JP2003328941A - 密閉型圧縮機 - Google Patents

密閉型圧縮機

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JP2003328941A JP2002134205A JP2002134205A JP2003328941A JP 2003328941 A JP2003328941 A JP 2003328941A JP 2002134205 A JP2002134205 A JP 2002134205A JP 2002134205 A JP2002134205 A JP 2002134205A JP 2003328941 A JP2003328941 A JP 2003328941A
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Tetsushi Yonekawa
哲史 米川
Toshihiro Nishioka
敏浩 西岡
Kenji Shimada
賢志 嶋田
Yasushi Aeba
靖 饗場
Hidenobu Shintaku
秀信 新宅
Noboru Iida
飯田  登
Hideo Hirano
秀夫 平野
Takashi Morimoto
敬 森本
Hiroyuki Kono
博之 河野
Hirofumi Yoshida
裕文 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安価な継ぎ目のある巻きブッシュでは、継ぎ
目部分からの圧力の浸入や潤滑油の漏洩が発生し、設計
通りに差圧や潤滑が行われずに、信頼性の良好な圧縮機
を提供することが困難となる。 【解決手段】 主軸受けに継ぎ目のある巻きブッシュと
その内径とほぼ同一寸法のシール部を配置し、そのシー
ル部で圧力や潤滑油をシールし、安価な巻きブッシュを
使用しても設計通りに差圧や潤滑を行えるようにするこ
とで高い信頼性の圧縮機を提供する事が出来る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷凍空調機器等に用
いられる冷媒圧縮機の巻きブッシュを用いたジャーナル
軸受に関するものである。
【0002】
【従来の技術】冷凍空調用の電動圧縮機としては、圧縮
機構がレシプロ式、ローリングピストン式およびスクロ
ール式のものがあり、いずれの方法も家庭用、業務用の
冷凍空調分野で使用されている。最近は騒音や振動のメ
リットからスクロール式の圧縮機が実用化され市販され
るようになってきた。スクロール式の圧縮機を例に取り
従来の技術を説明する。
【0003】図11に従来のスクロール圧縮機の縦断面
図を示す。密閉容器1の内部には、固定スクロール2a
と固定スクロール2aに対して旋回運動する可動スクロ
ール2bを噛み合わせた圧縮機構2と軸受4を上部に設
けている。そして、可動スクロール2bの偏芯ブッシュ
2cを、シャフト5の端部の偏芯軸5aに回転自在に挿
入し、可動スクロール2bをシャフト5の回転運動によ
り旋回運動させている。シャフト5には電動機7の回転
子7aが取り付けられており、密閉容器1に固定された
固定子7bとともに軸受4の下部に配設されている。ブ
ッシュ8は軸受4に圧入固定された後で内面仕上加工を
施されており、シャフト5に作用する径方向の力を支え
ている。密閉容器1の下方底部には潤滑油9を貯溜する
油だめ10が設けられている。また、密閉容器1の側部
には冷媒ガスの吸入管11が設けられており圧縮機構2
へ冷媒ガスを導入している。そして、密閉容器1の内部
には圧縮側のガス圧力が作用する構成となっている。シ
ャフト5には貫通穴13が設けられ、油だめ10の潤滑
油9を吸い上げてブッシュ8、偏心軸受2c、および各
摺動面へ供給している。16は密閉容器1の外へ圧縮ガ
スを出す吐出管である。19は停止時に可動スクロール
2bが逆転するのを防ぐための逆止弁、20は可動スク
ロール2bを固定スクロール2aに対して旋回運動させ
るための自転防止用のオルダムリングである。
【0004】次に上記圧縮機構の作用を説明する。低圧
ガスは吸入管11より戻り、圧縮機構2に吸入される。
固定スクロール2aに対して可動スクロール2bを自転
しないように旋回運動させることにより、固定スクロー
ル2aと可動スクロール2bとの間に形成された複数の
圧縮空間が外側から内側に向かって次第に縮小されて圧
縮が行われる。圧縮されたガスは高圧ガスとなり、一旦
マフラー21内に吐出された後密閉容器1内を循環し、
吐出管16より密閉容器1外へと吐出され、再び低圧ガ
スを循環させて周知の冷凍サイクルを構成する。一方潤
滑油9は油だめ10の油面に作用する圧力に押されて貫
通穴13の中を上昇してブッシュ8、偏心ブッシュ2
c、および各摺動部を潤滑・冷却し、その後固定スクロ
ール2aに設けられた圧力調整弁から圧縮室に吸入され
て冷媒ガスと一緒に圧縮され、その後密閉容器内に吐出
されて循環する間に冷媒ガスと分離されて油だめ10に
戻る潤滑サイクルを形成している。
【0005】上記圧縮機構の作用において、圧縮室内に
おけるガス圧力の径方向成分および慣性力等により旋回
スクロールには径方向の荷重が作用する。この荷重はそ
の作用する方向がシャフト5の回転と同じ方向に回転
し、偏心ブッシュ2cを介してブッシュ8で支持され
る。このため、シャフト5はガス圧縮等により発生する
非常に大きな荷重でブッシュ8の内面に押し付けられな
がら回転運動することになる。
【0006】上記従来技術の説明では密閉容器内部に吐
出ガス圧力が作用する高圧型密閉圧縮機について説明し
たが、吐出ガス圧力が密閉容器内部に作用しない低圧型
密閉圧縮機や、高圧型でも吐出ガス圧力のみでは潤滑油
を押し上げる能力が不充分な場合は、シャフトの下端に
容積型ポンプが設けられて潤滑油を押し上げている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、巻きブッシュに特有の継ぎ目からガスを吸
入して設計した圧力が変動する、潤滑油が設計した部位
に供給されない、といったことが発生し効率および信頼
性面で不具合が生じる場合が有った。また、この継ぎ目
を嫌って巻きブッシュを継ぎ目のないソリッドタイプに
すると、固定方法や部品単価と云った面で課題が生じ
る。
【0008】本発明はこのような従来の課題を解決する
ものであり、安価な巻きブッシュで効率と信頼性の高い
圧縮機を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記従来の課題を解決す
るために本発明は巻きブッシュの継ぎ目を介して漏洩す
るガスや潤滑油に対するシール手段を巻きブッシュと軸
方向直列に設けるものである。
【0010】これにより、密閉容器内電動機側空間を吐
出圧(高圧)とする圧縮機では、軸受を介して圧縮機構
内部の低圧または中間圧空間に高圧ガスが流入して高圧
になり、差圧による潤滑油供給に支障が生じたり、性能
低下を起こしたりすることを防止することができる。ま
た、密閉容器内部電動機側空間を吸入圧(低圧)とする
圧縮機では、軸受を介して圧縮機構内部の潤滑油やガス
が電動機側空間に流れ出してしまい、圧縮機構の潤滑油
が不足したり、性能低下を起こしたりすることを防止で
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、密閉容
器の内部に電動機とこれにより駆動される圧縮機構とを
シャフトにより連結して収納し、前記シャフトは、圧縮
機構の電動機側に隣接して配置され、かつ圧縮機構内部
の低圧または中間圧空間と電動機側空間とを仕切るよう
に配置した軸受により軸支され、前記軸受は前記シャフ
トとの摺動面が耐磨耗性材料からなる巻きブッシュと、
前記圧縮機構内部の低圧または中間圧空間と電動機側空
間との間で潤滑油を封止するシール部とを、シャフト軸
方向に直列に配置してなるものであり、巻きブッシュの
継ぎ目から潤滑油や冷媒ガスが電動機側空間に流出する
ことを防止すると言う作用を有する。
【0012】請求項2に記載の発明は、底部に油だめを
形成した密閉容器の内部に圧縮機構とこれを駆動する電
動機とを収納し、前記圧縮機構と電動機とは一方が前記
油だめ内に、もう一方が前記圧縮機構内部の低圧または
中間圧空間に連通する軸方向貫通穴を内部に有するシャ
フトにより連結され、前記シャフトは圧縮機構の電動機
側に隣接して配置され、圧縮機構内部の低圧または中間
圧空間と油だめを包含する電動機側空間とを仕切るよう
に配置した軸受により軸支され、前記電動機側空間に前
記圧縮機構から吐出されたガスによる圧力が作用し、油
だめに貯留された潤滑油が前記貫通穴を介して軸受およ
び圧縮機構摺動部に供給される密閉型圧縮機であって、
前記軸受はシャフトとの摺動面が耐磨耗性材料からなる
複数の巻きブッシュを有し、前記複数の巻きブッシュは
それぞれの端面が密着して配置され、かつ隣り合う巻き
ブッシュの間で継ぎ目の周方向位置が異なるように配置
されてなるものであり、隣り合う巻きブッシュ間の端面
で巻きブッシュ継ぎ目により形成される軸方向の通路が
遮断されるのでシール効果を得ることができるという作
用を有する。
【0013】請求項3に記載の発明は、底部に油だめを
形成した密閉容器の内部に圧縮機構とこれを駆動する電
動機とを収納し、前記圧縮機構と電動機とは一方が前記
油だめ内に、もう一方が前記圧縮機構内部の低圧または
中間圧空間に連通する軸方向貫通穴を内部に有するシャ
フトにより連結され、前記シャフトは圧縮機構の電動機
側に隣接して配置され、圧縮機構内部の低圧または中間
圧空間と油だめを包含する電動機側空間とを仕切るよう
に配置した軸受により軸支され、前記電動機側空間に前
記圧縮機構から吐出されたガスによる圧力が作用して、
油だめに貯留された潤滑油が前記貫通穴を介して軸受お
よび圧縮機構摺動部に供給される密閉型圧縮機であっ
て、前記軸受はシャフトとの摺動面が耐磨耗性材料から
なる巻きブッシュと、前記圧縮機構内部の低圧または中
間圧空間と電動機側空間との間で潤滑油を封止する円筒
形状のシール部とをシャフト軸方向に直列に配置し、前
記シール部は巻きブッシュと内径寸法同一に加工されて
なるものであり、巻きブッシュ内径とシール部の内径が
同時に加工できるという作用を有する。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項3記載の
密閉型圧縮機で、シール部が巻きブッシュを保持する軸
受保持部材と一体に形成されてなるものであり、少ない
組立工数でシール性を有する巻きブッシュ軸受を形成で
きると言う作用を有する。
【0015】請求項5に記載の発明は、底部に油だめを
形成した密閉容器の内部に圧縮機構とこれを駆動する電
動機とを収納し、前記圧縮機構と電動機とは一方が前記
油だめ内に、もう一方が前記圧縮機構内部の低圧または
中間圧空間に連通する軸方向貫通穴を内部に有するシャ
フトにより連結され、前記シャフトは圧縮機構の電動機
側に隣接して配置され、圧縮機構内部の低圧または中間
圧空間と、油だめを包含する電動機側空間とを仕切るよ
うに配置した軸受により軸支され、前記電動機側空間に
前記圧縮機構から吐出されたガスによる圧力が作用し
て、油だめに貯留された潤滑油が前記貫通穴を介して軸
受および圧縮機構摺動部に供給される密閉型圧縮機であ
って、前記軸受はシャフトとの摺動面が耐磨耗性材料か
らなる巻きブッシュと、前記圧縮機構内部の低圧または
中間圧空間と電動機側空間との間で潤滑油を封止する円
筒形状のシール部とをシャフト軸方向に直列に配置し、
前記巻きブッシュの内径がシール部の内径に比べてわず
かに小さく仕上げられているものであり、巻きブッシュ
軸受のシール性を担保しつつ、シャフトの傾きによる片
当たりによる焼付きを回避できるという作用を有する。
【0016】請求項6に記載の発明は、底部に油だめを
形成した密閉容器の内部に圧縮機構とこれを駆動する電
動機とを収納し、前記圧縮機構と電動機とは一方が前記
油だめ内に、もう一方が前記圧縮機構内部の低圧または
中間圧空間に連通する軸方向貫通穴を内部に有するシャ
フトにより連結され、前記シャフトは圧縮機構の電動機
側に隣接して配置され、圧縮機構内部の低圧または中間
圧空間と、油だめを包含する電動機側空間とを仕切るよ
うに配置した軸受により軸支され、前記電動機側空間に
前記圧縮機構から吐出されたガスによる圧力が作用し
て、油だめに貯留された潤滑油が前記貫通穴を介して軸
受および圧縮機構摺動部に供給される密閉型圧縮機であ
って、前記軸受はシャフトとの摺動面が耐磨耗性材料か
らなる巻きブッシュと前記巻ブッシュを保持する軸受保
持部材と一体に形成された内径方向への盛り上がり部に
より環状のシール部材を挟持してなり、前記盛り上がり
部は内径が巻きブッシュ内径よりも大きく設定されてい
るものであり、シール部材を容易かつ確実に保持するこ
とができるという作用を有する。
【0017】請求項7に記載の発明は、底部に油だめを
形成した密閉容器の内部に圧縮機構とこれを駆動する電
動機とを収納し、前記圧縮機構と電動機とは一方が前記
油だめ内に、もう一方が前記圧縮機構内部の低圧または
中間圧空間に連通する軸方向貫通穴を内部に有するシャ
フトにより連結され、前記シャフトは圧縮機構の電動機
側に隣接して配置され、圧縮機構内部の低圧または中間
圧空間と油だめを包含する電動機側空間とを仕切るよう
に配置した軸受により軸支され、前記電動機側空間には
前記圧縮機構に吸入されるガスによる圧力が作用してお
り、油だめに貯留された潤滑油が前記貫通穴を介して軸
受の電動機側端部近傍および圧縮機構摺動部に供給され
る密閉型圧縮機であって、前記軸受はシャフトとの摺動
面が耐磨耗性材料からなる巻きブッシュと、前記圧縮機
構内部の低圧または中間圧空間と電動機側空間との間で
潤滑油を封止する円筒形状のシール部とをシャフト軸方
向に直列に配置し、前記シール部は巻きブッシュと内径
寸法同一に加工されてなるものであり、巻きブッシュ内
径とシール部の内径が同時に加工できるという作用を有
する。請求項8に記載の発明は、請求項7記載の密閉型
圧縮機であって、シール部が巻きブッシュを保持する軸
受保持部材と一体に形成されてなるものであり、少ない
組立工数でシール性を有する巻きブッシュ軸受を形成で
きると言う作用を有する。
【0018】請求項9に記載の発明は、底部に油だめを
形成した密閉容器の内部に圧縮機構とこれを駆動する電
動機とを収納し、前記圧縮機構と電動機とは一方が前記
油だめ内に、もう一方が前記圧縮機構内部の低圧または
中間圧空間に連通する軸方向貫通穴を内部に有するシャ
フトにより連結され、前記シャフトは圧縮機構の電動機
側に隣接して配置され、圧縮機構内部の低圧または中間
圧空間と、油だめを包含する電動機側空間とを仕切るよ
うに配置した軸受により軸支され、前記電動機側空間に
は前記圧縮機構に吸入されるガスによる圧力が作用し
て、油だめに貯留された潤滑油が前記貫通穴を介して軸
受の電動機側端部近傍および圧縮機構摺動部に供給され
る密閉型圧縮機であって、前記軸受はシャフトとの摺動
面が耐磨耗性材料からなる巻きブッシュと、前記圧縮機
構内部の低圧または中間圧空間と電動機側空間との間で
潤滑油を封止する円筒形状のシール部とをシャフト軸方
向に直列に配置し、前記巻きブッシュの内径がシール部
の内径に比べてわずかに小さく仕上げられているもので
あり、巻きブッシュ軸受のシール性を担保しつつ、シャ
フトの傾きによる片当たりによる焼付きを回避できると
いう作用を有する。
【0019】請求項10に記載の発明は、底部に油だめ
を形成した密閉容器の内部に圧縮機構とこれを駆動する
電動機とを収納し、前記圧縮機構と電動機とは一方が前
記油だめ内に、もう一方が前記圧縮機構内部の低圧また
は中間圧空間に連通する軸方向貫通穴を内部に有するシ
ャフトにより連結され、前記シャフトは圧縮機構の電動
機側に隣接して配置され、圧縮機構内部の低圧または中
間圧空間と、油だめを包含する電動機側空間とを仕切る
ように配置した軸受により軸支され、前記電動機側空間
には前記圧縮機構に吸入されるガスによる圧力が作用し
て、油だめに貯留された潤滑油が前記貫通穴を介して軸
受の電動機側端部近傍および圧縮機構摺動部に供給され
る密閉型圧縮機であって、前記軸受はシャフトとの摺動
面が耐磨耗性材料からなる巻きブッシュと前記巻ブッシ
ュを保持する軸受保持部材と一体に形成された内径方向
への盛り上がり部により環状のシール部材を挟持してな
り、前記盛り上がり部は内径が巻きブッシュ内径よりも
大きく設定されているものであり、シール部材を容易か
つ確実に保持することができるという作用を有する。
【0020】以下、本発明の実施の形態について、図面
を参照しながら説明する。
【0021】(実施の形態1)図1は本発明第1の実施
の形態におけるスクロール圧縮機の圧縮機構軸受周辺の
断面斜視図である。ここで、図1に示す圧縮機の構成
は、図11で詳述した従来のスクロール圧縮機と同様な
構成であり、同一機能部品については同一番号を使用す
る。また、従来例と同一の構成および作用の説明は省く
ことにする。なお、図の右側に回転子、左側に圧縮機構
が配置される関係にある。
【0022】軸受保持部材401に圧入固定された巻き
ブッシュ8には継ぎ目8aが有り、この継ぎ目8aがガ
スや潤滑油の通路となる事を防止し設計通りに各部の機
能を果たすためにシール部21が構成されている。この
シール部21により巻きブッシュ8の継ぎ目8aがあっ
てもガスや潤滑油の通路となることが無くなるため巻き
ブッシュ8はあたかも軸受保持部材401に一体となっ
た継ぎ目無しブッシュのような構成とすることが出来、
設計通りにガスや潤滑油が流れるようになる。従って設
計通りに各部の機能が果たせるので効率、信頼性とも高
い圧縮機を提供することが出来る。
【0023】(実施の形態2)図2は本発明第2の実施
の形態における高圧型スクロール圧縮機の軸受周辺の断
面斜視図である。なお、図の右側に回転子、左側に圧縮
機構が配置される関係にある。高圧型スクロール圧縮機
で軸受保持部材402に2個の巻きブッシュ22、23
がその端面を密着しており、かつ2個の巻きブッシュ2
2、23の継ぎ目22a、23aはその周方向位置が異
なって圧入固定されている。高圧型スクロール圧縮機で
は密閉容器1内の吐出圧力と圧縮機構2内の吸入圧力の
差圧を利用して潤滑油9を油だめ10から各摺動部や圧
縮機構へ供給している。その際にブッシュ22とブッシ
ュ23の継ぎ目位置を周方向でずらすことによりガスの
経路が断たれるので、軸受保持部材402と一体となっ
た継ぎ目無しブッシュのような構成とすることが出来
る。従って、設計通りに各部の機能が果たせるので効
率、信頼性とも高い圧縮機を提供する事が出来る。ま
た、ブッシュ22とブッシュ23の相対的な継ぎ目位置
を変更するだけでよいので、製作上も容易である。
【0024】(実施の形態3)図3は本発明第3の実施
の形態における高圧型スクロール圧縮機の軸受周辺の断
面斜視図である。なお、図の右側に回転子、左側に圧縮
機構が配置される関係にある。高圧型スクロール圧縮機
で軸受保持部材403の一部に盛り上がり部4aが構成
されており、ブッシュ24は盛り上がり部4aに端面を
密着するように圧入固定されている。また、内径寸法は
ブッシュ24と盛り上がり部4aとも同一寸法で仕上げ
られており、巻きブッシュ24で主荷重の支持を、盛り
上がり部4aでガスのシールを行っている。この構成に
より、軸受保持部材403と一体となった継ぎ目無しブ
ッシュのような構成とすることが出来る。従って、設計
通りに各部の機能が果たせるので効率、信頼性とも高い
圧縮機を提供する事が出来る。
【0025】(実施の形態4)図4は本発明第4の実施
の形態における高圧型スクロール圧縮機の軸受周辺の断
面斜視図である。なお、図の右側に回転子、左側に圧縮
機構が配置される関係にある。高圧型スクロール圧縮機
で軸受保持部材404には巻きブッシュ25と円筒状で
継ぎ目のないシールリング26が端面を密着するように
圧入固定されている。また、内径寸法はブッシュ25と
シールリング26とも同一寸法で仕上げられており、巻
きブッシュ25で主荷重を受け、シールリング26でガ
スのシールを行っている。この構成により軸受保持部材
404と一体となった継ぎ目無しブッシュのような構成
とすることが出来る。シールリング26は鋳鉄や焼結鉄
などの鉄系材料から削りだして製作するか、熱硬化性樹
脂や耐熱温度の高いスーパーエンジニアリングプラスチ
ックに種々の補強剤を配合したもので製作されている。
ブッシュ25とシールリング26の材料として加工性を
基準に良く似たものを選ぶことにより、内径の仕上げ加
工が容易となり精度保持がしやすくなる。従って、高い
効率と信頼性を実現し安価な圧縮機を提供することがで
きる。
【0026】(実施の形態5)図5は、本発明第5の実
施の形態における高圧型スクロール圧縮機の軸受周辺の
断面斜視図である。なお、図の右側に回転子、左側に圧
縮機構が配置される関係にある。高圧型スクロール圧縮
機で軸受保持部材405には巻きブッシュ27とシール
部28が密着して構成されている。そして、シール部2
8の内径寸法は巻きブッシュ27の内径寸法に比べて2
〜15μm程度大きく構成されている。この構成によ
り、巻きブッシュ27で主荷重を受けシール部28でガ
スのシールを行っている。さらに、シャフト5が傾いて
運転してもシール部28の内径がブッシュ27に比べて
わずかに大きいため、片当たりが和らげられるので焼き
付きなどの悪影響が抑制される。この構成により、軸受
保持部材405と一体になった継ぎ目無しブッシュのよ
うな構成とすることが出来る。従って、設計通りに各部
の機能が果たせるので効率、信頼性とも高い圧縮機を提
供することが出来る。さらに、シール部28の内径寸法
をわずかに大きくしているので片当たりを回避できるの
で、更に高い信頼性をもった安価な圧縮機を提供するこ
とが出来る。
【0027】(実施の形態6)図6は、本発明第6の実
施の形態における高圧型スクロール圧縮機の軸受周辺の
断面斜視図である。なお、図の右側に回転子、左側に圧
縮機構が配置される関係にある。高圧型スクロール圧縮
機で軸受保持部材406には端部に盛り上がり部30が
構成されており巻きブッシュ29が隙間31を持って圧
入固定されている。その隙間31に円柱状のシール材3
2が可動自在にはめ込まれている。このシール材32は
円柱状で一部が切断されている場合もある。また鉄系、
樹脂系など、様々な材料から適宜選定することが出来
る。この構成により、シャフト5の荷重は巻きブッシュ
29で受け、シール材32でガスのシールを行う事が出
来るので、あたかも軸受保持部材406と一体になった
継ぎ目無しブッシュのような機能を実現することが出来
る。従って、設計通りに各部が機能するので効率、信頼
性とも高い圧縮機を提供することが出来る。なお、本実
施例では、巻きブッシュ29と盛り上がり部30の間に
隙間31を設ける構成で説明したが、盛り上がり部30
の中にシール材32を可動自在にはめ込む構成でも同様
である。また、シール材32は円筒状ではなくラッパ状
に成形された物を使用しても同様な効果が得られる。 (実施の形態7)図7は本発明第7の実施の形態におけ
る低圧型スクロール圧縮機の軸受周辺の断面斜視図であ
る。なお、図の右側に回転子、左側に圧縮機構が配置さ
れる関係にある。低圧型スクロール圧縮機で軸受保持部
材407の一部に盛り上がり部4aが構成されており、
巻きブッシュ33は盛り上がり部4aに端面を密着する
ように圧入固定されている。また、内径寸法は巻きブッ
シュ33と盛り上がり部4aとも同一寸法で仕上げられ
ており、巻きブッシュ33で主荷重を盛り上がり部4a
で潤滑油のシールを行っている。この構成により、軸受
保持部材407と一体となった継ぎ目無しブッシュのよ
うな構成とすることが出来る。従って、設計通りに各部
の機能が果たせるので効率、信頼性とも高い圧縮機を提
供する事が出来る。低圧型圧縮機の場合は、盛り上がり
部4aが潤滑油のシールを行うために、図11に示す油
だめ10から吸い上げられた潤滑油9が巻きブッシュ3
3を潤滑し継ぎ目から電動機側へ排出される事無く、巻
きブッシュ33の潤滑を行えるので潤滑油量が少なくな
るといった現象を抑制できるので、信頼性および効率の
高い圧縮機を提供することが出来る。 (実施の形態8)図8は本発明第8の実施の形態におけ
る低圧型スクロール圧縮機の軸受周辺の断面斜視図であ
る。なお、図の右側に回転子、左側に圧縮機構が配置さ
れる関係にある。低圧型スクロール圧縮機で軸受保持部
材408には巻きブッシュ34と円筒状で継ぎ目のない
シールリング35が端面を密着するように圧入固定され
ている。また、内径寸法はブッシュ34とシールリング
35とも同一寸法で仕上げられており、巻きブッシュ3
4で主荷重を、シールリング35で潤滑油のシールを行
っている。この構成により軸受保持部材408と一体と
なった継ぎ目無しブッシュのような構成とすることが出
来る。シールリング35は鋳鉄や焼結鉄などの鉄系材料
から削りだして製作するか、熱硬化性樹脂や耐熱温度の
高いスーパーエンジニアリングプラスチックに種々の補
強剤を配合したもので製作されている。ブッシュ34と
シールリング35の材料として加工性を基準に良く似た
ものを選ぶことにより、内径の仕上げ加工が容易となり
精度保持がしやすくなる。低圧型圧縮機の場合は、シー
ルリング35が潤滑油のシールを行うために、図11に
示す油だめ10から吸い上げられた潤滑油9が巻きブッ
シュ33を潤滑し継ぎ目から電動機側へ排出される事無
く、巻きブッシュ34の潤滑を行えるので潤滑油量が少
なくなるといった現象を抑制できるので、信頼性および
効率の高い圧縮機を提供することが出来る。従って、高
い効率と信頼性を実現し安価な圧縮機を提供することが
できる。 (実施の形態9)図9は本発明第9の実施の形態におけ
る低圧型スクロール圧縮機の軸受周辺の断面斜視図であ
る。なお、図の右側に回転子、左側に圧縮機構が配置さ
れる関係にある。低圧型スクロール圧縮機で軸受保持部
材409には巻きブッシュ36とシール部37が密着し
て構成されている。そして、シール部37の内径寸法は
ブッシュ36の内径寸法に比べて2〜15μm程度大き
く構成されている。この構成により、巻きブッシュ36
で主荷重を受けシール部37で潤滑油のシールを行って
いる。さらに、シャフト5が傾いて運転してもシール部
37の内径がブッシュ36に比べてわずかに大きいた
め、片当たりが和らげられるので焼き付きなどの悪影響
が抑制される。この構成により、軸受保持部材409と
一体になった継ぎ目無しブッシュのような構成とするこ
とが出来る。低圧型圧縮機の場合は、シール部37が潤
滑油のシールを行うために、図11に示す油だめ10か
ら吸い上げられた潤滑油9が巻きブッシュ36を潤滑し
継ぎ目から電動機側へ排出される事無く、巻きブッシュ
36の潤滑を行えるので潤滑油量が少なくなるといった
現象を抑制できるので、信頼性および効率の高い圧縮機
を提供することが出来る。従って、設計通りに各部の機
能が果たせるので効率、信頼性とも高い圧縮機を提供す
ることが出来る。さらに、シール部37の内径寸法をわ
ずかに大きくしているので片当たりが回避でき、更に高
い信頼性をもった安価な圧縮機を提供することが出来
る。 (実施の形態10)図10は本発明第10の実施の形態
における低圧型スクロール圧縮機の軸受周辺の断面斜視
図である。なお、図の右側に回転子、左側に圧縮機構が
配置される関係にある。低圧型スクロール圧縮機で軸受
保持部材410には端部に盛り上がり部39が構成され
ており巻きブッシュ38が隙間40を持って圧入固定さ
れている。その隙間40に円柱状のシール材41が可動
自在にはめ込まれている。このシール材41は円柱状で
一部が切断されている場合もある。また鉄系、樹脂系な
ど、様々な材料から適宜選定することが出来る。この構
成により、シャフト5の荷重は巻きブッシュ38で受
け、シール材41で潤滑油のシールを行う事が出来るの
で、あたかも軸受保持部材410と一体になった継ぎ目
無しブッシュのような機能を実現することが出来る。低
圧型圧縮機の場合は、シール部41が潤滑油のシールを
行うために、図11に示す油だめ10から吸い上げられ
た潤滑油9が巻きブッシュ38を潤滑し継ぎ目から電動
機側へ排出される事無く、巻きブッシュ38の潤滑を行
えるので潤滑油量が少なくなるといった現象を抑制でき
るので、信頼性および効率の高い圧縮機を提供すること
が出来る。従って、設計通りに各部が機能するので効
率、信頼性とも高い圧縮機を提供することが出来る。な
お、本実施例では、巻きブッシュ38と盛り上がり部3
9の間に隙間40を設ける構成で説明したが、盛り上が
り部39の中にシール材41を可動自在にはめ込む構成
でも同様である。また、シール材41は円筒状ではなく
ラッパ状に成形された物を使用しても同様な効果が得ら
れる。なお、上述の実施例3、4、5、7、8および9
ではシール部と巻きブッシュの端面が密着した構成とな
っているが、隙間があっても効果は同様である。
【0028】
【発明の効果】上記実施例から明らかなように、請求項
1記載の発明によれば、軸受内に継ぎ目のある巻きブッ
シュとシール部を設けたことにより、シャフトにかかる
力は巻きブッシュで受けシール部で巻きブッシュの継ぎ
目を塞いでしまうので、圧力または潤滑油の挙動が設計
通りとなるため、信頼性の高い圧縮機を提供することが
出来る。
【0029】また、請求項2記載の発明によれば、高圧
型スクロール圧縮機において、軸受内に継ぎ目のある複
数の巻きブッシュを、端面を密着させて継ぎ目の位置を
ずらして固定したことにより、継ぎ目から圧力が逆流す
ることなく圧縮機を運転することが出来る。従って、設
計通りに圧力が挙動するので信頼性の高い圧縮機を提供
することが出来る。請求項3記載の発明によれば、高圧
型スクロール圧縮機において、軸受内に継ぎ目のある巻
きブッシュと円筒状のシール部材がブッシュ内径と同一
寸法で構成されているのでシール効果により継ぎ目から
圧力が逆流することがないので、設計通りに圧力が挙動
する。従って、高い信頼性の圧縮機を提供することが出
来る。
【0030】請求項4記載の発明によれば、軸受内に高
圧型スクロール圧縮機において、軸受保持部材と一体と
なったシール部と巻きブッシュを固定したので、シール
部のシール効果により、継ぎ目から圧力が逆流すること
がないので設計通りに圧力が挙動する。従って、高い信
頼性の圧縮機を提供することが出来る。
【0031】請求項5記載の発明によれば、高圧型スク
ロール圧縮機において、軸受内に継ぎ目のある巻きブッ
シュとブッシュ内径より僅かに寸法の大きいシール部が
構成されている。シール部のシール効果により継ぎ目か
ら圧力が逆流することが無く、更に、シャフトが倒れて
片当たり状態になってもシール部とシャフトが焼き付く
ことが無いため、より高い信頼性を持つ圧縮機を提供す
ることが出来る。
【0032】請求項6記載の発明によれば、高圧型スク
ロール圧縮機において、軸受内に盛り上がり部と巻きブ
ッシュが隙間を構成しその隙間にシール部材が挿入され
ているので、シール部材のシール効果により圧力が逆流
することが無いため、高い信頼性を持つ圧縮機を提供す
ることが出来る。
【0033】請求項7記載の発明によれば、低圧型スク
ロール圧縮機において、軸受内に継ぎ目のある巻きブッ
シュと円筒状のシール部材がブッシュ内径と同一寸法で
構成されているので軸受に供給された潤滑油が巻きブッ
シュの継ぎ目から漏洩してもシール部材でシールされる
ので潤滑が設計通りに機能し、高い信頼性を持った圧縮
機を提供することが出来る。
【0034】請求項8記載の発明によれば、低圧型スク
ロール圧縮機において、軸受内に軸受保持部材と一体と
なったシール部と巻きブッシュを固定したので、軸受に
供給された潤滑油が巻きブッシュの継ぎ目から漏洩して
もシール部でシールされるので潤滑が設計通りに機能
し、高い信頼性を持った圧縮機を提供することが出来
る。
【0035】請求項9記載の発明によれば、低圧型スク
ロール圧縮機において、軸受内に継ぎ目のある巻きブッ
シュとブッシュ内径より僅かに寸法の大きいシール部が
構成されており、軸受に供給された潤滑油が巻きブッシ
ュの継ぎ目から漏洩してもシール部材でシールされるの
で潤滑が設計通りに機能し、高い信頼性を持った圧縮機
を提供することが出来る。更に、シャフトが倒れて片当
たり状態になってもシール部とシャフトが焼き付くこと
が無いため、より高い信頼性を持つ圧縮機を提供するこ
とが出来る。
【0036】請求項10記載の発明によれば、低圧型ス
クロール圧縮機において、軸受内に盛り上がり部と巻き
ブッシュが隙間を構成しその隙間にシール部材が挿入さ
れているので、シール部材のシール効果により軸受に供
給された潤滑油が巻きブッシュの継ぎ目から漏洩を防止
することが出来るので潤滑が設計通りに機能し、高い信
頼性を持った圧縮機を提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1の実施の形態における軸受周辺の断
面斜視図
【図2】本発明第2の実施の形態における軸受周辺の断
面斜視図
【図3】本発明第3の実施の形態における軸受周辺の断
面斜視図
【図4】本発明第4の実施の形態における軸受周辺の断
面斜視図
【図5】本発明第5の実施の形態における軸受周辺の断
面斜視図
【図6】本発明第6の実施の形態における軸受周辺の断
面斜視図
【図7】本発明第7の実施の形態における軸受周辺の断
面斜視図
【図8】本発明第8の実施の形態における軸受周辺の断
面斜視図
【図9】本発明第9の実施の形態における軸受周辺の断
面斜視図
【図10】本発明第10の実施の形態における軸受周辺
の断面斜視図
【図11】従来のスクロール圧縮機の縦断面図
【符号の説明】
1 密閉容器 2 圧縮機構 4 軸受 5 シャフト 7 電動機 8 巻きブッシュ 8a 継ぎ目 9 潤滑油 10 油だめ 13 貫通穴 21、28、37 シール部 22〜25 巻きブッシュ 22a、23a 継ぎ目 27、29、33、34、36、38 巻きブッシュ 31、40 隙間 4a、30、39 盛り上がり部 26、35 シールリング 32、41 シール材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西岡 敏浩 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 嶋田 賢志 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 饗場 靖 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 新宅 秀信 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 飯田 登 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 平野 秀夫 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 森本 敬 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 河野 博之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 吉田 裕文 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3H003 AA05 AB03 AC03 AD01 AD03 BC01 BD02 CA02 3H029 AA02 AA14 AB03 BB16 BB31 CC20

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密閉容器の内部に電動機とこれにより駆
    動される圧縮機構とをシャフトにより連結して収納し、
    前記シャフトは、圧縮機構の電動機側に隣接して配置さ
    れ、かつ圧縮機構内部の低圧または中間圧空間と電動機
    側空間とを仕切るように配置した軸受により軸支され、
    前記軸受は前記シャフトとの摺動面が耐磨耗性材料から
    なる巻きブッシュと、前記圧縮機構内部の低圧または中
    間圧空間と電動機側空間との間で潤滑油を封止するシー
    ル部とを、シャフト軸方向に直列に配置してなる構成を
    有することを特徴とする密閉型圧縮機。
  2. 【請求項2】 底部に油だめを形成した密閉容器の内部
    に圧縮機構とこれを駆動する電動機とを収納し、前記圧
    縮機構と電動機とは一方が前記油だめ内に、もう一方が
    前記圧縮機構内部の低圧または中間圧空間に連通する軸
    方向貫通穴を内部に有するシャフトにより連結され、前
    記シャフトは圧縮機構の電動機側に隣接して配置され、
    圧縮機構内部の低圧または中間圧空間と油だめを包含す
    る電動機側空間とを仕切るように配置した軸受により軸
    支され、前記電動機側空間に前記圧縮機構から吐出され
    たガスによる圧力が作用して、油だめに貯留された潤滑
    油が前記貫通穴を介して軸受および圧縮機構摺動部に供
    給される密閉型圧縮機であって、前記軸受はシャフトと
    の摺動面が耐磨耗性材料からなる複数の巻きブッシュを
    有し、前記複数の巻きブッシュはそれぞれの端面が密着
    して配置され、かつ隣り合う巻きブッシュの間で継ぎ目
    の周方向位置が異なるように配置されてなることを特徴
    とする密閉型圧縮機。
  3. 【請求項3】 底部に油だめを形成した密閉容器の内部
    に圧縮機構とこれを駆動する電動機とを収納し、前記圧
    縮機構と電動機とは一方が前記油だめ内に、もう一方が
    前記圧縮機構内部の低圧または中間圧空間に連通する軸
    方向貫通穴を内部に有するシャフトにより連結され、前
    記シャフトは圧縮機構の電動機側に隣接して配置され、
    圧縮機構内部の低圧または中間圧空間と油だめを包含す
    る電動機側空間とを仕切るように配置した軸受により軸
    支され、前記電動機側空間に前記圧縮機構から吐出され
    たガスによる圧力が作用して、油だめに貯留された潤滑
    油が前記貫通穴を介して軸受および圧縮機構摺動部に供
    給される密閉型圧縮機であって、前記軸受はシャフトと
    の摺動面が耐磨耗性材料からなる巻きブッシュと、前記
    圧縮機構内部の低圧または中間圧空間と電動機側空間と
    の間で潤滑油を封止する円筒形状のシール部とをシャフ
    ト軸方向に直列に配置し、前記シール部は巻きブッシュ
    と内径寸法同一に加工されてなる事を特徴とする密閉型
    圧縮機。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の密閉型圧縮機であって、
    シール部が巻きブッシュを保持する軸受保持部材と一体
    に形成されてなることを特徴とする密閉型圧縮機。
  5. 【請求項5】 底部に油だめを形成した密閉容器の内部
    に圧縮機構とこれを駆動する電動機とを収納し、前記圧
    縮機構と電動機とは一方が前記油だめ内に、もう一方が
    前記圧縮機構内部の低圧または中間圧空間に連通する軸
    方向貫通穴を内部に有するシャフトにより連結され、前
    記シャフトは圧縮機構の電動機側に隣接して配置され、
    圧縮機構内部の低圧または中間圧空間と、油だめを包含
    する電動機側空間とを仕切るように配置した軸受により
    軸支され、前記電動機側空間に前記圧縮機構から吐出さ
    れたガスによる圧力が作用して、油だめに貯留された潤
    滑油が前記貫通穴を介して軸受および圧縮機構摺動部に
    供給される密閉型圧縮機であって、前記軸受はシャフト
    との摺動面が耐磨耗性材料からなる巻きブッシュと、前
    記圧縮機構内部の低圧または中間圧空間と電動機側空間
    との間で潤滑油を封止する円筒形状のシール部とをシャ
    フト軸方向に直列に配置し、前記巻きブッシュの内径が
    シール部の内径に比べてわずかに小さく仕上げられてい
    ることを特徴とする密閉型圧縮機。
  6. 【請求項6】 底部に油だめを形成した密閉容器の内部
    に圧縮機構とこれを駆動する電動機とを収納し、前記圧
    縮機構と電動機とは一方が前記油だめ内に、もう一方が
    前記圧縮機構内部の低圧または中間圧空間に連通する軸
    方向貫通穴を内部に有するシャフトにより連結され、前
    記シャフトは圧縮機構の電動機側に隣接して配置され、
    圧縮機構内部の低圧または中間圧空間と、油だめを包含
    する電動機側空間とを仕切るように配置した軸受により
    軸支され、前記電動機側空間に前記圧縮機構から吐出さ
    れたガスによる圧力が作用して、油だめに貯留された潤
    滑油が前記貫通穴を介して軸受および圧縮機構摺動部に
    供給される密閉型圧縮機であって、前記軸受はシャフト
    との摺動面が耐磨耗性材料からなる巻きブッシュと前記
    巻ブッシュを保持する軸受保持部材と一体に形成された
    内径方向への盛り上がり部により環状のシール部材を挟
    持してなり、前記盛り上がり部は内径が巻きブッシュ内
    径よりも大きく設定されていることを特徴とする密閉型
    圧縮機。
  7. 【請求項7】 底部に油だめを形成した密閉容器の内部
    に圧縮機構とこれを駆動する電動機とを収納し、前記圧
    縮機構と電動機とは一方が前記油だめ内に、もう一方が
    前記圧縮機構内部の低圧または中間圧空間に連通する軸
    方向貫通穴を内部に有するシャフトにより連結され、前
    記シャフトは圧縮機構の電動機側に隣接して配置され、
    圧縮機構内部の低圧または中間圧空間と油だめを包含す
    る電動機側空間とを仕切るように配置した軸受により軸
    支され、前記電動機側空間には前記圧縮機構に吸入され
    るガスによる圧力が作用しており、油だめに貯留された
    潤滑油が前記貫通穴を介して軸受および圧縮機構摺動部
    に供給される密閉型圧縮機であって、前記軸受はシャフ
    トとの摺動面が耐磨耗性材料からなる巻きブッシュと、
    前記圧縮機構内部の低圧または中間圧空間と電動機側空
    間との間で潤滑油を封止する円筒形状のシール部とをシ
    ャフト軸方向に直列に配置し、前記シール部は巻きブッ
    シュと内径寸法同一に加工されてなる事を特徴とする密
    閉型圧縮機。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の密閉型圧縮機であって、
    シール部が巻きブッシュを保持する軸受保持部材と一体
    に形成されてなることを特徴とする密閉型圧縮機。
  9. 【請求項9】 底部に油だめを形成した密閉容器の内部
    に圧縮機構とこれを駆動する電動機とを収納し、前記圧
    縮機構と電動機とは一方が前記油だめ内に、もう一方が
    前記圧縮機構内部の低圧または中間圧空間に連通する軸
    方向貫通穴を内部に有するシャフトにより連結され、前
    記シャフトは圧縮機構の電動機側に隣接して配置され、
    圧縮機構内部の低圧または中間圧空間と、油だめを包含
    する電動機側空間とを仕切るように配置した軸受により
    軸支され、前記電動機側空間には前記圧縮機構に吸入さ
    れるガスによる圧力が作用して、油だめに貯留された潤
    滑油が前記貫通穴を介して軸受および圧縮機構摺動部に
    供給される密閉型圧縮機であって、前記軸受はシャフト
    との摺動面が耐磨耗性材料からなる巻きブッシュと、前
    記圧縮機構内部の低圧または中間圧空間と電動機側空間
    との間で潤滑油を封止する円筒形状のシール部とをシャ
    フト軸方向に直列に配置し、前記巻きブッシュの内径が
    シール部の内径に比べてわずかに小さく仕上げられてい
    ることを特徴とする密閉型圧縮機。
  10. 【請求項10】 底部に油だめを形成した密閉容器の内
    部に圧縮機構とこれを駆動する電動機とを収納し、前記
    圧縮機構と電動機とは一方が前記油だめ内に、もう一方
    が前記圧縮機構内部の低圧または中間圧空間に連通する
    軸方向貫通穴を内部に有するシャフトにより連結され、
    前記シャフトは圧縮機構の電動機側に隣接して配置さ
    れ、圧縮機構内部の低圧または中間圧空間と、油だめを
    包含する電動機側空間とを仕切るように配置した軸受に
    より軸支され、前記電動機側空間には前記圧縮機構に吸
    入されるガスによる圧力が作用して、油だめに貯留され
    た潤滑油が前記貫通穴を介して軸受および圧縮機構摺動
    部に供給される密閉型圧縮機であって、前記軸受はシャ
    フトとの摺動面が耐磨耗性材料からなる巻きブッシュと
    前記巻ブッシュを保持する軸受保持部材と一体に形成さ
    れた内径方向への盛り上がり部により環状のシール部材
    を挟持してなり、前記盛り上がり部は内径が巻きブッシ
    ュ内径よりも大きく設定されていることを特徴とする密
    閉型圧縮機。
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CN114909231A (zh) * 2019-01-22 2022-08-16 蓝箭航天空间科技股份有限公司 超低温双向静密封结构

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