JP2003326738A - 液体供給装置及び液体吐出装置 - Google Patents

液体供給装置及び液体吐出装置

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JP2003326738A
JP2003326738A JP2002136490A JP2002136490A JP2003326738A JP 2003326738 A JP2003326738 A JP 2003326738A JP 2002136490 A JP2002136490 A JP 2002136490A JP 2002136490 A JP2002136490 A JP 2002136490A JP 2003326738 A JP2003326738 A JP 2003326738A
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liquid
air intake
ink
intake hole
pressure
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JP2002136490A
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Masato Ando
真人 安藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液体収容量が大きく、構造が簡素でコスト低
減を図ることができ、液体を供給する際に発生する圧力
損失の低減を図る。 【解決手段】 インクを収容するインクタンク1と、イ
ンクタンク1内のインクを流下させてインクタンク1の
外部に送り出すインク供給部3と、インクタンク1と連
通し、外部の空気をインクタンク1内に取り込み可能な
空気取り入れ孔4とを備えるインク供給装置150であ
って、インクタンク1内の大気圧より低い圧力と、空気
取り入れ孔4のインクのメニスカスを保持する力とが釣
り合うことにより空気取り入れ孔4のインクのメニスカ
スが保持されるようにするとともに、インク供給部3か
らインクが送り出されることによるインクタンク1内の
圧力の低下によって空気取り入れ孔4のインクのメニス
カスの位置を移動させることにより空気取り入れ孔4か
らインクタンク1内に空気を取り込むようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液体を外部装置、
例えば液体吐出用のヘッドに供給する液体供給装置と、
この液体供給装置を適用したインクジェットプリンタ等
の液体吐出装置に関し、詳しくは、液体収容量が大き
く、構造が簡素でコスト低減を図ることができ、液体を
供給する際に発生する圧力損失の低減を図ることができ
る技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の液体供給装置の1つである、イン
クジェットプリンタに用いられるインク供給装置として
は、例えば以下のものが知られている。図12は、従来
のインク供給装置の第1例を示す内部構成の断面図であ
る。図12において、インク収容部201は、インクタ
ンク201aと、インク保持室201bとに仕切られて
いる。インクタンク201aとインク保持室201bと
の間は、底面部で連通されている。
【0003】インクタンク201a側には、インクが装
填されている。また、インク保持室201bの天面側に
は、外気と連通する外気連通孔202が形成されてい
る。さらにまた、インク保持室201b内には、インク
を保持しておく多孔質体203が設けられている。さら
に、インク保持室201bの底面側には、インク送出部
204が形成されている。
【0004】インクがインク送出部204から送り出さ
れると、空気がインクタンク201a側に入り、その空
気に相当する分のインクがインクタンク201aからイ
ンク保持室201b側に送られるとともに、多孔質体2
03に保持される。ここで、多孔質体203の毛細管力
により、インクには吸い上げられる方向の力が加わって
いる。これにより、インク送出部204からインクが漏
れることはない。
【0005】図13は、従来のインク供給装置の第2例
を示す内部構成の断面図である。図13において、イン
ク収容部205の底面側には、上記第1例と同様に、イ
ンク送出部204が形成されている。また、インク収容
部205内には、内部にインクを収容した袋状体206
が設けられている。この袋状体206は、バネ207に
よって常時押し広げる方向(図13中、矢印方向)に力
が加わっている。このバネ207の力により、袋状体2
06内部のインクには、吸い上げられる方向の力が加わ
っている。これにより、上記第1例と同様に、インク送
出部204からインクが漏れることはない。以上のよう
に、インク供給装置は、インク送出部204からインク
が漏れないように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の従来の
技術では、以下の問題があった。第1例では、インク保
持室201b内に多孔質体203を設けているので、イ
ンク供給装置内の容積は、多孔質体203の分だけ小さ
くなる。よって、インク供給装置全体の大きさに対し
て、内部に収容できるインク量が少ないという問題があ
った。また、インクを供給する際に発生する圧力損失
(いわゆる動負圧)が大きくなり、大流量のインクを供
給するものには対応しにくいという問題があった。
【0007】また、第2例では、バネ207を用いる方
式であるので、例えばインク収容部205を薄型にした
場合には、袋状体206の内部にバネ207を収納する
ことができなくなったり、製造工程が複雑化する等の製
造上の問題があった。さらに、バネ207を用いるもの
であるので、機構が複雑化し、コストも高くなるという
問題があった。したがって、本発明が解決しようとする
課題は、液体収容量が大きく、構造が簡素でコスト低減
を図ることができ、液体を供給する際に発生する圧力損
失の低減を図ることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、以下の解決手
段によって、上述の課題を解決する。本発明の1つであ
る請求項1の発明は、内部に液体を収容する液体収容部
と、前記液体収容部内の液体を流下させて前記液体収容
部の外部に送り出す液体供給部と、前記液体収容部と連
通し、外部の空気を前記液体収容部内に取り込み可能な
空気取り入れ孔とを備える液体供給装置であって、前記
液体収容部内の大気圧より低い圧力と、前記空気取り入
れ孔の液体のメニスカスを保持する力とが釣り合うこと
により前記空気取り入れ孔の液体のメニスカスが保持さ
れるようにするとともに、前記液体供給部から液体が送
り出されることによる前記液体収容部内の圧力の低下に
よって前記空気取り入れ孔の液体のメニスカスの位置を
移動させることにより前記空気取り入れ孔から前記液体
収容部内に空気を取り込むようにしたことを特徴とす
る。
【0009】請求項1の発明においては、定常状態で
は、液体収容部の内部の圧力は大気圧より低い圧力に保
持される。さらに定常状態では、液体収容部内の圧力
と、空気取り入れ孔の液体のメニスカスを保持する力と
が釣り合っており、空気取り入れ孔内で液体のメニスカ
スが保持される。よって、液体収容部内の液体は、空気
取り入れ孔から漏れ出ることはなく保持される。
【0010】液体供給部から液体が送り出されると、液
体収容部内の圧力は、それまでの圧力よりさらに低くな
る。したがって、液体収容部に連通する空気取り入れ孔
では、液体収容部内の圧力低下によって液体のメニスカ
スが移動する。これにより、空気取り入れ孔から液体収
容部内に空気が入り込み、その空気は、液体収容部内に
送られる。空気が入り込むことにより、液体収容部内の
圧力は、液体供給部から液体が送り出される前の圧力
(定常状態)に戻る。したがって、再度、液体収容部内
の圧力と空気取り入れ孔の液体のメニスカスを保持する
力とが釣り合い、空気取り入れ孔内で液体のメニスカス
が保持される。よって、液体収容部内の液体が保持され
る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、図面等を参照して、本発明
の一実施形態について説明する。なお、以下の説明で
は、本発明の液体供給装置及び液体吐出装置の一実施形
態として、それぞれ、インク供給装置、及びこのインク
供給装置を適用したインク吐出装置(インクジェットプ
リンタ)を例に挙げることとする。 (第1実施形態)図1は、本発明の第1実施形態である
インク吐出装置100の全体構成を示す正面図(一部断
面図)である。図中、インクタンク1、インク供給部3
及び接続部9は、断面図で図示している。インク吐出装
置100は、インク供給装置150と、このインク供給
装置150から供給されたインクを記録媒体に対して吐
出するヘッド20等とを備える。
【0012】インク供給装置150は、インクタンク1
と、インク供給部3等とを備える。インクタンク1は、
本発明における液体収容部に相当するものであり、外部
から閉塞された箱形に形成され、その内部にはインクが
収容されている。インクは、未使用時には、内部にほと
んど空気がない程度にインクタンク1内に装填されてい
る。
【0013】インクタンク1の下面の一部には、インク
タンク1と連通するとともに、インクタンク1内のイン
クが流下可能に下側に延在するインク供給部3が連結さ
れている。インク供給部3は、本発明における液体供給
部に相当するものであり、略筒状体に形成され、インク
供給部3と連通するヘッド20(後述)にインクタンク
1内のインクを供給するものである。
【0014】また、インク供給部3の側壁には、空気取
り入れ孔4が形成されている。空気取り入れ孔4は、外
気とインク供給部3の内部とで連通する断面円形状の貫
通穴である。空気取り入れ孔4は、ヘッド20でインク
が吐出され、インクタンク1からヘッド20側にインク
が送られることに応じて、外気をインクタンク1内部に
取り込むためのものであるが、その詳細については後述
する。
【0015】さらに、空気取り入れ孔4より下側の位置
には、中央部が開口された仕切板がインク供給部3の内
壁に固定されているとともに、その仕切板の下面側に
は、バネ5が取り付けられている。さらにバネ5の下端
部には、板状の弁6が取り付けられている。
【0016】一方、インク供給部3の底面部には、中央
部が開口されたシーリング7が取り付けられている。そ
して、弁6は、バネ5の付勢力によりシーリング7上に
押し付けられている。弁6の表面領域は、シーリング7
の中央部の開口領域より大きく形成されている。これに
より、シーリング7上に弁6がバネ5の付勢力によって
押し付けられると、シーリング7の開口領域が閉塞さ
れ、シーリング7の開口領域からインクが漏れ出ること
がないように形成されている。
【0017】また、ヘッド20上には、接続部9が連結
されている。接続部9の内部には、ヘッド20内とイン
クが流通可能に連通されている供給管8が設けられてい
る。接続部9の上側部分は、略筒状に形成されるととも
に、この部分がシーリング7からインク供給部3内に挿
入されることにより、インクタンク1とヘッド20とが
連結される。すなわち、接続部9の上側部分は、シーリ
ング7の開口領域に嵌合可能な形状に(シーリング7と
接続部9との間からインクが漏れ出ないように)形成さ
れている。
【0018】また、接続部9の上側部分がシーリング7
からインク供給部3内に挿入されると、接続部9の上端
面がバネ5の付勢力に抗して弁6を押し上げる。これに
より、インク供給部3内と供給管8内とが連通され、イ
ンクがインク供給部3から供給管8に流れるように構成
されている。
【0019】また、接続部9内において、供給管8の下
側部分には、メッシュフィルター10が取り付けられて
いる。このメッシュフィルター10は、インクがヘッド
20側に流れ込むときに、インクとともに、粉塵、ゴミ
その他の異物がヘッド20に流れ込むことを防止するも
のである。
【0020】ヘッド20は、インクタンク1側から供給
されたインクを、インク液滴として吐出し、画像を形成
するためのものであり、ヘッド20の下面には、インク
液滴を吐出するためのノズル(後述)を備えている。最
初は、ヘッド20のノズル面21にはキャップ30が取
り付けられている。キャップ30は、チューブ31によ
って吸引ポンプ40に連結され、ノズルからインクを吸
引できるようになっている。吸引ポンプ40は、さらに
廃インク吸収体50にチューブ41で連結され、吸引し
たインクは、ここに吸収させることができる。
【0021】最初は、ヘッド20内にはインクは供給さ
れていない。最初の使用時には、吸引ポンプ40でヘッ
ド20のノズルを介してインクを吸引する。これによ
り、ヘッド20内にインクが充填される。このとき、ヘ
ッド20内の圧力は、大気圧より低くなる。ここで、ヘ
ッド20内の圧力が大気圧以上であると、ノズルからイ
ンクが漏れ出したり、インクの吐出が不安定になる原因
となるが、本実施形態では、ヘッド20内の圧力は、必
ず大気圧より低い圧力に保持されるようにしているの
で、インクの安定した吐出が得られる。
【0022】一方、上述のように吸引ポンプ40でイン
クが吸引され、インクがインク供給部3側からヘッド2
0側に供給されると、インクタンク1内の圧力が低下
し、空気取り入れ孔4から空気が取り込まれる。
【0023】ヘッド20からのインク液滴の吐出時、す
なわち印画時も、上記と同様の動作をする。図2から図
5までは、ヘッド20の一部を詳細に示す断面図であっ
て、インクが吐出された後、インクが供給されるまでの
様子を順を追って示す図である。先ず、図2において、
ヘッド20の構造を説明する。ヘッド20は、基板22
と、フィルム24と、ノズルシート25等とを備える。
【0024】基板22は、シリコン等の半導体基板から
なるものであり、その一面(図2中、下面)に、発熱抵
抗体(ヒーター)23が形成されたものである。発熱抵
抗体23は、吐出するインクを加熱するためのものであ
って、インクに吐出エネルギーを付与するエネルギー発
生手段として機能するものである。発熱抵抗体23の駆
動制御等は、基板22によって行われる。基板22に
は、図示しないが、ロジックICや、ドライバートラン
ジスタ等が設けられている。
【0025】フィルム24は、基板22の図2中、下面
に積層されている。フィルム24は、例えば露光硬化型
のドライフィルムレジストからなるものであり、基板2
2の発熱抵抗体23が形成された面の略全体に積層され
た後、フォトリソプロセスによって不要部分が除去され
て、所定形状に形成される。これにより、フィルム24
は、各発熱抵抗体23の周囲部を略凹状に囲むように形
成される。この発熱抵抗体23を囲む部分がインク加圧
室26となる。よって、フィルム24は、インク加圧室
26の一部を形成している。
【0026】ノズルシート25は、インクを吐出するた
めのノズル25aが形成されたシート状部材であり、フ
ィルム24の下層に積層されている。ノズル25aは、
円形に開口された穴であり、各発熱抵抗体23の下側に
位置するように配置されている。なお、ノズルシート2
5は、インク加圧室26の一部を形成している。
【0027】また、各インク加圧室26に連通するよう
に、インク流路部27が形成されている。インク流路部
27は、インク供給部3(インクタンク1)から供給さ
れたインクをインク加圧室26に送り込むためのもので
ある。すなわち、インク流路部27と、上述の供給管8
とが連通されている。よって、インクタンク1側から供
給されるインクは、インク流路部27に流れ込み、イン
ク加圧室26内に充填される。
【0028】以上のインク加圧室26、発熱抵抗体2
3、及びノズル25aは、図示を省略するが、基板22
に、略直線状に多数並設されている。そして、これらの
多数のノズル25aのうち、選択されたノズル25aか
らインクが吐出される。
【0029】インク吐出装置100の制御部(図示せ
ず)からの指令によって、選択された発熱抵抗体23
に、短時間(例えば1〜3マイクロ秒程度)電流パルス
が流されることにより、その発熱抵抗体23が急速に加
熱される。その結果、発熱抵抗体23に接する部分にバ
ブル(インク気泡)Bが発生し、そのバブルBの膨張に
よって、ある体積のインクが押しのけられる。これによ
って、ノズル25aに接する部分の上記押しのけられた
インクと同等の体積のインクiがインク液滴としてノズ
ル25aから吐出され、紙等の記録媒体に着弾される。
【0030】次に、図3さらには図4に示すように、バ
ブルBは、次第に収縮し、やがては図5に示すように消
失するが、このときのバブルBの収縮によって、ノズル
25a及びインク加圧室26にはインクを引き込む力
(毛細管力)が発生し、ノズル25a及びインク加圧室
26内には、吐出された量と同量のインクが直ちに補充
される。ここで、ノズル25a、インク加圧室26、イ
ンク流路部27、及び供給管8は、それぞれ連通されて
いるので、上記毛細管力により、インクタンク1からヘ
ッド20側にインクが引き込まれる。
【0031】インクが吐出され続け、インクがインクタ
ンク1側からヘッド20側に送られ続けると、インク吐
出装置100の内部の圧力は徐々に低下する。そして、
圧力が低下するに従い、空気取り入れ孔4内のインク
は、インク供給部3側に引き込まれ、空気取り入れ孔4
のインクのメニスカス(液面)が後退(インク供給部3
側に移動)する。空気取り入れ孔4のインクのメニスカ
スの位置が、インク供給部3の内壁位置を超えると、空
気が空気取り入れ孔4から入り込み、インク供給部3内
に取り込まれる。これにより、気液交換が行われ、取り
込まれた空気は、気泡となってインクタンク1内を上昇
し、最終的にはインクタンク1内の上方に溜められる。
【0032】そして、空気取り入れ孔4から空気が取り
込まれると、内部の圧力が上昇し、空気取り入れ孔4内
にインクが入り込み、再度、空気取り入れ孔4にインク
のメニスカスが保持される。以上の動作が繰り返される
ことで、インクタンク1内のインクが徐々に減少してい
く。
【0033】また、図1に示すように、インク供給部3
の上端側(インクタンク1の近傍側)の側壁には、2つ
のインク検知電極(本発明における液体検知手段に相当
するもの)2が取り付けられている。インク検知電極2
は、インクタンク1内のインクの有無を検知するための
ものである。インク検知電極2には、不図示の電圧印加
手段によって微小なパルス電圧が加えられる。インクの
液面がインク検知電極2より上にあるときには、インク
を介してインク検知電極2間に電流が流れるが、インク
の液面がインク検知電極2より下にあるときには、イン
ク検知電極2間にはインクが存在しないので電流は流れ
ない。ここで、流れる電流は微小であるので、インクの
電気分解は無視することができる。また、インク検知電
極2は、金などで耐蝕メッキが施されている。
【0034】また、図示しないが、インク検知電極2間
に電流が流れたか否かによりインクの有無を判定する判
定手段が設けられており、電流が流れたときにはインク
があると判定される。ここで、インク検知電極2は、空
気取り入れ孔4の上側に設けることが好ましい。そし
て、判定手段によりインクがないと判定されたときに
は、インクの液面が空気取り入れ孔4に到達する前に、
インク吐出装置100の制御部(図示せず)によってイ
ンクの吐出(印画)を停止するように制御することが好
ましい。
【0035】インクの液面が空気取り入れ孔4を下回る
と、空気取り入れ孔4内にはメニスカスが存在しなくな
り、ノズル面21には大気圧がかかるようになり、この
結果、ノズル25aからインクが漏れ出てしまうからで
ある。また、インクを無駄なく消費できるようにするた
めには、空気取り入れ孔4は、鉛直方向において、でき
る限り下側に設けるのが好ましい。
【0036】次に、空気取り入れ孔4のメニスカスにつ
いて、より詳細に説明する。空気取り入れ孔4から空気
が取り込まれない限り、インクは、インクタンク1から
流下することはない。空気取り入れ孔4から空気が取り
込まれるための内部の圧力は、空気取り入れ孔4に形成
されるインクのメニスカスの表面張力により決定され
る。ここで、空気取り入れ孔4に形成されるメニスカス
を保持するための力を、本発明では、メニスカス保持力
と称する。
【0037】図6は、空気取り入れ孔4と、インクのメ
ニスカスとを詳細に示す断面図である。インクの表面張
力をγ、空気取り入れ孔4の孔径をd、インクと空気取
り入れ孔4の表面の(後退)接触角をθとする。表面張
力γは、空気取り入れ孔4の周長(πd)に加わるの
で、空気取り入れ孔4の周長全体での表面張力は、 πdγ となる。また、この垂直成分は、 πdγcos θ となる。
【0038】この垂直成分の値を、空気取り入れ孔4の
開口面積(S=πd /4)で割れば、メニスカス保
持力(圧力)となるので、これをPとすると、 メニスカス保持力P=πdγcos θ/(πd /4) =4πγcos θ/d となる。そして、空気が空気取り入れ孔4内に取り込ま
れるための圧力は、メニスカス保持力Pより大きくなけ
ればならない。
【0039】最初の使用時におけるヘッド20へのイン
クの供給時や、印画時のヘッド20内の圧力低下によ
り、インクを吸引する力がメニスカス保持力Pより大き
くなったときに、空気取り入れ孔4から空気が取り込ま
れる。一方、ヘッド20のノズル25aからインクが漏
れ出ないための条件は、ノズル25aでのインクのメニ
スカスにかかる圧力が、大気圧以上にならないことであ
る。
【0040】ヘッド20の上部のインクが充填されてい
る空間が閉塞した空間であれば、ノズル25aにおける
インクのメニスカスにかかる圧力は、大気圧以上になら
ないので、インクがノズル25aから漏れ出ることはな
い。そして、本実施形態では、空気取り入れ孔4が大気
に開口しており、閉塞した空間とはなっていないが、空
気取り入れ孔4で空気とインクの気液交換が行われてい
ないときには閉塞空間であることと等価となる。よっ
て、ノズル25aからインクが漏れ出ることはない。
【0041】ノズル25aには大気圧がかかっており、
空気取り入れ孔4には、ノズル25aから空気取り入れ
孔4までの高さに相当する水頭Hの圧力(大気圧より低
い圧力)がかかる。そして、空気取り入れ孔4のインク
のメニスカス保持力Pの絶対値が、水頭Hの圧力の絶対
値より大きい場合には、空気取り入れ孔4から空気は取
り込まれず、ノズル25aからインクが漏れ出ることは
ない。すなわち、 P=4πγcos θ/d>H であれば、空気取り入れ孔4から空気は取り込まれず、
ノズル25aからインクが漏れ出ることはない。
【0042】上記の式を変形すれば、 d<4πγcos θ/H となる。この式に基づき空気取り入れ孔4の孔径dの値
を決定すれば、ノズル25aからインクが漏れ出ること
を防止することができる。なお、以上は、空気取り入れ
孔4の開口形状が円形の場合である。
【0043】なお、メニスカス保持力Pと、空気取り入
れ孔4の孔径dとの関係は、図7に示すようになる。図
7は、インクの表面張力γ、空気取り入れ孔4の孔径
d、空気取り入れ孔4の周長πd、空気取り入れ孔4の
開口面積S(=πd /4)、(後退)接触角θ、及
びメニスカス保持力Pとの各値を示すとともに、孔径d
とメニスカス保持力Pとの関係をグラフで示すものであ
る。図7では、インクの表面張力γを0.03(N/
m)、(後退)接触角を5゜としている。
【0044】図7において、例えば水頭Hが20mmA
qの場合、孔径dを0.61mm未満にすれば、ノズル
25aからインクが漏れ出ることはない。また、例えば
孔径dを0.3mmとした場合には、メニスカス保持力
Pは、40.6mmAqとなるので、水頭Hが40.6
mmAq以下であれば、ノズル25aからインクが漏れ
出ることはない。なお、実際の設計時には、ヘッド20
の傾斜や加工精度等の製造誤差を考慮して、ある程度の
マージンをとり、水頭Hは小さく設計するのが好ましい
(例えば20mmAq程度)。
【0045】(第2実施形態)図8は、本発明の第2実
施形態であるインク吐出装置100Aの全体構成を示す
正面図である。第2実施形態において、第1実施形態と
同一部分には同一符号を付している。また、第1実施形
態と異なる部分であって第1実施形態のものに相当する
部分は、第1実施形態の符号にAを付した符号を用いて
いる。
【0046】第2実施家形態では、空気取り入れ孔4か
らのインク漏れ対策を施したものである。図8におい
て、インク供給装置150Aにはインク受け32が設け
られている。このインク受け32は、空気取り入れ孔4
が上方部に位置するように、インク供給部3の側壁に密
着して設けられたものであり、空気取り入れ孔4から漏
れ出たインクを収容可能な形状に形成されている。ま
た、インク受け32の天面側は、大気に開放されてい
る。インク受け32は、ゴム弾性体等の軟質材料から形
成されている。
【0047】ここで、インク吐出装置100Aが設置さ
れている環境下で温度上昇や圧力(大気圧)の低下が生
じると、インクタンク1内の空気が膨張する。これによ
り、インクタンク1内のインクが押し出されて、インク
がノズル25aや空気取り入れ孔4から漏れ出るおそれ
がある。なお、未使用時には、ノズル25aにはキャッ
プ30が取り付けられているので、この場合にノズル2
5aからインクが漏れ出ることはないが、空気取り入れ
孔4からはインクが漏れ出るおそれがある。
【0048】そこで、本実施形態では、空気取り入れ孔
4の外側に、空気取り入れ孔4から漏れ出たインクを受
け止めるためのインク受け32を設けている。また、イ
ンク受け32の底面側にはチューブ33が設けられてお
り、このチューブ33によりインク受け32と廃インク
吸収体50とが連結されている。したがって、インク取
り入れ孔4からインク受け32内に漏れ出たインクは、
チューブ33を通って廃インク吸収体50に送られる。
なお、温度や圧力が定常状態に戻ると、漏れ出たインク
量に相当する量の空気が空気取り入れ孔4からインクタ
ンク1内に取り込まれる。
【0049】なお、第2実施形態において、インク受け
32及びチューブ33内に多孔質体を設け、インクの吸
収や、廃インク吸収体50へのインクの導出を促進して
も良い。多孔質体としては、例えばスポンジや不織布等
が挙げられる。
【0050】(第3実施形態)図9は、本発明の第3実
施形態であるインク吐出装置100Bの全体構成を示す
正面図である。第3実施形態において、第1実施形態と
同一部分には同一符号を付している。また、第1実施形
態と異なる部分であって第1実施形態のものに相当する
部分は、第1実施形態の符号にBを付した符号を用いて
いる。
【0051】第3実施形態では、第2実施形態と同様
に、空気取り入れ孔4からのインク漏れ対策を施したも
のである。図9の第3実施形態のインク供給装置150
Bにおいて、インク供給部3内の空気取り入れ孔4に連
通している内壁には、逆止弁11が設けられている。逆
止弁11は、空気取り入れ孔4を開放及び閉塞可能なよ
うに構成されている。逆止弁11は、例えばゴム弾性体
等の軟質材料からなり、ほぼ板状に形成されている。そ
して、例えば温度上昇や圧力低下等によってインクタン
ク1内の空気が膨張すると、逆止弁11は、その力によ
って空気取り入れ孔4に密着し、空気取り入れ孔4を閉
塞する。これにより、空気取り入れ孔4からのインクの
漏れ出しが防止される。
【0052】(第4実施形態)図10は、本発明の第4
実施形態であるインク吐出装置100Cの全体構成を示
す正面図である。第4実施形態において、第1実施形態
と同一部分には同一符号を付している。また、第1実施
形態と異なる部分であって第1実施形態のものに相当す
る部分は、第1実施形態の符号にCを付した符号を用い
ている。
【0053】第4実施形態のインク供給装置150Cで
は、第1実施形態のようにインク供給部3の側面に空気
取り入れ孔4は設けられていない。また、インクタンク
1内に、外部とインクタンク1内との空気導入経路とな
る空気取り入れ管14が設けられている。空気取り入れ
管14は、インクタンク1の天面に開口部を有し、イン
クタンク1の内部に鉛直下方に延在するように取り付け
られている。そして、空気取り入れ管14の最下部は、
インク供給部3内に入り込んでいる。この空気取り入れ
管14の最下部が空気取り入れ孔4を構成している。
【0054】さらに、空気取り入れ管14のほぼ中央部
は、内径が他の部分より大きく形成されており、この内
部に逆止弁12及びバネ13が配置されている。バネ1
3は、上記内部の下面部に固定されている。また、バネ
13の上端には逆止弁12が取り付けられている。逆止
弁12は、例えばゴム弾性体のような軟質材料からな
り、ほぼ球状に形成されている。バネ13により、逆止
弁12は図中、上側に付勢されており、空気取り入れ管
14内のほぼ中央部の位置にて空気取り入れ管14内の
上側と下側との空気導入経路を閉塞している。
【0055】インクタンク1内の圧力が低下すると、逆
止弁12は、バネ13の付勢力に抗して下方に移動さ
れ、それまで閉塞していた空気取り入れ管14内の空気
導入経路を開放する。これにより、大気が空気取り入れ
孔4からインクタンク1内に取り込まれる。そして、空
気が内部に取り込まれることで、空気取り入れ管14内
の圧力が、逆止弁12が移動する前の圧力に戻ると、逆
止弁12は、再度、バネ13の付勢力により上方に移動
され、空気取り入れ管14内の空気導入経路を閉塞す
る。
【0056】なお、定常状態では、逆止弁12により空
気取り入れ管14内の空気導入経路が閉塞されているの
で、インク吐出装置100Cの傾斜時や、温度上昇又は
圧力低下によってインクタンク1内の空気が膨張して
も、インクが空気取り入れ管14から外部に漏れ出るこ
とはない。
【0057】(第5実施形態)図11は、本発明の第5
実施形態であるインク吐出装置100Dの全体構成を示
す正面図である。第5実施形態において、第1実施形態
と同一部分には同一符号を付している。また、第1実施
形態と異なる部分であって第1実施形態のものに相当す
る部分は、第1実施形態の符号にDを付した符号を用い
ている。
【0058】第5実施形態のインク供給装置150Dで
は、インクタンク1の内部において、インクタンク1の
天壁の下側に、この天壁と所定間隔を隔ててゴムシート
16及び隔壁15が天壁とほぼ平行に設けられている。
ここで、ゴムシート16は、ゴム弾性体からなるもので
あるが、隔壁15は、インクタンク1の材質と同様に硬
質材料からなるものである。
【0059】また、インクタンク1の天壁には、外部か
らの空気を取り入れるための空気孔18が形成されてい
る。さらにまた、インクタンク1の天壁の内部側の中央
部には、内方向に突出する先端がほぼ球状の突起部17
が設けられている。そして、ゴムシート16の中央部に
は、孔19が設けられており、ゴムシート16の弾性力
によって孔19が突起部17に押し付けられており、孔
19が閉塞されるように構成されている。このゴムシー
ト16の孔19と突起部17とにより弁が構成されてい
る。
【0060】また、隔壁15の下面側には、空気取り入
れ管14が取り付けられている。空気取り入れ管14
は、インクタンク1内おいて鉛直下方に延在するように
設けられており、その最上部は隔壁15上の空間と連通
しており、その最下部はインク供給部3内に入り込んで
いる。この最下部は、空気取り入れ孔4を構成してい
る。
【0061】インクタンク1内の圧力が低下すると、空
気取り入れ管14内、及びゴムシート16と隔壁15と
で挟まれる空間内の圧力が低下する。これにより、ゴム
シート16は、下側に凸となるようにたわむ。そして、
ゴムシート16の孔19と突起部17とが離れ、孔19
より空気が取り込まれる。これにより、空気取り入れ管
14を通してインクタンク1内に空気が取り込まれる。
そして、インクタンク1内の圧力が上昇し、定常状態に
戻ると、再度ゴムシート16が突起部17に密着し、孔
19が突起部17によって閉塞される。
【0062】以上の動作により、空気取り入れ孔4から
ゴムシート16までの空間は、大気圧より低いある一定
の圧力に保たれる。また、温度上昇や圧力の低下によ
り、インクタンク1内の空気が膨張すると、ゴムシート
16が突起部17に密着し、孔19は突起部17によっ
て閉塞した状態が維持されるので、空気取り入れ管1
4、孔19を介して空気孔18からインクが外部に漏れ
出ることはない。
【0063】以上、本発明の一実施形態について説明し
たが、本発明は、上述した実施形態に限定されることな
く、例えば以下のような種々の変形が可能である。 (1)本実施形態では、ヘッド20は、インク加圧室2
6内で発熱抵抗体23によってインクを加熱して吐出さ
せるサーマル方式のものを挙げたが、これに限らず、静
電吐出方式やピエゾ方式に適用することも可能である。
静電吐出方式は、エネルギー発生手段として、振動板
と、この振動板の下側に、空気層を介した2つの電極を
設けたものである。そして、両電極間に電圧を印加し、
振動板を下側にたわませ、その後、電圧を0Vにして静
電気力を開放する。このとき、振動板が元の状態に戻る
ときの弾性力を利用してインクを吐出するものである。
【0064】また、ピエゾ方式は、エネルギー発生手段
として、両面に電極を有するピエゾ素子と振動板との積
層体を設けたものである。そして、ピエゾ素子の両面の
電極に電圧を印加すると、圧電効果により振動板に曲げ
モーメントが発生し、振動板がたわみ、変形する。この
変形を利用してインクを吐出するものである。
【0065】(2)本実施形態では、インクの有無を検
知するための手段としてインク検知電極2を設けた例を
挙げたが、本実施形態のように電極を使用した電気的手
段に限らず、光学的手段を用いたものや、演算手段を用
いたものでも良い。光学的手段としては、例えば受発光
素子からなる光学センサを設け、インクタンク1内に光
を照射して、光学センサの受光状態によりインクの有無
を検出する手段が挙げられる。また、演算手段として
は、インクの吐出回数をカウントするとともに、1回当
たりのインクの吐出量(平均体積)にカウント値を乗じ
てインクの使用量を算出し、この値をインクタンク1内
の満タン時のインク量から減じることで、インク残量を
算出する手段が挙げられる。
【0066】(3)本実施形態では、空気取り入れ孔4
は1つとしたが、これに限らず、複数設けても良い。空
気取り入れ孔4を複数設けた場合には、空気が取り込ま
れる際、空気がより流れやすくなる。
【0067】(4)本実施形態では、インクジェットプ
リンタ等に用いられるインク供給装置150等及びイン
ク吐出装置100等を例に挙げたが、インクジェットプ
リンタ等に限ることなく、種々の液体供給装置や液体吐
出装置に適用することができる。例えば、生体試料を検
出するためのDNA含有溶液を吐出するための装置に適
用することも可能である。
【0068】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、従来の液体供
給装置と比べて、液体収容部内の容積を有効に使用する
ことができ、液体収容部内の液体収容量を多くすること
ができる。また、従来の多孔質体を設けた液体供給装置
と比べて、発生流量に対する圧力損失を低減することが
でき、大流量のものにも対応することができる。さらに
また、多孔質体やバネ袋等の内部圧力を大気圧より低く
維持するための力(液体が漏れ出ることを防止するため
の力)を発生させる複雑な構造を持つ必要がないので、
コストの低減を図ることができる。
【0069】さらには、液体の出口や所定の充填孔から
液体を流し込むだけで液体収容部内に液体を充填又は補
充することができる。したがって、従来の液体供給装置
のように、内部の多孔質体に均等に液体を浸み込ませる
こと等の作業が不要となるので、液体の充填又は補充を
簡便に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態であるインク吐出装置の
全体構成を示す正面図(一部断面図)である。
【図2】インクが吐出された後、インクが供給されるま
での様子を示す図である。
【図3】図2の様子に続く様子を示す図である。
【図4】図3の様子に続く様子を示す図である。
【図5】図4の様子に続く様子を示す図である。
【図6】空気取り入れ孔とインクのメニスカスとを詳細
に示す断面図である。
【図7】メニスカス保持力と空気取り入れ孔の孔径等と
の関係を示す図である。
【図8】本発明の第2実施形態であるインク吐出装置の
全体構成を示す正面図である。
【図9】本発明の第3実施形態であるインク吐出装置の
全体構成を示す正面図である。
【図10】本発明の第4実施形態であるインク吐出装置
の全体構成を示す正面図である。
【図11】本発明の第5実施形態であるインク吐出装置
の全体構成を示す正面図である。
【図12】従来のインク供給装置の第1例を示す内部構
成の断面図である。
【図13】従来のインク供給装置の第2例を示す内部構
成の断面図である。
【符号の説明】
1 インクタンク(液体収容部) 2 インク検知電極(液体検知手段) 3 インク供給部(液体供給部) 4 空気取り入れ孔 11、12 逆止弁 14 空気取り入れ管 20 ヘッド 21 ノズル面 25a ノズル 100、100A、100B、100C、100D イ
ンク吐出装置(液体吐出装置) 150、150A、150B、150C、150D イ
ンク供給装置(液体供給装置)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2C056 EA24 EB51 EB56 EC67 JA13 JC10 KB03 KB08 KB09 KC10 KC16 KC24 4F041 AA02 AB01 BA10 BA35 BA46 4F042 AA02 AB00 BA06 CB01 CB08 CB24

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に液体を収容する液体収容部と、 前記液体収容部内の液体を流下させて前記液体収容部の
    外部に送り出す液体供給部と、 前記液体収容部と連通し、外部の空気を前記液体収容部
    内に取り込み可能な空気取り入れ孔とを備える液体供給
    装置であって、 前記液体収容部内の大気圧より低い圧力と、前記空気取
    り入れ孔の液体のメニスカスを保持する力とが釣り合う
    ことにより前記空気取り入れ孔の液体のメニスカスが保
    持されるようにするとともに、前記液体供給部から液体
    が送り出されることによる前記液体収容部内の圧力の低
    下によって前記空気取り入れ孔の液体のメニスカスの位
    置を移動させることにより前記空気取り入れ孔から前記
    液体収容部内に空気を取り込むようにしたことを特徴と
    する液体供給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の液体供給装置におい
    て、 前記液体収容部内の圧力と、前記空気取り入れ孔の液体
    のメニスカスを保持する力とが釣り合っているときは前
    記液体収容部と前記空気取り入れ孔との間を閉塞すると
    ともに、前記液体供給部から液体が送り出されることに
    よる前記液体収容部内の圧力の低下により、前記液体収
    容部と前記空気取り入れ孔との間を開放するように形成
    された弁を備えることを特徴とする液体供給装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の液体供給装置におい
    て、 前記液体収容部の内部に鉛直方向に延在する空気取り入
    れ管を備え、 前記空気取り入れ管の下端部に、前記空気取り入れ孔が
    形成されていることを特徴とする液体供給装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の液体供給装置におい
    て、 前記液体収容部の内部に鉛直方向に延在する空気取り入
    れ管を備え、 前記空気取り入れ管の下端部に、前記空気取り入れ孔が
    形成されており、 前記空気取り入れ管内の空気導入経路中、又は前記空気
    取り入れ管に連通する空気導入経路中に設けられ、前記
    液体収容部内の圧力と前記空気取り入れ孔の液体のメニ
    スカスを保持する力とが釣り合っているときは閉塞され
    るようにするとともに、前記液体供給部から液体が送り
    出されることによる前記液体収容部内の圧力の低下によ
    り開放されるようにした弁を備えることを特徴とする液
    体供給装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の液体供給装置におい
    て、 前記空気取り入れ孔より上側に配置され、前記液体収容
    部内の液体の有無を検知する液体検知手段を備えること
    を特徴とする液体供給装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の液体供給装置におい
    て、 前記空気取り入れ孔の液体のメニスカスを保持する力
    は、前記液体供給部又は前記液体供給部に連結された外
    部装置における大気圧がかかる位置から前記空気取り入
    れ孔までの鉛直方向における高さに相当する水頭の圧力
    より大きくなるように設定されていることを特徴とする
    液体供給装置。
  7. 【請求項7】 内部に液体を収容する液体収容部と、 前記液体収容部内の液体を流下させて前記液体収容部の
    外部に送り出す液体供給部と、 前記液体収容部と連通し、外部の空気を前記液体収容部
    内に取り込み可能な空気取り入れ孔と、 前記液体供給部と連通し、前記液体供給部から供給され
    る液体を吐出させるノズルを有するヘッドとを備える液
    体吐出装置であって、 前記液体収容部内の大気圧より低い圧力と、前記空気取
    り入れ孔の液体のメニスカスを保持する力とが釣り合う
    ことにより前記空気取り入れ孔の液体のメニスカスが保
    持されるようにするとともに、前記ヘッドからの液体の
    吐出による前記液体収容部内の圧力の低下によって前記
    空気取り入れ孔の液体のメニスカスの位置を移動させる
    ことにより前記空気取り入れ孔から前記液体収容部内に
    空気を取り込むようにしたことを特徴とする液体吐出装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の液体吐出装置におい
    て、 前記液体収容部内の圧力と、前記空気取り入れ孔の液体
    のメニスカスを保持する力とが釣り合っているときは前
    記液体収容部と前記空気取り入れ孔との間を閉塞すると
    ともに、前記ヘッドからの液体の吐出による前記液体収
    容部内の圧力の低下により、前記液体収容部と前記空気
    取り入れ孔との間を開放するように形成された弁を備え
    ることを特徴とする液体吐出装置。
  9. 【請求項9】 請求項7に記載の液体吐出装置におい
    て、 前記液体収容部の内部に鉛直方向に延在する空気取り入
    れ管を備え、 前記空気取り入れ管の下端部に、前記空気取り入れ孔が
    形成されていることを特徴とする液体吐出装置。
  10. 【請求項10】 請求項7に記載の液体吐出装置におい
    て、 前記液体収容部の内部に鉛直方向に延在する空気取り入
    れ管を備え、 前記空気取り入れ管の下端部に、前記空気取り入れ孔が
    形成されており、 前記空気取り入れ管内の空気導入経路中、又は前記空気
    取り入れ管に連通する空気導入経路中に設けられ、前記
    液体収容部内の圧力と前記空気取り入れ孔の液体のメニ
    スカスを保持する力とが釣り合っているときは閉塞され
    るようにするとともに、前記ヘッドからの液体の吐出に
    よる前記液体収容部内の圧力の低下により開放されるよ
    うにした弁を備えることを特徴とする液体吐出装置。
  11. 【請求項11】 請求項7に記載の液体吐出装置におい
    て、 前記空気取り入れ孔より上側に配置され、前記液体収容
    部内の液体の有無を検知する液体検知手段を備えること
    を特徴とする液体吐出装置。
  12. 【請求項12】 請求項7に記載の液体吐出装置におい
    て、 前記空気取り入れ孔の液体のメニスカスを保持する力
    は、前記ヘッドのノズル面から前記空気取り入れ孔まで
    の鉛直方向における高さに相当する水頭の圧力より大き
    くなるように設定されていることを特徴とする液体吐出
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7588309B2 (en) 2005-02-28 2009-09-15 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
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