JP2003342711A - 装置内壁処理方法 - Google Patents
装置内壁処理方法Info
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- JP2003342711A JP2003342711A JP2003068455A JP2003068455A JP2003342711A JP 2003342711 A JP2003342711 A JP 2003342711A JP 2003068455 A JP2003068455 A JP 2003068455A JP 2003068455 A JP2003068455 A JP 2003068455A JP 2003342711 A JP2003342711 A JP 2003342711A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 成膜装置等の真空装置内の汚染物を除去する
ことができる装置内壁処理方法を提供すること。 【構成】 真空容器108と、前記真空容器108内を
減圧するポンプ100,101,103と、前記真空容
器108内に放電107を生起させるための電力を供給
する電源105とを備えた真空装置の内壁を処理する方
法として、前記真空容器108内を減圧する工程と、減
圧された真空容器108内に放電原料ガスを導入する工
程と、前記電源105から電力を供給し、前記放電原料
ガスをプラズマ化することによって、活性種を発生させ
る工程と、前記活性種で真空装置の内壁を処理すること
によって、内壁から排出される脱ガス及び有機物を低減
する工程を含むこと。
ことができる装置内壁処理方法を提供すること。 【構成】 真空容器108と、前記真空容器108内を
減圧するポンプ100,101,103と、前記真空容
器108内に放電107を生起させるための電力を供給
する電源105とを備えた真空装置の内壁を処理する方
法として、前記真空容器108内を減圧する工程と、減
圧された真空容器108内に放電原料ガスを導入する工
程と、前記電源105から電力を供給し、前記放電原料
ガスをプラズマ化することによって、活性種を発生させ
る工程と、前記活性種で真空装置の内壁を処理すること
によって、内壁から排出される脱ガス及び有機物を低減
する工程を含むこと。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、真空装置の内壁等
を処理する方法に関するものである。本発明の方法は、
半導体露光装置等に用いられる光学素子の表面に成膜を
行う成膜装置の内壁の処理に特に適したものである。
を処理する方法に関するものである。本発明の方法は、
半導体露光装置等に用いられる光学素子の表面に成膜を
行う成膜装置の内壁の処理に特に適したものである。
【0002】
【従来の技術】ここ数年来、ステッパーと呼ばれる半導
体露光装置が集積回路の微細パターンを露光或は転写す
る技術に用いられている。これらの露光光源は、大規模
集積回路(LSI)の高集積化に伴い、ArFエキシマ
レーザー(193nm)、更にはF2 エキシマレーザー
(157nm)へと短波長化が進んでいる。
体露光装置が集積回路の微細パターンを露光或は転写す
る技術に用いられている。これらの露光光源は、大規模
集積回路(LSI)の高集積化に伴い、ArFエキシマ
レーザー(193nm)、更にはF2 エキシマレーザー
(157nm)へと短波長化が進んでいる。
【0003】上記ステッパーに用いられる光学素子の材
料として、より透過率の良い蛍石(CaF2 )を使用す
ることが提案されている。このようなステッパーに搭載
されるレンズ枚数は多数であり、1枚当たりの透過率損
失が小さくても、多数のレンズを組み合わせることで大
きな透過率損失を引き起こし、照射面での光量低下を引
き起こす。従って、光学薄膜のみならず、光学材料の透
過率の低損失化が必須の課題である。
料として、より透過率の良い蛍石(CaF2 )を使用す
ることが提案されている。このようなステッパーに搭載
されるレンズ枚数は多数であり、1枚当たりの透過率損
失が小さくても、多数のレンズを組み合わせることで大
きな透過率損失を引き起こし、照射面での光量低下を引
き起こす。従って、光学薄膜のみならず、光学材料の透
過率の低損失化が必須の課題である。
【0004】一方、上記のような光学素子の材料(基
材)の透過率は表面の状態に敏感に変動する。通常、大
気中にこれらの光学素子の基材を放置しておくと、大気
中の有機成分と思われる付着物が表面に次第に付着して
いき、光学特性を変動させる。特に透過率は変動傾向が
大きく、これらの付着物により透過率が落ちるという結
果も得られている。このような透過率の低下は特に紫外
光域に顕著に現れる。これらの変動が起きるとステッパ
ー等の光学機器が所望の性能を得られないという問題が
生じる。そのため、従来、光学素子の洗浄方法として、
例えば特開平11−116281号公報に記載されてい
るような方法が提案されている。
材)の透過率は表面の状態に敏感に変動する。通常、大
気中にこれらの光学素子の基材を放置しておくと、大気
中の有機成分と思われる付着物が表面に次第に付着して
いき、光学特性を変動させる。特に透過率は変動傾向が
大きく、これらの付着物により透過率が落ちるという結
果も得られている。このような透過率の低下は特に紫外
光域に顕著に現れる。これらの変動が起きるとステッパ
ー等の光学機器が所望の性能を得られないという問題が
生じる。そのため、従来、光学素子の洗浄方法として、
例えば特開平11−116281号公報に記載されてい
るような方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、光学薄
膜等を成膜する成膜装置内で光学素子の表面が汚染され
た場合、その後に表面に光学薄膜が成膜されたり、光学
薄膜に汚染物が取り込まれたりするため、成膜後ではこ
の汚染物を除去することは、かなり難しい。
膜等を成膜する成膜装置内で光学素子の表面が汚染され
た場合、その後に表面に光学薄膜が成膜されたり、光学
薄膜に汚染物が取り込まれたりするため、成膜後ではこ
の汚染物を除去することは、かなり難しい。
【0006】一方、成膜装置内の汚染を除去する方法と
して、特開平6−84867号公報には、真空容器内に
物理吸着する塩素分子を塩素化水素として除去する洗浄
法が提案されている。この方法は、真空容器内を真空引
きしながら水素ガスを導入し、且つ、真空容器を加熱し
て反応させ除去するものである。又、特開平9−256
178号公報にも同様の方法が記載されている。
して、特開平6−84867号公報には、真空容器内に
物理吸着する塩素分子を塩素化水素として除去する洗浄
法が提案されている。この方法は、真空容器内を真空引
きしながら水素ガスを導入し、且つ、真空容器を加熱し
て反応させ除去するものである。又、特開平9−256
178号公報にも同様の方法が記載されている。
【0007】しかしながら、上記洗浄方法は、エッチン
グプロセスにのみ限定される。又、有機物や他の元素吸
着について、十分な効果が得られるかは不明である。
グプロセスにのみ限定される。又、有機物や他の元素吸
着について、十分な効果が得られるかは不明である。
【0008】本発明は上記問題に鑑みてなされたもの
で、その目的とする処は、成膜装置等の真空装置内の汚
染物を除去することができる装置内壁処理方法を提供す
ることにある。
で、その目的とする処は、成膜装置等の真空装置内の汚
染物を除去することができる装置内壁処理方法を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、真空容器と、前記真空容器
内を減圧するポンプと、前記真空容器内に放電を生起さ
せるための電力を供給する電源とを備えた真空装置の内
壁を処理する方法であって、前記真空容器内を減圧する
工程と、減圧された真空容器内に放電原料ガスを導入す
る工程と、前記電源から電力を供給し、前記放電原料ガ
スをプラズマ化することによって、活性種を発生させる
工程と、前記活性種で真空装置の内壁を処理することに
よって、内壁から排出される脱ガス及び有機物を低減す
る工程を含むことを特徴とする。
め、請求項1記載の発明は、真空容器と、前記真空容器
内を減圧するポンプと、前記真空容器内に放電を生起さ
せるための電力を供給する電源とを備えた真空装置の内
壁を処理する方法であって、前記真空容器内を減圧する
工程と、減圧された真空容器内に放電原料ガスを導入す
る工程と、前記電源から電力を供給し、前記放電原料ガ
スをプラズマ化することによって、活性種を発生させる
工程と、前記活性種で真空装置の内壁を処理することに
よって、内壁から排出される脱ガス及び有機物を低減す
る工程を含むことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記活性種による内壁の処理を、装置内を
加熱しながら行うことを特徴とする。
明において、前記活性種による内壁の処理を、装置内を
加熱しながら行うことを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記放電原料ガスは、フッ素を含むガスか
ら成ることを特徴とする。
明において、前記放電原料ガスは、フッ素を含むガスか
ら成ることを特徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記真空装置は、成膜装置であることを特
徴とする。
明において、前記真空装置は、成膜装置であることを特
徴とする。
【0013】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記真空装置は、露光装置用の鏡筒から成
ることを特徴とする。
明において、前記真空装置は、露光装置用の鏡筒から成
ることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を添付
図面に基づいて説明する。
図面に基づいて説明する。
【0015】図1は本発明方法を適用することができる
真空装置の一例であるスパッタ成膜装置を示す概略図で
ある。
真空装置の一例であるスパッタ成膜装置を示す概略図で
ある。
【0016】図1において、108は真空容器であり、
この真空容器108内には、スパッタターゲット102
及び成膜が行われる基板106が置かれている。真空容
器108には、バルブV1を介してドライポンプ100
が接続され、バルブV2を介してターボポンプ101が
接続されている。又、ドライポンプ100とターボポン
プ101は、フォアバルブV4を介して連結されてい
る。又、真空容器108には、バルブV3を介してクラ
イオポンプ103が接続されている。この真空容器10
8内には、ガス供給手段104からプラズマ原料ガスが
供給される。
この真空容器108内には、スパッタターゲット102
及び成膜が行われる基板106が置かれている。真空容
器108には、バルブV1を介してドライポンプ100
が接続され、バルブV2を介してターボポンプ101が
接続されている。又、ドライポンプ100とターボポン
プ101は、フォアバルブV4を介して連結されてい
る。又、真空容器108には、バルブV3を介してクラ
イオポンプ103が接続されている。この真空容器10
8内には、ガス供給手段104からプラズマ原料ガスが
供給される。
【0017】一方、真空容器108内に置かれたスパッ
タターゲット102には、プラズマ発生用電源105が
接続されている。上記ガス供給手段104から真空容器
108内にプラズマ原料ガスを供給した状態で、このプ
ラズマ発生用電源105からスパッタターゲット102
に電力を供給することにより、放電107が生起され、
基板上に成膜が行われる。
タターゲット102には、プラズマ発生用電源105が
接続されている。上記ガス供給手段104から真空容器
108内にプラズマ原料ガスを供給した状態で、このプ
ラズマ発生用電源105からスパッタターゲット102
に電力を供給することにより、放電107が生起され、
基板上に成膜が行われる。
【0018】真空容器108の内壁の洗浄は、基板10
6を装置内に置かない状態で、成膜時と同様にして容器
内に放電を生起させることによって行う。このような洗
浄によって、真空容器の内壁に付着した有機物を除去
し、又、成膜時の内壁からの脱ガスを減少させることが
できる。
6を装置内に置かない状態で、成膜時と同様にして容器
内に放電を生起させることによって行う。このような洗
浄によって、真空容器の内壁に付着した有機物を除去
し、又、成膜時の内壁からの脱ガスを減少させることが
できる。
【0019】上記のスパッタ装置の可動部には汚染防止
用のノングリス使用のベアリングが用いられている。
又、他の部分に関しても極力脱ガスの少ない仕様となっ
ている。
用のノングリス使用のベアリングが用いられている。
又、他の部分に関しても極力脱ガスの少ない仕様となっ
ている。
【0020】以下、本発明の参考例と実施例を具体的に
説明する。
説明する。
【0021】(参考例1)研磨された平行な2面を持つ
厚さ2mm、直径40mmのCaF2 ガラス基板を、体
積割合でアルコール1に対してエーテル9の割合で混合
した有機洗浄剤を用いて洗浄した。洗浄されたCaF2
ガラス基板をUV/O3 装置(サムコ社製)を用いて洗
浄した。この後、真空紫外分光特性測定器を用い、この
基板の紫外光領域の波長の透過率を測定した。その結果
を図2のA−1に示す。図2において、縦軸は透過率T
(%)、横軸は波長(nm)を示す。
厚さ2mm、直径40mmのCaF2 ガラス基板を、体
積割合でアルコール1に対してエーテル9の割合で混合
した有機洗浄剤を用いて洗浄した。洗浄されたCaF2
ガラス基板をUV/O3 装置(サムコ社製)を用いて洗
浄した。この後、真空紫外分光特性測定器を用い、この
基板の紫外光領域の波長の透過率を測定した。その結果
を図2のA−1に示す。図2において、縦軸は透過率T
(%)、横軸は波長(nm)を示す。
【0022】次に、上記の基板を、図1に示すようなス
パッタ成膜装置内に入れ、ドライポンプ100のみで大
気から2×10-2Paまで排気した。その後、CDA
(Clean Dry Air )をチャンバー内に導入し、チャンバ
ー内を大気圧まで戻した後に、投入したCaF2 ガラス
基板を取り出した。そして、取り出した基板の透過率
を、上記と同様に真空紫外分光測定器を用いて測定し
た。その結果を図2のB−1に示す。A−1に示す測定
結果と比較することにより、透過率の変動が確認され
た。
パッタ成膜装置内に入れ、ドライポンプ100のみで大
気から2×10-2Paまで排気した。その後、CDA
(Clean Dry Air )をチャンバー内に導入し、チャンバ
ー内を大気圧まで戻した後に、投入したCaF2 ガラス
基板を取り出した。そして、取り出した基板の透過率
を、上記と同様に真空紫外分光測定器を用いて測定し
た。その結果を図2のB−1に示す。A−1に示す測定
結果と比較することにより、透過率の変動が確認され
た。
【0023】更に、上記処理を行ったCaF2 ガラス基
板をUV/O3 装置内へ再度入れ、30分間、洗浄を行
った。そして、UV/O3 装置から取り出した基板の透
過率を上記と同様に真空紫外分光測定器を用いて測定し
た。その結果を図2のC−1に示す。
板をUV/O3 装置内へ再度入れ、30分間、洗浄を行
った。そして、UV/O3 装置から取り出した基板の透
過率を上記と同様に真空紫外分光測定器を用いて測定し
た。その結果を図2のC−1に示す。
【0024】図2に示す結果から、有機洗浄剤による洗
浄及びUV/O3 装置を用いた洗浄を行った基板の透過
率(A−1)に対し、この基板を成膜装置内に導入し
て、あらびき処理(1×10-2Paまで真空引き)を行
った後の透過率(B−1)は、悪化していることが確認
された。この結果をより詳しく説明すると、ArF波長
(193nm)では、透過率の悪化は確認されないが、
F2 波長(157nm)では、明らかにCaF2 ガラス
基板の汚染が確認できた。
浄及びUV/O3 装置を用いた洗浄を行った基板の透過
率(A−1)に対し、この基板を成膜装置内に導入し
て、あらびき処理(1×10-2Paまで真空引き)を行
った後の透過率(B−1)は、悪化していることが確認
された。この結果をより詳しく説明すると、ArF波長
(193nm)では、透過率の悪化は確認されないが、
F2 波長(157nm)では、明らかにCaF2 ガラス
基板の汚染が確認できた。
【0025】更に、この汚染され、157nm領域で透
過率の下がったCaF2 ガラス基板をUV/O3 装置内
で洗浄を30分程度行うと、透過率(C−1)が元の状
態に回復することから、有機物がCaF2 ガラス基板表
面に付着若しくは吸着したことが伺えた。
過率の下がったCaF2 ガラス基板をUV/O3 装置内
で洗浄を30分程度行うと、透過率(C−1)が元の状
態に回復することから、有機物がCaF2 ガラス基板表
面に付着若しくは吸着したことが伺えた。
【0026】尚、図2の160nm近傍では、分光器の
光源として用いている重水素ランプの輝線の影響が出て
いるため値がばらつきを示す。
光源として用いている重水素ランプの輝線の影響が出て
いるため値がばらつきを示す。
【0027】(参考例2)参考例1と同様に、厚さ2m
m、直径40mmのCaF2 ガラス基板を、体積割合で
アルコール1に対してエーテル9の割合で混合した有機
洗浄剤を用いて洗浄した。洗浄されたCaF2 ガラス基
板をUV/O3 装置(サムコ社製)を用いて洗浄した。
この後、真空紫外分光特性測定器を用い、この基板の紫
外光領域の波長の透過率を測定した。その結果を図3の
A−2に示す。図3において、縦軸は透過率T(%)、
横軸は波長(nm)を示す。
m、直径40mmのCaF2 ガラス基板を、体積割合で
アルコール1に対してエーテル9の割合で混合した有機
洗浄剤を用いて洗浄した。洗浄されたCaF2 ガラス基
板をUV/O3 装置(サムコ社製)を用いて洗浄した。
この後、真空紫外分光特性測定器を用い、この基板の紫
外光領域の波長の透過率を測定した。その結果を図3の
A−2に示す。図3において、縦軸は透過率T(%)、
横軸は波長(nm)を示す。
【0028】次に、上記の基板を、図1に示すようなス
パッタ成膜装置内に入れ、ドライポンプ100のみで大
気から2×10-2Paまで排気した。その後、真空容器
をクライオポンプ103に接続し、装置内を高真空(6
×10-5Pa)まで排気した。その後に、CDA(Clea
n Dry Air )をチャンバー内に導入し、チャンバー内を
大気圧まで戻し、投入したCaF2 ガラス基板を取り出
した。そして、取り出した基板の透過率を、上記と同様
に真空紫外分光測定器を用いて測定した。その結果を図
3のB−2に示す。A−2に示す測定結果と比較するこ
とにより、透過率の変動が確認された。
パッタ成膜装置内に入れ、ドライポンプ100のみで大
気から2×10-2Paまで排気した。その後、真空容器
をクライオポンプ103に接続し、装置内を高真空(6
×10-5Pa)まで排気した。その後に、CDA(Clea
n Dry Air )をチャンバー内に導入し、チャンバー内を
大気圧まで戻し、投入したCaF2 ガラス基板を取り出
した。そして、取り出した基板の透過率を、上記と同様
に真空紫外分光測定器を用いて測定した。その結果を図
3のB−2に示す。A−2に示す測定結果と比較するこ
とにより、透過率の変動が確認された。
【0029】上記の結果、実施例1の場合より更に長波
長側に透過率の悪化が確認され、193nm領域におい
ても無視できない状況となっていることが分かった。こ
れは、真空引きによって、チャンバー内壁や内部に用い
られている部材からの脱ガスがCaF2 ガラス基板に付
着したと考えられ、実施例1との対比により、有機物で
あることは間違いないと言える。
長側に透過率の悪化が確認され、193nm領域におい
ても無視できない状況となっていることが分かった。こ
れは、真空引きによって、チャンバー内壁や内部に用い
られている部材からの脱ガスがCaF2 ガラス基板に付
着したと考えられ、実施例1との対比により、有機物で
あることは間違いないと言える。
【0030】更に、上記処理を行ったCaF2 ガラス基
板をUV/O3 装置内へ再度入れ、30分間、洗浄を行
った。そして、UV/O3 装置から取り出した基板の透
過率を上記と同様に真空紫外分光測定器を用いて測定し
た。その結果を図3のC−2に示す。
板をUV/O3 装置内へ再度入れ、30分間、洗浄を行
った。そして、UV/O3 装置から取り出した基板の透
過率を上記と同様に真空紫外分光測定器を用いて測定し
た。その結果を図3のC−2に示す。
【0031】(参考例3)先ず、参考例1で用いたもの
と同一の結晶より切り出したCaF2 ガラス基板を用意
した。次に、この基板を体積割合でアルコール1に対し
てエーテル9の割合で混合した有機洗浄剤で洗浄した。
その後、この基板をUV/O3 装置(サムコ社製)にて
透過率が飽和するまで(内部吸収が無視できる程度の透
過率を示すまで)長時間洗浄した。
と同一の結晶より切り出したCaF2 ガラス基板を用意
した。次に、この基板を体積割合でアルコール1に対し
てエーテル9の割合で混合した有機洗浄剤で洗浄した。
その後、この基板をUV/O3 装置(サムコ社製)にて
透過率が飽和するまで(内部吸収が無視できる程度の透
過率を示すまで)長時間洗浄した。
【0032】次に上記洗浄した基板上に、図1に示した
成膜装置で、低屈折率のフッ化物及び高屈折率のフッ化
物を3層構成にて成膜し、193nmでの反射防止膜を
作製した。
成膜装置で、低屈折率のフッ化物及び高屈折率のフッ化
物を3層構成にて成膜し、193nmでの反射防止膜を
作製した。
【0033】成膜の際には、先ずドライポンプ100を
起動させ、あらびきバルブV1を開き、真空容器内をあ
ら引きした後、バルブV1を閉め、その後、メインバル
ブV3を開いてクライオポンプ103にて真空容器内を
高真空化し、所定の圧力まで真空引きした。その後、メ
インバルブV3を閉じ、フォアバルブV4を開いて、第
2メインバルブV2を開き、ターボポンプ101にて真
空容器内を引き、続いてガス供給手段104より、プラ
ズマ原料ガスをマスフローコントローラにより、ガス流
量を制御しながらチャンバー内へ導入した。
起動させ、あらびきバルブV1を開き、真空容器内をあ
ら引きした後、バルブV1を閉め、その後、メインバル
ブV3を開いてクライオポンプ103にて真空容器内を
高真空化し、所定の圧力まで真空引きした。その後、メ
インバルブV3を閉じ、フォアバルブV4を開いて、第
2メインバルブV2を開き、ターボポンプ101にて真
空容器内を引き、続いてガス供給手段104より、プラ
ズマ原料ガスをマスフローコントローラにより、ガス流
量を制御しながらチャンバー内へ導入した。
【0034】次に、プラズマ発生用電源105より電力
をスパッタターゲット102に供給して放電(107)
を生起させ、プラズマ処理を被処理基体106に施し、
多層膜を両面に作製した。その後、CDAによりチャン
バーを大気圧まで戻した後に、基板を取り出した。取り
出した基板の透過率を真空紫外分光器を用いて測定し
た。その結果を図4のB−3に示す。図4において、縦
軸は透過率T(%)、横軸は波長(nm)を示す。
をスパッタターゲット102に供給して放電(107)
を生起させ、プラズマ処理を被処理基体106に施し、
多層膜を両面に作製した。その後、CDAによりチャン
バーを大気圧まで戻した後に、基板を取り出した。取り
出した基板の透過率を真空紫外分光器を用いて測定し
た。その結果を図4のB−3に示す。図4において、縦
軸は透過率T(%)、横軸は波長(nm)を示す。
【0035】次に、透過率測定を終えた基板を、UV/
O3 装置に導入し、成膜後の反射防止膜を洗浄した。そ
して、上記と同様に真空紫外分光器にて透過率を測定し
た。結果を図4のC−3に示す。
O3 装置に導入し、成膜後の反射防止膜を洗浄した。そ
して、上記と同様に真空紫外分光器にて透過率を測定し
た。結果を図4のC−3に示す。
【0036】図4において、B−3とC−3を比較した
結果、成膜直後の透過率に比べ、UV/O3 装置を行い
洗浄した後では透過率の向上が確認できた。この結果が
生じた原因も参考例1及び2と同様、装置内汚染である
可能性が高く、しかも、有機物により汚染されているこ
とがこの実験より確認された。
結果、成膜直後の透過率に比べ、UV/O3 装置を行い
洗浄した後では透過率の向上が確認できた。この結果が
生じた原因も参考例1及び2と同様、装置内汚染である
可能性が高く、しかも、有機物により汚染されているこ
とがこの実験より確認された。
【0037】又、初期真空排気時にCaF2 ガラス基板
表面に付いた汚染は膜とCaF2 ガラス基板表面とに挟
まれることで透過率の悪化を引き起こしている可能性も
ある。
表面に付いた汚染は膜とCaF2 ガラス基板表面とに挟
まれることで透過率の悪化を引き起こしている可能性も
ある。
【0038】(実施例1)参考例1〜3の実験により、
装置内部で真空引きを行うことにより、有機物がCaF
2 ガラス基板表面、若しくは膜表面に付着吸着すること
により透過率の悪化を示すことが確認された。
装置内部で真空引きを行うことにより、有機物がCaF
2 ガラス基板表面、若しくは膜表面に付着吸着すること
により透過率の悪化を示すことが確認された。
【0039】そこで、本発明者は、このような装置汚染
に対し、汚染を除去するため下記の検討を行った。
に対し、汚染を除去するため下記の検討を行った。
【0040】図1の装置を用い、あらびきバルブV1を
開き、真空容器内をあら引きした後、バルブV1を閉
め、その後、メインバルブV3を開いてクライオポンプ
103にて真空容器内を高真空化し、所定の圧力まで真
空引きした。その後、メインバルブV3を閉じ、フォア
バルブV4を開いて、第2メインバルブV2を開き、タ
ーボポンプ101にて真空容器内を真空引きした。続い
てガス供給手段104より、プラズマ原料ガスとしてA
r希釈F2 ガスをマスフローコントローラにより、ガス
流量を制御しながら真空容器内へ導入した。その後、プ
ラズマ発生用電源105より電力をスパッタターゲット
102に供給して放電(107)を生起させ、そのまま
10時間程度放電を生起したままにすることによって、
装置のクリーニングを行った。
開き、真空容器内をあら引きした後、バルブV1を閉
め、その後、メインバルブV3を開いてクライオポンプ
103にて真空容器内を高真空化し、所定の圧力まで真
空引きした。その後、メインバルブV3を閉じ、フォア
バルブV4を開いて、第2メインバルブV2を開き、タ
ーボポンプ101にて真空容器内を真空引きした。続い
てガス供給手段104より、プラズマ原料ガスとしてA
r希釈F2 ガスをマスフローコントローラにより、ガス
流量を制御しながら真空容器内へ導入した。その後、プ
ラズマ発生用電源105より電力をスパッタターゲット
102に供給して放電(107)を生起させ、そのまま
10時間程度放電を生起したままにすることによって、
装置のクリーニングを行った。
【0041】次に、実施例1で用いたものと同一の結晶
より切り出したCaF2 ガラス基板を用意した。この基
板を体積割合でアルコール1に対してエーテル9の割合
で混合した有機洗浄剤で洗浄した。その後、この基板を
UV/O3 装置(サムコ社製)にて透過率が飽和するま
で(内部吸収が無視できる程度の透過率を示すまで)長
時間洗浄した。この後、真空紫外分光特性測定器を用
い、この基板の紫外光領域の波長の透過率を測定した。
その結果を図5のA−4に示す。図4において、縦軸は
透過率T(%)、横軸は波長(nm)を示す。
より切り出したCaF2 ガラス基板を用意した。この基
板を体積割合でアルコール1に対してエーテル9の割合
で混合した有機洗浄剤で洗浄した。その後、この基板を
UV/O3 装置(サムコ社製)にて透過率が飽和するま
で(内部吸収が無視できる程度の透過率を示すまで)長
時間洗浄した。この後、真空紫外分光特性測定器を用
い、この基板の紫外光領域の波長の透過率を測定した。
その結果を図5のA−4に示す。図4において、縦軸は
透過率T(%)、横軸は波長(nm)を示す。
【0042】次に、上記基板をプラズマ放電による洗浄
処理を行ったスパッタ成膜装置に導入した。そして、ド
ライポンプ100で真空排気した後にクライオポンプ1
03で3時間真空引きを行った。その後、CDAにより
チャンバーを大気圧まで戻した後に、基板を取り出し
た。そして、取り出した基板の透過率を、上記と同様に
真空紫外分光測定器を用いて測定した。その結果を図5
のB−4に示す。
処理を行ったスパッタ成膜装置に導入した。そして、ド
ライポンプ100で真空排気した後にクライオポンプ1
03で3時間真空引きを行った。その後、CDAにより
チャンバーを大気圧まで戻した後に、基板を取り出し
た。そして、取り出した基板の透過率を、上記と同様に
真空紫外分光測定器を用いて測定した。その結果を図5
のB−4に示す。
【0043】更に、上記処理を行ったCaF2 ガラス基
板をUV/O3 装置内へ再度入れ、30分間、洗浄を行
った。そして、UV/O3 装置から取り出した基板の透
過率を上記と同様に真空紫外分光測定器を用いて測定し
た。その結果を図5のC−4に示す。
板をUV/O3 装置内へ再度入れ、30分間、洗浄を行
った。そして、UV/O3 装置から取り出した基板の透
過率を上記と同様に真空紫外分光測定器を用いて測定し
た。その結果を図5のC−4に示す。
【0044】図5の結果から、スパッタ成膜装置内に導
入された基板の透過率(B−4)が、導入前の透過率
(A−4)と殆ど変化していないことから、上記プラズ
マ処理により装置の内壁が洗浄され、基板が汚染されな
かったことが分かる。これは、プラズマ洗浄時に、プラ
ズマにより解離したFの活性種が真空容器の内壁や使用
部材に付着している有機物をエッチング若しくは不動体
化することにより、基板に与える汚染の影響を除去でき
たと推測される。
入された基板の透過率(B−4)が、導入前の透過率
(A−4)と殆ど変化していないことから、上記プラズ
マ処理により装置の内壁が洗浄され、基板が汚染されな
かったことが分かる。これは、プラズマ洗浄時に、プラ
ズマにより解離したFの活性種が真空容器の内壁や使用
部材に付着している有機物をエッチング若しくは不動体
化することにより、基板に与える汚染の影響を除去でき
たと推測される。
【0045】(実施例2)先ず、実施例1で用いたもの
と同一の結晶より切り出したCaF2 ガラス基板を用意
した。次に、この基板を体積割合でアルコール1に対し
てエーテル9の割合で混合した有機洗浄剤で洗浄した。
その後、この基板をUV/O3 装置(サムコ社製)にて
透過率が飽和するまで(内部吸収が無視できる程度の透
過率を示すまで)長時間洗浄した。
と同一の結晶より切り出したCaF2 ガラス基板を用意
した。次に、この基板を体積割合でアルコール1に対し
てエーテル9の割合で混合した有機洗浄剤で洗浄した。
その後、この基板をUV/O3 装置(サムコ社製)にて
透過率が飽和するまで(内部吸収が無視できる程度の透
過率を示すまで)長時間洗浄した。
【0046】次に、上記洗浄した基板を、実施例1と同
様にプラズマ処理による洗浄を行った後の図1に示すス
パッタ成膜装置に導入した。そして、この基板上に低屈
折率のフッ化物及び高屈折率のフッ化物を3層構成にて
成膜し、193nmでの反射防止膜を作製した。
様にプラズマ処理による洗浄を行った後の図1に示すス
パッタ成膜装置に導入した。そして、この基板上に低屈
折率のフッ化物及び高屈折率のフッ化物を3層構成にて
成膜し、193nmでの反射防止膜を作製した。
【0047】成膜の際には、先ずドライポンプ100を
起動させ、あらびきバルブV1を開き、真空容器内をあ
ら引きした後、バルブV1を閉め、その後、メインバル
ブV3を開いてクライオポンプ103にて真空容器内を
高真空化し、所定の圧力まで真空引きした。その後、メ
インバルブV3を閉じ、フォアバルブV4を開いて、第
2メインバルブV2を開き、ターボポンプ101にて真
空容器内を引き、続いてガス供給手段104より、プラ
ズマ原料ガスをマスフローコントローラにより、ガス流
量を制御しながらチャンバー内へ導入した。
起動させ、あらびきバルブV1を開き、真空容器内をあ
ら引きした後、バルブV1を閉め、その後、メインバル
ブV3を開いてクライオポンプ103にて真空容器内を
高真空化し、所定の圧力まで真空引きした。その後、メ
インバルブV3を閉じ、フォアバルブV4を開いて、第
2メインバルブV2を開き、ターボポンプ101にて真
空容器内を引き、続いてガス供給手段104より、プラ
ズマ原料ガスをマスフローコントローラにより、ガス流
量を制御しながらチャンバー内へ導入した。
【0048】次に、プラズマ発生用電源105より電力
をスパッタターゲット102に供給して放電(107)
を生起させ、プラズマ処理を被処理基体106に施し、
多層膜を両面に作製した。その後、CDAによりチャン
バーを大気圧まで戻した後に、基板を取り出した。取り
出した基板の透過率を真空紫外分光器を用いて測定し
た。その結果を図6のB−5示す。図6において、縦軸
は透過率T(%)、横軸は波長(nm)を示す。
をスパッタターゲット102に供給して放電(107)
を生起させ、プラズマ処理を被処理基体106に施し、
多層膜を両面に作製した。その後、CDAによりチャン
バーを大気圧まで戻した後に、基板を取り出した。取り
出した基板の透過率を真空紫外分光器を用いて測定し
た。その結果を図6のB−5示す。図6において、縦軸
は透過率T(%)、横軸は波長(nm)を示す。
【0049】次に、透過率測定を終えた基板を、UV/
O3 装置に導入し、成膜後の反射防止膜を洗浄した。そ
して、上記と同様に真空紫外分光器にて透過率を測定し
た。結果を図6のC−5に示す。
O3 装置に導入し、成膜後の反射防止膜を洗浄した。そ
して、上記と同様に真空紫外分光器にて透過率を測定し
た。結果を図6のC−5に示す。
【0050】図6の結果から、成膜後の基板の透過率
と、その後のUV/O3 装置による洗浄を行った基板の
透過率とで差異が殆ど確認できなかった。このことから
も、プラズマ処理による真空装置の内壁の洗浄によっ
て、真空容器の内壁や使用部材からの汚染がなくなった
ことが確認できた。
と、その後のUV/O3 装置による洗浄を行った基板の
透過率とで差異が殆ど確認できなかった。このことから
も、プラズマ処理による真空装置の内壁の洗浄によっ
て、真空容器の内壁や使用部材からの汚染がなくなった
ことが確認できた。
【0051】(参考例4)先ず、CaF2 ガラス基板の
透過率を真空紫外分光特性測定器を用いて測定した。そ
の結果を図7のA−6に示す。図7において、縦軸は透
過率T(%)、横軸は波長(nm)を示す。
透過率を真空紫外分光特性測定器を用いて測定した。そ
の結果を図7のA−6に示す。図7において、縦軸は透
過率T(%)、横軸は波長(nm)を示す。
【0052】次に、露光装置用の鏡筒の内部に上記の予
め透過率を測定しておいた基板を設置し、その後、N2
パージを行い、2時間放置した。その後、基板を鏡筒か
ら取り外し、上記と同様に真空紫外分光特性測定器を用
いて基板の透過率を測定した。この結果を図7のB−6
に示す。この結果、鏡筒内に2時間CaF2 ガラス基板
を設置するだけで、透過率の悪化を引き起こす知見を得
た。
め透過率を測定しておいた基板を設置し、その後、N2
パージを行い、2時間放置した。その後、基板を鏡筒か
ら取り外し、上記と同様に真空紫外分光特性測定器を用
いて基板の透過率を測定した。この結果を図7のB−6
に示す。この結果、鏡筒内に2時間CaF2 ガラス基板
を設置するだけで、透過率の悪化を引き起こす知見を得
た。
【0053】(実施例3)CaF2 ガラス基板の透過率
を真空紫外分光特性測定器を用いて測定した。その結果
を図8のA−7に示す。図8において、縦軸は透過率T
(%)、横軸は波長(nm)を示す。
を真空紫外分光特性測定器を用いて測定した。その結果
を図8のA−7に示す。図8において、縦軸は透過率T
(%)、横軸は波長(nm)を示す。
【0054】次に、露光装置用の鏡筒内部をF2 ガスに
て5時間パージした後に、上記の予め透過率を測定して
おいた基板を設置し、その後、N2 パージを行い、2時
間放置した。その後、基板を鏡筒から取り外し、上記と
同様に真空紫外分光特性測定器を用いて基板の透過率を
測定した。この結果を図8のB−7に示す。このよう
に、予め鏡筒内部をF2 ガスにてパージしておくことに
より、基板の透過率を殆ど防止することができた。
て5時間パージした後に、上記の予め透過率を測定して
おいた基板を設置し、その後、N2 パージを行い、2時
間放置した。その後、基板を鏡筒から取り外し、上記と
同様に真空紫外分光特性測定器を用いて基板の透過率を
測定した。この結果を図8のB−7に示す。このよう
に、予め鏡筒内部をF2 ガスにてパージしておくことに
より、基板の透過率を殆ど防止することができた。
【0055】
【発明の効果】以上の説明で明かなように、本発明によ
れば、真空容器と、前記真空容器内を減圧するポンプ
と、前記真空容器内に放電を生起させるための電力を供
給する電源とを備えた真空装置の内壁を処理する方法と
して、前記真空容器内を減圧する工程と、減圧された真
空容器内に放電原料ガスを導入する工程と、前記電源か
ら電力を供給し、前記放電原料ガスをプラズマ化するこ
とによって、活性種を発生させる工程と、前記活性種で
真空装置の内壁を処理することによって、内壁から排出
される脱ガス及び有機物を低減する工程を含むため、成
膜装置等の真空装置内の汚染物を除去することができる
という効果が得られる。
れば、真空容器と、前記真空容器内を減圧するポンプ
と、前記真空容器内に放電を生起させるための電力を供
給する電源とを備えた真空装置の内壁を処理する方法と
して、前記真空容器内を減圧する工程と、減圧された真
空容器内に放電原料ガスを導入する工程と、前記電源か
ら電力を供給し、前記放電原料ガスをプラズマ化するこ
とによって、活性種を発生させる工程と、前記活性種で
真空装置の内壁を処理することによって、内壁から排出
される脱ガス及び有機物を低減する工程を含むため、成
膜装置等の真空装置内の汚染物を除去することができる
という効果が得られる。
【図1】本発明の方法を適用することができる真空装置
の一例であるスパッタ成膜装置を示す概略図である。
の一例であるスパッタ成膜装置を示す概略図である。
【図2】参考例1の実験結果を示すグラフである。
【図3】参考例2の実験結果を示すグラフである。
【図4】参考例3の実験結果を示すグラフである。
【図5】本発明の実施例1の実験結果を示すグラフであ
る。
る。
【図6】本発明の実施例2の実験結果を示すグラフであ
る。
る。
【図7】参考例4の実験結果を示すグラフである。
【図8】本発明の実施例3の実験結果を示すグラフであ
る。
る。
100 ドライポンプ
101 ターボポンプ
102 スパッタターゲット
103 クライオポンプ
104 ガス供給手段
105 プラズマ発生用電源
106 基板
107 放電
108 真空容器
Claims (5)
- 【請求項1】 真空容器と、前記真空容器内を減圧する
ポンプと、前記真空容器内に放電を生起させるための電
力を供給する電源とを備えた真空装置の内壁を処理する
方法であって、 前記真空容器内を減圧する工程と、 減圧された真空容器内に放電原料ガスを導入する工程
と、 前記電源から電力を供給し、前記放電原料ガスをプラズ
マ化することによって、活性種を発生させる工程と、 前記活性種で真空装置の内壁を処理することによって、
内壁から排出される脱ガス及び有機物を低減する工程を
含むことを特徴とする装置内壁処理方法。 - 【請求項2】 前記活性種による内壁の処理を、装置内
を加熱しながら行うことを特徴とする請求項1記載の装
置内壁処理方法。 - 【請求項3】 前記放電原料ガスは、フッ素を含むガス
から成ることを特徴とする請求項1記載の装置内壁処理
方法。 - 【請求項4】 前記真空装置は、成膜装置であることを
特徴とする請求項1記載の装置内壁処理方法。 - 【請求項5】 前記真空装置は、露光装置用の鏡筒から
成ることを特徴とする請求項1記載の装置内壁処理方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003068455A JP2003342711A (ja) | 2002-03-14 | 2003-03-13 | 装置内壁処理方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002070221 | 2002-03-14 | ||
JP2002-70221 | 2002-03-14 | ||
JP2003068455A JP2003342711A (ja) | 2002-03-14 | 2003-03-13 | 装置内壁処理方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003342711A true JP2003342711A (ja) | 2003-12-03 |
Family
ID=29781765
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003068455A Withdrawn JP2003342711A (ja) | 2002-03-14 | 2003-03-13 | 装置内壁処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003342711A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009167020A (ja) * | 2008-01-10 | 2009-07-30 | Hitachi Maxell Ltd | 被洗浄部材の洗浄方法および光学素子の製造方法 |
-
2003
- 2003-03-13 JP JP2003068455A patent/JP2003342711A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009167020A (ja) * | 2008-01-10 | 2009-07-30 | Hitachi Maxell Ltd | 被洗浄部材の洗浄方法および光学素子の製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20060201 |
|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20060606 |