JP2003340583A - レーザクラッディング加工装置およびレーザクラッディング加工方法 - Google Patents
レーザクラッディング加工装置およびレーザクラッディング加工方法Info
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Abstract
クラッド層を適切且つ容易に低コストで形成加工するこ
とができるレーザクラッディング加工装置およびレーザ
クラッディング加工方法を提供する。 【解決手段】 本発明のレーザクラッディング加工装置
は、加工部位Wに対してレーザビームLを照射すると共
に加工部位Wのレーザビーム照射部WLに粉末状材料を
吐出するレーザ加工ヘッドと、このレーザ加工ヘッドに
粉末状材料を供給する複数の材料供給手段2A〜2D
と、レーザビーム照射部WLにその周囲から粉末状材料
をキャリヤガスと共に所定の配分で吐出させるように、
各材料供給手段2A〜2Dによる粉末状材料の供給量を
調整制御する制御手段とを備え、レーザ加工ヘッドの軸
線Hを、加工部位Wの傾斜に応じて、鉛直方向軸線Vに
対して傾斜した状態でクラッド層を形成することができ
るようにした。
Description
れた粉末状材料をレーザビームによって加熱溶融して肉
盛りしたクラッディング層を形成するためのレーザクラ
ッディング加工装置およびレーザクラッディング加工方
法に関し、さらに詳しくは、加工部位に対してレーザビ
ームを照射すると共に、該加工部位のレーザビーム照射
部に粉末状材料を吐出するレーザ加工ヘッドを備え、前
記加工部位にクラッド層を形成するレーザクラッディン
グ加工装置、および、レーザ加工ヘッドから、加工部位
に対してレーザビームを照射すると共に、前記加工部位
のレーザビーム照射部に粉末状材料を吐出して、前記加
工部位にクラッド層を形成するレーザクラッディング加
工方法に関するものである。
の技術としては、特開平11−775号公報に開示され
たレーザクラッディング装置が知られている。当該公報
に開示されたレーザクラッディング装置は、レーザ照射
部に金属あるいは高分子材料あるいはセラミックスなど
の粉末を供給し、該粉末がレーザビームによって加熱溶
融されることにより、クラッド層を形成するレーザクラ
ッディング装置において、前記レーザ照射部に供給する
粉末の粉末供給手段を複数設け、該複数の粉末供給手段
からの各粉末供給量を同量としたことを特徴としてい
る。当該公報に開示されたレーザクラッディング装置
は、さらに、前記粉末供給手段に、旋回、収束させてか
ら前記レーザ照射部に供給する旋回収束手段を設けたこ
とを特徴としている。
は、「レーザ照射部には各粉末供給手段から同量の粉末
が安定して供給されることとなり、レーザ照射部の位置
(レーザ加工ヘッドの進行方向)がどのように変化して
も同一の粉末にレーザビームを照射し、均一形状、ある
いは所望形状のクラッドを高精度に形成することができ
る。」などと記載されている(段落番号0023)。
用する例として、例えば、内燃機関のシリンダヘッドの
バルブシートの耐熱性、耐摩耗性等の向上を目的として
シート面に銅系合金等の肉盛層(クラッド層)を形成す
ることが行われるようになってきている。シリンダヘッ
ドのバルブシートは、一般に図3や図7に示すように、
バルブ穴の開口部が拡径されてなるもので、内周面と底
面との間のバルブシート面を形成する部分(加工部位)
Wが所定の曲率を有する断面円弧状や所定の角度を有す
る傾斜面など、バルブシートの中心軸線Jに対して傾斜
している。このようなバルブシートの加工部位Wにレー
ザクラッディング加工を行ってバルブシート面となるク
ラッド層Sを形成するに際しては、図7に示すように、
バルブシート面を構成するべく供給された粉末状材料P
あるいはレーザビームLによって溶融された粉末状材料
Pがバルブシートからバルブ穴にたれ落ちたり偏るのを
防ぐために、加工部位Wが上向きとなるように、すなわ
ち、加工部位Wに対する垂直な線Kが絶対的な鉛直方向
を指向するように、バルブシートの中心軸線Jを鉛直方
向に対して傾斜させた状態でテーブルT’に保持し、そ
の中心軸線J周りに回転させながらレーザビームLを加
工部位Wに対する垂直な線Kに沿って鉛直方向に照射す
ることが従来から行われていた。そして、シリンダヘッ
ドには吸気バルブと排気バルブとが、内燃機関の気筒数
に応じてそれぞれ設けられるため、バルブシート面を形
成するための従来のレーザクラッディング装置として
は、図8に示すように、加工部位Wに対してレーザビー
ムLを照射するレーザビーム照射手段50と、シリンダ
ヘッドを保持するテーブルT’と、このテーブルT’に
保持されたシリンダヘッドの各バルブシートの中心軸線
J周りに回転させるための回転駆動手段51と、加工す
るバルブシートの中心軸線Jと前記所定の回転軸とを一
致させるようにテーブルT’の位置をX,Y方向の2次
元平面内で移動調整するテーブル位置調整機構52と、
を備えたものが用いられていた。
として、特開平8−224682号公報に開示されたも
のが知られている。当該公報には、図7にも示したよう
に、バルブシート面を形成する部分が上向きとなるよう
にシリンダヘッド全体を45度傾けた上でその加工部位
となるバルブシートの中心軸線Jを回転中心として重量
物であるシリンダヘッド全体を回転運動させる必要があ
るため、かかる重量物であるシリンダヘッドを堅固に位
置決め保持した上でこれを円滑に回転させるためには、
図8にも示したように、巨大な設備が必要となることに
より設備投資および設備設置スペースを要する旨が記載
されている(段落番号0005および0006を参
照)。
開示されたバルブシートの加工方法では、シリンダヘッ
ドのバルブシート面となるべき部分に、溝底面に対して
垂直な線がバルブシートの軸心と平行となるように周溝
を予め形成し、前記バルブシートの軸心が鉛直方向を指
向するようにシリンダヘッドを保持した上で、前記周溝
に肉盛り材料の粉末を供給しながらこの粉末の上からレ
ーザビームを照射して、該レーザビームを周溝の円周方
向に移動させることにより周溝に沿って肉盛り層を形成
し、前記肉盛り加工後に肉盛り層の一部を切削除去して
シート面を最終加工形状に仕上げることを特徴としてい
る。さらに、当該公報に開示されたバルブシートの加工
方法では、前記周溝の内外周縁部に駄肉部が予め一体に
突出形成されており、これに加えて、前記シート面を最
終加工形状に仕上げる際に、駄肉部を切削除去すること
なども特徴としている。
は、その発明の効果として、「周溝がレーザビーム照射
方向を指向するようにするためにはシリンダヘッドを弁
挟み角の二分の一の角度だけ傾ければよく、また従来の
技術のようにシリンダヘッド全体を回転させる必要もな
くなる。その結果、シリンダヘッドを保持するための設
備が小型で、しかも簡易な構造のもので済むようにな
り、設備投資および設置スペースの面で、著しく有利と
なる。」などと記載されている(段落番号0033)。
また、当該公報には、「周溝の内外周縁部に突出形成し
た駄肉部が、その周溝における粉末保有量を増大させる
はたらきをするとともに、母材の熱容量を増加させるこ
とになるため、肉盛り層の幅方向両端での欠肉の発生や
レーザビーム照射時の母材側の溶融はもちろんのこと、
それを原因とする肉盛り層の母材による希釈やクラック
等の欠陥などの欠陥の発生を未然に防止でき、肉盛り加
工品質の向上が図れる。」などと記載されている(段落
番号0035)。さらに、当該公報には、「肉盛加工後
にバルブシートのシート面を最終加工形状に仕上げるの
と併せて駄肉部も切削除去することにより、駄肉部を設
けたことによってバルブシート本来の機能を損なうこと
がなくなる。」などと記載されている(段落番号003
6)。
うち、特開平11−775号公報に開示されたレーザク
ラッディング装置にあっては、各粉末供給手段から同量
の粉末材料を供給するものであるため、水平なレーザ照
射部に対してレーザ加工ヘッドを鉛直線に沿った姿勢に
した状態においては、各粉末供給手段から同量の粉末材
料が安定して供給されることとなる。しかしながら、上
述した内燃機関のシリンダヘッドのバルブシートの場合
のように、傾斜した状態の加工部位に対してクラッド層
Sを形成するときには、加工部位Wに対して垂直な線K
に沿ってレーザビームLを照射すると共にそのレーザビ
ーム照射部に周囲から粉末状材料Pを同軸状に吐出すべ
く、レーザ加工ヘッドも絶対的な鉛直方向に対して傾斜
させる必要がある。特開平11−775号公報に開示さ
れたレーザクラッディング装置にあっては、レーザ加工
ヘッドを鉛直方向に対して傾斜させた状態とすると、各
粉末供給手段から同量の粉末材料を供給しても、粉末供
給手段の位置あるいは向きによって受ける重力が異なる
ため、レーザ照射部の周囲に均等に粉末材料が供給され
ないという問題が発生することとなる。
示したように、加工部位Wが上向きとなるようにシリン
ダヘッド全体を傾けた上でバルブシートの中心軸線Jを
回転中心としてシリンダヘッド全体を回転運動させる場
合にあっては、所定のバルブシートの中心軸線Jを中心
として回転可能にシリンダヘッドを保持するため、図8
に示したような巨大な設備が必要となるという問題があ
った。
平8−224682号公報に開示されたバルブシートの
加工方法にあっては、バルブシートの軸心が鉛直方向を
指向するようにシリンダヘッドを保持することができる
ようにするために、バルブシート面となるべき部分に周
溝を予め形成する必要があり、しかも、この周溝の溝底
面に対して垂直な線がバルブシートの軸心と平行となる
ように形成する必要があった。さらに、当該公報に開示
されたものにあっては、周溝の内外周縁部に予め駄肉部
を一体に突出形成し、シート面を最終加工形状に仕上げ
る際に、駄肉部を切削除去する必要があるため、工程数
が増すだけでなく、シリンダヘッドの材料に多大な無駄
が生じるという問題があった。そして、当該公報に開示
されたものにあっては、加工対象となるバルブシートの
軸心が鉛直方向を指向するようにシリンダヘッドを所定
角度だけ傾斜させて固定する必要があり(段落番号00
22)、シリンダヘッドを水平に保持することはできな
かった。また、当該公報に開示されたものにあっては、
周溝の底面に対し垂直な線とレーザビームの照射方向
(光軸)とを一致させた上で(すなわち、レーザビーム
の照射方向が絶対的な鉛直方向に指向するようにした上
で)、レーザビームに周溝の円周方向に沿って加工送り
を与える(段落番号0024)必要があるため、複雑な
構成を有するという問題があった。
もので、簡単な構成で、加工部位の姿勢に関わらず、ク
ラッド層を適切且つ容易に低コストで形成加工すること
ができるレーザクラッディング加工装置およびレーザク
ラッディング加工方法を提供することを目的とする。
ディング加工装置に係る発明は、上記目的を達成するた
め、加工部位に対してレーザビームを照射すると共に、
該加工部位のレーザビーム照射部に粉末状材料を吐出す
るレーザ加工ヘッドを備え、前記加工部位にクラッド層
を形成するレーザクラッディング加工装置であって、前
記レーザ加工ヘッドを、鉛直方向に対して傾斜した状態
でクラッド層を形成することができるようにしたことを
特徴とするものである。請求項2のレーザクラッディン
グ加工装置に係る発明は、上記目的を達成するため、請
求項1に記載の発明において、前記レーザ加工ヘッドに
粉末状材料を供給する複数の材料供給手段と、レーザビ
ーム照射部にその周囲から粉末状材料を所定の配分で吐
出させるように、各材料供給手段による粉末状材料の供
給量を調整制御する制御手段と、を備えたことを特徴と
するものである。請求項3のレーザクラッディング加工
装置に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項2
に記載の発明において、前記制御手段が、レーザ加工ヘ
ッドの傾斜角度に基づいて各材料供給手段による粉末状
材料の供給量を調整制御するものであることを特徴とす
るものである。請求項4のレーザクラッディング加工装
置に係る発明は、上記目的を達成するため、請求項1〜
3のいずれかに記載の発明において、前記レーザ加工ヘ
ッドを鉛直方向軸線周りに回転可能としたことを特徴と
するものである。
工方法に係る発明は、上記目的を達成するため、レーザ
加工ヘッドから、加工部位に対してレーザビームを照射
すると共に、前記加工部位のレーザビーム照射部に粉末
状材料を吐出して、前記加工部位にクラッド層を形成す
るレーザクラッディング加工方法であって、レーザ加工
ヘッドを鉛直方向に対して傾斜させてクラッド層を形成
することを特徴とするものである。請求項6のレーザク
ラッディング加工方法に係る発明は、上記目的を達成す
るため、請求項5に記載の発明において、レーザビーム
照射部に対してその周囲から粉末状材料を所定の配分で
吐出させるように、レーザ加工ヘッドに複数箇所から粉
末材料を調整制御して供給することを特徴とするもので
ある。請求項7のレーザクラッディング加工方法に係る
発明は、上記目的を達成するため、請求項6に記載の発
明において、レーザ加工ヘッドの傾斜角度に基づいて、
各箇所からの粉末状材料の供給量を調整制御することを
特徴とするものである。請求項8のレーザクラッディン
グ加工方法に係る発明は、上記目的を達成するため、請
求項5〜7のいずれかに記載の発明において、レーザ加
工ヘッドを鉛直方向軸線周りに回転させることを特徴と
するものである。
姿勢に応じて相対的に垂直方向に向くように、レーザ加
工ヘッドを絶対的な鉛直方向に対して傾斜させた状態
で、加工部位にレーザビームを照射すると共に、レーザ
ビーム照射部にその周囲から粉末状材料を適切な配分で
レーザビームの照射軸と同軸で吐出させる。加工部位に
は、粉末状材料がレーザビームにより溶融されて、その
姿勢に関わらずクラッド層が適切に形成される。請求項
2の発明では、請求項1に記載の発明において、レーザ
加工ヘッドには複数の材料供給手段により粉末状材料を
供給する。このとき、加工部位の姿勢に応じて、すなわ
ち、レーザ加工ヘッドの傾斜に応じて、加工部位のレー
ザビーム照射部にその周囲から粉末状材料を所定の配分
で適切に吐出させることができるように、制御手段が各
材料供給手段による粉末状材料の供給量を調整制御す
る。加工部位には、その姿勢に応じて適切な配分で吐出
された粉末状材料がレーザビームにより溶融されて、ク
ラッド層が適切に形成される。請求項3の発明では、請
求項2に記載の発明において、制御手段がレーザ加工ヘ
ッドの傾斜角度に基づいて各材料供給手段による粉末状
材料の供給量を適切な配分となるように調整制御する。
加工部位には、その姿勢に応じて適切な配分で吐出され
た粉末状材料がレーザビームにより溶融されて、クラッ
ド層が適切に形成される。請求項4の発明では、請求項
1〜3のいずれかに記載の発明において、レーザ加工ヘ
ッドを鉛直方向軸線周りに回転させることにより、円環
状の加工部位には、粉末状材料がレーザビームにより溶
融されて、その姿勢に関わらず連続したクラッド層が適
切に形成される。
斜など姿勢に応じて相対的に垂直方向に向くように、レ
ーザ加工ヘッドを絶対的な鉛直方向に対して傾斜させ
て、加工部位にレーザビームを照射すると共に、レーザ
ビーム照射部にその周囲から粉末状材料を適切な配分で
レーザビームの照射軸と同軸で吐出させる。レーザ照射
部では、その周囲から適切な配分で吐出された粉末状材
料がレーザビームにより溶融されて、加工部位の姿勢に
関わらずクラッド層が適切に形成される。請求項6の発
明では、請求項5に記載の発明において、複数箇所から
粉末状材料をレーザ加工ヘッドに供給する。このとき、
加工部位の姿勢に応じて、すなわち、レーザ加工ヘッド
の傾斜に応じて、加工部位のレーザビーム照射部にその
周囲から粉末状材料が所定の配分で適切に吐出されるよ
うに、各箇所からの粉末状材料の供給量を調整制御す
る。レーザ照射部では、その周囲から適切な配分で吐出
された粉末状材料がレーザビームにより溶融されて、加
工部位の姿勢に関わらずクラッド層が適切に形成され
る。請求項7の発明では、請求項6に記載の発明におい
て、レーザ加工ヘッドの傾斜角度に基づいて、加工部位
のレーザビーム照射部にその周囲から粉末状材料が所定
の配分で適切に吐出されるように、複数の箇所から粉末
状材料を調整制御して供給する。レーザ照射部では、そ
の周囲から適切な配分で吐出された粉末状材料がレーザ
ビームにより溶融されて、加工部位の姿勢に関わらずク
ラッド層が適切に形成される。請求項8の発明では、請
求項5〜7のいずれかに記載の発明において、レーザ加
工ヘッドを鉛直軸周りに回転させることにより、レーザ
照射部が円環状のに移動してその周囲から適切な配分で
吐出された粉末状材料がレーザビームにより溶融され
て、加工部位の姿勢に関わらず連続した円環状のクラッ
ド層が適切に形成される。
関のシリンダヘッドのバルブシート(円環状の加工部
位)Wにシート面となるクラッド層Sを形成する場合に
より、図1〜図6に基づいて詳細に説明する。なお、同
一符号は同一部分または相当部分を示すものとする。
は、概略、加工部位Wに対してレーザビームLを照射す
ると共に加工部位Wのレーザビーム照射部WLに粉末状
材料を吐出するレーザ加工ヘッド1と、このレーザ加工
ヘッドに粉末状材料を供給する複数の材料供給手段2A
〜2Dと、レーザビーム照射部WLにその周囲から粉末
状材料Pをキャリヤガスと共に所定の配分で吐出させる
ように、各材料供給手段2A〜2Dによる粉末状材料P
の供給量を調整制御する制御手段(図示は省略するが、
その制御内容については後に詳述する)と、を備えてお
り、レーザ加工ヘッド1を、加工部位Wの傾斜に応じ
て、鉛直方向に対して傾斜した状態でクラッド層を形成
することができるようにしたものである。制御手段は、
レーザ加工ヘッド1の傾斜角度に基づいて各材料供給手
段2A〜2Dによる粉末状材料Pの供給量を調整するも
のである。そして、この実施の形態においては、レーザ
加工ヘッド1が鉛直方向軸線V周りに回転可能とされて
いる。
ヘッド1は、汎用のロボットアーム(図示は省略する)
に接続される接続部材10と、加工部位Wに対してレー
ザビームLを照射する照射口12、および、加工部位W
のレーザビーム照射部WLにその周囲から粉末状材料P
をキャリヤガスと共に吐出する吐出口13を有するノズ
ル部材11とにより構成されている。ノズル部材11
は、接続部材10にビス15などによって締結される外
側ノズル部材16と、この外側ノズル16に内嵌されて
ビス17などによって締結される内側ノズル部材18
と、によって構成されている。図示は省略するが、レー
ザ加工ヘッド1には、レーザビームLを母材となる内燃
機関のシリンダヘッドのバルブシートWに対して所定の
出力で照射するために、この実施の形態の場合、CO2
レーザやYAGレーザ、あるいは半導体レーザなどのレ
ーザ発振機に接続された光ファイバと、この光ファイバ
の先端面に対向するように配置されたコリメーションレ
ンズおよび集光レンズとが設けられている。この実施の
形態におけるレーザビームLは、たとえば、出力が4k
w程度で集光形状が真円でトップハットの、全出力の約
86パーセントとなる1/e2の径が6.5mmで加工
部位に照射されるよう設定されている。そして、レーザ
加工ヘッド1を支持する図示しないロボットアームは、
円環状のバルブシートの加工部位Wに対してレーザ加工
ヘッド1を絶対的な鉛直軸V周りに回転させる速度が、
ノズルの周速で1m/minに設定され、また、その回
転角度がオーバラップを考慮して両方向に270度程度
に設定されている。さらに、ロボットアームは、レーザ
加工ヘッド1を絶対的な鉛直方向に対して0(絶対的鉛
直方向)〜60度程度に傾斜させることができるよう設
定されている。
ス15が挿通されることにより外側ノズル部材16と締
結されるフランジが形成されてなるもので、本体の外周
面には汎用のロボットアームとキー結合されるキー溝1
0aが形成されている。
は、内側ノズル部材18の基端部側(図1における上
方)に、外側ノズル部材16の内周面と気密を保持する
ためのOリングなどのシール部材20が設けられてい
る。そして、外側ノズル部材16と内側ノズル部材18
との間には、後述する複数の材料供給手段2A〜2Dが
接続されて粉末状材料Pがキャリヤガスと共に供給され
てレーザ加工ヘッド1の軸線H周りに旋回させる旋回部
21と、旋回部21で所定量旋回した粉末状材料Pをキ
ャリヤガスと共にレーザ加工ヘッド1の軸線Hに沿って
整流させる整流部22と、加工部位Wのレーザビーム照
射部WLにその周囲から全周にわたって粉末状材料Pを
キャリヤガスと共に吐出させる吐出口13を有する吐出
部23と、が連続して形成されている。また、内側ノズ
ル部材18の中心には、照射されるレーザビームLを加
工部位Wに向かって通過させて照射させる照射口12を
有するビーム通路24が形成されている。
は、この実施の形態の場合、複数の材料供給手段として
4つの通路2A,2B,2C,2Dが旋回部21の接線
方向に延びるように、等間隔で穿設されている。各通路
2A〜2Dの外側開口部にはめねじ部25が形成されて
おり、このめねじ部25には、キャリヤガスと共に粉末
状材料Pを旋回部21に導入するためのパイプ26の接
続部材27のおねじ部28が締結されている。旋回部2
1は、レーザ加工ヘッド1の軸線H周りに形成された環
状の空間により構成されてなるもので、基端部(上方)
から先端部(下方)に向かって漸次縮径するテーパ状に
形成されている。この実施の形態における整流部22
は、外側ノズル部材16の内周面に突出するように形成
された縮径部に旋回部21の底面と吐出部23との間に
延びるように形成された複数の穴状の通路により構成さ
れている。吐出部23は、加工部位Wのレーザビーム照
射部WLに向かって吐出口13が開口する間隙により構
成されている。したがって、図1に示すように、加工部
位Wに照射されるレーザビームLの光軸と、その周囲か
ら吐出される粉末状材料Pの吐出中心とが一致するよう
に同軸状に設定されている。
では、その軸線Hを絶対的な鉛直方向軸線Vに沿って配
置した場合には、キャリヤガスによって粉末状材料Pが
それぞれのパイプ26の接続部材27から通路2A〜2
Dを介して旋回部21にその接線方向に導入されると、
キャリヤガスの圧力や粉末状材料の比重などによって異
なるが、その導入された各通路2A〜2Dから旋回部2
1を略90度〜180度程度旋回してから整流部22に
流動することとなる。そして、粉末状材料Pは、キャリ
ヤガスの流動にしたがってレーザ加工ヘッド1の軸線H
と平行に形成された整流部22を通過することにより、
旋回部21で旋回するように作用していた流れからレー
ザ加工ヘッド1の軸線Hと平行に流れるように整流され
る。その後、粉末状材料Pは、吐出口13からバルブシ
ートのレーザビーム照射部WLに向かって周囲から全周
にわたって均等に供給されることとなる。
の傾斜した円環状の加工部位Wにクラッド層Sを形成す
る場合には、図示しない汎用のロボットアームに接続さ
れたレーザ加工ヘッド1は、内燃機関の所定の気筒の所
定のバルブシートと対応する位置に移動され、図3に示
すように、その軸線Hを加工部位Wの傾斜に応じて所定
の角度に傾斜させた状態で、絶対的な鉛直方向軸線V周
りに回転するように駆動される。この実施の形態では、
通路2Cと2Dが水平方向に延び、通路2Aが上向きに
延び、通路2Bが下向きに延びるようにレーザ加工ヘッ
ドが傾斜されることとする。このとき、レーザ加工ヘッ
ド1がその軸線Hを所定の角度に傾斜されることによ
り、各通路2A,2B,2C,2Dの向きによって、旋
回部21に導入される粉末状材料Pの受ける重力が異な
ることとなる。そのため、旋回部21を旋回する粉末状
材料Pの旋回量が異なることから、整流部22を介して
吐出口13からレーザビーム照射部WLに向かって周囲
から吐出される粉末状材料Pの量に偏りが生じることと
なる。そして、この偏りは、レーザ加工ヘッド1の軸線
Hの傾き角に応じて異なる。
工装置では、レーザ加工ヘッド1を絶対的な鉛直方向に
対して傾斜させたときの、旋回部21に粉末状材料Pを
供給する通路2A、2B、2C、2Dのそれぞれの向き
に応じて、整流部22を介して吐出口13からレーザビ
ーム照射部WLに向かって周囲から吐出される粉末状材
料Pの量が均等となるように、その通路2A〜2Dから
キャリヤガスにより導入される粉末状材料Pの量を変化
させ、しかも、その変化の度合をレーザ加工ヘッド1の
軸線Hの傾き角に基づいて異ならせるよう制御すること
ができるよう構成した。
グ加工装置では、内燃機関のシリンダヘッドを、従来の
技術(図7を参照)のようにバルブシートのクラッディ
ング層を形成する加工部位Wに対する垂直方向を絶対的
な鉛直方向軸線Vに指向させるように、バルブシートの
中心軸線Jを傾斜させた状態でテーブルT’に保持する
ことなく、しかも、その中心軸線J周りに回転させる必
要がない。そのため、従来の技術のように大型のレーザ
クラッディング加工装置(図8を参照)を必要すること
がなく、この実施の形態では、内燃機関のシリンダヘッ
ドは、バルブシートの加工部位Wが絶対的鉛直方向に対
して略45度(弁挟み角などによっても異なる)の傾斜
を有するように、水平の状態でテーブルTに保持するこ
とができ、また、レーザ加工ヘッド1を汎用のロボット
アームに絶対的鉛直方向に対して傾斜させて鉛直方向軸
線V周りに回転駆動するだけで、任意のバルブシートの
傾斜した円環状の加工部位Wにクラッド層Sを適切に連
続して容易に形成することができる。そのため、簡単な
構成でコンパクトな設備となるために設備コストを低減
させることができる。
装置は、上述した実施の形態に限定されることなく、絶
対的な鉛直方向に対して傾斜した加工部位Wにクラッド
層Sを形成するものであれば、バルブシート以外の加工
部位に対して円環状にまたは直線状にクラッド層を形成
する場合にも適用することができる。直線状の加工部位
にクラッド層を形成する場合にはレーザ加工ヘッド1を
鉛直方向軸線V周りに回転可能とする必要はない。ま
た、レーザ加工ヘッド1は、旋回部21や整流部22を
有するものである必要はない。さらに、レーザ加工ヘッ
ドの内部に粉末状材料Pを供給するための複数の通路2
A〜2Dは、水平方向(2C、2D)および上下方向
(2A,2B)に延びるように配置する必要はなく、ま
た、複数であれば4つに限定されることもない。さら
に、レーザビーム照射部WLにその周囲から吐出される
粉末状材料Pの配分は、必ずしも均等にする場合だけで
なく、レーザ加工ヘッド1の軸線Hの傾斜角などによっ
ては、たとえば、加工部位Wの上方に吐出される粉末状
材料Pが下方より多くなるように各通路2A〜2Dから
キャリヤガスと共に導入される粉末状材料Pの供給量を
調整制御してもよい。
方法の実施の一形態を、上述したように構成されたレー
ザクラッディング加工装置を用いて、内燃機関のシリン
ダヘッドのバルブシート(加工部位)Wにシート面とな
るクラッド層Sを形成する場合により、主に図3〜図6
に基づいて詳細に説明する。本発明のレーザクラッディ
ング加工方法は、概略、レーザ加工ヘッド1から、加工
部位Wに対してレーザビームLを照射すると共に加工部
位Wのレーザビーム照射部WLに粉末状材料Pを吐出し
て、前記加工部位Wにクラッド層Sを形成するものであ
って、レーザビーム照射部WLに対してその周囲から粉
末状材料Pを所定の配分で吐出させるように、レーザ加
工ヘッド1に複数箇所に設けられた通路2A〜2Dから
粉末状材料Pを調整制御して供給し、加工部位Wの傾斜
に応じてレーザ加工ヘッド1の軸線Hを鉛直方向に対し
て傾斜させてクラッド層Sを形成するものである。各箇
所の通路2A〜2Dからの粉末状材料Pの供給量は、レ
ーザ加工ヘッド1の軸線Hの傾斜角度に基づいて調整制
御するものである。そして、この実施の形態において
は、レーザ加工ヘッド1を鉛直方向軸線V周りに回転さ
せるものである。
工装置は、図4および図5に示すように、絶対的な鉛直
方向に対してレーザ加工ヘッド1を傾斜させたときの、
旋回部21に粉末状材料Pを供給する通路2A、2B、
2C、2Dのそれぞれの向きによって、その粉末状材料
Pを流動させるためのキャリヤガスの流量を変化させる
よう制御することができ、しかも、その変化の度合をレ
ーザ加工ヘッド1の軸線Hの傾き角に応じて異ならせる
よう制御することができる構成とされている。
しては、内燃機関のシリンダヘッドは、従来の技術(図
7を参照)のようにバルブシートのクラッディング層S
を形成する加工部位Wに対する垂直方向を絶対的な鉛直
方向軸線Vに指向させるように、バルブシートの中心軸
線Jを傾斜させた状態でテーブルT’に保持することな
く、水平なテーブルT上に位置決め固定される。そし
て、図示しないロボットアームの駆動により、所定の気
筒のバルブシートに対応するようにレーザ加工ヘッド1
を配置させ、そのバルブシートの傾斜した加工部位Wの
面に対して相対的に垂直方向を向くように、レーザ加工
ヘッド1を絶対的な鉛直方向に対して傾斜させる。
ザビームLを照射すると共にそのレーザビーム照射部W
Lに周囲から粉末状材料Pを吐出させつつ、図示しない
ロボットアームの駆動により、レーザ加工ヘッド1を絶
対的な鉛直方向軸線V周りに回転させて、円環状のバル
ブシートWに全周にわたってクラッド層Sを形成する。
このとき、本発明のレーザクラッディング加工方法で
は、図示しない制御手段により、吐出口13からキャリ
ヤガスと共に吐出される粉末状材料Pが傾斜した加工部
位Wのレーザビーム照射部WLに対して均等に供給され
るように、複数の通路2A、2B、2C、2Dからレー
ザ加工ヘッド1内の旋回部21にキャリヤガスと共に供
給される粉末状材料Pの量を制御する。この制御内容を
具体例に基づいて以下に詳細に説明する。
2C、2Dから供給される粉末状材料Pの量(以下、粉
量という)の合計を1g/sとし、また、キャリヤガス
量(以下、ガス量という)の合計を14L/minとし
ている。キャリヤガスの種類は、用途によって異なる
が、この実施の形態では不活性ガスである窒素ガスを用
いた。そして、図示しない制御手段では、水平方向に向
いた通路2Cと2Dについては粉量が同量となるように
ガス量を同量に調整制御し、絶対絶対的な鉛直方向に対
して傾斜した状態で上向きとなる通路2Aについては粉
量を増加させるべくガス量を増加させるよう調整制御
し、絶対絶対的な鉛直方向に対して傾斜した状態で下向
きとなる通路2Bについては粉量を減少させるべくガス
量を減少させるよう調整制御する。
ない制御手段は、図5に示すように、水平方向に向いた
通路2Cと2Dについては、レーザ加工ヘッド1の傾き
角にかかわらず、ガス量をそれぞれ3.5L/minと
なるように制御して、粉量がそれぞれ0.25g/sと
なるように調整する。一方、絶対絶対的な鉛直方向に対
して傾斜した状態で上向きとなる通路2Aについては、
重力により旋回部21への粉末状材料Pの供給が鈍るこ
とから通路2Cと2Dよりもガス量を多く、傾き角が1
5度のときには、ガス量を3.7L/minに制御して
粉量を0.26g/sに調整し、傾き角が30度のとき
には、ガス量を4.2L/minに制御して粉量を0.
30g/sに調整し、傾き角が45度のときには、ガス
量を4.8L/minに制御して粉量を0.35g/s
に調整する。また、絶対絶対的な鉛直方向に対して傾斜
した状態で下向きとなる通路2Bについては、重力によ
り旋回部21への粉末状材料Pの供給が促進されること
から通路2Cと2Dよりもガス量を少なく、傾き角が1
5度のときには、ガス量を3.3L/minに制御して
粉量を0.24g/sに調整し、傾き角が30度のとき
には、ガス量を2.8L/minに制御して粉量を0.
20g/sに調整し、傾き角が45度のときには、ガス
量を2.2L/minに制御して粉量を0.15g/s
に調整する。なお、この実施の形態では、ガス量を変化
させることで供給される粉量を変化させることとしてい
るが、粉量を任意に変化させることができれば、ガス量
を変化させる必要はない。
きにかかわらず均一の粉量とした制御無しの場合と、図
5に示したように通路2A、2B、2C、2Dのそれぞ
れの向きに応じて粉量を変化させるべくガス量を変化さ
せる制御有りの場合とで、傾斜した加工部位Wのレーザ
ビーム照射部WLの下方a部と上方b部に対して供給さ
れる粉量の比を、レーザ加工ヘッド1の絶対的な鉛直方
向に対する傾き角ごとに得られた実験結果を比較して示
したグラフである。レーザ加工ヘッド1が傾けられてい
ないとき(傾き角が0度のとき、すなわち、加工部位W
が水平のとき)には、レーザビーム照射部WLの下方a
部と上方b部に対して供給される粉量の比が1となる。
そして、制御無しの場合には、レーザ加工ヘッド1の絶
対的な鉛直方向に対して傾き角が増加するにしたがっ
て、傾斜した加工部位に対するレーザビーム照射部WL
の下方a部と上方b部に対して供給される粉量の比が明
かに低下する。一方、上述したように本発明による制御
有りの場合には、レーザ加工ヘッド1の絶対的な鉛直方
向に対する傾き角にかかわらず、傾斜した加工部位Wの
レーザビーム照射部WLの下方a部と上方b部に対して
供給される粉量の比が低下することなく略同一となるこ
とが明かである。
グ加工方法では、内燃機関の内燃機関のシリンダヘッド
を、従来の技術(図7を参照)のようにバルブシートの
クラッディング層Sを形成する加工部位Wに対する垂直
な線が絶対的な鉛直方向を指向するように、バルブシー
トの中心軸線Jを傾斜させた状態でテーブルT’に保持
することなく、しかも、その中心軸線J周りに回転させ
る必要がない。そのため、この実施の形態では、内燃機
関のシリンダヘッドは、バルブシートの加工部位Wが略
45度(弁挟み角などによっても異なる)の傾斜を有す
るように、水平の状態でテーブルTに容易に保持するこ
とができ、また、汎用のロボットアームによりレーザ加
工ヘッド1を傾斜させて回転させることで、バルブシー
トの傾斜した円環状の加工部位Wにクラッド層Sを適切
に且つ容易に形成することができる。そして、各気筒の
バルブシートに対応してレーザ加工ヘッド1を移動させ
ることにより、クラッド層Sを短時間で且つ適切に形成
することができる。その後、クラッド層Sは、図3に鎖
線で示すように、所望の形状のバルブシート面とするべ
く、必要に応じて所定の厚さに切削または研削加工が施
される。
位の姿勢に関わらず、クラッド層を適切且つ容易に低コ
ストで形成加工することができるレーザクラッディング
加工装置およびレーザクラッディング加工方法を提供す
ることができる。
ザ加工ヘッドの実施の一形態をを説明するための半断面
図である。
クラッド層を形成する状態を説明するための概念図であ
る。
工ヘッドに粉末状材料を供給する通路の向きを説明する
ための斜視図である。
御して供給する粉量とガス量の変化を示す図表である。
照射部に吐出される状態を説明するための概念図と、本
発明によらない制御無しの場合と本発明による制御有り
の場合とで、レーザビーム照射部の下方a部と上方b部
に対して吐出される粉末状材料の比をレーザ加工ヘッド
の傾き角ごとに得られた実験結果を比較して示すグラフ
である。
トにクラッド層を形成する状態を説明するための概念図
である。
ある。
Claims (8)
- 【請求項1】 加工部位に対してレーザビームを照射す
ると共に、該加工部位のレーザビーム照射部に粉末状材
料を吐出するレーザ加工ヘッドを備え、前記加工部位に
クラッド層を形成するレーザクラッディング加工装置で
あって、 前記レーザ加工ヘッドを、鉛直方向に対して傾斜した状
態でクラッド層を形成することができるようにしたこと
を特徴とするレーザクラッディング加工装置。 - 【請求項2】 前記レーザ加工ヘッドに粉末状材料を供
給する複数の材料供給手段と、 レーザビーム照射部にその周囲から粉末状材料を所定の
配分で吐出させるように、各材料供給手段による粉末状
材料の供給量を調整制御する制御手段と、を備えたこと
を特徴とする請求項1に記載のレーザクラッディング加
工装置。 - 【請求項3】 前記制御手段が、レーザ加工ヘッドの傾
斜角度に基づいて各材料供給手段による粉末状材料の供
給量を調整制御するものであることを特徴とする請求項
2に記載のレーザクラッディング加工装置。 - 【請求項4】 前記レーザ加工ヘッドを鉛直方向軸線周
りに回転可能としたことを特徴とする請求項1〜3のい
ずれかに記載のレーザクラッディング加工装置。 - 【請求項5】 レーザ加工ヘッドから、加工部位に対し
てレーザビームを照射すると共に、前記加工部位のレー
ザビーム照射部に粉末状材料を吐出して、前記加工部位
にクラッド層を形成するレーザクラッディング加工方法
であって、 レーザ加工ヘッドを鉛直方向に対して傾斜させてクラッ
ド層を形成することを特徴とするレーザクラッディング
加工方法。 - 【請求項6】 レーザビーム照射部に対してその周囲か
ら粉末状材料を所定の配分で吐出させるように、レーザ
加工ヘッドに複数箇所から粉末材料を調整制御して供給
することを特徴とする請求項5に記載のレーザクラッデ
ィング加工方法。 - 【請求項7】 レーザ加工ヘッドの傾斜角度に基づい
て、各箇所からの粉末状材料の供給量を調整制御するこ
とを特徴とする請求項6に記載のレーザクラッディング
加工方法。 - 【請求項8】 レーザ加工ヘッドを鉛直方向軸線周りに
回転させることを特徴とする請求項5〜7のいずれかに
記載のレーザクラッディング加工方法。
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