JP2003332458A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003332458A
JP2003332458A JP2002133772A JP2002133772A JP2003332458A JP 2003332458 A JP2003332458 A JP 2003332458A JP 2002133772 A JP2002133772 A JP 2002133772A JP 2002133772 A JP2002133772 A JP 2002133772A JP 2003332458 A JP2003332458 A JP 2003332458A
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創 倉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリとロジックとを混載した半導体装置に
関し、メモリセルトランジスタ及び周辺回路トランジス
タのしきい値電圧を同時に最適化しうる半導体装置及び
その製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板10上に形成されたゲート絶
縁膜26と、ゲート絶縁膜26上に形成されたP型Si
Ge膜28を含むゲート電極40Pを有するP型MIS
トランジスタと、半導体基板10上に形成されたゲート
絶縁膜26と、ゲート絶縁膜26上に形成されたN型S
iGe膜28を含むゲート電極40Nを有するN型MI
Sトランジスタと、半導体基板10上に形成されたゲー
ト絶縁膜26と、ゲート絶縁膜26上に形成されたP型
SiGe膜28を含むゲート電極40MCを有するN型M
ISトランジスタとを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に係り、特に、メモリとロジックとを混載し
た半導体装置に好適な半導体装置の構造及びその製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】最先端のDRAMプロセスやDRAM/
ロジック混載プロセスにおいては、周辺回路用トランジ
スタの性能向上のためにデュアルワークファンクション
(DWF:Dual Work Function)プロセスが用いられる
ようになってきている。デュアルワークファンクション
プロセスとは、P型MISトランジスタとN型MISト
ランジスタのゲート電極を構成する材料として、互いに
異なるワークファンクションを有する材料を用いる技術
である。例えばポリサイドゲート構造やポリメタルゲー
ト構造を有するMISトランジスタでは、P型MISト
ランジスタにはP +ポリシリコンが、N型MISトラン
ジスタにはN+ポリシリコンが用いられる。
【0003】通常、P+ポリシリコンにはドーパントと
してボロン(B)が広く用いられているが、ボロンの拡
散定数が大きいため、後工程の熱処理でゲート電極中の
ボロンがゲート絶縁膜を通してチャネル領域のシリコン
基板に拡散する、いわゆるボロンの突き抜けが問題とな
る。殊に、キャパシタの形成に高温の熱処理が必要なD
RAMプロセスでは、ボロンの突き抜けは顕著である。
このため、ゲート絶縁膜としては窒素濃度の高いシリコ
ン窒化酸化膜を用いてボロンの拡散を防止せざるを得
ず、フラットバンド電圧の変化によりメモリセルトラン
ジスタのしきい値電圧が低下してしまう。このしきい値
の低下を補うためにはメモリセルトランジスタのチャネ
ル注入量を増やす必要があるが、チャネル注入量の増加
は基板ダメージや接合電界の増加を引き起こし、ひいて
は接合リーク電流やトランジスタ特性の劣化及びばらつ
きの増大をもたらす原因となる。
【0004】このような課題を解決するために、特開2
000−183313号公報には、すべてのMISトラ
ンジスタのゲートにP型のSiGeを用いることが提案
されている。そして、P型SiGeの仕事関数をN型シ
リコンとP型シリコンとのほぼ中間(ミッドギャップ)
に設定することで、シリコン基板の不純物濃度を抑えつ
つ、各トランジスタのしきい値電圧を高めている。した
がって、特開2000−183313号公報に記載の方
法によれば、ゲート絶縁膜にシリコン窒化酸化膜を用い
る場合であっても、チャネル注入量が減少でき、オフ時
のリーク電流を低減することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、P型S
iGeをすべてのMISトランジスタのゲートに用いる
と、メモリセルトランジスタのみならず、周辺回路のN
型MISトランジスタ及びP型MISトランジスタのし
きい値電圧をも増加してしまう。特に、P型SiGeを
周辺回路のN型MISトランジスタに用いるとしきい値
電圧が高くなりすぎるため、今後、トランジスタの微細
化や低電圧化を進めることが困難であった。
【0006】本発明の目的は、メモリセルトランジスタ
及び周辺回路用トランジスタのすべてにおいて望ましい
しきい値電圧を実現しうる半導体装置及びその製造方法
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的は、半導体基板
の第1の領域に形成され、前記半導体基板上に形成され
た第1のゲート絶縁膜と、前記第1のゲート絶縁膜上に
形成されたP型SiGe膜を含む第1のゲート電極を有
するP型MISトランジスタと、前記半導体基板の第2
の領域に形成され、前記半導体基板上に形成された第2
のゲート絶縁膜と、前記第2のゲート絶縁膜上に形成さ
れたN型SiGe膜を含む第2のゲート電極を有する第
1のN型MISトランジスタとを有することを特徴とす
る半導体装置によって達成される。
【0008】また、上記の半導体装置において、前記半
導体基板の第3の領域に形成され、前記半導体基板上に
形成された第3のゲート絶縁膜と、前記第3のゲート絶
縁膜上に形成されたP型SiGe膜を含む第3のゲート
電極を有する第2のN型MISトランジスタを更に有す
るようにしてもよい。
【0009】また、上記目的は、半導体基板上にゲート
絶縁膜を形成する工程と、前記ゲート絶縁膜上に、第1
の領域の導電型がP型で第2の領域の導電型がN型であ
るSiGe膜を形成する工程と、前記SiGe膜をパタ
ーニングし、前記第1の領域にP型のSiGe膜を有す
るP型MISトランジスタのゲート電極を、前記第2の
領域にN型のSiGe膜を有する第1のN型MISトラ
ンジスタのゲート電極を形成する工程とを有することを
特徴とする半導体装置の製造方法によっても達成され
る。
【0010】また、上記の半導体装置の製造方法におい
て、前記SiGe膜を形成する工程では、第3の領域の
導電型がP型である前記SiGe膜を形成し、前記Si
Ge膜をパターニングする工程では、前記第3の領域に
P型のSiGe膜を有する第2のN型MISトランジス
タのゲート電極を更に形成するようにしてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態による半導体
装置及びその製造方法について図1乃至図8を用いて説
明する。
【0012】図1は本実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図、図2は本実施形態による半導体装置
の動作を説明するエネルギーバンド図、図3乃至図8は
本実施形態による半導体装置の製造方法を示す工程断面
図である。
【0013】はじめに、本実施形態による半導体装置の
構造について図1及び図2を用いて説明する。
【0014】P型のシリコン基板10の主表面には、素
子領域を画定する素子分離膜12が形成されている。シ
リコン基板10には、メモリセル領域14、周辺回路の
N型トランジスタ形成領域16及び周辺回路のP型トラ
ンジスタ形成領域18が設けられており、各領域のシリ
コン基板10内には、Pウェル20、Pウェル22、N
ウェル24が、それぞれ形成されている。
【0015】メモリセル領域14には、P型のSiGe
膜28と窒化タングステン膜34とタングステン膜36
とが積層されてなるポリメタルゲート構造のゲート電極
40 MCと、ソース/ドレイン拡散層56とを有するメモ
リセルトランジスタが形成されている。
【0016】N型トランジスタ形成領域16には、N型
のSiGe膜28と窒化タングステン膜34とタングス
テン膜36とが積層されてなるポリメタルゲート構造の
ゲート電極40Nと、ソース/ドレイン拡散層58とを
有する周辺回路用のN型MISトランジスタが形成され
ている。
【0017】P型トランジスタ形成領域18には、P型
のSiGe膜28と窒化タングステン膜34とタングス
テン膜36とが積層されてなるポリメタルゲート構造の
ゲート電極40Pと、ソース/ドレイン拡散層60とを
有する周辺回路用のP型MISトランジスタが形成され
ている。
【0018】このように、本実施形態による半導体装置
は、メモリセルトランジスタのゲート電極40MC及び周
辺回路のP型MISトランジスタのゲート電極40P
P型SiGeを、周辺回路のN型MISトランジスタの
ゲート電極40NにN型SiGeを、それぞれ用いてい
ることに主たる特徴がある。
【0019】次に、本発明による半導体装置の効果につ
いて図2を用いて説明する。なお、図2(a)はゲート
電極にP型SiGeを用いた場合のMIS構造のエネル
ギーバンド図を、図2(b)はゲート電極にN型SiG
eを用いた場合のMIS構造のエネルギーバンド図を、
それぞれ示している。
【0020】SiGeの伝導帯下端のエネルギー準位
(EC)は、シリコンの伝導帯下端のエネルギー準位と
ほぼ一致している。また、SiGeは、組成比(Ge濃
度)を調整することにより、エネルギーバンドギャップ
を変化することができる。このとき、SiGeの伝導帯
下端のエネルギー準位はほとんど変動せず、価電子帯上
端のエネルギー準位(EV)が変動することにより、エ
ネルギーバンドギャップが変化する(SiGeの電気特
性に関しては、例えば、Tsu-Jae King et al., IEEE Tr
ans. Electron Devices, vol.41, pp.228-232 (1995)を
参照)。
【0021】このため、ゲート電極にP型SiGeを用
いた場合、図2(a)に示すように、SiGeの価電子
帯上端のエネルギー準位、すなわちフェルミ準位は、シ
リコンの価電子帯上端のエネルギー準位とシリコンの禁
制帯中心(ミッドギャップ)のエネルギー準位との間に
位置することになる。したがって、P型SiGeをN型
のメモリセルトランジスタのゲート電極に用いることに
より、N+ポリシリコンを用いる場合と比較して、しき
い値電圧を高めることができる。
【0022】一方、周辺回路のP型MISトランジスタ
のゲートに同様のP型SiGeを用いた場合、P+ポリ
シリコンを用いる場合と比較してしきい値電圧が増加す
ることとなる。しかしながら、P型SiGeの組成比を
調節し、フェルミ準位(Ef)が、シリコンのミッドギ
ャップのエネルギー準位よりも価電子帯側に近くなるよ
うに設定することで、しきい値電圧の増加を抑えること
ができる。
【0023】したがって、メモリセルトランジスタのし
きい値電圧の増加分とP型MISトランジスタのしきい
値電圧の低減分とを比較考量し、P型SiGeの価電子
帯上端のエネルギー準位、つまりはSiGeの組成比を
適宜調整することにより、メモリセルトランジスタ及び
P型MISトランジスタの双方を好ましいしきい値電圧
に制御することができる。
【0024】一方、P型SiGeを周辺回路のN型MI
Sトランジスタのゲートに用いたのでは、しきい値電圧
が高くなりすぎて好ましくない。そこで、本発明による
半導体装置では、N型MISトランジスタのゲートには
N型SiGeを用いる。前述の通り、SiGeの伝導帯
下端のエネルギー準位はシリコンの伝導帯下端のエネル
ギー準位とほぼ一致する。また、SiGeの組成比を変
化しても、SiGeの伝導帯下端のエネルギー準位はほ
とんど変動しない(図2(b)参照)。したがって、メ
モリセルトランジスタ及びP型MISトランジスタのし
きい値電圧を制御すべく、SiGeの組成比を変化した
場合であっても、N型MISトランジスタのしきい値電
圧はほとんど影響を受けず、N+ポリシリコンを用いた
場合とほぼ等しい値に制御することができる。
【0025】このように、メモリセルトランジスタのゲ
ート電極40MC及び周辺回路のP型MISトランジスタ
のゲート電極40PにP型SiGeを、周辺回路のN型
MISトランジスタのゲート電極40NにN型SiGe
を、それぞれ用いることにより、メモリセルトランジス
タのしきい値を高めてセル部へのチャネル注入量を減ら
せる一方で、周辺回路用トランジスタのしきい値電圧を
容易に低くすることができる。したがって、メモリセル
部での接合リークの抑制によるDRAMのリテンション
特性の改善と、周辺回路の高速化とを同時に達成でき
る。
【0026】SiGe中のGeの組成比を例えば0.2
5とすることにより、SiGeのエネルギーバンドギャ
ップは約0.9eVとなる。このSiGeを用いて典型
的なMISトランジスタを構成した場合、メモリセルト
ランジスタのしきい値電圧を例えば0.3V、周辺回路
のN型MISトランジスタのしきい値電圧を例えば0.
7V、周辺回路のP型MISトランジスタのしきい値電
圧を例えば−0.3Vに設定することができる。
【0027】次に、本実施形態による半導体装置の製造
方法について図3乃至図8を用いて説明する。
【0028】まず、P型のシリコン基板10に、例えば
STI法により、シリコン基板10内に埋め込まれた素
子分離膜12を形成する(図3(a))。
【0029】次いで、イオン注入により、メモリセル領
域14、周辺回路のN型トランジスタ形成領域16及び
周辺回路のP型トランジスタ形成領域18に、ウェルの
形成及びしきい値電圧制御のために所定の不純物イオン
をそれぞれ導入する。
【0030】次いで、例えば1015℃10秒間の短時
間熱処理を行い導入した不純物を活性化し、メモリセル
領域14、N型トランジスタ形成領域16及びP型トラ
ンジスタ形成領域18に、Pウェル20,22、Nウェ
ル24をそれぞれ形成する。なお、メモリセル領域14
又はN型トランジスタ形成領域16には必ずしもウェル
を形成する必要はない。また、1又は2以上のウェル
を、二重ウェルにより構成するようにしてもよい。
【0031】次いで、熱酸化法により、シリコン基板1
0の表面に、例えば膜厚6nmのシリコン酸化膜を形成
する。
【0032】次いで、NO雰囲気中で例えば900℃3
0分間の熱処理を行い、シリコン酸化膜中に窒素を導入
する。こうして、シリコン窒化酸化膜よりなるゲート絶
縁膜26を形成する(図3(b))。
【0033】次いで、全面に、例えばCVD法により、
例えば膜厚70nmのポリSiGe膜28を堆積する
(図4(a))。例えば、基板温度を550℃とし、ソ
ースガスにSiH4とGeH4を用い、Geの組成比が例
えば0.25であるSiGe膜28を堆積する。
【0034】次いで、フォトリソグラフィーにより、N
型トランジスタ形成領域16を覆い、メモリセル領域1
4及びP型トランジスタ形成領域18を露出するフォト
レジスト膜30を形成する。
【0035】次いで、フォトレジスト膜30をマスクと
して、例えばボロンイオン(B+)をイオン注入し、メ
モリセル領域14及びP型トランジスタ形成領域18の
SiGe膜28に、アクセプタとしてのボロンを導入す
る(図4(b))。イオン注入条件は、例えば、加速エ
ネルギーを5keV、ドーズ量を1×1015cm-2とす
る。ボロンイオンの代わりに、フッ化ボロンイオン(B
2 +)を用いてもよい。
【0036】次いで、フォトレジスト膜30を除去した
後、フォトリソグラフィーにより、メモリセル領域14
及びP型トランジスタ形成領域18を覆い、N型トラン
ジスタ形成領域16を露出するフォトレジスト膜32を
形成する。
【0037】次いで、フォトレジスト膜32をマスクと
して、例えば燐イオン(P+)をイオン注入し、N型ト
ランジスタ形成領域16のSiGe膜28に、ドナーと
しての燐を導入する(図5(a))。イオン注入条件
は、例えば、加速エネルギーを10keV、ドーズ量を
4×1015cm-2とする。燐イオンの代わりに、砒素イ
オン(As+)を用いてもよい。
【0038】なお、SiGe膜28を形成する際、N型
SiGe膜又はP型SiGe膜をCVD法により堆積し
た後、P型トランジスタ形成領域18及びメモリセル領
域14のSiGe膜にP型不純物を又はN型トランジス
タ形成領域16のSiGe膜にN型不純物を導入するこ
とにより、P型ゲート領域とN型ゲート領域とを形成す
るようにしてもよい。
【0039】また、SiGe膜を堆積する代わりにシリ
コン膜を堆積し、シリコン膜にGeをイオン注入するこ
とにより、SiGe膜を形成するようにしてもよい。
【0040】次いで、ボロン及び隣を導入したSiGe
膜28上に、例えばスパッタ法により、例えば膜厚5n
mの窒化タングステン(WN)膜34と、例えば膜厚4
0nmのタングステン膜36とを堆積する。
【0041】次いで、例えばCVD法により、タングス
テン膜36上に、例えば膜厚200nmのシリコン窒化
膜38を堆積する(図5(b))。
【0042】次いで、フォトリソグラフィー及びドライ
エッチングにより、シリコン窒化膜38、タングステン
膜36、窒化タングステン膜34、SiGe膜28をパ
ターニングし、メモリセル領域14に形成されたP+
リSiGe膜を含むポリメタル構造のゲート電極40MC
と、周辺回路のN型トランジスタ形成領域16に形成さ
れたN+ポリSiGe膜を含むポリメタル構造のゲート
電極40Nと、周辺回路のP型トランジスタ形成領域1
8に形成されたP+ポリSiGe膜を含むポリメタル構
造のゲート電極40Pとを形成する(図6(a))。
【0043】次いで、例えば酸素を含む雰囲気中で例え
ば800℃60分の熱処理を行い、SiGe膜28の側
壁部分を選択的に酸化し、SiGe膜28の側壁部分に
シリコン酸化膜42を形成する(図6(b))。
【0044】次いで、メモリセル領域14を露出するフ
ォトレジスト膜(図示せず)を形成した後、このフォト
レジスト膜及びゲート電極40MCをマスクとして例えば
燐イオンをイオン注入し、ゲート電極40MCの両側のシ
リコン基板10に、ソース/ドレイン拡散層となる不純
物拡散領域44を形成する。
【0045】同様にして、N型トランジスタ形成領域1
6を露出するフォトレジスト膜(図示せず)を形成した
後、このフォトレジスト膜及びゲート電極40Nをマス
クとして例えば砒素イオン(As+)をイオン注入し、
ゲート電極40Nの両側のシリコン基板10に、LDD
構造の低濃度不純物領域或いはエクステンションS/D
構造のエクステンション領域となる不純物拡散領域46
を形成する。不純物拡散領域44と不純物拡散領域46
とは、同時に形成するようにしてもよい。
【0046】更に、P型トランジスタ形成領域18を露
出するフォトレジスト膜(図示せず)を形成した後、こ
のフォトレジスト膜及びゲート電極40Pをマスクとし
て例えばフッ化ボロンイオン(BF2 +)をイオン注入
し、ゲート電極40Pの両側のシリコン基板10に、L
DD構造の低濃度不純物領域或いはエクステンションS
/D構造のエクステンション領域となる不純物拡散領域
48を形成する(図7(a))。
【0047】次いで、例えばCVD法によりシリコン窒
化膜を堆積した後、このシリコン窒化膜を異方性エッチ
ングし、ゲート電極40MC,40N,40Pの側壁部分に
側壁絶縁膜50を形成する。
【0048】次いで、N型トランジスタ形成領域16を
露出するフォトレジスト膜(図示せず)を形成した後、
このフォトレジスト膜、ゲート電極40N及び側壁絶縁
膜50をマスクとして例えば砒素イオンをイオン注入
し、ゲート電極40Nの両側のシリコン基板10に、L
DD構造の高濃度不純物領域或いはエクステンションS
/D構造の深い拡散層領域となる不純物拡散領域52を
形成する。
【0049】同様にして、P型トランジスタ形成領域1
8を露出するフォトレジスト膜(図示せず)を形成した
後、このフォトレジスト膜、ゲート電極40P及び側壁
絶縁膜50をマスクとして例えばフッ化ボロンイオンを
イオン注入し、ゲート電極40Pの両側のシリコン基板
10に、LDD構造の高濃度不純物領域或いはエクステ
ンションS/D構造の深い拡散層領域となる不純物拡散
領域54を形成する(図7(b))。
【0050】次いで、例えば1000℃5秒間の短時間
熱処理を行い、導入した不純物を活性化し、メモリセル
領域14にソース/ドレイン拡散層56を、N型トラン
ジスタ形成領域16にソース/ドレイン拡散層58を、
P型トランジスタ形成領域18にソース/ドレイン拡散
層60を、それぞれ形成する。
【0051】こうして、メモリセル領域14のPウェル
20中に、ゲート電極40MCとソース/ドレイン拡散層
56とを有するメモリセルトランジスタを、N型トラン
ジスタ形成領域16のPウェル22中に、ゲート電極4
Nとソース/ドレイン拡散層58とを有するN型トラ
ンジスタを、P型トランジスタ形成領域18のNウェル
24中に、ゲート電極40Pとソース/ドレイン拡散層
60とを有するP型トランジスタを、それぞれ形成する
(図8)。
【0052】次いで、通常のDRAMの製造プロセスと
同様にして、ソース/ドレイン拡散層52に電気的に接
続されたキャパシタ(図示せず)を形成し、1トランジ
スタ、1キャパシタにより構成されるメモリセルを有す
るDRAMを製造する。
【0053】このように、本実施形態によれば、メモリ
セルトランジスタのゲート電極及び周辺回路のP型トラ
ンジスタのゲート電極にP型SiGeを、周辺回路のN
型トランジスタのゲート電極にN型SiGeを、それぞ
れ用いることにより、メモリセルトランジスタのしきい
値を高めてセル部へのチャネル注入量を減らせる一方
で、周辺回路用トランジスタのしきい値電圧を容易に低
くすることができる。したがって、メモリセル部での接
合リークの抑制によるDRAMのリテンション特性の改
善と、周辺回路の高速化とを同時に達成できる。
【0054】[変形実施形態]本発明は上記実施形態に
限らず種々の変形が可能である。
【0055】例えば、上記実施形態では、本発明をDR
AMに適用する場合を示したが、ロジックデバイスやS
RAMその他のメモリデバイスに適用してもよい。
【0056】また、上記実施形態では、工程簡略のため
SiGe膜を一括して形成する場合を示したが、各トラ
ンジスタ領域毎に異なる組成のSiGe膜を形成するよ
うにしてもよい。この場合、SiGe膜の成膜とSiG
e膜のパターニングを繰り返し行う方法や、各トランジ
スタ領域毎に異なる条件でGeをイオン注入する方法を
用いることができる。メモリセルトランジスタのゲート
と周辺回路のP型MISトランジスタのゲートに異なる
組成のP型SiGeを用いることにより、メモリセルト
ランジスタ及びP型MISトランジスタのしきい値電圧
を独立して制御できるというメリットを得ることができ
る。
【0057】また、上記実施形態では、バルクのシリコ
ン基板上に半導体装置を形成する場合を示したが、SO
I基板上に形成するようにしてもよい。これにより、寄
生容量を低減することができ、更なる高速動作を図るこ
とができる。
【0058】また、上記実施形態では、ゲート電極とし
てポリメタル構造を適用したが、ポリメタル構造のみな
らず、他のゲート構造を適用してもよい。例えば、Si
Ge膜を単層で用いる単層ポリゲート構造や、SiGe
膜上にシリサイド膜を形成するポリサイド構造を適用す
ることができる。
【0059】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、メモリセ
ルトランジスタのゲート電極及び周辺回路のP型MIS
トランジスタのゲート電極にP型SiGeを、周辺回路
のN型MISトランジスタのゲート電極にN型SiGe
を、それぞれ用いることにより、メモリセルトランジス
タのしきい値を高めてセル部へのチャネル注入量を減ら
せる一方で、周辺回路用トランジスタのしきい値電圧を
容易に低くすることができる。したがって、メモリセル
部での接合リークの抑制によるDRAMのリテンション
特性の改善と、周辺回路の高速化とを同時に達成でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による半導体装置の構造を
示す概略断面図である。
【図2】本発明の一実施形態による半導体装置の動作を
説明するエネルギーバンド図である。
【図3】本発明の一実施形態による半導体装置の製造方
法を示す工程断面図(その1)である。
【図4】本発明の一実施形態による半導体装置の製造方
法を示す工程断面図(その2)である。
【図5】本発明の一実施形態による半導体装置の製造方
法を示す工程断面図(その3)である。
【図6】本発明の一実施形態による半導体装置の製造方
法を示す工程断面図(その4)である。
【図7】本発明の一実施形態による半導体装置の製造方
法を示す工程断面図(その5)である。
【図8】本発明の一実施形態による半導体装置の製造方
法を示す工程断面図(その6)である。
【符号の説明】
10…シリコン基板 12…素子分離膜 14…メモリセル領域 16…N型トランジスタ形成領域 18…P型トランジスタ形成領域 20,22…Pウェル 24…Nウェル 26…ゲート絶縁膜 28…SiGe膜 30,32…フォトレジスト膜 34…窒化タングステン膜 36…タングステン膜 38…シリコン窒化膜 40…ゲート電極 42…シリコン酸化膜 44,46,48,52,54…不純物拡散領域 50…側壁絶縁膜 56,58,60…ソース/ドレイン拡散層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F048 AB01 AB03 AC01 AC03 BA01 BB06 BB07 BB15 BC06 BE03 BG14 DA23 5F083 AD01 GA01 GA06 HA02 JA05 JA31 JA35 JA39 JA40 NA01 PR12 PR15 PR21 PR36 PR43 PR53 ZA12

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板の第1の領域に形成され、前
    記半導体基板上に形成された第1のゲート絶縁膜と、前
    記第1のゲート絶縁膜上に形成されたP型SiGe膜を
    含む第1のゲート電極を有するP型MISトランジスタ
    と、 前記半導体基板の第2の領域に形成され、前記半導体基
    板上に形成された第2のゲート絶縁膜と、前記第2のゲ
    ート絶縁膜上に形成されたN型SiGe膜を含む第2の
    ゲート電極を有する第1のN型MISトランジスタとを
    有することを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記半導体基板の第3の領域に形成され、前記半導体基
    板上に形成された第3のゲート絶縁膜と、前記第3のゲ
    ート絶縁膜上に形成されたP型SiGe膜を含む第3の
    ゲート電極を有する第2のN型MISトランジスタを更
    に有することを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の半導体装置におい
    て、 前記P型SiGe膜のフェルミ準位は、シリコンの禁制
    帯の中心のエネルギー準位とシリコンの価電子帯上端の
    エネルギー準位との間に位置していることを特徴とする
    半導体装置。
  4. 【請求項4】 半導体基板上にゲート絶縁膜を形成する
    工程と、 前記ゲート絶縁膜上に、第1の領域の導電型がP型で第
    2の領域の導電型がN型であるSiGe膜を形成する工
    程と、前記SiGe膜をパターニングし、前記第1の領
    域にP型のSiGe膜を有するP型MISトランジスタ
    のゲート電極を、前記第2の領域にN型のSiGe膜を
    有する第1のN型MISトランジスタのゲート電極を形
    成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記SiGe膜を形成する工程では、第3の領域の導電
    型がP型である前記SiGe膜を形成し、 前記SiGe膜をパターニングする工程では、前記第3
    の領域にP型のSiGe膜を有する第2のN型MISト
    ランジスタのゲート電極を更に形成することを特徴とす
    る半導体装置の製造方法。
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