JP2003330211A - 電子写真用受像シート - Google Patents

電子写真用受像シート

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JP2003330211A
JP2003330211A JP2002139218A JP2002139218A JP2003330211A JP 2003330211 A JP2003330211 A JP 2003330211A JP 2002139218 A JP2002139218 A JP 2002139218A JP 2002139218 A JP2002139218 A JP 2002139218A JP 2003330211 A JP2003330211 A JP 2003330211A
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Japan
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receiving sheet
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silicone oil
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JP2002139218A
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English (en)
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Yoshio Tani
善夫 谷
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ひび割れが抑制され、耐オフセット性に優
れ、耐接着性が高く、画質に優れた画像を好適に形成可
能な電子写真用受像シートの提供。 【解決手段】 支持体と、受像層とを少なくとも有し、
該受像層が、水性ポリマーと、ポリエーテル変性シリコ
ーンオイル及びアルコール変性シリコーンオイルの少な
くともいずれかのシリコーンオイルとを含むことを特徴
とする電子写真用受像シートである。水性ポリマーが、
ソープフリー型の水性ポリマーである態様、水性ポリマ
ーが、水分散型ポリエステル、水分散型アクリルポリマ
ー、水溶性ポリエステル、及び、水溶性アクリルポリマ
ーの少なくともいずれかである態様等が好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に、オイルレス
定着において、耐オフセット性に優れ、ひび割れが抑制
され、耐接着性が高く、画質に優れた画像を好適に形成
可能な電子写真用受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真法は、光導電効果と静電気現象
とを応用した画像形成方法であり、様々な分野で広範囲
に利用されている。電子写真法による画像は、酸化亜鉛
紙等の半導体材料自体に形成する方式と、半導体材料か
ら更にトナー画像を受容し得る記録材へ転写して形成す
る方式とが挙げられる。後者の方式は、オフィス用の複
写機等に広く採用されており、その画像形成原理は以下
の通りである。
【0003】先ず、セレン等の光導電体を用いた感光板
に、暗所でコロナ放電等により静電荷を与えておき、こ
れを原画に対応して露光すると光が当たったところだけ
電荷が変化して、潜像が形成される。ここへ、帯電させ
たトナーをキャリアにまぶして導入すると、像状にトナ
ーが付着する。その上から、記録材を当ててトナーを記
録材に転写し、トナーを熱等によって固定することによ
り、画像が形成される。
【0004】近年、一段と普及してきたカラー複写機
は、上記の方法を着色トナーを用いて行うものである。
該カラー複写機は、文字よりも画像を複写する目的で使
用することが多いため、形成される画像としては、銀塩
写真プリントに近い画質、質感(光沢性、均一性等)、
手持ち質感(厚み、腰、手触り感等)、取り扱い性(耐
接着性、耐光性、暗所保存性、耐水性等)、物理的強度
(ひび割れ抑制等、耐傷性、カール、破れ易さ)等が要
求され検討されている。
【0005】特に、高画質、高質感の画像を得るため、
低分子量ポリマーを用いることにより定着温度で低弾性
・低粘度の受像層を形成する技術が各種検討されてい
る。しかし、定着部でオフセットが生じたり、折り曲げ
時に受像層がヒビ割れたり、保管時にフィルム同士が接
着する等の問題があった。更に近年、地球環境に対する
負荷の低減、材料自体のコスト低減等の要求から、水系
ポリマーを前記受像層に用いる技術が広く検討されてい
る。
【0006】しかしながら、前記水系ポリマーは、環境
湿度の影響を大きく受け、高温高湿環境の下では高い吸
湿性を有するという問題があった。したがって、水分に
よる可塑化によってオフセットが生じたり、電子写真用
受像シートを積層して保存しておいた際に、下に位置す
る電子写真用受像シートのトナー受像層がその上に位置
する電子写真用受像シートの支持体と接着して、ブロッ
クキングを起こす等の問題があった。一方、低温低湿環
境においては、トナー受像層が乾燥して、ひび割れを生
ずるため、その後の画像定着処理を行うと、ひび割れの
起伏に基づいて画質が劣化するという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来に
おける諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課
題とする。即ち、本発明は、ひび割れが抑制され、耐オ
フセット性に優れ、耐接着性が高く、画質に優れた画像
を好適に形成可能な電子写真用受像シートを提供するこ
とを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の手段としては、以下の通りである。即ち、 <1> 支持体と、受像層とを少なくとも有し、該受像
層が、水性ポリマーと、ポリエーテル変性シリコーンオ
イル及びアルコール変性シリコーンオイルの少なくとも
いずれかのシリコーンオイルとを含むことを特徴とする
電子写真用受像シートである。 <2> 水性ポリマーが、ソープフリー型の水性ポリマ
ーである前記<1>に記載の電子写真用受像シートであ
る。 <3> 水性ポリマーが、水分散型ポリエステル、水分
散型アクリルポリマー、水溶性ポリエステル、及び、水
溶性アクリルポリマーの少なくともいずれかである前記
<1>又は<2>に記載の電子写真用受像シートであ
る。 <4> シリコーンオイルの受像層における含有量が、
水性ポリマーの固形分に対し、0.1〜10質量%であ
る前記<1>から<3>のいずれかに記載の電子写真用
受像シートである。 <5> ポリエーテル変性シリコーンオイルが、下記式
(1)及び式(2)の少なくともいずれかで表される前
記<1>から<4>のいずれかに記載の電子写真用受像
シートである。 式(1)
【0009】
【化5】
【0010】但し、式(1)において、POAはポリア
ルキレンオキサイドを表す。Rはアルキル基を表す。n
は10〜1000の整数を表す。 式(2)
【0011】
【化6】
【0012】但し、式(2)において、POAは、ポリ
アルキレンオキサイドを表す。Rはアルキル基を表す。
x及びyは、各々0〜500の整数を表す。 <6> アルコール変性シリコーンオイルが、下記式
(3)及び式(4)の少なくともいずれかで表される前
記<1>から<5>のいずれかに記載の電子写真用受像
シートである。 式(3)
【0013】
【化7】
【0014】但し、式(3)においてRはアルキル基を
表す。nは10〜1000の整数を表す。 式(4)
【0015】
【化8】
【0016】但し、式(4)において、Rはアルキル基
を表す。x及びyは、各々0〜500の整数を表す。 <7> 受像層の厚みが、2〜50μmである前記<1
>から<6>のいずれかに記載の電子写真用受像シート
である。 <8> 受像層の130℃における貯蔵弾性率(G’)
が、1×10〜1×10(Pa)である前記<1>
から<7>のいずれかに記載の電子写真用受像シートで
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の電子写真用受像シートは、支持体と、受像層と
を有し、必要に応じて適宜選択したその他の層を有す
る。
【0018】−支持体− 前記支持体としては、定着温度に耐えることができ、平
滑性、白色度、滑り性、摩擦性、帯電防止性、定着後の
へこみ等の点で要求を満足できるものである限り、特に
制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、一
般的には、日本写真学会編「写真工学の基礎−銀塩写真
編−」、株式会社コロナ社刊(昭和54年)(223)
〜(240)頁に記載の紙、合成高分子(フィルム)等
の写真用支持体、などが挙げられる。前記支持体の具体
例としては、合成紙(ポリオレフィン系、ポリスチレン
系等の合成紙)、上質紙、アート紙、(両面)コート
紙、(両面)キャストコート紙、ポリエチレン等の合成
樹脂パルプと天然パルプとから作られる混抄紙、ヤンキ
ー紙、バライタ紙、壁紙、裏打用紙、合成樹脂又はエマ
ルジョン含浸紙、合成ゴムラテックス含浸紙、合成樹脂
内添紙、板紙、セルロース繊維紙、ポリオレフィンコー
ト紙、(特にポリエチレンで両側を被覆した紙)等の紙
支持体、ポリオレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリエチレ
ンテレフタレート、ポリスチレンメタクリレート、ポリ
エチレンナフタレート、ポリカーボネイトポリ塩化ビニ
ル、ポリスチレン、ポリプロピレン、ポリイミド、セル
ロース類(例えばトリアセチルセルロース)、等の各種
プラスチックフィルム又はシート、該プラスチックフィ
ルム又はシートに白色反射性を与える処理(例えば、フ
ィルム中へ酸化チタンなどの顔料を含有させるなどの処
理)を施したフィルム又はシート、布類、金属、ガラス
類、などが挙げられる。これらは、1種単独で用いても
よいし、2種以上を積層体として併用してもよく、ま
た、片面又は両面がポリエチレン等の合成高分子でラミ
ネートされたものであってもよい。
【0019】前記支持体としては、更に、特開昭62−
253,159号(29)〜(31)頁、特開平1−6
1,236号(14)〜(17)頁、特開昭63−31
6,848号、特開平2−22,651号、同3−5
6,955号、米国特許第5,001,033号等に記
載の支持体も挙げられる。
【0020】前記支持体の厚みとしては、通常25〜3
00μmであり、50〜260μmが好ましく、75〜
220μmがより好ましい。前記支持体の剛度、平滑性
としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択する
ことができるが、写真画質の受像紙用としてはカラー銀
塩写真用の支持体に近いものが好ましい。前記支持体の
密度としては、定着性能の観点からは、0.7g/cm
以上であることが好ましい。
【0021】前記支持体の熱伝導率としては、特に制限
はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、定
着性能の観点からは、20℃で相対湿度が65%の条件
下において、0.50kcal/m・h・℃以上である
ことが好ましい。尚、本発明において、熱伝導率は、J
IS P 8111に準拠して調湿した転写紙を、特開
昭53−66279号に記載された方法によって測定す
ることができる。
【0022】前記支持体には、本発明の効果を害しない
範囲内において、目的に応じて適宜選択した各種の添加
剤を添加させることができる。前記添加剤としては、例
えば、増白剤、導電剤、填料、酸化チタン、群青、カー
ボンブラック等の顔料、染料などが挙げられる。
【0023】また、前記支持体の片面又は両面には、そ
の上に設けられる層との密着性を改良する目的で、種々
の表面処理や下塗り処理を施すのが好ましい。前記表面
処理としては、例えば、光沢面、又は特開昭55−26
507号公報記載の微細面、マット面、又は絹目面の型
付け処理、コロナ放電処理、火炎処理、グロー放電処
理、プラズマ処理等の活性化処理、などが挙げられる。
前記下塗り処理としては、例えば、特開昭61−846
443号公報に記載の方法が挙げられる。これらの処理
は、単独で施してもよいし、また、前記型付け処理等を
行った後に前記活性化処理を施してもよいし、更に前記
活性化処理等の表面処理後に前記下塗り処理を施しても
よく、任意に組合せることができる。
【0024】前記支持体中、前記支持体の表面若しくは
裏面、又はこれらの組合せにおいて、親水性バインダー
と、アルミナゾルや酸化スズ等の半導性金属酸化物と、
カーボンブラックその他の帯電防止剤とを塗布してもよ
い。このような支持体としては、具体的には、特開昭6
3−220,246号などに記載の支持体が挙げられ
る。
【0025】−受像層− 前記受像層は、カラートナー及び黒トナーの少なくとも
1種を受容し、画像が形成される層である。該受像層
は、水性ポリマーと、所定のシリコーンオイルとを含
み、必要に応じてその他の成分を含む。
【0026】−−水性ポリマー−− 本発明において、前記水性ポリマーは、水可溶性基を有
する樹脂などの水溶性樹脂、水分散型樹脂、及び、エマ
ルションの少なくともいずれかの態様のポリマーを指
す。前記水性ポリマーとしては、その組成、結合構造、
分子構造、分子量、分子量分布、及び、形態等について
特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ
るが、画像形成の際、トナー粒子の埋め込み相溶性が向
上し、優れた画質の画像が形成可能である点で、使用さ
れるトナーのバインダー樹脂と同系の水性ポリマーが好
ましい。また吸湿性が低く、高湿下での耐接着性が高い
点で、ソープフリー型(界面活性剤を含まない)の水性
ポリマーが好ましい。
【0027】前記水可溶性基を有する樹脂において、水
可溶化性基としては、例えば、スルホン酸基、水酸基、
カルボン酸基、アミノ基、アミド基、エーテル基等が挙
げられる。
【0028】前記水可溶性基を有する樹脂としては、例
えば、リサーチ・ディスクロージャー17,643号の
26頁、18,716号の651頁、307,105号
の873〜874頁及び特開昭64−13,546号の
(71)頁〜(75)頁に記載されたものが挙げられ、
具体的には、例えば、ビニルピロリドン−酢酸ビニル共
重合体、スチレン−ビニルピロリドン共重合体、スチレ
ン−無水マレイン酸共重合体、水溶性ポリエステル、水
溶性ポリウレタン、水溶性アクリルポリマー、水溶性ナ
イロン、水溶性エポキシ樹脂、などが挙げられる。
【0029】前記水可溶性基を有する樹脂は、前記トナ
ーのバインダー樹脂がポリエステル樹脂等の場合に、前
記受像層の樹脂として水分散系ポリエステル類等を好適
に使用することができる。
【0030】前記水性ポリマーとしては、前述のほか、
水分散型アクリル樹脂、水分散型ポリエステル樹脂、水
分散型ポリスチレン樹脂、水分散型ウレタン樹脂等の水
分散型樹脂;アクリル樹脂エマルション、ポリ酢酸ビニ
ルエマルション、SBR(スチレン・ブタジエン・ゴ
ム)エマルション等のエマルション、熱可塑性樹脂を水
分散した樹脂やエマルション、あるいは、これらの共重
合体、混合物、カチオン変性物、等が挙げられる。これ
らは、1種単独で使用してもよいし、2種以上併用して
もよい。
【0031】前記水分散型樹脂の市販品としては、例え
ば、東洋紡製バイロナールMD−1200、MD−12
20、MD−1930や、互応化学製プラスコートZ−
446、Z−465、RZ−96、大日本インキ製ES
−611、ES−670、高松油脂製ペスレジンA−1
60P、A−210、A−620、星光化学工業製ハイ
ロスXE−18、XE−35、XE−48、XE−6
0、XE−62、AW−36H、BH−997L、F−
3171L、KE−1148、日本純薬製ジュリマーA
T−210、AT−510、AT−515、AT−61
3、ET−410、ET−530、ET−533、FC
−60、FC−80、ユニチカ社製エリーテルKZA−
7049、KZA−1449、KZA−5034等が挙
げられる。
【0032】前記水性ポリマーの成膜温度としては、プ
リント前の保存に対しては、室温以上が好ましく、トナ
ー粒子の定着に対しては100℃以下が好ましい。
【0033】−−シリコーンオイル−− 前記シリコーンオイルは、ポリエーテル変性シリコーン
オイル及びアルコール変性シリコーンオイルの少なくと
もいずれかである。前記シリコーンオイルにおける、ポ
リエーテル部位やアルコール部位は、可塑剤として機能
し、前記受像層の弾性率を低減させ、形成される画像の
画質を向上させ、ひび割れを抑制させる役割を果たす。
一方、前記シリコーンオイルにおけるシリコーン部位
は、前記受像層において剥離剤として機能し、耐接着性
及び耐オフセット性を向上させる役割を果たす。したが
って、本発明において、前記シリコーンオイルを受像層
に含有させることにより、ひび割れが抑制され、耐オフ
セット性に優れ、耐接着性が高く、画質に優れた画像を
好適に形成可能な電子写真用受像シートを提供すること
ができる。
【0034】<ポリエーテル変性シリコーンオイル>前
記ポリエーテル変性シリコーンオイルとしては、特に制
限はないが、下記式(1)及び式(2)の少なくともい
ずれかで表されるのが好ましい。 式(1)
【0035】
【化9】 但し、式(1)において、POAはポリアルキレンオキ
サイドを表す。Rはアルキル基を表す。nは10〜10
00の整数を表す。 式(2)
【0036】
【化10】 但し、式(2)において、POAは、ポリアルキレンオ
キサイドを表す。Rはアルキル基を表す。x及びyは、
各々0〜500の整数を表す。
【0037】式(1)は、両末端変性のポリエーテル変
性シリコーンオイルを表す。該ポリエーテル変性シリコ
ーンオイルにおいて、ポリアルキレンオキサイドの重合
度としては、10〜1000が好ましく、20〜300
がより好ましい。前記重合度が10未満であると、形成
される画像における画質が劣ったり、画像にひび割れが
生ずることがある一方、1000を超えると耐接着性、
耐オフセット性が劣ることがある。式(1)において、
ポリアルキレンオキサイドとしては、特に制限はない
が、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、及び、ポリブチレングリコールの少なくと
もいずれかが好ましい。式(1)において、nは10〜
1000の整数を表し、20〜300がより好ましい。
nが10未満であると耐接着性、耐オフセット性が劣る
ことがある一方、1000を超えると形成される画像の
画質が低下することがある。式(1)において、Rで表
されるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロ
ピル基、及び、ブチル基等が挙げられる。
【0038】式(2)は、側鎖変性のポリエーテル変性
シリコーンオイルを表す。該ポリエーテル変性シリコー
ンオイルにおいて、ポリアルキレンオキサイドの重合度
としては、10〜1000が好ましく、20〜300が
より好ましい。前記重合度が10未満であると、形成さ
れる画像における画質が劣ったり、画像にひび割れが生
ずることがある一方、1000を超えると、耐接着性、
耐オフセット性が劣ることがある。式(2)において、
ポリアルキレンオキサイドとしては、特に制限はない
が、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプロピレン
グリコール、及び、ポリブチレングリコールの少なくと
もいずれかが好ましい。式(2)において、xは0〜5
00の整数を表し、5〜300が好ましい。xが500
を超えると、水溶性が低下し塗布膜が白濁し、画質が低
下することがある。式(2)において、yは0〜500
の整数を表し、5〜300が好ましい。yが500を超
えると、耐接着性、耐オフセット性が低下することがあ
る。式(2)において、Rで表されるアルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、及び、ブチル基
等が挙げられる。
【0039】前記ポリエーテル変性シリコーンオイルと
しては、市販品として、例えば、KF−351(A)、
KF−352(A)、KF−353(A)、KF−35
4(A)、KF−355(A)、KF−615(A)、
KF−618、KF−945(A)(以上、信越化学工
業社製)、SH3746、SH3771、SF842
1、SF8419、SH8400、SF8410(以
上、東レ・ダウコーニング・シリコーン社製)、TSF
4440、TSF4441、TSF4445、TSF4
446、TSF4450、TSF4452、TSF44
53、及び、TSF4460(以上、東芝シリコーン社
製)等が挙げられる。
【0040】<アルコール変性シリコーンオイル>前記
アルコール変性シリコーンオイルとしては、特に制限は
ないが、下記式(3)及び式(4)の少なくともいずれ
かで表されるのが好ましい。 式(3)
【化11】 但し、式(3)においてRはアルキル基を表す。nは1
0〜1000の整数を表す。 式(4)
【化12】
【0041】但し、式(4)において、Rはアルキル基
を表す。x及びyは、各々0〜500の整数を表す。
【0042】式(3)は、両末端変性のアルコール変性
シリコーンオイルを表す。式(3)において、nは10
〜1000の整数を表し、20〜300が好ましい。n
が10未満であると耐接着性、耐オフセット性が劣るこ
とがある一方、1000を超えると形成される画像の画
質が悪くなることがある。式(3)において、Rで表さ
れるアルキル基としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、及び、ブチル基等が挙げられる。
【0043】式(4)は、側鎖変性のアルコール変性シ
リコーンオイルを表す。式(4)において、xは0〜5
00の整数を表し、5〜300が好ましい。xが500
を超えると、水溶性が低下し塗布膜が白濁し、画質が低
下することがある。式(4)において、yは0〜500
の整数を表し、5〜300が好ましい。yが500を超
えると、耐接着性、耐オフセット性が低下することがあ
る。式(4)において、Rで表されるアルキル基として
は、メチル基、エチル基、プロピル基、及び、ブチル基
等が挙げられる。
【0044】前記アルコール変性シリコーンオイルとし
ては、市販品として、例えば、SF8427、SF84
28(以上、東レ・ダウコーニング・シリコーン社
製)、TSF4750、TSF4751、及び、XF4
2−B0970(以上、東芝シリコーン社製)等が挙げ
られる。
【0045】前記ポリエーテル変性シリコーンオイル及
び前記アルコール変性シリコーンオイルの、前記受像層
における含有量としては、前記水性ポリマー固形分に対
し、0.1〜10質量%が好ましく、1〜7質量%がよ
り好ましい。前記含有量が、0.1質量%未満である
と、形成される画像の画質が劣ったり、ひび割れが抑制
されないことがある一方、10質量%を超えると、耐接
着性、耐オフセット性が低下することがある。
【0046】−−その他の成分−− 前記受像層に含有可能なその他の成分としては、特に制
限は無く、目的に応じて適宜選択することができるが、
前記水性ポリマーのほか、画像形成の際、トナーを受容
可能な各種受容性物質等が挙げられる。該受容性物質と
しては、例えば、顔料、染料、などが挙げられる。
【0047】前記顔料は、白色度を持たせる、膜の熱力
学特性を調整する、あるいはトナーと同様に水溶性イン
ク、インクジェットプリント用インク等の受容性を付与
する目的で、トナー受像材料として用いることができ
る。例えば、蛍光増白剤、白色顔料、有色顔料等が挙げ
られる。前記蛍光増白剤は、近紫外部に吸収を持ち、4
00〜500nmに蛍光を発する化合物で、公知のもの
が使用される。前記蛍光増白剤としては、K.Veen
Rataraman編“The Chemistry
of Synthetic Dyes”V巻8章に記載
されている化合物が挙げられ、より具体的には、スチル
ベン系化合物、クマリン系化合物、ビフェニル系化合
物、ベンゾオキサゾリン系化合物、ナフタルイミド系化
合物、ピラゾリン系化合物、カルボスチリル系化合物、
などが挙げられる。これらの例としては、住友化学製ホ
ワイトフルファーPSN、PHR、HCS、PCS、
B、Ciba−Geigy社製UVITEX−OBなど
が挙げられる。
【0048】前記白色顔料としては、フィラーの項で述
べた無機顔料(酸化チタン、炭酸カルシウム他)を用い
ることができる。前記有色顔料としては、特開昭63−
44653号公報等に記載されている各種顔料及びアゾ
顔料(アゾレーキ;カーミン6B、レッド2B、不溶性
アゾ;モノアゾイエロ、ジスアゾイエロ、ピラゾロオレ
ンジ、バルカンオレンジ、縮合アゾ系;クロモフタルイ
エロ、クロモフタルレッド)、多環式顔料(フタロシア
ニン系;銅フタロシアニンブルー、銅フタロシアニング
リーン、シオキサジン系;ジオキサジンバイオレット、
イソインドリノン系;イソインドリノンイエロ、スレン
系;ペリレン、ペリノン、フラバントロン、チオインジ
ゴ、レーキ顔料(マラカイトグリーン、ローダミンB、
ローダミンG、ビクトリアブルーB)又無機顔料(ベン
ガラ、硫酸塩;沈降性硫酸バリウム、炭酸塩;沈降性炭
酸カルシウム、硅酸塩;含水硅酸塩、無水硅酸塩、金属
粉;アルミニウム粉、ブロンズ粉、亜鉛末、カーボンブ
ラック、黄鉛、紺青等が挙げられる。
【0049】前記顔料の使用量としては、添加する層の
バインダーに対する乾燥質量比で、5〜2000質量%
であることが好ましい。
【0050】前記染料としては、公知の種々の染料を用
いることができ、例えば、油溶性染料、などが挙げられ
る。前記油溶性染料としては、アントラキノン系化合
物、アゾ系化合物などが挙げられる。前記油溶性染料の
具体例としては、C.I.Vatヴァイオレット1、
C.I.Vatヴァイオレット2、C.I.Vatヴァ
イオレット9、C.I.Vatヴァイオレット13,
C.I.Vatヴァイオレット21、C.I.Vatブ
ルー1、C.I.Vatブルー3、C.I.Vatブル
ー4、C.I.Vatブルー6、C.I.Vatブルー
14、C.I.Vatブルー20、C.I.Vatブル
ー35等の建染染料、C.I.ディスパーズヴァイオレ
ット1、C.I.ディスパーズヴァイオレット4、C.
I.ディスパーズヴァイオレット10、C.I.ディス
パーズブルー3、C.I.ディスパーズブルー7、C.
I.ディスパーズブルー58等の分散染料、C.I.ソ
ルベントヴァイオレット13、C.I.ソルベントヴァ
イオレット14、C.I.ソルベントヴァイオレット2
1、C.I.ソルベントヴァイオレット27、C.I.
ソルベントブルー11、C.I.ソルベントブルー1
2、C.I.ソルベントブルー25、C.I.ソルベン
トブルー55、等が挙げられる。また、銀塩写真で用い
られているカラードカプラーも好適に挙げられる。
【0051】前記受像層は、その熱力学的特性を改良す
る目的で、適宜選択した添加剤を含有していてもよい。
前記添加剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適
宜選択することができるが、例えば、可塑剤、フィラ
ー、架橋剤、帯電調整剤、導電剤、界面活性剤、調湿
剤、マット剤、等が挙げられる。
【0052】前記可塑剤としては、公知の樹脂用可塑剤
が用いることができる。ここでいう可塑剤とは、トナー
を定着する時の熱、及び/又は、圧力によって、受像層
が流動又は柔軟化するのを調整する化合物群のことであ
る。前記可塑剤の具体例としては、「化学便覧」(日本
化学会編、丸善)や、「可塑剤−その理論と応用−」
(村井孝一編著、幸書房)や、「可塑剤の研究 上」
「可塑剤の研究 下」(高分子化学協会編)や、「便覧
ゴム・プラスチック配合薬品」(ラバーダイジェスト
社編)等を参考にして選択することができ、また、特開
昭59−83154号、同59−178451号、同5
9−178453号、同59−178454号、同59
−178455号、同59−178457号、同62−
174754号、同62−245253号、同61−2
09444号、同61−200538号、同62−81
45号、同62−9348号、同62−30247号、
同62−136646号、同62−174754号、同
62−245253号、同61−209444号、同6
1−200538号、同62−8145号、同62−9
348号、同62−30247号、同62−13664
6号、特開平2−235694号等に記載されているよ
うなエステル類(例えばフタル酸エステル類、リン酸エ
ステル類、脂肪酸エステル類、アビエチン酸エステル
類、アジピン酸エステル類、セバシン酸エステル類、ア
ゼライン酸エステル類、安息香酸エステル類、酪酸エス
テル類、エポキシ化脂肪酸エステル類、グリコール酸エ
ステル類、プロピオン酸エステル類、トリメリット酸エ
ステル類、クエン酸エステル類、スルホン酸エステル
類、カルボン酸エステル類、コハク酸エステル類、マレ
イン酸エステル類、フマル酸エステル類、フタル酸エス
テル類、ステアリン酸エステル類など)、アミド類(例
えば脂肪酸アミド類、スルホアミド類など)、エーテル
類、アルコール類、パラフィン類、ポリオレフィンワッ
クス類(例えばポリプロピレンワックス類、ポリエチレ
ンワックス類など)、ラクトン類、ポリエチレンオキシ
類、シリコーンオイル類、フッ素化合物類、などの化合
物が挙げられる。
【0053】前記可塑剤としては、比較的低分子量のも
のであってもよく、この場合、分子量としては可塑化の
対象となる樹脂より分子量の低いものが好ましく、分子
量が15000以下であるものがより好ましく、分子量
8000以下のものが特に好ましい。前記可塑剤として
は、ポリマー可塑剤を使用してもよく、この場合、可塑
化の対象となる樹脂と同種のポリマーであることが好ま
しく、例えばポリエステル樹脂の可塑化にはポリエステ
ルが好ましく、また、オリゴマーを可塑剤として使用し
てもよい。
【0054】前記可塑剤としては、上述のもの以外に
も、例えば、市販品として、旭電化工業製アデカサイザ
ーPN−170、PN−1430や、C.P.HALL
社製品PARAPLEX−G−25、G−30、G−4
0、理化ハーキュレス製品エステルガム8L−JA、エ
ステルR−95、ペンタリン4851、FK115、4
820、830、ルイゾール28−JA、ピコラスチッ
クA75、ピコテックスLC、クリスタレックス308
5、などが挙げられる。
【0055】前記可塑剤は、前記支持体上に形成した、
前記受像層を含む構成層の少なくとも1層、例えば、保
護層、中間層、下塗り層などに添加されるが、これらの
層としては、トナーは前記受像層に埋め込まれる際に生
じる応力が伝わる層であることが好ましく、応力によっ
て生じる歪み(弾性力や粘性などの物理的な歪み、分子
やバインダー主鎖やペンダント部分などの物質収支によ
る歪み、等)が伝わる層であることがより好ましく、こ
れらの応力や歪みを緩和できる位置の層、例えば前記受
像層に隣接する層や前記受像層、表面層、などが特に好
ましい。前記可塑剤は、添加された前記層中において、
ミクロに分散された状態であってもよいし、海島状にミ
クロに相分離した状態であってもよいし、バインダー等
の他の成分と十分に混合溶解した状態であってもよい。
【0056】前記可塑剤の添加量としては、層を構成す
る樹脂と他の成分と可塑剤を総て加算した質量を100
質量%とした時、0.001質量%〜200質量%が好
ましく、0.1質量%〜100質量%がより好ましく、
特に1質量%〜50質量%が特に好ましい。前記可塑剤
をスベリ性(摩擦力低下による搬送性向上)の調整や、
定着部オフセット(定着部へのトナーや層の剥離)の改
良、カールバランスの調整、帯電調整(トナー静電像の
形成)、等の目的で使用してもよい。
【0057】前記フィラーとしては、樹脂用の補強剤、
充填剤、強化材として公知のものが用いることができ、
有機及び無機のフィラーが好ましい。前記フィラーとし
ては、「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品」(ラバー
ダイジェスト社編)、「新版 プラスチック配合剤 基
礎と応用」(大成社)、「フィラーハンドブック」(大
成社)等を参考にして選択することができる。前記フィ
ラーとしては、例えば、各種の無機顔料を用いることが
でき、該無機顔料としては、酸化チタン、炭酸カルシウ
ム、シリカ、タルク、マイカ、アルミナ、その他「便覧
ゴム・プラスチック配合薬品」(ラバーダイジェスト
社編)等に記載された公知のものが挙げられる。
【0058】前記架橋剤としては、反応基としてエポキ
シ基、イソシアネート基、アルデヒド基、活性ハロゲン
基、活性メチレン基、アセチレン基、その他公知の反応
基を2個以上分子内に持つ化合物が挙げられ、また、水
素結合、イオン結合、配位結合等により結合を形成する
ことが可能な基を2個以上持つ化合物も挙げられる。ま
た、前記架橋剤としては、樹脂用のカップリング剤、硬
化剤、重合剤、重合促進剤、凝固剤、造膜剤、造膜助
剤、等で公知の化合物も挙げられる。前記カップリング
剤の例としては、クロロシラン類、ビニルシラン類、エ
ポキシシラン類、アミノシラン類、アルコキシアルミニ
ウムキレート類、チタネートカップリング剤などが挙げ
られ、「便覧 ゴム・プラスチック配合薬品」(ラバー
ダイジェスト社編)等に記載された公知のものが挙げら
れる。
【0059】前記帯電調整剤は、トナーの転写、付着等
を調整、電子写真用受像シートの帯電接着を防止する等
の目的で使用することができる。前記帯電調整剤として
は、従来公知の帯電防止剤、帯電調整剤がいずれも使用
可能であり、カチオン界面活性剤、アニオン系界面活性
剤、両性界面活性剤、ノニオン系界面活性剤等の界面活
性剤等の他、高分子電解質、導電性金属酸化物等を使用
できる。前記帯電調整剤としては、例えば、第4級アン
モニウム塩、ポリアミン誘導体、カチオン変性ポリメチ
ルメタクリレート、カチオン変性ポリスチレン等のカチ
オン系帯電防止剤、アルキルホスフェート、アニオン系
ポリマー等のアニオン系帯電防止剤、脂肪酸エステル、
ポリエチレンオキサイド等のノニオン系帯電防止剤が挙
げられるが、これらに限定されるものではない。前記帯
電調整剤としては、トナーが負電荷を持つ場合には、カ
チオンあるいはノニオンのものが好ましい。
【0060】前記導電剤としては、ZnO、TiO
SnO、Al In、SiO、Mg
O、BaO、MoOなどの金属酸化物などが挙げられ
る。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上
を併用してもよい。また、前記金属酸化物は、異種元素
をさらに含有させてもよく、例えば、ZnOに対してA
l、In等、TiOに対してNb、Ta等、SnO
に対しては、Sb、Nb、ハロゲン元素等を含有(ドー
ピング)させることができる。
【0061】前記受像層の厚みとしては、2〜50μm
が好ましく、3〜30μmがより好ましい。前記厚み
が、2μm未満であると、形成される画像の画質が劣っ
たり、ひび割れが生ずることがある一方、50μmを超
えると、耐接着性、耐オフセット性が低下することがあ
る。
【0062】前記受像層における130℃での貯蔵弾性
率(G’)としては、1×10〜1×10(Pa)
が好ましく、1.5×10〜2×10(Pa)がよ
り好ましい。前記貯蔵弾性率(G’)が、1×10
(Pa)未満であると、耐オフセット性が低下するこ
とがある一方、1×10(Pa)を超えると、形成さ
れる画像の画質が悪くなることがある。
【0063】前述のほか、前記受像層の物性としては、
次の1項目以上を満足するものが好ましく、2項目以上
を満足するものがより好ましく、総ての項目を満足する
ものが特に好ましい。前記物性の項目としては、受像
層のTg(ガラス転位温度)が30℃以上、トナーのT
g+20℃以下であること、受像層のT1/2(1/
2法軟化点)が60℃〜200℃、好ましくは80〜1
70℃の範囲であること、受像層のTfb(流出開始
温度)が40℃〜200℃、より好ましくは受像層のT
fbがトナーのTfb+50℃以下であること、受像
層の粘度が1×10CPになる温度が40℃以上、ト
ナーのそれより低いこと、受像層の定着温度における
貯蔵弾性率(G’)が1×10Pa〜1×10
a、かつ損失弾性率(G’’)が1×10Pa〜1×
10Paであること、受像層の定着温度における損
失弾性率(G’’)と貯蔵弾性率(G’)との比である
損失正接(G’’/G’)が0.01〜10であるこ
と、受像層の定着温度における貯蔵弾性率(G’)は
トナーの定着温度における貯蔵弾性率(G’’)に対し
−50〜+2500であること、溶融トナーの受像層
上の傾斜角が50度以下、好ましくは40度以下である
こと、が挙げられる。
【0064】前記受像層としては、特許第278835
8号、特開平7−248637号、同8−305067
号、同10−239889号、等に開示されている物性
等を満足するものが好ましい。
【0065】上記の物性は、示差走査熱量測定装置
(DSC)により測定することができる。上記〜の
物性は、例えば、島津製作所製フローテスターCFT−
500を用いて測定することができる。上記〜の物
性は、回転型レオメーター(例えば、レオメトリック社
製ダイナミックアナライザーRADII)を用いて測定
することができる。上記の物性は、協和界面化学
(株)製の接触角測定装置を用い、特開平8−3349
16号公報に開示された方法によい測定することができ
る。
【0066】−その他の層− 前記その他の層としては、例えば、表面保護層(上塗り
層)、クッション層、帯電調節(防止)層、反射層、色
味調製層、保存性改良層、接着防止層、アンチカール
層、平滑化層、バックコート層、非透湿層、及び、密着
改良層などが挙げられる。これらの各層は単層構造であ
ってもよいし、積層構造であってもよい。
【0067】前記表面保護層は、表面の保護、保存性の
改良、取扱性の改良、筆記性の付与、機器通過性の改
良、及び、耐オフセット性の付与等の目的で、前記受像
層の表面に設けられるのが好ましい。該表面保護層は、
1層であってもよいし、2層以上であってもよい。該表
面保護層にはバインダーとして各種の熱可塑性樹脂、熱
硬化性樹脂、及び、水性ポリマー等を用いることがで
き、好ましくは前記受像層と同種のものが用いられる。
ただし、熱力学的特性、静電特性等は、前記受像層と同
じである必要はなく、それぞれ最適化される。
【0068】前記表面保護層には、前記受像層で用いる
ことのできる添加剤をいずれも用いることができ、帯電
調整剤、マット剤、滑り剤、離型剤等が好ましく用いら
れる。なお、これらは、前記保護層以外にも用いること
もできる。
【0069】前記表面保護層等の、電子写真用受像シー
トの最表面層は、定着性の点で、トナーとの相溶性が良
いのが好ましく、具体的には、溶融したトナーとの接触
角が40度以下0度以上であることが好ましい。
【0070】前記マット剤としては、特に制限はなく、
目的に応じて適宜選択することができ、例えば、固体粒
子などが挙げられる。前記固体粒子としては、無機粒子
と有機粒子とに分類できる。前記無機粒子としては、例
えば、酸化物(例、二酸化ケイ素、酸化チタン、酸化マ
グネシウム、酸化アルミニウム)、アルカリ土類金属塩
(例、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、硫酸マグネシウ
ム)、ハロゲン化銀(例、塩化銀、臭化銀)、ガラスな
どが挙げられる。
【0071】前記無機粒子としては、西独特許2529
321号、英国特許760775号、同1260772
号、米国特許1201905号、同2192241号、
同3053662号、同3062649号、同3257
206号、同3322555号、同3353958号、
同3370951号、同3411907号、同3437
484号、同3523022号、同3615554号、
同3635714号、同3769020号、同4021
245号、同4029504号の各明細書に記載された
ものなどが挙げられる。
【0072】前記有機粒子としては、例えば、デンプ
ン、セルロースエステル(例、セルロースアセテートプ
ロピオネート)、セルロースエーテル(例、エチルセル
ロース)、合成樹脂、などが挙げられる。前記合成樹脂
としては、水不溶性又は水難溶性の合成樹脂であること
が好ましい。前記水不溶性又は水難溶性の合成樹脂とし
ては、ポリ(メタ)アクリル酸エステル(例えば、ポリ
アルキル(メタ)アクリレート、ポリアルコキシアルキ
ル(メタ)アクリレート、ポリグリシジル(メタ)アク
リレート)、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリビニル
エステル(例えば、ポリ酢酸ビニル)、ポリアクリロニ
トリル、ポリオレフィン(例えば、ポリエチレン)、ポ
リスチレン、ベンゾグアナミン樹脂、ホルムアルデヒド
縮合ポリマー、エポキシ樹脂、ポリアミド、ポリカーボ
ネート、フェノール樹脂、ポリビニルカルバゾール、ポ
リ塩化ビニリデンなどが挙げられる。前記合成樹脂とし
ては、これらのポリマーの繰返し単位を組合せたコポリ
マーであってもよい。前記コポリマーの場合、親水性の
繰り返し単位が少量含まれていてもよい。前記親水性の
繰り返し単位を形成するモノマーとしては、例えば、ア
クリル酸、メタクリル酸、α,β−不飽和ジカルボン
酸、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、スルホ
アルキル(メタ)アクリレート、スチレンスルホン酸、
などが挙げられる。前記有機粒子としては、英国特許1
055713号、米国特許1939213号、同222
1873号、同2268662号、同2322037
号、同2376005号、同2391181号、同27
01245号、同2992101号、同3079257
号、同3262782号、同3443946号、同35
16832号、同3539344号、同3591379
号、同3754924号、同3767448号の各明細
書、特開昭49−106821号、同57−14835
号の各公報に記載されたものが挙げられる。前記固体粒
子は、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用し
てもよい。前記固体粒子の平均粒径としては、1〜10
0μmが好ましく、4〜30μmがより好ましい。前記
固体粒子の使用量としては、0.01〜0.5g/m
が好ましく、0.02〜0.3g/mがより好まし
い。
【0073】前記滑り剤としては、種々の公知のものが
挙げられ、高級アルキル硫酸ナトリウム、高級脂肪酸高
級アルコールエステル、カーボワックス、高級アルキル
リン酸エステル、シリコーン化合物、変性シリコーン、
硬化性シリコーン、等が挙げられ、また、ポリオレフィ
ンワックス、弗素系オイル、弗素系ワックス、カルナバ
ワックス、マイクロクリスタリンワックス、シラン化合
物などが挙げられる。
【0074】前記滑り剤としては、例えば、米国特許2
882157号、同3121060号、同385064
0号、フランス特許2180465号、英国特許955
061号、同1143118号、同1263722号、
同1270578号、同1320564号、同1320
757号、同2588765号、同2739891号、
同3018178号、同3042522号、同3080
317号、同3082087号、同3121060号、
同3222178号、同3295979号、同3489
567号、同3516832号、同3658573号、
同3679411号、同3870521号の各明細書、
特開昭49−5017号、同51−141623号、同
54−159221号、同56−81841号の各公
報、及びリサーチ・ディスクロージャー(Resear
ch Disclosure) 13969号に記載さ
れたものなどが挙げられる。
【0075】前記滑り剤の使用量としては、定着部での
定着部材へのオフセットを防止する目的でオイルを用い
ない、いわゆるオイルレス定着の場合、5〜500mg
/m が好ましく、10〜200mg/mがより好ま
しい。前記滑り剤の使用量は、特に制限はなく、目的に
応じて適宜選択することができるが、30〜3000m
g/mが好ましく、100〜1500mg/mがよ
り好ましい。前記滑り剤の内、ワックス系のものは、有
機溶剤に溶解しにくいため、水分散物を調製し熱可塑性
樹脂溶液との分散液を調製し塗布するのが好ましい。こ
の場合、ワックス系の滑り剤は前記熱可塑性樹脂中に微
粒子の形で存在する。この場合、該滑り剤の使用量とし
ては、5〜10000mg/mが好ましく、50〜5
000mg/mがより好ましい。
【0076】前記バックコート層は、裏面出力適性付
与、裏面出力画質改良、カールバランス改良、筆記性付
与、インクジェット、その他のプリント適性付与、機器
通過性改良等の目的で、前記支持体を挟んで前記受像層
と反対側に設けられる。前記電子写真用受像シートが、
透過型である場合には前記バックコート層も透明である
ことが好ましく、反射型である場合には前記バック層は
透明である必要は無く、何色であってもよく、裏面にも
画像を形成する両面出力型である場合には前記バック層
も白色であることが好ましい。なお、この場合の裏面に
おける白色度及び分光反射率も、表面と同様に85%以
上であるのが好ましい。前記バックコート層は、両面出
力適性改良のため、その構成が受像層側と同様であって
もよい。該バックコート層には、前述の各種の添加剤を
用いることができ、特に前述のマット剤、滑り剤、帯電
調整剤等を用いるのが好ましい。該バックコート層は、
1層であってもよいし、2層以上であってもよい。ま
た、定着時のオフセット防止のため定着ローラー等に離
型性オイルを用いている場合、裏面にオイル吸収性を持
たせることが好ましい。
【0077】前記密着改良層は、前記支持体と、前記受
像層と、前記その他の層との密着を改良する目的で、適
宜設けることができる。前記密着改良層には、前述の各
種の添加剤を用いることができ、特に前述の架橋剤を好
適に用いることができる。前記クッション層は、トナー
の受容性を改良するため、適宜設けられる。前記非透湿
層は、出力前の保存状態、出力時及び出力後のプリント
状態での環境湿度依存性を低減する目的で適宜設けられ
る。
【0078】<電子写真用受像シートにおけるその他の
添加剤>本発明の電子写真用受像シートには、出力画像
の安定性改良、受像層自身の安定性改良の目的で、各種
の添加剤を用いることができる。前記添加剤としては、
種々の公知の酸化防止剤、老化防止剤、紫外線吸収剤、
光安定剤、劣化防止剤、オゾン劣化防止剤、防腐剤、防
黴剤、などが挙げられる。
【0079】前記酸化防止剤としては、クロマン化合
物、クマラン化合物、フェノール化合物(例、ヒンダー
ドフェノール)、ハイドロキノン誘導体、ヒンダードア
ミン誘導体、スピロインダン化合物、などが挙げられ
る。前記酸化防止剤としては、特開昭61−15964
4号公報に記載されたものも挙げられる。
【0080】前記老化防止剤としては、「便覧 ゴム・
プラスチック配合薬品 改訂第2版」(1993年、ラ
バーダイジェスト社)p76〜121に記載のものが挙
げられる。
【0081】前記紫外線吸収剤としては、ベンゾトリア
ゾール化合物(米国特許3533794号明細書記
載)、4−チアゾリドン化合物(米国特許335268
1号明細書記載)、ベンゾフェノン化合物(特開昭46
−2784号公報記載)、紫外線吸収ポリマー(特開昭
62−260152号公報記載)、などが挙げられる。
前記金属錯体としては、米国特許4241155号、同
4245018号、同4254195号の各明細書、特
開昭61−88256号、同62−174741号、同
63−199248号、特開平1−75568号、同1
−74272号の各公報に記載されたものが挙げられ
る。前記紫外線吸収剤、光安定剤としては、「便覧 ゴ
ム・プラスチック配合薬品改訂第2版」(1993年、
ラバーダイジェスト社)p122〜137に記載された
ものが好適に挙げられる。
【0082】本発明の電子写真用受像シートは、更に写
真用添加剤として公知のものを添加することができる。
前記写真用添加剤としては、例えば、リサーチ・ディス
クロージャー誌(以下RDと略記)No. 17643
(1978年12月)、同No.18716(1979
年11月)及び同No. 307105(1989年1
1月)に記載されており、その該当箇所をまとめると以
下の通りである。
【0083】 添加剤の種類 RD17643 RD18716 RD307105 1.増白剤 24頁 648 頁右欄 868 頁 2.安定剤 24頁〜25頁 649 頁右欄 868〜870 頁 3.光吸収剤 25頁〜26頁 649 頁右欄 873 頁 紫外線吸収剤 4.色素画像安定剤 25頁 650 頁右欄 872 頁 5.硬膜剤 26頁 651 頁左欄 874〜875 頁 6.バインダー 26頁 651 頁左欄 873〜874 頁 7.可塑剤、潤滑剤 27頁 650 頁右欄 876 頁 8.塗布助剤 26頁〜27頁 650 頁右欄 875〜876 頁 界面活性剤 9.スタチック防止剤 27頁 650 頁右欄 876〜877 頁 10.マット剤 878〜879 頁
【0084】<電子写真用受像シートの諸物性>本発明
の電子写真用受像シートにおいては、トナー画像形成面
の白色度が高い方が好ましい。該白色度としては、CI
E 1976(L)色空間においてL値が
80以上が好ましく、85以上がより好ましく、90以
上が特に好ましい。また、白色の色味は、できるだけニ
ュートラルであることが好ましい。前記白色の色味とし
ては、L空間において(a+(b
の値が、50以下が好ましく、18以下がより好まし
く、5以下が特に好ましい。
【0085】前記電子写真用受像シートの白色度として
は、JIS P 8123に規定される方法で測定した
値が85%以上が好ましく、440nm〜640nmの
波長域で分光反射率が85%以上かつ同波長域の最大分
光反射率と最低分光反射率との差が5%以内であるのが
好ましく、400nm〜700nmの波長域で分光反射
率が85%以上かつ同波長域の最大分光反射率と最低分
光反射率の差が5%以内であるのがより好ましい。
【0086】前記受像層及び前記その他の層は、1×1
〜1×1015Ω/cmの範囲(25℃、65%
RHの条件にて)の表面電気抵抗を有することが好まし
い。前記表面電気抵抗が、1×10Ω/cm未満で
あると、前記受像層にトナーが転写される際のトナー量
が充分でなく、得られるトナー画像の濃度が低くなり、
一方、1×1015Ω/cmを超えると、転写時に必
要以上の電荷が発生しトナーが充分に転写されず、画像
の濃度が低くなり、電子写真用受像シートの取扱い中に
静電気を帯びて塵埃が付着し易く、また、複写時にミス
フィード、重送、放電マーク、トナー転写ヌケなどが発
生し易くなるので好ましくない。
【0087】前記受像層が透明である場合、該受像層の
最適表面電気抵抗は、1010〜1013Ω/cm
度であり、5×1010〜5×1012Ω/cmが好
ましく、帯電防止剤はこれに応じて添加量が決定され
る。前記支持体における前記受像層と反対側の表面の表
面電気抵抗としては、通常、5×10〜3.2×10
10Ω/cm程度であり、1×10〜1×10 10
Ω/cmが好ましい。前記表面電気抵抗の測定は、J
IS K 6911に準拠し、サンプルを温度20℃、
湿度65%の環境下に8時間以上調湿し、同じ環境下
で、アドバンテスト(株)製R8340を使用し、印加
電圧100Vの条件で、通電して1分間経過した後に測
定することで得られる。
【0088】また、本発明の電子写真用受像シートは、
トナー画像形成面の光沢度が高い方が好ましい。該光沢
度としては、トナーが無い白色から最大濃度の黒色まで
の全領域において、45%以上が好ましく、60%以上
がより好ましく、75%以上がさらに好ましく、90%
以上が特に好ましい。ただし、前記光沢度の上限として
は、110%以下が好ましく、110%を超えると金属
光沢のようになり画質として好ましくない。前記光沢度
は、JIS Z 8741に基づいて測定することがで
きる。
【0089】また、本発明の電子写真用受像シートは、
トナー画像形成面が平滑度が高い方が好ましい。該平滑
度としては、トナーが無い白色から最大濃度の黒色まで
の全領域において、算術平均粗さ(Ra)は3μm以下
が好ましく、1μm以下がより好ましく、0.5μm以
下が特に好ましい。前記算術平均粗さは、JIS B
0601、B 0651、B 0652に基づいて測定
することができる。
【0090】前記支持体が透明であり該支持体上に前記
受像層等が設けられる透過型の電子写真用受像シートの
場合、前記支持体上の各層も透明であることが好まし
い。また、前記支持体が反射層であり該支持体上に前記
受像層等が設けられる反射型の電子写真用受像シートの
場合は、前記支持体上の各層は透明である必要はなく、
むしろ白色であることが好ましい。
【0091】前記電子写真用受像シートの不透明度とし
ては、JIS P 8138に規定される方法で測定し
た値が、85%以上が好ましく、90%以上がより好ま
しい。
【0092】本発明の電子写真用受像シートは、定着時
に定着加熱部材と接着しないことが好ましい。そのた
め、定着部材との定着温度における180度剥離強さ
が、0.1N/25mm以下が好ましく、0.041N
/25mm以下がより好ましい。前記180度剥離強さ
は、定着部材の表面素材を用い、JIS K6887に
記載の方法に準拠して測定することができる。
【0093】(電子写真用カラートナー)本発明の電子
写真用受像シートに好適に用いられる電子写真用カラー
トナーは、粉砕法、懸濁造粒法等の何れの製法で得られ
たものであってもよい。前記粉砕法で得られる電子写真
用カラートナーは、混練、粉砕及び分級により製造され
る。該粉砕法で得られる電子写真用カラートナーの製造
に用いる結着樹脂としては、アクリル酸、メタクリル
酸、マレイン酸等の酸類及びそのエステル類;ポリエス
テル;ポリスルホネート;ポリエーテル;ポリウレタン
などの単量体を重合して得られた樹脂、又はそれらの単
量体を2種以上共重合して得られた樹脂を用いることが
できる。これらの結着樹脂は、ワックス成分を含め、そ
の他のトナー構成材料とともに熱ロール、ニーダー、エ
クストルーダー等の熱混練機で十分に混練した後、機械
的な粉砕及び分級して製造される。
【0094】前記粉砕法で得られる電子写真用カラート
ナーは、トナーの質量を基準として、ワックス成分を
0.1〜10質量%程度、0.5〜7質量%含有させる
ことが好ましい。
【0095】前記懸濁造粒法で得られる電子写真用カラ
ートナーは、結着樹脂と、着色剤と、離型剤(必要に応
じて磁性体、帯電制御剤及びその他の添加剤)とを、水
と親和しない溶剤中で混合し、得られた組成物をカルボ
キシル基を有する重合体で被覆し、対でBET比表面積
10〜50m/gの親水性無機分散剤及び/又は粘度
調整剤の存在下で水系媒体中に分散させ、必要に応じて
得られた懸濁液を水系媒体で希釈し、その後、得られた
懸濁液を加熱及び/又は減圧して溶剤を除去することに
より製造される。本発明においては、懸濁造粒法で得ら
れる電子写真用トナーの方が前記粉砕法で得られる電子
写真用トナーよりも好ましい。
【0096】前記懸濁造粒法で得られる電子写真用トナ
ーにおける結着樹脂は、公知の結着剤樹脂を総て使用す
ることができ、具体的には、スチレン、クロロスチレン
等のスチレン類、エチレン、プロピレン、ブチレン、イ
ソプレン等のモノオレフィン類、酢酸ビニル、プロピオ
ン酸ビニル、安息香酸ビニル、酪酸ビニル等のビニルエ
ステル類、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アク
リル酸ブチル、アクリル酸ドデシル、アクリル酸オクチ
ル、アクリル酸フェニル、メタクリル酸メチル、メタク
リル酸エチル、メタクリル酸ブチル、メタクリル酸ドデ
シル等のα−メチレン脂肪族モノカルボン酸エステル
類、ビニルメチルエーテル、ビニルエチルエーテル、ビ
ニルブチルエーテル等のビニルエーテル類、ビニルメチ
ルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニルイソプロペニ
ルケトン等のビニルケトン類などの単独重合体及び共重
合体が挙げられる。前記結着樹脂の代表的な例として
は、ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、スチレン−
アクリル酸アルキル共重合体、スチレン−メタクリル酸
アルキル共重合体、スチレン−アクリロニトリル共重合
体、スチレン−ブタジエン共重合体、スチレン−無水マ
レイン酸共重合体、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン
樹脂などが挙げられ、更に、ポリウレタン樹脂、エポキ
シ樹脂、シリコーン樹脂、ポリアミド樹脂、変性ロジ
ン、パラフィン類、ワックス類、などが挙げられる。こ
れらの中でも、特に、本発明の電子写真用受像シートに
使用することにより、形成される画像のひび割れが抑制
され、耐オフセット性、耐接着性が高く、画質に優れた
画像を好適に形成可能である点で、前記受像層に用いる
樹脂と同系の樹脂が特に好ましい。
【0097】前記結着樹脂に含有させる着色剤として
は、周知のものならば何如なるものでも使用することが
でき、例えば、カーボンブラック、アニリンブルー、カ
ルコイルブルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブル
ー、デュポンオイルレッド、キノリンイエロー、メチレ
ンブルークロリド、フタロシアニンブルー、マラカイト
グリーンオキサレート、ランプブラック、ローズベンガ
ル、C.I.ピグメント・レッド48:1、C.I.ピ
グメント・レッド122、C.I.ピグメント・レッド
57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.
I.ピグメント・イエロー12、C.I.ピグメント・
イエロー17、C.I.ピグメント・ブルー15:1、
C.I.ピグメント・ブルー15:3などが挙げられ
る。前記着色剤の含有量としては、2質量%から8質量
%が好ましい。前記着色剤の含有量が、2質量%未満で
あると、着色力が弱くなり、8質量%を超えると、電子
写真用カラートナーの透明性が悪化する。
【0098】前記電子写真用カラートナーには、離型剤
を含有させることが好ましい。前記離型剤としては、ワ
ックスが好ましく用いられるが、具体的には、ポリエチ
レン、ポリプロピレン、ポリブテンなどの低分子量ポリ
オレフィン類;加熱により軟化するシリコーン樹脂、オ
レイン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミ
ド、ステアリン酸アミドの脂肪酸アミド類;カルナウバ
ワックス、ライスワックス、キャンデリラワックス、木
ロウ、ホホバ油などの植物系ワックス類;ミツロウなど
の動物系ワックス類;モンタンワックス、オゾケライ
ト、セレシン、パラフィンワックス、マイクロクリスタ
リンワックス、フィッシャートロプシュワックスなどの
鉱物・石油系ワックス類、及びそれらの変性物を使用す
ることができる。これら離型剤は、一般にカルナウバワ
ックスやキャンデリラワックスのような極性の大きなロ
ウエステルを含有するワックスを使用する場合は、トナ
ー粒子表面へのワックスの露出量が大きく、反対に、ポ
リエチレンワックスやパラフィンワックスのように極性
の小さいワックスは、表面への露出量が減少する傾向に
ある。なお、表面への露出傾向に関わらず、前記ワック
スの融点としては、30〜150℃であるのが好まし
く、40〜140℃であるのがより好ましい。
【0099】前記電子写真用カラートナーは、前記着色
剤と前記結着樹脂とで主に形成されるが、その平均粒径
としては、3〜15μm程度であり、4〜8μmが特に
好適に使用される。また、電子写真用カラートナー自体
の150℃における貯蔵弾性率G’(角周波数10ra
d/secで測定)としては、10〜200Paが好ま
しい。
【0100】また、前記電子写真用カラートナーには、
外添剤を添加してもよい。前記外添剤としては、無機化
合物微粉末及び有機化合物微粒子が使用される。前記無
機化合物微粒子としては、例えば、SiO、Ti
、Al、CuO、ZnO、SnO、Fe
、MgO、BaO、CaO、KO、NaO、Z
rO、CaO・SiO、KO・(TiO)n、
Al・2SiO、CaCO、MgCO、B
aSO、MgSO等が挙げられる。前記有機化合物
微粒子としては、脂肪酸又はその誘導体、これ等の金属
塩等の微粉末、フッ素系樹脂、ポリエチレン樹脂、アク
リル樹脂等の樹脂微粉末などが挙げられる。
【0101】(画像形成方法)本発明の電子写真用受像
シートへの画像形成は、特に制限はなく、通常の電子写
真法に従って行うことができる。前記電子写真法は、公
知の電子写真方式の画像形成装置を用いて行うことがで
きる。前記画像形成装置は、電子写真用受像シートの搬
送部と、静電潜像形成部と、該静電潜像形成部に近接し
て配設されている現像部と、定着部とがあり、機種によ
っては、装置本体の中央に静電潜像形成部と電子写真用
受像シートの搬送部とに近接して中間転写部を有してい
もよい。
【0102】前記中間転写部は、現像ローラー上に形成
したトナー像を直接、電子写真用受像シートに転写する
方法とは異なり、中間ベルトを用い、該中間転写ベルト
にトナー像を一次転写した後、該トナー像を電子写真用
受像シートに二次転写する中間ベルト転写方式の画像形
成装置に備えられる。該中間転写ベルト転写方式の方が
高画質化にはより好ましい。
【0103】前記転写に関し、画質の向上を図る観点か
らは、静電転写あるいはバイアスローラー転写に代わっ
て、あるいはこれらと併用した粘着転写又は熱支援型の
転写方式が知られている。例えば、特開昭63−113
576号、特開平5−341666号には、その具体的
な構造が記載されている。特に熱支援型転写方式の中間
転写ベルトを用いた方法は、小粒径(7μm以下)の電
子写真用カラートナーを使用する場合には好ましい。該
中間転写ベルトとしては、例えば、電鋳ニッケルで形成
された無端状ベルトで、表面にはシリコン又はフッソ系
の薄膜を有し、剥離特性を付与したものが用いられる。
また受像シートへのトナー転写後あるいは転写後半の中
間転写ベルトには、冷却装置を設けることが好ましい。
該冷却装置により、電子写真用トナーは、それに使用さ
れるバインダーの軟化温度あるいはガラス転移温度以下
に冷却され、効率よく電子写真用受像シートに転写さ
れ、中間転写ベルトからの剥離が可能となる。
【0104】前記定着は、最終画像の光沢や平滑性を左
右する重要な工程である。該定着の方式としては、加熱
加圧ローラーによる定着方式、ベルトを用いたベルト定
着方式、などが知られているが、形成される画像の光
沢、平滑性、ひび割れ抑制、耐接着性、及び、画質等の
点で、ベルト定着方式が特に好ましい。前記ベルト定着
方式については、例えば、特開平11−352819号
に記載のオイルレスタイプのベルト定着方法、特開平1
1−231671号、特開平5−341666号に記載
の二次転写と定着を同時に達成する方法、等が知られて
いる。前記ベルト定着方式に用いる定着ベルトの表面
は、トナーの剥離性あるいはトナー成分のオフセットを
防止するため、シリコーン系、フッ素系、その共有系の
表面処理剤による表面処理が施されていることが好まし
い。また、定着の後半には定着ベルトの冷却装置を備
え、電子写真用受像シートの剥離を良好にすることが好
ましい。前記冷却装置における冷却温度としては、前記
電子写真溶カラートナーにおける結着樹脂、前記電子写
真用受像シートにおける前記受像層に用いる熱可塑性樹
脂の軟化点あるいはガラス転移点以下にすることが好ま
しい。一方、定着初期には前記電子写真用受像シートに
おける受像層あるいは電子写真用カラートナーが十分に
軟化する温度まで昇温する必要がある。具体的には冷却
温度は、70℃以下30℃以上が実用上好ましく、定着
初期においては180℃以下100℃以上が好ましい。
【0105】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではな
い。なお、以下の実施例及び比較例において、「%」及
び「部」は、それぞれ「質量%」を表す。
【0106】(実施例1) <支持体の作製>支持体として、坪量160gの上質紙
の受像層側の面にポリエチレンを13μm、バックコー
ト層側の面に15μmの厚みになるようにラミネートを
施し、該ポリエチレン層をコロナ放電処理した後、ワイ
ヤーコーターを用いて両面共に、下記組成の下塗層用組
成物を、乾燥後の塗布質量が約0.1g/mになるよ
うに塗布し乾燥させた。
【0107】−下塗層用組成物の組成− ・ゼラチン:5g ・水:1000g
【0108】<受像層の作製>前記支持体上に、下記組
成の受容層用組成物を、ワイヤーコーターにて乾燥後の
塗布厚みが10μmとなるように塗布し、乾燥させて受
像層(貯蔵弾性率(130℃)=7×10Pa
(G’))を作製した。尚、前記貯蔵弾性率は、ダイナ
ミックアナライザーRADII(レオメトリック社製)
により測定した値である。
【0109】−受像層用組成物の組成− ・水性ポリマー(水分散型ポリエステル、ユニチカ社製
エリーエルKZA−1449(固形分率:30%)):
950g ・前記式(1)で表されるポリエーテル変性シリコーン
オイル:15g (受像層における含有量=水性ポリマーの固形分に対し
5質量%、式(1)において、POAはPEO(ポリエ
チレングリコール)(重合度:150)、Rはメチル
基、nは100〜200の整数を表す。)
【0110】<バックコート層の作製>更に、上記受像
層と反対側の面に、下記組成のバックコート層用組成物
を、バーコーターにて、乾燥膜質量が4.5g/m
なるように塗布し、バックコート層を作製して電子写真
用受像シートを作製し、A4に裁断した。
【0111】−バックコート層用組成物の組成− ・ポリエステル樹脂(バイロナールMD−1200 東
洋紡社製):90g ・マット剤(エポスターL15 日本触媒社製):50
g ・水:10000g
【0112】<耐接着性の評価>所定環境(40℃、8
0%RH)に24時間調整した後、A4に裁断した各電
子写真用受像シートサンプルにおける受像面を対向させ
て重ね合わせ、3.5cm□において500gの荷重を
加え、同一環境下で7日間設置した後、サンプルを引き
離した際の状態を、下記評価基準により評価した。結果
を表1に示す。尚本発明においては、下記評価基準にお
ける「○」以上が実用上好ましいレベルである。
【0113】 −評価基準− ・引き離した際の剥離音、接着跡共に無し・・・・・・・◎ ・引き離した際、軽微な剥離音や接着跡がある・・・・・○ ・引き離した際、接着跡が1/4未満残る・・・・・・・△ ・引き離した際、接着跡が1/4以上1/2未満残る・・△△ ・引き離した際、接着跡が1/2以上残る・・・・・・・×
【0114】<ひび割れの評価>得られた電子写真用受
像シートに対し、カラーレーザープリンターC−220
0(富士ゼロックス(株)製)を用い、黒色の最大濃度
で均一10cmの画像を絵出しし、所定環境(10℃、
15%RH)に一日間放置した。その後、1、2、3、
4及び5cmφの丸棒を各々用意し、画像面が外側にな
るように大径の棒から順次小径の棒に巻き付け、ヒビ割
れが発生しなかった最小径を記録した。結果を表1に示
す。尚本発明においては、下記評価基準における「2」
以下が実用上好ましいレベルである。
【0115】<画質の評価>得られた電子写真用受像シ
ートに対し、前記カラーレーザープリンターを用い、B
/W条件で6段階(0,20,40,60,80,及び
100%)の濃度で10cm□絵出しし、この6段階部
分を、JIS Z 8741,デジタル変角光沢度計
(スガ試験機社製、UGV−5D)により、45度測定
で測定してその最小値を記録した。結果を表1に示す。
尚本発明においては、下記評価基準における「70」以
上が実用上好ましいレベルである。
【0116】<耐オフセット性の評価>得られた電子写
真用受像シートを、前記カラーレーザープリンターをオ
イルレス定着方式で用い、30℃80%RH環境におい
て定着部を正常に通過し、かつ、画像面に貝殻状のムラ
が無いことを確認し、下記評価基準により評価した。結
果を表1に示す。尚本発明においては、下記評価基準に
おける「○」が実用上好ましいレベルである。
【0117】−評価基準− ・画像面に貝殻状のムラが無い・・・・・・・・・○ ・画像面に貝殻状のムラが弱く発生している・・・△ ・画像面に貝殻状のムラが強く発生している・・・×
【0118】尚、前記レーザープリンターを用いた各評
価においては、トナーとして水性ポリマーと同系のバイ
ンダー樹脂(即ち、ポリエステル系樹脂)を含むトナー
を使用した。また図1に示した自作の定着ベルト機を、
排出及び給紙のタイミングが連動するように、プリンタ
ーの受像シート排出部に設置した。
【0119】(実施例2)実施例1において、「受像層
の作製」で用いた水性ポリマー(水分散型ポリエステ
ル)の950gを、水性ポリマー(水溶性アクリルポリ
マー(星光化学工業社製、ハイロスBH−997L))
の950gに代えたほかは、実施例1と同様にして電子
写真用受像シート(受像層における 貯蔵弾性率(130℃)=6×10Pa(G’))を
作製し、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に
示す。
【0120】(実施例3)実施例1において、「受像層
の作製」で用いた水性ポリマー(水分散型ポリエステ
ル)の950gを、水性ポリマー(水溶性アクリルポリ
マー(星光化学工業社製、ハイロスF3171L)の9
50gに代えたほかは、実施例1と同様にして電子写真
用受像シート(受像層における貯蔵弾性率(130℃)
=9×10Pa(G’))を作製し、実施例1と同様
にして評価した。結果を表1に示す。
【0121】(実施例4)実施例1において、「受像層
の作製」で用いた、式(1)で表されるポリエーテル変
性シリコーンオイルの15gを、式(2)で表されるポ
リエーテル変性シリコーンオイル(但し、式(2)にお
いて、POAはPEO(ポリエチレングリコール(重合
度:40))、Rはメチル基、xは100〜120の整
数、yは50〜60の整数を表す。)の15gに代えた
ほかは、実施例1と同様にして電子写真用受像シート
(受像層における貯蔵弾性率(130℃)=6×10
Pa(G’))を作製し、実施例1と同様にして評価し
た。結果を表1に示す。
【0122】(実施例5)実施例1において、「受像層
の作製」で用いた、式(1)で表されるポリエーテル変
性シリコーンオイルの15gを、式(3)で表されるア
ルコール変性シリコーンオイル(但し、式(3)におい
て、Rはメチル基、nは40〜50の整数を表す。)の
15gに代えたほかは、実施例1と同様にして電子写真
用受像シート(受像層における貯蔵弾性率(130℃)
=7×10Pa(G’))を作製し、実施例1と同様
にして評価した。結果を表1に示す。
【0123】(実施例6)実施例1において、「受像層
の作製」で用いた、式(1)で表されるポリエーテル変
性シリコーンオイルの15gを、式(4)で表されるア
ルコール変性シリコーンオイル(但し、式(4)におい
て、Rはメチル基、xは100〜120の整数、yは5
0〜60の整数を表す。)の15gに代えたほかは、実
施例1と同様にして電子写真用受像シート(受像層にお
ける貯蔵弾性率(130℃)=8×10Pa
(G’))を作製し、実施例1と同様にして評価した。
結果を表1に示す。
【0124】(実施例7)実施例1において、「受像層
の作製」で用いた式(1)で表されるポリエーテル変性
シリコーンオイルの配合量を、0.2g(受像層におけ
る含有量=水性ポリマーの固形分に対し0.07質量
%)に代えたほかは、実施例1と同様にして電子写真用
受像シート(受像層における貯蔵弾性率(130℃)=
6×10Pa(G’))を作製し、実施例1と同様に
して評価した。結果を表1に示す。
【0125】(実施例8)実施例1において、「受像層
の作製」で用いた式(1)で表されるポリエーテル変性
シリコーンオイルの配合量を、45g(受像層における
含有量=水性ポリマーの固形分に対し13.6質量%)
に代えたほかは、実施例1と同様にして電子写真用受像
シート(受像層における貯蔵弾性率(130℃)=8×
10Pa(G’))を作製し、実施例1と同様にして
評価した。結果を表1に示す。
【0126】(実施例9)実施例1において、「受像層
の作製」で作製した受像層の厚みを、1μmに代えたほ
かは、実施例1と同様にして電子写真用受像シート(受
像層における貯蔵弾性率(130℃)=7×10Pa
(G’))を作製し、実施例1と同様にして評価した。
結果を表1に示す。
【0127】(実施例10)実施例1において、「受像
層の作製」で作製した受像層の厚みを、55μmに代え
たほかは、実施例1と同様にして電子写真用受像シート
(受像層における貯蔵弾性率(130℃)=7×10
Pa(G’))を作製し、実施例1と同様にして評価し
た。結果を表1に示す。
【0128】(比較例1)実施例1において、「受像層
の作製」で配合した、式(1)で表されるポリエーテル
変性シリコーンオイルを配合しなかったほかは、実施例
1と同様にして電子写真用受像シート(受像層における
貯蔵弾性率(130℃)=9×10Pa(G’))を
作製し、実施例1と同様にして評価した。結果を表1に
示す。
【0129】
【表1】
【0130】
【発明の効果】本発明によれば、ひび割れが抑制され、
耐オフセット性に優れ、耐接着性が高く、画質に優れた
画像を好適に形成可能な電子写真用受像シートを提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、定着ベルト機の概略説明図である。
【符号の説明】
1 自作ベルト定着機 2 定着ベルト 3 加熱ローラ 4 加圧ローラ 5 テンションローラ 6 クリーニングローラ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体と、受像層とを少なくとも有し、
    該受像層が、水性ポリマーと、ポリエーテル変性シリコ
    ーンオイル及びアルコール変性シリコーンオイルの少な
    くともいずれかのシリコーンオイルとを含むことを特徴
    とする電子写真用受像シート。
  2. 【請求項2】 水性ポリマーが、ソープフリー型の水性
    ポリマーである請求項1に記載の電子写真用受像シー
    ト。
  3. 【請求項3】 水性ポリマーが、水分散型ポリエステ
    ル、水分散型アクリルポリマー、水溶性ポリエステル、
    及び、水溶性アクリルポリマーの少なくともいずれかで
    ある請求項1又は2に記載の電子写真用受像シート。
  4. 【請求項4】 シリコーンオイルの受像層における含有
    量が、水性ポリマーの固形分に対し、0.1〜10質量
    %である請求項1から3のいずれかに記載の電子写真用
    受像シート。
  5. 【請求項5】 ポリエーテル変性シリコーンオイルが、
    下記式(1)及び式(2)の少なくともいずれかで表さ
    れる請求項1から4のいずれかに記載の電子写真用受像
    シート。 式(1) 【化1】 但し、式(1)において、POAはポリアルキレンオキ
    サイドを表す。Rはアルキル基を表す。nは10〜10
    00の整数を表す。 式(2) 【化2】 但し、式(2)において、POAは、ポリアルキレンオ
    キサイドを表す。Rはアルキル基を表す。x及びyは、
    各々0〜500の整数を表す。
  6. 【請求項6】 アルコール変性シリコーンオイルが、下
    記式(3)及び式(4)の少なくともいずれかで表され
    る請求項1から5のいずれかに記載の電子写真用受像シ
    ート。 式(3) 【化3】 但し、式(3)においてRはアルキル基を表す。nは1
    0〜1000の整数を表す。 式(4) 【化4】 但し、式(4)において、Rはアルキル基を表す。x及
    びyは、各々0〜500の整数を表す。
  7. 【請求項7】 受像層の厚みが、2〜50μmである請
    求項1から6のいずれかに記載の電子写真用受像シー
    ト。
  8. 【請求項8】 受像層の130℃における貯蔵弾性率
    (G’)が、1×10 〜1×10(Pa)である請
    求項1から7のいずれかに記載の電子写真用受像シー
    ト。
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