JP2003342970A - 自然水域の水底堆積物の浚渫処理方法及び浚渫処理装置 - Google Patents
自然水域の水底堆積物の浚渫処理方法及び浚渫処理装置Info
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- JP2003342970A JP2003342970A JP2002153541A JP2002153541A JP2003342970A JP 2003342970 A JP2003342970 A JP 2003342970A JP 2002153541 A JP2002153541 A JP 2002153541A JP 2002153541 A JP2002153541 A JP 2002153541A JP 2003342970 A JP2003342970 A JP 2003342970A
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W10/00—Technologies for wastewater treatment
- Y02W10/30—Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
- Y02W10/37—Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy
Landscapes
- Treatment Of Sludge (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】生活排水、工場排水、落葉等の要因により、海
底、湖沼底、ダム底等の自然水域の水底に堆積されたヘ
ドロ状の水底堆積物を、水への拡散汚染等二次的汚染を
起こすことなく、大量かつ完全に浚渫処理する。 【解決手段】 一定区域範囲の水中に水底から囲い壁
(遮蔽壁)を立設し、水上から水底部へ延設されたホー
スの先端を水底部の堆積物に当て、それをホースを介し
て吸い上げ、水上の処理施設にて固液分離する。一定区
域範囲の水中に水底から囲い壁(遮蔽壁)は、全水深の
途中までの高さに立設してもよい。水上から水底部へ垂
下されるホースは、二重管のホースとし、その内管から
圧縮空気又は高圧水を噴出して堆積物を撹拌させ、二重
貫の外管(内管外面と外管内面の間)から撹拌した堆積
物を吸い上げてもよい。
底、湖沼底、ダム底等の自然水域の水底に堆積されたヘ
ドロ状の水底堆積物を、水への拡散汚染等二次的汚染を
起こすことなく、大量かつ完全に浚渫処理する。 【解決手段】 一定区域範囲の水中に水底から囲い壁
(遮蔽壁)を立設し、水上から水底部へ延設されたホー
スの先端を水底部の堆積物に当て、それをホースを介し
て吸い上げ、水上の処理施設にて固液分離する。一定区
域範囲の水中に水底から囲い壁(遮蔽壁)は、全水深の
途中までの高さに立設してもよい。水上から水底部へ垂
下されるホースは、二重管のホースとし、その内管から
圧縮空気又は高圧水を噴出して堆積物を撹拌させ、二重
貫の外管(内管外面と外管内面の間)から撹拌した堆積
物を吸い上げてもよい。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、生活排水、工場
排水、落葉等の要因により、海底、湖沼底、ダム底等の
水底に堆積されたヘドロ状の水底堆積物を水への拡散汚
染等二次的汚染を起こすことなく、大量かつ完全に処理
する自然水域の水底堆積物の浚渫処理及び装置に関す
る。
排水、落葉等の要因により、海底、湖沼底、ダム底等の
水底に堆積されたヘドロ状の水底堆積物を水への拡散汚
染等二次的汚染を起こすことなく、大量かつ完全に処理
する自然水域の水底堆積物の浚渫処理及び装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
海底、川底等の自然水域水底を浚渫するために、従来技
術として以下のごとき方式が採用されていた。 .水深が浅い場合(7m程度以下)において、台船に
バックホー方式の機器を取り付け、水底の堆積物を浚渫
し台船上に移動させる方式。 .陸上からパイプラインを浚渫現場まで敷設し、堆積
物を水分とともに吸い揚げ、陸上にて沈殿池を設けた
り、又は天日乾燥などの処理を行い、必要により固化剤
を用いて固め、埋立処分場に埋立処分する方式。 .浚渫船にてグラブ等で堆積物を浚い、船内に移し予
め区分された仕切堤内に埋立地を造成する方式。 しかしながら上記の.〜.の方式においては、下記
のごとき問題がある。 .については、堆積物を水底から台船上にもってくる
までに堆積物が水中に落ち、極めて効率が悪く、かつ水
への拡散汚染を起こしている。 .については、固液分離を自然の力を利用(単なる比
重差分離)して行うため効率が悪く工事期間も長くな
り、別の用地確保も必要となり、コストも高くなる。 .については、浚渫現場の近くに埋立地が確保されな
ければならず、工事中水汚染も起こる。 このように有機質物を多く含み、小さな土粒子を多量に
含有するヘドロ状の水底堆積物を除去することは困難な
工事であり、堆積物の除去は不可能に近い。そして、工
事中では水汚染が起き、かつ堆積物を大量に処理するこ
とは困難であった。
海底、川底等の自然水域水底を浚渫するために、従来技
術として以下のごとき方式が採用されていた。 .水深が浅い場合(7m程度以下)において、台船に
バックホー方式の機器を取り付け、水底の堆積物を浚渫
し台船上に移動させる方式。 .陸上からパイプラインを浚渫現場まで敷設し、堆積
物を水分とともに吸い揚げ、陸上にて沈殿池を設けた
り、又は天日乾燥などの処理を行い、必要により固化剤
を用いて固め、埋立処分場に埋立処分する方式。 .浚渫船にてグラブ等で堆積物を浚い、船内に移し予
め区分された仕切堤内に埋立地を造成する方式。 しかしながら上記の.〜.の方式においては、下記
のごとき問題がある。 .については、堆積物を水底から台船上にもってくる
までに堆積物が水中に落ち、極めて効率が悪く、かつ水
への拡散汚染を起こしている。 .については、固液分離を自然の力を利用(単なる比
重差分離)して行うため効率が悪く工事期間も長くな
り、別の用地確保も必要となり、コストも高くなる。 .については、浚渫現場の近くに埋立地が確保されな
ければならず、工事中水汚染も起こる。 このように有機質物を多く含み、小さな土粒子を多量に
含有するヘドロ状の水底堆積物を除去することは困難な
工事であり、堆積物の除去は不可能に近い。そして、工
事中では水汚染が起き、かつ堆積物を大量に処理するこ
とは困難であった。
【0003】本発明はかかる事情に鑑みてなされたもの
であり、海底、川底等の自然水域に溜まった礫砂、泥土
等の堆積物を強力に吸い込み、しかも、泥土等を水中に
拡散させるおそれが少なくして、固液分離することがで
きる浚渫方法及び装置を提供することを目的とする。
であり、海底、川底等の自然水域に溜まった礫砂、泥土
等の堆積物を強力に吸い込み、しかも、泥土等を水中に
拡散させるおそれが少なくして、固液分離することがで
きる浚渫方法及び装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するものであって、下記構成の自然水域の水底堆積物の
浚渫処理方法及び処理装置である。 (1)海底、湖底、ダム底等の自然水域の水底堆積物を
浚渫する方法において、一定区域範囲の水中に水底から
囲い壁(遮蔽壁)を立設し、水上から水底部へ延設され
たホースの先端を水底部の堆積物に当て、それをホース
を介して吸い上げ、水上の処理施設にて固液分離するこ
とを特徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処理方法。 (2)海底、湖底、ダム底等の自然水域の水底堆積物を
浚渫する方法において、一定区域範囲の水中に水底から
囲い壁(遮蔽壁)を全水深の途中までの高さに立設し、
水上から水底部へ延設されたホースの先端を水底部の堆
積物に当て、それをホースを介して吸い上げ、水上の処
理施設にて固液分離することを特徴とする自然水域の水
底堆積物の浚渫処理方法。 (3)前記(1)又は(2)に記載の自然水域の水底堆
積物の浚渫処理方法において、水上から水底部へ垂下さ
れた二重管ホースの先端を水底部の堆積物に当て、二重
管の内管から圧縮空気又は高圧水を噴出して堆積物を撹
拌させ、二重管の外管(内管外面と外管内面の間)から
撹拌した堆積物を吸い上げ、水上の処理施設にて固液分
離することを特徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処
理方法。 (4)前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の自然
水域の水底堆積物の浚渫処理方法において、複数本のホ
ースの少なくとも1本から圧縮空気又は高圧水を噴出し
て堆積物を撹拌させ、他の複数本の少なくとも1本のホ
ースから撹拌した堆積物を吸い上げ、水上の処理施設に
て固液分離することを特徴とする自然水域の水底堆積物
の浚渫処理方法。 (5)水底から立設される囲い壁(遮蔽壁)が、上方部
にフロートを、下方部にウエイトを備えた合成樹脂シー
ト又は布シートであることを特徴とする前記(1)〜
(4)のいずれか1項に記載の自然水域の水底堆積物の
浚渫処理方法。 (6)水中のホースに沿って、全水深の途中に水中監視
テレビカメラを配置し、水底堆積物の撹拌・浚渫状態を
監視しながら浚渫を行うようにしたことを特徴とする前
記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の自然水域の水
底堆積物の浚渫処理方法。 (7)水上の処理施設が、浚渫船、台船、底開き船又は
陸上のいずれかに設置されてなることを特徴とする前記
(1)〜(6)のいずれか1項に記載の自然水域の水底
堆積物の浚渫処理方法。
するものであって、下記構成の自然水域の水底堆積物の
浚渫処理方法及び処理装置である。 (1)海底、湖底、ダム底等の自然水域の水底堆積物を
浚渫する方法において、一定区域範囲の水中に水底から
囲い壁(遮蔽壁)を立設し、水上から水底部へ延設され
たホースの先端を水底部の堆積物に当て、それをホース
を介して吸い上げ、水上の処理施設にて固液分離するこ
とを特徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処理方法。 (2)海底、湖底、ダム底等の自然水域の水底堆積物を
浚渫する方法において、一定区域範囲の水中に水底から
囲い壁(遮蔽壁)を全水深の途中までの高さに立設し、
水上から水底部へ延設されたホースの先端を水底部の堆
積物に当て、それをホースを介して吸い上げ、水上の処
理施設にて固液分離することを特徴とする自然水域の水
底堆積物の浚渫処理方法。 (3)前記(1)又は(2)に記載の自然水域の水底堆
積物の浚渫処理方法において、水上から水底部へ垂下さ
れた二重管ホースの先端を水底部の堆積物に当て、二重
管の内管から圧縮空気又は高圧水を噴出して堆積物を撹
拌させ、二重管の外管(内管外面と外管内面の間)から
撹拌した堆積物を吸い上げ、水上の処理施設にて固液分
離することを特徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処
理方法。 (4)前記(1)〜(3)のいずれか1項に記載の自然
水域の水底堆積物の浚渫処理方法において、複数本のホ
ースの少なくとも1本から圧縮空気又は高圧水を噴出し
て堆積物を撹拌させ、他の複数本の少なくとも1本のホ
ースから撹拌した堆積物を吸い上げ、水上の処理施設に
て固液分離することを特徴とする自然水域の水底堆積物
の浚渫処理方法。 (5)水底から立設される囲い壁(遮蔽壁)が、上方部
にフロートを、下方部にウエイトを備えた合成樹脂シー
ト又は布シートであることを特徴とする前記(1)〜
(4)のいずれか1項に記載の自然水域の水底堆積物の
浚渫処理方法。 (6)水中のホースに沿って、全水深の途中に水中監視
テレビカメラを配置し、水底堆積物の撹拌・浚渫状態を
監視しながら浚渫を行うようにしたことを特徴とする前
記(1)〜(5)のいずれか1項に記載の自然水域の水
底堆積物の浚渫処理方法。 (7)水上の処理施設が、浚渫船、台船、底開き船又は
陸上のいずれかに設置されてなることを特徴とする前記
(1)〜(6)のいずれか1項に記載の自然水域の水底
堆積物の浚渫処理方法。
【0005】(8)海底、湖底、ダム底等の自然水域の
水底堆積物を浚渫する浚渫処理装置において、一定区域
範囲の水中に水底から立設された囲い壁(遮蔽壁)、水
上から水底部へ垂設されたホースと、ホースの先端を水
底部の堆積物に当ててそれを吸引する吸引ポンプと、吸
引された堆積物を固液分離するための水上に設けられた
固液分離処理施設とから構成されてなることを特徴とす
る自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置。 (9)海底、湖底、ダム底等の自然水域の水底堆積物を
浚渫する浚渫処理装置において、一定区域範囲の水中に
水底から全水深の途中までの高さに立設された囲い壁
(遮蔽壁)、水上から水底部へ垂設されたホースと、ホ
ースの先端を水底部の堆積物に当ててそれを吸引する吸
引ポンプと、吸引された堆積物を固液分離するための水
上に設けられた固液分離処理施設とから構成されてなる
ことを特徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処理装
置。 (10)前記(8)又は(9)に記載の自然水域の水底
堆積物の浚渫処理装置において、水上から水底部へ垂設
された二重管ホースと、同ホースの先端を水底部の堆積
物に当て、二重管の内管から圧縮空気を噴出して堆積物
を撹拌させためのコンプレッサと、二重管の外管(内管
外面と外管内面の間)から撹拌した堆積物を吸引するた
めの吸引ポンプと、吸引された堆積物を固液分離するた
めの水上に設けられた固液分離処理施設とから構成され
てなることを特徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処
理装置。
水底堆積物を浚渫する浚渫処理装置において、一定区域
範囲の水中に水底から立設された囲い壁(遮蔽壁)、水
上から水底部へ垂設されたホースと、ホースの先端を水
底部の堆積物に当ててそれを吸引する吸引ポンプと、吸
引された堆積物を固液分離するための水上に設けられた
固液分離処理施設とから構成されてなることを特徴とす
る自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置。 (9)海底、湖底、ダム底等の自然水域の水底堆積物を
浚渫する浚渫処理装置において、一定区域範囲の水中に
水底から全水深の途中までの高さに立設された囲い壁
(遮蔽壁)、水上から水底部へ垂設されたホースと、ホ
ースの先端を水底部の堆積物に当ててそれを吸引する吸
引ポンプと、吸引された堆積物を固液分離するための水
上に設けられた固液分離処理施設とから構成されてなる
ことを特徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処理装
置。 (10)前記(8)又は(9)に記載の自然水域の水底
堆積物の浚渫処理装置において、水上から水底部へ垂設
された二重管ホースと、同ホースの先端を水底部の堆積
物に当て、二重管の内管から圧縮空気を噴出して堆積物
を撹拌させためのコンプレッサと、二重管の外管(内管
外面と外管内面の間)から撹拌した堆積物を吸引するた
めの吸引ポンプと、吸引された堆積物を固液分離するた
めの水上に設けられた固液分離処理施設とから構成され
てなることを特徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処
理装置。
【0006】(11)前記(8)又は(9)に記載の自
然水域の水底堆積物の浚渫処理装置において、複数本の
ホースの少なくとも1本から圧縮空気又は高圧水を噴出
して堆積物を撹拌させるための複数本のホース、他の複
数本の少なくとも1本のホースから撹拌した堆積物を吸
い上げるための複数本のホースとを備えてなることを特
徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置。 (12)水底から立設される囲い壁(遮蔽壁)が、上方
部にフロートを、下方部にウエイトを備えた合成樹脂シ
ート又は布シートであることを特徴とする前記(8)〜
(11)のいずれか1項に記載の自然水域の水底堆積物
の浚渫処理装置。 (13)水中のホースに沿って、全水深の途中に水中監
視テレビカメラを配置し、水底堆積物の撹拌・浚渫状態
を監視しながら浚渫を行うことを特徴とする前記(8)
〜(12)のいずれか1項に記載の自然水域の水底堆積
物の浚渫処理装置。 (14)吸引ポンプと固液分離処理施設が、浚渫船、台
船、底開き船又は陸上のいずれかに設置されてなること
を特徴とする前記(8)〜(13)のいずれか1項に記
載の自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置。 (15)前記(8)〜(14)のいずれか1項に記載の
自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置において、ホース
で吸い上げられた撹拌された水底堆積物の汚濁度を計測
するための汚濁度計測器と制御装置と凝集剤を供給する
ための凝集剤供給装置を備えてなることを特徴とする自
然水域の水底堆積物の浚渫処理装置。 (16)前記(8)〜(15)のいずれか1項に記載の
自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置において、吸い上
げられた撹拌された水底堆積物の汚濁度を計測する赤外
線センサと、その計測値を入力して汚濁度に応じた必要
量の凝集剤量を決定・伝達する制御装置と、その制御装
置からの信号に基づき駆動される凝集剤供給装置と備え
てなることを特徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処
理装置。 (17)前記(8)〜(16)のいずれか1項に記載の
自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置において、吸い上
げられた撹拌された水底堆積物に必要量の凝集剤量が添
加・混合された混合液を完全に固液分離するため、作業
船の水槽に、船底から少し間隔を隔てて上方に立設され
た邪魔板を備えてなることを特徴とする自然水域の水底
堆積物の浚渫処理装置。
然水域の水底堆積物の浚渫処理装置において、複数本の
ホースの少なくとも1本から圧縮空気又は高圧水を噴出
して堆積物を撹拌させるための複数本のホース、他の複
数本の少なくとも1本のホースから撹拌した堆積物を吸
い上げるための複数本のホースとを備えてなることを特
徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置。 (12)水底から立設される囲い壁(遮蔽壁)が、上方
部にフロートを、下方部にウエイトを備えた合成樹脂シ
ート又は布シートであることを特徴とする前記(8)〜
(11)のいずれか1項に記載の自然水域の水底堆積物
の浚渫処理装置。 (13)水中のホースに沿って、全水深の途中に水中監
視テレビカメラを配置し、水底堆積物の撹拌・浚渫状態
を監視しながら浚渫を行うことを特徴とする前記(8)
〜(12)のいずれか1項に記載の自然水域の水底堆積
物の浚渫処理装置。 (14)吸引ポンプと固液分離処理施設が、浚渫船、台
船、底開き船又は陸上のいずれかに設置されてなること
を特徴とする前記(8)〜(13)のいずれか1項に記
載の自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置。 (15)前記(8)〜(14)のいずれか1項に記載の
自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置において、ホース
で吸い上げられた撹拌された水底堆積物の汚濁度を計測
するための汚濁度計測器と制御装置と凝集剤を供給する
ための凝集剤供給装置を備えてなることを特徴とする自
然水域の水底堆積物の浚渫処理装置。 (16)前記(8)〜(15)のいずれか1項に記載の
自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置において、吸い上
げられた撹拌された水底堆積物の汚濁度を計測する赤外
線センサと、その計測値を入力して汚濁度に応じた必要
量の凝集剤量を決定・伝達する制御装置と、その制御装
置からの信号に基づき駆動される凝集剤供給装置と備え
てなることを特徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処
理装置。 (17)前記(8)〜(16)のいずれか1項に記載の
自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置において、吸い上
げられた撹拌された水底堆積物に必要量の凝集剤量が添
加・混合された混合液を完全に固液分離するため、作業
船の水槽に、船底から少し間隔を隔てて上方に立設され
た邪魔板を備えてなることを特徴とする自然水域の水底
堆積物の浚渫処理装置。
【0007】
【発明の実施の形態】 本発明の実施の形態を図面に基
づいて説明する。図1は、本発明の自然水域の水底堆積
物の浚渫処理装置の説明図、図2は他の例の説明図、図
3は本発明に係る水上の処理施設の説明図、図4は水上
の処理施設での固液分離装置に係る説明図である。図
1、図2中、Gは水底地盤、1はヘドロ等の自然水域の
水底堆積物、2は一定区域範囲の水中に水底から囲い壁
(遮蔽壁)、3は水上から水底部へ垂設されたホース、
水上の処理施設を収容した作業船、5はフロート、6は
ウエイト、7は水中監視テレビカメラである。図に示す
ごとく、まず、作業船4を使用して、汚泥等の堆積物で
汚染された水域の一定区域範囲の水中に、水底から合成
樹脂製や布製のシートからなる囲い壁(遮蔽壁)2を立
設する。囲い壁の上端にはオイルフェンスのようなフロ
ート5を、下端にはウエイト6を付ける。なお、2’は
ロープ又は粗目の網である。次いで、作業船4からホー
ス3a及びホース3bを水上から水底部の堆積物までに
垂下し、ホース3bからは圧縮空気又は高圧水を噴出し
て水底堆積物に当て、他方ホース3aから撹拌された水
底堆積物1’を吸い上げる。なお、吸い上げられた水底
堆積物1’は作業船4上で固液分離される。図2におい
ては、二重管30の内管30bから圧縮空気又は高圧水
が水底堆積物に当てられ、他方外管30aから撹拌され
た水底堆積物1’が吸い上げられ、作業船4に移送され
る。また、上記において、水中監視テレビカメラを使用
することにより、水底堆積物の撹拌・浚渫状態を監視し
ながら浚渫を行うことができ、またその映像は遠隔送信
して、遠隔の管理センター等においても観察することが
でき、浚渫処理の進捗状況を容易に看取することができ
る。
づいて説明する。図1は、本発明の自然水域の水底堆積
物の浚渫処理装置の説明図、図2は他の例の説明図、図
3は本発明に係る水上の処理施設の説明図、図4は水上
の処理施設での固液分離装置に係る説明図である。図
1、図2中、Gは水底地盤、1はヘドロ等の自然水域の
水底堆積物、2は一定区域範囲の水中に水底から囲い壁
(遮蔽壁)、3は水上から水底部へ垂設されたホース、
水上の処理施設を収容した作業船、5はフロート、6は
ウエイト、7は水中監視テレビカメラである。図に示す
ごとく、まず、作業船4を使用して、汚泥等の堆積物で
汚染された水域の一定区域範囲の水中に、水底から合成
樹脂製や布製のシートからなる囲い壁(遮蔽壁)2を立
設する。囲い壁の上端にはオイルフェンスのようなフロ
ート5を、下端にはウエイト6を付ける。なお、2’は
ロープ又は粗目の網である。次いで、作業船4からホー
ス3a及びホース3bを水上から水底部の堆積物までに
垂下し、ホース3bからは圧縮空気又は高圧水を噴出し
て水底堆積物に当て、他方ホース3aから撹拌された水
底堆積物1’を吸い上げる。なお、吸い上げられた水底
堆積物1’は作業船4上で固液分離される。図2におい
ては、二重管30の内管30bから圧縮空気又は高圧水
が水底堆積物に当てられ、他方外管30aから撹拌され
た水底堆積物1’が吸い上げられ、作業船4に移送され
る。また、上記において、水中監視テレビカメラを使用
することにより、水底堆積物の撹拌・浚渫状態を監視し
ながら浚渫を行うことができ、またその映像は遠隔送信
して、遠隔の管理センター等においても観察することが
でき、浚渫処理の進捗状況を容易に看取することができ
る。
【0008】図3において、撹拌された水底堆積物1’
は、ホース3bを経てポンプP1により作業船4上に移
送され、汚濁度計測器41で汚濁度が計測され、次いで
制御装置43により算出された必要量の凝集剤が凝集剤
供給装置42から水底堆積物1’に添加・混合され、水
槽44の船底45に落下される。なお、Cはコンプレッ
サ、Wは高圧水発生装置である。水槽44には、邪魔板
46が、水底45から少し間隔L、L’を隔てて、上部
を落下側へ傾倒して配設されている。落下された凝集剤
が添加・混合された水底堆積物1”は、落下してまず船
底45に当たり、そこで固液分離され、沈殿物10と上
澄み水11とに分離される。分離された上澄み水11
は、ポンプP2で汲み上げられて、ホース8を経て水域
上へ放出される。邪魔板46は、水底堆積物1”の固液
分離を容易・確実にする役割を果たすものである。な
お、沈殿物10は陸上へ移送され、肥料や埋立土として
利用される。図2の場合、遮蔽壁2は全水深の途中まで
立設され、上方の水域部は遮蔽されていないが、この遮
蔽されていない水域部において、水流や潮流が自由に流
動し、その結果遮蔽壁2が潮流等の水流圧によって流さ
れることが防止できる。水底堆積物の撹拌用に高圧水を
使用した場合や圧縮空気の供給量を少なくした場合は、
図2のごとく上方の水域が遮蔽されていなくても、水底
の撹拌された水底堆積物は上方の遮蔽されていない水域
にまで上昇せず、よって隣接する周囲の水域を二次汚染
することはない。
は、ホース3bを経てポンプP1により作業船4上に移
送され、汚濁度計測器41で汚濁度が計測され、次いで
制御装置43により算出された必要量の凝集剤が凝集剤
供給装置42から水底堆積物1’に添加・混合され、水
槽44の船底45に落下される。なお、Cはコンプレッ
サ、Wは高圧水発生装置である。水槽44には、邪魔板
46が、水底45から少し間隔L、L’を隔てて、上部
を落下側へ傾倒して配設されている。落下された凝集剤
が添加・混合された水底堆積物1”は、落下してまず船
底45に当たり、そこで固液分離され、沈殿物10と上
澄み水11とに分離される。分離された上澄み水11
は、ポンプP2で汲み上げられて、ホース8を経て水域
上へ放出される。邪魔板46は、水底堆積物1”の固液
分離を容易・確実にする役割を果たすものである。な
お、沈殿物10は陸上へ移送され、肥料や埋立土として
利用される。図2の場合、遮蔽壁2は全水深の途中まで
立設され、上方の水域部は遮蔽されていないが、この遮
蔽されていない水域部において、水流や潮流が自由に流
動し、その結果遮蔽壁2が潮流等の水流圧によって流さ
れることが防止できる。水底堆積物の撹拌用に高圧水を
使用した場合や圧縮空気の供給量を少なくした場合は、
図2のごとく上方の水域が遮蔽されていなくても、水底
の撹拌された水底堆積物は上方の遮蔽されていない水域
にまで上昇せず、よって隣接する周囲の水域を二次汚染
することはない。
【0009】図4中、ポンプP1により吸い上げられた
水底堆積物1’は管路の途中に設けられたアクリル樹脂
製、ガラス製等の透明管部31に赤外線汚濁度計測器4
1で汚濁度が計測され、次いで制御装置43により算出
された必要量の凝集剤が凝集剤供給装置42から水底堆
積物1’に添加・混合され、水槽44の船底45に落下
される。赤外線汚濁度計測器41は、赤外光線照射ラン
プ41aと透過赤外光線受光センサ(ダイオード)41
bとからなり、センサからの透過光量の信号が増幅器4
7を経て制御装置43で作業指令信号が算出されて、駆
動手段48により、スクリュー式の凝集剤供給装置42
が作動され、必要量の粉末状凝集剤42aが水底堆積物
1’の流動管路に添加供給される。なお、凝集剤として
は、市販の硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、
アルミノアルキル(メタ)アクリレート四級塩、アクリ
ル酸ナトリウム、アクリルアミドなどのモノマーの共重
合物等が使用できる。そして、制御装置43は濃度検出
部43bと速度制御部43cと有するCPUとメモリと
からなっている。
水底堆積物1’は管路の途中に設けられたアクリル樹脂
製、ガラス製等の透明管部31に赤外線汚濁度計測器4
1で汚濁度が計測され、次いで制御装置43により算出
された必要量の凝集剤が凝集剤供給装置42から水底堆
積物1’に添加・混合され、水槽44の船底45に落下
される。赤外線汚濁度計測器41は、赤外光線照射ラン
プ41aと透過赤外光線受光センサ(ダイオード)41
bとからなり、センサからの透過光量の信号が増幅器4
7を経て制御装置43で作業指令信号が算出されて、駆
動手段48により、スクリュー式の凝集剤供給装置42
が作動され、必要量の粉末状凝集剤42aが水底堆積物
1’の流動管路に添加供給される。なお、凝集剤として
は、市販の硫酸アルミニウム、ポリ塩化アルミニウム、
アルミノアルキル(メタ)アクリレート四級塩、アクリ
ル酸ナトリウム、アクリルアミドなどのモノマーの共重
合物等が使用できる。そして、制御装置43は濃度検出
部43bと速度制御部43cと有するCPUとメモリと
からなっている。
【0010】前記水底堆積物の処理は、一般に困難とさ
れているが、以下の処理方法により土壌として利用が可
能になる。 .処理対象区域の水面を区分(大きさとして500m
2〜2000m2)し、重りの付いた遮蔽機能を有する材
料にて、水中の囲い込み工事を行う。 .囲い込み内の水底部の堆積物に空気を送り込み、撹
拌・浮遊させた堆積物を水分とともに吸引する。 この時水底部の堆積物の状況を確認するため、水中監視
テレビカメラを用意し、浚渫状況を確認する。 .吸引ポンプにより水分とともに吸引された堆積物の
固形分濃度を把握するため、固形分濃度測定機にて連続
して計量し必要な凝集剤を自動的に添加する。 .堆積物と水流により混ざり合い、更に水流を障害板
に打ち付けることにより堆積物と凝集剤は完全に混ざり
合い、固液分離が行われる。 .固液分離後の分離液は、簡単な水質確認を行い、現
地に放流する。 .固液分離装置の底部には次第に固形分(フロック
塊)が溜まり、一定量になれば、浚渫船又は台船を接岸
させ、固形分を陸上に揚げ土壌改良材を加えて適度の強
度とし、土壌として利用が可能になる。 また、底開き機能を有している船を利用すれば、固形分
(フロック塊)を予め指定されている水域や海域に移動
し、投入処分することが可能である。 .動力・エネルギは、全てゼネレータをもって稼働さ
せる。浚渫工事においては、工事中の水汚染対策工事が
重要であり、水底堆積物を確実に浚渫することが必要で
ある。 そのためには、浚渫対象の位置、範囲、浚渫土量を明確
に区分し、区分毎に工事を進めることが有効である。 .工事中の水汚染防止のため、重りのついた遮蔽機能
を有する材料にて水中の囲い込み工事を行い、水の移動
を原則として止める。 .区分内に固液分離装置及び付属装置を有した浚渫船
・台船・底開き船(又は陸上)を対象水面(又は陸上)
に浮かべ、ホース等を用いて水底堆積物に空気を送り込
み、撹拌・浮遊させながら吸引ポンプっを用いて水分と
一緒に堆積物を吸い上げる。撹拌・浮遊の際には若干懸
濁するが囲い込み工事がなされているので広がらない。 .船上(又は陸上)に固液分離装置があるので、速や
かに凝集剤を使い、その添加量も固形分濃度を連続的に
確認しながら添加するため、凝集効果が高く、固液分離
が可能となり、分離水をその現場に放流するため、大量
処理が可能となる。 .水分囲い込み工事、空気送り込み、ポンプ吸引、現
場に固液分離機を設置、凝集剤使用の固液分離、分離水
の放流、土壌改良材の使用等これらの機能を組合せるこ
とにより、処理が困難とされている堆積物(ヘドロ)の
完全かつ大量の処理が可能となる。
れているが、以下の処理方法により土壌として利用が可
能になる。 .処理対象区域の水面を区分(大きさとして500m
2〜2000m2)し、重りの付いた遮蔽機能を有する材
料にて、水中の囲い込み工事を行う。 .囲い込み内の水底部の堆積物に空気を送り込み、撹
拌・浮遊させた堆積物を水分とともに吸引する。 この時水底部の堆積物の状況を確認するため、水中監視
テレビカメラを用意し、浚渫状況を確認する。 .吸引ポンプにより水分とともに吸引された堆積物の
固形分濃度を把握するため、固形分濃度測定機にて連続
して計量し必要な凝集剤を自動的に添加する。 .堆積物と水流により混ざり合い、更に水流を障害板
に打ち付けることにより堆積物と凝集剤は完全に混ざり
合い、固液分離が行われる。 .固液分離後の分離液は、簡単な水質確認を行い、現
地に放流する。 .固液分離装置の底部には次第に固形分(フロック
塊)が溜まり、一定量になれば、浚渫船又は台船を接岸
させ、固形分を陸上に揚げ土壌改良材を加えて適度の強
度とし、土壌として利用が可能になる。 また、底開き機能を有している船を利用すれば、固形分
(フロック塊)を予め指定されている水域や海域に移動
し、投入処分することが可能である。 .動力・エネルギは、全てゼネレータをもって稼働さ
せる。浚渫工事においては、工事中の水汚染対策工事が
重要であり、水底堆積物を確実に浚渫することが必要で
ある。 そのためには、浚渫対象の位置、範囲、浚渫土量を明確
に区分し、区分毎に工事を進めることが有効である。 .工事中の水汚染防止のため、重りのついた遮蔽機能
を有する材料にて水中の囲い込み工事を行い、水の移動
を原則として止める。 .区分内に固液分離装置及び付属装置を有した浚渫船
・台船・底開き船(又は陸上)を対象水面(又は陸上)
に浮かべ、ホース等を用いて水底堆積物に空気を送り込
み、撹拌・浮遊させながら吸引ポンプっを用いて水分と
一緒に堆積物を吸い上げる。撹拌・浮遊の際には若干懸
濁するが囲い込み工事がなされているので広がらない。 .船上(又は陸上)に固液分離装置があるので、速や
かに凝集剤を使い、その添加量も固形分濃度を連続的に
確認しながら添加するため、凝集効果が高く、固液分離
が可能となり、分離水をその現場に放流するため、大量
処理が可能となる。 .水分囲い込み工事、空気送り込み、ポンプ吸引、現
場に固液分離機を設置、凝集剤使用の固液分離、分離水
の放流、土壌改良材の使用等これらの機能を組合せるこ
とにより、処理が困難とされている堆積物(ヘドロ)の
完全かつ大量の処理が可能となる。
【0011】
【発明の効果】本発明によれば、海底、湖底、ダム底等
の自然水域の水底堆積物を、水域周辺を汚濁することな
く、容易にかつ確実に浚渫し、固液分離することができ
る。また、水中のホースに沿って、全水深の途中に水中
監視テレビカメラを配置した場合は、水底堆積物の撹拌
・浚渫状態を監視しながら浚渫を行うことができ、また
その映像は遠隔送信により、遠隔の管理センター等にお
いても観察することができる。
の自然水域の水底堆積物を、水域周辺を汚濁することな
く、容易にかつ確実に浚渫し、固液分離することができ
る。また、水中のホースに沿って、全水深の途中に水中
監視テレビカメラを配置した場合は、水底堆積物の撹拌
・浚渫状態を監視しながら浚渫を行うことができ、また
その映像は遠隔送信により、遠隔の管理センター等にお
いても観察することができる。
【図1】本発明の自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置
の説明図、
の説明図、
【図2】他の例の説明図、
【図3】本発明に係る水上の処理施設の説明図、
【図4】水上の処理施設での固液分離装置に係る説明
図、
図、
1:水底堆積物、
1’:撹拌された水底堆積物、
1”:凝集剤が添加・混合された水底堆積物、
2:囲い壁(遮蔽壁)、
2’:ロープ又は粗目の網、
3(3a、3b):水上から水底部へ垂設されたホー
ス、 4:作業船、 5:フロート、 6:ウエイト、 7:水中監視テレビカメラ、 8:ホース 10:沈殿物、 11:上澄み水、 30:二重管、 30a:外管、 30b:内管、 31:透明管部、 41:汚濁度計測器、 41a:赤外光線照射ランプ 41b:透過赤外光線受光センサ(ダイオード) 42:凝集剤供給装置、 42a:粉末状凝集剤、 43:制御装置、 44:水槽、 45:船底、 46:邪魔板、 47:増幅器、 48:駆動手段、 C:コンプレッサ、 G:水底地盤、 L、L’:間隔、 P1、P2:ポンプ、 W:高圧水発生装置、
ス、 4:作業船、 5:フロート、 6:ウエイト、 7:水中監視テレビカメラ、 8:ホース 10:沈殿物、 11:上澄み水、 30:二重管、 30a:外管、 30b:内管、 31:透明管部、 41:汚濁度計測器、 41a:赤外光線照射ランプ 41b:透過赤外光線受光センサ(ダイオード) 42:凝集剤供給装置、 42a:粉末状凝集剤、 43:制御装置、 44:水槽、 45:船底、 46:邪魔板、 47:増幅器、 48:駆動手段、 C:コンプレッサ、 G:水底地盤、 L、L’:間隔、 P1、P2:ポンプ、 W:高圧水発生装置、
Claims (17)
- 【請求項1】海底、湖底、ダム底等の自然水域の水底堆
積物を浚渫する方法において、一定区域範囲の水中に水
底から囲い壁(遮蔽壁)を立設し、水上から水底部へ延
設されたホースの先端を水底部の堆積物に当て、それを
ホースを介して吸い上げ、水上の処理施設にて固液分離
することを特徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処理
方法。 - 【請求項2】海底、湖底、ダム底等の自然水域の水底堆
積物を浚渫する方法において、一定区域範囲の水中に水
底から囲い壁(遮蔽壁)を全水深の途中までの高さに立
設し、水上から水底部へ延設されたホースの先端を水底
部の堆積物に当て、それをホースを介して吸い上げ、水
上の処理施設にて固液分離することを特徴とする自然水
域の水底堆積物の浚渫処理方法。 - 【請求項3】請求項1又は2に記載の自然水域の水底堆
積物の浚渫処理方法において、水上から水底部へ垂下さ
れた二重管ホースの先端を水底部の堆積物に当て、二重
管の内管から圧縮空気又は高圧水を噴出して堆積物を撹
拌させ、二重管の外管(内管外面と外管内面の間)から
撹拌した堆積物を吸い上げ、水上の処理施設にて固液分
離することを特徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処
理方法。 - 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の自然
水域の水底堆積物の浚渫処理方法において、複数本のホ
ースの少なくとも1本から圧縮空気又は高圧水を噴出し
て堆積物を撹拌させ、他の複数本の少なくとも1本のホ
ースから撹拌した堆積物を吸い上げ、水上の処理施設に
て固液分離することを特徴とする自然水域の水底堆積物
の浚渫処理方法。 - 【請求項5】水底から立設される囲い壁(遮蔽壁)が、
上方部にフロートを、下方部にウエイトを備えた合成樹
脂シート又は布シートであることを特徴とする請求項1
〜4のいずれか1項に記載の自然水域の水底堆積物の浚
渫処理方法。 - 【請求項6】水中のホースに沿って、全水深の途中に水
中監視テレビカメラを配置し、水底堆積物の撹拌・浚渫
状態を監視しながら浚渫を行うようにしたことを特徴と
する請求項1〜5のいずれか1項に記載の自然水域の水
底堆積物の浚渫処理方法。 - 【請求項7】水上の処理施設が、浚渫船、台船、底開き
船又は陸上のいずれかに設置されてなることを特徴とす
る請求項1〜6のいずれか1項に記載の自然水域の水底
堆積物の浚渫処理方法。 - 【請求項8】海底、湖底、ダム底等の自然水域の水底堆
積物を浚渫する浚渫処理装置において、一定区域範囲の
水中に水底から立設された囲い壁(遮蔽壁)、水上から
水底部へ垂設されたホースと、ホースの先端を水底部の
堆積物に当ててそれを吸引する吸引ポンプと、吸引され
た堆積物を固液分離するための水上に設けられた固液分
離処理施設とから構成されてなることを特徴とする自然
水域の水底堆積物の浚渫処理装置。 - 【請求項9】海底、湖底、ダム底等の自然水域の水底堆
積物を浚渫する浚渫処理装置において、一定区域範囲の
水中に水底から全水深の途中までの高さに立設された囲
い壁(遮蔽壁)、水上から水底部へ垂設されたホース
と、ホースの先端を水底部の堆積物に当ててそれを吸引
する吸引ポンプと、吸引された堆積物を固液分離するた
めの水上に設けられた固液分離処理施設とから構成され
てなることを特徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処
理装置。 - 【請求項10】請求項8又は9に記載の自然水域の水底
堆積物の浚渫処理装置において、水上から水底部へ垂設
された二重管ホースと、同ホースの先端を水底部の堆積
物に当て、二重管の内管から圧縮空気を噴出して堆積物
を撹拌させためのコンプレッサと、二重管の外管(内管
外面と外管内面の間)から撹拌した堆積物を吸引するた
めの吸引ポンプと、吸引された堆積物を固液分離するた
めの水上に設けられた固液分離処理施設とから構成され
てなることを特徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処
理装置。 - 【請求項11】請求項8又は9に記載の自然水域の水底
堆積物の浚渫処理装置において、複数本のホースの少な
くとも1本から圧縮空気又は高圧水を噴出して堆積物を
撹拌させるための複数本のホース、他の複数本の少なく
とも1本のホースから撹拌した堆積物を吸い上げるため
の複数本のホースとを備えてなることを特徴とする自然
水域の水底堆積物の浚渫処理装置。 - 【請求項12】水底から立設される囲い壁(遮蔽壁)
が、上方部にフロートを、下方部にウエイトを備えた合
成樹脂シート又は布シートであることを特徴とする請求
項8〜11のいずれか1項に記載の自然水域の水底堆積
物の浚渫処理装置。 - 【請求項13】水中のホースに沿って、全水深の途中に
水中監視テレビカメラを配置し、水底堆積物の撹拌・浚
渫状態を監視しながら浚渫を行うようにしたことを特徴
とする請求項8〜12のいずれか1項に記載の自然水域
の水底堆積物の浚渫処理装置。 - 【請求項14】吸引ポンプと固液分離処理施設が、浚渫
船、台船、底開き船又は陸上のいずれかに設置されてな
ることを特徴とする請求項8〜13のいずれか1項に記
載の自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置。 - 【請求項15】請求項8〜14のいずれか1項に記載の
自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置において、ホース
で吸い上げられた撹拌された水底堆積物の汚濁度を計測
するための汚濁度計測器と制御装置と凝集剤を供給する
ための凝集剤供給装置を備えてなることを特徴とする自
然水域の水底堆積物の浚渫処理装置。 - 【請求項16】請求項8〜15のいずれか1項に記載の
自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置において、吸い上
げられた撹拌された水底堆積物の汚濁度を計測する赤外
線センサと、その計測値を入力して汚濁度に応じた必要
量の凝集剤量を決定・伝達する制御装置と、その制御装
置からの信号に基づき駆動される凝集剤供給装置と備え
てなることを特徴とする自然水域の水底堆積物の浚渫処
理装置。 - 【請求項17】請求項8〜16のいずれか1項に記載の
自然水域の水底堆積物の浚渫処理装置において、吸い上
げられた撹拌された水底堆積物に必要量の凝集剤量が添
加・混合された混合液を完全に固液分離するため、作業
船の水槽に、船底から少し間隔を隔てて上方に立設され
た邪魔板を備えてなることを特徴とする自然水域の水底
堆積物の浚渫処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002153541A JP2003342970A (ja) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | 自然水域の水底堆積物の浚渫処理方法及び浚渫処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002153541A JP2003342970A (ja) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | 自然水域の水底堆積物の浚渫処理方法及び浚渫処理装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003342970A true JP2003342970A (ja) | 2003-12-03 |
Family
ID=29770556
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002153541A Pending JP2003342970A (ja) | 2002-05-28 | 2002-05-28 | 自然水域の水底堆積物の浚渫処理方法及び浚渫処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003342970A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2011052428A (ja) * | 2009-09-01 | 2011-03-17 | Tokai Univ | 再懸濁による底質浄化工法 |
JP2016050880A (ja) * | 2014-09-01 | 2016-04-11 | 昌彦 辻田 | 池等の放射性物質の除染方法およびそれに使用する除染装置 |
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JP6999142B1 (ja) | 2020-07-08 | 2022-01-18 | 俊治 角野 | スラッジ含有液貯留槽におけるスラッジ堆積防止液体移送装置 |
-
2002
- 2002-05-28 JP JP2002153541A patent/JP2003342970A/ja active Pending
Cited By (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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