JP2003339227A - 木本性植物の挿し木苗製造方法 - Google Patents

木本性植物の挿し木苗製造方法

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JP2003339227A JP2002154913A JP2002154913A JP2003339227A JP 2003339227 A JP2003339227 A JP 2003339227A JP 2002154913 A JP2002154913 A JP 2002154913A JP 2002154913 A JP2002154913 A JP 2002154913A JP 2003339227 A JP2003339227 A JP 2003339227A
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Takayuki Asada
隆之 浅田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 挿し穂からの発根性を向上させる方法とし
て、大量植林にも適用可能であり、制御が容易な方法で
あり、かつ、難発根性の木本性植物でも発根性が向上す
る方法を提案する。 【解決手段】 挿し穂を培地に挿して挿し木苗を製造す
る方法において、二酸化炭素溶解水、酸素溶解水、炭酸
イオン溶解水および炭酸水素イオン溶解水からなる群よ
り選択される少なくとも一種の溶解水を挿し穂に供給す
ることにより挿し穂の発根を促進させる。溶解水は間欠
的に噴霧または潅水することなどにより供給し、木本性
植物はユーカリ属植物、アカシア属植物などを対象とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は木本性植物の挿し木
苗の製造方法に関する。挿し木苗は、植林等の目的で、
優良木などの採穂母樹から挿し穂を採取し、大量に挿し
木を行なう際に使用するものである。
【0002】
【従来の技術】植物は、木質の茎(木幹)を有する木本
(もくほん)植物と、地上部が柔軟・多漿で木質をなさな
い草本(そうほん)植物とに大別される。これらを総称す
る植物の商業用苗木としては、一般に種子から芽を出し
て成長する実生苗と挿し木や接ぎ木や組織培養によるク
ローン苗が知られている。殊に、挿し木は最も簡便かつ
安価なクローン苗の生産技術であって、例えば、南米・
欧州・東南アジア・南アフリカ等では、大規模な植林を
行う目的でのユーカリ属植物やアカシア属植物の挿し木
苗が大量に生産されている。
【0003】例えば、ユーカリ属植物に汎用される挿し
木の従来技術については、1993年にニューヨークで発行
された刊行物「Eucalypt Domestication and Breedin
g」(K.G.Eldridge, J.Davidson, C.Harwood, G.v.Wyk
編 Oxford University Press Inc.,)の237〜246頁に詳
細な記述がなされている。
【0004】すなわち、採穂母樹の枝から1〜4節、2
〜8枚の葉を含む穂木を切り出し、葉の一部を切除して
挿し穂を調製する。この挿し穂は、ベンレートなどの殺
菌剤溶液に浸漬してから、基部に発根促進剤として機能
するインドール酪酸等のホルモン粉剤を塗付するか、或
いはホルモン溶液に基部を浸した後、挿し木培地に開設
した挿し付け穴に挿し付ける。ここで挿し木培地として
は、バーク、砂、木屑、ピートモス、バーミキュライ
ト、パーライト、くん炭等や、これらの混合物が例示さ
れ、一般に育苗ポットやプラグトレー等の容器に充填し
た形で使用される。前記挿し木培地は、適度な透水性と
保水性を有する素材であれば何れの素材であってもよ
く、その通気性と保湿性のバランスが挿し穂における発
根の成否を左右する。なお、挿し穂の腐敗を避けるに
は、挿し木培地に有機物を含まない方がよく、殺菌処理
した培地を用いることが好ましい。施肥は通常行なわな
いが、緩効性の粒状肥料を培地に混ぜておくか、液肥と
して潅水時に与えるようにしてもよい。挿し穂の発根の
ためには、適度な温度、高い湿度、空気の循環が必要で
あるため、ミストスプレー、細霧、ポリエチレンシート
などでの覆い、日覆、ボトムヒートなどの技法が組み合
わされて用いられる。日照時間は月に400時間程度でよ
り良い結果をもたらす。
【0005】しかし、前述した例のような高度に確立さ
れている挿し木方法を用いたとしても、挿し木苗を生産
する国や地域の気象等の実情によっては挿し穂の発根が
困難な場合も多い。さらには、挿し穂の発根する能力は
用いる植物種によってもばらつきが大きく、挿し穂の発
根する能力が高い植物種であっても、採穂母樹の生理的
要因で、挿し穂の発根が困難になる場合がある。また、
採穂母樹からの萌芽枝など若返りを図った挿し穂を挿し
木する場合も、依然として発根が困難な場合が存在す
る。
【0006】このように、植物の商業用挿し木苗を生産
する場面において、挿し穂の発根は生産現場の気象的要
因或いは挿し穂の遺伝的要因や生理的要因に大きく左右
されるために、従来から行われてきた挿し木方法では、
安定して挿し穂に発根させるのが難しく、挿し木苗を効
率的に生産することは極めて難しかった。
【0007】その結果、挿し木苗生産を諦めざるを得な
い場合も多いが、これは産業上の不利益に繋がるので、
効率良く安定的に挿し穂の発根を促進させることを可能
にする挿し木方法が世界的に求められている。特に大規
模に植林されるユーカリ属植物及びアカシア属植物の挿
し木苗を効率的に生産する技術が求められている。
【0008】特開2001-186814号公報には、「液体培地
で湿潤させた発根床を培養器内に用意し、これに挿し穂
を挿し付けて培養し、培養器内の炭酸ガス濃度を制御す
る」方法が開示され、これにより挿し穂からの発根性が
向上することが記載されている。
【0009】しかし、植林等においては、苗木はテスト
ケースでも千本〜1万本という単位で行われ、実用的に
は100万本あるいはそれ以上で行われる。このような
量の挿し穂を容器あるいは部屋に密閉し、室内に炭酸ガ
スを流し続けることは容易なことではない。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、挿し穂から
の発根性を向上させる方法として、大量植林にも適用可
能であり、制御が容易な方法であり、かつ、難発根性の
木本性植物でも発根性が向上する方法を提案することを
課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下の構成を採用する。即ち、本発明の第
1は、「挿し穂を培地に挿して挿し木苗を製造する方法
において、二酸化炭素溶解水、酸素溶解水、炭酸イオン
溶解水および炭酸水素イオン溶解水からなる群より選択
される少なくとも一種の溶解水を挿し穂に供給すること
により挿し穂の発根を促進させることを特徴とする木本
性植物の挿し木苗製造方法」である。
【0012】本発明の第2は、前記第1発明において、
前記溶解水を挿し穂の地上部に間欠的に噴霧して供給す
ることを特徴とする木本性植物の挿し木苗製造方法であ
る。
【0013】本発明の第3は、前記第2発明において、
一回当りの前記溶解水の噴霧時間は、植物の表面に付着
する水が落下し始めるに十分な時間に設定され、溶解水
の噴霧間隔は、植物の表面に付着する水が乾燥するに十
分な時間に設定されていることを特徴とする木本性植物
の挿し木苗製造方法である。
【0014】本発明の第4は、前記第1発明において、
前記培地に前記溶解水を潅水することにより挿し穂に該
溶解水を供給することを特徴する木本性植物の挿し木苗
製造方法である。
【0015】本発明の第5は、前記第1発明において、
二酸化炭素溶解水、炭酸イオン溶解水および炭酸水素イ
オン溶解水からなる群より選択される少なくとも一種の
溶解水を挿し穂の地上部に間欠的に供給し、酸素溶解水
を培地に潅水することを特徴とする木本性植物の挿し木
苗製造方法である。
【0016】本発明の第6は、前記第1〜第5発明のい
ずれかにおいて、木本性植物が、ユーカリ属植物(Euca
lyptus spp.)及びアカシア属植物(Acacia spp.)から
なる群より選択される植物であることを特徴とする木本
性植物の挿し木苗製造方法である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の挿し木苗製造方法
(以下「本方法」ともいう)について説明する。
【0018】<挿し木について>従来技術の説明で記載
したように、挿し木によるクローン苗の生産は安価で簡
便な方法であり、大規模植林に適した方法である。本発
明の対象とする木本性植物としては、特に限定はなく、
一般的な樹木の全てが対象となる。その中でも、近年植
林が広く行なわれているユーカリ属植物、アカシア属植
物の挿し木技術は重要である。
【0019】ユーカリ属植物としては、製紙原料用樹種
(パルプ材)としてユーカリ・カマルドレンシス(Euca
lyptus camaldulensis)、ユーカリ・グランディス(E.
grandis)、ユーカリ・グロブラス(E. globulus)、
ユーカリ・ナイテンス(E. nitens)、ユーカリ・テル
ティコルニス(E. tereticornis)、ユーカリ・ユーロ
フィラ(E. urophylla)等及びこれらを片親とする交雑
種やこれらの亜種・変種、及び造園・緑化・観賞用樹種
としてユーカリ・グンニィ(E.gunii)、ユーカリ・ビ
ミナリス(E.viminalis)等が含まれる。
【0020】さらに詳しくは、「Environmental Manage
ment: The Role of Eucalyptus andOther Fast Growing
Species」( K.G.Eldridge, M.P.Crowe and K.M.Old e
ds.,CSIRO Publishing, 1995)や「緑化樹としてのユウ
カリ類」(石川健康著、造林緑化技術研究所、1980年発
行)に例示される。
【0021】アカシア属植物としては、製紙原料用樹種
としてアカシア・アウリカリフォルミス(Acacia auric
uliformis)、アカシア・マンギウム(A. mangium)、
アカシア・メアランシー(A. mearnsii)、アカシア・
クラシカルパ(A. crassicarpa)、アカシア・アウラコ
カルパ(A. aulacocarpa)等及びこれらを片親とする交
雑種やこれらの亜種・変種、及び造園・緑化・観賞用樹
種としてハナアカシア(A.baileyana)、フサアカシア
A.dealbata)等が含まれる。
【0022】挿し穂を採取する採穂母樹の形態として
は、ポット苗・露地植栽苗のいずれでもよく、自然樹形
のもの、剪定をして萌芽枝を育成したもの、さらには実
生苗だけでなく挿し木や接ぎ木或いは組織培養などの方
法で親木を若返らせたクローン苗のいずれを用いてもよ
い。採穂母樹の樹齢は特に問わないが、若い方が挿し穂
の発根能力が高く好ましい。
【0023】採穂母樹から採取した挿し穂を、挿し木培
地に挿し付けて発根させ苗を育成する方法について説明
する。この過程では、ユーカリ属植物の挿し木の従来技
術である「Eucalypt Domestication and Breeding 」
(Oxford University Press Inc., New York, 1993. )
に詳しく記されている方法に従う。すなわち、採穂母樹
から採取する枝から1〜4節、2〜8枚の葉を含む挿し
穂を切り出し、一般的には葉の一部を切除して挿し穂を
調製する。挿し穂はベンレートなどの殺菌剤溶液に浸漬
したのち、挿し付け穴を開けた挿し木培地に挿し付け
る。
【0024】育苗ポット、プラグトレーなどに詰められ
る挿し木培地には、バーク、砂、木屑、ピートモス、バ
ーミキュライト、パーライト、くん炭などとその混合物
が挙げられるが、適度な透水性と保水性を有する素材で
あればよい。挿し穂が腐敗することを避けるために、定
期的に挿しつけ後の殺菌剤散布を行うことが好ましい。
【0025】<溶解水の濃度について>次に、本発明に
使用する二酸化炭素溶解水の濃度について説明する。25
℃、大気中の気体分圧での二酸化炭素の飽和溶解度は、
約0.5ppmである。また、二酸化炭素1気圧の飽和溶解度
は1500ppmである。ppmは水1リットルに溶解している溶
質のmg数である。例えば、前記した特開2001-186814
号公報では空気中における二酸化炭素濃度が最大で1500
ppmとされており、従ってその時に仮に水に飽和濃度で
溶解すれば、水中の二酸化炭素濃度は2.25ppmというよ
うに計算することができる。
【0026】本発明の溶解水における二酸化炭素濃度
は、100ppm以上が好ましく、より好ましくは600ppm以
上、更に好ましくは1500ppm(前記した1気圧に対応す
る飽和濃度)以上、最も好ましくは2000ppmを越える濃
度である。一般的な植物の成長には低濃度でも良いが、
挿し穂の発根を飛躍的に促進するためには、上記のよう
な高濃度にすることが特に有効である。また、本発明に
おける炭酸イオンまたは炭酸水素イオンを含有する水に
おいて、各イオンの好ましい水中濃度は、各イオンを二
酸化炭素に換算した時に、上記した二酸化炭素濃度の範
囲であれば良い。
【0027】次に、酸素溶解水の濃度について説明す
る。25℃、大気中の気体分圧での酸素の飽和溶解度は、
約8ppmである。また、酸素1気圧の飽和溶解度は40ppm
である。本発明の溶解水における酸素濃度は、10ppm以
上である必要があり、16ppm以上が好ましく、より好ま
しくは40ppm(前記した1気圧に対応する飽和濃度)以
上である。
【0028】<溶解水の製造について>二酸化炭素を溶
解させた水(以下、「CO2溶解水」という。)を植物
の葉面に散布して、植物の光合成を活発化させることに
より、植物の収量を高める技術が例えば、特開昭61-181
311号公報、特開平8-84530号公報などに開示されてい
る。上記公報に記載されているCO2溶解水の製造方法
は本発明にも適用できる。
【0029】本発明に用いられるCO2溶解水及び炭酸
イオン溶解水及び炭酸水素イオン溶解水の作り方に特に
制限はない。CO2溶解水の製造方法としては、例え
ば、第一の例としてドライアイスのように水と接触する
とCO2を発生する物質を水と接触させる方法があり、
第二の例として炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭
酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素アンモニウム、
炭酸水素ナトリウム(重曹)、炭酸水素カリウム等を水
に溶解させて炭酸イオンや炭酸水素イオンを発生させ、
酸を作用させて水のpHを下げ、CO2を発生させる方法
がある。
【0030】第三の例として化石燃料等を燃焼させて得
られるCO2ガスまたはガスボンベに充填されているC
2ガス更には空気中からCO2分離膜によって分離濃縮
されて得られるCO2ガスを水槽中に導入して気泡を発
生させる方法があり、第四の例としてCO2ガスを充満
させた加圧タンクの中に水を噴霧する方法及びその逆で
ある水が溜められている耐圧容器内にCO2ガスを供給
する方法があり、第五の例として微小径の多孔質膜や非
多孔質ガス透過膜などの気体が溶解・拡散機構により透
過する膜を用いて、CO2ガスを給気することにより膜
の反対側にある原水を処理する方法(特開2001-293342
号公報)があり、更には第六の例として炭素材料電極に
より水を電気分解させて発生するCO2ガスを溶解させ
る方法(特開平6-154760号公報)がある。
【0031】上記の何れかのCO2溶解水に対しアルカ
リを作用させて水のpHを上げていくと、容易に炭酸水
素イオン水や炭酸イオン水が得られる。あるいは、CO
2ガスをアルカリ水に溶解させても良い。
【0032】同様に、本発明に用いられる酸素溶解水
(以下「O2溶解水」と記載)の作り方に特に制限はな
い。O2溶解水の製造方法としては、例えば、第一の例
として過酸化マグネシウムや過酸化カルシウムのように
水と接触するとO2を発生する物質を水と接触させる方
法があり、第二の例として微小径の多孔質膜や非多孔質
ガス透過膜などの気体が溶解・拡散機構により透過する
膜を用いて、O2ガスを給気することにより膜の反対側
にある原水を処理する方法があり、更には第三の例とし
て水を電気分解させて発生するO2ガスを溶解させる方
法がある。
【0033】<挿し穂への溶解水供給方法>本発明にお
いて、溶解水を挿し穂の地上部に間欠的に噴霧して供給
する場合、その頻度は植物および環境により異なるので
特に限定されないが、例えば10分に1回〜2日に1回程
度である。
【0034】一回当りのCO2溶解水またははO2溶解水
もしくは炭酸イオン溶解水または炭酸水素イオン溶解水
の噴霧時間は、植物の表面に付着する水が落下し始める
に十分な時間に設定し、各溶解水の噴霧間隔は、植物の
表面に付着する水が乾燥するに十分な時間に設定するの
が好ましい。また、CO2などの各溶解水の噴霧形態は
特に制限されるものではないが、一般的には噴霧部材と
して噴霧ノズルなどを用いてミスト状に噴霧することが
好ましい。これにより、例えばCO2溶解水が植物の葉
面に均一に散布され、微細な水滴となって付着し、CO
2の濃度勾配により挿し穂内にCO2が拡散して、結果と
して挿し穂の発根を促進させることになる。なお、CO
2などの各溶解水の1回当りの噴霧量についても特に限
定されないが、一般的には、植物の表面に付着する水が
落下し始めるに十分な5秒から180秒の範囲内の噴霧時
間であり、ひとつの噴霧部材あたり100〜600cc/分で好
適となる。
【0035】潅水する場合は、連続的に溶解水を挿し穂
培地に供給する方法、あるいは、1日に1〜数回供給す
る方法のいずれでも良く、培地が適度に湿潤している状
態かまたは、培地の上部に水が存在する状態でも良い。
【0036】<装置の一例>以下本発明の更に具体的な
一例として、膜処理による方法(前記したCO2溶解水
の第五の製造例、O2溶解水の第二の製造例)でCO2
解水又はO2溶解水を製造し、このCO2溶解水又はO2
溶解水を植物の挿し穂に供給することで、挿し穂の発根
を促進させることを可能にする本発明の挿し木苗製造方
法を、図面を参照しつつ説明する。
【0037】図1は、CO2を原水に対して所定濃度ま
で溶解させ、このCO2溶解水を植物の挿し穂に間欠的
に噴霧する挿し木方法の一例を示した図である。本図に
は、上流側から原水タンクWTと、加圧ポンプPと、フ
ィルターFと、膜モジュールMOと、CO2ガスボンベ
1と、調節弁SV2とが概略示されており、図示しない
制御部によって全体の動作が制御されている。
【0038】原水タンクWTは、CO2溶解水を製造す
るための原水を収容する容器である。また、本方法に用
いる原水の種類は特に制限されるものではないが、コス
ト面を考慮して水道水が好ましく用いられる。
【0039】加圧ポンプPは、上記の原水を膜モジュー
ルMOに供給するために用いられるものである。原水の
流量および流速は、この加圧ポンプの吐出能力により定
まり、1〜15リットル/分の流量が供給される。
【0040】加圧ポンプPの下流に設けられたフィルタ
ーFは、加圧ポンプPから吐出された原水に含まれる微
粒子を除去するために、必要に応じて用いられるもので
ある。
【0041】膜モジュールMOは、上流から送られた原
水を通水しつつ、CO2ガスを供給することによって、
CO2溶解水を製造するための給気膜モジュールとして
用いられる。膜モジュールMOにおいては、膜の内外で
圧力勾配を生じさせることにより、原水に対して所定濃
度まで溶解したCO2溶解水を容易に製造することがで
きる。
【0042】また 膜モジュールMOでの処理水の一部
を、加圧ポンプの入力側JNに帰還させるようにすれ
ば、処理水の循環によって、所定濃度のCO2溶解水を
容易に製造することができる。
【0043】図1に示される方法で製造されるCO2
解水は、特に、他のCO2溶解水製造方法によって製造
されるCO2溶解水よりも、CO2濃度が高いものとな
る。一例として、20℃、大気圧におけるCO2の溶解度
は、約1.78(g/1リットル水)であり、このCO2
度が大気圧下での上限値である。一方図1に示される方
法では、膜モジュールMOに対してガス圧(1.1〜5.0kg
f/cm2)をかけることにより、ガス圧に対応した飽和濃
度までCO2を溶解させることができる。
【0044】また、図1に示される方法では、CO2
みならずO2にも適用可能で、製造されるO2溶解水は、
大気圧下で水に溶解している気体濃度よりもO2濃度が
高いものとなる。一例として、20℃、大気圧におけるO
2の溶解度は、約44.3(mg/1リットル水)であり、
このO2濃度が大気圧下での上限値である。一方、本装
置によれば、CO2を溶解させる場合と同様にガス圧に
対応した飽和濃度までO2を溶解させることができる。
【0045】膜モジュールMOの出口部は、噴霧器6と
連結されている。正常な運転状況においては、膜モジュ
ールMOの出口部を通過したCO2溶解水あるいはO2
解水は、噴霧器6まで送られ、噴霧器6に備えられた噴
霧部材61を通じて植物の挿し穂に噴霧される。挿し穂
に対する噴霧器6の位置は特に限定されるものではな
く、図1に示したように挿し穂の上方に設置して下方に
向けて挿し穂に噴霧してもよいし、あるいは後述するよ
うに挿し穂の下方に配置して、挿し穂に潅水してもよ
い。
【0046】このように、図1に示される方法によれ
ば、加圧状態で原水に対して所定濃度まで溶解したガス
溶解水を極めて短時間に、かつ必要量だけ連続的に製造
して挿し穂に供給することができる。
【0047】<作用について>ここで、上記CO2溶解
水(炭酸水素イオン水及び炭酸イオン水を含む)が示
す、挿し穂の発根を促進させる作用は以下のように考え
られる。まず、水に溶解したCO2はその一部が炭酸
(H2CO3)に変化し、これが電離して炭酸水素イオン
(HCO3 -)と水素イオン(H+)が生じる。CO2溶解
水を挿し穂に供給した場合、単位時間内に拡散して挿し
穂に取り込まれるCO2と炭酸水素イオンの量が大きく
なる。次いで、挿し穂に取り込まれた炭酸水素イオン
は、植物に広く存在する炭酸デヒドラターゼ(炭酸脱水
酵素)の触媒を受けて速やかにCO2に変換される。こ
うして葉緑体ストロマ中のCO2濃度が高くなり、炭酸
固定酵素であるリブロースビスリン酸カルボキシラーゼ
の基質濃度が高くなるため光合成が活発化されて、挿し
穂の発根性向上が達成される。
【0048】また、上記O2溶解水が示す、挿し穂の発
根を促進させる作用は以下のように考えられる。まず、
2溶解水を挿し穂に供給した場合、大気圧での酸素分
圧下で水に溶解しているO2濃度より高濃度であるため
に、濃度勾配が挿し穂を構成する植物細胞の外囲と内部
の間に生じて、O2が拡散して挿し穂に取り込まれる。
2は挿し穂が生活に必要なエネルギーを獲得する呼吸
に消費される。すなわち、解糖、脂肪酸酸化、クエン酸
回路などで生じたNADHとFADH2の電子が一連の
電子伝達体を経てO2に移る時にATPが生産される。
生体高分子の生合成その他のエネルギーを要求する反応
の進行は、このATPの加水分解と共役することにより
初めて可能になるため、O2の供給は様々な生体高分子
の生合成その他の代謝を促進させて挿し穂の発根性向上
が達成される。
【0049】なお、植物の葉で生じる光呼吸反応では、
炭酸固定酵素であるリブロースビスリン酸カルボキシラ
ーゼに対し、O2とCO2は基質として競争的であり、互
いに他方の基質の関与する反応を阻害する。すなわち、
光呼吸は植物が高O2濃度の気相条件で光を受けた時に
大きく、植物種によっては光合成による生産を低くする
要因となる。このため、O2溶解水を挿し穂に噴霧する
場合には、光のあたらない暗期とするか、或いは後述す
るO2溶解水を挿し穂に潅水する方法がより好ましい。
【0050】図2は、O2を原水に対して所定濃度まで
溶解させ、このO2溶解水を挿し穂に間欠的に潅水する
方法の一例を示した図である。本方法は、図1の実施例
に示した方法と概略同じ部材から構成されるが、O2
解水の供給方式が図1の実施例に示した供給方式と異な
る。本方法によるO2溶解水の供給方式については、O2
溶解水は挿し穂の基部に設けられた切口から供給するこ
とが好ましく、これを実現するためにはO2溶解水を挿
し穂を支持している培地に潅水して挿し穂の基部切口か
ら、O2溶解水を吸収できるような供給方式が好まし
い。このため、例えば図2では潅水器7を挿し穂の下方
に配置する場合を示している。
【0051】
【実施例】以下に本発明の挿し木方法について実施例に
よりさらに詳細に説明するが、本発明はこれによって何
ら限定されるものではない。
【0052】<実施例1>2年生ユーカリグロブラス
Eucalyptus globulus)の採穂母樹から、その年の春
以降新しく伸長成長して固くなった萌芽枝を切り出し、
下葉を除去して穂先に対となる2枚の葉のみを残した長
さ約10cmの挿し穂を調製した。挿し穂が含む2枚の葉
の先端側約半分を切除して、挿し穂の基部をナイフで切
り返した。挿し穂の上部を殺菌剤溶液に5秒間浸析した
後、一昼夜水あげしてから、挿し穂を、予めプラグトレ
ーに詰めて湿らせておいたバーミキュライトとピートモ
スを等量で混合した培地に挿し付けた。膜モジュールM
Oとして、MHF(三層複合中空糸)膜モジュール(三
菱レイヨン株式会社製)を使用し、図1に示した方法を
用いて、自然光下の温室で日射量が0.10[ly/分]
以上の期間中、15分間隔で1回当り60秒間、CO2
溶解水を挿し穂の上方から間欠的に噴霧しつつ、図2に
示した方法を用いて、1日3回8時間間隔で、O2溶解
水を培地に潅水して43日間育成した。なお、CO2
解水の濃度は2100ppmとし、O2溶解水の濃度は40ppmと
した。
【0053】<比較例1>CO2溶解水およびO2溶解水
の代わりに水道水を使用した他は実施例1と同様に43
日間育成した。表1は、実施例1および比較例1につい
て、43日間育成したユーカリグロブラスの挿し穂の発
根率(%)を示したものである。ここに発根率(%)は、
(挿し付け43日後までに発根した挿し穂数)÷(挿し穂
の供試数)×100に依拠した。
【0054】
【表1】
【0055】表1のデータから、本発明の挿し木方法に
おいて、高濃度のCO2溶解水及び高濃度のO2溶解水を
植物(ユーカリグロブラス)の挿し穂に与えながら育て
ると、挿し穂の発根が促進されることが示された。同様
の結果が、ユーカリカマルドレンシス(Eucalyptus cam
aldulensis)、アカシアアウリカリフォルミス(Acacia
auriculiformis)、ユーカリグランディス(Eucalyptu
s grandis)などの広範囲な植物の挿し穂を用いた場合
でも示された。
【0056】<実施例2a>挿し木で増殖したアカシア
アウリカリフォルミス(Acacia auriculiformis)のポ
ット苗(2年生、苗高50cm)を採穂母樹とし、頂端か
ら数えて5〜9枚目の葉を含む枝を採取し、下葉を除去
して穂先に対となる2枚の葉のみを残した長さ約8cmの
挿し穂を調製した。挿し穂が含む2枚の葉の先端側約半
分を切除して、挿し穂の基部をナイフで切り返した。挿
し穂の上部を殺菌剤溶液に5秒間浸析した後、一昼夜水
あげしてから、挿し穂を、予めプラグトレーに詰めて湿
らせておいたバーミキュライト培地に挿し付けた。膜モ
ジュールMOとして、MHF(三層複合中空糸)膜モジ
ュール(三菱レイヨン株式会社製)を使用し、図1に示
した方法を用いて、光照射下で(明期12時間、温度24
℃、暗期12時間、温度20℃)、明期期間中1時間間
隔で1回当り60秒間、CO2溶解水を挿し穂の上方に
ミスト噴霧して48日間育成した。なお、この時のCO
2溶解水の濃度は2400ppmであった。
【0057】<実施例2b>実施例2aに示した方法の
CO2溶解水に代えて、O2溶解水を用いたこと以外は実
施例2aと同様の方法を用いて、O2溶解水を挿し穂の
上方にミスト噴霧して48日間育成した。なお、この時
のO2溶解水の濃度は 60ppmであった。
【0058】<比較例2>実施例2aのCO2溶解水に
代えて、水道水を用いた以外は実施例2aと同様の方法
を用いて、水道水を挿し穂の上方にミスト噴霧して48
日間育成した。表2は、実施例2a及び2bと比較例2
ついて、48日間育成したアカシアアウリカリフォルミ
スの挿し穂の発根率(%)を示したものである。ここに
発根率(%)は、(挿し付け48日後までに発根した挿し
穂数)÷(挿し穂の供試数)×100に依拠した。
【0059】
【表2】
【0060】表2のデータから、本発明の挿し木方法に
おいて、高濃度のCO2溶解水及び高濃度のO2溶解水を
植物(アカシアアウリカリフォルミス)の挿し穂に間欠
的に噴霧しながら育てると、挿し穂の発根が促進される
ことが示された。同様の結果が、ユーカリカマルドレン
シス(Eucalyptus camaldulensis)、ユーカリグロブラ
ス(Eucalyptus globulus)、ユーカリグランディス(E
ucalyptus grandis)などの広範囲な植物の挿し穂を用
いた場合でも示された。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の挿し木苗
製造方法によれば、従来に比べて植物の挿し穂の発根を
促進させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様であるCO2溶解水の噴霧
による挿し木苗製造方法を図示したものである。
【図2】本発明のもう一つの実施態様であるO2溶解水
の培地への潅水による挿し木苗製造方法を図示したもの
である。
【符号の説明】
WT 原水タンク P 加圧ポンプ JN 加圧ポンプ入力側 F フィルター MO 膜モジュール P1 第一圧力計 P2 第二圧力計 P3 第三圧力計 SV1 調節弁 SV2 調節弁 SV3 調節弁 SV4 調節弁 SV5 調節弁 S 安全弁 1 CO2ガスボンベ 2 O2ガスボンベ 6 噴霧器 61 噴霧部材 7 潅水器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿し穂を培地に挿して挿し木苗を製造す
    る方法において、二酸化炭素溶解水、酸素溶解水、炭酸
    イオン溶解水および炭酸水素イオン溶解水からなる群よ
    り選択される少なくとも一種の溶解水を挿し穂に供給す
    ることにより挿し穂の発根を促進させることを特徴とす
    る木本性植物の挿し木苗製造方法。
  2. 【請求項2】 前記溶解水を挿し穂の地上部に間欠的に
    噴霧して供給することを特徴とする請求項1に記載の木
    本性植物の挿し木苗製造方法。
  3. 【請求項3】 一回当りの前記溶解水の噴霧時間は、植
    物の表面に付着する水が落下し始めるに十分な時間に設
    定され、溶解水の噴霧間隔は、植物の表面に付着する水
    が乾燥するに十分な時間に設定されている請求項2に記
    載の木本性植物の挿し木苗製造方法。
  4. 【請求項4】 前記培地に前記溶解水を潅水することに
    より挿し穂に該溶解水を供給することを特徴する請求項
    1に記載の木本性植物の挿し木苗製造方法。
  5. 【請求項5】 二酸化炭素溶解水、炭酸イオン溶解水お
    よび炭酸水素イオン溶解水からなる群より選択される少
    なくとも一種の溶解水を挿し穂の地上部に間欠的に供給
    し、酸素溶解水を培地に潅水することを特徴とする請求
    項1に記載の木本性植物の挿し木苗製造方法。
  6. 【請求項6】 木本性植物が、ユーカリ属植物(Eucaly
    ptus spp.)及びアカシア属植物(Acacia spp.)からな
    る群より選択される植物である、請求項1〜請求項5の
    いずれかに記載の木本性植物の挿し木苗製造方法。
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