JP2003333419A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP2003333419A
JP2003333419A JP2002136830A JP2002136830A JP2003333419A JP 2003333419 A JP2003333419 A JP 2003333419A JP 2002136830 A JP2002136830 A JP 2002136830A JP 2002136830 A JP2002136830 A JP 2002136830A JP 2003333419 A JP2003333419 A JP 2003333419A
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JP
Japan
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shutter speed
video signal
level
cmos sensor
flash
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Application number
JP2002136830A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Nishino
直行 西納
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フレーム・レートの遅いCMOSセンサを用
いてフラッシュ撮影しても適正露光となるようにする。 【構成】 フラッシュ撮影をしない状態で被写体が適正
露光となるように,ゲイン量およびシャッタ速度が決定
される(ステップ31)。フラッシュ撮影するときには,
決定されたシャッタ速度で撮影すると露光オーバとなる
ので適正露光となるように再びゲイン量およびシャッタ
速度が変更され,かつCMOSセンサで行われる間引き
率が決定される(ステップ38)。CMOSセンサにおい
て間引かれて映像信号が読み出されるのでフレーム・レ
ートが短くなり,シャッタ速度を速くすることができ
る。シャッタ速度を速くすることができるので,露光オ
ーバとなるのを未然に防止でき,適正露光の画像が得ら
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】この発明は,撮像装置に関する。
【0002】
【発明の背景】CMOS(Complementary Metal-Oxide
Semiconductor )型イメージ・センサは,光電変換素子
に蓄積された信号電荷が1行ずつ順に一駒分の映像信号
として出力される。CMOSセンサから出力された映像
信号は,増幅回路,相関二重サンプリング回路,アナロ
グ/ディジタル変換回路などのアナログ処理回路に入力
する。アナログ処理回路においてアナログ処理が終了す
るまでは,次の駒の映像信号がアナログ処理回路に入力
できない。アナログ処理回路は,その処理速度が比較的
遅いので,次の駒の映像信号が出力されるまでの時間
(フレーム・レートという)が長くなる。したがって,
シャッタ速度をフレーム・レートより速くすることはで
きない。
【0003】明るい被写体を撮影する場合には,露光オ
ーバとなるのを未然に防止するためにシャッタ速度を速
くする必要がある。しかしながら,撮像素子にCMOS
センサを用いた場合には,シャッタ速度を速くするにも
制限があるので被写体輝度が露光オーバとなってしま
う。このようなことは,とくに,CMOSセンサを用い
てフラッシュ撮影する場合に起こる。
【0004】
【発明の開示】この発明は,CMOSセンサを用いた場
合に適正露光とすることを目的とする。
【0005】この発明による撮像装置は,光電変換素子
での光電蓄積時間を制御する電子シャッタのシャッタ速
度にもとづいて被写体を撮影し,被写体像を表す映像信
号を出力するCMOSセンサ,フラッシュ撮影かどうか
を判定する第1の判定手段,上記第1の判定手段により
フラッシュ撮影と判定されたことに応じて,上記シャッ
タ速度を変更してフラッシュ撮影することにより上記ゲ
イン制御回路から出力される映像信号レベルが適正レベ
ルとなるかどうかを判定する第2の判定手段,およびシ
ャッタ速度の変更により上記CMOSセンサから出力さ
れる映像信号のレベルが適正レベルとなると判定された
ことに応じて,変更されたシャッタ速度で被写体をフラ
ッシュ撮影し,シャッタ速度の変更により上記CMOS
センサから出力される映像信号のレベルが適正レベルと
はならないと判定されたことに応じて,有効画素数が少
なくなるように上記CMOSセンサを制御して被写体を
フラッシュ撮影する第1の制御手段を備えていることを
特徴とする。
【0006】この発明による撮像装置に適した制御方法
を提供するようにしても良い。すなわち,この方法は,
光電変換素子での光電蓄積時間を制御する電子シャッタ
のシャッタ速度にもとづいて被写体を撮影し,被写体像
を表す映像信号を出力するCMOSセンサを備えた撮像
装置において,フラッシュ撮影かどうかを判定し,フラ
ッシュ撮影と判定されたことに応じて,上記シャッタ速
度を変更してフラッシュ撮影することにより上記CMO
Sセンサから出力される映像信号レベルが適正レベルと
なるかどうかを判定し,シャッタ速度の変更により上記
CMOSセンサから出力される映像信号のレベルが適正
レベルとなると判定されたことに応じて,変更されたシ
ャッタ速度で被写体をフラッシュ撮影し,シャッタ速度
の変更により上記CMOSセンサから出力される映像信
号のレベルが適正レベルとはならないと判定されたこと
に応じて,有効画素数が少なくなるように上記CMOS
センサを制御して被写体をフラッシュ撮影するものであ
る。
【0007】この発明によると,フラッシュ撮影かどう
かが判定される。フラッシュ撮影であると判定される
と,シャッタ速度を変更すればCMOSセンサから出力
される映像信号のレベルが適正レベルとなるかどうかか
判定される。適正レベルとなると,変更されたシャッタ
速度で被写体がフラッシュ撮影される。適正レベルとな
らないと,有効画素数(出力される映像信号の量)が少
なくなるようにCMOSセンサが制御される。
【0008】有効画素数が少なくなるので,フレーム・
レートは短くなる。したがって,シャッタ速度を速くす
ることができる。速いシャッタ速度で被写体を撮影でき
るので,被写体がフラッシュ撮影により明るい場合でも
得られる映像信号のレベルは,適正なものとなる。
【0009】上記CMOSセンサから出力される映像信
号のレベルを調整するゲイン制御回路,フラッシュ撮影
の発光量を制御するフラッシュ撮影制御回路,ならびに
上記第1の制御手段により,有効画素数が少なくなるよ
うに制御された上記CMOSセンサから出力される映像
信号のレベルが適正レベルとなるように上記ゲイン制御
回路および上記フラッシュ撮影制御回路を制御する第2
の制御手段をさらに備えてもよい。
【0010】フレーム・レートを短くしてシャッタ速度
を速くして被写体を撮影した場合,CMOSセンサから
出力された映像信号レベルは低くなり露光不足となるこ
とがある。得られる映像信号が適正レベルとなるように
ゲイン制御回路およびフラッシュ撮影回路が制御される
ので露光不足を未然に防ぐことができる。
【0011】高画素撮影モードを設定する第1の設定手
段,および上記第1の設定手段により高画素撮影モード
が設定され,かつ上記第2の判定手段により,シャッタ
速度の変更により上記CMOSセンサから出力される映
像信号のレベルが適正レベルとはならないと判定された
ことに応じて,注意喚起の旨を報知する報知手段をさら
に備えるようにしてもよい。
【0012】注意喚起の旨が報知されたことにより,撮
像装置のユーザは,撮影を中止することができる。ま
た,露光オーバとなってもよいときには強制的に撮影す
ることもできる。またCMOSセンサから出力される信
号量が少なくなるようにして映像信号が適正なレベルと
なるようにシャッタ速度を決定して撮影することもでき
る。さらに,フラッシュ撮影をオフにすることにより,
被写体輝度を低くすることもできるし,フラッシュ撮影
をオフにし,かつ,CMOSセンサから出力される映像
信号量が少なくなるようにして撮影することもできる。
【0013】状況に応じて,ユーザが任意に撮影するこ
とができる。
【0014】圧縮撮影モードを設定する第2の設定手
段,および上記第1の設定手段により高画素撮影モード
が設定され,かつ上記第2の設定手段により圧縮撮影モ
ードが設定されたことに応じて報知を停止するように上
記報知手段を制御する報知制御手段をさらに備えるよう
にしてもよい。
【0015】圧縮撮影モードが設定されたときには,撮
像装置のユーザは撮影された被写体像の画質が低下して
もよいと考えていると思われる。このために,注意喚起
の報知は停止させられ,上述したようにシャッタ速度を
速くすれば適正レベルの映像信号が得られるときには,
シャッタ速度が速くされる。高画質の画像よりも適正な
明るさの画像を得るときに有効である。
【0016】
【実施例の説明】図1は,この発明の実施例を示すもの
で,ディジタル・スチル・カメラの電気的構成を示すブ
ロック図である。
【0017】ディジタル・スチル・カメラの全体の動作
は,制御装置10によって統括される。
【0018】ディジタル・スチル・カメラには,フラッ
シュ発光スイッチ11,画素数設定スイッチ12および圧縮
率設定スイッチ13が含まれている。これらの各スイッチ
11から13から出力される信号は,制御装置10に入力す
る。
【0019】フラッシュ発光スイッチ11は,フラッシュ
装置3を発光させて被写体を撮影するときにユーザによ
って設定されるものである。画素数設定スイッチ12は,
CMOSセンサ1から出力される映像信号によって表さ
れる画像の画素数を設定するものである。画素数には,
1/1,1/2または1/4がある。1/1は,CMO
Sセンサ1から出力される映像信号のすべてをメモリ・
カード(図示略)に記録するときに設定される(1/1
の画素数)。1/2は,CMOSセンサ1から出力され
る映像信号の1/2の量の映像信号をメモリ・カードに
記録するものである(1/2の画素数)。1/4は,C
MOSセンサ1から出力される映像信号の1/4の量の
映像信号をメモリ・カードに記録するものである(1/
4の画素数)。圧縮率設定スイッチ13は,圧縮率の程度
を設定するものである。圧縮率には,圧縮の程度が低い
低圧縮率と圧縮の程度が高い高圧縮率とがある。低圧縮
率により圧縮された画像は,高圧縮率で圧縮された画像
よりも画質は高いものとなる。
【0020】ディジタル・スチル・カメラには,上述し
たようにフラッシュ撮影のためにフラッシュ装置3が設
けられている。このフラッシュ装置3は,制御装置10に
よって制御される。
【0021】CMOSセンサ1は,制御装置10により制
御されるタイミング・ジェネレータ2によって動作が制
御される。
【0022】モード・スイッチ(図示略)により撮影モ
ードが設定されると,CMOSセンサ1によって被写体
が撮影される。CMOSセンサ1は,VGA(Video Gr
aphic Array )の規格にもとづくもので,水平方向640
画素垂直方向480画素の画素数を有している。もちろ
ん,CMOSセンサ1は,VGAに限らずSXGA(Su
per eXtended Graphics Array )などその他の規格のも
のでもよいのはいうまでもない。
【0023】図2は,CMOSセンサ1の受光面の一部
を示している。
【0024】CMOSセンサ1には,多数のフォトダイ
オードが水平方向( 640個)および垂直方向( 480個)
に配置されている。各区画21がフォトダイオードの1つ
1つに対応しており,各画素に対応する。フォトダイオ
ードの受光面上には,緑色の光成分を透過するG色フィ
ルタ(Gの符号が付されている),赤色の光成分を透過
するR色フィルタ(Rの符号が付されている)および青
色の光成分を透過するB色フィルタ(Bの符号が付され
ている)が設けられている(ベイヤ配列)。
【0025】図1に戻って,CMOSセンサ1から出力
された映像信号は,アナログ処理回路20を構成する増幅
回路4に入力する。CMOSセンサ1からの映像信号は
所定のフレーム・レートで出力される。フレーム・レー
トは,アナログ処理回路20において一駒分の映像信号が
のアナログ処理が終了する時間に依存している。一駒分
の映像信号のアナログ処理が終了するまで次の駒の映像
信号がアナログ処理回路20に入力しないように,タイミ
ング・ジェネレータ2によってCMOSセンサ1の駆動
が制御されている。アナログ処理回路20において処理す
べき映像信号の量が多いほどアナログ処理に時間を要
し,フレーム・レートが遅くなる。
【0026】図3は,画素数とフレーム・レートとの関
係を示している。
【0027】画素数が1/1のときには,フレーム・レ
ートは1/30秒となる。画素数が1/2のときにはCM
OSセンサ1から出力される映像信号の量が,画素数が
1/1のときの1/2なので,フレーム・レートは1/
60秒となる。また,画素数が1/4のときには,CMO
Sセンサ1から出力される映像信号の量は画素数が1/
1のときの1/4なので,フレーム・レートは1/125
となる。このように,画素数が少なくなるにつれ(CM
OSセンサ1から出力される映像信号の量が少なくなる
につれ),フレーム・レートは短くなる。
【0028】図4は,画素数を1/2とする1/2画素
間引きを行う場合を説明するもので,CMOSセンサ1
の受光面上の一部を示している。
【0029】水平方向および垂直方向に隣接する4つの
RGBの画素を表す画像データを用いて1つのカラーの
画素が生成される。このために1/2画素間引きにおい
ては,4つのRGBの画素を1つの組22として考え,そ
の組22の画素が水平方向および垂直方向に1組置きに現
れるような画像となるようにCMOSセンサ1の映像信
号の読み出しがタイミング・ジェネレータ2によって制
御され。R,GまたはBと示されている区画21が映像信
号が読み出される区画であり,空欄となっている区画21
が間引かれる区画である。
【0030】画素数を1/4とする1/4画素間引きも
1/2画素間引きと同様に行われるのと理解されよう。
【0031】上述した1/2画素間引きでは水平方向お
よび垂直方向に均等に間引かれているが画素数を1/2
(1/4でも同じである)にする場合には,均等に間引
かなくともよい。次に述べるようにズーム読み出しを利
用することもできる。
【0032】図5は,CMOSセンサ1の受光面上を示
すもので,ズーム読み出しを行う場合のものである。
【0033】撮像領域(CMOSセンサ1のすべての受
光面に相当する領域)23の1/2の領域に相当するズー
ム領域24に対応するフォトダイオードに蓄積された信号
電荷にもとづく映像信号が出力されるようにCMOSセ
ンサ1がタイミング・ジェネレータ2によって制御され
る。
【0034】このようなズーム領域24は,あらかじめ設
定されていてもよいし,ユーザが設定できるようにして
もよい。
【0035】ズーム読み出しが行われる場合であっても
CMOSセンサ1から出力される一駒分の映像信号の量
は少なくなるので,フレーム・レートが短くなる。
【0036】再び,図1に戻って,増幅回路4から出力
された映像信号はレベル調整回路5に入力する。レベル
調整回路5は,制御回路10から与えられるゲイン制御デ
ータにもとづいて,入力する映像信号レベルを調整する
ものである。レベル調整回路6から出力された映像信号
は,CDS(Correlated Double Sampling)およびA/
D変換回路6において相関二重サンプリング処理および
アナログ/ディジタル変換処理が行われる。CDSおよ
びA/D変換回路6の出力画像データがアナログ処理回
路20の出力となり信号処理回路7に入力する。
【0037】ディジタル画像データは,信号処理回路7
において,色バランス調整,ガンマ補正,色補間,エッ
ジ強調,ノイズ低減処理,色空間変換などの所定の信号
処理が行われる。信号処理回路回路7から出力された画
像データが表示装置に与えられることにより,撮影され
た画像が表示装置の表示画面上に表示される。
【0038】シャッタ・レリーズ・ボタン(図示略)が
押されると,上述したように信号処理回路7から出力さ
れた画像データは,圧縮回路8に与えられる。画像デー
タは,圧縮回路8からメモリ9に与えられ,一時的に記
憶される。画像データは,メモリ9から読み出され,圧
縮回路8に入力する。圧縮率設定スイッチ13により圧縮
率が設定されていると,その設定されている圧縮率にも
とづいて画像データが圧縮される。圧縮された画像デー
タが保存用メモリ(メモリ・カード)15に与えられ,記
録されることとなる。
【0039】この実施例によるディジタル・スチル・カ
メラは,自動露光調整を行うこともできる。上述のよう
にして被写体を撮影して得られた画像データは信号処理
回路7から制御回路10に入力する。制御回路10におい
て,入力された画像データによって表される画像の明る
さが適正なものとなるようにCMOSセンサ1のシャッ
タ速度が決定される。もっとも,撮影により得られた画
像データを用いて自動露光調整をせずに露光調整用のセ
ンサを設け,そのセンサから得られた信号にもとづいて
自動露光調整を行うようにしてもよい。
【0040】図6は,ディジタル・スチル・カメラにお
いて撮影モードが設定された場合の処理手順を示すフロ
ーチャートである。
【0041】上述したようにフレーム・レートは1/30
秒であるから,シャッタ速度を1/30秒よりも速くする
ことはできない。被写体が明るくない場合であれば,1
/30秒よりも遅いシャッタ速度で適正露光となるが,フ
ラッシュ撮影などのように被写体が明るい場合には1/
30秒よりも速いシャッタ速度でなければ適正露光となら
ないことがある。この実施例によるディジタル・スチル
・カメラにおいては,フラッシュ撮影のときにはCMO
Sセンサ1から出力される映像信号の量を少なくするこ
とによりフレーム・レートを速くし,1/30秒のシャッ
タ速度よりも速いシャッタ速度を実現するものである。
【0042】まず,フラッシュ撮影のことは考慮せずに
レベル調整回路6におけるゲイン制御量(ゲイン制御デ
ータ)およびシャッタ速度が設定される(ステップ3
1)。設定されたシャッタ速度でCMOSセンサ1を用
いて被写体が撮影され,被写体像を表す映像信号がCM
OSセンサ1から出力される(ステップ32)。上述のよ
うにして,撮影により得られた画像データは,制御回路
10に入力する。制御回路10において,入力した画像デー
タによって表される画像が適正な明るさをもつものかど
うか,すなわち,ステップ33で設定されたシャッタ速度
およびゲイン量が適正かどうかが判断される(ステップ
33)。適正でなければ(ステップ33でYES),ゲイン
量およびシャッタ速度が再び設定される(ステップ3
3)。
【0043】設定されたシャッタ速度およびゲイン量が
適正であれば(ステップ33でYES),逆光かどうか
(ステップ34)(逆光かどうかは制御装置10に入力した
画像データにもとづいて判断できるのはいうまでもな
い)およびフラッシュ発光モードが設定されているかど
うか(ステップ35)が判定される。逆光でなく(ステッ
プ34でNO),かつフラッシュ発光モードも設定されて
いなければ(ステップNO)。フラッシュ発光禁止フラ
グが設定される(ステップ36)。すると,フラッシュ装
置3の発光が禁止され,画素数設定スイッチ1により設
定された画素数の画像を表す映像信号が得られるよう
に,CMOSセンサ1により通常の撮影が行われる(ス
テップ37)。
【0044】撮影により得られた映像信号は,上述のよ
うにして画像データに変換されて色バランス調整,ガン
マ補正,色補間等の信号処理が行われる(ステップ4
1)。画像データは,圧縮されてメモリ・カードに記録
されることとなる(ステップ42)。
【0045】逆光であるか(ステップ34でYES)また
はフラッシュ発光モードが設定されていると(ステップ
35でYES),フラッシュ撮影でも適正露光となるよう
にすでに設定されたゲイン量およびシャッタ速度が変更
される(ステップ38)。また,CMOS1間引き率も決
定される。これらの変更および間引き率の決定は,次の
ようにして行われる。
【0046】図7(A)は,被写体輝度とゲイン量との
関係を示し,(B)は,被写体輝度とシャッタ速度との
関係を示し,(C)は,被写体輝度と間引き率との関係
を示している。
【0047】被写体輝度LがL0からL1の間のとき
は,被写体輝度が比較的暗いのでシャッタ速度は,設定
されたシャッタ速度S1のまま変更されない。ゲイン量
は,被写体輝度LがL0のときはG1であり,被写体輝
度Lが高くなるにつれ序々に小さくなる。これにより被
写体輝度Lが序々に高くなっても露光量は適正となり得
られる画像の明るさは適切となる。
【0048】被写体輝度LがL1からL2の間は,ゲイ
ン量は0dBに一定とされ,シャッタ速度が被写体輝度L
に応じて,設定されたS1から1/30秒までの間に序々
に速くされる。ゲイン量が一定でもシャッタ速度が速く
されるので,被写体輝度Lが高くなっても露光量は適正
となる。
【0049】被写体輝度LがL2からL3の間は,シャ
ッタ速度は1/30秒に固定され,露光オーバとなること
を未然に防止するためにゲイン量が被写体輝度Lのレベ
ルに応じてさらに下げられる。
【0050】ゲイン量を下げるにも限界がある。このた
めに,被写体輝度LがL3を越えるとシャッタ速度を1
/30秒よりもさらに遅くしなければ撮影によって得られ
る画像は適正な明るさとはならない。このために出力さ
れる映像信号が1/2となるようにCMOSセンサ1が
制御される(CMOS間引き率1/2)。映像信号量が
1/2となるので,シャッタ速度を1/30秒よりもさら
に速い1/60秒に設定することができる。被写体輝度L
がL3からL4の間は,シャッタ速度が1/60秒に設定
される。また,被写体輝度LがL3からL4の間は,被
写体輝度Lが高くなるにつれてゲイン量が低くされる。
得られる画像の明るさは適正なものとなる。
【0051】被写体輝度LがL4からL5の間は,適正
露光となるにはシャッタ速度をさらに速くする必要があ
る。このために,CMOS間引き率が1/4となるよう
にCMOSセンサ1が制御される。シャッタ速度は1/
125 秒とされる。また,被写体輝度Lが高くなるにつれ
ゲイン量が低くされる。
【0052】フラッシュ撮影が行われるときには,被写
体輝度Lはフラッシュ装置3の発光量に依存するが,L
3からL4またはL4からL5の間が多い。フラッシュ
撮影時における被写体輝度Lを,L3からL4またはL
4からL5に規定しておき,フラッシュ撮影が行なわれ
るときにはシャッタ速度を1/60秒(L3からL4のと
き)または1/125 秒(L4からL5のとき)に変更さ
れる。フラッシュ発光量に応じてゲイン制御量も決定さ
れるのはいうまでもない。フラッシュ撮影が行われた場
合でも適正な露光量の画像が得られるようになる。
【0053】図6に戻って,ゲイン量およびシャッタ速
度が変更されるとフラッシュ発光有効フラグがセットさ
れる(ステップ39)。
【0054】すると,ステップ38において変更されたシ
ャッタ速度および決定された間引き率でCMOSセンサ
1によって被写体がフラッシュ撮影される(ステップ4
0)。撮影により得られた映像信号が信号処理され(ス
テップ41),圧縮された画像データがメモリ・カードに
記録されることとなる。
【0055】上述した実施例においては,ユーザが画素
数設定スイッチ12により設定した画素数および圧縮率設
定スイッチ13により設定した圧縮率については考慮して
いなかったがこれらの画素数および圧縮率を考慮するよ
うにしてもよい。
【0056】図8は,画素数,圧縮率,シャッタ速度お
よびCMOS間引き率の関係を示している。
【0057】画素数設定スイッチ12により,画素数が1
/1に設定された場合において圧縮率が低く設定されて
いるときには画質を優先させるためにシャッタ速度は1
/30秒に設定される。この場合,CMOS1において間
引きは行われず,すべての映像信号がCMOS1から読
み出される。画素数が1/1に設定されている場合であ
っても圧縮率が高く設定されているとユーザは,高画質
の画像は求めていないと考えられる。このために,CM
OS間引き率は1/4に設定される。CMOS間引き率
は1/4に設定されるので,シャッタ速度を1/30秒よ
りも速くすることができる。シャッタ速度は,1/125
秒に設定される。
【0058】また,画素数設定スイッチ12により画素数
が1/2に設定された場合において圧縮率が低く設定さ
れているときにはユーザの設定通りにCMOS間引き率
は1/2に設定される。CMOS間引き率が1/2なの
でシャッタ速度は最高1/60秒とされる。また,圧縮率
が高く設定されているときには画質よりも適正露光とな
ることを優先してCMOS間引き率は,1/8に設定さ
れる。シャッタ速度は,最大1/250秒となる。
【0059】さらに,画素数設定スイッチ12により画素
数が1/4に設定された場合において圧縮率が低く設定
されているときにはユーザの設定通りにCMOS間引き
率は1/4に設定される。CMOS間引き率が1/4な
のでシャッタ速度は最高1/125 秒とされる。また,圧
縮率が高く設定されているときには画質よりも適正露光
となることを優先してCMOS間引き率は,1/8に設
定される。この場合もシャッタ速度は,最大1/250秒
となる。
【0060】さらに,上述した実施例においてはフラッ
シュ発光時にはCMOS間引き率が高くなるように(間
引き後の信号量が少なくなるように)設定されている
が,間引き率を変更(または間引かれるように設定)さ
れる前に間引き率が変更されることを報知するようにし
てもよい。間引き率が変更されることがユーザが認識で
きる。
【0061】この場合,間引き率が変更されないように
制御するようにしてもよい。そして,撮影を一時的に停
止したり,露出オーバとなってもよいから強制的に撮影
をすることもできる。また,間引き率を変更し,適正な
露光量を得ることができるシャッタ速度で被写体を撮影
することもできる。さらに,フラッシュ撮影を強制的に
オフするようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル・スチル・カメラの電気的構成の一
部を示すブロック図である。
【図2】CMOSセンサの受光面の一部を示している。
【図3】画素数とフレーム・レートとの関係を示してい
る。
【図4】CMOSセンサの受光面の一部を示している。
【図5】CMOSセンサの受光面の一部を示している。
【図6】ディジタル・スチル・カメラの処理手順を示す
フローチャートである。
【図7】(A)は,被写体輝度とゲイン量との関係を示
し,(B)は,被写体輝度とシャッタ速度との関係を示
し,(C)は,被写体輝度とCMOS間引き率との関係
を示している。
【図8】画素数,圧縮率,シャッタ速度およびCMOS
間引き率との関係を示している。
【符号の説明】
1 CMOSセンサ 2 フラッシュ装置 5 レベル調整回路(ゲイン制御回路) 10 制御装置 11 フラッシュ発光スイッチ 12 画素数設定スイッチ 13 圧縮率設定スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光電変換素子での光電蓄積時間を制御す
    る電子シャッタのシャッタ速度にもとづいて被写体を撮
    影し,被写体像を表す映像信号を出力するCMOSセン
    サ,フラッシュ撮影かどうかを判定する第1の判定手
    段,上記第1の判定手段によりフラッシュ撮影と判定さ
    れたことに応じて,上記シャッタ速度を変更してフラッ
    シュ撮影することにより上記CMOSセンサから出力さ
    れる映像信号レベルが適正レベルとなるかどうかを判定
    する第2の判定手段,およびシャッタ速度の変更により
    上記CMOSセンサから出力される映像信号のレベルが
    適正レベルとなると判定されたことに応じて,変更され
    たシャッタ速度で被写体をフラッシュ撮影し,シャッタ
    速度の変更により上記CMOSセンサから出力される映
    像信号のレベルが適正レベルとはならないと判定された
    ことに応じて,有効画素数が少なくなるように上記CM
    OSセンサを制御して被写体をフラッシュ撮影する第1
    の制御手段,を備えた撮像装置。
  2. 【請求項2】 上記CMOSセンサから出力される映像
    信号のレベルを調整するゲイン制御回路,フラッシュ撮
    影の発光量を制御するフラッシュ撮影制御回路,ならび
    に上記第1の制御手段により,有効画素数が少なくなる
    ように制御された上記CMOSセンサから出力される映
    像信号のレベルが適正レベルとなるように上記ゲイン制
    御回路および上記フラッシュ撮影制御回路を制御する第
    2の制御手段,をさらに備えた請求項1に記載の撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 高画素撮影モードを設定する第1の設定
    手段,および上記第1の設定手段により高画素撮影モー
    ドが設定され,かつ上記第2の判定手段により,シャッ
    タ速度の変更により上記CMOSセンサから出力される
    映像信号のレベルが適正レベルとはならないと判定され
    たことに応じて,注意喚起の旨を報知する報知手段,を
    さらに備えた請求項1に記載の撮像装置。
  4. 【請求項4】 圧縮撮影モードを設定する第2の設定手
    段,および上記第1の設定手段により高画素撮影モード
    が設定され,かつ上記第2の設定手段により圧縮撮影モ
    ードが設定されたことに応じて報知を停止するように上
    記報知手段を制御する報知制御手段,をさらに備えた請
    求項3に記載の撮像装置。
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