JP2003336212A - 路面切断用ブレードの冷却装置 - Google Patents

路面切断用ブレードの冷却装置

Info

Publication number
JP2003336212A
JP2003336212A JP2002142852A JP2002142852A JP2003336212A JP 2003336212 A JP2003336212 A JP 2003336212A JP 2002142852 A JP2002142852 A JP 2002142852A JP 2002142852 A JP2002142852 A JP 2002142852A JP 2003336212 A JP2003336212 A JP 2003336212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
blade
flange
road surface
outer peripheral
cooling device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2002142852A
Other languages
English (en)
Inventor
Fumitaka Miyazaki
文隆 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KURAIMU KK
Original Assignee
KURAIMU KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KURAIMU KK filed Critical KURAIMU KK
Priority to JP2002142852A priority Critical patent/JP2003336212A/ja
Publication of JP2003336212A publication Critical patent/JP2003336212A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Repair (AREA)
  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 冷却効率の向上 【構成】 冷却装置30は、回転軸32に挿入されるブ
レード6の軸方向移動を押さえるフランジ34,34を
有している。フランジ34は、ブレード6の前後表面に
内側面42側が、それぞれ当接するように配置されてい
る。フランジ34は、円盤状の本体36を備え、本体3
6には、中央に円状の凹部38が形成され、外周には、
環状部40が設けられている。凹部38は、本体36の
外側面41側に設けられており、本体36の内側面42
が、ブレード6の表面と対面している。本体36の外周
側には、凹部38と環状部40との境界に位置するよう
にして、複数の導入孔44が設けられている。導入孔4
4は、本体36の中心に対して、等角度間隔で放射状に
なるように設けられ、各導入孔44は、本体36の中心
軸に対して、中心側から外周側に向けて所定の角度で傾
斜するように貫通形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、路面切断用ブレード
の冷却装置に関し、特に、路面切断用ブレードの冷却効
果を改善する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリート舗装道路の改修工事や、路
面下にガス管や電力ケーブルなどの埋設物を新設する工
事などでは、まず、路面の切断が行われ、この種の切断
に用いられる装置として、ブレードに冷却水を注水しな
がら路面を切断する構成のものが知られている。図11
および図12は、この種の路面切断装置の一例を示して
いる。
【0003】これらの図に示す路面切断装置は、回転自
在に支持された後車輪1と、揺動機構2を介して設置面
に離接可能に設けられた、後車輪1よりも小径の前車輪
3とを有する台車4と、この台車4に搭載された駆動用
エンジン5と、このエンジン5で回転駆動される路面切
断用の円盤状のブレード6とを備え、前記台車4に移動
操作パイプ7が取付られている。
【0004】このように構成された路面切断装置では、
エンジン5を始動させて、ブレード6を回転駆動するこ
とにより路面のコンクリートなどを切断することにな
る。
【0005】なお、図11は、ブレード6で路面を切断
している路面切断装置の使用状態であり、図12は、台
車4の前端側を路面から離間させた非使用状態を示して
いる。
【0006】この場合、ブレード6には、外周縁に装着
されているダイヤモンドチップなどの切削刃を摩擦や高
温化などから保護するため、および、ブレード基盤の潤
滑のために冷却水が注水される。冷却水は、従来、ブレ
ード6に注水パイプを介して、ブレード6の回転中心の
近傍に注水し、ブレード6の回転に伴う遠心力により、
外周側の切断個所に流動させるようにしていた。
【0007】しかしながら、このような従来の冷却手段
には、以下に説明する技術的な課題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、従来の冷却
手段では、ブレード6に注水パイプを介して直接注水す
るので、注水パイプから供給された冷却水は、ブレード
6の表面に衝突して、跳ね返ってしまい、跳ね返った冷
却水は、ブレード6の表面から離脱して、注水効率が低
下し、その結果、十分な冷却効果が得られなかった。
【0009】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、冷
却効率を向上することができる路面切断用ブレードの冷
却装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、走行可能な台車上に搭載された駆動装置と、前記台
車に回転自在に支持された回転軸に装着され、前記駆動
装置で回転駆動されて路面を切断するブレードとを備え
た路面切断装置において、前記ブレードに対面配置さ
れ、前記回転軸に挿入された前記ブレードの軸方向移動
を押さえる円盤状のフランジを有し、前記フランジは、
外側面から前記ブレード側に位置する内側面に貫通し、
貫通部の開口端が前記ブレードの表面に臨む複数の冷却
水導入孔を有し、前記フランジの外側面側から供給され
る冷却水を、前記導入孔を介して前記ブレードの表面に
導出するようにした。
【0011】このように構成した路面切断用ブレードの
冷却装置によれば、ブレードに対面配置され、回転軸に
挿入されたブレードの軸方向移動を押さえる円盤状のフ
ランジを有し、フランジには、外側面からブレード側に
位置する内側面に貫通し、貫通部の開口端がブレードの
表面に臨む複数の冷却水導入孔が設けられているので、
フランジの外側面側から供給される冷却水を、導入孔を
介してブレードの表面に導出する際に、ブレードの表面
での冷却水の跳ね返りが、フランジの内側面で抑えられ
て、外部に飛散することがなくなり、この結果、ブレー
ドの冷却効率が大幅に向上する。
【0012】前記フランジは、一対が前記ブレードの前
後表面に当接するように配置することができる。
【0013】この構成によれば、円盤状のブレードの両
面側から冷却水を供給することができる。前記導入孔
は、前記フランジの外周側側に等角度間隔を隔てて放射
状に配置することができる。この構成によれば、ブレー
ドの全面に均一的に冷却水を供給することができる。
【0014】前記導入孔は、前記フランジの断面方向に
おいて、中心側から外周側に向けて傾斜するように貫通
形成することができる。この構成によれば、冷却水をブ
レードの表面に沿って、外周側に向くように導くことが
できる。
【0015】前記導入孔には、前記フランジの内側面の
開口端に一端が連通し、他端が前記フランジの外周縁に
到達する凹状ガイド溝を設けることができる。この構成
によれば、ガイド溝に沿って冷却水が流れるので、冷却
水を確実にブレードの表面に供給することができる。
【0016】前記ガイド溝は、前記ブレードの回転方向
に対して、外周側が進み側になるように傾斜して設ける
ことができる。この構成によれば、ガイド溝の傾斜に沿
って冷却水が流れ、この際に遠心力も効果的に作用する
ので、あたかもポンプのエンペラーのような冷却水の吸
い込み効果が得られる。
【0017】前記フランジには、中心から外周側の前記
導入孔側に向けて傾斜する傾斜面を設けることができ
る。
【0018】この構成によれば、フランジの外側面に供
給された冷却水を傾斜面により、導入孔側に導くことが
できる。
【0019】また、本発明は、走行可能な台車上に搭載
された駆動装置と、前記台車に回転自在に支持された回
転軸に装着され、前記駆動装置で回転駆動されて路面を
切断するブレードとを備えた路面切断装置において、前
記ブレードに対面配置され、前記回転軸に挿入された前
記ブレードの軸方向移動を押さえる円盤状のフランジを
有し、前記フランジは、外側面から前記ブレード側に位
置する内側面および外周縁に貫通し、貫通部の開口端の
一部が前記ブレードの表面に臨む複数の冷却水導入孔を
有し、前記フランジの外側面側から供給される冷却水
を、前記導入孔を介して前記ブレードの表面に導出する
ようにした。
【0020】このように構成した路面切断用ブレードの
冷却装置によれば、導入孔を介してブレードの表面に導
出する際に、ブレードの表面での冷却水の跳ね返りが、
フランジの内側面で抑えられて、外部に飛散することが
なくなり、この結果、ブレードの冷却効率が大幅に向上
する。
【0021】前記導入孔は、前記フランジの側面から見
た場合に、放射方向に対して所定の角度で傾斜するよう
に形成することができる。この構成によれば、導入孔の
傾斜に沿って冷却水が流れ、この際に遠心力も効果的に
作用するので、あたかもポンプのエンペラーのような冷
却水の吸い込み効果が得られる。
【0022】前記フランジには、中心から外周側の前記
導入孔側に向けて傾斜する傾斜面を設けることができ
る。この構成によれば、フランジの外側面に供給された
冷却水を傾斜面により、導入孔側に導くことができる。
【0023】また、本発明は、走行可能な台車上に搭載
された駆動装置と、前記台車に回転自在に支持された回
転軸に装着され、前記駆動装置で回転駆動されて路面を
切断するブレードとを備えた路面切断装置において、前
記ブレードに対面配置され、前記回転軸に挿入された前
記ブレードの軸方向移動を押さえる円盤状のフランジを
有し、前記フランジは、外側面から前記ブレード側に位
置する内側面およびまたは外周縁に貫通する複数の冷却
水導入孔を有し、前記導入孔は、側面から見て、前記フ
ランジの中心を通る放射線に対して、所定の傾斜角度で
傾斜しており、前記フランジの外側面側から供給される
冷却水を、前記導入孔を介して前記ブレードの表面側に
導出するようにした。
【0024】このように構成した路面切断用ブレードの
冷却装置によれば、遠心力も効果的に作用するので、あ
たかもポンプのエンペラーのような冷却水の吸い込み効
果が得られる。
【0025】前記導入孔は、外周側が回転方向の後方に
なるように傾斜させることができる。
【0026】前記冷却水は、注水パイプを介して、前記
フランジの外側面に供給することができる。
【0027】前記冷却水は、前記回転軸内に設けられた
注水通路を介して、前記フランジの外側面に供給するこ
とができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
について添附図面を参照して詳細に説明する。図1から
図4は、本発明にかかる路面切断用ブレードの冷却装置
の第1実施例を示している。
【0029】これらの図に示した冷却装置は、図11,
12に示した路面切断装置に用いられるものであり、路
面切断装置は、回転自在に支持された後車輪1と、揺動
機構2を介して設置面に離接可能に設けられた、後車輪
1よりも小径の前車輪3とを有する台車4と、この台車
4に搭載された駆動用エンジン(駆動装置)5と、この
エンジン5で回転駆動される路面切断用の円盤状のブレ
ード6とを備えている。
【0030】このように構成された路面切断装置では、
エンジン5を始動させて、ブレード6を回転駆動するこ
とにより路面のコンクリートなどを切断することにな
る。この場合、ブレード6には、外周縁に装着されてい
るダイヤモンドチップなどの切削刃8を摩擦や高温化な
どから保護するため、および、ブレード6の基盤の潤滑
のために冷却水Wが、本実施例の冷却装置30を介して
注水される。冷却装置30は、台車4に回転自在に支持
されている回転軸32に挿入されるブレード6の軸方向
移動を押さえる一対のフランジ34,34を有してい
る。
【0031】一対のフランジ34は、概略円盤状に形成
されたものであって、実質的に同一形状に形成され、回
転軸32に挿入されているブレード6の前後表面に対面
配置され、かつ、ブレード6の前後表面に内側面側が、
それぞれ当接するように配置されている。
【0032】フランジ34の詳細を図2から図4に示し
ている。これらの図に示したフランジ34は、所定の厚
みを有する円盤状の本体36を備え、本体36には、中
央に円状の凹部38が形成され、外周には、凹部38よ
りも厚みのある環状部40が設けられている。
【0033】凹部38は、本体36の外側面41に設け
られており、本体36の内側面42が、ブレード6の表
面と対面している。フランジ34の本体36の中心に
は、対向する部分に角溝が設けられた円形の透孔43が
形成され、この透孔43は、回転軸32に挿入される。
【0034】また、本体36の外周側には、凹部38と
環状部40との境界に位置するようにして、複数の導入
孔44(図2から図4に示した例では、合計14個)が
設けられている。なお、導入孔44の個数は、図示した
例に限られることはなく、例えば、ブレード6の直径に
応じて、可能な限り多く設けるほうがよい。本実施例の
場合、複数の導入孔44は、図4にその配置状態を示す
ように、本体36の中心に対して、各導入孔44の中心
線が等角度間隔で放射状になるように設けられている。
【0035】さらに、各導入孔44は、図3に断面方向
の貫通状態を示すように、フランジ34の本体36の中
心軸に対して、中心側から外周側に向けて所定の角度、
例えば、30°で傾斜するように貫通形成されている。
【0036】つまり、本実施例の場合、各導入孔44
は、本体36の外側面41から内側面42に向けて広が
るように、30°の角度で傾斜して貫通形成され、貫通
部の開口端は、図1に示すように、ブレード6の表面に
臨むように設けられている。また、各導入孔44には、
図2にその詳細を示すように、フランジ34の内側面4
2の開口端に一端が連通し、他端がフランジ34の外周
縁に到達する凹状のガイド溝46が設けられている。
【0037】本実施例の場合、各ガイド溝46は、フラ
ンジ34の中心に対して、各ガイド溝46の中心線が、
等角度間隔で放射状になるように配置されている。
【0038】また、本実施例の場合には、フランジ34
には、凹部38の表面側に傾斜面48が形成されてい
て、この傾斜面48は、凹部38の外周側に設けられて
いる導入孔44側に向けて傾斜している。
【0039】以上のように構成されたフランジ34は、
回転軸32に挿入されるブレード6に対して、各フラン
ジ24の内側面42側が、それぞれブレード6の前後面
と対面し、かつ、当接するように装着され、回転軸32
の先端側に、ワッシャを介在させて固定ナット11を螺
着することにより、フランジ34でブレード6を挟持し
て、回転軸32に固定される。
【0040】この際に、一方のフランジ34の内側面4
2には、回り止め防止用のピン50が突設されるととも
に、他方のフランジ34の内側面42には、これに位置
対応して、ピン50の嵌合可能な盲孔52が設けられ、
かつ、ブレード6にもこれらに位置対応する貫通孔が設
けられているので、ピン50を盲孔52に嵌入して、ブ
レード6の回り止めを行う。
【0041】このような形態の回り止め機構を採用する
と、フランジ34の外側面41側に凹や突出する部分が
なくなる平坦面とすることができるので、冷却水Wを注
水する際の直接的な跳ね返りをなくすことができる。
【0042】ブレード6の固定が終了し、ブレード6に
より路面を切断する際には、図1に示すように、ブレー
ド6の両側面に配置した注水パイプ54から冷却水Wを
各フランジ34の外側面41に供給する。
【0043】フランジ34の外側面41側から供給され
た冷却水Wは、導入孔44を介してブレード6の前後表
面に導出される。この過程で、まず、本実施例の場合に
は、フランジ34には、中心から外周側の導入孔44側
に向けて傾斜する傾斜面48が設けられているので、こ
の傾斜面48に沿って、冷却水Wが流れて、導入孔44
側に円滑に導かれる。
【0044】導入孔44に導かれた冷却水Wは、フラン
ジ34の外側面41側から内側面42側に流下して、ブ
レード6の表面側に導出される。この際に、冷却水W
は、ブレード6の表面に衝突して、跳ね返るが、ブレー
ド6の表面には、フランジ34の内側面42が隣接して
いるので、跳ね返った冷却水Wが外部に飛散することが
なく、供給された冷却水Wを有効に利用することができ
る。
【0045】また、この時に、導入孔44は、フランジ
34の断面方向において、中心側から外周側に向けて傾
斜するように貫通形成されている。このため、導入孔4
4の内側面42の開口端から放出される冷却水Wには、
ブレード6の外周側を指向する流れが起こり、放出され
た冷却水Wは、ブレード6の表面に沿って、外周側に向
くように導くことができる。
【0046】また、この場合、導入孔44は、フランジ
34の外周側側に等角度間隔を隔てて放射状に配置され
ているので、ブレード6の全面に均一的に冷却水Wを供
給することができる。
【0047】さらに、本実施例の場合には、導入孔44
には、フランジ34の内側面42の開口端に一端が連通
し、他端がフランジ34の外周縁に到達する凹状ガイド
溝46が設けられている。
【0048】このため、冷却水Wは、ガイド溝に沿って
流れるので、冷却水Wを確実にブレードの表面に供給す
ることができる。そして、ブレード6の前後の表面に供
給された冷却水Wは、ブレード6の回転に伴う遠心力を
受けて、ブレード6の外周縁側に向けて流れ、切削刃8
の冷却に供せられる。
【0049】さて、以上のように構成した路面切断用ブ
レードの冷却装置30によれば、ブレード6に対面配置
され、回転軸32に挿入されたブレード6の軸方向移動
を押さえる円盤状のフランジ34を有し、フランジ34
には、外側面41からブレード6側に位置する内側面4
2に貫通し、貫通部の開口端がブレード6の表面に臨む
複数の導入孔44が設けられているので、フランジ34
の外側面41側から供給される冷却水Wを、導入孔44
を介してブレード6の表面に導出する際に、ブレード6
の表面での冷却水の跳ね返りが、フランジ34の内側面
42で抑えられ、この結果、ブレードの冷却効率が大幅
に向上する。
【0050】なお、冷却水Wの供給手段は、図1に示し
た注水パイプ54に限る必要はなく、例えば、図1に点
線で示したように、回転軸32の内部に注水通路56を
設け、回転軸32の他端側から、図示省略のスイベルを
用いて冷却水Wを注水通路56に供給して、注水通路5
6からフランジ34の外側面41側に供給することもで
きる。
【0051】図5から図7は、本発明にかかる路面切断
用ブレードの冷却装置の第2実施例を示しており、上記
実施例と同一もしくは相当する部分に同一符号を付して
その説明を省略するとともに、以下にその特徴点につい
てのみ説明する。
【0052】これらの図に示した冷却装置は、上記実施
例と同様にフランジ34aを有している。フランジ34
aは、本体36a,凹部38a,環状部40a,外およ
び内側面41a,42a,透孔43aおよび導入孔44
a,ガイド溝46aを有している。
【0053】本実施例の場合、ガイド溝46aは、上記
実施例とで同様に、一端が導入孔44aの内側面42a
側の開口端に連通し、他端がフランジ34aの外周縁に
到達するように設けられているが、ブレード6の回転方
向、すなわち、フランジ34aの回転方向(フランジ3
4aの外側面42a側から見た場合を、図5に矢印で示
している)に対して、外周側が進み側になるように傾斜
(外周側が回転の後方になるように傾斜)して設けられ
ている。
【0054】つまり、本実施例の場合には、ガイド溝4
6aは、本体36aの中心Oを通る等角度間隔の放射線
分Lに対して、ガイド溝46aの中心線Lが、フランジ
34aの回転方向の前方側に所定の角度θだけ傾斜する
ように設けられている。
【0055】このように構成したフランジ34aを用い
ると、ガイド溝46aの傾斜に沿って冷却水Wが流れ、
この際に、フランジ34aに伴う遠心力が効果的に作用
するので、あたかもポンプのエンペラーのような冷却水
の吸い込み効果が得られる。図8から図10は、本発明
にかかる路面切断用ブレードの冷却装置の第3実施例を
示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分に
同一符号を付してその説明を省略するとともに、以下に
その特徴点についてのみ説明する。
【0056】これらの図に示した冷却装置30bは、上
記実施例と同様にフランジ34bを有している。フラン
ジ34bは、本体36b,凹部38b,環状部40b,
外および内側面41b,42b,透孔43bおよび導入
孔44bを有している。
【0057】本実施例の場合、導入孔44bは、本体3
6bの外周側に等角度間隔で複数が配置され、各導入孔
44bの中心は、本体36bと相似形の同一円周上に配
置されている。
【0058】各導入孔44bは、フランジ34bの外側
面41bから、ブレード6側に位置する内側面42bお
よび外周縁に貫通していて、貫通部の開口端の一部がブ
レード6の表面に臨むように形成されている。
【0059】この場合、本実施例の場合には、開口部の
割合は、ブレード6の表面側が外周縁の開口面積よりも
大きくなっている。また、各導入孔44bは、フランジ
34bの側面(外側面41bないしは内側面42b)か
ら見た場合に、放射方向に対して所定の角度θ、例え
ば、30°の角度で傾斜するように形成されている。こ
の傾斜状態は、図9に示すように、本体36bの中心O
から、各導入孔44bの中心を結ぶ、等角度間隔の放射
線Lに対して、各導入孔44bの中心線L2が、フラン
ジ34bの回転方向に対して、所定の角度θ(30°)
だけ傾斜するように設けられている。
【0060】換言するならば、各導入孔44bは、ブレ
ード6の回転方向、すなわち、フランジ34bの回転方
向(フランジ34bの外側面42b側から見た場合を、
図9に矢印で示している)に対して、外周側が進み側に
なるように傾斜(外周側が回転の後方になるように傾
斜)して設けられている。
【0061】さらに、本実施例の場合には、フランジ3
4bには、凹部38bの表面側に傾斜面48bが形成さ
れていて、この傾斜面48bは、凹部38bの外周側に
設けられている導入孔44b側に向けて傾斜している。
【0062】このように構成した路面切断用ブレードの
冷却装置によれば、導入孔44bを介してブレード6の
表面に冷却水Wを導出する際に、導入孔44bが、少な
くともその一部がブレード6の表面側に臨んでいるの
で、ブレード6の表面での冷却水の跳ね返りが抑えられ
て、外部に飛散することが少なく、この結果、ブレード
の冷却効率が向上する。
【0063】また、本実施例の場合には、導入孔44b
は、フランジ34bの側面から見た場合に、放射方向に
対して所定の角度で傾斜するように形成しているので、
導入孔44bの傾斜に沿って冷却水が流れ、この際に遠
心力も効果的に作用するので、あたかもポンプのエンペ
ラーのような冷却水の吸い込み効果が得られる。さら
に、本実施例の場合には、フランジに34bは、中心か
ら外周側の導入孔44b側に向けて傾斜する傾斜面48
bを設けているので、フランジ34bの外側面41bに
供給された冷却水Wを傾斜面48bにより、導入孔44
b側に導くことができる。
【0064】なお、本発明者らは、上述した第3実施例
の冷却装置を実際に試作し、同一径のブレード6に装着
して、コンクリートおよびアスファルトの切断試験を試
みた。
【0065】その結果、コンクリートの切断では、本実
施例の冷却装置を用いると、ブレード6の寿命が20〜
60%向上した。また、アスファルトの場合には、20
〜50%向上した。
【0066】また、切断速度は、コンクリートおよびア
スファルトの双方で、冷却装置を使用しない場合の20
%以上とすることができた。
【0067】また、上記第3実施例では、各導入孔44
bは、フランジ34bの外側面41bから、ブレード6
側に位置する内側面42bおよび外周縁に貫通してい
て、貫通部の開口端の一部がブレード6の表面に臨むよ
うに形成したが、各導入孔44bは、例えば、内側面4
2bないしは外周縁のどちらか一方だけに開口するよう
にしてもよい。
【0068】導入孔44bをフランジ24bの外周縁だ
けに開口させた場合でも、放射方向に対して所定の角度
で傾斜するように形成しているので、導入孔44bの傾
斜に沿って冷却水が流れ、この際に遠心力も効果的に作
用するので、あたかもポンプのエンペラーのような冷却
水の吸い込み効果が得られる。
【0069】
【発明の効果】以上、実施例で詳細に説明したように、
本発明にかかる路面切断用ブレードの冷却装置によれ
ば、ブレードの表面での冷却水の跳ね返りが、フランジ
の内側面で抑えられ、この結果、ブレードの冷却効率が
大幅に向上し、ブレードの長寿命化,切断速度の向上が
図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる路面切断用ブレードの冷却装置
の第1実施例を示す要部断面図である。
【図2】図1に示した冷却装置のフランジの正面図であ
る。
【図3】図2の断面図である。
【図4】図2の裏面図である。
【図5】本発明にかかる路面切断用ブレードの冷却装置
の第2実施例を示すフランジの正面図である。
【図6】図5の断面図である。
【図7】図5の裏面図である。
【図8】本発明にかかる路面切断用ブレードの冷却装置
の第3実施例を示す要部断面図である。
【図9】図9に示した冷却装置のフランジの正面図であ
る。
【図10】図9の裏面図である。
【図11】本発明にかかる冷却装置が適用される路面切
断装置の切断状態の説明図である。
【図12】本発明にかかる冷却装置が適用される路面切
断装置の非切断状態の説明図である。
【符号の説明】
4 台車 5 エンジン(駆動装置) 6 ブレード 8 切削刃 30,30a,30b 冷却装置 32 回転軸 34,34a,34b フランジ 41,41a,41b 外側面 42,42a,42b 内側面 44,44a,44b 導入孔 46,46a ガイド溝

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行可能な台車上に搭載された駆動装置
    と、前記台車に回転自在に支持された回転軸に装着さ
    れ、前記駆動装置で回転駆動されて路面を切断するブレ
    ードとを備えた路面切断装置において、 前記ブレードに対面配置され、前記回転軸に挿入された
    前記ブレードの軸方向移動を押さえる円盤状のフランジ
    を有し、 前記フランジは、外側面から前記ブレード側に位置する
    内側面に貫通し、貫通部の開口端が前記ブレードの表面
    に臨む複数の冷却水導入孔を有し、前記フランジの外側
    面側から供給される冷却水を、前記導入孔を介して前記
    ブレードの表面に導出するようにしたことを特徴とする
    路面切断用ブレードの冷却装置。
  2. 【請求項2】 前記フランジは、一対が前記ブレードの
    前後表面に当接するように配置されることを特徴とする
    請求項1記載の路面切断用ブレードの冷却装置。
  3. 【請求項3】 前記導入孔は、前記フランジの外周側側
    に等角度間隔を隔てて放射状に配置したことを特徴とす
    る請求項1または2記載の路面切断用ブレードの冷却装
    置。
  4. 【請求項4】 前記導入孔は、前記フランジの断面方向
    において、中心側から外周側に向けて傾斜するように貫
    通形成されていることを特徴とする請求項1から3のい
    ずれか1項記載の路面切断用ブレードの冷却装置。
  5. 【請求項5】 前記導入孔には、前記フランジの内側面
    の開口端に一端が連通し、他端が前記フランジの外周縁
    に到達する凹状ガイド溝を設けたことを特徴とする請求
    項1から4のいずれか1項記載の路面切断用ブレードの
    冷却装置。
  6. 【請求項6】 前記ガイド溝は、前記ブレードの回転方
    向に対して、外周側が進み側になるように傾斜して設け
    られることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項
    記載の路面切断用ブレードの冷却装置。
  7. 【請求項7】 前記フランジには、中心から外周側の前
    記導入孔側に向けて傾斜する傾斜面を有することを特徴
    とする請求項1から6のいずれか1項記載の路面切断用
    ブレードの冷却装置。
  8. 【請求項8】 走行可能な台車上に搭載された駆動装置
    と、前記台車に回転自在に支持された回転軸に装着さ
    れ、前記駆動装置で回転駆動されて路面を切断するブレ
    ードとを備えた路面切断装置において、 前記ブレードに対面配置され、前記回転軸に挿入された
    前記ブレードの軸方向移動を押さえる円盤状のフランジ
    を有し、 前記フランジは、外側面から前記ブレード側に位置する
    内側面および外周縁に貫通し、貫通部の開口端の一部が
    前記ブレードの表面に臨む複数の冷却水導入孔を有し、
    前記フランジの外側面側から供給される冷却水を、前記
    導入孔を介して前記ブレードの表面に導出するようにし
    たことを特徴とする路面切断用ブレードの冷却装置。
  9. 【請求項9】 前記導入孔は、前記フランジの側面から
    見た場合に、放射方向に対して所定の角度で傾斜するよ
    うに形成されることを特徴とする請求項8記載の路面切
    断用ブレードの冷却装置。
  10. 【請求項10】 前記フランジには、中心から外周側の
    前記導入孔側に向けて傾斜する傾斜面を有することを特
    徴とする請求項8または9記載の路面切断用ブレードの
    冷却装置。
  11. 【請求項11】 走行可能な台車上に搭載された駆動装
    置と、前記台車に回転自在に支持された回転軸に装着さ
    れ、前記駆動装置で回転駆動されて路面を切断するブレ
    ードとを備えた路面切断装置において、 前記ブレードに対面配置され、前記回転軸に挿入された
    前記ブレードの軸方向移動を押さえる円盤状のフランジ
    を有し、 前記フランジは、外側面から前記ブレード側に位置する
    内側面およびまたは外周縁に貫通する複数の冷却水導入
    孔を有し、 前記導入孔は、側面から見て、前記フランジの中心を通
    る放射線に対して、所定の傾斜角度で傾斜しており、前
    記フランジの外側面側から供給される冷却水を、前記導
    入孔を介して前記ブレードの表面側に導出するようにし
    たことを特徴とする路面切断用ブレードの冷却装置。
  12. 【請求項12】 前記導入孔は、外周側が回転方向の後
    方になるように傾斜していることを特徴とする請求項1
    1記載の路面切断用ブレードの冷却装置。
  13. 【請求項13】 前記冷却水は、注水パイプを介して、
    前記フランジの外側面に供給することを特徴とする請求
    項1から12のいずれか1項記載の路面切断用ブレード
    の冷却装置。
  14. 【請求項14】 前記冷却水は、前記回転軸内に設けら
    れた注水通路を介して、前記フランジの外側面に供給す
    ることを特徴とする請求項1から12のいずれか1項記
    載の路面切断用ブレードの冷却装置。
JP2002142852A 2002-05-17 2002-05-17 路面切断用ブレードの冷却装置 Pending JP2003336212A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002142852A JP2003336212A (ja) 2002-05-17 2002-05-17 路面切断用ブレードの冷却装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002142852A JP2003336212A (ja) 2002-05-17 2002-05-17 路面切断用ブレードの冷却装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003336212A true JP2003336212A (ja) 2003-11-28

Family

ID=29703019

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002142852A Pending JP2003336212A (ja) 2002-05-17 2002-05-17 路面切断用ブレードの冷却装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003336212A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101270757B1 (ko) * 2011-07-04 2013-06-03 한국철도기술연구원 노면 절삭장치
CN108547207A (zh) * 2018-05-15 2018-09-18 长葛市老城昌宝建筑机械配件厂 一种路面切缝机
CN114683417A (zh) * 2022-03-31 2022-07-01 湖北惠荣石业有限公司 一种石材切割刀具及具有其的石材切割机构

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101270757B1 (ko) * 2011-07-04 2013-06-03 한국철도기술연구원 노면 절삭장치
CN108547207A (zh) * 2018-05-15 2018-09-18 长葛市老城昌宝建筑机械配件厂 一种路面切缝机
CN114683417A (zh) * 2022-03-31 2022-07-01 湖北惠荣石业有限公司 一种石材切割刀具及具有其的石材切割机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3370314B2 (ja) 脆性基板用カッターホイール
US6299522B1 (en) Grinding wheel for use in grinding apparatus
CA2705449C (en) Hub device
JP2001018174A (ja) 回転円盤砥石
JP2003336212A (ja) 路面切断用ブレードの冷却装置
US4755004A (en) Rotary rocksaw device
JP2022546056A (ja) ツール冷却機構
JP2004027537A (ja) 路面切断用ブレードの冷却水供給方法
JPH11229318A (ja) 乾式の路面加工装置
RU2621226C2 (ru) Вращательное буровое долото
EP0334905B1 (fr) Moteur pneumatique a disque propulsif par reaction
FR2874605A1 (fr) Dispositif pour le retournement et la translation d'un materiau pateux ou granuleux
JP2988967B2 (ja) 平面研削盤用砥石ヘッド
JP3537047B2 (ja) コンクリート吹付機
FR2892650A1 (fr) Perfectionnement aux outils d'usinage rotatifs en forme generale de disque
JPH0715727Y2 (ja) 砥石盤
JP2005160443A (ja) 草刈機
JPS5835689Y2 (ja) コンクリ−トカツタ−の回転軸装置
JP4325763B2 (ja) ポンプの軸受ワッシャ
JP3125125B2 (ja) ガス弁の栓体のグリース溜め加工方法
JPH10563A (ja) 研削用ホイール
JP2916398B2 (ja) トンネル用作業ロボット
KR950008308Y1 (ko) 자동차용 연료공급 펌프의 임펠러 구조
KR20030011144A (ko) 강도 및 냉각효과가 우수한 절삭톱날
JP2000076945A (ja) 砥石による碍子切断方法及び切断装置