JP2003328371A - 基 礎 - Google Patents
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- JP2003328371A JP2003328371A JP2003048732A JP2003048732A JP2003328371A JP 2003328371 A JP2003328371 A JP 2003328371A JP 2003048732 A JP2003048732 A JP 2003048732A JP 2003048732 A JP2003048732 A JP 2003048732A JP 2003328371 A JP2003328371 A JP 2003328371A
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- elastic mortar
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Abstract
あっても、基礎コンクリートの表面に合成樹脂発泡体か
らなる断熱材を一体化させた際に断熱材が収縮した場合
であっても、耐久性に悪影響を生じることがなく、長期
間にわたって美観を維持させ、且つ工期が短く安価な基
礎を提供する。 【解決手段】基礎コンクリートの表面に弾性を持った弾
性モルタルを塗布して基礎を構成する。基礎コンクリー
ト1の表面に合成樹脂発泡体からなる断熱材2を一体化
させ、この断熱材2の表面に弾性モルタル3を塗布す
る。弾性モルタルとしてアクリル系ラテックスを用い
る。
Description
って構成された基礎に関し、基礎コンクリートの表面
に、或いは基礎コンクリートに一体化させた断熱材の表
面に弾性モルタルを塗布することで基礎表面に於けるク
ラックの発生を防止し、これにより、耐久性を向上する
と共に長期間にわたって美観を維持させ、更に工期の短
縮化とコストの削減を実現した基礎に関するものであ
る。
位置に鉄筋を配筋すると共に型枠を構成し、この型枠に
コンクリートを打設して構成した基礎コンクリートを有
する基礎を利用するのが一般的である。
ち放しで構成されたものがある。打ち放しの基礎コンク
リートからなる基礎では、該基礎コンクリートが大気中
の炭酸ガス等の影響によって中性化する所謂中性化現象
が生じ、鉄筋に対する防錆機能を喪失して耐久性の面か
ら不利であるという問題や、基礎コンクリートが乾燥す
る際に収縮してクラックが発生し、場合によってこのク
ラックから水分や空気が浸透して鉄筋に錆を発生させる
という問題が生じる虞がある。このため、基礎コンクリ
ートの表面にモルタルを金コテで塗布するのが一般的で
ある。
コンクリートの屋外側に対応する表面に発泡ポリスチレ
ンに代表される合成樹脂発泡体からなる断熱材を一体化
させることが行われている。このような住宅では、断熱
材の表面に直接或いは基礎コンクリートに固定されたラ
ス網を介してモルタルを金コテで塗布するのが一般的で
ある(例えば特許文献1参照)。
対象とした基礎に於ける基礎コンクリートの表面にモル
タルを塗布して仕上げした場合であっても、塗布された
モルタルが弾性を有することがないので、基礎コンクリ
ートに乾燥収縮によるクラックが発生したとき、このク
ラックに伴ってモルタルにもクラックが発生してしまう
という問題や、基礎コンクリートに塗布されたモルタル
自体に乾燥収縮に伴うクラックが発生してしまうという
問題が生じる。
泡体からなる断熱材を一体化させ、この断熱材の表面に
モルタルを塗布した場合、断熱材の熱膨張係数と、モル
タルの熱膨張係数が異なるため、気温変化の影響による
繰り返し膨張収縮により、断熱材の継目周辺のモルタル
にクラックが生じるという問題がある。
或いは断熱材の表面に塗布したモルタルにクラックが発
生した場合、このクラックを介して基礎コンクリートが
大気に暴露されて中性化現象を引き起したり、水分が浸
透して悪影響を与えることがあるという問題が生じるこ
とになる。またモルタルにクラックが発生した場合、建
物の美観を損なうという問題も生じる。
左官職が必要となり、またラス網の施工が必須となるこ
とから、工期が長くなったり、建築コストがかさむとい
う問題もある。
ックが発生した場合であっても、基礎コンクリートの表
面に合成樹脂発泡体からなる断熱材を一体化させた際に
断熱材が収縮した場合であっても、耐久性に悪影響を生
じることがなく、美観を向上させ、且つ工期が短く安価
な基礎を提供することにある。
に本発明に係る基礎は、基礎コンクリートの表面に弾性
を持った弾性モルタルを塗布したものである。
塗布された弾性モルタルが弾性を有するため、基礎コン
クリートに乾燥収縮に伴うクラックが発生したとき、発
生したクラックに弾性モルタルが追従して該クラックを
暴露することがない。このため、基礎コンクリートに悪
影響を与えることがない。
に一体化させた合成樹脂発泡体からなる断熱材の更に表
面に弾性モルタルを塗布したものである。
合成樹脂発泡体からなる断熱材を一体化させ、この断熱
材の表面に弾性モルタルを塗布したので、気温の変化に
伴って断熱材が熱膨張と収縮を繰り返したとき、弾性モ
ルタルは断熱材の膨張,収縮に追従することが出来る。
このため、断熱材の継目に対向した弾性モルタルにクラ
ックが生じることがなく、耐久性に悪影響を与えること
がない。
ル系ラテックスを用いたものであることが好ましい。ア
クリル系ラテックスを用いた弾性モルタルは、一般に他
の樹脂を用いたポリマーセメントよりも高い耐久性を有
し、ラテックスとセメントと骨材を含む粉体との混合比
を調整することで、高い弾性と、適度な透湿性を発揮さ
せることが出来る。
には大気への充分な透湿性を保持し、且つ雨水や散水が
かかったときは基礎コンクリートへの浸透を防止し、更
に、基礎コンクリートに乾燥収縮に伴うクラックが発生
した場合、このクラックに追従して開口部分を覆い、大
気に暴露することがない。
い実施形態について説明する。本発明の第1の基礎は、
所定位置に配筋された鉄筋の周囲に型枠を形成し、該型
枠に基礎コンクリートを打設して脱型した後、基礎コン
クリートの表面に弾性を持った弾性モルタルを塗布した
ものである。また第2の基礎は、基礎コンクリートの表
面に合成樹脂発泡体からなる断熱材を一体化させ、その
後、断熱材の表面に弾性モルタルを塗布したものであ
る。
トは大きさ,形状ともに何ら限定するものではなく、通
常の中低層住宅を建築する際に構築される基礎構造と同
様のものであって良い。このような基礎に於ける基礎コ
ンクリートは、設計上,施工上の不備がなくとも、乾燥
する過程で収縮してクラックが発生することがある。
トの表面に弾性モルタルを塗布することで、乾燥収縮に
伴って発生したクラックに弾性モルタルが追従し、これ
により、クラックの開口部分を覆って大気に暴露するこ
とがないように構成されている。そして弾性モルタルを
アクリル系ラテックスを用いて構成することで、高い耐
久性を得ることが可能で、且つセメントや骨材を含む粉
体との混合比を調整することで高い弾性を発揮すること
が可能である。
リートの表面に合成樹脂発泡体を一体化させ、この断熱
材の表面に弾性モルタルを塗布することで、気温の変化
に伴う断熱材の膨張,収縮による該断熱材の継目部分の
寸法が変化したとき、弾性モルタルが前記寸法の変化に
追従してクラックが生じることがない。
基礎コンクリートに発生したクラックに追従する機能を
有する。前記弾性は延性として発揮され、基礎コンクリ
ートにクラックが生じたとき、該クラックに追従して発
生する伸びによってクラックの開口を覆うことが可能で
ある。
ラックに追従し得れば良い。通常、基礎コンクリートに
発生するクラックの幅は一定の値ではない。しかし、一
般的に乾燥収縮に伴うクラックの幅は大きくとも0.5
mm程度であり、従って、弾性モルタルの伸びは1mm程度
であれば良い。
の表面に一体化された断熱材に生じる膨張,収縮に伴う
継目部分の寸法の変化に追従して機能を有する。即ち、
断熱材と弾性モルタルとは熱膨張率が異なるものの、弾
性モルタルの延性により、前記継目寸法の変化に追従す
ることが可能となる。
場合、熱膨張係数は7×10-5cm/cm・℃である。この
ため、気温の変化の絶対値を10℃と仮定し、且つ断熱
材1枚の長さを182cmとすると、伸縮は約1.3mmと
なる。従って、弾性モルタルの伸びが前記数値を満足し
ていれば良いことになる。
る。このため、基礎コンクリートの表面に塗布された弾
性モルタルは、基礎コンクリートが乾燥する際に生じる
水蒸気を大気に放出する機能を有し、且つ雨天の際の雨
水や散水時の水を基礎コンクリートに透過させることの
ない機能を有することが必要である。即ち、弾性モルタ
ルとしては、適度な透湿性と、高い撥水性を有すること
が必要となる。
特に限定するものではないが、例えば20g/m2・日
〜100g/m2・日の範囲であることが好ましい。
モルタルの組成としては、セメントと骨材の混合体を1
00としたとき、エマルジョンが重量比で80〜120
の範囲であることが好ましい。
する塗布厚さは、充分な弾性を発揮すると共に適度な透
湿性と高い撥水性を発揮し得る値であることが必要であ
る。このような厚さとしては、約1mm〜約2mm程度であ
ることが好ましい。
塗布方法は特に限定するものではない。例えば、ウール
ローラー塗り、マスチックローラー塗り、スプレー塗
布、ロールコーター塗布等の中から選択することが可能
である。その中でも、ローラーを用いる方法は左官等の
専門技能を必要とせずに施工することが可能であり、且
つ塗布厚の管理もし易いため好ましい。
ラテックスを選択的に利用することが可能である。しか
し、各弾性モルタルの紫外線劣化実験を行ったところ、
アクリル酸エステル系ラテックス、スチレン−アクリル
酸エステル系ラテックスを含むアクリル系ラテックスを
用いることで、高い効果が得られることが判明した。
マルジョンを重量比で100とした弾性モルタルを作製
し、基礎コンクリートのテストピースの表面に厚さ2mm
で塗布して乾燥させた後、この基礎コンクリートに強制
的にクラックを形成して表面に塗布した弾性モルタルの
追従性を確認する実験を行った。
ンクリートに形成したクラックの幅が最大1.4mmにな
るまで追従したことを確認した。従って、この実験例に
示す弾性モルタルは、基礎コンクリートに発生するクラ
ックに対し充分に高い追従性を発揮し得るといえる。ま
た塗布厚を変えることによって追従可能なクラックの幅
を調整することが可能である。
湿性能として、約40g/m2・日の測定値を得た。こ
の透湿性能は基礎コンクリートの乾燥時の水分を大気に
放出するのに充分である。
に一体化させた断熱材の表面に弾性モルタルを塗布した
実施例について説明する。図に示すように、基礎コンク
リート1の屋外側の表面には断熱材2が一体化されてお
り、この断熱材2の表面に弾性モルタル3が塗布されて
いる。
基礎として設定されたものであり、上部に設置される住
宅の仕様に応じて設定されている。基礎コンクリート1
の屋外側の表面に断熱材2が一体化されている。基礎コ
ンクリート1に対して断熱材2を一体化する方法は特に
限定するものではなく、予め基礎の型枠に断熱材2を配
置した後、コンクリートを打設して一体化させる方法
や、先ず基礎コンクリートを形成した後、断熱材を接着
する方法等の中から適宜選択的に採用することが可能で
ある。
やフェノールフォーム等の板状合成樹脂発泡体が用いら
れる。しかし、合成樹脂材料を限定するものではなく、
充分な断熱性を発揮し得るものであれば良い。
れる。例えばポリスチレンフォームからなる断熱材2の
場合、35mm〜60mm程度であることが好ましく、50
mmであれば好ましく使用することが可能である。また断
熱材2の長さは特に限定するものではないが、約180
cm程度のものが提供されており、使い勝手が良いため好
ましい。更に、断熱材2の幅は基礎コンクリート1の高
さに対応して設定される。
表面に連続して配置されて一体化される。従って、隣接
する断熱材2の間には継目が形成される。
厚さ約1.5mmに塗布している。断熱材2に対する弾性
モルタル2の塗布方法は特に限定するものではない。例
えばウールローラー塗り、マスチックローラー塗り、ス
プレー塗布、ロールコーター塗布等の中から選択するこ
とが可能である。その中でも、ローラーを用いる方法は
左官等の専門技能を必要とせずに施工することが可能で
あり、且つ塗布厚の管理もし易いため好ましい。
3は、弾性モルタル自体が有する接着性により強固に断
熱材2に付着する。このため、断熱材2の表面にラス網
を設置することなく、充分に高い強度を持って塗布層を
保持することが可能である。
表面に塗布する際にラス網が不要となることから、基礎
コンクリート1を打設する際に結束線を設置しておく必
要がなく、且つラス網を結束する手間もはぶくことが可
能となる。従って、作業性を向上させて工期の短縮化を
はかることが可能となる。
た後、更に、弾性モルタル3の表面に紫外線を遮断する
塗料や汚れ防止用の塗料を塗布しておくことが好まし
い。このように、紫外線を遮断する塗料を塗布しておく
ことで、弾性モルタル3の紫外線による劣化を防止して
寿命を延長することが可能であり、且つ汚れを簡単に落
とすことが可能となる。
一体化された断熱材2の表面に弾性モルタル3を塗布す
ることによって、気温の変化に伴って断熱材2が膨張,
収縮を繰り返した場合であっても、弾性モルタル3がこ
の膨張収縮に追従してクラックが発生することがない。
従って、表面から基礎コンクリートに向けて雨水や大気
が浸入することがなく、高い耐久性を持った基礎を構成
することが可能となる。
る第1の基礎では、基礎コンクリートの表面に弾性モル
タルを塗布することによって、基礎コンクリートの乾燥
収縮や他の原因によりクラックが発生しても、このクラ
ックに追従して開口を覆うことが出来る。
することがなく、基礎コンクリートの表面やクラックが
暴露されることがない。従って、基礎コンクリートの大
気による中性化の進行を防止し、且つ雨水を含む水の浸
入を防止して耐久性の高い基礎を構成することが出来
る。
ンクリートの表面に一体化させた断熱材の表面に弾性モ
ルタルを塗布することによって、気温の変化に伴って断
熱材が膨張,収縮を繰り返しても、この膨張,収縮に追
従することが出来る。このため、弾性モルタルにクラッ
クが発生することがなく、基礎の耐久性を向上すること
が出来る。
に塗布した弾性モルタルにクラックが生じることがな
い。このため、建物の美観を維持することが出来る。
施工が不要となり、工期の短縮化を実現すると共にコス
トを低減することが出来る。また弾性モルタルを塗布す
る際にローラーを用いた場合には、左官等の専門技能職
が不要となり施工が容易となる。
クスを用いることによって、更に高い耐久性を得ること
が出来る。
体との混合比を調整することで、適度な透湿性と高い撥
水性を発揮させることが出来、基礎コンクリートが乾燥
する際に発生する水蒸気を透過すると共に、雨水や散水
がかかった場合内部に浸透させることがない。
の表面に弾性モルタルを塗布した実施例を説明する図で
ある。
Claims (3)
- 【請求項1】 基礎コンクリートの表面に弾性を持った
弾性モルタルを塗布したことを特徴とする基礎。 - 【請求項2】 基礎コンクリートの表面に一体化させた
合成樹脂発泡体からなる断熱材の更に表面に弾性モルタ
ルを塗布したことを特徴とする基礎。 - 【請求項3】 前記弾性モルタルがアクリル系ラテック
スを用いたものであることを特徴とする請求項1又は2
に記載した基礎。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003048732A JP2003328371A (ja) | 2002-03-05 | 2003-02-26 | 基 礎 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002-58363 | 2002-03-05 | ||
JP2002058363 | 2002-03-05 | ||
JP2003048732A JP2003328371A (ja) | 2002-03-05 | 2003-02-26 | 基 礎 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003328371A true JP2003328371A (ja) | 2003-11-19 |
Family
ID=29713727
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003048732A Pending JP2003328371A (ja) | 2002-03-05 | 2003-02-26 | 基 礎 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003328371A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005344421A (ja) * | 2004-06-04 | 2005-12-15 | Asahi Kasei Homes Kk | 基礎及び基礎コンクリートの改善方法 |
JP2006219846A (ja) * | 2005-02-09 | 2006-08-24 | Kikusui Chemical Industries Co Ltd | コンクリート基礎の保護方法 |
JPWO2005113909A1 (ja) * | 2004-05-21 | 2008-03-27 | 富士工業株式会社 | 外断熱壁構築用構造体およびこれを用いた外断熱壁施工方法 |
JP2010070967A (ja) * | 2008-09-18 | 2010-04-02 | Dow Kakoh Kk | 断熱基礎構造 |
-
2003
- 2003-02-26 JP JP2003048732A patent/JP2003328371A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2005113909A1 (ja) * | 2004-05-21 | 2008-03-27 | 富士工業株式会社 | 外断熱壁構築用構造体およびこれを用いた外断熱壁施工方法 |
JP4630866B2 (ja) * | 2004-05-21 | 2011-02-09 | 富士工業株式会社 | 外断熱壁構築用構造体およびこれを用いた外断熱壁施工方法 |
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