JP2003345538A - 印刷システム、撮像装置、印刷装置、撮像装置の制御方法、印刷装置の制御方法、及び記憶媒体 - Google Patents

印刷システム、撮像装置、印刷装置、撮像装置の制御方法、印刷装置の制御方法、及び記憶媒体

Info

Publication number
JP2003345538A
JP2003345538A JP2003095992A JP2003095992A JP2003345538A JP 2003345538 A JP2003345538 A JP 2003345538A JP 2003095992 A JP2003095992 A JP 2003095992A JP 2003095992 A JP2003095992 A JP 2003095992A JP 2003345538 A JP2003345538 A JP 2003345538A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
printing
node
data
printing device
performance information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003095992A
Other languages
English (en)
Inventor
Katahide Hirasawa
方秀 平沢
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2003095992A priority Critical patent/JP2003345538A/ja
Publication of JP2003345538A publication Critical patent/JP2003345538A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮像装置で撮影された撮影画像を印刷装置で
好適に印刷可能に画像転送を行えるようにする。 【解決手段】 撮像装置と印刷装置とを接続すると、印
刷装置から撮像装置へ印刷装置の印刷性能情報(解像
度、印刷速度など)を通信し、印刷装置の解像度に応じ
た画像データのみを撮像装置から印刷装置へ転送した
り、印刷速度に応じた送信速度で画像データを撮像装置
から印刷装置へ転送したりする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオカメラ等の
撮像装置で撮影された画像をプリンタ等の印刷装置で印
刷する場合のデータ通信制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハードディスク、プリンタ等のパ
ーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)の周辺
機器は、デジタルインタフェース(以下、デジタルI/
Fという)であるSCSI(SmallCompute
rSystemInterface)等に代表される小
型コンピュータ用の汎用型インタフェースによりパソコ
ンと接続されて、データ通信が行われている。
【0003】また、近年、デジタルカメラやデジタルビ
デオカメラ等の電子的に撮像処理を行うカメラも、パソ
コンへの画像入力用の周辺装置として活用されている。
すなわち、デジタルカメラやビデオカメラで撮影した静
止画や動画、それに伴なう音声をパソコンへ取込み、ハ
ードディスクに記憶したり、またはパソコンで編集した
後、プリンタでカラープリントするといった分野の技術
が進み、ユーザも急速に増えてきている。この技術で
は、カメラからパソコンに画像データを取込み、その画
像データをパソコンからプリンタやハードディスクヘ出
力する際に、上記のSCSI等を経由してデータ通信が
されるものである。この場合、データ量の多い画像デー
タを転送するので、デジタルI/Fには転送データレー
トが高く、かつ汎用性のあるものが必要とされる。
【0004】図33に、従来のデジタルカメラとパソコ
ンとプリンタを接続したときのシステム構成を示す。図
33において、31はデジタルカメラ、32はパソコ
ン、33はプリンタである。さらに、34はデジタルカ
メラ31の記録部として機能するメモリ、35は画像デ
ータの復号化回路、36は画像処理部、37はD/Aコ
ンバータ、38は表示部として機能するEVF、39は
デジタルカメラ31のデジタルI/O部、40はパソコ
ン32のデジタルカメラ31とのデジタルI/O部、4
1はキーボードやマウスなどの操作部、42は画像デー
タの復号化回路、43はディスプレイ、44はハードデ
ィスク装置、45はRAM等のメモリ、46は演算処理
部のMPU、47はPCIバス、48はデジタルI/F
のSCSIインタフェース(ボード)、49はパソコン
32とSCSIケーブルで繋がったプリンタ33のSC
SIインタフェース、50はメモリ、61はプリンタヘ
ッド、52はプリンタ制御部のプリンタコントローラ、
53はドライバである。
【0005】デジタルカメラ31で撮像した画像をパソ
コン32に取込み、パソコン32からプリンタ33ヘ出
力するときの手順は、次のようになる。すなわち、デジ
タルカメラ31では、メモリ34に記憶されている画像
データが読出されると、その画像データは復号化回路3
5で復号化され、表示するための画像処理が画像処理回
路36でなされ、D/Aコンバータ37を経てEVF3
8で表示される。また、一方では、外部に出力するため
に、デジタルI/O部39からケーブルを伝わってパソ
コン32のデジタル1/O部40へ転送される。
【0006】パソコン32内では、PCIバス47を相
互伝送のバスとして、デジタルI/O部40から入力さ
れた画像データは、記憶する場合にはハードディスク4
4に記憶され、表示する場合には復号化回路42で復号
化された後、表示画像データとしてメモリ46に記憶さ
れて、ディスプレイ43でアナログ信号に変換されて表
示される。パソコン32での編集時等における操作入力
は操作部41から行い、パソコン32全体の制御はMP
U46で行われる。
【0007】また、画像をプリント出力する際は、パソ
コン32内のSCSIインターフェイスボード48、S
CSIケーブルを介して画像データを送信し、プリンタ
33側のSCSIインタフェース49により画像データ
を受信し、メモリ50上でプリント画像としてデータ変
換される。そして、プリンタコントローラ52によりプ
リンタヘッド61、ドライバ53を制御することによ
り、メモリ60内のプリント画像データをプリントアウ
トする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来は、
ホストとして機能するパソコンに各機器が接続され、カ
メラで撮像した画像データをパソコンを介してプリント
している。しかし、上記SCSIには転送データレート
の低いものや、パラレル通信のためケーブルが太いも
の、接続される周辺機器の種類、接続方式に制限がある
ものもあり、接続先と同数のl/Fコネクタが必要な
ど、多くの問題が指摘されている。
【0009】更に、一般的な家庭用パソコンやデジタル
機器の多くは、パソコンの背面にSCSIやその他のケ
ーブルを接続するためのコネクタを設けているものが多
く、また、コネクタの形状も大きく、挿抜作業に煩わし
さがある。デジタルカメラやビデオカメラ等の移動式や
携帯式で、通常は据え置きしない装置を接続するときに
も、パソコンの背面のコネクタに接続しなければなら
ず、非常に煩わしい。
【0010】これまでは、デジタルデータ通信と言え
ば、パソコンとその周辺機器間の相互通信が代表的であ
ったので、従来の通信方式でもそれほど不便を感じなか
ったが、今後更にデジタルデータを扱う装置の種類が増
え、さらにはI/Fの改良などによって、パソコン周辺
装置に限らずデジタルビデオやデジタル記録媒体再生装
置等の多くのデジタル機器間をネットワーク接続した通
信が可能になると、非常に便利になる反面、機器間によ
ってはデータ量の非常に多い通信も頻繁に行われるよう
になるので、従来の通信方式を用いるとネットワークを
混雑させてしまい、ネットワーク内での他の機器間にお
ける通信に影響を及ぼすことも考えられる。
【0011】ところで、従来のデジタルI/Fの問題点
を極力解消し、パソコンとその周辺機器間の通信に限ら
ず、あらゆるデジタル機器間の通信に適用可能な汎用型
デジタルI/F(例えばIEEE1394−1995ハ
イパフォーマンス・シリアルバス)を用いて、パソコン
やプリンタ、その他周辺装置、またデジタルカメラやカ
メラ一体型デジタルVTR等をネットワーク構成で接続
し、各接続機器間でのデータ通信を実現する方式が提案
されている。
【0012】IEEE(The Institute
of Electrical and Electro
nic Engineers,Inc.)1394の大
きな特長としては、後述するように、高速シリアル通信
を用いるために、ケーブルが比較的細く、フレキシビリ
ティに富み、かつコネクタもSCSIケーブルに比ベ極
端に小さいこと、更には、画像データのような大容量デ
ータを、機器制御データと共に高速で転送できること等
がある。すなわち、IEEE1394I/Fを用いた通
信によれば、デジタルカメラやビデオカメラ等の通常は
据え置きしない携帯型の装置を接続するときにも、従来
に比べて煩わしさが飛躍的に低減し、画像データのパソ
コンへの転送も円滑に行うことが可能になるという大き
な利点がある。
【0013】このように、IEEE1394I/Fは、
従来のデータ通信システムの煩わしさを払拭する種々の
利便性を有している。特に画像情報のような大容量デー
タを、機器制御データと共に高速で転送可能であるの
で、例えばビデオカメラに代表される撮像装置を、この
撮像装置から転送された画像データに基づいてパソコン
でリアルタイムに的確に撮像装置を遠隔操作するといっ
たように、撮像装置を他の機器から的確に遠隔制御する
という、従来要望されていた課題を解決できる可能性が
高まってきた。
【0014】本発明は、このような背景の下になされた
もので、その課題は、撮像装置で撮影された撮影画像を
印刷装置で好適に印刷可能に画像転送を行い得る印刷シ
ステム、撮像装置、印刷装置、撮像装置の制御方法、印
刷装置の制御方法、及び記憶媒体を提供することにあ
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、データ通信用インタフェース部を介して
印刷装置と撮像装置とが接続される印刷システムであっ
て、前記印刷装置と前記撮像装置とが接続されると、前
記印刷装置の印刷性能情報が前記印刷装置から前記撮像
装置へ送信され、前記印刷装置の印刷性能情報に応じて
撮影画像が前記撮像装置から前記印刷装置へ送信され
る。
【0016】また、本発明は、データ通信用インタフェ
ース部を介して印刷装置と接続される撮像装置であっ
て、前記印刷装置との接続が検出されたときに、前記印
刷装置から送信されてくる前記印刷装置の印刷性能情報
を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された
前記印刷装置の印刷性能情報に応じて撮影画像を前記印
刷装置に送信する送信手段とを備えている。
【0017】また、本発明は、データ通信用インタフェ
ース部を介して撮像装置と接続される印刷装置であっ
て、前記撮像装置との接続が検出されたときに、前記印
刷装置の印刷性能情報を前記撮像装置に送信する送信手
段と、前記送信手段により送信した前記印刷装置の印刷
性能情報に応じて前記撮像装置から送信されてくる撮影
画像を受信する受信手段とを備えている。
【0018】また、本発明は、データ通信用インタフェ
ース部を介して印刷装置と接続される撮像装置の制御方
法であって、前記印刷装置との接続が検出されたとき
に、前記印刷装置から送信されてくる前記印刷装置の印
刷性能情報を受信する受信工程と、前記受信工程により
受信された前記印刷装置の印刷性能情報に応じて撮影画
像を前記印刷装置に送信する送信工程とを備えている。
【0019】また、本発明は、データ通信用インタフェ
ース部を介して撮像装置と接続される印刷装置の制御方
法であって、前記撮像装置との接続が検出されたとき
に、前記印刷装置の印刷性能情報を前記撮像装置に送信
する送信手工程と、前記送信工程により送信した前記印
刷装置の印刷性能情報に応じて前記撮像装置から送信さ
れてくる撮影画像を受信する受信工程とを備えている。
【0020】また、本発明は、データ通信用インタフェ
ース部を介して印刷装置と接続される撮像装置の制御プ
ログラムを記憶する記憶媒体であって、前記制御プログ
ラムは、前記印刷装置との接続が検出されたときに、前
記印刷装置から送信されてくる前記印刷装置の印刷性能
情報を受信する受信ルーチンと、前記受信ルーチンによ
り受信された前記印刷装置の印刷性能情報に応じて撮影
画像を前記印刷装置に送信する送信ルーチンとを有して
いる。
【0021】また、本発明は、データ通信用インタフェ
ース部を介して撮像装置と接続される印刷装置の制御プ
ログラムを記憶する記憶媒体であって、前記制御プログ
ラムは、前記撮像装置との接続が検出されたときに、前
記印刷装置の印刷性能情報を前記撮像装置に送信する送
信手ルーチンと、前記送信ルーチンにより送信した前記
印刷装置の印刷性能情報に応じて前記撮像装置から送信
されてくる撮影画像を受信する受信ルーチンとを有して
いる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0023】図1は、本発明に係る撮像制御装置を適用
したシステム環境を示す図であり、本システム環境は、
IEEE(The Institute of Ele
ctrical and Electronic En
gineers,Inc)1394のシリアルバスケー
ブル(以下、1394バスケーブルという)Cで各機器
が接続されている。
【0024】図1に示した101はTVモニタ装置、1
02はTVモニタ装置101と1394バスケーブルC
で接続されたAVアンプであり、1394バスケーブル
Cで接続された種々の映像音声機器の中から特定の機器
を選択し、その選択された機器からの映像音声データを
TVモニタ101に転送する。
【0025】103はAVアンプ102と1394バス
ケーブルCで接続されているパソコン、104はパソコ
ン103と1394バスケーブルCで接続されているプ
リンタである。パソコン103は、1394バスケーブ
ルCで接続された種々の映像機器からの画像を取込ん
で、プリンタ104によりプリントアウトすることも可
能である。
【0026】105はプリンタ104と1394バスケ
ーブルCで接続されている第1のデジタルVTR、10
6は第1のデジタルVTRと1394バスケーブルCで
接続されている第2のデジタルVTR、107は第2の
デジタルVTRと1394バスケーブルCで接続されて
いるDVDプレーヤ、108はDVDプレーヤ107と
1394バスケーブルCで接続されているCDプレーヤ
である。
【0027】なお、図1のネットワークは一例であり、
TVモニタ101やCDプレーヤ108の先にさらに他
の機器が接続された構成であってもよい。また、139
4バスケーブルCで接続されている機器は、ハードディ
スク等の外部記憶装置や第2のCDプレーヤ,第2のD
VDプレーヤ等でもよい。
【0028】ここで、本発明では、各機器間を接続する
デジタルI/Fとして、IEEE1394シリアルバス
を用いるので、IEEE1394シリアルバスについて
予め詳細に説明しておく。
【0029】[IEEE1394の技術の概要]家庭用
デジタルVTRやDVDの登場に伴なって、ビデオデー
タやオーディオデータなどの大量のデータをリアルタイ
ムに転送する必要性が高まっている。このようにビデオ
データやオーディオデータをリアルタイムで転送して、
パソコンに取込んだり、その他のデジタル機器に転送す
るには、高速データ転送可能なインタフェースが必要に
なってくる。このような観点から開発されたインタフェ
ースがIEEE1394−1995(ハイパフォーマン
ス・シリアルバス:1394シリアルバス)である。
【0030】図2は、1394シリアルバスを用いて構
成されるネットワーク・システムの例を示している。こ
のシステムでは、機器A,B,C,D,E,F,G,H
を備えており、A−B間、A−C間、B−D間、D−E
間、C−F間、C−G間、及びC−H間が、それぞれ1
394シリアルバスのツイスト・ペア・ケーブルで接続
されている。これら機器A〜Hは、具体的には、パソコ
ン、デジタルVTR、DVD、デジタルカメラ、ハード
ディスク、モニタ等により構成される。
【0031】各機器間の接続方式は、ディジーチェーン
方式とノード分岐方式とを混在可能としたものであり、
自由度の高い接続が可能である。また、各機器は各自固
有のIDを有し、互いにIDを認識し合うことによって
1394シリアルバスで接続された範囲において、1つ
のネットワークを構成している。各デジタル機器間をそ
れぞれ1本の1394シリアルバスケーブルで順次接続
するだけで、各機器が中継機器としての役割を果たし、
全体として1つのネットワークを構成するものである。
また、1394シリアルバスの特徴でもあるPlug&
Play機能により、ケーブルを機器に接続した時点で
自動的に機器の認識や接続状況などを認識するようにな
っている。
【0032】また、図2に示したようなシステムにおい
て、ネットワークからある機器が削除されたり、または
新たに追加されたときは、自動的にバスリセットを行
い、それまでのネットワーク構成をリセットした後に、
新たなネットワークを再構築する。この機能によって、
その時々のネットワークの構成を常時設定、認識するこ
とができる。
【0033】また、データ転送速度は、100Mbp
s、200Mbps、400Mbpsの3種の転送速度
を備えており、高速の転送速度を持つ機器が低速の転送
速度をサポートして、互換をとるようになっている。デ
ータ転送モードとしては、コントロール信号などの非同
期データ(Asynchronousデータ:以下、A
syncデータという)を転送するAsynchron
ous転送モード、リアルタイムなビデオデータやオー
ディオデータ等の同期データ(Isochronous
データ:以下、Isoデータという)を転送するIso
chronous転送モードがある。このAsyncデ
ータとIsoデータは、各サイクル(通常1サイクル1
25μS)の中において、サイクル開始を示すサイクル
・スタート・パケット(CSP)の転送に続き、Iso
データの転送を優先しつつサイクル内で混在して転送さ
れる。
【0034】次に、図3に1394シリアルバスの構成
要素を示す。図3に示したように、1394シリアルバ
スは、全体としてレイヤ(階層)構造で構成されてい
る。最もハード的なのが1394シリアルバスケーブル
Cであり、そのケーブルCのコネクタが接続されるコネ
クタポートがあり、その上位にハードウェアとしてのフ
ィジカル・レイヤとリンク・レイヤがある。ハードウェ
ア部は実質的なインターフェイスチップの部分であり、
そのうちフィジカル・レイヤは符号化やコネクタ関連の
制御等を行い、リンク・レイヤはパケット転送やサイク
ルタイムの制御等を行う。
【0035】ファームウェア部のトランザクション・レ
イヤは、転送(トランザクション)すベきデータの管理
を行い、リード/ライトの命令を出す。ファームウェア
部のシリアルバスマネージメントは、ネットワークの構
成を管理する部分であり、接続されている各機器の接続
状祝やIDの管理を行う。これらハードウェアとファー
ムウェアまでが、実質上の1394シリアルバスの構成
である。また、ソフトウエア部のアプリケーション・レ
イヤは使用するソフトによって異なり、インタフェース
上にどのようにデータを載せるかを規定する部分であ
り、AVプロトコルなどのプロトコルによって規定され
ている。
【0036】次に、1394シリアルバスにおけるアド
レス空間を図4に示す。1394シリアルバスに接続さ
れた各機器(ノード)には、64ビットの各ノード固有
のアドレスを必ず持たせておく。そして、このアドレス
をROMに格納しておくことで、自分や相手のノードア
ドレスを常時認識でき、相手を指定した通信も行える。
1394シリアルバスのアドレッシングは、IEEE1
212規格に準じた方式であり、アドレス設定は、最初
の10ビットはバスの番号の指定用に利用され、次の6
ビットはノード・ID番号の指定用に使用される。残り
の48ビットは機器に与えられたアドレス幅になり、そ
れぞれ固有のアドレス空間として使用できる。この固有
のアドレス空間のうちの最後の28ビットには、固有デ
ータの領域として、各機器の識別符号や使用条件の指定
情報などをセットする。
【0037】次に、1394シリアルバスの特徴的な技
術を、より詳細に説明する。
【0038】[1394シリアルバスの電気的仕様]図
5は、1394シリアルバスケーブルCの断面図であ
る。1394シリアルバスでは、接続ケーブル内に2組
のツイストペア信号線が収納され、この他に電源ライン
を収納することも可能である。これによって、電源を持
たない機器や、故障により電圧低下した機器等にも電力
の供給が可能になっている。また、簡易型の接続ケーブ
ルでは、接続先の機器を限定した上で、電源ラインを設
けていないものもある。電源線内を流れる電源電圧は、
8〜40V、電流は最大電流DC1.5Aと規定されて
いる。
【0039】[DS−Link符号化]次に、1394
シリアルバスで採用されているデータ転送フォーマット
のDS−Link符号化方式を、図6に基づいて説明す
る。1394シリアルバスでは、DS−Link(Da
ta/StrobeLink)符号化方式が採用されて
いる。このDS−Link符号化方式は、高速なシリア
ルデータ通信に適しており、2本の信号線を必要とす
る。より対線のうち1本に主となるデータを送り、他方
の対線にはストローブ信号を送る構成になっている。受
信側では、この受信データと、ストローブ信号との排他
的論理和をとることによってクロックを再現できる。
【0040】このDS−Link符号化方式を用いるメ
リットとしては、他のシリアルデータ転送方式に比べて
転送効率が高いこと、PLL回路が不要となるのでコン
トローラLSIの回路規模を小さくできること、更に
は、転送すべきデータが無いときにアイドル状態である
ことを示す情報を送る必要が無いので、各機器のトラン
シーバ回路をスリープ状態にすることができることによ
って、消費電力の低減が図れること等が挙げられる。
【0041】[バスリセットのシーケンス]1394シ
リアルバスでは、接続されている各機器(ノード)に
は、ノードIDが与えられることにより、各機器がネッ
トワークの構成として認識されている。このネットワー
ク構成に変化があったとき、例えばノードの挿抜や電源
のON/OFFなどによるノード数の増減などによって
変化が生じて、新たなネットワーク構成を認識する必要
があるときは、変化を検知した各ノードは、バス上にバ
スリセット信号を送信して、新たなネットワーク構成を
認識するモードに入る。このときの変化の検知方法は、
1394ポート基盤上でのバイアス電圧の変化を検知す
ることによって行われる。
【0042】或るノードからバスリセット信号が伝達さ
れて、各ノードのフィジカル・レイヤがバスリセット信
号を受信すると、フィジカル・レイヤは、リンク・レイ
ヤにバスリセットの発生を伝達し、かつ他のノードにバ
スリセット信号を伝達する。最終的に全てのノードがバ
スリセット信号を検知した後に、バスリセット処理が起
動される。バスリセット処理は、先に述べたようなケー
ブル抜種や、ネットワーク異常等によるハード検出によ
り起動され、プロトコルからのホスト制御などによって
フィジカル・レイヤに直接命令を出すことによっても起
動される。また、バスリセット処理が起動されると、デ
ータ転送は一時中断され、バスリセット処理が終了した
後に新しいネットワーク構成の下でデータ転送が再開さ
れる。
【0043】[ノードID決定のシーケンス]バスリセ
ット処理が終了すると、各ノードは新しいネットワーク
構成を再構築するために、各ノードにIDを与える動作
に入る。このときの、バスリセットからノードID決定
までの一般的なシーケンスを、図7〜10のフローチャ
ートに従って説明する。
【0044】図7のフローチャートは、バスリセットの
発生からノードIDが決定し、データ転送が行えるよう
になるまでの、一連のバスの作業を示してある。まず、
ステップS101にて、ネットワーク内にバスリセット
が発生することを常時監視していて、ノードの電源ON
/OFFなどでバスリセットが発生すると、ステップS
102に移る。ステップS102では、ネットワークが
リセットされた状態から、新たなネットワークの接続状
況を知るために、直接接続されている各ノート間におい
て親子間係の宣言がなされる。
【0045】全てのノード間で親子関係が決定すると
(ステップS103)、全てのノード間でルートのノー
ド(以下、ルートノードという)として機能する1つの
ルートノードが決定する。なお、全てのノード間で親子
関係が決定するまでは、ルートノードも決定されない。
ステップS104でルートノードが決定されると、ステ
ップS105にて、各ノードにIDを与えるノードID
の設定作業が行われる。このノードIDの設定作業は、
後述するリーフノード→ブランチノード→ルートノード
の順に全てのノードにIDが与えられるまで繰り返し行
われ(ステップS106)、全てのノードにIDを設定
し終えたら、新しいネットワーク構成が全てのノードに
おいて認識されたので、ステップS107にて、任意の
ノード間のデータ転送を行える状態となり、必要に応じ
てデータ転送が実行される。このステップS107の状
態になると、再びバスリセットが発生するのを監視する
モードに入り、バスリセットが発生したらステップS1
01からステップS106までの設定作業が繰り返し行
われる。
【0046】次に、図7のフローチャートのバスリセッ
トからルート決定までの部分と、ルート決定後からID
設定終了までの手順の詳細を、それぞれ図8、図9〜1
0のフローチャートに従って説明する。
【0047】まず、バスリセットからルートノード決定
までの手順を、図8のフローチャートに従って説明す
る。ステップS201にて、バスリセットの発生が検出
されると、ステップS202に進んで、リセットされた
ネットワークの接続状況を再認識する作業の第1歩とし
て、各機器にリーフノードであることを示すフラグを立
てておく。次に、ステップS203にて、各機器が自分
の持つポートが他の幾つのノードと接続されているのか
を確認する。
【0048】そして、この接続ポート数の確認結果に応
じて、これから親子関係の宣言を始めていくために、未
定義(親子関係が決定されてない)ポートの数を調ベる
(ステップS204)。バスリセットの直後はポート数
=未定義ポート数であるが、親子関係が決定されていく
にしたがって、ステップS204で認識される未定義ポ
ートの数は変化していく。まず、バスリセットの直後、
はじめに親子関係の宣言を行えるのはリーフノードに限
られている。リーフノードであることは、ステップS2
04での未定義ポート数の確認結果が"1"であることに
より知ることができる。
【0049】リーフノードである場合は、ステップS2
05にて、自分に接続されているノードに対して、「自
分は子、相手は親」と宣言して動作を終了する。ステッ
プS203にて、接続ポート数が複数あり、自己がブラ
ンチノードであると認識したノードは、バスリセットの
直後はステップS204で未定義ポート数>1というこ
となので、ステップS206に進んでブランチというフ
ラグを立て、ステップS207にてリーフノードからの
親子関係宣言で「親」の受付をするために待つ。リーフ
ノードが親子関係の宣言を行い、ステップS207でそ
の宣言を受けたブランチノードは、適宜ステップS20
4の未定義ポート数の確認を行い、未定義ポート数が"
1"になっていれば、残っているポートに接続されてい
るノードに対して、ステップS205の「自分が子」の
宣言をすることが可能となる。
【0050】2度目以降、ステップS204で未定義ポ
ート数を確認しても2以上の未定義ポートがあるブラン
チノードに対しては、再度ステップS207にてリーフ
ノード又は他のブランチノードからの「親」の受付をす
るために待つ。最終的に、いずれか1つのブランチノー
ド、又は例外的にリーフノード(子宣言を行えるのに迅
速に動作しなかったため)が、ステップS204の未定
義ポート数の判定でゼロになった場合には、これにてネ
ットワーク全体の親子関係の宣言が終了したことを意味
するので、未定義ポート数がゼロ(全て親のポートとし
て決定)になった唯一のノードは、ステップS208に
て、ルートのフラグが立てられ、ステップS209にて
ルートノードとしての認識がなされる。
【0051】次に、ルートノード決定後からID設定終
了までの手順の詳細を、図9〜10のフローチャートに
従って説明する。
【0052】図8のシーケンスでリーフ、ブランチ、ル
ートという各ノードのフラグの情報が設定されているの
で、これを元にして、ステップS301で、リーフノー
ド、ブランチノード、ルートノードに分類する。各ノー
ドにIDを与える作業として、最初にIDの設定を行う
ことができるのは、リーフノードであり、リーフノード
→ブランチノード→ルートノードの順に若い番号(ノー
ド番号=0〜)からIDが設定されていく。
【0053】リーフノードでは、ステップS302に
て、ネットワーク内に存在するリーフノードの数N(N
は自然数)を設定する。この後、ステップS303に
て、各リーフノードがルートノードに対してIDを与え
るように要求する。この要求を複数のリーフノードから
受けたルートノードは、ステップS304にて、アービ
トレーション(1つに調停する作業)を行う。そして、
ステップS305にて、勝った方の1つのノードに対し
てID番号を与え、残りの負けたノードには失敗の結果
通知を行う。
【0054】リーフノード側では、ステップS306に
て、IDを取得したか否かを判断し、IDを取得できな
かった場合には、ステップS303に戻り、再度ID要
求を出し、同様の処理を繰り返す。IDを取得できた場
合には、ステップS307にて、セルフIDパケットを
ブロードキャストで全ノードに転送する。このセルフI
Dパケットには、そのノードのID情報や、そのノード
のポート数、既接続ポート数、その各ポートが親である
か子であるか、そのノードがバスマネージャになり得る
能力が有るか否か(バスマネージャになり得る能力があ
れば、セルフIDパケット内のコンテンダビットを"1"
に、バスマネージャになり得る能力が無ければコンテン
ダビットを"0"にする)等の情報が載せられている。
【0055】ここで、バスマネージャになる能力とは、 バスの電源管理、すなわち、図1の如く構成された
ネットワーク上の各機器が、接続ケーブル内の電源ライ
ンを用いて電源供給を必要とする機器か、電源供給可能
な機器か、いつ電源を供給するか等の菅理、 速度マップの維持、すなわち、ネットワーク上の各
機器の通信速度情報の維持、 ネットワーク構造(トポロジ・マップ)の維持、す
なわち、図11に示されるようなネットワークのツリー
構造情報の維持、 トポロジ・マップから取得した情報に基づくバスの
最適化、のバス管理が可能であることを意味し、後で説
明する手順によってバスマネ−ジャとなったノードが、
ネットワーク全体のバス管理を行うことになる。また、
バスマネージャになり得る能力のあるノード、すなわ
ち、セルフIDパケットのコンテンダビットを"1"にし
てブロードキャストするノードは、各ノードからブロー
ドキャストで転送されるセルフIDパケットの各情報、
通信速度等の情報を蓄えておき、バスマネージャとなっ
た際に、蓄えておいた情報をもとに、速度マップやトポ
ロジ・マップを構成する。
【0056】1つのノードID情報のブロードキャスト
が終わると、ステップS308にて、残りのリーフノー
ドのノード数が1つ減らされる。そして、ステップS3
09にて、IDを取得していない残りのリーフリード数
が"1"以上あると判断されたときは、ステップS303
に戻り、同様の処理を繰り返する。一方、カウンタN=
0となった場合、すなわち、IDを取得していない残り
のリーフノード数が"0"になり、全てのリーフノードが
ID情報を獲得してブロードキャストした場合は、ブラ
ランチノードのID設定に移る。
【0057】ブランチノードのID設定もリーフの場合
と同様に行われる。まず、ステップS310にて、ネッ
トワーク内に存在するブランチノードのノード数M(M
は自然数)を設定する。この後、ステップS311に
て、各ブランチノードがルートノードに対して、IDを
与えるように要求する。これに対してルートノードは、
ステップS312にて、アービトレーションを行う。そ
して、勝った方のブランチノードから順に、リーフノー
ドに与え終った次の若い番号からIDを与えていく。ス
テップS313では、ルートノードは、ID要求を出し
たブランチノードに対して、ID情報、又は失敗結果を
通知する。
【0058】ID要求を行ったブランチノード側では、
ステップS314にて、IDを取得したか否かを判断
し、IDを取得できなかった場合には、ステップS31
1に戻り、再度ID要求を出し、同様の処理を繰り返
す。IDを取得できた場合には、ステップS315に
て、セルフIDパケットをブロードキャストで全ノード
に転送する。1つのブランチノードのID情報のブロー
ドキャストが終ると、ステップS316にて、残りのブ
ランチノードのノード数が1つ減らされる。そして、ス
テップS317にて、IDを取得していない残りのブラ
ンチノード数が"1"以上あると判断されたときは、ステ
ップS311に戻り、同様の処理を繰り返す。
【0059】一方、カウンタM=0となった場合、すな
わち、IDを取得していない残りのブランチノード数
が"0"になり、全てのブランチノードがID情報を獲得
してブロードキャストした場合は、最終的にID情報を
取得していないノードはルートノードだけなので、ステ
ップS318にて、IDとして与えていない番号で最も
大きい番号を自分のID番号として設定し、ステップS
319にて、ルートノードのセルフIDパケットをブロ
ードキャストする。
【0060】ここまでの処理によって、各ノードについ
てバスマネージャになり得る能力の有無が明らかにな
る。最終的に複数のノードがバスマネージャになり得る
能力を有する場合、ID番号の最も大きいノードがバス
マネージャとなる。ルートノードがバスマネージャにな
り得る能力を有している場合、ルートノードのID番号
がネットワーク内で最大であるから当然にルートノード
がバスマネージャとなるが、ルートノードがバスマネー
ジャになり得る能力を有していない場合には、ルートノ
ードの次に大きいID番号を有し、かつセルフIDパケ
ット内のコンテンダビットが"1"となっているブランチ
ノードがバスマネージャとなる。
【0061】また、どのノードがバスマネージャとなっ
たかについては、図9〜10の処理の過程で各ノードが
IDを取得した時点でセルフIDパケットをブロードキ
ャストしており、このブロードキャスト情報を各ノード
が把握しておくことにより、各ノード共通の認識として
把握することが出来る。
【0062】次に、図11に示したネットワーク例にお
ける上記の動作を説明する。図11では、ルートノード
Bの下位にはノードAとノードCが直接接続されてお
り、更にノードCの下位にはノードDが直接接続されて
おり、更にノードDの下位にはノードEとノードFが直
接接続された階層構造になっている。
【0063】この階層構造やルートノード、ノードID
を決定する手順は、次のようになる。すなわち、バスリ
セットがされた後、まず各ノードの接続状況を認識する
ために、各ノードの直接接続されているポート間におい
て、親子関係の宣言がなされる。この親子とは、親側が
階層構造で上位となり、子側が下位となるということを
意味する。図11では、バスリセットの後、最初に親子
関係の宣言を行ったのはノードAである。基本的に、ノ
ードの1つのポートにのみ接続があるノード、すなわち
リーフノードが最初に親子関係の宣言を行うことができ
る。これは、自分には1ポートだけが接続されているこ
とは簡単に知ることができるからであり、これによって
ネットワークの端であることを認識し、その中で早く動
作を行なったノードから親子関係が決定されていく。
【0064】こうして、親子関係の宣言を行った側(ノ
ードA−B間ではノードA)のポートが子と設定され、
相手側(ノードB)のポートが親と設定される。このよ
うに、ノードA−B間では子一親、ノードE−D間では
子一親、ノードF−D間で子一親と決定される。さら
に、1階層あがって、今度は複数個の接続ポートを持つ
ブランチノードのうち、他ノードからの親子関係の宣言
を受けたものから順次、更に上位に親子関係の宣言を行
っていく。図11では、まずノードDがD−E間、D−
F間と親子関係を決定した後、同格のブランチノードC
に対する親子関係の宣言を行い、その結果ノードD−C
間で子一親と決定している。ノードDからの親子関係の
宣言を受けたブランチノードCは、もう1つのポートに
接続されているノードBに対して親子関係の宣言を行っ
て、ノードC−B間で子一親と決定している。
【0065】このようにして、図11のような階層構造
が構成され、最終的に接続されている全てのポートにお
いて親となったノードBが、ルートノードと決定されて
いる。ルートノードは、1つのネットワーク構成中に1
つしか存在しないものである。なお、この図11におい
てノードBがルートノードと決定されたが、これはノー
ドAから親子関係宣言を受けたノードBが、他のノード
に対して親子関係宣言を早いタイミングで行っていれ
ば、ルートノードは他のノードに移っていたこともあり
得る。すなわち、伝達されるタイミングによっては、ど
のノードもルートノードとなる可能性があり、同じネッ
トワーク構成でもルートノードは一意に決定されるもの
ではない。
【0066】ルートノードが決定すると、次には、各ノ
ードIDを決定するモードに入る。ここでは、全てのノ
ードが、決定した自分のノード1Dを他の全てのノード
に通知する(ブロードキャスト機能)。自己ID情報
は、自分のノード番号、接続されている位置の情報、持
っているポートの数、接続のあるポートの数、各ポート
の親子関係の情報等を含んでいる。
【0067】ノードID番号の割り振りの手順として
は、まず1つのポートにのみ接続があるリーフノードか
らID決定動作を起動することができ、起動順にノード
番号0、1、2、…と割り当てられる。ノードIDを取
得したノードは、ノード番号を含む情報をブロードキャ
ストで各ノートに送信する。これによって、そのID番
号は「割り当て済み」であることが他のノードで認識さ
れる。全てのリーフノードが自己ノードIDを取得し終
えると、次はブランチのノードがID取得を行う。ここ
では、リーフノードに引き続いたノードID番号が各ブ
ランチノードに割り当てられる。リーフノードと同様
に、ノードID番号が割り当てられたブランチノードか
ら順次ノードID情報をブロードキャストする。そし
て、最後にルートノードが自己IDを獲得し、ブロード
キャストする。すなわち、ルートノードは、ネットワー
ク内で最大のノードID番号を所有するものである。
【0068】[アービトレーション]1394シリアル
バスでは、データ転送に先立って、必ずバス使用権のア
ービトレーション(調停)を行う。1394シリアルバ
スは、個別に接続された各機器が、転送された信号をそ
れぞれ中継することによって、ネットワーク内の全ての
機器(ノード)に信号を伝えるように構成された論理的
なバス型ネットワークを構築するので、パケットの衝突
を防ぐ意味でアービトレーションは必要である。このア
ービトレーションによって、ある時間には、1つのノー
ドだけが転送を行うことができる。
【0069】このアービトレーション動作を図12
(a)、(b)に基づいて説明する。図12(a)は、
バス使用要求例を示しており、アービトレーションが始
まると、1つもしくは複数のノードが親ノードに向かっ
て、それぞれバス使用権の要求を発する。図12(a)
では、ノードCとノードFがバス使用権の要求を発して
いるノードである。これを受けた親ノード(図12
(a)ではノードA)は、更に親ノードに向かって、バ
ス使用権の要求を発する(中継する)。この要求は最終
的に調停を行うルートに届けられる。バス使用要求を受
けたルートノードは、どのノードにバスを使用させるか
を決める。
【0070】この調停作業はルートノードのみが行える
ものであり、調停によって勝ったノードには、バスの使
用許可を与える。図12(b)では、ノードCに使用許
可が与えられ、ノードFの使用は拒否された状態を示し
ている。アービトレーションに負けたノードに対して
は、図12(b)に示したように、DP(Data P
refix)パケットを送り、バス使用要求が拒否され
たことを知らせる。拒否されたノードのバス使用要求
は、次回のアービトレーションまで待たされる。このよ
うにして、アービトレーションに勝ってバスの使用許可
を得たノードは、それ以降、データ転送を開始できる。
【0071】ここで、アービトレーションの一連の流れ
を、図13のフローチャートに従って説明する。ノード
がデータ転送を開始できるためには、バスがアイドル状
熊であることが必要である。先に行われていたデータ転
送が終了して、現在バスが空き状態であることを認識す
るためには、各転送モードで個別に設定されている所定
のアイドル時間ギャップ長(例えばサブアクション・ギ
ャップ)を経過することによって、各ノードは自分の転
送が開始できると判断する。
【0072】そこで、ステップS401では、現在バス
が空き状態であることを認識すべく、Asyncデー
タ、Isoデータ等、それぞれ転送するデータに応じた
所定のギャップ長が得られたかを判断する。所定のギャ
ップ長が得られない限り、転送を開始するために必要な
バス使用権の要求はできないので、所定のギャップ長が
得られるまで待つ。ステップS401で所定のギャップ
長が得られたら、ステップS402にて、転送すべきデ
ータがあるかを判断し、その結果、転送すべきデータが
無いと判断された場合は、そのまま待機する。一方、転
送すべきデータが有ると判断された場合は、ステップS
403に進んで、バス使用権の要求をルートノードに対
して発して、バスを確保するよう依頼する。このとき
の、バス使用権の要求を表す信号の伝達は、図12
(a)に示したように、ネットワーク内の各機器を中継
しながら、最終的にルートノードに届けられる。
【0073】次に、ステップS404に進んで、ステッ
プS403でのバス使用権要求を1つ以上ル−トが受信
した場合には、ルートノードは、ステップS405に
て、使用要求を出したノードの数を調べる。その結果、
使用権要求を出したノードが1つであれば、そのノード
に対して、直後のバス使用許可が与えられることとなる
(ステップS408)。
【0074】一方、使用権要求を出したノードが複数で
あれば、ルートノードは、ステップS406にて、使用
許可を与えるノードを1つに決定する調停処理を行う。
この調停処理は公平なものであり、毎回同じノードに許
可を得るようなことはなく、平等に使用許可を与えてい
くような構成となっている。使用要求を出した複数ノー
ドのうち、ルートノードが調停して使用許可を与えた1
つのノードに対しては(ステップS407)、直後のバ
ス使用許可信号を送信する(ステップS408)。許可
信号を受信したノードは、受け取った直後に得られた所
定のアイドル時間ギャップ長を利用して、転送すべきデ
ータ(パケット)の転送を開始する。
【0075】一方、使用許可を与えないことにした残り
の使用要求に係るノードに対しては(ステップS40
7)、アービトレーション失敗を示すDP(Data
Prefix)パケットを送信する(ステップS40
9)。これを受け取ったノ−ドは、再度バス使用要求を
出すため、ステップS401に戻り、所定ギャップ長が
得られるまで待機する。
【0076】[Asynchronous(非同期)転
送]アシンクロナス転送は、非同期転送である。図14
にアシンクロナス転送における時間的な遷移状態を示
す。図14の最初のサブアクション・ギャップは、バス
のアイドル時間を示すものである。このアイドル時間が
一定値になった時点で、転送を希望するノードはバスが
使用できると判断して、バス獲得のためのアービトレー
ションを依頼する。アービトレーションでバスの使用許
可を得ると、データ転送がパケット形式で実行される。
転送データを受信したノードは、転送データに対する受
信確認を返信すべく、ack信号(受信確認用返送コー
ド)をack gapという短いギャップの後、返送し
て応答するか、応答パケットを送る。ack信号は、4
ビットの情報と4ビットのチェックサムからなり、4ビ
ットの情報には、受信成功か、ビジイ状態か、ペンディ
ング状態であるかといった情報が含まれている。
【0077】次に、図15にアシンクロナス転送のパケ
ットフォーマットの例を示す。アシンクロナス転送のパ
ケットには、データ部、誤り訂正用のデータCRCの他
にヘッダ部があり、そのヘッダ部には、図15に示した
ような、目的ノードID、ソースノードID、転送デー
タ長さ、各種コードなどが書込まれている。また、アシ
ンクロナス転送は、自己ノードから相手ノードヘの1対
1の通信である。転送元ノードから転送されたアシンク
ロナス転送のパケットは、ネットワーク中の各ノードに
行き渡るが、自分宛てのアドレス以外のものは無視され
るので、宛先の1つのノードのみが読込むことになる。
【0078】[Isochronous(同期)転送]
アイソクロナス転送は同期転送である。1394シリア
ルバスの最大の特徴であるともいえるこのアイソクロナ
ス転送は、特にVIDEO映像データや音声データとい
ったマルチメディアデータなど、リアルタイムな転送を
必要とするデータの転送に適した転送モードである。ま
た、アシンクロナス転送(非同期)が1対1の転送であ
ったのに対し、このアイソクロナス転送はブロードキャ
スト機能によって、転送元の1つのノードから他の全て
のノードヘ一様に転送される。
【0079】図16はアイソクロナス転送における時間
的な遷移状態を示す図である。アイソクロナス転送は、
バス上一定時間毎に実行される。この時間間隔をアイソ
クロナスサイクルと呼ぶ。アイソクロナスサイクル時間
は、125μSである。この各サイクルの開始時間を示
し、各ノードの時間調整を行なう役割を担っているのが
サイクル・スタート・パケットである。サイクル・スタ
ート・パケットを送信するのは、サイクル・マスタと呼
ばれるノードであり、1つ前のサイクル内の転送終了
後、所定のアイドル期間(サブアクション・ギャップ)
を経た後、本サイクルの開始を告げるサイクル・スター
ト・パケットを送信する。このサイクル・スタート・パ
ケットが送信される時間間隔が125μSとなる。
【0080】また、図16にチャネルA、チャネルB、
チャネルCと示したように、1サイクル内において複数
種のパケットがチャネルIDをそれぞれ与えられること
によって、区別して転送できる。これによって、同時に
複数ノード間でのリアルタイムな転送が可能であり、ま
た、受信するノードでは、自分が欲しいチャネルIDの
データのみを取り込む。このチャネルIDは、送信先の
アドレスを表すものではなく、データに対する論理的な
番号を与えているに過ぎない。よって、あるパケットの
送信は、1つの送信元ノードから他の全てのノードに行
き渡るブロードキャストで転送されることになる。
【0081】アイソクロナス転送のパケット送信に先立
って、アシンクロナス転送と同様に、アービトレーショ
ンが行われる。しかし、アシンクロナス転送のように1
対1の通信ではないので、アイソクロナス転送にはac
k(受信確認用返信コード)は存在しない。また、図1
6に示したiso gap(アイソクロナス・ギャッ
プ)とは、アイソクロナス転送を行う前にバスが空き状
態であることを認識するために必要なアイドル期間を表
している。このアイドル期間を経過すると、アイソクロ
ナス転送を行いたいノードは、バスが空いていると判断
し、転送前のアービトレーションを行うことができる。
【0082】次に、図17にアイソクロナス転送のパケ
ットフォーマットの例を示して説明する。各チャネルに
分かれた、各種のパケットには、それぞれデータ部、誤
り訂正用のデータCRCの他にヘッダ部があり、そのヘ
ッダ部には図17に示したような、転送データ長、チャ
ネルNo.その他各種コード、誤り訂正用のヘッダCR
Cなどが書込まれている。
【0083】[バス・サイクル]実際の1394シリア
ルバス上の転送では、アイソクロナス転送とアシンクロ
ナス転送とは混在させることができる。図18は、アイ
ソクロナス転送とアシンクロナス転送とが混在したバス
上の転送状態の時間的な遷移の様子を示している。図1
8に示したように、アイソクロナス転送はアシンクロナ
ス転送より優先して実行される。その理由は、サイクル
・スタート・パケットの後、アシンクロナス転送を起動
するために必要なアイドル期間のギャップ長(サブアク
ション・ギャップ)よりも短いギャップ長(アイソクロ
ナス・ギャップ)で、アイソクロナス転送を起動できる
からである。
【0084】図18に示した一般的なバスサイクルにお
いて、サイクル#mのスタート時に、サイクル・スター
ト・パケットがサイクル・マスタから各ノードに転送さ
れる。これによって、各ノードで時刻調整を行い、所定
のアイドル期間(アイソクロナス・ギャップ)を待って
から、アイソクロナス転送を行うべきノードはアービト
レーションを依頼し、パケット転送に入る。
【0085】図18では、チャネルeとチャネルsとチ
ャネルkが順にアイソクロナス転送されている。このア
ービトレーション依頼からパケット転送までの動作を、
与えられているチャネル分繰返し行い、サイクル#mに
おけるアイソクロナス転送が全て終了した後に、アシン
クロナス転送を行う。アイドル時間がアシンクロナス転
送が可能なサブアクション・ギャップに達することによ
って、アシンクロナス転送を行いたいノードは、アービ
トレーションの依頼に移れると判断する。
【0086】ただし、アシンクロナス転送が行える期間
は、アイソクロナス転送が終了した後、次のサイクル・
スタート・パケットを転送すべき時間(cycle s
ynch)までの間に、アシンクロナス転送を起動する
ためのサブアクション・ギャップが得られた場合に限ら
れる。
【0087】図18のサイクル#mでは、3つのチャネ
ル分のアイソクロナス転送と、その後、アシンクロナス
転送(含むack)が2パケット(パケット1,パケッ
ト2)転送されている。このアシンクロナスパケット2
を転送した後は、サイクル(m#+1)をスタートすべ
き時間(cycle synch)に至るので、サイク
ル#mでの転送は、ここまでで終る。
【0088】ただし、非同期または同期転送動作中に、
次のサイクル・スタート・パケットを送信すべき時間
(cyclesynch)に至ったとしたら、無理に中
断せず、その転送が終了した後のアイドル期間を待って
から、本サイクルのサイクル・スタート・パケットを送
信する。すなわち、1つのサイクルが125μS以上続
いたときは、その分、次のサイクルは、基準の125μ
Sより短縮されたものとする。
【0089】このようにアイソクロナスサイクルは、1
25μSを基準に伸縮し得るものである。しかし、アイ
ソクロナス転送は、リアルタイム転送を維持するため
に、必要であれば毎サイクル必ず実行され、アシンクロ
ナス転送は、サイクル時間が短縮されたことによって以
降のサイクルに回されることもある。こういった遅延情
報も含めて、サイクル・マスタは、各ノードの時間調整
を行っている。図19は、図1のネットワーク構成の中
のプリンタ104とD−VTR105の部分を示すブロ
ック図であり、本発明の特徴点を図19〜図32を用い
て説明する。
【0090】図19において、D−VTR105内の3
は磁気テープ、4は記録/再生ヘッド、5は再生処理回
路、6は映像復号化回路、7はD/Aコンバータ、9は
外部出力端子、10は指示入力を行う操作部、11はV
TRのシステムコントローラ、12はフレームメモリ、
13はVTRの1394インタフェース(I/F)部、
14は複数種のデータの中から特定のデータをセレクト
するセレクタである。なお、図19では、D−VTR1
05については、再生系のみが図示されている。
【0091】プリンタ104内の17はプリンタの13
94インタフェース(I/F)部、18はプリントすべ
き画像データをプリントし得るようにラスタライズする
画像処理回路、19はラスタライズされた画像データを
記憶するメモリ、20はプリンタヘッド、21はプリン
タヘッド20の動作や紙送り動作等を駆動制御するドラ
イバ、22はプリンタ操作部、23はプリンタ104の
動作を全体的に制御するプリンタコントローラ、24は
プリンタ104の動作状況や解像度等、カラー/白黒等
の印刷性能をプリンタ情報として生成するプリンタ情報
生成部、25はデータセレクタである。
【0092】このような構成の下で、D−VTR105
では、磁気テープ3に記録されている映像データを記録
/再生ヘッド4で読出し、読出した映像データに対し
て、再生処理回路5により再生形式のデータ形式への変
換処理を行う。そして、読出された映像データは、家庭
用デジタルビデオの帯域圧縮方法としてのDCT(離散
コサイン変換)、及びVLC(可変長符号化)に基づい
た所定の圧縮方式で符号化して記録されているので、復
号化回路6により所定の復号化処理を行い、D/Aコン
バータ7によりアナログ信号に戻した後、外部出力端子
9から外部装置に出力する。
【0093】また、1394シリアルバス(1394ケ
ーブルC)を用いて、所望の映像データ等を他のノード
に転送するときは、復号化回路6で復号化された映像デ
ータを、フレームメモリ12に一時的に蓄えた後、デー
タセレクタ14を経て1394I/F部13に送り、1
394ケーブルCを介して、例えばプリンタ104やパ
ソコン103に転送する。データセレクタ14では、上
記映像データに加え、システムコントロ−ラ11からの
各種制御データも1394I/F部13に転送する。転
送された映像データがプリンタ104でのダイレクトプ
リント用であるときは、プリンタ104は、1394I
/F部17を介して、映像データをプリンタ内部に取込
み、パソコン103等の他ノードヘの転送であるとき
は、1394I/F部17を介して目的のノードヘ転送
される。
【0094】D−VTR105の再生動作等の指示入力
は操作部10から行なわれ、操作部10からの指示入力
に基づいて、システムコントローラ11は、VTRの再
生処理回路5の制御を初めとする各動作部の制御を行
い、また指示入力によっては、例えばプリンタ104ヘ
の制御コマンドを発生して、データセレクタ14、13
94I/F部13、1394ケーブルCを介してプリン
タ104に転送する。
【0095】1394ケーブルCを介してプリンタ10
4から送られて来るプリンタ104の動作状態等のプリ
ンタ情報データは、1394I/F部13からデータセ
レクタ14を経てシステムコントローラ11に取込むこ
とが可能である。ただし、上記プリンタ情報データがD
−VTR105にとって不要なものである場合には、シ
ステムコントローラ11に取込まれることなく、139
4I/F部13、1394ケーブルCを介してD−VT
R106に転送される(図1の接続状態参照)。また、
上記プリンタ情報データは、プリンタ104の1394
I/F部17、1394ケーブルCを介してパソコン1
03に転送することも可能である。
【0096】D−VTR105のデータセレクタ14、
及びプリンタ104のデータセレクタ25は、入力又は
出力する各データのセレクトを行うものであり、順次各
データがデータ種毎に区別して所定の構成要素に入出力
する。
【0097】次に、プリンタ104の動作について説明
する。1394I/F部17に入力されたデータは、デ
ータセレクタ25により各データの種類毎に分類され、
プリントすべきデータは、画像処理回路18に入力され
てプリントに適した画像処理が施され、プリンタコント
ローラ23の制御の下にプリント画像としてメモリ19
に格納される。また、プリンタコントローラ23は、メ
モリ19から読出したプリント画像をプリンタヘッド2
0に転送してプリントさせる。プリンタヘッド20の駆
動制御や紙送り等の駆動制御は、直接にはドライバ21
が行い、プリンタコントローラ23は、ドライバ21を
制御することにより、間接的にプリント動作を制御す
る。プリンタ104の操作部22は、紙送り、リセッ
ト、インクチェック、プリンタ動作のスタンバイ/停止
等の動作を指示入力するものであり、その指示入力に応
じてプリンタコントローラ23による各部の制御がなさ
れる。
【0098】1394I/F部17に入力されたデータ
が、パソコン103やD−VTR105等から発せられ
たプリンタ104に対するコマンドデータであった場合
は、このコマンドデータはデータセレクタ25からプリ
ンタコントローラ23に転送され、プリンタコントロー
ラ23によってプリンタの各部の制御がなされる。ま
た、プリンタ情報生成部24では、プリンタの動作状
況、プリントの終了や開始可能な状態であるかを示すメ
ッセージや紙詰まりや動作不良、インクの有無等を示す
警告メッセージ、さらにはプリント画像の情報等をプリ
ンタ情報として生成する。このプリンタ情報は、データ
セレクタ25、1394I/F部17を介して外部に出
力できる。
【0099】この出力されたプリンタ情報を元にして、
パソコン103やD−VTR105は、プリンタ状況に
応じた表示や処理を行う。このプリンタ情報を元にして
パソコン103に表示された(D−VTR105がダイ
レクトプリント機能を有していればD−VTR105に
も表示される)メッセージやプリント画像情報を、ユー
ザが見ることによって、適切な対処をすべく、パソコン
103(及びD−VTR105)からプリンタ104に
対するコマンドの入力を行って、1394シリアルバス
で制御コマンドデータを送信して、プリンタコントロー
ラ23の制御によりプリンタ104の各部の動作制御
や、画像処理部18でのプリント画像の制御を行うこと
が可能である。
【0100】このように、パソコン103やD−VTR
105とプリンタ104間を接続した1394シリアル
バスには、映像データや各種のコマンドデータなどが適
宜転送されることになる。D−VTR105から転送す
る各データの転送形式は、先に述べた1394シリアル
バスの仕様に基づいて、主として映像データ(及び音声
データ)はIsoデータとしてアイソクロナス転送方式
で1394シリアルバス上を転送し、コマンドデータは
Asyncデータとしてアシンクロナス転送方式で転送
するものとする。
【0101】ただし、ある種のデータは、場合によって
アイソクロナス転送するよりアシンクロナス転送方式で
送った方が都合が良いこともあるので、そのような場合
は常にアシンクロナス転送方式を用いる。また、プリン
タから転送されるプリンタ情報のデータは、Async
データとしてアシンクロナス転送方式で転送する。ただ
し、情報量が多いプリント画像データなどを転送すると
きは、Isoデータとしてアイソクロナス転送方式で送
っても良い。
【0102】なお、1394シリアルバスで図1のよう
なネットワークが構成されていた場合、D−VTR10
5もプリンタ104も、パソコン103、D−VTR1
06、DVDプレーヤ107、CDプレーヤ108、A
Vアンプ102、及びTVモニタ101と、1394シ
リアルバスの仕様に基づいて、それぞれのデータの双方
向転送が可能である。
【0103】TVモニタ101、AVアンプ102、パ
ソコン103、D−VTR106、DVDプレーヤ10
7、及びCDプレーヤ108は、それぞれの機器に特有
の機能制御部を搭載しているが、1394シリアルバス
による情報通信に必要な部分、すなわち機器内の各ブロ
ックから送信すべきデータが入力され、受信したデータ
を適宜機器内の各ブロックに振り分けるデータセレク
タ、及び1394I/F部については、D−VTR10
5やプリンタ105と同様である。以上が1EEE13
94の技術の概要説明である。
【0104】図20は、IEEE1394シリアルI/
F部を有するビデオカメラ2600内のブロック図であ
る。ビデオカメラ2600は、図示しない光学レンズ
部、絞り2603、CCD2604、AGC2605、
A/D変換器2606、絞り駆動部2607、CCDド
ライバ2608、及びタイミングジェネレータ2069
からなる撮像部と、デジタル信号処理部2601と、カ
メラシステム制御部2602に大別される。
【0105】光学レンズ部、及び絞り2603を介して
CCD2604の撮像面に結像した画像光は、CCD2
604により光電変換されてアナログの画像信号として
出力される。そして、アナログの画像信号は、AGC2
605でゲインコントロールされた後、A/D変換器2
606でデジタル信号に変換されて、デジタル信号処理
部2601に入力される。
【0106】デジタル信号処理部2601に入力された
画像信号のうち、輝度成分Yは、信号処埋ブロック26
14で絞り制御用参照信号生成回路2615によって生
成される参照信号とレベル比較され、その比較結果を信
号処理ブロック2614から絞り駆動部2607に対し
て出力することにより、撮像光に対して常に適切な絞り
値が得られるように自動的に絞り2603を制御する。
【0107】デジタル信号処理部2601に入力された
画像信号中の色信号成分は、色分離マトリクス2610
に入力される。色分離マトリクス2610は、色信号成
分をR(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の3
色の色信号成分に分離し、特にRとBの色信号成分につ
いては、それぞれレベルコントロール回路2611,2
612によってレベルを制御される。Gの色信号成分、
及びレベルコントロール回路2611,2612から出
力されたRとBの色信号成分は、色差マトリクス261
3によってR−YとB−Yの色差信号に変換される。
【0108】色信号成分のレベルの制御は、絞り値制御
と同様に、信号処理ブロック2614により、色差マト
リクス2613の出力信号であるところのR−Y、B−
Yの色差信号レベルを、それぞれR−Yレベル制御用参
照信号生成回路2616、B−Yレベル制御用参照信号
生成回路2617によって生成される参照信号とレベル
を比較し、その比較結果を信号処理ブロック2614か
らレベルコントロール回路2611,2612に対して
出力することにより行う。この色信号成分のレベル制御
により、常に適切なホワイトバランスが得られるように
なる。
【0109】CCD2604の撮像面に結像する撮像光
の光量に対応する電荷をCCD2604内のセルに蓄積
する時間、すなわちシャッタスピードは、タイミングジ
ェネレータ2609からCCDドライバ2608を経て
CCD2604に供給されるCCD駆動信号によって制
御される。タイミングジェネレータ2609は、カメラ
システム制御部2602内のI/F2625に接続され
ており、CPU2626からの制御命令に従ってCCD
蓄積時間を制御する。絞り制御用参照信号生成回路26
15、R−Yレベル制御用参照信号生成回路2616、
及びB−Yレベル制御用参照信号生成回路2617の出
力レベルも、I/F回路2625,1618を介してカ
メラシステム制御部2602から送られてくる制御信号
によって変更可能なように構成されている。
【0110】カメラシステム制御部2602は、ビデオ
カメラ2600の外部のパソコン103と、1394ケ
ーブルC、1394I/F部2627を介して通信可能
に構成されている。この通信機能により、パソコン10
3からのカメラ制御命令に従って、CPU2626から
絞り制御用参照信号生成回路2615、R−Yレベル制
御用参照信号生成回路2616、B−Yレベル制御用参
照信号生成回路2617の出力レベルを変更すべく信号
を出力することにより、絞り値、R−Yレベル、B−Y
レベルの制御の基準値が変更されるので、結果として絞
り値や色合い、色の濃さといったカメラ部の制御対象
を、カメラ外部からコントロールすることが可能とな
る。
【0111】絞り制御用参照信号生成回路2615、R
−Yレベル制御用参照信号生成回路2616、B−Yレ
ベル制御用参照信号生成回路2617の出力レベルの基
準値は、RAM2629の標準制御データ記憶領域26
21に記憶されており、通常は、この領域2621のデ
ータがRAM2630の制御データ記憶領域2623に
転送され、CPU2626を介して、適宜、絞り制御用
参照信号生成回路2615、R−Yレベル制御用参照信
号生成回路2616、B−Yレベル制御用参照信号生成
回路2617、タイミングジェネレータ2609に制御
条件として伝達され、自動的に適切な撮影条件が設定さ
れる。
【0112】パソコン103らビデオカメラ2600を
コントロールする場合、パソコン103から1394I
/F部2627に送信されたカメラ制御命令は、CPU
2626により、適宜、ビデオカメラ2600に適した
データに置換されて、I/F2625を介してデジタル
信号処理部2601に出力される。一方、I/F262
5を介してデジタル信号処理部2601に出力されたデ
ータは、RAM2629の調整用制御データ記憶領域2
622にも記憶され、必要に応じて制御データ記憶領域
2623を介してCPU2626に読出される。こうす
ることにより、パソコン103から伝達されたカメラ制
御情報は、ビデオカメラ2600内に一旦記憶され、必
要な時に読出して同様の制御を繰返し行うことが可能と
なる。
【0113】CPU2626は、RAM2629,26
30に対するアクセス制御を、アドレス指定部2620
と、R/W指定部2624を介して実行しており、パソ
コン103によって設定された撮影条件を設定する場合
には、調整用制御データ記憶領域2622のデータを制
御データ記憶領域2623に書込み、標準の撮影条件を
設定する場合には、標準制御データ記憶領域2621の
データを制御データ記憶領域2623に書込む。
【0114】なお、ROM2628には、上記図7〜1
0、図13のフローチャート、後述する図22のフロー
チャートに対応する制御プログラムがプリセットされて
おり、これら制御プログラムは、CPU2626により
実行される。また、パソコン103により実行される後
述の図21,23,27,29〜30のフローチャート
に対応する制御プログラム、及び図24,25,26,
28,31,32に示した画像内容、データ等は、図示
省略したフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディ
スク、CD−ROM等の記憶媒体により、パソコン10
3に供給することができる。
【0115】ビデオカメラ2600、及びパソコン10
3は、それぞれ1394ケーブルCが接続されると、モ
ード設定動作に入るか否かの判別を行う。具体的には、
パソコン103側は、例えば図21に示したように、ス
テップS501で処理の実行が開始されると、ステップ
S502にて、1394ケーブルCが接続されたか否か
を、バスリセットが発生したか否かを検出することによ
って認識する。
【0116】バスリセットが発生していなければ、何ら
処理を実行することなく、そのまま待機し、バスリセッ
トが発生していれば、ステップS503にて、ビデオカ
メラ2600が1394ケーブルCにより接続されたか
否かを判別する。このビデオカメラ2600が接続され
たか否かの判別は、例えば、ビデオカメラ2600の1
394シリアルバスにおける上記図4に示したアドレス
空間の64ビットアドレスを読出し、この64ビットア
ドレスに基づいて行う。
【0117】ステップS503にて、制御対象とするビ
デオカメラ2600が接続されていないと判別した場合
には、ステップS502に戻る。一方、制御対象とする
ビデオカメラ2600が接続されていると判別された場
合には、ステップS504にて、ビデオカメラ2600
側がパソコン103側からのモード設定命令を受付け得
る状態であるかどうかを判断する。モード設定命令を受
付け得る状態は、ビデオカメラ2600がテープ再生モ
ードでない、すなわちカメラモードや図示しない種々の
オートモードではなく、マニュアル設定モードになって
いる等の状態の場合である。
【0118】モード設定命令を受付け得る状態でない場
合は、ステップS503に戻り、再度、制御対象である
ビデオカメラ2600が依然接続されているかどうかを
確認した上で、ステップS504の処理を再実行する。
ステップS504でビデオカメラ2600がモード設定
命令を受付け得る状態であると認識された場合、ステッ
プS506にて、モード設定プログラムを起動し、パソ
コン103からモード設定命令を伝達することにより、
ビデオカメラ2600をパソコン103から遠隔制御す
る。
【0119】一方、ビデオカメラ2600側では、図2
2のフローチャートに示したように、ステップS506
で処理の実行が開始されると、ステップS507にて、
通常のカメラ動作を実行する。通常のカメラ動作とは、
図20の制御データ記憶領域2623に標準制御データ
記憶領域2621の標準制御データが書込まれている状
態での動作である。
【0120】通常のカメラ動作を実行しながら、CPU
2626は、1394ケーブルCが接続されたか否か
を、ステップS508にて常に監視している。1394
ケーブルCの接続を検出する方法としては、例えばポー
トのバイアス電圧の変化を検出する方法等を挙げること
ができる。ステップS508で1394ケーブルCの接
続が確認されなければ、ステップS507に戻る。ま
た、1394ケーブルCの接続が確認された場合には、
ステップS509に進んで、バスリセットの完了を待っ
てから、ステップS510にて、1394ケーブルCに
よる接続相手が、パソコン103であるか否かを確認す
る。接続相手がパソコン103であるか否かの確認は、
パソコン103が行ったのと同様に、例えばビデオカメ
ラの1394シリアルバスにおける上記図4のアドレス
空間の64ビットアドレスを読出して、この64ビット
アドレスに基づいて行う。
【0121】接続相手がパソコン103である場合は、
ステップS511にて、パソコン103側がモード設定
プログラムを動作させているかどうかを確認する。この
確認は、例えば図3のアプリケーション・レイヤの情報
を読取ったり、或いは相互通信におけるAsyncデー
タを認識することにより行うことができる。ステップS
512にて、パソコン103側がモード設定プログラム
を動作させていることを確認できた場合には、ステップ
S512に進み、パソコン103側からの命令に従っ
て、上述の如く制御の基準値やシャッタスピードを変更
し、また、制御データ記憶領域2623の記憶内容を書
換えることにより、ビデオカメラ2600によるモード
設定動作を実行する。
【0122】なお、ビデオカメラ2600側は、ステッ
プS508〜511の各判別処理を順次実行することに
より、パソコン103からの命令に従ってモード設定動
作を実行するか否かを判断するのであるから、上記各判
別処理のいずれかの過程で条件が整わなかった場合に
は、パソコン103からの命令に従わない動作、すなわ
ち、通常のカメラ動作を繰返すことになる。
【0123】パソコン103からの命令に従ってビデオ
カメラ2600にモード設定動作を行わせる場合、上記
のように、パソコン103側でモード設定プログラムを
実行させる必要がある。図23にパソコン103側のモ
ード設定プログラム(図21のステップS505に対
応)の概略フローチャートを示す。
【0124】まず、ステップS5051にて、図示しな
いマウスやキーボードの操作によって選択された設定モ
ードの種別を判断する。そして、選択された設定モード
の種別に応じて、ステップS5052の撮影条件設定モ
ード、ステップS5053の標準設定モード、ステップ
S5054の撮影画像確認&条件設定モードのプログラ
ムのいずれかを実行する。
【0125】以下、順次、ステップS5053の標準設
定モード、ステップS5052の撮影条件設定モード、
ステップS5053の標準設定モードについて詳細に説
明する。
【0126】[標準設定モード]標準設定モードとは、
種々の撮影条件に対応したビデオカメラ2600の設定
内容をパソコン103側に記憶しておき、代表的な撮影
条件をパソコン103上で選択し、パソコン103によ
ってその撮影条件に適した設定をビデオカメラ2600
に対して行うモードである。
【0127】標準設定モードが選択されると、パソコン
103のモニタには、図24の画面601が表示され
る。この画面601には、通常のビデオカメラ2600
のオート設定では良好な撮影が困難な撮影シーンが数種
類表示されている。この中の夕日撮影モードをマウス等
で選択すると、図25の画面602に表示が切替わり、
夕日の撮像例603、夕日撮影モードの解説604、モ
ード設定確認メッセージ605、カメラ設定ボタン60
6が表示される。
【0128】沈んで行く夕日を撮影する場合、普通は赤
々と撮影したいものであるが、通常のビデオカメラ26
00のオート設定では、オートホワイトバランス機能が
動作して赤の色成分を抑制し、できるだけ白に近づける
ように動作してしまう。従って、取込まれる画像も赤み
が薄れ、夕日らしく撮影することができない。
【0129】標準設定モードで夕日撮影モードを選択す
ると、例えば図20のR−Yレベル制御用参照信号生成
回路2616、B−Yレベル制御用参照信号生成回路の
出力レベルがパソコン103からの予め定められた設定
値に変更され、赤を強調した画像がビデオカメラ260
0から出力されるようになる。同時に、CCD2604
を飽和状態にさせないようにするための、予め定められ
た適切とされるシャッタスピードと絞り値も、パソコン
103からビデオカメラ2600に送られ、よりくっき
りと夕日を撮影できるようになる。パソコン103の操
作者が図25のカメラ設定ボタン606をクリックする
と、パソコン103からビデオカメラ2600へ上記の
各種の設定値等が転送され、ビデオカメラ2600にお
いて設定値等に従った設定と、転送データの記憶がなさ
れる。
【0130】夕日撮影モード時のカメラ設定条件とし
て、ホワイトバランス、シャッタスピード、絞り値を挙
げたが、この他にも図26に列挙されるようなカメラ設
定条件をパソコン103側から変更することができる。
従って、例えば、結婚披露宴撮影モード(図24参照)
では、背景の暗さで絞り(アイリス)2603が開き気
味になり、新郎新婦の顔が白く飛んでしまうのを防ぐた
め、パソコン103側から絞り2603を閉じ気味に制
御することが可能となる。
【0131】また、生物観察(接写)モード(図24参
照)では、パソコン103側からの制御により、焦点距
離を短く設定してマクロ撮影可能な光学条件とすること
も可能となる。また、スキー場モード(図24参照)で
は、高照度下での絞り2603の絞り過ぎによる光線の
回折を防ぐために、パソコン103側からの制御により
絞り量を所定の値に抑え、シャッタスピードを高速化す
ることで対応することもできる。さらに、夜景撮影モー
ド(図24参照)では、ネオンの色を良好に撮影できる
ように、絞り、シャッタスピード、及びホワイトバラン
スをパソコン103側から適正値に設定することも可能
となる。
【0132】[撮影条件設定モード]図27は、パソコ
ン103により実行される撮影条件設定モード(図23
のステップS5052)の処理を示すフローチャートで
ある。撮影条件設定モードの処理が開始されると、図2
4と同等のモード選択用の画面がパソコン103のモニ
タ上に表示され、操作者は撮影したいシーンを選択す
る。そこで、パソコン103は、操作者による撮影した
いシーンのモード選択が完了するまで待機する(ステッ
プS521)。シーンモードの選択が完了したら、ステ
ップS522に進んで、選択されたシーンモードの標準
カメラ設定条件をパソコン103内のメモリから読出
す。操作者が夕日撮影モードを選択したとすると、ステ
ップS522で最初に読出される標準カメラ設定条件
は、上述の標準設定モード時と同一である。
【0133】次に、ステップS523にて、図28に示
した画面2401をパソコン103のモニタ上に表示す
る。図28の画面2401には、モードの説明240
2、夕日の撮像例2409、色合い調節ツマミ240
3、色の濃さ調節ツマミ2404、絞り値調節ツマミと
絞り値表示2405、シャッタスピード調節ツマミとシ
ャッタスピード表示2406、次の操作の説明240
7、及びカメラ設定ボタン2408が表示されている。
【0134】そこで、ステップS524の撮影条件設定
処理において、操作者はマウス等を操作して各調節ツマ
ミを移動させ、ビデオカメラ2600の設定を標準設定
状態から個々の好みによって変化させる。図29は、図
27のステップ524の撮影条件設定処理の詳細を示す
フローチャートである。
【0135】図27のステップS524で処理の実行が
開始されると、図29のステップS5241で操作者が
どの項目に調節を加えようとしているのかを確認する。
具体的には、マウスのカーソル位置に表示されているツ
マミを操作することになるので、マウスのカーソル位置
と各ツマミの表示位置との一致を検出することになる。
例えば、色合い調節ツマミ2403上でマウスが右ドラ
ッグされながら左に移動すれば、ステップS5242に
て、赤を強調すべく設定内容を変更し、同時にマウスの
移動に合わせてツマミ表示を左に移動させる。
【0136】同様の調節、及び設定変更をステップS5
243、ステップS5244、ステップS5245で、
それぞれ色の濃さ、絞り値、シャッタスピードに対して
行う。そして、ステップS5246にて、図28のカメ
ラ設定ボタン2408がクリックされたか否かを確認す
る。その結果、カメラ設定ボタン2408がクリックさ
れていなければ、ステップS5241に戻り、次の調節
を受付ける。カメラ設定ボタン2408がクリックされ
ていれば、処理を終了する。
【0137】上記一連の調節動作に合わせ、図28の画
面2401上の撮像例2409の色合いや色の濃さ、画
面の明るさ等を変更し、ツマミを移動させたときにどの
ような画像になるかを操作者に認識させれば、利便性が
更に向上する。
【0138】このようにして、撮影条件の設定が完了し
たら、図27のステップS525にて、パソコン103
内のカメラ設定条件を書換えて記憶しておく。次に、ス
テップS526にて、パソコン103からビデオカメラ
2600へ上記の各種の設定値等を転送することによ
り、ビデオカメラ2600においてカメラ設定条件の書
換え等がなされるようにする。この間、パソコン103
側では、ステップS527にて、ビデオカメラ2600
側の設定処理が完了したかどうかの確認を行い、未完了
であれば、ステップS526に戻り、完了すれば終了す
る。
【0139】このように、各撮影モード毎の標準設定に
対し、操作者が更に調節を加えることにより、操作者の
好みに合ったビデオカメラ2600の設定状態を、パソ
コン103からの遠隔操作により得ることが可能にな
る。
【0140】[撮影画像確認&条件設定モード]図30
は、図23のステップS5054の撮影画像確認&条件
設定モードの詳細な処理を示すフローチャートである。
撮影画像確認&条件設定モードの処理が開始されると、
図24と同等の画面がパソコン103のモニタ上に表示
されるので、操作者は撮影したいシーンを選択する。そ
して、パソコン103では、ステップS541で、操作
音による撮影したいシーンの選択が完了するまで待機す
る。シーンモードの選択が完了したら、ステップS54
2に進んで、選択されたシーンモートの標準カメラ設定
条件をパソコン103内のメモリから読出す。操作者が
夕日撮影モードを選択したとすると、ステップS542
で最初に読出される標準カメラ設定条件は、上述の標準
設定モード時と同一である。
【0141】次に、ステップS543にて、図31に示
した画面2501をパソコン103のモニタ上に表示す
る。図31の画面2501には、モードの説明250
2、画像取込み中である旨の表示2504、次の操作の
説明2503、カメラ画像取込みボタン2505が表示
されている。そこで、操作者は、表示された指示に従っ
て、撮影した夕日画像をビデオカメラ2600のテープ
(図示省略)を再生しながら探し出し、サンプルとして
適当な画像を特定する。そして、その画像を再生しなが
らカメラ取込みボタン2505をクリックすることによ
り、ステップS544にて、パソコン103にビデオカ
メラの再生画像が取込まれる。ビデオカメラの再生画像
の取込みには、或る程度の時間を要するため、画像の取
込みが完了したか否かをステップS545にて監視し、
画像の取込みが完了したら、ステップS546にて、図
32の画面2506を表示する。
【0142】この画面2506には、モードの説明25
02、ステップS544で取込んだ画像(すなわち、実
際の夕日撮像画面)2507、色合い調節ツマミ240
3、色の濃さ調節ツマミ2404、絞り値調節ツマミと
絞り値表示2405、シャッタスピード調節ツマミとシ
ャッタスピード表示2406、次の操作の説明240
7、及びカメラ設定ボタン2408が表示されている。
【0143】そこで、ステップS547の撮影条件設定
処理において、操作者はマウス等を操作して各調節ツマ
ミを移動させ、ビデオカメラ2600の設定を標準と言
われる状態から個々の好みによって変化させる。上記一
連の調節動作に合わせ、図28の画面2401上の撮像
例2409の色合いや色の濃さ、画面の明るさ等を変更
し、ツマミを移動させたときにどのような画像になるか
を操作者に認識させれば、利便性が更に向上する。
【0144】このようにして、撮影条件の設定が完了し
たら、ステップS548にて、パソコン103内のカメ
ラ設定条件を書換えて記憶しておく。これは、ステップ
S547の撮影条件の設定で再度撮影してきて調節を加
えたい場合、先の調節状態から操作を開始させるために
必要な処理である。
【0145】次に、ステップS549にて、パソコン1
03からビデオカメラ2600へ上記の各種の設定値等
を転送することにより、ビデオカメラ2600において
カメラ設定条件の書換え等がなされるようにする。この
間、パソコン103側では、ステップS550にて、ビ
デオカメラ2600側の設定処理が完了したかどうかの
確認を行い、未完了であれば、ステップS549に戻
り、完了すれば終了する。
【0146】このように、各撮影モードの標準設定に対
し、実際に撮像した画像を確認しながら更に調節を加え
ることにより、操作者の好みに合ったビデオカメラ26
00の具体的な設定状態を、パソコン103からの遠隔
操作により得ることが可能になる。
【0147】このように、本実施形態では、従来ビデオ
カメラ内で固定的に設定されていた制御内容をパソコン
103から変更することが可能となるので、パソコン1
03側に被写体(被写界)に対応する種々のカメラ制御
条件を記憶しておき、ビデオカメラ内に多くの制御情報
を予め記憶することなく、撮影する被写体の種類に応じ
てビデオカメラ制御条件をパソコン103から設定する
ことが可能になる。また、パソコン103に予め設定さ
れているビデオカメラの制御条件に対して、操作者がパ
ソコン103上で調節を加え、撮影者の好みに合ったビ
デオカメラ制御条件を作り出すことが可能になる。さら
に、操作者がパソコン103上で調節を加える際に、実
際に撮影してきた画像を予めパソコン103に取込むこ
とにより、調節後の撮影画像をパソコン103上で事前
にシミュレーションできるようになる。
【0148】なお、本発明は、上記の実施形態に限定さ
れることなく、例えば、夜景等の特定の1つの撮影条件
に対応する絞り、シャッタスピード、ホワイトバランス
等の制御データをパソコンに記憶した場合には、ビデオ
カメラとの接続を検出することにより、完全に自動化し
て上記制御データをビデオカメラに送信することも可能
である。また、動画を撮影するビデオカメラ以外の静止
画を撮影するデジタルカメラ等の撮像装置に適用するこ
とも可能である。
【0149】さらに、撮像装置とプリンタとを1394
ケーブルで接続した場合に、プリンタの印刷性能(解像
度、印刷速度、カラー/モノカラー等)を検出し、プリ
ンタの印刷性能に応じた精度の撮影画像(再生画像)を
撮像装置からプリンタに自動的に送信したり、印刷性能
に応じた送信速度で撮影画像をプリンタに自動的に送信
して印刷することも可能である。この場合、印刷性能に
関する情報は、プリンタ情報生成部24から読み出して
プリンタ側から能動的に撮像装置に送信してもよく、或
いは撮像装置の方からプリンタに問合わせて送信するよ
うに依頼するようにしてもよい。
【0150】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
撮像装置と印刷装置とを接続すると、印刷装置から撮像
装置へ印刷装置の印刷性能情報が通信され、この印刷性
能情報に応じて撮影画像が撮像装置から印刷装置へ通信
されるため、例えば、印刷装置の解像度に応じた画像デ
ータのみを撮像装置から印刷装置へ転送したり、印刷速
度に応じた送信速度で画像データを撮像装置から印刷装
置へ転送したりすることができる等、撮像装置で撮影さ
れた撮影画像を印刷装置で好適に印刷可能に画像転送を
行い得る像装置、印刷装置、撮像装置の制御方法、印刷
装置の制御方法、及び記憶媒体を実現することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】IEEE1394通信システムによるネットワ
ーク構成例を示す図である。
【図2】IEEE1394シリアルバスによる機器の接
続形態例を示す図である。
【図3】IEEE1394シリアルバスの構成要素を示
す図である。
【図4】IEEE1394シリアルバスにおけるアドレ
ス空間を示す図である。
【図5】IEEE1394シリアルバス・ケーブルの断
面図である。
【図6】IEEE1394シリアルバスにおけるデータ
転送フォーマットのDS−Link符号化方式を説明す
るための図である。
【図7】バスリセットからノード1D決定までの処理の
概略を示すフローチャートである。
【図8】図7におけるバスリセットからルート決定まで
の詳細な処理を示すフローチャートである。
【図9】図7におけるルート決定からID設定までの詳
細な処理を示すフローチャートである。
【図10】図9の続きのフローチャートである。
【図11】ノードID決定時の親子関係の実際の決定の
仕方を説明するための図である。
【図12】バス使用要求、及びバス使用許可を説明する
ための図である。
【図13】バス使用権のアービトレーション処理を示す
フローチャートである。
【図14】アシンクロナス転送における時間的な遷移状
態を示す図である。
【図15】アシンクロナス転送のパケットフォーマット
例を示す図である。
【図16】アイソクロナス転送における時間的な遷移状
態を示す図である。
【図17】アイソクロナス転送のパケットフォーマット
例を示す図である。
【図18】アイソクロナス転送とアシンクロナス転送が
混在したバス上の転送状態の時間的な遷移を示す図であ
る。
【図19】IEEE1394I/F部を含む情報伝達経
路例を説明するための図である。
【図20】本発明の実施形態に係るビデオカメラの概略
構成を示すブロック図である。
【図21】図20におけるパソコンのモード設定プログ
ラム実行開始までの処理を示すフローチャートである。
【図22】図20におけるビデオカメラのモード設定動
作までの処理を示すフローチャートである。
【図23】モード設定プログラムの概略処理を示すフロ
ーチャートである。
【図24】パソコンのモード選択メニュー画面を示す図
である。
【図25】夕日撮影モード選択時のパソコン画面を示す
図である。
【図26】カメラ制御コマンドの種類を示す図である。
【図27】撮影条件設定モードの処理を示すフローチャ
ートである。
【図28】夕日撮影条件設定モード実行時のパソコン画
面を示す図である。
【図29】撮影条件設定の処理を示すフローチャートで
ある。
【図30】撮像画像確認&条件設定モードの処理を示す
フローチャートである。
【図31】撮像画像確認&条件設定モード実行中におけ
る画像取込時のパソコン画面を示す図である。
【図32】撮像画像確認&条件設定モード実行中におけ
るカメラ設定時のパソコン画面を示す図である。
【図33】従来のSCSIを用いたデータ通信システム
例を示す図である。
【符号の説明】
103:パソコン 104:プリンタ 2600:ビデオカメラ 2601:デジタル信号処理部 2602:カメラシステム制御部 2603:絞り 2604:CCD 2607:絞り駆動部 2608:CCDドライバ 2609:タイミングジェネレータ 2614:信号処理ブロック 2615:絞り制御用参照信号生成回路 2616:R−Yレベル制御用参照信号生成回路 2617:B−Yレベル制御用参照信号生成回路 2621:標準制御データ記憶領域 2622:調整用制御データ記憶領域 2623:制御データ記憶領域 2626:CPU 2627:IEEE1394I/F 2628:ROM 2629,2630:RAM C:IEEE1394バスケーブル

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データ通信用インタフェース部を介して
    印刷装置と撮像装置とが接続される印刷システムであっ
    て、 前記印刷装置と前記撮像装置とが接続されると、前記印
    刷装置の印刷性能情報が前記印刷装置から前記撮像装置
    へ送信され、 前記印刷装置の印刷性能情報に応じて撮影画像が前記撮
    像装置から前記印刷装置へ送信されることを特徴とする
    印刷システム。
  2. 【請求項2】 前記撮像装置から前記印刷装置へ送信さ
    れる撮影画像は、前記印刷装置の印刷性能情報に応じた
    精度の撮影画像であることを特徴とする請求項1記載の
    印刷システム。
  3. 【請求項3】 前記撮像装置から前記印刷装置へ送信さ
    れる撮影画像は、前記印刷装置の印刷性能情報に応じた
    送信速度で送信されることを特徴とする請求項1記載の
    印刷システム。
  4. 【請求項4】 データ通信用インタフェース部を介して
    印刷装置と接続される撮像装置であって、 前記印刷装置との接続が検出されたときに、前記印刷装
    置から送信されてくる前記印刷装置の印刷性能情報を受
    信する受信手段と、 前記受信手段により受信された前記印刷装置の印刷性能
    情報に応じて撮影画像を前記印刷装置に送信する送信手
    段と、 を備えたことを特徴とする撮像装置。
  5. 【請求項5】 前記送信手段は、前記印刷装置の印刷性
    能情報に応じた精度の撮影画像を前記印刷装置に送信す
    ることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  6. 【請求項6】 前記送信手段は、前記印刷装置の印刷性
    能情報に応じた送信速度で撮影画像を前記印刷装置に送
    信することを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  7. 【請求項7】 データ通信用インタフェース部を介して
    撮像装置と接続される印刷装置であって、 前記撮像装置との接続が検出されたときに、前記印刷装
    置の印刷性能情報を前記撮像装置に送信する送信手段
    と、 前記送信手段により送信した前記印刷装置の印刷性能情
    報に応じて前記撮像装置から送信されてくる撮影画像を
    受信する受信手段と、 を備えたことを特徴とする印刷装置。
  8. 【請求項8】 前記撮像装置から送信されてくる撮影画
    像は、前記印刷装置の印刷性能情報に応じた精度の撮影
    画像であることを特徴とする請求項7記載の印刷装置。
  9. 【請求項9】 前記撮像装置から送信されてくる撮影画
    像は、前記印刷装置の印刷性能情報に応じた送信速度で
    送信されてくることを特徴とする請求項7記載の印刷装
    置。
  10. 【請求項10】 データ通信用インタフェース部を介し
    て印刷装置と接続される撮像装置の制御方法であって、 前記印刷装置との接続が検出されたときに、前記印刷装
    置から送信されてくる前記印刷装置の印刷性能情報を受
    信する受信工程と、 前記受信工程により受信された前記印刷装置の印刷性能
    情報に応じて撮影画像を前記印刷装置に送信する送信工
    程と、 を備えたことを特徴とする撮像装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 データ通信用インタフェース部を介し
    て撮像装置と接続される印刷装置の制御方法であって、 前記撮像装置との接続が検出されたときに、前記印刷装
    置の印刷性能情報を前記撮像装置に送信する送信手工程
    と、 前記送信工程により送信した前記印刷装置の印刷性能情
    報に応じて前記撮像装置から送信されてくる撮影画像を
    受信する受信工程と、 を備えたことを特徴とする印刷装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 データ通信用インタフェース部を介し
    て印刷装置と接続される撮像装置の制御プログラムを記
    憶する記憶媒体であって、前記制御プログラムは、 前記印刷装置との接続が検出されたときに、前記印刷装
    置から送信されてくる前記印刷装置の印刷性能情報を受
    信する受信ルーチンと、 前記受信ルーチンにより受信された前記印刷装置の印刷
    性能情報に応じて撮影画像を前記印刷装置に送信する送
    信ルーチンと、 を有することを特徴とする記憶媒体。
  13. 【請求項13】 データ通信用インタフェース部を介し
    て撮像装置と接続される印刷装置の制御プログラムを記
    憶する記憶媒体であって、前記制御プログラムは、 前記撮像装置との接続が検出されたときに、前記印刷装
    置の印刷性能情報を前記撮像装置に送信する送信手ルー
    チンと、 前記送信ルーチンにより送信した前記印刷装置の印刷性
    能情報に応じて前記撮像装置から送信されてくる撮影画
    像を受信する受信ルーチンと、 を有することを特徴とする記憶媒体。
JP2003095992A 2003-03-31 2003-03-31 印刷システム、撮像装置、印刷装置、撮像装置の制御方法、印刷装置の制御方法、及び記憶媒体 Withdrawn JP2003345538A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003095992A JP2003345538A (ja) 2003-03-31 2003-03-31 印刷システム、撮像装置、印刷装置、撮像装置の制御方法、印刷装置の制御方法、及び記憶媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003095992A JP2003345538A (ja) 2003-03-31 2003-03-31 印刷システム、撮像装置、印刷装置、撮像装置の制御方法、印刷装置の制御方法、及び記憶媒体

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21026198A Division JP3652125B2 (ja) 1998-07-10 1998-07-10 撮像制御装置、撮像制御方法、撮像制御システム、及び記憶媒体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005300821A Division JP2006042395A (ja) 2005-10-14 2005-10-14 撮像装置、撮像装置の制御方法、及び記憶媒体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003345538A true JP2003345538A (ja) 2003-12-05

Family

ID=29774739

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003095992A Withdrawn JP2003345538A (ja) 2003-03-31 2003-03-31 印刷システム、撮像装置、印刷装置、撮像装置の制御方法、印刷装置の制御方法、及び記憶媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003345538A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3652125B2 (ja) 撮像制御装置、撮像制御方法、撮像制御システム、及び記憶媒体
US7936381B2 (en) Management and setting of photographing condition of image sensing apparatus
US7360852B2 (en) Image forming system and image forming apparatus
JP3423620B2 (ja) 撮像装置及び制御装置及び撮像装置制御システム及びその制御方法及び記憶媒体
US6453071B2 (en) Data communication apparatus, method and system and programs for data communication process stored in computer readable storage medium
JPH10285322A (ja) 画像処理装置及び画像処理システム
JP3599581B2 (ja) 電子装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP2000165736A (ja) 撮影条件管理装置、撮影装置、撮影条件管理システム及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP2003345538A (ja) 印刷システム、撮像装置、印刷装置、撮像装置の制御方法、印刷装置の制御方法、及び記憶媒体
JPH10285240A (ja) データ通信装置及び方法、データ通信システム及び記憶媒体
JP2004260857A (ja) 撮像制御装置、撮像制御方法、撮像制御システム、及び記憶媒体
JP3814428B2 (ja) 端末装置のカメラ制御方法
JPH10229538A (ja) データ通信システム、プリントシステム及びデータ通信装置
JP2006042395A (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法、及び記憶媒体
JP4653955B2 (ja) 電子装置及びその制御方法
JP2006254492A (ja) ディジタル機器及びその制御方法
JP2000138860A (ja) 撮像装置、撮像装置の制御装置及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
JP2019068187A (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、及びプログラム
JP2003078844A (ja) 画像データ記憶デバイス、印刷デバイス、画像データ転送システム、画像データ転送方法、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体及びコンピュータプログラム
JP2004357309A (ja) 撮像装置及び画像出力装置
JPH11355587A (ja) 画像処理装置およびその方法
JP2001147790A (ja) 情報処理装置および方法および記憶媒体
JP2006191171A (ja) 制御装置、制御方法及びプログラム
JP3919718B2 (ja) 画像形成システム及び画像形成装置
JP2006050653A (ja) データ通信装置及び方法、データ通信システム及び記憶媒体

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060120

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060207

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060307

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20060308