JP2003339058A - 画質補正回路 - Google Patents

画質補正回路

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JP2003339058A
JP2003339058A JP2003107017A JP2003107017A JP2003339058A JP 2003339058 A JP2003339058 A JP 2003339058A JP 2003107017 A JP2003107017 A JP 2003107017A JP 2003107017 A JP2003107017 A JP 2003107017A JP 2003339058 A JP2003339058 A JP 2003339058A
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Masaaki Hanai
晶章 花井
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Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 各色に含まれる輝度信号の割合を考慮に入れ
た色濃度検出信号を検出することにより、各色によって
補正過剰または補正不足が生じず、適正な補正画像が得
られる画質補正回路を提供する。 【構成】 色の濃さを検出する色濃度検出部1は、2種
類の色信号I,Q夫々を全波整流する全波整流回路10,
12と、整流後の両信号を加算する加算器13と、輝度信号
Yを反転する反転回路11と、加算器13の出力信号及び反
転回路11の出力信号を乗算する乗算器9とを有する。乗
算器9の出力は低域通過フィルタ8を介して色濃度検出
信号26として可変利得増幅器5に入力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テレビジョン受像
機,ビデオカメラ等の映像機器の画質を補正する画質補
正回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】NTSC方式,PAL 方式,SECAM 方式のテレ
ビジョン信号伝送システムにおいては、広帯域の3原色
信号R,G,Bを受信側の特性を補償するためのガンマ
補正を行った後に、輝度信号Yと色差信号R−Y及びB
−Y、又は色信号I及びQを合成し、色差信号あるいは
色信号については 0.5〜1.5MHz程度に帯域を制限して伝
送している。
【0003】ところで、送信側におけるガンマ補正及び
色差信号の帯域制限によって伝送信号に非線形性をもた
らし、本来ならば高域成分は輝度信号のみにより、完全
に再現されるべきところ、高彩度画像においては、十分
に高域成分が再現されない。即ち、画像の高彩度部分に
おいて、輝度信号の高域成分のレベルが低下して本来の
ディテール(微細な部分)が十分に表示されない。また
高彩度画像の高域成分においては黒レベルの浮き及び彩
度の低下が生じることも知られている。
【0004】このような画質の劣化を防ぐべき画質補正
回路が提案されている(例えば特許文献1参照)。図44
はその画質補正回路のブロック図である。輝度信号Yは
高域通過フィルタ63及び遅延回路65へ入力される。高域
通過フィルタ63を通過した輝度信号の高域成分は可変利
得増幅器64へ入力され、その出力信号は加算器66へ入力
される。加算器66には遅延回路65で遅延させた輝度信号
Yが入力される。加算器66は可変利得増幅器64からの輝
度信号の高域成分と遅延回路65からの輝度信号Yとを加
算して補正後の輝度信号Y′を出力する。
【0005】一方、色差信号R−Yは全波整流回路10へ
入力され、全波整流された色差信号R−Yは加算器13へ
入力される。色差信号B−Yは全波整流回路12へ入力さ
れ、全波整流された色差信号B−Yは加算器13へ入力さ
れ、加算器13により色差信号R−Yと色差信号B−Yと
を加算して得られた色の濃さを検出した色濃度検出信号
は可変利得増幅器64の制御端子へ与えられる。
【0006】次にこの画質補正回路の動作を説明する。
輝度信号Yが高域通過フィルタ63に入力されて、輝度信
号Yの高域成分が抽出され、可変利得増幅器64へ入力さ
れる。可変利得増幅器64は、色の濃さを検出した加算器
13からの色濃度検出信号により利得が制御される。つま
り、色が濃い部分では色濃度検出信号の振幅が大きくな
って、輝度信号の高域成分を増幅する利得が増大し、反
対に色が薄い部分では色濃度検出信号の振幅が小さくな
って、高域成分を増幅する利得が減少する。
【0007】遅延回路65は、可変利得増幅器64から出力
される輝度信号の高域成分である画質補正信号と、補正
すべき輝度信号Yとの位相を一致させるために輝度信号
Yを遅延させて加算器66へ入力する。加算器66は、遅延
回路65からの輝度信号と、可変利得増幅器64からの画質
補正信号とを加算して、補正された輝度信号Y′を出力
する。したがって、輝度信号Y′は色が濃い部分で輝度
信号の高域成分の利得が増大するように補正された輝度
信号となる。
【0008】色差信号R−Yは全波整流回路10において
全波整流されるが、その出力の振幅は色差信号R−Yベ
クトルを考えた場合、R−Yベクトルの長さを表わす。
色差信号B−Yは全波整流回路12で全波整流されるが、
その出力の振幅は色差信号B−Yベクトルの長さを表わ
す。また、加算器13では、全波整流回路10からの全波整
流された色差信号R−Yと全波整流回路12からの全波整
流された色差信号B−Yとが加算され、その出力信号は
色差信号R−Yベクトルと色差信号B−Yベクトルとの
合成ベクトルの長さに等しくならないが、簡略的に色の
濃さに相当する信号と見なすことができ、色差信号は、
色が濃い場合は振幅が大きくなり、色が薄い場合は振幅
が小さくなる。そして、加算器13から出力される色の濃
さを検出した色濃度検出信号により可変利得増幅器64の
利得が制御されることになる。
【0009】
【特許文献1】特開昭64−32588号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】前述したように従来の
画質補正回路は、輝度信号の高域成分の補正量を大きく
した場合、色が濃い部分で輝度信号の高域成分の振幅は
大きくなるが、輝度信号の高域成分の正側成分が大きい
部分では色信号が増加しないのに、輝度信号のみ振幅が
大きくなるため、色の剥げが起こり画質が劣化する。つ
まり高彩度画像の高域部における彩度の低下が更に増長
される。特にオーバーシュート及びプリシュートがつく
部分でその傾向は著しい。また色が濃い部分では輝度信
号のノイズ成分まで増幅されるためにS/N比が悪くな
るという問題がある。
【0011】つまり、高彩度部における補正量を大きく
するほど、高彩度画像の高域部におけるディテール及び
黒浮きは改善されるが、彩度の低下及びS/N比の劣化
が大きくなるという欠点があり、補正量をあまり大きく
できないために画質改善効果が実感的にはあまり期待で
きなかった。
【0012】また、従来の画質補正回路における色濃度
検出信号では、各色に対する補正量の配分が適正でな
い。前述したとおり、NTSC方式, PAL 方式, SECAM 方式
のテレビジョン信号方式においては、画像信号の高域成
分の伝送は、輝度信号のみでまかなっており、各色に含
まれる輝度信号の振幅比が異なるので、高域成分が低下
する度合いも異なる。つまり、輝度信号が多く含まれる
色の部分は高域成分の減衰量は少なく、輝度信号が少な
い色の部分は高域成分の減衰量は大きい。具体的に見る
と、B信号が100 %となる青一色の画像において、輝度
信号の振幅は、Y=0.30R+0.59G+0.11Bの式に基づ
いてR=G=0,B=1とおくとY=0.11となり、カラ
ーバーにおける各色の中では一番少ない。この場合、受
像管のガンマ特性を2.0 とすると、高域成分の利得は送
像側の伝送前と比べて11%になってしまうことがわかっ
ており、輝度信号の振幅比まで高域成分の利得は低下す
ることになる。カラーバーにおける各色に高域成分がも
し含まれていたならば、各色において高域成分は下記第
1表の比率まで低下することが計算によって求められ
る。
【0013】
【表1】
【0014】第1表の値は各色に含まれる輝度信号の振
幅比に一致しており、これらについて高域成分を補正す
ることを考えると、例えば上記の青色の例では輝度信号
の振幅比11%に対して、高域成分はその逆比である1/
0.11倍に補正しなければならない。従来例では、各色に
含まれる輝度信号の振幅比が考慮されておらず、これを
考慮する場合には、従来例で求めた色濃度信号を輝度信
号によって除算すべきである。
【0015】また、従来提案された他の例として、輝度
信号による除算まで含んだ例もあるが、この欠点として
は、電気回路において除算回路を構成するためには回路
形式が複雑となることがあげられる。
【0016】また、1つの問題点として、色の境界部に
おける不自然な補正効果があげられる。図45は、画面の
左から灰色,赤色,白色,赤色,黒色が隣接したパター
ンについて、輝度信号の色差信号を合成した場合と、輝
度信号について高域強調した場合とについて原色信号が
どうなるかを示している。170 実線は輝度信号、点線は
高域補正された輪郭、171, 175は黒レベル、172 はR−
Yの色差信号、173 は無色レベル、174 実線は輝度信号
170 と色差信号R−Y172 とを合成して生成したRの原
色信号、点線は輝度信号170 が高域補正された場合であ
り、各色の境界部分の波形には左からA, B, C, Dの
順に記号を付している。図45によると、Dの場合のみ、
高域補正によって画質補正の効果があるが、A, B, C
ではいずれも輝度信号の高域補正によって不自然な輪郭
となっている。A, B, Cは輝度信号170 と色差信号17
2 との傾斜が逆になる場合で、Aにおいては、高域補正
によって、原色信号の立ち上がりに不自然な段差がつ
き、B, Cでは本来逆像側においてはなかったはずの境
界部の輪郭が、輝度信号と色差信号とが別々に送られ、
両者の帯域が異なることによって発生したものだが、輝
度信号の高域補正によってより強調されてしまう。よっ
てB, Cのパターンでは過補正となり易く、強い輪郭が
ついてしまう。
【0017】また、他の問題点として、アパーチャ補正
回路のように無色の部分から濃色の部分までを均等に高
域補正する回路と共存させる場合に、色が薄い部分で補
正が強過ぎてしまうということがあげられる。例えば人
の肌のディテール感が強調され過ぎてかえって印象が悪
くなる場合がある。また、色が薄い部分でS/N比の悪
化が見られる。
【0018】また、更に他の問題点として、アパーチャ
補正が別回路であるので、さらにアパーチャ補正回路を
追加すると画質改善に必要な回路規模が大きくなってし
まう点がある。
【0019】本発明はかかる問題に鑑みてなされたもの
であり、輝度信号の高域成分の補正量を多くしても、輝
度信号の正側の高域成分による色の剥げ(彩度の低下)
とS/N比の劣化とを抑制できる画質補正回路を提供す
ることを目的とする。
【0020】本発明の他の目的は、色が濃い部分のディ
テール及び高域部の黒浮き等の画質を補正して、飛躍的
に画質を改善できる画質補正回路を提供することにあ
る。
【0021】本発明の更に他の目的は、各色に含まれる
輝度信号の割合を考慮に入れた色濃度検出信号を検出す
ることにより、各色によって補正過剰または補正不足が
生ぜず、適正な補正画像を得ることができる画質補正回
路を提供することにある。
【0022】本発明の更に他の目的は、無色部と有色部
との境界,または、異なる色同士の境界において不必要
に輪郭が強調されたり、かえって画質が劣化する傾向を
改善できる画質補正回路を提供することにある。
【0023】本発明の更に他の目的は、色濃度が低い画
像の補正効果を意識的に落とすことによって、S/N比
をさらに良くして、さらには人間の肌のざらつきが増加
して印象が悪くなることを防げる画質補正回路を提供す
ることにある。
【0024】本発明の更に他の目的は、色無部にある程
度の画質改善を行うことによって、アパーチャ補正と共
用できる画質補正回路を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明に係る画質補正回
路は、色の濃さを検出する色濃度検出手段と、輝度信号
の高域成分を抽出する高域成分抽出手段と、抽出した輝
度信号の高域成分を、検出した色の濃さが濃い場合は利
得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるように増幅す
る可変利得増幅器と、可変利得増幅器の出力の振幅を所
定値でスライスしてカットするスライス回路とを備え
る。なお、この可変利得増幅器とスライス回路とは順序
を変えても良い。
【0026】抽出した輝度信号の高域成分を可変利得増
幅器に入力し、可変利得増幅器の利得を、検出した色の
濃さが濃い場合には大きく、薄い場合に小さくなるよう
に制御すると、増幅された輝度信号の高域成分の振幅は
色の濃さが濃い程大きくなる。増幅された輝度信号の高
域成分をスライス回路に入力すると、輝度信号の高域成
分の正側成分及びノイズ等の微小振幅成分がカットされ
る。カット後の輝度信号の高域成分の負側成分と補正す
べき輝度信号とを合成して輝度信号を補正する。これに
より、色が濃い部分では色が更に濃くなる方向だけに輝
度信号が補正されるので色の境界部における色剥げが生
じない。また微小振幅成分が消滅してS/N比が向上す
る。また高域成分の負側成分による補正のため、黒浮き
及びディテールはいうまでもなく改善される。
【0027】本発明に係る他の画質補正回路は、各色に
含まれる輝度信号の振幅比を考慮に入れた色濃度検出信
号を得るために、色濃度検出手段として、反転した輝度
信号を乗ずる乗算器と低域通過フィルタとを備えた構成
(第1構成)、または、高域成分の低下が大きい色ベク
トルに対して最大値を検出する最大値検出回路を備えた
構成(第2構成)、または、輝度信号を2値化する2値
化回路を備えた構成(第3構成)を採用する。
【0028】各色に含まれる輝度信号の振幅比を考慮に
入れて色濃度を検出できるように、つまり画質補正に適
正な色濃度検出信号が得られるように、色濃度検出手段
が、上述の第1構成,第2構成または第3構成を採用す
る。
【0029】第1構成では、反転した輝度信号を色の濃
さに相当する信号に乗ずることにより、輝度成分が多い
色は色濃度検出信号が相対的に低く補正され、輝度成分
が少ない色は色濃度検出信号が相対的に高く補正され、
適正に画質補正を制御するための色濃度検出信号が得ら
れる。また、第2構成では、高域成分の低下の割合が大
きい、いくつかのベクトルにつき、そのベクトル方向の
色のときに最大値となる信号を合成し、それらのさらに
最大値を検出することにより、適正な画質補正制御を行
うための色濃度検出信号が得られる。また、第3構成で
は、輝度が高い画像部分は低電圧に、輝度が低い画像部
分は高電圧になるように、輝度信号を2値化し、輝度信
号の振幅比を考慮する前の色の濃さに相当する信号に2
値化輝度信号を乗ずることにより、輝度成分が多く、比
較的明るい色については色濃度検出信号が相対的に低く
補正され、輝度成分が少なく、比較的暗い色については
色濃度検出信号が相対的に高く補正され、適正に画質補
正を制御するための色濃度検出信号が得られる。
【0030】本発明に係る更に他の画質補正回路は、色
の境界部分において色濃度検出信号の振幅を落とす境界
部低減回路を備える。
【0031】無色部と有色部との境界または異なる色同
士の境界において、補正効果を弱めるために、色濃度検
出手段で検出された色濃度検出信号は境界部低減回路に
おいて、エッジ検出された上、エッジ周辺部において振
幅が低減される。よって、これを新たな色濃度検出信号
として、画質補正を行うことにより、色濃度検出手段で
検出された色濃度検出信号のエッジ部分、つまりは色の
境界部分においては画質補正の効果が低減されることに
より、不自然な輪郭を改善できる。
【0032】本発明に係る更に他の画質補正回路は、色
濃度が低い画像の補正効果を抑えるために、色濃度検出
信号の小振幅部分を除去する小振幅除去回路を備える。
【0033】色濃度検出信号の小振幅部分では、そのリ
ファレンス電圧を色無し電圧レベルよりも高く移動さ
せ、リファレンス電圧より下になった信号を除去して、
リファレンス電圧レベルを最低値とする変換を行うこと
により、小振幅部分が除去され、S/N比が悪い画像に
おいても、全体的な印象としてS/N比をさほど悪くせ
ずにすむ上、人間の肌においてしわ,しみ等が強調され
ずに印象の悪化を防げる。
【0034】本発明に係る更に他の画質補正回路は、無
色部においてもある程度高域補正効果が得られるよう
に、色濃度検出信号に直流分を付加するオフセット付加
手段を備える。
【0035】色濃度検出信号に直流オフセットを意識的
に付加することにより、無色部においてもある程度高域
補正効果が得られ、アパーチャ補正回路の効果を兼ね備
えることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明をその実施の形態を
示す図面により詳述する。
【0037】(第1実施の形態)図1は本発明に係る画
質補正回路の一実施例(第1実施の形態)の構成を示す
ブロック図である。輝度信号Yは低域周波数通過フィル
タ (以下低域通過フィルタという)2を介して減算器4
の負端子−へ入力される。また輝度信号Yは、遅延回路
3を介して減算器4及び加算器7へ入力される。減算器
4の出力信号は可変利得増幅器5へ入力され、その出力
信号はスライス回路6へ入力される。スライス回路6の
出力信号は加算器7に入力される。
【0038】加算器7から補正後の輝度信号Y′が出力
される。一方、色信号Iは全波整流回路10を介して加算
器13へ入力され、色信号Qは全波整流回路12を介して加
算器13へ入力される。加算器13の出力信号は可変利得増
幅器5の制御端子へ与えられる。なお、色信号I及び色
信号Qは可変利得増幅器5において、減算器4からの出
力信号と位相が一致するように所定の時間を遅延して入
力されるようになっている。減算器4、可変利得増幅器
5、スライス回路6及び加算器7により、補正後の輝度
信号Y′を生成する画質補正信号生成部14を構成してい
る。
【0039】次に、このように構成した画質補正回路の
動作を説明する。輝度信号Yが低域通過フィルタ2及び
遅延回路3へ入力されると、低域通過フィルタ2が有す
る所定の高域遮断特性により、輝度信号の低域成分16の
みが通過する。また遅延回路3からは、低域通過フィル
タ2を通過した輝度信号の低域成分と位相が一致するよ
うに遅延させた輝度信号15が出力される。それにより減
算器4は遅延回路3から入力された高域成分を含んでい
る輝度信号15から、低域通過フィルタ2から出力された
輝度信号の低域成分16を減算し、輝度信号の高域成分の
みを出力する。また可変利得増幅器5は、後述する動作
により加算器13から出力された色濃度検出信号26の振幅
に応じて、輝度信号の高域成分を増幅する。具体的には
色が濃い部分では利得を大きくするように、色が薄い部
分では利得を小さくするように制御して増幅する。
【0040】このように、可変利得増幅器5において色
の濃さと、利得を相関させた輝度信号の高域成分は、ス
ライス回路6に入力されて、スライス回路6で所定値以
上の輝度信号の高域成分がカットされ、それにより高域
成分の正側成分及びノイズ等の微小振幅成分を除去した
画質補正信号が得られる。スライス回路6から出力され
る画質補正信号は加算器7で、遅延回路3で遅延させた
高域成分を含んでいる輝度信号、即ち補正すべき輝度信
号と加算されて補正された輝度信号Y′が加算器7から
出力されることになる。
【0041】一方、色信号Iは全波整流回路10で全波整
流されて加算器13へ入力され、色信号Qは全波整流回路
12で全波整流されて加算器13へ入力される。そして加算
器13により、全波整流された色信号Iと、全波整流され
た色信号Qとが加算されて、加算器13から色の濃さに相
当する色濃度検出信号26が出力される。この色濃度検出
信号は、色が濃くなるとその振幅が大きく、色が薄くな
ると振幅が小さくなり、その色濃度検出信号によって、
可変利得増幅器5の利得が制御され、色が濃い場合は、
可変利得増幅器5が出力する輝度信号の高域成分の振幅
が大きく、色が薄い場合は、輝度信号の高域成分の振幅
が小さくなる。なお、色信号Iの代わりに色差信号R−
Yを、また色信号Qの代わりに色差信号B−Yを用いる
ことができる。
【0042】図2は画質補正信号生成部14の構成の一例
を示す回路図である。電源Vは、抵抗33、トランジスタ
32、トランジスタ23、トランジスタ17及び定電流源19の
直列回路を介して接地されており、また抵抗29、トラン
ジスタ28、トランジスタ24、トランジスタ18及び定電流
源20の直列回路を介して接地されている。トランジスタ
32のベースとコレクタとが共通接続され、トランジスタ
28のベースとコレクタとが共通接続されている。トラン
ジスタ23のコレクタはトランジスタ25のコレクタと接続
され、トランジスタ25のエミッタはトランジスタ24のエ
ミッタと共通接続されている。トランジスタ24のコレク
タはトランジスタ22のコレクタと共通接続され、トラン
ジスタ22のエミッタはトランジスタ23のエミッタと接続
されている。
【0043】トランジスタ23のベースとトランジスタ24
のベースとは共通接続されて定電圧源27の正極と接続さ
れており、その負極は接地されている。トランジスタ25
のベースとトランジスタ22のベースとが共通接続されて
いる。トランジスタ17のエミッタは抵抗21を介してトラ
ンジスタ18のエミッタと接続されている。そしてトラン
ジスタ22とトランジスタ23とにより差動増幅器を構成し
ており、トランジスタ24とトランジスタ25とにより差動
増幅器を構成している。またトランジスタ17とトランジ
スタ18とにより差動増幅器を構成している。また電源V
は、抵抗35、トランジスタ30、トランジスタ36及び抵抗
37の直列回路を介して接地されており、また定電流源4
0、トランジスタ38及び抵抗39の直列回路を介して接地
されている。
【0044】トランジスタ30にはトランジスタ34が並列
接続されており、トランジスタ30のベースはトランジス
タ28のベースと共通接続されて、コンデンサ31を介して
接地されている。トランジスタ34のベースはトランジス
タ32のベースと接続され、トランジスタ34とトランジス
タ32とがミラー接続されている。トランジスタ36のベー
スは、そのコレクタ及びトランジスタ38のベースと接続
され、ミラー接続されている。定電流源40とトランジス
タ38との接続部は、トランジスタ38の負荷である抵抗41
を介してトランジスタ17のベースと接続されている。ト
ランジスタ22のベース及びトランジスタ25のベースに
は、加算器13 (図1参照) から出力される色濃度検出信
号26が入力される。トランジスタ17のベースには、遅延
回路3(図1参照)から出力される高域成分を含んでい
る輝度信号15の電圧VY が入力される。
【0045】トランジスタ18のベースには、低域通過フ
ィルタ2(図1参照)から出力される低域成分の輝度信
号16の電圧VYL が入力される。定電流源40とトランジ
スタ38との接続部から、出力される画質補正信号と、抵
抗41からの高域成分を含んでいる輝度信号15とが合成さ
れて補正後の輝度信号Y′が出力されるようになってい
る。
【0046】なお、トランジスタ28、抵抗29、トランジ
スタ30、コンデンサ31、トランジスタ32、抵抗33、トラ
ンジスタ34及び抵抗35によりスライス回路6を構成して
いる。なお、抵抗29と抵抗35とが同一抵抗値に選定され
ており、抵抗33の抵抗値は抵抗29,35 の抵抗値より若干
低い値に選定されている。抵抗39と抵抗37とが同一抵抗
値に選定されている。また抵抗41の抵抗値をR2 として
いる。
【0047】次に、この画質補正信号生成部14の動作を
説明する。いま、トランジスタ17のベースへ入力する高
域成分を含んだ輝度信号15の電圧VY とトランジスタ18
のベースへ入力する高域成分を含まない低域成分の輝度
信号16の電圧VYLとの差電圧VY −VYLに応じた差電流
iが、即ちi=(VY −V YL) /R1 ( ただし、R1
抵抗21の抵抗値である) が差動増幅器を構成しているト
ランジスタ17及びトランジスタ18のうち、トランジスタ
17のエミッタからトランジスタ18のエミッタに向かって
流れているとすれば、トランジスタ17のコレクタ電流
は、エミッタ電流に略等しいと考えると定電流源19が接
地側に流し込む電流I0 と差電流iとの和であるI0
iと考えられる。
【0048】同様にトランジスタ18のコレクタ電流は、
エミッタ電流に略等しいと考えると、定電流源20が接地
側に流し込む電流I0 と差電流iとの差であるI0 −i
と考えられる。因に差電流iは輝度信号の高域成分に相
当する。またトランジスタ23及びトランジスタ24のベー
スに与えられる定電圧源27のリファレンス電圧とトラン
ジスタ22及びトランジスタ25のベースに与えられる色の
濃さに相当する色濃度検出信号26の電圧 (バイアス分を
含む) との差電圧VCLR に関連して、特定の色の濃さに
応じて利得を制御するための電圧がトランジスタ22及び
トランジスタ23で構成する差動増幅器と、トランジスタ
24及びトランジスタ25で構成する差動増幅器とに与えら
れるが、まずトランジスタ24,25 で構成している差動増
幅器の動作を説明する。
【0049】いま、コンデンサ31を接続していないとし
て考えてみる。トランジスタ24,25で構成されている差
動増幅器が完全に平衡状態、つまりVCLR =0にある場
合を考えると、トランジスタ24のベース・エミッタ間電
圧VBE24と、トランジスタ25のベース・エミッタ間電圧
BE25は等しいと考えられる。このとき、 VBE24=VBE25=VBE …(1) とする。またトランジスタ24のエミッタ電流と、コレク
タ電流とが略等しいと考えて、この電流をIC24 とす
る。同様にトランジスタ25のエミッタ電流とコレクタ電
流とが略等しいと考えて、この電流をIC25 とする。平
衡状態においては、平衡時のコレクタ電流及びエミッタ
電流をICA, IEAとして、
【0050】
【数1】
【0051】とする。差電圧VCLR によってVBE24=V
BE−ΔVBE、VBE25=VBE+ΔVBEのように変化すると
すれば、次式が成立する。 VCLR =VBE25−VBE24=2ΔVBE …(3) また、差電圧VCLR によって、トランジスタ24,25 のコ
レクタ電流は、コレクタ電流の変化分をΔIC とする
と、 IC24 =ICA−ΔIC …(4) IC25 =ICA+ΔIC …(5) のように変化する。一方、ICAとVBEとの関係は、
【0052】
【数2】
【0053】但し、 IS …飽和電流=1×10-11 A程
度 q …電子の電荷=1.6 ×10-19 C程度 k …ボルツマン定数=1.38×10-23 J/K 程度 T …絶対温度 として表わされる。差電圧VCLR による変化を考える
と、
【0054】
【数3】
【0055】となるが、ΔVBE/h<1と考えて、これ
をテーラー展開によって近似すると、
【0056】
【数4】
【0057】となり、即ち、
【0058】
【数5】
【0059】のように簡易的に表わすことができる。同
様にIC24
【0060】
【数6】
【0061】で表わされる。トランジスタ24,25 で構成
されている差動増幅器のトランジスタ24のエミッタ電流
C24 と、トランジスタ25のエミッタ電流IC25 の和の
電流はトランジスタ18のコレクタ電流に等しくなるので
【0062】
【数7】
【0063】となり、IC24 ,IC25 を整理すると、
【0064】
【数8】
【0065】となり、同様にトランジスタ22と23とで構
成されている差動増幅器について考えて、トランジスタ
22のコレクタ電流IC22 と、トランジスタ23のコレクタ
電流I C23 について整理すると、
【0066】
【数9】
【0067】となる。トランジスタ32のコレクタ電流I
C32 は、IC23 とIC25 との和の電流となり、(3) 式を
用いて変形すると、
【0068】
【数10】
【0069】となる。同様にコンデンサ31を接続してい
ない場合、トランジスタ28のコレクタ電流IC28 はI
C22 とIC24 との和電流となり、
【0070】
【数11】
【0071】となるが、図2においてはコンデンサ31を
接続しているため(17)式の交流分である(VCLR /2h)
・iはコンデンサ31を介して接地電位側に吸収されるた
め、トランジスタ28のコレクタ電流はI0 となる。
【0072】そしてトランジスタ28とトランジスタ30と
が、トランジスタ32とトランジスタ34とが夫々ミラー接
続されているが、抵抗29に対し抵抗33の抵抗値が若干低
いため、トランジスタ30のベースに与えられる電圧の方
が、トランジスタ34のベースに与えられるバイアスより
低く、トランジスタ34のベースに与えられる電圧が、ト
ランジスタ30のベースに与えられる電圧よりも高いとき
には、トランジスタ34はオフしているので、トランジス
タ34のベース電圧がバイアス電圧程度のときはトランジ
スタ34はオフ状態となっており、抵抗35に流れる電流の
殆ど全てがトランジスタ30のエミッタに流れ込む。
【0073】トランジスタ34がオンするのは、トランジ
スタ34のベースに与えられた電圧が交流分によってトラ
ンジスタ30のベースに与えられた電圧以下になったとき
のみである。抵抗35を流れる電流は、トランジスタ30及
びトランジスタ34の共通接続されたコレクタから、トラ
ンジスタ36のコレクタに流れ込む電流に略等しいとすれ
ば、その電流値のうち直流分については前述したように
トランジスタ34のベースに与えられるバイアスよりもト
ランジスタ30のベースに与えられる電圧の方が低いため
に優先され抵抗29と抵抗35との抵抗値が等しいため、抵
抗35に流れる直流分はI0 となり、トランジスタ36のコ
レクタに流れ込む直流分はI0 となる。
【0074】トランジスタ36のコレクタに流れ込む交流
分については、トランジスタ34のベースに与えられた電
圧が、その交流分によってトランジスタ30のベースに与
えられる電圧以下になったときに抵抗35を介して電源V
から流れ、トランジスタ34のエミッタに流れる電流から
直流分I0 を差し引いたものに相当し、−(VCLR /2
h)i′となる。−(VCLR /2h)i′はトランジスタ3
2のコレクタ電流の交流分−(VCLR /2h)iのうち、
振幅の一部がカットされたものとなる。
【0075】結局、トランジスタ36のコレクタ電流はI
0 −(VCLR /2h)i′となる。トランジスタ36とトラ
ンジスタ38とはミラー回路を構成しており、その抵抗3
7、抵抗39の抵抗値は等しいので、トランジスタ38のコ
レクタ電流はトランジスタ36のコレクタ電流に略等し
く、I0 −(VCLR /2h)i′となる。トランジスタ38
のコレクタには定電流源40が接続され、電源Vからトラ
ンジスタ38のコレクタに向かって直流分の電流I0 を流
し込んでいるのでトランジスタ38のコレクタから抵抗41
に向かって流れる電流は(VCLR /2h)i′となる。
(VCLR /2h)i′は、画質補正信号の電流分であるの
で、抵抗41の抵抗値をR2 とすると、補正後の輝度信号
Y′の電圧は、高域成分を含んでいる補正すべき輝度信
号15に(VCLR/2h)i′R2 の補正電圧を加えたもの
となる。つまり、補正電圧は(VCLR /2h)i′R2
算式より、輝度信号の電圧VY と、輝度信号の低域成分
の電圧V YLとの差電圧をスライスしたものに、色の濃さ
に関連した差電圧VCLR により利得制御された電圧を乗
じたものであることが判る。
【0076】次に、色濃度検出信号、輝度信号の高域成
分及び高域成分を含む輝度信号を入力した場合の補正信
号生成部14の動作を信号電圧の波形を示す図3とともに
説明する。図3は横軸を時間とし、縦軸を電圧としてい
る。図3(a) は色の濃さが薄くなる方向に変化している
色濃度検出信号26の電圧変化を示しており、42は定電圧
源27のリファレンス電圧のレベルを示している。図3
(b) は高域成分を含んでいる輝度信号15の電圧変化を、
図3(c) は高域成分を含まない輝度信号の低域成分16の
電圧変化を示している。また図3(d) はトランジスタ34
及びトランジスタ30のベースにおける信号電圧変化を示
し、43はトランジスタ34のベース電圧変化を、44はトラ
ンジスタ30のベース電圧変化を示している。
【0077】また、45はトランジスタ34のベースに加わ
る輝度信号の高域成分のバイアス付近に散在するノイズ
等の微小振幅成分を示している。図3(e) はトランジス
タ34のエミッタにおける信号電圧変化であり、この交流
波形が補正信号の電圧波形である。図3(f) は補正信号
と高域成分を含んでいる輝度信号とを合成した補正後の
輝度信号Y′の電圧変化を示している。図3(b) に示す
高域成分を含んだ輝度信号から、図3(c) に示す高域成
分を含まない輝度信号を差し引いた輝度信号を、図3
(a) の色濃度検出信号26により色の濃さに応じて利得を
制御して増幅したものが、図3(d) に示す信号電圧43と
なる。
【0078】そして図3(d) の信号電圧44で示す電圧レ
ベルよりも信号電圧43の電圧レベルの方が高い部分、即
ち正側については、図2におけるトランジスタ30と34と
の動作にしたがってカットされて、図3(e) に示すよう
な輝度信号の高域成分の負側成分のみの画質補正信号が
得られる。そして信号電圧43のバイアス付近に散在する
ノイズの微小振幅成分もカットされる。図3(e) に示す
画質補正信号は図3(b) に示す輝度信号と合成されて、
図3(f) に示す補正後の輝度信号Y′が得られる。図3
(f) に示す補正後の輝度信号Y′においては輝度信号の
高域成分の正側成分を増幅せず、高域成分の負側成分だ
けが増幅されたものとなり、しかもノイズのような微小
振幅成分を増幅していないものとなる。また、検出した
色の濃さに応じて輝度信号の負側成分が補正されたもの
となる。
【0079】なお、この実施の形態では輝度信号の高域
成分の正側成分だけでなくノイズ等の微小振幅成分もカ
ットするスライス回路としているが、図2に示す抵抗3
3,29,35の抵抗値の比を変更することによって、輝度信
号の高域成分をカットする電圧値を変更できる。そして
輝度信号の高域成分の正側成分だけをカットし、ノイズ
等の微小振幅成分については補正したい場合は、例えば
抵抗33,29,35を同一抵抗値にすればよく、その場合の信
号電圧の変化は図4に示すようになる。
【0080】図4(d),(e),(f) は、図3(d),(e),(f) に
相当する信号電圧の変化であり、図3(a),(b),(c) に相
当する信号電圧の変化は同一であるため省略している。
そして図4(d) において信号電圧47は図2におけるトラ
ンジスタ30のベース電圧であり、トランジスタ34のベー
スのバイアスに等しくなり、図4(e) に示す補正信号は
図4(d) に示す輝度信号の高域成分の負側成分を取出し
たものと同じになる。そして図4(f) に示すように図3
(f) で示した場合より輝度信号の高域成分のノイズ等の
微小振幅成分に対しても色の濃さに応じて輝度信号の補
正量を大きくできる効果がある。
【0081】図5は、抵抗33と35とを同一抵抗値にし、
抵抗29の抵抗値を抵抗33,35 の抵抗値より若干低くした
場合の各部の信号電圧の波形図である。図5(d),(e),
(f) は前述したと同様に図3(d),(e),(f) 及び図4(d),
(e),(f) に相当する。図5(d)に示している信号電圧46
はトランジスタ30のベースの電圧を示し、この場合はト
ランジスタ34のベースの信号電圧43のバイアスよりも若
干高い電圧となっている。それによって、図5(e) に示
すように、輝度信号の高域成分の正側成分を抑圧した電
圧波形となる。そして図5(f) に示すように補正後の輝
度信号Y′は輝度信号の高域成分の正側成分の負側成分
側の一部分及び負側成分に対して色の濃さに応じて輝度
信号の補正量を大きくできる。
【0082】(第2実施の形態)図6は本発明に係る画
質補正回路の他の実施例(第2実施の形態)の構成を示
すブロック図である。輝度信号Yは低域通過フィルタ2
を介して減算器4へ入力され、低域通過フィルタ48及び
遅延回路49の直列回路を介して減算器4へ入力され、ま
た遅延回路3を介して加算器7へ入力される。低域通過
フィルタ48は、低域通過フィルタ2の遮断周波数より高
い遮断周波数に選定されている。遅延回路49は低域通過
フィルタ2を通った輝度信号と、低域通過フィルタ48を
通った輝度信号との位相を一致させるように、それに入
力された輝度信号を遅延させるようになっている。それ
以外の構成は図1に示した構成と同様であり、同一構成
部分には同一符号を付している。
【0083】この画質補正回路は、輝度信号Yを低域通
過フィルタ2より遮断周波数が高い低域通過フィルタ48
を通った輝度信号を、低域通過フィルタ2からの輝度信
号と位相を一致させるべく遅延させる遅延回路49に入力
して遅延させた輝度信号から、低域通過フィルタ2から
の輝度信号を減算器4で減算して輝度信号の高域成分を
得る。そのため輝度信号の所定帯域成分を色濃度検出信
号に応じて増幅することができる。
【0084】また、このようにより高域側の帯域を制限
すれば、複合映像信号から搬送色信号と輝度信号とを分
離した際に、輝度信号に色副搬送波の周波数成分が残留
している場合、高域側の帯域制限をして、補正信号から
色副搬送波成分を除去でき、また輝度信号の急峻な変化
部分に対しては、高域制限を行わない場合には、輝度信
号の補正量が過大になり過ぎて不自然な画像になるた
め、輝度信号の補正量に一定の制限を与えることができ
る。
【0085】(第3実施の形態)図7は本発明に係る画
質補正回路の更に他の実施例(第3実施の形態)の構成
を示すブロック図である。輝度信号Yは輪郭検出器50に
入力される。輪郭検出器50から出力される輪郭信号56は
可変利得増幅器5へ入力される。輪郭検出器50から出力
され、輪郭信号と位相を一致させるように遅延させられ
た遅延輝度信号57は加算器7へ入力される。それ以外の
構成は図1に示した構成と同様となっており、同一構成
部分には同符号を付している。
【0086】図8は輪郭検出器50の構成を示すブロック
図である。輝度信号Yは、減算器53及び例えば100ns 程
度の微小な時間を遅延させる遅延回路51へ入力される。
遅延回路51から出力される遅延した輝度信号57は遅延回
路51と同様の遅延をする遅延回路52及び減算器53,54 に
入力され、また輪郭検出器から出力される。遅延回路52
から出力される遅延した輝度信号は減算器54へ入力され
る。減算器53,54 夫々の出力信号は加算器55へ入力さ
れ、加算器55から輪郭信号56が出力される。
【0087】この輪郭検出器は、それに入力された輝度
信号Yが遅延回路51及び遅延回路52を通過するが、減算
器53において遅延回路51を通過した輝度信号から輝度信
号Yが減算される。減算器53の出力信号は、画像の右側
のエッジが正、左側のエッジが負として出力されるプリ
シュート成分である。一方、減算器54において遅延回路
51を通過した輝度信号から遅延回路52を通過した輝度信
号が減算される。減算器54の出力信号は、画像の左側の
エッジが正、右側のエッジが負として出力されるオーバ
ーシュート成分である。そして加算器55において、減算
器53から出力されるプリシュート成分と、減算器54から
出力されるオーバーシュート成分を加算して、輪郭信号
56が得られる。輪郭信号56の位相は、遅延回路51から出
力される遅延した輝度信号57の位相と一致する。そして
この画質補正回路の場合も前述した他の画質補正回路と
同様にして画質を補正できる。
【0088】なお、ここでは輝度信号の高域成分を検出
する方法に、アパーチャ補正回路の輪郭検出方法を用い
たが、図7に示す輪郭検出器として輝度信号を2次微分
した値を抽出する回路としても良く、また高域通過フィ
ルタで直接に輝度信号の高域周波数を抽出する回路とし
てもよい。
【0089】(第4実施の形態)図9は本発明に係る画
質補正回路の更に他の実施例(第4実施の形態)の構成
を示すブロック図である。減算器4から出力される輝度
信号の高域成分と位相を一致させるように遅延させてい
る搬送色信号Cは、全波整流回路59へ入力される。全波
整流回路59から出力される搬送色信号Cは、色副搬送波
周波数の成分を除去するための低域通過フィルタ69を介
して可変利得増幅器5へ与えられる。それ以外の構成は
図1の構成と同様であり、同一構成部分には同一符号を
付している。
【0090】この画質補正回路は、搬送色信号Cが全波
整流回路59で全波整流された後、低域通過フィルタ69に
より副搬送波成分が除去されて、色の濃さに応じた色濃
度検出信号が得られる。そして可変利得増幅器5におい
て、低域通過フィルタ69から与えられる色濃度検出信号
によって、輝度信号の高域成分を増幅する利得を制御す
る動作は図1における画質補正回路の動作と同様であ
り、また輝度信号の高域成分の抽出、輝度信号を補正す
る動作も同様である。ここでは図1に示す画質補正回路
における輝度信号の高域成分を抽出する手段と搬送色信
号Cから色の濃さを検出する手段とを組合せたが、図
6、図7に示す画質補正回路における輝度信号の高域成
分を抽出する手段と、搬送色信号Cによる色の濃さを検
出する手段とを組合せることもできる。また全波整流回
路59の代わりに半波整流回路を用いることもできる。
【0091】(第5実施の形態)図10は本発明に係る画
質補正回路の更に他の実施例(第5実施の形態)の構成
を示すブロック図である。色信号Iは可変利得増幅器60
へ入力され、その出力信号は全波整流回路10へ入力され
る。色信号Qは可変利得増幅器61へ入力され、この出力
信号は全波整流回路12へ入力される。マイクロコンピュ
ータ62から、可変利得増幅器60,61 にその利得を制御す
る制御信号70が与えられる。それ以外の構成は図1に示
す構成と同様となっており、同一構成部分には同一符号
を付している。
【0092】可変利得増幅器60,61 に与えられる制御信
号70は、デジタル/アナログコンバータの出力による電
圧値の信号、又はパルス幅変調出力を平滑化した電圧値
の信号を用いる。この画質補正回路は、マイクロコンピ
ュータ62から出力された制御信号70の電圧値によって可
変利得増幅器60においては、色信号Iを増幅する利得を
制御して増幅した後、全波整流回路10へ入力する。可変
利得増幅器61においては色信号Qを増幅する利得を制御
して増幅した後に、全波整流回路12へ入力する。全波整
流回路10,12 及び加算器13の動作は、図1に示す画質補
正回路の動作と同様であり、加算器13からは色の濃さに
相当する色濃度検出信号が出力されるが、この色濃度検
出信号は、色信号Iの絶対値と色信号Qの絶対値とを加
算したものに相当するので、マイクロコンピュータ62に
より、色信号I及び色信号Qの振幅を制御すれば、同時
に色濃度検出信号の振幅を制御できることになる。
【0093】したがって、可変利得増幅器5で増幅され
る輝度信号の高域成分の利得もマイクロコンピュータ62
により制御されることになり、補正後の輝度信号Y′に
おける補正量自体がマイクロコンピュータ62により制御
されることになる。
【0094】このようにすれば、画像信号の種類によっ
て、輝度信号の補正量をマイクロコンピュータを用いて
切換えることができ、あるいは視聴者の好みに応じて輝
度信号の補正量を変更することができる。なお、可変利
得増幅器60と全波整流回路10との回路部分、及び可変利
得増幅器61と全波整流回路12との回路部分は、いずれも
4象限可変利得増幅器を応用して簡単に構成することが
可能である。
【0095】また、マイクロコンピュータ62からの制御
信号70によらずに、可変抵抗器で設定される電圧を制御
信号70として可変利得増幅器60,61 の利得を制御するよ
うにしても、視聴者の好みに応じて輝度信号の補正量を
変更することができる。
【0096】(第6実施の形態)図11は本発明に係る画
質補正回路の更に他の実施例(第6実施の形態)の構成
を示すブロック図である。図において、1は色濃度検出
部、78は輝度信号の高域検出部を示す。輝度信号Yは低
域通過フィルタ2,遅延回路3だけでなく反転回路11に
も入力される。減算器4の出力信号79は輝度信号の高域
成分であり、可変利得増幅器5へ入力される。また、加
算器13の出力信号は乗算器9に入力される。乗算器9に
は反転回路11の出力信号が入力され、乗算器9の出力は
低域通過フィルタ8に入力する。低域通過フィルタ8の
出力信号は可変利得増幅器5の制御端子へ与えられる。
それ以外の構成は図1に示す構成と同様となっており、
同一構成部分には同一符号を付している。
【0097】上述した実施の形態では、色の濃さに相当
する信号が加算器13から出力されるが、この加算器13の
出力信号は本発明の色濃度検出信号として最適とはいい
難い。これは、前述したように、輝度成分の振幅比を考
慮に入れていないためである。本実施の形態では、これ
に対応するために、加算器13が出力する色の濃さに相当
する信号と反転回路11が出力する反転輝度信号とを乗算
器9において乗算する。乗算器9の出力は低域通過フィ
ルタ8を介して色濃度検出信号26として可変利得増幅器
5に入力する。色濃度検出信号26は、加算器13からの色
の濃さに相当する信号に対して、輝度が高い色に対して
は相対的に低く、輝度が低い色に対しては相対的に高く
補正されて出力される。なお、低域通過フィルタ8が必
要である理由は、乗算器9の出力信号には反転輝度信号
の高域成分が含まれてくるため、可変利得増幅器5の利
得制御により、高域成分の利得が逆に低下したり、歪ん
だりするためである。
【0098】図12は、色濃度検出部1の動作を説明する
ために各部の信号波形を示したものである。図12におい
て、(a) は反転回路11が出力する反転輝度信号を示し、
82は乗算器9に入力する反転輝度信号のリファレンス電
圧であり、反転輝度信号の電圧からリファレンス電圧82
を差し引いたものが乗算器9の乗算の対象となる。(b)
は色信号Iを示し、83は色信号Iが全波整流回路10に入
力する際のリファレンス電圧である。(c) は色信号Qを
示し、84は色信号Qが全波整流回路12に入力する際のリ
ファレンス電圧である。(d) は全波整流回路10が出力す
る色信号Iの全波整流波形を示し、85は色信号Iを全波
整流した信号が加算器13に入力する際のリファレンス電
圧である。(e) は全波整流回路12が出力する色信号Qの
全波整流波形を示し、86は色信号Qの全波整流信号が加
算器13に入力する際のリファレンス電圧である。(f) は
加算器13が出力する色信号I, 色信号Qそれぞれの全波
整流波形を加算した色の濃さに相当する信号を示し、87
はこの色の濃さに相当する信号が乗算器9に入力する際
のリファレンス電圧である。(g) は乗算器9の出力信号
を示し、88は(g) の波形のリファレンス電圧であって、
色なし時の電圧レベルである。(h) は低域通過フィルタ
8の出力である色濃度検出信号26を示し、89は色濃度検
出信号26が可変利得増幅器5に入力する際のリファレン
ス電圧であって、色無し時の電圧レベルである。
【0099】図12によって色濃度検出部1の動作につい
て説明する。図12はカラーバー信号に対して、本実施の
形態の画質補正回路の色濃度検出部1で処理した場合を
示す。(b) の色信号Iをリファレンス電圧83を基準とし
て全波整流回路10で全波整流すると(d) の波形となる。
(c) の色信号Qをリファレンス電圧84を基準として全波
整流回路12で全波整流すると(e) の波形となる。色信号
Iを全波整流した波形(d) と色信号Qを全波整流した波
形(e) とを加算器13にて加算したものが(f) である。リ
ファレンス電圧83とリファレンス電圧84との電圧レベル
を加算器13に入力するとリファレンス電圧87の電圧レベ
ルが出力されるように構成されているものとする。(a)
の反転輝度信号をリファレンス電圧82として、(f) の信
号波形と乗算器9にて乗算したものが(g) である。リフ
ァレンス電圧82は乗算における反転輝度信号(a) のゼロ
レベルであり、リファレンス電圧87は乗算における信号
(f) のゼロレベルであり、リファレンス電圧88は乗算し
た結果におけるゼロレベルであって色なし時の電圧レベ
ルとなる。(h) は(g) の信号波形から低域通過フィルタ
8において高域成分を除去した波形であり、リファレン
ス電圧89が色なし時の電圧レベルとなる。(h) の波形を
見ると、前述の第1表において高域の低下が大きいもの
は振幅が大きく、高域の低下が少ないものは振幅が小さ
くなっていることが判る。
【0100】図13は第6実施の形態の変形例を示し、図
11において反転回路11には輝度信号Yが入力していたの
が、図13では低域通過フィルタ2を通過した輝度信号の
低域成分16が入力している。また、図11において乗算器
9から可変利得増幅器5に到る間に低域通過フィルタ8
が存在したが、図13の構成では低域通過フィルタ8は除
外している。
【0101】図13の構成は、低域通過フィルタ2のカッ
トオフ周波数が十分低く、乗算器9が出力する色濃度検
出信号26に可変利得増幅の処理に対して前述した様な悪
影響を与えるような反転輝度信号の高域成分が残留しな
い場合に有効となる。色濃度検出信号26は結果的には図
12の(h) とほぼ同じとなる。
【0102】なお、図11及び図13の構成において色信号
I, Qを色差信号R−Y, B−Yにおきかえてもほぼ同
等の効果が得られる。
【0103】図14は図11における高域検出部78の変形例
を示してあり、輝度信号Yは遅延回路81に入力し、もう
一方では高域通過フィルタ80を通り、高域信号79を出力
する。遅延回路81は高域成分を含む輝度信号75を出力す
る。輝度信号Yは高域通過フィルタ80により高域成分だ
けが抽出されて、高域周波数の高域信号79として出力さ
れ、図11の可変利得増幅器5に入力する。一方、被補正
側の輝度信号は遅延回路3により、高域通過フィルタ80
を通過して遅延が発生した高域信号79との位相を合わせ
るために、遅延させられて高域成分を含む輝度信号15と
して、図11の加算器7に入力する。
【0104】(第7実施の形態)図15は本発明に係る画
質補正回路の更に他の実施例(第7実施の形態)の色濃
度検出部の構成を示すブロック図である。90は全波整流
回路であり、般送色信号Cが入力され、全波整流して色
の濃度に相当する信号として出力され、乗算器9に入力
する。なお、色濃度検出部以外の構成は図11に示す構成
と同様である。
【0105】図15において般送色信号Cが入力された全
波整流回路90から、色の濃さに相当する信号を出力す
る。この信号は図11の例における加算器13の出力に相当
し、カラーバーを入力した場合は図12における(f) とほ
ぼ同等の信号に色搬送周波数の高調波が残留したものと
なる。全波整流回路90から出力された信号は、乗算器9
に入力するが、以後の処理は図11と同様である。ただ
し、低域通過フィルタ8においては反転輝度の高域成分
だけなく、色搬送周波数の高調波成分も落とされて図11
で色濃度検出部1から出力される色濃度信号とほぼ同等
のものが図15の低域通過フィルタ8から出力される。
【0106】(第8実施の形態)図16は、本発明の画質
補正回路の更に他の実施例(第8実施の形態)における
色濃度検出部の構成を示す。図16において、色差信号R
−Yは最大値検出回路97と乗算器91とに入力する。ま
た、色差信号B−Yも最大値検出回路97と乗算器91とに
入力する。乗算器91の出力は増幅回路による係数器92に
入力されてkなる係数を掛けられて、k (R−Y)(B−
Y) なる信号98が最大値検出回路97に入力する。最大値
検出回路97は色濃度検出信号26を出力する。なお、色濃
度検出部以外の構成は図11に示す構成と同様である。
【0107】図16の処理としては、入力した色差信号R
−YとB−Yとは乗算器91で乗算された後、係数器92で
係数kが掛けられて最大値検出回路97に、色差信号R−
Y,B−Yと共に入力し、3者のうちの最大値が検出さ
れて、色濃度検出信号26として出力される。
【0108】ここで、なぜR−Y, B−Y, k (R−
Y)(B−Y) の3種類が必要があるのかを図17で説明す
る。図17はバースト信号の位相を 180°としたときの色
ベクトル座標であり、118 はB−Y軸のベクトル方向を
表し、119 はQ信号の33°と−Q信号の 213°とをつな
ぐベクトル方向を表し、120 は− (G−Y) の55.8°と
G−Yの235.8 °とをつなぐベクトル方向を表す。121
はマゼンタの60.7°と緑の240.7 °とをつなぐベクトル
方向を表し、122 はR−Y軸のベクトル方向を表す。12
3 は赤の103.5 °とシアンの283.5 °とをつなぐベクト
ル方向を表し、124 は+I信号の 123°と−I信号の 3
03°とをつなぐベクトル方向を表す。126は図16におけ
るR−Yの最大値を生ずるベクトルの向きを表し、赤の
ベクトルの向きに近く、127 は図16におけるB−Yの最
大値を生ずるベクトルの向きを表し、青のベクトルの向
きに近くなる。128 は図16におけるk (R−Y)(B−
Y) の第1象限の最大値を生ずるベクトルの向きを表
し、マゼンタ系統の色のベクトルの向きに近く、129 は
k (R−Y)(B−Y) の第3象限の最大値を生ずるベク
トルの向きを表し、緑系の色のベクトルの向きに近い。
【0109】図17におけるベクトルの向き126,127,128,
129 は高域の低下の度合いが大きい色のベクトル方向に
おおよそ合致し、これらは図16におけるR−Y, B−
Y, k(R−Y)(B−Y) の3種類のそれぞれが最大値
を生ずる方向である。このためこの3種類の最大値を検
出すれば、高域の低下量が大きい色に対して、色濃度の
検出量は大きくなる。
【0110】図18は、カラーバーに対して図16に示す構
成にて色濃度検出を行った結果を表しており、(a) はR
−Y信号の波形、(b) はB−Y信号の波形、(c) はk=
1.5としたときのk (R−Y)(B−Y) の波形をそれぞ
れ示し、(d) は(a),(b),(c)の最大値を検出した結果得
られた色濃度検出信号26を示す。この図において波形の
近くに示した数字は輝度信号の 100%振幅を1.0 とした
ときの各振幅比を示す。161 は(a),(b),(c),(d) の各信
号に対するリファレンス電圧を示す。図18の例では(a),
(b),(c),(d) の各信号に対するリファレンス電圧値を全
て同じとしている。図18(d) の色濃度検出信号26の波形
をみると、輝度信号が多く含まれる色、例えば黄色とか
シアンでは色濃度検出信号26の振幅は相対的に小さくな
り、輝度信号が含まれる割合が比較的少ない暗い色、例
えば青とか赤では色濃度検出信号26の振幅は大きくなっ
ている。よって、輝度信号の振幅比が考慮された色濃度
検出となっていることがわかる。厳密に言うと、その比
率は最適値ではない。なぜなら、前述したように、本来
は輝度信号Yによる除算を行うべきだからである。しか
し、実用上、正確な比率とする必要性はそれほどない。
【0111】図19は、最大値検出回路97の構成の具体例
を示す。図19におけるブロック134,135,136 は等価な回
路を示す。まずブロック134 の内部を説明する。入力色
差信号R−Yはトランジスタ131 のベースに入力し、ト
ランジスタ131 のエミッタは抵抗132 を介して電源V
に、また一方でトランジスタ133 のベースに接続されて
いる。トランジスタ131 のコレクタは接地されている。
トランジスタ133 のエミッタは抵抗137 を介し、定電圧
源27に接続し、他方ではブロック135,ブロック136 にお
いて、ブロック134 のトランジスタ133 に相当する出力
トランジスタのエミッタと共通接続されて、色濃度検出
信号26の電圧として出力される。ブロック134 における
色差信号R−Yは、ブロック135 では色差信号B−Yに
相当し、ブロック136 ではk (R−Y)(B−Y) 信号に
相当する。また、定電圧源27が出力する定電圧は色濃度
検出信号26のリファレンス電圧となり、色無し時の電圧
レベルとなる。また定電圧源27が出力する定電圧はR−
Y, B−Y, k (R−Y)(B−Y) の各信号のリファレ
ンス電圧でもあり、色無し時の電圧レベルがリファレン
ス電圧に等しくなる。定電圧源27のリファレンス電圧は
図18におけるリファレンス電圧161 に相当する。
【0112】図19において、色差信号R−Yはブロック
134 におけるトランジスタ131 のベースに入力するが、
トランジスタ131 は抵抗132 とでエミッタフォロウを構
成するため、電圧の交流振幅はほとんど変化せず直流成
分はトランジスタ131 のベース・エミッタ間電圧の分だ
け上昇して、エミッタから出力され、トランジスタ133
のベースに入力する。トランジスタ133 は抵抗137 とエ
ミッタフォロウを構成するが、抵抗137 はブロック135,
ブロック136 の出力トランジスタとの間でもエミッタフ
ォロウを構成するエミッタ共通接続になっているため、
3個のトランジスタの中で、ベース電圧が一番高いトラ
ンジスタから抵抗137 に電流が流れ込むことになり、残
りのトランジスタはオフ状態となる。従ってR−Y, B
−Y, k(R−Y)(B−Y) の最大値が共通エミッタか
ら出力されて、これが色濃度検出信号26となる。
【0113】また、付け加えると、トランジスタ133 も
エミッタフォロワの構成なので、交流振幅は増幅され
ず、直流成分だけベースよりもベース・エミッタ間電圧
の分だけ低下してエミッタから出力される。結局、色無
し部分で入力と出力との電圧は等しいと言える。つま
り、入力側の色無し部分の電圧がリファレンス電圧であ
る定電圧源27の電圧となるので、出力側の色無し部分の
電圧も定電圧源27の電圧に等しくなる。
【0114】なお、本実施の形態では、(R−Y)(B−
Y)についてのみ重みづけを施したが、他のR−Y, B
−Yに対しても重みづけをした後、3種類の信号の中か
ら最大値を検出するようにしてもよい。
【0115】(第9実施の形態)図20は、本発明の画質
補正回路の更に他の実施例(第9実施の形態)における
色濃度検出部の構成を示す。図20において、色信号Iは
減算器99と最大値検出回路103 とに入力し、色信号Qは
減算器99と反転回路101 とに入力する。減算器99の出力
は増幅回路としての係数器100 において係数nが掛か
り、最大値検出回路103 に入力する。また、反転回路10
1 の出力は減衰回路としての係数器102 において係数m
が掛かり、最大値検出回路103 に入力する。最大値検出
回路103 は色濃度検出信号26を出力する。
【0116】図20の処理を説明する。入力した色信号I
と色信号Qとは減算器99においてQ−Iが計算され、係
数器100 でn倍されて、最大値検出回路103 に第1の入
力信号として入力する。また色信号Qは反転回路101 に
おいて反転された後、係数器102 でm倍されて、最大値
検出回路103 に第2の入力信号として入力する。色信号
Iは第3の入力信号として最大値検出回路103 にそのま
ま入力する。また色信号Qは第4の入力信号として最大
値検出回路103 にそのまま入力する。最大値検出回路10
3 は第1, 第2, 第3, 第4の入力信号の中から最大値
を検出して、色濃度検出信号26として出力する。なお、
最大値検出回路103 の構造の具体例としては、図19と等
価な構成でよい。
【0117】図21は、第1, 第2, 第3, 第4の入力信
号のそれぞれの最大値が示すベクトルの向きを示す。図
21の138 は最大値検出回路103 において第1の入力信号
が最大値をとるときのベクトルの向きを示し、青のベク
トルの向きと一致する。図21の139 は第2の入力信号が
最大値をとるときのベクトルの向きを示し、緑のベクト
ルの向きに近い。140 は第3の入力信号である色信号I
が最大値をとるときのベクトルの向きを示し、赤のベク
トルの向きに近い。162 は第4の入力信号である色信号
Qが最大値をとるときのベクトルの向きを示し、マゼン
タのベクトルの向きに近い。よって、図17の例と同様に
高域の低下の大きい色において色濃度が高く検出され
る。
【0118】図22は、カラーバーに対して本実施の形態
により色濃度検出を行った結果を示す。図22(a) は色信
号I、(b) は色信号Q、(c) は図20における係数器100
の係数n=1.0 としたときの出力であり、1.0(Q−I)
を示す。(d) は図20における係数器102 の係数m=0.8
としたときの出力であり、−0.8 Qとなる。(e) は(a),
(c),(d) の最大値を検出する最大値検出回路103 の出力
の色濃度検出信号26である。この場合の色濃度検出信号
26も、輝度の振幅比が考慮されたものとなっていること
が判る。
【0119】なお、本実施の形態では、Q−I,−Qに
ついてのみ重みづけを施したが、他のI,Qに対しても
重みづけをした後、4種類の信号の中から最大値を検出
するようにしてもよい。また、I,n(Q−I),−m
Q,Qの4種類の入力信号のうち、特定の複数の入力信
号を用いて、それらの最大値をとる構成にしてもよい。
【0120】(第10実施の形態)図23は、本発明の画質
補正回路の更に他の実施例(第10実施の形態)における
色濃度検出部の構成を示す。図23において、最大値検出
回路110 には4種類の信号が入力される。まず、反転回
路105 を介した色信号Q (第1の入力信号とする) が入
力される。また、直接色信号Q (第2の入力信号とす
る) が入力される。また、色信号Iが直接(第3の入力
信号とする) 入力される。また、色信号Qと反転回路10
6 及び半波整流回路130 を介した色信号Iとを乗算器10
7 にて乗算した後、増幅回路としての係数器108 にて係
数bが掛けられた信号109 (第4の入力信号とする) が
入力される。最大値検出回路110 では入力した第1〜第
4の4種類の信号の最大値を検出し色濃度検出信号26と
して出力する。最大値検出回路110 の具体例としては図
19と等価な構成のものが考えられる。
【0121】図24に第1,第2,第3,第4の入力信号
が最大値をとるときのベクトルの向きを示す。141 は第
1の入力信号−Qが最大値をとるベクトルの向きを示
し、緑系の色である。142 は第2の入力信号Qが最大値
をとるベクトルの向きを示し、マゼンタ系の色である。
143 は第3の入力信号Iが最大値をとるときのベクトル
の向きを示し、赤系の色である。144 は第4の入力信号
109(−IQ)が最大値をとるときのベクトルの向きを示
し、青色のベクトルの向きにほぼ一致する。4種類の信
号の最大値によって高域成分の低下量が大きい色をほと
んどカバーできることがわかる。
【0122】図25は、カラーバーに対して、本実施の形
態にて色濃度検出を行った結果の波形を示す。(a) は第
3の入力信号である色信号I、(b) は反転回路106 で反
転された色信号Iで−Iを示す。(c) は第2の入力信号
である色信号Q、(d) は係数器108 の係数b=10とした
ときの第4の入力信号109 を示す。(e) は(a),(c),(d)
と第1の入力信号である−Q((c)の反転信号) の4種類
の最大値を検出して得られた色濃度検出信号26であり、
シアンと黄色との検出量の大小が逆になる以外はほぼ輝
度信号の振幅比を考慮に入れたものとなっている。
【0123】なお、本実施の形態では、−IQについて
のみ重みづけを施したが、他の−Q,Q,Iに対しても
重みづけをした後、4種類の信号の中から最大値を検出
するようにしてもよい。また、本実施の形態では、4種
類の信号の中から最大値を検出するようにしたが、上記
第1,第3,第4の入力信号の3種類の信号(−Q,
I,−IQ)の中から最大値を検出して色濃度検出信号
を得るようにしてもよい。
【0124】(第11実施の形態)図26は、本発明の画質
補正回路の更に他の実施例(第11実施の形態)における
色濃度検出部の構成を示す。第6実施の形態における色
濃度検出部1(図11参照)との違いは、反転回路11を2
値化回路111 に置き換えた点だけである。2値化回路11
1 は輝度信号Yがあるしきい値電圧eよりも高いときは
相対的に低い電圧を出力し、輝度信号Yがあるしきい値
電圧eよりも低いときは相対的に高い電圧を出力して、
輝度信号Yを2値化した2値化輝度信号112 を得る。2
値化輝度信号112 は乗算器9において、加算器13が出力
する色の濃さに相当する信号と乗算され、加算器13の出
力信号は輝度信号が比較的高いときに相対的に低く補正
され、輝度信号が比較的低いときは相対的に高く補正さ
れる。
【0125】図27は、カラーバーに対して、本実施の形
態にて色濃度検出を行った結果の波形を示す。(a) は輝
度信号Y、(b) は2値化された輝度信号112 であり、こ
の場合しきい値114 は50IRE に置いている。115 は2値
化輝度信号112 が乗算器9に入力する際のリファレンス
電圧であり、2値化輝度信号112 のリファレンス電圧11
5 からの差電圧が乗算の対象となる。(c) は加算器13が
出力する色の濃さに相当する信号であり、116 は色の濃
さに相当する信号が可変利得増幅器5に入力する際のリ
ファレンス電圧であり、色なし時の電圧である。(d) は
(b) と(c) とを乗算した結果の色濃度検出信号26であ
り、117 はそのリファレンス電圧であり、色なし時の電
圧である。この場合の色濃度検出信号26も含まれる輝度
信号の振幅が50IRE より高い色については相対的に低く
補正され、含まれる振幅が50IRE より低い色については
相対的に高く補正される。従って、大ざっぱに輝度信号
の振幅比を考慮した構成と言える。
【0126】(第12実施の形態)図28は、本発明の画質
補正回路の更に他の実施例(第12実施の形態)における
色濃度検出部の構成を示す。第7実施の形態における色
濃度検出部(図15参照)との違いは、反転回路11を2値
化回路111 に置き換えた点だけである。全波整流回路90
から出力される色の濃さに相当する信号は、図26におけ
る加算器13が出力する色の濃さに相当する信号とほぼ等
価として扱えるものであるので、乗算器113,2値化回路
111 を含めた部分の動作もほぼ同じと考えられる。ただ
し、図28の例では乗算器113 の出力において、色搬送周
波数の高調波が残留するので、低域通過フィルタ8が必
要となる。
【0127】なお、第6〜第12実施の形態にて説明した
色濃度検出信号の検出方法は、スライス回路6を設けな
い前述した従来の画質補正回路(図44参照)において
も、適用可能であることは勿論である。
【0128】(第13実施の形態)図29は、本発明の画質
補正回路の更に他の実施例(第13実施の形態)の構成を
示す。図29において、図11と同一番号を付したものは同
一部分を示す。またブロック153,154 の回路形式は、図
1または図11の画質補正信号生成部14と同じでよい。図
29において特徴的であるのは、色差信号R−Yを半波整
流回路147 で正側のみを取り出しこれを色差信号R−Y
のみに対応する色濃度検出信号151 とし、一方、色差信
号B−Yについても半波整流回路148 で正側のみを取り
出し、これを色差信号B−Yのみに対応する色濃度検出
信号152 としたことと、高域検出部78で検出した輝度信
号の高域信号79は可変利得増幅器155 でR−Yの色濃度
検出信号151 の制御を受けてR−Yのベクトルの向きの
色が濃い部分で利得が高まり、R−Yのベクトルの向き
の色が薄い部分で利得が低下するように制御された後、
スライス回路156 で負側の高域成分のみ抽出されて加算
器159 において、図11のようにもとの輝度信号に加算さ
れるのではなくて、色差信号R−Yに加算されることと
である。輝度信号の高域の負成分を色差信号R−Yに重
畳するブロック153 のR−Y信号に対する処理はブロッ
ク154 のB−Y信号に対する処理と等価であり、可変利
得増幅器157,155 、スライス回路156,158 、加算器159,
160 の働きも等価なものである。
【0129】図29の構成によっても図11に示す構成と同
等の効果が期待できる。また、図29の派生的な例とし
て、色差信号B−Yに関する処理部分である半波整流回
路148,可変利得増幅器157,スライス回路158,加算器160
を省略して、特に視覚的な効果が大きい赤色に限って処
理する構成にしてもよい。この場合はスライス回路156
がないと、正の高域成分が増幅される部分で彩度低下で
はなく色相変化が起こってしまうのでスライス回路の役
割は重要である。
【0130】図29における色濃度検出部145,146 の他の
構成例を図30, 図31に示す。図30は、図11に示す構成例
を応用した例であり、図29における半波整流回路147 と
同様に図30の半波整流回路147 においても、色差信号R
−Yの正側の半波を抽出する。図29においてはこれを色
濃度検出信号151 としたが、図30においては前述した各
色に含まれる輝度信号の振幅比を色濃度に反映させるた
めに輝度信号Yを反転回路11で反転させた上で半波整流
回路147 の出力信号に乗算器149 で乗じることにより、
輝度が高いときは色濃度検出信号151 が相対的に低く、
輝度が低いときは色濃度検出信号151 が相対的に高くな
るように補正される。
【0131】また図31は、図30における反転回路11を2
値化回路111 に置き換えた例であり、図26に示す構成例
の応用である。2値化回路111 は輝度信号Yの振幅が高
い場合には低い電圧を出力し、乗算器149 において色濃
度検出信号を低く補正する。輝度信号Yの振幅が低いと
きには高い電圧を出力し、乗算器149 において色濃度検
出信号を高く補正する。その後、遅延回路150 に通して
色濃度検出信号151 を得る。
【0132】上述した実施の形態では、減算器の出力信
号(輝度信号の高域成分)を可変利得増幅器にて増幅し
た後、その出力をスライス回路にて所定の振幅レベルで
スライスして加算器に出力する構成としているが、可変
利得増幅器とスライス回路との順序を逆にして構成して
もよい。以下、このような構成例の一例として、第1実
施の形態,第6実施の形態の変形例につき説明する。
【0133】図32は、図1に示す構成例に対して、可変
利得増幅器5,スライス回路6の順序を逆にした場合の
変形例を示し、図33は、図11に示す構成例に対して、可
変利得増幅器5,スライス回路6の順序を逆にした場合
の変形例を示す。図32, 図33では、減算器4の出力信号
(輝度信号の高域成分)の振幅をスライス回路6にて所
定値でスライスした後、可変利得増幅器5にて、色濃度
検出信号26に従って、検出した色の濃さが濃い場合は利
得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるように制御し
て、スライス回路6の出力を増幅し、加算器7へ画質補
正信号を出力する。他の動作は、第1実施の形態,第6
実施の形態と同様であるので、その説明は省略する。
【0134】(第14実施の形態)図34は本発明に係る画
質補正回路の更に他の実施例(第14実施の形態)の構成
を示すブロック図である。図34において、色濃度検出部
1は、色信号もしくは色信号と輝度信号との両方を入力
して、色濃度検出信号176 を出力する。色濃度検出信号
176 は、第1〜第13実施の形態において、色濃度検出部
1から出力された色濃度検出信号に相当する。境界部低
減回路177 は、色濃度検出信号176 を入力して、補正後
の色濃度検出信号26を出力する。補正後の色濃度検出信
号26は可変利得増幅器5の制御端子 (第1〜第13実施の
形態で色濃度検出信号26が入力)に入力される。この色
濃度検出信号26は第1〜第13実施の形態において可変利
得増幅器5の制御電圧となったものに相当する。
【0135】入力した色信号及び輝度信号から色濃度検
出部1において色濃度を検出して、境界部低減回路177
ではエッジ周辺部の振幅を低減させた可変利得増幅器5
の高域信号利得を制御するための色濃度検出信号26を得
る。色濃度検出信号26は色の境界部、つまり色濃度検出
信号176 のエッジ部分において振幅が低下しているた
め、可変利得増幅器5の利得は色の境界部で下がる。結
果的に色境界部における不自然な輪郭がさほど強調され
ずに済む。
【0136】図35に、第14実施の形態のもう少し具体的
な回路構成を示す。図35において、遅延回路178 は、入
力した色濃度検出信号176 を所定時間遅延させて最小値
検出回路179 に出力する。最小値検出回路179 には、遅
延回路178 を介さない色濃度検出信号176 も入力され、
最小値検出回路179 は、補正後の色濃度検出信号26を出
力する。遅延回路178 で遅延された色濃度検出信号176
と、遅延回路178 を通らない元の色濃度検出信号176 と
の同一時刻における最小値を得ることによりエッジ部分
の振幅を低下させる最小値検出回路179 の構成は、図19
の最大値検出回路を応用すれば、容易に実現できる。
【0137】図36に、図35の各部a, b, cにおける信
号波形、仮に図11の画質補正回路に図35の回路を接続し
た場合の可変利得増幅器5が出力する色濃度による制御
を受けた高域信号180 、及び、その場合の補正後の輝度
信号181(Y′)を示す。図36において、信号a, bの最
低値をとった信号cは色濃度検出信号aのエッジ付近の
振幅が低下していることがわかる。また、補正後の輝度
信号181 において色境界付近では高域補正量が低下して
いることがわかる。ただし、補正後の輝度信号181 の
E, Hに示すエッジは無色部と有色部との境界であって
この部分では全く補正が行われないのに対して、F, G
に示すような、異なる色同士の境界または濃淡変化の境
界においては低減効果が少なくなってしまうという欠点
はあるが、非常に簡単に構成できるため第14実施の形態
は有効な方法である。
【0138】この第14実施の形態は、スライス回路を用
いない画質補正回路にも有効であり、輝度信号に画質補
正処理を施す構成だけでなく、図29のように色信号に画
質補正を施す構成、図29でスライス回路がない場合の構
成、及び、原色信号に画質補正を施す構成に対しても有
効である。
【0139】(第15実施の形態)図37は本発明に係る画
質補正回路の更に他の実施例(第15実施の形態)の構成
を示すブロック図である。図37において、遅延回路182
は、入力した色濃度検出信号176 を所定時間遅延させ
て、遅延回路183 及び乗算器189 へ出力する。遅延回路
183 は、入力信号はを所定時間遅延させて、減算器184
及び減算器185 へ出力する。色濃度検出信号176 は、減
算器184 と減算器185 とにも直接入力される。減算器18
4 は、遅延回路183 の出力信号から色濃度検出信号176
を減算し、その減算結果を第1のエッジ信号として最大
値検出回路186 へ出力する。減算器185 は、色濃度検出
信号176 から遅延回路183 の出力信号を減算し、その減
算結果を第2のエッジ信号として最大値検出回路186 へ
出力する。最大値検出回路186は、第1, 第2のエッジ
信号の同一時刻における最大値を検出することによって
第1のエッジ信号または第2のエッジ信号の絶対値信号
を検出して、比較器187へ出力する。比較器187 は、こ
の絶対値信号と所定の電圧188 とを比較し、その比較の
大小結果に従って2値信号を乗算器189 へ出力する。ま
た、遅延回路182の出力信号も乗算器189 に入力され
る。乗算器189 は、入力した両信号を乗算し、補正後の
色濃度検出信号26を出力する。点線の213 にて囲んだ部
分は、第1のエッジ信号の絶対値をとる絶対値検出回路
といえる。
【0140】色濃度検出信号176 を遅延回路182 及び遅
延回路183 に直列に通すことによって遅延させた信号か
ら色濃度検出信号176 を減算器184 で減算して得られる
第1のエッジ信号と、第1のエッジ信号の反転信号を求
める減算器185 が出力する第2のエッジ信号との最大値
を最大値検出回路186 において求める。つまり、最大値
検出回路186 の出力は第1のエッジ信号の絶対値信号と
なる。この絶対値信号がある振幅以上になったとき、エ
ッジ部の補正を行うためのエッジ補正信号を得るため、
この絶対値信号と所定のしきい値電圧188 とを比較器18
7 において比較した結果を2値信号、言いかえるとエッ
ジ補正信号として出力する。エッジ補正信号はエッジ部
においてLレベル、その他の部分がHレベルとなる信号
であり、乗算器189 において、遅延回路182 からの出力
信号と乗算されて、補正後の色濃度検出信号26が生成さ
れる。色濃度検出信号26は、エッジの絶対値信号がしき
い値電圧188 を超える振幅を示す部分では色無し時と同
じ電圧となる。
【0141】図38は、図37の各部a, d, e,f,g,
h,i,jにおける信号波形、仮に図11の画質補正回路
に図37の回路を接続した場合の可変利得増幅器5が出力
する色濃度による制御を受けた高域信号193 、及び、そ
の場合の補正後の輝度信号194(Y′)を示す。190 はし
きい値電圧188 のレベルを示す。191 は、エッジ補正信
号iのリファレンス電圧であり、乗算器189 における乗
算では0として計算される。色の境界部の周辺におい
て、エッジ補正信号iはリファレンス電圧191 まで電圧
が落ちていることがわかる。192 は補正後の色濃度検出
信号jのリファレンス電圧であり、色なし時の電圧を示
す。補正後の色濃度検出信号jは色の境界付近ではリフ
ァレンス電圧192 の電圧値まで落ちている。色濃度検出
信号jによる制御を可変利得増幅器5において受けた高
域信号193 は、色の境界部分では抑えられていることが
わかる。画質補正後の輝度信号194 についても色の境界
部付近では画質補正されないため、従来技術の場合で指
摘したように、色境界部において過補正になったり、輪
郭が逆転する現象を改善できる。
【0142】なお、図35と図37との違いは、無色部と有
色部との境界だけでなく、異なる色同士の境界において
も、図37では大きな改善効果が得られることである。
【0143】この第15実施の形態は、スライス回路を用
いない画質補正回路にも有効であり、輝度信号に画質補
正処理を施す構成だけでなく図29のように色信号に画質
補正を施す構成、図29でスライス回路がない場合の構
成、及び、原色信号に画質補正を施す構成に対しても有
効である。
【0144】(第16実施の形態)図39は本発明に係る画
質補正回路の更に他の実施例(第16実施の形態)の構成
を示すブロック図である。図39において、色濃度検出部
1は第1〜第13実施の形態における色濃度検出部に相当
し、色信号及び輝度信号を入力して色濃度検出信号176
を小振幅除去回路195 へ出力する。小振幅除去回路195
は、可変利得増幅器5の制御端子に入力する補正後の色
濃度検出信号26を出力する。色信号及び輝度信号を用い
て合成された色濃度検出信号176 に対して、小振幅除去
回路195 において色が薄い部分の画質補正効果を低減す
るため、色濃度検出信号の小振幅部分を除去する補正処
理を施した補正後の色濃度検出信号26が出力され、これ
が第1〜第15実施の形態における可変利得増幅器5の制
御端子に入力される。第14,15実施の形態に図39の構成
を用いる場合は、図34の境界部低減回路177 の後段に図
39の小振幅除去回路195 が接続される。
【0145】図40は、小振幅除去回路195 の具体的な構
成を示す。196, 197は特性が近似したトランジスタであ
り、トランジスタ196 のベースには色濃度検出信号176
が入力し、トランジスタ197 のベースにはリファレンス
電圧200 が入力し、またリファレンス電圧200 は補正後
の色濃度検出信号26に対するリファレンス電圧ともな
る。トランジスタ196 と197 のコレクタは共通接続され
て、電源198 に接続される。トランジスタ196 のエミッ
タとトランジスタ197 のエミッタとは共通に接続され、
抵抗199 を介して接地されている。トランジスタ196, 1
97の各エミッタは、トランジスタ201 のベースと接続さ
れている。トランジスタ201 のコレクタは接地され、そ
のエミッタは抵抗202 を介して電源198 に接続されてい
る。トランジスタ201 のエミッタの出力信号が、すなわ
ち、補正後の色濃度検出信号26となる。トランジスタ20
1 はエミッタフォロワバッファとなっており、トランジ
スタ196, 197のベース・エミッタ間電圧分の電圧低下が
トランジスタ201 のベース・エミッタ間電圧分引き上げ
られてキャンセルされるようになっている。
【0146】図40の回路動作を説明する。補正後の色濃
度検出信号26のリファレンス電圧200 は、入力した色濃
度検出信号176 よりも高い電圧が選ばれているとする。
トランジスタ196 のベースに入力した色濃度検出信号17
6 の方が、トランジスタ197のベースに入力したリファ
レンス電圧200 よりも電圧が高い場合は、トランジスタ
196 から抵抗199 を介してグランドに電流が流れ、トラ
ンジスタ197 はオフする。従ってこの場合は、色濃度検
出信号176 がトランジスタ196, 201を介して補正後の色
濃度検出信号26として出力される。また、トランジスタ
196 のベースに入力した色濃度検出信号176 の方が、ト
ランジスタ197 に入力するリファレンス電圧200 よりも
電圧が低い場合は、トランジスタ196 がオフしてトラン
ジスタ197 のエミッタから抵抗199 を介してグランドに
電流が流れる。従ってこの場合はリファレンス電圧がト
ランジスタ201 のエミッタから出力される。
【0147】図41は、図40の回路動作を具体的な信号波
形を用いて示している。203 は図40のトランジスタ196
のベースに入力した色濃度検出信号176 の1例を示し、
点線204 は色濃度検出信号176 のリファレンス電圧を示
し、色無し時の電圧レベルとなっている。205 はトラン
ジスタ197 のベースに入力した補正後のリファレンス電
圧200 の電圧値の1例を示す。206 は補正後の色濃度検
出信号26を示し、205はトランジスタ197 のベースに入
力したリファレンス電圧である。
【0148】図41において、補正後のリファレンス電圧
205 よりも色濃度検出信号203 が高いときは補正後の色
濃度検出信号206 として、色濃度検出信号203 が出力さ
れ、逆にリファレンス電圧205 のほうが色濃度検出信号
203 より高いときは補正後の色濃度検出信号206 とし
て、補正後のリファレンス電圧205 と等しい電圧が出力
されることがわかる。結果として色が薄い部分の画質補
正量が抑えこまれる。
【0149】この第16実施の形態は、スライス回路を用
いない画質補正回路にも有効であり、輝度信号に画質補
正処理を施す構成だけでなく、図29のように色信号に画
質補正を施す構成、図29でスライス回路がない場合の構
成、及び、原色信号に画質補正を施す構成に対しても有
効である。また、第14, 15実施の形態の境界部低減回路
を共存させることも可能である。
【0150】(第17実施の形態)図42は本発明に係る画
質補正回路の更に他の実施例(第17実施の形態)の構成
を示すブロック図である。図42において、色濃度検出部
1は第1〜第13実施の形態における色濃度検出部に相当
し、色信号及び輝度信号を入力して色濃度検出信号176
をオフセット付加回路208 へ出力する。オフセット付加
回路208 は補正後の色濃度検出信号26を出力する。色信
号及び輝度信号を用いて色濃度検出部1において合成さ
れた色濃度検出信号176 はオフセット付加回路208 にお
いて直流分を加えられ、色無し部分においてもある程度
の画質補正を行えるために、色無し部においてもリファ
レンス電圧との間に差電圧が残るようにしたものであ
る。
【0151】オフセット付加回路208 の具体例として
は、図40に示す小振幅除去回路と同じ構成で実現でき
る。ただし、小振幅除去回路としては、補正後リファレ
ンス電圧200 を、色濃度検出信号176 の色無しレベルよ
りも高くしたのに対して、オフセット付加回路208 とし
ては、逆に補正後リファレンス電圧200 を色濃度検出信
号176 の色無しレベルよりも低くしなければならない。
また、図40のような回路を特に用いなくとも、リファレ
ンス電圧を色濃度検出信号176 の色無しレベルよりも下
げるだけでもよい。図43に具体的な波形例を示す。209
は色濃度検出信号176 の電圧波形、210 はこのときの色
無し時の電圧レベル、211 は補正後の色濃度検出信号で
あり、212 は補正後のリファレンス電圧であり、211 は
色無し部においてもある程度補正用の直流電圧をもって
いることがわかる。これによってアパーチャ補正の効果
を兼ね備えることが可能となる。また、このとき補正後
リファレンス電圧をマイコン等によって可変できるよう
にすればアパーチャ補正の画質制御と同等の動作を行え
る。
【0152】この第17実施の形態は、スライス回路を用
いない画質補正回路にも有効であり、輝度信号に画質補
正処理を施す構成だけでなく、図29のように色信号に画
質補正を施す構成、図29でスライス回路がない場合の構
成、及び、原色信号に画質補正を施す構成に対しても有
効である。また、第14, 15実施の形態の境界部低減回路
と共存させることも可能だし、第16実施の形態の小振幅
除去回路と共存させることも可能である。
【0153】なお、第1〜第17実施の形態は全てアナロ
グ方式だけでなく、デジタル方式でも可能である。
【0154】以上詳述したように、本発明の画質補正回
路では、輝度信号を補正するための輝度信号の高域成分
を、スライス回路で正側成分及びノイズ等の微小振幅成
分をカットするようにしたので、輝度信号の補正量を大
きくしてもS/N比の劣化がなく、また輝度信号正側の
オーバーシュート部分、プリシュート部分による色の剥
げ等が生じず画質の劣化を最小限に抑制できる優れた効
果を奏する。
【0155】また、本発明の他の画質補正回路では、各
色に含まれる輝度信号の割合を考慮に入れた色濃度検出
信号を得るようにしたので、各色によって補正過剰また
は補正不足といった現象が生じず、適正な補正画像を得
ることが可能となる優れた効果を奏する。
【0156】また、本発明の更に他の画質補正回路で
は、色境界部分の周辺において色濃度検出信号の振幅を
低下させるようにしたので、色境界部における過補正及
び不自然な輪郭を防止する優れた効果を奏する。
【0157】また、本発明の更に他の画質補正回路で
は、色濃度検出信号の振幅が低い部分を除去したので、
S/N比が悪い信号を入力したときのS/N比感を改善
できるとともに、肌のシワ等を増長せずに画像の印象を
悪くしない優れた効果を奏する。
【0158】また、本発明の更に他の画質補正回路で
は、色濃度信号に直流オフセットを加えるので、白黒部
分にも画質補正をある程度行え、アパーチャ補正回路の
性質を兼ね備える優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る画質補正回路の一実施例(第1
実施の形態)の構成を示すブロック図である。
【図2】 画質補正信号生成部の構成を示すブロック図
である。
【図3】 信号電圧の波形図である。
【図4】 回路定数を変更した場合の信号電圧の波形図
である。
【図5】 回路定数を変更した場合の信号電圧の波形図
である。
【図6】 本発明に係る画質補正回路の他の実施例(第
2実施の形態)の構成を示すブロック図である。
【図7】 本発明に係る画質補正回路の更に他の実施例
(第3実施の形態)の構成を示すブロック図である。
【図8】 輪郭検出器の構成を示すブロック図である。
【図9】 本発明に係る画質補正回路の更に他の実施例
(第4実施の形態)の構成を示すブロック図である。
【図10】 本発明に係る画質補正回路の更に他の実施
例(第5実施の形態)の構成を示すブロック図である。
【図11】 本発明に係る画質補正回路の更に他の実施
例(第6実施の形態)の構成を示すブロック図である。
【図12】 本発明の第6実施の形態においてカラーカ
バーを入力したときの色濃度検出部の各部の波形図であ
る。
【図13】 本発明の第6実施の形態の変形例の構成を
示すブロック図である。
【図14】 本発明の第6実施の形態の高域検出部の他
の構成例を示すブロック図である。
【図15】 本発明に係る画質補正回路の更に他の実施
例(第7実施の形態)の色濃度検出部の構成を示すブロ
ック図である。
【図16】 本発明に係る画質補正回路の更に他の実施
例(第8実施の形態)の色濃度検出部の構成を示すブロ
ック図である。
【図17】 本発明の第8実施の形態の色濃度検出部の
各要素信号が最大値をとるベクトルの向きを示す図であ
る。
【図18】 本発明の第8実施の形態においてカラーカ
バーを入力したときの色濃度検出部の各部の波形図であ
る。
【図19】 本発明の第8実施の形態の最大値検出回路
の構成を示す回路図である。
【図20】 本発明に係る画質補正回路の更に他の実施
例(第9実施の形態)の色濃度検出部の構成を示すブロ
ック図である。
【図21】 本発明の第9実施の形態の色濃度検出部の
各要素信号が最大値をとるベクトルの向きを示す図であ
る。
【図22】 本発明の第9実施の形態においてカラーカ
バーを入力したときの色濃度検出部の各部の波形図であ
る。
【図23】 本発明に係る画質補正回路の更に他の実施
例(第10実施の形態)の色濃度検出部の構成を示すブロ
ック図である。
【図24】 本発明の第10実施の形態の色濃度検出部の
各要素信号が最大値をとるベクトルの向きを示す図であ
る。
【図25】 本発明の第10実施の形態においてカラーカ
バーを入力したときの色濃度検出部の各部の波形図であ
る。
【図26】 本発明に係る画質補正回路の更に他の実施
例(第11実施の形態)の色濃度検出部の構成を示すブロ
ック図である。
【図27】 本発明の第11実施の形態においてカラーカ
バーを入力したときの色濃度検出部の各部の波形図であ
る。
【図28】 本発明に係る画質補正回路の更に他の実施
例(第12実施の形態)の色濃度検出部の構成を示すブロ
ック図である。
【図29】 本発明に係る画質補正回路の更に他の実施
例(第13実施の形態)の構成を示すブロック図である。
【図30】 本発明の第13実施の形態の色濃度検出部の
変形例の構成を示すブロック図である。
【図31】 本発明の第13実施の形態の色濃度検出部の
他の変形例の構成を示すブロック図である。
【図32】 本発明の第1実施の形態の変形例の構成を
示すブロック図である。
【図33】 本発明の第6実施の形態の変形例の構成を
示すブロック図である。
【図34】 本発明に係る画質補正回路の更に他の実施
例(第14実施の形態)の構成を示すブロック図である。
【図35】 第14実施の形態の変形例の構成を示すブロ
ック図である。
【図36】 図35に示す回路の各部の信号波形図であ
る。
【図37】 本発明に係る画質補正回路の更に他の実施
例(第15実施の形態)の構成を示すブロック図である。
【図38】 図37に示す回路の各部の信号波形図であ
る。
【図39】 本発明に係る画質補正回路の更に他の実施
例(第16実施の形態)の構成を示すブロック図である。
【図40】 小振幅除去回路の構成を示す回路図であ
る。
【図41】 図40の小振幅除去回路の動作説明のための
信号波形図である。
【図42】 本発明に係る画質補正回路の更に他の実施
例(第17実施の形態〕の構成を示すブロック図である。
【図43】 図42のオフセット付加回路の動作説明のた
めの信号波形図である。
【図44】 従来の画質補正回路の構成を示すブロック
図である。
【図45】 従来技術の問題点を説明するための波形図
である。
【符号の説明】
1 色濃度検出部、2 低域通過フィルタ、3 遅延回
路、4 減算器、5 可変利得増幅器、6 スライス回
路、7 加算器、8 低域通過フィルタ、9 乗算器、
10, 12 全波整流回路、11 反転回路、13 加算器、26
色濃度検出信号、48 低域通過フィルタ、50 輪郭検
出器、59 全波整流回路、60, 61 可変利得増幅器、62
マイクロコンピュータ、90 全波整流回路、91 乗算
器、92 係数器、97 最大値検出回路、99 減算器、10
0, 102 係数器、103 最大値検出回路、105, 106 反転
回路、107 乗算器、108 係数器、110 最大値検出回路、
111 2値化回路、113 乗算器、130 半波整流回路、149
乗算器、155 可変利得増幅器、156 スライス回路、157
可変利得増幅器、158 スライス回路、159, 160 加算
器、177 境界部低減回路、178 遅延回路、179 最小値検
出回路、184, 185 減算器、187 比較器、189 乗算器、
195 小振幅除去回路、208 オフセット付加回路、213 絶
対値検出回路。

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 色に関連する信号及び輝度信号から色の
    濃さを検出する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成分
    を抽出する高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが濃
    い場合は利得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるよ
    うに制御して、抽出した輝度信号の高域成分を増幅する
    可変利得増幅器とを備え、前記可変利得増幅器から出力
    される画質補正信号と補正すべき輝度信号とを合成して
    補正後の輝度信号を出力するようにした画質補正回路で
    あって、前記色濃度検出手段が、異なる色差信号または
    2種類の色信号夫々を全波整流する整流回路と、整流後
    の両信号を加算する加算器と、該加算器の出力信号に輝
    度信号の反転信号を乗ずる乗算器とを有し、該乗算器の
    出力により色の濃さを検出すべく構成されていることを
    特徴とする画質補正回路。
  2. 【請求項2】 色に関連する信号及び輝度信号から色の
    濃さを検出する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成分
    を抽出する高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが濃
    い場合は利得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるよ
    うに制御して、抽出した輝度信号の高域成分を増幅する
    可変利得増幅器とを備え、前記可変利得増幅器から出力
    される画質補正信号と補正すべき輝度信号とを合成して
    補正後の輝度信号を出力するようにした画質補正回路で
    あって、前記色濃度検出手段は、搬送色信号を整流する
    整流回路と、反転した輝度信号及び前記整流回路の出力
    信号を乗ずる乗算器と、該乗算器の出力信号の低周波数
    成分を取り出す低域通過フィルタとを有し、該低域通過
    フィルタの出力により色の濃さを検出すべく構成されて
    いることを特徴とする画質補正回路。
  3. 【請求項3】 色に関連する信号及び輝度信号から色の
    濃さを検出する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成分
    を抽出する高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが濃
    い場合は利得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるよ
    うに制御して、抽出した輝度信号の高域成分を増幅する
    可変利得増幅器とを備え、前記可変利得増幅器から出力
    される画質補正信号と補正すべき輝度信号とを合成して
    補正後の輝度信号を出力するようにした画質補正回路で
    あって、前記色濃度検出手段が、異なる色差信号を乗ず
    る乗算器と、該乗算器の出力信号を重みづけする重みづ
    け回路と、該重みづけ回路の出力信号、一方の色差信号
    またはその色差信号を重みづけした信号、及び他方の色
    差信号またはその色差信号を重みづけした信号の中の最
    大値を検出する最大値検出回路とを有し、該最大値検出
    回路の出力により色の濃さを検出すべく構成されている
    ことを特徴とする画質補正回路。
  4. 【請求項4】 色に関連する信号及び輝度信号から色の
    濃さを検出する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成分
    を抽出する高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが濃
    い場合は利得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるよ
    うに制御して、抽出した輝度信号の高域成分を増幅する
    可変利得増幅器とを備え、前記可変利得増幅器から出力
    される画質補正信号と補正すべき輝度信号とを合成して
    補正後の輝度信号を出力するようにした画質補正回路で
    あって、前記色濃度検出手段が、第1の色信号から第2
    の色信号を減算する減算器と、該減算器の出力信号また
    はその出力信号を重みづけした信号、第1の色信号の反
    転信号またはその反転信号を重みづけした信号、及び第
    2の色信号またはその色信号を重みづけした信号の中の
    最大値を検出する最大値検出回路とを有し、該最大値検
    出回路の出力により色の濃さを検出すべく構成されてい
    ることを特徴とする画質補正回路。
  5. 【請求項5】 色に関連する信号及び輝度信号から色の
    濃さを検出する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成分
    を抽出する高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが濃
    い場合は利得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるよ
    うに制御して、抽出した輝度信号の高域成分を増幅する
    可変利得増幅器とを備え、前記可変利得増幅器から出力
    される画質補正信号と補正すべき輝度信号とを合成して
    補正後の輝度信号を出力するようにした画質補正回路で
    あって、前記色濃度検出手段が、第1の色信号の反転信
    号を半波整流する半波整流回路と、該半波整流回路の出
    力信号に第2の色信号を乗ずる乗算器と、該乗算器の出
    力信号またはその出力信号を重みづけした信号、第1の
    色信号またはその色信号を重みづけした信号、及び第2
    の色信号の反転信号またはその反転信号を重みづけした
    信号の3種類の信号の最大値、或いは、前記3種類の信
    号に第2の色信号またはその色信号を重みづけした信号
    を加えた4種類の信号の最大値を検出する最大値検出回
    路とを有し、該最大値検出回路の出力により色の濃さを
    検出すべく構成されていることを特徴とする画質補正回
    路。
  6. 【請求項6】 色に関連する信号及び輝度信号から色の
    濃さを検出する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成分
    を抽出する高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが濃
    い場合は利得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるよ
    うに制御して、抽出した輝度信号の高域成分を増幅する
    可変利得増幅器とを備え、前記可変利得増幅器から出力
    される画質補正信号と補正すべき輝度信号とを合成して
    補正後の輝度信号を出力するようにした画質補正回路で
    あって、前記色濃度検出手段が、異なる色差信号または
    2種類の色信号夫々を全波整流して加算する加算器と、
    該加算器の出力信号に2値化した輝度信号を乗ずる乗算
    器とを有し、該乗算器の出力により色の濃さを検出すべ
    く構成されていることを特徴とする画質補正回路。
  7. 【請求項7】 色に関連する信号及び輝度信号から色の
    濃さを検出する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成分
    を抽出する高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが濃
    い場合は利得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるよ
    うに制御して、抽出した輝度信号の高域成分を増幅する
    可変利得増幅器とを備え、前記可変利得増幅器から出力
    される画質補正信号と補正すべき輝度信号とを合成して
    補正後の輝度信号を出力するようにした画質補正回路で
    あって、前記色濃度検出手段は、搬送色信号を整流する
    整流回路と、該整流回路の出力信号に2値化した輝度信
    号を乗ずる乗算器と、該乗算器の出力信号の低周波数成
    分を取り出す低域通過フィルタとを有し、該低域通過フ
    ィルタの出力により色の濃さを検出すべく構成されてい
    ることを特徴とする画質補正回路。
  8. 【請求項8】 マイクロコンピュータにより指令される
    電圧値または可変抵抗器により設定された電圧値に基づ
    いて、検出すべき色の濃さ信号の振幅を増幅する利得が
    制御される可変利得増幅器を備え、該可変利得増幅器の
    出力信号に関連して、輝度信号の高域成分を増幅する利
    得を制御すべく構成されていることを特徴とする請求項
    1〜7のいずれかに記載の画質補正回路。
  9. 【請求項9】 前記色濃度検出手段にて検出した色の濃
    さを示す色濃度信号に対して、無色部と有色部との境界
    近傍あるいは異なる色同士の境界近傍において振幅を低
    減する境界部低減回路を備え、該境界部低減回路の出力
    信号を新たな画質補正用の色濃度信号とすべく構成され
    ていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載
    の画質補正回路。
  10. 【請求項10】 色に関連する信号から色の濃さを検出
    する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成分を抽出する
    高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが濃い場合は利
    得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるように制御し
    て、抽出した輝度信号の高域成分を増幅する可変利得増
    幅器と、該可変利得増幅器から出力される画質補正信号
    と補正すべき輝度信号とを合成して補正後の輝度信号を
    出力する手段と、前記色濃度検出手段にて検出した色の
    濃さを示す色濃度信号に対して、無色部と有色部との境
    界近傍あるいは異なる色同士の境界近傍において振幅を
    低減する境界部低減回路とを備え、該境界部低減回路の
    出力信号を新たな画質補正用の色濃度信号とすべく構成
    されていることを特徴とする画質補正回路。
  11. 【請求項11】 色に関連する信号及び輝度信号から色
    の濃さを検出する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成
    分を抽出する高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが
    濃い場合は利得が大きく、薄い場合は利得が小さくなる
    ように制御して、抽出した輝度信号の高域成分を増幅す
    る各々の色差信号に対応した可変利得増幅器と、該可変
    利得増幅器から出力される画質補正信号と補正すべき色
    信号とを合成して補正後の色信号を出力する手段と、前
    記色濃度検出手段にて検出した色の濃さを示す色濃度信
    号に対して、無色部と有色部との境界近傍あるいは異な
    る色同士の境界近傍において振幅を低減する境界部低減
    回路とを備え、該境界部低減回路の出力信号を新たな画
    質補正用の色濃度信号とすべく構成されていることを特
    徴とする画質補正回路。
  12. 【請求項12】 原色信号及び輝度信号から色の濃さを
    検出する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成分を抽出
    する高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが濃い場合
    は利得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるように制
    御して、抽出した輝度信号の高域成分を増幅する各々の
    原色信号に対応した可変利得増幅器と、該可変利得増幅
    器から出力される画質補正信号と補正すべき原色信号と
    を合成して補正後の原色信号を出力する手段と、前記色
    濃度検出手段にて検出した色の濃さを示す色濃度信号に
    対して、無色部と有色部との境界近傍あるいは異なる色
    同士の境界近傍において振幅を低減する境界部低減回路
    とを備え、該境界部低減回路の出力信号を新たな画質補
    正用の色濃度信号とすべく構成されていることを特徴と
    する画質補正回路。
  13. 【請求項13】 前記境界部低減回路が、入力した色濃
    度信号を遅延させる遅延回路と、該遅延回路の出力信号
    と該遅延回路を通過していない色濃度信号との最小値を
    検出する最小値検出回路とを有し、該最小値検出回路の
    出力を画質補正用の色濃度信号とすべく構成されている
    ことを特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の
    画質補正回路。
  14. 【請求項14】 前記境界部低減回路が、入力した色濃
    度信号を遅延させる第1の遅延回路と、該第1の遅延回
    路の出力信号を更に遅延させる第2の遅延回路と、該第
    2の遅延回路の出力信号から入力した色濃度信号を減算
    する減算器と、該減算器の出力の絶対値を検出する絶対
    値検出回路と、該絶対値検出回路の出力信号を特定の電
    圧と比較した結果を2値信号として出力する比較器と、
    該比較器の出力信号と前記第1の遅延回路の出力信号と
    を乗算する乗算器とを有し、該乗算器の出力信号を新た
    な画質補正用の色濃度信号とすべく構成されていること
    を特徴とする請求項10〜12のいずれかに記載の画質
    補正回路。
  15. 【請求項15】 前記色濃度検出手段にて検出した色の
    濃さを示す色濃度信号に対して、振幅が小さい部分を除
    去する小振幅除去回路を備え、該小振幅除去回路の出力
    信号を新たな画質補正用の色濃度信号とすることによ
    り、色濃度が低い部分においては画質補正が行われない
    ようにすべく構成されていることを特徴とする請求項1
    〜14のいずれかに記載の画質補正回路。
  16. 【請求項16】 色に関連する信号から色の濃さを検出
    する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成分を抽出する
    高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが濃い場合は利
    得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるように制御し
    て、抽出した輝度信号の高域成分を増幅する可変利得増
    幅器と、該可変利得増幅器から出力される画質補正信号
    と補正すべき輝度信号とを合成して補正後の輝度信号を
    出力する手段と、前記色濃度検出手段にて検出した色の
    濃さを示す色濃度信号に対して、振幅が小さい部分を除
    去する小振幅除去回路とを備え、該小振幅除去回路の出
    力信号を新たな画質補正用の色濃度信号とすることによ
    り、色濃度が低い部分においては画質補正が行われない
    ようにすべく構成されていることを特徴とする画質補正
    回路。
  17. 【請求項17】 色に関連する信号及び輝度信号から色
    の濃さを検出する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成
    分を抽出する高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが
    濃い場合は利得が大きく、薄い場合は利得が小さくなる
    ように制御して、抽出した輝度信号の高域成分を増幅す
    る各々の色差信号に対応した可変利得増幅器と、該可変
    利得増幅器から出力される画質補正信号と補正すべき色
    信号とを合成して補正後の色信号を出力する手段と、前
    記色濃度検出手段にて検出した色の濃さを示す色濃度信
    号に対して、振幅が小さい部分を除去する小振幅除去回
    路とを備え、該小振幅除去回路の出力信号を新たな画質
    補正用の色濃度信号とすることにより、色濃度が低い部
    分においては画質補正が行われないようにすべく構成さ
    れていることを特徴とする画質補正回路。
  18. 【請求項18】 原色信号及び輝度信号から色の濃さを
    検出する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成分を抽出
    する高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが濃い場合
    は利得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるように制
    御して、抽出した輝度信号の高域成分を増幅する各々の
    原色信号に対応した可変利得増幅器と、該可変利得増幅
    器から出力される画質補正信号と補正すべき原色信号と
    を合成して補正後の原色信号を出力する手段と、前記色
    濃度検出手段にて検出した色の濃さを示す色濃度信号に
    対して、振幅が小さい部分を除去する小振幅除去回路と
    を備え、該小振幅除去回路の出力信号を新たな画質補正
    用の色濃度信号とすることにより、色濃度が低い部分に
    おいては画質補正が行われないようにすべく構成されて
    いることを特徴とする画質補正回路。
  19. 【請求項19】 前記色濃度検出手段にて検出した色の
    濃さを示す色濃度信号に対して、直流分を付加するオフ
    セット付加手段を備え、該オフセット付加手段の出力信
    号を新たな画質補正用の色濃度信号とすることにより、
    色がない部分においてもある程度の画質補正効果が得ら
    れるようにすべく構成されていることを特徴とする請求
    項1〜18のいずれかに記載の画質補正回路。
  20. 【請求項20】 色に関連する信号から色の濃さを検出
    する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成分を抽出する
    高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが濃い場合は利
    得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるように制御し
    て、抽出した輝度信号の高域成分を増幅する可変利得増
    幅器と、該可変利得増幅器から出力される画質補正信号
    と補正すべき輝度信号とを合成して補正後の輝度信号を
    出力する手段と、前記色濃度検出手段にて検出した色の
    濃さを示す色濃度信号に対して、直流分を付加するオフ
    セット付加手段とを備え、該オフセット付加手段の出力
    信号を新たな画質補正用の色濃度信号とすることによ
    り、色がない部分においてもある程度の画質補正効果が
    得られるようにすべく構成されていることを特徴とする
    画質補正回路。
  21. 【請求項21】 色に関連する信号及び輝度信号から色
    の濃さを検出する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成
    分を抽出する高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが
    濃い場合は利得が大きく、薄い場合は利得が小さくなる
    ように制御して、抽出した輝度信号の高域成分を増幅す
    る各々の色差信号に対応した可変利得増幅器と、該可変
    利得増幅器から出力される画質補正信号と補正すべき色
    信号とを合成して補正後の色信号を出力する手段と、前
    記色濃度検出手段にて検出した色の濃さを示す色濃度信
    号に対して、直流分を付加するオフセット付加手段とを
    備え、該オフセット付加手段の出力信号を新たな画質補
    正用の色濃度信号とすることにより、色がない部分にお
    いてもある程度の画質補正効果が得られるようにすべく
    構成されていることを特徴とする画質補正回路。
  22. 【請求項22】 原色信号及び輝度信号から色の濃さを
    検出する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成分を抽出
    する高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが濃い場合
    は利得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるように制
    御して、抽出した輝度信号の高域成分を増幅する各々の
    原色信号に対応した可変利得増幅器と、該可変利得増幅
    器から出力される画質補正信号と補正すべき原色信号と
    を合成して補正後の原色信号を出力する手段と、前記色
    濃度検出手段にて検出した色の濃さを示す色濃度信号に
    対して、直流分を付加するオフセット付加手段とを備
    え、該オフセット付加手段の出力信号を新たな画質補正
    用の色濃度信号とすることにより、色がない部分におい
    てもある程度の画質補正効果が得られるようにすべく構
    成されていることを特徴とする画質補正回路。
  23. 【請求項23】 色に関連する信号から色の濃さを検出
    する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成分を抽出する
    高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが濃い場合は利
    得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるように制御し
    て、抽出した輝度信号の高域成分を増幅する第1の可変
    利得増幅器と、該第1の可変利得増幅器から出力される
    画質補正信号と補正すべき輝度信号とを合成して補正後
    の輝度信号を出力する手段と、マイクロコンピュータに
    より指定される電圧値または可変抵抗器により設定され
    た電圧値に基づいて、検出すべき色の濃さ信号の振幅を
    増幅する利得が制御される第2の可変利得増幅器とを備
    え、該第2の可変利得増幅器の出力信号に関連して、輝
    度信号の高域成分を増幅する際の利得を制御すべく構成
    されていることを特徴とする画質補正回路。
  24. 【請求項24】 色に関連する信号及び輝度信号から色
    の濃さを検出する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成
    分を抽出する高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが
    濃い場合は利得が大きく、薄い場合は利得が小さくなる
    ように制御して、抽出した輝度信号の高域成分を増幅す
    る各々の色差信号に対応した第1の可変利得増幅器と、
    該第1の可変利得増幅器から出力される画質補正信号と
    補正すべき色信号とを合成して補正後の色信号を出力す
    る手段と、マイクロコンピュータにより指定される電圧
    値または可変抵抗器により設定された電圧値に基づい
    て、検出すべき色の濃さ信号の振幅を増幅する利得が制
    御される第2の可変利得増幅器とを備え、該第2の可変
    利得増幅器の出力信号に関連して、輝度信号の高域成分
    を増幅する際の利得を制御すべく構成されていることを
    特徴とする画質補正回路。
  25. 【請求項25】 原色信号及び輝度信号から色の濃さを
    検出する色濃度検出手段と、輝度信号の高域成分を抽出
    する高域成分抽出手段と、検出した色の濃さが濃い場合
    は利得が大きく、薄い場合は利得が小さくなるように制
    御して、抽出した輝度信号の高域成分を増幅する各々の
    原色信号に対応した第1の可変利得増幅器と、該第1の
    可変利得増幅器から出力される画質補正信号と補正すべ
    き原色信号とを合成して補正後の原色信号を出力する手
    段と、マイクロコンピュータにより指定される電圧値ま
    たは可変抵抗器により設定された電圧値に基づいて、検
    出すべき色の濃さ信号の振幅を増幅する利得が制御され
    る第2の可変利得増幅器とを備え、該第2の可変利得増
    幅器の出力信号に関連して、輝度信号の高域成分を増幅
    する際の利得を制御すべく構成されていることを特徴と
    する画質補正回路。
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