JP2010248694A - 浚渫方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常の浚渫船が進入不可能な領域や水中に根固め等の構造物があり、掘削が不可能な領域等の堆積物を容易に撤去できる浚渫方法及びその装置を提供する。
【解決手段】浚渫障害水域50の水底49に堆積した水底堆積物17を撤去する浚渫方法において、前記浚渫障害水域外(自然水域28)の水底に収集部Sを設ける行程と、前記水底堆積物17に水中ポンプユニット20のノズル19を向け、該ノズル19から噴射する水流Wにより、前記水底堆積物17を前記収集部Sに移動させる浚渫準備行程と、前記収集部Sの水底堆積物17を浚渫船により撤去する浚渫行程と、を備えている。
【選択図】図1

Description

この発明は、海や川などの水底に堆積された砂及びヘドロ状の堆積物の浚渫方法及びその装置に関するものであり、特に、通常の浚渫船が進入不可能な領域や水中に根固め等の構造物があり、掘削が不可能な領域等で用いられる浚渫方法及びその装置に関するものである。
従来、水底に堆積された砂及びヘドロ状の堆積物(以下、単に、「水底堆積物」という)は、掘削方式や吸引方式により浚渫されている。前記掘削方式は、クラブバケットやバックホウバケット等を使用して底泥を直接掘削し、積み込運搬(圧送)するものである。又、前記吸引方式として、ポンプ船(カッター船)と汚泥専用ポンプ船(集泥装置付)が知られているが、最近では、汚泥専用として真空専用ポンプ(負圧)及び空気圧を利用した特殊吸引ポンプ船が開発されている。
水底堆積物が浚渫船の進入可能な位置にある場合には、前記浚渫方法により前記水底堆積物を撤去することができるが、前記水底堆積物が桟橋等構造物の下部に位置している場合には、浚渫船の使用は不可能となる。
そこで、この様な場合には、水中サンドポンプ、エアリフト効果又はエゼクター効果を使用した掘削機械を使用し、吸込口、吸込みノズルを潜水士が掘削対象箇所(水底堆積物)まで導き、浚渫作業を実施している。
従来例は、次のような問題がある。
(1)水中サンドポンプ、エアリフト機器の吸込みノズルは、潜水士により掘削対象箇所に引き込まれるが、人力で移動可能な吸引ノズル、排送管の大きさは150cm〜200cmである。そのため、掘削作業時、堆積物内に多量に含まれるゴミ、貝殻などが詰まり、前記ポンプの運転に支障をきたすことがある。
(2)堆積物内のゴミ、貝殻等が吸込み管内に詰まった場合、装置が大きなため、分解清掃に多大な時間と労力を要するので、作業効率が低下してしまう。
(3)堆積物はサンドポンプ、エアリフト機器で吸引し、陸上又は土運搬船に吹き上げられるが、前記堆積物は周囲の水、海水と同時に吸込まれる。そのため、堆積物の濃度は薄くなり、吸引効率が極めて悪なるので、作業スピードが低下し、作業コストが高くつく。
この発明は、上記事情に鑑み、通常の浚渫船が進入不可能な領域や水中に根固め等の構造物があり、掘削が不可能な領域等(以下、「浚渫障害水域」という)の堆積物等を容易に撤去できるようにすることを目的とする。
この発明は、浚渫障害水域の水底に堆積した水底堆積物を撤去する浚渫方法において、前記浚渫障害水域外の水底に収集部を設ける行程と、前記水底堆積物に水中ポンプユニットのノズルを向け、該ノズルから噴射する水流により、前記水底堆積物を前記収集部に移動させる浚渫準備行程と、前記収集部の水底堆積物を浚渫船により撤去する浚渫行程と、を備えていることを特徴とする。
この発明の前記収集部は、落込み溝であることを特徴とする。この発明の前記水中ポンプユニットのノズルは、U字状に形成され、その先端には、ホースが連結され、該ホースは、前記水底堆積物の奥側から前記収集部に向かって水流を噴射させることを特徴とする。
この発明の前記ホースは、ホース振り機構により左右に振られることを特徴とする。この発明の前記水中ポンプユニットは、作業台船に配設され、主フック及び副フックを備えたクレーンにより吊られて位置決めされており、前記両フックの垂直方向の位置の調整によりホースの噴射角度が調整されることを特徴とする。
この発明の前記水中ポンプは、前記作業台船のウインチのワイヤに固定されていることを特徴とする。この発明の前記水底堆積物は、桟橋等海岸構造物下部、運河、河川等の水門こう室、護岸築造工事における地盤改良後の表面、に堆積していることを特徴とする。
この発明は、水底に堆積した水底堆積物を水流により移動させる、水中ポンプユニットを備えた浚渫装置において、前記水中ポンプユニットは、水中ポンプと、該水中ポンプの吐出し口に接続された通水管と、該通水管の出口に接続されたU字状のノズルと、該ノズルの出口に連結されたホースと、を備えていることを特徴とする。
この発明は、前記ホースの出口側に挿着された環状ホースガイドと、前記ホースガイドを左右に振るホース振り機構と、を備えていることを特徴とする。この発明の前記ホース振り機構は、前記ノズルに固定されているシリンダベースと、該シリンダベースにブラケットを介して接続されているシリンダと、基端部がピンにより前記シリンダベースに回動自在に固定され、その自由端部が連結部材を介して前記環状ホースガイドに連結されているヘッドアームと、前記シリンダのピストンに連結され、前記ヘッドアームを回動させるピストンアームと、を備えていることを特徴とする。
この発明の前記シリンダベースには、傾斜センサが配設されていることを特徴とする。 この発明の前記ホースは、フレキシブルホースであることを特徴とする。
この発明は、以上の様に構成したので、浚渫障害水域の水底堆積物に水中ポンプのノズルから噴射される水流を当てて、前記浚渫障害水域外の収集部に移動させて収集することができる。そのため、前記収集部の水底堆積物は、浚渫船で浚渫することができるので、浚渫作業が容易となり、作業能率が向上する。
この発明の水中ポンプのノズルは、U字状に形成されているので、該ノズルの先端部を水底堆積物の奥側(収集部と反対側)に向けて噴射させ、掻き出すようにして収集部に移動させることができる。そのため、奥側に位置している水底堆積物も容易に手前側(収集部側)に移動できるので、作業能率を向上させることができる。
この発明の前記収集部を落込み溝にすると、該落込み溝に収容された水底堆積物は移動できずに、滞留する。そのため、前記堆積物の収集部が、水平面状である場合に比べ、浚渫しやすくなるので、作業能率を向上させることができる。
本発明の実施形態を示す図で、使用状態を示す正面図である。 水中ポンプユニットの拡大図である。 図2の要部拡大図である。 水中ポンプユニットの平面図である。
この発明の実施形態を図1〜図4により説明する。
水中ポンプユニット20は、水中ポンプ2と、通水管5と、ノズル19と、ホース7とを備えている。前記水中ポンプ2は、固定フレーム1内に配置された大型水中ポンプである。該水中ポンプ2の仕様は、例えば、消費電力45kw、吐出し口径400A、吐出し量15〜20m3/min.である。
前記固定フレーム1には、クレーン23の主フック30a、副フック30bを引っ掛ける係合部(図示省略)、小型ワイヤ電動ウインチ43のワイヤ45を固定する連結部(図示省略)が設けられている。前記主フック30aの係合部と前記副フック30bは、間隔を置いて前後に配設されている。
前記クレーン23及び前記ウインチ43は、作業台船41に配設され、該作業台船41上の発電機46は、キャブタイヤケーブル22を介して前記ポンプ2に接続されている。
前記ウインチ43のワイヤ45は、水中ポンプイニット20の係合部に固定され、水噴射の反力を受けて前進しようとする水中ポンプ20の移動を阻止する。前記ケーブル22は、水中で使用でき、かつ、移動可能なケーブルである。
前記ポンプ2の吐出し口は、継手3により通水管5に接続されているが、この通水管5は、両端部にフランジ21を備えている。この通水管5を複数本直列に配置し、隣り合うフランジ21同士を連結することにより、所望の長さの通水管5を得ることができる。この通水管5の先端側は、補強フレーム4に連結されているが、この補強フレーム4は、固定フレーム1に連結され、水中ポンプユニット20の全体の機械的強度を補強している。
前記通水管5の先端部5aは、半円状のベント管6の入口6aに接続され、該ベント管6の出口6bは、変換継手8に接続されている。前記ベント管6及び前記変換継手8は、一体となってノズル19を構成している。前記ベント管6の口径は、例えば、400Aに形成され、又、前記変換継手8の入口8aの口径は400A、その出口の口径8bは、200Aに形成されている。
前記変換継手8の出口8bには、ホース7が連結されているが、このホース7は、例えば、フレキシブルホースであるが、このフレキシブルホースとして、「カナライン」(登録商標)が採用される。この「カナライン」は、補強コード入りで高い耐圧性能を備え、軽量、フレキシブルなホースである。
前記変換継手8の両端部のフランジ35、36は、シリンダベース9を支持しており、このシリンダベース9は、環状ホースガイド11と通水管5との間に保持されている。該シリンダベース9の上面には、ホース振り機構12が設けられているが、このホース振り機構12は、シリンダ14、ピストンアーム12a、ヘッドアーム12b、環状ホースガイド11等を備えている。
前記シリンダ14は、ブラケット10に連結され、シリンダベース9から離間して配設されているが、前記シリンダ14は、前記ブラケット10に対して自由に回動可能である。前記シリンダ14は、例えば、エアシリンダであり、シリンダ駆動制御装置(図示省略)により制御される。前記制御装置は、船員24によりON・OFF操作されるが、タイマで一定時間毎に自動でヘッドアーム12aの左右振り切り換えを実施するため、前記船員がタイマの時間を決定し、セットするのみである。
前記シリンダ14のピストンには、ピストンアーム12aが連結され、該ピストンアーム12aは、連結部材37を介して、ヘッドアーム12bに連結されている。前記ヘッドアーム12bの後端部は、ピン13により前記シリンダベース9に回動自在に支持されている。前記ヘッドアーム12bの後端部は、連結部材38を介して環状ホースガイド11に連結されている。
この環状ホースガイド11には、前記フレキシブルホース7の先端部7aが遊嵌合されているが、前記両者11、7間にはクリアランス40が発生するので、該ガイド11は、フレキシブルホース7の中心軸7cに沿って移動が可能である。このクリアランス40は、例えば、10mm程度、確保されており、シリンダ14の駆動中は、フレキシブルホース7が真っ直ぐの位置においては、クリアランス40が発生する瞬間があるが、その他の場合には、ホースガイド11にフレキシブルホース7が左右どちらかに押さえつけられる形となり、フレキシブルホース7自身の強度も有り、噴射方向の制御に影響することはない。
前記シリンダベース9の下面には、傾斜センサ15が配設されているが、この傾斜センサ15は、フレキシブルホース7の中心軸7cと平行に配設されている。前記傾斜センサ15は、前記シリンダベース9の垂直方向の角度、即ち、フレキシブルホース7の垂直方向の吐き出し角度、を測定する角度計の一部をなすものであるが、前記角度計は、傾斜センサ15、ケーブル、表示機の3部品により構成されている。
次に、本実施形態の作動について説明する。
図1に示すように、桟橋48の下部の水底49には、砂やヘドロ状の堆積物(水底堆積物)17が堆積しているが、この水底堆積物17は、作業台船(渫船船)41が進入不可能な水域である浚渫障害水域50内に位置している。
前記浚渫障害水域50の外側の自然水域28の水底には、収集部Sは形成されるが、この収集部Sとして、落込み溝が用いられる。この落込み溝Sの深さ、大きさ等は必要に応じて適宜選択される。
クレーン23及び小型電動ウインチ43を搭載した作業台船41を、桟橋48近傍の自然水域28内まで進行させ、停泊させる。
次に、クレーン23の主フック30aを水中ポンプユニット20の後方の係合部に掛け、副フック30bをその前方の係合部に掛け、小型電動ウインチ43のワイヤ45を固定フレーム1に連結し、更に、通水管5の先端部5aに小型ブイ52を連結する。この小型ブイ52は、水深目視用ブイであり、所定間隔、例えば、50cm間隔、で複数個配設され、所定の長さに形成されている。
オペレータは、クレーン23を操作して水中ポンプユニット20を桟橋48の下部に挿入しながら、その位置を調整し、フレキシブルホース7の先端部7が水底堆積物17の背後側(落込み溝Sと反対側)に対向するようにする。この時、角度計の傾斜センサ15が作動しており、その計測出力は、前記作業台船41上の表示器に送信される。オペレータは前記表示器の傾斜角度を見ながらクレーン23を操作して、フック30a、30bの垂直方向の位置を微調整し、水中ポンプユニット20の傾斜角度を調整する。なお、ノズル19の位置(深さ)は、前記小型ブイ52を目視することにより、確認することが出来る。
船員24が水中ポンプユニット20の制御盤54を操作して水中ポンプ5及びシリンダ14を起動させると、水は該ポンプ5により汲み上げられ、通水管5に吐き出された後ベント管6に入り、流れ方向を変えられながらフレキシブルホース7から放出され、噴水流Wとなって水底堆積物17の背後に衝突する。そうすると、前記水底堆積物17の一部は、前記噴水流Wに乗って移動し、落込み溝Sに落下する。
前述のように、水中ポンプユニット20の吐出す水流を堆積物17に当てるので、該堆積物17がホース7、ノズル19に入り込むことはない。そのため、メンテナンスが楽であり、作業スピードの向上を図ることができる。又、ポンプ運転中は、潜水士が水中ポンプユニット20に近づく必要がないので、該潜水士が危険に晒されることはない。
又、前記ホース振り機構12のシリンダ14の駆動によりヘッドアーム12bが左右(水平方向)に回転するので、該ヘッドアーム12bに連結されているフレキシブルホース7も同方向に回転する。このように前記フレキシブルホース7を回転させることにより、浚渫作業を効率よく行うことが出来る。前記ホース7の回転角度θは、60度以内が望ましい。それは、前記回転角度が60度を超えると、吐出しの反力により水中ポンプイユニット20が、吊り上げの点を中心としたモーメントを受け、大きく振れるからである。
本実施形態では、吐出し口径を200Aにしているので、効率よく水底堆積物を移動させることができる。以下、この点について説明する。
水中における噴水流は、静止している周囲の水と流れている部分の境界は、乱流となりキャビティ等も発生するが、ノズル口径を小さくし、吐出し圧力が高い(流速が著しく早い)程、流れ中央層部分の割合が減少する。
現実にハイウォシャの高圧(50kg/cm2〜150kg/cm2)、高速流(20m/s〜40m/s)で水中の堆積物に噴射すると、流れの周囲はキャビティ等で攪拌され、放射状の放射パターンとなるため、周囲の堆積物は拡散され濁り易くなる。また、上部に拡散された堆積物が流れ、ポンプ後方及び横方向に戻ってくることがあるので、作業能率が低下する。
そこで、本件特許出願人は、作業能率を向上させるため、前記流速及び吐出し口径について実験研究したところ、高速流(5m/s〜12m/s)、吐出し口径が200A以上の場合(「大径」という)が、堆積物の移動量が多くなるとともに、水の濁りが少なくなるので、効率よく浚渫作業を行うことが出来ることがわかった。
本実施形態では、上記知見に基づいて、フレキシブルホース7の吐出し口径を200A(大径)に形成したので、水流は層流になり、堆積土砂の巻き上がり、散乱が少なく、水面における水の濁りはほとんど確認できない状態となる。
前記小型ブイ52の位置により水深を確認しながら、水中ポンプユニット20にて大まかに水底堆積物17を掘削する。掘削後、潜水士又は小型ボート(船外機)等に調査作業員を乗せ、水深(堆積量)を実測する。
水深が浅い場所(堆積物が残っている場所)には、竹55を水深の目印として入れておく。この竹55の下端部には、錘56が結ばれている紐が連結されている。前記錘56は、前記堆積物17に着地し、その堆積量の変化によりその位置が変化し、前記竹55の水面突出量が変化するので、水底堆積物17の残量を知ることができる。前記竹55の周囲を再度水中ポンプユニット20で再掘削する。
以上の行程を繰り返し、規定の水深となるように掘削し、水底堆積物17を落込み溝Sに集める。
前記水底堆積物17を落込み溝Sに収集したら、前記落込み溝S近傍に浚渫船を移動させ、該溝S内の水底堆積物17を浚渫する。この落込み溝Sに堆積物を集めると、掻き出した堆積物17の拡散を防ぎ、通常(クラブバケット+浚渫船)浚渫での浚渫の効率を向上させることができる。
なお、浚渫作業終了後には、前記行程と逆の行程を行って水中ポンプユニト20を作業開始前の状態に戻す。
この発明は、水中ポンプユニットから噴出される水流により、比較的柔らかい層(腐泥、堆積上部の締まっていない層)の堆積物を除去するものであり、自然水域において利用することは、勿論可能であるが、特に、前記浚渫障害水域で用いる場合に顕著な効果を奏する。
浚渫障害水域での利用
堆積物の上部に構造物がある場合には、水上構造物の下部(水中)は根固め(捨石、ブロック、コンクリート等によるもの)が施されており、その上の堆積物を通常の浚渫船等で除去しようとすると、根固めを傷つけてしまうが、この発明を用いることにより、根固めを傷つける事無く、堆積物を構造物外へ排除することが可能となる。
本発明の適用例は、次の通りである。
(1)桟橋等海洋構造物下部の水底堆積物の除去。
(2)運河、河川等の水門こう室内清掃。
前記こう室内は、側面、下面ともにコンクリートのため、通常の浚渫方法では、浚渫困難である。
(3)護岸築造公示における地盤改良後の表面清掃。
産廃処分場等の水密性が必要とされる護岸において、地盤改良後コンクリートを打設し、シール材を敷設し、ケーソンを設置する工法があるが、その際、地盤改良後のコンクリート打設前の堆積物の除去を行う。
1 固定フレーム
2 大型水中ポンプ
5 通水管
9 シリンダベース
11 環状ホースガイド
12 ホース振り機構
14 シリンダ
15 傾斜センサ
17 水底堆積物
20 水中ポンプユニット
23 クレーン
50 浚渫障害水域

Claims (12)

  1. 浚渫障害水域の水底に堆積した水底堆積物を撤去する浚渫方法において、
    前記浚渫障害水域外の水底に収集部を設ける行程と、
    前記水底堆積物に水中ポンプユニットのノズルを向け、該ノズルから噴射する水流により、前記水底堆積物を前記収集部に移動させる浚渫準備行程と、
    前記収集部の水底堆積物を浚渫船により撤去する浚渫行程と、
    を備えていることを特徴とする浚渫方法。
  2. 前記収集部は、落込み溝であることを特徴とする請求項1記載の浚渫方法。
  3. 前記水中ポンプユニットのノズルは、U字状に形成され、その先端には、ホースが連結され、該ホースは、前記水底堆積物の奥側から前記収集部に向かって水流を噴射させることを特徴とする請求項1記載の浚渫方法。
  4. 前記ホースは、ホース振り機構により左右に振られることを特徴とする請求項3記載の浚渫方法。
  5. 前記水中ポンプユニットは、作業台船に配設され、主フック及び副フックを備えたクレーンにより吊られて位置決めされており、前記両フックの垂直方向の位置の調整によりホースの噴射角度が調整されることを特徴とする請求項1記載の浚渫方法。
  6. 前記水中ポンプは、前記作業台船のウインチのワイヤに固定されていることを特徴とする請求項5記載の浚渫方法。
  7. 前記水底堆積物は、桟橋等海岸構造物下部、運河、河川等の水門こう室、護岸築造工事における地盤改良後の表面、に堆積していることを特徴とする請求項1記載の浚渫方法。
  8. 水底に堆積した水底堆積物を水流により移動させる、水中ポンプユニットを備えた浚渫装置において、
    前記水中ポンプユニットは、水中ポンプと、該水中ポンプの吐出し口に接続された通水管と、該通水管の出口に接続されたU字状のノズルと、該ノズルの出口に連結されたホースと、を備えていることを特徴とする浚渫装置。
  9. 前記ホースの出口側に挿着された環状ホースガイドと、前記ホースガイドを左右に振るホース振り機構と、を備えていることを特徴とする請求項8記載の浚渫装置。
  10. 前記ホース振り機構は、前記ノズルに固定されているシリンダベースと、該シリンダベースにブラケットを介して接続されているシリンダと、基端部がピンにより前記シリンダベースに回動自在に固定され、その自由端部が連結部材を介して前記環状ホースガイドに連結されているヘッドアームと、前記シリンダのピストンに連結され、前記ヘッドアームを回動させるピストンアームと、を備えていることを特徴とする請求項9記載の浚渫装置。
  11. 前記シリンダベースには、傾斜センサが配設されていることを特徴とする請求項10記載の浚渫装置。
  12. 前記ホースは、フレキシブルホースであることを特徴とする請求項8、9、10、又は、11記載の浚渫装置。
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