JP2003340964A - 銅張り積層基板 - Google Patents

銅張り積層基板

Info

Publication number
JP2003340964A
JP2003340964A JP2003073671A JP2003073671A JP2003340964A JP 2003340964 A JP2003340964 A JP 2003340964A JP 2003073671 A JP2003073671 A JP 2003073671A JP 2003073671 A JP2003073671 A JP 2003073671A JP 2003340964 A JP2003340964 A JP 2003340964A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
copper
layer
polyimide film
clad laminate
polyimide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2003073671A
Other languages
English (en)
Inventor
Shozo Katsuki
省三 勝木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ube Industries Ltd filed Critical Ube Industries Ltd
Priority to JP2003073671A priority Critical patent/JP2003340964A/ja
Publication of JP2003340964A publication Critical patent/JP2003340964A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Electroplating Methods And Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】耐熱性接着剤等を全く使用することなく銅メッ
キ膜が形成されており、微細な配線パタ−ンが可能で後
加工工程で不具合が発生することの少ない銅張り積層基
板を提供する。 【解決手段】ポリイミドフィルムの少なくとも片面に直
径15μm以上の異常突起数が0〜200個/mm
電気銅メッキ層表面を有し、初期剥離強度が1kgf/
cm以上、150℃で24時間加熱後の剥離強度が0.
6kgf/cm以上である銅張り積層基板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は銅張り積層基板に関
し、さらに詳しくは熱硬化性や熱可塑性の耐熱性接着剤
等をまったく使用しないで銅メッキ膜を形成した表面状
態が良好な銅張り積層基板に関するものである。この発
明の銅張り積層基板は、TAB基板、フレキシブル印刷
回路基板(FPC)に有用である。
【0002】
【従来の技術】従来、TABテ−プやフレキシブル印刷
回路基板は、ポリイミドフィルムを熱硬化性の接着剤あ
るいは熱可塑性の接着剤で銅箔と張合わせた複合材料が
一般的である。しかし、使用できる接着剤の耐熱性が2
00℃以下であり、ハンダ工程等で高温にさらされる場
合は使用できなかったり、電気特性がポリイミドフィル
ムに比べ満足できないという問題があり、銅箔とポリイ
ミドフィルムとの張合わせ複合材料としてはより耐熱性
のあるものが期待されていた。また、この場合、銅箔の
厚さに制限があり、薄い複合材料を製造できないという
問題がある。すなわち、エッチングでファインパタ−ン
の回路を形成することが困難となり、微細な配線パタ−
ンが必要である用途に適用できなくなる。
【0003】その対策として接着剤を使用しないで、ポ
リイミドフィルム支持体に銅層が形成されている「無接
着剤型の複合材料」が提案されている。しかし、ポリイ
ミドフィルムは接着性が低いため、銅層を形成するポリ
イミドフィルムの接着性を改善するために種々の試みが
なされている。例えば、デスミア処理やアルカリ処理等
の湿式処理が挙げられるが、湿式処理後の洗浄を十分に
行う必要があり金属薄膜を形成する前に十分な乾燥が必
要なため、工程上不利である。また、表面改質処理とし
てプラズマ放電処理やコロナ放電処理等が知られている
が、金属薄膜に対する十分な密着力は得られない。
【0004】このため、ポリイミドフィルムとして共重
合ポリイミドフィルムあるいは多層ポリイミドフィルム
を使用し、放電処理した処理面にスパッタリング装置で
2種の金属を蒸着し、その金属蒸着面に銅メッキして、
銅とポリイミドフィルムとの剥離強度が大きい銅張り基
板が提案された。
【0005】例えば、ピロメリット酸二無水物と4,
4’−ジアミノジフェニルエ−テルとから得られるポリ
イミド(PMDA系ポリイミド)を上記ビフェニルテト
ラカルボン酸二無水物とpフェニレンジアミンとから得
られるポリイミドフィルムの表面に塗布、加熱した後、
PMDA系ポリイミド層の中間層を形成し、その上に金
属蒸着層や金属メッキ層を設けた銅張り基板(特開平6
−124978号、特開平6−210794号公報)が
提案されている。
【0006】また、ピロメリット酸二無水物と3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物
とを併用した共重合ポリイミドフィルムをグロ−放電プ
ラズマ処理により処理して金属蒸着層を設け、その上に
電気メッキ法で厚膜の銅層を積層して得られる銅張り基
板が知られている。しかし、これらの銅張り基板は、初
期の剥離強度は大きいが、銅張り基板にレジストを塗工
する工程などのICパッケ−ジ内部回路に成形するまで
の加工工程で不具合が発生するという問題が生じてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の目的は、耐
熱性接着剤等を全く使用することなく銅メッキ膜が形成
されており、微細な配線パタ−ンが可能で後加工工程で
不具合が発生することの少ない銅張り積層基板を提供す
ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明者は、長尺の銅
張り積層基板において前記の不具合が銅メッキ表面に生
じた多数の異常突起に起因することおよび銅メッキのさ
いにメッキ液中に存在する未溶解もしくは液中にて析出
した銅金属粒子がフィルム上に付着し、異常突起が大き
くなりしかも多数生じることを見出し、さらに研究した
結果、この発明を完成した。すなわち、この発明は、ポ
リイミドフィルムの少なくとも片面に電気銅メッキ層を
有し、該電気銅メッキ層の表面における直径15μm以
上の異常突起数が0〜200個/mmであり、初期剥
離強度が1kgf/cm以上、150℃で24時間加熱
後の剥離強度が0.6kgf/cm以上である銅張り積
層基板に関する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下にこの発明の好ましい態様を
列記する。 1)ポリイミドフィルムが、ポリイミドフィルムの少な
くとも片面を減圧放電処理して網目構造の凸部を有する
凹凸形状を形成したものである上記の銅張り積層基板。 2)ポリイミドフィルムが、ビフェニルテトラカルボン
酸成分および4,4’−ジアミノジフェニルエ−テルを
必須成分として含むものである上記の銅張り積層基板。 3)ポリイミドフィルムが、中心層としての高耐熱性の
芳香族ポリイミド層および表面層としての主鎖中に屈曲
性結合を含む柔軟性ポリイミド層からなる多層ポリイミ
ドフィルムである上記の銅張り積層基板。 4)電気銅メッキ層が、ポリイミドフィルムの少なくと
も片面に設けた少なくとも2層の金属蒸着層の上に銅メ
ッキして形成したものであり、全金属層の厚みが1〜2
0μmである上記の銅張り積層基板。 5)減圧放電処理が、真空プラズマ放電処理である上記
の銅張り積層基板。
【0010】6)ポリイミドフィルムの他の面に熱伝導
性を改良するための金属蒸着層あるいはセラミック蒸着
層を有する上記の銅張り積層基板。 7)電気銅メッキ層が、ポリイミドフィルムの両面にあ
る上記の銅張り積層基板。 8)さらに、PCT処理(121℃、2気圧、湿度10
0%の雰囲気で168時間処理)後の剥離強度が0.6
kgf/cm以上である上記の銅張り積層基板。 9)電気銅メッキ層の表面における直径15μm以上1
000μm以下の異常突起数が0〜200個/mm
ある上記の銅張り積層基板。 10)異常突起数が1〜200個/mmである上記の
銅張り積層基板。 11)異常突起数が0〜50個/mmである上記の銅
張り積層基板。この明細書において、処理面に網目構造
の凸部を有する凹凸形状を有しとは、処理面の少なくと
も(0.1〜90%)一部の連続した凸部を形成してお
り網目構造であることを意味する。
【0011】以下、この発明について、図面も参考にし
て、詳しく説明する。図1は、この発明の一例である実
施例1で得られた銅張り積層基板の表面を示す顕微鏡写
真であり、図2はをフィルムを縦に配置して電気メッキ
した比較例1で得られた銅張り積層基板の表面を示す顕
微鏡写真である。
【0012】この発明の銅張り積層基板は、好適には長
尺の表面処理されたポリイミドフィルムを地面に垂直に
(従って縦に)維持しながら電気メッキ液中を搬送し、
銅メッキ膜の製膜条件を最適化して少なくとも片面を銅
メッキすることによって、銅メッキ膜の特性を変えずに
異常突起を低減した銅張り積層基板として得ることがで
きる。
【0013】この発明において、ポリイミドフィルムと
しては、好適にはビフェニルテトラカルボン酸成分を含
む高耐熱性の芳香族ポリイミド層を中心層として有し、
表面層が主鎖中に屈曲性結合を含む柔軟性ポリイミド層
であるポリイミドフィルムの該柔軟性ポリイミド層表面
を減圧放電処理によりエッチングして処理面に網目構造
の凸部を有する凹凸形状を形成せしめた多層ポリイミド
フィルムが挙げられる。
【0014】前記のポリイミドフィルムとしては、例え
ば高耐熱性ポリイミドを与えるビフェニルテトラカルボ
ン酸成分を含むポリアミック酸成分と主鎖中に屈曲性結
合を含む柔軟性ポリイミド層を与えるポリアミック酸成
分との混合物から得られるブロック共重合ポリイミドあ
るいはブレンドポリイミドからなる単一層のポリイミド
フィルムであってもよいが、好適には中心層がビフェニ
ルテトラカルボン酸成分を含む高耐熱性の芳香族ポリイ
ミド層で表面層が主鎖中に屈曲性結合を含む柔軟性ポリ
イミド層の2層構造あるいは3層構造の多層ポリイミド
フィルムが挙げられる。
【0015】前記の多層ポリイミドフィルムとしては、
好適には多層押出ポリイミドフィルムが挙げられる。多
層押出ポリイミドフィルムは、好適にはビフェニルテト
ラカルボン酸成分を含む高耐熱性の芳香族ポリイミドの
前駆体溶液と主鎖中に屈曲性結合を有する芳香族ポリイ
ミドの前駆体溶液とを多層押出法によって押出した後、
得られた積層物を80〜200℃の範囲内の温度で乾燥
し、次いで熱300℃以上の温度、好ましくは300〜
550℃の範囲内の温度での熱処理段階を含む熱処理に
付すことにより製造した主鎖中に屈曲性結合を有する芳
香族ポリイミド層を表面に有する多層芳香族ポリイミド
フィルムが挙げられる。前記の前駆体溶液はいずれも5
00〜5000ポイズであることが好ましい。
【0016】特に、高耐熱性の芳香族ポリイミドとし
て、10モル%以上、特に15モル%以上のビフェニル
テトラカルボン酸成分と5モル%以上、特に15モル%
以上のp−フェニレンジアミン成分とから、重合および
イミド化によって得られる芳香族ポリイミドであること
が、耐熱性、機械的強度、寸法安定性の点から好まし
い。他の残部の(もし2種類のテトラカルボン酸二無水
物および/またはジアミンを使用する場合)芳香族テト
ラカルボン酸二無水物としてはピロメリット酸二無水物
が、また芳香族ジアミンとしては4,4−ジアミノジフ
ェニルエ−テルが好ましい。
【0017】上記の有機極性溶媒としては、N,N−ジ
メチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、
N−メチル−2−ピロリドン、N−メチルカプロラクタ
ムのアミド系溶媒、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチ
ルフォスホルアミド、ジメチルスルホン、テトラメチレ
ンスルホン、ジメチルテトラメチレンスルホン、ピリジ
ン、エチレングリコール等を挙げることができる。
【0018】この発明における主鎖中に屈曲性結合を含
む芳香族ポリイミドは、一般式(1)
【化1】
【0019】(但し、XはO、CO、S、SO2、C
2、C(CH32から選ばれた基である。)で示され
る芳香族テトラカルボン酸二無水物またはその誘導体、
あるいは一般式(2)
【0020】
【化2】
【0021】(但し、XはO、CO、S、SO2、C
2、C(CH32から選ばれた基であり、nは0〜4
の整数である。)で示される芳香族ジアミン化合物の少
なくても一方を必須成分として使用した芳香族ポリイミ
ドが好適である。
【0022】前記一般式(1)の芳香族テトラカルボン
酸二無水物またはその誘導体としては、芳香族テトラカ
ルボン酸、およびその酸無水物、塩、エステル等を挙げ
ることができるが、特に、酸二無水物が好ましい。芳香
族テトラカルボン酸としては、例えば、3,3’,4,
4’−ベンゾフェノンテトラカルボン酸、2,2−ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)プロパン、ビス
(3,4−ジカルボキシフェニル)メタン、ビス(3,
4−ジカルボキシフェニル)エ−テル、等を挙げること
ができ、それらを単独、あるいは混合物として使用でき
る。
【0023】前記一般式(2)の芳香族ジアミン化合物
として、一般式(2)で示される化合物が使用される場
合には、芳香族テトラカルボン酸として、さらに3,
3’,4,4’−ビフェニルテトラカルボン酸、2,
3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸、2,
3,3’,4’−ビフェニルテトラカルボン酸、ピロメ
リット酸等を単独あるいは混合物として使用でき、さら
に、上記一般式(1)の成分との混合物としても使用で
きる。
【0024】前記一般式(2)で示される芳香族ジアミ
ン化合物としては、4,4’−ジアミノジフェニルエ−
テル、3,3’−ジアミノジフェニルエ−テル、3,
3’−ジアミノベンゾフェノン、4,4’−ジアミノベ
ンゾフェノン等のベンゾフェノン系ジアミン、3,3’
−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフ
ェニルメタン、1,3−ビス(3−アミノフェノキシ)
ベンゼン等のビス(アミノフェノキシ)ベンゼン系ジア
ミン、4,4’−ビス(3−アミノフェノキシ)ビフェ
ニル等のビス(アミノフェノキシ)ビフェニル系ジアミ
ン、等を挙げることができ、それらを単独、あるいは混
合物として使用できる。
【0025】芳香族テトラカルボン酸化合物として、一
般式(1)で示される化合物が使用される場合には、ジ
アミン化合物として、さらに、1,4−ジアミノベンゼ
ン(p−フェニレンジアミン)、ベンチジン、3,3’
−ジメチルベンチジン等のベンチジン類等を単独、ある
いは混合物として使用でき、さらに上記一般式(2)の
ジアミン成分との混合物としても使用できる。
【0026】多層押出ポリイミドフィルムの厚さは、7
〜100μm、特に7〜50μmが好ましい。また、主
鎖中に屈曲性結合を含む芳香族ポリイミド層の厚さ(単
層)は0.1〜10μm、特に0.2〜5μmであり、
残部が高耐熱性の芳香族ポリイミド層であることが好ま
しい。
【0027】この発明においては、前記の高耐熱性の芳
香族ポリイミドの層を中心層として有し、表面層が主鎖
中に屈曲性結合を含む柔軟性ポリイミド層であるポリイ
ミドフィルムの該柔軟性ポリイミド層に減圧放電処理に
よりエッチングすることが必要であり、この組み合わせ
によって、処理面に網目構造の凸部を有する凹凸形状を
形成することができる。前記の減圧放電処理で使用する
ガスとしては、He、Ne、Ar、Kr、Xe、N
CF、Oなどの単体あるいは混合ガスが挙げられ
る。なかでもArは安価でフィルム表面の処理効果が良
好であり好ましい。圧力は0.3〜50Pa、特に6〜
27Paが好適である。温度は通常室温でよく、必要で
あれば−20〜20℃前後で冷却してもよい。前記の減
圧放電処理が好適であり、常圧プラズマ放電処理やコロ
ナ放電処理によっては、目的とする剥離強度の大きい金
属薄膜付きポリイミドフィルムを得ることが困難であ
る。
【0028】前記の方法において、ビフェニルテトラカ
ルボン酸成分を含む高耐熱性の芳香族ポリイミド層を中
心層として有し表面層が主鎖中に屈曲性結合を含む柔軟
性ポリイミド層であるポリイミドフィルムの該柔軟性ポ
リイミド層表面を減圧放電処理によりエッチングして処
理面に網目構造の凸部を有する凹凸形状を形成せしめた
後連続して、あるいは減圧放電処理後一旦大気中に置い
た後プラズマスクリ−ニング処理によって清浄化した
後、蒸着法によって金属薄膜を形成してもよい。前記の
放電処理ポリイミドフィルムは、処理面が網目構造の凸
部を有する凹凸形状を形成せしめたもので、好適には凹
凸(粗さRa:平均粗さ)が0.03〜0.1μm、特
に0.04〜0.08μmの網目の構造となっているこ
とが必要である。
【0029】前記の方面処理ポリイミドフィルムは、好
適には少なくとも2層の金属薄膜、特に下地金属蒸着層
と、その上の銅蒸着層からなる2層の金属蒸着層が積層
される。また、前記の少なくとも2層の金属薄膜とし
て、上記の2層の金属蒸着層に金属メッキ層として電解
メッキ、または無電解メッキおよび電解メッキを設けた
金属層が積層される。
【0030】前記の金属蒸着または金属蒸着と金属メッ
キ層とで金属層を形成するための金属を蒸着する方法と
しては真空蒸着法、スパッタリング法などの蒸着法を挙
げることができる。真空蒸着法において、真空度が、1
−5〜1Pa程度であり、蒸着速度が5〜500nm
/秒程度であることが好ましい。スパッタリング法にお
いて、特にDCマグネットスパッタリング法が好適であ
り、その際の真空度が13Pa以下、特に0.1〜1P
a程度であり、その層の形成速度が0.05〜50nm
/秒程度であることが好ましい。得られる金属蒸着膜の
厚みは10nm以上、1μm以下であり、そのなかでも
0.1μm以上、0.5μm以下であることが好まし
い。この上に好適には金属メッキにより肉厚の膜を形成
することが好ましい。その厚みは、約1〜20μm程度
である。
【0031】金属薄膜の材質としては、種々の組み合わ
せが可能である。金属蒸着膜として下地層と表面蒸着金
属層を有する2層以上の構造としてもよい。下地層とし
ては、クロム、チタン、パラジウム、亜鉛、モリブデ
ン、ニッケル、コバルト、ジルコニウム、鉄、ニッケル
−銅合金、ニッケル−金合金、ニッケル−モリブデン合
金等が挙げられる。表面層(あるいは中間層)としては
銅が挙げられる。蒸着層上に設ける金属メッキ層の材質
としては、銅、銅合金、銀等、特に銅が好適である。真
空プラズマ放電処理したポリイミドフィルムの片面に、
クロム、チタン、パラジウム、亜鉛、錫、モリブデン、
ニッケル、コバルト、ジルコニウム、鉄、ニッケル−銅
合金、ニッケル−金合金、ニッケル−モリブデン合金等
等の下地金属層を形成し、その上に中間層として銅の蒸
着層を形成した後、銅の無電解メッキ層を形成し(無電
解メッキ層を形成することは発生したピンホ−ルをつぶ
すのに有効である。)、あるいは、金属蒸着層の厚みを
大きくして、例えば0.1〜1.0μmとして銅などの
無電解金属メッキ層を省略し、表面層として電気銅メッ
キ層を形成してもよい。
【0032】また、表面処理ポリイミドフィルムにレ−
ザ−加工、機械加工あるいは湿式法によって穴あけ加工
した後、2層の金属蒸着層または2層の金属蒸着層およ
び金属メッキ層を形成してもよい。また、金属薄膜層の
厚みは、蒸着用タ−ゲット金属の均一部分を用いたり、
電気メッキの外周部(厚くなる)を除いたりして、5%
以内の均一にすることができる。また、銅張り積層基板
は、主鎖中に屈曲性結合を含む柔軟性ポリイミド層を両
面に有するポリイミドフィルムの片面に2層の金属薄膜
を形成し、他の面に熱伝導性を改良するために金属(例
えば前記の金属)を使用して金属蒸着層あるいはセラミ
ック蒸着層を形成したものであってもよい。
【0033】前記の電気銅メッキは、好適には前記の下
地金属薄膜層を有する長尺のポリイミドフィルムを送り
ロ−ルおよび巻き取りロ−ルと各槽内に配置されてフィ
ルムの上部および下部を把持する把持部材によって、垂
直搬送し、脱脂槽、酸洗浄槽、複数の銅メッキ槽、水洗
槽、乾燥工程、巻き取りロ−ルを経て、長尺の銅張り積
層フィルムを巻取ることによって、厚さ1〜20μmの
電気銅メッキ層を形成して、この発明の銅張り積層基板
を得ることができる。
【0034】前記の電気銅メッキにおいて、例えば、硫
酸銅50〜200g/l、硫酸100〜250g/lお
よび光沢剤少量、温度15〜45℃、電流密度0.1〜
10A(アンペア)/dm、空気攪拌、搬送速度0.
1〜2m/分、適量の塩素および光沢剤を添加、陰極が
銅の条件であることが好ましい。
【0035】この発明の銅張り積層基板は、上記の方法
によって好適に得ることができ、ポリイミドフィルムの
少なくとも片面に直径15μm以上の異常突起数が1〜
200個/mmの電気銅メッキ層表面を有し、初期剥
離強度が1kgf/cm以上、150℃で24時間加熱
後の剥離強度が0.6kgf/cm以上である。前記の
異常突起数が前記の下限より少なくても構わないが経済
的に高コストとなり不利であり、前記の異常突起数が前
記の上限より多いと銅張り基板へのレジスト塗工厚を薄
くすることが困難となる。また初期剥離強度および15
0℃加熱後の剥離強度が前記の範囲外である(小さい)
とICパッケ−ジ内部回路に成形するまでの加工工程で
不具合が発生するので適当ではない。この発明の銅張り
積層基板は、微細加工が可能でありフレキシブル印刷回
路基板、TABテ−プ等に好適に使用することができ
る。
【0036】
【実施例】以下にこの発明の実施例を示す。以下の各例
において、各例の測定は以下に示す試験方法によって行
った。 フィルム表面状態:SEMにより50000倍にて観察
し、網目構造の有無を確認した。 銅張り積層基板の表面異常突起数は、対物レンズ10倍
×10=100倍の金属顕微鏡にて、1mm口の範囲を
観察し、直径が15μm以上の異常突起の個数を観察
し、n=5の平均値にて、1mm単位の異常突起個数
とした。
【0037】剥離強度:初期強度は、銅メッキ後24時
間経過したサンプルを10mm幅に切り出し、150℃
で24〜168時間熱処理したサンプル、PCT処理
(121℃、2気圧、湿度100%の雰囲気で24〜1
68時間)処理したサンプルについて、JIS6471
に準じ90度剥離強度(50mm/分の速度で剥離)を
測定した。 フィルム厚み:柔軟性ポリイミド層と高耐熱性ポリイミ
ド層の厚みを、各々断面を光学顕微鏡により測定した。
【0038】実施例1 p−フェニレンジアミンと3,3’,4,4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物とを溶媒中で反応させて
得られた芳香族ポリアミック酸の溶液と4,4’−ジア
ミノジフェニルエ−テルと3,3’,4,4’−ビフェ
ニルテトラカルボン酸二無水物とを溶媒中で反応させて
得られた芳香族ポリアミック酸の溶液とから共押し出し
流延製膜法によって製造した3層の芳香族ポリイミドフ
ィルム[柔軟性ポリイミド層/高耐熱性ポリイミド層/
柔軟性ポリイミド層の厚みが3μm/44μm/3μm
の厚み構成]について以下の条件で表面処理および金属
薄膜形成を行った。
【0039】処理1:減圧プラズマ処理装置によるエッ
チング 減圧プラズマ処理装置内にポリイミドフィルムを設置
後、0.1Pa以下に減圧後、Arガスを導入しAr=
100%、圧力=13.3Pa、パワ−=5KW(40
KHz)にて2分処理 処理2:フィルム表面クリ−ニング スパッタリング装置に処理1のポリイミドフィルムを基
板フォルダ−に設置し、2×10−4Pa以下の真空に
排気後、Arを導入し、0.67Paとした後、ポリイ
ミドフィルムの接した電極に13.56MHzの高周波
電力300Wで1分間処理
【0040】処理3:銅薄膜形成 処理2に連続して、Ar0.67Pa雰囲気にてDCス
パッタリングにより、150Wにて、Mo薄膜を3nm
形成後、Cu薄膜を300nm形成し、大気中に取り出
した。
【0041】その後、蒸着金属膜付きポリイミドフィル
ムを垂直に立てて搬送しながら、下記条件にて電解銅膜
を形成し、5μm厚の電気銅メッキ層を有する銅張り積
層基板を得た。
【0042】硫酸銅濃度:100g/l 硫酸:150g/l 添加物:適量の塩素および光沢剤 メッキ液温度:23℃ 電流密度:1槽目1A(アンペア)/dm、2〜4槽
3A/dm 空気攪拌 搬送速度:0.4m/分
【0043】得られた銅張り積層基板について、評価し
た。 物性評価方法 1.対物レンズ10倍×10=100倍の100倍の光
学顕微鏡写真にて、1mm口の範囲を観察し、直径が1
5μm以上の異常突起の個数を観察した。n=5の平均
値にて、1mm単位の異常突起個数とした。 2.異常突起による問題を確認するため、銅張り積層基
板上へ、液体レジストを塗工した、異常突起が原因とな
るレジストの塗工ムラやハジキの発生しない必要な厚さ
を測定した。評価は×がはじき、塗工ムラ有り、△がは
じき無し、塗工ムラ無し、○がはじき、塗工ムラ無し、
◎が良好(レジストパタ−ン形成に問題無し) 使用したレジスト:クラリアント社のAZ8100DB
5(23cp) 塗工方法:ロ−ルコ−タ− プリベク条件:100℃、120秒
【0044】結果 1.顕微鏡観察による異常突起個数(個/mm) 5個の試料平均:18個 2.初期剥離強度:1.2kgf/cm 3.150℃熱処理後の剥離強度 24時間熱処理後 :0.7kgf/cm 100時間熱処理後:0.4kgf/cm 168時間熱処理後:0.4kgf/cm 4.PCT処理後の剥離強度 24時間熱処理後 :0.8kgf/cm 100時間熱処理後:0.8kgf/cm 5.液体レジスト塗工結果 塗工厚1μm:△ 塗工厚2μm:○ 塗工厚3μm:◎ 塗工厚4μm:◎ 塗工厚5μm:◎
【0045】比較例1 電気銅メッキの際に、水平搬送によって5μm厚の電気
銅メッキ層を形成した他は実施例1と同様に実施して、
銅張り積層基板を得た。この銅張り積層基板について評
価した。 結果 1.顕微鏡観察による異常突起個数(個/mm) 5個の試料平均:250個 2.3.4.の各剥離強度は実施例1と同等であった。 5.液体レジスト塗工結果 塗工厚1μm:× 塗工厚2μm:× 塗工厚3μm:△ 塗工厚4μm:○ 塗工厚5μm:○
【0046】実施例2 銅メッキ層の厚さを2μmとなるように、搬送速度を1
m/分とした他は実施例1と同様に実施して、銅メッキ
層の厚さ2μmの銅張り積層基板を得た。評価した結果
を次に示す。 結果 1.顕微鏡観察による異常突起個数(個/mm) 5個の試料平均:15個 2.初期剥離強度:1.1kgf/cm 3.150℃熱処理後の剥離強度 24時間熱処理後 :0.6kgf/cm 4.PCT処理後の剥離強度 24時間熱処理後 :0.7kgf/cm 100時間熱処理後:0.7kgf/cm 5.液体レジスト塗工結果 塗工厚1μm:△ 塗工厚2μm:○ 塗工厚3μm:◎ 塗工厚4μm:◎ 塗工厚5μm:◎
【0047】比較例2 電気銅メッキの際に、水平搬送によって電気銅メッキ層
を形成した他は実施例2と同様に実施して、銅張り積層
基板を得た。この銅張り積層基板について評価した。 結果 1.顕微鏡観察による異常突起個数(個/mm) 5個の試料平均:273個 2.3.4.各剥離強度は実施例2と同等であった。 5.液体レジスト塗工結果 塗工厚1μm:× 塗工厚2μm:× 塗工厚3μm:△ 塗工厚4μm:○ 塗工厚5μm:○
【0048】実施例3 銅メッキ層の厚さを12μmとなるように、搬送速度を
0.2m/分とした他は実施例1と同様に実施して、銅
メッキ層の厚さ12μmの銅張り積層基板を得た。評価
した結果を次に示す。 結果 1.顕微鏡観察による異常突起個数(個/mm) 5個の試料平均:18個 2.初期剥離強度:1.3kgf/cm 3.150℃熱処理後の剥離強度 24時間熱処理後 :0.7kgf/cm 100時間熱処理後:0.4kgf/cm 168時間熱処理後:0.4kgf/cm 4.PCT処理後の剥離強度 24時間熱処理後 :0.8kgf/cm 100時間熱処理後:0.8kgf/cm 5.液体レジスト塗工結果 塗工厚1μm:△ 塗工厚2μm:○ 塗工厚3μm:◎ 塗工厚4μm:◎ 塗工厚5μm:◎
【0049】比較例3 電気銅メッキの際に、水平搬送によって電気銅メッキ層
を形成した他は実施例3と同様に実施して、銅張り積層
基板を得た。この銅張り積層基板について評価した。 結果 1.顕微鏡観察による異常突起個数(個/mm) 5個の試料平均:350個 2.3.4.各剥離強度は実施例3と同等であった。 5.液体レジスト塗工結果 塗工厚1μm:× 塗工厚2μm:× 塗工厚3μm:× 塗工厚4μm:○ 塗工厚5μm:○
【0050】
【発明の効果】この発明によれば、銅張り基板へのレジ
スト塗工厚を薄くすることが可能となり、より微細な配
線パタ−ンを与える銅張り基板を得ることができる。ま
た、ICパッケ−ジ内部回路に成形するまでの加工工程
で不具合が発生することの少ない銅張り積層基板を得る
を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1の銅張り積層基板の表面を示
す100倍の光学顕微鏡写真である。
【図2】図2は、比較例1のフィルムを横に配置して電
気メッキした銅張り積層基板の表面を示す100倍の光
学顕微鏡写真である。
【図3】図3は、この発明の好適例に使用される表面減
圧プラズマ処理して得られた網目構造の凸部を有するポ
リイミドフィルムの凹凸形状の減圧放電処理面のSEM
観察図(50000倍拡大)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AB01D AB01E AB17B AD00E AK49A AK49C BA02 BA03 BA04 BA05 BA10A BA10B EH17B EH66D EH66E EJ24A EJ52A EJ59A EJ61A GB43 JJ03C JK06 JK13A JK14A JK14B YY00B YY00D 4K024 AA09 AA10 AB01 BA09 BA12 BB11 BC01 CA01 EA01 GA01 GA02

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリイミドフィルムの少なくとも片面に電
    気銅メッキ層を有し、該電気銅メッキ層の表面における
    直径15μm以上の異常突起数が0〜200個/mm
    であり、初期剥離強度が1kgf/cm以上、150℃
    で24時間加熱後の剥離強度が0.6kgf/cm以上
    である銅張り積層基板。
  2. 【請求項2】ポリイミドフィルムが、ポリイミドフィル
    ムの少なくとも片面を減圧放電処理して網目構造の凸部
    を有する凹凸形状を形成したものである請求項1に記載
    の銅張り積層基板。
  3. 【請求項3】ポリイミドフィルムが、ビフェニルテトラ
    カルボン酸成分および4,4’−ジアミノジフェニルエ
    −テルを必須成分として含むものである請求項1に記載
    の銅張り積層基板。
  4. 【請求項4】ポリイミドフィルムが、中心層としての高
    耐熱性の芳香族ポリイミド層および表面層としての主鎖
    中に屈曲性結合を含む柔軟性ポリイミド層からなる多層
    ポリイミドフィルムである請求項1に記載の銅張り積層
    基板。
  5. 【請求項5】電気銅メッキ層が、ポリイミドフィルムの
    少なくとも片面に設けた少なくとも2層の金属蒸着層の
    上に銅メッキして形成したものであり、全金属層の厚み
    が1〜20μmである請求項1に記載の銅張り積層基
    板。
  6. 【請求項6】減圧放電処理が、真空プラズマ放電処理で
    ある請求項2に記載の銅張り積層基板。
  7. 【請求項7】ポリイミドフィルムの他の面に熱伝導性を
    改良するための金属蒸着層あるいはセラミック蒸着層を
    有する請求項1〜6記載のいずれかに記載の銅張り積層
    基板。
  8. 【請求項8】電気銅メッキ層が、ポリイミドフィルムの
    両面にある請求項1に記載の銅張り積層基板。
  9. 【請求項9】さらに、PCT処理(121℃、2気圧、
    湿度100%の雰囲気で168時間処理)後の剥離強度
    が0.6kgf/cm以上である請求項1に記載の銅張
    り積層基板。
  10. 【請求項10】電気銅メッキ層の表面における直径15
    μm以上1000μm以下の異常突起数が0〜200個
    /mmである請求項1に記載の銅張り積層基板。
  11. 【請求項11】異常突起数が1〜200個/mmであ
    る請求項1〜10のいずれかに記載の銅張り積層基板。
  12. 【請求項12】異常突起数が0〜50個/mmである
    請求項1〜10のいずれかに記載の銅張り積層基板。
JP2003073671A 2002-03-18 2003-03-18 銅張り積層基板 Pending JP2003340964A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003073671A JP2003340964A (ja) 2002-03-18 2003-03-18 銅張り積層基板

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002-74104 2002-03-18
JP2002074104 2002-03-18
JP2003073671A JP2003340964A (ja) 2002-03-18 2003-03-18 銅張り積層基板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003340964A true JP2003340964A (ja) 2003-12-02

Family

ID=29781787

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003073671A Pending JP2003340964A (ja) 2002-03-18 2003-03-18 銅張り積層基板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003340964A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007023344A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 2層めっき基板およびその製造方法
KR100727715B1 (ko) 2006-01-25 2007-06-13 엘에스전선 주식회사 연성금속 적층판, 그 제조 방법, 도금 장치 및 도금 방법
JP2010205799A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 二層めっき基板とその製造方法
CN110475909A (zh) * 2017-03-30 2019-11-19 古河电气工业株式会社 表面处理铜箔及使用其的覆铜层压板
KR20200120506A (ko) * 2019-04-12 2020-10-21 피아이첨단소재 주식회사 다층 구조의 블랙 폴리이미드 필름 및 이의 제조방법

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007023344A (ja) * 2005-07-19 2007-02-01 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 2層めっき基板およびその製造方法
KR100727715B1 (ko) 2006-01-25 2007-06-13 엘에스전선 주식회사 연성금속 적층판, 그 제조 방법, 도금 장치 및 도금 방법
JP2010205799A (ja) * 2009-02-27 2010-09-16 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 二層めっき基板とその製造方法
CN110475909A (zh) * 2017-03-30 2019-11-19 古河电气工业株式会社 表面处理铜箔及使用其的覆铜层压板
CN110475909B (zh) * 2017-03-30 2021-12-24 古河电气工业株式会社 表面处理铜箔及使用其的覆铜层压板
KR20200120506A (ko) * 2019-04-12 2020-10-21 피아이첨단소재 주식회사 다층 구조의 블랙 폴리이미드 필름 및 이의 제조방법
KR102312550B1 (ko) 2019-04-12 2021-10-15 피아이첨단소재 주식회사 다층 구조의 블랙 폴리이미드 필름 및 이의 제조방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100969185B1 (ko) 구리 배선 폴리이미드 필름의 제조 방법
TWI437937B (zh) 銅配線聚醯亞胺膜之製造方法及銅配線聚醯亞胺膜
US8624125B2 (en) Metal foil laminated polyimide resin substrate
US7232610B2 (en) Process for preparing metal-coated aromatic polyimide film
KR20100092937A (ko) 프린트 배선판의 제조 방법
KR100969186B1 (ko) 금속 배선 기판의 제조 방법
JP2006278371A (ja) ポリイミド−金属層積層体の製造方法及びこの方法によって得たポリイミド−金属層積層体
JP2006269615A (ja) プリント配線板
JP2005041049A (ja) 広幅銅張り積層基板
JP4160811B2 (ja) フレキシブル銅張回路基板
JP3921991B2 (ja) 銅積層基板
JP2003340964A (ja) 銅張り積層基板
JP2006283023A (ja) 蒸着法による金属薄膜形成用のポリイミドフィルム
WO2009101874A1 (ja) 回路配線基板の製造方法
JP4304459B2 (ja) 金属薄膜付きポリイミドフィルム
US6979497B2 (en) Electro-conductive metal plated polyimide substrate
JP4032831B2 (ja) 放電処理ポリイミドフィルム、放電処理方法、金属薄膜付きポリイミドフィルムおよびその製造方法
JP2007266615A (ja) 半導体パッケ−ジ内部絶縁用ポリイミドフィルムおよび積層基板
JP2006303206A (ja) フレキシブルプリント回路用基板
TW584595B (en) Process for preparing metal-coated aromatic polyimide film
JP4876396B2 (ja) プリント配線板
JP2004087548A (ja) プリント配線板の製造方法
JP2004006735A (ja) 半導体パッケ−ジ内部絶縁用ポリイミドフィルムおよび積層基板
KR100957480B1 (ko) 금속 코팅된 방향족 폴리이미드 필름의 제조 방법
JP2000289167A (ja) 化学メッキ用ベ−スフィルム及びメッキフィルム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050817

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071218

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080708