JP2003341789A - 液体タンク - Google Patents

液体タンク

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JP2003341789A
JP2003341789A JP2002149008A JP2002149008A JP2003341789A JP 2003341789 A JP2003341789 A JP 2003341789A JP 2002149008 A JP2002149008 A JP 2002149008A JP 2002149008 A JP2002149008 A JP 2002149008A JP 2003341789 A JP2003341789 A JP 2003341789A
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tank
pipe
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flow rate
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JP2002149008A
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Takeshi Iketani
毅 池谷
Satoshi Inagaki
聡 稲垣
Seizo Ueno
成三 上野
Yukinobu Oda
幸伸 織田
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Taisei Corp
Kajima Corp
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Taisei Corp
Kajima Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固定施設での給水が可能で、大量の水を蓄え
つつ、一定の流量で供給することができる液体タンクを
提供すること。 【解決手段】 タンク3に、タンク3に外気を取り込む
気体噴出パイプ5と、タンク3から排気を行う排気弁7
と、タンク3内に給水する給水管9と、タンク3から配
水する配水管11とを設ける。気体噴出パイプ5の下端
部17は、タンク3の内空の下部に配置され、上端部は
タンク3の上部を貫通して吸気口25を形成する。給水
管9、配水管11には、それぞれ、バルブ13,バルブ
15を設ける。給水時には、排気弁7とバルブ13を開
け、バルブ15を閉じ、排気弁7から空気23を排気し
つつ、給水管9からタンク3に給水する。配水時には、
排気弁7とバルブ13を閉じ、バルブ15を開け、吸気
口25から外気を取り込んで気体噴出パイプ5の下端部
17から空気を噴出しつつ、配水管11から外部へ水2
1を配水する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流量調節機能を有
する液体タンクに関するものである。
【0002】
【従来の技術】沿岸部の自然環境の再生、管理型の農業
においては、大量の水を蓄え、淡水の流量、水位を制御
して一定流量で水を供給することが可能なタンクが求め
られている。従来、一定流量を維持して放流する装置と
して、マリオットタンクが実用に供されている。図10
は、マリオットタンク101の立面の断面図を示す。マ
リオットタック101は、気密性のあるタンク103、
タンク103の上部を貫通して固定された吸気パイプ1
05、タンク103の下部に設けられた供給管107等
で構成される。
【0003】マリオットタンク101では、吸気パイプ
105の吸気口117から外気を吸い込みつつ、タンク
103に蓄えられた水111を供給管107の流出口1
09から流出させる。吸気口117から吸い込まれた空
気は、吸気パイプ105の下端から水111の中へ気泡
115として出され、タンク103の上部に空気113
が溜まる。マリオットタンク101では、流出口109
と吸気パイプ105の下端部との圧力差119が常に一
定に保たれるので、一定流量の水111を流出させるこ
とができる。また、大量の液体を保持する装置として、
プレストレストコンクリート造の卵形消化槽がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
マリオットタンクでは、蓄えられる水量が限られてい
る。また、固定施設で給水を行うことができない。
【0005】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、固定施設での給水
が可能で、大量の水を蓄えつつ、一定の流量で供給する
ことができる液体タンクを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ための第1の発明は、液体を貯蔵するタンクと、前記タ
ンク内に設けられ、前記タンクに外気からの気体を前記
液体中に供給する管と、前記タンク内から気体を排出す
る開閉可能な排出機構と、前記タンクに連結された給水
管と、前記タンクに連結された配水管とを具備すること
を特徴とする液体タンクである。
【0007】排出機構とは、例えば、タンクの上部に設
けられた排気弁である。排気弁は、タンクの内圧が大気
圧以下のときは閉状態となる。給水管と配水管は、タン
クの下部に連結され、それぞれにバルブが設けられる。
【0008】タンクは、十分な気密性、水密性を有する
材料を用いて構築される。例えば、鋼鉄などの金属材
料、コンクリート、鉄筋コンクリート、プレストレスト
コンクリート等である。管、排気弁、給水管、配水管、
バルブは、例えば金属材料、プラスチック等の材質とす
る。給水時、配水時の荷重特性を考えると、タンクには
プレストレストコンクリートを、管、給水管、配水管に
は金属材料を使用するのが好ましい。
【0009】第1の発明では、タンクに、気体を供給す
る管と、気体を排出する開閉可能な排出機構とが設けら
れる。また、バルブを有する給水管および配水管が連結
される。
【0010】タンクに給水する際には、配水管のバルブ
を閉め、給水管のバルブを開け、給水管から水を注入す
る。タンク内の空気は、排出機構である排気弁を介して
タンク外に排出され、給水管から供給された水と置き換
えられる。タンク内の水位が最高水位に達すると、給水
管のバルブを閉じる。
【0011】タンクから配水する際には、給水管のバル
ブを閉じ、配水管のバルブを開け、配水管から水を配水
する。タンク外の空気は、気体を供給する管を介してタ
ンク内に流入し、配水管から配水された水と置き換えら
れる。タンク内の水位が気体を供給する管の下端部以上
にある場合、管の下端部から配水管の末端までの圧力差
が一定となり、一定流量の水が配水管から配水される。
このとき、気体を供給する管の下端部より上部の内圧は
大気圧以下となるので、排気弁は閉じたままである。
【0012】第2の発明は、第1の発明の液体タンクを
複数個並べ、それぞれの給水管と配水管を連結すること
を特徴とする液体タンクである。
【0013】第2の発明では、第1の発明の液体タンク
を複数個並べて連結する。各液体タンクの給水管、排水
管は、給水本管、配水本管に連結される。連結された各
液体タンクの給水、配水は、時間差を設けて行われ、配
水本管からは常に一定流量の液体が配水される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
第1の実施の形態を詳細に説明する。図1は、流量調節
機能付液体タンク1の立面の断面図である。図1に示す
ように、流量調節機能付液体タンク1は、タンク3、気
体噴出パイプ5、排気弁7、給水管9、配水管11等で
構成される。タンク3は、十分な気密性、水密性を有す
るものとする。タンク3は、例えば、プレストレストコ
ンクリート造で、卵型の形状である。タンク3の内空の
下部には水21が、上部には空気23が蓄えられる。
【0015】気体噴出パイプ5は、外気をタンク3内に
供給するためのものであり、タンク3の外部とタンク3
の内空の下部とを結ぶ。気体噴出パイプ5の上端部は、
タンク3の上部を貫通し、外気に接する吸気口25を形
成する。下端部17は、タンク3の内空の下部に配置さ
れる。気体噴出パイプ5は、吸気口25から取り入れた
外気を、下端部17から噴出する。
【0016】タンク3の上端の吸気口25の近辺には、
排気口27が形成される。排気口27には、開閉可能な
排気弁7が設置される。排気弁7は、タンク3内の空気
23を外部に排出するためのものであり、タンク3の外
部の大気圧がタンク3の内圧より大きい場合には閉状態
となる。
【0017】タンク3の下部には給水口29と配水口3
1とが設けられる。給水口29には給水管9が、配水口
31には配水管11が連結される。給水管9、配水管1
1には、バルブ13、バルブ15がそれぞれ設置され
る。給水管9は、給水装置(図示せず)からタンク3内
への給水に用いられ、配水管11は、タンク3から外部
への配水に用いられる。バルブ13、バルブ15は、そ
れぞれ、給水管9内、配水管11内の通水を制御するも
ので、必要に応じて開閉される。
【0018】気体噴出パイプ5、排気弁7、給水管9、
配水管11、バルブ13、バルブ15は、例えば金属材
料、プラスチック等の材質とする。給水時、配水時の荷
重特性を考えると、気体噴出パイプ5、給水管9、配水
管11には金属材料を使用するのが好ましい。
【0019】次に、流量調節機能付液体タンク1の動作
について説明する。図2は、配水時の流量調節機能付液
体タンク1の立面断面図、図3は、タンク3内の水位が
最低になったときの流量調節機能付液体タンク1の立面
断面図である。
【0020】配水時には、図2に示すように、給水管9
に設けられたバルブ13を閉じ、配水管11に設けられ
たバルブ15を開ける。この際、矢印Aに示すように、
タンク3の外部の空気が、吸気口25から気体噴出パイ
プ5内に流入する。流入した空気は、気体噴出パイプ5
の下端部17から気泡35となって排出され、タンク3
の内空の上部に空気23が溜まる。また、吸気口25か
らの外気の流入と同時に、タンク3内の水21が、配水
口31と配水管11を介して、矢印Bに示すように外部
に流出する。
【0021】配水時には、気体噴出パイプ5の下端部1
7で大気圧が発生するため、下端部17より上部の内圧
は大気圧以下の負圧となる。前述したように、排気弁7
は、タンク3の外圧が内圧より大きい場合は閉じたまま
であるので、排気弁7を介した空気23と外気の出入り
は発生しない。タンク3内の水位が気体噴出パイプ5の
下端部17より高い場合、すなわち、水面が図3に示す
水面33bより上にある場合、配水ヘッドは気体噴出パ
イプ5の下端部17から配水管11の末端19までの距
離で一定となり、自動的に一定流量の水21が配水管1
1から配水される。なお、バルブ15の開度を変化させ
ることにより、配水管11内の流量を簡便に制御するこ
とができる。
【0022】配水によって、タンク3内の水面33aの
位置は矢印Cに示す方向に低下する。図3に示すよう
に、最低水位37(h)となる水面33bに達すると、
配水管11のバルブ15を閉じてタンク3からの配水を
停止する。その後、後述する方法でタンク3内への給水
を行う。
【0023】図4は、給水時の流量調節機能付液体タン
ク1の立面断面図、図5は、タンク3内の水位が最高に
なったときの流量調節機能付液体タンク1の立面断面図
である。
【0024】給水時には、図4に示すように、給水管9
に設けられたバルブ13を開け、配水管11に設けられ
たバルブ15を閉じる。この際、矢印Dに示すように、
給水管9と給水口29を介して、タンク3内に水が流入
し、タンク3の内空の下部に水21が溜まる。給水口2
9から水が流入すると、タンク3の内圧が外圧より大き
くなり、排気弁7が開放され、水21と置き換わったタ
ンク3内の空気23が、矢印Eに示すように排気口27
からタンク3の外部に流出する。なお、空気23の一部
は、気体噴出パイプ5を介して吸気口25からタンク3
の外部に流出する。
【0025】給水によって、タンク3内の水面33cの
位置は矢印Fに示す方向に上昇する。図5に示すよう
に、最高水位39(h+H)となる水面33dに達する
と、給水管9のバルブ13を閉じてタンク3への給水を
停止する。その後、前述した方法でタンク3からの配水
を行う。
【0026】このように、第1の実施の形態では、給水
管9と排気弁7を設けることで固定施設での給水が可能
となる。また、配水管11と気体噴出パイプ5を用いる
ことで、タンク3内の水位が最高水位39(図5)と最
低水位37(図3)の間にある場合に、一定の流量で水
を供給することができる。
【0027】なお、第1の実施の形態では、バルブ15
の開度を変化させて流量を制御したが、気体噴出パイプ
5の下端部17の位置を可変とし、流量圧力を変化させ
て流量制御を行ってもよい。流量調節機能付液体タンク
1は、水に限らず、水以外の任意の比重、粘性の液体を
一定流量で供給するために使用できる。
【0028】また、タンク3の下部にローラ等の移動手
段を設けたり、クレーン等で吊り上げるための吊り治具
を設けることで、地上での移動が可能となる。移動手
段、吊り治具等を用いて流量調節機能付液体タンク1を
車に積載すれば、遠距離でも移設できる。
【0029】さらに、図1から図5では、吸気口25を
上向きに設けたが、気体噴出パイプ5をさらに上方に延
長して先端をU字型に曲げ、吸気口25を下向きにして
もよい。これにより、吸気口25や気体噴出パイプ5の
汚れによる閉塞を防止できる。必要に応じて、タンク3
の下部に清掃用のプロペラを設けてもよい。このプロペ
ラを回転させることで、タンク3の下部での沈殿物の発
生を防ぐことができる。
【0030】タンク3は、プレストレストコンクリート
造ではなく、例えば、鋼鉄などの金属材料、コンクリー
ト、鉄筋コンクリート等で構築してもよい。形状は卵型
に限らない。但し、給水時、配水時の荷重特性を考える
と、プレストレストコンクリートを使用し、卵型とする
のが好ましい。
【0031】図6は、給水時と配水時の水圧を示すグラ
フである。図6の横軸41は圧力を、縦軸43は水位の
鉛直座標を示す。直線45は給水時の水圧を、直線47
は配水時の水圧を表す。hは図3に示す最低水位37、
h+Hは図5に示す最高水位39、ρは使用する液体の
密度である。図6に示すように、タンク3には引張応力
が発生する場合と圧縮応力が発生する場合があるので、
プレストレストコンクリート造とすることが望ましい。
【0032】図7は、給水時と配水時の圧力の絶対値を
示すグラフである。図7の横軸41aは圧力の絶対値
を、縦軸43は水位の鉛直座標を示す。直線45aは給
水時の水圧の絶対値を、直線47aは配水時の水圧の絶
対値を、折れ線49は、圧力の絶対値の最大値を表す。
図7に示すように、圧力の絶対値の最大値はタンク3の
中央部付近で小さくなり、上部付近および下部付近で大
きくなることから、タンク3の形状としては、中央部の
直径が大きく、上部と下部の直径が小さい卵型が合理的
である。
【0033】次に、第2の実施の形態について説明す
る。図8、図9は、複数の流量調節機能付液体タンクを
連結した場合の立面断面図である。図8、図9に示すよ
うに、第2の実施の形態では、流量調節機能付液体タン
ク51aと流量調節機能付液体タンク51bとが連結さ
れる。
【0034】流量調節機能付液体タンク51aのタンク
3a、気体噴出パイプ5a、排気弁7a…は、流量調節
機能付液体タンク1のタンク3、気体噴出パイプ5、排
気弁7…に相当する。同様に、流量調節機能付液体タン
ク51bのタンク3b、気体噴出パイプ5b、排気弁7
b…は、流量調節機能付液体タンク1のタンク3、気体
噴出パイプ5、排気弁7…に相当する。
【0035】流量調節機能付液体タンク51aの給水管
9a、流量調節機能付液体タンク51bの給水管9b
は、給水本管55に連結される。バルブ13aは給水口
29aと給水本管55との間に、バルブ13bは給水口
29bと給水本管55との間に配置される。また、流量
調節機能付液体タンク51aの配水管11a、流量調節
機能付液体タンク51bの配水管11bは、配水本管5
7に連結される。バルブ15aは配水口31aと配水本
管57との間に、バルブ15bは配水口31bと配水本
管57との間に配置される。
【0036】次に、連結された流量調節機能付液体タン
ク51aと流量調節機能付液体タンク51bの動作につ
いて説明する。流量調節機能付液体タンク51a、流量
調節機能付液体タンク51bの単独での給水・排水動作
は、流量調節機能付液体タンク1の給水・配水動作と同
様である。
【0037】図8に示すように、流量調節機能付液体タ
ンク51aに給水しつつ、流量調節機能付液体タンク5
1bから配水する場合、流量調節機能付液体タンク51
aではバルブ13aを開け、バルブ15aを閉める。給
水装置(図示せず)等から、矢印Gに示す方向に給水す
ると、給水本管55、バルブ13a、給水管9a、給水
口29aを介して、タンク3a内に水が流入する。タン
ク3a内の水面53aは矢印Hの方向に上昇し、空気2
3aが排気口27aから矢印Iに示すように流出する。
【0038】また、流量調節機能付液体タンク51bで
はバルブ13bを閉めてバルブ15bを開ける。する
と、タンク3b内の水21bが、配水口31b、配水管
11b、バルブ15b、配水本管57を介して、矢印J
に示す方向に流出する。タンク3b内の水面53bは矢
印Kの方向に下降する。さらに、吸気口25bから矢印
Lに示す方向に流入した外気が気体噴出パイプ5bの下
端部17bから噴出され、タンク3b内に空気23bが
溜まる。バルブ15bの開度を変化させることにより、
配水する流量を簡便に制御することができる。
【0039】図9に示すように、流量調節機能付液体タ
ンク51aから配水しつつ、流量調節機能付液体タンク
51bに給水する場合、流量調節機能付液体タンク51
aでは弁13aを閉めて弁15aを開ける。すると、タ
ンク3a内の水21aが、配水口31a、配水管11
a、弁15a、配水本管57を介して、矢印Mに示す方
向に流出する。タンク3a内の水面53aは矢印Nの方
向に下降する。さらに、吸気口25aから矢印Oに示す
方向に流入した外気が気体噴出パイプ5aの下端部17
aから噴出され、タンク3a内に空気23aが溜まる。
バルブ15aの開度を変化させることにより、配水する
流量を簡便に制御することができる。
【0040】また、流量調節機能付液体タンク51bで
は弁13bを開けて弁15bを閉める。給水装置(図示
せず)等から、矢印Pに示す方向に給水すると、給水本
管55、弁13b、給水管9b、給水口29bを介し
て、タンク3b内に水が流入する。タンク3b内の水面
53bは矢印Qの方向に上昇し、空気23bが排気口2
7bから矢印Rに示すように流出する。
【0041】このように、第2の実施の形態では、給水
本管、配水本管に、固定施設での給水および一定流量で
の水の供給が可能な2つの流量調節機能付液体タンクの
給水管、配水管を連結する。2つの流量調節機能付液体
タンクのうち一方で給水しつつ、他方で配水することに
より、給水と配水を同時に行うことができる。第1の実
施の形態では、給水時間帯と配水時間帯を区切る必要が
あるが、第2の実施の形態を用いると、時間帯を区切ら
ず、一定流量で継続して配水できる。流量調節機能付液
体タンク51a、51bは、水に限らず、水以外の任意
の比重、粘性の液体を一定流量で供給するために使用で
きる。
【0042】なお、流量調節機能付液体タンクの連結数
は2つに限らない。任意の数の流量調節機能付液体タン
クの給水管、配水管を給水本管55、配水本管57に連
結できる。その際、給水本管55、配水本管57を、図
8、図9に示すように直線状に配置するのではなく、曲
折部を設けて配置してもよい。複数の流量調節機能付液
体タンクを連結する場合、配置形状に応じた連結部材を
用いてタンクを連結することで、構造上の安定につなが
る。
【0043】第2の実施の形態においても、第1の実施
の形態と同様に、バルブ15a、15bの開度を変化さ
せるかわりに、気体噴出パイプ5a、5bの下端部17
a、17bの位置を可変として流量制御を行ってもよ
い。また、タンク3a、3bの下部にローラ等の移動手
段を設けたり、クレーン等で吊り上げるための吊り治具
を設けることで、地上での移動を可能できる。移動手
段、吊り治具等を用いて、連結された複数の流量調節機
能付液体タンクを車に積載すれば、遠距離でも移設でき
る。
【0044】さらに、気体噴出パイプ5a、5bを上方
に延長して先端をU字型に曲げ、吸気口25a、25b
を下向きに設けることで、吸気口25a、25bや気体
噴出パイプ5a、5bの汚れによる閉塞を防止できる。
必要に応じて、タンク3a、3bの下部に清掃用のプロ
ペラを設けることで、タンク3a、3bの下部での沈殿
物の発生を防止できる。
【0045】タンク3a、3bは、プレストレストコン
クリートの他に、例えば、鋼鉄などの金属材料、コンク
リート、鉄筋コンクリート等で構築できる。形状は卵型
に限らない。但し、タンク3と同様、給水時、配水時の
荷重特性を考えると、プレストレストコンクリート造を
使用し、卵型とするのが好ましい。
【0046】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、固定施設での給水が可能で、大量の水を蓄えつ
つ、一定の流量で供給することができる液体タンクを提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】流量調節機能付液体タンク1の立面の断面図
【図2】配水時の流量調節機能付液体タンク1の立面断
面図
【図3】タンク3内の水位が最低になったときの流量調
節機能付液体タンク1の立面断面図
【図4】給水時の流量調節機能付液体タンク1の立面断
面図
【図5】タンク3内の水位が最高になったときの流量調
節機能付液体タンク1の立面断面図
【図6】給水時と配水時の水圧を示すグラフ
【図7】給水時と配水時の圧力の絶対値を示すグラフ
【図8】複数の流量調節機能付液体タンクを連結した場
合の立面断面図
【図9】複数の流量調節機能付液体タンクを連結した場
合の立面断面図
【図10】マリオットタンク101の立面の断面図
【符号の説明】
1、51a、51b………流量調節機能付液体タンク 3,3a、3b………タンク 5、5a、5b………気体噴出パイプ 7、7a、7b………排気弁 9、9a、9b………給水管 11、11a、11b………配水管 13、13a、13b、15、15a、15b………バ
ルブ 21………水 23………空気 25、25a、25b………吸気口 27、27a、27b………排気口 37………最低水位 39………最高水位 55………給水本管 57………配水本管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 稲垣 聡 東京都港区元赤坂一丁目2番7号 鹿島建 設株式会社内 (72)発明者 上野 成三 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 織田 幸伸 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 Fターム(参考) 3E070 AA02 AB02 BF01 DA01 DA04 DA05 GB01 GB04 GB20 RA01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液体を貯蔵するタンクと、 前記タンク内に設けられ、外気からの気体を前記液体中
    に供給する管と、 前記タンク内から気体を排出する開閉可能な排出機構
    と、 前記タンクに連結された給水管と、 前記タンクに連結された配水管と、を具備することを特
    徴とする液体タンク。
  2. 【請求項2】 前記給水管と前記配水管に夫々バルブが
    設けられることを特徴とする請求項1記載の液体タン
    ク。
  3. 【請求項3】 前記排出機構は、前記タンクの上部に設
    けられた弁であることを特徴とする請求項1記載の液体
    タンク。
  4. 【請求項4】 前記給水管と前記配水管が前記タンクの
    下部に連結されることを特徴とする請求項1記載の液体
    タンク。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の液体タンクを複数個並
    べ、それぞれの給水管と配水管を連結することを特徴と
    する液体タンク。
JP2002149008A 2002-05-23 2002-05-23 液体タンク Pending JP2003341789A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103552776A (zh) * 2013-08-14 2014-02-05 华北石油管理局供水供电服务中心 Df水质防护装置

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CN103552776A (zh) * 2013-08-14 2014-02-05 华北石油管理局供水供电服务中心 Df水质防护装置

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