JP2003338696A - 冷却構造を備えたロッカー - Google Patents

冷却構造を備えたロッカー

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JP2003338696A
JP2003338696A JP2002147911A JP2002147911A JP2003338696A JP 2003338696 A JP2003338696 A JP 2003338696A JP 2002147911 A JP2002147911 A JP 2002147911A JP 2002147911 A JP2002147911 A JP 2002147911A JP 2003338696 A JP2003338696 A JP 2003338696A
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Haruki Hirata
春樹 平田
Daiyu Irie
大雄 入江
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子装置などを冷却する構造を備えたロッカ
ーの小型化を図る。 【解決手段】 ロッカー50の冷却構造は、電子装置5
2Bを収納した筐体51Bと、筐体51Bの前面下方に
設けられた吸気口55Bと、筐体51Bの下方に設けら
れ、吸気口55Bから吸入した低温の空気を筐体51B
の奥の方に案内する下部誘導板53Bと、筐体51Bの
上方に高温の空気を筐体51Bの前面に案内する上部誘
導板54Bと、筐体51Bの前面上方に設けられた排気
口56Bなどにより構成されている。ロッカー50前面
において、外部の空気を吸入し、高温の空気を排出する
ようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子装置を冷却す
る構造を備えたロッカーに関する。特に、多量の熱を発
生する通信装置等の電子装置を高効率で冷却可能な構造
を備えたロッカー関する。
【0002】近年、電子装置を収納するロッカーは、設
置スペースの縮小の要請による小型化が進められてい
る。このため、ロッカー内部の電子装置の熱密度が増加
傾向にあり、より効率的な冷却手法が要求されている。
この手法として、電子回路部品の低消費電力化、ロッカ
ーの強制空冷構造が挙げられるが、電子装置の密度がさ
らに増大するにつれて、高発熱、高熱密度に対して、十
分に対応できなくなっている。このため、ロッカーに対
して、高効率放熱構造が要求されている。
【0003】
【従来の技術】電子装置等の高密度収納を実現するにあ
たって、電子装置の発熱を効率的に誘導する構造は重要
であり、効率的な冷却構造が必要とされている。ファン
などを用いる強制空冷構造では、ロッカーの小型化、低
コスト化が図れず、さらに、故障すると強制空冷できな
い事態が生じ、信頼性が低い。
【0004】一方、自然冷却構造は、これらの点で理想
的である。図1は、電子装置等を格納するロッカーの従
来構成例を示した斜視図である。図2は、図1に示した
ロッカーの側断面図である。図1および図2に示すよう
に、通信装置などのロッカー10は、電子装置11、例
えば、通信装置、電子回路基板、電源などを収納する筐
体12と、これらの筐体12間に、空気の流れを案内す
る対流誘導板13などから構成されている。対流誘導板
13は前面から奥に向かうほど高くなるように斜めに配
置されている。図2に矢印で示す空気の流れのように、
筐体12に収納された電子装置11は熱を発するので、
空気は吸熱をして高温となった空気HAは、上方に向か
う。筐体上方にある対流誘導板13が、筐体12の前面
から奥に向かうほど高くなるように斜めに配置されてい
るので、高温となった空気は、対流誘導板13に案内さ
れて、筐体12の奥のケーブルのエリアを通じて、ロッ
カー10の上方に案内され、ロッカーの天板17より排
出される。この排出された空気量を補うように、すなわ
ち、煙突効果により筐体12前面の下方の吸気口14か
ら低温の空気CAが流入され、対流誘導板13により筐
体12の奥の方に案内され、電子装置11の周辺に流通
する。このように煙突効果により、吸排気が自然に行わ
れ、電子装置が過度に高温となることを抑制できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た冷却構造を有するロッカーでは、高温の空気を上方に
案内するロッカー奥のエリアを広くとらなければならな
い。そうすると、ロッカーの奥行きを大きくとらなけれ
ばならず、ロッカーの小型化に制限が生じ、設置スペー
スの縮小化の要請に対応できなくなる。
【0006】また、仮に、このロッカー奥のエリアを狭
くすると、高温の空気の流量が制限され、熱を十分に排
出できなくなり、電子装置を十分に冷却できなくなる。
すると、電子装置の温度が上昇し、電子装置の動作信頼
性が損なわれてしまうという問題を生ずる。
【0007】したがって、本発明は、上記の問題点に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、ロッカ
ーの小型化を可能とする冷却構造を備えたロッカーを提
供し、ロッカーの設置スペースの縮小化を実現すること
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、請求項1に
記載される如く発熱する電子装置を収納可能な筐体と、
該筐体の前面の下方に設けられ、前記電子装置を冷却す
るための空気を吸入する吸気口と、該筐体の前面の上方
に設けられ、前記電子装置の発熱により高温となった空
気を排出する排気口と、該筐体の上方に該筐体の裏面か
ら前面に向かう程高く設けられ、前記高温となった空気
を前記排気口に案内する上部誘導板とを備えたことによ
り達成される。
【0009】請求項1記載の発明によれば、筐体前面の
吸気口より取り入れられ、電子装置の発熱を吸熱して高
温となった空気は、上部誘導板に案内され、ロッカー前
面の排気口から排出される。したがって、ロッカーの奥
のスペースを縮小することができ、ロッカーの小型化が
可能となる。
【0010】また、請求項2に記載される如く、請求項
1記載のロッカーにおいて、前記筐体の下方に該筐体の
前面から裏面に向かう程高く設けられ、前記吸気口から
吸入した空気を前記電子装置に案内する下部誘導板をさ
らに備えたことにより達成される。
【0011】請求項2記載の発明によれば、ロッカー前
面の吸気口より空気は、下部誘導板に案内されて、筐体
の奥の電子装置にまでより均等に流れるようになる。ま
た、上部誘導板と独立して下部誘導板を設けることによ
り、吸気口より取り入れられた空気が、上部誘導板に熱
されることを防止できる。したがって、より効率よく電
子装置を冷却することができ、さらにロッカーの小型化
を図ることができる。
【0012】また、請求項3に記載される如く、請求項
1または2記載のロッカーにおいて、前記吸気口または
排気口の少なくとも一方に、排出された空気と吸入され
る空気との干渉防止用の仕切り部材を設けたことにより
達成される。
【0013】請求項3記載の発明によれば、排気口と吸
気口との間に、仕切り部材が設けられている。仕切り部
材は、例えば、仕切り板、ダクトなどの空気の流れを規
制するものである。仕切り部材により、排気口と吸気口
との間の空気の流路を長くすることができる。したがっ
て、排気口から放出された高温の空気が、吸気口から流
入することが抑制できる。その結果、より低温の空気が
吸気口から流入するので、より効率よく電子装置を冷却
することができ、さらにロッカーの小型化を図ることが
できる。
【0014】また、請求項4に記載される如く、 発熱
する電子装置を収納可能な筐体と、該筐体の前面の下方
に、下に向けて開口して設けられ、外部の空気を吸入す
る吸気用通気部材と、該筐体の前面の上方に、上に向け
て開口して設けられ、前記電子装置の発熱により高温と
なった空気を外部に排出する排気用通気部材と、該筐体
の下方に該筐体の前面から裏面に向かう程高く設けら
れ、前記吸気用通気部材から吸入した空気を前記電子装
置に案内する下部誘導板と、該筐体の上方に該筐体の裏
面から前面に向かう程高く設けられ、高温となった空気
を前記排気用通気部材に案内する上部誘導板とを備えた
ことにより達成される。
【0015】請求項4記載の発明によれば、請求項1か
ら3記載の手段に加えて、吸気用通気部材と排気用通気
部材を設けるとともに、吸気用通気部材に下向きの開口
部、および排気用通気部材に上向きの開口部を設けてい
る。したがって、吸気用および排気用の開口部の距離を
互いに長くとることができる、排気用通気部材から排出
された高温の空気が吸気用通気部材から流入することを
抑制できる。その結果、より低温の空気が吸気口から流
入するので、より効率よく電子装置を冷却することがで
きる。なお、通気部材は、空気の通路を形成するもので
あり、例えばダクトである。また、他の部材と組合わさ
って空気の通路を形成するものでもよい。
【0016】また、請求項5に記載される如く、側面柱
を備えたロッカーにおいて、発熱する電子装置を収納可
能な筐体と、該筐体の前面の下方に設けられた吸気口
と、該吸気口の上方に設けられ、前記電子装置の発熱に
より高温となった空気を側方に案内する上部誘導板とを
備え、前記側面柱は、前記高温となった空気をさらに上
部に案内する中空形状としたことにより達成される。
【0017】請求項5記載の発明によれば、外部の空気
が筐体前面の下方の吸気口より流入され、電子装置の発
熱を吸熱して高温となった空気は、上部誘導板により筐
体の側方に案内され、中空形状の側面柱内を上方に流
れ、排出される。したがって、ロッカーの前面に排出さ
れず、排気が吸気に混合してしまうことを防止できる。
その結果、より低温の空気が吸気口か流入するので、よ
り効率よく電子装置を冷却することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。図3は、実施の形態に係るロッカ
ーの概要構成を示した側断面図である。
【0019】図3に示すように、ロッカー50は、電子
装置52を格納した筐体51と、外部の空気の吸入およ
び高温の空気の排出を行う吸排気部60とを交互に積み
上げた構成となっている。
【0020】前記吸排気部60は、吸気口55と、排気
口56と、筐体51の下部に設けられる下部誘導板53
と、筐体51の上部に設けられる上部誘導板54等から
構成されている。
【0021】ロッカー50の冷却構造の一単位は、例え
ば、筐体51Bの前面の下方に設けられた排気口56B
と、筐体51Bの下方に設けられた下部誘導板53B
と、筐体51Bの上方に設けられた上部誘導板54B
と、筐体51Bの前面の上方等に設けられる吸気口55
B等から構成される。
【0022】以下、ロッカー50の冷却構造について詳
細に説明する。
【0023】吸気口55は、筐体51前面の下方の吸排
気部60に設けられる。吸気口55は、ロッカー50前
面の外部と下部誘導板53の上方の空間を接続する開口
部である。吸気口55には、ダクト、吸熱フィン、防塵
用部材などが設けられてもよい。外部から低温の空気
が、ロッカー50内部の下部誘導板53の上方に流入さ
れる。
【0024】下部誘導板53は、筐体51の下方に設け
られる。下部誘導板53の前面側は、前記吸気口55の
下部に固定され、筐体51の奥に向かうほど高く、傾斜
して配置される。下部誘導板53には、ステンレス、ア
ルミなどが用いられるが、特に材質は限定されず、厚さ
は板金のように薄いものであってもよい。また、下部誘
導板53には、空気の流れを側方に誘導する側方誘導部
材が設けられてもよい。この下部誘導板53により、吸
気口55から流入した空気が、筐体51の前面側から奥
まで均一に導かれる。そして、下部誘導板53の上方に
ある電子装置52に空気が流通される。
【0025】上部誘導板54は、筐体51の上方に設け
られる。上部誘導板54の前面側は、例えば、排気口5
6の上部に固定され、筐体51から前面に向かうほど高
く、傾斜して配置される。上部誘導板54には、下部誘
導板53と同様の材料が用いられる。この上部誘導板5
4により、電子装置52の熱を吸熱して高温となった空
気の流れが規制され、筐体51の前面側に案内される。
なお、上部誘導板54の底面には、空気の流れを側方に
誘導する側方誘導部材が設けられてもよい。全面側方に
高温となった空気を案内することができる。
【0026】排気口56は、例えば、筐体51前面の上
方の吸排気部60に設けられる。排気口56は、上部誘
導板54の下の空間とロッカー外部とを接続する開口部
である。排気口56には、吸気口55と同様に、ダク
ト、吸熱フィン、防塵用部材などが設けられてもよい。
上部誘導板54により案内された高温の空気が、排気口
56から外部に排出される。なお、排気口55は、吸排
気部60の側方に開口部を設け、ロッカー50の側面に
ある中空の支柱(以下、「側面柱」という。)に接続さ
せて、ロッカーの天板に設けてもよい。
【0027】以上の構成により、例えば、電子装置52
Bの発熱を吸熱して高温となった空気は、上昇して上部
誘導板54Bに案内され、筐体51Bの前面の下方の排
気口56Bから外部に排出される。電子装置52B付近
の空気がこのように排出されるので、煙突効果により、
この空気量を補うように、外部の低温の空気が筐体51
Bの前面の下方の吸気口55Bよりロッカー50内部に
流入し、下部誘導板53Bに案内されて、電子装置52
B内部あるいは電子装置間に流入する。
【0028】したがって、本実施の形態によれば、ロッ
カー50前面より流入した空気により、ロッカー50内
部の電子装置52等が冷却され、吸熱して高温となった
空気は、ロッカー50前面より外部に排出される。よっ
て、ロッカー50の奥のケーブルエリアを高温の空気を
排出するための流路とする必要がないので、このエリア
を縮小することができ、ロッカー50を小型化すること
ができる。
【0029】また、上下の筐体間を上部誘導板54と下
部誘導板53の2枚の板で仕切っているので、高温とな
った空気から上部誘導板54に伝導した熱が、その上方
の吸入した空気に伝導しにくくなり、低温の吸入した空
気により電子装置52を冷却することができるので、よ
り効率よく電子装置を冷却することができる。
【0030】なお、電子装置52は、例えば、電子回路
基板、送受信ユニット、電源などであり、これらの筐体
51には、空気が流通する開口部が設けられている。特
に、空気が流出、流入し易くなる観点より、筐体51の
底部と天部に開口部が設けられていることが好ましい。
【0031】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説
明する。 [実施例1]本実施例は、ロッカー前面より外部の空気
を吸入し、高温の空気を排出する例である。前述した実
施の形態において、吸気口および排気口に、それぞれ吸
気用ダクトおよび排気用ダクトが設けられている。
【0032】図4は、本実施例のロッカーの概要構成を
示した斜視図である。図4は、ロッカーの前面の一部お
よび一側面のカバーをはずして示している。図5は、本
実施例のロッカーの概要構成を示した側断面図である。
図4および図5に示すように、ロッカー100の冷却構
造は、電子装置102Bを収納した筐体101Bと、筐
体101Bの前面下方に設けられ、下に向けて開口した
吸気用ダクト105Bと、筐体101Bの下方に設けら
れ、吸気用ダクト105Bから吸入した空気を筐体10
1Bの奥の方に案内する下部誘導板103Bと、筐体1
01Bの上方に設けられ、高温の空気を前面に案内する
上部誘導板104Bと、筐体101Bの前面上方に設け
られ、上に向けて開口した排気用ダクト106Bなどに
より構成されている。ロッカー100は、この冷却構造
を一単位として、少なくとも一単位が積み重ねられたよ
うになっている。
【0033】以下、図4から図9を参照しながら、この
冷却構造について詳細に説明する。図6は、ロッカー1
00の吸排気部110ABを示した図である。図6
(A)は、前面を示した図であり、図6(B)は、吸気
用ダクト105Bおよび排気用ダクト106Aの開口部
を示した図である。
【0034】吸気用ダクト105Bは、筐体101Bの
前面下方の吸排気部110ABの略中央に設けられる。
吸気用ダクト105Bには、外部開口部105B−1
と、図6(B)に示す内部開口部105B−2(ハッチ
ングして示す)が設けられている。外部開口部105B
−1は、下向きでかつロッカー100の外部に開口して
おり、内部開口部105B−2は、ロッカー100内の
下部誘導板103Bの上方の空間に開口している。吸気
用ダクト105Bの外部開口部105B−1より外部の
空気が吸入され、吸気用ダクト105Bの内部を上方に
流れ、内部開口部105B−2より空気が取り入れられ
る。吸気用ダクト105には、ステンレス、アルミなど
が用いられるが、特に材質は限定されず、厚さは板金の
ように薄いものであってもよい。
【0035】図5に示すように、下部誘導板103B
は、筐体101Bの下方に設けられる。下部誘導板10
3Bの前面側は、前記吸気用ダクト105Bの内部開口
部105B−2の下部に固定され、筐体101Bの奥に
向かうほど高く、傾斜して配置される。下部誘導板10
3Bには、ステンレス、アルミなどが用いられるが、特
に材質は限定されず、厚さは板金のように薄いものであ
ってもよい。この下部誘導板103Bにより、吸気用ダ
クトの内部開口部105B−2より流入された空気が、
筐体101Bの奥まで均一に導かれる。そして、下部誘
導板103Bの上方にある電子装置102Bに空気が流
通される。
【0036】図7は、下部誘導板103Bを示した平面
図である。図5および図7に示されるように、下部誘導
板103Bには、空気の流れを側方に誘導し、空気を分
散する側方誘導部材107Bが設けられている。側方誘
導部材107Bは、下部誘導板103Bに対して、ほぼ
垂直に立てられたL字形状の部材で、一方を下部誘導板
103Bに固定されている。側方誘導部材107Bは、
筐体101Bの前面から奥へ向かう方向に対して、側方
に開いて配置される。側方誘導部材107Bにより、前
記吸気用ダクトの内部開口部105B−2より取り入れ
られた空気は、中央から側方に誘導、分散され、側方の
電子装置102Bに空気が流通されるようになってい
る。
【0037】図5に示すように、上部誘導板104B
は、筐体101Bの上方に設けられる。上部誘導板10
4Bの前面側は、前記排気用ダクト106Bの内部開口
部106B−2の上部に固定され、筐体101Bの奥か
ら前面に向かうほど高く、傾斜して配置されている。上
部誘導板104Bには、下部誘導板103Bと同様の材
料が用いられる。この上部誘導板104Bにより、電子
装置102Bの熱を吸熱し高温となって上昇した空気が
規制され、筐体101Bの前面に誘導される。
【0038】図8は、上部誘導板104Bの底面図であ
る。図8に示すように、上部誘導板104Bの底面側に
は、空気の流れを側方に誘導する側方誘導部材108B
が設けられている。側方誘導部材108Bは、下方に向
かって凸となっており、その中央が最も凸であり、筐体
101Bの奥から前面に向かうほど凸は小さくなってい
る。また、この凸状態の裾野は、側方に広がっており、
その幅は、筐体101Bの奥から前面に向かうほど大き
くなっている。したがって、上部誘導板104Bおよび
側方誘導部材108Bにより、電子装置102Bに熱さ
れて、上部誘導板104Bに規定された空気は、筐体1
01前面かつ側方に案内され、そして、図6(B)に示
す、排気用ダクトの内部開口部106B−2(ハッチン
グされている)より排気用ダクト106Bに排出され
る。
【0039】排気用ダクト106Bは、筐体101Bの
前面上方の吸排気部110BCの両側に設けられる。排
気用ダクト106Bには、内部開口部106B−2と外
部開口部106B−1が設けられている。内部開口部1
06B−2は、ロッカー101B内部の上部誘導板10
4Bの下の空間に接続され、外部開口部106B−1
は、上向きで、ロッカー100の外部に開口している。
上部誘導板104Bにより案内された高温の空気は、内
部開口部106B−2により、排気用ダクト106Bに
入り、内部を上方に流れ、外部開口部106B−1よ
り、ロッカー100の外部に放出される。
【0040】図9は、排気用ダクトを拡大して示した図
である。図9(A)は、正面図、図9(B)は、(A)
のX矢視図、図9(C)は、(A)のY矢視図である。
図9(A)から(C)に示すように、排気用ダクト10
6の内部には、排出する空気を側方に誘導する側方誘導
部材109が設けられる。側方誘導部材109は、例え
ば、断面がL字形になっており、一方が排気用ダクト1
06の内側に固定されている。側方誘導部材109は、
上方向に対して、側方に開いて配置される。すなわち、
図9に示す右側用の排気用ダクト106では、側方誘導
部材109は、右側方に開いて配置される。この側方誘
導部材109により、高温の空気をロッカー100の側
方に排出することにより、上方にある吸気用ダクト10
5から吸入され難くすることができる。
【0041】上記の本実施例の構造により、筐体101
Bに収納された電子装置102Bが発生する熱を吸熱し
て高温となった空気は、膨張して比重が低下し、上昇す
る。その空気は、筐体101B上部の上部誘導板104
Bにより案内されて、排気用ダクトの内部開口部106
B−2より、排気用ダクト106B内を通って、外部開
口部106B−1より外部に放出される。電子装置10
2B付近の空気がこのように排出されるので、煙突効果
により、この空気量を補うように、外部の低温の空気が
吸気用ダクトの外部開口部105B−1より、吸気用ダ
クト105B内部を通って、吸気用ダクトの内部開口部
105B−2よりロッカー100内部に流入し、下部誘
導板103Bに案内されて、電子装置102B内部ある
いは電子装置間に流入し、前述のように電子装置102
Bが発生する熱を吸熱する。
【0042】また、ロッカー100前面の吸気用ダクト
105Bと排気用ダクト106Aが横に並んだ吸排気部
110ABでは、例えば、図4に示すように、排気用ダ
クトの外部開口部106A−1は吸気用ダクトの外部開
口部105B−1に対して、上方に設けられている。こ
のような構造では、排気用ダクト106Aから排出され
た高温の空気が、吸気用ダクト105Bから再度ロッカ
ー100内に流入することを防止することができる。
【0043】したがって、本実施例によれば、ロッカー
前面より流入した空気により、ロッカー内部の電子装置
等が冷却され、吸熱して高温となった空気は、ロッカー
前面より外部に排出される。よって、ロッカーの奥のケ
ーブルエリアを高温となった空気を外部に排出するため
の流路とする必要がないので、このエリアを縮小するこ
とができ、ロッカーを小型化することができる。また、
排気用ダクトの外部開口部106−1は吸気用ダクトの
外部開口部105−1に対して、上方に設けられている
ので、吸気と排気が干渉せず、より効率よく電子装置を
冷却することができ、さらにロッカーの小型化を図るこ
とができる。さらに、上下の筐体間を上部誘導板104
と下部誘導板103の2枚の板で仕切っているので、上
部誘導板104に伝導した熱が、その上方の空気に伝わ
りにくくなり、外から流入した空気を熱することがな
い。
【0044】なお、本実施例では、吸気用ダクト105
が、筐体101の前面の下方の中央に一つ設けられてい
るが、側方にあってもよく、複数の吸気用ダクト105
が設けられてもよい。また、排気用ダクト106が中央
に設けられてもよく、複数の排気用ダクト106が設け
られてもよい。また、側方誘導部材107、108、1
09は、必須のものではない。しかし、空気の対流を円
滑にする観点等から、これらの部材を設けることが好ま
しい。
【0045】また、実施例1の変形例として、実施例1
の下部誘導板103を設けない構成としてもよい。この
場合は、筐体の奥のケーブルエリアとの仕切り板を設け
る。この変形例によれば、直下の上部誘導板が高温の空
気が上方の吸入した空気に混入することを防止すると共
に、部品点数を減じることができるという利点がある。 [実施例2]本実施例は、ロッカー前面より外部の空気
を吸入して、ロッカー側面にある中空の側面柱を通じて
ロッカーの上方から高温の空気を排出する例である。
【0046】図10は、本実施例に係るロッカー120
を分解して示した斜視図である。先ず、図10を参照し
ながら、ロッカー120の空気の流れの概略を説明す
る。
【0047】ロッカー120の前面にある吸気口125
から吸気された低温の空気が、下部誘導板123に案内
されて、電子装置(図示せず)が格納された筐体121
内に流通する。電子装置を冷却し、吸熱して高温となっ
た空気は上昇して筐体121の上方の上部誘導板124
に案内され、側板126の開口部より中空の側面柱12
7に案内される。高温の空気は上昇して、ロッカー12
0の天板128に設けられた排気口132より外部に排
出される。すなわち、ロッカー120前面より外部から
空気を吸入して、側方上部より高温の空気を排出する。
【0048】図11は、本実施例に係るロッカーの概要
構成を示した斜視図である。図11に示すように、ロッ
カー120の冷却構造は、電子装置122を収納した筐
体121と、筐体121の前面下方に設けられた吸気口
125と、筐体121の下方に設けられ、吸気口125
から流入した空気を筐体121の奥の方に案内する下部
誘導板123と、筐体121の上方に設けられ、高温の
空気を筐体121の前面の側方に案内する上部誘導板1
24と、上部誘導板124に案内された高温の空気を側
面柱に案内するための開口部が設けられた側板126
と、高温の空気を上方に送る、中空の側面柱127と、
天板128に設けられ、高温の空気を排出する排気口1
25などにより構成されている。この冷却構造を一単位
として、ロッカー120は、この冷却構造の、下部誘導
板123、筐体121、上部誘導板124が少なくとも
一単位が積み重ねられた構成となっている。
【0049】以下、この冷却構造について詳細に説明す
る。
【0050】図11に示すように、吸気口125は、筐
体121の前面の下方に設けられる。吸気口125より
外部の空気が吸気され、ロッカー121内部に空気が取
り入れられる。
【0051】下部誘導板123は、筐体121の下方に
設けられる。下部誘導板103の前面側は、吸気口12
5の下部に取り付けられ、筐体121の奥に向かうほど
高く、傾斜して取り付けられている。下部誘導板123
は、実施例1と同様の材質、厚さものが用いられる。こ
の下部誘導板123により、吸気口125より取り入れ
られた空気が、筐体121の前面側から奥まで均一に導
かれる。そして、下部誘導板123の上方にある電子装
置122に空気が流通される。
【0052】上部誘導板124は、筐体121の上方に
設けられ、ほぼ水平になっている。図12は、上部誘導
板124および側板126を示した図である。図12
(A)は右側面図、図12(B)は、(A)のZ矢視図
である。図12(A)および(B)に示すように、上部
誘導板124の底面には、高温の空気を、筐体121の
前面の側方に案内する後部誘導部材129が設けられて
いる。後部誘導部材129は下方に向かって凸となって
おり、その中央が最も凸であり、筐体121の奥から前
面に向かうほど凸は小さくなっている。また、この凸状
態の裾野は、図12(B)に示すように、側方に広がっ
ており、その幅は、筐体121の奥から前面に向かうほ
ど小さくなっている。また前部誘導部材131は、同様
に下方に向かって凸となっており、その中央が最も凸で
あり、筐体121の前面に向かうほど凸は大きくなって
いる。また、この凸状態の裾野は、図12(B)に示す
ように、側方に広がっており、その幅は、筐体の中央か
ら前面に向かうほど大きくなっている。後部誘導部材1
29により、高温の空気を前面側方に案内し、前部誘導
部材131により、高温の空気を側方に案内する。な
お、上部誘導板124の前面は遮蔽されており、高温の
空気が、前面より外部に放出されないようになってい
る。
【0053】図12(A)および(B)に示すように、
上部誘導板124の側板126には、開口部が前面側に
設けられている。この開口部は接する側面柱127の開
口部に接続されている。これらの開口部により、上部誘
導板124などにより案内された空気が、中空の側面柱
127に流入する。
【0054】図10に戻り、側面柱127は、ロッカー
の側方に設けられ、中空になっている。側面柱127の
開口部127−1は、上述した上部誘導板124の側板
126の開口部に合わせて設けられている。上部誘導板
124に案内されて流入した空気は、この側面柱127
内を上昇し、ロッカーの上方の天板128の排気口13
2より外部に排出される。
【0055】上記の構造により、筐体121に収納され
た電子装置122が発生する熱により熱せられた空気
は、膨張して比重が低下し、上昇する。その空気は、筐
体121上部の上部誘導板124および誘導部材12
9,131により案内されて、側面柱内を上昇し、ロッ
カー120の上方の天板128の開口部より外部に排出
される。電子装置122付近の空気がこのように放出さ
れるので、煙突効果により、この放出された空気量を補
うように、外部の空気が吸気口125より、ロッカー1
20内部に流入し、下部誘導板123に案内されて、電
子装置122内部あるいは電子装置122間に流入す
る。
【0056】したがって、本実施例によれば、ロッカー
120前面より流入した空気により、ロッカー120内
部の電子装置122等を冷却し、高温の空気は、ロッカ
ー120の側方の上方より外部に放出される。よって、
ロッカー120の奥のケーブルエリアを熱された空気を
外部に逃がすための流路とする必要がないので、このエ
リアを縮小することができ、ロッカーを小型化すること
ができる。
【0057】なお、本実施例では、ほぼ水平の上部誘導
板124と後部誘導部材128によって、高温の空気を
筐体121の前面に誘導したが、上部誘導板124に傾
斜させて配置し、上部誘導板124のみにより、高温の
空気を筐体121の前面に誘導する構成としてもよい。
また、本実施例では、中空の側面柱127を両側に設け
たが、一側のみでもよい、この場合は、熱された空気が
その側面に案内されるように、例えば、上部誘導板12
4を、側面柱127の開口部がある側を高くし、誘導部
材129、131は設けなくてもよい。 [実施例3]本実施例は、ロッカー前面の吸気口より外
部の空気を流入させて、ロッカー前面の排気口より高温
の空気を排出する例である。本実施例では、吸気口と排
気口との間を仕切るために、ダクトが吸気口に設けられ
ている。
【0058】図13は、本実施例に係るロッカー140
の概要構成を示した斜視図である。図14は、本実施例
に係るロッカー140の概要構成を示した断面図であ
る。
【0059】図13および14に示すように、ロッカー
140の冷却構造は、電子装置142Bを収納した筐体
141Bと、筐体141Bの前面下方に設けられ、前面
に開口した吸気用ダクト145Bと、筐体141Bの下
方に設けられ、吸気用ダクト145Bから流入した空気
を筐体141Bの奥の方に案内する下部誘導板143B
と、筐体141Bの上方に設けられ、高温の空気を筐体
141Bの前面に案内する上部誘導板144Bと、筐体
141Bの前面上方に設けられた排気口146Bなどに
より構成されている。ロッカー140は、この冷却構造
を一単位として、少なくとも一単位が積み重なったよう
になっている。
【0060】以下、このロッカー140冷却構造につい
て詳細に説明する。
【0061】吸気用ダクト145Bは、筐体141Bの
前面の下方に設けられる。吸気用ダクト145Bは、ロ
ッカー140の前面から突出して水平方向に伸び、一方
が外部に開口し、他方が下部誘導板143Bの上方の空
間に開口している。この吸気用ダクト145Bを通じ
て、外部の空気がロッカー140内部に吸入されるよう
になっている。
【0062】下部誘導板143Bは、筐体141Bの下
方に設けられる。下部誘導板143Bの前面側は、前記
吸気用ダクト145Bの下部に固定され、筐体の奥に向
かうほど高く、傾斜して配置される。このような配置に
より、吸気用ダクト145Bより取り入れられた空気
が、筐体の前面側から奥まで均一に導かれ、電子装置1
42Bに空気が流通される。下部誘導板143Bには、
ステンレス、アルミなどが用いられるが、特に材質は限
定されず、厚さは板金のように薄いものであってもよ
い。
【0063】上部誘導板144Bは、筐体141Bの上
方に設けられる。上部誘導板144Bの前面側は、前記
排気口146Bの上部に固定され、筐体141Bの奥か
ら前面に向かうほど高く、傾斜して配置される。このよ
うな配置により、電子装置142Bの熱を吸熱し、高温
となって上昇した空気が上部誘導板144Bにより規制
され、筐体141Bの前面に誘導される。上部誘導板1
44Bには、下部誘導板143と同様の材料が用いられ
る。
【0064】排気口146Bは、筐体141Bの前面の
上方に設けられる。排気口146Bは、上部誘導板14
4Bの下方の空間の前面側の開口部となっている。した
がって、上部誘導板144Bにより筐体141Bの前面
に案内された空気が、排気口146Bより排気される。
【0065】図14に示すように、ロッカー140前面
の吸気用ダクト145Cと排気口146Bが上下に並ん
だ吸排気部150BCでは、吸気用ダクト145Cの開
口部は、排気口146Bに対して、前面に突出して設け
られている。このような構造では、排気口146Bから
排出された高温の空気が、吸気用ダクト145Cから再
度ロッカー内に流入することを抑制することができる。
【0066】なお、電子装置142および筐体141
は、実施例1のものと同様である。
【0067】上記の構造により、図14に矢印で示すよ
うに、筐体141Bに収納された電子装置142Bが発
生する熱を吸熱して高温となった空気は、膨張して比重
が低下し、上昇する。その空気は、筐体141B上部の
上部誘導板144Bにより案内されて、排気口146B
より外部に放出される。電子装置142付近の空気がこ
のように排出されるので、煙突効果により、この排出さ
れた空気量を補うように、外部の空気が吸気用ダクト1
65Bよりロッカー140内部に流入し、下部誘導板1
43Bに案内されて、電子装置142Bの内部あるいは
電子装置間に流入する。また、外部に排出された空気は
上昇するが、排気口146Bの上方に吸気用ダクト16
5Cがあるため、吸気用ダクト165Cよりロッカー1
40内部に流入し難くなっている。
【0068】したがって、本実施例によれば、ロッカー
前面より流入した空気は、ロッカー内部の電子装置等を
冷却し、吸熱して高温となった空気は、ロッカー前面よ
り外部に排出される。よって、ロッカーの奥のケーブル
エリアを高温の空気を外部に排出するための流路とする
必要がないので、このエリアを縮小することができ、ロ
ッカーを小型化することができる。また、吸気用ダクト
145の開口部は、排気口146より外部に突出してい
るで、吸気と排気とが干渉しない。したがって、低温の
空気がロッカー140内に流入するので、より効率よく
電子装置を冷却することができ、さらにロッカーの小型
化を図ることができる。なお、吸気用ダクト145は方
形として説明したが、吸気用ダクト145の形状を、排
気口146から排出された空気を側方に誘導するような
曲面としてもよい。
【0069】次に、本実施例の変形例として、ロッカー
は、ダクトが排気口に設けられる構成としてもよい。
【0070】図15は、本実施例の変形例に係るロッカ
ー160の概要構成を示した側断面図である。図中、先
に説明した部分に対応する部分には同一の参照符号を付
し、説明を省略する。
【0071】図15に示すように、本変形例のロッカー
160は、本実施例と比較して、吸気用ダクト145に
換えて吸気口165とし、排気口146に換えて排気用
ダクト166とした構成となっている。
【0072】吸気口165は、図14に示す吸気用ダク
ト145の取付け部に設けられる。吸気口165は、下
部誘導板143の上方の空間の開口部となっている。し
たがって、外部の空気が吸気口165よりロッカー14
0内部に吸気されるようになっている。
【0073】排気用ダクト166は、図14に示す排気
口146に設けられる。排気用ダクト166は、ロッカ
ー160の前面から突出して水平方向に伸び、その一方
が外部、他方が上部誘導板144の下方の空間に開口し
ている。この排気用ダクト166を通じて、上部誘導板
144により前面に案内された高温の空気が外部に排出
される。
【0074】図15に示すように、例えば、ロッカー1
60前面の吸気口165Cと排気用ダクト166Bが上
下に並んだ吸排気部170BCでは、排気用ダクト16
6Bの排気する開口部は、吸気口165Cに対して、前
面に突出して設けられている。このような構造では、排
気用ダクト166Bから排出された高温の空気が、吸気
口165Cから再度ロッカー160内に流入することを
抑制することができる。
【0075】本変形例によれば、上述した本実施例と同
様の作用効果を奏することができる。 [実施例4]本実施例は、ロッカー前面の吸気口より外
部の空気を取り入れて、ロッカー前面に設けられる排気
ダクトにより高温の空気を側方に排出する例である。
【0076】図16は、本実施例に係るロッカー180
の概要構成を示した斜視図である。図17は、本実施例
に係るロッカー180の概要構成を示した断面図であ
る。図中、先に説明した部分に対応する部分には同一の
参照符号を付し、説明を省略する。
【0077】図16および図17に示すように、ロッカ
ー180の冷却構造は、電子装置142Bを収納した筐
体141Bと、筐体141Bの前面下方に設けられ、側
方に開口した吸気用ダクト185Bと、筐体141Bの
下方に設けられ、吸気用ダクト145Bから取り入れた
空気を筐体141Bの奥に案内する下部誘導板143B
と、筐体141Bの上方に高温の空気を筐体141Bの
前面に案内する上部誘導板144Bと、筐体141Bの
前面上方に設けられた排気口146Bなどにより構成さ
れている。ロッカー180は、この冷却構造を一単位と
して、少なくとも一単位が積み重なったようになってい
る。
【0078】吸気用ダクト185Bは、筐体141Bの
前面の下方に設けられる。吸気用ダクト185Bは、側
方に長く、両側の端面がロッカー180の外部に開口し
ており、他方、下部誘導板143Bの上方の空間に開口
している。外部の空気が両側の端面の開口部より取り入
れられ、下部誘導板143Bの上方の空間に流入され
る。
【0079】また、下部誘導板143B、上部誘導板1
44Bおよび排気口146Bは、実施例3と同様に設け
られる。
【0080】図17に示すように、ロッカー前面の吸気
用ダクト185Cと排気口146Bが上下に並んだ吸排
気部190BCでは、吸気用ダクト185Cの開口部
は、側方に設けられ、排気口146Bは前面に設けられ
ている。このような構造では、排気口146Bから排出
された空気が上昇し、側方の吸気用ダクト185Cから
再度ロッカー内に流入し難くなる。
【0081】したがって、本実施例によれば、ロッカー
前面の側方より流入した空気により、ロッカー180内
部の電子装置142Bが冷却され、吸熱して高温となっ
た空気は、ロッカー前面より外部に放出される。よっ
て、ロッカーの奥のケーブルエリアを高温の空気を外部
に逃がすための流路とする必要がないので、このエリア
を縮小することができ、ロッカーを小型化することがで
きる。また、吸気用ダクト185の開口部は側方に設け
られているので、吸気と排気との干渉が抑制される。し
たがって、低温の空気がロッカー180内に流入するの
で、より効率よく電子装置142Bを冷却することがで
き、さらにロッカーの小型化を図ることができる。
【0082】次に、本実施例の変形例として、排気用ダ
クトが排気口に設けられる構成としてもよい。
【0083】図18は、本実施例の変形例に係るロッカ
ー200の概要構成を示した断面図である。図18に示
すように、本変形例は、本実施例と比較して、吸気用ダ
クト185に換えて吸気口165とし、排気口146に
換えて排気ダクト206とした構成となっている。
【0084】吸気口165Bは、実施例3の変形例と同
様である。
【0085】排気用ダクト206は、図17に示す排気
口146に設けられる。排気ダクト206は、吸気用ダ
クト185と同様のものを用いることができる。排気用
ダクト206は、側方に長く、両側の端面がロッカー2
00の外部に開口しており、他方、上部誘導板144の
下方の空間に開口している。この排気用ダクト206を
通じて、上部誘導板144により前面に案内された高温
の空気が、ロッカー200前面の側方に排出される。
【0086】ロッカー200の前面の吸気口165Cと
排気用ダクト206Bが上下に並んだ吸排気部210B
Cでは、排気用ダクト206Bの開口部は、側方に設け
られ、吸気口165Cは前面に設けられている。このよ
うな構造では、排気用ダクト206Bから排出された高
温の空気がロッカー200の側方を上昇するので、吸気
口165Cから再度ロッカー200内に流入することを
抑制することができる。
【0087】したがって、本変形例によれば、上述した
本実施例と同様の作用効果を奏することができる。 [実施例5]本実施例は、ロッカー前面の吸気口よりよ
り外部の空気を取り入れて、ロッカー前面の排気口より
高温の空気を排出する例である。本実施例は、実施例3
の変形例の排気用ダクト166に吸熱フィンが設けられ
た構成となっている。
【0088】図19は、本実施例に係るロッカー220
の概要構成を示した斜視図である。図中、先に説明した
部分に対応する部分には同一の参照符号を付し、説明を
省略する。
【0089】図19に示すように、ロッカー220の冷
却構造は、電子装置142Bを収納した筐体141B
と、筐体141Bの前面下方に設けられた吸気口165
Bと、筐体141Bの下方に設けられ、吸気口165B
から取り入れた空気を筐体141Bの奥の方に案内する
下部誘導板143Bと、筐体141Bの上方に熱された
空気を筐体141Bの前面の方に案内する上部誘導板1
44Bと、筐体141Bの前面上方に吸熱フィン228
Bが設けられた排気用ダクト166B等により構成され
ている。ロッカー220は、この冷却構造を一単位とし
て、少なくとも一単位が積み重なったようになってい
る。
【0090】吸熱フィン228は、排気用ダクト166
の内部に設けられる。吸熱フィン228は、排出される
高温の空気の熱を熱輻射により吸熱して、空気の温度を
低下させて、外部に排出する。吸熱フィン228は、例
えば、ストレートタイプ、ピンタイプなどが用いられ、
コスト面、装置寸法に見合ったフィン効率などを考慮し
て選定される。
【0091】上記の構造により、筐体141に収納され
た電子装置142が発生する熱を吸熱して高温となった
空気は、膨張して比重が低下し、上昇する。その空気
は、筐体141Bの上方の上部誘導板144Bにより案
内されて、排気用ダクト166Bに設けられた吸熱フィ
ン228Bにより吸熱され、冷却された空気が外部に排
出される。一方、電子装置142B付近の空気がこのよ
うに排出されるので、煙突効果により、外部の空気が吸
気口165Bよりロッカー内部に流入し、下部誘導板1
43Bに案内されて、電子装置142B内部あるいは電
子装置間に流入する。また、排出された空気が低温とな
っているので、吸気口165Bより吸入される空気の温
度上昇が抑制される。
【0092】したがって、本実施例によれば、ロッカー
前面より流入した空気により、ロッカー内部の電子装置
等を冷却し、熱された空気は、吸熱フィン228により
吸熱され、ロッカー前面より外部に放出される。よっ
て、ロッカーの奥のケーブルエリアを熱された空気を外
部に逃がすための流路とする必要がないので、このエリ
アを縮小することができ、ロッカーを小型化することが
できる。また、排出された空気が低温となっているの
で、吸気される空気の温度上昇を抑制できる。したがっ
て、より効率よく電子装置を冷却することができ、さら
にロッカーの小型化を図ることができる。
【0093】次に、本実施例の変形例として、吸熱フィ
ン228は、吸気口に吸気用ダクトと共に設けられる構
成としてもよい。吸気用ダクトから吸気される空気から
吸熱し、より低温の空気をロッカー140内に流入する
ことができるので、より効率よく電子装置を冷却するこ
とができ、さらにロッカーの小型化を図ることができ
る。
【0094】以上本発明の好ましい実施例について詳述
したが、本発明は係る特定の実施形態に限定されるもの
ではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内におい
て、種々の変形・変更が可能である。例えば、実施例3
において、吸気用ダクト145を設けない構成とするこ
とができる。
【0095】
【発明の効果】以上詳述したところから明らかなよう
に、本発明によれば、ロッカー前面から外部の空気を吸
入し、電子装置の熱を吸熱した空気は、上部誘導板に案
内され、ロッカー前面あるいは側面上方から排出され
る。したがって、ロッカーの小型化が可能となり、ロッ
カーの設置スペースの縮小化が実現可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ロッカーの従来構成例を示した斜視図である。
【図2】図1に示したロッカーの側断面図である。
【図3】実施の形態のロッカーの概要構成を示した側断
面図である。
【図4】実施例1のロッカーの概要構成を示した斜視図
である。
【図5】実施例1のロッカーの概要構成を示した側断面
図である。
【図6】吸排気部110を示した図である。
【図7】下部誘導板を示した平面図である。
【図8】上部誘導板を示した底面図である。
【図9】排気用ダクトを拡大して示した図である。
【図10】実施例2のロッカーを分解して示した斜視図
である。
【図11】実施例2のロッカーの概要構成を示した斜視
図である。
【図12】上部誘導板を示した図である。
【図13】実施例3のロッカーの概要構成を示した斜視
図である。
【図14】実施例3のロッカーの概要構成を示した側断
面図である。
【図15】実施例3の変形例のロッカーの概要構成を示
した側断面図である。
【図16】実施例4のロッカーの概要構成を示した斜視
図である。
【図17】実施例4のロッカーの概要構成を示した側断
面図である。
【図18】実施例4の変形例のロッカーの概要構成を示
した側断面図である。
【図19】実施例5のロッカーの概要構成を示した斜視
図である。
【符号の説明】
50 ロッカー 51 筐体 52 電子装置 53 下部誘導板 54 上部誘導板 55 吸気口 56 排気口 127 側面柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 入江 大雄 福岡県福岡市博多区博多駅前三丁目22番8 号 富士通九州ディジタル・テクノロジ株 式会社内 Fターム(参考) 5E322 BA01 BA03 BA04 EA06

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発熱する電子装置を収納可能な筐体と、
    該筐体の前面の下方に設けられ、前記電子装置を冷却す
    るための空気を吸入する吸気口と、該筐体の前面の上方
    に設けられ、前記電子装置の発熱により高温となった空
    気を排出する排気口と、該筐体の上方に該筐体の裏面か
    ら前面に向かう程高く設けられ、前記高温となった空気
    を前記排気口に案内する上部誘導板とを備えたロッカ
    ー。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のロッカーにおいて、 前記筐体の下方に該筐体の前面から裏面に向かう程高く
    設けられ、前記吸気口から吸入した空気を前記電子装置
    に案内する下部誘導板をさらに備えたことを特徴とする
    ロッカー。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のロッカーにおい
    て、 前記吸気口または排気口の少なくとも一方に、排出され
    た空気と吸入される空気との干渉防止用の仕切り部材を
    設けたことを特徴とするロッカー。
  4. 【請求項4】 発熱する電子装置を収納可能な筐体と、
    該筐体の前面の下方に、下に向けて開口して設けられ、
    外部の空気を吸入する吸気用通気部材と、該筐体の前面
    の上方に、上に向けて開口して設けられ、前記電子装置
    の発熱により高温となった空気を外部に排出する排気用
    通気部材と、該筐体の下方に該筐体の前面から裏面に向
    かう程高く設けられ、前記吸気用通気部材から吸入した
    空気を前記電子装置に案内する下部誘導板と、該筐体の
    上方に該筐体の裏面から前面に向かう程高く設けられ、
    高温となった空気を前記排気用通気部材に案内する上部
    誘導板とを備えたロッカー。
  5. 【請求項5】 側面柱を備えたロッカーにおいて、 発熱する電子装置を収納可能な筐体と、該筐体の前面の
    下方に設けられた吸気口と、該吸気口の上方に設けら
    れ、前記電子装置の発熱により高温となった空気を側方
    に案内する上部誘導板とを備え、前記側面柱は、前記高
    温となった空気をさらに上部に案内する中空形状とした
    ことを特徴とするロッカー。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005236181A (ja) * 2004-02-23 2005-09-02 Nec Corp ラックの冷却構造および方法
JP2012248565A (ja) * 2011-05-25 2012-12-13 Nec Computertechno Ltd 電子機器の冷却構造
JP2014041875A (ja) * 2012-08-21 2014-03-06 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> Ict装置のキャビネット実装時における気流適正化手段

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