JP2003334201A - 穿刺装置 - Google Patents

穿刺装置

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JP2003334201A
JP2003334201A JP2002144401A JP2002144401A JP2003334201A JP 2003334201 A JP2003334201 A JP 2003334201A JP 2002144401 A JP2002144401 A JP 2002144401A JP 2002144401 A JP2002144401 A JP 2002144401A JP 2003334201 A JP2003334201 A JP 2003334201A
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佐々木  寛
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、板状接着部に陰圧手段を設けるこ
とにより、接着剤と陰圧手段によって確実に接着するこ
とができる穿刺装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明による穿刺装置は、本体(1)の板
状接着剤(2)に貫通孔(21)と溝部(22)による陰圧手段(2
6)を設け、接着剤と陰圧手段(26)との相乗効果により、
板状接着部(2)を被穿刺部位に確実に接着する構成であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、穿刺装置に関し、
特に、腫瘍等の被穿刺部の表面に接着する板状接着部に
陰圧手段を付加し、接着剤による接着状態を陰圧手段に
よって確実化し、穿刺後の内容物吸引時の信頼性向上を
図るようにするための、新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、用いられていたこの種の穿刺装置
としては、例えば、本出願人が出願して公開された特開
2000−000245号公報等を挙げることができ
る。即ち、図示していないが、板状接着部を有する外套
管内には別体で構成された内套管が挿入され、この内套
管内に挿入された穿刺針が外套管内の一対の弁体を貫通
して被穿刺部内に穿刺される構成であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の穿刺装置は、以
上のように構成されていたため、次のような課題が存在
していた。即ち、穿刺針を案内するための筒体として
は、板状接着部を有する外套管と、この外套管内に挿入
される内套管と、穿刺針とで構成されているため構造が
複雑であると共に、被穿刺部に接着する板状接着部は接
着剤のみで接着されるため、その接着に対する信頼性が
十分とは言えなかった。即ち、穿刺装置は術者の直視下
で使用されるが、接着部が不完全に接着されたり、被接
着部の表面が濡れているために接着剤が十分に固化せず
に、剥がれや漏れ等の可能性の不安感が術者に常に付き
まとい、このことが従来の装置の欠点であった。
【0004】本発明は、以上のような課題を解決するた
めになされたもので、特に、腫瘍等の被接着部の表面に
接着する板状接着部に陰圧手段を付加し、接着剤による
接着状態を陰圧手段によって確実化し、穿刺後の内容物
吸引時の信頼性向上を図った穿刺装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明による穿刺装置
は、筒状をなす本体と、前記本体の先端に設けられ被穿
刺部に接着するための板状接着部と、前記本体の後端側
に設けられ弁部を有する頭部とを有し、前記弁部及び板
状接着部を貫通して穿刺針を挿入するようにした穿刺装
置において、前記板状接着部に形成された貫通孔及び前
記貫通孔に連通する溝部を有し、前記貫通孔からの吸引
により、前記溝部内を陰圧状態とするようにした構成で
あり、また、前記本体の後端側に設けられた枝管と、前
記頭部に着脱自在に設けられたキャップとを備え、前記
溝部は前記本体に対して同心円状に形成された輪状をな
す構成であり、また、前記本体の先端側に虚脱した腫瘍
をその一部で板状接着部を回りから包み込むように縫合
糸などで固定する際の糸掛け用の突起が周状に単数又は
複数個設けられた構成であり、また、前記貫通孔は前記
本体の壁内に形成され外部と連通する吸引用ルーメンに
連通している構成である。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明による穿
刺装置の好適な実施の形態について説明する。図におい
て符号1で示されるものは、全体形状が筒状をなし、そ
の先端1aに板形状をなす板状接着部2を有する本体で
あり、この本体1の後端1b側には枝管3が設けられて
いると共に、頭部4が取付けられている。
【0007】前記頭部4は、この本体1に直接接続さ
れ、シート状の弁部5を有する筒状の取付体6と、この
取付体6上に設けられこの弁部5を押える状態で接着保
持された蓋7と、この蓋7の上部の筒部7aにひも8を
介して着脱自在に設けられたキャップ9とからなり、こ
のひも8の基端は前記筒部7aに固定されてキャップ9
が離脱しないように構成され、前記キャップ9の内周に
形成された輪状の突起10が前記筒部7aの輪状凹部1
1内に係合することによって、前記キャップ9が筒部7
aから容易に離脱することのないように構成されてい
る。
【0008】前記本体1の先端1aに設けられた板状接
着部2の軸心位置には、本体1の内腔1Bと連通する案
内孔20が形成されていると共に、その周縁位置には内
面2aから外面2bに向けて貫通する貫通孔21が形成
されている。前記内面2aには、この本体1と同心円状
(同心円状でなくとも可)に形成された溝部22が設け
られている。
【0009】貫通孔21と前記溝部22とは互いに連通
するように構成され、この貫通孔21に植立された接続
管23はチューブ24を介して吸引ポンプ25或いは図
示しないシリンジ等に接続されている。従って、前記貫
通孔21及び溝部22とによって陰圧手段25を形成し
ている。また、図3で示されるものは、前記本体1内に
挿入される穿刺針である。
【0010】前記枝管3には、図6で示される構成の複
合チューブ40が接続されるように構成され、前記複合
チューブ40は、前記本体1の後端部1bに設けられた
枝管3に接続されるチューブ41と、第1クランプ43
と図示しない吸引装置へ接続するためのコネクタ44が
接続されたチューブ45と、第2クランプ46と着脱自
在の栓47が設けられた図示しない注入器へ接続するた
めのコネクタ48とが接続された注入用チューブ49の
3本のチューブが、互いに三又コネクタ42で接続され
た構造となっている。
【0011】次に、作用について述べる。まず、接続管
23にチューブ24を介して吸引ポンプ25を枝管3に
複合チューブ40のコネクタ44及び図示しないチュー
ブを介して吸引装置(こちらも図示せず)をそれぞれ接
続する。なおこの際第1クランプ43と第2クランプ4
6とは閉じておき、キャップ9は開けておく。次いで、
事前の画像診断などによって決定された患者の切開部位
を、本穿刺装置が使用できる必要最低限だけ外科的に切
開し、本穿刺装置を用いた術式の対象となる腫瘍(図示
せず)を直視下に露出させて、又、触診などで確認し
て、従来の方法と同様に、外科用接着剤を板状接着部の
内面2aに塗布し、腫瘍の表皮に接着させると同時に、
吸引ポンプ25を作動させ溝部22内に陰圧状態を作り
出す。これによって、板状接着部2が腫瘍の表面に陰圧
と接着剤の両方の作用によって、強力に接着する。
【0012】この接着剤が固まった後、穿刺針30を頭
部4の開口部7bより挿入し、弁部5及び腫瘍表皮を貫
いて、穿刺針30の先端部を腫瘍内部に到達させる。
又、弁部5には、穿刺針30が貫通しやすいように、中
央部に直線状、十字状のスリットを予め入れておいても
良い。尚、本体1の下部開口1aAと、板状接着部2の
案内孔20とには、口径の差によって段差50が設けて
あるので、本体1の内腔1Bとほぼ同径の穿刺針30や
鉗子(図示せず)を使用しても、或いは、内腔1Bと接
触しても、前記段差50によって毛細管現象による腫瘍
表面からの接着剤の上昇が生じることがなく、穿刺針3
0等が誤って本穿刺装置に接着してしまうことがない。
【0013】腫瘍内部へ穿刺針30を貫通させた後、穿
刺針30を腫瘍から抜くのとほぼ同時に第1クランプ4
3を解放して、吸引装置により腫瘍内容物を吸引し、そ
の体積を縮小させる。これによって、巨大な腫瘍を摘出
する手術であっても、切開による傷口は腫瘍の大きさに
比べ非常に小さくて済むので、患者のメリットは多く、
QOL(術後経過)向上が可能である。
【0014】また、前述の一連の操作においては、従来
の技術に見られた内套管に相当するものを使用しなくて
よいので、操作もより簡便になり、且つ製造コストの削
減が図られている。また、腫瘍内に薬剤や生理食塩水等
の注入が必要な場合は、第1クランプ43を閉じ、栓4
7を開け注入する液の入ったシリンジ等(図示せず)を
コネクタ48に接続した後、第2クランプ46を解放
し、注入すれば腫瘍内部に注入が可能である。
【0015】図4は発明の他の形態を示すもので、図2
と同一部分には同一符号を付し、その説明は省略するも
のとし、図2とは異なる部分についてのみ説明する。す
なわち、本体1の先端部1a側に、周をなすように突起
15が単数又は複数個設けられている。これによって、
弛んだ部分をたくし上げて、図示しない縫合糸などを用
いて本穿刺装置を包み込むように固定して、接着部位が
剥がれないようにする場合があるが、その際に、突起1
5に前記縫合糸などを掛けることができ、ずれることが
ない。
【0016】図5は、更に他の実施の形態を示すもの
で、図4と同様に、図2、図4と同一部分には、同一符
号を付し、その説明は省略するものとし、図2、図4と
異なる部分についてのみ説明する。すなわち、前記板状
接着部2の一部の厚さが図2、図4の形態よりも十分に
肉厚化され、溝部22と連通する吸引用ルーメン60が
この板状接着部2から本体1の壁1A内に形成されて出
口管61に接続されている。従って、図2で示したチュ
ーブ24が板状接着部2から離れた部位に接続されるの
で、板状接着部付近の術野が広がり、操作性も向上す
る。またこの実施の形態においては、肉厚の部分に溝部
22が形成されているため、溝部22の深さを深くする
ことができ、十分な陰圧状態を得て、十分な接着状態を
得ることができる。
【0017】
【発明の効果】本発明による穿刺装置は、以上のように
構成されているため、次のような効果を得ることができ
る。すなわち、被穿刺部に接着する板状接着部に陰圧手
段が設けられているため、腫瘍表面の性状や、水分など
の付着によって、接着剤による接着力が十分でないよう
な場合でも、陰圧手段による吸着力との相乗効果によっ
て確実な接着状態を確保することができる。また、これ
により、術者が安心して、手術に専念できる。また、従
来の構成における内套管が不要となるため構造が簡単と
なり、低価格化が達成され、さらに、操作もより簡便に
なる。
【0018】以上は、本発明の好適な一例を示したに過
ぎず、例えば本穿刺器具の本体1や各部の材料は医療と
して用いられる材料であれば、ポリ塩化ビニル、ポリウ
レタン、ポリカーボネート、シリコーンゴム等々から自
由に選択が可能であり、また枝管3と出口管61とが反
対の方向や90°離れた方向等に開口していても、それ
ぞれの効果に影響を及ぼすものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による穿刺装置の外観を示す正面図であ
る。
【図2】図1の断面構成図である。
【図3】図1の本体に挿入する穿刺針を示す正面図であ
る。
【図4】図2の他の形態を示す断面構成図である。
【図5】図2の更に他の実施の形態を示す断面構成図で
ある。
【図6】図2、図4、図5で、用いる複合チューブを示
す構成図である。
【符号の説明】
1 本体 1a 先端 1b 後端 1A 壁 2 板状接着部 3 枝管 4 頭部 5 弁部 9 キャップ 21 貫通孔 22 溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宇川 純一 神奈川県横浜市戸塚区秋葉町472 富士シ ステムズ株式会社研究所内 Fターム(参考) 4C060 FF27

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状をなす本体(1)と、前記本体(1)の先
    端(1a))に設けられ被穿刺部に接着するための板状接着
    部(2)と、前記本体(1)の後端(1b)側に設けられ弁部(5)
    を有する頭部(4)とを有し、前記弁部(5)及び板状接着部
    (2)を貫通して穿刺針(30)を挿入するようにした穿刺装
    置において、 前記板状接着部(2)に形成された貫通孔(21)及び前記貫
    通孔(21)に連通する溝部(22)を有し、前記貫通孔(21)か
    らの吸引により前記溝部(22)内を陰圧状態とするように
    構成したことを特徴とする穿刺装置。
  2. 【請求項2】 前記本体(1)の後端(1b)に設けられた枝
    管(3)と、前記頭部(4)に着脱自在に設けられたキャップ
    (9)とを備え、前記溝部(22)は前記本体(1)に対して同心
    円状に形成された輪状となすことを特徴とする請求項1
    記載の穿刺装置。
  3. 【請求項3】 前記本体(1)の先端側(1a)に単数又は複
    数の突起(15)が周状に設けられていることを特徴とする
    請求項1又は2記載の穿刺装置。
  4. 【請求項4】 前記貫通孔(21)は、前記本体(1)の壁(1
    A)内に形成され、外部と連通する吸引用ルーメン(60)に
    連通していることを特徴とする請求項1ないし3の何れ
    かに記載の穿刺装置。
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