JP2003343556A - リニアガイド装置 - Google Patents

リニアガイド装置

Info

Publication number
JP2003343556A
JP2003343556A JP2002152282A JP2002152282A JP2003343556A JP 2003343556 A JP2003343556 A JP 2003343556A JP 2002152282 A JP2002152282 A JP 2002152282A JP 2002152282 A JP2002152282 A JP 2002152282A JP 2003343556 A JP2003343556 A JP 2003343556A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rolling element
rolling
linear guide
grooves
guide device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002152282A
Other languages
English (en)
Inventor
Atsushi Matsumoto
淳 松本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NSK Ltd filed Critical NSK Ltd
Priority to JP2002152282A priority Critical patent/JP2003343556A/ja
Publication of JP2003343556A publication Critical patent/JP2003343556A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 特に複合荷重が作用し、かつ加工精度が重要
となる工作機械用として好適なリニアガイド装置を提供
する。 【解決手段】 転動体転動溝3a,3bを有して軸方向
に延長された案内レール1と、該転動体転動溝3a,3
bに対向する転動体転動溝31a,31bを有し、これ
らの両転動体転動溝3a,31a間および3b,31b
間に挿入された多数のボールBの転動を介して前記レー
ルに案内されて相対移動するスライダ2とを備えたリニ
アガイド装置において、上方向からの衝撃荷重に対する
耐衝撃性が他の方向からの衝撃荷重に対する耐衝撃性よ
り高くなるように、且つ、上下方向と左右方向の剛性が
略同一となるように、ボールBの上側の転動体転動溝3
a,31aに対する接触角θ1 およびボールBの下側の
転動体転動溝3b,31bに対する接触角θ2 を設定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば一般産業機
械分野に用いられるリニアガイド装置、特に工作機械に
好適に用いられるリニアガイド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のリニアガイド装置として
は、例えば図7に示すように、軸方向に延びる案内レー
ル1と、該案内レール1上に軸方向に相対移動可能に跨
架されたスライダ2とを備えたものが知られている。案
内レール1の両側面にはそれぞれ軸方向に延びる上下2
列の転動体転動溝3a,3b(合計4列)が形成されて
おり、スライダ2のスライダ本体2Aには、その両袖部
4の内側面にそれぞれ転動体転動溝3a,3bに対向す
る転動体転動溝31a,31bが形成されている。
【0003】そして、これらの向き合った両転動体転動
溝3a,31a の間および両転動体転動溝3b、31b
の間には転動体としての多数のボールBが転動自在に装
填され、このボールBの転動を介してスライダ2が案内
レール1上を軸方向に沿って相対移動できるようになっ
ている。この移動につれて、案内レール1とスライダ2
との間に介在するボールBは転動してスライダ2の端部
に移動するが、スライダ2を軸方向に継続して移動させ
ていくためには、これらのボールBを無限に循環させる
必要がある。
【0004】このため、スライダ本体2Aの両側の袖部
4内に軸方向に貫通する転動体通路8a,8bを片側2
本ずつ合計4本形成すると共に、スライダ本体2Aの前
後両端にそれぞれ転動体循環部品としてのコ字状のエン
ドキャップ5をサイドシール11と共にねじ12等を介
して固定し、このエンドキャップ5に上記両転動体転動
溝3a,31a間と上記転動体通路8aおよび両転動体
転動溝3b,31b間と上記転動体通路8bとを連通す
る半円弧状に湾曲した転動体循環部6を形成することに
より、転動体無限循環軌道を構成している。なお、図に
おいて符号10はスライダ本体2Aの端面にエンドキャ
ップ5およびサイドシール11をねじ止め固定するため
のタップ穴、13は給脂用のグリースニップルである。
【0005】図8は、上記のようなリニアガイド装置を
用いたテーブル装置20を示したものである。このテー
ブル装置20を組み立てるには、まず、ベースにリニア
ガイド装置の案内レール1を固定し、次に、リニアガイ
ド装置のスライダ2の上にテーブル21を載せる。テー
ブル21が重い場合は、テーブル21をクレーンなどに
よって吊り上げてスライダ2の上に載せる。
【0006】ところで、テーブル21がスライダ2に載
る瞬間にはテーブル21とスライダ2が衝突するため、
リニアガイド装置は衝撃荷重を受け、また、テーブル装
置20の使用時にも例えばテーブル21上に重量物を載
せる際にリニアガイド装置に衝撃荷重が作用する場合が
ある。この場合、リニアガイド装置に作用する衝撃荷重
が大きいと、転動体および転動体転動溝(軌道面)に永
久変形を生じ、この永久変形がリニアガイド装置の運動
精度を悪化させたり、寿命を低下させたりする原因にな
る。
【0007】従って、テーブル装置20の組立や、テー
ブル21ヘの重量物の搭載には、細心の注意を払い、衝
撃荷重を小さくすることが必要である。このため、手動
クレーンによってテーブル装置20の組立やテーブル2
1への重量物の搭載を行う場合には、クレーンの操作技
術に熟練が必要になるばかりか、慎重な作業が必要とな
るため、作業効率が悪くなるという問題がある。
【0008】また、テーブル21に搭載される重量物を
自動搬送装置を用いて扱う場合は、重量物をテーブル2
1に搭載する直前には自動搬送装置の速度を低速かつ精
密に制御する必要があるため、自動搬送装置の制御系の
複雑化や、作業効率の低下につながる。上述のような問
題に対して、図9および図10に示すリニアガイド装置
がある。図9のリニアガイド装置では、上側の転動体転
動溝3a,31aに対するボールBの接触角θ1 が90
°、下側の転動体転動溝3b,31bに対するボールB
の接触角θ2 が30°とされており、上方向からの荷重
に対して負荷容量が大きくなっている。このため、テー
ブル21への重量物の搭載時などに誤って大きな衝撃荷
重を受けても、転動体や転動体転動溝(軌道面)に永久
変形を生じる可能性が低い。
【0009】一方、図10のリニアガイド装置では、上
側の転動体転動溝3a,31aに対するボールBの接触
角θ1 および下側の転動体転動溝3b,31bに対する
ボールBの接触角θ2 が共に50°とされており、上下
方向の負荷容量が左右方向の負荷容量に対して大きくな
っている。しかしながら、図9および図10に示すリニ
アガイド装置はいずれも、左右方向と上下方向とで剛性
が異なるため、リニアガイド装置を用いる機械の性能に
悪影響を与える場合がある。
【0010】例えば工作機械の場合、加工中、工具が受
ける力の方向は加工の方向によって異なるため、リニア
ガイド装置の左右方向と上下方向の剛性が異なると、工
具が力を受ける方向によって工具の変位量が異なる。こ
の結果、加工時の送り方向によって得られる加工精度が
異なることとなり、工作機械の使い勝手を悪くする。こ
のため、特に工作機械では、図11に示すように、上側
の転動体転動溝3a,31aに対するボールBの接触角
θ1 および下側の転動体転動溝3b,31bに対するボ
ールBの接触角θ2 を共に45°として上下方向と左右
方向の剛性を同じにしたリニアガイド装置が用いられる
場合がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図11
に示すリニアガイド装置においては、上下方向と左右方
向の剛性を同じにすべく、上側の転動体転動溝3a,3
1aの接触角θ1 および下側の転動体転動溝3b,31
bの接触角θ2 を共に45°としているため、上下方向
と左右方向で耐衝撃性能も同一となり、従って、衝撃荷
重がかかる方向では耐衝撃性能が不足する場合があり、
また、これ以外の方向では耐衝撃性能が過剰となって特
定の方向からの荷重に対する耐衝撃性を高くすることが
できないという問題がある。
【0012】本発明はこのような不都合を解消するため
になされたものであり、特に複合荷重が作用し、かつ加
工精度が重要となる工作機械用として好適なリニアガイ
ド装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る発明は、転動体転動溝を有して軸方
向に延長された案内レールと、該案内レールの前記転動
体転動溝に対向する転動体転動溝を有し、これらの両転
動体転動溝間に挿入された多数の転動体の転動を介して
前記案内レールに案内されて相対移動するスライダとを
備えたリニアガイド装置において、上方向、下方向、左
方向及び右方向の内のいずれか一の方向からの衝撃荷重
に対する耐衝撃性が他の方向からの衝撃荷重に対する耐
衝撃性より高くなるように、且つ、上下方向と左右方向
の剛性が略同一となるように前記転動体の前記転動体転
動溝に対する接触角を設定したことを特徴とする。
【0014】請求項2に係る発明は、請求項1におい
て、前記いずれか一の方向からの衝撃荷重は上方向から
の衝撃荷重であることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図を
参照して説明する。図1は本発明の第1の実施の形態で
あるリニアガイド装置を説明するための説明図、図2は
図1のリニアガイド装置の上側の転動体転動溝に対する
ボールの接触角θ1 を90°とした場合の下側の転動体
転動溝に対するボールの接触角θ2と左右方向の剛性K
hおよび上下方向の剛性Kvとの関係を示すグラフ図、
図3は本発明の第2の実施の形態であるリニアガイド装
置を説明するための説明図、図4は図3に示すリニアガ
イド装置の上側の転動体転動溝に対するボールの接触角
θ1 を50°とした場合の下側の転動体転動溝に対する
ボールの接触角θ2 と左右方向の剛性Khおよび上下方
向の剛性Kvとの関係を示すグラフ図、図5は本発明の
第3の実施の形態であるリニアガイド装置を説明するた
めの説明図、図6は図5に示すリニアガイド装置の接触
方向1の転動体転動溝に対するボールの接触角θ1 を6
0°とした場合の接触方向2の転動体転動溝に対するボ
ールの接触角θ2 と左右方向の剛性Khおよび上下方向
の剛性Kvとの関係を示すグラフ図である。
【0016】なお、各実施の形態共に、図7で説明した
従来のリニアガイド装置と実質的に重複する部分につい
ては各図に同一符号を付して説明を省略する。また、リ
ニアガイド装置のスライダの幅方向を水平にして左右方
向とし、該スライダの高さ方向を垂直として上下方向と
する。まず、本発明の第1の実施の形態であるリニアガ
イド装置を説明すると、このリニアガイド装置は、図1
に示すように、上側の転動体転動溝3a,31aおよび
下側の転動体転動溝3b,31bとで合計4列とされ、
ボールBは両転動体転動溝に2点で接触している。
【0017】そして、上側の転動体転動溝3a,31a
に対するボールBの接触角θ1 が90°とされ、下側の
転動体転動溝3b,31bに対するボールBの接触角θ
2 が20°とされている。この実施の形態では、上側の
転動体転動溝3a,31aに対するボールBの接触角θ
1 が90°とされているので、上方向からの衝撃荷重に
対する耐衝撃性が他の方向からの衝撃荷重に対する耐衝
撃性より高くなっている。
【0018】ここで、ボール直径=5.56mm、溝曲
率半径=2.89mm(ボール直径の52%)、スライ
ダ側軌道面長さ=59mm、転動体予圧量=10μmの
条件で、上側の転動体転動溝3a,31aに対するボー
ルBの接触角θ1 が90°として、下側の転動体転動溝
3b,31bに対するボールBの接触角θ2 を10°〜
60°まで変えたときのリニアガイド装置の左右方向の
剛性Khおよび上下方向の剛性Kvの変化を図2に示
す。
【0019】図2から判るように、下側の転動体転動溝
3b,31bに対するボールBの接触角θ2 を上述した
20°としたとき、リニアガイド装置の左右方向の剛性
Khと上下方向の剛性Kvがほぼ等しくなっている。こ
れにより、上方向からの荷重に対する耐衝撃性を他の方
向からの荷重に対する耐衝撃性より高くすることができ
るので、上方向から大きな衝撃力が作用した場合でも、
損傷が発生する可能性を低くすることができ、しかも上
下方向と左右方向の剛性を略同一にしているため、リニ
アガイド装置を用いた機械装置の柔軟な設計が可能とな
り、特に複合荷重が作用し、かつ加工精度が重要となる
工作機械用のリニアガイド装置として好適なものとする
ことができる。
【0020】次に、図3および図4を参照して、本発明
の第2の実施の形態であるリニアガイド装置を説明する
と、このリニアガイド装置は、上記第1の実施の形態と
同様に、上側の転動体転動溝3a,31aおよび下側の
転動体転動溝3b,31bとで合計4列とされ、ボール
Bは両転動体転動溝に2点で接触している。そして、上
側の転動体転動溝3a,31aに対するボールBの接触
角θ1 が50°とされ、下側の転動体転動溝3b,31
bに対するボールBの接触角θ2 が40°とされてい
る。この実施の形態では、上側の転動体転動溝3a,3
1aに対するボールBの接触角θ1 が50°と下側の転
動体転動溝3b,31bに対するボールBの接触角θ2
の40°より大きくされているので、上方向からの衝撃
荷重に対する耐衝撃性が他の方向からの衝撃荷重に対す
る耐衝撃性より高くなっている。
【0021】ここで、ボール直径=5.56mm、溝曲
率半径=2.89mm(ボール直径の52%)、スライ
ダ側軌道面長さ=59mm、転動体予圧量=10μmの
条件で、上側の転動体転動溝3a,31aに対するボー
ルBの接触角θ1 が50°として、下側の転動体転動溝
3b,31bに対するボールBの接触角θ2 を20°〜
60°まで変えたときのリニアガイド装置の左右方向の
剛性Khおよび上下方向の剛性Kvの変化を図4に示
す。
【0022】図4から判るように、下側の転動体転動溝
3b,31bに対するボールBの接触角θ2 を上述した
40°としたとき、リニアガイド装置の左右方向の剛性
Khと上下方向の剛性Kvがほぼ等しくなっている。こ
れにより、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を得
ることができる。次に、図5および図6を参照して、本
発明の第3の実施の形態であるリニアガイド装置を説明
すると、このリニアガイド装置は、案内レール1の両側
面にそれぞれ軸方向に延びる1列の転動体転動溝3(合
計2列)が形成されており、スライダ2のスライダ本体
2Aには、その両袖部4の内側面にそれぞれ転動体転動
溝3に対向する転動体転動溝31が形成されている。ま
た、ボールBは両転動体転動溝に4点で接触している。
【0023】そして、スライダ2側の転動体転動溝31
の上フランクと案内レール1側の転動体転動溝3の下フ
ランクにボールBが接触する点を結んだ線の方向を接触
方向1として、該接触方向1のボールBの両転動体転動
溝3,31に対する接触角をθ1 とし、また、スライダ
2側の転動体転動溝31の下フランクと案内レール1側
の転動体転動溝3の上フランクにボールBが接触する点
を結んだ線の方向を接触方向2として、該接触方向2の
ボールBの両転動体転動溝3,31に対する接触角をθ
2 とした場合に、接触角θ1 が60°とされ、接触角θ
2 が30°とされている。
【0024】この実施の形態では、上側の接触角θ1
60°と下側の接触角θ2 の30°より大きくされてい
るので、上方向からの衝撃荷重に対する耐衝撃性が他の
方向からの衝撃荷重に対する耐衝撃性より高くなってい
る。なお、接触角θ1 および接触角θ2 は共に、ボール
Bの中心を通る水平方向の線とのなす角度とする。ここ
で、ボール直径=2.38mm、溝曲率半径=1.29
mm(ボール直径の54%)、スライダ側軌道面長さ=
28mm、転動体予圧量=1μmの条件で、接触方向1
の転動体転動溝3,31に対するボールBの接触角θ1
が60°として、接触方向2の転動体転動溝3,31に
対するボールBの接触角θ2 を20°〜60°まで変え
たときのリニアガイド装置の左右方向の剛性Khおよび
上下方向の剛性Kvの変化を図6に示す。
【0025】図6から判るように、接触方向2の転動体
転動溝3,31に対するボールBの接触角θ2 を上述し
た30°としたとき、リニアガイド装置の左右方向の剛
性Khと上下方向の剛性Kvがほぼ等しくなっている。
これにより、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を
得ることができる。また、この第3の実施の形態では、
転動体転動溝3,31の溝底の方向を水平方向に対して
15°傾けて、接触方向1および接触方向2と溝底方向
とのなす角度が45°とされているため、溝底方向と水
平方向とが一致する場合と比べて、接触方向1と溝底方
向とのなす角度を小さくすることができる。この結果、
リニアガイド装置に上方向から衝撃荷重が作用した際
に、転動体と転動体転動溝(軌道面)との接触楕円が溝
肩部に乗り上げることを防ぐことができ、十分な耐衝撃
性を保つために有効である。
【0026】次に、上述した各実施の形態のリニアガイ
ド装置において、上方向からの衝撃荷重に対する耐衝撃
性が他の方向からの衝撃荷重に対する耐衝撃性より高
く、且つリニアガイド装置の左右方向の剛性Khと上下
方向の剛性Kvがほぼ等しくなる接触角θ1 と接触角θ
2 の組み合わせ例を表1に示す。この表1においては、
接触角θ1 と接触角θ2 の値は厳密なものではなく、そ
れぞれ±3°程度の範囲内であれば左右方向の剛性Kh
と上下方向の剛性Kvの差を十分小さくでき、実質的に
左右方向の剛性Khと上下方向の剛性Kvとをほぼ等し
くすることができる。
【0027】
【表1】
【0028】なお、本発明は上記各実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて適宜変更可能である。例えば、上記各実施の形態で
は、上方向からの衝撃荷重に対する耐衝撃性を他の方向
からの衝撃荷重に対する耐衝撃性より高めた場合を例に
採ったが、これに限定されず、上記同様の方法で、下方
向、左方向又は右方向からの衝撃荷重に対する耐衝撃性
が他の方向からの衝撃荷重に対する耐衝撃性より高くな
るように、且つ、上下方向と左右方向の剛性が略同一と
なるように接触角θ1 および接触角θ2 を設定してもよ
い。
【0029】
【発明の効果】上記の説明から明らかなように、本発明
によれば、特定の方向からの荷重に対する耐衝撃性を高
くすることができるので、この方向に大きな衝撃力が作
用した場合でも、損傷が発生する可能性を低くすること
ができ、しかも上下方向と左右方向の剛性を略同一にし
ているため、リニアガイド装置を用いた機械装置の柔軟
な設計が可能となり、特に複合荷重が作用し、かつ加工
精度が重要となる工作機械用として好適なリニアガイド
装置とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるリニアガイド
装置を説明するための説明図である。
【図2】上側の転動体転動溝に対するボールの接触角θ
1 を90°とした場合の下側の転動体転動溝に対するボ
ールの接触角θ2 と左右方向の剛性Khおよび上下方向
の剛性Kvとの関係を示すグラフ図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態であるリニアガイド
装置を説明するための説明図である。
【図4】上側の転動体転動溝に対するボールの接触角θ
1 を50°とした場合の下側の転動体転動溝に対するボ
ールの接触角θ2 と左右方向の剛性Khおよび上下方向
の剛性Kvとの関係を示すグラフ図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態であるリニアガイド
装置を説明するための説明図である。
【図6】接触方向1の転動体転動溝に対するボールの接
触角θ1 を60°とした場合の接触方向2の転動体転動
溝に対するボールの接触角θ2 と左右方向の剛性Khお
よび上下方向の剛性Kvとの関係を示すグラフ図であ
る。
【図7】従来のリニアガイド装置を説明するための一部
を破断した斜視図である。
【図8】リニアガイド装置を用いたテーブル装置を説明
するための斜視図である。
【図9】上側の転動体転動溝に対するボールの接触角θ
1 が90°、下側の転動体転動溝に対するボールの接触
角θ2 が30°の場合の従来のリニアガイド装置を説明
するための説明図である。
【図10】上側の転動体転動溝に対するボールの接触角
θ1 が50°、下側の転動体転動溝に対するボールの接
触角θ2 が50°の場合の従来のリニアガイド装置を説
明するための説明図である。
【図11】上側の転動体転動溝に対するボールの接触角
θ1 が45°、下側の転動体転動溝い対するボールの接
触角θ2 が45°の場合の従来のリニアガイド装置を説
明するための説明図である。
【符号の説明】
1…案内レール 2…スライダ 3a,3b…転動体転動溝(案内レール側) 31a,31b…転動体転動溝(スライダ側) B…ボール(転動体)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転動体転動溝を有して軸方向に延長され
    た案内レールと、該案内レールの前記転動体転動溝に対
    向する転動体転動溝を有し、これらの両転動体転動溝間
    に挿入された多数の転動体の転動を介して前記案内レー
    ルに案内されて相対移動するスライダとを備えたリニア
    ガイド装置において、 上方向、下方向、左方向及び右方向の内のいずれか一の
    方向からの衝撃荷重に対する耐衝撃性が他の方向からの
    衝撃荷重に対する耐衝撃性より高くなるように、且つ、
    上下方向と左右方向の剛性が略同一となるように前記転
    動体の前記転動体転動溝に対する接触角を設定したこと
    を特徴とするリニアガイド装置。
  2. 【請求項2】 前記いずれか一の方向からの衝撃荷重は
    上方向からの衝撃荷重であることを特徴とする請求項1
    記載のリニアガイド装置。
JP2002152282A 2002-05-27 2002-05-27 リニアガイド装置 Pending JP2003343556A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002152282A JP2003343556A (ja) 2002-05-27 2002-05-27 リニアガイド装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002152282A JP2003343556A (ja) 2002-05-27 2002-05-27 リニアガイド装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003343556A true JP2003343556A (ja) 2003-12-03

Family

ID=29769647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002152282A Pending JP2003343556A (ja) 2002-05-27 2002-05-27 リニアガイド装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003343556A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190128740A (ko) 2017-04-07 2019-11-18 티에치케이 가부시끼가이샤 운동 안내 장치

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5881215A (ja) * 1981-11-05 1983-05-16 Nippon Thompson Co Ltd 無限摺動用軸受ユニツト
JPH0251619A (ja) * 1988-08-16 1990-02-21 T Echi K Kk 直線摺動用ベアリング
JPH05118327A (ja) * 1991-10-28 1993-05-14 T H K Kk 直線摺動用ベアリング
JP2001012453A (ja) * 1998-11-25 2001-01-16 Hiroshi Teramachi ローラ案内装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5881215A (ja) * 1981-11-05 1983-05-16 Nippon Thompson Co Ltd 無限摺動用軸受ユニツト
JPH0251619A (ja) * 1988-08-16 1990-02-21 T Echi K Kk 直線摺動用ベアリング
JPH05118327A (ja) * 1991-10-28 1993-05-14 T H K Kk 直線摺動用ベアリング
JP2001012453A (ja) * 1998-11-25 2001-01-16 Hiroshi Teramachi ローラ案内装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190128740A (ko) 2017-04-07 2019-11-18 티에치케이 가부시끼가이샤 운동 안내 장치
DE112018001920T5 (de) 2017-04-07 2019-12-19 Thk Co., Ltd. Bewegungsführungsvorrichtung
US11248651B2 (en) 2017-04-07 2022-02-15 Thk Co., Ltd. Motion guide apparatus

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4118101A (en) Double slide way bearing including recirculating ball bearings
US7465094B2 (en) Linear guide apparatus
JP5451988B2 (ja) 超薄形クロスローラ軸受
US6682218B2 (en) Linear motion guide unit with separator between any two adjoining rolling elements
JP2003090338A (ja) 方向転換路とリターン路とを接続管部で連通した直動案内ユニット
JPH10281154A (ja) 直動転がり案内ユニット
JP5069555B2 (ja) 運動案内装置
JPH0225051B2 (ja)
US4441765A (en) Track guide bearing
JPWO2006051706A1 (ja) ローラねじ
US4579395A (en) Roller bearing and feed table for linear sliding motion
US5562346A (en) Linear ball guide assembly having high radial load capacity
KR20200004425A (ko) 복열 구름 이동체 수용 밴드 및 운동 안내 장치
JP2555058Y2 (ja) リニアガイド装置のボール転動溝構造
JP2003278752A (ja) ローラ間にセパレータを介在させた直動案内ユニット
JP2003343556A (ja) リニアガイド装置
JPH1130233A (ja) 直線運動案内装置
JPS5913118A (ja) 無限直線運動用ころ軸受ユニツト
US4514018A (en) Linear slide bearing and linear slide table unit employing the same
JP7219877B2 (ja) 運動案内装置
JP2021181813A (ja) 運動案内装置
JP2008223878A (ja) 直動案内装置
JP2020172946A (ja) 運動案内装置
JP6574622B2 (ja) 保持バンドを備えた直動転がり案内ユニット
JP2001140878A (ja) 転がり案内装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050525

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080318

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080319

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080708