JP2003339539A - 電気湯沸かし器 - Google Patents
電気湯沸かし器Info
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- JP2003339539A JP2003339539A JP2002155332A JP2002155332A JP2003339539A JP 2003339539 A JP2003339539 A JP 2003339539A JP 2002155332 A JP2002155332 A JP 2002155332A JP 2002155332 A JP2002155332 A JP 2002155332A JP 2003339539 A JP2003339539 A JP 2003339539A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 部品点数が少なく経済的で、電池効果による
腐食等を低減するフィルターを装備した電気湯沸かし器
を提供することを目的とする。 【解決手段】 容器1から送湯装置13への流入口22
に装備した異物流入阻止用のフィルター23を、複数の
穴を設けた金属板により構成したことにより、フィルタ
ー構成は、部品点数が少なく経済的であり、異種金属に
よる電池効果によって発生する腐食や、構造的に隙間に
発生する隙間腐食を低減することができる。
腐食等を低減するフィルターを装備した電気湯沸かし器
を提供することを目的とする。 【解決手段】 容器1から送湯装置13への流入口22
に装備した異物流入阻止用のフィルター23を、複数の
穴を設けた金属板により構成したことにより、フィルタ
ー構成は、部品点数が少なく経済的であり、異種金属に
よる電池効果によって発生する腐食や、構造的に隙間に
発生する隙間腐食を低減することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として一般家庭ま
たは事務所等で使用される電気湯沸かし器に関するもの
である。
たは事務所等で使用される電気湯沸かし器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電気湯沸かし器は、容器
内の湯を送湯装置(ポンプ)により外部に送出すること
ができるようになっている。そして容器から送湯装置へ
の流入口には異物流入阻止用のフィルターを備えてお
り、異物が送湯装置へ入り込まないようにし、送湯装置
の故障を防止するとともに、送出する湯中に異物が混入
しないようにしている。
内の湯を送湯装置(ポンプ)により外部に送出すること
ができるようになっている。そして容器から送湯装置へ
の流入口には異物流入阻止用のフィルターを備えてお
り、異物が送湯装置へ入り込まないようにし、送湯装置
の故障を防止するとともに、送出する湯中に異物が混入
しないようにしている。
【0003】フィルターの構成の一例を図8に示してい
る。すなわち、容器50の底部に設けた流入口51には
フィルター52が装備されている。流入口51は送湯装
置(図示せず)に繋がっている。フィルター52は、中
央を上方に絞った凸状のメッシュフィルター53と、リ
ング状の固定磁石54と、固定磁石54を内蔵している
フィルター本体55と、メッシュフィルター53と固定
磁石54をフィルター本体55に固定したフィルター押
え56とで形成されている。
る。すなわち、容器50の底部に設けた流入口51には
フィルター52が装備されている。流入口51は送湯装
置(図示せず)に繋がっている。フィルター52は、中
央を上方に絞った凸状のメッシュフィルター53と、リ
ング状の固定磁石54と、固定磁石54を内蔵している
フィルター本体55と、メッシュフィルター53と固定
磁石54をフィルター本体55に固定したフィルター押
え56とで形成されている。
【0004】また、フィルター本体55には位置決めリ
ブ57が下方に延設してあり、流入口51に嵌合してフ
ィルター52の位置を固定している。さらに、固定磁石
54はフィルター本体55の厚み分(約1.5mm)の
距離があってもフィルター52が容器50底部から容易
に脱落しない吸着力を有しているものである。
ブ57が下方に延設してあり、流入口51に嵌合してフ
ィルター52の位置を固定している。さらに、固定磁石
54はフィルター本体55の厚み分(約1.5mm)の
距離があってもフィルター52が容器50底部から容易
に脱落しない吸着力を有しているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の構
成では、フィルター52は、メッシュフィルター53、
固定磁石54、フィルター本体55およびフィルター押
え56とで構成されているために、部品点数が多く経済
的でない。
成では、フィルター52は、メッシュフィルター53、
固定磁石54、フィルター本体55およびフィルター押
え56とで構成されているために、部品点数が多く経済
的でない。
【0006】また、フィルター本体55とフィルター押
え56がステンレス鋼等で形成されていると、鋼種の差
により電位差が発生して腐食の原因となる。従って、同
一のステンレス鋼かまたは腐食に対して充分に耐食性の
ある高級なステンレス鋼を使用する必要がある。さら
に、各部品をかしめた箇所には隙間腐食が発生すること
が多く、耐食性においても課題があった。
え56がステンレス鋼等で形成されていると、鋼種の差
により電位差が発生して腐食の原因となる。従って、同
一のステンレス鋼かまたは腐食に対して充分に耐食性の
ある高級なステンレス鋼を使用する必要がある。さら
に、各部品をかしめた箇所には隙間腐食が発生すること
が多く、耐食性においても課題があった。
【0007】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、部品点数が少なく経済的で、異種金属による電池効
果によって発生する腐食や構造的に隙間に発生する隙間
腐食を低減することができるフィルター構成を有する電
気湯沸かし器を提供することを目的とする。
で、部品点数が少なく経済的で、異種金属による電池効
果によって発生する腐食や構造的に隙間に発生する隙間
腐食を低減することができるフィルター構成を有する電
気湯沸かし器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の電気湯沸かし器は、異物流入阻止用のフィ
ルターは、複数の穴を設けた金属板により構成したもの
である。
に、本発明の電気湯沸かし器は、異物流入阻止用のフィ
ルターは、複数の穴を設けた金属板により構成したもの
である。
【0009】これにより、フィルター構成は、部品点数
が少なく経済的であり、異種金属による電池効果によっ
て発生する腐食や、構造的に隙間に発生する隙間腐食を
低減することができる。
が少なく経済的であり、異種金属による電池効果によっ
て発生する腐食や、構造的に隙間に発生する隙間腐食を
低減することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、貯湯用
の容器と、この容器に装備した湯沸かし用の加熱手段
と、容器の湯を外部に送出する送湯装置と、容器から送
湯装置への流入口に装備した異物流入阻止用のフィルタ
ーとを備え、前記フィルターは複数の穴を設けた金属板
により構成した電気湯沸かし器としたことにより、フィ
ルター構成として、部品点数が少なく経済的であり、異
種金属による電池効果によって発生する腐食や、構造的
に隙間に発生する隙間腐食を低減することができる。
の容器と、この容器に装備した湯沸かし用の加熱手段
と、容器の湯を外部に送出する送湯装置と、容器から送
湯装置への流入口に装備した異物流入阻止用のフィルタ
ーとを備え、前記フィルターは複数の穴を設けた金属板
により構成した電気湯沸かし器としたことにより、フィ
ルター構成として、部品点数が少なく経済的であり、異
種金属による電池効果によって発生する腐食や、構造的
に隙間に発生する隙間腐食を低減することができる。
【0011】請求項2に記載の発明は、フィルターは、
複数のせん断スリットを絞り加工した金属板により形成
した請求項1に記載の電気湯沸かし器としたことによ
り、部品点数および材料くずが少なく経済的であり、異
種金属による電池効果によって発生する腐食や、構造的
に隙間に発生する隙間腐食を低減することができる。
複数のせん断スリットを絞り加工した金属板により形成
した請求項1に記載の電気湯沸かし器としたことによ
り、部品点数および材料くずが少なく経済的であり、異
種金属による電池効果によって発生する腐食や、構造的
に隙間に発生する隙間腐食を低減することができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、フィルターは、
容器に固定する磁石を有する請求項1または2に記載の
電気湯沸かし器としたことにより、特に、排水時にフィ
ルターが落下せず使い勝手が良いものとなる。
容器に固定する磁石を有する請求項1または2に記載の
電気湯沸かし器としたことにより、特に、排水時にフィ
ルターが落下せず使い勝手が良いものとなる。
【0013】請求項4に記載の発明は、フィルターは、
複数の穴を設けた金属板を全体として凸状に形成し、そ
の凸状部を流入口に挿入することにより流入口に取り付
けた請求項1または2に記載の電気湯沸かし器としたこ
とにより、特に、排水時にフィルターの落下のない簡単
構成で使い勝手の良いものとなる。
複数の穴を設けた金属板を全体として凸状に形成し、そ
の凸状部を流入口に挿入することにより流入口に取り付
けた請求項1または2に記載の電気湯沸かし器としたこ
とにより、特に、排水時にフィルターの落下のない簡単
構成で使い勝手の良いものとなる。
【0014】請求項5に記載の発明は、送湯装置を構成
するケーシングとその中で回転するインペラとの最小隙
間を、フィルターの最大穴径よりも大きく設定した請求
項1または2に記載の電気湯沸かし器としたことによ
り、特に、異物による送湯装置の故障が少なく、湯中へ
の異物の混入もない。
するケーシングとその中で回転するインペラとの最小隙
間を、フィルターの最大穴径よりも大きく設定した請求
項1または2に記載の電気湯沸かし器としたことによ
り、特に、異物による送湯装置の故障が少なく、湯中へ
の異物の混入もない。
【0015】
【実施例】以下本発明の実施例について、図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【0016】(実施例1)図1〜図6は本発明の実施例
1における電気湯沸かし器を示すものである。
1における電気湯沸かし器を示すものである。
【0017】図1において、1は貯湯用の容器で、上方
を開口し上端部に外方にフランジ2を設けた有底円筒よ
りなる。この容器1の底部には、ヒータよりなる湯沸か
し用の加熱手段3を装備している。
を開口し上端部に外方にフランジ2を設けた有底円筒よ
りなる。この容器1の底部には、ヒータよりなる湯沸か
し用の加熱手段3を装備している。
【0018】4は中央に円筒状の保持部5を有する合成
樹脂で形成された上枠であり、前記保持部5にパッキン
6を介して容器1のフランジ2を水密的に係止するとと
もに、保持部5の一方側にヒンジ7を設けている。8は
合成樹脂で形成された本体で、容器1を収納している。
樹脂で形成された上枠であり、前記保持部5にパッキン
6を介して容器1のフランジ2を水密的に係止するとと
もに、保持部5の一方側にヒンジ7を設けている。8は
合成樹脂で形成された本体で、容器1を収納している。
【0019】9は容器1上部を覆う合成樹脂で形成され
た蓋であり、その一端に取り付けたピン10を上枠4の
ヒンジ7に嵌め込んで回転自在としている。蓋9には容
器1上方に連通する蒸気口11が設けられている。12
は蓋9の外周に備えられたシールパッキンであり、蓋9
の閉塞で容器1のフランジ2を気密的にシールする。
た蓋であり、その一端に取り付けたピン10を上枠4の
ヒンジ7に嵌め込んで回転自在としている。蓋9には容
器1上方に連通する蒸気口11が設けられている。12
は蓋9の外周に備えられたシールパッキンであり、蓋9
の閉塞で容器1のフランジ2を気密的にシールする。
【0020】13は容器1内の湯を外部に送出する遠心
ポンプよりなる送湯装置で、一端を容器1の底部に連通
し、他端を本体8外方に開口した透明なガラス管で形成
された導水管14に連通している。送湯装置13は、そ
の詳細を図2に示しているように、略円筒のケーシング
15とその中で回転する羽根車であるインペラ16で主
要部が構成されている。
ポンプよりなる送湯装置で、一端を容器1の底部に連通
し、他端を本体8外方に開口した透明なガラス管で形成
された導水管14に連通している。送湯装置13は、そ
の詳細を図2に示しているように、略円筒のケーシング
15とその中で回転する羽根車であるインペラ16で主
要部が構成されている。
【0021】ケーシング15はその外壁の接線方向に送
出口18を、またケーシング15の中央で円形の中心位
置に外方に向けて吸入口19をそれぞれ設け、インペラ
16は円盤状の回転磁石17を内蔵している。20はケ
ーシング15に取り付けられた両方向(正逆方向)に回
転する直流モータであり、その軸には円盤状の駆動磁石
21が固定されている。
出口18を、またケーシング15の中央で円形の中心位
置に外方に向けて吸入口19をそれぞれ設け、インペラ
16は円盤状の回転磁石17を内蔵している。20はケ
ーシング15に取り付けられた両方向(正逆方向)に回
転する直流モータであり、その軸には円盤状の駆動磁石
21が固定されている。
【0022】駆動磁石21は回転磁石17と隔壁を介し
て磁気的に結合し、直流モータ20の回転を駆動磁石2
1から回転磁石17へ伝達し、結果として直流モータ2
0がインペラ16を回転するようになっている。なお、
ケーシング15とインペラ16との最小隙間は2.0m
mとしている。
て磁気的に結合し、直流モータ20の回転を駆動磁石2
1から回転磁石17へ伝達し、結果として直流モータ2
0がインペラ16を回転するようになっている。なお、
ケーシング15とインペラ16との最小隙間は2.0m
mとしている。
【0023】22は容器1底部に設けた容器1から送湯
装置13への流入口であり、送湯装置13を介して導水
管14に連通している。流入口22には異物流入阻止用
のフィルター23が磁石により着脱自在に装備されてい
る。
装置13への流入口であり、送湯装置13を介して導水
管14に連通している。流入口22には異物流入阻止用
のフィルター23が磁石により着脱自在に装備されてい
る。
【0024】フィルター23の構成は、図3、図4に詳
細を示しているように、複数の穴29を設け全体として
凸状とした金属板で構成したフィルター網24と、フィ
ルターを容器1に固定する磁石25と、フィルター網2
4を一体的に保持し同時に磁石25をも収納するフィル
ター本体26とにより構成されている。
細を示しているように、複数の穴29を設け全体として
凸状とした金属板で構成したフィルター網24と、フィ
ルターを容器1に固定する磁石25と、フィルター網2
4を一体的に保持し同時に磁石25をも収納するフィル
ター本体26とにより構成されている。
【0025】フィルター網24は、図5、図6に示すよ
うに、厚さ0.25mmのステンレス鋼板に上下方向に
せん断する工具31aを用いてせん断加工のみで長さ
1.5mmのスリット30を規則的に設け、次に図4の
ように中央を凸状に絞ってスリット30をラス金網のよ
うに広げて複数の穴29としたものである。ここで、穴
29の最大穴径は1.5mmとしており、ケーシング1
5とインペラ16との最小隙間の方を大きく設定してい
る。
うに、厚さ0.25mmのステンレス鋼板に上下方向に
せん断する工具31aを用いてせん断加工のみで長さ
1.5mmのスリット30を規則的に設け、次に図4の
ように中央を凸状に絞ってスリット30をラス金網のよ
うに広げて複数の穴29としたものである。ここで、穴
29の最大穴径は1.5mmとしており、ケーシング1
5とインペラ16との最小隙間の方を大きく設定してい
る。
【0026】また、フィルター本体26は、厚さ0.2
5mmのステンレス鋼板をプレス加工で形成し、中央に
は流入口22に嵌合する円筒状の位置決めリブ27が下
方に延設して設けてある。また、フィルター本体26の
容器1との接触面には、高さ0.8mmの突部28が下
方に向けて3カ所形成されている。フィルター23が容
器1の流入口22にセットされるときは、容器1底面に
はこの3カ所の突部28が当接して、容器1底面と0.
5mmの隙間を維持する。これは容器1とフィルター2
3との間で隙間腐食を発生することを防止するための隙
間である。また、これ以上隙間を大きくすると、ごみ等
の異物等が流入口22に侵入することになり、また磁石
25の吸着力に影響が生じることとなる。
5mmのステンレス鋼板をプレス加工で形成し、中央に
は流入口22に嵌合する円筒状の位置決めリブ27が下
方に延設して設けてある。また、フィルター本体26の
容器1との接触面には、高さ0.8mmの突部28が下
方に向けて3カ所形成されている。フィルター23が容
器1の流入口22にセットされるときは、容器1底面に
はこの3カ所の突部28が当接して、容器1底面と0.
5mmの隙間を維持する。これは容器1とフィルター2
3との間で隙間腐食を発生することを防止するための隙
間である。また、これ以上隙間を大きくすると、ごみ等
の異物等が流入口22に侵入することになり、また磁石
25の吸着力に影響が生じることとなる。
【0027】上記したフィルター23の組立は、フィル
ター網24を上下逆にした状態で磁石25をフィルター
網24に収納し、その上にフィルター本体26を被せて
その外周をかしめてフィルター網24を固定する。フィ
ルター網24とフィルター本体26とは、例えばSUS
304のような同一のステンレス鋼種で形成されている
ので、異種金属間に発生する電池効果による腐食は発生
しない。また、かしめる部品が従来の構成より少ないの
で、隙間腐食も発生しにくい。容器1底部へ吸着させて
ときは、磁石25と容器1底部との距離は、フィルター
本体26の厚みの0.25mmと突部28の高さの合計
寸法である。
ター網24を上下逆にした状態で磁石25をフィルター
網24に収納し、その上にフィルター本体26を被せて
その外周をかしめてフィルター網24を固定する。フィ
ルター網24とフィルター本体26とは、例えばSUS
304のような同一のステンレス鋼種で形成されている
ので、異種金属間に発生する電池効果による腐食は発生
しない。また、かしめる部品が従来の構成より少ないの
で、隙間腐食も発生しにくい。容器1底部へ吸着させて
ときは、磁石25と容器1底部との距離は、フィルター
本体26の厚みの0.25mmと突部28の高さの合計
寸法である。
【0028】なお、図1において、29は外部より電気
を給電する接続部、30は容器1底部略中央に接触して
備えられた温度検知素子、31は温度検知素子30から
の信号で加熱手段3への通電を制御するとともに操作部
32のライトタッチスイッチで構成されたスイッチ33
やLEDで構成されたランプ34を制御する制御回路で
ある。
を給電する接続部、30は容器1底部略中央に接触して
備えられた温度検知素子、31は温度検知素子30から
の信号で加熱手段3への通電を制御するとともに操作部
32のライトタッチスイッチで構成されたスイッチ33
やLEDで構成されたランプ34を制御する制御回路で
ある。
【0029】以上のように構成された電気湯沸かし器の
使用状態について説明する。まず、容器1に給水し、蓋
9を閉じるとシールパッキン12がフランジ2を水密的
にシールする。容器1内に水が満たされるとともに、容
器1底部に連通した導水管14にも水が浸入しやがて容
器1内と同じ水位になる。
使用状態について説明する。まず、容器1に給水し、蓋
9を閉じるとシールパッキン12がフランジ2を水密的
にシールする。容器1内に水が満たされるとともに、容
器1底部に連通した導水管14にも水が浸入しやがて容
器1内と同じ水位になる。
【0030】次に、接続部29から給電すると、温度検
知素子30は容器1底部を介して湯温を検知し、制御回
路31が温度検知素子30からの信号で加熱手段3へ通
電して湯沸かしする。やがて水温が上昇して沸騰する
と、温度検知素子30がこれを検知して制御回路31が
加熱手段3への通電を断電し、以降は温度検知素子30
からの信号で制御回路31は加熱手段3への通電を制御
して保温温度(約95度)を維持する。
知素子30は容器1底部を介して湯温を検知し、制御回
路31が温度検知素子30からの信号で加熱手段3へ通
電して湯沸かしする。やがて水温が上昇して沸騰する
と、温度検知素子30がこれを検知して制御回路31が
加熱手段3への通電を断電し、以降は温度検知素子30
からの信号で制御回路31は加熱手段3への通電を制御
して保温温度(約95度)を維持する。
【0031】湯を所望のときは操作部32のスイッチ3
3を操作して送湯装置13の直流モータ20を作動さ
せ、駆動磁石21から回転磁石17へ回転を伝達してイ
ンペラ16を回転させる。インペラ16の回転でケーシ
ング15内の湯は送出口18から吐き出される。一方、
湯を送出したのでケーシング15内には吸入口19を介
して容器1内の湯が流入する。この繰り返しで、結果と
して導水管14を介して給湯することができる。
3を操作して送湯装置13の直流モータ20を作動さ
せ、駆動磁石21から回転磁石17へ回転を伝達してイ
ンペラ16を回転させる。インペラ16の回転でケーシ
ング15内の湯は送出口18から吐き出される。一方、
湯を送出したのでケーシング15内には吸入口19を介
して容器1内の湯が流入する。この繰り返しで、結果と
して導水管14を介して給湯することができる。
【0032】湯が少なくなると容器1に給水する。温度
検知素子30からの信号で制御回路31は加熱手段3に
通電し湯を沸かして再び保温する。以上のように湯沸か
しと保温と給湯を繰り返して使用される。
検知素子30からの信号で制御回路31は加熱手段3に
通電し湯を沸かして再び保温する。以上のように湯沸か
しと保温と給湯を繰り返して使用される。
【0033】ここで、容器1底部の流入口22にフィル
ター23の位置決めリブ27が嵌合されて磁石25で固
定されている。容器1内の湯はフィルター網24かフィ
ルター23と容器1底面との隙間から送湯装置13の吸
入口19に吸い込まれる。このとき容器1内に異物が混
入していてもフィルター網24の穴29の最大穴径1.
5mmは、ケーシング15とインペラ16の隙間2.0
mmより小さいために、穴29を通過した異物はケーシ
ング15とインペラ16の隙間も通過してしまい、送湯
装置13に詰まることはない。もちろん1.5mmより
大きな異物はフィルター網24で阻止されるので、送湯
装置13に流入することはない。すなわち、容器1内に
異物が混入していても、フィルター23で止まるので送
湯装置13への侵入および飲料としての湯への混入はな
い。
ター23の位置決めリブ27が嵌合されて磁石25で固
定されている。容器1内の湯はフィルター網24かフィ
ルター23と容器1底面との隙間から送湯装置13の吸
入口19に吸い込まれる。このとき容器1内に異物が混
入していてもフィルター網24の穴29の最大穴径1.
5mmは、ケーシング15とインペラ16の隙間2.0
mmより小さいために、穴29を通過した異物はケーシ
ング15とインペラ16の隙間も通過してしまい、送湯
装置13に詰まることはない。もちろん1.5mmより
大きな異物はフィルター網24で阻止されるので、送湯
装置13に流入することはない。すなわち、容器1内に
異物が混入していても、フィルター23で止まるので送
湯装置13への侵入および飲料としての湯への混入はな
い。
【0034】湯を排出するときは、蓋9を外してから本
体8を持って上下を逆さまにして上枠4から排水する。
このときフィルター23は磁石25の容器1底部への吸
着力で容器1底部に吸着したままであり、落下して紛失
したりすることはない。
体8を持って上下を逆さまにして上枠4から排水する。
このときフィルター23は磁石25の容器1底部への吸
着力で容器1底部に吸着したままであり、落下して紛失
したりすることはない。
【0035】以上のように実施例1によれば、フィルタ
ー23の構成部品を3部品にすることができ、また、フ
ィルター網24の穴29の加工時にくず鉄の発生をなく
して省資源に貢献できる。また、容器1底部と磁石25
の距離はフィルター本体26の厚みのみであり、磁石2
5の吸着力が強くなるか、または弱い磁石25でも使用
できるので経済的である。
ー23の構成部品を3部品にすることができ、また、フ
ィルター網24の穴29の加工時にくず鉄の発生をなく
して省資源に貢献できる。また、容器1底部と磁石25
の距離はフィルター本体26の厚みのみであり、磁石2
5の吸着力が強くなるか、または弱い磁石25でも使用
できるので経済的である。
【0036】また、磁石25により排水時にもフィルタ
ー23は容器1底部に吸着していて落下して紛失するこ
ともなく、逆に掃除等で外すときは軽く引き上げれば簡
単に外れて再度のセットは位置決めリブ27で位置を決
めて磁石25で簡単に吸着固定することができる。
ー23は容器1底部に吸着していて落下して紛失するこ
ともなく、逆に掃除等で外すときは軽く引き上げれば簡
単に外れて再度のセットは位置決めリブ27で位置を決
めて磁石25で簡単に吸着固定することができる。
【0037】また、フィルター本体26とフィルター網
24とは、例えばSUS304のような同一のステンレ
ス鋼種で形成されているので、異種金属間に発生する電
池効果による腐食はない。また、かしめる部品が従来の
構成より少ないので、隙間腐食も発生しにくい。さら
に、ケーシング15とインペラ16の最小隙間を、フィ
ルター23の最大穴径よりも大きく設定したことから、
異物が侵入しても詰まりにくい送湯装置13とすること
ができる。
24とは、例えばSUS304のような同一のステンレ
ス鋼種で形成されているので、異種金属間に発生する電
池効果による腐食はない。また、かしめる部品が従来の
構成より少ないので、隙間腐食も発生しにくい。さら
に、ケーシング15とインペラ16の最小隙間を、フィ
ルター23の最大穴径よりも大きく設定したことから、
異物が侵入しても詰まりにくい送湯装置13とすること
ができる。
【0038】(実施例2)次に本発明の実施例2におけ
る電気湯沸かし器について、図5を参照しながら説明す
る。電気湯沸かし器の全体については実施例1と同じで
あるので、相違点についてのみ説明する。
る電気湯沸かし器について、図5を参照しながら説明す
る。電気湯沸かし器の全体については実施例1と同じで
あるので、相違点についてのみ説明する。
【0039】フィルター40は、厚さ0.25mmのス
テンレス鋼板を等間隔に長さ1.5mmのスリットを設
け、その後に絞り加工して凸状部42を形成し、スリッ
トが引き延ばされた複数の穴41を有するものである。
テンレス鋼板を等間隔に長さ1.5mmのスリットを設
け、その後に絞り加工して凸状部42を形成し、スリッ
トが引き延ばされた複数の穴41を有するものである。
【0040】また、フィルター40は、外周を折り曲げ
て手や指を傷つけないように縁部43を形成しているも
のである。そして、凸状部42の外径は容器1の流入口
22内径より若干大きく設定してある。フィルター40
は、その材質と形状から若干の弾性を有している。従っ
て凸状部42を流入口22に挿入すると、そのまま保持
され取り付けられる。
て手や指を傷つけないように縁部43を形成しているも
のである。そして、凸状部42の外径は容器1の流入口
22内径より若干大きく設定してある。フィルター40
は、その材質と形状から若干の弾性を有している。従っ
て凸状部42を流入口22に挿入すると、そのまま保持
され取り付けられる。
【0041】凸状部42の流入口22への挿入は、フィ
ルター40の縁部43を持って凸状部42を下向きにし
て流入口22に挿入する。容器1内の湯は、すべてこの
フィルター40を通過して送湯装置13に流入すること
となる。フィルター40の最大穴径は実施例1と同じく
1.5mmとしており、ケーシング15とインペラ16
との最小隙間の方を大きく設定しているので、フィルタ
ー40の穴41を通過したごみ等が送湯装置13に詰ま
ることはない。
ルター40の縁部43を持って凸状部42を下向きにし
て流入口22に挿入する。容器1内の湯は、すべてこの
フィルター40を通過して送湯装置13に流入すること
となる。フィルター40の最大穴径は実施例1と同じく
1.5mmとしており、ケーシング15とインペラ16
との最小隙間の方を大きく設定しているので、フィルタ
ー40の穴41を通過したごみ等が送湯装置13に詰ま
ることはない。
【0042】また、排水等のときに本体8を逆さにして
排水しても、フィルター40は流入口22に保持されて
いるので落下することはない。
排水しても、フィルター40は流入口22に保持されて
いるので落下することはない。
【0043】さらに、フィルター40は、ステンレス鋼
板を絞り加工して形成されているので、異種金属間に発
生する電池効果による腐食はない。また、かしめる部品
がないので隙間腐食も発生しない。
板を絞り加工して形成されているので、異種金属間に発
生する電池効果による腐食はない。また、かしめる部品
がないので隙間腐食も発生しない。
【0044】以上のように実施例2によれば、フィルタ
ー40を一枚のステンレス鋼板で形成することができて
部品点数が少なく、異種金属間に発生する電池効果によ
る腐食はない。また、かしめる部品がないので隙間腐食
も発生しない。そして、本体8を逆さにしても落下して
フィルター40を紛失しない電気湯沸かし器を提供する
ことができる。
ー40を一枚のステンレス鋼板で形成することができて
部品点数が少なく、異種金属間に発生する電池効果によ
る腐食はない。また、かしめる部品がないので隙間腐食
も発生しない。そして、本体8を逆さにしても落下して
フィルター40を紛失しない電気湯沸かし器を提供する
ことができる。
【0045】なお、実施例1、2において穴29、41
はスリットを規則的に並べて形成したが、同心円状ある
いはその他の状態に配置してもよく、またスリットの寸
法も同一でなくても良い。さらに、穴29、41をパン
チング加工等で加工した後に絞ってパンチング穴を広げ
たものても良い。
はスリットを規則的に並べて形成したが、同心円状ある
いはその他の状態に配置してもよく、またスリットの寸
法も同一でなくても良い。さらに、穴29、41をパン
チング加工等で加工した後に絞ってパンチング穴を広げ
たものても良い。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明の電気湯沸かし器に
よれば、フィルター構成は、部品点数が少なく経済的で
あり、異種金属による電池効果によって発生する腐食
や、構造的に隙間に発生する隙間腐食を低減することが
できるものである。
よれば、フィルター構成は、部品点数が少なく経済的で
あり、異種金属による電池効果によって発生する腐食
や、構造的に隙間に発生する隙間腐食を低減することが
できるものである。
【図1】本発明の実施例1を示す電気湯沸かし器の断面
図
図
【図2】同電気湯沸かし器における送湯装置の断面図
【図3】同電気湯沸かし器におけるフィルターの断面図
【図4】同電気湯沸かし器におけるフィルターの分解斜
視図
視図
【図5】同電気湯沸かし器におけるフィルターの加工状
態を示す断面図
態を示す断面図
【図6】同電気湯沸かし器におけるフィルターの絞り加
工前の状態を示す平面図
工前の状態を示す平面図
【図7】本発明の実施例2を示す電気湯沸かし器のフィ
ルター構成を示す斜視図
ルター構成を示す斜視図
【図8】従来の電気湯沸かし器におけるフィルター構成
を示す断面図
を示す断面図
1 容器
3 加熱手段
9 蓋
13 送湯装置
22 流入口
23、40 フィルター
29、41 穴
Claims (5)
- 【請求項1】 貯湯用の容器と、この容器に装備した湯
沸かし用の加熱手段と、容器の湯を外部に送出する送湯
装置と、容器から送湯装置への流入口に装備した異物流
入阻止用のフィルターとを備え、前記フィルターは複数
の穴を設けた金属板により構成した電気湯沸かし器。 - 【請求項2】 フィルターは、複数のせん断スリットを
絞り加工した金属板により形成した請求項1に記載の電
気湯沸かし器。 - 【請求項3】 フィルターは、容器に固定する磁石を有
する請求項1または2に記載の電気湯沸かし器。 - 【請求項4】 フィルターは、複数の穴を設けた金属板
を全体として凸状に形成し、その凸状部を流入口に挿入
することにより流入口に取り付けた請求項1または2に
記載の電気湯沸かし器。 - 【請求項5】 送湯装置を構成するケーシングとその中
で回転するインペラとの最小隙間を、フィルターの最大
穴径よりも大きく設定した請求項1または2に記載の電
気湯沸かし器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002155332A JP2003339539A (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | 電気湯沸かし器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002155332A JP2003339539A (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | 電気湯沸かし器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003339539A true JP2003339539A (ja) | 2003-12-02 |
Family
ID=29771880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002155332A Pending JP2003339539A (ja) | 2002-05-29 | 2002-05-29 | 電気湯沸かし器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003339539A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100672399B1 (ko) * | 2000-05-04 | 2007-01-23 | 엘지전자 주식회사 | 광기록매체의 데이터 변/복조 방법 및 장치 |
JP2020537726A (ja) * | 2017-08-23 | 2020-12-24 | 杭州三花研究院有限公司Hangzhou Sanhua Research Institute Co.,Ltd. | 電動ポンプ |
-
2002
- 2002-05-29 JP JP2002155332A patent/JP2003339539A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100672399B1 (ko) * | 2000-05-04 | 2007-01-23 | 엘지전자 주식회사 | 광기록매체의 데이터 변/복조 방법 및 장치 |
JP2020537726A (ja) * | 2017-08-23 | 2020-12-24 | 杭州三花研究院有限公司Hangzhou Sanhua Research Institute Co.,Ltd. | 電動ポンプ |
JP7476095B2 (ja) | 2017-08-23 | 2024-04-30 | 浙江三花智能控制股▲ふん▼有限公司 | 電動ポンプ |
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