JP4128907B2 - 監視制御システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、変電所などの電力プラントにおいて、プラントの各設備を監視制御する監視制御システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
母線に切り離し可能な複数の送電線が接続されている電力系統において、母線の電圧を送電線の接続状態に応じて各送電線に設置されているPT(Potential Transformer)の出力から求める手法はVSS(Voltage Selection Scheme)と呼ばれている。送電線や母線の情報を端末局から親局に取り込んで処理する従来の類似技術として、VSSではないが保護継電装置の例では、例えば、母線に接続された各送電線に設置されたCTを通じて電流を取り込む各端末局と、母線あるいは送電線に設置されたPDを通じて電圧を取り込むPD局と、各端末局からの電流情報とPD局からの電圧情報とをリレー局に取り込みリレーによる演算処理によって遮断器にトリップ指令を出力するように構成されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−322477号公報(第2頁、図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来のVSSは、上記の例のように、送電線からの情報を端末機またはサーバ装置に取り込んで処理する場合、判定回路中には多くの補助リレーや複雑な回路が必要であった。また、これらはハードウェア回路により構成されているため、送電線増設時やロジックの変更時には、回路そのものを改造しなければならず既設設備への影響があると共にロジック変更に手間がかかるという問題点があった。また、複数の送電線が同時に母線に接続された場合の優先度を可変にしたりPTが故障していた場合の対応を考慮すると回路が複雑になることや、更に、送電線切り替え時にはスイッチ切り替えが発生するために電圧の取り込みが一時切れる等の問題点があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る監視制御システムは、母線に開閉器を介して複数の送電線が接続されている電力系統において、送電線に設置されたPTで検出した送電線の電圧と開閉器の開閉情報とを送電線毎に取り込むために各送電線に対応して設けた端末装置と、全端末装置からの情報をもとに、ソフトウェアロジックによって、PTで検出した電圧の有無と開閉情報とからPTの異常の有無を条件に入れて母線電圧を判定してその結果を上位システムヘ送信するサーバ装置と、各端末装置とサーバ装置およびサーバ装置と上位システムとを接続するLANとで構成したものである。
また、送電線に設置されたPTで検出した送電線の電圧と開閉器の開閉情報とを送電線毎に取り込むために各送電線に対応して設けた端末装置と、端末装置同士および端末装置と上位システムとを接続するLANとで構成し、端末装置の内の1台は、他の全端末装置からのデータを受信し、ソフトウェアロジックによって、PTで検出した電圧の有無と開閉情報とからPTの異常の有無を条件に入れて母線電圧を判定してその結果を上位システムヘ送信する機能を有するものである。
また、送電線に設置されたPTで検出した送電線の電圧と開閉器からの開閉情報とを送電線毎に取り込むために各送電線に対応して設けた端末装置と、端末装置同士および端末装置と上位システムとを接続するLANとで構成し、端末装置は、他の全端末装置からのデータを受信し、ソフトウェアロジックによって、PTで検出した電圧の有無と開閉情報とからPTの異常の有無を条件に入れて母線電圧を判定し、上位システムから送信要求を受けた端末装置は判定の結果を上位システムへ送信するものである。
また、送電線に設置されたPTで検出した送電線の電圧と開閉器からの開閉情報とを送電線毎に取り込むために各送電線に対応して設けた端末装置と、端末装置同士を接続する第1のLANと、端末装置同士および端末装置と上位システムとを接続する第2のLANとで構成し、第2のLAN上では各端末装置に同じアドレスが付与されており、端末装置は、第1のLANを通じ他の全端末装置からのデータを受信し、ソフトウェアロジックによって、PTで検出した電圧の有無と開閉情報とからPTの異常の有無を条件に入れて母線電圧を判定し、この判定の結果と予め決められた優先度とに基づいて判定の結果を送信するかどうかを判断し、送信すると判断した端末装置のみが第2のLANを通じて判定の結果を上位システムへ送信するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による監視制御システムを示す構成図であり、図2は図1に示した監視制御システムの動作を説明するフローチャートの一例である。図1に示すように、複数の送電線1が開閉器2を介して母線3に接続された電力系統において、各送電線1にはPT4が設置されており、PT4からの情報と開閉器2の開閉状態の情報を取り込む端末装置5が各送電線1に対応して1台ずつ設置されている。端末装置5は、LANケーブル6およびHUB7からなるLANを経由してサーバ装置8に接続されており、サーバ装置8は端末装置5から受信したデータを処理しLANを経由して上位システムへ送信するように構成されている。
【0007】
次に、上記のように構成された監視制御システムの動作について、図2のフローチャートを参照しながら説明する。端末装置5は、常時PT4から対応する送電線1の電圧を取り込み、そのデータをLANケーブル6およびHUB7を通じてサーバ装置8へ送信する。また端末装置5は、起動時および開閉器2の動作時に、対応する開閉器2の開閉状態を開閉器2の内部に持つ補助リレーから取り込み、LANケーブル6およびHUB7を通じてサーバ装置8に送信する。サーバ装置8では、予めデータベースとして各送電線1の優先度のデータを保持しており、以下のようにソフトウェアロジックによって母線電圧の判定を行う。
【0008】
サーバ装置8は、各端末装置5から対応する(すなわち自分が担当する)送電線の電圧と開閉器2の開閉状態の情報を受信すると、最初に優先度の最も高い送電線1から順番に母線3との接続状態を以下の手順により調べる。まず、変数nに0を代入する(ステップ21)。次に、送電線nに設置されている開閉器2の開閉状態を調べる(ステップ22)。ここでnは、送電線の回線毎に予め決められた優先度を表し、nが小さいほど優先度が高いことを示す。そして、送電線nとは優先度nの送電線のことである。送電線nに設置されている開閉器2が開、すなわち送電線nが母線と接続されていない場合は、nを1増加させ(ステップ23)、優先度n+1の送電線について、再度判定処理を行う。送電線nに設置されている開閉器5が閉、すなわち送電線nが母線と接続されている場合は、送電線nに設置されているPTnからの入力値を、母線電圧として選択する候補とし、次に、PTnに異常が無いかを判定する処理に移る。
【0009】
PTnに異常が無いかを判定する方法として、PTの電圧が0かどうかを調べる(ステップ24)。PTnが0の場合は「異常有り」と判定し、必要に応じ上位システムへ異常情報を送信し、他に電気的に接続されている送電線がないかを調べるためnを1増加させ(ステップ23)、ステップ22に戻って優先度n+1の送電線について再度判定処理を行う。PTnが0でない場合は母線電圧がPTnに等しいと判定する(ステップ25)。判定結果はサーバ装置8の画面に表示し、上位システムへ送信する処理を行う(ステップ26)。
【0010】
なお、ソフトウェアロジックは、図2のフローチャートに示した方法に限定するものではなく、例えば、PTnの異常の判定では、PTn,PTn+1・・・と全てが0だった場合にはPT異常ではなく母線電圧が0と判定するなどの方法でも良い。
【0011】
以上のように、本実施の形態による監視制御システムによれば、母線電圧の判定を、送電線毎に設けた各端末装置から収集したデータによりサーバ装置でソフトウェアロジックを用いて行うため、判定のための複雑なハードウェアロジックを必要とせず、簡単な構成で確実に母線電圧を判定することができる。
【0012】
また、監視する送電線の優先度を設けて監視するので、PT故障への対処なども容易に行うことができる。
【0013】
更にまた、ソフトウェアロジックにより判定しているため、送電線の接続状態が切り替わった際にも送信バッファ内に前回の判定結果を保持しておくため、瞬時に母線電圧値を決定できるので、監視している母線電圧値が途切れることがない。
【0014】
実施の形態2.
図3はこの発明の実施の形態2による監視制御システムを示す構成図である。図において、1〜7は実施の形態1で説明した図1と同様なので、符号の説明は省略する。図1と異なるところは、端末装置のうちの1台(図3の端末装置A9)に他の端末装置からのデータを収集し処理する機能を持たせたことである。
【0015】
すなわち、端末装置5の方は、実施に形態1と同様に、自分が担当する送電線1の電圧を常時PT4から取り込み、また起動時および開閉器2の動作時にはその送電線1に設置した開閉器2の開閉状態の情報を取り込み、これらの情報をLANケーブル6およびHUB7からなるLANを通じて端末装置A9へ送信する。一方、端末装置A9は、自分が担当する送電線1に設置したPT4から送電線1の電圧を常時取り込み、また起動時および開閉器2の動作時には開閉器2の開閉状態の情報を取り込むと同時に、他の端末装置5からの各送電線の電圧と開閉器の開閉状態の情報を受信し、これらのデータを処理して母線電圧の判定を行う。
【0016】
母線電圧の判定は、実施の形態1で説明した図2のフローチャートと同様なソフトウェアロジックによって実施するので、詳細な説明は省略する。判定結果は端末装置9の画面に表示すると共に、LANを通じ上位システムに送信する。
【0017】
本実施の形態による監視制御システムによれば、複数の端末装置のうちの1台に他の端末装置からの情報を収集して母線電圧の判定を行う機能を持たせたので、判定処理を行うための専用サーバ装置が不要となり、実施の形態1の効果に加え、設備コストを低減することができる。
【0018】
実施の形態3.
図4はこの発明の実施の形態3による監視制御システムを示す構成図であり、図5は図4に示した監視制御システムの動作を説明するフローチヤートの一例である。図において、1〜4,6,7,9は実施の形態2で説明した図3と同様なので、符号の説明は省略する。端末装置A9は、自分が担当する送電線1に設置したPT4から送電線1の電圧を常時取り込み、また起動時および開閉器2の動作時には開閉器2の開閉状態を取り込むと同時に、他の全端末装置A9からの各送電線の電圧と開閉器の開閉状態の情報を取り込み、これらのデータを処理して母線電圧の判定を行うように構成されている。すなわち、本実施の形態による発明では、全端末装置A9が、自分と他の全ての端末装置からデータを収集し処理する機能を有している。
【0019】
次に動作について説明する。図5に示すステップ51〜55は端末装置A9が母線電圧を判定するまでのフローであり、この部分は実施の形態1の図2で説明したステップ21〜25と同様なので説明は省略する。各端末装置A9において母線電圧を判定すると、各端末装置A9は判定した母線電圧を各自の送信用バッファに保存する(ステップ56)。なお、フローチャートには記載していないが必要に応じ結果を端末装置A9の画面に表示する。各端末装置A9では母線電圧を判定する処理と並行して上位システムからのポーリングを受け付ける処理が行われている。ポーリングを受け付ける処理では、常に上位からのポーリングがあるかどうかを確認する処理がループしている(ステップ57)。ループ中に上位からのポーリングがあることを検出した端末装置A9は、送信バッファに保存されている母線電圧の判定結果を、LANケーブル6,HUB7からなるLANを通じて上位システムに送信する(ステップ58)。すなわち、この処理により、上位システムからポーリングを受けた端末装置A9のみが、上位システムヘ母線電圧の判定結果を送信することになる。
【0020】
本実施の形態による監視制御システムによれば、母線電圧の判定を1台の端末装置で行うのではなく、複数の端末装置で行っているため、冗長性を持つことになり、従って、実施の形態2の効果に加え、システムの信頼性を高める効果を得ることができる。
【0021】
実施の形態4.
図6はこの発明の実施の形態4による監視制御システムを示す構成図であり、図7は図6に示した監視制御システムの動作を説明するフローチャートの一例である。図6において、1〜4は実施の形態1で説明した図1と同様なので符号の説明は省略する。各送電線1に対応して設けられた端末装置B10は、LANケーブル11、HUB12からなる第1のLANによって互いに接続され、更にLANケーブル13,HUB14からなる第2のLANによって互いに接続されている。また、第2のLANは上位システムとも接続されている。
【0022】
つぎに動作について説明する。端末装置B10は自分が担当する送電線1に設置したPT4から送電線1の電圧を常時取り込み、また起動時および開閉器2の動作時には開閉器2の開閉状態の情報を取り込むと同時に、他の端末装置10からの各送電線1の電圧と対応する開閉器2の開閉状態の情報を取り込み、これらのデータを処理して母線電圧の判定を行う。母線電圧の判定手順は、図7のステップ71〜75に示すとおりであり、この部分は実施の形態1の図2のステップ21〜25と同様なので詳細な説明は省略する。
【0023】
母線電圧を判定すると、各端末装置B10は予め保有している送電線の優先度のデータに従って、自分よりも優先度の高い各端末装置B10が正常かどうかを第1のLANを通じて調査する(ステップ76)。この場合の優先度とは、送電の回線毎に予め決められた優先度のことで、実施の形態1で説明したnと同様のものである。また、ここで端末装置が正常とは、その端末装置が担当する開閉器が閉でPTからの電圧も正常に取り込めている場合を言い、それ以外を異常と判断する。(なお、ステップ76で優先度が1番高い端末装置は、自分が異常かどうかを判断する。)もし自分よりも優先度の高い端末装置B10が全て異常であれば、自分が上位システムヘ母線電圧の判定結果を第2のLANを通じ送信する(ステップ77)。このときの送信の方法は、自分が上位システムに対して直接データを送信しても良いし、上位システムからのポーリングに対し、データを送信する端末装置以外は応答を返さないというやり方でも良い。第2のLANでは、全端末装置が同じアドレスを持つものとする。ステップ76で正常なものが一つでもあれば、自分は何もせず終了する。
【0024】
本実施の形態4の監視制御システムによれば、各端末装置が第1のLANによってそれぞれお互いの状態を監視し、そのうちの1台のみが判定結果を出力するようにしたため、上位システム側は第2のLANで擬似的に1台の端末装置を相手に通信を行うだけで良く、上位システムの負担を軽減し、冗長性を持つ信頼性の高い監視制御システムを提供することができる。
【0025】
実施の形態5.
図8はこの発明の実施の形態5による監視制御システムを示す構成図である。図において、1〜4,6,7は実施の形態3の図4と同様なので符号の説明は省略する。端末装置C15は、自分が担当する送電線1の電圧を常時PT4から取り込み、また起動時および開閉器2の動作時にはその開閉状態の情報を取り込むと同時に、他の端末装置C15からの各送電線の電圧と開閉器の開閉状態の情報を取り込み、これらのデータをソフトウェアロジックによって処理して母線電圧の判定を行う。判定結果はLANケーブル6,HUB7からなるLANを通じて上位システムへ送信する。更に、端末装置C15は、母線電圧を判定するためのソフトウェアである判定ロジックを記憶し保管するエリヤを有し、判定ロジック16をLANによって接続した外部計算機17からダウンロードするように構成されている。
【0026】
判定ロジック16は例えば実行モジュールそのものでも良いし、ラダーシーケンスやスクリプトのようなものでも良い。外部計算機17は、編集機能を持つものであれば、例えばプログラミング言語を用いて実行モジュール形式のソフトウェアロジックを編集、生成するものでも良いし、ラダーシーケンスを作成するエディタを持つものや、スクリプトを記述するテキストエディタを持つものでも良い。
【0027】
母線電圧を判定する動作は、例えば実施の形態3の図5のフローチャートで説明した動作と同様なので説明は省略する。
【0028】
本実施の形態によれば、各端末装置が持つ母線電圧を判定するためのソフトウェアである判定ロジックを外部計算機により編集できるため、判定ロジックの変更に容易に対応することができる。従って、系統設備のメンテナンスや故障時の対応や容易となる。
【0029】
なお、図8では、実施の形態3で説明した図4のハードウェア構成に、判定ロジックの記憶部とそれにソフトウェアを供給する外部計算機とを付加した場合について説明したが、実施の形態1,2,4のいずれかのハードウェア構成において、母線電圧の判定を担当する装置が保有する判定ロジックを、本実施の形態のように外部計算機から供給するようにしても同様の効果を得ることができる。
【0030】
また、実施の形態1〜5で説明した端末装置またはサーバ装置において、母線電圧の判定を担当する装置は、判定結果を表示するものとして説明したが、端末装置またはサーバ装置が設置されている現地側で母線電圧の確認を行う必要がなければ、表示部を省略しても良い。
【0031】
更にまた、実施の形態1〜5では、各機器間の通信を行うLANを有線型のLANを用た場合について説明したが、LANケーブルおよびHUBの代わりに、各機器に対して無線LAN送受信機を設置し、これらと無線LAN用HUBとで構成する無線LANとしても良い。そうすれば、LANケーブル施設が不要となり、特に変電所のように各機器間および上位システムとの間に距離がある場合には、設備コスト削減することができる。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、この発明の監視制御システムによれば、母線に開閉器を介して複数の送電線が接続されている電力系統において、母線に接続された各送電線に設置されているPTの情報と開閉器の開閉状態の情報を取り込む端末装置と、各端末装置からの情報を受信するサーバ装置と、各端末装置とサーバ装置およびサーバ装置と上位システムとを接続するLANとで構成し、サーバ装置において母線電圧の判定をソフトウェアにより実現したので、簡単な構成で、母線電圧の判定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の監視制御システムの構成図である。
【図2】 図1に示した監視制御システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】 この発明の実施の形態2の監視制御システムを示す構成図である。
【図4】 この発明の実施の形態3の監視制御システムを示す構成図である。
【図5】 図4に示した監視制御システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図6】 この発明の実施の形態4の監視制御システムを示す構成図である。
【図7】 図6に示した監視制御システムの動作を説明するためのフローチャートである。
【図8】 この発明の実施の形態5の監視制御システムを示す構成図である。
【符号の説明】
1 送電線 2 開閉器
3 母線 4 PT
5 端末装置 6,11,13 LANケーブル
7,12,14 HUB 8 サーバ装置
9 端末装置A 10 端末装置B
15 端末装置C 16 判定ロジック
17 外部計算機。
Claims (5)
- 母線に開閉器を介して複数の送電線が接続されている電力系統の監視制御システムにおいて、上記送電線に設置されたPTで検出した上記送電線の電圧と上記開閉器の開閉情報とを上記送電線毎に取り込むために上記各送電線に対応して設けた端末装置と、上記全端末装置からの情報をもとに、ソフトウェアロジックによって、上記PTで検出した上記電圧の有無と上記開閉情報とから上記PTの異常の有無を条件に入れて母線電圧を判定してその結果を上位システムヘ送信するサーバ装置と、上記各端末装置と上記サーバ装置および上記サーバ装置と上記上位システムとを接続するLANとで構成したことを特徴とする監視制御システム。
- 母線に開閉器を介して複数の送電線が接続されている電力系統の監視制御システムにおいて、上記送電線に設置されたPTで検出した上記送電線の電圧と上記開閉器の開閉情報とを上記送電線毎に取り込むために上記各送電線に対応して設けた端末装置と、上記端末装置同士および上記端末装置と上位システムとを接続するLANとで構成し、上記端末装置の内の1台は、他の全端末装置からのデータを受信し、ソフトウェアロジックによって、上記PTで検出した上記電圧の有無と上記開閉情報とから上記PTの異常の有無を条件に入れて母線電圧を判定してその結果を上位システムヘ送信する機能を有することを特徴とする監視制御システム。
- 母線に開閉器を介して複数の送電線が接続されている電力系統の監視制御システムにおいて、上記送電線に設置されたPTで検出した上記送電線の電圧と上記開閉器からの開閉情報とを上記送電線毎に取り込むために上記各送電線に対応して設けた端末装置と、上記端末装置同士および上記端末装置と上位システムとを接続するLANとで構成し、上記端末装置は、他の全端末装置からのデータを受信し、ソフトウェアロジックによって、上記PTで検出した上記電圧の有無と上記開閉情報とから上記PTの異常の有無を条件に入れて母線電圧を判定し、上記上位システムから送信要求を受けた端末装置は上記判定の結果を上記上位システムへ送信することを特徴とする監視制御システム。
- 母線に開閉器を介して複数の送電線が接続されている電力系統の監視制御システムにおいて、上記送電線に設置されたPTで検出した上記送電線の電圧と上記開閉器からの開閉情報とを上記送電線毎に取り込むために上記各送電線に対応して設けた端末装置と、上記端末装置同士を接続する第1のLANと、上記端末装置同士および上記端末装置と上位システムとを接続する第2のLANとで構成し、上記第2のLAN上では上記各端末装置に同じアドレスが付与されており、上記端末装置は、上記第1のLANを通じ他の全端末装置からのデータを受信し、ソフトウェアロジックによって、上記PTで検出した上記電圧の有無と上記開閉情報とから上記PTの異常の有無を条件に入れて母線電圧を判定し、この判定の結果と予め決められた優先度とに基づいて上記判定の結果を送信するかどうかを判断し、送信すると判断した端末装置のみが上記第2のLANを通じて上記判定の結果を上記上位システムへ送信することを特徴とする監視制御システム。
- 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の監視制御システムにおいて、上記ソフトウェアロジックは、上記ソフトウェアロジックを編集するために設けた外部計算機からダウンロードして利用することを特徴とする監視制御システム。
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