JP2003329765A - パルス受信分析装置及びパルス受信分析方法 - Google Patents
パルス受信分析装置及びパルス受信分析方法Info
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- JP2003329765A JP2003329765A JP2002138901A JP2002138901A JP2003329765A JP 2003329765 A JP2003329765 A JP 2003329765A JP 2002138901 A JP2002138901 A JP 2002138901A JP 2002138901 A JP2002138901 A JP 2002138901A JP 2003329765 A JP2003329765 A JP 2003329765A
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Abstract
を求めてパルス信号を識別する際、キャリアが同一ある
いは非常に近接しているパルス信号についても正しく識
別することができるパルス受信分析装置を提供すること
を目的とする。 【解決手段】 パルス信号を受信する受信アンテナ1
と、既知のパルス信号を記憶するデータベース8と、デ
ータベース8に基づいて受信パルス信号の既知パルス信
号に対する相関度を求める相互相関回路9と、求められ
た相関度に基づいてレーダ目標を識別する目標識別回路
10とを備え、相互相関回路9が、受信パルス信号及び
既知パルス信号についてキャリア成分が抑圧された相互
相関関数を求め、この相互相関関数のピークを抽出して
相関度を求めることを特徴とするパルス受信分析装置。
Description
置及びパルス受信分析方法に係り、更に詳しくは、目標
から放射され、あるいは、目標により反射されたパルス
波を受信分析し、目標を識別する装置及びその方法に関
する。
示したブロック図であり、例えば特開平10−2680
34号公報に開示されている。図中の1は受信アンテ
ナ、2は周波数変換回路、3は高速A/D変換回路、4
はデジタルRFメモリ(DRFM)、5は周波数算出回
路、6はパルス幅算出回路、7は受信IFデータメモ
リ、8は既知IFデータベース、10は識別回路、21
は相互相関回路、49はパルス受信分析装置、50は目
標、51は目標放射波である。このパルス受信分析装置
49は、ブロック1〜8、10及び21により構成され
る。
して放射された目標放射波51は受信アンテナ1により
受信される。受信されたRF(高周波)信号は周波数変
換回路2でIF(中間周波)信号に周波数変換された
後、高速A/D変換回路3においてIF信号を直接デジ
タル信号に変換され、デジタルRFメモリ(DRFM)
4に記憶される。
れたデジタルIF信号からフーリエ変換等の方法により
周波数を算出する。パルス幅算出回路6は、DRFM4
に記憶されたデジタルIF信号から包絡線の絶対値を求
めスレッショルドレベル(閾値)以上の時間を求めるこ
とによりパルス幅を算出する。
記憶されたデジタルIF信号から入力される受信パルス
信号を記憶する。相互相関回路21は、IFデータメモ
リ7に記憶された受信パルス信号とIFデータベースに
予め記憶されている既知のレーダのパルス信号との間で
相互相関処理を行って相関度を求める。識別回路10
は、周波数算出回路5で算出した周波数と、パルス幅算
出回路6で算出したパルス幅と、相互相関回路21で求
めた既知のレーダ信号に対する相関度の情報から目標を
識別する。
成を示したブロック図である。図中の22及び23は高
速フーリエ変換(FFT)処理部、24はスペクトル積
演算部、26は逆FFT処理部、27はピーク抽出部で
ある。
号の2つの入力信号は、それぞれがFFT処理部22、
23でフーリエ変換され、これらのクロススペクトルが
スペクトル積演算部24で求められ、さらに逆FFT処
理部26で逆フーリエ変換されて相互相関関数が求めら
れる。そして、ピーク抽出部27において、この相互相
関関数のピークを抽出して相関度を求めている。
標識別を行うだけでなく、受信IFデータメモリ7に記
憶された受信IF信号と、既知IFデータベース8に予
め記憶されている既知IF信号とのクロススペクトルに
基づいて相関関数を求め、パルス信号間の相関度を算出
して目標の識別を行っている。
上述したように構成されているので、受信IFデータメ
モリ7に記憶された受信パルス信号と、既知IFデータ
ベース8に予め記憶されている既知のレーダの受信パル
ス信号との間でキャリアが同一あるいは非常に近接する
場合には、異なったパルス信号であっても相関度が高く
なるという問題があった。
から放出された2つのパルス信号について包絡線の時間
波形の一例を示した図であり、Paul R, Boehm”Ambigui
tiesin the EW Simulation Environment”(JOURNAL of
ELECTRONIC DEFENSE, SEPTEMBER '95)に掲載されたも
のである。図中の(a)及び(b)はパルス幅が同一で
あるが、(b)のパルス波形は立ち上がり時間及び立ち
下がり時間が(a)のパルス波形よりも長く、過渡応答
による特性もより顕著である。
ペクトルを示した図であり、上記文献に図15とともに
掲載されたものである。図16の(a)、(b)は、そ
れぞれ図15のパルス信号(a)、(b)をFFT処理
することによって得られる。(b)のスペクトル分布は
(a)のスペクトル分布よりも裾野が広がっており、立
ち上がり時間、立ち下がり時間、過渡応答などのパルス
の特徴は、スペクトル分布の裾野部分に表れている。つ
まり、周波数軸上でキャリア成分以外の部分に表れる。
分に関する相関度を求めることができれば、(a)と
(b)を識別することができる。ところが、キャリア成
分以外の部分に表れる特徴は、その強度がキャリア成分
に比べて小さいため、受信信号と既知信号との間でキャ
リアの周波数が同一又は非常に近接している場合には、
異なったパルス信号であっても相関度が高くなってしま
うという問題があった。
ためになされたもので、受信パルス信号とデータベース
に予め記憶されている既知パルス信号の相関度を求めて
パルス信号を識別する際、キャリアが同一あるいは非常
に近接しているパルス信号についても正しく識別するこ
とができるパルス受信分析装置を提供することを目的と
する。
め記憶されている既知パルス信号の相関度を求めてパル
ス信号を識別する際、キャリアが同一あるいは非常に近
接しているパルス信号についても正しく識別することが
できるパルス受信分析方法を提供することを目的とす
る。
置は、受信パルス信号及び既知パルス信号のクロススペ
クトルを求めて既知パルス信号に対する相互相関処理を
行う際に、キャリア成分を抑圧する手段を備えて、異な
ったパルス信号に対する相関度を抑制するものである。
分析装置は、パルス信号を受信する受信アンテナと、既
知のパルス信号を記憶するデータベースと、データベー
スに基づいて受信パルス信号の既知パルス信号に対する
相関度を求める相互相関回路と、求められた相関度に基
づいてレーダ目標を識別する目標識別回路とを備え、相
互相関回路が、受信パルス信号及び既知パルス信号につ
いてキャリア成分が抑圧された相互相関関数を求め、こ
の相互相関関数のピークを抽出して相関度を求めるよう
に構成される。
分析装置は、受信パルス信号の周波数を求める周波数算
出回路と、受信パルス信号のパルス幅を求めるパルス幅
算出回路を備え、上記目標識別回路が、受信パルス信号
の周波数及びパルス幅並びに既知パルス信号に対する相
関度に基づいて、レーダ目標を識別するように構成され
る。
分析装置は、受信パルス信号を周波数変換して受信IF
信号を生成する周波数変換回路と、受信IF信号をデジ
タル変換するA/D変換回路とを備え、上記データベー
スが、デジタル変換された既知のパルス信号のIF信号
を予め記憶し、上記相互相関回路が、受信IF信号の既
知IF信号に対する相関度を求めるように構成される。
分析装置は、相互相関回路が、受信IF信号のフーリエ
変換を行う第1のFFT回路と、既知IF信号のフーリ
エ変換を行う第2のFFT回路と、第1及び第2のFF
T回路の出力についてクロススペクトルを求めるスペク
トル積演算回路と、クロススペクトルにおける受信信号
のキャリア成分を抑圧するキャリア抑圧回路と、キャリ
ア成分が抑圧されたクロススペクトルの逆フーリエ変換
を行って相互相関関数を求める逆FFT処理部と、相互
相関関数のピークに基づいて相関度を求めるピーク抽出
処理部とを備えて構成される。
分析装置は、相互相関回路が、受信IF信号のフーリエ
変換を行う第1のFFT回路と、既知IF信号のフーリ
エ変換を行う第2のFFT回路と、第1及び第2のFF
T回路の出力についてクロススペクトルを求めるスペク
トル積演算回路と、クロススペクトルにおけるキャリア
信号を含む所定の帯域幅の成分を抑圧する帯域阻止フィ
ルタと、所定帯域幅の成分が抑圧されたクロススペクト
ルの逆フーリエ変換を行って相互相関関数を求める逆F
FT処理部と、相互相関関数のピークに基づいて相関度
を求めるピーク抽出部とを備えて構成される。
分析装置は、相互相関回路が、受信パルス信号を周波数
変換して受信IF信号を生成する周波数変換回路と、受
信IF信号をデジタル変換して受信IFデータを生成す
るA/D変換回路と、受信IFデータを位相検波して受
信ベースバンド信号を生成する位相検波回路とを備え、
上記データベースが、デジタル変換された既知のパルス
信号のベースバンド信号を予め記憶し、上記相互相関回
路が、受信ベースバンド信号の既知ベースバンド信号に
対する相関度を求めるように構成される。
分析装置は、相互相関回路が、デジタル変換された受信
IF信号を記憶する受信IFデータメモリを備え、位上
記相検波回路が、受信IFデータメモリに記憶された受
信IF信号について位相検波を行うように構成される。
分析装置は、受信ベースバンド信号を記憶する受信ベー
スバンドデータメモリを備え、上記相互相関回路が、受
信ベースバンドデータメモリに記憶された受信ベースバ
ンドデータについて相関度を求めるように構成される。
分析装置は、パルス信号を送信する送信アンテナを備
え、上記受信アンテナが、目標により反射されたパルス
信号を受信するように構成される。
信分析方法は、受信アンテナによりパルス信号を受信す
る受信ステップと、データベースに予め記憶された既知
パルス信号に対する受信パルス信号の相関度を求める相
互相関ステップと、求められた相関度に基づいてレーダ
目標を識別する目標識別ステップとを備え、相互相関ス
テップが、受信パルス信号及び既知パルス信号について
受信パルス信号のキャリア成分が抑圧された相互相関関
数を求め、この相互相関関数のピークを抽出して相関度
を求めるように構成される。
信分析方法は、受信パルス信号を周波数変換して受信I
F信号を生成する周波数変換ステップと、受信IF信号
をデジタル変換して受信IFデータを生成するA/D変
換ステップとを備え、上記相互相関ステップが、データ
ベースに予め記憶された既知IFデータに対する受信I
Fデータの相関度を求めるように構成される。
信分析方法は、受信パルス信号を周波数変換して受信I
F信号を生成する周波数変換ステップと、受信IF信号
をデジタル変換して受信IFデータを生成するA/D変
換ステップと、受信IFデータを位相検波して受信ベー
スバンド信号を生成する位相検波ステップとを備え、上
記相互相関ステップが、データベースに予め記憶された
既知ベースバンド信号に対する受信ベースバンド信号の
相関度を求めるように構成される。
信分析方法は、送信アンテナによりパルス信号を送信す
る送信ステップを備え、上記受信ステップが、目標によ
り反射されたパルス信号を受信するように構成される。
実施の形態1によるパルス受信分析装置の一構成例を示
したブロック図である。図中の1は受信アンテナ、2は
周波数変換回路、3は高速A/D変換回路、4はデジタ
ルRFメモリ(DRFM)、5は周波数算出回路、6は
パルス幅算出回路、7は受信IFデータメモリ、8は既
知IFデータベース、9はキャリア成分抑圧相互相関回
路、10は識別回路、40はパルス受信分析装置であ
る。
1〜10により構成される。また、図中の50はパルス
受信分析装置により識別される目標、51は目標から放
出される目標放射波であり、目標50のレーダ装置等に
より生成されたパルス信号である。
ための受信アンテナである。周波数変換回路2は、受信
高周波(RF)信号を周波数変換して受信IF(中間周
波)信号を生成するダウンコンバータである。高速A/
D変換回路3は、受信IF信号を直接デジタル信号に変
換するデジタル変換器であり、デジタル変換された受信
IF信号は、デジタルRFメモリ(DRFM)4に記憶
される。更に、DRFM4に記憶された受信IF信号か
らパルス信号が抽出され、受信IFデータメモリ7に記
憶される。また、既知IFデータベース8は、種々の目
標レーダから放出される既知のパルス信号について予め
デジタル化されたIF信号(既知IF信号)を記憶して
いる。
れた受信IF信号からフーリエ変換等の方法により周波
数を算出する。パルス幅算出回路6は、DRFM4に記
憶されたデジタルIF信号から包絡線の絶対値を求め、
所定の閾値と比較し、当該閾値以上となる時間を求める
ことによりパルス幅を算出する。
IFデータメモリ7に記憶された受信IF信号と既知I
Fデータベース8に記憶された既知IF信号との間で相
互相関処理を行って、受信IF信号の既知IF信号に対
する相関度を求めている。この相互相関処理を行う際に
キャリア成分を抑圧し、キャリア成分が抑圧された相関
関数に基づいて相関度を算出する点で従来のパルス受信
分析装置における相互相関回路21とは異なる。
された周波数と、パルス幅算出回路6で算出されたパル
ス幅と、相互相関回路21で求められた既知のレーダ信
号に対する相関度の情報から目標の識別を行って目標種
別を判定する。
回路9の一構成例を示したブロック図である。図中の2
2及び23は高速フーリエ変換(FFT)処理部、24
はスペクトル積演算部、25はキャリア成分抑圧部、2
6は逆FFT処理部、27はピーク抽出部である。
の入力信号は、それぞれがFFT処理部22、23にお
いてフーリエ変換され、これらのクロススペクトルがス
ペクトル積演算部24で求められる。このクロススペク
トルは、キャリア成分抑圧部25においてキャリア成分
が抑圧され、クロススペクトル中の当該周波数成分が除
去又は低減される。
ルは、逆FFT処理部26において逆フーリエ変換さ
れ、時間軸上での相互相関関数が求められる。ピーク抽
出部27は、この相互相関関数のピークを抽出して相関
度を求めている。
動作の一例を示した図であり、(a)には抑圧前のクロ
ススペクトルが示され、(b)には抑圧後のクロススペ
クトルが示されている。パルス信号の特徴は、キャリア
成分以外の部分に現れるため、クロススペクトルのキャ
リア成分を抑圧し、キャリアの影響を排除することによ
り、パルス信号間の相関をより的確に示している相関度
を求めることができる。
際にキャリア成分を抑圧することによって、キャリア成
分が同一又は非常に近いパルスについても、キャリア成
分以外の部分に表れるパルスの特徴についてデータベー
スと比較し、立ち上がり時間、立ち下がり時間、過渡特
性などに関する相関を求めている。従って、求められた
相関度の信頼性を向上させ、目標の識別精度を向上させ
ることができる。
互相関関数を求める際にキャリア成分を抑圧するパルス
受信分析装置の例について説明したが、本実施の形態で
は、キャリアを含む周辺帯域の成分を抑圧するパルス受
信分析装置について説明する。
ス受信分析装置の一構成例を示した図である。図4のパ
ルス受信分析装置41を図1のパルス受信分析装置40
と比較すれば、キャリア成分抑圧相互相関回路9に代え
て、キャリア周辺抑圧相互相関回路11を備えている点
で異なる。なお、図1に示されたブロックに相当するブ
ロックには、同一の符号を付して説明を省略する。
回路11の一構成例を示した図である。図中の22及び
23はFFT処理部、24はスペクトル積演算部、26
は逆FFT処理部、27はピーク抽出部、28は帯域阻
止フィルタである。図2のキャリア成分抑圧相互相関回
路9と比較すれば、キャリア成分抑圧部25に代えて、
帯域阻止フィルタ28を備えている点で異なる。
波数成分を遮断するフィルタであり、スペクトル積演算
部24により求められたクロススペクトルに対し、キャ
リア成分を抑圧するだけでなく、比較的強度の高いキャ
リア周辺の周波数成分、少なくともキャリアに隣接する
周波数成分も抑圧する。例えば、キャリア周波数を中心
とする所定帯域幅の成分が抑圧される。
作の一例を示した図であり、(a)には抑圧前のクロス
スペクトルが示され、(b)には抑圧後のクロススペク
トルが示されている。パルス信号の特徴は、キャリア成
分以外の部分に現れるため、クロススペクトルのキャリ
ア成分及びその周辺成分を抑圧して、キャリアの影響を
排除することにより、パルス信号間の相関をより的確に
示している相関度を求めることができる。
際にキャリア成分のみならず、キャリア周辺の周波数成
分を抑圧し、スペクトル密度の比較的低い周波数成分に
ついてデータベースとの比較を行うことにより、立ち上
がり時間、立ち下がり時間、過渡特性などに関する相関
を求めている。従って、相関の信頼性を向上させ、目標
の識別精度を向上させることができる。
関関数を求める際にキャリア成分を抑圧するパルス受信
分析装置の例について説明したが、本実施の形態では、
相互相関関数を求める前にキャリア成分を除去するパル
ス受信分析装置について説明する。
ス受信分析装置の一構成例を示したブロック図である。
図7のパルス受信分析装置42を図1のパルス受信分析
装置40と比較すれば、位相検波回路12を備えるとと
もに、既知IFデータベース8及びキャリア成分抑圧相
互相関回路9に代えて、既知ベースバンド(BB)デー
タベース13及び相互相関回路21を備えている点で異
なる。なお、図1に示されたブロックに相当するブロッ
クには、同一の符号を付して説明を省略する。
算出された周波数に基づいて、受信IFデータメモリ7
から入力される受信IF信号を位相検波してベースバン
ド信号(受信BB信号)に変換する。つまり、受信IF
信号を復調することにより、キャリア成分を除去し、受
信BB信号として相互相関回路21へ出力している。
レーダから放出される既知のパルス信号について予めデ
ジタル化されたベースバンド信号(既知BB信号)を記
憶している。相互相関回路21は、従来のパルス受信分
析装置の相互相関回路(図14)と同様の回路である
が、ここではベースバンド信号間の相互相関を求める回
路であり、受信BB信号の既知BB信号に対する相関度
が求められる。
めに相関処理前に検波を行って受信信号の周波数を落と
しているため、相互相関のために用いられるデータベー
スもIF信号ではなくベースバンド信号のデータとな
る。したがって、データベース中のデータ変化量が比較
的小さくなるので、データベースの容量を小さくするこ
とができる。
Fデータメモリに記憶された受信IF信号が位相検波回
路に入力されるパルス受信分析装置の例について説明し
たが、本実施の形態では、位相検波回路から出力される
受信BB信号をデータメモリに記憶させるパルス受信分
析装置について説明する。
ス受信分析装置の一構成例を示した図である。図8のパ
ルス受信分析装置43を図7のパルス受信分析装置42
と比較すれば、受信IFデータメモリ7に代えて、位相
検波回路12の後段に受信BBデータメモリ14を備え
ている点で異なる。なお、図1に示されたブロックに相
当するブロックには、同一の符号を付して説明を省略す
る。
受信IF信号が入力され、検波後の受信BB信号が受信
BBデータメモリ14に記憶される。既知BBデータベ
ース13には、複数(2以上)の既知パルス信号に関す
るBB信号が予め記憶されており、相互相関回路21で
は、同一の受信BB信号について、既知BBデータベー
ス13に記憶された各既知BB信号に対する相互相関が
順に求められる。
回路12からの受信BB信号が相互相関回路21に入力
されているため、異なる既知BB信号に対する相互相関
を求めるごとに検波処理を行う必要がある。しかしなが
ら、図8のパルス受信分析装置では、位相検波回路12
からの受信BB信号を受信BBデータメモリ14に記憶
させて、相互相関回路21に入力している。このため、
受信BB信号が同じであれば、異なる既知BB信号に対
する相互相関を求めるたびに検波を行う必要がない。
信号をデータメモリに記憶させているので、同じ受信パ
ルス信号のデータを使用してデータベース中の複数の既
知レーダパルス信号と相互相関を求める際、1回だけ位
相検波を行えばよい。従って、位相検波回路の負荷が軽
くなり、位相検波回路を安価に製作できる効果がある。
ら放射された目標放射波の特徴を分析して目標の識別を
行うパルス受信分析装置の例について説明したが、本実
施の形態では、パルス信号の目標反射波の特徴を分析し
て目標の識別を行うパルス受信分析装置について説明す
る。
ス受信分析装置の一構成例を示した図である。図中の1
5は送信アンテナ、16はレーダ送信機、60は目標、
61は送信レーダ信号、62は目標反射波である。な
お、図1に示されたブロックに相当するブロックには、
同一の符号を付して説明を省略する。
信号は、送信アンテナ15から目標60へ出射される。
出射されたパルス信号61のうち目標60にて反射され
た目標反射波62は、受信アンテナ1にて受信される。
この受信信号を分析することにより、目標60の識別を
行うことができる。この場合、既知IFデータベース8
には、既知の目標に関する目標反射波のIF信号が予め
記憶される。
していない目標についても、実施の形態1と同様の目標
識別を行うことができ、同様の効果を得ることができ
る。
ら放射された目標放射波の特徴を分析して目標の識別を
行うパルス受信分析装置の例について説明したが、本実
施の形態では、パルス信号の目標反射波の特徴を分析し
て目標の識別を行うパルス受信分析装置について説明す
る。
ルス受信分析装置の一構成例を示した図である。このパ
ルス受信分析装置46は、図4のパルス受信分析装置4
1に対し、図9と全く同様にして、送信アンテナ15及
びレーダ送信機16を設け、送信パルス信号の目標反射
波を受信して分析するものである。本実施の形態によれ
ば、パルス信号を放出していない目標についても、実施
の形態2と同様の目標識別を行うことができ、同様の効
果を得ることができる。
ら放射された目標放射波の特徴を分析して目標の識別を
行うパルス受信分析装置の例について説明したが、本実
施の形態では、パルス信号の目標反射波の特徴を分析し
て目標の識別を行うパルス受信分析装置について説明す
る。
ルス受信分析装置の一構成例を示した図である。図中の
15は送信アンテナ、16はレーダ送信機、60は目
標、61は送信レーダ信号、62は目標反射波である。
なお、図7に示されたブロックに相当するブロックに
は、同一の符号を付して説明を省略する。
信号は、送信アンテナ15から目標60へ出射される。
出射されたパルス信号61のうち目標60にて反射され
た目標反射波62は、受信アンテナ1にて受信される。
この受信信号を分析することにより、目標の識別を行う
ことができる。この場合、既知BBデータベース13に
は、既知の目標に関する目標反射波のBB信号が予め記
憶される。
していない目標についても、実施の形態3と同様の目標
識別を行うことができ、同様の効果を得ることができ
る。
ら放射された目標放射波の特徴を分析して目標の識別を
行うパルス受信分析装置の例について説明したが、本実
施の形態では、パルス信号の目標反射波の特徴を分析し
て目標の識別を行うパルス受信分析装置について説明す
る。
ルス受信分析装置の一構成例を示した図である。このパ
ルス受信分析装置48は、図8のパルス受信分析装置4
3に対し、図11と全く同様にして、送信アンテナ15
及びレーダ送信機16を設け、送信パルス信号の目標反
射波を受信して分析するものである。本実施の形態によ
れば、パルス信号を放出していない目標についても、実
施の形態4と同様の目標識別を行うことができ、同様の
効果を得ることができる。
知のパルス信号を予め記憶させたデータベースを備え、
受信パルス信号の既知パルス信号に対する相関を求める
際、キャリア成分を抑圧して相関度を求めている。この
ため、キャリア成分の影響を排除し、スペクトル中のキ
ャリア成分以外の部分に表れるパルスの特徴について相
関度を求めることができる。従って、求められる相関の
信頼性を向上させ、目標の識別精度を向上させることが
できる。
置の一構成例を示したブロック図である。
構成例を示したブロック図である。
を示した図であり、(a)、(b)には抑圧前後のクロ
ススペクトルが示されている。
装置の一構成例を示した図である。
一構成例を示した図である。
示した図であり、(a)、(b)には抑圧前後のクロス
スペクトルが示されている。
装置の一構成例を示したブロック図である。
装置の一構成例を示した図である。
装置の一構成例を示した図である。
析装置の一構成例を示した図である。
析装置の一構成例を示した図である。
析装置の一構成例を示した図である。
ブロック図である。
ブロック図である。
号について包絡線の時間波形の一例を示した図である。
示した図である。
D変換回路、4 デジタルRFメモリ(DRFM)、5
周波数算出回路、6 パルス幅算出回路、7 受信I
Fデータメモリ、8 既知IFデータベース、9 キャ
リア成分抑圧相互相関回路、10 識別回路、11 キ
ャリア周辺抑圧相互相関回路、12 位相検波回路、1
3 既知BBデータベース、14 受信BBデータメモ
リ、14 相互相関回路、15 レーダ送信機、15
送信アンテナ、16 レーダ送信機、21 相互相関回
路、22,23 FFT処理部、24 スペクトル積演
算部、25 キャリア成分抑圧部、26 逆FFT処理
部、27 ピーク抽出部、28 帯域阻止フィルタ、4
0〜47 パルス受信分析装置、50,60 目標、5
1 目標放射波、61 パルス送信信号、62 目標反
射波
Claims (13)
- 【請求項1】 パルス信号を受信する受信アンテナと、
既知のパルス信号を記憶するデータベースと、データベ
ースに基づいて受信パルス信号の既知パルス信号に対す
る相関度を求める相互相関回路と、求められた相関度に
基づいてレーダ目標を識別する目標識別回路とを備え、
相互相関回路が、受信パルス信号及び既知パルス信号に
ついてキャリア成分が抑圧された相互相関関数を求め、
この相互相関関数のピークを抽出して相関度を求めるこ
とを特徴とするパルス受信分析装置。 - 【請求項2】 受信パルス信号の周波数を求める周波数
算出回路と、受信パルス信号のパルス幅を求めるパルス
幅算出回路を備え、上記目標識別回路が、受信パルス信
号の周波数及びパルス幅並びに既知パルス信号に対する
相関度に基づいて、レーダ目標を識別することを特徴と
する請求項1に記載のパルス受信分析装置。 - 【請求項3】 受信パルス信号を周波数変換して受信I
F信号を生成する周波数変換回路と、受信IF信号をデ
ジタル変換するA/D変換回路とを備え、上記データベ
ースが、デジタル変換された既知のパルス信号のIF信
号を予め記憶し、上記相互相関回路が、受信IF信号の
既知IF信号に対する相関度を求めることを特徴とする
請求項1に記載のパルス受信分析装置。 - 【請求項4】 上記相互相関回路が、受信IF信号のフ
ーリエ変換を行う第1のFFT回路と、既知IF信号の
フーリエ変換を行う第2のFFT回路と、第1及び第2
のFFT回路の出力についてクロススペクトルを求める
スペクトル積演算回路と、クロススペクトルにおける受
信信号のキャリア成分を抑圧するキャリア抑圧回路と、
キャリア成分が抑圧されたクロススペクトルの逆フーリ
エ変換を行って相互相関関数を求める逆FFT処理部
と、相互相関関数のピークに基づいて相関度を求めるピ
ーク抽出処理部とを備えたことを特徴とする請求項3に
記載のパルス受信分析装置。 - 【請求項5】 上記相互相関回路が、受信IF信号のフ
ーリエ変換を行う第1のFFT回路と、既知IF信号の
フーリエ変換を行う第2のFFT回路と、第1及び第2
のFFT回路の出力についてクロススペクトルを求める
スペクトル積演算回路と、クロススペクトルにおけるキ
ャリア信号を含む所定の帯域幅の成分を抑圧する帯域阻
止フィルタと、所定帯域幅の成分が抑圧されたクロスス
ペクトルの逆フーリエ変換を行って相互相関関数を求め
る逆FFT処理部と、相互相関関数のピークに基づいて
相関度を求めるピーク抽出部とを備えたことを特徴とす
る請求項3に記載のパルス受信分析装置。 - 【請求項6】 受信パルス信号を周波数変換して受信I
F信号を生成する周波数変換回路と、受信IF信号をデ
ジタル変換して受信IFデータを生成するA/D変換回
路と、受信IFデータを位相検波して受信ベースバンド
信号を生成する位相検波回路とを備え、上記データベー
スが、デジタル変換された既知のパルス信号のベースバ
ンド信号を予め記憶し、上記相互相関回路が、受信ベー
スバンド信号の既知ベースバンド信号に対する相関度を
求めることを特徴とする請求項1に記載のパルス受信分
析装置。 - 【請求項7】 デジタル変換された受信IF信号を記憶
する受信IFデータメモリを備え、上記相検波回路が、
受信IFデータメモリに記憶された受信IF信号につい
て位相検波を行うことを特徴とする請求項6に記載のパ
ルス受信分析装置。 - 【請求項8】 受信ベースバンド信号を記憶する受信ベ
ースバンドデータメモリを備え、上記相互相関回路が、
受信ベースバンドデータメモリに記憶された受信ベース
バンドデータについて相関度を求めることを特徴とする
請求項6に記載のパルス受信分析装置。 - 【請求項9】 パルス信号を送信する送信アンテナを備
え、上記受信アンテナが、目標により反射されたパルス
信号を受信することを特徴とする請求項1から8のいず
れかに記載のパルス受信分析装置。 - 【請求項10】 受信アンテナによりパルス信号を受信
する受信ステップと、データベースに予め記憶された既
知パルス信号に対する受信パルス信号の相関度を求める
相互相関ステップと、求められた相関度に基づいてレー
ダ目標を識別する目標識別ステップとを備え、相互相関
ステップが、受信パルス信号及び既知パルス信号につい
て受信パルス信号のキャリア成分が抑圧された相互相関
関数を求め、この相互相関関数のピークを抽出して相関
度を求めることを特徴とするパルス受信分析方法。 - 【請求項11】 受信パルス信号を周波数変換して受信
IF信号を生成する周波数変換ステップと、受信IF信
号をデジタル変換して受信IFデータを生成するA/D
変換ステップとを備え、上記相互相関ステップが、デー
タベースに予め記憶された既知IFデータに対する受信
IFデータの相関度を求めることを特徴とする請求項1
0に記載のパルス受信分析方法。 - 【請求項12】 受信パルス信号を周波数変換して受信
IF信号を生成する周波数変換ステップと、受信IF信
号をデジタル変換して受信IFデータを生成するA/D
変換ステップと、受信IFデータを位相検波して受信ベ
ースバンド信号を生成する位相検波ステップとを備え、
上記相互相関ステップが、データベースに予め記憶され
た既知ベースバンド信号に対する受信ベースバンド信号
の相関度を求めることを特徴とする請求項10に記載の
パルス受信分析方法。 - 【請求項13】 送信アンテナによりパルス信号を送信
する送信ステップを備え、上記受信ステップが、目標に
より反射されたパルス信号を受信することを特徴とする
請求項10、11又は12に記載のパルス受信分析方
法。
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