JP2003334214A - 切開創保護具 - Google Patents

切開創保護具

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JP2003334214A JP2003064217A JP2003064217A JP2003334214A JP 2003334214 A JP2003334214 A JP 2003334214A JP 2003064217 A JP2003064217 A JP 2003064217A JP 2003064217 A JP2003064217 A JP 2003064217A JP 2003334214 A JP2003334214 A JP 2003334214A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切開創を擦傷、感染、乾燥等から保護するこ
とのできる切開創保護具を提供する。 【解決手段】 基材2Aと、基材2Aの下面に積層され
た粘着剤層3Aと、粘着剤層3Aの下面の一部に積層さ
れた創傷保護材4Aと、創傷保護材4Aをカバーするよ
うにして粘着剤層3Aの下面に貼着された剥離シート5
Aとから切開創保護具1Aを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、切開を行う手術時
に、切開創を擦傷、感染、乾燥等から保護するための切
開創保護具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】腹部や胸部の内臓にできたガンの切除手
術や心臓等の内臓の手術は、正中線に沿って腹部や胸部
を大きく切開することにより行われる。このとき、切開
された皮膚は、鉗子等により開かれた状態に保たれる
が、切開創については、何らの保護措置も取られていな
いのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように露出した
切開創は、術者の腕や袖等によって擦られて傷付けられ
るおそれがあり、また感染の可能性もある。さらに、長
時間にわたる手術が行われた場合には、切開創が乾燥す
ることがある。切開創が乾燥すると、手術後の縫合が難
しくなり、切開創の治癒も遅延する。
【0004】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たものであり、切開創を擦傷、感染、乾燥等から保護す
ることのできる切開創保護具を提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、皮膚に貼付可能な粘着部と、創傷を覆っ
て創傷を保護することのできる創傷保護部とを備えたこ
とを特徴とする切開創保護具を提供する(請求項1)。
この切開創保護具において、粘着部は切開創保護具の基
材またはその基材に接着された別の部材に設けられてい
てもよく、また、創傷保護部は前記基材に設けられてい
てもよいし、前記粘着部を介して前記基材に接着されて
いてもよい。
【0006】上記発明(請求項1)によれば、粘着部に
より切開創保護具を患者の皮膚に貼付し、その患者の切
開創を創傷保護部で覆うことにより、切開創は、術者の
腕や袖等によって擦られて傷付けられるおそれはなくな
り、また切開創が露出した状態と比較して感染の可能性
も低くなる。
【0007】上記発明(請求項1)に係る切開創保護具
は、切開創の乾燥防止機能を有するのが好ましい(請求
項2)。そのために、前記切開創保護具は、透湿度が3
000g/m・24h以下であるのが好ましい(請求
項3)。ここで、本明細書における透湿度は、JIS
Z0208に準じて測定した値とする。
【0008】上記発明(請求項2,3)によれば、切開
創は乾燥から保護されるため、切開創の乾燥に起因する
手術後の縫合性悪化および切開創の治癒遅延を防止する
ことができる。なお、切開創保護具において、乾燥防止
機能を有する部分は、切開創保護具の基材であってもよ
いし、粘着部、創傷保護部またはその他の部分であって
もよい。
【0009】上記発明(請求項1〜3)に係る切開創保
護具は、所望の形状に変形可能であり、かつ形状保持性
を有するものであるのが好ましい(請求項4)。そのた
めに、前記切開創保護具は、金属板を備えたもの(請求
項5)、または樹脂繊維からなるメッシュシートを備え
たものであるのが好ましい(請求項7)。
【0010】上記発明(請求項4,5,7)によれば、
切開創保護具を折り曲げて創傷保護部で切開創を包み込
み、その状態を維持することができるため、切開創を確
実に保護することが可能となる。また、鉗子等により切
開部を開く場合であっても、この切開創保護具の上から
皮膚を摘んで引っ張ることにより、皮膚に対するダメー
ジを低減させることができる。
【0011】特に、後者の発明(請求項7)によれば、
切開創保護具の他の部材が樹脂からなれば、誤って電気
メスが接触した場合であっても、ショートするおそれが
なく、また、切開創保護具を廃棄する際に、他の部材と
の分別を必要としない。ここで、樹脂繊維からなるメッ
シュシートは、樹脂製のソリッドなシートと比較して、
所望の形状に変形させ易いという利点がある。
【0012】なお、本発明に係る切開創保護具は、取扱
い上シート状となっているのが好ましいが、このような
形状に限定されるものではなく、例えば、あらかじめ一
端部が切開創を包み込めるような形状、例えばフック状
となっていてもよい。
【0013】上記発明(請求項5)において、前記金属
板は、前記切開創保護具において部分的に配置されてい
るのが好ましい(請求項6)。一般的に金属板は透湿性
を有しないが、このような構成によれば、切開創保護具
の基材、粘着部、創傷保護部等の透湿度の下限を規定す
ることにより、切開創や切開創保護具が覆っている部分
の皮膚の蒸れを防止することが可能となる。なお、本発
明(請求項6)には、金属板としてパンチングメタルや
金網を使用した場合も含まれるものとする。
【0014】上記発明(請求項7)においては、前記メ
ッシュシートを構成する樹脂繊維のうち、形状保持性が
特に必要とされる方向の樹脂繊維の密度が、それ以外の
方向の樹脂繊維の密度よりも大きくなっているか(請求
項8)、あるいは前記メッシュシートは、前記メッシュ
シートを構成する樹脂繊維が、前記切開創保護具の主折
曲線に対し、平面視において斜めに交差するように設け
られているのが好ましい(請求項9)。なお、本明細書
における「切開創保護具の主折曲線」とは、主として切
開創を覆うために切開創保護具を折り曲げる場合におけ
る、その折曲線(直線状)をいう。
【0015】上記発明(請求項8)によれば、形状保持
性が必要な樹脂繊維の密度がそれ以外の樹脂繊維の密度
と同等以下である切開創保護具と比較して、形状保持性
を高くすることができる。また、上記発明(請求項9)
によれば、切開創保護具の主折曲線に対する樹脂繊維の
動きの自由度が高くなるため、主折曲線を切開創の形状
に合わせて湾曲させた場合であっても、樹脂繊維がその
変形に追従し易く、したがって切開創保護具を切開創の
形状に合わせた形状に変形・維持し易くすることができ
る。
【0016】上記発明(請求項1〜9)に係る切開創保
護具は、体液を吸収・保持することのできる吸液材を備
えたものであるのが好ましい(請求項10)。かかる吸
液材を備えることにより、創傷保護部等では吸収しきれ
ない体液(例えば、切開創からの滲出液や血液)を吸
収、保持することができる。
【0017】上記発明(請求項1〜10)において、前
記創傷保護部は、前記切開創保護具の片面に設けられて
いてもよいし、両面に設けられていてもよい(請求項1
1)が、両面に設けられた場合には、切開創を創傷保護
部で覆ったときでも、臓器に接触するのは創傷保護部と
なり、切開創保護具の基材や形状保持材等が臓器を傷付
けることを防止することができる。
【0018】上記発明(請求項1〜10)において、前
記創傷保護部は、前記切開創保護具の少なくとも一端部
を被覆するように前記切開創保護具の両面に設けられて
いてもよい(請求項12)。このような構成にすること
により、切開創保護具の基材や形状保持材等の端部が臓
器を傷付けることを防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。 〔第1の実施形態〕図1は本発明の第1の実施形態に係
る切開創保護具の断面図、図2(a)は同実施形態に係
る切開創保護具の上面図、図2(b)は同実施形態に係
る切開創保護具(剥離シートを剥離した状態)の下面
図、図3は同実施形態に係る切開創保護具の使用例を示
す概略斜視図である。
【0020】図1および図2に示すように、本発明の第
1の実施形態に係る切開創保護具1Aは、矩形シート状
の基材2Aと、基材2Aの下面に積層された粘着剤層3
Aと、粘着剤層3Aの下面の一部に積層された創傷保護
材4Aと、粘着剤層3Aの下面に貼着され、創傷保護材
4Aをカバーする剥離シート5Aとから構成される。
【0021】図2(b)に示すように、創傷保護材4A
は、剥離シート5Aを粘着剤層3Aから剥離したとき
に、粘着剤層3Aが切開創保護具1Aの一端部において
露出するように、粘着剤層3Aの一部に積層されてい
る。
【0022】本実施形態における切開創保護具1Aの形
状は矩形としたが、この形状に限定されるものではな
く、保護すべき切開創の形状に応じた形状とすればよ
い。また、切開創保護具1Aの大きさは、切開創の大き
さに応じた大きさとすればよい。
【0023】基材2A 基材2Aは、粘着剤層3Aおよび粘着剤層3Aを介して
創傷保護材4Aを支持するものである。この基材2A
は、切開創の乾燥防止機能を有する材料で構成するのが
好ましい。具体的には、基材2Aは、樹脂シート、発泡
シート、繊維集合体、樹脂シートと繊維集合体との積層
体等から構成され、好ましくは、透湿度が3000g/
・24h以下、特に2000g/m・24h以下
であるシートから構成される。
【0024】基材2Aの透湿度が3000g/m・2
4h以下であると、切開創の乾燥を防止することがで
き、したがって切開創の乾燥に起因する手術後の縫合性
悪化および切開創の治癒遅延を防止することができる。
【0025】基材2Aに用いることができるシートとし
ては、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリオレフィン
(主にポリエチレン、ポリプロピレン)、エチレン酢酸
ビニル共重合体、ポリエステルエラストマー等からなる
樹脂シートや、それらの樹脂の独立発泡体からなる発泡
シートが挙げられる。樹脂シートは、単一の樹脂からな
るものであってもよいし、異なる種類の樹脂層を積層し
た積層体であってもよい。切開創の保護の観点からは、
クッション性を有する発泡シートを使用するのが好まし
い。なお、発泡シートの表面にはスキン層が形成されて
いてもよい。
【0026】基材2Aが樹脂シートからなる場合、その
厚さは、10〜200μmであるのが好ましく、特に2
0〜150μmであるのが好ましい。また、基材2Aが
発泡シートからなる場合、その厚さは、0.5〜3mm
であるのが好ましく、特に1〜2mmであるのが好まし
い。
【0027】上記繊維集合体は、編織物であってもよい
し、不織布であってもよい。このような繊維集合体を構
成する繊維の種類は特に限定されるものではなく、例え
ば、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレフィ
ン繊維、アクリル繊維、塩化ビニル繊維、塩化ビニリデ
ン繊維等の合成繊維、アセテート繊維等の半合成繊維、
ビスコース繊維等の再生繊維、木綿等の天然繊維等を使
用することができる。
【0028】基材2Aが繊維集合体からなる場合、その
目付量は、20〜200g/mであるのが好ましく、
特に40〜150g/mであるのが好ましい。
【0029】本実施形態のように基材2Aが最上層とな
る場合、基材2Aにおける少なくとも上面は、手術時に
使用するライトからの光の反射を抑制し得ることが好ま
しく、例えば表面をマット状にすることや、色彩を目に
対する刺激の低い緑色にすることが好ましい。
【0030】なお、基材2Aを構成する樹脂シート、発
泡シート、繊維集合体またはそれらの積層体は、所望の
形状に変形可能であり、かつ形状保持性を有するもので
あってもよい。
【0031】粘着剤層3A 粘着剤層3Aは、皮膚、創傷、臓器等に対する悪影響の
少ない粘着剤から構成するのが好ましい。このような粘
着剤としては、アクリル系、シリコーン系、ポリウレタ
ン系またはゴム系の粘着剤を使用することができる。
【0032】基材2Aが切開創の乾燥防止機能を有しな
い場合には、粘着剤層3Aが切開創の乾燥防止機能を備
えていてもよく、この場合、粘着剤層3Aの透湿度は3
000g/m・24h以下であるのが好ましい。
【0033】粘着剤層3Aの厚さは、通常10〜80μ
mであり、好ましくは20〜50μmである。
【0034】創傷保護材4A 創傷保護材4Aとしては、切開創を擦傷、感染等から保
護することのできるものであれば特に限定されるもので
はないが、ガーゼ等の繊維集合体、特に手術用のガーゼ
が好ましく用いられる。ガーゼ等の繊維集合体は、編織
物であってもよいし、不織布であってもよいし、編織物
と不織布との積層体であってもよい。
【0035】ガーゼを構成する繊維は、通常のガーゼに
用いられるものであればよく、綿やレーヨン等のセルロ
ース繊維、ポリオレフィン繊維、あるいはそれらの繊維
を混抄したもの等を例示することができる。ただし、耐
水性や強度等が必要な場合には、ポリエステル系繊維等
からなる不織布やポリエステル系繊維等を混紡した不織
布を使用するのが好ましい。
【0036】繊維集合体としての創傷保護材4Aの目付
量は、30〜200g/mであるのが好ましく、特に
60〜120g/mであるのが好ましい。創傷保護材
4Aの目付量が30g/m以上であると、切開創から
の滲出液を吸収、保持することができる。また、創傷保
護材4Aの目付量が200g/mを超えると、使用時
における取扱いが困難になることがある。
【0037】剥離シート5A 剥離シート5Aとしては、従来公知のものを使用するこ
とができ、例えば、ポリエチレンテレフタレートフィル
ム、ポリプロピレンフィルム等の樹脂フィルムまたはグ
ラシン紙、クレーコート紙、ラミネート紙(主にポリエ
チレンラミネート紙)等の紙をシリコーン系剥離剤等で
剥離処理したものを使用することができる。剥離シート
5Aの厚さは、通常10〜200μm程度であり、好ま
しくは20〜100μm程度である。
【0038】切開創保護具1Aの製造 本実施形態に係る切開創保護具1Aの好ましい製造方法
の一例を説明する。切開創保護具1Aを製造するには、
まず、粘着剤層3Aを構成する粘着剤と、所望によりさ
らに溶媒とを含有する塗布剤を調製し、キスロールコー
ター、リバースロールコーター、ナイフコーター、ロー
ルナイフコーター、ダイコーター等の塗工機によって剥
離シート5A上に塗布して乾燥させ、粘着剤層3Aを形
成する。そして、その粘着剤層3Aの表面に基材2Aを
積層した後、一旦剥離シート5Aを剥離して、粘着剤層
3Aの基材2A側と反対側の面に創傷保護材4Aを積層
する。最後に、創傷保護材4Aをカバーするようにし
て、剥離シート5Aを再度粘着剤層3Aの裏面露出部に
貼着する。なお、剥離シート5Aの剥離は、創傷保護材
4Aの積層が可能であれば、途中までの剥離、すなわち
一部は粘着剤層3Aに貼着したままであってもよい。
【0039】切開創保護具1Aの使用 本実施形態に係る切開創保護具1Aを使用して切開創を
保護するには、まず剥離シート5Aを粘着剤層3Aから
剥離し、露出した粘着剤層3Aを図3に示すように患者
の皮膚の適当な位置に貼付する。そして、切開創Wが創
傷保護材4Aの先端部で覆われるように、切開創保護具
1Aを切開創Wに対して軽く押さえ付ける。なお、本実
施形態では、2つの切開創保護具1Aを使用して左右両
側の切開創Wを保護するようにしたが、これに限定され
るものではない。
【0040】上記のように切開創保護具1Aを切開創W
に適用することにより、切開創Wは、術者の腕や袖等に
よって擦られて傷付けられるおそれはなくなり、また切
開創が露出した状態と比較して感染の可能性も低くな
る。さらに、切開創Wは乾燥からも保護され得るため、
切開創Wの乾燥に起因する手術後の縫合性悪化および切
開創Wの治癒遅延を防止することができる。
【0041】〔第2の実施形態〕本発明の第2の実施形
態に係る切開創保護具1Bについて説明する。図4は本
発明の第2の実施形態に係る切開創保護具の断面図、図
5(a)は同実施形態に係る切開創保護具の上面図、図
5(b)は同実施形態に係る切開創保護具(剥離シート
を剥離した状態)の下面図である。
【0042】図4および図5に示すように、本発明の第
2の実施形態に係る切開創保護具1Bは、矩形シート状
の基材2Bと、基材2Bの下面に積層された粘着剤層3
Bと、粘着剤層3Bの下面の一部に積層された第1の創
傷保護材4Bと、粘着剤層3Bの下面に貼着され、第1
の創傷保護材4Bをカバーする剥離シート5Bと、基材
2Bの上面の一部に接着剤層6Bを介して積層された第
2の創傷保護材4B’とから構成される。
【0043】図5(b)に示すように、第1の創傷保護
材4Bは、剥離シート5Bを粘着剤層3Bから剥離した
ときに、粘着剤層3Bが切開創保護具1Bの一端部にお
いて露出するように、粘着剤層3Bの一部に積層されて
いる。また、図5(a)に示すように、第2の創傷保護
材4B’は、基材2Bの一端部(粘着剤層3Bが露出し
ている側の端部)が露出するように、接着剤層6Bを介
して基材2Bの一部に積層されている。
【0044】基材2B、粘着剤層3Bおよび剥離シート
5Bとしては、第1の実施形態に係る切開創保護具1A
の基材2A、粘着剤層3Aおよび剥離シート5Aと同様
のものを使用することができ、第1の創傷保護材4Bお
よび第2の創傷保護材4B’としては、第1の実施形態
に係る切開創保護具1Aの創傷保護材4Aと同様のもの
を使用することができる。
【0045】接着剤層6Bを構成する接着剤の種類とし
ては、基材2Bと第2の創傷保護材4B’とを接着する
ことができ、創傷、臓器等に対する悪影響の少ないもの
であれば特に限定されるものではない。このような接着
剤としては、例えば、アクリル系、ゴム系、シリコーン
系等の接着剤、あるいは感圧性接着剤、ヒートシールタ
イプの接着剤など種々の接着剤が用いられる。
【0046】接着剤層6Bは、接着剤の種類に応じた方
法(塗工、圧着、融着等)により第2の創傷保護材4
B’上に形成するのが好ましい。
【0047】基材2Bおよび粘着剤層3Bが切開創の乾
燥防止機能を有しない場合には、接着剤層6Bが切開創
の乾燥防止機能を備えていてもよく、この場合、接着剤
層6Bの透湿度は3000g/m・24h以下である
のが好ましい。
【0048】接着剤層6Bの厚さは、通常10〜80μ
mであり、好ましくは20〜50μmである。
【0049】本実施形態に係る切開創保護具1Bの好ま
しい製造方法としては、前述した方法により第1の実施
形態に係る切開創保護具1Aと同様の構成のものを製造
するとともに、接着剤層6Bを形成した第2の創傷保護
材4B’を、その接着剤層6Bを介して基材2Bの上面
に接着する方法が適用される。なお、第2の創傷保護材
4B’を基材2Bの上面に接着するタイミングは特に限
定されるものではない。
【0050】本実施形態に係る切開創保護具1Bの使用
方法は、第1の実施形態に係る切開創保護具1Aの使用
方法と同様であるが、切開創保護具1Bでは、基材2B
の上面に第2の創傷保護材4B’が接着されているた
め、切開創Wを切開創保護具1Bで覆ったときでも、臓
器に接触するのは基材2Bではなく第2の創傷保護材4
B’となり、基材2Bが臓器を傷付けることを防止する
ことができる。
【0051】なお、上記切開創保護具1Bにおいて、第
1の創傷保護材4Bと第2の創傷保護材4B’とは、図
6に示すように、基材2B(ならびに粘着剤層3Bおよ
び接着剤層6B)の一端部を被覆するように連続してい
てもよい。このような構成にすることにより、基材2B
の端部が臓器を傷付けることを、より確実に防止するこ
とができる。
【0052】〔第3の実施形態〕本発明の第3の実施形
態に係る切開創保護具1Cについて説明する。図7は本
発明の第3の実施形態に係る切開創保護具の断面図、図
8(a)は同実施形態に係る切開創保護具の上面図、図
8(b)は同実施形態に係る切開創保護具(剥離シート
を剥離した状態)の下面図である。
【0053】図7および図8に示すように、本発明の第
3の実施形態に係る切開創保護具1Cは、矩形シート状
の積層体からなる基材2Cと、基材2Cの下面に積層さ
れた粘着剤層3Cと、粘着剤層3Cの下面の一部に積層
された創傷保護材4Cと、粘着剤層3Cの下面に貼着さ
れ、創傷保護材4Cをカバーする剥離シート5Cとから
構成される。基材2Cは、基材本体21Cと、基材本体
21Cの上面に接着剤層22Cを介して積層された金属
板23Cとから構成される。
【0054】図8(b)に示すように、創傷保護材4C
は、剥離シート5Cを粘着剤層3Cから剥離したとき
に、粘着剤層3Cが切開創保護具1Cの一端部において
露出するように、粘着剤層3Cの一部に積層されてい
る。また、図8(a)に示すように、金属板23Cの先
端(粘着剤層3Cが露出している側と反対側の端)は、
基材本体21Cの端部がわずかに露出するように基材本
体21Cの端からオフセットされている。
【0055】本実施形態における切開創保護具1Cの形
状は矩形としたが、この形状に限定されるものではな
く、保護すべき切開創の形状に応じた形状とすればよ
い。例えば、切開創保護具1Cにおける折り曲げ部の両
端部には、切欠きが形成されていてもよい。
【0056】基材本体21C、粘着剤層3C、創傷保護
材4Cおよび剥離シート5Cとしては、第1の実施形態
に係る切開創保護具1Aの基材2A、粘着剤層3A、創
傷保護材4Aおよび剥離シート5Aと同様のものを使用
することができ、接着剤層22Cとしては、第2の実施
形態に係る切開創保護具1Bの接着剤層6Bと同様のも
のを使用することができる。ただし、切開創保護具1C
には透湿性を有しない金属板23Cが略全面に設けられ
ているため、基材本体21C、粘着剤層3Cおよび接着
剤層22Cの透湿度は特に限定されない。
【0057】金属板23Cを構成する金属の種類として
は、所望の形状に変形可能であり、かつ形状保持性を有
するものであって、創傷、臓器等に対する悪影響の少な
いものであれば特に限定されるものではない。そのよう
な金属としては、例えば、アルミニウム、銅、ステンレ
ススチール等が挙げられ、好ましくはアルミニウムが用
いられる。
【0058】金属板23Cの厚さは、10〜300μm
であるのが好ましく、特に30〜200μmであるのが
好ましい。
【0059】なお、本実施形態に係る金属板23Cはソ
リッドな板状体であるが、この金属板23Cは、パンチ
ングメタルであってもよいし、金網であってもよい。ま
た、電気メスが接触したときのショートを防止するため
に、金属板23Cは樹脂でコーティングしてもよい。
【0060】接着剤層22Cは、接着剤の種類に応じた
方法(塗工、圧着、融着等)により金属板23C上に形
成するのが好ましい。接着剤層22Cの厚さは、特に限
定されないが、通常10〜80μmである。
【0061】本実施形態に係る切開創保護具1Cの好ま
しい製造方法としては、前述した方法により第1の実施
形態に係る切開創保護具1Aと同様の構成のものを製造
するとともに、接着剤層22Cを形成した金属板23C
を、その接着剤層22Cを介して基材2Cの上面に接着
する方法が適用される。なお、金属板23Cを基材2C
の上面に接着するタイミングは特に限定されるものでは
ない。
【0062】本実施形態に係る切開創保護具1Cを使用
して切開創を保護するには、まず剥離シート5Cを粘着
剤層3Cから剥離し、露出した粘着剤層3Cを図9に示
すように患者の皮膚の適当な位置に貼付する。そして、
切開創Wが創傷保護材4Cで覆われるように、切開創保
護具1Cを切開創Wに対して軽く押さえ付けた後、切開
創保護具1Cの先端部(切開創側の端部)を折り曲げて
創傷保護材4Cで切開創Wを包み込む。
【0063】本実施形態に係る切開創保護具1Cには、
金属板23Cが設けられているため、切開創保護具1C
の先端部を折り曲げた場合であっても、その形状を保持
することができ、したがって切開創Wを確実に保護する
ことが可能となる。また、鉗子等により切開部を開く場
合であっても、この切開創保護具1Cの上から皮膚を摘
んで引っ張ることにより、皮膚に対するダメージを低減
させることができる。なお、金属板23Cの先端は、基
材本体21Cからオフセットされているため、金属板2
3Cの先端(エッジ)が臓器を傷付ける可能性は低い。
【0064】本実施形態に係る切開創保護具1Cにおい
ても、第2の実施形態に係る切開創保護具1Bのよう
に、金属板23Cの上面に接着剤を介して第2の創傷保
護材が設けられていてもよく、また図6に示すように、
その第2の創傷保護材と創傷保護材4Cとは基材本体2
1Cおよび金属板23Cの一端部を被覆するように連続
していてもよい。
【0065】〔第4の実施形態〕本発明の第4の実施形
態に係る切開創保護具1Dについて説明する。図10は
本発明の第4の実施形態に係る切開創保護具の断面図、
図11(a)は同実施形態に係る切開創保護具の上面
図、図11(b)は同実施形態に係る切開創保護具(剥
離シートを剥離した状態)の下面図である。
【0066】図10および図11に示すように、本発明
の第4の実施形態に係る切開創保護具1Dは、矩形シー
ト状の積層体からなる基材2Dと、基材2Dの下面に積
層された粘着剤層3Dと、粘着剤層3Dの下面の一部に
積層された創傷保護材4Dと、粘着剤層3Dの下面に貼
着され、創傷保護材4Dをカバーする剥離シート5Dと
から構成される。基材2Dは、基材本体21Dと、基材
本体21Dの上面に接着剤層22Dを介して積層された
金属板23Dとから構成される。
【0067】図11(b)に示すように、創傷保護材4
Dは、剥離シート5Dを粘着剤層3Dから剥離したとき
に、粘着剤層3Dが切開創保護具1Dの一端部において
露出するように、粘着剤層3Dの一部に積層されてい
る。
【0068】また、図11(a)に示すように、金属板
23Dは、切開創保護具1Dの一端部(粘着剤層3Dが
露出している側の端部)を幹部231Dとし、その幹部
231Dから垂直方向に4本の枝部232Dが差し出さ
れた幹−枝形状をなしており、各枝部232Dの先端
は、基材本体21Dの端部がわずかに露出するように、
基材本体21Dの端からオフセットされている。
【0069】基材本体21D、粘着剤層3D、創傷保護
材4Dおよび剥離シート5Dとしては、第1の実施形態
に係る切開創保護具1Aの基材2A、粘着剤層3A、創
傷保護材4Aおよび剥離シート5Aと同様のものを使用
することができ、接着剤層22Dとしては、第2の実施
形態に係る切開創保護具1Bの接着剤層6Bと同様のも
のを使用することができ、金属板23Dとしては、第3
の実施形態に係る切開創保護具1Cの金属板23Cと同
様のものを使用することができる。
【0070】本実施形態に係る切開創保護具1Dは、第
3の実施形態に係る切開創保護具1Cの製造方法と同様
の方法により製造することができ、また第3の実施形態
に係る切開創保護具1Cの使用方法と同様の方法により
使用することができる。
【0071】本実施形態に係る切開創保護具1Dの金属
板23Dは、基材本体21Dにおいて部分的に配置され
ているため、基材本体21Dおよび粘着剤層3Dの透湿
度の下限を規定することにより、切開創保護具1Dが覆
っている部分の皮膚の蒸れを防止することが可能とな
る。
【0072】本実施形態に係る切開創保護具1Dにおい
ても、第2の実施形態に係る切開創保護具1Bのよう
に、金属板23Dの上面に接着剤を介して第2の創傷保
護材が設けられていてもよく、また図6に示すように、
その第2の創傷保護材と創傷保護材4Dとは基材本体2
1Dおよび金属板23Dの一端部を被覆するように連続
していてもよい。
【0073】〔第5の実施形態〕本発明の第5の実施形
態に係る切開創保護具1Eについて説明する。図12は
本発明の第5の実施形態に係る切開創保護具の断面図、
図13(a)は同実施形態に係る切開創保護具の上面
図、図13(b)は同実施形態に係る切開創保護具(剥
離シートを剥離した状態)の下面図である。
【0074】図12および図13に示すように、本発明
の第5の実施形態に係る切開創保護具1Eは、片面に接
着剤層24Eを備えた第1の基材2Eと、片面に粘着剤
層3Eを備え、その粘着剤層3Eを介して第1の基材2
Eの上面一端部に接着された第2の基材2E’と、粘着
剤層3Eの粘着面をカバーする剥離シート5Eと、第1
の基材2Eおよび接着剤層24Eにサンドイッチされた
メッシュシート7Eと、第1の基材2Eの下側に積層さ
れた吸液材8Eと、片面に接着剤層41Eを備え、その
接着剤層41Eを介して吸液材8Eおよび第1の基材2
Eの下面に接着された創傷保護材4Eとから構成され
る。
【0075】第1の基材2Eは、図12および図13
(a)に示すように、矩形の上シート部201Eと、上
シート部201Eの1辺に連続する矩形の下シート部2
02Eと、上シート部201Eの3辺に連続する折り代
部203Eとから構成される。
【0076】上記第1の基材2Eは、上シート部201
Eおよび下シート部202Eの接着剤層24E側でメッ
シュシート7Eをサンドイッチするように折り畳まれて
いるとともに、折り代部203Eが創傷保護材4Eの下
側に折り曲げられて創傷保護材4Eの下面に接着されて
おり、全体として平面視矩形状とされている。このよう
な構成を有する第1の基材2Eによれば、メッシュシー
ト7Eが切開創保護具1Eから露出しないため、特にメ
ッシュシート7Eを構成する樹脂繊維の端部によって切
開創や内蔵が傷付けられることが防止される。
【0077】第1の基材2Eとしては、第1の実施形態
に係る切開創保護具1Aの基材2Aと同様のものを使用
することができるが、本実施形態では、切開創をメッシ
ュシート7Eの端部から保護するためにも、クッション
性を有する発泡シートを使用するのが好ましい。
【0078】第1の基材2Eの片面に形成されている接
着剤層24Eは、第1の基材2Eとメッシュシート7
E、第1の基材2Eと創傷保護材4Eとを接着するため
のものである。接着剤層24Eを構成する接着剤として
は、第2の実施形態に係る切開創保護具1Bの接着剤層
6Bを構成する接着剤と同様のものを使用することがで
きる。
【0079】粘着剤層3Eは、第2の基材2E’におい
て切開創保護具1Eを患者の皮膚に貼付するとともに、
第2の基材2E’を第1の基材2Eに接着するためのも
のであり、第1の実施形態に係る切開創保護具1Aの粘
着剤層3Aを構成する粘着剤と同様の粘着剤を使用する
ことができる。同じく、剥離シート5Eも、第1の実施
形態に係る切開創保護具1Aの剥離シート5Aと同様の
ものを使用することができる。なお、本実施形態では、
剥離シート5Eにおける第1の基材2E側の端部には折
り返し部分が設けられているが、この折り返し部分をつ
まむことによって、手術用の手袋をした手によっても剥
離シート5Eを粘着剤層3Eから剥離することが容易と
なる。
【0080】第2の基材2E’は、粘着剤層3Eを支持
するとともに、その粘着剤層3Eを介して切開創保護具
1Eを患者の皮膚に貼付する基部となるものであり、そ
れらの目的が達成できれば、第2の基材2E’を構成す
る材料は特に限定されない。そのような材料としては、
例えば、ポリオレフィン(主にポリエチレン、ポリプロ
ピレン)、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、エチレン酢
酸ビニル共重合体、ポリエステルエラストマー等の樹脂
からなるシートを使用することができる。ただし、それ
ら樹脂シートの上面には、手術時に使用するライトから
の光の反射が抑制されるように、マット処理を施すのが
好ましく、さらに樹脂シートの少なくとも上面を、目に
対する色刺激の小さい緑色にするのが好ましい。
【0081】第2の基材2E’の厚さは、10〜200
μmであるのが好ましく、特に20〜150μmである
のが好ましい。
【0082】本実施形態では、第2の基材2E’は、第
1の基材2Eの上シート部201Eの上面における上シ
ート部201Eと下シート部202Eとが連続している
側の端部に粘着剤層3Eを介して接着されている。
【0083】メッシュシート7Eは、樹脂繊維から構成
されるものであり、一般的には樹脂繊維の織物または編
物からなるが、所望の形状に変形可能であり、かつ形状
保持性を有する樹脂繊維および形態を選択する必要があ
る。そのような樹脂繊維としては、ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリエステル、ナイロン等を使用すること
ができるが、形状保持性の点においてポリエチレンを使
用するのが好ましい。また、メッシュシート7Eの形態
は、平織、綾織、畳織等が一般的であるが、これに限定
されるものではない。このような樹脂繊維からなるメッ
シュシート7Eは、樹脂製のソリッドなシートと比較し
て、所望の形状に変形させ易いという利点がある。
【0084】樹脂繊維の太さは、500〜1000μm
であるのが好ましく、特に700〜900μmであるの
が好ましい。また、メッシュシート7Eの目の大きさ
は、5〜18メッシュであるのが好ましく、特に5〜8
メッシュであるのが好ましい。
【0085】好ましいメッシュシート7Eの例を図14
および図15に示す。図14に示すメッシュシート7E
は、樹脂繊維を平織したものであり、形状保持性が特に
必要とされる、切開創保護具1Eの主折曲線と直交する
方向(横方向;図14中矢印方向)の樹脂繊維の密度
が、切開創保護具1Eの主折曲線と平行な方向(縦方
向)の樹脂繊維の密度よりも大きくなっている。横方向
の繊維密度は、縦方向の繊維密度の1〜5倍となってい
るのが好ましく、特に1.5〜3.0倍となっているの
が好ましい。このようなメッシュシート7Eを使用した
切開創保護具1Eによれば、横方向の繊維密度が縦方向
の繊維密度と同等以下のメッシュシートを使用した切開
創保護具7と比較して、切開創保護具1Eの主折曲線に
おける形状保持性を高くすることができる。
【0086】一方、図15に示すメッシュシート7E
は、樹脂繊維を平織したものであり、縦横各方向の樹脂
繊維が、切開創保護具1Eの主折曲線に対し、平面視に
おいて斜めに交差するように、切開創保護具1Eに設け
られている。この交差角度は、45〜80°であるのが
好ましく、特に60〜70°であるのが好ましい。平織
のメッシュシート7Eをこのように配置することによ
り、切開創保護具1Eの主折曲線に対する樹脂繊維の動
きの自由度が高くなるため、切開創保護具1Eの主折曲
線を切開創の形状に合わせて湾曲させた場合であって
も、樹脂繊維がそのような変形に追従し易くなる。した
がって、切開創保護具1Eを切開創の形状に合わせた形
状に変形・維持し易くすることができる。
【0087】吸液材8Eは、切開創からの滲出液や血液
等を吸収・保持することのできる材料からなる。そのよ
うな材料としては、例えば、吸水性樹脂をシート状、粉
末状、繊維集合体等の形態にしたものを使用することが
でき、特に、東洋紡績株式会社製ランシール(登録商
標)F等の吸水性樹脂からなる繊維を用いた不織布シー
トを使用するのが好ましい。
【0088】吸液材8Eの吸水量は、1mL/g以上で
あるのが好ましく、特に5〜200mL/gであるのが
好ましい。また、吸液材8Eの目付量は、10〜400
g/mであるのが好ましく、特に30〜300g/m
であるのが好ましい。
【0089】基材2Eおよび接着剤層24E,41Eが
切開創の乾燥防止機能を有しない場合には、吸液材8E
が切開創の乾燥防止機能を備えていてもよい。
【0090】本実施形態では、吸液材8Eは、折り畳ま
れた第1の基材2Eの下シート部202Eの下側に積層
されているとともに、吸液材8Eを覆うようにして創傷
保護材4Eが第1の基材2Eの下シート部202Eの下
面に接着されることにより、第1の基材2Eに固定され
ている。
【0091】このような吸液材8Eの存在により、切開
創保護具1Eは、創傷保護部4Eだけでは吸収しきれな
い体液を吸収、保持することができる。
【0092】創傷保護材4Eとしては、第1の実施形態
に係る切開創保護具1Aの創傷保護材4Aと同様のもの
を使用することができるが、本実施形態では、吸液材8
Eが体液を吸収して膨潤した場合であっても破れないよ
うな強度を有する材料、例えば、ポリエステル系繊維等
からなる不織布やポリエステル系繊維等を混紡した不織
布(例えばポリエチレンテレフタレートおよびレーヨン
を混紡した不織布等)を使用するのが好ましい。
【0093】創傷保護材4Eの片面に形成されている接
着剤層41Eは、創傷保護材4Eと吸液材8E、創傷保
護材4Eと第1の基材2Eとを接着するためのものであ
る。接着剤層41Eを構成する接着剤としては、第2の
実施形態に係る切開創保護具1Bの接着剤層6Bを構成
する接着剤と同様のものを使用することができる。
【0094】接着剤層41Eの厚さは、10〜50μm
であるのが好ましく、特に25〜35μmであるのが好
ましい。
【0095】創傷保護材4Eは、接着剤層41Eを介し
て、吸液材8Eを覆うようにして吸液材8Eの下面およ
び第1の基材2Eの下シート部202Eの下面に接着さ
れている。
【0096】本実施形態に係る切開創保護具1Eの好ま
しい製造方法の一例を説明する。切開創保護具1Eを製
造するには、まず、第1の基材2Eと接着剤層24Eと
の積層体、第2の基材2E’と粘着剤層3Eと剥離シー
ト5Eとの積層体、および創傷保護材4Eと接着剤層4
1Eとの積層体を作製し、それぞれ所望の形状、大きさ
に成形する。特に、第1の基材2Eについては、上シー
ト部201E、下シート部202Eおよび3つの折り代
部203Eを有する形状に成形する。
【0097】次に、第1の基材2Eを、上シート部20
1Eおよび下シート部202Eの接着剤層24E側でメ
ッシュシート7Eをサンドイッチするように折り畳んだ
後、第1の基材2Eの下シート部202Eの下側に吸液
材8Eを積層し、その吸液材8Eを覆うようにして創傷
保護材4Eを第1の基材2Eの下シート部202Eの下
面に接着する。そして、第1の基材2Eの折り代部20
3Eを創傷保護材4Eの下側に折り曲げて創傷保護材4
Eの下面に接着する。
【0098】一方、任意の段階にて、第2の基材2E’
と粘着剤層3Eと剥離シート5Eとの積層体から剥離シ
ート5Eを一部剥離し、それによって露出した粘着剤層
3Eを介して第2の基材2E’を第1の基材2Eの上シ
ート部201Eの上面一端部に接着する。
【0099】本実施形態に係る切開創保護具1Eは、第
3の実施形態に係る切開創保護具1Cの使用方法と同様
の方法により使用することができる。本実施形態に係る
切開創保護具1Eには、変形可能であり、かつ形状保持
性を有するメッシュシート7Eが設けられているため、
切開創保護具1Eの先端部を折り曲げてその形状を保持
することができ、したがって切開創を確実に保護するこ
とが可能となる。さらに、本実施形態に係る切開創保護
具1Eでは、金属材料を使用していないため、電気メス
が切開創保護具1Eに接触した場合であっても、ショー
トするおそれがなく、また、切開創保護具1Eを廃棄す
る際に、金属材料を分別する必要性がない。
【0100】ここで、図16に示すように、上記切開創
保護具1Eにおいて、第2の基材2E’は省略され、第
2の基材2E’があった位置まで第1の基材2Eの上シ
ート部201Eが延長されてもよい。この場合、第1の
基材2Eにおける上シート部201Eと下シート部20
2Eとは別部材となり、上シート部201Eの片面に粘
着剤層3Eが形成され、下シート部202Eの片面に接
着剤層24Eが形成され、上シート部201Eの粘着剤
層3Eと下シート部202Eの接着剤層24Eとでメッ
シュシート7Eがサンドイッチされることとなる。
【0101】また、図16に示すように、上記切開創保
護具1Eにおける粘着剤層3Eを、メッシュシート7E
の近傍において非形成としてもよい。このように粘着剤
層3E非形成部を設けることにより、手術用の手袋をし
た手によっても剥離シート5Eを粘着剤層3Eから剥離
することが容易となる。
【0102】さらに、図17に示すように、上記切開創
保護具1Eにおける第2の基材2E’、粘着剤層3Eお
よび剥離シート5Eの積層体には、切開創保護具1Eの
主折曲線と直交する方向(図17中矢印方向)に切込C
が形成されてもよい。このように切込Cを形成すること
により、切開創保護具1Eの主折曲線を切開創の形状に
合わせて湾曲させ易くなる。
【0103】以上説明した実施形態は、本発明の理解を
容易にするために記載されたものであって、本発明を限
定するために記載されたものではない。したがって、上
記実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲
に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0104】
【実施例】以下、実施例等により本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定
されるものではない。
【0105】〔実施例1〕片面がシリコーン樹脂で剥離
処理された剥離シート(リンテック株式会社製,商品
名:KP8シロ,厚さ:80μm)の剥離処理面に、ア
クリル系粘着剤(東洋インキ製造株式会社製,商品名:
オリバインBPS4849−40)をナイフコーターに
より塗布し、100℃で1分間乾燥させて厚さ20μm
の接着剤層を形成した後、厚さ50μmのアルミニウム
板と貼り合わせた。
【0106】次に、上記アルミニウム板を、カッターを
用いて図11(a)に示すような幹−枝形状にカットし
た。そのアルミニウム板の寸法は、縦250mm、横9
5mm、各枝部の長さ65mm、幅35mmとした。
【0107】上記幹−枝形状のアルミニウム板から剥離
シートを剥離して、基材本体として透湿度900g/m
・24hのポリウレタンフィルム(厚さ:25μm,
寸法:縦250mm,横100mm)に、上記接着剤層
を介してアルミニウム板を接着し、得られた積層体を基
材とした。このとき、アルミニウム板は、その枝部先端
がポリウレタンフィルムの端から5mmオフセットされ
るようにして当該ポリウレタンフィルムに積層された。
【0108】一方、上記と同じ剥離シート(リンテック
株式会社製,商品名:KP8シロ,厚さ:80μm)の
剥離処理面に、アクリル系粘着剤(東洋インキ製造株式
会社製,商品名:オリバインBPS4849−40)を
ナイフコーターにより塗布し、100℃で1分間乾燥さ
せて厚さ30μmの粘着剤層を形成した。この粘着剤層
の透湿度は、1000g/m・24hであった。
【0109】このようにして形成された粘着剤層の表面
に、上記基材をポリウレタンフィルムが粘着剤層に接す
るようにして重ね、粘着剤層を介して基材と剥離シート
とを貼着した。
【0110】次に、剥離シートを粘着剤層から剥離し、
露出した粘着剤層に、創傷保護材としてレーヨン繊維か
らなるガーゼ(オーミケンシ株式会社製,商品名:ラミ
ナインパッドPRCE1580,目付量:80g/
,寸法:縦250mm,横70mm)を重ねて両者
を圧着した。このときガーゼは、粘着剤層の一端部(上
記アルミニウム板の幹部側の端部)が30mm露出する
ようにして粘着剤層に積層された。最後に、上記ガーゼ
をカバーするようにして、剥離シートを再度粘着剤層の
露出部に貼着し、切開創保護具を得た。
【0111】得られた切開創保護具は、粘着剤層を介し
て皮膚に貼付・固定することができた。また、切開創保
護具におけるアルミニウム板枝部の部分は、所望の形状
に折り曲げて変形可能であり、かつその形状を保つこと
ができた。
【0112】〔実施例2〕 (第1の基材)片面がシリコーン樹脂で剥離処理された
剥離シート(リンテック株式会社製,商品名:KP8シ
ロ,厚さ:80μm)の剥離処理面に、アクリル系粘着
剤(東洋インキ製造株式会社製,商品名:オリバインB
PS4849−40)をナイフコーターにより塗布し、
100℃で1分間乾燥させて厚さ30μmの粘着剤層を
形成した。
【0113】このようにして形成された粘着剤層の表面
に、第1の基材としてのポリエチレン発泡シート(積水
化学工業社製,ボラーラ,厚さ:1.5mm,色:緑
色,透湿度:3.14g/m・24h)を積層し、剥
離シートと粘着剤層と第1の基材とからなる積層体を作
製した。
【0114】得られた積層体を、カッターを使用して、
上シート部(縦200mm,横150mm)と、上シー
ト部の1辺に連続する下シート部(縦200mm,横1
50mm)と、上シート部の3辺に連続する折り代部
(幅20mm)とからなる形状にカットした。
【0115】(第2の基材)片面がシリコーン樹脂で剥
離処理された剥離シート(リンテック株式会社製,商品
名:KP8シロ,厚さ:80μm)の剥離処理面に、ア
クリル系粘着剤(東洋インキ製造株式会社製,商品名:
オリバインBPS4849−40)をナイフコーターに
より塗布し、100℃で1分間乾燥させて厚さ20μm
の接着剤層を形成した。
【0116】このようにして形成された粘着剤層の表面
に、第2の基材としてのポリエチレンシート(林一ニ社
製,LL−M・100,厚さ:100μm,表面マット
処理)を積層し、剥離シートと粘着剤層と第2の基材と
からなる積層体(縦200mm,横100mm)を作製
した。
【0117】(創傷保護材)片面がシリコーン樹脂で剥
離処理された剥離シート(リンテック株式会社製,商品
名:KP8シロ,厚さ:80μm)の剥離処理面に、ア
クリル系粘着剤(東洋インキ製造株式会社製,商品名:
オリバインBPS4849−40)をナイフコーターに
より塗布し、100℃で1分間乾燥させて厚さ30μm
の粘着剤層を形成した。
【0118】このようにして形成された粘着剤層の表面
に、創傷保護材としてのポリエチレンテレフタレート不
織布(デュポン社製,ソンタラ,目付量:44g/
)を積層し、剥離シートと粘着剤層と創傷保護材と
からなる積層体(縦190mm,横140mm)を作製
した。
【0119】(メッシュシート)メッシュシートとし
て、直径850μmのポリエチレンフィラメントを縦方
向の繊維密度が5本/1インチ、横方向の繊維密度が1
0本/1インチとなるように平織したもの(縦180m
m,横140mm)を用意した。
【0120】(吸液材)吸液材として、超吸水性樹脂繊
維からなる不織布(東洋紡社製,ランシール240g/
,吸水量(生理食塩水):50mL/g,縦160
mm,横110mm)を用意した。
【0121】以上の材料を使用して、図12〜図14に
示すような切開創保護具を製造した。具体的には、第1
の基材から剥離シートを剥離し、上シート部および下シ
ート部の接着剤層側でメッシュシートをサンドイッチす
るように折り畳んだ後、第1の基材の下シート部の下側
に吸液材を積層した。そして、創傷保護材から剥離シー
トを剥離し、吸液材を覆うようにして創傷保護材を第1
の基材の下シート部の下面に接着した後、第1の基材の
折り代部を創傷保護材の下側に折り曲げて創傷保護材の
下面に接着した。
【0122】最後に、第2の基材から剥離シートを30
mm剥離し、それによって露出した粘着剤層を介して第
2の基材を第1の基材の上シート部の上面一端部に接着
して、切開創保護具を得た。
【0123】得られた切開創保護具は、粘着剤層を介し
て皮膚に貼付・固定することができ、また、所望の形状
に折り曲げて変形可能であり、かつその形状を保つこと
ができた。この切開創保護具は、特に、主折曲線が縦方
向になるような折り曲げに対する形状保持性が高かっ
た。
【0124】
【発明の効果】本発明の切開創保護具によれば、切開創
を擦傷、感染、乾燥等から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る切開創保護具の
断面図である。
【図2】(a)は同実施形態に係る切開創保護具の上面
図、(b)は同実施形態に係る切開創保護具(剥離シー
トを剥離した状態)の下面図である。
【図3】同実施形態に係る切開創保護具の使用例を示す
概略斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係る切開創保護具の
断面図である。
【図5】(a)は同実施形態に係る切開創保護具の上面
図、(b)は同実施形態に係る切開創保護具(剥離シー
トを剥離した状態)の下面図である。
【図6】同実施形態に係る切開創保護具の変形例を示す
断面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係る切開創保護具の
断面図である。
【図8】(a)は同実施形態に係る切開創保護具の上面
図、(b)は同実施形態に係る切開創保護具(剥離シー
トを剥離した状態)の下面図である。
【図9】同実施形態に係る切開創保護具の使用例を示す
概略斜視図である。
【図10】本発明の第4の実施形態に係る切開創保護具
の断面図である。
【図11】(a)は同実施形態に係る切開創保護具の上
面図、(b)は同実施形態に係る切開創保護具(剥離シ
ートを剥離した状態)の下面図である。
【図12】本発明の第5の実施形態に係る切開創保護具
の断面図である。
【図13】(a)は同実施形態に係る切開創保護具の上
面図、(b)は同実施形態に係る切開創保護具(剥離シ
ートを剥離した状態)の下面図である。
【図14】同実施形態に係る切開創保護具において使用
することのできるメッシュシートの平面図である。
【図15】同実施形態に係る切開創保護具において使用
することのできるメッシュシートの平面図である。
【図16】同実施形態に係る切開創保護具の変形例を示
す断面図である。
【図17】同実施形態に係る切開創保護具の変形例を示
す上面図である。
【符号の説明】
1A,1B,1C,1D,1E…切開創保護具 2A,2B,2C,2D,2E,2E’…基材 23C,23D…金属板 3A,3B,3C,3D,3E…粘着剤層(粘着部) 4A,4B,4C,4D,4E…創傷保護材(創傷保護
部) 7E…メッシュシート 8E…吸液材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 清水 修一 東京都千代田区鍛冶町二丁目9番12号 リ ンテック株式会社内 Fターム(参考) 4C060 AA10

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚に貼付可能な粘着部と、創傷を覆っ
    て創傷を保護することのできる創傷保護部とを備えたこ
    とを特徴とする切開創保護具。
  2. 【請求項2】 切開創の乾燥防止機能を有することを特
    徴とする請求項1に記載の切開創保護具。
  3. 【請求項3】 透湿度が3000g/m・24h以下
    であることを特徴とする請求項2に記載の切開創保護
    具。
  4. 【請求項4】 所望の形状に変形可能であり、かつ形状
    保持性を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれ
    かに記載の切開創保護具。
  5. 【請求項5】 金属板を備えたことを特徴とする請求項
    4に記載の切開創保護具。
  6. 【請求項6】 前記金属板は、前記切開創保護具におい
    て部分的に配置されていることを特徴とする請求項5に
    記載の切開創保護具。
  7. 【請求項7】 樹脂繊維からなるメッシュシートを備え
    たことを特徴とする請求項4に記載の切開創保護具。
  8. 【請求項8】 前記メッシュシートを構成する樹脂繊維
    のうち、形状保持性が特に必要とされる方向の樹脂繊維
    の密度が、それ以外の方向の樹脂繊維の密度よりも大き
    いことを特徴とする請求項7に記載の切開創保護具。
  9. 【請求項9】 前記メッシュシートは、前記メッシュシ
    ートを構成する樹脂繊維が、前記切開創保護具の主折曲
    線に対し、平面視において斜めに交差するように設けら
    れていることを特徴とする請求項7に記載の切開創保護
    具。
  10. 【請求項10】 体液を吸収・保持することのできる吸
    液材を備えたことを特徴とする請求項1〜9のいずれか
    に記載の切開創保護具。
  11. 【請求項11】 前記創傷保護部は、前記切開創保護具
    の片面または両面に設けられていることを特徴とする請
    求項1〜10のいずれかに記載の切開創保護具。
  12. 【請求項12】 前記創傷保護部は、前記切開創保護具
    の少なくとも一端部を被覆するように前記切開創保護具
    の両面に設けられていることを特徴とする請求項1〜1
    0のいずれかに記載の切開創保護具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007004603A1 (ja) * 2005-07-01 2007-01-11 Jms Co., Ltd. 創傷部の保護具
JP2010502345A (ja) * 2006-09-08 2010-01-28 イージー サージカル リミテッド 成形可能なパッド
JP2015171528A (ja) * 2014-02-20 2015-10-01 株式会社ビー・アイ・テック 全樹脂製レトラクターの製造法ならびにその製法によって製作されたレトラクター

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