JP2003335148A - 車両用表示装置 - Google Patents
車両用表示装置Info
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Abstract
供する。 【解決手段】 表示器11は表示光Lを発する。反射部
材13は表示光Lを反射させる。駆動手段16は反射部
材13を角度移動させる。制御手段37は、イグニッシ
ョンスイッチがオンされたときに反射部材13を原点位
置に角度移動させる。イグニッションスイッチがオンさ
れたときに、反射部材13を原点位置に角度移動させた
後、メモリ部に記憶された角度位置に反射部材13を角
度移動させる。
Description
関するものであり、特に、表示器が発する表示光を反射
させる反射部材の角度位置を、視点位置に合うように調
整する車両用表示装置に関するものである。
示ユニット2から表示光Lを投射して虚像Vを表示する
ヘッドアップディスプレイ装置がある(図7参照)。表
示ユニット2は、蛍光表示管等の表示器3と、この表示
器3が発した表示光Lを反射させる反射鏡4と、この反
射鏡4を回動させるモータ5とをハウジング6に収容し
たものである(図8参照)。モータ5の回動軸には歯車
7が取付けられており、この歯車7は、反射鏡4を保持
する保持部材8に固定された歯車部9に噛み合わされて
いる。
操作することにより、上限位置と下限位置の間の可動範
囲(例えば6°)で反射鏡4の角度位置を設定し、表示
光Lをフロントガラス1に投射する方向を調整すること
ができる。例えば、反射鏡4の角度位置を下限位置の近
くに設定すれば、視点位置が高い運転者D1に合わせる
ことができ、反射鏡4の角度位置を上限位置の近くに設
定すれば、視点位置が低い運転者D2に合わせることが
できる。なお、図面が煩雑になることを避けるため、図
9においては、上限位置と下限位置の間の角度範囲を拡
大して図示している。
において、使用頻度が高い運転者の視点位置に合わせた
反射鏡4の角度位置データをEEPROM,フラッシュ
メモリ等の書き換え可能なメモリ部に記憶させることに
より、反射鏡4の角度位置調整の煩わしさを低減するこ
とが提案されており、例えば実用新案登録第25177
89号公報に開示されている。
報に開示された車両用表示装置は、反射鏡4の角度位置
をデータとして記憶するため、反射鏡4の角度位置を検
出するエンコーダ等の角度センサが必要であり、コスト
アップの要因になっていた。本発明は、これらの問題に
鑑みなされたものであり、角度センサが必要でない車両
用表示装置を提供するものである。
決するため、表示光Lを発する表示器11と、前記表示
光Lを反射させる反射部材13と、前記反射部材13を
角度移動させる駆動手段16と、イグニッションスイッ
チがオンされたときに前記反射部材13を原点位置に角
度移動させる制御手段37と、を有するものである。
位置を記憶するメモリ部36と、前記角度位置を前記メ
モリ部36に記憶させるメモリ操作手段29と、を設け
たものである。
30がオンされたときに、前記反射部材13を原点位置
に角度移動させた後、前記メモリ部36に記憶された前
記角度位置に前記反射部材13を角度移動させるもので
ある。
射部材13の可動範囲の中間位置であるものである。
中間位置にあることを検出する検出手段22を設けたも
のである。
ッピングモータ17を有するものである。
30がオンされたとき、前記ステッピングモータ17が
前記可動範囲に相当するステップ数を出力して、前記反
射部材13を上側及び下側の一方に角度移動させても、
前記反射部材13が前記原点位置の近傍にあることを前
記検出手段22が検出しなかった場合、前記制御手段3
7は、前記反射部材13を上側及び下側の他方に角度移
動させて、前記反射部材13を原点位置に復帰させるも
のである。
発明をヘッドアップディスプレイ装置に適用した一実施
形態を説明する。10は表示ユニットであり、この表示
ユニット10は車両のダッシュボードに配設されてい
る。表示ユニット10が投射する表示光Lはフロントガ
ラスにより運転者の方向に反射される。車両の運転者は
虚像を風景と重畳させて視認することができる。
液晶表示器はTFT型の液晶表示素子及びバックライト
手段からなるものである。12は回路基板であり、この
回路基板12に液晶表示器11が搭載されている。13
は反射鏡(反射部材)であり、この反射鏡13は液晶表
示器11が発した表示光Lをフロントガラスに反射させ
る。反射鏡13は、ポリカーボネート等の樹脂に、アル
ミニウム等の金属を蒸着させ反射面13aを形成したも
のである。反射部材13の反射面13aは凹面になって
おり、液晶表示器11からの表示光Lを拡大してフロン
トガラスに投射することができる。
部材14に両面粘着テープにより固定されている。保持
部材14は軸部14aを有しており、この軸部14aは
後述するハウジングに設けられた軸受部に軸支されてい
る。反射鏡13及び保持部材14は揺動可能な状態で支
持されており、軸部14aを中心にして角度移動する。
また、保持部材14は突出部14bを有している。15
はストッパーであり、このストッパー15に突出部14
bが当接させることにより、反射鏡13の可動範囲を規
制している。
駆動機構16はステッピングモータ17,歯車18,歯
車19及びカム20を有している。この駆動機構16
で、上限位置と下限位置の間の角度範囲で反射鏡13の
角度位置を調整する。歯車18はステッピングモータ1
7の回動軸に固定されており、歯車19は歯車18に噛
み合わされている。カム20は歯車19に固定されてお
り、歯車19の軸を中心にして回動する。保持部材14
は図示しないコイルバネによりカム20に押圧されてお
り、カム20が回動することで保持部材14と共に反射
鏡13が角度移動する。
カー21はカム20と一体形成されている。22はマイ
クロスイッチであり、このマイクロスイッチ22は、反
射部材13が可動範囲の原点位置近傍にあるときにスト
ライカー21によってオンされる。つまり、マイクロス
イッチ22は、反射鏡13が原点位置の近傍にあるか否
かを検出する。
23には、液晶表示器11,回路基板12,反射鏡1
3,駆動機構16等が収容される。23aは遮光壁であ
り、この遮光壁23aはハウジング23と一体に形成さ
れており、太陽光等の外光が液晶表示器11に入射し虚
像が見えにくくなる現象(ウォッシュアウト)を防止し
ている。ハウジング23には表示光Lが通過する透光性
カバー24が配設されている。透光性カバー24は、ア
クリル等の透光性樹脂からなるものであり、湾曲形状に
なっている。
範囲等について説明する。反射鏡13の可動範囲は、ア
イレンジと称される運転者の目が位置する領域により適
宜設定されるものであるが、本実施形態においては約6
°であり、ステッピングモータ17のステップ数に換算
すると、800ステップである。原点位置は回動範囲の
中心になっており、原点位置から上限位置までの範囲S
1は400ステップ、原点位置から下限位置までの範囲
S2,S3は400ステップになっている。マイクロス
イッチ22がオンされる範囲S2は原点位置から下限位
置側に100ステップまでである。
電気的構成を示すブロック図である。25は速度センサ
であり、この速度センサ25は車両の速度を検出し、速
度信号をマイコン26に出力する。27,28は押ボタ
ンスイッチである。押ボタンスイッチ27,28がオン
されると、マイコン26にスイッチ操作信号が出力さ
れ、マイコン26は、図示しないドライバ回路を介し
て、ステッピングモータ17に駆動信号を出力し、ステ
ッピングモータ18の回動軸を回動させる。ステッピン
グモータ18は、1ステップで約0.23°回動し、1
560ステップで1回転する。押ボタンスイッチ27が
オンされると、反射鏡13は下側に角度移動し、押ボタ
ンスイッチ28がオンされると、反射鏡13は上側に角
度移動する。
段)であり、このメモリースイッチ29がオンされる
と、スイッチ操作信号がマイコン26に出力される。メ
モリースイッチ29が0.5秒以上オンされ続けられる
と、マイコン26は、その時点での反射鏡13の角度位
置データを後述するEEPROMに記憶する。つまり、
メモリースイッチ29を0.5秒以上押し続けると、そ
の時点での反射鏡13の角度位置(以下、メモリ位置と
記す)が記憶される。また、メモリースイッチ29がオ
ンされ0.5秒未満でオフされると、マイコン26は、
記憶された角度位置データに基づいて、ステッピングモ
ータ18に駆動信号を出力する。つまり、メモリースイ
ッチ29を0.5秒未満オンすると、反射鏡13は既に
記憶されている角度位置に角度移動する。
のイグニッションスイッチ30は、イグニッションがO
FF,ACC,ONの何れの位置にあるかを示すイグニ
ッション状態信号をマイコン26に出力する。マイクロ
スイッチ22は、反射鏡13が原点位置(即ち、下限位
置から約3°の位置)の近傍にあるか否かを検出する。
なお、本明細書において、「イグニッションスイッチが
オンされたとき」とは、イグニッションスイッチ30が
ACCからONになったときだけでなく、OFFからA
CCになったときを含み、「イグニッションスイッチが
オフされたとき」とは、イグニッションスイッチ30が
ONからACCになったときだけでなく、ACCからO
FFになったときを含む。
及びRAM34を有しており、速度信号に基づいて所定
の演算処理を行い、液晶表示器11に速度を表示した
り、ステッピングモータ18を駆動させ、反射鏡13の
角度調整を行う。36はEEPROM(メモリ部)であ
り、このEEPROM36には、メモリースイッチ29
を操作することにより記憶された角度位置データが格納
されている。この角度位置データは、中央位置からメモ
リ位置までのステップ数である。制御部37(制御手
段)は、マイコン26とEEPROM36とからなるも
のである。
て、メモリ位置への角度移動について詳述する。マイコ
ン26は、イグニッションスイッチ30がオンになった
かどうか監視している(ステップS1)。イグニッショ
ンスイッチ30がオンになったときに、初期化を行う
が、この初期化については後述する。次に、EEPRO
M36から、記憶されている角度位置データを読み込む
(ステップS8)。次に、ステップS9において、読み
込まれた角度位置データに基づいてステッピングモータ
18に駆動回路を介して駆動信号を出力し、反射鏡13
をメモリ位置に角度移動させる(図5参照)。ステップ
S3の処理が終了した後は、マイコン26は、速度表示
等の通常処理を行う(ステップS9)。イグニッション
スイッチ30がオフになったときは、ステッピングモー
タ13に駆動信号を出力して、反射鏡13を原点位置で
ある中央位置に復帰させる(ステップS11,S1
2)。
て、初期化について詳述する。イグニッションスイッチ
30がオンになったとき、マイコン26は、ステッピン
グモータ17に駆動信号を出力して、反射鏡13を下向
きに角度移動させる(ステップS2)。ステップS2,
S3において、マイクロスイッチ22がオフからオンに
なった場合、及び、ステッピングモータ17の回動軸が
800ステップ回動しても、マイクロスイッチ22がオ
フからオンにならなかった場合は、ステップS5に進
む。次に、ステップS5,S6において、反射鏡13を
上向きに角度移動させ、マイクロスイッチ22がオンか
らオフになったときに、ステッピングモータ17を停止
させる。
角度に応じたステップ数(駆動パルスの数)を与えるこ
とで、回動軸の回動角度を指定することができるという
利点がある一方、脱調という現象がある。この脱調と
は、ステッピングモータ17の回動軸は磁気的な安定位
置が無限に存在するため、本来の角度位置を飛び越えて
別の安定位置に移動してしまう現象である(例えば特開
平8−182392号公報参照)。したがって、本実施
形態では、イグニッションスイッチ30がオンされたと
きに、反射鏡13を原点位置に復帰させ、何らかの原因
によって脱調現象があったとしても、反射鏡13をメモ
リ位置に角度移動させることができる。
EPROM36に記憶させておくことにより、反射鏡1
3の角度位置調整の煩わしさを低減することができる。
また、イグニッションスイッチ30がオンされたとき
に、反射鏡13を原点位置に復帰させ、この原点位置か
らのステップ数で反射鏡13を所定の角度位置に合わせ
るものであり、反射鏡13の角度位置を検出する角度セ
ンサがなくとも、反射鏡13をメモリ位置に合わせるこ
とができる。
0がオンになったときに、反射鏡13を、メモリースイ
ッチ29で記憶させたメモリ位置に角度移動させるもの
であったが、イグニッションスイッチ30がオフになっ
たときの角度位置を記憶させておき、イグニッションス
イッチ30がオンになったときに、イグニッションスイ
ッチ30がオフになったときの角度位置に反射鏡13を
角度移動させても良い。
位置は中央位置であったが、例えば下限位置から2°〜
4°であっても良いし、上限位置または下限位置であっ
ても良い。また、本実施形態の表示器は、液晶表示器1
1であったが、例えば、蛍光表示管,有機EL表示パネ
ルであっても良い。また、駆動機構16はステッピング
モータ17を用いるものであったが、例えばサーボモー
タを用いても良い。また、メモリ部はEEPROM36
であったが、例えばフラッシュメモリであっても良い。
また、検出手段はマイクロスイッチ22であったが、例
えばフォトセンサであっても良い。
位置データを1個だけ記憶するものであったが、2人以
上のメモリ位置を記憶できるように、角度位置データを
複数記憶しても良い。また、本実施形態はヘッドアップ
ディスプレイであったが、例えば、虚像表示型のコンビ
ネーションメータに適用できることは言うまでもない。
なお、初期化(ステップS2〜ステップS6)、及び、
原点復帰(ステップ11,ステップ12)の間は、液晶
表示器11をオフさせておくことが望ましい。
前記表示光Lを反射させる反射部材と、前記反射部材を
角度移動させる駆動手段と、イグニッションスイッチが
オンされたときに前記反射部材を原点位置に角度移動さ
せる制御手段と、を有するものであり、角度センサがな
くても反射部材を所定の角度位置に角度移動させること
ができる。
を記憶するメモリ部と、前記角度位置を前記メモリ部に
記憶させるメモリ操作手段と、を設けたものであり、反
射部材の角度位置を簡単に設定できる。
図。
図。
イ装置のブロック図。
ロー図。
図。
略構成図。
図。
Claims (7)
- 【請求項1】 表示光を発する表示器と、前記表示光を
反射させる反射部材と、前記反射部材を角度移動させる
駆動手段と、イグニッションスイッチがオンされたとき
に前記反射部材を原点位置に角度移動させる制御手段
と、を有することを特徴とする車両用表示装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の車両用表示装置におい
て、前記反射部材の角度位置を記憶するメモリ部と、前
記角度位置を前記メモリ部に記憶させるメモリ操作手段
と、を設けたことを特徴とする車両用表示装置。 - 【請求項3】 請求項2に記載の車両用表示装置におい
て、イグニッションスイッチがオンされたときに、前記
反射部材を原点位置に角度移動させた後、前記メモリ部
に記憶された前記角度位置に前記反射部材を角度移動さ
せることを特徴とする車両用表示装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の車両用表示装置におい
て、前記原点位置は、前記反射部材の可動範囲の中間位
置であることを特徴とする車両用表示装置。 - 【請求項5】 請求項4に記載の車両用表示装置おい
て、前記反射部材が前記中間位置にあることを検出する
検出手段を設けたことを特徴とする車両用表示装置。 - 【請求項6】 請求項5に記載の車両用表示装置におい
て、前記駆動手段はステッピングモータを有することを
特徴とする車両用表示装置。 - 【請求項7】 請求項6に記載の車両用表示装置におい
て、イグニッションスイッチがオンされたとき、前記ス
テッピングモータが前記可動範囲に相当するステップ数
を出力して、前記反射部材を上側及び下側の一方に角度
移動させても、前記反射部材が前記原点位置の近傍にあ
ることを前記検出手段が検出しなかった場合、前記制御
手段は、前記反射部材を上側及び下側の他方に角度移動
させて、前記反射部材を原点位置に復帰させることを特
徴とする車両用表示装置。
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