JP2003326818A - インクジェットプリンタ - Google Patents

インクジェットプリンタ

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JP2003326818A
JP2003326818A JP2002134174A JP2002134174A JP2003326818A JP 2003326818 A JP2003326818 A JP 2003326818A JP 2002134174 A JP2002134174 A JP 2002134174A JP 2002134174 A JP2002134174 A JP 2002134174A JP 2003326818 A JP2003326818 A JP 2003326818A
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JP
Japan
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ink
ink carriage
carriage
inkjet printer
movable member
Prior art date
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JP2002134174A
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English (en)
Inventor
Susumu Hashimoto
進 橋本
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カラーインクジェットプリンタの再移動時にイ
ンクキャリッジの主走査方向へのズレを確実に防止し得
る機構を設け、印字工程でのインク吐出不良および画像
情報の欠落を防止することができるインクジェットプリ
ンタを提供する。 【解決手段】シリアル型のインクジェットプリンタとし
て、主走査方向に移動するインクキャリッジ14をロッ
クするインクキャリッジロック機構16を設ける。この
インクキャリッジロック機構を、キャビネット11の上
面後端に対しヒンジを介して回動する給紙トレイ12の
一側端より突出する給紙用ガイド12aによって構成す
る。給紙トレイを、カラーインクジェットプリンタ使用
時に給紙用ガイドによるインクキャリッジのロックを解
除するロック解除位置と、カラーインクジェットプリン
タ不使用時に給紙用ガイドによるインクキャリッジのロ
ックを行うロック位置とに変換させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリアル型のイン
クジェットプリンタに関し、詳しくは、走査方向に移動
するインクキャリッジをインクジェットプリンタ不使用
時にロックするようにしたものに係わる。
【0002】
【従来の技術】一般に、シリアル型のインクジェットプ
リンタにおいては、通常、インクキャリッジは非印字時
および非通電時にホームポジションでメンテナンスユニ
ットのヘッドキャップ機能を利用してインクヘッドから
のインクの蒸発を防止する状態で停止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年のイン
クジェットプリンタのコンパクト化、並びにホームユー
ス化が進むにつれて、インクジェットプリンタの持ち運
びを行なうことが多くなってきた。その場合、上述した
ヘッドキャッピング状態だけでは、インクヘッドが走査
方向にズレてしまい、装置の停止中にインクヘッドの乾
燥が進行し、印字工程でのインク吐出不良を招来するこ
とがある。
【0004】また、インクヘッドがズレることによっ
て、シリアルインクヘッドの走査距離が変化し、通紙サ
イズに合致しない印字が行われ、画像情報の欠落が発生
することがある。
【0005】そこで、例えば、特開昭60−17806
3号報に示すもののように、インクキャリッジを走査方
向に移動不能にロックするインクキャリッジロック機構
を備えたインクジェットプリンタが開示されている。
【0006】また、その他のインクジェットプリンタと
しては、装置の製造後に梱包されてユーザが購入するま
での輸送中において、インクキャリッジの走査方向への
移動を規制するインクキャリッジロック機構を備えたも
のもある(特開平5−8398号報参照)。このもので
は、インクヘッドの破壊を防止するインクヘッドのキャ
ッピングとインクヘッドの位置ロックとを備えている。
【0007】ところが、上述した前者のインクジェット
プリンタのインクキャリッジロック機構は、インクヘッ
ドをメンテナンスするときにインクヘッドの位置を正確
にするためのものであるため、メンテナンス終了後にイ
ンクキャリッジのロックが解除されることになる。
【0008】また、上記後者のインクジェットプリンタ
のインクキャリッジロック機構においても、インクキャ
リッジの走査方向への移動規制は、ユーザが購入するま
での輸送中に限られたものであり、それ以後はロックが
解除された状態となる。
【0009】そのため、いずれの公報においても、イン
クジェットプリンタを設置後、再移動を行うときに、イ
ンクキャリッジの走査方向への移動を規制することがで
きず、インクヘッドの走査方向へのズレによる印字工程
でのインク吐出不良や、画像情報の欠落といった問題に
十分に対処することができない。
【0010】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、インクジェットプリ
ンタの再移動時にインクキャリッジの走査方向へのズレ
を確実に防止し得る機構を設け、印字工程でのインク吐
出不良および画像情報の欠落を防止することができるイ
ンクジェットプリンタを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、シリアル型のインクジェットプリンタ
として、走査方向に移動するインクキャリッジをロック
するインクキャリッジロック機構を設ける。そして、上
記インクキャリッジロック機構を、インクジェットプリ
ンタ本体に対し可動する可動部材の一部分によって構成
している。
【0012】この特定事項により、インクキャリッジ
は、インクジェットプリンタの再移動時の走査方向への
移動がインクキャリッジロック機構によりロックされる
ことになり、インクヘッドの走査方向へのズレによる印
字工程でのインク吐出不良や、画像情報の欠落を確実に
防止することが可能となる。しかも、インクキャリッジ
ロック機構は、インクジェットプリンタ本体に対し可動
する可動部材の一部分によって構成されているので、イ
ンクキャリッジの走査方向へのズレを確実に防止し得る
インクキャリッジロック機構を別途設ける必要がなく、
可動部材の一部分が流用されて部品点数が削減されるこ
とになり、コストの低廉化を図ることも可能となる。
【0013】特に、可動部材の動きを特定するものとし
て、以下の構成が掲げられる。
【0014】つまり、インクジェットプリンタ使用時に
その一部分によるインクキャリッジのロックを解除する
ロック解除位置まで可動部材を移動させるようにしてい
る。
【0015】この特定事項により、インクキャリッジロ
ック機構は、可動部材をロック解除位置まで移動させる
のみでインクキャリッジのロックが簡単に解除されるこ
とになり、操作性の向上を図ることが可能となる。
【0016】また、インクジェットプリンタ不使用時に
その一部分によるインクキャリッジのロックを行うロッ
ク位置まで可動部材を移動させるようにしている。
【0017】この特定事項により、インクキャリッジロ
ック機構は、可動部材をロック位置まで移動させるのみ
でインクキャリッジが簡単にロックされることになり、
操作性の向上を図ることが可能となる。
【0018】そして、インクジェットプリンタ本体に対
し可動部材を回転自在に支持している。
【0019】この特定事項により、インクキャリッジロ
ック機構は、可動部材をロック位置とロック解除位置と
の間で回転させるのみでインクキャリッジが簡単にロッ
クまたはロック解除されることになり、操作性の向上を
円滑に図ることが可能となる。
【0020】特に、インクキャリッジのロック位置を具
体的に示すものとして、以下の構成が掲げられる。
【0021】つまり、インクキャリッジのインクヘッド
をメンテナンスするホームポジションでインクキャリッ
ジロック機構によるインクキャリッジのロックを行って
いる。
【0022】この特定事項により、インクキャリッジロ
ック機構によるインクキャリッジのロック位置におい
て、インクヘッドのメンテナンスが円滑に行え、印字工
程でのインク吐出不良や、画像情報の欠落をより確実に
防止することが可能となる。
【0023】特に、インクキャリッジ機構の信頼性を高
め得るものとして、以下の構成が掲げられる。
【0024】つまり、インクキャリッジを可動部材の一
部分によって直接ロックしている。この特定事項によ
り、インクキャリッジの走査方向への移動が可動部材の
一部分によって直接規制されることになり、インクキャ
リッジロック機構の信頼性を高めることが可能となる。
【0025】特に、可動部材を具体的に示すものとし
て、以下の構成が掲げられる。
【0026】つまり、可動部材を、インクジェットプリ
ンタ不使用時にインクジェットプリンタ本体部の保護対
象部分を保護する保護カバーとして用いている。
【0027】この特定事項により、インクジェットプリ
ンタ本体部の表示パネルや各種スイッチ類などの保護対
象部分を保護する保護カバーが可動部材として流用さ
れ、インクジェットプリンタ不使用時に保護対象部分の
保護と、インクキャリッジの走査方向への移動規制とを
両立させることが可能となる。
【0028】そして、可動部材の一部分によってインク
キャリッジをロックするときに、上記可動部材の一部分
が入り込む孔をインクジェットプリンタ本体に設けてい
る場合には、可動部材の一部分が孔に入り込んで可動部
材がインクジェットプリンタ本体に対し張り出すことな
く移動してインクキャリッジがロックされることにな
り、インクキャリッジのロック位置での可動部材の張り
出しを防止することが可能となる。
【0029】また、給紙トレイを可動部材として適用し
ている場合には、給紙トレイの一部分によりインクキャ
リッジの移動規制を行うように移動させた給紙トレイに
よって用紙の載置面が隠され、給紙トレイ上への埃など
の蓄積が削減される。
【0030】加えて、インクキャリッジロック機構を構
成する給紙トレイの一部分に、給紙ガイドの機能を備え
させている場合には、インクキャリッジの移動を規制す
る上で張り出した部分(一部分)を有効利用して給紙ト
レイ上での給紙のガイドを効果的に行うことが可能とな
る。
【0031】これに対し、排紙トレイを可動部材として
適用している場合には、排紙トレイの一部分によりイン
クキャリッジの移動規制を行うように移動させた排紙ト
レイによって用紙の載置面が隠され、排紙トレイ上への
埃などの蓄積が削減される。
【0032】特に、インクキャリッジのロック状態を検
知し得るものとして、以下の構成が掲げられる。
【0033】つまり、モータなどの駆動手段によってイ
ンクキャリッジを走査方向に移動可能に構成し、インク
ジェットプリンタ使用時に、上記駆動手段に作用する負
荷に応じて可動部材の一部分によるインクキャリッジの
ロック状態を検知するようにしている。
【0034】この特定事項により、インクキャリッジロ
ック機構によりインクキャリッジのロックが行われてい
るときにモータ等の駆動手段に始動電流が印加される
と、駆動手段が過負荷となるので、この駆動手段の過負
荷の検出によって、可動部材の使用不可能状態が検知さ
れることになり、インクキャリッジのロック状態を迅速
に対処することが可能となる。
【0035】更に、インクキャリッジロック機構による
インクキャリッジのロックを、インクキャリッジがホー
ムポジションに位置しているときにのみ行えるようにし
ている場合には、インクキャリッジがホームポジション
から若干ズレて位置しているときなどにインクキャリッ
ジロック機構によるインクキャリッジのロックが行われ
ないようにして、ホームポジションから若干ズレた位置
でのインクキャリッジのロックを防止し、インクキャリ
ッジをホームポジションに確実に位置付けることが可能
となる。
【0036】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0037】<第1の実施の形態>図1および図2は、
本発明の第1の実施形態に係わるシリアル型のインクジ
ェットプリンタを示し、このインクジェットプリンタ1
は、そのインクジェットプリンタ本体としてのキャビネ
ット11の上面に設けられた可動部材としての給紙トレ
イ12を備えている。この給紙トレイ12は、キャビネ
ット11の後面に図示しないヒンジを介して回転自在に
支持され、その上面に載置された記録用紙の給紙位置を
位置決めしつつガイドする給紙用ガイド12a(一部
分)を備えている。この給紙用ガイド12aは、給紙ト
レイ12の一側端(図では左側端)上に凸設されてい
る。また、キャビネット11の上面中央部には、保護対
象部分としての表示パネル13が設けられている。そし
て、給紙トレイ12は、インクジェットプリンタ使用時
に基端(後端)のヒンジを介して後方に傾斜した位置
(図1に示す位置)に、インクジェットプリンタ不使用
時に表示パネル13を覆うようにキャビネット11の上
面に沿って倒伏した位置(図2に示す位置)にそれぞれ
変換されるようになっている。この場合、給紙トレイ1
2は、表示パネル13を保護する保護カバーとしての機
能を有している。
【0038】また、図3に示すように、キャビネット1
1の内部には、給紙トレイ12から排紙トレイ(図示せ
ず)に亘って、図示しないピックアップローラ、給紙ロ
ーラ、搬送路、PSローラ、インクキャリッジ14およ
び排紙ローラ(図示せず)が順に設けられている。
【0039】上記インクキャリッジ14は、図示しない
駆動手段としてのDCモータに駆動連結されている。具
体的には、図示しないが、DCモータの出力軸に回転一
体に連結された駆動プーリと従動プーリとの間に掛け渡
されたベルトの往路にインクキャリッジ14が固定さ
れ、DCモータの駆動に伴って図3における左右方向
(主走査方向)にインクキャリッジ14(インクヘッ
ド)がガイドシャフト15に沿って、往復移動するよう
になっている。
【0040】また、インクキャリッジ14には、図示し
ないインクタンクが搭載されていると共にインクヘッド
が設けられている。具体的には、インクキャリッジ14
には、Bk(ブラック),Y(イエロー),M(マゼン
タ),C(シアン)の各色のインクを個別に収容した4
個の第1〜第4インクタンクが主走査方向 に順に並べ
られて搭載されている。また、インクヘッドの内部に
は、これらタンクに供給路(図示せず)を経て個別に繋
がる複数のノズル(図示せず)が設けられている。
【0041】そして、上記インクジェットプリンタ1に
は、インクキャリッジ14を主走査方向に移動不能にロ
ックするインクキャリッジロック機構16を備えてい
る。このインクキャリッジロック機構16は、給紙トレ
イ12の給紙用ガイド12aによって構成されている。
上記インクキャリッジ14は、そのインクヘッドをメン
テナンスユニット17によりメンテナンスするホームポ
ジション(図では主走査方向の一側端)で、インクキャ
リッジロック機構16によるロックがなされるようにな
っている。
【0042】上記キャビネット11の表示パネル13一
側方位置(左側方位置)には、給紙トレイ12の給紙用
ガイド12aによってインクキャリッジ14をロックす
るときに、上記給紙トレイ一側端の給紙用ガイド12a
が入り込む孔11aが設けられている。そして、上記孔
11aを介してキャビネット11内に入り込んだ給紙用
ガイド12aは、ホームポジションにあるインクキャリ
ッジ14の主走査方向他側(図では右側)に突出し、イ
ンクキャリッジ14に対し直に当接してインクキャリッ
ジ14を主走査方向他側へ移動不能とするように直接ロ
ックするようになされている。この場合、インクジェッ
トプリンタ使用時に、DCモータに作用する負荷に応じ
てインクキャリッジロック機構16によるロック状態つ
まり給紙トレイ12の給紙用ガイド12aによるインク
キャリッジ14のロック状態が検知されるようになって
いる。
【0043】上記給紙トレイ12は、インクジェットプ
リンタ使用時に後方に傾斜した位置、つまり給紙用ガイ
ド12aによるインクキャリッジ14のロックを解除す
るロック解除位置(図1に示す位置)まで移動されるよ
うになっている。一方、インクジェットプリンタ不使用
時に表示パネル13を覆うようにキャビネット11の上
面に沿って倒伏した位置、つまり給紙用ガイド12aに
よるインクキャリッジ14のロックを行うロック位置
(図2および図3に示す位置)まで移動されるようにな
っている。
【0044】そして、図4に示すように、キャビネット
11内には、給紙トレイ12を給紙用ガイド12aによ
るインクキャリッジ14のロックを行うロック位置まで
移動させた際にロック位置で保持する保持機構18が設
けられている。この保持機構18は、給紙用ガイド12
aの一側面に凹設された窪み18aと、この窪み18a
に対し弾性的に係合して給紙トレイ12をロック位置に
保持する係合片18bとを備えている。
【0045】したがって、本実施形態では、インクキャ
リッジ14は、インクジェットプリンタ1の再移動時の
走査方向への移動がインクキャリッジロック機構16に
よってロックされることになり、インクヘッドの走査方
向へのズレによる印字工程でのインク吐出不良や、画像
情報の欠落を確実に防止することができる。そして、イ
ンクキャリッジロック機構16は、キャビネット11の
後面にヒンジを介して回転自在に支持された給紙トレイ
12の給紙用ガイド12aによって構成されているの
で、インクキャリッジ14が簡単にロックまたはロック
解除されて操作性の向上を図れる上、インクキャリッジ
14の走査方向へのズレを確実に防止し得るインクキャ
リッジロック機構16を別途の部材によって構成する必
要がなく、給紙トレイ12の給紙用ガイド12aが流用
されて部品点数が削減されることになり、コストの低廉
化を図ることもできる。
【0046】また、給紙トレイ12は、インクジェット
プリンタ使用時に給紙用ガイド12aによるインクキャ
リッジ14のロックを解除するロック解除位置(図1に
示す位置)まで移動させるのみでインクキャリッジ14
のロックが簡単に解除される一方、インクジェットプリ
ンタ不使用時に給紙用ガイド12aによるインクキャリ
ッジ14のロックを行うロック位置(図2および図3に
示す位置)まで移動させるのみでインクキャリッジ14
が簡単にロックされることになり、インクキャリッジロ
ック機構16の操作性の向上を図ることができる。
【0047】そして、インクキャリッジ14のインクヘ
ッドをメンテナンスユニット17によりメンテナンスす
るホームポジションでインクキャリッジロック機構16
によるインクキャリッジ14のロックを行っているの
で、インクキャリッジ14のロック位置において、イン
クヘッドのメンテナンスが円滑に行え、印字工程でのイ
ンク吐出不良や、画像情報の欠落をより確実に防止する
ことができる。しかも、給紙トレイ12は、ロック位置
において保持機構18により効果的に保持され、インク
キャリッジロック機構16の信頼性を高めることができ
る。
【0048】また、インクキャリッジ14が給紙トレイ
12の給紙用ガイド12aによって直接ロックされてい
るので、インクキャリッジ14の主走査方向への移動が
給紙トレイ12の給紙用ガイド12aによって直接規制
されることになり、インクキャリッジロック機構16の
信頼性を高めることができる。
【0049】しかも、給紙トレイ12は、表示パネル1
3を保護する保護カバーとしての機能を有しているの
で、キャビネット11の表示パネル13を保護する保護
カバーとして流用され、インクジェットプリンタ不使用
時に表示パネル13の保護と、インクキャリッジ14の
走査方向への移動規制とを両立させることができる。
【0050】そして、インクジェットプリンタ不使用時
に給紙トレイ12の給紙用ガイド12aが入り込む孔1
1aがキャビネット11の表示パネル13一側方位置に
設けられているので、給紙トレイ12より突出する給紙
用ガイド12aが孔11aに入り込んで給紙トレイ12
がキャビネット11上面に対し張り出すことなく移動し
てインクキャリッジ14がロックされることになり、イ
ンクキャリッジ14のロック位置での給紙トレイ12の
張り出しを防止することができる。
【0051】また、給紙トレイ12は、インクジェット
プリンタ不使用時にキャビネット11の上面に沿って倒
伏した位置でインクキャリッジ14をロックするので、
給紙トレイ12上の用紙の載置面が隠され、給紙トレイ
12上への埃などの蓄積を削減することができる。
【0052】加えて、給紙トレイ12の給紙用ガイド1
2aによってインクキャリッジ14を直接ロックするこ
とにより、インクキャリッジ14の移動を規制する上で
張り出した給紙用ガイド12aを有効利用して給紙トレ
イ12上での給紙のガイドを効果的に行うことができ
る。
【0053】更に、インクジェットプリンタ使用時に、
DCモータに作用する負荷に応じて、給紙トレイ12の
給紙用ガイド12aによるインクキャリッジ14のロッ
ク状態を検知できる。そして、インクキャリッジ14の
ロック状態に迅速に対処することができる。少し詳しく
述べると、インクキャリッジロック機構16によりイン
クキャリッジ14のロックが行われているときに、DC
モータに始動電流が印加されると、DCモータが過負荷
となる。このDCモータの過負荷の検出によって、給紙
トレイ12の使用不可能状態を検知できる。
【0054】<第2の実施の形態>次に、本発明の第2
の実施形態を図5および図6に基づいて説明する。
【0055】この実施形態では、インクキャリッジロッ
ク機構の構成を変更している。なお、インクキャリッジ
ロック機構を除くその他の構成は、上記第1の実施形態
の場合と同じであり、同じ部分については同一の符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0056】すなわち、本例では、インクジェットプリ
ンタ2は、そのインクジェットプリンタ本体としてのキ
ャビネット21の前面に設けられた可動部材としての排
紙トレイ22を備えている。この排紙トレイ22は、キ
ャビネット21の前面下端に図示しないヒンジを介して
回転自在に支持され、その上面に排紙される記録用紙の
排紙位置を位置決めしつつガイドする排紙用ガイド22
a(一部分)を備えている。この排紙用ガイド22a
は、排紙トレイ22の一側端(図では左側端)上に凸設
されている。そして、排紙トレイ22は、インクジェッ
トプリンタ使用時に基端(下端)のヒンジを介して前方
に倒伏した位置(図5に示す位置)に、インクジェット
プリンタ不使用時にキャビネット21の前面に沿って起
立した位置(図6に示す位置)にそれぞれ変換されるよ
うになっている。
【0057】そして、インクジェットプリンタ2には、
インクキャリッジ14を主走査方向に移動不能にロック
するインクキャリッジロック機構23を備えている。こ
のインクキャリッジロック機構23は、排紙トレイ22
の排紙用ガイド22aによって構成されている。上記イ
ンクキャリッジ14は、そのインクヘッドをメンテナン
スユニット17によりメンテナンスするホームポジショ
ン(図では主走査方向の一側端)で、インクキャリッジ
ロック機構23によるロックがなされるようになってい
る。
【0058】上記キャビネット11の前面一側寄り位置
(中央部よりも左側寄り位置)には、排紙トレイ22の
排紙用ガイド22aによってインクキャリッジ14をロ
ックするときに、上記排紙トレイ22一側端の排紙用ガ
イド22aが入り込む孔21aが設けられている。そし
て、上記孔21aを介してキャビネット21内に入り込
んだ排紙用ガイド22aは、ホームポジションにあるイ
ンクキャリッジ14の主走査方向他側(図では右側)に
突出し、インクキャリッジ14に対し直に当接してイン
クキャリッジ14を主走査方向他側へ移動不能とするよ
うに直接ロックしている。
【0059】上記排紙トレイ22は、インクジェットプ
リンタ使用時に前方に倒伏した位置、つまり排紙用ガイ
ド22aによるインクキャリッジ14のロックを解除す
るロック解除位置(図5に示す位置)まで移動されるよ
うになっている。一方、インクジェットプリンタ不使用
時にキャビネット21の前面に沿って起立した位置、つ
まり排紙用ガイド22aによるインクキャリッジ14の
ロックを行うロック位置(図6に示す位置)まで移動さ
れるようになっている。
【0060】したがって、本実施形態では、インクキャ
リッジ14は、インクジェットプリンタ2の再移動時の
走査方向への移動がインクキャリッジロック機構23に
よってロックされることになり、インクヘッドの走査方
向へのズレによる印字工程でのインク吐出不良や、画像
情報の欠落を確実に防止することができる。そして、イ
ンクキャリッジロック機構23は、キャビネット21の
前面下端にヒンジを介して回転自在に支持された排紙ト
レイ22の排紙用ガイド22aによって構成されている
ので、インクキャリッジ14が簡単にロックまたはロッ
ク解除されて操作性の向上を図れる上、インクキャリッ
ジ14の走査方向へのズレを確実に防止し得るインクキ
ャリッジロック機構23を別途の部材によって構成する
必要がなく、排紙トレイ22の排紙用ガイド22aが流
用されて部品点数が削減されることになり、コストの低
廉化を図ることもできる。
【0061】また、排紙トレイ22は、インクジェット
プリンタ使用時に排紙用ガイド22aによるインクキャ
リッジ14のロックを解除するロック解除位置(図5に
示す位置)まで移動させるのみでインクキャリッジ14
のロックが簡単に解除される一方、インクジェットプリ
ンタ不使用時に排紙用ガイド22aによるインクキャリ
ッジ14のロックを行うロック位置(図6に示す位置)
まで移動させるのみでインクキャリッジ14が簡単にロ
ックされることになり、インクキャリッジロック機構2
3の操作性の向上を図ることができる。
【0062】しかも、インクジェットプリンタ不使用時
に排紙トレイ22の排紙用ガイド22aが入り込む孔2
1aがキャビネット21の前面一側寄り位置に設けられ
ているので、排紙トレイ22より突出する排紙用ガイド
22aが孔21aに入り込んで排紙トレイ22がキャビ
ネット21前面に対し張り出すことなく移動してインク
キャリッジ14がロックされることになり、インクキャ
リッジ14のロック位置での排紙トレイ22の張り出し
を防止することができる。
【0063】更に、排紙トレイ22は、インクジェット
プリンタ不使用時にキャビネット21の前面に沿って起
立した位置でインクキャリッジ14をロックするので、
排紙トレイ22上の用紙の載置面が隠され、排紙トレイ
22上への埃などの蓄積を削減することができる。
【0064】<第3の実施の形態>次に、本発明の第3
の実施形態を図7ないし図9に基づいて説明する。
【0065】この実施形態では、インクキャリッジロッ
ク機構の構成を変更している。なお、インクキャリッジ
ロック機構を除くその他の構成は、上記第1の実施形態
の場合と同じであり、同じ部分については同一の符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0066】すなわち、本例では、インクジェットプリ
ンタ3は、そのインクジェットプリンタ本体としてのキ
ャビネット31の前面に設けられた可動部材としての下
方に開口する略コ字状の取っ手32を備えている。この
取っ手32は、キャビネット31の上面略中央位置に図
示しないヒンジを介して回転自在に支持され、その一方
の脚部(図では左側の脚部)の先端(図7および図8で
は下端)より延びるキャリッジ固定部32aを備えてい
る。このキャリッジ固定部32aは、取っ手32の一方
の脚部先端に固定され、キャビネット31内において取
っ手32と一体的に回動するようになっている。そし
て、取っ手32は、インクジェットプリンタ使用時に脚
部先端のヒンジを介してキャビネット31の上面に沿う
ように後方に倒伏した位置(図9に示す位置)に、イン
クジェットプリンタ不使用時にキャビネット31の上面
で起立した位置(図7および図8に示す位置)にそれぞ
れ変換されるようになっている。
【0067】そして、インクジェットプリンタ3には、
インクキャリッジ14を主走査方向に移動不能にロック
するインクキャリッジロック機構33を備えている。こ
のインクキャリッジロック機構33は、取っ手32の一
方の脚部先端のキャリッジ固定部32aによって構成さ
れている。上記インクキャリッジ14は、そのインクヘ
ッドをメンテナンスユニット17によりメンテナンスす
るホームポジション(図では主走査方向の一側端)で、
インクキャリッジロック機構33によるロックがなされ
るようになっている。そして、キャビネット21内のキ
ャリッジ固定部32aは、ホームポジションにあるイン
クキャリッジ14の主走査方向他側(図では右側)に突
出し、インクキャリッジ14に対し直に当接してインク
キャリッジ14を主走査方向他側へ移動不能とするよう
に直接ロックしている。
【0068】上記取っ手32は、インクジェットプリン
タ使用時にキャビネット31上面で後方に倒伏した位
置、つまりキャリッジ固定部32aによるインクキャリ
ッジ14のロックを解除するロック解除位置(図9に示
す位置)まで移動されるようになっている。一方、イン
クジェットプリンタ不使用時にキャビネット21の上面
で起立した位置、つまりキャリッジ固定部32aによる
インクキャリッジ14のロックを行うロック位置(図7
および図8に示す位置)まで移動されるようになってい
る。
【0069】したがって、本実施形態では、インクキャ
リッジ14は、インクジェットプリンタ3の再移動時の
走査方向への移動がインクキャリッジロック機構33に
よってロックされることになり、インクヘッドの走査方
向へのズレによる印字工程でのインク吐出不良や、画像
情報の欠落を確実に防止することができる。そして、イ
ンクキャリッジロック機構33は、キャビネット31の
上面略中央位置にヒンジを介して回転自在に支持された
取っ手32の一方の脚部先端のキャリッジ固定部32a
によって構成されているので、インクキャリッジ14が
簡単にロックまたはロック解除されて操作性の向上を図
れる上、インクキャリッジ14の走査方向へのズレを確
実に防止し得るインクキャリッジロック機構33を別途
の部材によって構成する必要がなく、取っ手32の一方
の脚部先端のキャリッジ固定部32aが流用されて部品
点数が最小限で済み、コストの低廉化を図ることもでき
る。
【0070】また、取っ手32は、インクジェットプリ
ンタ使用時にキャリッジ固定部32aによるインクキャ
リッジ14のロックを解除するロック解除位置(図9に
示す位置)まで移動させるのみでインクキャリッジ14
のロックが簡単に解除される一方、インクジェットプリ
ンタ不使用時にキャリッジ固定部32aによるインクキ
ャリッジ14のロックを行うロック位置(図7および図
8に示す位置)まで移動させるのみでインクキャリッジ
14が簡単にロックされることになり、インクキャリッ
ジロック機構33の操作性の向上を図ることができる。
【0071】しかも、取っ手32は、インクジェットプ
リンタ不使用時にキャビネット31の上面に沿って倒伏
するので、取っ手32がキャビネット31上面に対し張
り出すことなく移動してインクキャリッジ14がロック
されることになり、インクキャリッジ14のロック位置
での取っ手32の張り出しを防止することができる。
【0072】<第4の実施の形態>次に、本発明の第4
の実施形態を図10および図11に基づいて説明する。
【0073】この実施形態では、インクキャリッジロッ
ク機構の構成を変更している。なお、インクキャリッジ
ロック機構を除くその他の構成は、上記第2の実施形態
の場合と同じであり、同じ部分については同一の符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0074】すなわち、本例では、図10の(a)およ
び(b)並びに図11の(a)および(b)に示すよう
に、インクジェットプリンタ2は、キャビネット21の
前面に設けられた排紙トレイ22のロック解除位置およ
びロック位置への移動に連動してインクキャリッジ14
を主走査方向に移動不能にロックするインクキャリッジ
ロック機構41を備えている。
【0075】このインクキャリッジロック機構41は、
ホームポジションの上方をインクキャリッジ14の主走
査方向に延びる支え棒42と、この支え棒42の両端に
対し長孔43aを介して上下方向に移動可能に支持さ
れ、互いに向き合う対向面の先端側(下端側)にインク
キャリッジ14を主走査方向両側から挟み込むように傾
斜するテーパ面43bを有する一対の固定部材43,4
3と、この各固定部材43を支え棒42の両端に対し両
側からそれぞれ抜け落ち不能に保持する鍔部材44,4
4と、上記各固定部材43を支え棒42に対し下方に付
勢する付勢スプリング(図示せず)と、排紙トレイ22
と支え棒42との間に連結され、排紙トレイ22のロッ
ク解除位置への移動時に上記支え棒42を上方の退避位
置{図10の(a)および(b)に示す位置}に移動さ
せる一方、排紙トレイ22のロック位置への移動時に上
記支え棒42を下方の作動位置{図11の(a)および
(b)に示す位置}に移動させるリンク機構(図示せ
ず)とを備えている。そして、インクキャリッジ14
は、そのインクヘッドをメンテナンスユニット17によ
りメンテナンスするホームポジションで、インクキャリ
ッジロック機構41によるロックがなされるようになっ
ている。
【0076】したがって、本実施形態では、インクジェ
ットプリンタ不使用時に排紙トレイ22をロック位置ま
で移動させると、リンク機構を介して支え棒42が下方
の作動位置{図11の(a)および(b)に示す位置}
に移動し、この支え棒42の両端に対し長孔43aを介
して一対の固定部材43,43がそれぞれ付勢スプリン
グの付勢力によって下方に移動することで、インクキャ
リッジ14を主走査方向両側からテーパ面43bにより
挟み込んでホームポジションでロックする。これによ
り、インクキャリッジ14のホームポジションでのロッ
クが主走査方向両側から確実に行え、インクキャリッジ
14のロック性能を高めることができる。
【0077】一方、インクジェットプリンタ使用時に排
紙トレイ22をロック解除位置まで移動させると、リン
ク機構を介して支え棒42が上方の退避位置{図10の
(a)および(b)に示す位置}に移動し、この支え棒
42と共にその両端の固定部材43,43がそれぞれ上
方に移動することで、インクキャリッジ14のテーパ面
43bによる挟み込みを解除してホームポジションでの
ロックを解除する。これにより、インクキャリッジ14
のホームポジションでのロック解除が円滑に行え、イン
クキャリッジ14の走査性能を高めることができる。
【0078】<第5の実施の形態>次に、本発明の第5
の実施形態を図12および図13に基づいて説明する。
【0079】この実施形態では、インクキャリッジロッ
ク機構の構成を変更している。なお、インクキャリッジ
ロック機構を除くその他の構成は、上記第3の実施形態
の場合と同じであり、同じ部分については同一の符号を
付してその詳細な説明は省略する。
【0080】すなわち、本例では、図12および図13
に示すように、インクジェットプリンタ2は、キャビネ
ット21の上面に設けられた取っ手32のロック解除位
置およびロック位置への移動によりインクキャリッジ1
4を主走査方向に移動不能にロックするインクキャリッ
ジロック機構51を備えている。
【0081】このインクキャリッジロック機構51は、
取っ手32の一方の脚部先端より延びるキャリッジ固定
部32aと、インクジェットプリンタ3の不使用時にイ
ンクキャリッジ14がホームポジションまで移動してい
ない状態でのキャリッジ固定部32aによるインクキャ
リッジ14のロックを防止するロック防止部材52とを
備えている。
【0082】上記ロック防止部材52は、ホームポジシ
ョンまで移動するインクキャリッジ14と接触してイン
クキャリッジ14と共に主走査方向一側(図では左側)
のホームポジション位置までスライド移動したときにの
み上記キャリッジ固定部32aの先端を挿通可能とする
貫通孔52aを有し、この貫通孔52aを介して挿通さ
れたキャリッジ固定部32aの先端によりインクキャリ
ッジ14の主走査方向他側(図では右側)への移動をロ
ックするように構成されている。
【0083】したがって、本実施形態では、インクジェ
ットプリンタ不使用時に取っ手32をロック位置まで移
動させると、図13に示すように、キャリッジ固定部3
2aがロック防止部材52の貫通孔52aを介してホー
ムポジションにあるインクキャリッジ14の主走査方向
他側(図では右側)に突出し、インクキャリッジ14に
対し直に当接してインクキャリッジ14を主走査方向他
側へ移動不能とするようにロックする。このとき、図1
2に示すように、インクキャリッジ14がホームポジシ
ョンまで移動していない状態では、キャリッジ固定部3
2aがロック防止部材52の貫通孔52aを通ることが
できないので、取っ手32をロック位置まで移動させる
ことができず、インクキャリッジ14がホームポジショ
ンまで移動していない状態が検出されることになる。こ
のように、インクキャリッジロック機構51によるイン
クキャリッジ14のロックが、インクキャリッジ14が
ホームポジションに位置しているときにのみ行えるよう
にしている場合には、インクキャリッジ14がホームポ
ジションから若干ズレて位置しているときなどにインク
キャリッジロック機構51によるインクキャリッジ14
のロックが行われないようにして、ホームポジションか
ら若干ズレた位置でのインクキャリッジ14のロックを
防止し、インクキャリッジ14をホームポジションに確
実に位置付けることができることになる。よって、印字
工程でのインク吐出不良や、画像情報の欠落を防止する
上で非常に有利なものとなる。
【0084】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、イン
クジェットプリンタ本体に対し可動する可動部材の一部
分によってインクキャリッジロック機構を構成すること
で、インクヘッドの走査方向へのズレによる印字工程で
のインク吐出不良や、画像情報の欠落を確実に防止する
ことができる。しかも、インクキャリッジロック機構を
別途設けなくとも可動部材の一部分を流用して部品点数
を削減でき、コストの低廉化を図ることもできる。
【0085】また、インクジェットプリンタ使用時にイ
ンクキャリッジのロックを解除するロック解除位置まで
可動部材を移動させることで、可動部材をロック解除位
置まで移動させるのみでインクキャリッジのロックを簡
単に解除できる一方、インクジェットプリンタ不使用時
にインクキャリッジのロックを行うロック位置まで可動
部材を移動させることで、可動部材をロック位置まで移
動させるのみでインクキャリッジを簡単にロックでき、
インクキャリッジロック機構の操作性の向上を図ること
ができる。
【0086】そして、インクジェットプリンタ本体に対
し可動部材を回転自在に支持することで、可動部材をロ
ック位置とロック解除位置との間で回転させるのみでイ
ンクキャリッジを簡単にロックまたはロック解除でき、
インクキャリッジロック機構の操作性の向上を円滑に図
ることができる。
【0087】また、ホームポジションでインクキャリッ
ジロック機構によるインクキャリッジのロックを行うこ
とで、インクキャリッジのロック位置においてインクヘ
ッドのメンテナンスを円滑に行え、印字工程でのインク
吐出不良や、画像情報の欠落をより確実に防止すること
ができる。
【0088】しかも、インクキャリッジを可動部材の一
部分によって直接ロックすることで、インクキャリッジ
の走査方向への移動を可動部材の一部分によって直接規
制し、インクキャリッジロック機構の信頼性を高めるこ
とができる。
【0089】そして、インクジェットプリンタ不使用時
にインクジェットプリンタ本体部の保護対象部分を保護
する保護カバーとして可動部材を用いることで、保護カ
バーを可動部材として流用し、インクジェットプリンタ
不使用時に保護対象部分の保護と、インクキャリッジの
走査方向への移動規制とを両立させることができる。
【0090】また、可動部材の一部分が入り込む孔をイ
ンクジェットプリンタ本体に設けることで、可動部材を
インクジェットプリンタ本体に対し張り出させることな
く移動させてインクキャリッジをロックでき、インクキ
ャリッジのロック位置での可動部材の張り出しを防止す
ることができる。
【0091】更に、給紙トレイまたは排紙トレイを可動
部材として適用することで、ロック位置に移動させた給
紙トレイまたは排紙トレイによって用紙の載置面を隠す
ことができ、給紙トレイ上または排紙トレイ上への埃な
どの蓄積を削減させることができる。
【0092】加えて、給紙トレイの一部分に給紙ガイド
の機能を備えさせることで、給紙トレイから張り出した
部分を有効利用して給紙トレイ上での給紙のガイドを効
果的に行うことができる。
【0093】また、インクジェットプリンタ使用時に、
インクキャリッジを走査方向に移動させるモータなどの
駆動手段に作用する負荷に応じてインクキャリッジのロ
ック状態を検知することで、インクキャリッジロック機
構によるインクキャリッジのロック時に印加した始動電
流により過負荷となる駆動手段の過負荷の検出によっ
て、可動部材の使用不可能状態を検知でき、インクキャ
リッジのロック状態を迅速に対処することができる。
【0094】更に、ホームポジションに位置していると
きにのみインクキャリッジのロックを行えるようにする
ことで、ホームポジションから若干ズレた位置でのイン
クキャリッジのロックを防止し、インクキャリッジをホ
ームポジションに確実に位置付けることができ、印字工
程でのインク吐出不良や、画像情報の欠落を防止する上
で非常に有利なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るカラーインクジ
ェットプリンタの使用状態での外観斜視図である。
【図2】同じくカラーインクジェットプリンタの不使用
状態での外観斜視図である。
【図3】同じくカラーインクジェットプリンタの不使用
状態でのインクキャリッジ付近の縦断正面図である。
【図4】同じくカラーインクジェットプリンタの不使用
状態での保持機構付近の概略断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るカラーインクジ
ェットプリンタの使用状態での外観斜視図である。
【図6】同じくカラーインクジェットプリンタの不使用
状態でのインクキャリッジ付近の横断平面図である。
【図7】本発明の第3の実施形態に係るカラーインクジ
ェットプリンタの不使用状態での外観斜視図である。
【図8】同じくカラーインクジェットプリンタの不使用
状態でのインクキャリッジロック機構によるインクキャ
リッジのロック状態を示す概略斜視図である。
【図9】同じくカラーインクジェットプリンタの不使用
状態でのインクキャリッジロック機構によるインクキャ
リッジのロック解除状態を示す概略斜視図である。
【図10】(a)は本発明の第4の実施形態に係るカラ
ーインクジェットプリンタの使用状態でのインクキャリ
ッジロック機構によるインクキャリッジのロック解除状
態を示す正面図である。(b)は同じくカラーインクジ
ェットプリンタの使用状態でのインクキャリッジロック
機構によるインクキャリッジのロック解除状態を示す側
面図である。
【図11】(a)は同じくカラーインクジェットプリン
タの不使用状態でのインクキャリッジロック機構による
インクキャリッジのロック状態を示す正面図である。
(b)は同じくカラーインクジェットプリンタの不使用
状態でのインクキャリッジロック機構によるインクキャ
リッジのロック状態を示す側面図である。
【図12】本発明の第5の実施形態に係るカラーインク
ジェットプリンタの不使用状態においてインクキャリッ
ジがホームポジションにないときにインクキャリッジロ
ック機構によるインクキャリッジのロックが行われない
状態を示す正面図である。
【図13】同じくカラーインクジェットプリンタの不使
用状態においてインクキャリッジがホームポジションに
あるときにインクキャリッジロック機構によるインクキ
ャリッジのロックが行われる状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1,2,3 カラーインクジェットプリンタ(インク
ジェットプリンタ) 11,21,31キャビネット(インクジェットプリン
タ本体) 11a,21a孔 12 給紙トレイ(可動部材) 12a 給紙用ガイド(可動部材の一部分) 13 表示パネル(保護対象部分) 14 インクキャリッジ 16,23,33,41,51 インクキャリッジロック機構 22 排紙トレイ(可動部材) 22a 排紙用ガイド(可動部材の一部分) 32 取っ手(可動部材) 32a キャリッジ固定部(可動部材の一部分)

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリアル型のインクジェットプリンタに
    おいて、 走査方向に移動するインクキャリッジをロックするイン
    クキャリッジロック機構を備え、 このインクキャリッジロック機構は、インクジェットプ
    リンタ本体に対し可動する可動部材の一部分によって構
    成されていることを特徴とするインクジェットプリン
    タ。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のインクジェットプ
    リンタにおいて、 可動部材は、インクジェットプリンタ使用時にその一部
    分によるインクキャリッジのロックを解除するロック解
    除位置まで移動されるようになっていることを特徴とす
    るインクジェットプリンタ。
  3. 【請求項3】 上記請求項1に記載のインクジェットプ
    リンタにおいて、 可動部材は、インクジェットプリンタ不使用時にその一
    部分によるインクキャリッジのロックを行うロック位置
    まで移動されるようになっていることを特徴とするイン
    クジェットプリンタ。
  4. 【請求項4】 上記請求項1に記載のインクジェットプ
    リンタにおいて、 可動部材は、インクジェットプリンタ本体に対し回転自
    在に支持されていることを特徴とするインクジェットプ
    リンタ。
  5. 【請求項5】 上記請求項1に記載のインクジェットプ
    リンタにおいて、 インクキャリッジは、インクキャリッジのインクヘッド
    をメンテナンスするホームポジションでインクキャリッ
    ジロック機構によるロックがなされていることを特徴と
    するインクジェットプリンタ。
  6. 【請求項6】 上記請求項1に記載のインクジェットプ
    リンタにおいて、 インクキャリッジは、可動部材の一部分によって直接ロ
    ックされていることを特徴とするインクジェットプリン
    タ。
  7. 【請求項7】 上記請求項1に記載のインクジェットプ
    リンタにおいて、 可動部材は、インクジェットプリンタ不使用時にインク
    ジェットプリンタ本体の保護対象部分を保護する保護カ
    バーとして用いられることを特徴とするインクジェット
    プリンタ。
  8. 【請求項8】 上記請求項1に記載のインクジェットプ
    リンタにおいて、 インクジェットプリンタ本体には、可動部材の一部分に
    よってインクキャリッジをロックするときに、上記可動
    部材の一部分が入り込む孔が設けられていることを特徴
    とするインクジェットプリンタ。
  9. 【請求項9】 上記請求項1に記載のインクジェットプ
    リンタにおいて、 可動部材としては、給紙トレイが適用されていることを
    特徴とするインクジェットプリンタ。
  10. 【請求項10】 上記請求項9に記載のインクジェット
    プリンタにおいて、 インクキャリッジロック機構は、給紙トレイの一部分に
    よって構成されており、 この給紙トレイの一部分は、給紙ガイドの機能を有して
    いることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  11. 【請求項11】 上記請求項1に記載のインクジェット
    プリンタにおいて、 可動部材としては、排紙トレイが適用されていることを
    特徴とするインクジェットプリンタ。
  12. 【請求項12】 上記請求項1に記載のインクジェット
    プリンタにおいて、 インクキャリッジは、モータなどの駆動手段によって走
    査方向に移動可能に構成されており、 上記駆動手段に作用する負荷に応じて可動部材の一部分
    によるインクキャリッジのロック状態が検知されるよう
    になっていることを特徴とするインクジェットプリン
    タ。
  13. 【請求項13】 上記請求項5に記載のインクジェット
    プリンタにおいて、 インクキャリッジロック機構によるインクキャリッジの
    ロックは、インクキャリッジがホームポジションに位置
    しているときにのみ行えるようになっていることを特徴
    とするインクジェットプリンタ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014188851A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Seiko Epson Corp 記録装置
JP2015020356A (ja) * 2013-07-19 2015-02-02 キヤノン株式会社 プリント装置及びキャリッジの移動規制方法
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