JP2003329819A - 反射体及びその製造方法と反射型液晶表示装置 - Google Patents

反射体及びその製造方法と反射型液晶表示装置

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JP2003329819A JP2002140747A JP2002140747A JP2003329819A JP 2003329819 A JP2003329819 A JP 2003329819A JP 2002140747 A JP2002140747 A JP 2002140747A JP 2002140747 A JP2002140747 A JP 2002140747A JP 2003329819 A JP2003329819 A JP 2003329819A
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angle
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Yuzo Hayashi
祐三 林
Katsumasa Yoshii
克昌 吉井
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Alps Alpine Co Ltd
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Alps Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射光を特定の視角から観察したとき、他の
視角より明るく見えるような反射特性を有する反射体の
提供。 【解決手段】 基材11の表面に複数の溝48が平面視
ストライプ状に形成され、溝48内には少なくとも一つ
以上の斜面部48aが形成され、しかも少なくとも斜面
部48aの表面に反射層12が形成され、該反射層12
は表面に多数の微小凹凸部がランダムに配置されている
ことを特徴とする反射体47。液晶セルの一方の基板1
0の外面側または一方の基板10とこれの内面側に設け
られた電極の間に上記反射体47を設けた反射型液晶表
示装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反射体及びその製
造方法とこの反射体を備えた反射型液晶表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶表示装置の表示形態には、
バックライトを備えた半透過型、透過型と呼ばれるもの
と、反射型と呼ばれるものがある。反射型液晶表示装置
は、太陽光、照明光等の外光だけを利用してバックライ
ト無しで表示する液晶表示装置であり、例えば薄型で、
軽量化、低消費電力が要求される携帯情報端末等に多く
用いられている。また、半透過型液晶表示装置は、外光
が十分得られない環境においてはバックライトを点灯さ
せて透過モードで動作し、外光が十分得られる場合には
バックライトを点灯させない反射モードで動作するもの
であり、携帯電話やノート型パーソナルコンピュータ
(ノート型PC)等の携帯電子機器に多く用いられてい
る。
【0003】反射型液晶表示装置の表示性能には、液晶
透過状態の場合、明るい表示性能を有することが要求さ
れる。この表示性能を実現するには、外部より入射した
光が、反射型液晶表示装置内部で反射され、再び、外部
に出射される光に散乱性能を制御することが重要であ
る。このため反射型液晶表示装置では、液晶表示装置表
示面に対して、あらゆる角度からの入射光を表示方向
(観察者側)に反射させる機能を持たせるために、液晶
表示装置内部あるいは外部に設ける反射板に散乱性能を
持たせる方式、あるいは、液晶表示装置内部に散乱層を
形成し、光が散乱層を透過するときに散乱する前方散乱
方式などで反射型液晶表示装置を構成している。
【0004】図7は、液晶パネル内部に散乱性能を持た
せた反射板を設けた従来の反射型液晶表示装置の例を示
す側面断面図である。この反射型液晶表示装置は、光の
入射方向から見て、順次、光透過性の対向基板101、
液晶層110、及び光反射性の素子基板102を備え、
素子基板102には、対向基板101を透過した光Qを
反射し、かつ散乱する反射型の散乱帯が設けられてい
る。散乱帯は、表面に凹凸122aを有する高反射率金
属膜122とこれの下層の絶縁層128からなる反射板
130からなり、この反射板130の1画素あたりの領
域が指向性の強い反射特性を有する領域Aと拡散性の強
い反射特性を有する領域Bの2つの領域に分けられ、各
領域には平均傾斜角度が互いに異なる凹凸面が形成され
ている。この反射型液晶表示装置は、高反率金属膜12
2の厚みを薄くするか、あるいは透過用細孔を形成する
ことで、半透過型としても使用可能である。
【0005】図8は、この反射型液晶表示装置に備えら
れた反射板の反射特性を示す図であり、図8の曲線
(A)は、図7で示した領域Aの反射特性であり、図8
の曲線(B)は図7で示した領域Bの反射特性である。
ここでの反射特性は、白色光源を反射板面に対して法線
方向に固定し、反射光強度を測定するための検出器を回
転させ、反射光の出射角度の依存性を測定したものであ
る。反射特性(A)、(B)は、それぞれ入射光Lの正
反射角度に対してガウス分布型の反射特性を示してい
る。1画素の最終的な反射特性は、図8に示した反射特
性(C)を示しており、この反射特性も入射光の正反射
方向に対してガウス分布型の反射特性を示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、携帯電話や
ノート型PC等の携帯情報端末のように、表示面を斜め
にして使用する装置に液晶表示装置が組み込まれた場
合、図9に示すように、一般的に表示装置に対する法線
方向Hに近い方向から見られる場合が多い。また、一般
的に観察者(使用者)が表示面(画面)を見るときの主
たる観察方向αと法線方向Hとのなす角度θは0度乃至
20度の範囲が多い。図9は、図7の液晶表示装置から
なる表示部100が本体105に備えられた携帯電話を
使用する状態の説明図である。図9において、Hは表示
部100に対する法線、Qは入射光、ω0は入射角度
(例えば30度又はそれ以内の角度)である。また、R
1は入射角度ω0と反射角度ωが等しいときの反射光(正
反射)、R2は反射角度ωが入射角度ω0より小さい反射
光、R3は反射角度ωが入射角度ω0より大きい反射光で
ある。
【0007】図からも理解できるように、観察者の視点
Obは通常法線方向Hに近い反射光R2の方向、より具
体的には法線方向Hから10度までの範囲内の方向に集
中する。これに対して反射光R1、R3 は、表示面を下
から見上げるような方向となり見づらいものである。従
って、観察者の利用の便宜を考えると、広い視野角を確
保すると同時に、正反射より反射角度の小さい方向の反
射率をより高くすることが望まれる。しかしながら図7
に示した従来の反射型液晶表示装置においては、入射光
が反射する範囲が広くなる、すなわち、光散乱性は実現
できるものの入射光の大部分は正反射およびその近傍の
方向に反射する(ガウス分布型の反射特性を示す)の
で、正反射およびその周辺の方向から見た表示は明るく
見えるものの他の方向から見た表示は暗く見える。従っ
て、従来の反射型表示装置が表示部に備えられた携帯電
話等の表示面を見ると、先に述べたように観察者の視点
は通常法線方向Hに近い方向に集中するので、表示が暗
く、一方、明るい表示を見ようとすると正反射およびそ
の周辺の方向から表示を見なければならず、上記のよう
に表示面を下から見上げるような方向となり見づらいも
のであった。
【0008】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、反射光を特定の視角から観察した
とき、他の視角より明るく見えるような反射特性を有す
る反射体を提供することを目的の1つとする。また、本
発明は、このような反射輝度特性を有する反射体の製造
方法の提供を目的の一つとする。また、本発明は、特定
の視角から表示を観察したとき、他の視角より明るく見
えるような視角特性を有する反射型液晶表示装置を提供
することを目的の1つとする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の反射体は、基材の表面に複数の溝が平面視
ストライプ状に形成され、前記溝内には少なくとも一つ
以上の斜面部が形成され、しかも少なくとも上記斜面部
の表面に反射層が形成され、該反射層は表面に多数の微
小凹凸部がランダムに配置されていることを特徴とする
ものである。かかる反射体によれば、上記斜面部の傾斜
角度、上記斜面部のピッチ、上記反射層を構成する微小
凹凸部の形状等を変更することにより、この反射体に入
射した光の反射光を特定の視角から観察したとき、他の
視角より明るく見えるような反射特性を有するように制
御し易い。
【0010】上記の構成の本発明の反射体においては、
上記表面に多数の微小凹凸部がランダムに形成されてい
る反射層の縦断面の断面曲線の傾きが不連続であること
が、受光角と反射率との関係を示すグラフが正反射方向
を中心に略対称に分布したガウス分布型でなく、後述す
るような非ガウス分布型のものが得られる点で好まし
い。
【0011】また、上記溝内の斜面部の傾斜角度は5度
以上20度以下の範囲内の一定の大きさとされているこ
とが好ましい。また、上記斜面部のピッチが5μm以上
80μm以下の範囲内の一定の大きさとされていること
が好ましい。また、上記反射層は、上記微小凸部の高さ
又は微小凹部の深さが0.1μm以上3μm以下の範囲
内で不規則に形成されていることが好ましい。また、上
記反射層は、上記隣接する微小凸部又は隣接する微小凹
部のピッチが1μm以上30μm以下の範囲内で不規則
に配置されていることが好ましい。また、上記反射層
は、粒径が異なる多数の光反射性微小粒子からなるもの
であってもよい。また、上記粒径が異なる多数の光反射
性微小粒子の半径は、0.5μm以上15μm以下の範
囲内のものであることが好ましい。
【0012】また、本発明の反射体においては、先に述
べたように上記斜面部の傾斜角度、上記斜面部のピッ
チ、上記反射層を構成する微小凹凸部の形状等を変更す
ることにより、入射光の正反射角度に対して対称の反射
率分布を有し、反射率の最大値が受光角に対してフラッ
トな部分を有する非ガウス分布型の反射特性を備えたも
のであることが好ましい。かかる構成の反射体によれ
ば、反射率の最大値は正反射角度を中心として上記正反
射角度より大きい受光角度及び上記正反射角度より小さ
い受光角度まで広がるので、ガウス分布型の反射特性を
備えた従来の反射板に比べて反射光量が高い領域が広が
るので正反射角度より小さい受光角度の反射光量が多く
なり(反射層の法線方向(正視角方向)に近い角度の受
光角の反射光量が多くなり)、輝度が高くなる。
【0013】また、本発明の反射体においては、先に述
べたように上記斜面部の傾斜角度、上記斜面部のピッ
チ、上記反射層を構成する微小凹凸部の形状等を変更す
ることにより、入射光の正反射角度に対して非対称の反
射率分布を有し、しかも反射率の最大値は入射光の正反
射角度より小さい受光角度範囲にある非ガウス分布型の
反射特性を備えたものであることが好ましい。かかる構
成の反射体によれば、正反射角度より小さい受光角度範
囲内の特定角度範囲の反射率がさらに高くなり、実用の
視点において、特に、反射層の法線方向と主たる観察方
向とのなす角度が0乃至20度において、輝度が高いも
のが得られる。
【0014】また、本発明の反射体の製造方法は、表面
に複数の溝が平面視ストライプ状に形成され、上記溝内
に少なくとも一つ以上の斜面部が形成された基材を用
い、該基材の少なくとも上記斜面部の表面に粒径がラン
ダムな多数の光反射性微小粒子を付着させることによ
り、表面に多数の微小凹凸部がランダムに配置された反
射層を形成する工程を備えることを特徴とするものであ
る。かかる構成の反射体の製造方法によれば、上記の構
成の本発明の反射体を製造できる。
【0015】また、本発明の反射体の製造方法は、表面
に複数の溝が平面視ストライプ状に形成され、上記溝内
に少なくとも一つ以上の斜面部が形成された基体を用
い、上記基体の少なくとも上記斜面部の表面に結晶性ポ
リマー中に粒径がランダムな多数の微小粒子を分散、混
練してなる微小粒子混練液を塗布、硬化させて表面に微
小凹凸形状を有する微小粒子混練層を形成して母型を作
製する工程と、上記母型の微小粒子混練層側の表面上に
電解によって金属を付着後、離型することより上記母型
の微小粒子混練層の表面の微小凹凸形状と凹凸が逆の微
小凹凸形状を有する型面を備えた電鋳型を作製する工程
と、基板上に形成した感光性樹脂層の表面に上記電鋳型
の型面を押しつけた後、離型して上記感光性樹脂層の表
面に上記電鋳型の型面の微小凹凸形状と逆の凹凸の微小
凹凸形状を形成することにより、表面に多数の微小凹凸
がランダムに形成された基材を作製する工程と、上記基
材の表面に金属反射膜を成膜法により成膜することによ
り表面に多数の微小凹凸がランダムを有する反射層を形
成する工程を備えることを特徴とする。かかる構成の反
射体の製造方法によれば、上記の構成の本発明の反射体
を製造できる。
【0016】また、本発明の反射型液晶表示装置は、液
晶層を挟んで対向する基板の観察側の一方の基板の内面
側に電極および配向膜を設け、観察側から離れた他方の
基板の内面側に電極および配向膜を設けた液晶セルの上
記一方の基板の外面側または上記一方の基板とこれの内
面側に設けられた電極の間に上記にいずれかの構成の本
発明の反射体を設けてなることを特徴とする。かかる反
射型液晶表示装置によれば、上記のいずれかの構成の本
発明の反射体が備えられたことにより、特定の視角から
表示を観察したとき、他の視角より明るく見えるような
視角特性を有することができる。また、先に述べたよう
な非ガウス分布型の反射特性を示す反射体が備えられて
いる場合には、反射光量は観察者の視点に近い方向の分
布が高くなり、実用の視点において、特に、液晶表示装
置に対する法線方向と主たる観察方向とのなす角度が0
度乃至20度において、明るい表示(画面)の液晶表示
装置を実現できる。
【0017】上記反射体の溝内に形成された斜面部の傾
斜角度は、上記液晶表示装置に対する法線方向と主たる
観察方向とのなす角度の約1/2の大きさとされている
ことが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明するが、本発明は以下の実施の形態に限
定されるものではない。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態で
ある反射型液晶表示装置の部分断面構造を模式的に示し
た図である。図1においてこの反射型液晶表示装置1
は、液晶層30を挟持して対向する透明なガラスなどか
らなる第1の基板(観察側の一方の基板)10と、第2
の基板(観察側から離れた他方の基板)20とをこれら
2枚の基板10、20の周縁部に環状に設けられたシー
ル材で接着一体化した構成である。第1の基板10の液
晶層30側には順に、反射体47と、透明介在層53
と、カラー表示を行うためのカラーフィルタ13と、カ
ラーフィルタ13による凹凸を平坦化するためのオーバ
ーコート膜(透明平坦化層)14と、液晶層30を駆動
するための透明電極層15と、液晶層30を構成する液
晶分子の配向を制御するための配向膜16とが積層形成
されている。また、第2の基板20の液晶層30側には
順に、透明電極層25、オーバーコート膜24、配向膜
26が積層形成されている。また、液晶層30を挟む透
明電極層15と透明電極層25とは、互いに直交するス
トライプ状に形成されていてその交点領域が画素となる
単純マトリックス型の液晶装置を構成している。
【0019】上記の第1の基板10と第2の基板20
と、これら基板間に設けられた各構成部材により、液晶
セル35bが構成されている。第2の基板20の液晶層
30側と反対側(第2の基板20の外面側)には、位相
差板27と、偏光板28がこの順で積層されている。こ
の偏光板28の外側面は表示面1aになっている。
【0020】反射体47は、基材11と、多数の微小凹
凸部がランダムに配置されてなる反射層12とから構成
されている。図2は、この反射体47の一部分を示す拡
大断面図である。基材11は、アクリル系レジストなど
の感光性樹脂からなるものである。基材11の表面に
は、複数の溝48が平面視ストライプ状に形成されてい
る。この溝48は第一斜面部48aとこの第一斜面部4
8aより傾斜角度が急である第二斜面部48bとから構
成されている。
【0021】第一斜面部48aの基準面Sに対する傾斜
角度θ1は5度以上20度以下の範囲内の一定の大きさ
であり、好ましくは、5度以上15度以下の範囲内の一
定の大きさである。第一斜面部48aの傾斜角度θ1
5度未満であると、正反射付近が最も明るくなり液晶表
示装置を明るく観察し得る角度から外れてしまい、20
度を越えると液晶表示装置のパネル面を明るく観察し得
る受光角度が表示装置の法線方向から大きくはずれ、見
にくくなってしまう。また、第一斜面部48aの傾斜角
度θ1は、液晶表示装置1に対する法線方向H1と観察者
の主たる観察方向α1とのなす角度θの約1/2の大き
さとされていることが原理的に光線の反射光を有効に利
用し易いという点で好ましい。具体的には、上記角度θ
は、実用の視点において、通常、0度乃至20度である
ので、θ1 は10度程度とされていることが好ましい。
【0022】第二斜面部48bの基準面Sに対する傾斜
角度θ2は、25度以上90度以下の範囲内の一定の大
きさであり、好ましくは、50度以上90度以下の範囲
内とされる(なお、図2では傾斜角度θ2 が90度で
ある場合について図示した。)。。第二斜面部48bの
傾斜角度θ2が25度未満であると、第一斜面部48a
との面積比が1:1に近くなり非対称な反射特性が得ら
れにくくなり、90度を越えると傾斜面の加工が困難に
なる。なお、上記基準面Sとは、基板10の表面と平行
な面で、各溝48の最深点を含む面である。
【0023】第一斜面部48aのピッチPは5μm以上
80μm以下の範囲内の一定の大きさとされていること
が好ましく、より好ましくは5μm以上40μm以下の
範囲内とされる。第一斜面部48のピッチPが5μm未
満であると一つのピッチ(一つの斜面部48a)に形成
される凹凸(ディンプル)が1〜2個程度以下となって
しまい、80μmを越えると形成される隣接斜面部の段
差が大きくなりすぎ、平坦化が困難となり表示装置作製
上困難さが生じてしまう。また、この第一斜面部48a
のピッチPは、液晶表示装置の電極やカラーフィルタの
パターン(R、G、Bのパターンやブラックマスクの模
様)とモアレを生じないような関係になっていることが
好ましい。第一斜面部48aのピッチPの繰返し周期の
方向と、上記電極やカラーフィルタのパターンの繰返し
周期の方向が同じである場合は、モアレ模様等の光学的
な干渉は発現しないが、上記電極やカラーフィルタのパ
ターンにバラツキが生じていたり、第一斜面部48aの
ピッチPの繰返し周期の方向と、上記電極やカラーフィ
ルタのパターンの繰返し周期の方向が異なる場合には、
光学的に干渉が発現する場合がある。その場合には、反
射体47の表面から基板20までの間のいずれかの層間
に拡散層や散乱層を介在させることにより、光学的な干
渉の発生を抑え、優れた視認性を得ることができる。第
一斜面部48aの高さhは、上記傾斜角度θ1とピッチ
Pに依存し、即ち、h=P×tanθ1なる関係式で示
される。
【0024】本実施形態では上記第一斜面部48aと第
二斜面部48bの表面に粒径が異なる多数の光反射性微
小粒子49が分散、接着されてなる粒子分散層が1層形
成され、この粒子分散層により上記の多数の微小凹凸部
がランダムに配置されてなる反射層12が形成されてい
る。光反射性微小粒子49としては、アルミナ粒子、ス
チレン系、ジビニル−ベンゼン系等の有機系ビーズ、S
iO2からなる真球ビーズ等が適宜選択して用いられ
る。光反射性微小粒子49の半径は、0.5μm以上1
5μm以下の範囲内のものが用いられる。
【0025】反射体47を、基材11に形成された多数
の溝48の最深点を通過する特定の縦断面で縦断したと
き、反射層12は図3に示すように縦断面の断面曲線の
傾きが不連続なものであり、言い換えれば、縦断面の断
面曲線の一次微分係数が不連続になっている。微小凸部
12aと微小凸部12aの接続部(境界部)12dは曲
面を有していない。この反射層12は、半径の範囲が上
記の範囲の多数の光反射性微小粒子49からなる粒子分
散層から構成されているので、微小凹部12bの深さD
が0.1μm以上3μm以下の範囲内で不規則にばらつ
いている。ここでの微小凹部12bの深さDとは、微小
凸部12aの頂部のうち基材11の表面からの距離が最
も大きい頂部を含む反射層12の基準面S2からの距離
である。微小凹部12bの深さDが3μmを越えると、
この反射層12上に透明介在層53を形成して平坦化す
る場合に微小凸部12aの頂部が透明介在層53で埋め
きれず、所望の平坦性が得られなくなり、表示むらの原
因となる。
【0026】また、この反射層12は、半径の範囲が上
記の範囲の多数の光反射性微小粒子49からなる粒子分
散層から構成されているので、隣接する微小凹部12b
のピッチP1が1μm以上30μm以下の範囲内で不規
則にばらついている。このような反射体47は、図1に
示すように各溝48の第二傾斜面48bの方向が観察者
の視点Ob1から遠い側(Y方向側)となるように設け
られており、言い換えれば、各溝48の第一傾斜面48
aの方向が観察者の視点Ob1から近い側(Y方向と反
対側)となるように設けられている。
【0027】このような構成の反射体47によれば、反
射体47に入射した光の反射光を特定の視角から観察し
たとき、他の視角より明るく見えるような反射特性を有
するように制御し易い。また、第一斜面部48aの傾斜
角度θ1、溝48のピッチ、反射層12を構成する微小
凹凸部の形状等を変更することにより、入射光の正反射
角度に対して対称の反射率分布を有し、反射率の最大値
が受光角に対してフラットな部分を有する非ガウス分布
型の反射特性を備えることができる。このような反射特
性を備えた反射体48によれば、反射率の最大値は正反
射角度を中心として上記正反射角度より大きい受光角度
及び上記正反射角度より小さい受光角度まで広がるの
で、ガウス分布型の反射特性を備えた従来の反射板に比
べて反射光量が高い領域が広がるので正反射角度より小
さい受光角度の反射光量が多くなり、輝度が高くなる。
【0028】また、この反射体47は、第一斜面部48
aの傾斜角度θ1、溝48のピッチ、反射層12を構成
する微小凹凸部の形状等を変更することにより、入射光
の正反射角度に対して非対称の反射率分布を有し、しか
も反射率の最大値は入射光の正反射角度より小さい受光
角度範囲にある非ガウス分布型の反射特性を備えること
ができる。このような反射特性を備えた反射体47によ
れば、正反射角度より小さい受光角度範囲内の特定角度
範囲の反射率がさらに高くなる。
【0029】上記ような反射体47を製造するには、表
面に複数の溝48が平面視ストライプ状に形成された基
材11を用意し、基材11の第一斜面部48a及び第二
斜面部48bの表面に、粒径がランダムな多数の光反射
性微小粒子49を分散、付着させることにより表面に多
数の微小凹凸部がランダムに配置された反射層12を形
成することにより得ることができる。また、上記ような
複数の溝48が形成された基材11の作製方法として
は、例えば、第1の基板10上に、スピンコート法など
によりアクリル系レジストなどの感光性樹脂液を塗布し
た後、プリベークして感光性樹脂層を形成し、凹凸面を
備える転写型を、上記感光性樹脂層の表面に押しつけた
後、離型し、上記感光性樹脂層の表面に上記転写型の凹
凸面と逆の凹凸形状を形成し、複数の溝48を平面視ス
トライプ状に形成することにより得られる。上記転写型
の凹凸面は、基材11の表面の凹凸と逆の凹凸形状のも
のである。また、基材11のその他の作製方法として
は、第1の基板10上に感光性樹脂液を塗布した後、多
ステップの露光、現像や、エッチング異方性を利用した
フォトリソグラフィー技術により感光性樹脂層の表面に
複数の溝48を平面視ストライプ状に形成することによ
り得ることができる。
【0030】図4は、第1の実施形態の反射型液晶表示
装置1の表示面1aに、入射角30°(表示面1aに立
てた垂線(法線)の一方の側から表示を観察する観察者
の視点Ob1 の反対側から照明した外光の光軸とのなす
角度)で外光を照射し、 観察方向α(受光角)を垂線
位置(法線位置)(0°)から60°まで振ったときの
受光角(°)と明るさ(反射率)との関係を示してい
る。図4中、実線、一点鎖線は、第1の実施形態の
反射型液晶表示装置の受光角と反射率との関係を示して
おり、実線と一点鎖線のものの違いは、反射体47
の第一斜面部48aの傾斜角度θ1、溝48のピッチ、
反射層12を構成する微小凹凸部の形状等が異なる点で
ある。図4では、比較例として、従来から用いられてい
る図7に示した反射型液晶表示装置のものの受光角と反
射率との関係を点線で示した。図7の反射型液晶表示
装置に備えられた反射板130の高反射率金属膜122
は、図10に示すように縦断面の断面曲線の傾きが連続
的なものであり、言い換えれば、縦断面の断面曲線の一
次微分係数が連続になっている。高反射率金属膜122
の凸部122cと凸部122cの接続部(境界部)12
2eは曲面を有しており、凹部122bと凹部122b
の接続部(境界部)122dも曲面を有している。
【0031】図4から明らかなように、比較例の反射型
液晶表示装置では反射率のピークは正反射の角度(受光
角30°)にあり、受光角20°より小さくなると反射
率が大幅に小さくなっているガウス分布型の反射特性を
示すことから、正反射方向から見た表示は明るく見える
ものの他の方向から見た表示は暗く見えると考えられ
る。これに対して実線で示される特性を有する第1の
実施形態の液晶表示装置1では、受光角30°(正反射
角度)を中心に特に反射率が高いピーク領域が存在し
(入射光の正反射角度に対して対称の反射率分布を有
し)、しかもこの反射率のピークは受光角30°の±約
10°範囲に渡っており、即ち、反射率の最大値が受光
角に対してフラットな部分を有している。すなわち、実
線で示される特性を有する第1の実施形態の液晶表示
装置は、非ガウス分布型の反射特性を示している。ま
た、第1の実施形態の液晶表示装置1は受光角約0°〜
25°においては比較例に比べ高い反射率を示してお
り、液晶表示装置の法線方向H1に近い方向から表示を
観察したとき、比較例のものより表示が明るく見えると
考えられる。次に、一点鎖線で示される特性を有する
第1の実施形態の液晶表示装置1では反射率のピークが
受光角30度より小さい範囲内にあり、受光角約20°
を中心に特に反射率が高いピーク領域が存在しており、
すなわち、一点鎖線で示される特性を有する第1の実
施形態の液晶表示装置は、入射光の正反射角度に対して
非対称の反射率分布を有し、非ガウス分布型の反射特性
を示している。また、第1の実施形態の液晶表示装置1
は受光角0°〜25°においては比較例に比べ高い反射
率を示しており、液晶表示装置に対する法線方向H1
近い方向から表示を観察したとき、比較例のものより表
示が明るく見えると考えられる。
【0032】本実施形態の反射型液晶表示装置1では、
表示面1aに外光が入射すると、入射光Qは液晶パネル
35b内に入って各層を透過して反射体47の表面に到
達し、反射体47の反射層12によって広角度に反射
し、再び上記各層を透過して表示面1aから出射する。
この出射光は広い視野角範囲に散乱するので、この表示
面1aは広い視角から光源の映り込みなく観察すること
ができる。また、液晶表示装置1に対する法線方向H1
から25度より小さい範囲内の反射光Rの量が多くなる
ので、反射光量は観察者の視点Ob1に近い方向の分布
も高くなり、実用の視点において、特に、法線方向H1
と主たる観察方向α1とのなす角度θ1が0度乃至20度
において、明るい表示(画面)の液晶表示装置を実現で
きる。このため、本実施形態の液晶表示装置を携帯電話
やノート型PCなどの携帯電子機器の表示部に組み込む
と、特に視認性が良好なものとなる。なお、第1の実施
形態においては第二斜面部48bの表面にも粒径が異な
る多数の光反射性微小粒子49を分散、接着した場合に
ついて説明したが、これら光反射性微小粒子49は第一
斜面部48aの表面のみに設けられていてもよい。ま
た、第二斜面部48bは、曲面を有するものであっても
よく、その場合の曲面の傾斜角度θ2は先に述べた範囲
と同様であることが好ましい。
【0033】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態である反射型液晶表示装置について説明する。
この第2の実施形態の反射型液晶表示装置が図1乃至図
3に示した第1の反射型液晶表示装置1と異なるところ
は、液晶セル35b内に設けられる反射体の構成が異な
る点である。図5は、第2の実施形態である反射型液晶
表示装置に備えられた反射体147の一部分を示す拡大
断面図である。
【0034】反射体147は、基材111と、この基材
111上に形成された金属反射膜からなる反射層112
から構成されている。この基材111が第1の実施形態
の反射体47に備えられた基材11と異なるところは、
第一斜面部48a及び第二斜面部48bの表面に多数の
微小凹凸がランダムに形成されて、基材111の表面に
も多数の微小凹凸がランダムに形成されており、その上
に形成されている反射層112に多数の微小凹凸部がラ
ンダムに配置された形状を与えて、反射光を効率よく散
乱させ、しかも反射体全体としての特定の方向の反射強
度を増加させるために設けられているものである。
【0035】基材111は、微小凹部111bの深さが
0.1μm以上3μm以下の範囲内で不規則にばらつい
ている。ここでの微小凹部111bの深さとは、微小凸
部111aの頂部のうち基材111の表面からの距離が
最も大きい頂部を含む面からの距離である。また、この
基材111は、隣接する微小凹部111bのピッチが1
μm以上30μm以下の範囲内で不規則にばらついてい
る。隣接する微小凹部111bのピッチが1μm未満の
場合、基材111を形成するために用いる転写型の製作
上の制約があり、加工時間が極めて長くなる、所望の反
射特性が得られるだけの形状が形成できない、干渉光が
発生する等の問題が生じる。
【0036】そして、本実施形態では表面に多数の微小
凹凸がランダムに形成された基材111の表面に後述の
膜厚の反射層112が形成されているので、この反射層
112に基材111の表面の微小凹凸形状が転写され、
反射層112は表面に多数の微小凹凸がランダムに形成
された形状を有している。反射体147を、基材111
に形成された多数の溝48の最深点を通過する特定の縦
断面で縦断したとき、反射層112は図6に示すように
縦断面の断面曲線の傾きが不連続なものであり、言い換
えれば、縦断面の断面曲線の一次微分係数が不連続にな
っている。微小凹部112bと微小凹部112bの接続
部(境界部)112dは曲面を有していない。
【0037】 反射層112を構成する金属
反射膜としては、Al、Ag或いはこれらに微量の他の
金属をドープした合金系などの反射率の高い金属材料が
用いられる。反射層112の膜厚は、60nm〜200
nm(600Å〜2000Å)の範囲であることが好ま
しい。これは、60nmより膜厚が薄い場合には、金属
反射膜による光の反射率が小さすぎるために反射モード
時の表示が暗くなってしまうためであり、200nmよ
り厚い場合には、成膜時間、コストが高くなること、上
記斜面部の段差が助長され、平坦化がし難くなり等の不
都合が発生することがあるためである。
【0038】この反射層112は、微小凹部112bの
深さDが第1の実施形態と同様の理由により0.1μm
以上3μm以下の範囲内で不規則にばらついている。ま
た、反射層11の隣接する微小凹部112bのピッチP
1が1μm以上30μm以下の範囲内で不規則にばらつ
いている。
【0039】このような構成の反射体147によれば、
第1の実施形態の反射体47と同様の効果が得られる。
【0040】上記ような反射体147を製造するには、
第一斜面部48a及び第二斜面部48bの表面に微小凹
凸が形成されていない以外は上記基材111と同様の形
状の基体(第1の実施形態で用いた基材11と同様の形
状の基体)を用意し、結晶性ポリマー中に粒径がランダ
ムな多数の微小粒子を分散、混練した微小粒子混練液を
上記基体の表面に塗布、硬化させて表面に微小凹凸形状
を有する微小粒子混練層を形成して、母型とする。上記
結晶性ポリマーとしては、液晶性ポリマーなどが用いら
れる。上記微小粒子としては、アルミナ、シリカ(Si
2)、或いはスチレン、ジビニルベンゼン系樹脂によ
る粒子等が適宜選択して用いられる。上記微小粒子の半
径は、0.5μm以上15μm以下の範囲内のものが用
いられる。上記のような結晶性ポリマーに分散された微
小粒子は、2次凝集が起きにくく、また、その表面に微
小粒子表面が突出した状態になるので、この微小粒子混
練液を硬化させた上記の微小粒子混練層の表面も上記微
小粒子表面が突出するので、微小凹凸形状を有してい
る。これに対して非結晶性ポリマーを用いる場合、表面
エネルギーが高くなるため、微小微粒子が表面に突出せ
ず、微小粒子混練層の表面に微小凹凸形状が形成されな
いものと考えられる。
【0041】次に、上記母型の微小粒子混練層側の表面
上にNi等の金属を電解によって必要な厚さに着けた
後、離型すると、上記母型の微小粒子混練層の表面の微
小凹凸形状と凹凸が逆の微小凹凸形状を有する型面を備
えた電鋳型が得られる。
【0042】ついで、第1の基板10上に、スピンコー
ト法などによりアクリル系レジストなどの感光性樹脂液
を塗布した後、プリベークして感光性樹脂層を形成し、
上記電鋳型の型面を上記感光性樹脂層の表面に押しつけ
た後、離型し、該感光性樹脂層の表面に上記電鋳型の型
面の微小凹凸形状と凹凸が逆の微小凹凸形状を形成する
と、表面に多数の微小凹凸がランダムに形成された基材
111が得られる。ついで、この基材111の表面に、
Al等の金属材料をスパッタリング、真空蒸着などの成
膜法により上記の厚み範囲の金属反射膜を成膜すると、
この金属反射膜も表面に多数の微小凹凸がランダムに配
置された形状を有するものとなり、上記反射層112が
得られる。このようにすると目的とする反射体147が
得られる。
【0043】本実施形態の反射型液晶表示装置では、上
記の構成の反射体147が備えられたことにより、第1
の実施形態の反射型液晶表示装置と同様の効果が得られ
る。
【0044】また、第1〜第2の実施形態においては、
外部から入射した光を反射させる反射体47又は反射体
147を基板10と基板20の間に内蔵した反射体内付
けタイプの場合を説明したが、基板10の外側に反射体
を設けた反射体外付けタイプとすることもできる。ま
た、第1〜第2の実施形態においては、本発明の液晶表
示装置を反射型液晶表示装置に適用した場合について説
明したが、半透過反射型液晶表示装置にも適用でき、そ
の場合には反射体47又は反射体147の反射層に微小
開口部を設けて、反射層(単体)の透過率が15%〜3
0%、好ましくは20%〜30%となるようにしたり、
或いは、反射層を半透過性薄膜となるよう薄膜にし、第
1の基板10の外面側にバックライトを備えるようにす
ればよい。
【0045】また、第1〜第2の実施形態では、本発明
を単純マトリックス型の反射型液晶表示装置に適用した
場合について説明したが、薄膜トランジスタまたは薄膜
ダイオードを用いたアクティブマトリックス型、または
セグメント型の液晶表示装置などにも同様に適用が可能
である。これらの液晶表示装置はいずれも本発明に含ま
れるものである。また、第1〜第2の実施形態において
は、第2の基板20と偏光板28との間に位相差板が1
枚設けられた場合について説明したが、位相差板は複数
設けられていてもよい。
【0046】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、反射光を特定の視角から観察したとき、他の視
角より明るく見えるような反射特性を有する反射体が得
られる。また、本発明の反射型液晶表示装置によれば、
特定の視角から表示を観察したとき、他の視角より明る
く見えるような視角特性を有する反射型液晶表示装置が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態の反射型液晶表示装
置の部分断面構造を示す図。
【図2】 図1の液晶表示装置に備えられた反射体の一
部分を示した拡大断面図。
【図3】 図1の液晶表示装置に備えられた反射体の反
射層を示す断面図。
【図4】 第1の実施形態の液晶表示装置と比較例の液
晶表示装置の受光角と反射率との関係を示すグラフ。
【図5】 第2の液晶表示装置に備えられた反射体の一
部分を示した拡大断面図。
【図6】 図5の液晶表示装置に備えられた反射体の反
射層を示す断面図。
【図7】 従来の反射型液晶表示装置の例を示す側面断
面図。
【図8】 従来の反射型液晶表示装置に備えられた反射
板の反射特性を示す図。
【図9】 携帯電話に備えられた液晶表示装置の使用状
態の説明図。
【図10】 従来の反射液晶表示装置に備えられた反射
体の反射層を示す断面図。
【符号の説明】
1 液晶表示装置 1a 表示面 47、147 反射体 10 基板(一方の基板) 11、111 基材 12、112 反射層 12d、112d 境界部 12a、112a 微小凸部 12b、112b 微小凹部 13 カラーフィルタ 14、24 オーバーコート膜 15、25 透明電極層(電極) 16、26 配向膜 28 偏光板 20 基板(他方の基板) 27 位相差板 30 液晶層 35b 液晶セル 48 溝 48a 第一斜面部 48b 第二斜面部 49 光反射性微粒子 53 透明介在層 H1 法線方向 Ob1 視点 P ピッチ D 深さ Q 入射光 R 反射光 θ1 角度 α1 観察方向
フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 BA02 BA04 BA12 BA14 BA20 DA00 DA02 DA04 DA11 DB08 DC02 DC08 DE00 2H091 FA16Y FB07 FB08 FB13 FC02 FC10 FC26 FD04 FD07 FD12 FD14 FD23 GA16 LA03 LA11 LA12 LA15 LA18

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材の表面に複数の溝が平面視ストライ
    プ状に形成され、前記溝内には少なくとも一つ以上の斜
    面部が形成され、しかも少なくとも前記斜面部の表面に
    反射層が形成され、該反射層は表面に多数の微小凹凸部
    がランダムに配置されていることを特徴とする反射体。
  2. 【請求項2】 前記表面に多数の微小凹凸部がランダム
    に配置されてなる反射層の縦断面の断面曲線の傾きが不
    連続であることを特徴とする請求項1記載の反射体。
  3. 【請求項3】 前記斜面部の傾斜角度は5度以上20度
    以下の範囲内の一定の大きさとされたことを特徴とする
    請求項1又は2記載の反射体。
  4. 【請求項4】 前記斜面部のピッチが5μm以上80μ
    m以下の範囲内の一定の大きさとされたことを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれか一項に記載の反射体。
  5. 【請求項5】 前記反射層は、前記微小凸部の高さ又は
    微小凹部の深さが0.1μm以上3μm以下の範囲内で
    不規則に形成されたことを特徴とする請求項1乃至4の
    いずれか一項に記載の反射体。
  6. 【請求項6】 前記反射層は、前記隣接する微小凸部又
    は隣接する微小凹部のピッチが1μm以上30μm以下
    の範囲内で不規則に配置されたことを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか一項に記載の反射体。
  7. 【請求項7】 前記反射層は、粒径が異なる多数の光反
    射性微小粒子からなるものであることを特徴とする請求
    項1乃至6のいずれか一項に記載の反射体。
  8. 【請求項8】 前記粒径が異なる多数の光反射性微小粒
    子の半径は、0.5μm以上15μm以下の範囲内のも
    のであることを特徴とする請求項7記載の反射体。
  9. 【請求項9】 前記反射体は、入射光の正反射角度に対
    して対称の反射率分布を有し、しかも反射率の最大値が
    受光角に対してフラットな部分を有する非ガウス分布型
    の反射特性を備えることを特徴とする請求項1乃至8の
    いずれか一項に記載の反射体。
  10. 【請求項10】 前記反射体は、入射光の正反射角度に
    対して非対称の反射率分布を有し、しかも反射率の最大
    値が入射光の正反射角度より小さい受光角度範囲にある
    非ガウス分布型の反射特性を備えることを特徴とする請
    求項1乃至8のいずれか一項に記載の反射体。
  11. 【請求項11】 表面に複数の溝が平面視ストライプ状
    に形成され、前記溝内に少なくとも一つ以上の斜面部が
    形成された基材を用い、該基材の少なくとも前記斜面部
    の表面に粒径がランダムな多数の光反射性微小粒子を付
    着させることにより、表面に多数の微小凹凸部がランダ
    ムに配置された反射層を形成する工程を備えることを特
    徴とする反射体の製造方法。
  12. 【請求項12】 表面に複数の溝が平面視ストライプ状
    に形成され、前記溝内に少なくとも一つ以上の斜面部が
    形成された基体を用い、前記基体の少なくとも前記斜面
    部の表面に結晶性ポリマー中に粒径がランダムな多数の
    微小粒子を分散、混練してなる微小粒子混練液を塗布、
    硬化させて表面に微小凹凸形状を有する微小粒子混練層
    を形成して母型を作製する工程と、 前記母型の微小粒子混練層側の表面上に電解によって金
    属を付着後、離型することより前記母型の微小粒子混練
    層の表面の微小凹凸形状と凹凸が逆の微小凹凸形状を有
    する型面を備えた電鋳型を作製する工程と、 基板上に形成した感光性樹脂層の表面に前記電鋳型の型
    面を押しつけた後、離型して前記感光性樹脂層の表面に
    前記電鋳型の型面の微小凹凸形状と逆の凹凸の微小凹凸
    形状を形成することにより、表面に多数の微小凹凸がラ
    ンダムに形成された基材を作製する工程と、 前記基材の表面に金属反射膜を成膜法により成膜するこ
    とにより表面に多数の微小凹凸がランダムを有する反射
    層を形成する工程を備えることを特徴とする反射体の製
    造方法。
  13. 【請求項13】 液晶層を挟んで対向する基板の観察側
    の一方の基板の内面側に電極および配向膜を設け、観察
    側から離れた他方の基板の内面側に電極および配向膜を
    設けた液晶セルの前記一方の基板の外面側または前記一
    方の基板とこれの内面側に設けられた電極の間に前記請
    求項1乃至10のいずれか一項に記載の反射体を設けて
    なることを特徴とする反射型液晶表示装置。
  14. 【請求項14】 前記反射体の溝内に形成された斜面部
    の傾斜角度は、前記液晶表示装置に対する法線方向と主
    たる観察方向とのなす角度の約1/2の大きさとされて
    いることを特徴とする請求項13記載の反射型液晶表示
    装置。
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