JP2003342781A - ストライプめっき用金属条、ストライプめっき条及びストライプめっき方法 - Google Patents
ストライプめっき用金属条、ストライプめっき条及びストライプめっき方法Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 エンドレスマスキングベルトの走行時の横方
向位置のばらつきなどがあっても、金属条に部分金めっ
きを高精度にて且つ高品質にて行なうことができ、ニッ
ケルバリア領域の確実な形成が可能であり、電子部品の
小型化に対応することのできるストライプめっき用金属
条、ストライプめっきが施されたストライプめっき条、
及び、ストライプめっき方法を提供する。 【解決手段】 ストライプめっきがなされるストライプ
めっき用金属条1は、そのめっき必要部の金属条端縁角
部に面取り4bを有する。
向位置のばらつきなどがあっても、金属条に部分金めっ
きを高精度にて且つ高品質にて行なうことができ、ニッ
ケルバリア領域の確実な形成が可能であり、電子部品の
小型化に対応することのできるストライプめっき用金属
条、ストライプめっきが施されたストライプめっき条、
及び、ストライプめっき方法を提供する。 【解決手段】 ストライプめっきがなされるストライプ
めっき用金属条1は、そのめっき必要部の金属条端縁角
部に面取り4bを有する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子部品であるコ
ネクタなどの各種端子、ICリードフレームなどのリー
ド材などに用いられる金属条であって、金、半田などの
ストライプめっきが施されるストライプめっき用金属
条、ストライプめっきが施されたストライプめっき条、
及び、ストライプめっき方法に関するものである。
ネクタなどの各種端子、ICリードフレームなどのリー
ド材などに用いられる金属条であって、金、半田などの
ストライプめっきが施されるストライプめっき用金属
条、ストライプめっきが施されたストライプめっき条、
及び、ストライプめっき方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品であるコネクタなどの各
種端子或はICリードフレームなどのリード材などを製
造するためには、例えば黄銅、バネ用りん青銅のような
銅合金などからなる金属条を用い、この金属条をプレス
成形加工し、雄及び雌の連続端子が形成される。
種端子或はICリードフレームなどのリード材などを製
造するためには、例えば黄銅、バネ用りん青銅のような
銅合金などからなる金属条を用い、この金属条をプレス
成形加工し、雄及び雌の連続端子が形成される。
【0003】つまり、図7に、電子部品であるコネクタ
などの各種端子を製造するための、従来使用されている
金属条、即ち、ストライプめっき金属条の一例を示す。
本例に示すプレス成形加工後の金属条1は、長手方向に
連続したキャリヤ部2を有し、このキャリヤ部2には、
キャリヤ部2に対して直交するようにして、且つ、所定
の間隔(G)にて互に離間して端子3が形成されてお
り、また、本例では、この端子3に直交する形で、半田
付けを行う連結部4が形成されている。
などの各種端子を製造するための、従来使用されている
金属条、即ち、ストライプめっき金属条の一例を示す。
本例に示すプレス成形加工後の金属条1は、長手方向に
連続したキャリヤ部2を有し、このキャリヤ部2には、
キャリヤ部2に対して直交するようにして、且つ、所定
の間隔(G)にて互に離間して端子3が形成されてお
り、また、本例では、この端子3に直交する形で、半田
付けを行う連結部4が形成されている。
【0004】このようなプレス成形された金属条1は、
キャリヤ部2が駆動装置に係合駆動されることにより、
連続してめっき設備へと供給される。
キャリヤ部2が駆動装置に係合駆動されることにより、
連続してめっき設備へと供給される。
【0005】金属条1にNi或はPd−Niなどにて下
地めっき(単に「ニッケルめっき」という。)をした
後、この金属条1の長手方向にストライプ状に、即ち、
端子先端接点部5には長さLA領域に金或は金−コバル
ト合金などの接点用めっきが施される。また、例えば、
端子3に対して直交する連結部4の一部は半田付け部6
として利用されるので、キャリア部2に対向する側にお
いて幅WS、長さLSにわたる領域に半田付け用めっ
き、例えば、金フラッシュめっき、或いは、錫、錫合金
めっき等のめっきが施される。
地めっき(単に「ニッケルめっき」という。)をした
後、この金属条1の長手方向にストライプ状に、即ち、
端子先端接点部5には長さLA領域に金或は金−コバル
ト合金などの接点用めっきが施される。また、例えば、
端子3に対して直交する連結部4の一部は半田付け部6
として利用されるので、キャリア部2に対向する側にお
いて幅WS、長さLSにわたる領域に半田付け用めっ
き、例えば、金フラッシュめっき、或いは、錫、錫合金
めっき等のめっきが施される。
【0006】コネクタなどの電子部品の小型化に伴い、
このようなストライプめっきにおいて、例えば、領域L
Sの半田付け用の金フラッシュめっきと、領域LAの接
点用の金めっきとの間隔LGが狭くなり、実装時、半田
付け用金フラッシュめっき(領域LS)の溶融半田が接
点用金めっき(領域LA)まで達してしまう、所謂、
「半田の吸いあがり現象」が顕在化してきた。これが起
こると、領域LAの接点用金めっき上に半田がつき接点
電気特性が劣ってしまう。
このようなストライプめっきにおいて、例えば、領域L
Sの半田付け用の金フラッシュめっきと、領域LAの接
点用の金めっきとの間隔LGが狭くなり、実装時、半田
付け用金フラッシュめっき(領域LS)の溶融半田が接
点用金めっき(領域LA)まで達してしまう、所謂、
「半田の吸いあがり現象」が顕在化してきた。これが起
こると、領域LAの接点用金めっき上に半田がつき接点
電気特性が劣ってしまう。
【0007】そこで、領域LSの半田付け用金フラッシ
ュめっきと、領域LAの接点用金めっきとの間の領域L
Gに金めっきがつかずニッケルめっきが露出した、所
謂、「ニッケルバリア」の必要性が高まっている。この
ようなニッケルバリア領域7(領域LG)は金めっきが
ないため溶融半田がのらず、半田付け用金めっき上の溶
融半田が接点まで流れることを防止できる。
ュめっきと、領域LAの接点用金めっきとの間の領域L
Gに金めっきがつかずニッケルめっきが露出した、所
謂、「ニッケルバリア」の必要性が高まっている。この
ようなニッケルバリア領域7(領域LG)は金めっきが
ないため溶融半田がのらず、半田付け用金めっき上の溶
融半田が接点まで流れることを防止できる。
【0008】従来、金めっき位置規格に対しては、めっ
き製造上のめっき位置のバラツキを考慮して金めっき位
置を広げることが行われている。
き製造上のめっき位置のバラツキを考慮して金めっき位
置を広げることが行われている。
【0009】一方、ニッケルバリアとして必要な幅(即
ち、領域LGの距離)については必ずしも明確ではない
が、最低でも0.1mmは必要と言われている。したが
って、金めっき位置のバラツキが大きいほど金めっき位
置を広げなければならず、ニッケルバリア領域LGを
0.1mm以上形成するとなると両金めっき位置の規格
の間隔が広いものでないと適用できないことになる。
ち、領域LGの距離)については必ずしも明確ではない
が、最低でも0.1mmは必要と言われている。したが
って、金めっき位置のバラツキが大きいほど金めっき位
置を広げなければならず、ニッケルバリア領域LGを
0.1mm以上形成するとなると両金めっき位置の規格
の間隔が広いものでないと適用できないことになる。
【0010】つまり、両金めっき位置規格の間隔の狭い
ものでその間隔内にニッケルバリア領域LGを形成する
には金めっき位置のバラツキを小さくし規格より広げる
余分な金めっき位置を最小化しなければならない。
ものでその間隔内にニッケルバリア領域LGを形成する
には金めっき位置のバラツキを小さくし規格より広げる
余分な金めっき位置を最小化しなければならない。
【0011】具体的には、両金めっき位置の規格の間隔
が1mm以下のものでは、0.1mmのニッケルバリア
領域LGを形成するためにはそれぞれの金めっき位置の
バラツキの範囲は0.45mm以下に抑えなければなら
ない。
が1mm以下のものでは、0.1mmのニッケルバリア
領域LGを形成するためにはそれぞれの金めっき位置の
バラツキの範囲は0.45mm以下に抑えなければなら
ない。
【0012】従来、図7に示すような金属条1にて、半
田付け部6に金フラッシュめっきを施すには、図6に示
すような、回転ドラム101とエンドレスマスキングベ
ルト104を使って部分めっきする、所謂「ドラム法」
が採用されている。
田付け部6に金フラッシュめっきを施すには、図6に示
すような、回転ドラム101とエンドレスマスキングベ
ルト104を使って部分めっきする、所謂「ドラム法」
が採用されている。
【0013】ドラム法は、図7に示すように、金めっき
槽100中に回転ドラム101と電極102を配置し、
槽中にはめっき液103が収容され、又、回転ドラム1
01の回りにエンドレスマスキングベルト104を巻回
し、回転ドラム101とマスキングベルト104の間に
金属条1を供給して部分めっきする。
槽100中に回転ドラム101と電極102を配置し、
槽中にはめっき液103が収容され、又、回転ドラム1
01の回りにエンドレスマスキングベルト104を巻回
し、回転ドラム101とマスキングベルト104の間に
金属条1を供給して部分めっきする。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ドラム
法にて半田付け部6、即ち、連結部4に金フラッシュめ
っきを施すに際して、めっき位置の範囲を0.45mm
以下に抑えたとしても、マスキング部から金めっき液が
浸入して金めっき部で極薄い「金めっきにじみ」を生じ
る。また、エンドレスマスキングベルトの走行時の横方
向位置のばらつきなどにても、金フラッシュめっき位置
が変動する。
法にて半田付け部6、即ち、連結部4に金フラッシュめ
っきを施すに際して、めっき位置の範囲を0.45mm
以下に抑えたとしても、マスキング部から金めっき液が
浸入して金めっき部で極薄い「金めっきにじみ」を生じ
る。また、エンドレスマスキングベルトの走行時の横方
向位置のばらつきなどにても、金フラッシュめっき位置
が変動する。
【0015】つまり、本発明者らの知る限りにおいて、
現状では、領域LSの半田付け用金フラッシュめっき
と、領域LAの接点用金めっき位置間隔LGが狭いもの
に対し、量産レベルでニッケルバリア形成を保証できる
方法はない。
現状では、領域LSの半田付け用金フラッシュめっき
と、領域LAの接点用金めっき位置間隔LGが狭いもの
に対し、量産レベルでニッケルバリア形成を保証できる
方法はない。
【0016】従って、本発明の目的は、エンドレスマス
キングベルトの走行時の横方向位置のばらつきなどがあ
っても、金属条に部分金めっきを高精度にて且つ高品質
にて行なうことができ、ニッケルバリア領域の確実な形
成が可能であり、電子部品の小型化に対応することので
きるストライプめっき用金属条、ストライプめっきが施
されたストライプめっき条、及び、ストライプめっき方
法を提供することである。
キングベルトの走行時の横方向位置のばらつきなどがあ
っても、金属条に部分金めっきを高精度にて且つ高品質
にて行なうことができ、ニッケルバリア領域の確実な形
成が可能であり、電子部品の小型化に対応することので
きるストライプめっき用金属条、ストライプめっきが施
されたストライプめっき条、及び、ストライプめっき方
法を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
ストライプめっき用金属条、ストライプめっきが施され
たストライプめっき条、及び、ストライプめっき方法に
て達成される。要約すれば、第1の本発明は、ストライ
プめっきがなされるストライプめっき用金属条であっ
て、めっき必要部の金属条端縁角部に面取りを施すこと
を特徴とするストライプめっき用金属条である。一実施
態様によると、前記金属条は、長手方向に連続したキャ
リヤ部と、前記キャリヤ部に対して直交するようにし
て、且つ、所定の間隔(G)にて互に離間して接続され
た端子と、そして半田付けを行う連結部とを有し、前記
連結部の端縁角部に、所定の長さ(LS)にわたり面取
りを施す。他の実施態様によると、前記金属条の厚さを
T(mm)、面取り部における面取り幅をA(mm)、
面取り深さをB(mm)とし、前記連結部における必要
めっき部の、前記連結部端面からの距離をWS(mm)
とすると、 A/WS≧1/5 B/T≧1/10 である。
ストライプめっき用金属条、ストライプめっきが施され
たストライプめっき条、及び、ストライプめっき方法に
て達成される。要約すれば、第1の本発明は、ストライ
プめっきがなされるストライプめっき用金属条であっ
て、めっき必要部の金属条端縁角部に面取りを施すこと
を特徴とするストライプめっき用金属条である。一実施
態様によると、前記金属条は、長手方向に連続したキャ
リヤ部と、前記キャリヤ部に対して直交するようにし
て、且つ、所定の間隔(G)にて互に離間して接続され
た端子と、そして半田付けを行う連結部とを有し、前記
連結部の端縁角部に、所定の長さ(LS)にわたり面取
りを施す。他の実施態様によると、前記金属条の厚さを
T(mm)、面取り部における面取り幅をA(mm)、
面取り深さをB(mm)とし、前記連結部における必要
めっき部の、前記連結部端面からの距離をWS(mm)
とすると、 A/WS≧1/5 B/T≧1/10 である。
【0018】第2の本発明は、上記ストライプめっき用
金属条を用いて、全体にニッケルメッキを施し、その
後、前記端子の先端の接点部領域(LA)には接点用め
っきを施し、前記連結部の前記面取りが施された半田付
け部領域には半田付け用めっきを施し、前記接点用めっ
きと前記半田付け用めっきとの間の領域にニッケルバリ
ア領域を形成したことを特徴とするストライプめっき条
である。一実施態様によると、前記接点用めっきは、金
めっき、或いは、金−コバルト合金めっきとされ、前記
半田付け用めっきは、金フラッシュめっき、又は、錫若
しくは錫合金めっきとされる。
金属条を用いて、全体にニッケルメッキを施し、その
後、前記端子の先端の接点部領域(LA)には接点用め
っきを施し、前記連結部の前記面取りが施された半田付
け部領域には半田付け用めっきを施し、前記接点用めっ
きと前記半田付け用めっきとの間の領域にニッケルバリ
ア領域を形成したことを特徴とするストライプめっき条
である。一実施態様によると、前記接点用めっきは、金
めっき、或いは、金−コバルト合金めっきとされ、前記
半田付け用めっきは、金フラッシュめっき、又は、錫若
しくは錫合金めっきとされる。
【0019】第3の本発明は、上記金属条の全体にニッ
ケルメッキを施した後に、回転ドラムと、この回転ドラ
ムの回りに巻回されて走行するエンドレスマスキングベ
ルトとの間に前記金属条を供給してめっき必要部に部分
めっきするストライプメッキ方法であって、前記面取り
が施された金属条端縁角部を前記エンドレスマスキング
ベルトにて覆い、前記回転ドラムと前記面取り部との
間、及び、前記エンドレスマスキングベルトと前記面取
り部との間に形成された隙間から金めっき液を前記金属
条表面へと浸入させ、金属条のめっき必要部表面に金め
っきを施すことを特徴とするストライプめっき方法であ
る。
ケルメッキを施した後に、回転ドラムと、この回転ドラ
ムの回りに巻回されて走行するエンドレスマスキングベ
ルトとの間に前記金属条を供給してめっき必要部に部分
めっきするストライプメッキ方法であって、前記面取り
が施された金属条端縁角部を前記エンドレスマスキング
ベルトにて覆い、前記回転ドラムと前記面取り部との
間、及び、前記エンドレスマスキングベルトと前記面取
り部との間に形成された隙間から金めっき液を前記金属
条表面へと浸入させ、金属条のめっき必要部表面に金め
っきを施すことを特徴とするストライプめっき方法であ
る。
【0020】本発明のストライプめっき方法において、
一実施態様によると、前記金属条は、長手方向に連続し
たキャリヤ部と、前記キャリヤ部に対して直交するよう
にして、且つ、所定の間隔(G)にて互に離間して接続
された端子と、そして半田付けを行う連結部とを有し、
前記連結部の端縁角部に、所定の長さ(LS)にわたっ
て面取りを施し、前記エンドレスマスキングベルトは、
前記連結部及び前記端子部を全て覆い、前記エンドレス
マスキングベルトと隣接して配置された他のエンドレス
マスキングベルトにより前記キャリヤ部を覆い、前記両
エンドレスマスキングベルトは、前記キャリア部と前記
連結部との間の領域にて、所定距離(S)の間隔を置い
て配置される。他の実施態様によると、前記金属条の厚
さをT(mm)、面取り部における面取り幅をA(m
m)、面取り深さをB(mm)とし、前記連結部におけ
る必要めっき部の、前記連結部端面からの浸入距離をW
S(mm)とすると、 A/WS≧1/5 B/T≧1/10 である。他の実施態様によると、前記金メッキは、半田
付け用めっきであり、前記半田付け用メッキは、金フラ
ッシュめっき、又は、錫若しくは錫合金めっきとし得
る。
一実施態様によると、前記金属条は、長手方向に連続し
たキャリヤ部と、前記キャリヤ部に対して直交するよう
にして、且つ、所定の間隔(G)にて互に離間して接続
された端子と、そして半田付けを行う連結部とを有し、
前記連結部の端縁角部に、所定の長さ(LS)にわたっ
て面取りを施し、前記エンドレスマスキングベルトは、
前記連結部及び前記端子部を全て覆い、前記エンドレス
マスキングベルトと隣接して配置された他のエンドレス
マスキングベルトにより前記キャリヤ部を覆い、前記両
エンドレスマスキングベルトは、前記キャリア部と前記
連結部との間の領域にて、所定距離(S)の間隔を置い
て配置される。他の実施態様によると、前記金属条の厚
さをT(mm)、面取り部における面取り幅をA(m
m)、面取り深さをB(mm)とし、前記連結部におけ
る必要めっき部の、前記連結部端面からの浸入距離をW
S(mm)とすると、 A/WS≧1/5 B/T≧1/10 である。他の実施態様によると、前記金メッキは、半田
付け用めっきであり、前記半田付け用メッキは、金フラ
ッシュめっき、又は、錫若しくは錫合金めっきとし得
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るストライプめ
っき用金属条、ストライプめっきが施されたストライプ
めっき条、及び、ストライプめっき方法を図面に則して
更に詳しく説明する。
っき用金属条、ストライプめっきが施されたストライプ
めっき条、及び、ストライプめっき方法を図面に則して
更に詳しく説明する。
【0022】本発明の特徴は、図6を参照して先に説明
した、回転ドラム101とエンドレスマスキングベルト
104を用いたドラム法により、金属条の所定領域に、
部分めっきを、高精度にて、且つ、高品質にて施すこと
にある。従って、本発明によれば、金属条の所望領域に
確実にニッケルバリア領域を形成することができ、電子
部品の小型化を達成し得る。
した、回転ドラム101とエンドレスマスキングベルト
104を用いたドラム法により、金属条の所定領域に、
部分めっきを、高精度にて、且つ、高品質にて施すこと
にある。従って、本発明によれば、金属条の所望領域に
確実にニッケルバリア領域を形成することができ、電子
部品の小型化を達成し得る。
【0023】本実施例にてストライプめっき用金属条
は、図7に示す金属条1と同様のものとされる。
は、図7に示す金属条1と同様のものとされる。
【0024】つまり、金属条1は、プレス成形加工後に
おいて、長手方向に連続したキャリヤ部2と、このキャ
リヤ部2に対して直交して形成され、且つ、所定の間隔
(G)にて互に離間して形成された端子3とを有する。
さらに、金属条1には、連結部4が形成されている。連
結部4は、端子3に接続された半田付け部6を有する。
おいて、長手方向に連続したキャリヤ部2と、このキャ
リヤ部2に対して直交して形成され、且つ、所定の間隔
(G)にて互に離間して形成された端子3とを有する。
さらに、金属条1には、連結部4が形成されている。連
結部4は、端子3に接続された半田付け部6を有する。
【0025】ただ、本発明の金属条1は、図2に示すよ
うに、連結部4の形状において、図7に示す従来の金属
条1とは大きく異なる。
うに、連結部4の形状において、図7に示す従来の金属
条1とは大きく異なる。
【0026】つまり、本発明の特徴によれば、図2に示
すように、金属条1の連結部4のキャリヤ2側に対向し
た側の端面4aは、その連結部4の長手方向に沿った、
且つ、上下対向した両端縁角部に面取り4bが施され
る。
すように、金属条1の連結部4のキャリヤ2側に対向し
た側の端面4aは、その連結部4の長手方向に沿った、
且つ、上下対向した両端縁角部に面取り4bが施され
る。
【0027】面取りの方法は限定されるものではない
が、一方法として図3(A)に示すように、上プレス型
11及び下プレス型12により、金属条1の連結部4の
キャリヤ2側に対向した両端縁角部を、必要とされるめ
っき領域長さLS(図7参照)にわたって押圧プレス加
工するのが好適である。面取り部4bは、図示するよう
に直線状である必要はなく、湾曲していても構わない。
が、一方法として図3(A)に示すように、上プレス型
11及び下プレス型12により、金属条1の連結部4の
キャリヤ2側に対向した両端縁角部を、必要とされるめ
っき領域長さLS(図7参照)にわたって押圧プレス加
工するのが好適である。面取り部4bは、図示するよう
に直線状である必要はなく、湾曲していても構わない。
【0028】このプレス加工により、連結部の上下対向
した両端縁角部には、図3(B)に示すように、面取り
4bが施される。
した両端縁角部には、図3(B)に示すように、面取り
4bが施される。
【0029】本実施例によれば、上記構成の金属条1
は、下地めっきとして厚さ1〜2μmにてニッケルめっ
きをした後、接点部5には長さLA領域に金或は金−コ
バルト合金などの接点用めっき、即ち、金めっきが施さ
れる。また、連結部4の半田付け部6として利用される
領域には、キャリア部2に対向する側において幅WS、
長さLSにわたり半田付け用めっき、例えば、金フラッ
シュめっき、或いは、錫、錫合金めっき等のめっきが施
される。
は、下地めっきとして厚さ1〜2μmにてニッケルめっ
きをした後、接点部5には長さLA領域に金或は金−コ
バルト合金などの接点用めっき、即ち、金めっきが施さ
れる。また、連結部4の半田付け部6として利用される
領域には、キャリア部2に対向する側において幅WS、
長さLSにわたり半田付け用めっき、例えば、金フラッ
シュめっき、或いは、錫、錫合金めっき等のめっきが施
される。
【0030】次に、金属条1に、金フラッシュめっき、
或いは、錫、錫合金めっき等のめっき(以後単に「部分
金めっき」という。)を施す工程について説明する。
或いは、錫、錫合金めっき等のめっき(以後単に「部分
金めっき」という。)を施す工程について説明する。
【0031】ニッケルめっき及び接点用めっきが施され
た金属条1は、本発明では、ドラム法により金属条1の
半田付け部6に部分金めっきが施される。
た金属条1は、本発明では、ドラム法により金属条1の
半田付け部6に部分金めっきが施される。
【0032】ドラム法は、当業者には周知であるので、
詳しい説明は省略するが、図7に示すように、金めっき
槽100中に回転ドラム101と電極102を配置し、
槽中にはめっき液103が収容され、又、回転ドラム1
01の回りにエンドレスマスキングベルト104を巻回
し、回転ドラム101とマスキングベルト104の間に
金属条1を供給して部分的に金めっきする。
詳しい説明は省略するが、図7に示すように、金めっき
槽100中に回転ドラム101と電極102を配置し、
槽中にはめっき液103が収容され、又、回転ドラム1
01の回りにエンドレスマスキングベルト104を巻回
し、回転ドラム101とマスキングベルト104の間に
金属条1を供給して部分的に金めっきする。
【0033】本実施例によれば、図1及び図2に示すよ
うに、金属条1に部分金めっきを施すに際して、エンド
レスマスキングベルト104は、連結部4及び端子部3
を全て覆う第1のエンドレスマスキングベルト104a
と、キャリヤ部2を覆う第2のエンドレスマスキングベ
ルト104bとにて構成され、両ベルト104a、10
4bは、キャリア部2と連結部4との間の領域にて、所
定距離、通常0.5〜3mmの間隔(S)を置いて配置
される。通常、エンドレスマスキングベルト104a、
104bの走行時の横方向へのバラツキは、±0.2m
mとされるので、両ベルト間にこの距離間隔(S)を設
けることにより、両ベルト104a、104bの隣接端
縁が衝接したり、互いに重なり合うことはない。
うに、金属条1に部分金めっきを施すに際して、エンド
レスマスキングベルト104は、連結部4及び端子部3
を全て覆う第1のエンドレスマスキングベルト104a
と、キャリヤ部2を覆う第2のエンドレスマスキングベ
ルト104bとにて構成され、両ベルト104a、10
4bは、キャリア部2と連結部4との間の領域にて、所
定距離、通常0.5〜3mmの間隔(S)を置いて配置
される。通常、エンドレスマスキングベルト104a、
104bの走行時の横方向へのバラツキは、±0.2m
mとされるので、両ベルト間にこの距離間隔(S)を設
けることにより、両ベルト104a、104bの隣接端
縁が衝接したり、互いに重なり合うことはない。
【0034】本発明者らの研究実験の結果によれば、こ
のように、連結部4の角部に面取り4bを設けた金属条
1をエンドレスマスキングベルト104aによりマスキ
ングして金フラッシュめっきなどを施した場合には、図
2に示すように、回転ドラム101と面取り部4bとの
間、及び、エンドレスマスキングベルト104aと面取
り部4bとの間に形成された隙間から金めっき液が連結
部4表面へと浸入し、図4に示すように、連結部4の表
面にも端面4aから距離WSにわたって金めっきが付く
ことを見出した。
のように、連結部4の角部に面取り4bを設けた金属条
1をエンドレスマスキングベルト104aによりマスキ
ングして金フラッシュめっきなどを施した場合には、図
2に示すように、回転ドラム101と面取り部4bとの
間、及び、エンドレスマスキングベルト104aと面取
り部4bとの間に形成された隙間から金めっき液が連結
部4表面へと浸入し、図4に示すように、連結部4の表
面にも端面4aから距離WSにわたって金めっきが付く
ことを見出した。
【0035】図5は、上記実施例にて説明したストライ
プめっき法にて金属条1に金フラッシュめっきを施した
後の金属条1(即ち、ストライプめっき条1A)を示
す。
プめっき法にて金属条1に金フラッシュめっきを施した
後の金属条1(即ち、ストライプめっき条1A)を示
す。
【0036】図5からも理解されるように、連結部4に
て金めっきを必要としない領域、即ち、長さLSとされ
るめっき必要部6以外の領域においては面取りが施され
ていないので、角部のエッジ効果により金めっき液は、
回転ドラム101と金属条1との間、及び、エンドレス
マスキングベルト104aと金属条1との間には浸入せ
ず、金めっきは付かない。一方、連結部4の角部に面取
り4bを施した領域、即ち、めっき必要部6には金めっ
きが付いている。更には、両エンドレスマスキングベル
ト104a、104bが隣り合った空隙部(S)に対応
して、端子3に金めっき8が施されているが、この部分
は、端子3をキャリア部2から分離するに際して切除さ
れる部分であり、何ら問題はない。
て金めっきを必要としない領域、即ち、長さLSとされ
るめっき必要部6以外の領域においては面取りが施され
ていないので、角部のエッジ効果により金めっき液は、
回転ドラム101と金属条1との間、及び、エンドレス
マスキングベルト104aと金属条1との間には浸入せ
ず、金めっきは付かない。一方、連結部4の角部に面取
り4bを施した領域、即ち、めっき必要部6には金めっ
きが付いている。更には、両エンドレスマスキングベル
ト104a、104bが隣り合った空隙部(S)に対応
して、端子3に金めっき8が施されているが、この部分
は、端子3をキャリア部2から分離するに際して切除さ
れる部分であり、何ら問題はない。
【0037】図5から理解されるように、端子3の先端
接点部領域5と金フラッシュめっきが付着した半田付け
領域6との間には、少なくとも領域LGにおいて、ニッ
ケルバリア領域が形成されている。
接点部領域5と金フラッシュめっきが付着した半田付け
領域6との間には、少なくとも領域LGにおいて、ニッ
ケルバリア領域が形成されている。
【0038】従って、本発明により形成された端子3に
よれば、ニッケルバリア領域LGが明確に形成されるこ
とから、半田付け作業時に、半田が半田付け領域6から
先端接点部5に流れることが有効に防止される。即ち、
本発明の端子3には、所謂、半田の吸いあがり現象は見
られない。
よれば、ニッケルバリア領域LGが明確に形成されるこ
とから、半田付け作業時に、半田が半田付け領域6から
先端接点部5に流れることが有効に防止される。即ち、
本発明の端子3には、所謂、半田の吸いあがり現象は見
られない。
【0039】上述にて理解されるように、本実施例のス
トライプめっき法によれば、金属条1の寸法が変わって
も、単に両ベルト104a、104bの間隔(S)を調
整するだけで良く、汎用性があり、作業性に優れてい
る。
トライプめっき法によれば、金属条1の寸法が変わって
も、単に両ベルト104a、104bの間隔(S)を調
整するだけで良く、汎用性があり、作業性に優れてい
る。
【0040】本発明者らの研究実験の結果、金属条連結
部4の面取り形状寸法と、金属条1における金めっき付
着領域6との関係は、次の通りであることが分かった。
図4にストライプめっきが施されたストライプめっき条
1Aの連結部4部分を示す。
部4の面取り形状寸法と、金属条1における金めっき付
着領域6との関係は、次の通りであることが分かった。
図4にストライプめっきが施されたストライプめっき条
1Aの連結部4部分を示す。
【0041】図4を参照して、いま、金属条1の厚さを
T(mm)、面取り部4bの面取り量、即ち、連結部端
面4aからの面取り長さをA(mm)、連結部表面から
の面取り深さをB(mm)、金めっきの付着量、即ち、
連結部端面4aからの浸入距離をWS(mm)とする
と、 A/WS≧1/5 B/T≧1/10 である。A/WSが1/5より小さい場合、また、B/
Tが1/10より小さい場合には、めっきされる部位の
面積が狭く、半田付けが狭くなり、十分な半田接合強度
が得られない、といった問題がある。
T(mm)、面取り部4bの面取り量、即ち、連結部端
面4aからの面取り長さをA(mm)、連結部表面から
の面取り深さをB(mm)、金めっきの付着量、即ち、
連結部端面4aからの浸入距離をWS(mm)とする
と、 A/WS≧1/5 B/T≧1/10 である。A/WSが1/5より小さい場合、また、B/
Tが1/10より小さい場合には、めっきされる部位の
面積が狭く、半田付けが狭くなり、十分な半田接合強度
が得られない、といった問題がある。
【0042】つまり、上記式を満足することにより、半
田付け用金フラッシュめっき必要領域6に、即ち、浸入
距離WSにわたって金めっきが付くことが確認された。
田付け用金フラッシュめっき必要領域6に、即ち、浸入
距離WSにわたって金めっきが付くことが確認された。
【0043】なお、本発明の作用効果を実証するために
以下の実験を行った。表1に実験結果を示す。
以下の実験を行った。表1に実験結果を示す。
【0044】実験では、厚さ(T)0.2mm、幅
(W)25mmのばね用リン青銅とされるストライプめ
っき用金属条、即ち、コネクタ用プレス材を用い、プレ
ス加工により作製した、図7に示す形状の金属条を使用
した。なお、連結部4の幅(w)は、1.0mm、半田
付け部6の幅(WS)は0.8mmであった。
(W)25mmのばね用リン青銅とされるストライプめ
っき用金属条、即ち、コネクタ用プレス材を用い、プレ
ス加工により作製した、図7に示す形状の金属条を使用
した。なお、連結部4の幅(w)は、1.0mm、半田
付け部6の幅(WS)は0.8mmであった。
【0045】次いで、このプレス加工した金属条1に対
して、図3(A)に示すように、上プレス型11及び下
プレス型12により、金属条1の連結部4のキャリヤ側
に対向した上下対向した両端縁角部に、長さLS=1.
2mmにわたって押圧し、面取りを行い、図3(B)に
示すような面取り部4bを備えた金属条1を作製した。
面取り部4bの面取り量A、Bは表1に示す通りであっ
た。
して、図3(A)に示すように、上プレス型11及び下
プレス型12により、金属条1の連結部4のキャリヤ側
に対向した上下対向した両端縁角部に、長さLS=1.
2mmにわたって押圧し、面取りを行い、図3(B)に
示すような面取り部4bを備えた金属条1を作製した。
面取り部4bの面取り量A、Bは表1に示す通りであっ
た。
【0046】その後、プレス加工された金属条1は、ニ
ッケル(Ni)めっき槽(図示せず)にて全体が厚さ
1.5μmにてニッケルめっきを施した後、通常のドラ
ム法にて、金めっき領域LAに接点用金めっきを0.4
〜0.6μm付けた。
ッケル(Ni)めっき槽(図示せず)にて全体が厚さ
1.5μmにてニッケルめっきを施した後、通常のドラ
ム法にて、金めっき領域LAに接点用金めっきを0.4
〜0.6μm付けた。
【0047】続いて、上述した本発明に従った方法に
て、半田付け用めっき領域LSに、半田付け用金フラッ
シュめっきを0.02〜0.05μm施した。
て、半田付け用めっき領域LSに、半田付け用金フラッ
シュめっきを0.02〜0.05μm施した。
【0048】このようにして作製した、本発明に従った
ストライプめっき条1Aを用いて、半田実装試験の模擬
試験を実施した。即ち、60%錫(Sn)残鉛(Pb)
半田の235℃溶融半田ないに25%ロジンメタノール
フラックスを付けた上記サンプルの連結部4(w×L
S)を数秒浸漬し、この浸漬した部位の半田濡れ性を評
価した。また、いずれの例も接点部の金めっきへの半田
の付着(半田の吸いあがり)現象はなかった。
ストライプめっき条1Aを用いて、半田実装試験の模擬
試験を実施した。即ち、60%錫(Sn)残鉛(Pb)
半田の235℃溶融半田ないに25%ロジンメタノール
フラックスを付けた上記サンプルの連結部4(w×L
S)を数秒浸漬し、この浸漬した部位の半田濡れ性を評
価した。また、いずれの例も接点部の金めっきへの半田
の付着(半田の吸いあがり)現象はなかった。
【0049】表1の結果から、本発明によれば、金属条
1に部分金めっきを高精度且つ高品質にて行い得ること
が分かる。
1に部分金めっきを高精度且つ高品質にて行い得ること
が分かる。
【0050】
【表1】
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のストライ
プめっき用金属条、ストライプめっき条及びストライプ
めっき方法は、ストライプめっきがなされるストライプ
めっき用金属条が、そのめっき必要部の金属条端縁角部
に面取りを施す構成とされるので、エンドレスマスキン
グベルトの走行時の横方向位置のばらつきなどがあって
も、金属条に部分めっきを高精度にて且つ高品質にて行
なうことができ、ニッケルバリア領域の確実な形成が可
能であり、電子部品の小型化に対応することができる。
又、本発明のストライプめっき方法は、種々の寸法の金
属条に対しても作業性良く対応し得る。
プめっき用金属条、ストライプめっき条及びストライプ
めっき方法は、ストライプめっきがなされるストライプ
めっき用金属条が、そのめっき必要部の金属条端縁角部
に面取りを施す構成とされるので、エンドレスマスキン
グベルトの走行時の横方向位置のばらつきなどがあって
も、金属条に部分めっきを高精度にて且つ高品質にて行
なうことができ、ニッケルバリア領域の確実な形成が可
能であり、電子部品の小型化に対応することができる。
又、本発明のストライプめっき方法は、種々の寸法の金
属条に対しても作業性良く対応し得る。
【図1】本発明のストライプめっき方法の一実施例を説
明する図である。
明する図である。
【図2】図1の線II−IIに取った、ストライプめっ
き用金属条の面取り部の形状の一実施例を示す断面図で
ある。
き用金属条の面取り部の形状の一実施例を示す断面図で
ある。
【図3】ストライプめっき用金属条の面取り部形成方法
を説明する工程図である。
を説明する工程図である。
【図4】ストライプめっき用金属条面取り部と、部分金
めっきとの関係を説明する断面図である。
めっきとの関係を説明する断面図である。
【図5】本発明に従ったストライプめっき用金属条の一
実施例を示す平面図である。
実施例を示す平面図である。
【図6】本発明のストライプめっき方法を実施するため
のめっき設備の一実施例を示す概略構成図である。
のめっき設備の一実施例を示す概略構成図である。
【図7】従来のストライプめっき用金属条の一例を示す
平面図である。
平面図である。
1 ストライプめっき用金属条
1A ストライプめっき条
2 キャリヤ部
3 端子
4 連結部
4b 面取り部
5 接点部
6 半田付け部
7 ニッケルバリア領域
101 回転ドラム
102 電極
103 めっき液
104 マスキングベルト
Claims (10)
- 【請求項1】 ストライプめっきがなされるストライプ
めっき用金属条であって、めっき必要部の金属条端縁角
部に面取りを施すことを特徴とするストライプめっき用
金属条。 - 【請求項2】 前記金属条は、長手方向に連続したキャ
リヤ部と、前記キャリヤ部に対して直交するようにし
て、且つ、所定の間隔(G)にて互に離間して接続され
た端子と、そして半田付けを行う連結部とを有し、前記
連結部の端縁角部に、所定の長さ(LS)にわたり面取
りを施すことを特徴とする請求項1のストライプめっき
用金属条。 - 【請求項3】 前記金属条の厚さをT(mm)、面取り
部における面取り幅をA(mm)、面取り深さをB(m
m)とし、前記連結部における必要めっき部の、前記連
結部端面からの距離をWS(mm)とすると、 A/WS≧1/5 B/T≧1/10 であることを特徴とする請求項2のストライプめっき用
金属条。 - 【請求項4】 請求項2又は3のストライプめっき用金
属条を用いて、全体にニッケルメッキを施し、その後、
前記端子の先端の接点部領域(LA)には接点用めっき
を施し、前記連結部の前記面取りが施された半田付け部
領域には半田付け用めっきを施し、前記接点用めっきと
前記半田付け用めっきとの間の領域にニッケルバリア領
域(LG)を形成したことを特徴とするストライプめっ
き条。 - 【請求項5】 前記接点用めっきは、金めっき、或い
は、金−コバルト合金めっきとされ、前記半田付け用め
っきは、金フラッシュめっき、又は、錫若しくは錫合金
めっきとされる請求項4のストライプめっき条。 - 【請求項6】 請求項1の金属条の全体にニッケルメッ
キを施した後に、回転ドラムと、この回転ドラムの回り
に巻回されて走行するエンドレスマスキングベルトとの
間に前記金属条を供給してめっき必要部に部分めっきす
るストライプメッキ方法であって、前記面取りが施され
た金属条端縁角部を前記エンドレスマスキングベルトに
て覆い、前記回転ドラムと前記面取り部との間、及び、
前記エンドレスマスキングベルトと前記面取り部との間
に形成された隙間から金めっき液を前記金属条表面へと
浸入させ、金属条のめっき必要部表面に金めっきを施す
ことを特徴とするストライプめっき方法。 - 【請求項7】 前記金属条は、長手方向に連続したキャ
リヤ部と、前記キャリヤ部に対して直交するようにし
て、且つ、所定の間隔(G)にて互に離間して接続され
た端子と、そして半田付けを行う連結部とを有し、前記
連結部の端縁角部に、所定の長さ(LS)にわたって面
取りを施し、前記エンドレスマスキングベルトは、前記
連結部及び前記端子部を全て覆い、前記エンドレスマス
キングベルトと隣接して配置された他のエンドレスマス
キングベルトにより前記キャリヤ部を覆い、前記両エン
ドレスマスキングベルトは、前記キャリア部と前記連結
部との間の領域にて、所定距離(S)の間隔を置いて配
置されることを特徴とする請求項6のストライプめっき
方法。 - 【請求項8】 前記金属条の厚さをT(mm)、面取り
部における面取り幅をA(mm)、面取り深さをB(m
m)とし、前記連結部における必要めっき部の、前記連
結部端面からの距離をWS(mm)とすると、 A/WS≧1/5 B/T≧1/10 であることを特徴とする請求項7のストライプめっき方
法。 - 【請求項9】 前記金メッキは、半田付け用めっきであ
ることを特徴とする請求項7又は8のストライプめっき
方法。 - 【請求項10】 前記半田付け用メッキは、金フラッシ
ュめっき、又は、錫若しくは錫合金めっきであることを
特徴とする請求項9のストライプめっき方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002149661A JP3880452B2 (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | ストライプめっき用金属条、ストライプめっき条及びストライプめっき方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002149661A JP3880452B2 (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | ストライプめっき用金属条、ストライプめっき条及びストライプめっき方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003342781A true JP2003342781A (ja) | 2003-12-03 |
JP3880452B2 JP3880452B2 (ja) | 2007-02-14 |
Family
ID=29767751
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002149661A Expired - Fee Related JP3880452B2 (ja) | 2002-05-23 | 2002-05-23 | ストライプめっき用金属条、ストライプめっき条及びストライプめっき方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3880452B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200127221A (ko) * | 2018-12-27 | 2020-11-10 | 다나카 기킨조쿠 고교 가부시키가이샤 | 금속 판재, 도금 판재, 도금 판재의 제조 방법 및 도금 부재의 제조 방법 |
-
2002
- 2002-05-23 JP JP2002149661A patent/JP3880452B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200127221A (ko) * | 2018-12-27 | 2020-11-10 | 다나카 기킨조쿠 고교 가부시키가이샤 | 금속 판재, 도금 판재, 도금 판재의 제조 방법 및 도금 부재의 제조 방법 |
KR102427000B1 (ko) | 2018-12-27 | 2022-08-01 | 다나카 기킨조쿠 고교 가부시키가이샤 | 금속 판재, 도금 판재, 도금 판재의 제조 방법 및 도금 부재의 제조 방법 |
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