JP2003338960A - カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット - Google Patents

カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット

Info

Publication number
JP2003338960A
JP2003338960A JP2002145250A JP2002145250A JP2003338960A JP 2003338960 A JP2003338960 A JP 2003338960A JP 2002145250 A JP2002145250 A JP 2002145250A JP 2002145250 A JP2002145250 A JP 2002145250A JP 2003338960 A JP2003338960 A JP 2003338960A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image pickup
pickup device
dustproof
dust
camera
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002145250A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Takizawa
宏行 滝沢
Sumio Kawai
澄夫 川合
Motoaki Kobayashi
素明 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
Priority to JP2002145250A priority Critical patent/JP2003338960A/ja
Priority to US10/300,688 priority patent/US7324148B2/en
Priority to CNB031215572A priority patent/CN1285007C/zh
Priority to EP07007086A priority patent/EP1809022B1/en
Priority to DE60335224T priority patent/DE60335224D1/de
Priority to DE60335308T priority patent/DE60335308D1/de
Priority to EP07007085A priority patent/EP1809021B1/en
Priority to DE60314040T priority patent/DE60314040T2/de
Priority to EP03009410A priority patent/EP1357740B1/en
Publication of JP2003338960A publication Critical patent/JP2003338960A/ja
Priority to US11/848,081 priority patent/US7589780B2/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blocking Light For Cameras (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)
  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Studio Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】撮像素子の前面側に配設する防塵部材の固定力
の向上に寄与する固定手段を提案し確実な防塵機能を確
保しつつ構成の簡略化を実現し製造上の簡易化をも実現
し得るカメラ及び撮像素子ユニットを提供する。 【解決手段】画像信号を得る撮像素子27と、撮像素子
の光電変換面上に被写体像を入射せしめる撮影レンズ1
2aと、撮影レンズから撮像素子に入射する有効光束を
透過可能な透明部を有し透明部が撮像素子の前面側に所
定の間隔を持って対向配設された防塵部材21と、防塵
部材の周縁部に配設され防塵部材に振動を与える加振用
部材22と、撮像素子と防塵部材との両者が対向して形
成される部位に略密閉された空間部を構成すべく撮像素
子及び防塵部材の周縁側で空間部を封止するように構成
された封止構造部(23)と、撮像素子から得られた画
像信号を記録形態の信号に変換する画像信号処理回路1
6aとを備え、防塵部材を封止構造部に接着固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自己の光電変換
面上に照射された光に対応した画像信号を得る撮像素子
を有する撮像素子ユニットを備えたカメラに関し、より
詳細には撮像素子の防塵構造を備えたカメラ及びこれに
用いる撮像ユニットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、撮影光学系(撮影レンズともい
う)を透過した被写体からの光束(以下、被写体光束と
いう)に基づいて形成される被写体像を所定の位置に配
置した固体撮像素子等、例えば電荷結合素子(CCD;
Charge Coupled Device。以下、単に撮像素子とい
う)等の光電変換面上に結像させ、当該撮像素子等の光
電変換作用を利用して所望の被写体像を表わす電気的な
画像信号等を生成し、この画像信号等に基づく信号を、
例えば液晶表示装置(LCD;Liquid Crystal Disp
lay)等の所定の表示装置等へと出力して画像等を表示
させたり、撮像素子等によって生成した画像信号等を所
定の形態の画像データとして所定の記録媒体の所定の記
録領域に記録し、さらにこの記録媒体に記録された画像
データを読み出して、その画像データに対して表示装置
を用いて表示するのに最適な画像信号となるように変換
処理した後、処理済の画像信号に基づいて、これに対応
する画像を表示させ得るように構成した、いわゆるデジ
タルスチルカメラやデジタルビデオカメラ等のデジタル
カメラ等(以下、デジタルカメラ又は単にカメラとい
う)が、一般的に実用化され広く普及している。
【0003】また、一般的なデジタルカメラにおいて
は、撮影動作に先立って撮影対象となる所望の被写体を
観察し、当該被写体を含む撮影範囲を設定する等の目的
で、光学的ファインダー装置を備えているのが一般であ
る。
【0004】この光学ファインダー装置としては、撮影
光学系の光軸上に配設した反射部材等を用いて撮影光学
系を透過した被写体光束の進行方向を折り曲げて観察用
の被写体像を所定の位置に結像させる一方、撮影動作時
には、撮影光学系の光軸上から反射部材を退避させるこ
とにより、被写体光束を撮像素子の受光面、即ち光電変
換面へと導き、当該光電変換面上に撮影用の被写体像を
形成させるように構成したいわゆる一眼レフレックス方
式のファインダー装置等が一般的に利用されている。
【0005】そして、近年においては、一眼レフレック
ス方式のファインダー装置を具備すると共に、カメラ本
体に対して撮影光学系を着脱自在となるように構成し、
使用者が所望するときに所望の撮影光学系を任意に着脱
し交換することで、単一のカメラ本体において複数種類
の撮影光学系を選択的に使用し得るように構成したいわ
ゆるレンズ交換可能な形態のデジタルカメラが一般に実
用化されつつある。
【0006】このようなレンズ交換可能な形態のデジタ
ルカメラにおいては、当該撮影光学系をカメラ本体から
取り外した際に、カメラ本体の内部に空気中に浮遊する
塵埃等が侵入する可能性がある。また、カメラ本体内部
には、例えばシャッター・絞り機構等、機械的に動作す
る各種の機構が配設されていることから、これら各種の
機構等からは、その動作中に塵埃等が発生する場合もあ
る。
【0007】一方、撮影光学系をカメラ本体から取り外
した際には、当該撮影光学系の後方に配置される撮像素
子の受光面(光電変換面とも言う)がカメラ内部の外気
に露呈されることになることから、塵埃等が帯電作用等
の要因によって撮像素子の光電変換面に付着することが
ある。
【0008】そこで、従来の一眼レフレックス方式のデ
ジタルカメラ等においては、帯電作用等に起因して撮像
素子の受光面上に塵埃等が付着するのを抑制するための
技術が、例えば特開2000−29132号公報等によ
って提案されている。
【0009】上記特開2000−29132号公報に開
示されている手段は、レンズ交換可能な形態の一眼レフ
レックス方式のデジタルカメラにおいて、カメラ内部に
設けられる撮像素子の受光面を覆うカバー部材の表面に
透明電極を設け、この電極に対して直流電圧若しくは数
kHz〜20kHz程度の周波数の交流電圧を印加する
ことによって、帯電作用によって撮像素子の受光面上に
塵埃等が付着するのを抑制するようにしたものである。
【0010】当該公報に開示されている手段によれば、
撮像素子に生起する電荷を中和することによって静電気
等に起因して撮像素子の受光面に塵埃等が付着するのを
抑制することができるというものである。
【0011】他方、従来のデジタルカメラにおける撮像
素子としては、いわゆるパッケイジに封じられた形態の
撮像素子(例えばパッケイジCCDという)が広く用い
られているが、このような形態の撮像素子とは別に、近
年においては、いわゆるベアチップCCDと呼ばれる裸
の状態のCCDチップを市場に供給することが提案され
ている。
【0012】このようなベアチップCCDにおいては、
その光電変換面上に塵埃等が付着する可能性が多くなる
ことから、ベアチップCCDとこれを載置する基板との
間に圧電素子を設け、この圧電素子に対して所定の電圧
を印加することによって当該ベアチップCCD自体を振
動させ、これにより光電変換面上に付着した塵埃等を振
り落とすようにする手段についての提案が、例えば特開
平9−130654号公報等によって開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の特開
2000−29132号公報に開示されている手段で
は、帯電した撮像素子の電荷を中和させることで塵等が
付着するのを抑制するようにしていることから、例えば
静電気に因らずに撮像素子の光電変換面上に単に付着し
たり堆積した状態の塵埃等を除去する手段としては、最
適なものではないと考えられる。
【0014】また、上述の特開平9−130654号公
報に開示されている手段では、ベアチップCCDを念頭
に入れて考案されている手段であるために、従来のデジ
タルカメラにおいて一般的に利用されているパッケイジ
CCDのような形態の撮像素子に対して適用するために
は、最適な手段であるとは言えない。
【0015】つまり、一般的な形態のパッケイジCCD
等に対して上述の特開平9−130654号公報に開示
されている手段を適用した場合には、例えば撮像素子自
体又はそのパッケイジに対して振動を加えることになる
ので、この加振作用によって撮像素子及びその近傍に配
設される各種の機構に対して、例えば機構的な劣化や狂
い等の悪影響が波及する虞がある。
【0016】一方、本出願人は、先に特願2000−4
01291号において、撮像素子の光電変換面の側を封
止乃至保護する防塵部材を備えることで、当該撮像素子
の光電変換面に塵埃等が付着するのを抑制すると共に、
防塵部材の外面側に付着する塵埃等に対しては、所定の
加振用部材によって防塵部材に所定の振幅の振動を与え
ることによって、これを除去する手段を提案している。
【0017】この手段によれば、小型でかつ簡単な機構
によって撮像素子の光電変換面に塵埃等が付着するのを
抑制すると共に、防塵部材の外面側に付着する塵埃等を
容易に除去し得るレンズ交換可能な形態のデジタルカメ
ラを構成することができるというものである。
【0018】本発明は、上述した点に鑑みてなされたも
のであって、その目的とするところは、撮像素子の光電
変換面上に塵埃等が付着するのを防止する防塵構造を備
えたカメラ及びこれに使用する撮像素子ユニットにおい
て、撮像素子の前面側に配設する防塵部材等の固定力の
向上に寄与することのできる固定手段を提案し、確実な
防塵機能を確保しながら、構成の簡略化を実現し、製造
上の簡易化をも実現し得るカメラ及びこれに使用する撮
像素子ユニットを提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明によるカメラは、自己の光電変換面上に
照射された光に対応した画像信号を得る撮像素子と、上
記撮像素子の光電変換面上に被写体像を入射せしめる撮
影レンズと、上記撮影レンズから上記撮像素子に入射す
る有効光束を透過可能な透明部を有し、この透明部が上
記撮像素子の前面側に所定の間隔を持って対向配設され
た防塵部材と、上記防塵部材の周縁部に配設され当該防
塵部材に振動を与えるための加振用部材と、上記撮像素
子と上記防塵部材との両者が対向して形成される部位
に、略密閉された空間部を構成すべく上記撮像素子及び
上記防塵部材の周縁側で上記空間部を封止するように構
成された封止構造部と、上記撮像素子の光電変換面上に
結像された像に対応するものとして当該撮像素子から得
られた画像信号を記録に適合する形態の信号に変換する
ための画像信号処理回路とを備えてなり、上記防塵部材
を上記封止構造部に接着固定したことを特徴とする。
【0020】また、第2の発明は、上記第1の発明によ
るカメラにおいて、上記防塵部材を、その周縁部の全周
において上記封止構造部に接着固定したことを特徴とす
る。
【0021】そして、第3の発明は、上記第1の発明に
よるカメラにおいて、上記防塵部材を、その周縁部の複
数箇所において上記封止構造部に接着固定したことを特
徴とする。
【0022】第4の発明は、上記第1の発明によるカメ
ラにおいて、上記加振用部材は、圧電素子であることを
特徴とする。
【0023】第5の発明は、上記第1の発明によるカメ
ラにおいて、上記撮影レンズを装着するための撮影レン
ズ装着部をさらに有し、上記撮影レンズは、上記撮影レ
ンズ装着部において着脱自在であることを特徴とする。
【0024】第6の発明は、上記第1の発明乃至第5の
発明のうちのいずれか一つによるカメラにおいて、上記
防塵部材の表面には、薄膜形成部位と薄膜非形成部位と
が形成され、上記薄膜非形成部位に上記封止構造部を接
着固定したことを特徴とする。
【0025】第7の発明は、上記第6の発明によるカメ
ラにおいて、上記薄膜は、赤外線カット膜・紫外線カッ
ト膜・反射防止膜又は帯電防止膜のいずれかであること
を特徴とする。
【0026】第8の発明による撮像素子ユニットは、自
己の光電変換面上に照射された光に対応した画像信号を
得る撮像素子と、上記撮像素子の前面側に所定の間隔を
持って対向配設された光学部材と、上記光学部材の周縁
部に配設され当該光学部材に振動を与えるための加振用
部材と、上記撮像素子と上記光学部材との両者が対向し
て形成される部位に、略密閉された空間部を構成すべく
上記撮像素子及び上記光学部材の周縁側で上記空間部を
封止するように構成された封止構造部とを備えてなり、
上記光学部材を上記封止構造部に接着固定したことを特
徴とする。
【0027】第9の発明は、上記第8の発明による撮像
素子ユニットにおいて、上記光学部材を、その周縁部の
全周において上記封止構造部に接着固定したことを特徴
とする。
【0028】第10の発明は、上記第8の発明による撮
像素子ユニットにおいて、上記光学部材を、その周縁部
の複数箇所において上記封止構造部に接着固定したこと
を特徴とする。
【0029】第11の発明は、上記第8の発明による撮
像素子ユニットにおいて、上記加振用部材は、圧電素子
であることを特徴とする。
【0030】第12の発明は、上記第8の発明乃至第1
1の発明のうちのいずれか一つによる撮像素子ユニット
において、上記光学部材の表面には、薄膜形成部位と薄
膜非形成部位とが形成され、上記薄膜非形成部位に上記
封止構造部を接着固定したことを特徴とする。
【0031】第13の発明は、上記第12の発明による
撮像素子ユニットにおいて、上記薄膜は、赤外線カット
膜・紫外線カット膜・反射防止膜又は帯電防止膜のいず
れかであることを特徴とする。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図示の実施の形態によって
本発明を説明する。まず、本発明の第1の実施形態のカ
メラについて、その概略的な構成を以下に説明する。
【0033】図1・図2は、本発明の第1の実施形態の
カメラの概略的な構成を示す図であって、図1は、本カ
メラの一部を切断して、その内部構成を概略的に示す斜
視図であり、図2は、本カメラの主に電気的な構成を概
略的に示すブロック構成図である。
【0034】本実施形態のカメラ1は、それぞれが別体
に構成されるカメラ本体部11及びレンズ鏡筒12とか
らなり、両者(11・12)は、互いに着脱自在に構成
されてなるものである。
【0035】レンズ鏡筒12は、複数の撮影レンズやそ
の駆動機構等からなる撮影光学系(撮影レンズ)12a
を内部に保持して構成されている。この撮影光学系12
aは、被写体からの光束を透過させることで当該被写光
束により形成される被写体の像を所定の位置(後述する
撮像素子27の光電変換面上)に結像せしめるように例
えば複数の光学レンズ等によって構成されるものであ
る。そして、このレンズ鏡筒12は、カメラ本体部11
の前面に向けて突出するように配設されている。
【0036】なお、このレンズ鏡筒12については、従
来のカメラ等において一般的に利用されているものと同
様のものが適用される。したがって、その詳細な構成に
ついての説明は省略する。
【0037】カメラ本体部11は、内部に各種の構成部
材等を備えて構成され、かつ撮影光学系12aを保持す
るレンズ鏡筒12を着脱自在となるように配設するため
の連結部材である撮影光学系装着部(撮影レンズ装着部
ともいう)11aをその前面に備えて構成されてなるい
わゆる一眼レフレックス方式のカメラである。
【0038】つまり、カメラ本体部11の前面側の略中
央部には、被写体光束を当該カメラ本体部11の内部へ
と導き得る所定の口径を有する露光用開口が形成されて
おり、この露光用開口の周縁部に撮影光学系装着部11
aが形成されている。
【0039】カメラ本体部11の外面側には、その前面
に上述の撮影光学系装着部11aが配設されているほ
か、上面部や背面部等の所定の位置にカメラ本体部11
を動作させるための各種の操作部材、例えば撮影動作を
開始せしめるための指示信号等を発生させるためのレリ
ーズボタン17等が配設されている。これらの操作部材
については、本発明とは直接関連しない部分であるの
で、図面の煩雑化を避けるために、レリーズボタン17
以外の操作部材については、その図示及び説明を省略す
る。
【0040】カメラ本体部11の内部には、図1に示す
ように、各種の構成部材、例えば、撮影光学系12aに
よって形成される所望の被写体像を撮像素子27(図2
参照)の光電変換面上とは異なる所定の位置に形成させ
るべく設けられ、いわゆる観察光学系を構成するファイ
ンダー装置13と、撮像素子27の光電変換面への被写
体光束の照射時間等を制御するシャッタ機構等を備えた
シャッター部14と、このシャッター部14を含み撮影
光学系12aを透過した被写体光束に基づいて形成され
る被写体像に対応した画像信号を得る撮像素子27及び
この撮像素子27の光電変換面の前面側の所定の位置に
配設され当該光電変換面への塵埃等の付着を予防する防
塵部材であって光学部材等からなる防塵フイルター21
(詳細については後述する)等からなるアッセンブリで
ある撮像素子ユニット(以下、撮像ユニットと略記す
る)15と、撮像素子27により取得した画像信号に対
して各種の信号処理を施す画像信号処理回路16a(図
2参照)等の電気回路を構成する各種の電気部材が実装
される主回路基板16を始めとした複数の回路基板(図
1では主回路基板16のみを図示している)と、等が、
それぞれ所定の位置に配設されている。
【0041】ファインダー装置13は、撮影光学系12
aを透過した被写体光束の光軸を折り曲げて観察光学系
の側へと導き得るように構成される反射鏡13bと、こ
の反射鏡13bから出射する光束を受けて正立正像を形
成するペンタプリズム13aと、このペンタプリズム1
3aにより形成される像を拡大して観察するのに最適な
形態の像を結像させる接眼レンズ13c等によって構成
されている。
【0042】反射鏡13bは、撮影光学系12aの光軸
から退避する位置と当該光軸上の所定の位置との間で移
動自在に構成され、通常状態においては、撮影光学系1
2aの光軸上において当該光軸に対して所定の角度、例
えば角度45度を有して配置されている。これにより、
撮影光学系12aを透過した被写体光束は、当該カメラ
1が通常状態にあるときには、反射鏡13bによってそ
の光軸が折り曲げられて、当該反射鏡13bの上方に配
置されるペンタプリズム13aの側へと反射されるよう
になっている。
【0043】一方、本カメラ1が撮影動作の実行中にお
いて、その実際の露光動作中には、当該反射鏡13b
は、撮影光学系12aの光軸から退避する所定の位置に
移動するようになっている。これによって、被写体光束
は、撮像素子27の側へと導かれ、その光電変換面を照
射するようになっている。
【0044】シャッター部14は、例えばフォーカルプ
レーン方式のシャッター機構や、このシャッター機構の
動作を制御する駆動回路等、従来のカメラ等において一
般的に利用されているものと同様のものが適用される。
したがって、その詳細な構成についての説明は省略す
る。
【0045】また、本カメラ1の内部には、上述したよ
うに複数の回路基板が配設され、各種の電気回路を構成
している。本カメラ1の電気的な構成は、図2に示すよ
うに、例えば本カメラ1の全体を統括的に制御する制御
回路であるCPU41と、撮像素子27によって取得し
た画像信号に基づいて記録に適合する形態の信号に変換
する信号処理等、各種の信号処理を施す画像信号処理回
路16aと、この画像信号処理回路16aによって処理
済みの画像信号や画像データ及びこれに付随する各種の
情報等を一時的に記録するワークメモリ16bと、この
画像信号処理回路16aによって生成された所定の形態
の記録用の画像データを所定の領域に記録する記録媒体
43と、この記録媒体43と本カメラ1の電気回路とを
電気的に接続すべく構成される記録媒体インターフェイ
ス42と、画像を表示するための液晶表示装置(LC
D)等からなる表示部46と、この表示部46と本カメ
ラ1との間を電気的に接続し、画像信号処理回路16a
によって処理済の画像信号を受けて表示部46を用いて
表示するのに最適な表示用の画像信号を生成する表示回
路47と、乾電池等の二次電池等からなる電池45と、
この電池45又は所定の接続ケイブル等(図示せず)に
より供給される外部電源(AC)からの電力を受けて、
本カメラ1を動作させるのに適するように制御し、各電
気回路へと配電する電源回路44と、撮像ユニット15
に含まれる防塵フイルター21を駆動させるための電気
回路であって発振器等からなる防塵フイルター駆動部4
8等からなる。
【0046】次に、本実施形態のカメラ1における撮像
ユニット15の詳細について、以下に説明する。図3・
図4・図5・図6は、本実施形態のカメラ1における撮
像ユニット15の一部を取り出して示す図であって、図
3は、当該撮像ユニットを分解して示す要部分解斜視図
である。図4は、当該撮像ユニットの構成部材のうちの
防塵フイルター受け部材を示す正面図である。図5は、
当該撮像ユニットの構成部材のうちの防塵フイルター受
け部材と防塵フイルター(防塵部材)とを示す分解斜視
図である。そして、図6は、図5の防塵フイルター受け
部材と防塵フイルターとを接着剤によって接合させた状
態を示し、図4のE−E線に沿う位置に相当する要部断
面図である。
【0047】なお、本実施形態のカメラ1の撮像ユニッ
ト15は、上述したようにシャッター部14等を含む複
数の部材によって構成されるユニットであるが、図3に
おいては、その主要部を図示するに留め、シャッター部
14の図示は省略している。また、各構成部材の位置関
係を示すために、図3においては、当該撮像ユニット1
5の近傍に設けられ、撮像素子27が実装されると共
に、画像信号処理回路16a及びワークメモリ16b等
からなる撮像系の電気回路が実装される主回路基板16
を合わせて図示している。この主回路基板16、それ自
体の詳細については、従来のカメラ等において一般的に
利用されているものが適用されるものとして、その説明
は省略する。
【0048】撮像ユニット15は、CCD等からなり撮
影光学系12aを透過し自己の光電変換面上に照射され
た光に対応した画像信号を得る撮像素子27と、この撮
像素子27を固定支持する薄板状の部材からなる撮像素
子固定板28と、撮像素子27の光電変換面の側に配設
され、撮影光学系12aを透過して照射される被写体光
束から高周波成分を取り除くべく形成される光学素子で
ある光学的ローパスフイルター(Low Pass Filter;以
下、光学LPFという)25と、この光学LPF25と
撮像素子27との間の周縁部に配置され、略枠形状の弾
性部材等によって形成されるローパスフイルター受け部
材26と、撮像素子27を収納し固定保持すると共に光
学LPF25をその周縁部位乃至その近傍部位に密着し
て支持しかつ所定の部位を後述する防塵フイルター受け
部材23Aに密に接触するように配設される撮像素子収
納ケース部材24(以下、CCDケース24という)
と、このCCDケース24の前面側に配置され防塵フイ
ルター21(防塵部材)をその周縁部位乃至その近傍部
位に密着して支持する防塵フイルター受け部材23A
と、この防塵フイルター受け部材23Aによって支持さ
れて撮像素子27の光電変換面の側であって光学LPF
25の前面側において当該光学LPF25との間に所定
の間隔を持つ所定の位置に対向配置される防塵部材であ
る防塵フイルター21と、この防塵フイルター21の周
縁部に配設され当該防塵フイルター21に対して所定の
振動を与えるための加振用部材であり例えば電気機械変
換素子等からなる圧電素子22等によって構成されてい
る。
【0049】撮像素子27は、撮影光学系12aを透過
した被写体光束を自己の光電変換面に受けて光電変換処
理を行なうことによって、当該光電変換面に形成される
被写体像に対応した画像信号を取得するものであって、
例えば電荷結合素子(CCD;Charge Coupled Devi
ce)等が適用されている。
【0050】この撮像素子27は、撮像素子固定板28
を介して主回路基板16上の所定の位置に実装されてい
る。この主回路基板16には、上述したように画像信号
処理回路16a及びワークメモリ16b等が共に実装さ
れており、撮像素子27からの出力信号、即ち光電変換
処理により得られた画像信号が画像信号処理回路16a
等へと電送されるようになっている。
【0051】この画像信号処理回路16aにおいてなさ
れる信号処理としては、例えば撮影光学系装着部11a
に装着されたレンズ鏡筒12の内部に保持される撮影光
学系12aによって撮像素子27の光電変換面上に結像
された像に対応するものとして当該撮像素子27から得
られた画像信号を記録に適合する形態の信号に変換する
処理等、各種の信号処理である。このような信号処理
は、電子的な画像信号を取り扱うように構成される一般
的なデジタルカメラ等において通常になされる処理と同
様である。したがって、当該カメラ1において実行され
る各種の信号処理についての詳細な説明は省略する。
【0052】撮像素子27の前面側には、ローパスフイ
ルター受け部材26を挟んで光学LPF25が配設され
ている。そして、これを覆うようにCCDケース24が
配設されている。
【0053】つまり、CCDケース24には、略中央部
分に矩形状からなる開口24cが設けられており、この
開口24cには、その後方側から光学LPF25及び撮
像素子27が配設されるようになっている。この開口2
4cの後方側の内周縁部には、断面が略L字形状からな
る段部24aが形成されている。
【0054】上述したように、光学LPF25と撮像素
子27との間には、弾性部材等からなるローパスフイル
ター受け部材26が配設されている。このローパスフイ
ルター受け部材26は、撮像素子27の前面側の周縁部
においてその光電変換面の有効範囲、つまり当該撮像素
子27に入射する有効光束を避ける位置に配設され、か
つ光学LPF25の背面側の周縁部近傍に当接するよう
になっている。そして、光学LPF25と撮像素子27
との間を略気密性が保持されるようにしている。これに
より、光学LPF25には、ローパスフイルター受け部
材26による光軸方向への弾性力が働くことになる。
【0055】そこで、光学LPF25の前面側の周縁部
を、CCDケース24の段部24aに対して略気密的に
接触させるように配置することで、当該光学LPF25
をその光軸方向に変位させようとするローパスフイルタ
ー受け部材26による弾性力に抗して当該光学LPF2
5の光軸方向における位置を規制するようにしている。
【0056】換言すれば、CCDケース24の開口24
cの内部に背面側より挿入された光学LPF25は、段
部24aによって光軸方向における位置規制がなされて
いる。これにより、当該光学LPF25は、CCDケー
ス24の内部から前面側へ向けて外部に抜け出ないよう
になっている。
【0057】このようにして、CCDケース24の開口
24cの内部に背面側から光学LPF25が挿入された
後、光学LPF25の背面側には、撮像素子27が配設
されるようになっている。この場合において、光学LP
F25と撮像素子27との間には、周縁部においてロー
パスフイルター受け部材26が挟持されるようになって
いる。
【0058】また、撮像素子27は、上述したように撮
像素子固定板28を挟んで主回路基板16に実装されて
いる。そして、撮像素子固定板28は、CCDケース2
4の背面側からネジ孔24eに対してネジ28bによっ
てスペーサ28aを介して固定されている。また、撮像
素子固定板28には、主回路基板16がスペーサ16c
を介してネジ16dによって固定されている。
【0059】CCDケース24の前面側には、防塵フイ
ルター受け部材23AがCCDケース24のネジ孔24
bに対してネジ23bによって固定されている。この場
合において、CCDケース24の周縁側であって前面側
の所定の位置には、周溝24dが略環状に形成されてい
る。その一方で、防塵フイルター受け部材23Aの周縁
側であって背面側の所定の位置には、CCDケース24
の周溝24dに対応させた環状凸部(図示せず。なお図
17の符号23d参照)が全周にわたって略環状に形成
されている。したがって、環状凸部と周溝24dとが嵌
合することによりCCDケース24と防塵フイルター受
け部材23Aとは、環状の領域、即ち周溝24dと環状
凸部とが形成される領域において相互に略気密的に嵌合
するようになっている。
【0060】防塵フイルター21は、全体として円形乃
至多角形の板状をなし、少なくとも自己の中心から放射
方向に所定の広がりを持つ領域が、透明部をなしてお
り、この透明部が光学LPF25の前面側に所定の間隔
を持って対向配置されているものである。なお、透明部
は、撮影光学系12a(撮影レンズ)から撮像素子27
の光電変換面へと入射する有効光束を透過可能となるよ
うに形成されている。
【0061】また、防塵フイルター21の一方の面(本
実施形態では背面側)の周縁部には、当該防塵フイルタ
ー21に対して振動を与えるための所定の加振用部材で
あり電気機械変換素子等によって形成される圧電素子2
2が一体となるように、例えば接着剤による貼着等の手
段により配設されている。この圧電素子22は、外部か
ら所定の駆動電圧を印加することによって防塵フイルタ
ー21に所定の振動を発生させることができるように構
成されている。
【0062】そして、防塵フイルター21は、防塵フイ
ルター受け部材23A(後述する封止構造部を構成する
一部材)に対して接着剤31によって気密的に接合させ
固定保持されている。この場合において、防塵フイルタ
ー21は、その一方の面の周縁部の全周において接着剤
31によって防塵フイルター受け部材23Aに接着固定
されている。
【0063】防塵フイルター受け部材23Aの略中央部
近傍には、円形状又は多角形状からなる開口23Afが
穿設されている。この開口23Afは、撮影光学系12
aを透過した被写体光束を通過させて、当該光束が後方
に配置される撮像素子27の光電変換面を照射するのに
充分な大きさとなるように設定されている。
【0064】また、この開口23Afの周縁部には、前
面側に突出する壁部23Aeが略環状に形成されてお
り、この壁部23Aeの先端側には、さらに前面側に向
けて突出するように受け部23Acが形成されている
(図4〜図6参照)。
【0065】また、当該防塵フイルター受け部材23A
の前面側の外周縁部近傍には、所定の位置に複数(本実
施形態では三箇所)の突状部23Aaが前面側に向けて
突出するように形成されている。この突状部23Aa
は、当該防塵フイルター受け部材23Aに防塵フイルタ
ー21を接着配置するときの位置決めを行なう位置規制
部材の役目をするものである。
【0066】この防塵フイルター受け部材23Aに対し
ては、その前面側に圧電素子22を介して防塵フイルタ
ー21が接着剤31によって貼着されることになる(図
6参照)。
【0067】この場合において、接着剤31は、防塵フ
イルター受け部材23Aの壁部23Aeの先端側の全域
にわたって、つまり環状の領域の全周に塗布されてい
る。この状態で、防塵フイルター受け部材23Aの前面
側から防塵フイルター21を貼り付けることになるが、
このとき防塵フイルター21の外周縁部を突状部23A
aに沿わせて光軸方向に移動させるようにすれば、当該
防塵フイルター21は、防塵フイルター受け部材23A
の所定の位置に配置されるようになっている。
【0068】そして、図6に示すように防塵フイルター
21(実際には圧電素子22)の所定の位置(後述する
振動時の節となる部位)に受け部23Acが当接するよ
うになっている。
【0069】したがって、これにより防塵フイルター受
け部材23Aは、防塵フイルター21の周縁部近傍の環
状の領域、即ち壁部23Aeの先端部において接着剤3
1によって当該防塵フイルター21と気密的に接合し固
定保持されている。
【0070】ところで、上述したように防塵フイルター
受け部材23AとCCDケース24とは、周溝24dと
環状凸部とが相互に略気密的に嵌合していると共に、防
塵フイルター受け部材23Aと防塵フイルター21と
は、接着剤31の接着力により圧電素子22を介して気
密的に接合している。
【0071】また、CCDケース24に配設される光学
LPF25は、光学LPF25の前面側の周縁部とCC
Dケース24の段部24aとの間で略気密的となるよう
に配設されている。
【0072】さらに、光学LPF25の背面側には、撮
像素子27がローパスフイルター受け部材26を介して
配設されており、光学LPF25と撮像素子27との間
においても、略気密性が保持されるようになっている。
【0073】したがって、このような構成によって、光
学LPF25と防塵フイルター21とが対向する間の空
間には、所定の空隙部が形成されており、同時に光学L
PF25の周縁側には、CCDケース24と防塵フイル
ター受け部材23Aと防塵フイルター21とによって所
定の空間部が形成されている。この空間部は、光学LP
F25の外側に張り出すようにして形成される封止され
た空間となっている。
【0074】この場合において、当該空間部は、上述の
空隙部よりも広い空間となるように設定されている。そ
して、空隙部と空間部とからなる空間は、上述した如く
CCDケース24と防塵フイルター受け部材23Aと防
塵フイルター21と光学LPF25とによって略気密的
に封止される封止空間を形成している。
【0075】このように、本実施形態のカメラにおける
撮像ユニット15では、光学LPF25及び防塵フイル
ター21の周縁に形成され空隙部を含む略密閉された封
止空間を形成する封止構造部が構成されている。そし
て、この封止構造部は、光学LPF25の周縁乃至その
近傍から外側の位置に設けられるようになっている。
【0076】さらに、本実施形態においては、防塵フイ
ルター21をその周縁部位乃至その近傍部位に密着して
支持する防塵フイルター受け部材23Aと、光学LPF
25をその周縁部位乃至その近傍部位に密着して支持す
ると共に、自己の所定部位で防塵フイルター受け部材2
3Aと密に接触するように配設されるCCDケース24
等によって、封止構造部が構成されている。
【0077】上述のように構成された本実施形態のカメ
ラ1においては、撮像素子27の前面側の所定の位置に
防塵フイルター21を対向配置し、撮像素子27の光電
変換面と防塵フイルター21との周縁に形成される封止
空間を封止するように構成したので、撮像素子27の光
電変換面に塵埃等が付着するのを予防している。
【0078】そして、この場合においては、防塵フイル
ター21の前面側の露出面に付着する塵埃等について
は、当該防塵フイルター21の周縁部に一体となるよう
に配設される圧電素子22に周期電圧を印加して防塵フ
イルター21に対して所定の振動を与えることで、除去
することができるようになっている。
【0079】図7は、本カメラ1における撮像ユニット
15のうち防塵フイルター21及びこれに一体に設けら
れる圧電素子22のみを取り出して示す正面図である。
また、図8・図9は、図7の圧電素子22に対して駆動
電圧を印加した際の防塵フイルター21及び圧電素子2
2の状態変化を示し、図8は図7のA−A線に沿う断面
図、図9は図7のB−B線に沿う断面図である。
【0080】ここで、例えば圧電素子22に負(マイナ
ス;−)電圧を印加した場合には、防塵フイルター21
は、図8・図9において実線で示すように変形する一
方、圧電素子22に正(プラス;+)電圧を印加した場
合には、防塵フイルター21は、同図において点線で示
すように変形することになる。
【0081】この場合において、図7〜図9の符号21
aで示すような振動の節の位置では、実質的に振幅は零
になることから、この節21aに対応する部位に防塵フ
イルター受け部材23Aの受け部23Acを当接させる
ように設定する。これにより、振動を阻害することなく
防塵フイルター21を効率的に支持し得ることになる。
【0082】そして、この状態において、所定のときに
防塵フイルター駆動部48(図2参照)を制御して、圧
電素子22に対して周期的な電圧を印加することで防塵
フイルター21は振動し、当該防塵フイルター21の表
面に付着した塵埃等は除去される。
【0083】なお、このときの共振周波数は、防塵フイ
ルター21の形状やサイズ・板厚・材質等により決まる
ものである。上述の図7〜図9に示す例では、1次の振
動を発生させた場合を示しているが、これに限らず、高
次の振動を発生させるようにしてもよい。
【0084】図10〜図12に示す別の例示では、図7
〜図9に示す例と同様の構成の防塵フイルターに対して
2次振動を発生させた場合のようすを示している。
【0085】この場合において、図10は、図7と同様
に本カメラ1における撮像ユニット15のうち防塵フイ
ルター21及びこれに一体に設けられる圧電素子22の
みを取り出して示す正面図である。また、図11・図1
2は、図10の圧電素子22に対して印加した際の防塵
フイルター21及び圧電素子22の状態変化を示し、図
11は図10のA−A線に沿う断面図、図12は図10
のB−B線に沿う断面図である。
【0086】ここで、例えば圧電素子22に負(マイナ
ス;−)電圧を印加した場合には、防塵フイルター21
は、図11・図12において実線で示すように変形する
一方、圧電素子22に正(プラス;+)電圧を印加した
場合には、防塵フイルター21は、同図において点線で
示すように変形することになる。
【0087】この場合においては、図10〜図12に示
す符号21a・21bのようにこの振動では二対の節が
存在することになるが、節21aに対応する部位に防塵
フイルター受け部材23Aの受け部23Acを当接させ
るように設定することで、上述の図7〜図9に示す例と
同様に、振動を阻害することなく防塵フイルター21を
効率的に支持し得ることになる。
【0088】そして、この状態において、所定のときに
防塵フイルター駆動部48を制御して、圧電素子22に
対して周期的な電圧を印加することで防塵フイルター2
1は振動し、当該防塵フイルター21の表面に付着した
塵埃等は除去される。
【0089】なお、図7〜図9に示すように1次の振動
を発生させた場合には、当該撮像ユニット15における
封止空間は、防塵フイルター21の振幅によって図7・
図8の符号Cで示す分の容積変化が生じることになる。
一方、図10〜図12に示すように2次の振動を発生さ
せた場合には、防塵フイルター21の振幅によって生じ
る封止空間の容積変化は、図10・図11の符号D1で
示す領域から符号D2で示す領域(D2×2)を差し引
いた分(D1−(D2×2))となる。
【0090】封止空間に対する容積変化が少ないほど、
封止空間の内部における内圧の変化は小さいことから、
封止空間の容積変化は少ないほど効率的な振動を得るこ
とができることがわかる。したがって、電気機械変換の
効率の点では、発生させる振動は、高次となるように設
定するのが望ましい。
【0091】以上説明したように上記第1の実施形態に
よれば、光学LPF25と防塵フイルター21(防塵部
材)との両者が対向して形成される空隙部を含む略密閉
された封止空間を構成すべく光学LPF25及び防塵フ
イルター21の周縁側で空間部を封止するようにした封
止構造部を、光学LPF25の周縁乃至その近傍から外
側に設けるように構成したので、空間部の一定の容積を
確保するについて、光学LPF25と防塵フイルター2
1(防塵部材)との間隔を短く設定することができる。
【0092】一般に、光学LPF25と防塵フイルター
21(防塵部材)との間隔を短く設定すると、空隙部の
容積が少なくなることから圧電素子22(加振用部材)
によって防塵フイルター21に振動を与える際に封止空
間の内圧が高くなってしまうことは周知である。しか
し、封止空間の内圧が高い場合には、圧電素子22によ
る防塵フイルター21の振動を阻害してしまう傾向があ
る。
【0093】一方、封止空間の容積を確保するために光
学LPF25と防塵フイルター21(防塵部材)との間
隔を長くなるように設定した場合には、撮像ユニット1
5の光軸方向における寸法も大きくなってしまうことに
なり、カメラ1の光軸方向における小型化を阻害する要
因になる。
【0094】そこで、本実施形態においては、光学LP
F25の周縁乃至その近傍から外側に空間部を設けるこ
とで、封止空間の充分な容積を確保して、圧電素子22
による防塵フイルター21の振動を阻害することなく、
撮像ユニット15の光軸方向における寸法の長大化を抑
えることができる。したがって、カメラ1の光軸方向に
おける小型化に寄与することが容易にできる。
【0095】さらに、本実施形態によれば、防塵フイル
ター21を固定保持し当該防塵フイルター21と防塵フ
イルター受け部材23Aとを気密的に接合する手段とし
て接着剤31を利用するようにしたことから、容易に構
成の簡略化を実現することができ、よって部材点数の削
減化に寄与し得ると共に、製造工程の簡略化及び製造コ
ストの低減化に寄与することができる。
【0096】なお、上述の第1の実施形態のカメラ1に
おいては、防塵フイルター受け部材23AとCCDケー
ス24とを別体に形成し、両者を相互に略気密的に嵌合
させるように構成しているが、このような形態に限るこ
とはなく、例えば防塵フイルター受け部材23AとCC
Dケース24とを一体となるように形成した単一の部材
によって構成する等の形態としても、上述の第1の実施
形態と全く同様の効果を得ることができる。
【0097】また、上述の第1の実施形態においては、
防塵フイルター21と防塵フイルター受け部材23Aと
は、接着剤31を用いて接着固定するようにしている。
この場合において、防塵フイルター21は、その一方の
面の周縁部の全周において接着剤31によって防塵フイ
ルター受け部材23A(封止構造部)に接着固定するよ
うにしている。
【0098】このように接着剤31を用いて防塵フイル
ター21を防塵フイルター受け部材23Aに接着固定す
るのに際して、当該防塵フイルター21の周縁部の全周
において固定すれば、確実に接着固定することができ、
よって良好な封止状態を確保することができる。
【0099】その一方で、防塵フイルター21は、圧電
素子21によって振動を与えられるようになっており、
その振動作用によって、防塵フイルタ21自身の外表面
に付着した塵埃等を振り落とすように構成されている。
【0100】この場合において、防塵フイルター受け部
材23Aに対して防塵フイルター21が確実に接着固定
されている状態において、圧電素子22の作用によって
防塵フイルター21を振動させようとすると、その振動
が減衰してしまう傾向がある。
【0101】そこで、防塵フイルター受け部材23Aと
防塵フイルター21との接着力を確保しながら、振動が
減衰してしまうのを低減するための手段としては、次の
本発明の第2の実施形態に示すように、防塵フイルター
21と防塵フイルター受け部材23Aとの接着剤31に
よる接着部位を、防塵フイルター21の周縁部において
所定の複数箇所に留める手段が考えられる。
【0102】図13・図14・図15は、本発明の第2
の実施形態のカメラにおける撮像ユニットの一部を取り
出して示す図であって、図13は、当該撮像ユニットの
構成部材のうちの防塵フイルター受け部材を示す正面図
である。図14は、当該撮像ユニットの構成部材のうち
の防塵フイルター受け部材と防塵フイルター(防塵部
材)とを示す分解斜視図である。そして、図15は、図
14の防塵フイルター受け部材と防塵フイルターとを接
着剤によって接合させた状態を示し、図13のE1−E
1線に沿う位置に相当する要部断面図である。
【0103】本実施形態の構成は、上述の第1の実施形
態と基本的には同様であって、防塵フイルター21を防
塵フイルター受け部材23Aに接着固定する接着剤31
の塗布部位が異なるのみである。したがって、上述の第
1の実施形態とは異なる部位についてのみ図示し、同様
の構成部位については、同じ符号を附してその説明を省
略すると共に、カメラの全体構成の図示及び説明につい
ても省略する(図1〜図12参照)。
【0104】本実施形態においては、防塵フイルター2
1(防塵部材)を、その周縁部の複数箇所において封止
構造部の一部を構成する防塵フイルター受け部材23A
に接着固定するように構成されている。
【0105】即ち、図13・図14に示すように接着剤
31は、防塵フイルター受け部材23Aの受け部23A
c近傍における所定の三箇所に塗布される。この状態
で、防塵フイルター21を防塵フイルター受け部材23
Aの前面側の受け部23Acに貼り付ける。これによ
り、防塵フイルター21は、その周縁部の複数箇所にお
いて圧電素子22を介して防塵フイルター受け部材23
Aに接着固定されることになる。
【0106】その他の構成は、上述の第1・第2の実施
形態と略同様である。以上のような構成とすることによ
って、上述の第1の実施形態と同様の効果を得ることが
できる。また、防塵フイルター21と防塵フイルター受
け部材23Acとが確実に接着固定されるのと同時に、
接着部位を複数箇所に限定したので、防塵フイルター2
1の周縁部の全周において接着した場合に比べて、防塵
フイルター21の振動が減衰するのを低減させることが
できる。したがって、防塵フイルター21の確実な振動
作用を確保することができる。
【0107】なお、本実施形態では、接着部位を三箇所
としているが、これに限ることはなく複数箇所であれば
同様の効果を得ることができる。しかし、必要最小限の
接着力を確保することを考慮すると、接着部位は、少な
くとも三箇所またはそれ以上とすることが望ましい。
【0108】ところで、上述の第1・第2の実施形態に
おいては、防塵フイルター受け部材23Aの受け部23
Acが圧電素子22の所定の位置に当接するように構成
した例を挙げている。
【0109】しかしながら、圧電素子22の作用によっ
て防塵フイルター21に対して振動を与えるに際して
は、当該防塵フイルター21の形状やサイズ・板厚・材
質等によって振動の共振周波数が異なるものになること
は、上述した通りである。
【0110】また、防塵フイルター受け部材23Aの受
け部23Acは、防塵フイルター21の振動の節となる
部位に当接するように設定するのが望ましい点について
も上述の如しである。
【0111】そこで、防塵フイルター21の振動の節の
となる部位が、圧電素子22の設けられる部位ではな
く、当該防塵フイルター21の表面上の所定の位置とな
る場合を考えてみる。
【0112】図16・図17は、本発明の第3の実施形
態のカメラにおける撮像ユニットの一部を取り出して示
す図であって、図16は、当該撮像ユニットの構成部材
のうちの防塵フイルター受け部材に防塵フイルターが接
着された状態を示す斜視図である。また、図17は、図
16のQ−Q線に沿う断面図である。
【0113】本実施形態の構成も、上述の第1・第2の
実施形態と基本的には同様であって、防塵フイルター2
1を防塵フイルター受け部材23Aに接着固定する場合
において、両者の当接位置が異なるのみである。したが
って、上述の第1・第2の実施形態とは異なる部位につ
いてのみ図示し、同様の構成部位については、同じ符号
を附してその説明を省略する。これと共に、カメラの全
体構成の図示及び説明についても省略する(図1〜図1
2参照)。
【0114】本実施形態においては、防塵フイルター受
け部材23Aの受け部23Acが防塵フイルター21の
表面上に直接当接するように配置されている。これに応
じて、圧電素子22は、当該受け部23Acを避けるよ
うにして防塵フイルター21の周縁部の表面に貼着され
ている。
【0115】ところで、防塵フイルター21には、撮影
光学系12aを透過した被写体光束が入射するようにな
っており、当該光束は、その後、撮像素子27の光電変
換面へと到り、ここに被写体像を形成するようになって
いる。つまり、防塵フイルター21は、被写体像を形成
するのに寄与する光束の光路上に配設されている。
【0116】このことを考慮して、当該防塵フイルター
21の表面には、例えば反射又は帯電等を防止するため
の薄膜(反射防止膜・帯電防止膜)や、赤外線又は紫外
線等を吸収し透過するのを防止するための薄膜(赤外線
カット膜・紫外線カット膜)等の各種の薄膜を形成する
いわゆるコーティング処理が施されるのが一般である。
【0117】この場合において、防塵フイルター21に
施すコーティング処理としては、各種の薄膜のうちのい
ずれかの機能を有する薄膜を単体で形成する処理、各種
の薄膜のうちの複数種類の薄膜を積層させることで多機
能化した薄膜を形成する処理、各種の薄膜のうち多機能
化された形態の薄膜を形成する処理等、各種の処理形態
が考えられる。
【0118】ここで、反射防止膜(ARコートともい
う)は、ガラスやプラスチック等の光学部材等の表面に
屈折率の異なる薄膜、例えば酸化シリコン(SiO
・酸化チタン(TiO)・酸化亜鉛(ZnO)等を
1/4波長厚(0.1〜0.3μm)で積層した多層膜
を蒸着することにより、表面の反射率を低く抑え、透過
率を向上させるというものである。通常のガラスの表面
反射率は4%程度であるが、その表面に反射防止膜を施
すことによりその反射率を1%以下に抑えることができ
るというものである。
【0119】また、帯電防止膜としては、光学系に用い
る透明導電膜が適用される。この透明導電膜とは、大き
な導電性と可視域での高い透光性とを合わせ持つ薄膜で
あって、主に可視光平均透過率が約80%以上でかつ抵
抗率が約1X10−3Ω・cm以下のものをさすことが
多い。この透明導電膜としては、金(Au)・銀(A
g)・白金(Pt)等の金属薄膜からなる金属透明導電
膜と、酸化インジューム(In・酸化スズ(Sn
)・酸化亜鉛(ZnO)等の酸化物半導体透明導電
膜とがある。前者は、透光性や膜強度に難点があること
から、光学分野では、主に後者の酸化物半導体透明導電
膜が用いられる。
【0120】赤外線カット膜(IRカット膜ともいう)
は、赤外域の光(波長670〜680nmより以上の波
長)を反射させ、その他の波長領域の光を透過させ得る
薄膜である。
【0121】紫外線カット膜(UVカット膜ともいう)
は、紫外域の光(波長390〜410nm以下の波長)
を反射させ、その他の波長領域の光を透過させる得る薄
膜である。
【0122】防塵フイルター21の表面上にこれらのコ
ーティング処理がなされている場合において、その表面
上に圧電素子21や受け部23Acを接着すると、その
接着力を充分に確保し得ないという場合があり得る。ま
た、コーティング処理により形成される薄膜自体が剥離
する可能性もあり、当該薄膜上に圧電素子21や受け部
23Acを接着した状態で当該薄膜が剥離するようなこ
とになると、圧電素子21や防塵フイルター受け部材2
3Aもまた脱落してしまうことになってしまう。
【0123】そこで、本実施形態においては、防塵フイ
ルター21の表面上において、圧電素子21及び受け部
23Acを接着すべき部位に対しては、コーティング処
理を施さず薄膜を形成しない薄膜非形成部位21nc
(図16において斜線で示す部位)を設けるようにして
いる。このうち図16・図17において、符号21nc
aで示す部位は圧電素子22が貼着されるべき部位を示
している。また同図において、符号21ncbで示す部
位は防塵フイルター受け部材23Aの受け部23Acが
接着されるべき部位を示している。
【0124】そして、防塵フイルター21の表面上の薄
膜非形成部位21nc以外の部位、つまり当該防塵フイ
ルター21において撮影レンズ12aから撮像素子27
へと入射する有効光束が透過可能な透明部が薄膜形成部
位21cとなっている。
【0125】このように形成した防塵フイルター21に
対して防塵フイルター受け部材23Aを接着固定する場
合には、その受け部23Acが防塵フイルター21の薄
膜非形成部21ncbに当接するように配置し、その状
態で接着剤31を用いて両者を接着固定する。その他の
構成は、上述の第1・第2の実施形態と略同様である。
【0126】このように防塵フイルター21を形成する
ことによって、防塵フイルター受け部材23Aが防塵フ
イルター21の表面上に直接当接し接着される形態の場
合にも、上述の第1・第2の実施形態と同様の効果を得
ることができると共に、両者を確実に接着固定すること
ができる。
【0127】なお、この場合において、防塵フイルター
21と防塵フイルター受け部材23Aとは、上述の第1
の実施形態と同様に防塵フイルター21を、その周縁部
の全周において防塵フイルター受け部材23Aに接着固
定するようにしてもよいし、上述の第2の実施形態と同
様に防塵フイルター21を、その周縁部の複数箇所にお
いて防塵フイルター受け部材23Aに接着固定するよう
にしてもよい。
【0128】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、撮像
素子の光電変換面上に塵埃等が付着するのを防止する防
塵構造を備えたカメラ及びこれに使用する撮像素子ユニ
ットにおいて、撮像素子の前面側に配設する防塵部材等
の固定力の向上に寄与することのできる固定手段を提案
し、確実な防塵機能を確保しながら、構成の簡略化を実
現し、製造上の簡易化をも実現し得るカメラ及びこれに
使用する撮像素子ユニットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のカメラの一部を切断
して、その内部構成を概略的に示す斜視図。
【図2】図1のカメラの主に電気的な構成を概略的に示
すブロック構成図。
【図3】図1のカメラにおける撮像ユニットの一部を取
り出して示す図であって、当該撮像ユニットを分解して
示す要部分解斜視図。
【図4】図1のカメラにおける撮像ユニットの一部を取
り出して示す図であって、当該撮像ユニットのうちの防
塵フイルター受け部材を示す正面図。
【図5】図1のカメラにおける撮像ユニットのうちの防
塵フイルター受け部材と防塵フイルターとを示す分解斜
視図。
【図6】図4のE−E線に沿う位置に相当する断面図。
【図7】図1のカメラにおける撮像ユニットのうち防塵
フイルター及びこれに一体に設けられる圧電素子のみを
取り出して示す正面図。
【図8】図7の圧電素子に対して印加した際の防塵フイ
ルター及び圧電素子の状態変化を示し、図7のA−A線
に沿う断面図。
【図9】図7の圧電素子に対して印加した際の防塵フイ
ルター及び圧電素子の状態変化を示し、図7のB−B線
に沿う断面図。
【図10】図1のカメラにおける撮像ユニットのうち防
塵フイルター及びこれに一体に設けられる圧電素子のみ
を取り出して示す正面図。
【図11】図10の圧電素子に対して印加した際の防塵
フイルター及び圧電素子の状態変化の別の例を示し、図
10のA−A線に沿う断面図。
【図12】図10の圧電素子に対して印加した際の防塵
フイルター及び圧電素子の状態変化の別の例を示し、図
10のB−B線に沿う断面図。
【図13】本発明の第2の実施形態のカメラにおける撮
像ユニットの一部を取り出して示す図であって、当該撮
像ユニットのうちの防塵フイルター受け部材を示す正面
図。
【図14】図13のカメラにおける撮像ユニットのうち
の防塵フイルター受け部材と防塵フイルターとを示す分
解斜視図。
【図15】図13のE1−E1線に沿う位置に相当する
断面図。
【図16】本発明の第3の実施形態のカメラにおける撮
像ユニットの一部を取り出して示す図であって、当該撮
像ユニットのうちの防塵フイルター受け部材に防塵フイ
ルターが接着された状態を示す斜視図。
【図17】図16のQ−Q線に沿う断面図。
【符号の説明】
1……カメラ 11……カメラ本体部 11a……撮影光学系装着部(撮影レンズ装着部) 12……レンズ鏡筒 12a……撮影光学系(撮影レンズ) 13……ファインダー装置 13a……ペンタプリズム 13b……反射鏡 13c……接眼レンズ 14……シャッター部 15……撮像ユニット(撮像素子ユニット) 16……主回路基板 16a……画像信号処理回路 16b……ワークメモリ 17……レリーズボタン 21……防塵フイルター(防塵部材;光学部材) 21c……薄膜形成部位 21nc(21nca・21ncb)……薄膜非形成部
位 22……圧電素子(加振用部材;電気機械変換素子) 22a……第2導電部材 22b……第1導電部材 23A……防塵フイルター受け部材(封止構造部) 24……CCDケース(撮像素子収納ケース部材;封止
構造部) 23d……環状凸部 24d……周溝 25……光学的ローパスフイルター(光学LPF;光学
素子) 26……ローパスフイルター受け部材 27……撮像素子(CCD) 28……撮像素子固定板 31……接着剤 48……防塵フイルター駆動部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/14 H04N 5/335 V 5C024 H04N 5/335 H01L 27/14 D (72)発明者 小林 素明 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内 Fターム(参考) 2H083 AA03 AA04 AA11 AA17 AA19 AA20 AA21 AA22 AA26 AA32 AA51 2H100 AA01 BB05 BB06 CC07 EE06 2H101 EE08 EE51 4M118 AB01 GC01 GD02 GD03 HA02 HA23 HA24 5C022 AC42 AC55 AC74 AC78 5C024 BX01 CY00 CY48 EX05 EX06 EX51

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自己の光電変換面上に照射された光に
    対応した画像信号を得る撮像素子と、 上記撮像素子の光電変換面上に被写体像を入射せしめる
    撮影レンズと、 上記撮影レンズから上記撮像素子に入射する有効光束を
    透過可能な透明部を有し、この透明部が上記撮像素子の
    前面側に所定の間隔を持って対向配設された防塵部材
    と、 上記防塵部材の周縁部に配設され当該防塵部材に振動を
    与えるための加振用部材と、 上記撮像素子と上記防塵部材との両者が対向して形成さ
    れる部位に、略密閉された空間部を構成すべく上記撮像
    素子及び上記防塵部材の周縁側で上記空間部を封止する
    ように構成された封止構造部と、 上記撮像素子の光電変換面上に結像された像に対応する
    ものとして当該撮像素子から得られた画像信号を記録に
    適合する形態の信号に変換するための画像信号処理回路
    と、 を備えてなり、 上記防塵部材を上記封止構造部に接着固定したことを特
    徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 上記防塵部材を、その周縁部の全周に
    おいて上記封止構造部に接着固定したことを特徴とする
    請求項1に記載のカメラ。
  3. 【請求項3】 上記防塵部材を、その周縁部の複数箇
    所において上記封止構造部に接着固定したことを特徴と
    する請求項1に記載のカメラ。
  4. 【請求項4】 上記加振用部材は、圧電素子であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載のカメラ。
  5. 【請求項5】 上記撮影レンズを装着するための撮影
    レンズ装着部をさらに有し、上記撮影レンズは、上記撮
    影レンズ装着部において着脱自在であることを特徴とす
    る請求項1に記載のカメラ。
  6. 【請求項6】 上記防塵部材の表面には、薄膜形成部
    位と薄膜非形成部位とが形成され、上記薄膜非形成部位
    に上記封止構造部を接着固定したことを特徴とする請求
    項1乃至請求項5のうちのいずれか一つに記載のカメ
    ラ。
  7. 【請求項7】 上記薄膜は、赤外線カット膜・紫外線
    カット膜・反射防止膜又は帯電防止膜のいずれかである
    ことを特徴とする請求項6に記載のカメラ。
  8. 【請求項8】 自己の光電変換面上に照射された光に
    対応した画像信号を得る撮像素子と、 上記撮像素子の前面側に所定の間隔を持って対向配設さ
    れた光学部材と、 上記光学部材の周縁部に配設され当該光学部材に振動を
    与えるための加振用部材と、 上記撮像素子と上記光学部材との両者が対向して形成さ
    れる部位に、略密閉された空間部を構成すべく上記撮像
    素子及び上記光学部材の周縁側で上記空間部を封止する
    ように構成された封止構造部と、 を備えてなり、 上記光学部材を上記封止構造部に接着固定したことを特
    徴とする撮像素子ユニット。
  9. 【請求項9】 上記光学部材を、その周縁部の全周に
    おいて上記封止構造部に接着固定したことを特徴とする
    請求項8に記載の撮像素子ユニット。
  10. 【請求項10】 上記光学部材を、その周縁部の複数
    箇所において上記封止構造部に接着固定したことを特徴
    とする請求項8に記載の撮像素子ユニット。
  11. 【請求項11】 上記加振用部材は、圧電素子である
    ことを特徴とする請求項8に記載の撮像素子ユニット。
  12. 【請求項12】 上記光学部材の表面には、薄膜形成
    部位と薄膜非形成部位とが形成され、上記薄膜非形成部
    位に上記封止構造部を接着固定したことを特徴とする請
    求項8乃至請求項11のうちのいずれか一つに記載の撮
    像素子ユニット。
  13. 【請求項13】 上記薄膜は、赤外線カット膜・紫外
    線カット膜・反射防止膜又は帯電防止膜のいずれかであ
    ることを特徴とする請求項12に記載の撮像素子ユニッ
    ト。
JP2002145250A 2002-04-26 2002-05-20 カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット Pending JP2003338960A (ja)

Priority Applications (10)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002145250A JP2003338960A (ja) 2002-05-20 2002-05-20 カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット
US10/300,688 US7324148B2 (en) 2002-04-26 2002-11-20 Camera and image pickup device unit used therefor having a sealing structure between a dust proofing member and an image pick up device
CNB031215572A CN1285007C (zh) 2002-04-26 2003-03-31 照相机及其使用的摄像元件单元
DE60335308T DE60335308D1 (de) 2002-04-26 2003-04-25 Bildaufnahmevorrichtung mit Staubschutz
DE60335224T DE60335224D1 (de) 2002-04-26 2003-04-25 Bildaufnahmevorrichtung mit Staubschutz
EP07007086A EP1809022B1 (en) 2002-04-26 2003-04-25 Image pick-up device with dust preventing member
EP07007085A EP1809021B1 (en) 2002-04-26 2003-04-25 Image pick-up device with dust preventing member
DE60314040T DE60314040T2 (de) 2002-04-26 2003-04-25 Bildaufnahme-Sensor mit Staubschutz
EP03009410A EP1357740B1 (en) 2002-04-26 2003-04-25 Image pick-up device with dust preventing member
US11/848,081 US7589780B2 (en) 2002-04-26 2007-08-30 Camera and image pick-up device unit used therefor having a sealing structure between a dust-proofing member and an image pick-up device

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002145250A JP2003338960A (ja) 2002-05-20 2002-05-20 カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003338960A true JP2003338960A (ja) 2003-11-28

Family

ID=29704656

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002145250A Pending JP2003338960A (ja) 2002-04-26 2002-05-20 カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003338960A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007183366A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Pentax Corp 防塵性光透過性部材及びその用途、並びにその部材を具備する撮像装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007183366A (ja) * 2006-01-05 2007-07-19 Pentax Corp 防塵性光透過性部材及びその用途、並びにその部材を具備する撮像装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7324149B2 (en) Camera and image pick-up device unit having an optical member that is vibrated to remove dust
US7280145B2 (en) Camera and image pick-up device unit having an optical member that is vibrated to remove dust
JP2003348462A (ja) カメラ及び撮像素子ユニット
JP2003333391A (ja) カメラ
JP2005020078A (ja) 撮像装置
JP4028754B2 (ja) カメラ及びこれに用いるカメラ用アッセンブリ
JP2008028674A (ja) 撮像装置及び撮像ユニット
JP2007208397A (ja) 塵埃画像防止装置およびそれを用いたカメラ及び画像機器
JP3927074B2 (ja) カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット
JP3989295B2 (ja) カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット
JP2004264580A (ja) 電子撮像装置
JP4119703B2 (ja) カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット
JP3989293B2 (ja) カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット
JP2003338962A (ja) カメラ及び撮像素子ユニット
JP2003338960A (ja) カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット
JP3926676B2 (ja) カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット
JP4859212B2 (ja) 撮像装置
JP2003338968A (ja) カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット
JP3927073B2 (ja) カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット
JP4037687B2 (ja) カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット
JP4926586B2 (ja) 撮像装置及び撮像ユニット
JP2007065193A (ja) 光学装置
JP2003046824A (ja) 固体撮像装置
JP2003338966A (ja) カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット
JP4468623B2 (ja) カメラ及びこれに用いる撮像素子ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070208

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070306

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070703