JP2003333597A - 画像処理装置及び画像処理プログラム、並びに画像処理方法 - Google Patents

画像処理装置及び画像処理プログラム、並びに画像処理方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像復号化時のフィルタ処理の簡素化および
高速化を図るとともに、効果的なフィルタ効果を実現す
るのに好適な画像処理装置を提供する。 【解決手段】 デブロックフィルタ処理は、対象画素v
0〜v7の値と参照画素r y0〜ry7の値との差分値が閾値
を超えているか否かを判定し、対象画素v0〜v7につい
ての水平方向のフィルタ演算を、対象画素v0〜v7の値
と参照画素rx0,rx1の値とにのみ基づいて行い、対象
画素v0〜v7について垂直方向のフィルタ演算を行うか
否かを、上記判定結果にのみ基づいて決定するととも
に、対象画素v0〜v7についての垂直方向のフィルタ演
算を、対象画素v0〜v7の値と参照画素ry0〜ry7の値
とにのみ基づいて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、JPEG(Joint
Photographic coding Experts Group)またはMPEG
(Moving Picture Experts Group)等により圧縮された
圧縮画像データに基づいてブロック単位で画像を展開す
る際に、展開画像に対してフィルタ処理を行う装置およ
びプログラム、並びに方法に係り、特に、画像復号化時
のフィルタ処理の簡素化および高速化を図るとともに、
効果的なフィルタ効果を実現するのに好適な画像処理装
置および画像処理プログラム、並びに画像処理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】静止画像についての圧縮技術としてJP
EG方式が、動画像についての圧縮技術としてMPEG
方式が広く知られている。これらの画像圧縮方式におい
ては、8画素×8画素のブロックを処理の1単位として
扱い、DCT(Discrete Cosine Transform:離散コサ
イン変換)処理を行う。DCT処理は、元の画像を空間
的な周波数成分に分解する処理であり、空間的に冗長な
情報を削減することによって、画像を圧縮することがで
きる。
【0003】ところで、JPEG方式またはMPEG方
式を採用する場合、次のような2種類のノイズが発生
し、このノイズが画質を劣化させる原因となる。すなわ
ち、JPEG方式およびMPEG方式においては、8画
素×8画素のブロックを処理の単位としているので、画
像によっては、このブロックの境界がノイズとして見え
てしまう。これは、DCT処理が、画像の空間的な周波
数成分のうち直流成分に相当するものを除去する処理で
あり、それを各ブロックごとに行うため、各ブロックの
輝度の平均値が異なってしまうことが原因である。この
境界部分のノイズは、ブロックノイズと呼ばれている。
【0004】また、JPEG方式およびMPEG方式に
おけるDCT処理では、画像の空間的な周波数成分のう
ち高調波成分ほど冗長な情報として除去する結果、周辺
との輝度差が大きい部分にノイズが表れる。例えば、自
然画の背景に文字が存在する場合等、ブロック内に輝度
の大きな変化がある場合、DCT処理を行うと、本来の
境界部分を構成するデータから高調波成分が除去され、
境界周辺にモヤモヤとしたノイズが表れる。このノイズ
は、モスキートノイズと呼ばれている。
【0005】ブロックノイズおよびモスキートノイズを
軽減するための技術が特開平3-46482号公報に記載され
ている。同公報に記載されている技術(以下、第1の従
来例という。)においては、互いに隣接するブロック間
の境界線を挟んで位置する境界画素間の信号レベル差が
第1の閾値より大きく、ブロックの各々において境界画
素と列上の画素のうちその境界画素に同一ブロック内で
隣接する画素との間の信号レベル差がそれぞれ第2の閾
値より小さい場合に、フィルタ処理をする。
【0006】このとき、図14において、ブロック境界
の両側に位置する画素配置X1およびX0、画素配置
X’0およびX’1についての信号レベルS1、S0
S’0、S’1の差分値d0,d1,d2に基づいて、画
素配置X0、X’0についての信号レベルを修正する。
すなわち新たな信号レベルS0-new、S’0-newは、 S0-new=(S1+2・S0+S’0)/4 S’0-new=(S0+2・S’0+S’1)/4 となる。
【0007】また、ブロックノイズおよびモスキートノ
イズを軽減する他の方法として、MPEG4についての
VM(Verification Model)や特開平11-98505号公報に記
載されている技術(以下、第2の従来例という。)も知
られている。第2の従来例においては、図15に示され
ている垂直方向および水平方向のブロック境界につい
て、デフォルトモードかDCオフセットモードかを判定
し、それぞれの処理を行う。
【0008】この場合、ブロックの境界B1,B2を基
点としてピクセルセットS0,S1,S2を定義し、モ
ード決定値からブロック歪現象の程度に基づいて選択的
にデブロッキングモードをデフォルトモードかDCオフ
セットモードかに決める。そして、デフォルトモードと
決定されると、4ポイントDCTカーネルを用いて各ピ
クセルに対するブロック境界周辺の周波数情報を求め
る。モード決定段階でDCオフセットモードと決定され
ると、DCオフセットモードの実行が必要であるかどう
かを判断し、必要であればブロック歪み現象を除去す
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例では、境界画素のみを補正しているので、ブロッ
ク歪みを除去する処理として充分ではないという欠点が
ある。また、VMや第2の従来例では、処理が複雑で計
算負荷が大きすぎるという欠点がある。また、これらの
技術をハードウェアにより実現しようとすると、処理が
比較的複雑であるため、回路規模を小型化するのが困難
であるという問題がある。小型化を図る観点からは、多
少画質を犠牲にしても処理をできるだけ簡略化すること
が望ましい。また、搭載できるメモリの容量にも一定の
制限があるため、フィルタ処理において演算のために占
有するメモリ容量もできるだけ最小限に抑えることが望
ましい。
【0010】そこで、本発明は、このような従来の技術
の有する未解決の課題に着目してなされたものであっ
て、画像復号化時のフィルタ処理の簡素化および高速化
を図るとともに、効果的なフィルタ効果を実現するのに
好適な画像処理装置および画像処理プログラム、並びに
画像処理方法を提供することを第1の目的としている。
また、画像復号化時のフィルタ処理において演算のため
に占有するメモリ容量を低減するのに好適な画像処理装
置および画像処理プログラム、並びに画像処理方法を提
供することを第2の目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る請求項1記載の画像処理装置は、離散
コサイン変換処理および量子化処理を所定のブロック単
位で行う画像圧縮処理により圧縮された圧縮画像データ
に基づいて前記ブロック単位で画像を展開する際または
展開した後に、展開画像に対してフィルタ処理を行う装
置であって、対象ブロックに隣接するブロックを参照ブ
ロックとし、さらに、前記対象ブロック内の一の画素を
対象画素とし、前記参照ブロック内の一の画素を参照画
素とした場合に、前記フィルタ処理は、前記対象画素の
値と前記参照画素の値との差分値が閾値を超えているか
否かを判定し、前記対象画素についてフィルタ演算を行
うか否かを、前記判定結果にのみ基づいて決定するとと
もに、前記対象画素についてのフィルタ演算を、前記対
象画素の値と前記参照画素の値とにのみ基づいて行うよ
うになっている。
【0012】このような構成であれば、圧縮画像データ
に基づいてブロック単位で画像を展開する際または展開
した後には、フィルタ処理により、対象画素の値と参照
画素の値との差分値が閾値を超えているか否かが判定さ
れ、対象画素についてフィルタ演算を行うか否かが、そ
の判定結果にのみ基づいて決定される。そして、対象画
素についてフィルタ処理を行うことが決定されると、対
象画素についてのフィルタ演算が、対象画素の値と参照
画素の値とにのみ基づいて行われる。
【0013】ここで、フィルタ演算を行うか否かを一の
判定結果にのみ基づいて決定するとは、例えば、対象画
素について垂直方向にのみフィルタ処理を行う場合な
ど、1つの対象画素につき参照画素を1つしか用いない
場合は、対象画素の値とその参照画素の値との差分値が
閾値を超えているか否かを判定した結果にのみ基づいて
決定することをいう。また、例えば、対象画素について
水平方向および垂直方向にフィルタ処理を行う場合な
ど、1つの対象画素につき参照画素を複数用いる場合
は、各方向ごとのフィルタ処理について「のみ」の要件
を解釈する。すなわち、この場合、対象画素について垂
直方向のフィルタ演算を行うか否かは、一の判定結果に
のみ基づいて決定するが、同一の対象画素について水平
方向のフィルタ演算を行うか否かは、複数の判定結果に
基づいて決定するような構成においては、垂直方向のフ
ィルタ処理が本発明でいう「のみ」の要件を満たすこと
となる。もちろん、その逆の場合は、水平方向のフィル
タ処理が本発明でいう「のみ」の要件を満たすこととな
る。以下、請求項2記載の画像処理装置、請求項9およ
び10記載の画像処理プログラム、並びに請求項11お
よび12記載の画像処理方法において同じである。
【0014】また、フィルタ演算を2つの画素値にのみ
基づいて行うとは、例えば、対象画素について垂直方向
にのみフィルタ処理を行う場合など、1つの対象画素に
つき参照画素を1つしか用いない場合は、対象画素の値
とその参照画素の値とにのみ基づいて行うことをいう。
また、例えば、対象画素について水平方向および垂直方
向にフィルタ処理を行う場合など、1つの対象画素につ
き参照画素を複数用いる場合は、各方向ごとのフィルタ
処理について「のみ」の要件を解釈する。すなわち、こ
の場合、対象画素について垂直方向のフィルタ演算は、
2つの画素値にのみ基づいて行うが、同一の対象画素に
ついて水平方向のフィルタ演算は、3つ以上の画素値に
基づいて行うような構成においては、垂直方向のフィル
タ処理が本発明でいう「のみ」の要件を満たすこととな
る。もちろん、その逆の場合は、水平方向のフィルタ処
理が本発明でいう「のみ」の要件を満たすこととなる。
以下、請求項2記載の画像処理装置、請求項9および1
0記載の画像処理プログラム、並びに請求項11および
12記載の画像処理方法において同じである。
【0015】さらに、本発明に係る請求項2記載の画像
処理装置は、離散コサイン変換処理および量子化処理を
所定のブロック単位で行う画像圧縮処理により圧縮され
た圧縮画像データに基づいて前記ブロック単位で画像を
展開する際または展開した後に、展開画像に対してフィ
ルタ処理を行う装置であって、対象ブロックに対し水平
方向に隣接するブロックを水平参照ブロックとし、前記
対象ブロックに対し垂直方向に隣接するブロックを垂直
参照ブロックとし、さらに、前記対象ブロック内の一の
画素を対象画素とし、前記水平参照ブロック内の一の画
素であって前記対象ブロックとの境界線に位置しかつ前
記対象画素と垂直方向の位置が同一のものを水平参照画
素とし、前記垂直参照ブロック内の一の画素であって前
記対象ブロックとの境界線に位置しかつ前記対象画素と
水平方向の位置が同一のものを垂直参照画素とした場合
に、前記フィルタ処理は、前記対象画素の値と前記垂直
参照画素の値との差分値が閾値を超えているか否かを判
定し、前記対象画素についての水平方向のフィルタ演算
を、前記対象画素の値と前記水平参照画素の値とにのみ
基づいて行い、前記対象画素について垂直方向のフィル
タ演算を行うか否かを、前記判定結果にのみ基づいて決
定するとともに、前記対象画素についての垂直方向のフ
ィルタ演算を、前記対象画素の値と前記垂直参照画素の
値とにのみ基づいて行うようになっている。
【0016】このような構成であれば、圧縮画像データ
に基づいてブロック単位で画像を展開する際または展開
した後には、フィルタ処理により、対象画素についての
水平方向のフィルタ演算が、対象画素の値と水平参照画
素の値とにのみ基づいて行われる。また、対象画素の値
と垂直参照画素の値との差分値が閾値を超えているか否
かが判定され、対象画素について垂直方向のフィルタ演
算を行うか否かが、その判定結果にのみ基づいて決定さ
れる。そして、対象画素について垂直方向のフィルタ処
理を行うことが決定されると、対象画素についての垂直
方向のフィルタ演算が、対象画素の値と垂直参照画素の
値とにのみ基づいて行われる。
【0017】さらに、本発明に係る請求項3記載の画像
処理装置は、請求項2記載の画像処理装置において、前
記展開画像を記憶する画像記憶手段に利用可能に接続
し、前記フィルタ処理を行うための画素データを記憶す
る作業用記憶手段を備え、前記対象ブロック内の画素で
あって前記水平参照ブロックとの境界線から水平方向に
連続する複数の画素を前記対象画素とした場合に、前記
フィルタ処理は、前記複数の対象画素および前記水平参
照画素からなる第1画素列の画素データ、並びに前記各
対象画素に対応する垂直参照画素からなる第2画素列の
画素データを前記作業用記憶手段に一括で読み込み、前
記作業用記憶手段の画素データに基づいて前記各対象画
素ごとに前記判定を行い、前記各対象画素についての水
平方向のフィルタ演算を、前記作業用記憶手段の画素デ
ータを参照し当該対象画素の値と前記水平参照画素の値
とにのみ基づいて行い、前記各対象画素について垂直方
向のフィルタ演算を行うか否かを、当該対象画素に対応
する前記判定結果にのみ基づいて決定するとともに、前
記各対象画素についての垂直方向のフィルタ演算を、前
記作業用記憶手段の画素データを参照し当該対象画素の
値と前記垂直参照画素の値とにのみ基づいて行うように
なっている。
【0018】このような構成であれば、フィルタ処理に
より、第1画素列の画素データおよび第2画素列の画素
データが作業用記憶手段に一括で読み込まれ、各対象画
素についての水平方向のフィルタ演算が、作業用記憶手
段の画素データが参照されその対象画素の値と水平参照
画素の値とにのみ基づいて行われる。また、作業用記憶
手段の画素データに基づいて、各対象画素ごとに、その
対象画素の値と垂直参照画素の値との差分値が閾値を超
えているか否かが判定され、各対象画素について垂直方
向のフィルタ演算を行うか否かが、その対象画素に対応
する判定結果にのみ基づいて決定される。そして、対象
画素について垂直方向のフィルタ演算を行うことが決定
されると、その対象画素についての垂直方向のフィルタ
演算が、作業用記憶手段の画素データが参照されその対
象画素の値と垂直参照画素の値とにのみ基づいて行われ
る。
【0019】ここで、作業用記憶手段は、画素データを
あらゆる手段でかつあらゆる時期に記憶するものであ
り、画素データをあらかじめ記憶してあるものであって
もよいし、画素データをあらかじめ記憶することなく、
本装置の動作時に外部からの入力等によって画素データ
を記憶するようになっていてもよい。このことは、画像
記憶手段に展開画像を格納する場合についても同じであ
る。
【0020】さらに、本発明に係る請求項4記載の画像
処理装置は、請求項3記載の画像処理装置において、前
記各ブロックを、水平方向2n(n≧1)個の画素でか
つ垂直方向2m(m≧1)個の画素からなる矩形の画素
領域として構成するとともに、水平方向n個の画素でか
つ垂直方向m個の画素からなる左上、右上、左下および
右下の4つの領域に区分し、さらに、前記第1画素列
を、前記4つの領域のうち同一の領域に属する画素およ
び前記水平参照画素で構成し、前記フィルタ処理は、前
記画素データの読込、前記判定および前記フィルタ演算
を一連の処理として繰り返し行いながら前記展開画像の
すべての画素に対して前記フィルタ演算を試み、前記対
象ブロックの左上の領域に属する対象画素については、
前記対象ブロックの左および上に隣接する水平参照ブロ
ックおよび垂直参照ブロックの参照画素の値を、前記判
定および前記フィルタ演算に用い、前記対象ブロックの
右上の領域に属する対象画素については、前記対象ブロ
ックの右および上に隣接する水平参照ブロックおよび垂
直参照ブロックの参照画素の値を、前記判定および前記
フィルタ演算に用い、前記対象ブロックの左下の領域に
属する対象画素については、前記対象ブロックの左およ
び下に隣接する水平参照ブロックおよび垂直参照ブロッ
クの参照画素の値を、前記判定および前記フィルタ演算
に用い、前記対象ブロックの右下の領域に属する対象画
素については、前記対象ブロックの右および下に隣接す
る水平参照ブロックおよび垂直参照ブロックの参照画素
の値を、前記判定および前記フィルタ演算に用いるよう
になっている。
【0021】このような構成であれば、フィルタ処理に
より、画素データの読込、判定およびフィルタ演算が一
連の処理として繰り返し行われながら展開画像のすべて
の画素に対してフィルタ処理が行われる。具体的に、対
象ブロックの左上の領域に属する対象画素については、
対象ブロックの左に隣接する水平参照ブロックの参照画
素の値、および対象ブロックの上に隣接する垂直参照ブ
ロックの参照画素の値が、判定およびフィルタ演算に用
いられる。
【0022】また、対象ブロックの右上の領域に属する
対象画素については、対象ブロックの右に隣接する水平
参照ブロックの参照画素の値、および対象ブロックの上
に隣接する垂直参照ブロックの参照画素の値が、判定お
よびフィルタ演算に用いられる。また、対象ブロックの
左下の領域に属する対象画素については、対象ブロック
の左に隣接する水平参照ブロックの参照画素の値、およ
び対象ブロックの下に隣接する垂直参照ブロックの参照
画素の値が、判定およびフィルタ演算に用いられる。
【0023】また、対象ブロックの右下の領域に属する
対象画素については、対象ブロックの右に隣接する水平
参照ブロックの参照画素の値、および対象ブロックの下
に隣接する垂直参照ブロックの参照画素の値が、判定お
よびフィルタ演算に用いられる。ここで、nは、n≧1
の条件を満たすことが必要であるが、発明の性質上小数
点の値をとることはないので、nは、n≧1でかつ整数
である。また、mは、nとは独立の値をとり、m≧1の
条件を満たすことが必要であるが、発明の性質上小数点
の値をとることはないので、m≧1でかつ整数である。
【0024】さらに、本発明に係る請求項5記載の画像
処理装置は、請求項4記載の画像処理装置において、前
記画像記憶手段は、前記展開画像を構成する各画素の画
素データを左から右の順序および上から下の順序で格納
するようになっており、前記フィルタ処理は、前記画像
記憶手段における前記第2画素列の画素データの格納ア
ドレスを指し示す垂直参照画素用ポインタを参照して前
記第2画素列の画素データを前記作業用記憶手段に読み
込み、さらに、前記展開画像の水平方向の画素数をXと
し、前記対象ブロックにおける対象画素の垂直方向の座
標をyとした場合に、前記一連の処理ごとに、当該処理
で一括に処理する対象画素の数に相当する値を前記垂直
参照画素用ポインタの値に加算し、次に処理すべき対象
ブロックが前記展開画像における左端のブロックで、か
つyを2mで除算したときの余数が「0」であるとき
は、前記垂直参照画素用ポインタの値から2Xを減算
し、次に処理すべき対象ブロックが前記展開画像におけ
る左端のブロックで、かつyを2mで除算したときの余
数がmであるときは、前記垂直参照画素用ポインタの値
に2mXを加算し、次に処理すべき対象ブロックが前記
展開画像における左端のブロックで、かつyを2mで除
算したときの余数が「0」またはm以外の値であるとき
は、前記垂直参照画素用ポインタの値からXを減算する
ようになっている。
【0025】このような構成であれば、フィルタ処理に
より、垂直参照画素用ポインタが参照されて第2画素列
の画素データが作業用記憶手段に読み込まれる。垂直参
照画素用ポインタの更新は、次の条件に従って行われ
る。第1に、一連の処理ごとに、その処理で一括に処理
する対象画素の数に相当する値が垂直参照画素用ポイン
タの値に加算される。したがって、垂直参照画素用ポイ
ンタは、一連の処理ごとに、その処理で一括に処理する
対象画素の数だけ右に移動していく。この移動は、所定
数を加算するだけなので、ハードウェアで構成する場合
は加算器だけで実現できる。
【0026】第2に、次に処理すべき対象ブロックが展
開画像における左端のブロックで、かつyを2mで除算
したときの余数が「0」またはm以外の値であると、垂
直参照画素用ポインタの値からXが減算される。したが
って、展開画像における同一水平線上のすべての画素に
ついて一連の処理が完了すると、垂直参照画素用ポイン
タは、対象ブロックの上に隣接する垂直参照ブロックの
最下段に移動する。この移動は、Xを減算するだけなの
で、ハードウェアで構成する場合は加算器だけで実現で
きる。
【0027】第3に、次に処理すべき対象ブロックが展
開画像における左端のブロックで、かつyを2mで除算
したときの余数がmであると、垂直参照画素用ポインタ
の値に2mXが加算される。したがって、展開画像にお
ける同一水平線上のすべての画素について一連の処理が
完了し、対象ブロック内の下半分の領域に処理が移行す
ると、垂直参照画素用ポインタは、対象ブロックの下に
隣接する垂直参照ブロックの最上段に移動する。この移
動は、Xを2m倍しそれを加算するだけなので、ハード
ウェアで構成する場合はシフタおよび加算器だけで実現
できる。
【0028】第4に、次に処理すべき対象ブロックが展
開画像における左端のブロックで、かつyを2mで除算
したときの余数が「0」であると、垂直参照画素用ポイ
ンタの値から2Xが減算される。したがって、展開画像
における同一水平線上のすべての画素について一連の処
理が完了し、下の段のブロックに処理が移行すると、垂
直参照画素用ポインタは、対象ブロックの上に隣接する
垂直参照ブロックの最下段に移動する。この移動は、X
を2倍しそれを減算するだけなので、ハードウェアで構
成する場合はシフタおよび加算器だけで実現できる。
【0029】さらに、本発明に係る請求項6記載の画像
処理装置は、請求項5記載の画像処理装置において、前
記対象ブロック内の同一水平線上の画素のうち左半分の
ものからなる画素列を第1対象画素列とし、右半分のも
のからなる画素列を第2対象画素列とし、さらに、前記
水平参照ブロック内の画素列であって前記第1対象画素
列に左に隣接しかつ前記第2対象画素列の画素数と同数
の画素からなるものを第1水平参照画素列とし、前記水
平参照ブロック内の画素列であって前記第2対象画素列
に右に隣接しかつ前記第1対象画素列の画素数と同数の
画素からなるものを第2水平参照画素列とし、さらに、
前記第1対象画素列の各対象画素に対応する垂直参照画
素からなる画素列を第1垂直参照画素列とし、前記第2
対象画素列の各対象画素に対応する垂直参照画素からな
る画素列を第2垂直参照画素列とした場合に、前記フィ
ルタ処理は、前記各一連の処理ごとに、前記第2対象画
素列、前記第2水平参照画素列、前記第1垂直参照画素
列および前記第2垂直参照画素列の画素データを前記作
業用記憶手段に読み込むとともに、一つ前の処理におい
て読み込んだ前記第2対象画素列および前記第2水平参
照画素列の画素データを前記第1水平参照画素列および
前記第1対象画素列の画素データとしてそれぞれ再利用
し、前記第1対象画素列および前記第2対象画素列のす
べての対象画素について前記判定および前記フィルタ演
算を行うようになっている。
【0030】このような構成であれば、フィルタ処理に
より、各一連の処理ごとに、第2対象画素列、第2水平
参照画素列、第1垂直参照画素列および第2垂直参照画
素列の画素データが作業用記憶手段に読み込まれるとと
もに、一つ前の処理において読み込まれた第2対象画素
列および第2水平参照画素列の画素データが第1水平参
照画素列および第1対象画素列の画素データとしてそれ
ぞれ再利用される。そして、第1対象画素列および第2
対象画素列のすべての対象画素について判定およびフィ
ルタ演算が行われる。
【0031】ここで、読込と再利用は、どちらを先に行
ってもよいが、1つ前の処理において読み込んだ第2対
象画素列および第2水平参照画素列の画素データを格納
する記憶領域と、今回の処理において読み込むべき第2
対象画素列および第2水平参照画素列の画素データを格
納する記憶領域とを作業用記憶手段において共用する場
合は、再利用の後に読込を行う必要がある。
【0032】また、再利用とは、一つ前の処理において
読み込んだ第2対象画素列および第2水平参照画素列の
画素データの一部または全部を第1水平参照画素列およ
び第1対象画素列の画素データの一部または全部として
それぞれ再利用することをいい、一部を利用する場合
は、第1水平参照画素列として利用される画素データの
なかに参照画素となり得る画素のデータを含む必要があ
る。
【0033】また、再利用とは、作業用記憶手段におい
て、1つ前の処理において読み込んだ第2対象画素列お
よび第2水平参照画素列の画素データを第1水平参照画
素列および第1対象画素列の画素データとしてそのまま
利用することのほか、作業用記憶手段において、1つ前
の処理において読み込んだ第2対象画素列および第2水
平参照画素列の画素データに基づいて第1水平参照画素
列および第1対象画素列の画素データを生成(コピーを
含む。)することをいう。
【0034】さらに、本発明に係る請求項7記載の画像
処理装置は、請求項6記載の画像処理装置において、前
記展開画像について最初に行う前記一連の処理は、前記
第1対象画素列、前記第2対象画素列、前記第2水平参
照画素列、前記第1垂直参照画素列および前記第2垂直
参照画素列の画素データを前記作業用記憶手段に読み込
み、前記展開画像について2回目以降に行う前記一連の
処理は、前記第2対象画素列、前記第2水平参照画素
列、前記第1垂直参照画素列および前記第2垂直参照画
素列の画素データを前記作業用記憶手段に読み込むとと
もに、一つ前の処理において読み込んだ前記第2対象画
素列および前記第2水平参照画素列の画素データを前記
第1水平参照画素列および前記第1対象画素列の画素デ
ータとしてそれぞれ再利用するようになっている。
【0035】このような構成であれば、展開画像につい
て最初にあっては、一連の処理により、第1対象画素
列、第2対象画素列、第2水平参照画素列、第1垂直参
照画素列および第2垂直参照画素列の画素データが作業
用記憶手段に読み込まれる。展開画像について2回目以
降にあっては、一連の処理により、第2対象画素列、第
2水平参照画素列、第1垂直参照画素列および第2垂直
参照画素列の画素データが作業用記憶手段に読み込まれ
るとともに、一つ前の処理において読み込まれた第2対
象画素列および第2水平参照画素列の画素データが第1
水平参照画素列および第1対象画素列の画素データとし
てそれぞれ再利用される。
【0036】したがって、最初だけ5つの画素列の画素
データが読み込まれるが、2回目以降は、4つの画素列
の画素データが読み込まれる。さらに、本発明に係る請
求項8記載の画像処理装置は、請求項6および7のいず
れかに記載の画像処理装置において、一つ前の処理にお
いて読み込んだ前記第2対象画素列および前記第2水平
参照画素列の画素データを前記第1水平参照画素列およ
び前記第1対象画素列の画素データとしてそれぞれコピ
ーする処理を第1フェーズとし、前記第1垂直参照画素
列の画素データを前記作業用記憶手段に読み込む処理を
第2フェーズとし、前記第2垂直参照画素列の画素デー
タを前記作業用記憶手段に読み込む処理を第3フェーズ
とし、前記第2対象画素列の画素データを前記作業用記
憶手段に読み込む処理を第4フェーズとし、前記第2水
平参照画素列の画素データを前記作業用記憶手段に読み
込む処理を第5フェーズとし、前記第1水平参照画素列
の画素データに基づいて、前記第1対象画素列の各対象
画素について水平方向の前記フィルタ演算を行う処理を
第6フェーズとし、前記第6フェーズの処理結果および
前記第1垂直参照画素列の画素データに基づいて、前記
第1対象画素列の各対象画素について前記判定および垂
直方向の前記フィルタ演算を行う処理を第7フェーズと
し、前記第2水平参照画素列の画素データに基づいて、
前記第2対象画素列の各対象画素について水平方向の前
記フィルタ演算を行う処理を第8フェーズとし、前記第
8フェーズの処理結果および前記第2垂直参照画素列の
画素データに基づいて、前記第2対象画素列の各対象画
素について前記判定および垂直方向の前記フィルタ演算
を行う処理を第9フェーズとした場合に、前記一連の処
理は、前記第1フェーズ、前記第2フェーズ、前記第3
フェーズ、前記第4フェーズおよび前記第5フェーズを
その順序で実行し、前記第6フェーズおよび前記第7フ
ェーズをその順序で実行し、前記第5フェーズ、前記第
8フェーズおよび前記第9フェーズをその順序で実行す
るとともに、前記第2フェーズおよび前記第6フェーズ
の実行を同時に、前記第3フェーズおよび前記第7フェ
ーズの実行を同時に開始するようになっている。
【0037】このような構成であれば、一連の処理によ
り、第1フェーズが実行されることにより、一つ前の処
理において読み込まれた第2対象画素列および第2水平
参照画素列の画素データが第1水平参照画素列および第
1対象画素列の画素データとしてコピーされる。第1対
象画素列の各対象画素について水平方向のフィルタ演算
を行うには、第1水平参照画素列および第1対象画素列
の画素データが必要となるが、これらは、第1フェーズ
の実行により利用可能となっているため、第2フェーズ
の実行開始時点で第6フェーズを実行することができ
る。したがって、第2フェーズおよび第6フェーズの実
行が同時に開始される。これにより、第1垂直参照画素
列の画素データが作業用記憶手段に読み込まれるととも
に、第1水平参照画素列の画素データに基づいて、第1
対象画素列の各対象画素について水平方向のフィルタ演
算が行われる。
【0038】さらに、第1対象画素列の各対象画素につ
いて判定および垂直方向のフィルタ演算を行うには、水
平方向のフィルタ演算結果および第1垂直参照画素列の
画素データが必要となるが、これらは、第2フェーズお
よび第6フェーズの実行により利用可能となっているた
め、第3フェーズの実行開始時点で第7フェーズを実行
することができる。したがって、第3フェーズおよび第
7フェーズの実行が同時に開始される。これにより、第
2垂直参照画素列の画素データが作業用記憶手段に読み
込まれるとともに、第6フェーズの処理結果および第1
垂直参照画素列の画素データに基づいて、第1対象画素
列の各対象画素について判定および垂直方向のフィルタ
演算が行われる。
【0039】そして、第4フェーズおよび第5フェーズ
がその順序で実行されることにより、第2対象画素列お
よび第2水平参照画素列の画素データが作業用記憶手段
に読み込まれる。第2対象画素列の各対象画素について
水平方向のフィルタ演算を行うには、第2水平参照画素
列および第2対象画素列の画素データが必要となるが、
これらは、第4フェーズおよび第5フェーズの実行によ
り利用可能となっているため、第5フェーズの終了に続
けて第8フェーズを実行することができる。これによ
り、第2水平参照画素列の画素データに基づいて、第2
対象画素列の各対象画素について水平方向のフィルタ演
算が行われる。
【0040】さらに、第2対象画素列の各対象画素につ
いて判定および垂直方向のフィルタ演算を行うには、水
平方向のフィルタ演算結果および第2垂直参照画素列の
画素データが必要となるが、これらは、第3フェーズお
よび第8フェーズの実行により利用可能となっているた
め、第8フェーズの終了に続けて第9フェーズを実行す
ることができる。これにより、第8フェーズの処理結果
および第2垂直参照画素列の画素データに基づいて、第
2対象画素列の各対象画素について判定および垂直方向
のフィルタ演算が行われる。
【0041】一方、上記目的を達成するために、本発明
に係る請求項9記載の画像処理プログラムは、離散コサ
イン変換処理および量子化処理を所定のブロック単位で
行う画像圧縮処理により圧縮された圧縮画像データに基
づいて前記ブロック単位で画像を展開する際または展開
した後に、展開画像に対してフィルタ処理をコンピュー
タに実行させるためのプログラムであって、対象ブロッ
クに隣接するブロックを参照ブロックとし、さらに、前
記対象ブロック内の一の画素を対象画素とし、前記参照
ブロック内の一の画素を参照画素とした場合に、前記フ
ィルタ処理は、前記対象画素の値と前記参照画素の値と
の差分値が閾値を超えているか否かを判定し、前記対象
画素についてフィルタ演算を行うか否かを、前記判定結
果にのみ基づいて決定するとともに、前記対象画素につ
いてのフィルタ演算を、前記対象画素の値と前記参照画
素の値とにのみ基づいて行うようになっている。
【0042】このような構成であれば、コンピュータに
よってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラ
ムに従ってコンピュータが処理を実行すると、請求項1
記載の画像処理装置と同等の作用が得られる。さらに、
本発明に係る請求項10記載の画像処理プログラムは、
離散コサイン変換処理および量子化処理を所定のブロッ
ク単位で行う画像圧縮処理により圧縮された圧縮画像デ
ータに基づいて前記ブロック単位で画像を展開する際ま
たは展開した後に、展開画像に対してフィルタ処理をコ
ンピュータに実行させるためのプログラムであって、対
象ブロックに対し水平方向に隣接するブロックを水平参
照ブロックとし、前記対象ブロックに対し垂直方向に隣
接するブロックを垂直参照ブロックとし、さらに、前記
対象ブロック内の一の画素を対象画素とし、前記水平参
照ブロック内の一の画素であって前記対象ブロックとの
境界線に位置しかつ前記対象画素と垂直方向の位置が同
一のものを水平参照画素とし、前記垂直参照ブロック内
の一の画素であって前記対象ブロックとの境界線に位置
しかつ前記対象画素と水平方向の位置が同一のものを垂
直参照画素とした場合に、前記フィルタ処理は、前記対
象画素の値と前記垂直参照画素の値との差分値が閾値を
超えているか否かを判定し、前記対象画素についての水
平方向のフィルタ演算を、前記対象画素の値と前記水平
参照画素の値とにのみ基づいて行い、前記対象画素につ
いて垂直方向のフィルタ演算を行うか否かを、前記判定
結果にのみ基づいて決定するとともに、前記対象画素に
ついての垂直方向のフィルタ演算を、前記対象画素の値
と前記垂直参照画素の値とにのみ基づいて行うようにな
っている。
【0043】このような構成であれば、コンピュータに
よってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラ
ムに従ってコンピュータが処理を実行すると、請求項2
記載の画像処理装置と同等の作用が得られる。一方、上
記目的を達成するために、本発明に係る請求項11記載
の画像処理方法は、離散コサイン変換処理および量子化
処理を所定のブロック単位で行う画像圧縮処理により圧
縮された圧縮画像データに基づいて前記ブロック単位で
画像を展開する際または展開した後に、展開画像に対し
てフィルタ処理を行う方法であって、対象ブロックに隣
接するブロックを参照ブロックとし、さらに、前記対象
ブロック内の一の画素を対象画素とし、前記参照ブロッ
ク内の一の画素を参照画素とした場合に、前記フィルタ
処理は、前記対象画素の値と前記参照画素の値との差分
値が閾値を超えているか否かを判定し、前記対象画素に
ついてフィルタ演算を行うか否かを、前記判定結果にの
み基づいて決定するとともに、前記対象画素についての
フィルタ演算を、前記対象画素の値と前記参照画素の値
とにのみ基づいて行う。
【0044】さらに、本発明に係る請求項12記載の画
像処理方法は、離散コサイン変換処理および量子化処理
を所定のブロック単位で行う画像圧縮処理により圧縮さ
れた圧縮画像データに基づいて前記ブロック単位で画像
を展開する際または展開した後に、展開画像に対してフ
ィルタ処理を行う方法であって、対象ブロックに対し水
平方向に隣接するブロックを水平参照ブロックとし、前
記対象ブロックに対し垂直方向に隣接するブロックを垂
直参照ブロックとし、さらに、前記対象ブロック内の一
の画素を対象画素とし、前記水平参照ブロック内の一の
画素であって前記対象ブロックとの境界線に位置しかつ
前記対象画素と垂直方向の位置が同一のものを水平参照
画素とし、前記垂直参照ブロック内の一の画素であって
前記対象ブロックとの境界線に位置しかつ前記対象画素
と水平方向の位置が同一のものを垂直参照画素とした場
合に、前記フィルタ処理は、前記対象画素の値と前記垂
直参照画素の値との差分値が閾値を超えているか否かを
判定し、前記対象画素についての水平方向のフィルタ演
算を、前記対象画素の値と前記水平参照画素の値とにの
み基づいて行い、前記対象画素について垂直方向のフィ
ルタ演算を行うか否かを、前記判定結果にのみ基づいて
決定するとともに、前記対象画素についての垂直方向の
フィルタ演算を、前記対象画素の値と前記垂直参照画素
の値とにのみ基づいて行う。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1ないし図13は、本発明
に係る画像処理装置および画像処理プログラム、並びに
画像処理方法の実施の形態を示す図である。本実施の形
態は、本発明に係る画像処理装置および画像処理プログ
ラム、並びに画像処理方法を、図1に示すように、コン
ピュータ100において、マルチタスクで動作するOS
(Operating System)により、MPEG形式で圧縮され
た動画データをデコードして動画を再生する際に、再生
画像に対して、ブロックノイズを低減するフィルタ処理
(以下、デブロックフィルタ処理という。)を行う場合
について適用したものである。
【0046】まず、本発明を適用するコンピュータシス
テムの構成を図1を参照しながら説明する。図1は、本
発明を適用するコンピュータシステムの構成を示すブロ
ック図である。コンピュータ100は、図1に示すよう
に、制御プログラムに基づいて演算およびシステム全体
を制御するCPU30と、所定領域にあらかじめCPU
30の制御プログラム等を格納しているROM32と、
ROM32等から読み出したデータやCPU30の演算
過程で必要な演算結果を格納するためのRAM34と、
RAM34の特定領域のデータを画像信号に変換してL
CD(Liquid Crystal Display)44に出力するLCD
C36と、動画データをデコードするデコーダ38と、
RAM34の特定領域のデータを読み出してデブロック
フィルタ処理を行うポストフィルタ部40と、ポストフ
ィルタ部40からのデータに対して色素変換を行うRG
B変換部42と、RGB変換部42からのデータに基づ
いて表示を行うLCD44とで構成されている。そし
て、CPU30、ROM32、RAM34、LCDC3
6およびデコーダ38は、データを転送するための信号
線であるバス39で相互にかつデータ授受可能に接続さ
れている。
【0047】RAM34は、特定領域として、LCD4
4に表示するデータを格納するためのVRAM35を有
しており、VRAM35は、CPU30等のバス39に
接続された機器とポストフィルタ部40とで独立にアク
セスが可能となっている。また、VRAM35は、LC
D44の1画面分の画像データを格納可能な領域を少な
くとも2つ有し、一方の領域を、デコーダ38が動画デ
ータを展開するためのものとし、他方の領域を、ポスト
フィルタ部40が読み出すためのものとし、それら領域
は、所定周期で交互に切り換えて使用される。
【0048】LCDC36は、ポストフィルタ部40お
よびRGB変換部42を制御することにより、VRAM
35のデータを先頭アドレスから所定周期で順次読み出
し、読み出したデータを画像信号に変換してLCD44
に出力するようになっている。すなわち、ポストフィル
タ部40は、LCDC36の制御により、VRAM35
からデータを読み出し、読み出したデータに対してデブ
ロックフィルタ処理を行ってRGB変換部42に出力
し、RGB変換部42は、LCDC36の制御により、
ポストフィルタ部40からのデータに対してRGB変換
を行ってLCD44に出力する。
【0049】デコーダ38は、所定時間T(例えば、2
0[ms])ごとに動画データに含まれている画像データ
を順次デコードするようになっており、具体的には、C
PU30からのデコード開始命令により、MPEG形式
で圧縮された動画データをRAM34から読み出し、読
み出した動画データに基づいて、MPEG形式で画像デ
ータをVRAM35にデコードする。VRAM35に
は、LCD44の一画素の色度合いを示す画素データ
(YUVデータ)を単位として画像データが展開され
る。また、デコーダ38では、MPEG形式による復号
化処理のうちIDCT(Inverse Discrete Cosine Tran
sorm:逆離散コサイン変換)処理および動き補償処理を
行う。なお、MPEG形式による圧縮処理および復号化
処理については、従来の例による。
【0050】次に、ポストフィルタ部40の構成を詳細
に説明する。ポストフィルタ部40は、その構成および
内部処理をハードウェアにより実現するものであって、
21画素分の画素データを格納可能なバッファを有し、
再生画像を複数のブロックに区分し、VRAM35から
バッファに画素データを読み込みながら、読み込んだ画
素データに基づいてブロック単位でデブロックフィルタ
処理を行う。各ブロックは、水平方向8画素でかつ垂直
方向8画素からなる矩形の画素領域として構成するとと
もに、さらに、水平方向4画素でかつ垂直方向4画素か
らなる左上、右上、左下および右下の4つの領域に区分
する。
【0051】本発明に係るデブロックフィルタ処理の原
理を図2ないし図4を参照しながら詳細に説明する。図
2および図4は、再生画像においてデブロックフィルタ
処理の対象となる対象ブロックおよびその隣接ブロック
を示す図である。図2において、対象ブロック10の左
右には、境界線BL0を挟んで水平参照ブロック12が、
境界線BL1を挟んで水平参照ブロック14がそれぞれ隣
接している。また、対象ブロック10の上下には、境界
線BL2を挟んで垂直参照ブロック16が、境界線BL3を挟
んで垂直参照ブロック18がそれぞれ隣接している。
【0052】本発明に係るデブロックフィルタ処理は、
対象ブロック10内の同一水平線上の画素を対象画素と
し、それら8画素分の対象画素を一括でフィルタ処理す
る。図2の例では、対象ブロック10の上半分の領域に
属する同一水平線上の画素を対象画素v0〜v7としてい
る。ここで、その同一水平線上の画素のうち左半分の4
画素からなる画素列を第1対象画素列LSLとし、右半分
の4画素からなる画素列を第2対象画素列LSRとした場
合、第1対象画素列LSLには、対象画素v0〜v3が左か
ら順に含まれ、第2対象画素列LSRには、対象画素v4
〜v7が左から順に含まれる。
【0053】また、水平参照ブロック12内の画素列で
あって第1対象画素列LSLに左に隣接しかつ4画素から
なるものを第1水平参照画素列LXLとし、水平参照ブロ
ック14内の画素列であって第2対象画素列LSRに右に
隣接しかつ4画素からなるものを第2水平参照画素列L
XRとした場合、第1水平参照画素列LXLには、その右端
に参照画素rx0が含まれ、第2水平参照画素列LXR
は、その左端に参照画素rx1が含まれる。参照画素rx0
は、対象画素v0〜v3について水平方向のフィルタ演算
に用いられ、参照画素rx1は、対象画素v4〜v7につい
て水平方向のフィルタ演算に用いられる。
【0054】また、垂直参照ブロック16の最下段の画
素列であって第1対象画素列LSLの上方に位置しかつ4
画素からなるものを第1垂直参照画素列LYLとし、垂直
参照ブロック16の最下段のものであって第2対象画素
列LSRの上方に位置しかつ4画素からなる画素列を第2
垂直参照画素列LYRとしとした場合、第1垂直参照画素
列LYLには、参照画素ry0〜ry3が左から順に含まれ、
第2垂直参照画素列L YRには、参照画素ry4〜ry7が左
から順に含まれる。参照画素ry0〜ry3は、対象画素v
0〜v3について垂直方向のフィルタ演算に用いられ、参
照画素ry4〜r y7は、対象画素v4〜v7について垂直方
向のフィルタ演算に用いられる。
【0055】図2の例において、本発明に係るデブロッ
クフィルタ処理により、対象画素v 0〜v7について水平
方向のフィルタ演算を行った場合、デブロックフィルタ
処理後の各対象画素の値vx0'〜vx7'は、下式(1)〜
(8)のフィルタ演算式により算出する。なお、下式
(1)〜(8)において、v0〜v7は、対象画素の値を
示し、rx0,rx1は、参照画素の値を示している。 vx0'=(v0+rx0)/2+(v0−rx0)/8 …(1) vx1'=(v1+rx0)/2+(v1−rx0)/4 …(2) vx2'=v2−(v2−rx0)/8 …(3) vx3'=v3 …(4) vx4'=v4 …(5) vx5'=(v5+rx1)/2+(v5−rx1)/4 …(6) vx6'=(v6+rx1)/2+(v6−rx1)/8 …(7) vx7'=(v7+rx1)/2 …(8) 上式(1)〜(8)のフィルタ演算式は、次のように導
出される。図3は、互いに隣接するブロックA,Bにお
いて同一水平線上の対象画素の値v0〜v7を示した棒グ
ラフである。
【0056】互いに隣接するブロック間A,Bでは、図
3(a)に示すように、圧縮時のDCT処理により画像
の空間的な周波数成分のうち直流成分に相当するものが
除去されることから、輝度の平均値が異なることによる
段差が発生している。この段差がブロックノイズとな
る。そこで、ブロックノイズを低減するために、ブロッ
クA,Bの画像を滑らかに接続する場合を考える。ブロ
ックA内の4画素の平均値VA、およびブロックB内の
4画素の平均値VBは、下式(9),(10)により算出
することができる。 VA=(v4+v5+v6+v7)/4 …(9) VB=(v0+v1+v2+v3)/4 …(10) 各対象画素の値viの平均値VA,VBからのずれ量をδ
iとすると、各対象画素の値viは、下式(11),(1
2)により表すことができる。 vi=VA+δvi (i=4〜7) …(11) vi=VB+δvi (i=0〜3) …(12) さて、ブロックA,Bの画像を滑らかに接続するために
は、平均値VA,VBの差を「0」にすればよく、図3
(b)に示すように、階段状に各対象画素の値v iを補
正してやればよい。各階段の段差Δは、 Δ=(VB−VA)/8 …(13) なので、例えば、対象画素の値v0の補正後の値vx0'
は、下式(14)により算出することができる。 vx0'=(VB+VA)/2+Δ+δv0 =(5VB+3VA)/8+δv0 ={5(v0−δv0)+3(v7−δv7)}/8+δv0 ={5v0+3v7+3(δv0−δv7)}/8 …(14) ここで、正確な値を算出するためには、上式(14)に従
わなければならないが、上式(14)において、(δv0
δv7)が小さいと仮定して省略し、下式(15)の近似式
を得る。 vx0'=(5v0+3v7)/8 …(15) また、ブロックB内の他の対象画素についても同様に、
補正後の値vx1'〜vx 3'は、下式(16)〜(18)により
算出することができる。 vx1'=(VB+VA)/2+2Δ+δv1 ={6v1+2v7+2(δv1−δv7)}/8 …(16) vx2'=(VB+VA)/2+3Δ+δv2 ={7v2+v7+(δv2−δv7)}/8 …(17) vx3'=(VB+VA)/2+4Δ+δv3 =v3 …(18) これにより、下式(19),(20)の近似式を得る。 vx1'=(3v1+v7)/4 …(19) vx2'=(7v2+v7)/8 …(20) また、ブロックA内の対象画素については、参照画素の
値がv0となる点で異なる以外は同様であり、補正後の
値vx4'〜vx7'は、下式(21)〜(24)により算出する
ことができる。 vx4'=(VB+VA)/2−3Δ+δv4 ={7v4+v0+(δv4−δv0)}/8 …(21) vx5'=(VB+VA)/2−2Δ+δv5 ={6v5+2v0+2(δv5−δv0)}/8 …(22) vx6'=(VB+VA)/2−Δ+δv6 ={5v6+3v0+(δv6−δv0)}/8 …(23) vx7'=(VB+VA)/2+δv7 =(v7+v0+2δv7)/2 …(24) これにより、下式(25)〜(28)の近似式を得る。 vx4'=v4 …(25) vx5'=(3v5+v0)/4 …(26) vx6'=(5v6+3v0)/8 …(27) vx7'=(v7+v0)/2 …(28) また、実際の演算では、除算演算よりもビットシフトの
方が処理を高速化することができるため、上式(15),
(19),(20),(18),(25)〜(28)を上式(1)
〜(8)に変形して用いる。このデブロックフィルタ処
理を水平方向の画素列および垂直方向の画素列に対して
それぞれ行う。演算量としては、1画素に対して、加算
および減算がそれぞれ2回、ビットシフトが4回です
む。ビットシフトは、ハードウェア化する際にはさほど
負荷にならない。従来のポストフィルタでは、1画素に
ついて最大7×7画素分の重み付け平均をとっていたの
で、それと比べて大幅に演算量を減らすことができる。
【0057】同様にして、図2の例において、本発明に
係るデブロックフィルタ処理により、対象画素vx0'〜
x7'について垂直方向のフィルタ演算を行った場合、
デブロックフィルタ処理後の各対象画素の値vyi'(i
=0〜7)は、下式(29)のフィルタ演算式により算出
することができる。なお、下式(29)〜(36)におい
て、ryiは、参照画素の値を示している。 vyi'=vxi−(vxi'−ryi)/8 …(29) 図2の例では、対象画素v0〜v7は、対象ブロック10
において3段目に位置しているので、上式(29)のフィ
ルタ演算式は、上式(3)に対応するものとなる。した
がって、対象画素v0〜v7が1,2,4段目に位置する
ときは、フィルタ演算式は、下式(30)〜(32)に示す
ように、上式(1),(2),(4)に対応したものと
なり、対象画素v0〜v7が5〜8段目に位置するとき
は、フィルタ演算式は、下式(33)〜(36)に示すよう
に、上式(5)〜(8)に対応したものとなる。ただ
し、対象画素v0〜v7が5〜8段目に位置するときは、
図4に示すように、第1垂直参照画素列LYLは、垂直参
照ブロック18の最上段の画素列であって第1対象画素
列LSLの下方に位置しかつ4画素からなるものとなり、
第2垂直参照画素列LYRは、垂直参照ブロック18の最
上段の画素列であって第2対象画素列LSRの下方に位置
しかつ4画素からなるものとなる。 vyi'=(vxi'+ryi)/2+(vxi'−ryi)/8 …(30) vyi'=(vxi'+ryi)/2+(vxi'−ryi)/4 …(31) vyi'=vxi' …(32) vyi'=vxi' …(33) vyi'=(vxi'+ryi)/2+(vxi'−ryi)/4 …(34) vyi'=(vxi'+ryi)/2+(vxi'−ryi)/8 …(35) vyi'=(vxi'+ryi)/2 …(36) 本発明に係るデブロックフィルタ処理は、具体的に、図
5ないし図10のフローチャートに示す主制御処理、画
素データ読込処理、第1水平フィルタ処理、第1垂直フ
ィルタ処理、第2水平フィルタ処理および第2垂直フィ
ルタ処理により実現することができる。
【0058】まず、主制御処理を図5を参照しながら詳
細に説明する。図5は、主制御処理を示すフローチャー
トである。主制御処理は、ポストフィルタ部40におい
て実行されると、図5に示すように、まず、ステップS
100に移行するようになっている。ステップS100
では、VRAM35において最初に処理すべき第1対象
画素列LSLの左端画素の画素データが格納されているア
ドレスを対象画素用ポインタ*sxに、VRAM35にお
いて最初に処理すべき第1垂直参照画素列LYLの左端画
素の画素データが格納されているアドレスを垂直参照画
素用ポインタ*cyにそれぞれ設定する。ここで、対象画
素用ポインタ*sxは、第1対象画素列LSL、第2対象画
素列LSRおよび第2水平参照画素列LXRの画素データを
VRAM35から読み込むのに用いられる。また、垂直
参照画素用ポインタ*cyは、第1垂直参照画素列LYL
よび第2垂直参照画素列LYRをVRAM35から読み込
むのに用いられる。
【0059】次いで、ステップS102に移行して、対
象画素用ポインタ*sxおよび垂直参照画素用ポインタ*cy
を参照して、第1対象画素列LSL、第2対象画素列
SR、第2水平参照画素列LXR、第1垂直参照画素列L
YLおよび第2垂直参照画素列L YRをVRAM35から読
み込むべき読込要求を出力し、ステップS104に移行
する。
【0060】ステップS104では、後述する第1垂直
フィルタ処理および第2垂直フィルタ処理により、第1
対象画素列LSLおよび第2対象画素列LSRの対象画素に
ついてフィルタ処理後の画素データがすべてRGB変換
部42に出力されたか否かを判定し、フィルタ処理後の
画素データがすべてRGB変換部42に出力されたと判
定したとき(Yes)は、ステップS106に移行するが、
そうでないと判定したとき(No)は、フィルタ処理後の画
素データがすべてRGB変換部42に出力されるまでス
テップS104で待機する。
【0061】ステップS106では、対象画素用ポイン
タ*sxおよび垂直参照画素用ポインタ*cyを更新するポイ
ンタ更新処理を実行し、ステップS108に移行して、
再生画像のすべての画素についてフィルタ処理が終了し
たか否かを判定し、再生画像のすべての画素についてフ
ィルタ処理が終了したと判定したとき(Yes)は、一連の
処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0062】一方、ステップS108で、再生画像のす
べての画素についてフィルタ処理が終了していないと判
定したとき(No)は、ステップS102に移行する。次
に、画素データ読込処理を図6を参照しながら詳細に説
明する。図6は、画素データ読込処理を示すフローチャ
ートである。画素データ読込処理は、読込要求に応じ
て、第1対象画素列LSL、第2対象画素列LSR、第2水
平参照画素列LXR、第1垂直参照画素列LYLおよび第2
垂直参照画素列LYRをVRAM35からバッファに読み
込む処理であって、ポストフィルタ部40において実行
されると、図6に示すように、まず、ステップS200
に移行するようになっている。
【0063】ステップS200では、読込要求が出力さ
れたか否かを判定し、読込要求が出力されたと判定した
とき(Yes)は、ステップS202に移行するが、そうで
ないと判定したとき(No)は、読込要求が出力されるまで
ステップS200で待機する。ステップS202では、
対象画素用ポインタ*sxを参照して、第1対象画素列L
SLの各対象画素v0〜v3の画素データのうちU成分を示
すUデータを読み込む。本実施の形態では、Uデータ
を、2画素ごとに1つのデータとして構成しているた
め、ステップS202では、対象画素v0,v1のUデー
タ、および対象画素v2,v3のUデータを読み込む。な
お、Uデータについては、フィルタ処理を行ってもさほ
どフィルタ効果が得られないことから、処理の高速化を
優先してデブロックフィルタ処理は行わない。
【0064】次いで、ステップS204に移行して、対
象画素用ポインタ*sxを参照して、第2対象画素列LSR
の各対象画素v4〜v7の画素データのうちUデータを読
み込み、ステップS206に移行する。次いで、ステッ
プS206に移行して、対象画素用ポインタ*sxを参照
して、第1対象画素列LSLの各対象画素v0〜v3の画素
データのうちV成分を示すVデータを読み込む。本実施
の形態では、Vデータを、2画素ごとに1つのデータと
して構成しているため、ステップS206では、対象画
素v0,v1のVデータ、および対象画素v2,v3のVデ
ータを読み込む。なお、Vデータについては、フィルタ
処理を行ってもさほどフィルタ効果が得られないことか
ら、処理の高速化を優先してデブロックフィルタ処理は
行わない。
【0065】次いで、ステップS208に移行して、対
象画素用ポインタ*sxを参照して、第2対象画素列LSR
の各対象画素v4〜v7の画素データのうちVデータを読
み込み、ステップS210に移行する。ステップS21
0では、再生画像について最初の読込であるか否かを判
定し、最初の読込であると判定したとき(Yes)は、ステ
ップS212に移行して、対象画素用ポインタ*sxを参
照して、第1対象画素列LSLの各対象画素v0〜v3の画
素データのうちY成分を示すYデータを読み込む。本実
施の形態では、Yデータを、1画素ごとに1つのデータ
として構成しているため、ステップS212では、対象
画素v0〜v3のそれぞれのVデータを読み込む。
【0066】次いで、ステップS214に移行して、垂
直参照画素用ポインタ*cyを参照して、第1垂直参照画
素列LYLの各参照画素ry0〜ry3の画素データのうちY
データを読み込み、ステップS216に移行して、垂直
参照画素用ポインタ*cyを参照して、第2垂直参照画素
列LYRの各参照画素ry4〜ry7の画素データのうちYデ
ータを読み込み、ステップS218に移行する。
【0067】ステップS218では、対象画素用ポイン
タ*sxを参照して、第2対象画素列LSRの各対象画素v4
〜v7の画素データのうちYデータを読み込み、ステッ
プS220に移行して、対象画素用ポインタ*sxを参照
して、第2水平参照画素列LX Rの各画素(参照画素rx1
を含む。)の画素データのうちYデータを読み込み、一
連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
【0068】一方、ステップS210で、再生画像につ
いて2回目以降の読込であると判定したとき(No)は、ス
テップS222に移行して、ステップS220で前回読
み込んだ第2水平参照画素列LXRの画素データを、第1
対象画素列LSLの各対象画素v0〜v3の画素データとし
てバッファ内でコピーし、ステップS224に移行し
て、ステップS220で前回読み込んだ第2対象画素列
SRの画素データのうち右端画素に係るものを、第1水
平参照画素列LXLの参照画素rx0の画素データとしてバ
ッファ内でコピーし、ステップS214に移行する。
【0069】次に、第1水平フィルタ処理を図7を参照
しながら詳細に説明する。図7は、第1水平フィルタ処
理を示すフローチャートである。第1水平フィルタ処理
は、第1対象画素列LSLの各対象画素v0〜v3について
水平方向のフィルタ演算を行う処理であって、ポストフ
ィルタ部40において実行されると、図7に示すよう
に、まず、ステップS300に移行するようになってい
る。
【0070】ステップS300では、画素データ読込処
理により、第1対象画素列LSLの各対象画素v0〜v3
よび第1水平参照画素列LXLの参照画素rx0のYデータ
がバッファにおいて利用可能となったか否かを判定し、
読込またはコピーにより画素データが利用可能となった
と判定したとき(Yes)は、ステップS302〜S312
に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、画素
データが利用可能となるまでステップS300で待機す
る。
【0071】ステップS302〜S312は、ポストフ
ィルタ部40においてパイプライン処理として同時に実
行される処理である。ステップS302では、対象画素
0の値と参照画素rx0の値との差分の絶対値が定数値
1を超えているか否かの判定値L0を下式(37)により
算出し、ステップS314,S320,S326,S3
32に移行する。ここで、定数値C1は、画素の値の最
大値を「255」として「32」に設定する。その理由
としては、定数値C1は、「32」よりも大きく設定し
過ぎると、フィルタ処理を行わなくてもよいのに行って
しまい、処理負荷が増加し、フィルタ処理の高速化を図
ることができなくなり、逆に、「32」よりも小さく設
定し過ぎると、フィルタ処理を行うべきなのに行われ
ず、効果的なフィルタ効果が期待できないからである。 L0=(|v0−rx0|≦C1) …(37) 上式(37)において、L0は、括弧内の演算式が成立し
たときは「1」となり、括弧内の演算式が成立しないと
きは「0」となる。以下、ステップS304,S30
6,S404,S413,S420,S429,S50
2,S504,S506,S604,S613,S62
0,S629において同じである。
【0072】ステップS304では、対象画素v1の値
と対象画素v0の値との差分の絶対値が定数値C2を超え
ているか否かの判定値L1を下式(38)により算出し、
ステップS314,S320,S326,S332に移
行する。ここで、定数値C2は、画素の値の最大値を
「255」として「16」に設定する。その理由として
は、定数値C2は、「16」よりも大きく設定し過ぎる
と、フィルタ処理を行わなくてもよいのに行ってしま
い、処理負荷が増加し、フィルタ処理の高速化を図るこ
とができなくなり、逆に、「16」よりも小さく設定し
過ぎると、フィルタ処理を行うべきなのに行われず、効
果的なフィルタ効果が期待できないからである。 L1=(|v1−v0|≦C2) …(38) ステップS306では、対象画素v2の値と対象画素v1
の値との差分の絶対値が定数値C2を超えているか否か
の判定値L2を下式(39)により算出し、ステップS3
14,S320,S326,S332に移行する。 L2=(|v2−v1|≦C2) …(39) ステップS308では、対象画素v0について水平方向
のフィルタ演算後の値vx0''を上式(1)により算出
し、ステップS314,S320,S326,S332
に移行する。ステップS308では、上式(1)の
x0'に設定すべき値をvx0''に設定する。
【0073】ステップS310では、対象画素v1につ
いて水平方向のフィルタ演算後の値vx1''を上式(2)
により算出し、ステップS314,S320,S32
6,S332に移行する。ステップS310では、上式
(2)のvx1'に設定すべき値をvx1''に設定する。ス
テップS312では、対象画素v2について水平方向の
フィルタ演算後の値vx2''を上式(3)により算出し、
ステップS314,S320,S326,S332に移
行する。ステップS312では、上式(3)のvx2'に
設定すべき値をvx2''に設定する。
【0074】ステップS314,S320,S326,
S332は、ポストフィルタ部40においてパイプライ
ン処理として同時に実行される処理である。ステップS
314では、判定値L0が「1」であるか否かを判定
し、判定値L0が「1」であると判定したとき(Yes)は、
ステップS316に移行して、対象画素v0の新たな値
x0'としてvx0''を設定し、一連の処理を終了して元
の処理に復帰させる。
【0075】ステップS320では、判定値L0,L1
論理積が「1」であるか否かを判定し、判定値L0,L1
の論理積が「1」であると判定したとき(Yes)は、ステ
ップS322に移行して、対象画素v1の新たな値vx1'
としてvx1''を設定し、一連の処理を終了して元の処理
に復帰させる。ステップS326では、判定値L0〜L2
の論理積が「1」であるか否かを判定し、判定値L0
2の論理積が「1」であると判定したとき(Yes)は、ス
テップS328に移行して、対象画素v2の新たな値v
x2'としてvx2''を設定し、一連の処理を終了して元の
処理に復帰させる。
【0076】ステップS332では、対象画素v3の新
たな値vx3'としてv3を設定し、一連の処理を終了して
元の処理に復帰させる。一方、ステップS314で、判
定値L0が「0」であると判定したとき(No)は、ステッ
プS318に移行して、対象画素v0の新たな値vx0'と
してv0を設定し、一連の処理を終了して元の処理に復
帰させる。
【0077】一方、ステップS320で、判定値L0
1の論理積が「0」であると判定したとき(No)は、ス
テップS324に移行して、対象画素v1の新たな値v
x1'としてv1を設定し、一連の処理を終了して元の処理
に復帰させる。一方、ステップS326で、判定値L0
〜L2の論理積が「0」であると判定したとき(No)は、
ステップS330に移行して、対象画素v2の新たな値
x2'としてv2を設定し、一連の処理を終了して元の処
理に復帰させる。
【0078】次に、第1垂直フィルタ処理を図8を参照
しながら詳細に説明する。図8は、第1垂直フィルタ処
理を示すフローチャートである。第1垂直フィルタ処理
は、第1対象画素列LSLの各対象画素v0〜v3について
垂直方向のフィルタ演算を行う処理であって、ポストフ
ィルタ部40において実行されると、図8に示すよう
に、まず、ステップS400に移行するようになってい
る。
【0079】ステップS400では、画素データ読込処
理により、第1垂直参照画素列LYLの参照画素ry0〜r
y3のYデータがバッファにおいて利用可能となったか否
かを判定し、読込またはコピーにより画素データが利用
可能となったと判定したとき(Yes)は、ステップS40
2に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、画
素データが利用可能となるまでステップS400で待機
する。
【0080】ステップS402では、第1水平フィルタ
処理により、第1対象画素列LSLの各対象画素v0〜v3
について水平方向のフィルタ処理が完了しているか否か
を判定し、フィルタ処理が完了していると判定したとき
(Yes)は、ステップS404,S406に移行するが、
そうでないと判定したとき(No)は、ステップS400に
移行する。
【0081】ステップS404,S406は、ポストフ
ィルタ部40においてパイプライン処理として同時に実
行される処理である。ステップS404では、対象画素
x0'の値と参照画素ry0の値との差分の絶対値が定数
値C2を超えているか否かの判定値L0を下式(40)によ
り算出し、ステップS408に移行する。ここで、定数
値C2を用いているが、対象ブロック10において第1
対象画素列LSLが最上段または最下段に位置している場
合は、これに代えて定数値C1を用いる。以下、ステッ
プS413,S420,S429において同じである。 L0=(|vx0'−ry0|≦C2) …(40) ステップS406では、対象画素vx0'について垂直方
向のフィルタ演算後の値vy0''を、対象ブロック10に
おける第1対象画素列LSLの垂直方向の位置に応じて上
式(29)〜(36)により算出し、ステップS408に移
行する。ステップS406では、上式(29)〜(36)の
y0'に設定すべき値をvy0''に設定する。
【0082】ステップS408では、判定値L0
「1」であるか否かを判定し、判定値L0が「1」であ
ると判定したとき(Yes)は、ステップS410に移行し
て、対象画素v0の新たな値vy0'としてvy0''を設定
し、ステップS411に移行して、対象画素v0,v1
UデータおよびVデータをRGB変換部42に出力し、
ステップS412に移行して、対象画素v0のYデータ
y0''をRGB変換部42に出力し、ステップS41
3,S414に移行する。
【0083】ステップS413,S414は、ポストフ
ィルタ部40においてパイプライン処理として同時に実
行される処理である。ステップS413では、対象画素
x1'の値と参照画素ry1の値との差分の絶対値が定数
値C2を超えているか否かの判定値L1を下式(41)によ
り算出し、ステップS416に移行する。 L1=(|vx1'−ry1|≦C2) …(41) ステップS414では、対象画素vx1'について垂直方
向のフィルタ演算後の値vy1''を、対象ブロック10に
おける第1対象画素列LSLの垂直方向の位置に応じて上
式(29)〜(36)により算出し、ステップS416に移
行する。ステップS414では、上式(29)〜(36)の
y1'に設定すべき値をvy1''に設定する。
【0084】ステップS416では、判定値L1
「1」であるか否かを判定し、判定値L1が「1」であ
ると判定したとき(Yes)は、ステップS418に移行し
て、対象画素v1の新たな値vy1'としてvy1''を設定
し、ステップS419に移行して、対象画素v1のYデ
ータvy1''をRGB変換部42に出力し、ステップS4
20,S422に移行する。
【0085】ステップS420,S422は、ポストフ
ィルタ部40においてパイプライン処理として同時に実
行される処理である。ステップS420では、対象画素
x2'の値と参照画素ry2の値との差分の絶対値が定数
値C2を超えているか否かの判定値L2を下式(42)によ
り算出し、ステップS424に移行する。 L2=(|vx2'−ry2|≦C2) …(42) ステップS422では、対象画素vx2'について垂直方
向のフィルタ演算後の値vy2''を、対象ブロック10に
おける第1対象画素列LSLの垂直方向の位置に応じて上
式(29)〜(36)により算出し、ステップS424に移
行する。ステップS422では、上式(29)〜(36)の
y2'に設定すべき値をvy2''に設定する。
【0086】ステップS424では、判定値L2
「1」であるか否かを判定し、判定値L2が「1」であ
ると判定したとき(Yes)は、ステップS426に移行し
て、対象画素v2の新たな値vy2'としてvy2''を設定
し、ステップS427に移行して、対象画素v2,v3
UデータおよびVデータをRGB変換部42に出力し、
ステップS428に移行して、対象画素v2のYデータ
y2''をRGB変換部42に出力し、ステップS42
9,S430に移行する。
【0087】ステップS429,S430は、ポストフ
ィルタ部40においてパイプライン処理として同時に実
行される処理である。ステップS429では、対象画素
x3'の値と参照画素ry3の値との差分の絶対値が定数
値C2を超えているか否かの判定値L3を下式(43)によ
り算出し、ステップS432に移行する。 L3=(|vx3'−ry3|≦C2) …(43) ステップS430では、対象画素vx3'について垂直方
向のフィルタ演算後の値vy3''を、対象ブロック10に
おける第1対象画素列LSLの垂直方向の位置に応じて上
式(29)〜(36)により算出し、ステップS432に移
行する。ステップS430では、上式(29)〜(36)の
y3'に設定すべき値をvy3''に設定する。
【0088】ステップS432では、判定値L3
「1」であるか否かを判定し、判定値L3が「1」であ
ると判定したとき(Yes)は、ステップS434に移行し
て、対象画素v3の新たな値vy3'としてvy3''を設定
し、ステップS446に移行して、対象画素v3のYデ
ータvy3''をRGB変換部42に出力し、一連の処理を
終了して元の処理に復帰させる。
【0089】一方、ステップS432で、判定値L3
「0」であると判定したとき(No)は、ステップS448
に移行して、対象画素v3の新たな値vy3'としてvx3'
を設定し、ステップS446に移行する。一方、ステッ
プS424で、判定値L2が「0」であると判定したと
き(No)は、ステップS450に移行して、対象画素v2
の新たな値vy2'としてvx2'を設定し、ステップS42
7に移行する。
【0090】一方、ステップS416で、判定値L1
「0」であると判定したとき(No)は、ステップS452
に移行して、対象画素v1の新たな値vy1'としてvx1'
を設定し、ステップS419に移行する。一方、ステッ
プS408で、判定値L0が「0」であると判定したと
き(No)は、ステップS454に移行して、対象画素v0
の新たな値vy0'としてvx0'を設定し、ステップS41
1に移行する。
【0091】次に、第2水平フィルタ処理を図9を参照
しながら詳細に説明する。図9は、第2水平フィルタ処
理を示すフローチャートである。第2水平フィルタ処理
は、第2対象画素列LSRの各対象画素v4〜v7について
水平方向のフィルタ演算を行う処理であって、ポストフ
ィルタ部40において実行されると、図9に示すよう
に、まず、ステップS500に移行するようになってい
る。
【0092】ステップS500では、画素データ読込処
理により、第2対象画素列LSRの各対象画素v4〜v7
よび第2水平参照画素列LXRの参照画素rx1のYデータ
がバッファにおいて利用可能となったか否かを判定し、
読込またはコピーにより画素データが利用可能となった
と判定したとき(Yes)は、ステップS502〜S512
に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、画素
データが利用可能となるまでステップS500で待機す
る。
【0093】ステップS502〜S512は、ポストフ
ィルタ部40においてパイプライン処理として同時に実
行される処理である。ステップS502では、対象画素
7の値と参照画素rx1の値との差分の絶対値が定数値
1を超えているか否かの判定値L7を下式(44)により
算出し、ステップS514,S520,S526,S5
32に移行する。 L7=(|v7−rx1|≦C1) …(44) ステップS504では、対象画素v6の値と対象画素v7
の値との差分の絶対値が定数値C2を超えているか否か
の判定値L6を下式(45)により算出し、ステップS5
14,S520,S526,S532に移行する。 L6=(|v6−v7|≦C2) …(45) ステップS506では、対象画素v5の値と対象画素v6
の値との差分の絶対値が定数値C2を超えているか否か
の判定値L5を下式(46)により算出し、ステップS5
14,S520,S526,S532に移行する。 L5=(|v5−v6|≦C2) …(46) ステップS508では、対象画素v7について水平方向
のフィルタ演算後の値vx7''を上式(8)により算出
し、ステップS514,S520,S526,S532
に移行する。ステップS508では、上式(8)の
x7'に設定すべき値をvx7''に設定する。
【0094】ステップS510では、対象画素v6につ
いて水平方向のフィルタ演算後の値vx6''を上式(7)
により算出し、ステップS514,S520,S52
6,S532に移行する。ステップS510では、上式
(7)のvx6'に設定すべき値をvx6''に設定する。ス
テップS512では、対象画素v5について水平方向の
フィルタ演算後の値vx5''を上式(6)により算出し、
ステップS514,S520,S526,S532に移
行する。ステップS512では、上式(6)のvx5'に
設定すべき値をvx5''に設定する。
【0095】ステップS514,S520,S526,
S532は、ポストフィルタ部40においてパイプライ
ン処理として同時に実行される処理である。ステップS
514では、判定値L7が「1」であるか否かを判定
し、判定値L7が「1」であると判定したとき(Yes)は、
ステップS516に移行して、対象画素v7の新たな値
x7'としてvx7''を設定し、一連の処理を終了して元
の処理に復帰させる。
【0096】ステップS520では、判定値L7,L6
論理積が「1」であるか否かを判定し、判定値L7,L6
の論理積が「1」であると判定したとき(Yes)は、ステ
ップS522に移行して、対象画素v6の新たな値vx6'
としてvx6''を設定し、一連の処理を終了して元の処理
に復帰させる。ステップS526では、判定値L7〜L5
の論理積が「1」であるか否かを判定し、判定値L7
5の論理積が「1」であると判定したとき(Yes)は、ス
テップS528に移行して、対象画素v5の新たな値v
x5'としてvx5''を設定し、一連の処理を終了して元の
処理に復帰させる。
【0097】ステップS532では、対象画素v4の新
たな値vx4'としてv4を設定し、一連の処理を終了して
元の処理に復帰させる。一方、ステップS514で、判
定値L7が「0」であると判定したとき(No)は、ステッ
プS518に移行して、対象画素v7の新たな値vx7'と
してv7を設定し、一連の処理を終了して元の処理に復
帰させる。
【0098】一方、ステップS520で、判定値L7
6の論理積が「0」であると判定したとき(No)は、ス
テップS524に移行して、対象画素v6の新たな値v
x6'としてv6を設定し、一連の処理を終了して元の処理
に復帰させる。一方、ステップS526で、判定値L7
〜L5の論理積が「0」であると判定したとき(No)は、
ステップS530に移行して、対象画素v5の新たな値
x5'としてv5を設定し、一連の処理を終了して元の処
理に復帰させる。
【0099】次に、第2垂直フィルタ処理を図10を参
照しながら詳細に説明する。図10は、第2垂直フィル
タ処理を示すフローチャートである。第2垂直フィルタ
処理は、第2対象画素列LSRの各対象画素v4〜v7につ
いて垂直方向のフィルタ演算を行う処理であって、ポス
トフィルタ部40において実行されると、図10に示す
ように、まず、ステップS600に移行するようになっ
ている。
【0100】ステップS600では、画素データ読込処
理により、第2垂直参照画素列LYRの参照画素ry4〜r
y7のYデータがバッファにおいて利用可能となったか否
かを判定し、読込またはコピーにより画素データが利用
可能となったと判定したとき(Yes)は、ステップS60
2に移行するが、そうでないと判定したとき(No)は、画
素データが利用可能となるまでステップS600で待機
する。
【0101】ステップS602では、第2水平フィルタ
処理により、第2対象画素列LSRの各対象画素v4〜v7
について水平方向のフィルタ処理が完了しているか否か
を判定し、フィルタ処理が完了していると判定したとき
(Yes)は、ステップS604,S606に移行するが、
そうでないと判定したとき(No)は、ステップS600に
移行する。
【0102】ステップS604,S606は、ポストフ
ィルタ部40においてパイプライン処理として同時に実
行される処理である。ステップS604では、対象画素
x7'の値と参照画素ry7の値との差分の絶対値が定数
値C2を超えているか否かの判定値L7を下式(47)によ
り算出し、ステップS608に移行する。ここで、定数
値C2を用いているが、対象ブロック10において第2
対象画素列LSRが最上段または最下段に位置している場
合は、これに代えて定数値C1を用いる。以下、ステッ
プS613,S620,S629において同じである。 L7=(|vx7'−ry7|≦C2) …(47) ステップS606では、対象画素vx7'について垂直方
向のフィルタ演算後の値vy7''を、対象ブロック10に
おける第2対象画素列LSRの垂直方向の位置に応じて上
式(29)〜(36)により算出し、ステップS608に移
行する。ステップS606では、上式(29)〜(36)の
y7'に設定すべき値をvy7''に設定する。
【0103】ステップS608では、判定値L7
「1」であるか否かを判定し、判定値L7が「1」であ
ると判定したとき(Yes)は、ステップS610に移行し
て、対象画素v7の新たな値vy7'としてvy7''を設定
し、ステップS611に移行して、対象画素v7,v6
UデータおよびVデータをRGB変換部42に出力し、
ステップS612に移行して、対象画素v7のYデータ
y7''をRGB変換部42に出力し、ステップS61
3,S614に移行する。
【0104】ステップS613,S614は、ポストフ
ィルタ部40においてパイプライン処理として同時に実
行される処理である。ステップS613では、対象画素
x6'の値と参照画素ry6の値との差分の絶対値が定数
値C2を超えているか否かの判定値L6を下式(48)によ
り算出し、ステップS616に移行する。 L6=(|vx6'−ry6|≦C2) …(48) ステップS614では、対象画素vx6'について垂直方
向のフィルタ演算後の値vy6''を、対象ブロック10に
おける第2対象画素列LSRの垂直方向の位置に応じて上
式(29)〜(36)により算出し、ステップS616に移
行する。ステップS614では、上式(29)〜(36)の
y6'に設定すべき値をvy6''に設定する。
【0105】ステップS616では、判定値L6
「1」であるか否かを判定し、判定値L6が「1」であ
ると判定したとき(Yes)は、ステップS618に移行し
て、対象画素v6の新たな値vy6'としてvy6''を設定
し、ステップS619に移行して、対象画素v6のYデ
ータvy6''をRGB変換部42に出力し、ステップS6
20,S622に移行する。
【0106】ステップS620,S622は、ポストフ
ィルタ部40においてパイプライン処理として同時に実
行される処理である。ステップS620では、対象画素
x5'の値と参照画素ry5の値との差分の絶対値が定数
値C2を超えているか否かの判定値L5を下式(49)によ
り算出し、ステップS624に移行する。 L5=(|vx5'−ry5|≦C2) …(49) ステップS622では、対象画素vx5'について垂直方
向のフィルタ演算後の値vy5''を、対象ブロック10に
おける第2対象画素列LSRの垂直方向の位置に応じて上
式(29)〜(36)により算出し、ステップS624に移
行する。ステップS622では、上式(29)〜(36)の
y5'に設定すべき値をvy5''に設定する。
【0107】ステップS624では、判定値L5
「1」であるか否かを判定し、判定値L5が「1」であ
ると判定したとき(Yes)は、ステップS626に移行し
て、対象画素v5の新たな値vy5'としてvy5''を設定
し、ステップS627に移行して、対象画素v5,v4
UデータおよびVデータをRGB変換部42に出力し、
ステップS628に移行して、対象画素v5のYデータ
y5''をRGB変換部42に出力し、ステップS62
9,S630に移行する。
【0108】ステップS629,S630は、ポストフ
ィルタ部40においてパイプライン処理として同時に実
行される処理である。ステップS629では、対象画素
x4'の値と参照画素ry4の値との差分の絶対値が定数
値C2を超えているか否かの判定値L4を下式(50)によ
り算出し、ステップS632に移行する。 L4=(|vx4'−ry4|≦C2) …(50) ステップS630では、対象画素vx4'について垂直方
向のフィルタ演算後の値vy4''を、対象ブロック10に
おける第2対象画素列LSRの垂直方向の位置に応じて上
式(29)〜(36)により算出し、ステップS632に移
行する。ステップS630では、上式(29)〜(36)の
y4'に設定すべき値をvy4''に設定する。
【0109】ステップS632では、判定値L4
「1」であるか否かを判定し、判定値L4が「1」であ
ると判定したとき(Yes)は、ステップS634に移行し
て、対象画素v4の新たな値vy4'としてvy4''を設定
し、ステップS646に移行して、対象画素v4のYデ
ータvy4''をRGB変換部42に出力し、一連の処理を
終了して元の処理に復帰させる。
【0110】一方、ステップS632で、判定値L4
「0」であると判定したとき(No)は、ステップS648
に移行して、対象画素v4の新たな値vy4'としてvx4'
を設定し、ステップS646に移行する。一方、ステッ
プS624で、判定値L5が「0」であると判定したと
き(No)は、ステップS650に移行して、対象画素v5
の新たな値vy5'としてvx5'を設定し、ステップS62
7に移行する。
【0111】一方、ステップS616で、判定値L6
「0」であると判定したとき(No)は、ステップS652
に移行して、対象画素v6の新たな値vy6'としてvx6'
を設定し、ステップS619に移行する。一方、ステッ
プS608で、判定値L7が「0」であると判定したと
き(No)は、ステップS654に移行して、対象画素v7
の新たな値vy7'としてvx7'を設定し、ステップS61
1に移行する。
【0112】次に、上記ステップS106のポインタ更
新処理を図11を参照しながら詳細に説明する。図11
は、ポインタ更新処理を示すフローチャートである。ポ
インタ更新処理は、上記ステップS106において実行
されると、図11に示すように、まず、ステップS70
0に移行するようになっている。なお、以下のステップ
において、再生画素の水平方向の画素数をXとし、対象
ブロック10における第1対象画素列LSLおよび第2対
象画素列LSRの垂直方向の座標をyとする。
【0113】ステップS700では、対象画素用ポイン
タ*sxおよび垂直参照画素用ポインタ*cyの値に8画素分
加算する。この加算により、対象ブロック10および垂
直参照画素用ポインタ*cyは、一つ右のブロックに移動
する。ただし、加算前の対象ブロック10が再生画像に
おいて右端のブロックである場合は、一つ下段の左端の
ブロックに移動する。この移動は、所定数を加算するだ
けなので、ハードウェアで構成する場合は加算器だけで
実現できる。
【0114】次いで、ステップS702では、再生画像
において右端のブロックの対象画素についてフィルタ処
理が終了したか否かを判定し、フィルタ処理が終了した
と判定したとき(Yes)は、ステップS704に移行する
が、そうでないと判定したとき(No)は、一連の処理を終
了して元の処理に復帰させる。ステップS704では、
yを「8」で除算したときの余数を算出し、ステップS
706に移行して、算出した余数が「0」であるか否か
を判定し、余数が「0」であると判定したとき(Yes)
は、ステップS708に移行して、垂直参照画素用ポイ
ンタ*cyの値から2Xを減算し、一連の処理を終了して
元の処理に復帰させる。この減算により、垂直参照画素
用ポインタ*cyは、対象ブロック10の上に隣接する垂
直参照ブロック16の最下段に移動する。この移動は、
Xを2倍しそれを減算するだけなので、ハードウェアで
構成する場合はシフタおよび加算器だけで実現できる。
【0115】一方、ステップS706で、算出した余数
が「0」でないと判定したとき(No)は、ステップS71
0に移行して、算出した余数が「4」であるか否かを判
定し、余数が「4」であると判定したとき(Yes)は、ス
テップS712に移行して、垂直参照画素用ポインタ*c
yの値に8Xを加算し、一連の処理を終了して元の処理
に復帰させる。この加算により、垂直参照画素用ポイン
タ*cyは、対象ブロック10の下に隣接する垂直参照ブ
ロック18の最上段に移動する。この移動は、Xを8倍
しそれを加算するだけなので、ハードウェアで構成する
場合はシフタおよび加算器だけで実現できる。
【0116】一方、ステップS710で、算出した余数
が「4」でないと判定したとき(No)は、ステップS71
4に移行して、垂直参照画素用ポインタ*cyの値からX
を減算し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させ
る。この減算により、垂直参照画素用ポインタ*cyは、
対象ブロック10の上に隣接する垂直参照ブロック16
の最下段に移動する。この移動は、Xを減算するだけな
ので、ハードウェアで構成する場合は加算器だけで実現
できる。
【0117】次に、本実施の形態の動作を図面を参照し
ながら説明する。図12は、デブロックフィルタ処理の
実行過程を示すタイムチャートである。以下、時刻t0
〜t1 2は、ポストフィルタ部40の1クロックに相当す
る所定時間T経過ごとの時刻を示したものであり、すな
わち、各時刻t0〜t12は、一つ前の時刻から所定時間
T経過した時刻を表している。
【0118】まず、時刻t0において、ステップS10
0を経て、ポストフィルタ部40により、VRAM35
において最初に処理すべき第1対象画素列LSLの左端画
素の画素データが格納されているアドレスが、対象画素
用ポインタ*sxに設定され、VRAM35において最初
に処理すべき第1垂直参照画素列LYLの左端画素の画素
データが格納されているアドレスが、垂直参照画素用ポ
インタ*cyに設定される。そして、ステップS102を
経て、対象画素用ポインタ*sxおよび垂直参照画素用ポ
インタ*cyが参照されて、第1対象画素列LSL、第2対
象画素列LSR、第2水平参照画素列LXR、第1垂直参照
画素列LYLおよび第2垂直参照画素列L YRを読み込むべ
き読込要求が出力される。
【0119】読込要求が出力されると、時刻t1におい
て、ステップS202,S204を経て、対象画素
0,v1のUデータ、対象画素v2,v3のUデータ、対
象画素v 4,v5のUデータ、および対象画素v6,v7
UデータがVRAM35に読み込まれる。次いで、時刻
2において、ステップS206,S208を経て、対
象画素v0,v1のVデータ、対象画素v2,v3のVデー
タ、対象画素v4,v5のVデータ、および対象画素
6,v7のVデータがVRAM35に読み込まれる。
【0120】一方、同時刻t2においては、ステップS
222,S224を経て、図13に示すように、前回読
み込んだ第2水平参照画素列LXRの画素データが、第1
対象画素列LSLの各対象画素v0〜v3の画素データとし
てバッファ内でコピーされ、前回読み込んだ第2対象画
素列LSRの画素データのうち右端画素に係るものが、第
1水平参照画素列LXLの参照画素rx0の画素データとし
てバッファ内でコピーされる。図13は、画素データを
コピーして再利用する場合を説明するための図である。
【0121】次いで、時刻t3において、ステップS2
14を経て、垂直参照画素用ポインタ*cyが参照され
て、第1垂直参照画素列LYLの各参照画素ry0〜ry3
画素データのうちYデータがVRAM35に読み込まれ
る。一方、同時刻t3において、第1対象画素列LSL
各対象画素v0〜v3および第1水平参照画素列LXLの参
照画素rx0のYデータがバッファにおいて利用可能とな
っているので、ステップS302〜S312を経て、判
定値L0〜L2が上式(37)〜(39)により算出されると
ともに、vx0''〜vx2''が上式(1)〜(3)により算
出される。このとき、判定値L0が「1」であれば、ス
テップS316を経て、対象画素v0の新たな値vx0'と
してvx0''が設定され、判定値L0が「0」であれば、
ステップS318を経て、対象画素v0の新たな値vx0'
としてv0が設定される。また、判定値L0,L1の論理
積が「1」であれば、ステップS322を経て、対象画
素v1の新たな値vx1'としてvx1''が設定され、論理積
が「0」であれば、ステップS324を経て、対象画素
1の新たな値vx1'としてv1が設定される。また、判
定値L0〜L2の論理積が「1」であれば、ステップS3
28を経て、対象画素v2の新たな値vx2'としてvx2''
が設定され、論理積が「0」であれば、ステップS33
0を経て、対象画素v2の新たな値vx2'としてv2が設
定される。また、ステップS332を経て、対象画素v
3の新たな値vx3'としてv3が設定される。
【0122】次いで、時刻t4において、ステップS2
16を経て、垂直参照画素用ポインタ*cyが参照され
て、第2垂直参照画素列LYRの各参照画素ry4〜ry7
画素データのうちYデータがVRAM35に読み込まれ
る。一方、同時刻t4において、第1垂直参照画素列L
YLの参照画素ry0〜ry3のYデータがバッファにおいて
利用可能となり、かつ、第1対象画素列LSLの各対象画
素v0〜v3について水平方向のフィルタ処理が完了して
いるので、ステップS404,S406を経て、判定値
0が上式(40)により算出されるとともに、vy0''が
上式(29)〜(36)のいずれかにより算出される。この
とき、判定値L0が「1」であれば、ステップS410
を経て、対象画素v0の新たな値vy0'としてvy0''が設
定され、判定値L0が「0」であれば、ステップS45
4を経て、対象画素v0の新たな値vy0'としてvx0'が
設定される。そして、ステップS411,S412を経
て、対象画素v0,v1のUデータおよびVデータがRG
B変換部42に出力され、対象画素v0のYデータ
y0''がRGB変換部42に出力される。これにより、
対象画素v0についてデブロックフィルタ処理が完了す
る。
【0123】次いで、時刻t5において、ステップS2
18を経て、対象画素用ポインタ*sxが参照されて、第
2対象画素列LSRの各対象画素v4〜v7の画素データの
うちYデータがVRAM35に読み込まれる。一方、同
時刻t5においては、ステップS413,S414を経
て、判定値L1が上式(41)により算出されるととも
に、vy1''が上式(29)〜(36)のいずれかにより算出
される。このとき、判定値L1が「1」であれば、ステ
ップS418を経て、対象画素v1の新たな値vy1'とし
てvy1''が設定され、判定値L1が「0」であれば、ス
テップS452を経て、対象画素v1の新たな値vy1'と
してvx1'が設定される。そして、ステップS419を
経て、対象画素v1のYデータvy1''がRGB変換部4
2に出力される。これにより、対象画素v1についてデ
ブロックフィルタ処理が完了する。
【0124】次いで、時刻t6において、ステップS2
20を経て、対象画素用ポインタ*sxが参照されて、第
2水平参照画素列LXRの各画素(参照画素rx1を含
む。)の画素データのうちYデータがVRAM35に読
み込まれる。一方、同時刻t6においては、ステップS
420,S422を経て、判定値L2が上式(42)によ
り算出されるとともに、vy2''が上式(29)〜(36)の
いずれかにより算出される。このとき、判定値L2
「1」であれば、ステップS426を経て、対象画素v
2の新たな値vy2'としてvy2''が設定され、判定値L2
が「0」であれば、ステップS450を経て、対象画素
2の新たな値vy2'としてvx2'が設定される。そし
て、ステップS427,S428を経て、対象画素
2,v3のUデータおよびVデータがRGB変換部42
に出力され、対象画素v2のYデータvy2''がRGB変
換部42に出力される。これにより、対象画素v2につ
いてデブロックフィルタ処理が完了する。
【0125】次いで、時刻t7においては、ステップS
429,S430を経て、判定値L3が上式(43)によ
り算出されるとともに、vy3''が上式(29)〜(36)の
いずれかにより算出される。このとき、判定値L3
「1」であれば、ステップS434を経て、対象画素v
3の新たな値vy3'としてvy3''が設定され、判定値L3
が「0」であれば、ステップS448を経て、対象画素
3の新たな値vy3'としてvx3'が設定される。そし
て、ステップS446を経て、対象画素v3のYデータ
y3''がRGB変換部42に出力される。これにより、
対象画素v3についてデブロックフィルタ処理が完了す
る。
【0126】一方、同時刻t7において、第2対象画素
列LSRの各対象画素v4〜v7および第2水平参照画素列
XRの参照画素rx1のYデータがバッファにおいて利用
可能となっているので、ステップS502〜S512を
経て、判定値L7〜L5が上式(44)〜(46)により算出
されるとともに、vx7''〜vx5''が上式(8)〜(6)
により算出される。このとき、判定値L7が「1」であ
れば、ステップS516を経て、対象画素v7の新たな
値vx7'としてvx7''が設定され、判定値L7が「0」で
あれば、ステップS518を経て、対象画素v7の新た
な値vx7'としてv7が設定される。また、判定値L7
6の論理積が「1」であれば、ステップS522を経
て、対象画素v6の新たな値vx6'としてvx6''が設定さ
れ、論理積が「0」であれば、ステップS524を経
て、対象画素v6の新たな値vx6'としてv6が設定され
る。また、判定値L7〜L5の論理積が「1」であれば、
ステップS528を経て、対象画素v5の新たな値vx5'
としてvx5''が設定され、論理積が「0」であれば、ス
テップS530を経て、対象画素v5の新たな値vx5'と
してv5が設定される。また、ステップS532を経
て、対象画素v4の新たな値vx4'としてv4が設定され
る。
【0127】次いで、時刻t8において、第2垂直参照
画素列LYRの参照画素ry4〜ry7のYデータがバッファ
において利用可能となり、かつ、第2対象画素列LSR
各対象画素v4〜v7について水平方向のフィルタ処理が
完了しているので、ステップS604,S606を経
て、判定値L7が上式(47)により算出されるととも
に、vy7''が上式(29)〜(36)のいずれかにより算出
される。このとき、判定値L7が「1」であれば、ステ
ップS610を経て、対象画素v7の新たな値vy7'とし
てvy7''が設定され、判定値L7が「0」であれば、ス
テップS654を経て、対象画素v7の新たな値vy7'と
してvx7'が設定される。そして、ステップS611,
S612を経て、対象画素v7,v6のUデータおよびV
データがRGB変換部42に出力され、対象画素v7
Yデータvy7''がRGB変換部42に出力される。これ
により、対象画素v7についてデブロックフィルタ処理
が完了する。
【0128】なお、同時刻t8においては、ステップS
700〜S714を経て、対象ブロック10の右に隣接
するブロックに対象画素用ポインタ*sxおよび垂直参照
画素用ポインタ*cyが移動し、そのブロックに対して時
刻t0における処理と同様の処理が行われる。次いで、
時刻t9においては、ステップS613,S614を経
て、判定値L6が上式(48)により算出されるととも
に、vy6''が上式(29)〜(36)のいずれかにより算出
される。このとき、判定値L6が「1」であれば、ステ
ップS618を経て、対象画素v6の新たな値vy6'とし
てvy6''が設定され、判定値L6が「0」であれば、ス
テップS652を経て、対象画素v6の新たな値vy6'と
してvx6'が設定される。そして、ステップS619を
経て、対象画素v6のYデータvy6''がRGB変換部4
2に出力される。これにより、対象画素v6についてデ
ブロックフィルタ処理が完了する。
【0129】なお、同時刻t9においては、対象ブロッ
ク10の右に隣接するブロックに対して時刻t1におけ
る処理と同様の処理が行われる。次いで、時刻t10にお
いては、ステップS620,S622を経て、判定値L
5が上式(49)により算出されるとともに、vy5''が上
式(29)〜(36)のいずれかにより算出される。このと
き、判定値L5が「1」であれば、ステップS626を
経て、対象画素v5の新たな値vy5'としてvy5''が設定
され、判定値L5が「0」であれば、ステップS650
を経て、対象画素v5の新たな値vy5'としてvx5'が設
定される。そして、ステップS627,S628を経
て、対象画素v5,v4のUデータおよびVデータがRG
B変換部42に出力され、対象画素v 5のYデータ
y5''がRGB変換部42に出力される。これにより、
対象画素v5についてデブロックフィルタ処理が完了す
る。
【0130】なお、同時刻t10においては、対象ブロッ
ク10の右に隣接するブロックに対して時刻t2におけ
る処理と同様の処理が行われる。次いで、時刻t11にお
いては、ステップS629,S630を経て、判定値L
4が上式(50)により算出されるとともに、vy4''が上
式(29)〜(36)のいずれかにより算出される。このと
き、判定値L4が「1」であれば、ステップS634を
経て、対象画素v4の新たな値vy4'としてvy4''が設定
され、判定値L4が「0」であれば、ステップS648
を経て、対象画素v4の新たな値vy4'としてvx4'が設
定される。そして、ステップS646を経て、対象画素
4のYデータvy4''がRGB変換部42に出力され
る。これにより、対象画素v4についてデブロックフィ
ルタ処理が完了する。
【0131】なお、同時刻t11においては、対象ブロッ
ク10の右に隣接するブロックに対して時刻t3におけ
る処理と同様の処理が行われる。このようにして、本実
施の形態では、デブロックフィルタ処理は、対象画素v
0〜v7の値と参照画素ry0〜ry7の値との差分値が閾値
を超えているか否かを判定し、対象画素v0〜v7につい
ての水平方向のフィルタ演算を、対象画素v0〜v7の値
と参照画素rx0,rx1の値とにのみ基づいて行い、対象
画素v0〜v7について垂直方向のフィルタ演算を行うか
否かを、上記判定結果にのみ基づいて決定するととも
に、対象画素v0〜v7についての垂直方向のフィルタ演
算を、対象画素v0〜v7の値と参照画素ry0〜ry7の値
とにのみ基づいて行うようになっている。
【0132】これにより、フィルタ演算を行うかの判定
およびフィルタ演算を行うにあたって、対象画素v0
7、参照画素rx0,rx1および参照画素ry0〜ry7
けを参照すればよいので、従来に比して、デブロックフ
ィルタ処理を簡素化することができる。例えば、本実施
の形態のように、デブロックフィルタ処理をハードウェ
アにより実現する場合には、回路規模を小型化すること
ができるし、デブロックフィルタ処理をソフトウェアに
より実現する場合には、プログラムサイズを低減するこ
とができる。特に、参照画素rx0,rx1および参照画素
y0〜ry7として水平参照ブロック12,14および垂
直参照ブロック16,18内の境界線に位置する画素を
用いるので、フィルタ効果をさほど低減することなく、
デブロックフィルタ処理を簡素化することができる。さ
らに、VRAM35に対するアクセス回数を低減するこ
とができるので、処理の高速化が期待できる。
【0133】さらに、本実施の形態では、デブロックフ
ィルタ処理は、画素データの読込、判定およびフィルタ
演算を一連の処理として繰り返し行いながら再生画像の
すべての画素に対してフィルタ演算を試み、対象ブロッ
ク10の左上の領域に属する対象画素については、対象
ブロック10の左および上に隣接する水平参照ブロック
12および垂直参照ブロック16の参照画素の値を、判
定およびフィルタ演算に用い、対象ブロック10の右上
の領域に属する対象画素については、対象ブロック10
の右および上に隣接する水平参照ブロック14および垂
直参照ブロック16の参照画素の値を、判定およびフィ
ルタ演算に用い、対象ブロック10の左下の領域に属す
る対象画素については、対象ブロック10の左および下
に隣接する水平参照ブロック12および垂直参照ブロッ
ク18の参照画素の値を、判定およびフィルタ演算に用
い、対象ブロック10の右下の領域に属する対象画素に
ついては、対象ブロック10の右および下に隣接する水
平参照ブロック14および垂直参照ブロック18の参照
画素の値を、判定およびフィルタ演算に用いるようにな
っている。
【0134】これにより、4個の対象画素v0〜v3をデ
ブロックフィルタ処理するにあたり、高々、9個の画素
をVRAM35から読み込めばよいので、VRAM35
への読込回数を低減することができる。また、フィルタ
演算を行うかの判定およびフィルタ演算を行うにあたっ
て、対象画素v0〜v3が属する領域に応じて比較的適切
な参照画素が用いられるので、フィルタ効果を向上する
ことができる。
【0135】さらに、本実施の形態では、デブロックフ
ィルタ処理は、垂直参照画素用ポインタ*cyを参照して
画素データをバッファに読み込み、さらに、各一連の処
理ごとに、垂直参照画素用ポインタ*cyの値に8画素分
加算し、次に処理すべき対象ブロック10が再生画像に
おける左端のブロックで、かつyを「8」で除算したと
きの余数が「0」であるときは、垂直参照画素用ポイン
タ*cyの値から2Xを減算し、次に処理すべき対象ブロ
ック10が再生画像における左端のブロックで、かつy
を「8」で除算したときの余数が「4」であるときは、
垂直参照画素用ポインタ*cyの値に8Xを加算し、次に
処理すべき対象ブロック10が再生画像における左端の
ブロックで、かつyを「8」で除算したときの余数が
「0」または「4」以外の値であるときは、垂直参照画
素用ポインタ*cyの値からXを減算するようになってい
る。
【0136】これにより、垂直参照画素用ポインタ*cy
の更新をシフタおよび加算器だけで実現することができ
るので、負荷を低減し比較的簡素な構成とすることがで
きる。さらに、本実施の形態では、デブロックフィルタ
処理は、各一連の処理ごとに、第2対象画素列LSR、第
2水平参照画素列LXR、第1垂直参照画素列LYLおよび
第2垂直参照画素列LYRの画素データをバッファに読み
込むとともに、一つ前の処理において読み込んだ第2対
象画素列LSRおよび第2水平参照画素列LXRの画素デー
タを第1水平参照画素列LXLおよび第1対象画素列LSL
の画素データとしてそれぞれ再利用し、第1対象画素列
SLおよび第2対象画素列LSRのすべての対象画素v0
〜v7について判定およびフィルタ演算を行うようにな
っている。
【0137】これにより、第1水平参照画素列LXLおよ
び第1対象画素列LSLの画素データをVRAM35から
再読込しなくてすむので、VRAM35への読込回数を
さらに低減することができる。さらに、本実施の形態で
は、一つ前の処理において読み込んだ第2対象画素列L
SRおよび第2水平参照画素列LXRの画素データを第1水
平参照画素列LXLおよび第1対象画素列LSLの画素デー
タとしてそれぞれコピーする処理を第1フェーズとし、
第1垂直参照画素列LYLの画素データをバッファに読み
込む処理を第2フェーズとし、第2垂直参照画素列LYR
の画素データをバッファに読み込む処理を第3フェーズ
とし、第2対象画素列LSRの画素データをバッファに読
み込む処理を第4フェーズとし、第2水平参照画素列L
XRの画素データをバッファに読み込む処理を第5フェー
ズとし、第1水平参照画素列LXLの画素データに基づい
て、第1対象画素列LSLの各対象画素について水平方向
のフィルタ演算を行う処理を第6フェーズとし、第6フ
ェーズの処理結果および第1垂直参照画素列LYLの画素
データに基づいて、第1対象画素列LSLの各対象画素に
ついて判定および垂直方向のフィルタ演算を行う処理を
第7フェーズとし、第2水平参照画素列LXRの画素デー
タに基づいて、第2対象画素列LSRの各対象画素につい
て水平方向のフィルタ演算を行う処理を第8フェーズと
し、第8フェーズの処理結果および第2垂直参照画素列
YRの画素データに基づいて、第2対象画素列LSRの各
対象画素について判定および垂直方向のフィルタ演算を
行う処理を第9フェーズとした場合に、一連の処理は、
第1フェーズ、第2フェーズ、第3フェーズ、第4フェ
ーズおよび第5フェーズをその順序で実行し、第6フェ
ーズおよび第7フェーズをその順序で実行し、第5フェ
ーズ、第8フェーズおよび第9フェーズをその順序で実
行するとともに、第2フェーズおよび第6フェーズの実
行を同時に、第3フェーズおよび第7フェーズの実行を
同時に開始するようになっている。
【0138】これにより、フィルタ演算を行うかの判定
およびフィルタ演算を行うにあたって、効率的なパイプ
ライン処理を実現することができるので、処理の高速化
が期待できる。また、画素データの読込を、第1垂直参
照画素列LYL、第2垂直参照画素列LYR、第2対象画素
列LSRおよび第2水平参照画素列LXRの画素データの順
序で行うことから、第1垂直参照画素列LYLおよび第2
垂直参照画素列LYRの画素データの読込、並びに第2対
象画素列LSRおよび第2水平参照画素列LXRの画素デー
タの読込を連続して行うことができるので、画素データ
の読込処理を簡単にすることができる。
【0139】さらに、本実施の形態では、デブロックフ
ィルタ処理は、互いに隣接するブロック間の境界線と直
交する画素列について、デブロックフィルタ後の各画素
の値v0'〜v2',v5'〜v7'を、上式(1)〜(3),
(6)〜(8)のフィルタ演算式により算出するように
なっている。これにより、一の画素についてのフィルタ
演算を行うにあたって、多数の画素の平均値を用いず、
2つの画素の値のみを用いるので、デブロックフィルタ
処理をさらに簡素化することができる。また、一の画素
の値と、同一画素列の画素であって隣接ブロック内の参
照画素の値とを用いた加減算およびビットシフト(除数
が2の整数倍となる除算)により演算を行うので、デブ
ロックフィルタ処理をさらに簡素化することができるの
に加え、効果的なフィルタ効果を実現することができ
る。
【0140】さらに、本実施の形態では、デブロックフ
ィルタ処理は、互いに隣接するブロック間の境界線と直
交する画素列の画素のうち一の画素についてのフィルタ
演算を、その一の画素から、同一画素列の画素であって
隣接ブロック内の境界線に位置する参照画素までの各画
素の相互の差分値がいずれも閾値C1,C2を超えていな
いときに行い、閾値C1,C2として定数値を用いるよう
になっている。
【0141】これにより、閾値C1,C2が定数値である
ので、デブロックフィルタ処理の過程において閾値
1,C2を算出する必要がなく、また、各画素の相互の
差分値のいずれかが閾値C1,C2を超えていれば、フィ
ルタ演算が行われない。したがって、デブロックフィル
タ処理をさらに簡素化することができるのに加え、従来
に比して、デブロックフィルタ処理を比較的高速化する
ことができる。
【0142】さらに、本実施の形態では、参照画素と、
参照画素と隣接する隣接画素との差分値を比較するとき
の閾値C1を、参照画素と、隣接画素以外の画素との差
分値を比較するときの閾値C2よりも大きく設定した。
これにより、ブロック間の輝度の平均値が異なるという
特性を考慮したデブロックフィルタ処理を行うことがで
きるので、さらに効果的なフィルタ効果を実現すること
ができる。
【0143】さらに、本実施の形態では、参照画素と、
参照画素と隣接する隣接画素との差分値を比較するとき
の閾値C1を、画素の値の最大値を「255」として
「32」に設定し、参照画素と、隣接画素以外の画素と
の差分値を比較するときの閾値C2を、「16」に設定
した。これにより、ブロック間の輝度の平均値が異なる
という特性をより考慮したデブロックフィルタ処理を行
うことができるので、さらに効果的なフィルタ効果を実
現することができる。
【0144】さらに、本実施の形態では、デブロックフ
ィルタ処理は、画素についてフィルタ演算を行うか否か
の判定を、参照画素と隣接する隣接画素から順次境界線
より遠ざかる方向に行い、画素についてフィルタ演算を
行わないと判定したときは、その画素およびこれよりも
後段の画素についてはフィルタ演算を行わないようにな
っている。
【0145】これにより、画素についてフィルタ演算を
行うか否かの判定回数を低減することができるので、デ
ブロックフィルタ処理をさらに高速化することができ
る。さらに、本実施の形態では、ポストフィルタ部40
は、21画素分の画素データを格納可能なバッファを有
し、デブロックフィルタ処理は、画素列のうち一の画素
から参照画素までの全画素データを、VRAM35から
バッファにまとめて読み込み、バッファの画素データに
基づいてフィルタ演算を行うようになっている。
【0146】これにより、画素列の各画素についてデブ
ロックフィルタ処理を行うに必要な画素データをバッフ
ァにまとめて読み込み一括で処理するので、デブロック
フィルタ処理をさらに高速化することができる。さら
に、本実施の形態では、デブロックフィルタ処理は、ブ
ロック内の水平方向の画素列および垂直方向の画素列の
一方に対してフィルタ演算を行った後、他方に対してフ
ィルタ演算を行うようになっている。
【0147】これにより、ブロック内の水平方向の画素
列および垂直方向の画素列の両方に対してデブロックフ
ィルタ処理を行うので、さらに効果的なフィルタ効果を
実現することができる。上記実施の形態において、MP
EG形式の動画データは、請求項1、2、9ないし12
記載の圧縮画像データに対応し、VRAM35は、請求
項3または5記載の画像記憶手段に対応し、ポストフィ
ルタ部40のバッファは、請求項3、5ないし8記載の
作業用記憶手段に対応している。また、参照画素rx0
x1は、請求項2ないし4、10または12記載の水平
参照画素に対応し、参照画素ry0〜ry7は、請求項2、
3、6、10または12記載の垂直参照画素に対応し、
参照画素rx0,rx1および対象画素v0〜v7は、請求項
3または4記載の第1画素列に対応している。
【0148】また、上記実施の形態において、参照画素
y0〜ry7は、請求項3または5記載の第2画素列に対
応している。なお、上記実施の形態においては、対象画
素v0〜v7についての水平方向のフィルタ演算を、その
一の画素から、同一画素列の画素であって隣接ブロック
内の境界線に位置する参照画素rx0,rx1までの各画素
の相互の差分値がいずれも閾値C1,C2を超えていない
ときに行うように構成したが、これに限らず、対象画素
0〜v7についての水平方向のフィルタ演算を行うか否
かを、垂直方向のフィルタ演算と同様に、その一の画素
の値および参照画素rx0,rx1の値とにのみ基づいて決
定するように構成してもよい。
【0149】また、上記実施の形態において、図5ない
し図11のフローチャートに示す処理を実行するにあた
ってはいずれも、ポストフィルタ部40のハードウェア
による処理で行う場合について説明したが、これに限ら
ず、CPU30がこれらの処理を実行するようにしても
よく、この場合、上記実施の形態のように、ROM32
にあらかじめ格納されている制御プログラムを実行する
ように構成してもよいが、これらの手順を示したプログ
ラムが記憶された記憶媒体から、そのプログラムをRA
M34に読み込んで実行するようにしてもよい。
【0150】ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等
の半導体記憶媒体、FD、HD等の磁気記憶型記憶媒
体、CD、CDV、LD、DVD等の光学的読取方式記
憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体
であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法の
いかんにかかわらず、コンピュータで読み取り可能な記
憶媒体であれば、あらゆる記憶媒体を含むものである。
【0151】また、上記実施の形態においては、本発明
に係る画像処理装置および画像処理プログラム、並びに
画像処理方法を、図1に示すように、コンピュータ10
0において、マルチタスクで動作するOSにより、MP
EG形式で圧縮された動画データをデコードして動画を
再生する際に、再生画像に対してデブロックフィルタ処
理を行う場合について適用したが、これに限らず、本発
明の主旨を逸脱しない範囲で他の場合にも適用可能であ
る。例えば、JPEG形式で圧縮された画像データに基
づいて画像を表示する場合や、その他離散コサイン変換
処理および量子化変換処理を所定のブロック単位で行う
画像圧縮処理により圧縮された圧縮画像データに基づい
てブロック単位で画像を展開する場合に適用することが
できる。
【0152】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る請求
項1記載の画像処理装置によれば、フィルタ演算を行う
かの判定およびフィルタ演算を行うにあたって、対象画
素および参照画素だけを参照すればよいので、従来に比
して、画像復号化時においてブロックノイズを低減する
フィルタ処理を簡素化することができるという効果が得
られる。また、展開画像がメモリ等の記憶手段に格納さ
れている場合は、記憶手段に対するアクセス回数を低減
することができるので、記憶手段に対するアクセスがク
リティカルパスとなっている画像処理装置では、処理の
高速化が期待できるという効果も得られる。
【0153】さらに、本発明に係る請求項2ないし8記
載の画像処理装置によれば、フィルタ演算を行うかの判
定およびフィルタ演算を行うにあたって、対象画素、水
平参照画素および垂直参照画素だけを参照すればよいの
で、従来に比して、画像復号化時においてブロックノイ
ズを低減するフィルタ処理を簡素化することができると
いう効果が得られる。特に、水平参照画素および垂直参
照画素として水平参照ブロックおよび垂直参照ブロック
内の境界線に位置する画素を用いるので、フィルタ効果
をさほど低減することなく、フィルタ処理を簡素化する
ことができるという効果も得られる。さらに、展開画像
がメモリ等の記憶手段に格納されている場合は、記憶手
段に対するアクセス回数を低減することができるので、
記憶手段に対するアクセスがクリティカルパスとなって
いる画像処理装置では、処理の高速化が期待できるとい
う効果も得られる。
【0154】さらに、本発明に係る請求項3ないし8記
載の画像処理装置によれば、第1画素列の対象画素をフ
ィルタ処理するにあたり、高々、第1画素列および第2
画素列の画素を画像記憶手段から読み込めばよいので、
画像記憶手段への読込回数を低減することができるとい
う効果も得られる。さらに、本発明に係る請求項4ない
し8記載の画像処理装置によれば、n個の対象画素をフ
ィルタ処理するにあたり、高々、2n+1個の画素を画
像記憶手段から読み込めばよいので、画像記憶手段への
読込回数を低減することができるという効果も得られ
る。また、フィルタ演算を行うかの判定およびフィルタ
演算を行うにあたって、対象画素が属する領域に応じて
比較的適切な参照画素が用いられるので、フィルタ効果
を向上することができるという効果も得られる。
【0155】さらに、本発明に係る請求項5ないし8記
載の画像処理装置によれば、ハードウェアで構成する場
合は、垂直参照画素用ポインタの更新をシフタおよび加
算器だけで実現することができるので、負荷を低減し比
較的簡素な構成とすることができるという効果も得られ
る。さらに、本発明に係る請求項6ないし8記載の画像
処理装置によれば、第1水平参照画素列および第1対象
画素列の画素データを画像記憶手段から再読込しなくて
すむので、画像記憶手段への読込回数をさらに低減する
ことができるという効果も得られる。
【0156】さらに、本発明に係る請求項8記載の画像
処理装置によれば、フィルタ演算を行うかの判定および
フィルタ演算を行うにあたって、効率的なパイプライン
処理を実現することができるので、処理の高速化が期待
できるという効果も得られる。また、画素データの読込
を、第1垂直参照画素列、第2垂直参照画素列、第2対
象画素列および第2水平参照画素列の画素データの順序
で行うことから、第1垂直参照画素列および第2垂直参
照画素列の画素データの読込、並びに第2対象画素列お
よび第2水平参照画素列の画素データの読込を連続して
行うことができるので、画素データの読込処理を簡単に
することができるという効果も得られる。さらに、従
来、作業用に少なくとも1フレーム分の作業メモリを使
用していたが、5n+1画素分の作業メモリで処理でき
るため、ハードウェアとして構成したときに回路規模を
比較的削減することができるという効果も得られる。
【0157】一方、本発明に係る請求項9記載の画像処
理プログラムによれば、請求項1記載の画像処理装置と
同等の効果が得られる。さらに、本発明に係る請求項1
0記載の画像処理プログラムによれば、請求項2記載の
画像処理装置と同等の効果が得られる。一方、本発明に
係る請求項11記載の画像処理方法によれば、請求項1
記載の画像処理装置と同等の効果が得られる。
【0158】さらに、本発明に係る請求項12記載の画
像処理方法によれば、請求項2記載の画像処理装置と同
等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するコンピュータシステムの構成
を示すブロック図である。
【図2】再生画像においてデブロックフィルタ処理の対
象となる対象ブロックおよびその隣接ブロックを示す図
である。
【図3】互いに隣接するブロックA,Bにおいて同一水
平線上の対象画素の値v0〜v7を示した棒グラフであ
る。
【図4】再生画像においてデブロックフィルタ処理の対
象となる対象ブロックおよびその隣接ブロックを示す図
である。
【図5】主制御処理を示すフローチャートである。
【図6】画素データ読込処理を示すフローチャートであ
る。
【図7】第1水平フィルタ処理を示すフローチャートで
ある。
【図8】第1垂直フィルタ処理を示すフローチャートで
ある。
【図9】第2水平フィルタ処理を示すフローチャートで
ある。
【図10】第2垂直フィルタ処理を示すフローチャート
である。
【図11】ポインタ更新処理を示すフローチャートであ
る。
【図12】デブロックフィルタ処理の実行過程を示すタ
イムチャートである。
【図13】画素データをコピーして再利用する場合を説
明するための図である。
【図14】従来の画像処理システムによるフィルタ処理
を示す図である。
【図15】従来の画像処理システムにおいて参照する画
素を示す図である。
【符号の説明】
10 対象ブロック 12,14 水平参照ブロック 16,18 垂直参照ブロック 100 コンピュータ 30 CPU 32 ROM 34 RAM 35 VRAM 36 LCDC 38 デコーダ 40 ポストフィルタ部 42 RGB変換部 44 LCD v0〜v7 対象画素 rx0,rx1 参照画素 ry0〜ry7 参照画素 LSL 第1対象画素列 LSR 第2対象画素列 LXL 第1水平参照画素列 LXR 第2水平参照画素列 LYL 第1垂直参照画素列 LYR 第2垂直参照画素列
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK03 KK04 KK08 KK15 MA00 MA23 MC11 PP01 PP04 PP25 PP30 TA68 TB08 TC02 TC33 TC42 TD05 TD12 UA02 UA05 UA11 UA33 5C078 AA04 BA57 CA21 DA02 5J064 AA02 BB01 BC01 BC11 BC22 BD01

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 離散コサイン変換処理及び量子化処理を
    所定のブロック単位で行う画像圧縮処理により圧縮され
    た圧縮画像データに基づいて前記ブロック単位で画像を
    展開する際又は展開した後に、展開画像に対してフィル
    タ処理を行う装置であって、 対象ブロックに隣接するブロックを参照ブロックとし、
    さらに、前記対象ブロック内の一の画素を対象画素と
    し、前記参照ブロック内の一の画素を参照画素とした場
    合に、 前記フィルタ処理は、前記対象画素の値と前記参照画素
    の値との差分値が閾値を超えているか否かを判定し、前
    記対象画素についてフィルタ演算を行うか否かを、前記
    判定結果にのみ基づいて決定するとともに、前記対象画
    素についてのフィルタ演算を、前記対象画素の値と前記
    参照画素の値とにのみ基づいて行うようになっているこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】 離散コサイン変換処理及び量子化処理を
    所定のブロック単位で行う画像圧縮処理により圧縮され
    た圧縮画像データに基づいて前記ブロック単位で画像を
    展開する際又は展開した後に、展開画像に対してフィル
    タ処理を行う装置であって、 対象ブロックに対し水平方向に隣接するブロックを水平
    参照ブロックとし、前記対象ブロックに対し垂直方向に
    隣接するブロックを垂直参照ブロックとし、さらに、前
    記対象ブロック内の一の画素を対象画素とし、前記水平
    参照ブロック内の一の画素であって前記対象ブロックと
    の境界線に位置し且つ前記対象画素と垂直方向の位置が
    同一のものを水平参照画素とし、前記垂直参照ブロック
    内の一の画素であって前記対象ブロックとの境界線に位
    置し且つ前記対象画素と水平方向の位置が同一のものを
    垂直参照画素とした場合に、 前記フィルタ処理は、前記対象画素の値と前記垂直参照
    画素の値との差分値が閾値を超えているか否かを判定
    し、 前記対象画素についての水平方向のフィルタ演算を、前
    記対象画素の値と前記水平参照画素の値とにのみ基づい
    て行い、 前記対象画素について垂直方向のフィルタ演算を行うか
    否かを、前記判定結果にのみ基づいて決定するととも
    に、前記対象画素についての垂直方向のフィルタ演算
    を、前記対象画素の値と前記垂直参照画素の値とにのみ
    基づいて行うようになっていることを特徴とする画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記展開画像を記憶する画像記憶手段に利用可能に接続
    し、 前記フィルタ処理を行うための画素データを記憶する作
    業用記憶手段を備え、 前記対象ブロック内の画素であって前記水平参照ブロッ
    クとの境界線から水平方向に連続する複数の画素を前記
    対象画素とした場合に、 前記フィルタ処理は、前記複数の対象画素及び前記水平
    参照画素からなる第1画素列の画素データ、並びに前記
    各対象画素に対応する垂直参照画素からなる第2画素列
    の画素データを前記作業用記憶手段に一括で読み込み、
    前記作業用記憶手段の画素データに基づいて前記各対象
    画素ごとに前記判定を行い、 前記各対象画素についての水平方向のフィルタ演算を、
    前記作業用記憶手段の画素データを参照し当該対象画素
    の値と前記水平参照画素の値とにのみ基づいて行い、 前記各対象画素について垂直方向のフィルタ演算を行う
    か否かを、当該対象画素に対応する前記判定結果にのみ
    基づいて決定するとともに、前記各対象画素についての
    垂直方向のフィルタ演算を、前記作業用記憶手段の画素
    データを参照し当該対象画素の値と前記垂直参照画素の
    値とにのみ基づいて行うようになっていることを特徴と
    する画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記各ブロックを、水平方向2n(n≧1)個の画素で
    且つ垂直方向2m(m≧1)個の画素からなる矩形の画
    素領域として構成するとともに、水平方向n個の画素で
    且つ垂直方向m個の画素からなる左上、右上、左下及び
    右下の4つの領域に区分し、さらに、前記第1画素列
    を、前記4つの領域のうち同一の領域に属する画素及び
    前記水平参照画素で構成し、 前記フィルタ処理は、前記画素データの読込、前記判定
    及び前記フィルタ演算を一連の処理として繰り返し行い
    ながら前記展開画像のすべての画素に対して前記フィル
    タ演算を試み、 前記対象ブロックの左上の領域に属する対象画素につい
    ては、前記対象ブロックの左及び上に隣接する水平参照
    ブロック及び垂直参照ブロックの参照画素の値を、前記
    判定及び前記フィルタ演算に用い、 前記対象ブロックの右上の領域に属する対象画素につい
    ては、前記対象ブロックの右及び上に隣接する水平参照
    ブロック及び垂直参照ブロックの参照画素の値を、前記
    判定及び前記フィルタ演算に用い、 前記対象ブロックの左下の領域に属する対象画素につい
    ては、前記対象ブロックの左及び下に隣接する水平参照
    ブロック及び垂直参照ブロックの参照画素の値を、前記
    判定及び前記フィルタ演算に用い、 前記対象ブロックの右下の領域に属する対象画素につい
    ては、前記対象ブロックの右及び下に隣接する水平参照
    ブロック及び垂直参照ブロックの参照画素の値を、前記
    判定及び前記フィルタ演算に用いるようになっているこ
    とを特徴とする画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項4において、 前記画像記憶手段は、前記展開画像を構成する各画素の
    画素データを左から右の順序及び上から下の順序で格納
    するようになっており、 前記フィルタ処理は、前記画像記憶手段における前記第
    2画素列の画素データの格納アドレスを指し示す垂直参
    照画素用ポインタを参照して前記第2画素列の画素デー
    タを前記作業用記憶手段に読み込み、 さらに、前記展開画像の水平方向の画素数をXとし、前
    記対象ブロックにおける対象画素の垂直方向の座標をy
    とした場合に、 前記一連の処理ごとに、当該処理で一括に処理する対象
    画素の数に相当する値を前記垂直参照画素用ポインタの
    値に加算し、 次に処理すべき対象ブロックが前記展開画像における左
    端のブロックで、且つyを2mで除算したときの余数が
    「0」であるときは、前記垂直参照画素用ポインタの値
    から2Xを減算し、 次に処理すべき対象ブロックが前記展開画像における左
    端のブロックで、且つyを2mで除算したときの余数が
    mであるときは、前記垂直参照画素用ポインタの値に2
    mXを加算し、 次に処理すべき対象ブロックが前記展開画像における左
    端のブロックで、且つyを2mで除算したときの余数が
    「0」又はm以外の値であるときは、前記垂直参照画素
    用ポインタの値からXを減算するようになっていること
    を特徴とする画像処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、 前記対象ブロック内の同一水平線上の画素のうち左半分
    のものからなる画素列を第1対象画素列とし、右半分の
    ものからなる画素列を第2対象画素列とし、さらに、前
    記水平参照ブロック内の画素列であって前記第1対象画
    素列に左に隣接し且つ前記第2対象画素列の画素数と同
    数の画素からなるものを第1水平参照画素列とし、前記
    水平参照ブロック内の画素列であって前記第2対象画素
    列に右に隣接し且つ前記第1対象画素列の画素数と同数
    の画素からなるものを第2水平参照画素列とし、さら
    に、前記第1対象画素列の各対象画素に対応する垂直参
    照画素からなる画素列を第1垂直参照画素列とし、前記
    第2対象画素列の各対象画素に対応する垂直参照画素か
    らなる画素列を第2垂直参照画素列とした場合に、 前記フィルタ処理は、前記各一連の処理ごとに、前記第
    2対象画素列、前記第2水平参照画素列、前記第1垂直
    参照画素列及び前記第2垂直参照画素列の画素データを
    前記作業用記憶手段に読み込むとともに、一つ前の処理
    において読み込んだ前記第2対象画素列及び前記第2水
    平参照画素列の画素データを前記第1水平参照画素列及
    び前記第1対象画素列の画素データとしてそれぞれ再利
    用し、前記第1対象画素列及び前記第2対象画素列のす
    べての対象画素について前記判定及び前記フィルタ演算
    を行うようになっていることを特徴とする画像処理装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項6において、 前記展開画像について最初に行う前記一連の処理は、前
    記第1対象画素列、前記第2対象画素列、前記第2水平
    参照画素列、前記第1垂直参照画素列及び前記第2垂直
    参照画素列の画素データを前記作業用記憶手段に読み込
    み、 前記展開画像について2回目以降に行う前記一連の処理
    は、前記第2対象画素列、前記第2水平参照画素列、前
    記第1垂直参照画素列及び前記第2垂直参照画素列の画
    素データを前記作業用記憶手段に読み込むとともに、一
    つ前の処理において読み込んだ前記第2対象画素列及び
    前記第2水平参照画素列の画素データを前記第1水平参
    照画素列及び前記第1対象画素列の画素データとしてそ
    れぞれ再利用するようになっていることを特徴とする画
    像処理装置。
  8. 【請求項8】 請求項6及び7のいずれかにおいて、 一つ前の処理において読み込んだ前記第2対象画素列及
    び前記第2水平参照画素列の画素データを前記第1水平
    参照画素列及び前記第1対象画素列の画素データとして
    それぞれコピーする処理を第1フェーズとし、 前記第1垂直参照画素列の画素データを前記作業用記憶
    手段に読み込む処理を第2フェーズとし、 前記第2垂直参照画素列の画素データを前記作業用記憶
    手段に読み込む処理を第3フェーズとし、 前記第2対象画素列の画素データを前記作業用記憶手段
    に読み込む処理を第4フェーズとし、 前記第2水平参照画素列の画素データを前記作業用記憶
    手段に読み込む処理を第5フェーズとし、 前記第1水平参照画素列の画素データに基づいて、前記
    第1対象画素列の各対象画素について水平方向の前記フ
    ィルタ演算を行う処理を第6フェーズとし、 前記第6フェーズの処理結果及び前記第1垂直参照画素
    列の画素データに基づいて、前記第1対象画素列の各対
    象画素について前記判定及び垂直方向の前記フィルタ演
    算を行う処理を第7フェーズとし、 前記第2水平参照画素列の画素データに基づいて、前記
    第2対象画素列の各対象画素について水平方向の前記フ
    ィルタ演算を行う処理を第8フェーズとし、 前記第8フェーズの処理結果及び前記第2垂直参照画素
    列の画素データに基づいて、前記第2対象画素列の各対
    象画素について前記判定及び垂直方向の前記フィルタ演
    算を行う処理を第9フェーズとした場合に、 前記一連の処理は、前記第1フェーズ、前記第2フェー
    ズ、前記第3フェーズ、前記第4フェーズ及び前記第5
    フェーズをその順序で実行し、前記第6フェーズ及び前
    記第7フェーズをその順序で実行し、前記第5フェー
    ズ、前記第8フェーズ及び前記第9フェーズをその順序
    で実行するとともに、前記第2フェーズ及び前記第6フ
    ェーズの実行を同時に、前記第3フェーズ及び前記第7
    フェーズの実行を同時に開始するようになっていること
    を特徴とする画像処理装置。
  9. 【請求項9】 離散コサイン変換処理及び量子化処理を
    所定のブロック単位で行う画像圧縮処理により圧縮され
    た圧縮画像データに基づいて前記ブロック単位で画像を
    展開する際又は展開した後に、展開画像に対してフィル
    タ処理をコンピュータに実行させるためのプログラムで
    あって、 対象ブロックに隣接するブロックを参照ブロックとし、
    さらに、前記対象ブロック内の一の画素を対象画素と
    し、前記参照ブロック内の一の画素を参照画素とした場
    合に、 前記フィルタ処理は、前記対象画素の値と前記参照画素
    の値との差分値が閾値を超えているか否かを判定し、前
    記対象画素についてフィルタ演算を行うか否かを、前記
    判定結果にのみ基づいて決定するとともに、前記対象画
    素についてのフィルタ演算を、前記対象画素の値と前記
    参照画素の値とにのみ基づいて行うようになっているこ
    とを特徴とする画像処理プログラム。
  10. 【請求項10】 離散コサイン変換処理及び量子化処理
    を所定のブロック単位で行う画像圧縮処理により圧縮さ
    れた圧縮画像データに基づいて前記ブロック単位で画像
    を展開する際又は展開した後に、展開画像に対してフィ
    ルタ処理をコンピュータに実行させるためのプログラム
    であって、 対象ブロックに対し水平方向に隣接するブロックを水平
    参照ブロックとし、前記対象ブロックに対し垂直方向に
    隣接するブロックを垂直参照ブロックとし、さらに、前
    記対象ブロック内の一の画素を対象画素とし、前記水平
    参照ブロック内の一の画素であって前記対象ブロックと
    の境界線に位置し且つ前記対象画素と垂直方向の位置が
    同一のものを水平参照画素とし、前記垂直参照ブロック
    内の一の画素であって前記対象ブロックとの境界線に位
    置し且つ前記対象画素と水平方向の位置が同一のものを
    垂直参照画素とした場合に、 前記フィルタ処理は、前記対象画素の値と前記垂直参照
    画素の値との差分値が閾値を超えているか否かを判定
    し、 前記対象画素についての水平方向のフィルタ演算を、前
    記対象画素の値と前記水平参照画素の値とにのみ基づい
    て行い、 前記対象画素について垂直方向のフィルタ演算を行うか
    否かを、前記判定結果にのみ基づいて決定するととも
    に、前記対象画素についての垂直方向のフィルタ演算
    を、前記対象画素の値と前記垂直参照画素の値とにのみ
    基づいて行うようになっていることを特徴とする画像処
    理プログラム。
  11. 【請求項11】 離散コサイン変換処理及び量子化処理
    を所定のブロック単位で行う画像圧縮処理により圧縮さ
    れた圧縮画像データに基づいて前記ブロック単位で画像
    を展開する際又は展開した後に、展開画像に対してフィ
    ルタ処理を行う方法であって、 対象ブロックに隣接するブロックを参照ブロックとし、
    さらに、前記対象ブロック内の一の画素を対象画素と
    し、前記参照ブロック内の一の画素を参照画素とした場
    合に、 前記フィルタ処理は、前記対象画素の値と前記参照画素
    の値との差分値が閾値を超えているか否かを判定し、前
    記対象画素についてフィルタ演算を行うか否かを、前記
    判定結果にのみ基づいて決定するとともに、前記対象画
    素についてのフィルタ演算を、前記対象画素の値と前記
    参照画素の値とにのみ基づいて行うことを特徴とする画
    像処理方法。
  12. 【請求項12】 離散コサイン変換処理及び量子化処理
    を所定のブロック単位で行う画像圧縮処理により圧縮さ
    れた圧縮画像データに基づいて前記ブロック単位で画像
    を展開する際又は展開した後に、展開画像に対してフィ
    ルタ処理を行う方法であって、 対象ブロックに対し水平方向に隣接するブロックを水平
    参照ブロックとし、前記対象ブロックに対し垂直方向に
    隣接するブロックを垂直参照ブロックとし、さらに、前
    記対象ブロック内の一の画素を対象画素とし、前記水平
    参照ブロック内の一の画素であって前記対象ブロックと
    の境界線に位置し且つ前記対象画素と垂直方向の位置が
    同一のものを水平参照画素とし、前記垂直参照ブロック
    内の一の画素であって前記対象ブロックとの境界線に位
    置し且つ前記対象画素と水平方向の位置が同一のものを
    垂直参照画素とした場合に、 前記フィルタ処理は、前記対象画素の値と前記垂直参照
    画素の値との差分値が閾値を超えているか否かを判定
    し、 前記対象画素についての水平方向のフィルタ演算を、前
    記対象画素の値と前記水平参照画素の値とにのみ基づい
    て行い、 前記対象画素について垂直方向のフィルタ演算を行うか
    否かを、前記判定結果にのみ基づいて決定するととも
    に、前記対象画素についての垂直方向のフィルタ演算
    を、前記対象画素の値と前記垂直参照画素の値とにのみ
    基づいて行うことを特徴とする画像処理方法。
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