JP2003331194A - コンテンツ有料配信システム、コンテンツ有料配信方法、サーバ装置、クライアント端末およびプログラム - Google Patents

コンテンツ有料配信システム、コンテンツ有料配信方法、サーバ装置、クライアント端末およびプログラム

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JP2003331194A
JP2003331194A JP2002139689A JP2002139689A JP2003331194A JP 2003331194 A JP2003331194 A JP 2003331194A JP 2002139689 A JP2002139689 A JP 2002139689A JP 2002139689 A JP2002139689 A JP 2002139689A JP 2003331194 A JP2003331194 A JP 2003331194A
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Wataru Inoue
渉 井上
Masayuki Ito
昌幸 伊藤
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Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クライアント端末の異常や不正に影響される
ことなくコンテンツの有料配信に対する課金を正確に行
うことができるようにする。 【解決手段】 クライアント端末２からサーバ装置１に
対して確認信号を一定時間ごとに送信するものとし、サ
ーバ装置１では、クライアント端末２で異常が発生して
確認信号が正常に受信できなくなった場合、コンテンツ
の配信開始時間から最後に確認信号を受信した時間まで
を当該クライアント端末２に対する課金対象時間として
設定し、その課金対象時間に応じて課金処理を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンテンツ有料配
信システム、コンテンツ有料配信方法、サーバ装置、ク
ライアント端末およびプログラムに関し、特にサーバ装
置から通信ネットワークを介してクライアント端末へコ
ンテンツを有料で配信するコンテンツ有料配信システ
ム、コンテンツ有料配信方法、サーバ装置、クライアン
ト端末およびプログラムに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】インターネットの普及やブロードバンド
環境の整備に伴い、テキストや画像情報などの配信サー
ビスだけでなく、ビデオ・オン・デマンド（以下、ＶＯ
Ｄという：Video On Demand）システムやライブ・オン
・デマンド（以下、ＬＯＤという：Live On Demand）シ
ステムのような映像配信サービスの開発が進んでいる。
ＶＯＤは、通信ネットワークで接続されたサーバ装置と
クライアント端末との間でインタラクティブに映像の配
信を行うものであり、映像の配信中に、クライアント端
末側からの要求に応じて巻き戻しや早送り、一時停止な
ども可能にしたものである。また、ＬＯＤは、コンサー
トや野球中継のような実況中継をサーバ装置を介してク
ライアント端末で視聴可能にしたものである。
【０００３】ＶＯＤやＬＯＤのように映像を有料で配信
するコンテンツ有料配信システムでは、配信する映像コ
ンテンツの内容と配信時間に応じて課金する方法が有効
である。従来、このようなコンテンツ有料配信システム
では、課金方法としては、ペイパービューのように視聴
した映像コンテンツの内容と視聴時間などの課金情報を
クライアント端末側で収集してサーバ装置へ通知し、サ
ーバ装置側ではクライアント端末側から通知された課金
情報に基づき課金を行うのが一般的であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のコンテンツ有料配信システムでは、クライア
ント端末で収集された課金情報に基づきサーバ装置側で
課金するため、正確に課金できないという問題点があっ
た。例えば、各クライアント端末の時計に遅れや進みが
生じたり、各クライアント端末で不正に時計を操作され
た場合には、正しい課金情報が得られず正確な課金処理
が行えない。また、クライアント端末が突然電源断にな
ったり、ハードやソフトの異常が発生して正常な動作が
できなくなり課金情報の取得ができなくなった場合に
は、課金されない場合も考えられる。
【０００５】本発明はこのような課題を解決するための
ものであり、クライアント端末での異常や不正行為に影
響されることなくコンテンツの有料配信に対する課金を
正確に行うことができるコンテンツ有料配信システム、
コンテンツ有料配信方法、サーバ装置、クライアント端
末およびプログラムを提供することを目的としている。
【０００６】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明にかかるコンテンツ有料配信システム
は、通信ネットワークを介して接続されたサーバ装置と
クライアント端末とからなり、サーバ装置からクライア
ント端末にコンテンツを配信するとともにそのコンテン
ツを配信した課金対象時間に基づきサーバ装置で課金処
理を行うコンテンツ有料配信システムであって、クライ
アント端末に、少なくともサーバ装置からコンテンツを
受信している間、一定時間ごとに確認信号をサーバ装置
へ送信する確認信号送信手段を備え、サーバ装置に、ク
ライアント端末からの確認信号が一定時間ごとに正常到
着するか否かを監視する確認信号監視手段と、この確認
信号監視手段により確認信号の正常到着が確認できない
場合、クライアント端末へのコンテンツの配信開始時点
から、クライアント端末からの確認信号が最後に到着し
た時点までを課金対象時間とする課金処理手段とを備え
るようにしたものである。
【０００７】この際、クライアント端末に、サーバ装置
から配信されるコンテンツの配信停止を指示する配信停
止信号を必要に応じてサーバ装置へ送信する配信停止信
号送信手段をさらに備えるとともに、サーバ装置に、ク
ライアント端末からの配信停止信号を受信する配信停止
信号受信手段をさらに備え、課金処理手段で、配信停止
信号受信手段によりクライアント端末からの配信停止信
号が受信された場合、クライアント端末へのコンテンツ
の配信開始時点から、配信停止信号が受信された時点ま
でを課金対象時間とするようにしてもよい。
【０００８】また本発明にかかるコンテンツ有料配信方
法は、通信ネットワークを介して接続されたサーバ装置
とクライアント端末とからなり、サーバ装置からクライ
アント端末にコンテンツを配信するとともにそのコンテ
ンツを配信した課金対象時間に基づきサーバ装置で課金
処理を行うコンテンツ有料配信システムで用いられるコ
ンテンツ有料配信方法であって、クライアント端末で、
少なくともサーバ装置からコンテンツを受信している
間、一定時間ごとに確認信号をサーバ装置へ送信し、サ
ーバ装置で、クライアント端末からの確認信号が一定時
間ごとに正常到着するか否かを監視し、この監視により
確認信号の正常到着が確認できない場合、クライアント
端末へのコンテンツの配信開始時点から、クライアント
端末からの確認信号が最後に到着した時点までを課金対
象時間とするようにしたものである。
【０００９】この際、クライアント端末で、サーバ装置
から配信されるコンテンツの配信停止を指示する配信停
止信号を必要に応じてサーバ装置へ送信し、サーバ装置
で、クライアント端末からの配信停止信号が受信された
場合、クライアント端末へのコンテンツの配信開始時点
から、配信停止信号が受信された時点までを課金対象時
間とするようにしてもよい。
【００１０】また本発明にかかるサーバ装置は、通信ネ
ットワークを介して接続されたサーバ装置とクライアン
ト端末とからなり、サーバ装置からクライアント端末に
コンテンツを配信するとともにそのコンテンツを配信し
た課金対象時間に基づきサーバ装置で課金処理を行うコ
ンテンツ有料配信システムで用いられるサーバ装置であ
って、少なくともサーバ装置からコンテンツを受信して
いる間にクライアント端末から送られてくる確認信号が
一定時間ごとに正常到着するか否かを監視する確認信号
監視手段と、この確認信号監視手段により確認信号の正
常到着が確認できない場合、クライアント端末へのコン
テンツの配信開始時点から、クライアント端末からの確
認信号が最後に到着した時点までを課金対象時間とする
課金処理手段とを備えるものである。
【００１１】この際、クライアント端末から送信される
コンテンツの配信停止を指示する配信停止信号を受信す
る配信停止信号受信手段をさらに備え、課金処理手段
で、配信停止信号受信手段によりクライアント端末から
の配信停止信号が受信された場合、クライアント端末へ
のコンテンツの配信開始時点から、配信停止信号が受信
された時点までを課金対象時間とするようにしてもよ
い。
【００１２】また、本発明にかかるクライアント端末
は、通信ネットワークを介して接続されたサーバ装置と
クライアント端末とからなり、サーバ装置からクライア
ント端末にコンテンツを配信するとともにそのコンテン
ツを配信した課金対象時間に基づきサーバ装置で課金処
理を行うコンテンツ有料配信システムで用いられるクラ
イアント端末であって、当該クライアント端末に対する
課金対象時間の継続を示す確認信号を、少なくともサー
バ装置からコンテンツを受信している間、一定時間ごと
にサーバ装置へ送信する確認信号送信手段を備えるよう
にしたものである。
【００１３】この際、サーバ装置から配信されるコンテ
ンツの配信停止を指示するとともに、当該クライアント
端末に対する課金対象時間の終了を示す配信停止信号
を、必要に応じてサーバ装置へ送信する配信停止信号送
信手段をさらに備えるようにしてもよい。
【００１４】また、本発明にかかるプログラムは、通信
ネットワークを介して接続されたサーバ装置とクライア
ント端末とからなり、サーバ装置からクライアント端末
にコンテンツを配信するとともにそのコンテンツを配信
した課金対象時間に基づきサーバ装置で課金処理を行う
コンテンツ有料配信システムのサーバ装置に設けられた
コンピュータで、少なくともサーバ装置からコンテンツ
を受信している間にクライアント端末から送られてくる
確認信号が一定時間ごとに正常に到着するか否かを監視
するステップと、この確認により確認信号の正常到着が
確認できない場合、クライアント端末へのコンテンツの
配信開始時点から、クライアント端末からの確認信号が
最後に到着した時点までを課金対象時間とするステップ
とを実行させるようにしたものである。
【００１５】この際、クライアント端末から送信される
コンテンツの配信停止を指示する配信停止信号を受信す
るステップと、クライアント端末からの配信停止信号が
受信された場合、クライアント端末へのコンテンツの配
信開始時点から、配信停止信号が受信された時点までを
課金対象時間とするステップとをさらに実行させるよう
にしてもよい。
【００１６】また、本発明にかかる他のプログラムは、
通信ネットワークを介して接続されたサーバ装置とクラ
イアント端末とからなり、サーバ装置からクライアント
端末にコンテンツを配信するとともにそのコンテンツを
配信した課金対象時間に基づきサーバ装置で課金処理を
行うコンテンツ有料配信システムのクライアント端末に
設けられたコンピュータで、当該クライアント端末に対
する課金対象時間の継続を示す確認信号を、少なくとも
サーバ装置からコンテンツを受信している間、一定時間
ごとにサーバ装置へ送信するステップを実行させるよう
にしたものである。
【００１７】この際、サーバ装置から配信されるコンテ
ンツの配信停止を指示するとともに、当該クライアント
端末に対する課金対象時間の終了を示す配信停止信号
を、必要に応じてサーバ装置へ送信するステップをさら
に実行させるようにしてもよい。
【００１８】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図１は本発明の一実施の形
態にかかるコンテンツ有料配信システムの構成例を示す
ブロック図である。このコンテンツ有料配信システム
は、コンテンツを配信するとともに配信したコンテンツ
に応じて課金を行うサーバ装置１、および、このサーバ
装置１と通信ネットワーク３を介して接続され、サーバ
装置１から配信されたコンテンツを受信して再生する１
つ以上のクライアント端末２から構成されている。通信
ネットワーク３としては、インターネットや光ネットワ
ークなど、デジタルデータを相互に通信できるネットワ
ークであればよい。
【００１９】サーバ装置１は、全体としてデータ通信機
能を有するコンピュータからなり、制御部１０、画面表
示部１６、操作入力部１７、通信インターフェース部
（以下、通信Ｉ／Ｆ部という）１８および記憶部１９が
設けられている。制御部１０は、ＣＰＵなどのマイクロ
プロセッサとその周辺回路からなり、記憶部１９に格納
されているプログラムを読み込んで実行することによ
り、これらハードウェアとソフトウェアを協働させてコ
ンテンツ配信処理を行うための各種機能手段を実現す
る。
【００２０】制御部１０の各機能手段としては、コンテ
ンツ配信手段１１、確認信号監視手段１２、配信停止信
号受信手段１３、課金処理手段１４および時計手段１５
が設けられている。コンテンツ配信手段１１では、通信
Ｉ／Ｆ部１８および通信ネットワーク３を介して映像な
どのコンテンツを所定のクライアント端末２に配信す
る。配信するコンテンツは、サーバ装置１内の記憶部１
９や別途設けたデータ蓄積部（図示せず）に格納してお
いてもよく、サーバ装置１外部に直接あるいはネットワ
ークを介して接続されたデータ蓄積装置（図示せず）か
ら入手して配信するようにしてもよい。
【００２１】確認信号監視手段１２では、通信ネットワ
ーク３および通信Ｉ／Ｆ部１８を介してクライアント端
末２から一定時間ごとに送信される確認信号を受信し、
確認信号が一定時間ごとに正常に到着するか否かを監視
する。配信停止信号受信手段１３では、クライアント端
末２からサーバ装置１へ配信停止を指示する場合に送出
される配信停止信号を、通信ネットワーク３および通信
Ｉ／Ｆ部１８を介して受信する。課金処理手段１４で
は、確認信号監視手段１２の監視結果および配信停止信
号受信手段１３による配信停止信号の受信結果に基づき
課金対象時間を設定して課金処理を行う。時計手段１５
では、時間（時刻）を計時する。
【００２２】またサーバ装置１において、画面表示部１
６は、制御部１０から出力された各種情報を表示するＬ
ＣＤやＣＲＴなどの画面表示装置である。操作入力部１
７は、キーボードやポインティングデバイスなど、制御
部１０に対して管理者が指示入力するための入力装置で
ある。通信Ｉ／Ｆ部１８は、通信ネットワーク３を介し
て制御部１０とクライアント端末２との間のデータ通信
を実現するための回路部である。記憶部１９は、ハード
ディスクやメモリなど、ＣＤ−ＲＯＭやフレキシブルデ
ィスクなどの記録媒体８から予め読み込んだプログラム
や、各機能手段での処理に用いる各種データを記憶する
ための記憶装置である。
【００２３】クライアント端末２は、全体としてデータ
通信機能を有するコンピュータからなり、制御部２０、
画面表示部２６、操作入力部２７、通信インターフェー
ス部（以下、通信Ｉ／Ｆ部という）２８および記憶部２
９が設けられている。制御部２０は、ＣＰＵなどのマイ
クロプロセッサとその周辺回路からなり、記憶部２９に
格納されているプログラムを読み込んで実行することに
より、これらハードウェアとソフトウェアを協働させて
コンテンツ受信再生処理を行うための各種機能手段を実
現する。
【００２４】制御部２０の各機能手段としては、コンテ
ンツ受信手段２１、コンテンツ再生手段２２、確認信号
送信手段２３および配信停止信号送信手段２４が設けら
れている。コンテンツ受信手段２１では、通信ネットワ
ーク３および通信Ｉ／Ｆ部２８を介してサーバ装置１か
らコンテンツを受信する。コンテンツ再生手段２２で
は、コンテンツ受信手段２１により受信したコンテンツ
を再生し画面表示部２６へ表示出力する。確認信号送信
手段２３では、サーバ装置１と接続後、通信Ｉ／Ｆ部２
８および通信ネットワーク３を介してサーバ装置１へ一
定時間ごとに確認信号を送出する。配信停止信号送信手
段２４では、サーバ装置１からのコンテンツの配信停止
を要求する際、通信Ｉ／Ｆ部２８および通信ネットワー
ク３を介してサーバ装置１へ配信停止信号を送信する。
【００２５】またクライアント端末２において、画面表
示部２６は、制御部２０から出力された各種情報やコン
テンツを表示するＬＣＤやＣＲＴなどの画面表示装置で
ある。操作入力部２７は、キーボードやポインティング
デバイスなど、制御部２０に対して利用者が指示入力す
るための入力装置である。通信Ｉ／Ｆ部２８は、通信ネ
ットワーク３を介して制御部２０とサーバ装置１との間
のデータ通信を実現するための回路部である。記憶部２
９は、ハードディスクやメモリなど、ＣＤ−ＲＯＭやフ
レキシブルディスクなどの記録媒体９から予め読み込ん
だプログラムや、各機能手段での処理に用いる各種デー
タを記憶するための記憶装置である。
【００２６】次に、図２を参照して、本実施の形態にか
かるコンテンツ有料配信システムの動作として、正常時
の配信処理動作について説明する。図２はコンテンツ有
料配信システムの正常動作を示すシーケンス図である。
各クライアント端末２では、通信ネットワーク３を介し
てサーバ装置１と接続した後、当該クライアント端末２
が正常に動作している間、確認信号送信手段２３によ
り、サーバ装置１に対して一定時間間隔で確認信号＃
１，＃２…を常に送り続ける（ステップ１００，１０
１）。
【００２７】サーバ装置１の確認信号監視手段１２で
は、各クライアント端末２から一定時間間隔で確認信号
を受信し、確認信号が一定時間間隔で正常に到着するの
を時計手段１５を用いて監視する。監視に当たっては、
通信ネットワーク３のトラヒックなどの影響により確認
信号の間隔が必ずしも同一間隔にならない点を考慮して
正常／異常の判定を行う。また、各クライアント端末２
ごとに確認信号が到着した時間を取得し、確認信号到着
時間として設定する。この確認信号到着時間は確認信号
の到着の度に最新の到着時間に更新される。
【００２８】サーバ装置１のコンテンツ配信手段１１で
は、各クライアント端末２からのコンテンツの配信要求
に基づき、要求されたコンテンツをクライアント端末２
に配信する（ステップ１０２，１０３）クライアント端
末２のコンテンツ受信手段２１は、サーバ装置１からコ
ンテンツを受信し（ステップ１０４）、コンテンツ再生
手段２２はコンテンツ受信手段２１により受信したコン
テンツを再生する（ステップ１０５）。利用者は、コン
テンツ再生手段２２により、コンテンツの視聴が可能に
なり、ＶＯＤシステムの場合などには、巻き戻し、早送
りなどの特殊再生機能も利用した視聴が可能になる。
【００２９】サーバ装置１では、コンテンツの配信開始
後、配信したコンテンツに対して課金を開始する時間を
時計手段１５より取得し、課金開始時間として設定する
（ステップ１０６）。課金開始時間としては、コンテン
ツ配信手段１１がコンテンツの配信した開始した時間、
あるいはクライアント端末２からコンテンツを受信した
旨の通知があった時間、あるいはクライアント端末２か
ら再生を開始した旨の通知があった時間など、課金開始
時間として妥当な時間ならどのようなものでもよい。
【００３０】クライアント端末２の確認信号送信手段２
３は、コンテンツ再生手段２２によるコンテンツの再生
中もサーバ装置１に一定間隔で確認信号＃ｎ−１，＃ｎ
…を送り続ける（ステップ１０８，１０９）。一方、サ
ーバ装置１の確認信号監視手段１２は、確認信号が一定
間隔で正常に到着するのを監視し（ステップ１０７）、
確認信号到着時間を確認信号の到着の度に更新する。ク
ライアント端末２の配信停止信号送信手段２４は、操作
入力手段２７を介して利用者からコンテンツの視聴を終
了する旨の通知を受けると（ステップ１１０）、配信停
止信号をサーバ装置１に送出する（ステップ１１１）。
サーバ装置１の配信停止信号受信手段１３は、クライア
ント端末２から配信停止信号を受信し、受信した時間を
時計手段１５により取得し、課金終了時間として設定す
る（ステップ１１２）。
【００３１】これにより、サーバ装置１の課金処理手段
１４は、上記のようにして得られた課金開始時間から課
金終了時間までを課金対象時間とし、課金処理を行う。
課金処理を行う際に、配信したコンテンツの内容も考慮
して課金するようにしてもよい。このように、課金対象
の時間の算出をサーバ装置１で行うことにより、従来の
クライアント端末２で課金対象時間を算出する際に、各
クライアント端末の時計に遅れや進みが生じたり、各ク
ライアント端末で不正に時計を操作された場合に、正し
い課金が行えないという問題がなくなる。
【００３２】次に、図３を参照して、本実施の形態にか
かるコンテンツ有料配信システムの動作として、クライ
アント端末異常時の配信処理動作について説明する。図
３はコンテンツ有料配信システムの異常動作を示すシー
ケンス図である。図３において、ステップ１００〜１０
９については、前述した図２と同様であり、ここでの説
明は省略する。クライアント端末２が、コンテンツ再生
中に、電源断やハードやソフトの異常により正常な動作
ができなくなった場合には、確認信号＃ｎ＋１が送信で
きなくなり、また当然、配信停止信号の送信もできなく
なる（ステップ１２０）。
【００３３】サーバ装置１の確認信号監視手段１２は、
クライアント端末２から一定間隔で到着していた確認信
号＃ｎ＋１が到着しなくなったことを検出し、クライア
ント端末２が異常であることを検知する（ステップ１２
１）。サーバ装置１の課金処理手段１４は、確認信号監
視手段１２によりクライアント端末の異常を検知する
と、課金開始時間から確認信号到着時間までを課金対象
時間として設定し（ステップ１２２）、課金処理を行
う。課金処理を行う際に、配信したコンテンツの内容も
考慮して課金するようにしてもよい。この際、確認信号
到着時間は、確認信号が最後に到着した時点の時間であ
るため、課金開始時間からサーバ装置がクライアント端
末が正常に動作していたことを知りえる最も最近の時間
までを課金対象にすることができ、効率的な課金処理が
行える。
【００３４】確認信号の送出間隔については、長すぎる
と課金が正確に行われなくなり、短すぎると課金はより
正確に行えるが、クライアント端末やサーバ装置での確
認信号に対する処理負荷が大きくなるため、適切な値に
設定される。以上のように、確認信号を用いることによ
り、クライアント端末の突然電源断になったり、ハード
やソフトの異常が発生して正常な動作ができなくなった
場合にも、より正確な課金情報の取得が可能となる。
【００３５】なお、以上の説明において、各クライアン
ト端末２では、通信ネットワーク３を介してサーバ装置
１と接続した後、当該クライアント端末２が正常に動作
している間、確認信号送信手段２３により、サーバ装置
１に対して一定時間間隔で確認信号を常に送り続ける場
合を例として説明したが、この確認信号を課金対象信号
の設定にのみ用いる場合には、少なくともコンテンツを
有料で配信している期間に送信すればよく、コンテンツ
の有料配信を行っていない期間では送信しないようにし
てもよい。
【００３６】
【発明の効果】以上説明したように、クライアント端末
では、少なくともサーバ装置からコンテンツを受信して
いる間、一定時間ごとに確認信号をサーバ装置へ送信
し、サーバ装置では、クライアント端末からの確認信号
が一定時間ごとに正常到着するか否かを監視し、この監
視により確認信号の正常到着が確認できない場合、クラ
イアント端末へのコンテンツの配信開始時点から、クラ
イアント端末からの確認信号が最後に到着した時点まで
を課金対象時間とするようにしたので、従来のクライア
ント端末で課金対象時間を算出する場合の問題、すなわ
ち、各クライアント端末の時計に遅れや進みが生じた
り、各クライアント端末で不正に時計を操作された場合
に、正しい課金が行えないという問題が解消できる。ま
た、各クライアント端末からサーバ装置に一定時間間隔
で送出する確認信号を用いることにより、クライアント
端末が突然電源断になったり、ハードやソフトの異常が
発生して正常な動作ができなくなった場合にも、正確な
課金を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の一実施の形態にかかるコンテンツ有
料配信システムの構成を示すブロック図である。
【図２】 本実施の形態にかかるコンテンツ有料配信シ
ステムの動作（正常時）を示すシーケンス図である。
【図３】 本実施の形態にかかるコンテンツ有料配信シ
ステムの動作（異常時）を示すシーケンス図である。
【符号の説明】
１…サーバ装置、１０…制御部、１１…コンテンツ配信
手段、１２…確認信号監視手段、１３…配信停止信号受
信手段、１４…課金処理手段、１５…時計手段、１６…
画面表示部、１７…操作入力部、１８…通信Ｉ／Ｆ部、
１９…記憶部、２…クライアント端末、２０…制御部、
２１…コンテンツ配信手段、２２…コンテンツ再生手
段、２３…確認信号監視手段、２４…配信停止信号受信
手段、２６…画面表示部、２７…操作入力部、２８…通
信Ｉ／Ｆ部、２９…記憶部、３…通信ネットワーク、
８，９…記録媒体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Ｆターム(参考） 5B085 AA08 AC04 BA07 BC02 BE04 BG01 BG02 BG07 5C064 BA07 BB01 BC01 BC02 BC18 BC23 BC25 BD02 BD04 BD08

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 通信ネットワークを介して接続されたサ
    ーバ装置とクライアント端末とからなり、前記サーバ装
    置から前記クライアント端末にコンテンツを配信すると
    ともにそのコンテンツを配信した課金対象時間に基づき
    前記サーバ装置で課金処理を行うコンテンツ有料配信シ
    ステムであって、 前記クライアント端末は、 少なくとも前記サーバ装置からコンテンツを受信してい
    る間、一定時間ごとに確認信号を前記サーバ装置へ送信
    する確認信号送信手段を備え、 前記サーバ装置は、 前記クライアント端末からの確認信号が前記一定時間ご
    とに正常到着するか否かを監視する確認信号監視手段
    と、 この確認信号監視手段により前記確認信号の正常到着が
    確認できない場合、前記クライアント端末へのコンテン
    ツの配信開始時点から、前記クライアント端末からの確
    認信号が最後に到着した時点までを課金対象時間とする
    課金処理手段とを備えることを特徴とするコンテンツ有
    料配信システム。
  2. 【請求項２】 請求項１記載のコンテンツ有料配信シス
    テムにおいて、 前記クライアント端末は、 前記サーバ装置から配信されるコンテンツの配信停止を
    指示する配信停止信号を必要に応じて前記サーバ装置へ
    送信する配信停止信号送信手段をさらに備え、 前記サーバ装置は、 前記クライアント端末からの配信停止信号を受信する配
    信停止信号受信手段をさらに備え、 前記課金処理手段は、前記配信停止信号受信手段により
    前記クライアント端末からの配信停止信号が受信された
    場合、前記クライアント端末へのコンテンツの配信開始
    時点から、前記配信停止信号が受信された時点までを課
    金対象時間とすることを特徴とするコンテンツ有料配信
    システム。
  3. 【請求項３】 通信ネットワークを介して接続されたサ
    ーバ装置とクライアント端末とからなり、前記サーバ装
    置から前記クライアント端末にコンテンツを配信すると
    ともにそのコンテンツを配信した課金対象時間に基づき
    前記サーバ装置で課金処理を行うコンテンツ有料配信シ
    ステムで用いられるコンテンツ有料配信方法であって、 前記クライアント端末で、 少なくとも前記サーバ装置からコンテンツを受信してい
    る間、一定時間ごとに確認信号を前記サーバ装置へ送信
    し、 前記サーバ装置で、 前記クライアント端末からの確認信号が前記一定時間ご
    とに正常到着するか否かを監視し、 この監視により前記確認信号の正常到着が確認できない
    場合、前記クライアント端末へのコンテンツの配信開始
    時点から、前記クライアント端末からの確認信号が最後
    に到着した時点までを課金対象時間とすることを特徴と
    するコンテンツ有料配信方法。
  4. 【請求項４】 請求項３記載のコンテンツ有料配信方法
    において、 前記クライアント端末で、 前記サーバ装置から配信されるコンテンツの配信停止を
    指示する配信停止信号を必要に応じて前記サーバ装置へ
    送信し、 前記サーバ装置で、 前記クライアント端末からの配信停止信号が受信された
    場合、前記クライアント端末へのコンテンツの配信開始
    時点から、前記配信停止信号が受信された時点までを課
    金対象時間とすることを特徴とするコンテンツ有料配信
    方法。
  5. 【請求項５】 通信ネットワークを介して接続されたサ
    ーバ装置とクライアント端末とからなり、前記サーバ装
    置から前記クライアント端末にコンテンツを配信すると
    ともにそのコンテンツを配信した課金対象時間に基づき
    前記サーバ装置で課金処理を行うコンテンツ有料配信シ
    ステムで用いられるサーバ装置であって、 少なくとも前記サーバ装置からコンテンツを受信してい
    る間に前記クライアント端末から送られてくる確認信号
    が前記一定時間ごとに正常到着するか否かを監視する確
    認信号監視手段と、 この確認信号監視手段により前記確認信号の正常到着が
    確認できない場合、前記クライアント端末へのコンテン
    ツの配信開始時点から、前記クライアント端末からの確
    認信号が最後に到着した時点までを課金対象時間とする
    課金処理手段とを備えることを特徴とするサーバ装置。
  6. 【請求項６】 請求項５記載のサーバ装置において、 前記クライアント端末から送信されるコンテンツの配信
    停止を指示する配信停止信号を受信する配信停止信号受
    信手段をさらに備え、 前記課金処理手段は、前記配信停止信号受信手段により
    前記クライアント端末からの配信停止信号が受信された
    場合、前記クライアント端末へのコンテンツの配信開始
    時点から、前記配信停止信号が受信された時点までを課
    金対象時間とすることを特徴とするサーバ装置。
  7. 【請求項７】 通信ネットワークを介して接続されたサ
    ーバ装置とクライアント端末とからなり、前記サーバ装
    置から前記クライアント端末にコンテンツを配信すると
    ともにそのコンテンツを配信した課金対象時間に基づき
    前記サーバ装置で課金処理を行うコンテンツ有料配信シ
    ステムで用いられるクライアント端末であって、 当該クライアント端末に対する課金対象時間の継続を示
    す確認信号を、少なくとも前記サーバ装置からコンテン
    ツを受信している間、一定時間ごとに前記サーバ装置へ
    送信する確認信号送信手段を備えることを特徴とするク
    ライアント端末。
  8. 【請求項８】 請求項７記載のクライアント端末におい
    て、 前記サーバ装置から配信されるコンテンツの配信停止を
    指示するとともに、当該クライアント端末に対する課金
    対象時間の終了を示す配信停止信号を、必要に応じて前
    記サーバ装置へ送信する配信停止信号送信手段をさらに
    備えることを特徴とするクライアント端末。
  9. 【請求項９】 通信ネットワークを介して接続されたサ
    ーバ装置とクライアント端末とからなり、前記サーバ装
    置から前記クライアント端末にコンテンツを配信すると
    ともにそのコンテンツを配信した課金対象時間に基づき
    前記サーバ装置で課金処理を行うコンテンツ有料配信シ
    ステムのサーバ装置に設けられたコンピュータで、 少なくとも前記サーバ装置からコンテンツを受信してい
    る間に前記クライアント端末から送られてくる確認信号
    が前記一定時間ごとに正常に到着するか否かを監視する
    ステップと、 この確認により前記確認信号の正常到着が確認できない
    場合、前記クライアント端末へのコンテンツの配信開始
    時点から、前記クライアント端末からの確認信号が最後
    に到着した時点までを課金対象時間とするステップとを
    実行させるためのプログラム。
  10. 【請求項１０】 請求項９記載のプログラムにおいて、 前記クライアント端末から送信されるコンテンツの配信
    停止を指示する配信停止信号を受信するステップと、 前記クライアント端末からの配信停止信号が受信された
    場合、前記クライアント端末へのコンテンツの配信開始
    時点から、前記配信停止信号が受信された時点までを課
    金対象時間とするステップとをさらに実行させるための
    プログラム。
  11. 【請求項１１】 通信ネットワークを介して接続された
    サーバ装置とクライアント端末とからなり、前記サーバ
    装置から前記クライアント端末にコンテンツを配信する
    とともにそのコンテンツを配信した課金対象時間に基づ
    き前記サーバ装置で課金処理を行うコンテンツ有料配信
    システムのクライアント端末に設けられたコンピュータ
    で、 当該クライアント端末に対する課金対象時間の継続を示
    す確認信号を、少なくとも前記サーバ装置からコンテン
    ツを受信している間、一定時間ごとに前記サーバ装置へ
    送信するステップを実行させるためのプログラム。
  12. 【請求項１２】 請求項１１記載のプログラムにおい
    て、 前記サーバ装置から配信されるコンテンツの配信停止を
    指示するとともに、当該クライアント端末に対する課金
    対象時間の終了を示す配信停止信号を、必要に応じて前
    記サーバ装置へ送信するステップをさらに実行させるた
    めのプログラム。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006339922A (ja) * 2005-05-31 2006-12-14 Ricoh Co Ltd ドキュメント管理サーバ、そのドキュメント管理方法およびプログラム
JP2007206950A (ja) * 2006-02-01 2007-08-16 Quick Corp 情報配信システム、情報配信方法及び情報配信プログラム
JP2008252806A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Ntt Docomo Inc コンテンツ再生端末、コンテンツ管理システム、およびコンテンツ再生方法

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