線通信会社専用線 22 文字、音声認識装置付きプリンター、コ
ピー機、FAX 31 音声認識装置 32 文章、単語、特定音のカウンター 33、45 プリンター、デジタルコピー機、FAX 42 文字認識装置 43 文章の内容理解装置 44 危険度、異常度の分析と数値化装置 46 単語、文章、絵模様の認識と分析装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 家庭内暴力、虐待、いじめを事前に察知
    して予防するシステムであって、被害者が容易に状況を
    通知する通信手段、通信手段で受信した内容を分析、理
    解して危険度、異常度を数値化、指数化する手段、前述
    の数値化、指数化した値が所定の水準に達したら当該担
    当者、組織に通報する手段を備えたことを特徴とする、
    異常事態の認識とその解決方法。
  2. 【請求項2】 請求項1において、容易に通知する通信
    手段とは、個人の所有する電話機、ファクシミリ等であ
    って、該通信機器にモニターカメラ、機能ボタンを備え
    て、状況を瞬時に通知することを特徴とする異常事態の
    認識とその解決方法。
  3. 【請求項3】 危険度、異常度の数値化は、暴力、虐
    待、いじめを意味する単語、文章、異常音、悲鳴、騒
    音、映像等を該受信装置によって理解、分析してその発
    生頻度から判断することを特徴とする状況の通知方法と
    認識システム。
  4. 【請求項4】 該認識装置は、発生状況を記憶、数値
    化、指数化、管理する手段と、値が所定の水準に達した
    とき、当該担当者、組織に通報する手段を備えたことを
    特徴とする異常事態の認識とその解決方法。
  5. 【請求項5】 本システムは、通信網上にウエブサイト
    を設けて、当該施設の装置より状況を逐一記憶管理する
    手段と、民生委員、相談員、担当組織へカウンセリン
    グ、指導方法の手段を提供することを特徴とする異常事
    態の認識とその解決方法。
JP2002192713A 2002-05-29 2002-05-29 異常事態の認識とその解決方法 Pending JP2003346256A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002192713A JP2003346256A (ja) 2002-05-29 2002-05-29 異常事態の認識とその解決方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002192713A JP2003346256A (ja) 2002-05-29 2002-05-29 異常事態の認識とその解決方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003346256A true JP2003346256A (ja) 2003-12-05

Family

ID=29774436

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002192713A Pending JP2003346256A (ja) 2002-05-29 2002-05-29 異常事態の認識とその解決方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003346256A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102522082A (zh) * 2011-12-27 2012-06-27 重庆大学 一种公共场所异常声音的识别与定位方法
WO2013154265A1 (ko) * 2012-04-10 2013-10-17 주식회사 블랙스톤 휴대폰을 이용한 학교폭력 사전감지 시스템 및 방법
CN103730109A (zh) * 2014-01-14 2014-04-16 重庆大学 一种公共场所异常声音特征提取方法
CN108566533A (zh) * 2018-03-12 2018-09-21 来邦科技股份公司 一种安防系统调度方法和安防系统
JP2021068333A (ja) * 2019-10-26 2021-04-30 Assest株式会社 子供虐待兆候判別プログラム及びシステム
CN114694344A (zh) * 2020-12-28 2022-07-01 深圳云天励飞技术股份有限公司 校园暴力监测方法、装置、电子设备
JP7210075B1 (ja) 2022-12-08 2023-01-23 株式会社AiCAN 児童相談業務を支援する情報処理方法、プログラム、情報処理システム
WO2023166562A1 (ja) * 2022-03-01 2023-09-07 日本電気株式会社 育児状態推定装置、育児状態推定方法、及び記録媒体

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102522082A (zh) * 2011-12-27 2012-06-27 重庆大学 一种公共场所异常声音的识别与定位方法
CN102522082B (zh) * 2011-12-27 2013-07-10 重庆大学 一种公共场所异常声音的识别与定位方法
WO2013154265A1 (ko) * 2012-04-10 2013-10-17 주식회사 블랙스톤 휴대폰을 이용한 학교폭력 사전감지 시스템 및 방법
CN103730109A (zh) * 2014-01-14 2014-04-16 重庆大学 一种公共场所异常声音特征提取方法
CN103730109B (zh) * 2014-01-14 2016-02-03 重庆大学 一种公共场所异常声音特征提取方法
CN108566533A (zh) * 2018-03-12 2018-09-21 来邦科技股份公司 一种安防系统调度方法和安防系统
JP2021068333A (ja) * 2019-10-26 2021-04-30 Assest株式会社 子供虐待兆候判別プログラム及びシステム
CN114694344A (zh) * 2020-12-28 2022-07-01 深圳云天励飞技术股份有限公司 校园暴力监测方法、装置、电子设备
WO2023166562A1 (ja) * 2022-03-01 2023-09-07 日本電気株式会社 育児状態推定装置、育児状態推定方法、及び記録媒体
JP7210075B1 (ja) 2022-12-08 2023-01-23 株式会社AiCAN 児童相談業務を支援する情報処理方法、プログラム、情報処理システム
JP2024082314A (ja) * 2022-12-08 2024-06-20 株式会社AiCAN 児童相談業務を支援する情報処理方法、プログラム、情報処理システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102586760B1 (ko) Diy 감시 장치 및 방법
JP7265995B2 (ja) 監視及びコンシェルジェサービスのためのスケーラブルなシステム及び方法
Maxwell et al. A content analysis of personal safety apps: are they keeping us safe or making us more vulnerable?
Neusteter et al. The 911 call processing system: A review of the literature as it relates to policing
Kemshall et al. Concepts of risk in relation to organizational structure and functioning within the personal social services and probation
Kropczynski et al. Identifying actionable information on social media for emergency dispatch
JP7384558B2 (ja) 有害行為検出システムおよび方法
CN107278319A (zh) 利用sms通知服务的事前侵入感知系统和求救信号通报系统及其方法
KR20080004813A (ko) 계층형 음성 분석을 이용한 신뢰도 탐지 시스템 및 서비스방법
Bean et al. Exploring whether wireless emergency alerts can help impede the spread of Covid‐19
JP2003346256A (ja) 異常事態の認識とその解決方法
US20150098553A1 (en) System And Method For Providing Alerts
US11418757B1 (en) Controlled-environment facility video communications monitoring system
Sinha et al. A survey of the mobile phone-based interventions for violence prevention among women
Sammet Moring et al. After disclosure: A research protocol to respond to disclosures of abuse and sexual violence in research with adults with intellectual disabilities
Duncan et al. The portal monitor: a privacy-enhanced event-driven system for elder care
Mehrotra et al. CAMAS: A citizen awareness system for crisis mitigation
JP4638756B2 (ja) 情報通信システム
KR20220059405A (ko) 사회적 약자를 위한 긴급 상황 신고 시스템 및 방법
Takahagi et al. Proposal of a common infrastructure system for real-time disaster information transmission
KR20140022705A (ko) 사전등록장치를 이용한 안전 지킴이
Begault Guidelines for nextgen auditory displays
JP2007251443A (ja) Ip電話を用いた異常通知システム
KR20020015438A (ko) 컴퓨터 네트워크 시스템에서 불량 사용자 방지방법과방지시스템 및 그 방법을 기록한 컴퓨터로 읽을 수 있는기록 매체
US20230102182A1 (en) Incident Management System