JP2003328311A - 人工芝 - Google Patents

人工芝

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JP2003328311A
JP2003328311A JP2002139371A JP2002139371A JP2003328311A JP 2003328311 A JP2003328311 A JP 2003328311A JP 2002139371 A JP2002139371 A JP 2002139371A JP 2002139371 A JP2002139371 A JP 2002139371A JP 2003328311 A JP2003328311 A JP 2003328311A
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elastic
turf
hybrid
particles
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JP2002139371A
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Masato Kokusho
正人 国生
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Yokohama Rubber Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 芝内に充填した充填材の飛散とコンクリート
化を抑制し、スライド性を向上した人工芝を提供する。 【解決手段】 芝内に、弾性体粒子12の表面に接着用
樹脂14を介して微細硬質骨材16を添着させたハイブ
リッド骨材11を充填した人工芝2。好ましくは、前記
ハイブリッド骨材11の比重が1.2〜1.7、平均粒
径が4mm以下である。本発明のハイブリッド骨材11
は、微細硬質骨材を添着させているので、弾性粒子に比
べ比重が大きく飛散しにくいうえに、心材に弾性材料と
して弾性体粒子を用いているために、細粒化しにくくコ
ンクリート化を有効に抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人工芝に関し、さ
らに詳しくは、芝内に充填した充填材の飛散とコンクリ
ート化を抑制し、スライド性を向上した人工芝に関す
る。
【0002】
【従来の技術】各種運動競技場に、芝内に砂等の充填材
を充填した人工芝が広く使用されている。この充填材入
りの人工芝は、踏み締め感が良好であり、スライディン
グした際の人工芝による火傷を防止できる。しかし、砂
を充填した人工芝は、競技者の荷重によって砂の粒子が
粉砕し細粒化して飛散しやすくなったり、細粒化した砂
が雨雪の作用で凝集して固化し、コンクリート化してし
まうという問題があった。
【0003】そこで、特開平8−41775号公報、特
開平7−68001号公報、特開平7−158007号
公報では、少なくとも芝内の表面側にゴム粒子等の弾性
体粒子を充填する技術が提案されている。弾性体粒子を
充填することで、充填材のコンクリート化を防止するこ
とはできるが、弾性体粒子は砂に比べると比重が小さく
飛散しやすくなってしまううえに、ボール等の反発が小
さくなったり、粒子の接触抵抗が大きいのでコート表面
のスライド性が低下してしまうという欠点がある。
【0004】また、実開平7−4504号公報では、下
層に弾性粉粒状物、上層に無機質紛粒状物を充填する技
術が提案されている。しかし、上層の無機質紛粒状物の
比重がより大きいため、経時的な使用によって上下層間
で弾性粉粒状物と無機質紛粒状物が混在するようになっ
てしまい、表面に露出した弾性粉粒状物がスライド性の
低下につながってしまったり、弾性粉粒状物が飛散しや
すくなったりしてしまう。
【0005】特開平10−37122号公報では、比重
調整用の無機粉末材料を合成樹脂にブレンドして硬化さ
せた弾性チップを単独または砂との混合によって充填す
る技術を提案している。弾性チップは比重が大きくなり
飛散を抑制できるとともに、砂のように細粒化しにくい
のでコンクリート化も防止できる。しかし、弾性チップ
表面は合成樹脂で覆われるので接触抵抗が大きくなり、
コート表面のスライド性が低下してしまうという問題が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、芝内に充填した充填材の飛散とコンクリート化を抑
制し、スライド性を向上した人工芝を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、芝内
に、弾性体粒子の表面に接着用樹脂を介して微細硬質骨
材を添着させたハイブリッド骨材を充填した人工芝が提
供される。
【0008】また、本発明によれば、前記ハイブリッド
骨材の比重が1.2〜1.7、平均粒径が4mm以下で
ある前記人工芝が提供される。
【0009】また、本発明によれば、前記微細硬質骨材
の平均粒径が300μm以下である前記人工芝が提供さ
れる。
【0010】また、本発明によれば、芝内に、前記ハイ
ブリッド骨材層と硬質骨材層との2層構造で充填し、い
ずれか1層を上層とした前記人工芝が提供される。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について図面
を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明の人工
芝の一例を示す断面図である。
【0012】人工芝2は、地盤1上に敷設されている
が、必要によりクッション層を介して敷設してもよい。
この人工芝2は、シート状の基板3上に、樹脂製の芝4
が所定の間隔に一体的に植立されている。人工芝2の芝
4内には、弾性体粒子の表面に接着用樹脂を介して微細
硬質骨材を添着させた本発明のハイブリッド骨材11が
散布充填されている。
【0013】本発明のハイブリッド骨材11は、微細硬
質骨材を添着させているので、弾性粒子に比べ比重が大
きく飛散しにくいうえに、心材に弾性材料として弾性体
粒子を用いているために、細粒化しにくくコンクリート
化を有効に抑制することができる。また、骨材表面が砂
等の微細硬質骨材からなるためにハイブリッド骨材11
の粒子の接触抵抗が小さく、コートのスライド性の低下
も抑制することができる。したがって、上記構成とする
ことによって、芝内に充填した充填材の飛散とコンクリ
ート化を抑制し、スライド性を向上した人工芝を提供す
ることができる。
【0014】また、ハイブリッド骨材11層と他の一般
的な砂等の硬質骨材層との2層構造で充填し、いずれか
1層を上層とした構造にして、ハイブリッド骨材11の
使用量を減らしコスト低減を果たしつつも、本発明の効
果を発現することができる。
【0015】図2は、本発明のハイブリッド骨材11の
一部断面図を示し、弾性を有するゴム配合物等からなる
弾性体粒子12の表面に、溶剤、液状ゴム溶液、ハロゲ
ン含有化合物、無機酸、有機酸等の表面処理剤13で表
面処理を施した後、この表面処理をした弾性体粒子12
の表面に熱硬化性樹脂(例えば、エポキシ樹脂、ウレタ
ン樹脂、ポリエステル樹脂、フェノール樹脂)または熱
可塑性樹脂(例えば、ウレタン樹脂、ポリアミド樹脂)
またはそれらの配合物(顔料,着色材,添加剤等を配合
したもの)と、場合によっては溶剤(酢酸エチル,トル
エン,キシレン等)、反応性希釈剤,非反応性希釈剤等
の希釈剤とを配合した接着用樹脂14をコートする。
【0016】そして、このように接着用樹脂14をコー
トした弾性体粒子12を、珪砂や、シランカップリング
剤溶液等の表面処理剤15で表面処理したアルミニウム
粉末等の剛性を有する微細硬質骨材16の中に少量ずつ
投入して弾性体粒子12の表面に微細硬質骨材16を添
着させてハイブリッド骨材11を製造するものである。
【0017】本発明のハイブリッド骨材11の比重は、
ゴム粒子よりも大きくなってコートからハイブリッド骨
材11が飛散されにくくなるが、例えば、1.2〜1.
7に設定するのが好ましい。また、ハイブリッド骨材1
1の平均粒径を4mm以下、さらには、0.5〜2.8
mmとするのが、芝内に容易に充填することができ好ま
しい。
【0018】また、接着用樹脂14の量は、弾性体粒子
12及び後述する微細硬質骨材16の粒径によって異な
るが、少ないと微細硬質骨材16の剥落が起こり、多い
と微細硬質骨材16が接着用樹脂14中に埋没し、凹凸
がなくなるので、微細硬質骨材16の頂部が接着樹脂層
から僅かに突出し、かつ微細硬質骨材16の粒径の5〜
95%が接着用樹脂14に埋没するのが好ましい。この
ように微細硬質骨材16の一部が接着樹脂層から突出す
るように構成されているので、ハイブリッド骨材11の
粒子の接触抵抗が小さく、コートのスライド性の低下を
抑制することができる。
【0019】前記接着用樹脂14を弾性体粒子12の表
面にコートする方法としては、表面処理済み弾性体粒子
12を混合攪拌しながら、接着用樹脂14を少量ずつ滴
下して表面処理済み弾性体粒子12の表面に接着用樹脂
14をコートする方法、または表面処理済み弾性体粒子
12を接着用樹脂14中にディッピングした後、直ちに
取り出して、表面処理済み弾性体粒子12の表面に接着
用樹脂14をコートする方法等がある。
【0020】なお、弾性体粒子12とは、弾性を有する
ゴム配合物(廃タイヤ等の廃品を含む)の粉砕品や、ゴ
ム配合物を成型、または成型及び粉砕、切断したもの等
である。
【0021】また、弾性体粒子12の形態としては、粒
状形状、両端が突出した長楕円形状、紐形状、多面体ま
たは曲面体から成る定型形状等があり、これらの何れか
一つ、あるいはこれらを組み合わせたものを使用するこ
とが可能である。
【0022】また、前記微細硬質骨材16とは、剛性を
有する無機系微細骨材または/及び有機系微細骨材であ
り、その平均粒径または平均最大長さは特に限定されな
いが、50〜150μmであるが好ましい。前記無機系
微細骨材は、人工石、自然石、硅砂、自然石の破砕物、
人工石の破砕物等からなり、また前記有機系微細骨材
は、各種樹脂製廃品の粉砕品、樹脂チップ、フィラー、
木片、クルミ等の植物系チップ等からなる。
【0023】前記微細硬質骨材16の表面処理剤15の
表面処理及びコーティング方法としては、無機系微細骨
材(硅砂、自然石の破砕物、人工石の破砕物等)の場合
には、カップリング剤(シラン系、チタネート系等)の
乾式、湿式処理等を行い、有機系微細骨材(ウレタン、
アクリル、ポリエステル等の樹脂チップ、木片、クルミ
殻等の植物系材料のチップ、樹脂中空フィラー等)の場
合には、骨材表面の化学的処理(官能基付与)、物理的
処理(表面酸化、表面溶解)または濡れ性の改良(溶剤
洗浄、樹脂コーティング)等を行う。
【0024】本発明の人工芝2は、各種用途に用いるこ
とができるが、例えば、運動競技場、テニスコート、歩
径路、サッカー競技場、野球場、公園、多目的グラウン
ド等に好適に使用することができる。
【0025】
【実施例】以下、実施例によって本発明をさらに説明す
るが、本発明の範囲をこれらの実施例に限定するもので
はない。実施例1及び比較例1 弾性体粒子(粉砕ゴム粒子)の表面に表面処理剤(GP
−10、横浜ゴム社製)および接着用樹脂(エポキシ樹
脂)を介して微細硬質骨材(平均粒径105μmの珪
砂)を添着した、比重1.42、平均粒径が1.5mm
のハイブリッド骨材を作製した。このハイブリッド骨材
を、芝高さ約19mmの人工芝内に約8mmの厚さで図
1のように散布充填した(実施例)。
【0026】また、従来の人工芝として、上記と同様の
人工芝内に、下層として平均粒径150mmの珪砂を約
5mmの厚さで充填し、上層として平均粒径約1.5m
mの粉砕ゴムを約3mmの厚さで充填した2層構造の人
工芝を敷設した(比較例)。
【0027】これらの人工芝について、飛散性、ボール
反発性、スライド性を評価した。
【0028】その結果、比較例の人工芝は、ゴム粒子飛
散が見られ、従来の砂のみを充填した人工芝に比べてボ
ール反発性が小さくなってしまい、スライド性も悪化す
るという結果となってしまった。
【0029】それに対して、実施例の人工芝は、充填し
たハイブリッド骨材の飛散もないうえに、ボール反発性
とスライド性も従来の砂のみを充填した人工芝と同程度
に良好であるという結果が得られた。
【0030】
【発明の効果】本発明に従って、人工芝の芝内に、弾性
体粒子の表面に接着用樹脂を介して微細硬質骨材を添着
させたハイブリッド骨材を充填することによって、芝内
に充填した充填材の飛散とコンクリート化を抑制し、ス
ライド性を向上した人工芝を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の人工芝の一例を示す断面図である。
【図2】本発明のハイブリッド骨材の一例を示す一部断
面図である。
【符号の説明】
1 地盤 2 人工芝 3 基板 4 芝 11 ハイブリッド骨材 12 弾性体粒子 13 表面処理剤 14 接着用樹脂 15 表面処理剤 16 微細硬質骨材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芝内に、弾性体粒子の表面に接着用樹脂
    を介して微細硬質骨材を添着させたハイブリッド骨材を
    充填した人工芝。
  2. 【請求項2】 前記ハイブリッド骨材の比重が1.2〜
    1.7、平均粒径が4mm以下である請求項1に記載の
    人工芝。
  3. 【請求項3】 前記微細硬質骨材の平均粒径が300μ
    m以下である請求項1または2に記載の人工芝。
  4. 【請求項4】 芝内に、前記ハイブリッド骨材層と硬質
    骨材層との2層構造で充填し、いずれか1層を上層とし
    た請求項1〜3のいずれか1項に記載の人工芝。
JP2002139371A 2002-05-15 2002-05-15 人工芝 Pending JP2003328311A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008068072A (ja) * 2006-08-18 2008-03-27 Yokohama Polymer Kasei Kk 被覆珪砂
US20110081506A1 (en) * 2009-10-07 2011-04-07 Sungyull Lee Artificial turf infill and artificial turf including the same

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