JP2003344958A - 光学素子及びそれを有する照明装置 - Google Patents

光学素子及びそれを有する照明装置

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JP2003344958A
JP2003344958A JP2002152210A JP2002152210A JP2003344958A JP 2003344958 A JP2003344958 A JP 2003344958A JP 2002152210 A JP2002152210 A JP 2002152210A JP 2002152210 A JP2002152210 A JP 2002152210A JP 2003344958 A JP2003344958 A JP 2003344958A
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point
curved surface
rotation axis
light emitting
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JP2002152210A
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Motomu Fukazawa
求 深澤
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光源から放射された光束を効率良くライン状
に整形し、原稿のサイズによらない汎用性の高い光学素
子及びそれを有する照明装置を得ること。 【解決手段】 放物線の焦点又はその近傍の点を含む軸
を回転軸Lsとし、該回転軸を回転させたときに形成さ
れる曲面の内側の一部を反射面3aとしていること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光学素子及びそれを
有する照明装置に関し、特に光源手段から発する光束を
直線状に整形し、ライン照明を効率良く行うようにし
た、例えば一次元ラインセンサーを使用した画像読取装
置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、画像読取装置のライン用照明を得
るために消費電力や発熱量が少なく、また特別な点灯装
置も必要ないことから、近年、光源手段として半導体デ
バイスより成る光源(点状光源)を使用し、該光源から
発した光束をレンズや反射部材等を使用して効率よく原
稿面上に集光させた照明装置が種々と提案されている。
【0003】これら照明装置は半導体デバイスより成る
光源を一次元ラインセンサーの一次元方向と平行に複数
配列し、該複数の光源から発した光束を単一の長尺な反
射部材(光学素子)により原稿面上に集光させているも
のである。このような照明装置が、例えば特開平11−
52136号公報で提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら効率のよ
い集光は、その一方で非常に製造誤差に敏感であり、高
い形状精度や保持精度が要求されることとなる。そのた
め以下に示す問題点があった。
【0005】(1)反射部材が長尺であるために製造す
るための型が大きくなり、型代が非常に高価である。
【0006】(2)反射部材が長尺であるために成型時
の残留応力の関係で離型後変形をしてしまう。
【0007】(3)光源と反射部材との相対位置関係が
敏感であり、湾曲を補正しきれないことが多い。
【0008】(4)反射部材は原稿のサイズに対応して
製作されているため汎用性に欠ける。
【0009】本発明は光源から放射された光束を効率良
くライン状に整形し、原稿のサイズによらない汎用性の
高い光学素子及びそれを有する照明装置の提供を目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の光学素
子は、放物線の焦点又はその近傍の点を含む軸を回転軸
とし、該回転軸を回転させたときに形成される曲面の内
側の一部を反射面としていることを特徴としている。
【0011】請求項2の発明は請求項1の発明におい
て、前記曲面は前記回転軸が基準位置から±45°〜±
90°の範囲に回転したときに形成される形状であるこ
とを特徴としている。
【0012】請求項3の発明は請求項1又は2の発明に
おいて、前記反射面以外の面に組立用部材が設けられて
いることを特徴としている。
【0013】請求項4の発明は請求項1、2又は3の発
明において、前記反射面が対向する空間の一部には透明
部材が設けられていることを特徴としている。
【0014】請求項5の発明の照明装置は、請求項1乃
至4の何れか1項に記載の光学素子と、該光学素子の一
方の焦点又はその近傍の点に発光点が位置する光源手段
とを含む照明ユニットを1以上を有し、該発光点からの
光束を該光学素子を介して被照射面を照明することを特
徴としている。
【0015】請求項6の発明の光学素子は、楕円の一方
の焦点又はその近傍の点を含む軸を回転軸とし、該楕円
の形状を該回転軸の回転による回転角に応じて変化させ
て形成される曲面の内側の一部を反射面としていること
を特徴としている。
【0016】請求項7の発明は請求項6の発明におい
て、前記曲面の形状は該曲面を形成する楕円の他方の焦
点が仮想直線上に位置する形状より成っていることを特
徴としている。
【0017】請求項8の発明は請求項6又は7の発明に
おいて、前記曲面は前記回転軸が基準位置から±45°
〜±90°の範囲に回転したときに形成される形状であ
ることを特徴としている。
【0018】請求項9の発明は請求項6、7又は8の発
明において、前記反射面以外の面に組立用部材が設けら
れていることを特徴としている。
【0019】請求項10の発明は請求項6乃至9の何れ
か1項の発明において、前記反射面が対向する空間の一
部には透明部材が設けられていることを特徴としてい
る。
【0020】請求項11の発明の照明装置は、請求項6
乃至10の何れか1項に記載の光学素子と、該光学素子
の一方の焦点又はその近傍の点に発光点が位置する光源
手段とを含む照明ユニットを1以上を有し、該発光点か
らの光束を該光学素子を介して被照射面を照明すること
を特徴としている。
【0021】請求項12の発明は請求項11の発明にお
いて、透明部材の形状が回転軸を中心にした略同心円弧
状の射出端面を有することを特徴としている。
【0022】請求項13の発明は請求項12の発明にお
いて、透明部材の射出端面が、回転軸と平行な方向に、
曲率をもたない形状であることを特徴としている。
【0023】請求項14の発明は請求項12の発明にお
いて、透明部材の射出端面が、回転軸と平行な方向に曲
率を有し、その曲率は、焦点の仮想直線から離れるに従
って、パワーがゆるくなる形状変化を示し、しかも、反
射曲面の形状は、射出端面上に設けられた、曲率との間
で合成された焦点位置の軌跡が、仮想直線上にくるよう
な形状変化をすることを特徴としている。
【0024】請求項15の発明は請求項13の発明にお
いて、射出端面上におけるパワーがゆるくなる形状変化
とは、発光点の結像位置が仮想直線上にくるような形状
変化であることを特徴としている。
【0025】請求項16の発明は請求項11の発明にお
いて、前記反射曲面は前記発光点から発した光束を結像
させることにより一次元方向に焦線を形成させているこ
とを特徴としている。
【0026】請求項17の発明は請求項5、11又は1
6の発明において、前記照明ユニットを複数有し、該複
数の照明ユニットは前記発光点の前記反射曲面により形
成された焦線方向と平行方向に配置されていることを特
徴としている。
【0027】請求項18の発明の画像読取装置は、請求
項5、11、16又は17に記載の照明装置と、該照明
装置によって直線状に照明された画像情報を一次元ライ
ンセンサー上に結像させる結像手段とを用いて、該画像
情報を読取ることを特徴としている。
【0028】
【発明の実施の形態】[実施形態1]図1は本発明の光
学素子を用いた照明装置の要部斜視図、図2は図1のY
−Z断面図(垂直断面図)、図3は図1のX−Y平面図
(水平断面図)である。
【0029】図1において1は光源手段であり、光源
(点状光源)より成っており、後述する光学素子3を形
成する反射曲面の一方の焦点又はその近傍の点に発光点
(チップ)1aが位置するように配されている。光源1
は基板2上の所定位置にボンディングされており、電圧
をかけることで発光点1aが発光する半導体デバイスチ
ップより成っている。通常、光源1の発光は発光点1a
の鉛直方向(Z方向)に対して余弦で減衰するような配光
特性を有するのが一般的であるが、このうち原稿をライ
ン方向(X方向)に有効に照明するために使用されるのは
わずかである。
【0030】3は光学素子であり、この有効に使用され
ない光束の一部を集光するため曲面状の反射部材より成
っている。この反射部材3は放物線の焦点又はその近傍
の点を含む軸を回転軸Lsとし、該回転軸Lsを回転さ
せたときに形成される曲面の内側の一部を反射面3aと
している。曲面は回転軸が基準位置から±45°〜±9
0°の範囲に回転したときに形成される形状より成って
いる。尚、光学素子3と光源手段1の各要素は照明ユニ
ット(照明装置)11の一要素を構成している。
【0031】反射部材3の非反射面の下面には組立用部
材としての位置決め用のピン4が一体で成型させてお
り、基板2上にあらかじめ空けられた位置決め用の穴2
aと嵌合する。この図1ではアッセンブリ作業が1工程
で行なわれるように反射部材3を連結する枠材5を設
け、その下面にも位置決めピン4を形成しているが、独
立させ反射部材3を同形状の2部品に分けてやれば、型
投資はさらに節約可能となる。
【0032】基板2の平面内において、光源1を含み、
読み取りライン(X方向)に平行な直線をLm、該直線L
mに垂直な直線をLsと定義した場合、嵌合状態で該直
線Lsを回転軸とし、回転したときに形成される直線L
sを含む任意の平面と、反射部材3との交線La,Lb
は二次曲線L1〜Lnの一部となり(図4参照)、その
ときこの二次曲線L1の焦点F1は光源1もしくは製造
誤差の範囲内でその近傍にくる。
【0033】尚、回転軸Lsは焦点F1又はその近傍の
点を含む直線であれば、例えば図4の点線で示す回転軸
Ls1、‥‥等どのような軸であっても良い。光学素子
3は回転軸Lsを回転したときに形成される曲面の内側
の面を反射面3aとしている。
【0034】すなわち別の言い方をすれば、光源1を焦
点に持つ所定の二次曲線L1を直線Lsを回転軸として
回転したときに形成される曲面で基板2上に形成される
反射面Rmを有しているのが反射部材3である。
【0035】本実施形態では反射面Rmが180°の回
転角で形成されているが、配光特性から90°から18
0°の範囲で反射面を形成するのがよい。また発光点1
aから光束が放射する方向を透明基板の下方に設定して
反射面Rmを設定しても良い。
【0036】図2は図1において基板2に反射部材3を
装着した嵌合状態における該基板2に対する直線Ls上
での垂直断面図である。二次曲線L1は実線で表した基
板2上の曲線L11ならびに破線で表した基板2下の曲
線L12より形成され,光源1を焦点にもつ放物線より
成っている。光源1から発する発散光束は反射部材3の
反射面3aで反射した後に平行光束に換えられ原稿面上
(不図示)を照明するために有効利用される。
【0037】図3は図1において基板2に反射部材3を
装着した嵌合状態における該基板2に対する直線Ls上
での水平断面図である。二次曲線L1は実線で表した基
板2上の曲線L11ならびに破線で表した基板2下の曲
線L12より形成されるところの光源1を焦点にもつ放
物線より成っている。光源1から発する発散光束は図3
でも反射部材3の反射面3aで反射した後に平行光束に
換えられる。即ち発光点1aから発した光束が無限遠に
結像する。
【0038】この光束は実質的に原稿面上(不図示)に
は届くことは少ないが、図2から図3に至るまでの中間
の断面形状すべてが、その反射面3aで光束の一部を平
行光束に換えて射出するため、読み取りライン方向に均
質なライン照明が達成され、照明ユニット11をX方向
に複数個並べた場合でも、この照明装置から発する光束
がリップルを形成することなく均質に混ざり合うことが
可能である。
【0039】この均質性を維持するためには反射面Rm
が形成される扇の角度を90°以上確保することが望ま
しい。これ以下であると、反射面Rmからの光束の指向
性がきつすぎ、照明エリアの重ね合わせの部分で照度リ
ップル(照明ムラ)が発生しやすく、原稿が浮き沈みし
た際などに画像読取装置の画質を低下させる原因とな
る。
【0040】このように本実施形態では上記の如く反射
部材3を放物線の焦点又はその近傍の点を含む軸を回転
軸Lsとし、該回転軸Lsを回転させたときに形成され
る曲面の内側の一部を反射面3aとすることにより、読
み取りライン方向から離れる方向の光束を該読み取りラ
イン方向に適度に集光させつつ、均質なライン照明を実
現している。さらに必要な原稿のサイズと光量に応じて
光源(発光点1a)1及び光学素子3を有する照明ユニ
ット11の数と密度設定を最適に設定することによって
ライン照明を効率良く実現している。また、反射面3a
の形状を回転放物線にすることで、形状自体を複雑にす
ることなく、回転軸Lsを軸対象として同一形状で本発
明を実施することが可能である。
【0041】尚、本実施形態では二次関数より成る放物
線の焦点又はその近傍の点を含む軸を回転軸Lsとし、
該回転軸Lsを回転させたときに形成される曲面の内側
の一部を反射面3aとし、2つ形成される反射曲面を同
一な対称形状で説明したが、これらは、実使用状態にお
いて、図4で説明したごとく、非対称に設定することも
可能であるし、2つの曲面の照明方向を、被照明領域に
応じて、それぞれ独立に設定することも可能である。
【0042】また、反射曲面は、主として反射する光束
が、所定の照明領域に到達すれば、目的を達成可能なた
め、反射面上に微細構造を付加して、表面に反射指向性
を有する拡散性をもたせ、製造や組み付けの精度の敏感
度を落としてやることも可能であるし、また、曲面形状
自体を多面体で近似し、結果として総じて曲面となるよ
うに製造してもよいことは、いうまでもない。
【0043】[実施形態2]図5は本発明の照明装置の
実施形態2の要部斜視図、図6は楕円の一部を反射面と
する為の説明図である。図5において図1に示した要素
と同一要素には同符番を付している。
【0044】本実施形態は図6に示すように楕円51の
一方の焦点又はその近傍の点51aを含む軸Lsを回転
軸とし、該楕円51の形状を該回転軸Lsの回転による
回転角に応じて変化させて形成される曲面の内側の一部
を反射面51bとしている。
【0045】即ち、曲面形状は回転軸Lsを回転したと
きに回転角に応じて楕円形状を変化させるが、このとき
楕円の形状が楕円の他方の焦点又はその近傍の点51c
が画像の読み取りラインLrと平行となる仮想直線上に
位置するように変化させている。
【0046】尚、上記曲面は回転軸Lsが基準位置から
±45°〜±90°の範囲に回転したときに形成される
形状である。
【0047】図7は図5のX−Z断面図(側面図)であ
り、反射部材3の反射面Rmの形状の設定の原理を説明
するための図である。
【0048】図中、GBは透明な媒体(プラスチック、
ガラス材)であり、反射面Rmが対向する空間の一部に
設けられており、光源1を覆っている。反射部材3は媒
体GBに設けられている。
【0049】図5では一般にレンズフードを纏った半導
体発光デバイス(光源)1を示している。配線用のリー
ド線が予め設けられた半導体発光デバイス1のレンズフ
ード部に直線Lsを含む平面との交線が発光点1aを楕
円の焦点にとるような反射面Rmを側面の一部に有して
いる。底部に形成された位置決めピン(組立用部材)4
で基板2上に取り付けられた後、リード線が半田付けさ
れる。
【0050】図7はこの状態におけるにおける側面図で
あり、直線Lrは画像の読み取りを想定した仮想線であ
る。ここで反射面Rmの形状の決定方法について説明す
る。画像の読み取りラインLr上の読み取りポイントp
1、p2、p3、p4、…、pnを任意に指定した場
合、点pnと直線Lsとを含む断面Dmが反射部材3の
反射面Rmとの間に形成する交線3Pは、1つの焦点を
光源1に有し、媒質が異なることも考慮した上での他方
の焦点をpn′としたとき、点pn′は光源1と点pn
とを結ぶ直線状に存在し、しかも点pn′同士を結んだ
直線Lpは読み取りラインLrと平行になるように設定
している。
【0051】即ち、反射面(曲面)Rmは発光点1aか
ら発した光束を結像させることにより一次元方向に焦線
を形成させている。
【0052】このように設定することで光源1から発し
た光束は反射面Rmで反射した後、きれいな焦線を読み
取りラインLrと平行に形成することが可能で、この周
辺に行くほど減衰するライン照明を重ね合わせることで
効率の良いライン照明を実現している。
【0053】さらに図7において、照明効率を高めるた
めにハッチングの領域13に入る光束を反射面6で反射
させることにより有効利用している。一例としてはハッ
チング部13を放物面に設定しておけば、反射面6の形
状は平面でも微細なシリンドリカル面やフレネル反射面
であってもよい。
【0054】図8は図5のY−Z断面図であり、直線L
sを含む任意の断面図に相当している。
【0055】同図において一方の焦点F1に設けた発光
点1aから放射した光束は光学素子3の反射面Rmで反
射した後、他方の焦点F2に集光する。このとき集光点
F2が読み取りラインLrに相当する位置よりも光源1
側に位置するようにして照明効率の向上を図っている。
【0056】読み取りラインLr上に実用的な照明幅を
効率よく形成するために媒体GBの射出端面7を光源1
を中心にした円形状又はトーリック形状又はシリンドリ
カル形状に形成しておくことにより、媒体GBから光束
が射出するときに、ほぼ垂直に取り出すことが可能にな
る。
【0057】射出端面7の直線Ls方向には所定のパワ
ーを設定している。尚、射出端面7は平面であっても良
い。
【0058】ここで所定のパワーとは光源1からの直接
の発散光束を読み取りラインLrよりも外側に収束させ
ることで、該読み取りラインLr上にある有限の照明幅
を形成し、その照明幅と概略等しくなるような照明幅を
該読み取りラインLr上に形成できるように、該読み取
りラインLrよりも内側に反射面Rmによる反射光を収
束させるように設定している。
【0059】さらに詳しくは、図7において、P1から
Pnに向かうにしたがって、しだいに射出端面の前記パ
ワーがゆるくなるように設定することで、P1´からP
n´までが、光源1aと共役な関係を維持し、直線上に
なるようにすることで、さらに均一性の高い焦線を形成
可能となる。すなわち、反射曲面3を経ない光束につい
ても、均一な焦線を形成可能となる。この際は、射出端
面の前記パワーを考慮して、合成の焦点位置が、直線状
の軌跡を描くように、前記反射曲面3の曲面形状を変化
させてやればよい。この際、照明エリアの均一性を上げ
るために射出端面7の形状をわずかながら拡散性を付与
することも有効である。
【0060】なお、射出端面7に前記パワーを与えず
に、シリンドリカル面としたときは、反射曲面3の形状
は、楕円柱を光源を中心に円弧状に切り取ればよいの
で、製造過程が非常に簡略化可能である。以上、いろい
ろな組み合わせで説明をしてきたが、これらの組み合わ
せは自由であり、単独で使用しても複合的に使用しても
問題ないことは説明するまでもない。
【0061】尚、本実施形態では二次関数より成る楕円
の焦点又はその近傍の点を含む軸を回転軸Lsとし、該
回転軸Lsを回転させたときに形成される曲面の内側の
一部を反射面3aとし、2つ形成される反射曲面を同一
な対称形状で説明したが、これらは、実使用状態におい
て、図4で説明したごとく、非対称に設定することも可
能であるし、2つの曲面の焦点の位置を、被照明領域に
応じて、それぞれ独立に設定することも可能であるし、
片側の曲面形状を多焦点の形状にすることも可能であ
る。
【0062】また、反射曲面は、主として反射する光束
が、所定の照明領域に到達すれば、目的を達成可能なた
め、反射面上に微細構造を付加して、表面に反射指向性
を有する拡散性をもたせ、製造や組み付けの精度の敏感
度を落としてやることも可能であるし、また、曲面形状
自体を多面体で近似し、結果として総じて曲面となるよ
うに製造してもよいことは、いうまでもない。
【0063】尚、光学素子3と光源手段1を含む照明ユ
ニット11を複数用いて、発光点からの光束を該光学素
子3を介して被照射面(原稿面)を照明する照明装置の
ときは、該照明ユニット11を読み取りラインLr(X
方向)と平行になるように配列すれば良い。
【0064】[画像読取装置1]図9は本発明の照明装
置を用いたときの画像読取装置の要部断面図である。同
図においては照明ユニット11をLm方向(X方向)に
複数個並べて反射原稿10を高効率に照明する例であ
る。
【0065】同図において基板2上に位置決めされた照
明ユニット11が直線Lm方向に指向性をもたない均一
な焦線を反射原稿10の読み取りラインLr上に形成し
ており、これらが滑らかに合成されることで高効率のラ
イン照明を得ている。
【0066】同図において照明ユニット11から発した
光束で照明された反射原稿10の画像は、結像手段とし
ての結像レンズ8によって一次元ラインセンサー(CC
D)9上に結像される。そして反射原稿10は一次元ラ
インセンサー9に対して垂直方向に搬送されることでそ
の画像情報が読み取られる。
【0067】[画像読取装置2]図10は本発明の照明
装置を用いたときの画像読取装置の要部断面図である。
同図においては照明ユニット11を単独で使用したとき
の例である。
【0068】同図において照明ユニット11から発した
光束はフレネルレンズなどの光学素子12によって結像
手段としての結像レンズ8の入射瞳方向へ偏向され、ケ
ーラー照明系を形成しつつ一次元ラインセンサー(CC
D)9上に到達する。この光束は光学素子12を通過
後、いったん空中結像をする。そしてその焦線近傍に配
された透過原稿10の画像は結像レンズ8によって一次
元ラインセンサー(CCD)9上に結像される。そして
透過原稿10は紙面に対し垂直方向に搬送されることで
その画像情報が読み取られる。
【0069】[画像読取装置3]図11は本発明の照明
装置を1:2走査型の画像読取装置に適用したときの要
部概略図である。
【0070】同図において照明ユニット11から放射さ
れた光束は原稿61を照明し、該原稿61からの反射光
を第1、第2、第3の反射ミラー65,66,67を介
して本体内部でその光束の光路を折り曲げ、結像手段と
しての結像レンズ68により一次元ラインセンサー(C
CD)69面上に結像させている。このとき第1、第
2、第3の反射ミラー65,66,67が副走査方向に
移動しながら主走査方向を電気的に走査することで原稿
61の画像情報を読み取っている。このとき第2,3の
反射ミラー66,67は、第1の反射ミラー65の移動
量の半分移動することで原稿61と一次元ラインセンサ
ー69との距離を一定としている。
【0071】[画像読取装置4]図12は本発明の照明
装置をキャリッジ一体型の画像読取装置に適用したとき
の要部概略図である。
【0072】同図において照明ユニット11から放射さ
れた光束は原稿81を照明し、該原稿81からの反射光
束を第1、第2、第3、第4反射ミラー85,86,8
7,88を介してキャリッジ91内部でその光路を折り
曲げ、結像手段としての結像レンズ89により一次元ラ
インセンサー(CCD)90面上に結像させている。そ
してキャリッジ91を副走査モーター(不図示)により
図中に示す矢印C方向(副走査方向)に移動させること
により原稿81の画像情報を読み取っている。
【0073】尚、本実施形態ではデジタルカラー複写機
やカラーイメージスキャナーなどの種々のカラー原稿読
取装置にも適用することができる。
【0074】
【発明の効果】本発明によれば前述の如く曲面の内側の
一部を反射面で形成した光学素子と光源とを1:1で対
応させて形成することにより、該光学素子を簡易な構成
で小型化することができ、また均質なるライン照明を効
率良く行えるのでアッセンブリする際にも、さらなる均
質化調整を行なうことができ、また原稿のサイズ、装置
の仕様等に応じて照明ユニットの数や密度を設定するだ
けで汎用性の高い光学素子及びそれを有する照明装置を
達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の照明ユニットの要部斜
視図
【図2】 図1のY−Z断面図(垂直断面図)
【図3】 図1のX−Y平面図(水平断面図)
【図4】 二次曲線の一部を反射面とする為の説明図
【図5】 本発明の実施形態2の要部斜視図
【図6】 楕円の一部を反射面とする為の説明図
【図7】 図5のX−Z断面図(側面図)
【図8】 図5のY−Z断面図(垂直断面図)
【図9】 本発明の照明装置を用いた画像読取装置の要
部断面図
【図10】 本発明の照明装置を用いた画像読取装置の
要部断面図
【図11】 本発明の照明装置を用いた画像読取装置の
要部概略図
【図12】 本発明の照明装置を用いた画像読取装置の
要部概略図
【符号の説明】
1 光源手段 2 基板 3 光学素子(反射部材) 3a 反射面 Rm 反射面 4 ピン 5 枠体 6 反射面 7 射出端面 8 結像手段 9 一次元イメージセンサー 10 原稿 11 照明ユニット 12 光学素子(フレネルレンズ) 61,81 原稿 62,82 原稿台ガラス 65,66,67 反射ミラー 85,86,87,88反射ミラー 68,89 結像レンズ 69,90 1次元ラインセンサー 70,92 本体 71,93 圧板

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放物線の焦点又はその近傍の点を含む軸
    を回転軸とし、該回転軸を回転させたときに形成される
    曲面の内側の一部を反射面としていることを特徴とする
    光学素子。
  2. 【請求項2】 前記曲面は前記回転軸が基準位置から±
    45°〜±90°の範囲に回転したときに形成される形
    状であることを特徴とする請求項1記載の光学素子。
  3. 【請求項3】 前記反射面以外の面に組立用部材が設け
    られていることを特徴とする請求項1又は2記載の光学
    素子。
  4. 【請求項4】 前記反射面が対向する空間の一部には透
    明部材が設けられていることを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の光学素子。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4の何れか1項に記載の光
    学素子と、該光学素子の一方の焦点又はその近傍の点に
    発光点が位置する光源手段とを含む照明ユニットを1以
    上を有し、該発光点からの光束を該光学素子を介して被
    照射面を照明することを特徴とする照明装置。
  6. 【請求項6】 楕円の一方の焦点又はその近傍の点を含
    む軸を回転軸とし、該楕円の形状を該回転軸の回転によ
    る回転角に応じて変化させて形成される曲面の内側の一
    部を反射面としていることを特徴とする光学素子。
  7. 【請求項7】 前記曲面の形状は該曲面を形成する楕円
    の他方の焦点が仮想直線上に位置する形状より成ってい
    ることを特徴とする請求項6記載の光学素子。
  8. 【請求項8】 前記曲面は前記回転軸が基準位置から±
    45°〜±90°の範囲に回転したときに形成される形
    状であることを特徴とする請求項6又は7記載の光学素
    子。
  9. 【請求項9】 前記反射面以外の面に組立用部材が設け
    られていることを特徴とする請求項6、7又は8記載の
    光学素子。
  10. 【請求項10】 前記反射面が対向する空間の一部には
    透明部材が設けられていることを特徴とする請求項6乃
    至9の何れか1項に記載の光学素子。
  11. 【請求項11】 請求項6乃至10の何れか1項に記載
    の光学素子と、該光学素子の一方の焦点又はその近傍の
    点に発光点が位置する光源手段とを含む照明ユニットを
    1以上を有し、該発光点からの光束を該光学素子を介し
    て被照射面を照明することを特徴とする照明装置。
  12. 【請求項12】 透明部材は回転軸を中心にした略同心
    円弧状の射出端面を有することを特徴とする請求項11
    記載の照明装置。
  13. 【請求項13】 透明部材の射出端面は、回転軸と平行
    な方向には、曲率をもたないことを特徴とする請求項1
    2記載の照明装置。
  14. 【請求項14】 透明部材の射出端面は、回転軸と平行
    な方向に曲率を有し、その曲率は、焦点の仮想直線から
    離れるに従って、パワーがゆるくなる形状変化を示し、
    反射曲面の形状は、射出端面上に設けられた、曲率との
    間で合成された焦点位置の軌跡が、仮想直線上にくるこ
    とを特徴とする請求項12記載の照明装置。
  15. 【請求項15】 焦点の仮想直線から離れるに従って、
    パワーがゆるくなる形状変化とは、発光点の結像位置が
    仮想直線上にくることを特徴とする請求項13記載の照
    明装置。
  16. 【請求項16】 前記曲面は前記発光点から発した光束
    を結像させることにより一次元方向に焦線を形成させて
    いることを特徴とする請求項11記載の照明装置。
  17. 【請求項17】 前記照明ユニットを複数有し、該複数
    の照明ユニットは前記発光点の前記曲面により形成され
    た焦線方向と平行方向に配置されていることを特徴とす
    る請求項5、11又は16記載の照明装置。
  18. 【請求項18】 請求項5、11、16又は17に記載
    の照明装置と、該照明装置によって直線状に照明された
    画像情報を一次元ラインセンサー上に結像させる結像手
    段とを用いて、該画像情報を読取ることを特徴とする画
    像読取装置。
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