JP2003334095A - 単一成分から成るトリ骨芽球症ウイルス逆転写酵素とその用途 - Google Patents

単一成分から成るトリ骨芽球症ウイルス逆転写酵素とその用途

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Abstract

(57)【要約】 【課題】AMVRTに含まれる各成分(αモノマー、α
βヘテロダイマー及びββホモダイマー)は、いずれも
逆転写活性を発現するが、RNAの増幅反応という観点
では、驚くべきことに、αβヘテロダイマーのみが活性
を発現し、他の成分は活性を発現しないことが明らかと
なった。 【解決手段】イオン交換クロマトグラフィーを用いる、
分子量68000のαサブユニットと分子量92000
のβサブユニットとからなるαヘテロダイマーと、前記
αサブユニットのモノマー及び/又は前記βサブユニッ
トのホモダイマーとを含むトリ骨芽球症ウイルス逆転写
酵素溶液から前記αβヘテロダイマーを製造する方法及
びそれにより製造される、RNAの増幅試薬として有効
な、その成分の80%以上が分子量68000のαサブ
ユニットと分子量92000のβサブユニットとからな
るαβヘテロダイマーである、トリ骨芽球症ウイルス逆
転写酵素組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、トリ骨芽球症ウ
イルス逆転写酵素組成物等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トリ骨髄芽球症ウイルス逆転写酵素(以
下「AMVRT」という)は、トリ骨髄芽球症ウイルス
(AMV)に感染した個体から精製し得る酵素であり、
分子生物学的研究や遺伝子の増幅反応に広く用いられて
いる。AMVに感染した固体から精製されたAMVRT
は、分子量68000のαサブユニット1分子からなる
αモノマー(αサブニットはβサブユニットが断片化し
て生じる)、αサブユニットと分子量92000のβサ
ブユニットの各1分子からなるヘテロダイマー(αβヘ
テロダイマー)及びβサブユニット2分子からなるホモ
ダイマー(ββホモダイマー)の三成分を含むことが知
られている。
【0003】AMVRTの主要な酵素活性は逆転写活
性、即ちRNA依存性DNAポリメレース活性であるた
め、従来からAMVRTの活性は、poly(A)・O
ligo(dT)をテンプレート・プライマーとして用
い、37℃で10分間に1nmolのデオキシリボヌク
レオチドを酸沈殿画分に取り込ませる酵素量を1ユニッ
トとする、RNA依存性DNAポリメレース活性を用い
て表現されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年では、被検試料中
の微量核酸を定性・定量し得る遺伝子診断が、特に感染
症等の疾病の早期発見と治療効果のモニタリング、輸血
用血液のスクリーニング、食品や環境のモニタリング等
のために広く使用されるようになっているが、AMVR
Tはかかる遺伝子診断の前提となる遺伝子の増幅反応に
も用いられている。
【0005】AMVRTを用いる遺伝子の増幅反応に
は、一例を示せば、例えば、特許第2650159号公
報に記載されたいわゆるNASBA(Nucleic
Acid Sequence Based Ampli
fication)法や特表平4−500759号公報
に記載されたいわゆるTMA(Transcripti
on−Mediated Amplificatio
n)法、更には本出願人らが報告した特開2000−1
4400号公報記載のTRC(Transcripti
on−Reverse transcription
Concertedreaction)法がある。
【0006】上記した増幅方法は、比較的低温かつ一定
温度という条件下で、いずれも転写反応を介在させて検
出しようとする核酸(標的RNA)と相同又は相補的な
RNAコピーを生成するものである。具体的には、例え
ば、標的RNAに対して第一のDNAプライマー(プロ
モーター部位を含む)を付着、伸長させてDNA−RN
Aヘテロ二重鎖核酸を生成し、該ヘテロ二重鎖核酸中の
標的RNAを分解し、該分解後に残ったDNAに対して
第二のDNAプライマーを付着、伸長させてプロモータ
ー部位を含む二重鎖DNAを生成し、該二重鎖DNAか
ら標的RNAに相補的なRNAコピーを生成する方法で
ある(ここで生成したRNAコピーに対して前記第二の
DNAプライマーが付着、伸長してDNA−RNAヘテ
ロ二重鎖核酸が生成し、該ヘテロ二重鎖核酸中の標的R
NAが分解された後に残ったDNAに対して前記第一の
DNAプライマーが付着、伸長してプロモーター部位を
含む二重鎖DNAが生成し、該二重鎖DNAから標的R
NAに相補的なRNAコピーが生成される、という増幅
サイクルが成立する)。また具体的に例えば、標的RN
Aに対して第一のDNAプライマーを付着、伸長させて
DNA−RNAヘテロ二重鎖核酸を生成し、該ヘテロ二
重鎖核酸中の標的RNAを分解し、該分解後に残ったD
NAに対して第二のDNAプライマー(プロモーター部
位を含む)を付着、伸長させてプロモーター部位を含む
二重鎖DNAを生成し、該二重鎖DNAから標的RNA
と相同なRNAコピーを生成する方法である(ここで生
成したRNAコピーに対して前記第一のDNAプライマ
ーが付着、伸長してDNA−RNAヘテロ二重鎖核酸が
生成し、該ヘテロ二重鎖核酸中の標的RNAが分解され
た後に残ったDNAに対して前記第二のDNAプライマ
ーが付着、伸長してプロモーター部位を含む二重鎖DN
Aが生成し、該二重鎖DNAから標的RNAと相同なR
NAコピーが生成される、という増幅サイクルが成立す
る)。なおこれら増幅方法における標的RNAは、上記
のような転写が介在する反応系によって生成されたRN
Aであっても制限はない。
【0007】AMVRTは、RNA依存性DNAポリメ
レース活性だけでなく、DNA依存性DNAポリメレー
ス活性及びリボヌクレアーゼH活性を有している。上記
の増幅方法においては、AMVRTの主要活性であるR
NA依存性DNAポリメレース活性だけでなく、DNA
依存性DNAポリメレース活性及びリボヌクレアーゼH
活性もまた重要となる。とりわけリボヌクレアーゼH活
性は、前記増幅方法から、温度上昇によるヘテロ二重鎖
の分離とその後の反応のための温度下降という操作を省
くために重要であり、RNaseH等を追加的に使用し
ない増幅方法においては、特に重要である。
【0008】ところが、AMVRTの酵素活性が従来か
ら逆転写活性(RNA依存性DNAポリメレース活性)
で表現されていたことからも明らかなように、AMVR
Tに含まれる各成分については、逆転写活性のみが注目
され、その他の活性の観点からは何ら検討はされていな
い。即ち、AMVRTの逆転写活性はαモノマー、αβ
ヘテロダイマー及びββホモダイマーのいずれでも発現
することは知られているが、それ以外の活性については
何ら検討はされていないのである。
【0009】かかる状況に鑑みて本願発明者らは、AM
VRTの各成分について鋭意検討を行ったところ、逆転
写活性は確かにはαモノマー、αβヘテロダイマー及び
ββホモダイマーのいずれもが発現するが、かかる成分
を単独で前記したような増幅方法用試薬として使用する
と、驚くべきことに、αβヘテロダイマーのみが有効
で、αモノマー成分又はββヘテロダイマーでは増幅反
応が進行しないことが明らかになった。
【0010】そこで本願発明の第1の目的は、前記した
ようなRNA増幅方法に有効なAMVRTを提供するこ
とにある。また本願発明の第2の目的は、かかるAMV
RTの製造方法を提供することにある。そして本願発明
の第3の目的は、かかるAMVRTを含む、前記のよう
な核酸増幅方法用試薬を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るためになされた本願請求項1の発明は、その成分の8
0%以上が分子量68000のαサブユニットと分子量
92000のβサブユニットとからなるαβヘテロダイ
マーである、AMVRT組成物である。本願請求項2の
発明は、請求項1の発明に係り、実質的に分子量680
00のαサブユニットと分子量92000のβサブユニ
ットとからなるαβヘテロダイマーのみからなることを
特徴とするAMVRT組成物である。
【0012】前記第2の目的を達成するためになされた
本願請求項3の発明は、分子量68000のαサブユニ
ットと分子量92000のβサブユニットとからなるα
βヘテロダイマーと、前記αサブユニットのモノマー
(αモノマー)及び/又は前記βサブユニットのホモダ
イマー(ββホモダイマー)とを含むAMVRT溶液か
ら前記αβヘテロダイマーを製造する方法であり、該溶
液をイオン交換クロマトグラフィーに供することからな
る方法である。本願請求項4の発明は、前記請求項3の
発明に係り、前記イオン交換クロマトグラフィーがイオ
ン交換基としてDEAE基を有するイオン交換体を用い
るイオン交換クロマトグラフィーであることを特徴とす
る。
【0013】前記第3の目的を達成するためになされた
本願請求項5の発明は、標的RNAに対する第一のDN
Aプライマーの付着と伸長、該伸長によって生じるDN
A−RNAヘテロ二重鎖核酸中の標的RNAの分解、該
分解後に残るDNAに対する第二のDNAプライマーの
付着と伸長、該伸長によって生じる二重鎖DNAに基づ
く標的RNA又は標的RNAと相補的RNAの転写、の
各反応からなる、前記標的RNA又は標的RNAと相補
的RNAの増幅反応(ここで前記第一又は第二のDNA
プライマーのいずれかは、RNA転写のためのプロモー
ター部位又は該部位の相補部位を有する)に用いる試薬
であって、前記請求項1のAMVRT組成物を含むこと
を特徴とする試薬である。
【0014】以下、本願発明を詳細に説明する。本願発
明のAMVRT組成物は、AMVに感染した個体から得
たAMVRTや市販されている天然由来のAMVRT試
薬(例えばCHIMERx社、商品名;AMV Rev
erse Transcriptase、40U/μ
l)から製造することができる。遺伝子組換えで製造し
た現状のAMVRTは、αモノマーのみからなるため、
本願発明のAMVRT組成物を製造するための原料とし
ては不適当である。
【0015】本願発明のAMVRT組成物は、上記の市
販AMVRT試薬等を原料として、液体クロマトグラフ
ィーを実施することで製造できる。液体クロマトグラフ
ィーは、使用するカラム(充填剤)の機械的強度等が十
分に確保できるのであれば、いわゆる高速液体クロマト
グラフィーを採用することが特に好ましい。
【0016】液体クロマトグラフィーは、具体的にはエ
ーテルカラムを用いるものが例示できるが、充填剤とし
て例えばDEAE基を有するイオン交換体を用いるイオ
ン交換クロマトグラフィーが特に好ましい。充填剤の基
材等には特に制限はなく、シリカ系、ポリマー系等のも
のが使用できるが、中でもペプチド等の吸着容量が大き
いものが好ましい。一方、充填剤を充填するカラムには
特に制限はなく、通常のステンレス、ポリエーテルエー
テルケトン又はガラス等を使用することができる。かか
る好適な市販充填剤充填済カラムとして、例えばTSK
gel DEAE−5PW(商品名、東ソー(株)製)
を例示することができる。
【0017】本願発明のAMVRT組成物を製造するた
めの原料は、市販のAMVRTを適当な緩衝液等に溶解
したAMVRT溶液である。溶解に使用する緩衝液等に
も特に制限はなく、例えば20mMリン酸カルシウム
(pH7.2)、TritonX−100(0.2
%)、ジチオスレイトール(以下DTTとする)(2m
M)及びグリセロール(10%)を含む緩衝液が例示で
きる。なおDTTは、AMVRTの保護のために添加す
るものである。本願発明者らの知見によれば、AMVR
Tのαβヘテロダイマーは、2mM程度のDTTではモ
ノマー化されない。またTriton X−100はA
MVRTのカラムへの吸着を防止するために添加するも
のである。本願発明者らの知見によれば、AMVRTの
αβヘテロダイマーは、0.2%程度のTriton
X−100ではモノマー化されない。
【0018】上記のような緩衝液に溶解したAMVRT
をカラムに供した後、充填剤に保持されたAMVRTを
溶出させる。AMVRTの溶出は、例えばカラムに供す
る緩衝液の塩濃度を段階的に又は連続的に上昇させるこ
とにより行うことができる。例えば前記したような緩衝
液(以下緩衝液Aとする)をAMVRTの溶解及び充填
剤への保持のために供した場合には、例えば20mMリ
ン酸カルシウム(pH7.2)、TritonX−10
0(0.2%)、DTT(2mM)、グリセロール(1
0%)及びNaCl(1M)を含む緩衝液(以下緩衝液
Bとする)を一定割合で混合して供することが例示でき
る。より具体的には、1ml/分程度の流速で、まず緩
衝液Aを15分程度供して充填剤に保持されない成分を
溶出させた後、20分間に渡って緩衝液Bの割合を50
%にまで徐々に増やし、その後10分間に渡って緩衝液
Bの割合を100%にまで徐々に増やし、そしてその後
15分に渡って緩衝液Bのみを供してカラムを洗浄する
ことが例示できる。ここで、Triton X−100
はAMVRTのカラムへの吸着を防止するために添加す
るものである。
【0019】以上のようなグラディエント溶出を行うこ
とにより、AMVRTの各成分は、αモノマー、αβヘ
テロダイマーそしてββホモダイマーの順に溶出する。
これらは全てAMVRTの主要な酵素活性である逆転写
活性を有するが、各成分を用いて遺伝子の増幅反応に使
用するとαβヘテロダイマーのみが該反応を進行させる
ことができ、αモノマー及びββホモダイマーでは増幅
反応は進行しない。従って溶出液を一定量ずつフラクシ
ョンとして分取し、各フラクション中のαサブユニット
とβサブユニットの量比を確認して目的とするαβヘテ
ロダイマーの画分、即ち両者がほぼ1対1で存在する画
分を取得すれば良い。各フラクション中の各サブユニッ
トの量比の確認のためには、例えば各サブユニットを特
異的に認識し得る抗体を用いる酵素免疫測定(EIA)
や、還元条件下でのSDS−PAGEを実施すれば良
い。ここでいう還元条件下とは、各フラクションから被
検液を取得し、例えばメルカプトエタノール等の強力な
還元剤を5%程度となるように添加したり、例えば95
℃で5分間加熱する等してダイマーを強制的にモノマー
化できる程度のものであれば良い。なおSDS−PAG
Eによるαサブユニットとβサブユニットの量比確認に
おいては、泳動後のゲルを銀染色試薬等で染色した後に
デンシトメーター等を用いて各バンドの濃さを数値化す
ることが例示できる。
【0020】本願発明の他のAMVRT組成物、即ち、
実質的にαβヘテロダイマーのみからなるAMVRT組
成物は、例えば上記のように製造されたAMVRT組成
物を、αサブユニットに対する抗体を固定化したアフィ
ニティー充填剤を充填したカラムとβサブユニットに対
する抗体を固定化したアフィニティー充填剤を充填した
カラムとに供することにより、製造することができる。
【0021】以上の操作により、その成分の80%以上
がαβヘテロダイマーであるAMVRT組成物や実質的
にαβヘテロダイマーのみからなるAMVRT組成物を
製造することができる。このようにして製造される本願
発明のAMVRT組成物は、例えば透析等の通常の方法
により濃縮することが可能であり、また一般的な酵素の
保存方法に従って保存することが可能である。
【0022】
【発明の実施の形態】以下本願発明をさらに詳細に説明
するために実施例を示すが、本願発明はこれら実施例に
限定されるものではない。
【0023】実施例1 AMVRT組成物の製造 市販のAMVRT試薬(CHIMERx社製、商品名;
native、40U/μl)500μlを下記緩衝液
A(4.5ml)で希釈した。
【0024】緩衝液A(濃度はすべて終濃度) 20mM リン酸カリウム(pH7.2) 2mM ジチオスレイトール 0.2% TritonX−100 10% グリセロール市販のイオン交換クロマトグラフ
ィー用カラム(東ソー(株)製、商品名;D EAE−5PW、7.5mmID×7.5cm)に前記
希釈したAMVRT溶液を供した後、4℃にて下記緩衝
液Bを供し、溶出時間に従って1分毎に1mlづつ、6
0のフラクションを取得した。なおグラディエントの条
件は以下の通りであり、緩衝液の流速は1ml/分であ
る。
【0025】緩衝液B(濃度はすべて終濃度) 20mM リン酸カリウム(pH7.2) 2mM ジチオスレイトール 0.2% TritonX−100 10% グリセロール 1M NaCl グラジエント条件 0〜15分まで:緩衝液A 100% 15〜35分まで:緩衝液A 100%から、緩衝液A
50%+緩衝液B50%のグラディエント 35〜45分まで:緩衝液A 50%+緩衝液B 50
%から、緩衝液B100%のグラディエント 45〜60分まで:緩衝液B 100% 次に、各フラクション中のαサブユニットとβサブユニ
ットの量比を確認するために、還元条件下でのSDS−
PAGEを実施した。
【0026】まず、各フラクションから被検液を5μl
ずつ取得し、下記のSDS−PAGE用サンプル緩衝液
5μlを加え、95℃で5分加熱した後、市販の10%
泳動ゲル(アトー(社)製、商品名;e・パジェル、型
式;E−R10L、90mm(W)×73mm(H)×
1mm(t))に7μlずつ供して30mAで泳動し
た。なお泳動用緩衝液は以下の通りである。
【0027】サンプル緩衝液 0.25M Tris−塩酸緩衝液(pH6.8) 20% SDS 50% グリセロール 0.05% ブロムフェノールブルー 泳動用緩衝液(以下を蒸留水で1リットルに調整したも
の) 3.0g Tris−塩酸 14.4g グリシン 1.0g SDS 泳動後のゲルを、市販の銀染色試薬(第一化学薬品
(株)製、商品名;第一)により染色した。染色後のゲ
ルの様子を図1に示す。また染色後のゲルをデンシトメ
ーター(アトー(株)製、商品名;Densitogr
aph LaneAnalyzer)に供し、αサブユ
ニットとβサブユニットの量比を確認した。その結果、
フラクション4〜16及び26〜28にはαモノマー
が、フラクション30〜34にαβヘテロダイマーが、
そしてフラクション36〜58にはββホモダイマーが
溶出した。各フラクションのデンシトメーターでの測定
結果(αサブユニットのバンドの濃さ:βサブユニット
のバンドの濃さ)は、フラクション4〜16では1:
0、フラクション26〜28では1:0、フラクション
30〜34では55:45、フラクション36〜58で
は16:84であった。以上の通り、本実施例によりα
モノマー、αβヘテロダイマー、ββホモダイマーをそ
れぞれ製造することができた。フラクション30〜34
(αβヘテロダイマーのフラクション)はデンシトメー
ターでの測定結果が55:45であった。デンシトメー
ターでの解析結果は、このフラクションはその成分の8
0%以上がαβヘテロダイマーであり、αモノマーとβ
βホモダイマーの合計が20%以下であることを示す。 実施例2 RT活性の測定 実施例1で用いたAMVRT試薬を水で希釈して、各種
濃度(30U/μl、10U/μl、3U/μl、1U
/μl、0.1U/μl)のAMVRT溶液を調製し
た。前記各濃度のAMVRT溶液(それぞれ5μl)を
下記組成の反応溶液(20μl)を37℃で10分間イ
ンキュベーションした。
【0028】反応溶液(濃度はすべて終濃度) 50mM Tris−塩酸緩衝液(pH8.3) 40mM KCl 8.75mM MgCl2 10mM ジチオスレイトール 0.1%牛血清アルブミン 250mM Poly(A)(ファルマシア社製) 5mM Oligo(dT)30 1mM Thymidine 5’−triphosp
hate(TTP) sodium salt [methyl−3H](第
一化学薬品(株)製) 次に混合液(TE 80μl、Glycogen 3μ
l、7.5M アンモニウムアセテート 50μlの混
合液)133μlを加え、100%エタノール375μ
lを添加し、−20℃で30分静置した。4℃、150
00rpm(回転半径7cm)で10分間遠心後、上清
を注意深く除去し、70%エタノールを500μl添加
し、再び4℃、15000rpm(回転半径7cm)で
10分間遠心後、上清を注意深く除去した。これをTE
100μlに懸濁し、全量をシンチレーションカウン
ターで測定し、検量線を作成した。なお、TEとは10
mM Tris−塩酸緩衝液(pH8.0)、1mM
EDTAである。
【0029】続いて、AMVRT溶液として実施例1で
製造した各フラクション5μlを、上記と同じ処理を行
った後、その全量についてシンチレーションカウンター
で測定し、上記のようにして作成した検量線から各フラ
クションの逆転写活性を求めた。結果を図2に示す。図
2から明らかなように、フラクション26〜44の全
て、即ちαモノマー、αβヘテロダイマー及びββホモ
ダイマーの何れのフラクションにおいても逆転写活性が
認められた。
【0030】実施例3 RNA増幅活性の測定 特開2001−353000号公報に記載した方法に従
い、メシチリン耐性黄色ブドウ球菌(Methicil
lin−Resisitant Stephyroco
ccus Aureus、以下MRSAとする)のme
cA遺伝子に由来するRNA(以下mecA−RNAと
する)を標的とした増幅反応を行った。なお本実施例で
いうmecA−RNAとは、mecAの塩基配列を含む
2本鎖DNAを鋳型としたインビトロ転写により合成、
精製されたRNAである。 (1)MRSAが産生する細胞壁合成蛋白質PBP−
2’をコードするmecA−RNAの塩基番号1〜20
13(RNAの塩基番号は松橋ら「FEBS Let
t.221、167〜171(1987)」に従った)
を含む標準RNA(2016mer)を試料とし、26
0nmの紫外部吸収により定量後、RNA希釈液(10
mM Tris−HCl(pH8.0)、0.1mM
EDTA、0.5U/μl RNase Inhibi
tor、5.0mM DTT)を用い1.0×103
ピー/2.5μlとなるよう希釈した。コントロール試
験区(Nega)には希釈液のみを用いた。なお初期R
NA量は103コピー/試験である。 (2)以下の組成の反応液23.3μlを0.5ml容
PCR用チューブ(Gene Amp Thin−Wa
lled Reaction Tubes、パーキンエ
ルマー製)に分注し、これに上記RNA試料2.5μl
を添加した。
【0031】反応液の組成(濃度は酵素溶液添加後の反
応系の最終濃度) 60.0mM Tris−塩酸緩衝液(pH8.6) 13.0mM 塩化マグネシウム 90.0mM 塩化カリウム 1.0mM DTT 各0.25mM dATP、dCTP、dGTP、dT
TP 各3.0mM ATP、CTP、UTP 2.25mM GTP 3.6mM ITP 各1.0μMの第一のプライマー(配列番号1)と第二
のプライマー(配列番号2) 0.16μMの切断用オリゴヌクレオチドプローブ(配
列番号3、標的RNAを第一のプライマーが結合し得る
位置で切断するためのオリゴヌクレオチド、3’末端は
アミノ化してある) 25nMのインターカレーター性蛍光色素で標識された
オリゴヌクレオチド(配列番号4、なおインターカレー
ター性蛍光色素は、配列番号4のオリゴヌクレオチドに
おける5’端6番目の「G」と7番目の「A」の間に標
識されており、またその3’末端の水酸基はグリコール
基で修飾されている。特許第3189000号公報参
照。) 39U リボヌクレエース インヒビター(宝酒造
(株)製) 15.0% DMSO 容量調製用蒸留水 (3)上記の反応液を41℃で5分間保温後、液量30
μlあたり実施例1で製造した各フラクションのAMV
RT溶液5μlを含む、以下の組成の予め41℃で2分
間保温した酵素液4.2μlを添加した。
【0032】酵素液の組成(反応時の再終濃度) 1.7% ソルビトール 142ユニット T7 RNAポリメレース (GIB
CO社製) 3μg 牛血清アルブミン 容量調製用蒸留水 PCRチューブを、温調を行いつつチューブ内の反応液
について蛍光強度を測定可能に構成した装置(特開20
00−214090号公報参照)を用いて、反応液を4
1℃で保温しつつ、励起波長470nm、蛍光波長51
0nmでの蛍光測定を酵素液添加時の時刻を0分とし
て、反応液からの蛍光増加比(所定時刻の蛍光強度値÷
バックグラウンドの蛍光強度値)の経時変化を測定し
た。結果を図3に示す。
【0033】図3より、フラクション30〜34に蛍光
強度の増加が観測され、当該フラクションに含まれるα
βヘテロダイマーのみが、上記のRNA増幅反応を有効
に進め得ること、即ち逆転写活性のみならず、少なくと
もリボヌクレアーゼH活性を有することが確認された。
一方その他のフラクションではRNA増幅反応は進行し
なかった。
【0034】実施例4 濃縮とRNA増幅活性の測定 実施例1で製造したαβヘテロダイマーを含むフラクシ
ョン(フラクション30〜34)を以下の2種類の方法
で濃縮した。
【0035】まず第1の方法として、フラクション30
〜34を混合液1.3mlを透析チューブ(SPECT
RA/POR、スペクトラムメディカルインダストリー
ズ社製)に入れ、4℃で外液(20mMリン酸カリウム
(pH7.2)、2mMジチオスレイトール、0.2%
TritonX−100)500mlに対し3時間透析
した。外液を新液と交換後、更に10時間透析した。透
析後で残ったフラクション混合液は濃縮器(商品名;セ
ントリコン30、ミリポア社製)で25μlまで濃縮し
た。濃縮後、保存のためにグリセロールを終濃度50%
となるように添加した。以下、このようにして製造した
αβヘテロダイマーを含む溶液を濃縮液1とする。
【0036】次に、第2の方法として、前記混合液の
1.3mlを透析チューブ(SPECTRA/POR、
スペクトラムメディカルインダストリーズ社製)に入
れ、4℃で外液(2mMリン酸カリウム(pH7.
2)、0.2mMジチオスレイトール、0.02%Tr
itonX−100、0.01Mトレハロース)500
mlに対し3時間透析した。外液を新液と交換後、更に
10時間透析した。透析後で残ったフラクション混合液
は濃縮器(商品名;セントリコン30、ミリポア社製)
で130μlまで濃縮した。濃縮後、保存のためにグリ
セロールを終濃度50%となるように添加した。以下、
このようにして製造したαβヘテロダイマーを含む溶液
を濃縮液2とする。
【0037】上記のようにして製造した濃縮液1及び濃
縮液2を実施例3と同様のmecA−RNAの増幅に使
用した。ただし実施例3において使用したAMVRTに
代えて濃縮液1又は濃縮液2を反応液30μlあたり
0.25μl使用した。結果を図4に示す。図4から明
らかなように、濃縮液1又は濃縮液2のいずれを用いて
もRNAを増幅することができた。
【0038】
【発明の効果】従来のAMVRTは、その主要活性であ
る逆転写活性、即ちRNA依存性DNAポリメレース活
性に基づいて酵素量(ユニット)が表現されている。従
って、従来のようにαモノマー、αβヘテロダイマー及
びββホモダイマーの三成分を含むAMVRTを前記ユ
ニットに基づいて所定量使用したとしても、先に説明し
たような遺伝子の増幅反応に真に寄与するAMVRTの
量を一定にすることは不可能である。またAMVRTの
製造ロットや購入先によってαモノマー、αβヘテロダ
イマー及びββホモダイマーの三成分の含有比率が変動
する可能性が大きいが、これらの含有比率の変動に従っ
てRNA依存性DNAポリメレース活性、DNA依存性
DNAポリメレース活性又はリボヌクレアーゼH活性の
比が変動するとなれば、たとえ同一ユニットの酵素量を
使用したとしても増幅反応の効率が異なり、かかる増幅
反応を利用する遺伝子の定性・定量も影響を受けること
が容易に予想される。
【0039】従って本願発明で提供されるAMVRT組
成物を用いることにより、添加するAMVRT組成物当
たりの増幅効率を向上して、より少量のAMVRTを使
用することで従来と比較して同等の遺伝子増幅を達成す
ることが可能となり、また同時に、より厳密な意味で、
遺伝子の増幅反応条件を均一化して異なるロットのAM
VRTを使用した場合の定性・定量結果の比較を容易な
らしめることが可能となる。
【配列表】 SEQUENCE LISTING <110> TOSOH Corporation <120> 単一成分から成るトリ骨芽球症ウイルス逆転写酵素とその用途 <130> PA211-1013 <150> JP2002-071841 <151> 2002-02-15 <160> 4 <210> 1 <211> 28 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> プライマー <400> 1 caactaacta ttgatgctaa agttcaaa 28 <210> 2 <211> 20 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> プライマー <400> 2 ttctttttta tcttcggtta 20 <210> 3 <211> 39 <212> DNA <213> Artificial Sequence <220> <223> プローブ <400> 3 gttagttgaa tatctttgcc atcttttttc tttttctct 39 <210> 4 <211> 20 <212> DNA <213> Art <220> <223> インターカレーター性蛍光色素で標識されたオリゴヌクレオチド <400> 4 tgtttgaggg tggatagcag 20
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1の電気泳動の結果を示す図で
あり、電気泳動用ゲルを銀染色した様子を示すものであ
る。フラクション2〜60の偶数フラクションを泳動し
た。レーンMは分子量マーカーであり、AMV 8Uは
精製前のAMVRTである。
【図2】図2は、実施例2のRT活性測定結果である。
フラクション10〜50の偶数フラクションの活性を測
定した。
【図3】図3は、実施例3のTRC反応の結果である。
フラクション20〜48の偶数フラクションの活性を測
定した。
【図4】図4は、実施例4に示す方法で得られたαβヘ
テロダイマー濃縮物のTRC反応の結果である。図中、
αβ体濃縮物1は濃縮物液1を、αβ体濃縮物2は濃縮
液2をそれぞれ示す。陰性対照はRNAを添加せずにT
RC反応を行ったものである。なお初期RNA量103
コピー/試験である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B024 AA20 CA01 CA05 CA09 CA11 HA03 HA08 4B050 CC07 DD20 FF11C LL03 4B063 QA01 QA13 QQ52 QR07 QR08 QR14 QR42 QR43 QR46 QR50 QR55 QS12 QS25 QS34 QX02 QX07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】その成分の80%以上が、分子量6800
    0のαサブユニットと分子量92000のβサブユニッ
    トとからなるαβヘテロダイマーである、トリ骨芽球症
    ウイルス逆転写酵素組成物。
  2. 【請求項2】実質的に、分子量68000のαサブユニ
    ットと分子量92000のβサブユニットとからなるα
    βヘテロダイマーのみからなることを特徴とする、請求
    項1のトリ骨芽球症ウイルス逆転写酵素組成物。
  3. 【請求項3】分子量68000のαサブユニットと分子
    量92000のβサブユニットとからなるαβヘテロダ
    イマーと、前記αサブユニットのモノマー及び/又は前
    記βサブユニットのホモダイマーとを含むトリ骨芽球症
    ウイルス逆転写酵素溶液から前記αβヘテロダイマーを
    製造する方法であり、該溶液をイオン交換クロマトグラ
    フィーに供することからなる、方法。
  4. 【請求項4】前記イオン交換クロマトグラフィーが、イ
    オン交換基としてDEAE基(ジエチルアミノエチル)
    基を有するイオン交換体を用いるイオン交換クロマトグ
    ラフィーであることを特徴とする、請求項3の製造方
    法。
  5. 【請求項5】標的RNAに対する第一のDNAプライマ
    ーの付着と伸長、該伸長によって生じるDNA−RNA
    ヘテロ二重鎖核酸中の標的RNAの分解、該分解後に残
    るDNAに対する第二のDNAプライマーの付着と伸
    長、該伸長によって生じる二重鎖DNAに基づく標的R
    NA又は標的RNAと相補的RNAの転写、の各反応か
    らなる、前記標的RNA又は標的RNAと相補的RNA
    の増幅反応(ここで前記第一又は第二のDNAプライマ
    ーのいずれかは、RNA転写のためのプロモーター部位
    を有する)に用いる試薬であって、請求項1のトリ骨芽
    球症ウイルス逆転写酵素組成物を含むことを特徴とす
    る、試薬。
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