JP2003339833A - 循環式光触媒脱臭装置とそれを用いた脱臭システム - Google Patents

循環式光触媒脱臭装置とそれを用いた脱臭システム

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JP2003339833A
JP2003339833A JP2002148196A JP2002148196A JP2003339833A JP 2003339833 A JP2003339833 A JP 2003339833A JP 2002148196 A JP2002148196 A JP 2002148196A JP 2002148196 A JP2002148196 A JP 2002148196A JP 2003339833 A JP2003339833 A JP 2003339833A
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deodorizing
gas
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cleaning water
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JP2002148196A
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Yoshihiro Ishimoto
祥広 石本
Koji Sakamoto
浩司 坂本
Hiroyasu Oshiro
宏康 大城
Naoyuki Imase
直行 今瀬
Hironobu Iwai
広伸 岩井
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Toyota Motor Corp
Tokuden Co Ltd Hyogo
Original Assignee
IMASEUERU KK
Toyota Motor Corp
Tokushu Denkyoku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光触媒脱臭装置において、光触媒を再浄化し
て反復利用できるようにし、装置の長時間にわたる連続
運転を可能とする。また、被処理ガス中に、臭気成分に
加えてヤニ成分や粉塵のような固形成分が多く含まれて
いる場合であってもそれらの成分を効果的に除去するこ
とができる光触媒を用いた脱臭システムを得る。 【解決手段】 光触媒脱臭装置1において、臭気を含ん
だ被処理ガスGが通過し得る処理管路21内をビーズ状
の光触媒が循環できるようにする。処理管路21から出
た光触媒は、光触媒浄化装置3に送られて浄化処理を受
けた後、再び、光触媒脱臭装置本体2の処理管路21内
を通過する。光触媒脱臭装置1の上流に水処理装置8を
配置し、被処理ガスGに散水し、ヤニ成分や粉塵のよう
な固形成分を前処理する。洗浄水Wは洗浄水浄化装置9
で浄化され、再び水処理装置8に送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光触媒を用いて臭
気成分を含む被処理ガスの脱臭を行う光触媒脱臭装置
と、それを用いた脱臭システムに関する。
【0002】
【従来の技術】光触媒を用いた脱臭装置は知られてい
る。例えば、特開平11−262340号公報には、多
孔質の粒状基材であるビーズ状の多孔質体に光触媒を担
持させた吸着材をメッシュ状やハニカム状の金属製の網
目状板にサンドイッチ状に挟んでなる板状光触媒を被処
理ガスの通過方向に対してほぼ垂直をなすように通路を
横切って配置し、かつ、板状光触媒の手前で通路を横切
るようにして光源を配置するようにした光触媒脱臭装置
が記載されている。多孔質体としては、例えば活性炭、
ゼオライト、酸化アルミナ、シリカゲルなどが用いら
れ、光触媒としては二酸化チタン、酸化亜鉛などが用い
られる。
【0003】特開2001−276193号公報には、
透光性壁面を有し被処理ガスを通過させる通路と、管路
の内部に配置された光触媒と、管路の外側に配置され透
孔性壁面を通して管路内に光を照射する光源とを備えた
光触媒脱臭装置が記載されている。管路内には金網が多
段に設けられ、金網の上に光触媒を担持したビーズ状の
活性炭を載せるようにするか、管路内にハニカム構造体
のような広い表面積を持つ構造体を担体として挿入し、
そこに光触媒を担持させるようにしている。
【0004】また、ビーズ状の多孔質体に光触媒を担持
させた光触媒として、特開2001−246261号公
報には、メソポーラスシリケートの細孔内に光触媒を担
持させてなる光触媒が記載されており、光触媒の分解に
オゾンを添加することも記載されている。
【0005】脱臭方式としては、上記のように光触媒を
用いたもの以外に、気液接触により臭気成分を薬品に吸
収させて化学的に中和するもの(薬液洗浄脱臭方式)、
700℃以上の高温中に臭気成分を通過させ燃焼分解す
るもの(直燃脱臭方式)、あるいは、活性炭のような多
孔質表面に臭気物質を物理的に吸着させて脱臭するもの
(吸着脱臭方式)などが知られている。それらの脱臭方
式は、光触媒脱臭方式と共に、臭気成分の種類や臭気成
分が発生する環境などを考慮して、各種の工場などにお
いて、選択的にまたいくつか組み合わせて採用されてい
る。
【0006】例えば、特開平5−192738号公報あ
るいは特開平5−305385号公報には、有機自硬性
鋳型を用いた鋳造法において、金属溶湯の注湯時に鋳型
内の樹脂や硬化剤が分解することにより発生する不快な
臭気を含むガスを、脱臭剤を充填してなる通気性の脱臭
層を通過させて除去するようにし、鋳型外に臭気成分が
放出されないようにしたものが記載されている。このよ
うな手段を講じることにより、個々の鋳型での脱臭を効
果的に図ることができ、鋳造工場における作業環境の改
善が有効に行われる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】現在行われている種々
の脱臭方式において、薬液洗浄脱臭方式の場合には、薬
剤として硫酸、塩化鉄、水酸化ナトリウムのような劇物
が用いられることが多く、薬品自体の管理が必要なこ
と、さらに、中和により反応物(中和物)が生成沈殿す
るために廃棄物処理が必要なこと、など多くの付随的な
作業を必要としている。直燃脱臭方式は比較的簡素な方
式ではあるものの、高温環境を得るための燃料が必要で
あり、また、燃焼の結果として分解有機物とともにCO
2が生成されことから、環境に悪影響を及ぼしかねな
い。活性炭などを用いる吸着脱臭方式では、臭気物質吸
着後の吸着剤を元の状態に再生するのは困難であり、吸
着後は廃棄物として処分される場合が多い。また、吸着
能力に限界があるために、どうしても処理設備が大きく
なる傾向がある。
【0008】光触媒を用いる脱臭方式は、劇薬も使用せ
ず、燃焼させることもなく、光触媒の再浄化も可能であ
ることから、上記のような問題は大きく改善できる可能
性がある。しかし、現在知られている上記した光触媒脱
臭装置では、いずれも光触媒は被処理ガスが通過する管
路内に封じ込められた環境に置かれており、分解残渣や
他の固形成分が付着するなどにより分解能力が低下した
場合に、作業を中断して光触媒全体を交換する作業が必
要となる。
【0009】また、工場で発生する臭気成分を含む被処
理ガスは、臭気成分以外にも除去すべき成分や物質を含
んでいる場合が多い。例えば、上記した有機自硬性鋳型
を用いた鋳造法や、レジンコーティットサンドを用いる
シェルモールド鋳造法の場合には、臭気成分に加えて、
ヤニ成分、粉塵なども含まれるのが通常である。前記し
た特開平5−192738号公報や特開平5−3053
85号公報に記載される脱臭装置では、粉塵などの除去
に格別の配慮がなされていないために、脱臭装置の能力
低下を招いたり、処理が不十分な状態で大気に放出され
る場合が起こりかねない。
【0010】また、前記した特開平11−262340
号公報や特開2001−276193号公報に記載され
る光触媒脱臭装置を工場で発生する臭気成分を含む被処
理ガスの脱臭にそのまま用いると、光触媒に分解残渣や
他の固形成分が付着して分解能力が早期に低下してしま
う恐れがあり、前記したように、その都度、作業を中断
して光触媒全体を交換する作業が必要となることから、
工場で発生する大量の被処理ガスを連続的かつ長時間に
わたって処理するような使用態様には適したものではな
い。
【0011】本発明は、上記のような事情に鑑みてなさ
れたものであり、その目的は、光触媒を用いた脱臭装置
において、光触媒を再浄化して反復利用を可能とするこ
とにより、長時間にわたる連続使用を可能とし、結果と
して、運転コストを大きく低減することのできる循環式
光触媒脱臭装置を提供することにある。
【0012】本発明の他の目的は、上記の循環式光触媒
脱臭装置を備えた脱臭システムにおいて、被処理ガス中
に、臭気成分に加えて、ヤニ成分や粉塵のような固形成
分が含まれている場合であっても、それらの成分を効果
的に除去することができ、それにより、光触媒脱臭装置
の寿命を長期化することのできる脱臭システムを提供す
ることにある。本発明のさらに他の目的は、上記の脱臭
システムにおいて、処理に必要な洗浄水(工業用水)の
反復利用を可能とし、それによりトータルとしての運転
コストを大きく低減することを可能とした脱臭システム
を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めの本発明による循環式光触媒脱臭装置は、透光性壁面
を備えておりビーズ状の光触媒と臭気を含んだ被処理ガ
スとが通過し得る処理管路と、処理管路の上方に位置し
ていて処理管路内に前記光触媒を供給する光触媒供給部
と、処理管路の下方に位置していて処理管路から排出さ
れる光触媒を受け取る光触媒受け取り部と、処理管路内
の光触媒に光を照射する光源とを少なくとも備えた光触
媒脱臭装置本体と、光触媒浄化装置とを備えており、前
記光触媒脱臭装置本体の光触媒受け取り部に集められた
光触媒は光触媒浄化装置に送られて浄化処理を受けた
後、再び、光触媒脱臭装置本体の光触媒供給部に送られ
て処理管路内を通過するようになっていることを特徴と
する。
【0014】本発明による循環式光触媒脱臭装置では、
ビーズ状の光触媒は、被処理ガスが通過する処理管路内
を、上方の光触媒供給部から下方の光触媒受け取り部に
向けて連続的に移動する。光触媒は、処理管路内を移動
する過程で光源からの光を受けて活性化し、被処理ガス
中の臭気成分(ホルムアルデヒド、アンモニア、フェノ
ールなど)を分解し、無臭化、無害化する。
【0015】処理を行いながらビーズ状の光触媒は光触
媒受け取り部に到達する。光触媒受け取り部に到達した
光触媒は、処理管路では分解できなかった残渣が付着し
ていることや、アンモニアが被処理ガスに含まれている
場合にアンモニアの分解で最終的に生成された硝酸が付
着していることなどから、分解脱臭能力が低下してい
る。そのために、本発明による循環式光触媒脱臭装置に
おいて、光触媒受け取り部に集められたビーズ状の光触
媒は、そこから光触媒浄化装置に送られ、そこで浄化処
理を受けて元の状態に戻された後、例えばブロアーから
のエアーにより、光触媒脱臭装置本体の光触媒供給部に
戻される。そして、再び、処理管路内に送られて被処理
ガスと接触し、脱臭作用を行う。このサイクルは連続し
て繰り返すことが可能であり、工場で発生する大量の被
処理ガスの無臭化処理を、途中で中断することなく、連
続的かつ長時間にわたって行うことができる。
【0016】本発明において、上記光触媒浄化装置に
は、光触媒の分解能力が低下する要因に応じて、適宜の
ものを選択すればよいが、好ましくは、ビーズ状の光触
媒に光を照射する第1の処理手段と、その下方において
ビーズ状の光触媒に物理的力を作用させる第2の処理手
段とを少なくとも備えるようにする。第1の処理手段で
は、処理管路内では分解できなかった残渣を光触媒に光
を照射して活性化することにより分解処理する。それに
より残渣はほぼ完全に処理されるが、分解による生成物
(例えば、硝酸)や他の固形成分がビーズに付着してい
る可能性がある。そのような付着物は分解能力低下の原
因となる。第2の処理手段はそれを回避するためのもの
であり、洗浄水の吹きかけや回転運動などの物理的力を
ビーズ状の光触媒に与えることによって付着物を分離
し、光触媒の浄化をより完全にする。
【0017】被処理ガス中に臭気成分に加えて、ヤニ成
分、粉塵などの固形成分が多く含まれている場合に、そ
れを上記した循環式光触媒脱臭装置のみで無害化処理す
ることは容易でなく、所要の処理を行うためには、循環
式光触媒脱臭装置として大形のものを必要とする。それ
により、設備投資額およびランニングコストが膨大とな
る恐れがある。それを回避するために、本発明は、上記
した形態の循環式光触媒脱臭装置の上流側に、発生源か
らの臭気を含んだ被処理ガスに散水して臭気成分と共に
固形成分を除去するための水処理装置をさらに備えるこ
とを特徴とする脱臭システムをも開示する。
【0018】上記の脱臭システムでは、工場などで発生
する臭気を含んだ被処理ガスは、最初に水処理装置に流
入する。そこでの散水処理により、被処理ガス中の処理
すべき成分、特にヤニ成分と粉塵のような固形成分の大
半は除去される。臭気成分もある程度は除かれる。そこ
を通過した被処理ガスを循環式光触媒脱臭装置に導くこ
とにより、循環式光触媒脱臭装置の負荷を低減すること
ができ、小型化と低コスト化が可能となる。好ましく
は、水処理装置の内部をカスケード状とし、洗浄水をシ
ャワー噴霧したときに、気液の接触回数を増加させる。
また、固形成分を除去するための適宜のフィルターも配
される。それにより、除去能力は一層向上する。水処理
装置に流入する被処理ガス中にオゾンを供給する手段を
備えるようにしてもよく、散水する洗浄水にオゾンを予
め溶解させておいてもよい。その場合には、オゾンとの
反応による無臭化・無害化処理が平行して進行する。な
お、この場合には、被処理ガスが大気に放出される直前
に、何らかの残存オゾン除去手段が好ましくは配置され
る。
【0019】上記の水処理装置で使用した洗浄水には、
ヤニ成分や粉塵のような固形成分と共に臭気成分も含ま
れており、それを無害化することが望まれる。そのため
に、上記脱臭システムで用いる水処理装置の好ましい態
様では、光触媒と光源とを備えた洗浄水浄化装置がさら
に備えられる。好ましくは、当該洗浄水浄化装置で光触
媒の作用により浄化された洗浄水は、再び水処理装置内
に戻されて再利用される。このようにすることにより、
工業用水のリサイクル化も可能となる。ここで使用する
光触媒およびその装置は、循環式光触媒脱臭装置で使用
したものと同じものであってもよく、従来知られたビー
ズ状の多孔質体に光触媒を担持させた吸着材をメッシュ
状やハニカム状の金属製の網目状板にサンドイッチ状に
挟んでなる板状光触媒であってもよい。洗浄水浄化装置
内にオゾンを供給する手段をさらに備えるようにしても
よい。また、洗浄水浄化装置を2個以上配置し、任意時
間で切り替えて交互に使用するようにしてもよく、それ
により、システムの連続運転が一層容易となる。
【0020】上記の洗浄水浄化装置で浄化された洗浄水
の一部を前記した循環式光触媒脱臭装置における第2の
処理手段に供給するようにしてもよい。その場合に、ビ
ーズ状の光触媒の洗浄・浄化作用を行った後の洗浄水
は、再び洗浄水浄化装置内に戻され、そこで浄化作用を
受けた後、洗浄水として再利用される。
【0021】本発明による脱臭システムは、多くの分野
で効果的に利用される。被処理ガスが、例えば、シェル
モールド鋳造時のレジンコーティットサンド焼成臭気を
含むガスである場合、そこには、臭気成分に加えて、多
くのヤニ成分や粉塵のように固形成分を含んでいること
から、本発明による脱臭システムは、特に有効に機能す
る。これに限らす、塗装装置、メッキ装置、製紙装置、
合成肥料製造装置、配合飼料製造装置、医薬品製造装置
などの工業関連装置から発生する臭気成分を含む排出ガ
スの脱臭装置として効果的に用いることができる。さら
に、厨房の臭気脱臭、トイレ、喫煙所や室内の臭気脱
臭、養豚場などでの飼料・排泄物の臭気脱臭、下水処理
場や焼却場などでの臭気脱臭などの用途にも、効果的に
使用することができる。
【0022】本発明において、ビーズ状の光触媒とは、
基材であるビーズ状の多孔質体に光触媒を担持させたも
のをいう。多孔質体としては、例えば活性炭、ゼオライ
ト、酸化アルミナ、シリカゲルなどが用いることがで
き、光触媒としては二酸化チタン、酸化亜鉛などを用い
ることができ、ビーズ状の多孔質体が好ましい。前記し
た特開2001−246261号公報に記載のメソポー
ラスシリケートの細孔内に光触媒を担持させてなる光触
媒も用いることができる。
【0023】本発明において、前記した処理管路は少な
くとも一部が透光性であり、開口していることを条件に
任意の材料で作ることができる。光源は用いる光触媒に
応じて適宜選定すればよいが、通常、ブラックライト、
冷陰極管などが用いられる。なお、上記した脱臭システ
ムにおいて、前記水処理装置の下流側に配置する光触媒
脱臭装置として、循環式の光触媒脱臭装置を用いるよう
にしているが、光触媒脱臭装置としては、適宜のカート
リッジ内に光触媒を収容し、そこを被処理ガスが通過あ
るいは透過できるようにした、いわゆるフィルターカー
トリッジ式光触媒を備えた光触媒脱臭装置を用いること
もできる。その場合、光触媒の分解脱臭能力が低下した
場合には、フィルターカートリッジ式光触媒をカートリ
ッジ毎交換することとなるが、脱臭システムとしては、
循環式光触媒脱臭装置を用いた場合とほぼ同様な作用効
果を奏することができる。取り外したフィルターカート
リッジを装置外の適宜の再浄化手段により再生し、それ
を再利用することも可能である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照しなが
ら実施の形態に基づき説明する。最初に、図1に基づ
き、本発明による脱臭システムの一実施の形態での被処
理ガスの処理フローを説明する。なお、フローシートに
現れる個々の装置(構成要素)の詳細は、他の図を用い
て別途説明する。
【0025】図1において、1は循環式光触媒脱臭装置
であり、光触媒脱臭装置本体2と光触媒浄化装置3とを
備える。この例において、前記光触媒浄化装置3は、第
1の処理手段4と、その下流に位置するバッファホッパ
ー5と、その下流の第2の処理手段6とで構成される。
循環式光触媒脱臭装置1の上流には水処理装置8が備え
られており、適宜の発生源からの被処理ガス(臭気など
を含んだガス)Gは適宜のフード101から切り替えダ
ンパ102を通過し、導管P1から水処理装置8内に流
入する。水処理装置8内に適宜の散水装置81が備えら
れており、そこでの散水処理(シャワー噴霧など)によ
り、被処理ガスG中の処理すべき成分(臭気成分および
ヤニ成分や粉塵のような固形成分)は大半が除去され
る。固形成分などを含む洗浄水Wは、電動弁103およ
び管路系bを通って洗浄水浄化装置9に流入し、そこで
所要の浄化処理を受けた後、ポンプ104により管路系
aを通って再度水処理装置8内に送られ、散水装置81
から再び処理水として散水される。10はオゾン発生装
置であり、必要に応じて、オゾンが攪拌ポンプ91を通
して洗浄水浄化装置9内に送られる。オゾンを被処理ガ
スGに混合し、その状態で水処理装置8内に送り込むよ
うにしてもよい。なお、被処理ガスGが処理すべきだけ
の臭気成分や固形成分を含まない場合には、切り替えダ
ンパ102を切り替えてそのまま大気に放出してもよ
い。
【0026】水処理装置8で固形成分や臭気成分が除去
された被処理ガスGは導管P2を通って光触媒脱臭装置
本体2に流入する。光触媒脱臭装置本体2は、壁面が透
光性でありビーズ状の光触媒と前記被処理ガスGとが通
過し得る処理管路21を多数有しており、流入した被処
理ガスGは、該処理管路21内を通過する。一方、該処
理管路21の上方には光触媒供給部22が、また、該処
理管路21の下方には光触媒受け取り部23が形成され
ており、ビーズ状の光触媒は、光触媒供給部22から処
理管路21内に入り込み、そこを通過する被処理ガスと
接触しながら、光触媒受け取り部23に至る。光触媒脱
臭装置本体2内には光源(例えば、ブラックライト)2
4が備えられており、処理管路21内を通過するビーズ
状の光触媒は該光源24からの光を受けて活性化する。
光触媒の活性化により、被処理ガスG中に残存している
臭気成分は分解し、無臭化、無害化する。無臭化処理の
済んだ被処理ガスGはターボファン106により吸引さ
れ、導管P3を通って大気に排出される。
【0027】被処理ガスGと接触することにより分解脱
臭能力が低下してしまったビーズ状の光触媒は、光触媒
受け取り部23から適宜の供給手段31を介して光触媒
浄化装置3に送られ、そこで浄化処理を受けて元の状態
に戻される。前記のように、光触媒浄化装置3は、ビー
ズ状の光触媒に光を照射する第1の処理手段4と、バッ
ファホッパー5と、その下流においてビーズ状の光触媒
に物理的力を作用させる第2の処理手段6とを備えてお
り、第1の処理手段4では、活性が低下した光触媒に光
を照射して活性化させ、処理管路21内では分解できな
かった残渣を分解処理する。その後、光触媒はバッファ
ホッパー5を経由して第2の処理手段6に送られる。第
2の処理手段6は、洗浄水供給ノズル61、回転付与機
構62、図示しない圧空供給手段などを備えており、依
然として光触媒に付着している付着物をそれらの作用に
より分離し、光触媒の浄化をより完全にする。
【0028】浄化されたビーズ状の光触媒は、ブロアー
107による吸引力により導管P4を通ってサイクロン
7内に引き込まれる。サイクロン7の固体排出側は、光
触媒脱臭装置本体2の光触媒供給部22に連通してお
り、浄化されたビーズ状の光触媒はサイクロン7から光
触媒供給部22に流下し、そこから、再び、前記した処
理管路21内を通過する。処理管路21内を通過すると
きに、再度、被処理ガスの無臭化処理に寄与することと
なる。
【0029】第2の処理手段6の洗浄水供給ノズル61
は、ポンプ108を備えた管路系cを介して洗浄水浄化
装置9の浄化処理済み水排出側に接続しており、そこか
ら清浄な処理水が第2の処理手段6内に圧送される。浄
化処理により分解物など固形成分を混入した処理水は、
第2の処理手段6から管路系dを通って再び洗浄水浄化
装置9の上流側に送られ、そこで再び浄化処理を受け
る。浄化処理後の洗浄水は、再度、前記のように管路系
aを介して水処理装置8に送られ、また、管路系cを介
して光触媒浄化装置3の第2の処理手段6に送られて再
循環する。
【0030】図2は、図1に示すフローシートに従って
被処理ガスの処理を行う場合に用いられる各装置の配置
態様の一例を概略的に示している。基台100には、光
触媒脱臭装置本体2が取り付けられ、その下方には、例
えば速度調整モーター付きのロールフィーダのような供
給手段31を介して、光触媒浄化装置3を構成する第1
の処理手段4が配置されると共に、その排出側には、バ
ッファホッパー5を介して第2の処理手段6が配置され
ている。また、光触媒脱臭装置本体2の側方には水処理
装置8が配置され、その近傍には洗浄水浄化装置9が備
えられている。そして、水処理装置8と洗浄水浄化装置
9との間には、洗浄水浄化装置9で浄化処理された洗浄
水を水処理装置8へ戻すための配管系a、および水処理
装置8で汚染した処理水を洗浄水浄化装置9に送り込む
配管系bが設けてあり、さらに、第2の処理手段6と洗
浄水浄化装置9との間には、洗浄水浄化装置9で浄化処
理された洗浄水を第2の処理手段6に供給するための配
管系dおよび第2の処理手段6で汚染した洗浄水を洗浄
水浄化装置9に送り込む配管系cが設けてある。前記の
ように、被処理ガスはターボファン106の吸引力によ
り導管P1から水処理装置8に引き込まれ、そこで浄化
処理を受けた後、導管P2を通って光触媒脱臭装置本体
2に引き込まれる。脱臭処理後の被処理ガスは導管P3
を通って大気に排出される。なお、図2では、ビーズ状
の光触媒が第2の処理手段6からサイクロン7に送られ
る導管P4は省略している。
【0031】次に、上記の脱臭システムを構成する主要
な構成要素の具体的な構成について説明する。図3〜図
5は、光触媒脱臭装置本体2の一例を示す。なお、図3
は側壁を取り去った状態での正面図であり、図4は側面
図、図5は図3でのV−V線での断面図である。この例
において、光触媒脱臭装置本体2は箱形ケーシング20
を備え、その中に前記処理管路21を形成している単位
ユニットUが多数本(図のものでは6×5=30本)取
り付けてある。単位ユニットUは、例えばメッシュで作
られた透光性の筒状外壁面U1と筒状内壁面U2とを備
えており、筒状外壁面U1と筒状内壁面U2との間の空
間が「処理管路21」を形成する。そして、筒状内壁面
U2の内側空間にはほぼその全長に亘る長さの第1のブ
ラックライト24aが、また、筒状外壁面U1の外側の
4隅にはほぼその全長に亘る長さの第2のブラックライ
ト24bが、それぞれ備えられている。なお、この例で
は、6本の単位ユニットUが1つのカートリッジkとし
て組み立てられており、5組のカートリッジkが箱形ケ
ーシング20内に挿入されている。なお、図3、図5
で、k1は前記カートリッジkを取り付けたり取り外し
たりするときに利用する開口部のための常閉蓋である。
【0032】箱形ケーシング20の上端にはコーン型ケ
ーシング22Aが気密に取り付けられており、その内部
に形成される空間が本発明による「光触媒供給部22」
を構成する。また、下端にはコーン型ケーシング23A
が気密に取り付けられており、その内部に形成される空
間が本発明による「光触媒受け取り部23」を構成す
る。また、上方のコーン型ケーシング22Aの上方開放
端22Bには処理済みの被処理ガスを大気に放出するた
めの導管P3が接続されると共に、壁面にはサイクロン
7の固体放出端側が開放状態で接続している。下方のコ
ーン型ケーシング23A開放端23Bには開閉シャッタ
ー25が取り付けられる。さらに、箱形ケーシング20
の側壁面には被処理ガス導入導管P2が取り付けられて
おり、そこから箱形ケーシング20内に流れ込む被処理
ガスGは、前記筒状外壁面U1と筒状内壁面U2との間
の空間(処理管路21)を通過して、上方のコーン型ケ
ーシング22Aの内部空間に至り、上方開放端22Bか
ら導管P3を通って大気に放出される。一方、ビーズ状
の光触媒は、サイクロン7の固体放出端側からコーン型
ケーシング22Aの内部空間(光触媒供給部22)に落
下し、そこから、前記空間(処理管路21)を、第1の
ブラックライト24aと第2のブラックライト24bか
らの光を受けて活性化し光触媒反応を呈しながらゆっく
りと流下して行き、最後には、下方のコーン型ケーシン
グ23Aの内部空間(光触媒受け取り部23)内に収容
される。収容されたビーズ状の光触媒は開閉シャッター
25の開度を適宜制御することによって所要量だけ光触
媒脱臭装置本体2から排出され、図1に示した例えば速
度調整モーター付きのロールフィーダのような供給手段
31に送られる。この排出量を調節することにより、処
理管路21内を流下するビーズ状の光触媒の速度が調整
される。
【0033】ビーズ状の光触媒は供給手段31から光触
媒浄化装置3の一部を構成する第1の処理手段4に送ら
れる。図6、図7は第1の処理手段4の一例を示す。こ
の例において、第1の処理手段4は、上下2段の筒状ケ
ーシング41a,41bを有し、その内部には螺旋コン
ベア42a,42bが挿入されている。2つの螺旋コン
ベア42a,42bには、機枠43に取り付けたモータ
ー44の回転がチェーン45およびスプロケット45a
により伝達され、2つの螺旋コンベアは連続した送り方
向を持つように回転する。筒状ケーシング41a,41
bは透光性を持つメッシュのような材料で作られてお
り、該筒状ケーシングの外側には長手方向に沿うように
して複数本のブラックライト46が備えられている。
【0034】供給手段31の排出口31aから排出され
たビーズ状の光触媒は、螺旋コンベア42aの送り作用
により、上方の筒状ケーシング41a内を他端側まで送
られ、そこから送り管47aを通って下方の筒状ケーシ
ング41b内に入り、螺旋コンベア42bの送り作用に
より逆方向に送られて、送り管47bを通ってバッファ
ホッパー5に送り出される。ビーズ状の光触媒は、上下
2段の筒状ケーシング41a,41bを通過する過程
で、ブラックライト46からの光を受けて活性化し、処
理管路21内では分解できなかった残渣を分解処理す
る。なお、筒状ケーシングを2段に配置したのは、狭い
空間内で長い流路を確保するためであり、所要の分解処
理が確保できることを条件に、1段であってもよく、3
段以上に構成してもよい。
【0035】図8はバッファホッパー5の一例を一部断
面により示している。このバッファホッパー5は、第2
の処理手段6への送り量を調整するためにビーズ状の光
触媒を一時的に滞留させておくものであるが、省略する
こともできる。この例において、バッファホッパー5
は、施蓋されたケーシング51と、一方端をケーシング
51の底部近傍に開放した取り出し管52を備える。ケ
ーシング51内には第1の処理手段4の送り管47bか
らビーズ状の光触媒が送り込まれる。ケーシング51内
から光触媒を取り出す方法は任意であるが、この例で
は、取り出し管52に適宜の圧空源からの空気送り管5
3を接続させており、空気の流れで生じる負圧によりビ
ーズ状の光触媒を取り出し管52内に吸引し、かつ第2
の処理手段6へ向けて圧送するようにしている。
【0036】図9は第2の処理手段6を一部断面により
示している。この例において、第2の処理手段6は、傾
斜した中心線を共通の中心線とする有底円筒状の固定層
63とその内側に位置するメッシュ状の材料で作られた
有底円筒状の回転槽64とからなる。固定槽63は機枠
100に固定されており、回転槽64は適宜の摺動支持
機構65を介して固定槽63の内部に回転自在に支持さ
れている。回転槽64にはバッファホッパー5からの取
り出し管52の放出端が開放している。また、回転槽6
4はホイールローラーチェン62aを備えており、機枠
100に固定したモーター62bに取り付けたスプロケ
ット62cと該ホイールローラーチェン62aとが噛み
合うことにより回転槽64は回転する。ホイールローラ
ーチェン62a、モーター62b、スプロケット62c
などが前記した回転付与機構62を構成する。
【0037】固定槽63の底部には、乾燥用空気供給ノ
ズル66と、洗浄水ドレイン67が設けてあり、また、
固定槽63の上方位置には洗浄水供給ノズル61が設け
てある。必要な場合には、図示しないが圧空供給手段も
備えられる。さらに、回転槽64の底部にはその中心線
方向に連通口68が形成されており、該連通口68は浄
化後のビーズ状の光触媒を送り出すための導管P4に接
続している。また、該連通口68には、適宜のアクチュ
エータ69aの作動により中心線方向に移動して開閉動
作する開閉弁69bが設けてある。前記洗浄水供給ノズ
ル61および洗浄水ドレイン67は、共に、洗浄水浄化
装置9に接続しており、洗浄水浄化装置9で浄化された
洗浄水が配管系cを介して洗浄水供給ノズル61から槽
内部に供給され、洗浄処理後の洗浄水は洗浄水ドレイン
67から配管系dを介して洗浄水浄化装置9に戻され
る。
【0038】取り出し管52から回転槽64内に供給さ
れたビーズ状光触媒には、洗浄水供給ノズル61から供
給される洗浄水によるシャワリング、回転槽64の回転
による回転と振動運動、場合よっては、圧力空気との衝
接などによって、物理的な力が与えられ、当該光触媒に
付着している付着物は完全に分離し、光触媒の浄化はよ
り完全となる。浄化されたビーズ状の光触媒は、乾燥用
空気供給ノズル66からの乾燥用空気による乾燥処理を
受けた後、連通口68から導管P4を通ってサイクロン
7に送られる。そして、そこから、再度、光触媒脱臭装
置本体2内に送られる。
【0039】洗浄水浄化装置9の一例が図10に示され
る。この例では、水槽92内に攪拌ポンプ91が設置さ
れ、また、光触媒を収容した複数枚の光触媒フィルター
93が配置されている。光触媒フィルター93、93の
間には透孔性の壁面により形成された空洞部94が設け
てあり、そこには光源としてのブラックライト95が挿
入されている。水槽92の外側には適宜のオゾン発生装
置10が配置されていて、そこからのオゾンが攪拌ポン
プ91に送られる。また、送水用のポンプ104が水槽
92と接続しており、浄化後の洗浄水は配管系aを通し
て水処理装置8に戻される。水槽92の上部には水処理
装置8で洗浄処理を終えた後の洗浄水が流入する配管系
bが接続している。また、図示されないが、洗浄水浄化
装置9で浄化された洗浄水を第2の処理手段6の洗浄水
供給ノズル61に送るための配管系c、および、第2の
処理手段6での洗浄処理後の洗浄水を洗浄水ドレイン6
7から洗浄水浄化装置9に戻すための配管系dも接続し
ている。このような洗浄水浄化装置9を用いることによ
り、本発明による脱臭システムにおいて洗浄水(工業用
水)を反復使用することが容易となる。
【0040】水処理装置8は、図1に示すように、洗浄
水浄化装置9からの洗浄水をシャワリングするための散
水装置81が多段に配置されており、導管P1からの被
処理ガスGは洗浄水浄化装置9内で水洗洗浄を受け、ヤ
ニや粉塵のような固形物はここでほとんど除去される。
臭気成分も相当量除かれる。好ましくは、内部はカスケ
ード状とされ、ガスと水との接触回数を大きくする。除
塵フィルターを配置することもできる。
【0041】[実施例]図1に示したフローを持つ脱臭
システムを用いて、被処理ガス(シェルモールド鋳造時
のレジンコーティットサンド焼成臭気を含むガス)につ
いて、脱臭能力と、洗浄水およびビーズ状光触媒の再生
能力のテストを行った。脱臭能力は、図1でのA,B,
Cの3箇所で測定した。また、再生能力は、洗浄水につ
いては洗浄水浄化装置9での再生処理を終えたものにつ
いて(X)、光触媒については、光触媒浄化装置3の第
1の処理手段4を出たものと(Y)、その下流の第2の
処理手段6を出たもの(Z)について行った。その結果
を表1、表2に示す。なお、官能試験は3点比較式臭い
袋法を用いて行った。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】上記の実験結果は、本発明による循環式光
触媒脱臭装置とそれを用いた脱臭システムが、優れた脱
臭能力とともに、洗浄水および光触媒に対する優れた再
生能力を備えていることを示しており、本発明の有用性
が立証される。
【0045】
【発明の効果】本発明による循環式光触媒脱臭装置で
は、光触媒を再浄化して反復利用できるようにしたこと
から、装置の長時間にわたる連続した使用が可能とな
り、結果として、運転操作も容易となりかつ運転コスト
も大きく低減することができる。
【0046】また、循環式光触媒脱臭装置を備えた脱臭
システムにおいては、被処理ガス中に、臭気成分に加え
て、ヤニ成分や粉塵のような固形成分が多く含まれてい
る場合であってもそれらの成分を効果的に除去すること
が可能であり、それにより、光触媒脱臭装置の寿命を長
期化することができ、運転コストの低減がもたらされ
る。さらに、処理に必要な洗浄水の反復利用を可能も可
能となっており、そのことからも、トータルとしての運
転コストを大きく低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による脱臭システムの一実施の形態での
被処理ガスの処理フローを説明する図。
【図2】図1に示すフローシートに従って被処理ガスの
処理を行う場合に用いられる各装置の配置態様の一例を
概略的に示す図。
【図3】本発明による光触媒脱臭装置本体の一実施の形
態を示す正面図(側壁の一部は取り除いている)。
【図4】図3に示す装置の側面図。
【図5】図3のV−V線による断面図。
【図6】本発明による光触媒浄化装置の一部を構成する
第1の処理手段の一例をその一部を破断して示す正面
図。
【図7】図6に示す装置の左側面図。
【図8】本発明による光触媒浄化装置の一部を構成する
バッファホッパーの一例をその一部を破断して示す正面
図。
【図9】本発明による光触媒浄化装置の一部を構成する
第2の処理手段の一例をその一部を破断して示す正面
図。
【図10】本発明による洗浄水浄化装置の一例をその一
部を破断して示す正面図。
【符号の説明】
G…被処理ガス、W…洗浄水、1…循環式光触媒脱臭装
置、2…光触媒脱臭装置本体、21…処理管路、22…
光触媒供給部、23…光触媒受け取り部、24…光源、
3…光触媒浄化装置、4…第1の処理手段、6…第2の
処理手段、61…洗浄水供給ノズル、62…回転付与機
構、7…サイクロン、8…水処理装置、9…洗浄水浄化
装置、92…水槽、91…攪拌ポンプ、93…光触媒フ
ィルター、95…光源、10…オゾン発生装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01D 53/74 C02F 1/72 101 4D050 53/77 1/78 53/86 B01D 53/36 J C02F 1/32 H 1/72 101 53/34 116C 1/78 116F (72)発明者 石本 祥広 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 坂本 浩司 兵庫県尼崎市昭和通2丁目2番27号 特殊 電極株式会社内 (72)発明者 大城 宏康 兵庫県尼崎市昭和通2丁目2番27号 特殊 電極株式会社内 (72)発明者 今瀬 直行 愛知県小牧市下末揚見503−9 イマセウ エル株式会社内 (72)発明者 岩井 広伸 愛知県小牧市下末揚見503−9 イマセウ エル株式会社内 Fターム(参考) 4C080 AA07 BB02 CC01 CC02 MM02 NN04 NN05 NN06 QQ17 4D002 AA13 AA32 AB02 AC10 BA02 BA05 BA09 BA14 CA01 DA35 DA51 DA70 EA02 EA07 4D032 AC01 DA04 4D037 AA15 AB11 AB12 AB16 BA16 CA12 4D048 AA22 AB03 BB01 CA03 CB01 EA01 4D050 AA12 AB04 AB14 AB15 AB35 BB02 BC04 BC09 BD06

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透光性壁面を備えておりビーズ状の光触
    媒と臭気を含んだ被処理ガスとが通過し得る処理管路
    と、処理管路の上方に位置していて処理管路内に前記光
    触媒を供給する光触媒供給部と、処理管路の下方に位置
    していて処理管路から排出される光触媒を受け取る光触
    媒受け取り部と、処理管路内の光触媒に光を照射する光
    源とを少なくとも備えた光触媒脱臭装置本体と、光触媒
    浄化装置とを備えており、光触媒脱臭装置本体の光触媒
    受け取り部に集められた光触媒は光触媒浄化装置に送ら
    れて浄化処理を受けた後、再び、光触媒脱臭装置本体の
    光触媒供給部に送られて処理管路内を通過するようにな
    っていることを特徴とする循環式光触媒脱臭装置。
  2. 【請求項2】 光触媒浄化装置は、ビーズ状の光触媒に
    光を照射する第1の処理手段と、その下流においてビー
    ズ状の光触媒に物理的力を作用させる第2の処理手段と
    を少なくとも備えることを特徴とする請求項1記載の循
    環式光触媒脱臭装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の循環式光触媒脱
    臭装置の上流側に、発生源からの臭気を含んだ被処理ガ
    スに散水して臭気成分および固形成分を除去する水処理
    装置をさらに備えており、該水処理装置から排出された
    被処理ガスを循環式光触媒脱臭装置でさらに無臭化処理
    した後、被処理ガスを大気に放出するようになっている
    ことを特徴とする脱臭システム。
  4. 【請求項4】 水処理装置は、さらに光触媒を備えた洗
    浄水浄化装置を備えており、洗浄水浄化装置で浄化され
    た洗浄水は水処理装置内に戻されて再利用されるように
    なっていることを特徴とする請求項3記載の脱臭システ
    ム。
  5. 【請求項5】 洗浄水浄化装置で浄化された洗浄水は、
    循環式光触媒脱臭装置における第2の処理手段にも供給
    され、そこから洗浄水浄化装置内に戻されて再利用され
    るようになっていることを特徴とする請求項4記載の脱
    臭システム。
  6. 【請求項6】 水処理装置に流入する前の被処理ガス中
    および/または洗浄水浄化装置内にオゾンを供給する手
    段をさらに備えることを特徴とする請求項4または5記
    載の脱臭システム。
  7. 【請求項7】 被処理ガスが、シェルモールド鋳造時の
    レジンコーティットサンド焼成臭気を含むガスであるこ
    とを特徴とする請求項3ないし6いずれか記載の脱臭シ
    ステム。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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