JP2003339898A - 消火用媒体放出装置および消火装置 - Google Patents

消火用媒体放出装置および消火装置

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JP2003339898A
JP2003339898A JP2002152166A JP2002152166A JP2003339898A JP 2003339898 A JP2003339898 A JP 2003339898A JP 2002152166 A JP2002152166 A JP 2002152166A JP 2002152166 A JP2002152166 A JP 2002152166A JP 2003339898 A JP2003339898 A JP 2003339898A
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fire extinguishing
medium
electrode
opening
fire
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JP2002152166A
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Toru Okazaki
徹 岡崎
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Sumitomo Electric Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い操作性を実現するとともに、優れた消火
能力を有する消火用媒体放出装置および消火装置を提供
する。 【解決手段】 消火システム1の媒体発射部2は、発射
管5と電極7とを備える。発射管5は、開口部6を有
し、内部に水16を保持するためのものである。電極7
は発射管5の内部に配置される。この電極7は放電を発
生させるためのものである。このようにすれば、発射管
5の内部に水16を配置した状態で、電極7において放
電を発生させることができる。このとき、電極7の周囲
に存在する水16が放電エネルギーによってプラズマ化
することにより、圧力波が発生する。この圧力波によ
り、発射管5中の水16は発射管5の開口部6から外部
へと高速度で放出される。また、このとき、放出される
水16は圧力波によって微細な粒子状になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、消火用媒体放出
装置および消火装置に関し、より特定的には、水などの
消火用媒体を微細な粒子として高速度で放出することが
可能な消火用媒体放出装置および消火装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、火や爆発性ガスなどの中に、水や
消火薬剤などの消火用媒体を微細な粒子として高速度で
供給することにより消火を行なう、インパルス消火シス
テムが知られている。
【0003】上述したインパルス消火システムでは、水
が供給される水室と、圧縮空気が供給された気室とが直
列に並んで配置されたインパルス銃から、圧縮空気の圧
力を利用して水を微細な粒子として高速度で放出する。
具体的には、インパルス銃において、気室と水室との間
に高速度開閉シャッターを設ける。そして、この高速度
開閉シャッターを数十ミリ秒という短時間で開閉するこ
とで、気室から水室へ圧縮空気を放出する。この圧縮空
気の圧力より、水室の放出口から水を微細な粒子として
高速度で放出する。上述したインパルス消火システムで
は、このようにして得られる微細な水の粒子を火の中に
効率的に突入させることにより、火の中の燃焼物を効率
的に冷却できるので、短時間で消火を行なうことができ
るとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したイン
パルス消火システムでは、水を微細な粒子にして高速度
で放出するために圧縮空気を用いているため、水の到達
距離が比較的短い(たとえば、作業者が手に持って使用
するタイプのインパルス銃では、有効射程距離が最大で
10m程度である)。消火作業を効率的に行なうために
は、水の到達距離をより長くすることが好ましい。
【0005】水の到達距離を長くするためには、利用す
る圧縮空気の圧力を高くすることが有効である。しか
し、発明者が検討したところ、上述したインパルス消火
システムでは、利用する圧縮空気の圧力を高くすること
には限界がある。つまり、圧縮空気の圧力をより高くし
た場合、このような高圧の圧縮空気が導入されるインパ
ルス銃の気室、さらに圧縮空気を蓄積しておくタンクな
どは、圧縮空気からの圧力を常時受ける。そのため、イ
ンパルス銃や上記タンクの構造的な強度を、圧縮空気の
圧力に耐えることができるように十分高くしておくこと
が必要である。
【0006】このようにインパルス銃などの強度を高く
するには、たとえば気室の壁の厚さを厚くする、あるい
は気室の構造を変えるといった対応が考えられる。しか
し、このような対応を行なうと、インパルス銃のサイズ
や質量が大きくなるため、インパルス銃の操作性が低下
することになる。
【0007】このため、従来のインパルス消火システム
では、良好な操作性を実現するとともに、水などの消火
用媒体の到達距離を伸ばすこと、つまり消火能力を向上
させることは困難であった。
【0008】この発明は、上記のような課題を解決する
ためになされたものであり、この発明の目的は、高い操
作性を実現するとともに、優れた消火能力を有する消火
用媒体放出装置および消火装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の1の局面に従
った消火用媒体放出装置は、筐体と電極とを備える。筐
体は、開口部を有し、内部に消火用媒体を保持するため
のものである。電極は筐体の内部に配置される。この電
極は放電を発生させるためのものである。
【0010】このようにすれば、筐体の内部に水や消火
薬剤などの消火用媒体を配置した状態で、電極において
放電を発生させることができる。このとき、電極の周囲
に存在する消火用媒体が放電エネルギーによってプラズ
マ化することにより、圧力波が発生する。この圧力波
(衝撃波)により、筐体中の消火用媒体は筐体の開口部
から筐体の外部へと高速度で放出される。また、このと
き、放出される消火用媒体は、圧力波によって微細な粒
子状になる。
【0011】したがって、筐体の開口部を火災が発生し
ている場所(消火対象領域)に向けて、上述のように消
火用媒体を筐体中に配置した状態で放電を発生させるこ
とにより、消火対象領域の火の中に微細な粒子状の消火
用媒体を高速度で打ち込むことができる。この場合、消
火用媒体が微細な粒子状になっているので、消火用媒体
をホースなどで直接火の中に散布する従来の消火方法よ
り、消火用媒体の単位質量当りの表面積を大きくでき
る。このため、火の中で消火用媒体を効率的に蒸発させ
ることができる(つまり、消火用媒体が蒸発して吸熱す
ることにより、消火対象領域を効果的に冷却できる)。
したがって、同じ量の消火用媒体を用いてより効果的に
消火を行なうことができる。また、消火用媒体は上述の
圧力波により高速度で開口部から噴出されるので、消火
対象領域の奥まで消火用媒体を確実に供給できる。
【0012】また、本発明による消火用媒体放出装置で
は、放電を用いて瞬間的に圧力波を発生させる。そのた
め、筐体に圧力波による応力が加えられる時間は極めて
短時間であり、筐体に常時応力が加えられるわけではな
い。ここで、従来のように圧縮空気を用いる場合、筐体
には圧縮空気からの応力が常時加えられるため、筐体の
強度をある程度高くする必要があった。しかし、本発明
による消火用媒体放出装置では、上述したように瞬間的
な圧力波の応力に耐えればよいので、筐体の強度を必要
以上に高くする必要が無い。そのため、筐体の構造を簡
略化できるとともに、その構成材の厚みを比較的薄くで
きる。したがって、消火用媒体放出装置のサイズや質量
を小さくできる。このため、消火用媒体放出装置の操作
性を向上させることができる。
【0013】また、圧力波を発生させるために電極での
放電を利用するので、電極に対する供給電力の値を適宜
変更することにより、消火用媒体の放出速度(つまり、
到達距離)を任意に変更できる。また、消火用媒体とし
て水やその他の消火用薬剤など、さまざまな媒体を用い
る場合に、それぞれの媒体に適合するように電極への供
給電力の条件(たとえば、電流値や電圧値、あるいは供
給電流のパルス波形など)を決定できる。このため、さ
まざまな媒体を消火用媒体として用いる場合、その媒体
を所定のサイズの粒子状として、必要な速度で放出する
ことが可能になる。
【0014】また、電極への供給電力を大きくすること
により、より高い圧力の圧力波を形成できるので、容易
に消火用媒体の放出速度を向上させる(到達距離を長く
する)ことができる。
【0015】上記1の局面に従った消火用媒体放出装置
は、筐体の開口部を開閉することが可能な蓋部材をさら
に備えていてもよい。
【0016】この場合、電極において放電が発生してい
ないときには蓋部材を閉状態とすることにより、放電の
発生前に筐体の内部から開口部を介して消火用媒体が流
出することを防止できる。
【0017】上記1の局面に従った消火用媒体放出装置
は、制御部材をさらに備えていてもよい。制御部材は、
電極において放電が発生していない場合は蓋部材を閉状
態にする一方、電極において放電が発生する際には蓋部
材を開状態にしてもよい。
【0018】この場合、電極において放電が発生してい
ないときには制御部材を用いて蓋部材を閉状態とするこ
とにより、筐体の開口部から消火用媒体が流出すること
を防止できる。また、放電を発生させて消火用媒体を開
口部から放出する際には、制御部材を用いて蓋部材を開
状態とすることにより、開口部から放出される消火用媒
体が蓋部材に遮られる危険性を確実に低減できる。
【0019】上記1の局面に従った消火用媒体放出装置
は、筐体の開口部を塞ぐように配置された媒体流出防止
部材をさらに備えていてもよい。媒体流出防止部材の強
度は、電極において放電が発生する前は筐体の内部から
開口部を介して消火用媒体が流出することを防止できる
とともに、電極において放電が発生した際には、放電に
より発生した圧力波を受けた消火用媒体が筐体の内部か
ら開口部を介して流出することを防止できなくなるよう
に決定されていてもよい。
【0020】この場合、媒体流出防止部材が存在するこ
とにより、電極において放電が発生する前に開口部から
消火用媒体が筐体の外部に流出することを防止できる。
また、電極において放電が発生すると、圧力波により加
圧された消火用媒体によって媒体流出防止部材が破損さ
れる(破られる)ことにより、筐体の開口部から消火用
媒体の粒子を放出することができる。
【0021】上記1の局面に従った消火用媒体放出装置
において、筐体の開口部の幅は、筐体において電極が配
置された部分における筐体の内壁の間の幅より小さくて
もよい。
【0022】この場合、電極が配置された筐体の内部の
空間の大きさに対して、開口部の大きさが相対的に小さ
くなる。このため、消火用媒体を開口部から放出する際
に、より高い圧力で消火用媒体を開口部から放出させる
ことができる。したがって、消火用媒体の放出速度を高
めることができるので、消火用媒体の到達距離を伸ばす
ことができる。
【0023】また、開口部を相対的に小さくすること
で、開口部から放出される消火用媒体が散布される領域
の幅をより狭くできる(つまり、消火用媒体を指向性良
く放出できる)。したがって、消火用媒体を目標とする
領域へ正確に到達させることが可能になる。
【0024】この発明の他の局面に従った消火装置は、
上記1の局面に従った消火用媒体放出装置を備える。
【0025】このようにすれば、良好な操作性を備える
とともに、高い消火能力を備える消火装置を実現でき
る。
【0026】この発明の別の局面に従った消火装置は、
筐体と、電極と、媒体供給部材と、電源部材とを備え
る。筐体は、開口部を有し、内部に消火用媒体を保持す
るためのものである。電極は、筐体の内部に配置され、
放電を発生させる。媒体供給部材は、筐体の内部に消火
用媒体を供給する。電源部材は、放電を発生させるため
の電流を電極に供給する。
【0027】このようにすれば、媒体供給部材により筐
体の内部に水や消火薬剤などの消火用媒体を供給した状
態で、電源部材から電極に電流を供給することにより電
極において放電を発生させることができる。このとき、
電極の周囲に存在する消火用媒体が放電エネルギーによ
ってプラズマ化することにより、圧力波が発生する。こ
の圧力波により、筐体中の消火用媒体は筐体の開口部か
ら微細な粒子として高速度で放出される。したがって、
筐体の開口部を火災が発生している場所に向けて、上述
のように電極で放電を発生させることにより、消火対象
領域の奥まで微細な粒子状の消火用媒体を高速度で打ち
込むことができる。また、消火用媒体が微細な粒子状に
なっているので、火の中で消火用媒体を効率的に蒸発さ
せることができる。したがって、同じ量の消火用媒体を
用いてより効果的に消火を行なうことができる。
【0028】また、本発明による消火装置では、放電を
用いて瞬間的に圧力波を発生させる。そのため、筐体に
圧力波による応力が加えられる時間は極めて短時間であ
って、常に筐体に応力が加えられるわけではない。つま
り、本発明による消火装置では、筐体が瞬間的な圧力波
の応力に耐えればよいので、筐体の強度を必要以上に高
くする必要が無い。そのため、筐体の構造を簡略化でき
るとともに、その構成材の厚みなどを比較的薄くでき
る。したがって、消火装置全体のサイズや質量を小さく
できる。このため、消火装置の操作性を向上させること
ができる。
【0029】また、圧力波を発生させるために電極での
放電を利用するので、電源部材から電極に供給する電流
の条件を適宜変更することにより、消火用媒体の放出速
度(つまり、到達距離)を任意に変更できる。
【0030】また、消火用媒体として水やその他の消火
用薬剤など、さまざまな媒体を用いる場合に、それぞれ
の媒体に適合するように電源部材から電極へ供給する電
流の条件を決定できる。このため、さまざまな媒体を消
火用媒体として用いる場合、その媒体を所定のサイズの
粒子として必要な速度で開口部から放出することができ
る。
【0031】また、電源部材から電極へ供給する電流の
値を大きくすることにより、より高い圧力の圧力波を形
成できるので、容易に消火用媒体の放出速度を向上させ
る(到達距離を長くする)ことができる。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一ま
たは相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は
繰返さない。
【0033】(実施の形態1)図1は、本発明による消
火システムの実施の形態1を示す模式図である。図2
は、図1に示した消火システムの媒体発射部に用いられ
る電極を示す模式図である。図3は、図2に示した電極
の断面模式図である。図1〜図3を参照して、本発明に
よる消火システムの実施の形態1を説明する。
【0034】図1に示すように、本発明による消火装置
としての消火システム1は、媒体発射部2と、この媒体
発射部2に組込まれた電極7に必要な電力を供給するた
めの電源部材としての電源部3と、この媒体発射部2へ
と媒体を供給するための媒体供給部4とからなる。消火
用媒体放出装置としての媒体発射部2は、円筒状の発射
管5の内部に電極7が設置された構造となっている。筐
体としての発射管5の一方端は開口部6となっている。
そして、この発射管5の開口部6が形成された一方端と
は反対側に位置する他方端に位置する底壁24を貫通す
るように、電極7が設置されている。電極7と発射管5
との間には絶縁体23が配置されている。この絶縁体2
3によって、電極7と発射管5との間は電気的に絶縁さ
れている。
【0035】電極7は、コネクタ部8に接続された同軸
ケーブル9を介して電源部3に含まれるパルスパワー源
10と接続されている。パルスパワー源10はコンデン
サ12、スイッチ11などを含む回路からなる。パルス
パワー源10には電源13が接続されている。パルスパ
ワー源10の回路は図示されていないが接地されてい
る。
【0036】また、媒体発射部2の発射管5の側壁には
媒体導入口14が形成されている。媒体導入口14と媒
体供給部4とはホース15によって接続されている。媒
体供給部材としての媒体供給部4には、図示していない
が媒体を蓄積するためのタンク、ホース15を介して発
射管5の内部へと媒体を供給するためのポンプ、このポ
ンプを制御するための制御装置などが含まれる。
【0037】媒体発射部2に設置された電極7は、具体
的には図2および図3に示すような構造を有している。
図2および図3に示すように、電極7は、中心軸に沿っ
て延在する中心電極18と、中心電極18の外周側壁面
上に、中心電極18を囲むように配置された絶縁体19
と、この絶縁体19の外周側壁面上に配置された外周電
極21とを備える。外周電極21は、互いにギャップ2
2を隔てて配置された外周電極部分20a〜20dを含
む。このような構造の電極7において、たとえば中心電
極18を正極、外周電極21を負極として電源部3(図
1参照)から所定の電流を電極7に供給すると、後述す
るように複数のギャップ22のそれぞれにおいて放電を
発生させることができる。
【0038】次に、図1〜図3に示した消火システムを
用いた消火方法を簡単に説明する。消火を行なう際に
は、火災が発生している領域(消火対象領域)に、水や
消火剤などの消火用媒体(消火作用物)を所定の濃度以
上となるように導入することが必要である。以下の説明
では、消火用媒体(以下、媒体とも言う)として水16
(図1参照)を用いた場合について説明する。
【0039】まず、媒体供給部4からポンプ(図示せ
ず)によってホース15および媒体導入口14を介して
水16が発射管5の内部へと供給される。また、このと
き電源部3においては、コンデンサ12に電源13を接
続することにより、コンデンサ12に予め電荷を蓄積し
ておく。そして、発射管5の開口部6を消火対象領域に
向けた上で、発射管5の内部に所定量の水16が蓄積さ
れた状態でパルスパワー源10のスイッチ11を閉じ
る。この結果、コンデンサ12に蓄えられた電荷が電極
7に導入される。
【0040】すると、電極7の先端部において、中心電
極18(図2参照)の端部と外周電極部分20a(図2
参照)の端部との間のギャップ22(図2参照)で放電
が発生することにより、アークが形成される。また、外
周電極部分20a〜20d(図2参照)の間に位置する
ギャップ22においても、それぞれ放電が発生すること
によりアークが形成される。この結果、電極7の近傍の
水16(図1参照)が放電エネルギーによってプラズマ
化することにより圧力波が発生する。なお、図1〜3に
示した消火システム1では、電極7において複数のギャ
ップ22を形成することで、複数のアークを同時に形成
している。この結果、電極7における放電エネルギーを
大きくできる(電極7に投入された電力を有効利用でき
る)。
【0041】このようにして発生した圧力波(衝撃波)
の一部は、電極7よりも発射管5の開口部6側に位置す
る水16に直接作用して、水16を開口部6から微細な
粒子として高速度で矢印17に示すように噴出させる。
また、電極7の近傍から底壁24に入射した圧力波は、
底壁24によって反射し、発射管5の内部に残存する水
16を開口部6から霧状に(微細な粒子として)高速度
で噴出させる。そのため、開口部6の方向を消火対象領
域へと向けておけば、電極7で発生した圧力波によっ
て、消火用媒体としての水16を霧状の微細な粒子とし
て、高速度で矢印17に示すように消火対象領域へと供
給することができる。
【0042】このように、水16を微細な粒子としてか
つ高速度で消火対象領域の火球の中に突入させることが
できるので、消火対象領域において燃えている燃焼物を
効果的に冷却することができる。また、水を微細な粒子
として消火対象領域へと供給するので、火と消火用媒体
としての水との接触面積を大きくできる。そのため、ホ
ースなどで水を消火対象領域へ供給する場合よりも、こ
の微細な粒子としての水によって効果的に冷却および消
火を行なうことができる。さらに、水16は微細な粒子
として高速度で開口部6から放出されるので、消火対象
領域の奥の部分にまで水16の粒子を到達させることが
できる。
【0043】また、図1に示した本発明による消火シス
テム1では、水16を微細な粒子として高速度で噴出さ
せるための圧力波を発生させる機構として、上述のよう
に放電を発生させる電極7を用いている。そのため、媒
体発射部2の機械的強度を従来の空気圧などを用いた構
造の媒体発射部よりも低くすることができる。すなわ
ち、従来、圧縮空気を用いて水16を霧状に噴出する消
火システムが知られているが、このような消火システム
では、圧縮空気を蓄積するための高圧タンクや圧縮空気
を移送するパイプ、さらには媒体発射部2の発射管5自
体も圧縮空気による圧力に耐えるのに十分な機械的強度
を有する必要がある。一方、本発明による消火システム
1では、水16を微細な粒子として高速度で噴出するた
めに電極7での放電を利用するので、上述のような圧縮
空気を蓄積するタンク、あるいは圧縮空気を移送する高
圧パイプなどの構造が不要である。
【0044】そして、本発明による消火システム1で
は、電極7において放電からアークが形成され、電極7
近傍の水16が放電エネルギーによってプラズマ化する
一連の動作が0.1msオーダという極めて短時間に起
きる。そのため、発射管5などの機械的強度を必要以上
に高くする必要が無い。したがって、発射管5などの機
械的強度を上述のような従来の圧縮空気を用いた場合よ
り低くすることができる。
【0045】さらに、圧縮空気を利用する場合には、水
などの媒体を保持する媒体保持部に圧縮空気を所定量供
給するための高速度開閉シャッターなどの機構が必要で
ある。しかし、本発明による消火システム1の媒体発射
部2は、発射管5の内部に電極7を配置するという比較
的単純な構造である。このように、本発明による消火シ
ステム1(図1参照)では、媒体発射部2の構造を簡略
化できるとともに、その質量も従来の発射部に比べて軽
くできる。
【0046】また、本発明による消火システム1では、
電極7に対する供給電力の条件を適宜変更することによ
り、水16などの消火用媒体の放出速度(つまり、到達
距離)を任意に変更できる。
【0047】なお、上述した消火システム1において
は、消火用媒体として水16を用いた場合について説明
したが、水16に代えて、液状の消火剤、粉体状の消火
剤あるいはゲル状であって吸熱力の高い物質などを消火
用媒体として用いてもよい。そして、このように消火用
媒体としてさまざまな媒体を用いる場合に、それぞれの
媒体に適合するように電源部3の運転条件(たとえば、
電極7への供給される電力の電流値や電圧値、あるいは
供給電流のパルス波形など)を決定することが好まし
い。このようにすれば、さまざまな媒体を、所定のサイ
ズの粒子として高速度で放出することができる。
【0048】また、媒体供給部4から発射管5の内部へ
と水16などの消火用媒体を連続的に供給する一方、所
定の間隔をおいて断続的に電源部3から電極7へと電流
を供給することで、間欠的に発射管5の開口部6から水
16を微細な粒子として高速度で放出してもよい。電極
7へ電流を供給する方法としては、たとえば10秒に1
回、電源部3から電極7へと電流を供給するといったよ
うな方法を用いてもよい。このようにすれば、所定の間
隔(たとえば10秒ごと)に発射管5の開口部6から水
16を微細な粒子として放出することができるので、ほ
ぼ連続的に消火活動を行なうことができる。
【0049】また、媒体供給部4から発射管5への水1
6の供給能力と、電源部3の能力との範囲内で、断続的
に電極7へ電流を供給する際のインターバル時間(電極
7に電流を供給した後、再度電極7に電流を供給するま
での時間)を短くすれば、実質的に発射管5から水16
を連続的に微細な粒子として放出することができる。こ
のようにすれば、より効率的に消火活動を行なうことが
できる。
【0050】また、電極7への供給電力を大きくするこ
とにより、発射管5の内部においてより大きな圧力の圧
力波を形成できる。そのため、容易に水16の放出速度
を向上させることができる。
【0051】図4は、図1〜図3に示した本発明による
消火システムの実施の形態1の変形例を示す模式図であ
る。図4を参照して、本発明による消火システムの実施
の形態1の変形例を説明する。
【0052】図4に示すように、消火システム1は基本
的に図1〜図3に示した消火システムと同様の構造を備
えるが、媒体発射部2における電極7の配置が異なる。
すなわち、図4に示した消火システム1では、媒体発射
部2の発射管5の側壁25に電極7用の開口部が形成さ
れ、この開口部を介して発射管5の内部に電極7が挿入
されている。電極7と側壁25との間には絶縁体23が
配置されている。この絶縁体23によって、発射管5と
電極7とは電気的に絶縁されるとともに、電極7が挿入
された開口部が封止されている。
【0053】このような構造の消火システム1によって
も図1〜図3に示した消火システムと同様の効果を得る
ことができる。
【0054】(実施の形態2)図5は、本発明による消
火システムの実施の形態2を示す模式図である。図5を
参照して、本発明による消火システムの実施の形態2を
説明する。図5に示すように、本発明による消火システ
ムの実施の形態2は基本的には図1〜図3に示した消火
システム1(図1参照)と同様の構造を備えるが、媒体
発射部2の構造が異なる。すなわち、図5に示した消火
システム1においては、媒体発射部2を構成する発射管
5の開口部に、開閉可能な蓋部材26aが設置されてい
る。蓋部材26aは、発射管5の一方端部に位置する開
口部の外縁部に設けられた回転軸27を中心として、矢
印28に示す方向に開閉可能となっている。図5では、
実線で示された蓋部材26aが閉状態を、点線で示され
た蓋部材26bが開状態を示している。
【0055】蓋部材26aは制御駆動装置36によって
回転軸27を中心として矢印28に示すように回転可能
となっている。制御部材としての制御駆動装置36は、
図示していないが回転軸27を中心として蓋部材26a
を矢印28に示すように回転させるための駆動部材であ
るモータと、そのモータを制御するための制御装置とを
含む。なお、駆動部材としては、モータ以外の任意の駆
動部材を用いることができる。たとえば、駆動部材とし
て油圧シリンダや空気圧シリンダ、あるいは他のアクチ
ュエータなどを用いてもよい。この蓋部材26aは、電
極7で放電が発生するタイミングにおいて点線で示した
蓋部材26bのように開状態となり、それ以外のときは
実線で示した蓋部材26aのように閉状態となってい
る。
【0056】図5に示した消火システム1によっても、
図1〜3に示した消火システムと同様の効果を得ること
ができる。また、放電を発生させるときだけ開状態とな
る蓋部材26aを設置することにより、電極7で放電が
発生していないときに発射管5の開口部から媒体として
の水16が発射管5の外部へと漏れることを抑制でき
る。また、発射管5のハンドリングの際に、発射管5を
水平方向や下向きに配置しても、蓋部材26aが閉状態
になっていれば、水16が発射管5から漏れることを抑
制できる。このため、発射管5を任意の方向に向けた状
態で、水を放出できる(消火を行なうことができる)。
【0057】また、電極7で放電を発生させる際には、
制御駆動装置36によって蓋部材26aは点線で示す蓋
部材26bのように開状態とされるので、発射管5から
放出される水16の粒子が蓋部材26aに遮られるとい
った問題の発生を抑制できる。
【0058】図6は、図5に示した本発明による消火シ
ステムの実施の形態2の変形例を示す部分模式図であ
る。図6は、本発明による消火システムの実施の形態2
の変形例における媒体発射部2を示している。そして、
図6に示した媒体発射部2以外の電源部3(図5参照)
および媒体供給部4(図5参照)の構造は、基本的に図
5に示した消火システム1と同様である。以下、図6を
参照して、本発明による消火システムの実施の形態2の
変形例を説明する。
【0059】図6に示した消火システムは、基本的には
図5に示した消火システムと同様の構造を備えるが、発
射管5の開口部を開閉するための蓋部材の構造が異な
る。図6に示した消火システムの媒体発射部2では、発
射管5の開口部を塞ぐように、2つの開閉可能な蓋部材
29a、30aが設置されている。蓋部材29a、30
aは、開口部6を挟むように対向して配置された回転軸
27a、27bを中心にして、それぞれ矢印31、32
に示すように回転可能となっている。
【0060】蓋部材29aは、制御駆動装置36aによ
って回転軸27aを中心として開閉可能となっている。
図6においては、点線で示した蓋部材29bが開状態を
示している。また、蓋部材30aは、制御駆動装置36
bによって回転軸27bを中心として矢印32に示すよ
うに開閉可能になっている。図6では、点線で示した蓋
部材30bが開状態を示している。
【0061】これらの2つの蓋部材29a、30aは、
図5に示した蓋部材26aと同様に、電極7において放
電が発生するときのみ開状態となり、その他のときには
図6の実線で示したように閉状態となっている。このよ
うにしても、図5に示した消火システム1と同様の効果
を得ることができる。さらに、図6に示した消火システ
ムでは、蓋部材29a、30aのサイズが図5に示した
蓋部材26aのサイズより小さくなっているため、蓋部
材29a、30aを開閉動作するために用いるモータや
アクチュエータなどの駆動装置に必要なパワーを図5に
示した消火システム1の場合よりも小さくすることがで
きる。
【0062】また、図5に示した消火システム1の制御
駆動装置36に設置された駆動装置と同様の性能を有す
る駆動装置(モータやアクチュエータなど)を用いて蓋
部材29a、30aを開閉動作させる場合には、図5に
示した消火システム1よりもより迅速に蓋部材29a、
30aの開閉動作を行なうことができる。そのため、発
射管5の内部から矢印17に示すように発射管5の外部
へと高速度で放出される水16の微細な粒子が、蓋部材
29a、30aによって遮られるといった不具合の発生
する危険性を低減できる。
【0063】なお、図6に示した消火システムでは、蓋
部材29a、30aという2つの蓋部材を備える媒体発
射部2が示されているが、蓋部材の数は3つ以上であっ
てもよい。本発明による消火システムでは、消火用媒体
や媒体発射部2の装置構成などにより適宜蓋部材のの数
や形状を選択できる。
【0064】(実施の形態3)図7は、本発明による消
火システムの実施の形態3を示す模式図である。図7を
参照して、本発明による消火システムの実施の形態3を
説明する。
【0065】図7に示すように、本発明による消火シス
テムの実施の形態3は基本的には図1〜図3に示した消
火システムと同様の構造を備えるが、媒体発射部2の構
造が異なる。すなわち、図7に示した消火システム1で
は、媒体発射部2を構成する発射管5の開口部を塞ぐよ
うにフィルム部材34が設置されている。フィルム部材
34の材質および強度は、電極7において放電が発生す
る前は発射管5の内部から開口部を介して水16が流出
することを防止できるように決定されている。
【0066】このように、発射管5に媒体流出防止部材
としてのフィルム部材34が設置されているため、発射
管5の内部へと媒体供給部4から水16を供給した場
合、発射管5の開口部から水16が外部へと流出するこ
とを防止できる。そして、消火を行なう際には、電極7
において発生する放電に起因する圧力波によって、フィ
ルム部材34が容易に破られるように、フィルム部材3
4の強度および材質は決定されている(つまり、放電に
起因する圧力波により微細な粒子として発射管5の開口
部から噴出しようとする水16の圧力によって、フィル
ム部材34が容易に破られるように、フィルム部材34
の強度および材質が決定されている)。このようにすれ
ば、図1〜図3に示した消火システムと同様に、フィル
ム部材34が設置されている間は、発射管5を水平方向
など任意の方向に傾けた際、発射管5の内部から水16
が流出することを防止できる。
【0067】(実施の形態4)図8は、本発明による消
火システムの実施の形態4を示す模式図である。図8を
参照して、本発明による消火システムの実施の形態4を
説明する。
【0068】図8に示すように、本発明による消火シス
テムの実施の形態4は、基本的には図1〜図3に示した
消火システム1と同様の構造を備えるが、媒体発射部2
の構造が異なる。すなわち、図8に示した消火システム
1では、媒体発射部2を構成する発射管5の一方端部に
発射ノズル部35が形成されている。発射ノズル部35
の先端部には開口部6が形成されている。開口部6の幅
W1は、発射管5の中央部(電極7が配置された部分)
の幅W2よりも小さくなっている。
【0069】このようにしても、図1〜図3に示した消
火システムと同様の効果を得ることができる。さらに、
発射管5に発射ノズル部35が形成されているので、発
射ノズル部35の開口部6から矢印17に示すように放
出される水16の粒子の指向性を高めることができると
ともに、開口部6から放出される粒子状の水の圧力や速
度を向上させることができる。このため、粒子状の水の
到達距離を伸ばすことができる。
【0070】また、発射ノズル部35が設けられている
ため、開口部6から放出される粒子状の水16が散布さ
れる領域の幅を狭くできる(つまり、粒子状の水16を
指向性良く放出できる)。したがって、水16を目標と
する領域へ正確に到達させることができる。
【0071】なお、上述した実施の形態1〜4では、電
極7として複数のギャップ22(図2参照)が形成され
たいわゆる同軸状の電極を用いたが、圧力波を発生させ
るのに十分な放電を発生させることが可能な電極であれ
ば他のどのような形状の電極を用いてもよい。たとえ
ば、図2において絶縁体19の外周側壁全体を覆うよう
に外周電極が形成されている同軸電極、あるいは単純に
誘電体を介して平行に延びる平行2線からなる電極など
を用いてもよい。
【0072】また、上述した本発明の実施の形態1〜4
では、発射管5の内部に電極7が1つだけ配置された媒
体発射部2(図1参照)を示したが、発射管5の内部に
複数の電極を設置してもよい。たとえば、発射管5をあ
る程度の幅を有する箱状として、その箱状の発射管5に
開口部6(図1参照)として細長いスリットを形成す
る。そして、箱状の発射管5の内部において、上記スリ
ットに対向する位置に、スリットの延在方向に沿って複
数の電極を配置する。このような発射管に消火用媒体と
しての水を供給し、複数の電極においてほぼ同時に放電
を発生させる。このようにすれば、発射管のスリットか
ら水の粒子をカーテン状に放出することができる。この
結果、一度に広い範囲について消火を行なうことができ
る。
【0073】また、発射管5としては、上述のような円
筒形状のもの以外であって、他の形状、たとえば角柱
状、あるいは円錐形状、その他どのような形状のものを
用いてもよい。また、実施の形態2に示したように、発
射管5の開口部6を開閉可能に遮蔽する蓋部材として
は、図5および図6に示したような回転軸を中心として
回転動作を行なう蓋部材以外のどのような部材を用いて
もよい。たとえば、開口部6を塞ぐことが可能であると
同時に、水16(図5参照)が噴出する方向を示す矢印
17(図5参照)とはほぼ垂直な方向にスライド可能な
蓋部材を用いてもよい。
【0074】また、発射管5を構成する材料としては、
どのような材料を用いてもよい。たとえば、発射管5の
材料として市販の鉄製パイプなどを用いることができ
る。なお、安全性などを考慮すれば、発射管5の材料と
しては誘電体を用いることが好ましい。
【0075】上述した本発明の実施の形態1〜4に示し
た消火システムでは、たとえばコンデンサ12(図1参
照)として静電容量が0.5mFのコンデンサを用い、
このコンデンサ12を20kVまで充電した後、コンデ
ンサ12に充電された電荷を一気に電極7へと供給する
ことによって、発射管5(図1参照)の内部の水16
(図1参照)を十分微細な粒子として高速度で放出する
ことができる。
【0076】また、上述した本発明による消火システム
は、媒体発射部2を消火作業者が手で持つような小型の
システムから、一気に数十リットルから数百リットルの
水を放出することが可能な、車や航空機、あるいはヘリ
コプターなどへと搭載する大型の消火システムなどさま
ざまなサイズの消火システムに適用可能である。
【0077】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
【0078】
【発明の効果】このように、本発明による消火用媒体放
出部材および消火装置では、発射管から水などの消火用
媒体を微細な粒子として高速度で放出するために、電極
における放電に起因する圧力波を利用するので、従来の
圧縮空気を利用する場合より消火用媒体の放出速度を速
くすることができる。
【0079】また、本発明による消火用媒体放出部材お
よび消火装置の発射管などは放電の際の瞬間的な圧力波
による応力に耐えるだけの強度を有していればよい。そ
のため、従来の圧縮空気を利用した場合より、発射管の
強度を低くすることができるので、発射管の構造を簡略
化できるとともに、その構成材の厚みを比較的薄くでき
る。したがって、消火用媒体放出装置および消火装置の
サイズや質量を小さくできる。このため、消火用媒体放
出装置および消火装置の操作性を向上させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による消火システムの実施の形態1を
示す模式図である。
【図2】 図1に示した消火システムの媒体発射部に用
いられる電極を示す模式図である。
【図3】 図2に示した電極の断面模式図である。
【図4】 図1〜図3に示した本発明による消火システ
ムの実施の形態1の変形例を示す模式図である。
【図5】 本発明による消火システムの実施の形態2を
示す模式図である。
【図6】 図5に示した本発明による消火システムの実
施の形態2の変形例を示す部分模式図である。
【図7】 本発明による消火システムの実施の形態3を
示す模式図である。
【図8】 本発明による消火システムの実施の形態4を
示す模式図である。
【符号の説明】
1 消火システム、2 媒体発射部、3 電源部、4
媒体供給部、5 発射管、6 開口部、7 電極、8
コネクタ部、9 同軸ケーブル、10 パルスパワー
源、11 スイッチ、12 コンデンサ、13 電源、
14 媒体導入口、15 ホース、16 水、17,2
8,31,32 矢印、18 中心電極、19 絶縁
体、20a〜20d 外周電極部分、21 外周電極、
22 ギャップ、23 絶縁体、24 底壁、25 側
壁、26a,26b,29a,29b,30a,30b
蓋部材、27,27a、27b 回転軸、34 フィ
ルム部材、35 発射ノズル部、36,36a,36b
制御駆動装置。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部を有し、内部に消火用媒体を保持
    するための筐体と、前記筐体の内部に配置され、放電を
    発生させるための電極とを備えた、消火用媒体放出装
    置。
  2. 【請求項2】 前記筐体の開口部を開閉することが可能
    な蓋部材をさらに備える、請求項1に記載の消火用媒体
    放出装置。
  3. 【請求項3】 前記電極において放電が発生していない
    場合は前記蓋部材を閉状態にする一方、前記電極におい
    て放電が発生する際には前記蓋部材を開状態にする制御
    部材をさらに備える、請求項2に記載の消火用媒体放出
    装置。
  4. 【請求項4】 前記筐体の開口部を塞ぐように配置され
    た媒体流出防止部材をさらに備え、 前記電極において放電が発生する前は前記筐体の内部か
    ら前記開口部を介して前記消火用媒体が流出することを
    防止できるとともに、前記電極において放電が発生した
    際には、前記放電により発生した圧力波を受けた前記消
    火用媒体が前記筐体の内部から前記開口部を介して流出
    することを防止できなくなるように、前記媒体流出防止
    部材の強度は決定されている、請求項1に記載の消火用
    媒体放出装置。
  5. 【請求項5】 前記筐体の開口部の幅は、前記筐体にお
    いて前記電極が配置された部分における前記筐体の内壁
    の間の幅より小さい、請求項1〜4のいずれか1項に記
    載の消火用媒体放出装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか1項に記載の消
    火用媒体放出装置を備える消火装置。
  7. 【請求項7】 開口部を有し、内部に消火用媒体を保持
    するための筐体と、 前記筐体の内部に配置され、放電を発生させるための電
    極と、 前記筐体の内部に前記消火用媒体を供給する媒体供給部
    材と、 放電を発生させるための電流を前記電極に供給する電源
    部材とを備える、消火装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013063128A (ja) * 2011-09-16 2013-04-11 Kyowa Giken Kk 消火装置
CN109633390A (zh) * 2018-12-19 2019-04-16 国网青海省电力公司电力科学研究院 一种水中针板电极放电冲击波测量装置及相应的方法
CN111111048A (zh) * 2018-10-31 2020-05-08 比亚迪股份有限公司 轨道列车及其灭火系统
US11225326B2 (en) 2017-12-14 2022-01-18 Incaendium Initiative Corporation Fire resistant aerial vehicle for suppressing widespread fires
CN113984423A (zh) * 2021-11-03 2022-01-28 哈尔滨哈飞航空工业有限责任公司 一种基于发动机舱灭火剂浓度测量的直升机飞行试验方法

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