JP2003335969A - 複合化導電性高分子およびその製造方法並びにそれを用いたガスセンサー - Google Patents

複合化導電性高分子およびその製造方法並びにそれを用いたガスセンサー

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JP2003335969A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガス濃度検出限界100ppm以下のガスセ
ンサーを提供する。 【解決手段】 Mercaptoetanol、Decanethiol、Thioxyr
eol、Calix[6]arenethiol、4-Poly(propylene oxide)-c
alix[6]arenethiolおよび4-N-isopropylacrylamide-Cal
ix[6]arenethiol等のチオール化合物の自己集合膜が表
面に形成されている銅金属粒子等の遷移金属粒子を、ポ
リピロール等の電解重合膜にドーピングする。この電解
重合膜は、ガス応答性に優れ、導入するチオール化合物
の種類を変えることにより、ガス応答特性を変えること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、新規な複合化導電
性高分子およびその製造方法並びにそれを用いたガスセ
ンサーに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガスの同定にはガスクロマトグラ
フィー(GC)が用いられてきた。GCは,分析精度では他
のガスセンサーよりもはるかに優れているが、コストが
高く、装置も大型なため、使い勝手に問題があった。そ
こで、より安価なガスセンサーとして無機および有機感
応膜の利用が提案されてきている。無機膜としてはSnO2
やTiO2など半導体的性質を有する遷移金属系列の感応膜
が多用されている。このような無機感応膜は、小型化に
適するため,汎用性は高いが,ppbオーダーの検出は困
難であり,特定のガスへの応答性(選択性)が低いとい
う問題がある。また、無機感応膜が、センサ特性を示す
温度域は300〜400℃であるため、このための加熱装置が
必要であり、またその他の部材を高温耐性とする必要が
あって、装置全体が複雑になり、加熱のためのエネルギ
ーコスト(消費電力)も大きくなるという問題がある。
一方、有機感応膜は、おおむね、特定のガスへの選択性
を有し、また高温にする必要もないから、これらの点に
おいて、無機感応膜より有利である。
【0003】有機感応膜としては、例えば、ポリピロー
ル膜やポリアニリン等の導電性高分子膜がある。導電性
高分子膜は、揮発性の化学物質に晒されたとき、その導
電性が変化することが知られており、この性質をガスセ
ンサーに応用しようとする試みがなされている。例え
ば、Penza等は、ポリピロールより作製したLB(ラング
ミュアー・ブロジェット)膜について、ガス応答性を評
価している(非特許文献1参照)。この複合膜のNH3
ガス応答限界は、100ppmであり、これが有機感応
膜の検出限界と言われている。また、ガスセンサーに求
められている性能は、一つのガスの定性・定量分析だけ
でなく、多成分混合ガスの定性・定量(半定量を含む)
であり、このような多成分ガスの分析が可能となれば、
例えば、呼気センサーとして展開できる。呼気センサー
が実用化されれば、呼気成分を手軽にしかも低コストで
分析でき、これを、例えば、健康診断や臨床検査等に役
立てることが可能になる。
【0004】
【非特許文献1】M.Penza et al.,Sensor and Actuator
s B,40,205-209(1997)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたもので、ガスセンサーに使用された
場合、検出限界を100ppm以下にすることが可能で
あり、多成分ガスの分析も可能な複合化導電性高分子の
提供を、その目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の複合化導電性高分子は、チオール基を有す
る分子(以下「チオール基含有分子」という)が自己集
合して形成されたチオール自己集合膜が表面に形成され
た遷移金属粒子を含有する複合化導電性高分子である。
【0007】本発明者等は、導電性高分子の特性を改良
する方法について鋭意検討を行った。まず、導電性高分
子を化学修飾する方法を検討したが、化学的に様々な官
能基を導入することは困難であり、また電解重合で導電
性高分子を作製する際に、重合過程を阻害する等の問題
があった。そこで、化学修飾ではなく、導電性高分子に
対し、官能基を容易に導入する方法を検討したところ、
その過程で、チオール基含有分子に着目した。チオール
基含有分子には、化学修飾し難い嵩高い官能基等であっ
ても容易に導入することができ、しかもチオール基が遷
移金属と配位結合して自己集合して膜を形成する。した
がって、チオール基含有分子を遷移金属粒子表面で自己
集合膜を形成させ、この粒子を導電性高分子にドーピン
グすれば、様々な種類の官能基を簡単に導入でき、導電
性高分子の特性を自由に変化させられるのではないか、
という着想を得た。この着想に従い、チオール基含有分
子の自己集合膜が表面に形成された遷移金属粒子を導電
性高分子に導入したところ、予想どおり、その特性を自
由かつ簡単に変えることができ、しかも特定のチオール
基含有分子を選択すれば、ガス検出限界を100ppm
未満とすることができることを見出し、本発明に到達し
た。また、本発明の複合化導電性高分子は、その特性を
自由に調整できるので、主成分分析を適用すれば、以下
に示すように、多成分ガス(混合ガス)の分析も可能に
なる。
【0008】つぎに、本発明の複合化導電性高分子の製
造方法は、チオール基含有分子が自己集合した自己集合
膜が表面に形成されている遷移金属粒子、電解重合用モ
ノマーおよび電解質を含む溶媒中に、作用極および対極
を挿入し、前記両電極に所定の電圧を印加して前記モノ
マーを電解重合する製造方法である。このように、電解
重合の際に、チオール基含有分子が自己集合した自己集
合膜が表面に形成されている遷移金属粒子を存在させれ
ば、導電性高分子の中に取り込まれ、本発明の複合化導
電性高分子が容易に製造できる。なお、本発明の複合化
導電性高分子は、この他の製造方法によって製造しても
よい。
【0009】また、本発明のガスセンサーは、本発明の
複合化導電性高分子を含む。このガスセンサーと、これ
に対し所定の電圧を印加する印加手段と、前記ガスセン
サーの電気伝導度若しくは電気抵抗を測定する手段とを
組み合わせれば、本発明のガス測定装置が構成される。
【0010】また、別の本発明のガス測定装置は、複数
のガス成分を有する混合ガスの成分分析を行うガス測定
装置であって、ガスセンサーを複数有し、前記複数のガ
スセンサーの少なくとも一つは前記本発明のガスセンサ
ーであり、各前記センサーにおいて、予め設定した複数
の条件でガス応答を測定し、得られた測定値の行列を固
有値問題として処理する主成分分析を行い、混合ガスか
ら単一ガス成分を分析するガス測定装置である。
【0011】本発明のガス測定方法は、複数のガス成分
を有する混合ガスの成分分析を行う方法であって、ガス
センサーを複数使用し、前記複数のガスセンサーの少な
くとも一つは前記本発明のガスセンサーを使用し、各前
記センサーにおいて、予め設定した複数の条件でガス応
答を測定し、得られた測定値の行列を固有値問題として
処理する主成分分析を行い、混合ガスから単一ガス成分
を分析する方法である。
【0012】前記混合ガスとしては、例えば、呼気ガ
ス、微生物の培養で発生するガス、工場排出ガス、自動
車等のエンジンの排気ガス、ボイラーの排気ガスなどが
ある。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明について、例をあ
げて説明する。
【0014】前記チオール基含有分子は、特に制限され
ないが、下記の式(I)で表されるものであることが好
ましい。前記チオール基含有分子は、1種類を単独で用
いても良いが、2種類以上を併用してもよい。 R1−R2−SH (1)
【0015】前記式(1)において、R1は、水素、ヒ
ドロキシ基、Poly(propylene oxide)またはN-isopropyl
acrylamideであり、R2は、 メチレン基、フェニレン
(phenylene)、アレーン(arene)またはcalix[6]aren
eである。
【0016】前記チオール基含有分子の具体例として
は、例えば、Mercaptoetanol、Decanethiol、Thioxyreo
l、Calix[6]arenethiol、4-Poly(propylene oxide)-Cal
ix[6]arenethiol、4-N-isopropylacrylamide-Calix[6]a
renethiol等があげられる。
【0017】前記遷移金属粒子としては、例えば、銅粒
子、鉄粒子、白金粒子、金粒子、モリブデン粒子、銀粒
子等があげられる。このなかで、銅粒子、白金粒子、金
粒子が好ましいが、コストと性能のバランスの面から、
銅粒子がより好ましい。遷移金属粒子の大きさは、特に
制限されないが、例えば、最大直径 0.5〜1μm、好ま
しくは、最大直径 0.1〜0.5μm、より好ましくは、最
大直径 0.01〜0.1μmである。
【0018】前記複合化導電性高分子のマトリックスポ
リマーとしては、例えば、ポリピロール、ポリアニリ
ン、ポリチオフェン、若しくはこれらのポリマーの誘導
体等がある。このなかで、コストや性能の面から、ポリ
ピロール、ポリアニリンが好ましく、より好ましくはポ
リピロールである。
【0019】本発明の複合化導電性高分子において、チ
オール基含有分子の割合は、特に制限されず、チオール
基含有分子の種類、複合化導電性高分子の用途および目
的とする特性等により適宜決定されるが、前記複合化導
電性高分子全体に対し、例えば、0.01〜15%、好
ましくは0.5〜10%、より好ましくは1〜10%で
ある。
【0020】つぎに、本発明の複合化導電性高分子は、
例えば、チオール基含有分子の自己集合膜が表面に形成
されている遷移金属粒子、電解重合用モノマーおよび電
解質を含む溶媒中に、作用極および対極を挿入し、前記
両電極に所定の電圧を印加して前記モノマーを電解重合
することにより製造できる。
【0021】チオール基含有分子の自己集合膜は、例え
ば、チオール基含有分子を溶媒に溶解させた溶液に、遷
移金属粒子を分散させて、一定時間インキュベートすれ
ば得られる。前記溶媒としては、例えば、エタノール、
ヘキサン等がある。また、前記溶液中のチオール基含有
分子の濃度は、例えば、0.1〜1mMの範囲であり、
遷移金属粒子の濃度は、例えば、0.17〜1mg/mlであ
る。
【0022】電解重合用モノマーは、例えば、ピロー
ル、アニリン、チオフェン等がある。電解重合に使用す
る前記溶媒は、例えば、アセトニトリル、炭化プロピレ
ン,水等があり、支持電解質は、例えば、Bu4NCl
4、K4[Fe(CN)6],CH3COOH等がある。また、電解重合
の手法も、通常の手法であり、作用極および対極に加
え、参照電極を用いても良い。作用極は、例えば、IT
O(Indium Tin Oxide)等の半導体が使用でき、対極
は、例えば、Pt電極が使用でき、参照電極は、例えば、
Ag/AgCl電極が使用できる。また、電解重合の条
件も特に制限されず、例えば、印加電圧1.4〜2V、印
加時間0.5〜5分である。重合して生成した導電性高
分子は電極表面に堆積する。これを、真空乾燥等で乾燥
して溶媒を除去することが望ましい。
【0023】
【実施例】つぎに、本発明の実施例について比較例と併
せて説明する。下記の表1に示す8個のセンサー(S1
〜S8)を下記のようにして作製し、これらのセンサー
について、ガス応答特性を調べた。
【0024】(チオール基含有分子)S3、S4および
S5のセンサーで使用したMercaptoetanol、Decanethio
lおよびThioxyreolは市販品(和光純薬工業製)を使用
した。また、S6、S7およびS8のセンサーで使用し
たCalix[6]arenethiol、4-Poly(propylene oxide)-Cali
x[6]arenethiolおよび4-N-isopropylacrylamide-Calix
[6]arenethiolについては、下記の手順で合成した。
【0025】4-tert-butylcalix[6]arenerhiolの合成 4-tert-butylcalix[6]areneに、diethyleneglycol dime
thyl ether(diglim)で溶解したNaHを添加し、130℃
で90分間還流した。さらに、N,N-dimethylthiocarbam
ylchlorideを添加し、130℃で18時間還流した。得
られた中間体をフラッシュクロマト操作で分離した。こ
の中間体をdi-p-tolyleter/メタノール混合溶液で溶解
させ、130℃で72時間還流した。この操作で得られ
た新たな中間体をLiAlH4/THF溶液で溶解させ、常温で8
時間還流した。未反応生成物を酢酸エチル/硫酸混合溶
液で分離し,得られた目的生成物(4-tert-butylcalix
[6]arenerhiol)をジクロロメタンで抽出し、フラッシ
ュクロマト操作で分離した。
【0026】4-tert-butylcalix[6]areenerhiolの脱ブ
チル化およびPoly(propylene oxide)の導入 以下に使用したAlCl3は、N2雰囲気で真空乾燥した
ものである。フラスコにフェノールを加えた後、トルエ
ンに溶解した4-tert-butyl Calix[6]arenethiolを加え
た。室温で6時間攪拌後、脱ブチル化したCalix[6]aren
ethiolを得た。40℃、12時間、DMF中のPPOのPBr
3の処理により、Poly(propylene oxide)bromide(PPO-B
r)を得た。PPO-Brと脱ブチル化Calix[6]arenethiol
を、AlCl3を含むDMFに加え、40℃で12時間攪拌
して、4-Poly(propylene oxide)-Calix[6]arenethiolを
得た(PPO-Calix[6]arenethiol)。
【0027】4-N-isopropylacrylamide-Calix[6]arenet
hiolの合成 最初に、4-carboxylmethylCalix[6]arenethiolと酢酸臭
素とを、AlCl3を含むTHFに加え、40℃で12
時間攪拌した。混合物をカラムクロマトグラフィーで分
離し、4-carboxylmethylCalix[6]arenethiolを得た。次
に、4-carboxylmethylCalix[6]arenethiol、amino-Poly
(N-isopropylacrylamide)、HoBtおよびDCCをTHFに加
え、室温で12時間、インキュベートした。混合物をカ
ラムクロマトグラフィーで分離して、4-N-isopropylacr
ylamide-Calix[6]arenethiolを得た(NIPAM- Calix[6]a
renethiol)。
【0028】(自己集合膜形成銅微粒子の調製)前記の
各種のチオール(Mercaptoetanol、Decanethiol、Thiox
yreol、Calix[6]arenethiol、4-Poly(propylene oxide)
-Calix[6]arenethiol、4-N-isopropylacrylamide-Calix
[6]arenethiol)を、それぞれ別個にエタノールに1m
Mの濃度で溶解した。この各種溶液に、表面が清浄な銅
微粒子(直径0.05μm)を加え、24時間放置するこ
とにより、前記各種のチオール基含有分子の自己集合膜
が表面に形成された銅微粒子を得た。
【0029】(電解重合膜の合成)電解重合膜の合成お
よびその電気化学的測定は、北斗電光社製のHA−15
1potensiostat/galvanostatを用いて行った。参照電
極は、Ag/AgCl電極を使用し、作用極にはITO
電極を使用し、対極には、Pt電極を使用した。また、
溶媒は、アセトニトリルを使用し、電解質として、Bu
4NClO4を使用した。前記装置の電解槽に、試料溶液
(ピロール(濃度0.05M)、前記銅微粒子(濃度5
〜20%)、アセトニトリル(溶媒)、Bu4NClO4
(濃度0.15M))を入れ、1.6Vの定電圧を5分
間電極に印加した。その結果、作用極の表面に、前記銅
微粒子がドーピングされたポリピロールの薄膜(センサ
ーS1〜S8)が形成された。これらの薄膜の特性を下
記の表1に示す。なお、S1のセンサーは、銅微粒子を
使用しないで電解重合を行ったものであり、S2のセン
サーは、自己集合膜が形成されていない銅微粒子を使用
して電解重合を行ったものであり、これら両センサー
は、ガスセンサーとしては、比較例となるが、以下のよ
うに、本発明のガス分析装置もしくはガス分析方法に使
用される場合もある。また、前記各種センサーのベース
抵抗も、前記装置で測定した。その結果も下記の表1に
併せて示す。
【0030】
【表1】
【0031】(組成分析)前記S1〜S8のセンサーに
ついて、X線分散スペクトロスコピーにより、組成分析
を行った。その結果を、下記の表2に示す。S3〜S8
のセンサーにおいてチオール由来のS原子が検出された
ことから、銅微粒子にチオール自己集合膜が固定化され
ていることが確認できた。特にドーピングされやすいの
がチオキシレノールであった。
【0032】
【表2】
【0033】(センサーの微細構造観察)S1,S2、
S5およびS7のセンサーについて、走査電子顕微鏡
(SEM)により、その微細構造を観察した。この結果
を、図1に示す。同図において、(a)はS1、(b)
はS2、(c)はS7および(d)はS5である。図示
のように、自己集合膜を導入することにより、膜構造の
変化が見られた。最もチオール自己集合膜の固定化が上
手くいったチオキシレノールの場合(S5),膜表面の微
細構造は、他の膜に比べてかなり緻密であった。
【0034】(ガス応答試験)ガス応答実験は、図2に
示すような装置を用いて行なった.センサー1をガスボ
ックス2内に設置する。通常は,空気ボンベ3から空気
をガスボックス2に通気する.対象ガスボンベ4から、
ガス濃度(0.2〜500ppm)になるように,混合器5を用い
て対象ガスと空気とを混合した。ここで、対象ガスとし
てNH3用いた。測定温度は25℃である。湿度を60%に
保つため,空気ボンベ3および混合器5と水槽6を連結
した。センサー1はマルチメーター7と接続し,ガス暴
露後の抵抗値変化をモニタリングした.空気に暴露した
後,5分間平衡化させ,その後,対象ガスを導入した.
対象ガス導入から5分後,再度空気に暴露し,センサー
1を清浄化した.得られた抵抗値の時系列データは,パ
ーソナルコンピューター8でデータ処理した。
【0035】(NH3に対する各種センサーのガス応答
性)センサーを空気にさらし、抵抗値が一定になった
後、5分後にNH3を導入した。15分後、空気を再度導入
し、センサーの清浄化を図った。このときのセンサーの
抵抗値の経時変化を図3に示す。チオールの固定化率の
高いS5センサーなどでの抵抗値変化が最も大きく、逆に
カリックスチオール修飾センサー(S6〜S8)の場合、抵
抗値変化は減少した。このように、センサーによってガ
スに対する抵抗値変化が異なる事から、種々のチオール
自己集合膜のドーピングは、ガス応答の制御に極めて有
効であることがわかった。また、センサーの種類によっ
て種々のガス応答特性を示すことから、主成分分析によ
り、呼気等の多成分混合ガスの分析に適用できると考え
られる。なお、図3のグラフのδR/Rbaseは下記式の
値であり、その他の図においても同様である。 δR/Rbase=(R−R0)/R0 R:測定された抵抗値(Ω) R0:基準抵抗値(Ω)
【0036】(各種センサーのガス応答性に及ぼすNH
3濃度依存性)次に,NH3の濃度依存性を検討した。この
結果を図4に示す。従来のポリピロール膜の検出限界は
100ppm程度であったが(Penza et al., 1997)、本実施
例のセンサーの場合、サブppmオーダーでのガス応答が
再現性良く検出できた。カリックスチオール系のセンサ
ーの場合、ガス応答感度は若干低いが、数ppmまで検出
可能であった。
【0037】(S1センサーにおける各種ガスの応答
性)つぎに、ガスの種類による応答挙動の差異を検討す
るため、各種ガス(NH3,CH4,H2S,iso−C4
10,CH3SH)での抵抗値(ΔR/Rbase[-])の経時
変化を、前述の方法により検討した。その結果を、図5
のグラフに示す。図示のように、NH3ガスの場合、抵抗
値の増加が大きく、酸性ガスの場合、減少した.また、
炭化水素ガス系の場合、大きな変化は見られなかった。
【0038】(センサーの種類によるガス応答の差異)
つぎに、センサー(S1〜S8)の種類によるガス応答
の差異を検討するために、HS(CH22OHガスと、
NH3ガスとに対する各種センサーのガス応答を、前述
の方法により調べた。その結果を、図6のレーダーチャ
ートに示す。図6において、(a)がHS(CH22
Hガスに対する応答であり、(b)がNH3ガスに対す
る応答である。図示のように、HS(CH22OHガス
とH3ガスでは,全くセンサ応答が異なることがわかっ
た.このことから,センサーを複数用い、これらの中の
少なくとも一つに本発明のガスセンサーを用いれば、主
成分分析による各種ガスのパターン解析が可能である事
がわかった.
【0039】(主成分分析による混合ガスの分析)主成
分分析の解析手順の概略を図7に示す。図示のように、
主成分分析は、各種ガスセンサで条件別にガス応答(Δ
R/Rbase)を測定し,得られる実測値の行列を固有値問
題として処理すればよい。具体的には、図8に示すよう
に、Appendix主成分分析によった。条件として,濃度を
選定した。したがって,得られるであろうパタンには既
に濃度の情報も入っているので,パタン分離は,ガスの
種類の選別と同義になる。なお、パタン分離から濃度の
情報は得るためには,条件として測定温度をとるなど,
濃度以外の条件を採用することが好ましい。
【0040】混合ガス(H2S,NH3、CH3SH)に
ついて、主成分分析によるパタン分離を行なうため、S
1,S2,S3の各センサーを用いて濃度別に抵抗値変化の
データを採取した。その後,図8に示すの手順に従って
主成分得点(PC1,PC2)を算出した。各種ガスのパタン
分離の結果を、図9のグラフに示す。同図において、PC
1とPC2は,それぞれ主成分分析から得られる第一,第二
主成分得点である。図示のように、各種単一成分ガス
を、精度良くパタン分離することができた。
【0041】(呼気成分の分析)呼気(Breath)ガス、
2Sガス、CH3SHガスおよびH2S/CH3SHガス
の各ガスにNH3ガスを混合して、前述と同様にして、
主成分分析による混合ガスの分析を行った。その結果
を、図10に示す。図示のように、混合ガス同士であっ
ても、複数のセンサーを用い、そのなかの少なくとも一
つを本発明のセンサーとし、主成分分析を適用すれば、
混合ガスどうしを識別することが可能であった。なお、
前記呼気ガスのガスクロマトグラフィーによる分析結果
を、図11に示す。図10と図11を比べると、両ガス
成分の混合をパタンがよく反映していた。すなわち、前
記呼気は、H2Sガスが多く、これは歯磨きがされてい
ないことを示し、CH3SHガスが多いことは、歯周病
の可能性を示す。
【0042】(微生物培養モニタリング)放線菌(Stre
ptomyces griceus HUT 6037(IFO 3237))を培養し、
その培養フ゜ロセスにおいて放出されるガスを、本発明のガ
スセンサーでモニターした。前記放線菌は、有用タンハ゜ク
質であるキトサナーゼを産生する。前記培養条件は、以
下のとおりである。
【0043】(前培養) 培養温度:37℃ 培地組成:1% manitol、0.2% peptone,0.2% meat
extract,0.1% yeastextract 培地pH7
【0044】(本培養) 培養温度:37℃ 培地組成:0.05% KCl、0.1%KH2PO4、0.05% MgSO4・7H
2O,0.001% FeSO4、0.5%Chitosan 培地pH7
【0045】培養フ゜ロセスにおけるガス分析は、本培養中
の培地上のガスを経時的に収集し、以下の3つのセンサ
ーで行った。また、培養フ゜ロセスのある時間で熱ストレス
を与えた場合も、同様にガス分析した。熱ストレスを与
えた場合の結果を、図12に示す。同図において、縦軸
のSensitivity(S)は、センサーの電気抵抗値であ
り、横軸は時間である。図示のように、熱ストレスを与
えたときに、ガス発生に顕著な変化が見られた。
【0046】(ガスセンサー) (1)Thioxylenol/PPyセンサー 前記S5センサーと同じ (2)ポリチオフェン(pTh)センサー チオフェンを前記S1センサーと同様に電解重合して作
製した。 (3)ポリドデシルチオフェン(pD)センサー ドデシルチオフェンを前記S1センサーと同様に電解重
合して作製した。
【0047】このようにして得られたストレスシグナル
を、前述と同様にして主成分分析で解析し、第一、第二
主成分得点(PC1, PC2)をプロットしたものを図13に
示す。同図において、(a)は、熱ストレスを与えなか
った場合であり、(b)は熱ストレスを与えた場合であ
る。図示のように、培養過程で熱ストレスを与えなかっ
た系(図13(a))では、典型的な3つのパタンに分離さ
れ、各々が、(i)誘導期(lag phase)、(ii)増殖期(ex
ponential phase)、(iii)定常期(stationary phase)
に帰属できた。このことから、本発明により、通常の培
養プロセスのモニタリングと状態識別が可能であるとい
える。一方、熱ストレス(45℃)を与えた場合では(図
13(b))、細胞培養が定常期になったと考えられる25h
r後に45℃の熱ストレスを与えており、図示のように、
ストレスシグナルの性質が、定常期から増殖期に変化し
たことがわかった。このことから、本発明により、微生
物の培養フ゜ロセスにおける熱ストレス等を、検知できると
いえる。
【0048】つぎに、ガス分析により、微生物培養フ゜ロセ
スにおける、コンタミネーション(異物混入)を検知し
た例を示す。すなわち、前記の本培養開始20時間後に
大腸菌を培地に混入させたところ、図14に示すよう
に、pDセンサーにおいて、異常シグナル(同図囲み部
分)を検知した。このように、複数のセンサーにおい
て、少なくとも一つ(本例ではS5)を使用することに
より、微生物培養フ゜ロセスの異常シグナルを高精度で検出
できる。
【0049】これらの例のように、本発明によれば、例
えば、微生物の培養フ゜ロセスをモニターしたり、微生物の
状態を識別したりすることが可能である。
【0050】
【発明の効果】以上のように、本発明の複合化導電性高
分子をガスセンサーとして用いれば、検出限界を100
ppm以下の高感度のガスセンサーを得ることができ
る。また、本発明の複合化導電性高分子は、様々なガス
応答性を示すように調整できるから、主成分分析と組み
合わせて、呼気ガスや微生物培養等の多成分ガスの分析
にも適用可能である。さらに、本発明の複合化導電性高
分子は、種々の特性を示すから、ガスセンサー以外の他
の用途にも期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)および(b)は、比較例のSEMの
写真であり、図1(c)および(d)は、本発明の実施
例のSEMの写真である。
【図2】図2は、本発明の実施例において、ガス応答試
験に用いた装置の一例を示す構成図である。
【図3】図3は、本発明の実施例のNH3に対するガス
応答性を示すグラフである。
【図4】図4は、本発明の実施例のガス応答性に及ぼす
NH3濃度依存性を示すグラフである。
【図5】図5は、ガスセンサーの各種ガスの応答を示す
グラフである。
【図6】図6(a)および(b)は、各種センサーのレ
ーダーチャートである。
【図7】図7は、主成分分析の一例を示す図である。
【図8】図8は、主成分分析の一例を示す図である。
【図9】図9は、本発明の実施例における主成分分析の
一例を示す図である。
【図10】図10は、本発明の実施例における主成分分
析のその他の例を示す図である。
【図11】図11は、呼気ガスのガスクロマトグラフィ
ーの一例を示すチャートである。
【図12】図12は、本発明の実施例における微生物培
養フ゜ロセスのガス分析の一例を示すグラフである。
【図13】図13の(a)と(b)は、本発明の実施例
における微生物培養フ゜ロセスにおける主成分分析の一例を
示す図である。
【図14】図14は、本発明の実施例における微生物培
養フ゜ロセスのガス分析のその他の例のグラフである。
【符号の説明】
1:センサー 2:ガスボックス 3:空気ボンベ 4:対象ガスボンベ 5:混合器 6:水 7マルチメータ 8:パーソナルコンピュータ(PC)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01N 27/12 G01N 27/12 A C (72)発明者 島内 寿徳 大阪府豊中市待兼山町1−3 大阪大学基 礎工学研究科内 (72)発明者 森田 誠一 和歌山県御坊市名田町77 和歌山工業高等 専門学校物質工学科内 Fターム(参考) 2G046 AA04 AA10 AA18 AA19 AA22 BA01 BA09 BC05 DC14 DC16 DC17 DC18 EA02 EA04 EB01 FA01 FC06 FE00 FE02 FE11 FE12 FE15 FE22 FE31 FE39 4J002 CE001 CH022 CH052 CM051 DA076 DA086 DA116 EV066 EV086 FB082 FB086 FD116 GT00

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チオール基を有する分子が自己集合して
    形成されたチオール自己集合膜が表面に形成された遷移
    金属粒子を含有する複合化導電性高分子。
  2. 【請求項2】 チオール基を有する分子が、下記の式
    (I)で表される請求項1記載の複合化導電性高分子。 R1−R2−SH (1) 前記式(1)において、R1は、水素、ヒドロキシ基、
    Poly(propylene oxide)またはN-isopropylacrylamideで
    あり、R2は、 メチレン基、フェニレン(phenylen
    e)、アレーン(arene)またはcalix[6]areneである。
  3. 【請求項3】 チオール基を有する分子が、Mercaptoet
    anol、Decanethiol、Thioxyreol、Calix[6]arenethio
    l、4-Poly(propylene oxide)-calix[6]arenethiolおよ
    び4-N-isopropylacrylamide-Calix[6]arenethiolからな
    る群から選択される少なくとも一つである請求項2記載
    の複合化導電性高分子。
  4. 【請求項4】 遷移金属粒子が、銅粒子、鉄粒子、白金
    粒子、金粒子、モリブデン粒子および銀微粒子からなる
    群から選択される少なくとも一つである請求項1から3
    のいずれかに記載の複合化導電性高分子。
  5. 【請求項5】 複合化導電性高分子膜のマトリックスポ
    リマーが、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェ
    ンおよびそれらの誘導体のポリマーからなる群から選択
    された少なくとも一つである請求項1から4のいずれか
    に記載の複合化導電性高分子。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の複合化導電性高分子の製
    造方法であって、チオール基を有する分子が自己集合し
    た自己集合膜が表面に形成されている遷移金属粒子、電
    解重合用モノマーおよび電解質を含む溶媒中に、作用極
    および対極を挿入し、前記両電極に所定の電圧を印加し
    て前記モノマーを重合する製造方法。
  7. 【請求項7】 チオール基を有する分子が、上記の式
    (I)で表される請求項6記載の製造方法。
  8. 【請求項8】 チオール基を有する分子が、Mercaptoet
    anol、Decanethiol、Thioxyreol、Calix[6]arenethio
    l、4-Poly(propylene oxide)-calix[6]arenethiolおよ
    び4-N-isopropylacrylamide-Calix[6]arenethiolからな
    る群から選択される少なくとも一つである請求項7記載
    の製造方法。
  9. 【請求項9】 遷移金属粒子が、銅粒子、鉄粒子、白金
    粒子、金粒子、モリブデン粒子および銀微粒子からなる
    群から選択される少なくとも一つである請求項6から8
    のいずれかに記載の製造方法。
  10. 【請求項10】 電解重合用モノマーが、ピロール、ア
    ニリン、チオフェンおよびそれらの誘導体のポリマーか
    らなる群から選択された少なくとも一つである請求項6
    から9のいずれかに記載の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項1から5のいずれかに記載の複
    合化導電性高分子を含むガスセンサー。
  12. 【請求項12】 請求項11記載のガスセンサーと、こ
    れに対し所定の電圧を印加する印加手段と、前記ガスセ
    ンサーの電気伝導度若しくは電気抵抗を測定する手段と
    を含むガス測定装置。
  13. 【請求項13】 複数のガス成分を含む混合ガスの成分
    分析を行うガス測定装置であって、ガスセンサーを複数
    有し、前記複数のガスセンサーの少なくとも一つは、請
    求項11記載のガスセンサーであり、各前記センサーに
    おいて、予め設定した複数の条件でガス応答を測定し、
    得られた測定値の行列を固有値問題として処理する主成
    分分析を行い、前記混合ガスから単一ガス成分を分析す
    るガス測定装置。
  14. 【請求項14】 混合ガスが、呼気ガスである請求項1
    3記載のガス測定装置。
  15. 【請求項15】 混合ガスが、微生物の培養により発生
    するガスである請求項13記載のガス測定装置。
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