JP2003334747A - 研削・研磨方法および装置 - Google Patents

研削・研磨方法および装置

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JP2003334747A
JP2003334747A JP2002137939A JP2002137939A JP2003334747A JP 2003334747 A JP2003334747 A JP 2003334747A JP 2002137939 A JP2002137939 A JP 2002137939A JP 2002137939 A JP2002137939 A JP 2002137939A JP 2003334747 A JP2003334747 A JP 2003334747A
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polishing
filter
polishing liquid
workpiece
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JP2002137939A
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Shuji Numao
修二 沼生
Hideyuki Watanabe
秀之 渡辺
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Canon Inc
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Canon Inc
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  • Grinding-Machine Dressing And Accessory Apparatuses (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラスレンズ等の光学素子の研削・研磨加工
に際して、循環する研削・研磨液中に混入する不純物を
分離除去して、被加工物の不良品の発生を抑え、表面精
度を向上させることができる研削・研磨方法および装置
を提供する。 【解決手段】 ガラスレンズ5を研磨工具1の研磨表面
4に当接させ、研磨工具1とガラスレンズ5の当接部分
に研磨液11をノズル10を介して供給しながら研磨工
具1とガラスレンズ5を相対運動させることによりガラ
スレンズ5を研磨加工する研磨装置において、研磨加工
に際して使用する研磨液11を噴出するノズル10に構
造が簡単で簡易に作製できる濾過器12を取り付け、濾
過器12により研磨液11中に混入している塵埃、ガラ
ス破片、スラッジ等の不純物を分離除去する。これによ
り、不純物による被加工物表面の傷等の発生をなくし、
常に安定して良好な品質の被加工表面を得ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学素子として用
いられるガラス、セラミックス等の高脆材料を球面形状
あるいは平面形状に研削・研磨加工する研削・研磨装置
において、研削・研磨加工に際して使用する研削・研磨
液中に混入する塵埃や被加工物の破片、スラッジ等の不
純物を分離除去して、被加工面の傷の発生をなくして安
定して良好に研削・研磨加工を行うことができる研削・
研磨方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】カメラ、ビデオ等に用いられる球面レン
ズ等の光学素子の研削加工や研磨加工は、ガラス、セラ
ミックス等の高脆材料で作られた被加工物を、凹凸が反
転した表面形状を有する総型の研削・研磨用工具に押し
つけた状態で、研削・研磨用具を回転させ、かつ、研削
・研磨用工具と被加工物の間に相対的な接線方向の揺動
運動を与えることによって行われている。
【0003】図6は、従来の光学素子の研磨加工の一例
を示す概略図であり、特に凹形状のガラスレンズを研磨
加工する態様を示す。図6において、研磨工具101
は、工具基体101bの工具面101aにゴム系または
エポキシ系等の水分によって溶融しない接着剤102を
用いて一般に研磨加工用に使用される発泡ポリウレタン
等の素材の研磨シート103を接着して構成され、この
研磨工具101は被加工物であるガラスレンズと接する
ような凹凸相反する形状で曲率半径の略一致する研磨表
面104を有している。
【0004】レンズ受け工具106に保持されたガラス
レンズ105は、その被加工面を曲率半径の創成された
研磨工具101の研磨表面104に当接させ、支持棒1
07をレンズ受け工具106の支持部108に合致さ
せ、支持棒107を介して適宜設定された圧力で押圧さ
れる。
【0005】そして、研磨液111をノズル110から
噴出させながら、研磨工具101の取り付けられた下軸
を矢印a方向に回転させ、かつガラスレンズ105に矢
印bに示すような適度な揺動運動を与えて、研磨加工が
行われる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した従
来技術によるガラスレンズ等の被加工物の研削加工や研
磨加工(以下、これらを総称して単に研磨加工ともい
う。)に際しては、研磨加工に適した研削液あるいは研
磨液(以下、これらを総称して単に研磨液ともいう。)
が使用されているけれども、研磨液を循環させて使用す
る際には、研磨液中に塵埃、ガラスの破片、スラッジ等
の不純物が混入し、これらの不純物は、研磨液と一緒に
循環して、研磨液とともに研磨工具と被加工面の間に供
給される。その結果、研磨液中に混入している不純物
は、研磨工具による研磨動作により、研磨工具の研磨表
面の劣化を発生させ、また、被加工物の被加工面に傷を
発生させていた。
【0007】前述したような従来技術によって加工され
た複数の被加工物(ガラスレンズ)の品質状態を評価し
たところ、図7の図表に示すような結果であった。な
お、図7において、横軸は被加工物の表面精度をAから
Eのランクに分けて示す表面精度の品質レベルを表し、
縦軸は発生率(%)を表す。この図表において、モデル
として使用したガラスレンズの品質レベルの合格ライン
はAからCランクまでであり、図表中のDおよびEラン
クに分類される15%ものガラスレンズが不良品となっ
てしまっている。このように従来技術によって加工され
たガラスレンズ等の被加工物の表面においては、被加工
面に傷の発生が見られることが多く、安定して良品質の
被加工面を得ることが困難であった。
【0008】そこで、本発明は、前述した従来技術の有
する未解決の課題に鑑みてなされたものであって、ガラ
スレンズ等の光学素子の研削・研磨加工に際して、循環
する研削・研磨液中に混入する不純物を分離除去して、
被加工物の不良品の発生を抑え、表面精度を向上させる
ことができる研削・研磨方法および装置を提供すること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の研削・研磨方法は、被加工物を研磨・研削
加工用の工具に当接させ、前記工具と被加工物の当接部
分に研削・研磨液を噴出部を介して供給しながら前記工
具と前記被加工物を相対運動させることにより前記被加
工物を研削・研磨加工する研削・研磨方法において、前
記研削・研磨液の供給経路に濾過器を配設して、該濾過
器により前記研削・研磨液中に混入する不純物を分離除
去した前記研削・研磨液を前記工具と被加工物の当接部
位に供給しながら加工することを特徴とする。
【0010】本発明の研削・研磨方法において、前記研
削・研磨液の供給経路は、前記研削・研磨液を収容する
タンクと前記工具と被加工物の当接部位に対する前記研
削・研磨液の噴出部とをポンプを介して配管をもって連
通するとともに、前記噴出部から噴出される前記研削・
研磨液を受ける液受け槽を回収配管を介して前記タンク
に接続し、前記研削・研磨液を循環させて使用するよう
に構成される。
【0011】本発明の研削・研磨方法において、前記濾
過器は、前記研削・研磨液の供給経路における前記噴出
部に、あるいは、前記タンクと前記噴出部とを連通する
前記配管の途中に、あるいはまた、前記研削・研磨液を
前記液受け槽から前記タンクへ回収する回収配管のタン
ク側端部に配設されていることが好ましい。
【0012】本発明の研削・研磨装置は、被加工物を研
磨・研削加工用の工具に当接させ、前記工具と被加工物
の当接部分に研削・研磨液を噴出部を介して供給しなが
ら前記工具と前記被加工物を相対運動させることにより
前記被加工物を研削・研磨加工する研削・研磨装置にお
いて、前記研削・研磨液の供給経路に濾過器を配設し
て、該濾過器により前記研削・研磨液中に混入する不純
物を分離除去することを特徴とする。
【0013】本発明の研削・研磨装置において、前記研
削・研磨液の供給経路は、前記研削・研磨液を収容する
タンクと前記工具と被加工物の当接部位に対する前記研
削・研磨液の噴出部とをポンプを介して配管をもって連
通するとともに、前記噴出部から噴出される前記研削・
研磨液を受ける液受け槽を回収配管を介して前記タンク
に接続し、前記研削・研磨液を循環させて使用するよう
に構成されていることが好ましい。
【0014】本発明の研削・研磨装置において、前記濾
過器は、前記研削・研磨液の供給経路における前記噴出
部に、あるいは、前記タンクと前記噴出部とを連通する
前記配管の途中に、あるいはまた、前記研削・研磨液を
前記液受け槽から前記タンクへ回収する回収配管のタン
ク側端部に配設されていることが好ましい。
【0015】本発明の研削・研磨装置において、前記研
削・研磨液の供給経路に複数の濾過器を配設し、該複数
の濾過器に使用するそれぞれのフィルター素材の網目数
を前記噴出部に向けて順次細かくすることが好ましい。
【0016】本発明の研削・研磨装置において、前記濾
過器に使用するフィルター素材は、多孔質、繊維質、不
織布、または網目状の金属体で作製されていることが好
ましい。
【0017】
【作用】本発明によれば、ガラスレンズ等の光学素子の
研削・研磨加工に使用する研削・研磨液中に混入して一
緒に循環する塵埃、ガラス破片、スラッジ等の不純物等
を簡単な構成でかつ簡易に作製できる濾過器により分離
除去して、被加工物表面に傷等を発生させることなく、
常に安定して良好な研削・研磨加工を行うことを可能に
する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0019】図1は、本発明の一実施例の研磨装置にお
いて凹形状のガラスレンズを研磨加工する態様を示す概
略図であり、図2は、図1に図示する本発明の一実施例
の研磨装置に用いる濾過器を一部破断して示す分解図で
ある。
【0020】図1において、研磨工具1は、工具基体1
bの工具面1aにゴム系またはエポキシ系等の水分によ
って溶融しない接着剤2を用いて一般に研磨加工に使用
される発泡ポリウレタン等の素材の研磨シート3を接着
して構成されており、この研磨工具1は被加工物である
ガラスレンズ5と接するような凹凸相反する形状で曲率
半径の略一致する研磨表面4を有している。
【0021】被加工物であるガラスレンズ5は、レンズ
受け工具6に保持されて、曲率半径の創成された研磨工
具1の研磨表面4に当接され、レンズ受け工具6の支持
部8に合致された支持棒7により適宜設定された圧力で
押圧される。
【0022】また、研磨工具1の研磨表面4上に研磨液
11を噴出するノズル(噴出部)10には濾過器(フィ
ルター)12が取り付けられている。濾過器12は、図
2に示すように、円筒状の濾過器本体12aの両端部分
にそれぞれ雌形状のねじ部12b、12cが設けられ、
この一方のねじ部12cに濾過部として使用するフィル
ター素材13を嵌め込んでOリング等の固定具14で押
さえ込み、固定ねじ15によってフィルター素材13を
濾過器本体12aに固定する。そして、濾過器本体12
aの他方のねじ部12bはノズル10の端部に設けられ
た雄形状のねじ部10aに螺合して取り付けられる。な
お、フィルター素材13は、研磨液中に混入する塵埃、
ガラス破片、スラッジ等の不純物を除去する濾過部とし
て機能するものであり、多孔質体や不織布、繊維質体等
を用いることができ、さらに、ステンレスや真鍮等の金
属からなる網目状のものも用いることが可能である。ま
た、フィルター素材13の材質やメッシュ(網目数)
は、使用する研磨液の研磨剤の粒径や品質レベルの目的
に応じて、適宜選択して設定する。
【0023】以上のように構成される研磨装置におい
て、レンズ受け工具6に保持されたガラスレンズ5の被
加工面を研磨工具1の研磨表面4に当接させるとともに
支持棒7を介して適宜設定された圧力で押圧し、ノズル
10の先端部に取り付けられた濾過器12のフィルター
素材13を介して不純物が分離された状態の研磨液11
を研磨工具1の研磨表面4上に噴出させる。そして、研
磨工具1の取り付けられた下軸を回転させて研磨工具1
を矢印aの方向に回転させ、かつ支持棒7を介してガラ
スレンズ5を矢印bの方向に適度な揺動運動を与えて、
ガラスレンズ5の研磨加工を行う。
【0024】上述したように濾過器12のフィルター素
材13を介して不純物を分離除去した研磨液11を噴出
して、研磨工具1の研磨表面4と被加工物であるガラス
レンズ5との間に供給しながらガラスレンズ5の研磨加
工を行い、研磨加工後のガラスレンズの品質状態を評価
したところ、図3に示すような結果が得られた。なお、
図3は、前述した図7の図表と同様に、横軸は被加工物
の表面精度をAからEのランクに分けて示す表面精度の
品質レベルを表し、縦軸は発生率(%)を表す。図3の
図表から分かるように、表面精度の品質レベルは全てA
からCのランクにあり、図7に示す従来例における品質
レベルと比較しても、全体の品質レベルが向上してお
り、また、従来例においては発生していたDおよびEラ
ンクの不良品となる品質の発生がなくなっていることも
分かる。
【0025】次に、ノズルの先端部に取り付けることが
できる濾過器の変形例について、図4の(a)および
(b)を用いて説明する。
【0026】図4の(a)に図示する濾過器12Aは、
簡易的に作製することができるものであり、多孔質体、
不織布あるいは繊維質体からなるフィルター素材13A
を適当な大きさに切断して、これをノズル10の先端部
を包み込むようにして、固定バンド16によってノズル
10に取り付ける。このように簡易的に作製できる濾過
器12Aを用いて研磨液11をノズル10から噴出させ
るとき、濾過器12Aのフィルター素材13Aによっ
て、研磨液11中に混入している塵埃、ガラスの破片、
スラッジ等の不純物を分離除去することができ、不純物
を含まない研磨液11を研磨工具の研磨表面と被加工物
の間に供給することができ、前述した濾過器12と同様
の作用効果を奏することができる。この変形例において
は、フィルター素材13Aとして、多孔質体、不織布あ
るいは繊維質体を用いることが好ましく、金属製の網は
ノズル10へ固定バンド16により完全に固定すること
が困難であった。
【0027】また、図4の(b)に図示する濾過器12
Bは、有底円筒形状に形成した多孔質体を濾過部となる
フィルター素材13Bに用いるものであり、有底円筒形
状の内部空間部17を矢印cで示すようにノズル10の
先端部分に嵌め込み、固定バンド18によりノズル10
に固定して取り付ける。この変形例においても、簡易的
に濾過器を作製することができ、また、フィルター素材
13Bの内部空間部17はノズル10から供給される研
磨液の貯留部となり、研磨液11はその内部空間部17
からフィルター素材13Bの多孔質体を介して外部に流
出し、その際に研磨液中の塵埃、ガラスの破片、スラッ
ジ等の不純物は分離される。
【0028】前述した実施例およびその変形例において
は、構造が簡単でかつ簡易に作製することができる濾過
器12、12A、12Bをノズル10の先端部に配設す
ることにより、研磨液中に混入している塵埃、ガラス破
片、スラッジ等の不純物を分離除去することができ、ガ
ラスレンズ等の高脆材料からなる被加工物の表面に傷等
の発生を抑制することができ、安定して品質を向上させ
ることができる。しかも、前述した濾過器12、12
A、12Bは、構造が簡単で簡易に作製することがで
き、また、従来の研削・研磨加工機等に簡単にかつ容易
に取り付けることができ、低コストで品質の良い表面精
度を得ることが可能となる。
【0029】次に、本発明の他の実施例の研磨装置につ
いて図5を参照して説明する。
【0030】図5は本発明の他の実施例の研磨装置にお
ける研磨液の循環経路を示す概略図であり、本実施例
は、濾過器の取り付け位置が前述した実施例と異にする
ものである。
【0031】図5において、研磨機20は、一般にレン
ズの研削・研磨加工に広く使用されている研磨機であ
り、研磨に使用された研磨液を受ける液受け槽21内に
配置された研磨工具1(1個のみ図示する)は、モータ
ー22によりベルト23を介して回転駆動され、被加工
物であるガラスレンズ5はレンズ保持具6に保持されて
支持棒7によって支持され、この支持棒7は研磨工具1
の曲率半径に倣って適宜設定された揺動運動をする。
【0032】研磨液の循環供給経路は、研磨液24を収
容するタンク25と、タンク25内の研磨液24をクー
ラントポンプ等のポンプ26により吸い上げてノズル1
0へ供給する配管27と、ノズル10から噴出され研磨
工具1の研磨表面上に供給されて使用済みの研磨液24
を受ける液受け槽21から研磨液24をタンク25へ回
収する回収配管28を備え、タンク25に収容されてい
る研磨液24は、ポンプ26によって吸い上げられて配
管27を介してノズル10へ送られ、そしてノズル10
から噴出されて、研磨工具1の研磨表面とガラスレンズ
5との間に供給される。研磨に使用された研磨液24
は、研磨工具1の下方に配置されている液受け槽21に
受けられてそこから回収配管28を介してタンク25に
回収される。
【0033】この研磨液の循環供給経路において、回収
配管28のタンク側の端部に前述した図4の(a)また
は同(b)に示した濾過器12Aまたは12Bと同様の
濾過器30を取り付けることにより、使用後の研磨液2
4に含まれて一緒に循環する塵埃、ガラス破片、スラッ
ジ等の不純物を概ね除去することが可能となる。
【0034】また、研磨液の循環供給経路におけるポン
プ26とノズル10を連通する配管27の任意の個所
に、前述した図1および図2に示す濾過器12の一部を
改造した濾過器31を取り付けることによっても、不純
物の除去能力においては略同等の結果を得ることができ
る。さらに、研磨液の循環供給経路に複数の濾過器を配
置して、複数の濾過器に使用するそれぞれのフィルター
素材の網目数(メッシュ)をノズル方向に向けて順次細
かくすることによって、不純物の分離除去を効率よく行
うようにすることもできる。
【0035】なお、以上の各実施例においては、被加工
物として凹形状のガラスレンズを例に挙げてガラスレン
ズの研磨加工について説明しているけれど、凸形状の被
加工物の研磨加工に際しても、同様に行うことができる
ところであり、さらに、研磨加工のみならず凸形状や凹
形状の被加工物の研削加工においても同様に行うことが
できることはいうまでもない。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ガラスレンズ等の光学素子の研削・研磨加工に使用する
研削・研磨液中に混入して一緒に循環する塵埃、ガラス
破片、スラッジ等の不純物等を簡単な構成でかつ簡易に
作製できる濾過器により分離除去することができ、被加
工物表面に傷を発生させることなく常に安定して良好な
研削・研磨加工を行うことができ、被加工物の表面精度
を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の研磨装置において凹形状の
ガラスレンズを研磨加工する態様を示す概略図である。
【図2】図1に図示する本発明の一実施例の研磨装置に
用いる濾過器を一部破断して示す分解図である。
【図3】図1に図示する研磨装置により加工されたガラ
スレンズの品質状態を表した図表である。
【図4】(a)および(b)は、図1に図示する本発明
の一実施例の研磨装置に用いる濾過器の変形例を示す概
略図である。
【図5】本発明の他の実施例の研磨装置における研磨液
の循環供給経路を示す概略図である。
【図6】従来の研磨装置において凹形状のガラスレンズ
を研磨加工する態様を示す概略図である。
【図7】図6に図示する研磨装置により加工されたガラ
スレンズの品質状態を表した図表である。
【符号の説明】
1 研磨工具 1a 工具面 1b 工具基体 2 接着剤 3 研磨シート 4 研磨表面 5 ガラスレンズ(被加工物) 6 レンズ受け工具 7 支持棒 10 ノズル(噴出部) 11 研磨液 12、12A、12B 濾過器(フィルター) 12a 濾過器本体 12b、12c ねじ部 13、13A、13B フィルター素材 15 固定ねじ 16 固定バンド 17 内部空間部 18 固定バンド 20 研磨機 21 液受け槽 24 研磨液 25 タンク 26 ポンプ 27 配管 28 回収配管 30、31 濾過器(フィルター)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物を研磨・研削加工用の工具に当
    接させ、前記工具と被加工物の当接部分に研削・研磨液
    を噴出部を介して供給しながら前記工具と前記被加工物
    を相対運動させることにより前記被加工物を研削・研磨
    加工する研削・研磨方法において、前記研削・研磨液の
    供給経路に濾過器を配設して、該濾過器により前記研削
    ・研磨液中に混入する不純物を分離除去した前記研削・
    研磨液を前記工具と被加工物の当接部位に供給しながら
    加工することを特徴とする研削・研磨方法。
  2. 【請求項2】 前記研削・研磨液の供給経路は、前記研
    削・研磨液を収容するタンクと前記工具と被加工物の当
    接部位に対する前記研削・研磨液の噴出部とをポンプを
    介して配管をもって連通するとともに、前記噴出部から
    噴出される前記研削・研磨液を受ける液受け槽を回収配
    管を介して前記タンクに接続し、前記研削・研磨液を循
    環させて使用するように構成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の研削・研磨方法。
  3. 【請求項3】 前記濾過器は、前記研削・研磨液の供給
    経路における前記噴出部に配設されていることを特徴と
    する請求項1または2記載の研削・研磨方法。
  4. 【請求項4】 前記濾過器は、前記タンクと前記噴出部
    とを連通する前記配管の途中に配設されていることを特
    徴とする請求項1ないし3にいずれか1項に記載の研削
    ・研磨方法。
  5. 【請求項5】 前記濾過器は、前記研削・研磨液を前記
    液受け槽から前記タンクへ回収する回収配管のタンク側
    端部に配設されていることを特徴とする請求項2ないし
    4のいずれか1項に記載の研削・研磨方法。
  6. 【請求項6】 前記濾過器に使用するフィルター素材
    は、多孔質、繊維質、不織布、または網目状の金属体で
    作製されていることを特徴とする請求項1ないし5のい
    ずれか1項に記載の研削・研磨方法。
  7. 【請求項7】 被加工物を研磨・研削加工用の工具に当
    接させ、前記工具と被加工物の当接部分に研削・研磨液
    を噴出部を介して供給しながら前記工具と前記被加工物
    を相対運動させることにより前記被加工物を研削・研磨
    加工する研削・研磨装置において、前記研削・研磨液の
    供給経路に濾過器を配設して、該濾過器により前記研削
    ・研磨液中に混入する不純物を分離除去することを特徴
    とする研削・研磨装置。
  8. 【請求項8】 前記研削・研磨液の供給経路は、前記研
    削・研磨液を収容するタンクと前記工具と被加工物の当
    接部位に対する前記研削・研磨液の噴出部とをポンプを
    介して配管をもって連通するとともに、前記噴出部から
    噴出される前記研削・研磨液を受ける液受け槽を回収配
    管を介して前記タンクに接続し、前記研削・研磨液を循
    環させて使用するように構成されていることを特徴とす
    る請求項7記載の研削・研磨装置。
  9. 【請求項9】 前記濾過器は、前記研削・研磨液の供給
    経路における前記噴出部に配設されていることを特徴と
    する請求項7または8記載の研削・研磨装置。
  10. 【請求項10】 前記濾過器は、前記タンクと前記噴出
    部とを連通する前記配管の途中に配設されていることを
    特徴とする請求項7ないし9にいずれか1項に記載の研
    削・研磨装置。
  11. 【請求項11】 前記濾過器は、前記研削・研磨液を前
    記液受け槽から前記タンクへ回収する回収配管のタンク
    側端部に配設されていることを特徴とする請求項8ない
    し10のいずれか1項に記載の研削・研磨装置。
  12. 【請求項12】 前記研削・研磨液の供給経路に複数の
    濾過器を配設し、該複数の濾過器に使用するそれぞれの
    フィルター素材の網目数を前記噴出部に向けて順次細か
    くすることを特徴とする請求項7ないし11のいずれか
    1項に記載の研削・研磨装置。
  13. 【請求項13】 前記濾過器に使用するフィルター素材
    は、多孔質、繊維質、不織布、または網目状の金属体で
    作製されていることを特徴とする請求項7ないし12の
    いずれか1項に記載の研削・研磨装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007098485A (ja) * 2005-09-30 2007-04-19 Hoya Glass Disk Thailand Ltd 磁気記録媒体用のガラス基板および磁気ディスクの製造方法
CN114800230A (zh) * 2022-03-11 2022-07-29 西安超纳精密光学有限公司 一种光学玻璃毛细孔抛光设备及方法
CN114952580A (zh) * 2022-08-02 2022-08-30 江苏中尚机器人科技有限公司 一种电子加工用打磨装置

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