JP2003333124A - 障害予測回線制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 障害発生を予測して発生しうる回線断を回避
する回線制御装置を得る。 【解決手段】 障害予測情報６のレベルが設定値５２ｂ
を超えると迂回指示情報５ａを出力する障害予測部５２
を備え、この迂回指示に基づいて現用通信システムを迂
回設定するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】 【０００１】 【発明の属する技術分野】この発明は、通信ネットワー
クの回線における、一時的であっても発生し得る回線断
を防止する回線制御装置に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】図４は従来の通信ネットワークにおけ
る、回線上に障害が発生して回線断になった場合の対処
を行う装置とシステムを示す図である。図において、１
は通信回線の送信局、２は通信回線の送信局１に対する
受信局、３は上記通信回線の経由する中継局、４は中継
局３を経由する通信回線に障害が発生した場合の迂回回
線が経由する中継局、５は回線設定及び迂回設定を行う
回線制御装置である。システムとして、送信局１から受
信局２への通信回線は中継局３を経由して接続されるよ
う回線制御装置５によって設定されている。一方、中継
局４は迂回用の予備回線が経由する中継局である。 【０００３】次に動作について説明する。正常時には、
回線制御装置５によって設定された送信局１から受信局
２への通信回線は中継局３を経由して接続されている。
その経路のいずれかの区間において回線障害が発生する
と、中継局３あるいは受信局２が障害を検出し、回線制
御装置５に対し警報を発信する。警報を受信した回線制
御装置５は迂回路として中継局４を経由する回線設定を
行う。この場合、障害が発生し迂回設定が完了するまで
の間、送信局１から受信局２までの通信回線は断の状態
となる。 【０００４】 【発明が解決しようとする課題】従来の通信回線制御装
置は以上のように構成されているので、現用回線の通信
障害の発生を検出して初めて迂回設定を始めるため、迂
回により回線が復旧するまでの長い期間にわたり、通信
断が継続して発生してしまうという課題がある。 【０００５】この発明は上記のような課題を解消するた
めになされたもので、回線障害発生の予測情報により、
障害発生の前に予め回線を迂回設定して発生し得る回線
断を防ぐ回線制御装置を得ることを目的とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】この発明に係る障害予測
回線制御装置は、障害予測情報のレベルが設定値を超え
ると迂回指示を出力する障害予測部を備え、この迂回指
示に基づいて現用通信システムを迂回設定するようにし
た。 【０００７】 【発明の実施の形態】実施の形態１．以下、この発明の
実施の形態１における発生し得る回線断を予防した回線
制御装置を図について説明する。図１は装置とそれを適
用されたシステムを示す図であり、図１（ａ）におい
て、５１は従来技術の回線制御部装置５に障害発生予測
部を加えた回線制御装置、５２はこの回線制御装置の障
害発生予測部、５２に接続された６は障害発生を予測す
るために必要な障害発生予測情報である。図１（ｂ）は
障害発生予測部５２の詳細を示す図で、障害発生予測情
報６のレベル、つまり数値レベルが設定した閾値５２ｂ
を超えると、迂回指示情報５ａを回線制御部５へ出力す
る構成となっている。 【０００８】次に動作について説明する。通常は、回線
制御装置５によって設定された送信局１から受信局２へ
の通信回線は中継局３を経由して接続されている。しか
し、障害発生予測情報６を受けた障害発生予測部５２に
おいて、通信経路のいずれかの区間において回線障害の
発生が予測されると、例えば図１（ｂ）に示すように所
定閾値を超すと迂回指示情報５ａが出力され、回線制御
装置５は迂回路として中継局４を経由する回線設定を行
う。したがって、予測した回線障害が実際に発生した場
合、送信局１から受信局２への通信回線は予め迂回路で
接続されているため通信断にはならない。 【０００９】なお、図１における障害発生予測情報６と
して、具体的には気象予報や地震予知あるいは津波警報
等の公的機関から発表される予測情報が使用できる。こ
うして迅速にかつ正確に輻輳等による回線断を回避でき
る。 【００１０】なお、障害発生予測情報６として、図２に
示すように、気象や地象あるいは水象の観測データ７そ
のものを情報として入力してもよい。この場合、観測デ
ータ分析部５３を回線制御装置５１の内部に設ける。こ
の場合は、入力した観測データ７を観測データ分析部５
３で分析する。その結果を用いて障害発生予測部５２で
回線障害の発生を予測し、回線の迂回設定に用いる。こ
うしてより局所的に、且つ木目細かに回線断回避を実現
することが出来る。 【００１１】更に図３に示すように、障害発生予測情報
６として、公的機関から発表される予測情報を用い、ま
た、観測データ７を併用して入力してもよく、その結
果、同等の効果を、より精度を高く実現することが出来
るようになる。 【００１２】 【発明の効果】以上のように、この発明によれば回線障
害発生予測により回線制御装置を動作させるように構成
したので、回線障害による影響を未然に防ぐことで、通
信ネットワークの信頼性を向上させる効果がある。ま
た、障害発生予測情報として、気象予報や地震予知ある
いは津波警報等の公的機関から発表される予測情報を使
用するように構成したので、より迅速且つ正確な予測が
可能となり、回線障害による影響を未然に防ぐことがで
きる。

【図面の簡単な説明】 【図１】 この発明の実施の形態１における回線制御装
置及び通信ネットワークを示す図である。 【図２】 実施の形態１における他の回線制御装置及び
通信ネットワークを示す図である。 【図３】 実施の形態１における他の回線制御装置及び
通信ネットワークを示す図である。 【図４】 従来の回線制御装置及び通信ネットワークを
示す図である。 【符号の説明】 １ 送信局、２ 受信局、３，４ 中継局、５ 回線制
御部、５ａ 迂回指示情報、５１ 回線制御装置、５２
障害発生予測部、５２ａ レベル化群、５２ｂ 閾
値、５２ｃ 比較器、５２ｄ 迂回指示部、５３ 観測
データ分析部、６障害発生予測情報（気象予報等の情
報）、７ 気象等の観測データ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 【請求項１】 障害予測情報のレベルが設定値を超える
   と迂回指示を出力する障害予測部を備え、該迂回指示に
   基づいて現用通信システムを迂回設定するようにしたこ
   とを特徴とする障害予測回線制御装置。