JP2003339134A - 電動機の軸受装置 - Google Patents

電動機の軸受装置

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JP2003339134A
JP2003339134A JP2002143273A JP2002143273A JP2003339134A JP 2003339134 A JP2003339134 A JP 2003339134A JP 2002143273 A JP2002143273 A JP 2002143273A JP 2002143273 A JP2002143273 A JP 2002143273A JP 2003339134 A JP2003339134 A JP 2003339134A
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Japan
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bearing
oil
elastic
bracket
thrust washer
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JP2002143273A
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Sei Niijima
聖 新島
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Sanwa Techno Co Ltd
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Sanwa Techno Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 弾性支持部材を板バネで構成しブラケットの
薄型化を図った状態で回転するスラストワッシャの遠心
力で飛散するオイルの漏れを確実に防止することができ
る電動機の軸受装置を提供する。 【解決手段】 電動機1の回転軸4を回転自在に軸受1
9で支承する。軸受19をブラケット16に押圧保持す
る弾性支持部材23を設ける。軸受19周辺のブラケッ
ト16内空間に装填され、オイルを含浸可能なオイル含
浸部材20と、軸受19のブラケット16内枠側におけ
る回転軸4にスラストワッシャ24を設ける。弾性支持
部材23は、軸受19を支持する支持部23Aと、この
支持部23Aからブラケット16まで延在する弾性脚部
23Cを有する。オイル含浸部材20は、弾性支持部材
23の弾性脚部23C側において、この弾性脚部23C
を回避して軸受19側に突出する突出部21Aを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラケット内にオ
イル含浸自動調芯型の軸受を設け、この軸受により電動
機の回転軸を回転自在に支承して成る電動機の軸受装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種電動機の軸受装置は、例
えば実開平3−54344号公報(H02K5/16
7)に示されている。この電動機に設けられた軸受装置
の軸受をブラケットに押圧保持する弾性支持部材はコイ
ルバネとリテーナにて構成されていた。該軸受をブラケ
ットに押圧保持する弾性支持部材をコイルバネとリテー
ナにて構成し保持するためにはどうしても軸受装置が厚
くなり、ブラケットの厚みが拡大して電動機を薄くする
ことができなかった。
【0003】そこで、出願人は図9示すような軸受装置
100を開発した。ブラケット16の薄型化のため、弾
性支持部材23を半球面の支持面を有する環状の支持部
23Aと弾性脚部23Cとから成るバネ鋼板製の板バネ
にて構成している。この場合軸受装置100は、ブラケ
ット16を外枠17と内枠18とで構成し、外枠17と
ドーナツ形状の第2の含浸部材22と周囲が球面状で予
めオイルが含浸された球心軸受19と弾性脚部23Cを
球心軸受19の離間する方向に位置させた状態の弾性支
持部材23とドーナツ形状の第1の含浸部材21と内枠
18とを順に配置する。この場合、第1の含浸部材21
の内径内側は弾性支持部材23の周囲に位置し、第2の
含浸部材22には組立時に所定量のオイルが注油され
る。
【0004】そして、外枠17の嵌合部17Aが内枠1
8の嵌合壁18Cに嵌合され軸受装置100を完成す
る。完成した軸受装置100はモールド成形されたモー
ルドステータ(図示せず)に圧入若しくはネジ止めにて
取り付けられる。また、軸受装置100は、外枠17の
半球面の係合部17Bと弾性支持部材23の支持部23
Aとに球心軸受19が支承されて、球心軸受19は回動
自在に保持される。尚、4は球心軸受19の軸受孔19
A内に挿入された回転軸である。また、24は合成樹脂
製のスラストワッシャで回転軸4より大径で、球心軸受
19より小径に形成されて内枠18の段付フランジ18
A側からブラケット16内に挿入されると共に、回転軸
4に圧入固定されて回転軸4と一体に回転すると共に、
軸受装置100はスラストワッシャを下側にして取り付
けられる。そして、球心軸受19に含浸しているオイル
は重力で下に垂れ回転軸を伝わってスラストワッシャの
遠心力で周囲に飛散していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造の軸受装置では第1の含浸部材はスラストワッ
シャの半径方向延長線上に位置せず、弾性支持部材の半
径方向延長線上に位置しているため、スラストワッシャ
の遠心力で飛散したオイルはスラストワッシャの半径方
向延長線上に位置する内枠の段付フランジ部に付着して
しまう。このため、段付フランジ部より垂れたオイルが
モールド樹脂に染み出してしまう問題があった。
【0006】また、段付フランジ部より垂れたオイルが
軸受装置より漏れてしまう問題もあった。そこで、弾性
支持部材を板バネで構成してブラケットの薄型化を図っ
た状態で回転するスラストワッシャから飛散するオイル
の漏れを確実に防止することができる電動機の軸受装置
の開発が望まれていた。
【0007】本発明は、係る従来技術の課題を解決する
ために成されたものであり、弾性支持部材を板バネで構
成しブラケットの薄型化を図った状態で回転するスラス
トワッシャの遠心力で飛散するオイルの漏れを確実に防
止することができる電動機の軸受装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の電動機の
軸受装置は、オイル含浸自動調芯型の軸受をブラケット
内に設け、該軸受により電動機の回転軸を回転自在に支
承して成るものであって、軸受をブラケットに押圧保持
する弾性支持部材と、軸受周辺のブラケット内空間に装
填され、オイルを含浸可能なオイル含浸部材と軸受のブ
ラケット内枠側における回転軸に設けられたスラストワ
ッシャを備え、弾性支持部材は、軸受を支持する支持部
と、該支持部からブラケット内枠まで延在する弾性脚部
を有し、オイル含浸部材は、弾性支持部材の弾性脚部側
において、当該弾性脚部を回避して軸受のスラストワッ
シャ側に突出する突出部を有することを特徴とする。
【0009】本発明によれば、軸受をブラケットに押圧
保持する弾性支持部材と、軸受周辺のブラケット内空間
に装填され、オイルを含浸可能なオイル含浸部材と軸受
のブラケット内枠側における回転軸に設けられたスラス
トワッシャを備え、弾性支持部材は、軸受を支持する支
持部と、該支持部からブラケット内枠まで延在する弾性
脚部を有し、オイル含浸部材は、弾性支持部材の弾性脚
部側において、当該弾性脚部を回避して軸受のスラスト
ワッシャ側に突出する突出部を有するので、例えば、軸
受から噴出し回転軸を伝わって回転するスラストワッシ
ャの遠心力で周囲に飛散するオイルをオイル含浸部材の
突出部に容易に吸着させることが可能となる。これによ
り、回転軸側から飛散したオイルが例えば従来のように
モールド樹脂に染み出してしまうのを防止することが可
能となると共に、回転軸側から飛散したオイルが軸受装
置より漏れてしまう不都合を確実に防止することができ
るようになるものである。
【0010】特に、突出部を弾性支持部材の弾性脚部を
避けて回転軸方向に突出させているので、弾性支持部材
での軸受の支持に支障が生じることがない。従って、ブ
ラケットの薄型化を図った状態で回転軸側から飛散する
オイルの漏れを確実に防止することができるようになる
ものである。
【0011】また、請求項2の発明の電動機の軸受装置
は、上記において、オイル含浸部材は、弾性支持部材の
弾性脚部側に設けられ、突出部が形成された第1の含浸
部材と、弾性脚部とは反対側に設けられた第2の含浸部
材とから成ることを特徴とする。
【0012】請求項2の発明によれば、上記に加えて、
オイル含浸部材は、弾性支持部材の弾性脚部側に設けら
れ、突出部が形成された第1の含浸部材と、弾性脚部と
は反対側に設けられた第2の含浸部材とから成るので、
突出部を有するオイル含浸部材を例えばフェルトなどで
容易に構成することができる。これにより、例えば従来
のオイル含浸部材に突出部を形成するだけで回転軸側か
ら飛散するオイルの漏れを確実に防止することができる
ようになる。従って、ブラケットを厚くすることなく確
実にオイル漏れを防止することができるようになるもの
である。
【0013】また、請求項3の発明の電動機の軸受装置
は、請求項1又は請求項2において、突出部は軸受のス
ラストワッシャ近傍まで到達することを特徴とする。
【0014】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2に加えて、突出部は軸受のスラストワッシャ近傍
まで到達するので、突出部を例えば軸受と内枠間の空間
に反らせることが可能となる。これにより、突出部を第
2の含浸部材側より離間する方向に反らせることができ
るので、回転軸側から飛散するオイルを捕らえる面積を
拡大させることが可能となる。従って、回転軸側から飛
散するオイルをより一層確実にオイル含浸部材に吸収さ
せることができるので、オイルの染み出し防止、或い
は、オイル漏れ防止効果を一層向上させることができる
ようになるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、図面に基づき本発明の実施
形態を詳述する。図1は本発明の電動機1の軸受装置1
4の縦断面図である。尚、各図において同一符号で示す
ものは同一のものとする。電動機1は、ステータ2とロ
ータ3と回転軸4を有している。該ステータ2は、内径
側に歯部を持った半ドーナツ状の電磁鋼板を各々複数枚
積層した固定子鉄心2Aにインシュレータ5を介して固
定子鉄心2Aの歯部(図示せず)毎にコイル6がトロイ
ダル状に巻装され、外側からプリミックスによりモール
ドされたモールドステータ7が形成されている。
【0016】固定子鉄心2Aとコイル6とで構成される
ステータ2は、ホール素子等の駆動回路用部品を装着し
た略ドーナツ状のプリント基板10が装着されている。
このプリント基板10の装着位置は、コイル6を巻装し
たステータ2の反リード側で前記コイル6に接触しない
位置となっている。そして、コイル6を装着した固定子
鉄心2Aは、電気絶縁性を有する合成樹脂で一体に成形
固化することによりステータ2を形成する。
【0017】また、モールドステータ7には軸方向の一
方にモールドステータ7と一体に軸受装置14Aが設け
られ、この軸受装置14Aの球心軸受19を介して回転
軸4と固着されたロータ3が支承されている。モールド
ステータ7の軸方向の他方には、本発明の軸受装置14
が設けられておりこの軸受装置14はモールドステータ
7に圧入固定(ネジ止めでも良い)され、軸受装置14
内部に嵌合された球心軸受19にて前記ロータ3を支承
している。尚、11はコイル6との電気的結合と位置決
めを兼用したターミナルでプリント基板10をステータ
2の所定位置に位置決しコイル6との電気的結合をす
る。また、30はプリント基板10を通じてコイル6に
給電を行なうリード線、31は開口を塞ぐ蓋部材であ
る。また、図1の軸受装置14Aは後述する軸受装置1
4と略同等に構成されると共に軸受装置14と対向して
設けられている。
【0018】一方、図2、図3に本発明の軸受装置14
を示している。図中16は鋼板製の外枠17と鋼板製の
内枠18とから成るブラケット、19は前記回転軸4が
挿通され所定量のオイルが含浸された軸受(球心軸
受)、20はオイルを含浸可能なフェルト製で構成され
たオイル含浸部材、23は球心軸受19をブラケット1
6(外枠17)に押圧保持する弾性支持部材である。
【0019】該ブラケット16を構成する内枠18周囲
には嵌合壁18Cが形成され、外枠17周囲には嵌合壁
18Cに嵌合可能な嵌合部17Aが形成されている。そ
して、内枠18周囲に形成した嵌合壁18Cに、外枠1
7周囲に形成した嵌合部17Aが嵌合し、嵌合部17A
を嵌合壁18Cに圧入固定する。このブラケット16
は、外枠17が内枠18の上側に位置して外枠17と内
枠18との間に空間を有した円盤状を呈している。尚、
17Cは挿通孔で、この挿通孔17Cに回転軸4が挿入
される。また、18Aは段付フランジで球心軸受19の
離間する方向に突出形成されると共に、段付フランジ1
8Aは後述するスラストワッシャ24の半径方向延長線
上より更に所定距離球心軸受19の離間する方向に位置
している。この段付フランジ18Aの回転軸4側にはス
ラストワッシャ24が挿通可能な透孔18Bが設けられ
ている。
【0020】前記球心軸受19は周囲が球面状に形成さ
れると共に、中心に回転軸4を支承する軸受孔19Aが
形成され、この軸受孔19Aに前記回転軸4が挿入され
支承される。そして、外枠17の略中心に位置して係合
部17Bが形成されており、この係合部17Bは球心軸
受19から離間する方向に内面を環状の半球面状に形成
され、係合部17Bは球心軸受19の周囲に係合可能な
形状を呈している。即ち、係合部17Bは球心軸受19
が係合された状態で球心軸受19の中心を支点に回動自
在の半球面状を呈している。
【0021】また、オイル含浸部材20は、第1の含浸
部材21と第2の含浸部材22とから構成されている。
第2の含浸部材22はドーナツ形状を呈しており、外枠
17内に挿入された状態で、外縁は外枠17の嵌合部1
7Aに当接し、内縁(回転軸4側)が球心軸受19に当
接する。また、第1の含浸部材21もドーナツ形状を呈
しており、第1の含浸部材21に載置され後述する如き
外枠17と内枠18とが嵌合された状態で、外縁は外枠
17の嵌合部17Aに当接し、内縁(回転軸4側)は弾
性支持部材23の外縁に近接した状態となる。この場
合、第1の含浸部材21と第2の含浸部材22は略同等
の厚さを呈しており、両含浸部材21、22がそれぞれ
ブラケット16内に挿入された状態で両含浸部材21、
22は内枠18面及び外枠17面に僅か接触する厚さと
されている。
【0022】他方、弾性支持部材23は、球心軸受19
をブラケット16(外枠17の係合部17B)に押圧保
持するもので、所定の厚さのバネ鋼板製の板バネにて構
成されている。この弾性部材23の略中央部には球心軸
受19に当接する支持部23Aが形成されると共に、複
数の弾性脚部23C・・・が形成されている。該支持部
23Aは、球心軸受19から離間する方向に内面を環状
の半球面状に形成されて、球心軸受19の周面に係合可
能な形状に形成されている。即ち、支持部23Aは、球
心軸受19が係合された状態で球心軸受19の中心を支
点に回動自在の形状に形成されている。
【0023】また、支持部23Aの外側に弾性支持部材
23の半径方向外側に延在する平面部23Bが形成さ
れ、この平面部23Bから弾性支持部材23の円周方向
に延在しながら半径方向に直交して離間する方向に傾斜
する弾性脚部23Cが形成されている。この弾性脚部2
3Cは、弾性支持部材23の円周方向に3箇所等間隔で
設けられると共に、各弾性脚部23C・・・の先端が内
枠18内面に当接することにより、球心軸受19は所定
の弾性圧力で外枠17の係合部17Bに押圧される。
尚、各弾性脚部23C・・・の先端近傍は外枠17側に
折れ曲げられている。これによって各弾性脚部23C・
・・の先端が内枠18内面に引っかかってしまうのを防
止している。
【0024】そして、外枠17と、第2の含浸部材22
と、球心軸受19と、弾性支持部材23(弾性脚部23
Cを球心軸受19の離間する方向に位置させる)と、第
1の含浸部材21と、内枠18とが順に配置(図4)さ
れて、外枠17の嵌合部17Aが内枠18の嵌合壁18
Cに嵌合される。この場合、外枠17の嵌合部17Aが
内枠18の嵌合壁18Cに嵌合され、外枠17の係合部
17Bと弾性支持部材23の支持部23Aとに球心軸受
19が支承された状態で、球心軸受19は回動自在に保
持される。
【0025】前記第1の含浸部材21は、含浸部21A
と突出部21Bとから構成されており、突出部21Bは
含浸部21Aから回転軸4方向に延在している(図5、
図6)。含浸部21Aは、弾性支持部材23(特に弾性
脚部23C)に接触しない位置から内枠18の嵌合壁1
8C間に形成されると共に、突出部21Bは第1の含浸
部材21の内縁から球心軸受19近傍まで延在してい
る。そして、突出部21Bは含浸部材21の円周方向に
3箇所等間隔で設けられると共に、弾性支持部材23の
弾性脚部23C間に容易に挿入可能な幅にて形成されて
いる。即ち、第1の含浸部材21が内枠18内に挿入さ
れた状態で、各突出部21B・・・は弾性脚部23C間
をそれぞれ回転軸4側に延在している。尚、各突出部2
1B・・・の先端は球心軸受19近傍まで延在してい
る。
【0026】そして、外枠17内に第2の含浸部材22
が挿入されて、第2の含浸部材22に所定量のオイルが
注油された後、球心軸受19と弾性支持部材23(弾性
脚部23Cを球心軸受19の離間する方向に位置させ
る)と第1の含浸部材21と内枠18とが順に配置され
て、外枠17の嵌合部17Aが内枠18の嵌合壁18C
に嵌合される。この場合、第1の含浸部材21の各突出
部21B・・・を弾性支持部材23の平面部23B(弾
性支持部材23の各弾性脚部23C・・・間)に位置さ
せる。そして、嵌合部17Aが嵌合壁18Cに圧入固定
されて軸受装置14を完成させる。この場合、内枠18
の段付フランジ18Aは、スラストワッシャ24の半径
方向延長線上より更に所定距離球心軸受19の離間する
方向に突出しており、第1の含浸部材21の外周方向は
外枠17と内枠18に軽く押される。各突出部21B・
・・は第2の含浸部材22側からやはり軽く押され、段
付フランジ18A部は空間になっているため各突出部2
1B・・・はその空間内に広がる。その結果各突出部2
1B・・・はスラストワッシャ24近傍に近づくことに
なる。
【0027】そして、回転軸4にオイル切り用のスラス
トワッシャ24が圧入固定された状態で、回転軸4が透
孔18B側から球心軸受19の軸受孔19A内を介して
挿通孔17Cに挿通され支承される。この場合、球心軸
受19は外枠17の係合部17Bと弾性支持部材23の
弾性脚部23Cとによって回動自在に支承されているの
で、回転軸4の中心と球心軸受19の軸受孔19Aの中
心は自動的に調心される。尚、スラストワッシャ24
は、合成樹脂製の材質で外径は各突出部21B・・・に
接触しない程度の寸法に形成されると共に透孔18Bに
挿通可能な大きさに形成されるている。また、スラスト
ワッシャ24は回転軸4に圧入固定されて回転軸4と一
体に回転する。
【0028】このように、第1の含浸部材21には弾性
支持部材23に形成した複数の弾性脚部23C・・・側
に、各弾性脚部23C・・・を回避してスラストワッシ
ャ24側に突出する突出部21Bを設けているので、回
転軸4側から飛散するオイル(この場合、球心軸受19
から噴出したオイルが回転軸4を伝わってスラストワッ
シャ24に到達すると回転するスラストワッシャ24の
遠心力で周囲に飛散する。即ち、回転軸4側からオイル
が飛散する)を第1の含浸部材21の突出部21Bで吸
収することが可能となる。これにより、スラストワッシ
ャ24の遠心力で飛散したオイルが軸受装置14から漏
れてしまうのを確実に防止することができる。
【0029】特に、各突出部21B・・・は弾性支持部
材23の各弾性脚部23C・・・を避けて回転軸4方向
に延在させているので、弾性支持部材23での球心軸受
19の支承に支障が生じることがない。これにより、ブ
ラケット16の薄型化を図った状態で回転するスラスト
ワッシャ24の遠心力で飛散するオイルが漏れてしまう
のを確実に防止することができるようになる。
【0030】また、複数の突出部21Bを有する第1の
含浸部材21をフェルトなどのオイルを含浸できる部材
で構成しているので、従来のオイル含浸部材に突出部2
1Bを形成するだけで回転するスラストワッシャ24の
遠心力で飛散するオイル漏れを確実に防止することがで
きる。
【0031】次に、図7には本発明の他の実施例の電動
機1の軸受装置14を示している。この場合、第1の含
浸部材21が内枠18内に挿入された状態で、各突出部
21B・・・は弾性脚部23C間をそれぞれ回転軸4側
に延在すると共に、各突出部21B・・・の先端を球心
軸受19に到達する位置まで延在させている。他は前述
同様に構成している。
【0032】この場合、内枠18の段付フランジ18A
は、スラストワッシャ24の半径方向延長線上より更に
所定距離球心軸受19の離間する方向に突出しており、
第1の含浸部材21の各突出部21B・・・は、球心軸
受19に接触して段付フランジ18A側に確実に反らせ
ることができる。これによ、各突出部21B・・・の先
端はスラストワッシャ24の半径方向延長線上若しくは
スラストワッシャ24の半径方向延長線上より球心軸受
19の離間する方向に位置することとなる。従って、第
1の含浸部材21の突出部21Bで回転するスラストワ
ッシャ24の遠心力で飛散するオイルをより一層確実に
吸収させることが可能となる。
【0033】次に、図8には本発明の他の実施例の電動
機1の軸受装置14を示している。この場合、オイル含
浸部材20(第1の含浸部材21と第2の含浸部材2
2)はパーマウイック社製のパーマウイック(商品名)
にて構成されている。このオイル含浸部材20は、予
め、セルロース繊維にオイルを含浸させてあり、専用の
パーマジェクタ−により射出することができる。即ち、
外枠17内にオイル含浸部材20を設ける場合、外枠1
7に球心軸受19をセットしたものを第1の含浸部材2
1と第2の含浸部材22相当の形状の金型にセットし、
パーマジェクタ−によりパーマウイックを射出し金型内
に封入する。その上に弾性支持部材23をセットし内枠
18を圧入する。そして、ブラケット16内に第1の含
浸部材21(この場合突出部21Bを設けない)と第2
の含浸部材22とを挿入した形状の金型を用意し、その
金型内に予めオイルが含浸されたオイル含浸部材20を
注入してオイル含浸部材20を成形し、所定量のオイル
を注入する。他は前述同様に構成されている。
【0034】そして、成形したオイル含浸部材20は、
外枠17の係合部17Bに球心軸受19、オイル含浸部
材20を設置し、後は前述同様弾性支持部材23、第1
の含浸部材21(この場合、前述の第1の含浸部材21
より薄い形状で突出部21Bを有している)、内枠18
とを順に配置して、外枠17の嵌合部17Aを内枠18
の嵌合壁18Cに嵌合すると共に、嵌合部17Aを嵌合
壁18Cに圧入固定して軸受装置14を完成させる。
尚、オイル含浸部材20は予め成形せずに、外枠17の
係合部17Bに球心軸受19を設置した状態でオイル含
浸部材20の形状の金型を用意し、その金型内にオイル
含浸部材20を充填するようにしても良い。
【0035】この場合も、内枠18の段付フランジ18
Aはスラストワッシャ24の半径方向延長線上より更に
所定距離球心軸受19の離間する方向に突出しており、
第1の含浸部材21の各突出部21B・・・はスラスト
ワッシャ24方向に反って、スラストワッシャ24の半
径方向延長線上に位置することとなる。これにより、回
転するスラストワッシャ24の遠心力で飛散するオイル
を第1の含浸部材21の突出部21Bにてより確実に吸
収させることが可能となる。
【0036】このように、弾性支持部材23の各弾性脚
部23C・・・を回避して球心軸受19側に突出する突
出部21Bを第1の含浸部材21に設けているので、回
転するスラストワッシャ24の遠心力で飛散するオイル
を突出部21Bで容易に捕らえ吸収することが可能とな
る。また、突出部21Bを弾性支持部材23の各弾性脚
部23C・・・を避けて回転軸4方向に突出させている
ので、弾性支持部材23での球心軸受19の支持に支障
が生じることがない。
【0037】また、オイル含浸部材20は、突出部21
Bが形成された第1の含浸部材21と、弾性支持部材2
3の各弾性脚部23C・・・と反対側に設けられた第2
の含浸部材22とから成るので、突出部21Bを有する
第1の含浸部材21を例えばフェルトなどで容易に構成
することができる。これにより、従来のオイル含浸部材
に突出部21Bを形成するだけで回転軸4側(回転する
スラストワッシャ24)から飛散するオイルの漏れを確
実に防止することができるようになる。
【0038】また、各突出部21B・・・を球心軸受1
9まで延在させているので、各突出部21B・・・は球
心軸受19に接触して段付フランジ18A側に反らせる
ことが可能となる。これにより、各突出部21Bをスラ
ストワッシャ24の半径方向延長線上、若しくは、スラ
ストワッシャ24の半径方向延長線上より球心軸受19
の離間する方向に反らせることができる。従って、回転
するスラストワッシャ24の遠心力で飛散するオイルを
第1の含浸部材21の突出部21Bでより一層確実に吸
収させることができるので、オイル漏れ防止効果を一層
向上させることができるようになる。
【0039】尚、実施例では軸受装置14Aを軸受装置
14と同様に構成したが、軸受装置14Aはこれに限ら
ず、軸受装置14Aに設けられた第1の含浸部材21
は、重力方向でスラストワッシャ24が上方に位置する
ので第1の含浸部材21に突出部21Bを形成していな
いものを用いても差し支えない。
【0040】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、軸受
をブラケットに押圧保持する弾性支持部材と、軸受周辺
のブラケット内空間に装填され、オイルを含浸可能なオ
イル含浸部材と軸受のブラケット内枠側における回転軸
に設けられたスラストワッシャを備え、弾性支持部材
は、軸受を支持する支持部と、該支持部からブラケット
内枠まで延在する弾性脚部を有し、オイル含浸部材は、
弾性支持部材の弾性脚部側において、当該弾性脚部を回
避して軸受のスラストワッシャ側に突出する突出部を有
するので、例えば、軸受から噴出し回転軸を伝わって回
転するスラストワッシャの遠心力で周囲に飛散するオイ
ルをオイル含浸部材の突出部に容易に吸着させることが
可能となる。これにより、回転軸側から飛散したオイル
が例えば従来のようにモールド樹脂に染み出してしまう
のを防止することが可能となると共に、回転軸側から飛
散したオイルが軸受装置より漏れてしまう不都合を確実
に防止することができるようになるものである。
【0041】特に、突出部を弾性支持部材の弾性脚部を
避けて回転軸方向に突出させているので、弾性支持部材
での軸受の支持に支障が生じることがない。従って、ブ
ラケットの薄型化を図った状態で回転軸側から飛散する
オイルの漏れを確実に防止することができるようになる
ものである。
【0042】請求項2の発明によれば、上記に加えて、
オイル含浸部材は、弾性支持部材の弾性脚部側に設けら
れ、突出部が形成された第1の含浸部材と、弾性脚部と
は反対側に設けられた第2の含浸部材とから成るので、
突出部を有するオイル含浸部材を例えばフェルトなどで
容易に構成することができる。これにより、例えば従来
のオイル含浸部材に突出部を形成するだけで回転軸側か
ら飛散するオイルの漏れを確実に防止することができる
ようになる。従って、ブラケットを厚くすることなく確
実にオイル漏れを防止することができるようになるもの
である。
【0043】請求項3の発明によれば、請求項1又は請
求項2に加えて、突出部は軸受のスラストワッシャ近傍
まで到達するので、突出部を例えば軸受と内枠間の空間
に反らせることが可能となる。これにより、突出部を第
2の含浸部材側より離間する方向に反らせることができ
るので、回転軸側から飛散するオイルを捕らえる面積を
拡大させることが可能となる。従って、回転軸側から飛
散するオイルをより一層確実にオイル含浸部材に吸収さ
せることができるので、オイルの染み出し防止、或い
は、オイル漏れ防止効果を一層向上させることができる
ようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電動機の軸受装置の一部縦断側面図で
ある。
【図2】本発明の電動機の軸受装置の縦断側面図であ
る。
【図3】本発明の電動機の軸受装置の組立分解斜視図で
ある。
【図4】同図3の電動機の軸受装置の一部を組み立てた
組立分解斜視図である。
【図5】第1の含浸部材の平面図である。
【図6】同図5の第1の含浸部材の正面図である。
【図7】もう一つの軸受装置の縦断側面図である。
【図8】もう一つの軸受装置の縦断側面図である。
【図9】従来の軸受装置の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 電動機 2 ステータ 3 ロータ 4 回転軸 7 モールドステータ 14 軸受装置 16 ブラケット 17 外枠 17A 嵌合部 17B 係合部 18 内枠 18A 段付フランジ 18B 透孔 18C 嵌合壁 19 球心軸受 20 オイル含浸部材 21 第1の含浸部材 21A 含浸部 21B 突出部 22 第2の含浸部材 23 弾性支持部材 23A 支持部 23C 弾性脚部 24 スラストワッシャ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 7/08 H02K 7/08 B Fターム(参考) 3J011 AA03 AA07 AA12 BA09 BA10 JA02 KA02 KA03 LA01 LA04 MA21 3J012 AB13 CB03 DB07 DB13 FB01 GB10 5H605 AA03 BB05 BB14 CC04 EB05 EB07 EB22 EB28 GG18 5H607 AA06 BB01 BB14 BB25 DD08 GG05 GG09 GG26 JJ01

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オイル含浸自動調芯型の軸受をブラケッ
    ト内に設け、該軸受により電動機の回転軸を回転自在に
    支承して成る電動機の軸受装置において、 前記軸受を前記ブラケットに押圧保持する弾性支持部材
    と、 前記軸受周辺の前記ブラケット内空間に装填され、オイ
    ルを含浸可能なオイル含浸部材と前記軸受のブラケット
    内枠側における前記回転軸に設けられたスラストワッシ
    ャを備え、 前記弾性支持部材は、前記軸受を支持する支持部と、該
    支持部から前記ブラケット内枠まで延在する弾性脚部を
    有し、 前記オイル含浸部材は、前記弾性支持部材の弾性脚部側
    において、当該弾性脚部を回避して前記軸受のスラスト
    ワッシャ側に突出する突出部を有することを特徴とする
    電動機の軸受装置。
  2. 【請求項2】 前記オイル含浸部材は、前記弾性支持部
    材の弾性脚部側に設けられ、前記突出部が形成された第
    1の含浸部材と、前記弾性脚部とは反対側に設けられた
    第2の含浸部材とから成ることを特徴とする請求項1の
    電動機の軸受装置。
  3. 【請求項3】 前記突出部は前記軸受の前記スラストワ
    ッシャ近傍まで到達することを特徴とする請求項1又は
    請求項2の電動機の軸受装置。
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KR101554737B1 (ko) 2008-09-09 2015-09-21 엘지전자 주식회사 스테이터 어셈블리
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