JP2003343732A - 板ブラシシール - Google Patents
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-
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- Sealing Devices (AREA)
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Abstract
に、可撓性を付与して摩擦による摩耗を防止することに
ある。 【解決手段】 板ブラシシール単板3は一方の第1半ブ
ラシシール単板4Aの第1基部4A3と他方の第2半ブ
ラシシール単板4B3の第2基部4B3とが一対に積層
されていると共に板ブラシ部3Aが一方の第1半ブラシ
シール単板4Aの凹凸に形成されたブラシ部分4A1及
びスリット4A2と他方の第2半ブラシシール単板4B
の凹凸に形成されたブラシ部分4B1及びスリット4B
2とを噛み合わされているものである。
Description
相対部品との間をシールする板ブラシシールに関する。
更に詳しくは、例えば、航空機、ガスタービン等の回転
軸と相対変位する相対部品との間をシールする板ブラシ
シールの改良技術に係わるものである。
すブラシシール装置100Aが存在する。図15は、回
転軸120が貫通するケーシング110との間に取り付
けられたブラシシール装置100の断面図である。この
ケーシング110は、蒸気タービンやガスタービン等の
固定側の部品となるものである。そして、ブラシシール
装置100Aはケーシング110に取り付けられて回転
軸120との間を仕切って被密封流体をシールしてい
る。
Aは、リング状に形成されて、ケーシング110の取付
溝部112に取り付けられる。このブラシシール装置1
00Aの主要な構成は、ブラシシール109と背板10
2と支持板103である。このブラシシール109は、
剛毛101が円周に沿ってある厚さに束ねられて壁状に
配列され、一端部が結合されて取付部104を形成して
いる。又、ブラシシール109の自由端面105は回転
軸120に対向して配置される。この剛毛101の線径
は、一般に、0.02mmから0.5mmのものが用い
られている。そして、その本数は何万、何十万本とな
る。
に形成された背板102が側面108をブラシシール1
09と接触状態にして配置されおり、この背板102は
被密封流体の圧力を受けて剛毛101が変形しないよう
に支持している。又、ブラシシール109の他方の面に
は、保持板103がリング板に形成されて背板102と
の間でブラシシール109の取付部104側を狭持して
いる。この保持板103は、ブラシシール109の自由
端側が動きの自由度を発揮できるように径方向の幅が狭
くされてブラシシール109を被密封流体側に露出させ
ている。そして、背板102とブラシシール109の取
付部104と保持板103とは、一端が溶接されて結合
部106を成している。
20の径方向に対して回転軸120の回転する方向へ傾
斜している。このブラシシール109の正常状態は、図
15の実線で示すように回転軸120が自由端面105
に接触又は近接している。
ある厚さの束にされて周方向に沿って配列されている。
そして、ブラシシール109の自由端面105は、回転
軸に嵌合するようにワイヤ放電加工機などにより精密仕
上げ加工されている。しかし、剛毛101は変形しやす
いので、この加工が極めて困難になっている。
100Aは、回転軸120が振動や揺動などにより、ブ
ラシシール109に接触すると、ブラシシール109
は、図16に示すように回転軸120と圧接された状態
になりながら傾斜角度も増加させる。この状態で、被密
封流体の圧力が高圧P1の場合には、図15に示すよう
に、低圧P2との差圧(P1−P2)が大きくなるか
ら、ブラシシール109の直線状の剛毛101は、全体
が背板部に押しつけられた状態で撓みにくくなり、回転
軸120に対して追随性を悪化させる。このために回転
軸120は、回転軸と圧接して互いに摩耗することにな
る。
内径側自由端面105から見た正面図である。この図1
5と図17に於いて、直線状の剛毛101間に被密封流
体が侵入すると内周面側から見て図17の様に配列され
ている各剛毛101は、図18に示すように剛毛101
間の間隙が開くように押し分けられるので、この分けら
れた間隙から被密封流体が漏洩することになる。この作
用は、更に、傾斜した状態の剛毛101が圧力により分
けられると、分けられた一方側が、設定された傾斜角度
よりも小さくするように変位しようとするので、剛毛1
01の先端部は、回転軸120とますます接触状態を強
めるから圧接力を更に増加させて摩耗することになる。
転軸120に圧接した位置に対し(図16の状態)、軸
心に対し径方向反対側は剛毛101の自由端面105と
回転軸120との隙間Cは、図15の仮想線の回転軸1
20に示すように揺動して、大きく開くと共に、この間
隙Cから被密封流体の漏れが惹起する。
ブラシシール装置100Bが存在する。この図19は、
薄板の板シール209を回転軸120の周方向に積層状
態に重ねて高圧側領域P1と低圧側領域P2をシールす
るものである。そして、板シール209の外周部はろう
付けされて取付部104に形成されていると共に、この
ろう付けされた取付部104を介してケーシング110
の溝部に取り付けられる。又、板シール209の低圧側
領域P2の側面には背板102が配置されていると共
に、高圧領域側P1の側面には保持板103が配置され
ており、この両板102,103により板シール209
の両側を支持している。
9に対し、回転軸120が偏心して圧接したときに、円
弧状を成すのみの板シール209は、弾性変形が容易で
ないから、弾性変形に対応するバネ常数が大きくなるの
で、回転軸60の偏心に対して追随することが困難にな
る問題を惹起している。このために板シール209の自
由端面とロータ120の外周面との間隔を大きくとって
いるので、被密封流体をシールする能力に問題が生じ
る。
接合して重ねられた板シール209は、単なる平板のみ
であるために、その平板の接合面間方向に作用する被密
封流体の圧力が容易に平板の接合隙間から流出し、被密
封流体の漏れを防止するシール能力に問題が生じてく
る。更に又、可撓性が阻害される構成の積層構造は、板
シール209の自由端面105を早期に摩耗させる結果
となっている。
な問題点に鑑み成されたものであって、その技術的課題
は、板ブラシシールのシール能力を向上させることにあ
る。更に、回転軸からの押圧力に対する板ブラシシール
の弾性変形能力を向上させ、板ブラシシールが回転軸に
より摩耗させられるのを低減することにある。又、板ブ
ラシシールの回転軸との接触力と変動に対応する追随性
を良好にし動力のエネルギーの低減を図ると共に、変動
に対してもシール能力を向上させることにある。
題を解決するために成されたものであって、その課題を
解決するための技術的手段は以下のように構成されてい
る。
は、間隙を有して相対移動する部品間の前記一方の部品
に取付けられて前記他方の部品との間をシールする板ブ
ラシシールであって、前記一方の部品に取り付けられる
積層基部を有すると共に前記他方の部品側に細梁が列状
に配列された板ブラシ部を有する板ブラシシール単板を
具備し、前記板ブラシシール単板は一方の第1半ブラシ
シール単板の第1基部と他方の第2半ブラシシール単板
の第2基部とにが一対に積層されていると共に前記板ブ
ラシ部が前記一方の第1半ブラシシール単板に交互に形
成された前記第1基部の積層面より凸部のブラシ部分及
びスリットと前記他方の第2半ブラシシール単板に交互
に形成された前記第2基部の積層面より凸部のブラシ部
分及びスリットとを前記ブラシ部分とスリットとが噛み
合わされているものである。
ールでは、板ブラシシール単板が一対の第1及び第2半
ブラシシール単板をブラシ部分とスリットとを互いに噛
み合わせて接合するので間隙が少なくなりシール能力を
飛躍的に向上させることが可能になる。しかも、板ブラ
シシール単板を積層するときに隣接するブラシ部分とス
リットとの接合面間を積層方向に連通しないようにずら
して積層すると、更に、シール能力を向上させることが
可能になる。その上、ブラシ部分は被密封流体の圧力が
作用する方向に対して細梁が絡み合った組織に形成され
ているから他方部品の当接に対して可撓性を発揮し、当
接部品に対し摩擦を和らげて摩耗するのを効果的に防止
する。
は、半ブラシシール単板の基部の厚さが前記ブラシ部分
の厚さより薄い寸法に形成されているものである。
ールでは、基部の厚さをブラシ部分の厚さよりも薄く形
成することにより、半ブラシシール単板のブラシ部分が
側面に凸部になるので、板ブラシシール単板に成るよう
に半ブラシシール単板を互いに積層すると、ブラシ部分
とスリットとが嵌め合うように噛み合うので、結合力が
強化されると共に、ブラシ部分間の間隙が飛躍的に小さ
くなるので、シールする能力を向上させることが可能に
なる。更に、各ブラシ部分が凹凸の凸に結合しているの
で結合力が向上し、ブラシ部分を更に細梁にすることが
できるから、板ブラシ部の可撓性を向上させることが可
能になる。そして、板ブラシ部の他方の部品との当接に
対して摩耗を低減することが可能になる。この第1及び
第2基部はブラシ部分を側面に各基部の積層面より突出
させるために、各基部を加工して素材の薄板よりも薄肉
に形成している。この厚さは、素材の薄板の厚さの1/
2の厚さにするとよいが、素材の2/3、又は1/3の
厚さ寸法にするとか、設計に応じて基部の厚さ寸法を素
材の薄板の厚さよりも薄肉にし、側面に突出するブラシ
部分の突出する高さを最適に設定する。そして、ブラシ
部分とスリットとの噛み合わせ深さを設定することによ
り、板ブラシシールの機種に応じてシール能力を向上さ
せる。
は、前記半ブラシシール単板の基部の厚さ寸法が前記ブ
ラシ部分の厚さ寸法の半分に形成されているものであ
る。
ールでは、半ブラシシール単板の基部の厚さをブラシ部
分の厚さの1/2にすると、一対に積層した板ブラシシ
ール単板の厚さは、全体が同一厚さの平板になるので、
環状体の、又は平板状の板ブラシシール単板に形成し、
更に、モジュール単板を回転軸の軸方向でも、回転軸の
周方向でも積層することが容易になる。このために、板
ブラシシールの装置としての用途が拡大する。
は、前記板ブラシシール単板がリング板に形成されて軸
方向に積層されているものである。
では、回転軸とケーシングとの間を容易に仕切る形でシ
ールすることが容易になる。しかも、板ブラシ部の結合
力が強力であるから、板ブラシシールの積層した厚さを
薄くすることが可能になり、狭い場所でも取り付けるこ
とを可能にする。更に、回転軸との当接に対する可撓性
の能力を向上し、当接に対する摩耗を低減することが可
能になる。
は、前記板ブラシシール単板が方形板に形成されて環状
に積層されているものである。
では、板ブラシシール単板を四角板に形成して回転軸の
周方向に積層した種々のシール装置に採用することが可
能になる。そして、板ブラシシール単板には板ブラシ部
が設けられているから、板ブラシ部が回転軸(他方の部
品)との当接に対し弾性変形して軽く接触することが可
能になる。このために、回転軸との接触に対する摩耗を
防止し、回転軸の周方向への積層を可能にした板ブラシ
シールを採用することが可能になる。
についての板ブラシシールを図面に基づいて詳述する。
尚、以下の図面は特許図面としての概念図ではなく、設
計図である。
孔にロータ60が嵌通した両部品間の間隙を高圧P1側
と低圧P2側とに仕切る板ブラシシール装置1の半断面
図である。又、図2は、図1に示す板ブラシシール2の
平面図である。更に、図3は、図2の板ブラシシール2
を構成する板ブラシシール単板3の平面図である。更に
又、図4は、図3の板ブラシシール単板3を等配に分割
した板ブラシシール分割片4である。
ある。この板ブラシシール装置1とは、図1に示す取付
全体の構造を言う。板ブラシシール装置1の固定部20
は、構成部品の一方の部品であるケーシング50の内周
面に設けられた段部51にスナップリング12を介して
取り付けられている。尚、固定部20は組み合わせた構
造の溝部51に取り付けることもできる。又、板ブラシ
シール2の内周側の自由端部5は他方の部品であるロー
タ60の外周面と対向して接面又は近接した状態に配置
されている。そして、板ブラシシール2により高圧P1
側の被密封流体をシールする。
ラシシール2のみから成る場合と、板ブラシシール2に
背板部6と保持部10とを取り付けた構成から成る場合
とがある。この背板部6及び保持部10は板ブラシシー
ル2の補助部品である。この板ブラシシール2は一般に
複数枚の積層構造であるが、シール構造によって被密封
流体の圧力が小さいときは、1枚構造でも機能する。
に、複数枚のリング状の板ブラシシール単板3を積層状
態に配置してある厚さの環状に形成されている。そし
て、板ブラシシール単板3の環状を成す内周側がロータ
60の回転方向へ傾斜した列状の細梁により板ブラシ部
3Aに形成されている。板ブラシシール2の内周側はこ
の板ブラシ部3Aの積層構造である。又、板ブラシシー
ル単板3の積層基部3Bの積層構造が板ブラシシール2
の取付部2Aとなる。この取付部2Aは溶接等により一
体化される。
は、環状の薄板の内径が細梁状に形成したもので、その
断面が長方形状又は正方形状の第1及び第2ブラシ部分
4A1、4B1を隙間なく列状に配列したものである。
又、外周の積層基部3Bは第1基部4A3と第2基部4
B3の積層体から構成されている。図2に示す板ブラシ
シール2は、図3に示す板ブラシシール単板3が複数枚
に積層されて環状体を成している。この板ブラシシール
単板3は、図3に示すように、円弧状を成す板ブラシシ
ール分割片4を環状に連結して形成されている。この板
ブラシシール分割片4は一対の第1及び第2半ブラシシ
ール単板4A、4Bから形成されている。そして、分割
した板ブラシシール分割片4に形成する効果は、薄板か
らの材料取りの歩留まりが向上するからである。
示すように第1半ブラシシール単板4Aと第2半ブラシ
シール単板4Bを積層した状態の構成に成されている。
第1半ブラシシール単板4Aは、内径となる側がブラシ
部分4A1とスリット4A2とが交互に形成されてい
る。又、他方の第2半ブラシシール単板4Bも、一方の
第1半ブラシシール単板4Aのブラシ部分4A1とスリ
ット4A2とに積層したときに交互に噛み合うように、
ブラシ部分4B1とスリット4B2とが交互に形成され
ている。このブラシ部分4A1、4B1の側面の凸部
は、各第1及び第2半ブラシシール単板4A、4Bの第
1及び第2基部4A3、4B3を各ブラシ部分4A1、
4B1の厚さより薄い寸法に加工することにより形成さ
れる。この各基部4A3、4B3の厚さはブラシ部分4
A1、4B1の厚さの1/2さに形成されているが、ブ
ラシ部分4A1、4B1の厚さよりも2/3とか1/4
とか設計に応じて設定される。尚、以下の各実施例に於
いても、基部4A1、4B1の厚さは、そのブラシ部分
4A1、4B1の厚さの1/2の厚さ寸法にされている
が、2/3とか1/3とか1/4とか設計に応じてこの
厚さが設定されている。
に形成される内径が小さいので、一方の第1半ブラシシ
ール単板4Aのスリット4A2が台形状に形成されてい
る。又、他方の第2半ブラシシール単板4Bのブラシ部
分4B1は対応する第1半ブラシシール単板4Aのスリ
ット4A2に積層したとき側面から噛み合う台形状に形
成されている。この板ブラシシール単板3は周方向に沿
って略等配に分割され板ブラシシール分割片4が組み合
わされている。板ブラシシール分割片4に於ける積層基
部3Bの一方の分割面11には、円形状に内設された凹
部12Aが形成されている。又、積層基部3Bの他方の
分割面11には円形状に突出する凸部12Bが形成され
ている。この凹部12Aと凸部11Bは、互いに填め合
うように形成されており、この凹部12Aと凸部11B
が結合して一対の係合部12を構成する。
る第2実施例(図5から図9)である。図5に示すよう
に、板ブラシシール分割片4は、一対の第1及び第2半
ブラシシール単板4A、4Bの側面を対向し、ブラシ部
分4A1、4B1とスリット4A2、4B2とを噛み合
わせて各ブラシ部分4A1、4B1が1列になるように
組み合わせる。
シール単板4A、4Bを図5の状態から互いに組み合わ
せて一対の組み合わせから成る板ブラシシール分割片4
に形成した側面図である。この板ブラシシール分割片4
は、組み合わせることにより図6に示すように平板状に
形成される。この図6を斜視図にしたものが図9であ
る。この板ブラシシール分割片4の分割面11、11を
接合することにより、図3に示すような、板ブラシシー
ル単板3が形成される。
A、4Bの製作は、第1工程として、薄板からエッチン
グ加工により図7に示すような形状の切出モジュール板
4Cを切り出して形成する。次の工程で、切出モジュー
ル単板4Cの基部4C1の厚さをエッチング加工により
半分の厚さに加工して図8に示す第1半ブラシシール単
板4Aに形成する。図8に示す半ブラシシール単板4A
は、円弧状を成す内周側に、平面から見て略台形状を成
すと共に、断面が方形状の細梁のブラシ部分4A1を間
隔ごとに1列にして側面に凸形状に形成されている。更
に、平面から見てブラシ部分4A1と同形状の略台形を
成すスリット4A2をブラシ部分4A1を隔てて1列に
形成されている。そして、側面が凹凸のブラシ部分4A
1とスリット4A2により板ブラシ部3Aが形成され
る。第2半ブラシシール単板4Bも第1半ブラシシール
単板4Aと同様にして製作される。
板ブラシシール分割片4は図8に示すようなブラシ部分
4A1とスリット4A2の形状にすると良い。この第1
半ブラシシール単板4Aのブラシ部分4A1の形状とス
リット4A2の形状とが同一形状になり、この一対の第
1及び第2半ブラシシール単板4A、4Bを組み合わせ
ると、各ブラシ部分4A1、4B1と各スリット4A
2、4B2とが同一幅で側面から噛み合うことになる。
は、第3実施例である。この第1半ブラシシール単板4
Aは、内径が概して小径の場合に適用される。この第1
半ブラシシール単板4Aのスリット4A1に於ける内径
側の幅は、内径に近づくにつれて徐々に狭くなる寸法に
すると良い。この場合には、一対の内の他方の第2半ブ
ラシシール単板4Bのブラシ部分2B1の幅寸法は1方
の第1半ブラシシール単板4Aのスリット4A2の幅寸
法に対応した形状の幅寸法になる。そして、この第1半
ブラシシール単板4Aに対応した他方の第2半ブラシシ
ール単板4Bも同様に製作して図5に示すように組み合
わせる。この組み合わされた板ブラシシール分割片4
は、図3に示すように、各分割面11、11、11・・
を接合することにより板ブラシシール単板3に組み立て
られる。
形状(長方形又は正方形)に形成される。そして、その
実施例の1は、ブラシ部分4A1、4B1の断面寸法の
幅各辺が、0.5〜0.005×0.5〜0.005m
m、好ましくは0.20〜0.008×0.2〜0.0
18mmである。又、各ブラシ部分4A1、4B1が側
面から噛み合う各スリッ4A2、4B2の各辺の寸法も
同様に形成されている。更に、長さはこの実施例では5
〜50mmの範囲を採用した。
分割片4は、図3に示すように、両分割面11、11に
設けられた凹部12Aと凸部12Bを係合させた係合部
12により結合して環状に形成する。又は、図6に示す
ように分割面11、11に凹凸部を設けることなく分割
面11、11を接合した係合部12により円環状に形成
することもできる。
11に示すように第1及び第2半ブラシシール単板4
A、4Bを側面から組み合わせて結合した状態の斜視図
である。この図11と図12は、板ブラシシール分割片
4の第4実施例の斜視図である。この半ブラシシール単
板4Aのブラシ部分4A1の形状は、同一幅寸法の平面
が長方形を成す細梁に形成されている。又、スリット9
も平面が長方形でブラシ部分4A1と噛み合う同一寸法
に形成されている。
ブラシシール単板4A、4Bを層状に結合して板ブラシ
シール分割片4に形成したものである。この各ブラシ部
分4A1、4B1は、各接合面が接合又は微小な間隙を
有して噛み合って可撓性が付与されている。
は、回転軸60の周面に沿って図19に示すように配置
したシール装置に適している。ところで、本発明に関連
する図19に示す板ブラシシール装置100Bでは、矩
形状の薄板の板シール209を回転軸120の廻りに環
状に積層しているので板シール209に可撓性がなく問
題である。しかし、図12に示す板ブラシシール単板3
を用いることにより板ブラシ部3Aの弾性変形により可
撓性が発揮される。
ラシシール単板3の積層厚さは0.5〜5mmの範囲に
されているが、この積層厚さは、被密封流体の圧力によ
り決められるものである。更に、板ブラシシール単板3
の材質は、鋼、ステンレス、ニッケル基の合金、セラミ
ック材等が用いられる。
等配に分割されたものである。この板ブラシシール分割
片4の分割面11を結合した板ブラシシール単板3が第
5実施例である。この一対にされた板ブラシシール単板
3を積層するときに分割面11は円周方向を互いに同一
位置に配置しても良いが、互いに位置を周方向へ変えて
接合するとシール能力の点で優れる効果を発揮する。こ
のブラシ部分4A1とスリット4A2の形状は、図3と
略同様な形状に形成されている。
施例である。この板ブラシシール単板3は、リング状に
形成された一対の第1及び第2半ブラシシール単板4
A、4Bを対向に組み合わせてリング状の一枚の板ブラ
シシール単板3に形成したものである。この板ブラシシ
ール単板3は全体が1枚であるために板ブラシシール分
割片4と同一部品である。尚、この板ブラシ部3Aは、
図3に示すものと略同一形状である。そして、この板ブ
ラシシール単板3を積層して板ブラシシール2に形成す
る。
シール単板3は、積層して板ブラシシール2に形成され
る。そして、この板ブラシシール2を図1と同様にケー
シング60に組み立てられて板ブラシシール装置1に構
成される。このように形成された板ブラシシール2は、
板ブラシ部3Aのスリット4A2をほとんど隙間がなく
密集させて結合されている。このために、シール能力が
飛躍的に向上する。
4A2、4B2を加工する場合は、薄板の厚さより小さ
な隙間寸法のスリット4A2、4B2を形成することが
不可能である。このため、各ブラシ部分4A1、4B1
間に間隙が生じるため、この板ブラシシール2では、シ
ール能力を向上させることが困難である。しかし、一対
の第1及び第2半ブラシシール単板4A、4Bを積層し
て組み合わせることにより、板ブラシシール2はシール
能力を向上させることが可能になる。しかも、板ブラシ
部3Aは、多数の細梁が組み合わされているだけである
から、可撓性を有し、板ブラシシール2のブラシ部分4
A1、4B1に回転軸60が当接しても摩擦を和らげる
ように弾性変形し、この回転軸60との当接によって生
じる摩耗が効果的に防止できる。この第1及び第2半ブ
ラシシール単板4A、4Bはエッチング処理加工、ワイ
ヤー放電加工、プレス加工などの微細加工により容易に
形成される。
ば、以下のような効果を奏する。本発明の板ブラシシー
ルを構成する板ブラシシール単板は一対の半ブラシシー
ル単板をブラシ部分とスリットとを噛み合わせて結合す
るので、間隙が少なくなりシール能力を飛躍的に向上さ
せることが可能になる。しかも、板ブラシシール単板を
積層するときに隣接するブラシ部分とスリットとの接合
面間を積層方向に連通しないようにずらして積層するこ
ともでき、板ブラシシールは、更に、シール能力が向上
する。その上、ブラシ部分は細梁の集合体であるから可
撓性を有し、対向する部品に当接しても摩擦が和らげて
摩耗を効果的に防止する。
シシール単板を積層しても薄板の切出モジュール板と同
一の厚さにできるから、全体が可撓性を有し、摩擦によ
る摩耗を効果的に防止する。しかも、板ブラシ部にはス
リットによる間隙が減少するから、シール能力が向上す
る。更に、この板ブラシシール単板は、スリットによる
隙間がほとんど生じない環状体又は方形板に形成できる
から、シール能力が向上する。このため、種々の形態の
シール装置に構成することが可能になり、各種のシール
装置にでき、シール装置の適用範囲を拡大することが期
待できる。
シール装置の半断面図である。
ある。
板ブラシシール分割片の平面図である。
を組み合わせる状態の斜視図である。
わせた状態の板ブラシシール分割片の側面図である。
ュール板の斜視図である。
ール単板の斜視図である。
板の斜視図である。
ール単板の組み合わせる状態の斜視図である。
板ブラシシール分割片の斜視図である。
板の斜視図である。
板の平面図である。
た状態の平面図である。
る。
用した状態の内周から見た平面図である。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 間隙を有して相対移動する部品間の前記
一方の部品に取付けられて前記他方の部品との間をシー
ルする板ブラシシールであって、前記一方の部品に取り
付けられる積層基部を有すると共に前記他方の部品側に
細梁が列状に配列された板ブラシ部を有する板ブラシシ
ール単板を具備し、前記板ブラシシール単板は一方の第
1半ブラシシール単板の第1基部と他方の第2半ブラシ
シール単板の第2基部とが一対に積層されていると共に
前記板ブラシ部が前記一方の第1半ブラシシール単板に
交互に形成されて側面に凸部状のブラシ部分及びスリッ
トと前記他方の第2半ブラシシール単板に交互に形成さ
れた側面に凸部状のブラシ部分及びスリットとを前記ブ
ラシ部分とスリットとを噛み合わされていることを特徴
とする板ブラシシール。 - 【請求項2】 前記各基部の厚さが前記各ブラシ部分の
厚さより薄い寸法に形成されていることを特徴とする請
求項1に記載の板ブラシシール。 - 【請求項3】 前記半ブラシシール単板の基部の厚さ寸
法が前記ブラシ部分の厚さ寸法の半分に形成されている
ことを特徴とする請求項2に記載の板ブラシシール。 - 【請求項4】 前記板ブラシシール分割片がリング板に
形成されて軸方向に積層されていることを特徴とする請
求項1又は請求項2又は請求項3に記載の板ブラシシー
ル。 - 【請求項5】 前記板ブラシシール分割片が方形に形成
されて環状に積層されていることを特徴とする請求項1
又は請求項2又は請求項3に記載の板ブラシシール。
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