JP3356352B2 - 留置針 - Google Patents

留置針

Info

Publication number
JP3356352B2
JP3356352B2 JP09812494A JP9812494A JP3356352B2 JP 3356352 B2 JP3356352 B2 JP 3356352B2 JP 09812494 A JP09812494 A JP 09812494A JP 9812494 A JP9812494 A JP 9812494A JP 3356352 B2 JP3356352 B2 JP 3356352B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cannula
needle
puncture
distal end
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP09812494A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07275359A (ja
Inventor
弘明 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Togo Medikit Co Ltd
Original Assignee
Togo Medikit Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Togo Medikit Co Ltd filed Critical Togo Medikit Co Ltd
Priority to JP09812494A priority Critical patent/JP3356352B2/ja
Publication of JPH07275359A publication Critical patent/JPH07275359A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3356352B2 publication Critical patent/JP3356352B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は輸血、輸液或いは反対に
脱血、排液のため血管や胆管などに穿刺留置される留置
針に関するものである。
【0002】
【従来の技術】血管や胆管などに穿刺留置して輸血、輸
液或いは脱血、排液を行なう留置針は穿刺用の金属製内
針と留置用の合成樹脂製カニューレ(キャセータ)とか
らなり、内針をカニューレに先端部を突出させて挿通
し、内針によって目的部位まで穿刺してから内針を抜取
り、そして血管や胆管など体内の目的部位に留置された
カニューレに血液や薬液の容器または吸引器或いは人工
腎臓回路などの機器類に接続し所要の医療行為を行なう
ものとして広く知られている(特公昭51−16997
号公報、特開昭63−197463号公報参照)。
【0003】ところが、カニューレは血液、胆汁、薬液
などの通路として働くため所定流量を確保させるに足る
内径を有しており、従ってほぼ隙間なく嵌込まれて挿通
する内針もかなり大きな内腔をもった通常の注射針と同
程度の中空針が用いられており、そしてこの内針の先端
もまた通常の注射針と同様の先端面が斜めに形成された
穿刺部を有している。
【0004】即ち、内針の穿刺部の先端面は管状の針肉
が内腔開口端を囲んでだ円形のリング状とされた形状と
なっており、最先端の尖った端縁部(ポイント)が人体
に組織を突き破って進入し、続いてだ円形の先端面が進
入個所を押し拡げながら刺し込まれてカニューレを一体
に進入させるものである。このとき、針肉が薄肉である
と穿刺部の最後端の湾曲した端縁部(アゴ)が円周方向
広範囲に亘る鋭利な刃物を形成して押し拡げた組織を引
掛けて傷付けるのが普通である。
【0005】このため、留置針穿刺の際に必要以上に大
きな穿刺傷を作ることとなり、回復に長時間を要するの
で殊に輸血、排液、人工透析などを定期的に繰返して行
なう人はその都度組織が新しく傷付けられ、且つ回復し
ない内に次の穿刺傷が作られてしまう。
【0006】更に、現在まで知られている留置針はいず
れも穿刺時に内針によって全体が剛質の形状となってい
るために、目的部位によっては皮膚面から深部に存在す
る血管、胆管などへ直進させて穿刺しなければならず、
そのために深く且つ大きな穿刺傷を作るのを避けられな
い。これらによって、患者に余計な肉体的、精神的負担
を強いているのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、現在まで知られている留置針が血液などの
所定流量を確保できる内径のカニューレに斜めの穿刺部
を先端に有する金属製中空の内針を挿通した構成である
ため、穿刺時にだ円形のリング状先端面が組織を必要以
上に傷付けているばかりか、目的部位によっては組織を
深部まで傷付けることとなり、患者に余計な肉体的、精
神的負担を与えている、という点である
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
し、組織を必要以上に傷付けることがないとともに、目
的部位の如何に関係なく任意の場所に穿刺して血管、胆
管などの内部を誘導し到達させることができ、患者の肉
体的、精神的負担が最小限にとどめられる留置針を提供
することを目的とするものである。
【0009】即ち、そのために本発明は内針がカニュー
レの先端から突出している部分を金属製の穿刺部片とす
るとともにカニューレに挿通されている部分を柔軟性あ
る中空の針胴部とし、穿刺部片を針胴部の先端部に嵌装
固着してそれらの先端面を同一平面上に揃えて斜めに形
成する、という構成とした。そして、この構成において
穿刺部片の基端部に環状の溝を設けるとともにカニュー
レの先端縁部を内側へ湾曲させて絞り、この絞り部を溝
に嵌入してカニューレの先端縁を穿刺部片の外径内に位
置させることが好ましい。
【0010】
【作用】穿刺部片が人体に組織を突き破るとともに押し
拡げながら進入し、その際に先端面に開口している内腔
は内管の肉厚分だけ小さくなっており、穿刺部最後端の
湾曲した端縁部が形成する刃物として働く部分は円周方
向小範囲であるとともに柔軟性ある材料で作られている
ことにより、押し拡げた組織を引掛けて傷付けることが
ない。また、剛質の部分は先端の穿刺部片のみであって
それ以外は柔軟質であることを利用し、カニューレを長
尺に作って皮膚面から浅部の血管などへ穿刺したとき内
針を抜取るか、または定置させてカニューレのみを目的
部位に誘導してから内針を抜取り、そしてカニューレを
所要の機器類に接続し医療行為を行なう。カニューレの
先端縁を穿刺部片の溝に嵌入してその外径内に位置させ
ると、組織への引掛かりがなく更に円滑に且つ必要以上
に傷付ける心配なく穿刺することができる。
【0011】
【実施例】図面を参照して本発明の実施例を説明する
と、従来の留置針におけるカニューレと同程度の外径、
肉厚に作られたカニューレ1に先端部分のみに金属製部
分を有する内針5が密に且つ基端側へ抜取り可能に嵌装
されている。
【0012】内針5は従来の留置針における内針と同程
度の外径、肉厚に作られた短尺の金属製穿刺部片6と、
前後に貫通した充分に小径の内腔11を有する柔軟質の
針胴部10とからなり、穿刺部片6は針胴部10の先端
部に密に嵌装して固着されているとともに、これらの先
端面7,12は同一面上に揃えられて斜めに形成されて
いる。即ち、穿刺部片6の先端面7は通常の注射針の先
端と同様の薄肉だ円形のリング状であるが、針胴部10
の厚肉だ円形のリング状先端面12によって全体が厚肉
化されている。
【0013】穿刺部片6の先端面7が形成されている軸
線方向区間は穿刺部8であり、それよりも基端側にカニ
ューレ1の先端部がかぶせられ、そして針胴部10の基
端部はカニューレ1の基端面から突出している。
【0014】図1、図2に示した第一実施例は、カニュ
ーレ1の先端縁部を先端へ向かって小径となる円錐状と
し、この傾斜した先端面2によって穿刺の際に組織に引
掛かって進入の妨げとなったり組織を傷付けたりする原
因となるかどばった段部をなくしたものである。
【0015】図3に示した第二実施例は、穿刺部片6の
基端部外側周面に断面U形であって環状の溝9を設ける
とともにカニューレ1の先端縁部を内側へ湾曲して絞
り、この絞り部3を溝9にその基端側周壁に沿って嵌入
し先端縁4を穿刺部片6の外径内に位置させたものであ
って、カニューレ1が先端にかどばった段部や尖った部
分が存在しない状態で内針5にかぶせられ、更に円滑且
つ安全に穿刺することができる。
【0016】このような構成の各実施例を使用すると
き、穿刺部片6の最先端の尖った端縁部(ポイント)7
aが組織を突き破って進入し、続いてだ円形の斜めの先
端面7,12が進入個所を押し拡げながら刺し込まれ
る。このとき、穿刺部8の後部の内腔11に沿って湾曲
し刃物として働く端縁部(アゴ)12aは円周方向のご
く狭い範囲であるとともに、この部分は柔軟質であるこ
とによって組織を引掛けて傷付けることなく穿刺される
こととなる。
【0017】穿刺部片6が血管などに到達し先端面7,
12が血管などに刺し込まれたとき血液などが内腔11
を通って流出するので、これによって刺し込まれたこと
を確認できるが、内腔11はきわめて小径であるので穿
刺部6のほぼ半分が血管などに刺し込まれたとき流出が
開始するようになり、内針のごく一部が刺し込まれたと
き流出が開始してしまう従来の留置針に比べて穿刺確認
が確実である、という利点がある。
【0018】血液などの流出を確認してから更に少し刺
し込んでカニューレ1の先端部を血管などに完全に導入
させてから、内管5を基端側へ抜取ってカニューレ1を
残置させるか、または内管5を定置させてカニューレ1
のみを目的部位まで導入してから内管5を基端側へ抜取
ってカニューレ1を残置させ、血液や薬液の容器または
吸引器或いは人工腎臓回路などの機器類に接続して医療
行為を行なう。
【0019】従って、カニューレ1の先端を到達させる
目的部位が皮膚面から深部であっても、穿刺容易な浅部
において血管などへ刺し込み、柔軟質のカニューレ1の
みを血管壁などを傷付ける心配なく導入することができ
る。そして、内針5は先端の一部分のみが剛質で他は柔
軟質であるので、湾曲させて取扱うことができるばかり
かカニューレ1を長尺に作っても容易に抜取ることがで
き、且つカニューレ1を長尺化できることにより皮膚面
から充分に離れた位置で機器類に接続することが可能と
なり、使い勝手がよいという利点がある。
【0020】尚、カニューレ1は従来の留置針と同様の
材料であるフッ素系樹脂、オレフイン系樹脂などを用い
て作られ、内針5の針胴部10も同質の材料を用いて作
られる。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明かなように、内針をカ
ニューレ先端から突出した先端部分のみが金属の穿刺部
片とされカニューレがかぶせられた針胴部が柔軟質とさ
れた構造とし、穿刺部片と針胴部の先端面を同一面上に
揃えて斜めに形成した本発明によると、穿刺部片の薄肉
リング状先端面が針胴部のリング状先端面によって厚肉
化され、穿刺部の後部端縁部(アゴ)が刃物としての機
能をもたなくなって組織を必要以上に傷付けることなく
穿刺することができるものであって、定期的に繰返して
穿刺する必要のある患者にも余計な肉体的、精神的負担
を与えることなく使用することができる。また、カニュ
ーレと針胴部とは柔軟質であり湾曲状態で取扱えるの
で、長尺化しても内針を容易に抜取ることができ任意の
場所に穿刺して血管などの所用の目的部位までカニュー
レを到達させられ、且つ機器類への接続を皮膚面から充
分離れた位置で行なえるなど、使い勝手がきわめてよう
という利点をもっている。更に、カニューレ先端を絞っ
て穿刺部片の溝に嵌入しかどばった段部や尖った部分が
存在しない形状としたときは、組織を傷付ける心配が一
層少なくなり円滑且つ安全に穿刺することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例の縦断面図。
【図2】図1の平面図。
【図3】本発明の第二実施例の縦断面部分図。
【符号の説明】
1 カニューレ, 3 絞り部, 4 先端縁, 5
内針, 6 穿刺部片, 7,12 先端面, 8 穿
刺部, 9 溝, 10 針胴部, 11 内腔,
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61M 5/158 A61M 5/32

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内の目的部位に留置される柔軟性ある
    カニューレおよび前記カニューレに先端部分を突出させ
    て挿通され穿刺を行なう内針からなる留置針において、
    前記内針は前記カニューレの先端から突出している部分
    が金属性の穿刺部片とされているとともに前記カニュー
    レに挿通されている部分が柔軟性ある中空の針胴部とさ
    れ、前記穿刺部片が前記針胴部の先端部に嵌装固着され
    ていてそれらの先端面が同一面上に揃えられて斜めに形
    成されていることを特徴とする留置針。
  2. 【請求項2】 穿刺部片の基端部に環状の溝が設けられ
    ているとともにカニューレの先端部が内側へ湾曲して絞
    られており、前記溝に前記絞り部が嵌入して前記カニュ
    ーレの先端縁が前記穿刺部片の外径内に位置させられて
    いる請求項1記載の留置針。
JP09812494A 1994-04-12 1994-04-12 留置針 Expired - Lifetime JP3356352B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09812494A JP3356352B2 (ja) 1994-04-12 1994-04-12 留置針

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09812494A JP3356352B2 (ja) 1994-04-12 1994-04-12 留置針

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07275359A JPH07275359A (ja) 1995-10-24
JP3356352B2 true JP3356352B2 (ja) 2002-12-16

Family

ID=14211540

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09812494A Expired - Lifetime JP3356352B2 (ja) 1994-04-12 1994-04-12 留置針

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3356352B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07275359A (ja) 1995-10-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6500157B2 (en) Intravenous infusion needle with soft body
US4995866A (en) Combined needle and dilator apparatus
US3612050A (en) Intravascular catheters
EP1113837B1 (en) Catheter introducer with clamping wings
US4412832A (en) Peelable catheter introduction device
US4986814A (en) One-punch catheter
US3358684A (en) Parenteral injection devices
US3782381A (en) Method for preventing skiving of a catheter
US3633579A (en) Catheter placement device and method
US3598118A (en) Method of introducing an intravenous catheter into the vascular system
CN213465212U (zh) 针和导管插入装置
JPH032552B2 (ja)
KR20180037216A (ko) 천공 시스템
JP2023129552A (ja) 針及びカテーテルアセンブリ
WO2004007011A1 (ja) 医療用針
HU210728B (en) Needle for piloting of a catheter through the skin in closed structure
JP2011010834A (ja) カテーテルおよびこれを用いた薬剤供給/体液吸引システム
CN111744067A (zh) 一种腹膜透析管穿刺装置
JP3356352B2 (ja) 留置針
CN210277939U (zh) 一种医用引流管组件
CN112704550A (zh) 一种picc置管器械及置管方法
JP3748212B2 (ja) 留置針セット
JP2001299929A (ja) 曲がりくねった流体経路を有する安全カテーテル
JP2000176009A (ja) 留置針穿刺用ホール形成具
JPH07246241A (ja) 医療用血管挿入具

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081004

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091004

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101004

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101004

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111004

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111004

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121004

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131004

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term