JP2003326444A - 鋼管内面の研磨又は塗装装置及び研磨又は塗装方法 - Google Patents

鋼管内面の研磨又は塗装装置及び研磨又は塗装方法

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JP2003326444A
JP2003326444A JP2002134856A JP2002134856A JP2003326444A JP 2003326444 A JP2003326444 A JP 2003326444A JP 2002134856 A JP2002134856 A JP 2002134856A JP 2002134856 A JP2002134856 A JP 2002134856A JP 2003326444 A JP2003326444 A JP 2003326444A
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polishing
balloon
coating
bag
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JP2002134856A
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Kiminori Furukawa
公規 古川
Seiichi Saito
誠一 齊藤
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U Shin Ltd
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LINING SERVICE KK
Yuhshin Co Ltd
Yuhshin Seiki Kogyo KK
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】両端に十分大きな開口を作れない鋼管や大きく
径の異なる異径鋼管の内面を全域に渡って効果的な研磨
を行い、緻密で均一な塗装をする装置及び方法を提供す
る。 【解決手段】伸縮性を有するゴム等の素材で作られた風
船1と、その風船を覆う変形自由度が高い柔軟な素材で
作られた袋2からなり、風船の気体出入孔3に接続した
ホース4を研磨又は塗装対象鋼管5の外まで導き、外部
に設置した気圧調整装置によりホース4を通じて風船内
の気体を出し入れして、対象鋼管の径や形状の変化に応
じて風船1の大きさや形状を変化させ、覆っている袋2
を介して風船1が対象鋼管5の内面に適切な圧力を与え
つつ移動することにより研磨又は塗装を行うことを特徴
とする鋼管内面の研磨又は塗装装置及び同装置を吸引法
又は押込法により作った気流に乗せて、あるいは、ロー
プによる牽引により移動させて行う鋼管内面の研磨又は
塗装方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、鋼管内面の研磨又
は塗装を行う装置、及び、その方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、鋼管を組み合わせた、いわゆる、
パイプ構造の鉄塔が多数製作されている。送電用の鉄塔
を例にとると、高さは平均で70m、高いものは200
mに達するものもある。その柱を構成する鋼管は 例え
ば、鉄塔上部で口径150mmから200mm、鉄塔底
部では口径400mmから450mmで、その間を径が
順に大きくなる何種類かの管をつないだ異径管を成して
いる。これらの鋼管は、厳しい天候にさらされているの
で建設から長期間経過すると錆や腐食の発生がさけられ
ない。 強度の低下を防ぎ、長期間の使用を確実なもの
とするためには、定期的に再研磨して、塗装をし直すこ
とが必要である。
【0003】従来、鋼管、特に配管系統の内面の研磨や
塗装のためには、機械的に回転するブラシを挿入した
り、吸引法又は押込法により管内に気流を作り研磨用又
は塗装用ピグをその気流に乗せて送りこむ等の方法が実
用化されている。これらの方法を適用するには、研磨又
は塗装対象鋼管の管端に鋼管口径に相当する開口を必要
とするが、鉄塔の柱を構成する鋼管の場合には、その上
部端は開放可能であっても、下部端は強度上の問題から
大きな開口を設けることができず、ハンドホールの大き
さの開口を作るのが、場合によっては、口径1インチ位
の開口を作るのが限度である。このような小さい開口で
は、鋼管の口径に見合った大きさのブラシやピグを出し
入れすることは不可能であり、配管系統で使われてきた
従来の方法が使えない。
【0004】また、上述のように鉄塔上部から下部にか
けて大きく径が変わる異径管を対象とする場合には、そ
の全域に渡って効果的な研磨や緻密で均一な塗装を行え
るブラシやピグは存在しない。例えば、いくら弾性のあ
る素材でできたピグを用いても、数%を越える対象鋼管
の口径の変化に対しては対応できないので、それを越え
る口径の変化に対しては適切な研磨や塗装を対象鋼管の
全域に渡って行うことができなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、両端に十分大きな開口を作れない
鋼管や大きく径の異なる異径鋼管の内面を全域に渡って
効果的な研磨を行い、緻密で均一な塗装をする装置及び
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は伸縮性を有するゴム、合成樹脂、あるい
は、それらと同等の素材で作られた風船と、その風船を
覆う変形自由度が高い柔軟な素材で作られた袋からな
り、風船の気体出入孔に接続したホースを研磨又は塗装
対象鋼管(以下「対象鋼管」)という。)の外まで導
き、その対象鋼管の外部に設置した気圧調整装置により
ホースを通じて風船内の気体を出し入れして、対象鋼管
の径や形状の変化に応じて風船の大きさや形状を変化さ
せ、覆っている袋を介して風船が対象鋼管の内面に適切
な圧力を与えつつ移動することにより研磨又は塗装を行
うことを特徴とする鋼管内面の研磨又は塗装装置であ
る。
【0007】本装置の主体となる伸縮性を有するゴム、
合成樹脂、あるいは、それらと同等の素材で作られた風
船は、その中の気体を出し入れすることにより膨らんだ
りしぼんだりしてその形状、特に、その径を大きく変え
ることができる。風船の形状は、球形、楕円球形、円柱
形の前後に半球形を付けた形、さらに、角形鋼管に適用
する場合には四角柱形の前後や角に丸みを付けた形等が
適用できる。変形自由度が高い柔軟な素材からなる袋
は、風船の変形に応じて自らも変形し、風船の外側を覆
い続ける。風船への気体の出し入れは、風船に設けられ
た気体出入孔に接続したホースを介して対象鋼管の外部
に設置した気圧調整装置により気体を送り込み、又は、
気体を外部に放出して行う。
【0008】風船内の気圧を、研磨又は塗装のためにそ
れぞれ最適な値とするように気圧調整装置によって制御
することにより、風船は対象鋼管の径や形状の変化に応
じて膨張又は収縮し、風船を覆う柔軟な素材からなる袋
を挟んで、対象鋼管の内面に研磨又は塗装のためにそれ
ぞれ最適な圧力を加える。この状態を保ちながら風船を
対象鋼管の中を移動させることにより、風船を覆う袋は
対象鋼管の内面に適切な圧力を加えつつ擦ることにな
る。袋の材質やそれに付加するアタッチメントとして研
磨性のあるものを選択することにより、この圧力と動き
を活用して研磨作業をすることが出来る。袋の材質とし
て塗装に適したものを選択し、塗料を風船の前方にあら
かじめ挿入することにより、この圧力と動きを活用して
塗装作業をすることが出来る。
【0009】風船は伸縮性に富み、袋は変形自由度が高
い柔軟な素材から作られているので、風船内の気圧を調
整することにより、鉄塔の柱を構成する鋼管のように大
きく径の異なる異径管の場合でも全長に渡り適切な圧力
を対象管の内面にかけて擦ることができ、効果的な研磨
又は緻密で均一な塗装が行えると言う効果を有する。し
かも、風船内の気体を抜けば、それを覆う袋もろとも小
さく収縮するので、本装置を対象鋼管内に挿入する作
業、あるいは、本装置を対象鋼管から取り出す作業は、
ごく小さな開口を通して行えるので、対象鋼管へ強度的
な負担をかけないという効果を有する。
【0010】なお、本装置による研磨や塗装は、円筒状
の鋼管だけでなく角形鋼管においても可能であり、ま
た、対象鋼管の一部に異形の部分がある場合にも可能で
ある。さらに、鉄塔の柱を構成する鋼管に限らず、配管
系統等にも広く適用できることは当然である。また、風
船内の気圧は研磨又は塗装に対してそれぞれ一定の値で
なく、対象鋼管の内径に対応して変化させたり、研磨や
塗装の状況に応じて変化をさせるたりすることも容易で
あり、さらに効果的な作業をすることができる。
【0011】また、本発明の装置を研磨装置として使用
する場合には、風船を覆う袋を金属ワイヤーネットで構
成しても良いし、袋の表面に風船が対象鋼管の径や形状
に従って変化したときに、それに追随して変化可能な研
磨用アタッチメントを取り付けても良い。
【0012】金属ワイヤーからなるネットは、変形自由
度が高く、柔軟で、かつ それ自身で高い研磨性を有し
ているので、研磨装置として本装置を使用するときの風
船を覆う袋の素材として優れている。筒状のネットを形
成して、その中に風船を入れ、筒の両端を閉じることに
より容易に袋を構成できる。
【0013】従来の研磨用のピグでは、研磨効率を高め
るためにピグの円柱部側面に砥材層からなるリング状部
を設けたり、頭部を露出する形でピン状金具を数多く円
柱部側面に埋め込んだり、その配置、素材、形状に工夫
を凝らした各種の研磨用アタッチメントが考えられてき
た。これらの既存技術を本発明の研磨装置に活用するに
は、対象配管の径や形状の変化に応じて風船の大きさや
形状が変化した際に、それに追随して袋も変化できるよ
うに研磨用アタッチメントを取付けることが必要であ
る。
【0014】対象鋼管の口径の小さい部分に追随して風
船及び袋の径が小さく収縮したときに研磨用アタッチメ
ント同士が当たってそのスムースな収縮を妨げることが
ないように千鳥に配置したり、複数の細い短冊状の研磨
シートを管軸方向に整列させ隣り合うシート同士の間に
収縮を吸収するに足る隙間をあけた状態で袋に取付ける
等の方法が考えられる。
【0015】また、本発明の装置を塗装装置として使用
する場合には、風船を覆う袋を耐摩耗性を有し、かつ、
塗料の刷毛塗り効果の高い素材のネットで構成してもよ
い。高い耐摩耗性を有するものとしては樹脂強化材とし
て用いられる強化繊維、例えば、炭素繊維、ガラス繊
維、アラミド繊維が、塗料の刷毛塗り効率の高い素材と
しては従来塗装用ローラーの素材として使われてきたア
クリル、ポリエステル等が考えられる。使用する塗料に
合わせてこれらから選定するなり、これらを組み合わせ
て使用する。
【0016】さらに、本発明は、上述の研磨装置を吸引
法又は押込法により作った気流に乗せて、及び/あるい
は、ロープによる牽引により、研磨対象鋼管の中で移動
させることにより研磨対象鋼管の内面を研磨する方法で
ある。
【0017】また、本発明は、上述の塗装装置を吸引法
又は押込法により作った気流に乗せて、及び/あるい
は、ロープによる牽引により、塗装対象鋼管の中で移動
させることにより塗装対象鋼管の内面を塗装する方法で
ある。
【0018】本発明の研磨又は塗装装置を、対象鋼管の
中に挿入し気圧調整装置を作動させて風船内の気圧を適
正値にした後、吸引法又は押込法により対象鋼管内に気
流を作り、その気流により搬送させる方法、研磨又は塗
装装置にロープを取付けそのロープを対象鋼管外から牽
引して移動させる方法、あるいは、それらを併用する方
法により移動させて対象鋼管の内面の研磨又は塗装を行
う。対象鋼管が異径管の場合には、移動により鋼管の径
の異なる箇所にさしかかると風船内の気圧が変化するの
で、移動の間、その気圧が常に研磨又は塗装の最適値に
なるように気圧調整装置で調整する。
【0019】風船内の気圧を調整することにより、鉄塔
の柱を構成する鋼管のような大きく径の異なる異径管の
場合でも全長に渡り適切な圧力を対象鋼管の内面にかけ
て擦ることができ、効果的な研磨又は緻密で均一な塗装
が行えると言う効果を有する。しかも、風船内の気体を
抜けば、それを覆う袋もろとも小さく収縮するので、本
装置を対象鋼管内に挿入する作業、あるいは、本装置を
対象鋼管から取り出す作業は、ごく小さな開口を通して
行えるので、対象鋼管へ強度的な負担をかけないという
効果を有する。なお、本装置による研磨や塗装は、円筒
状の鋼管だけでなく角形鋼管においても可能であり、ま
た、対象鋼管の一部に異形の部分がある場合にも可能で
ある。さらに、分岐や合流のある配管系統にも適用でき
る。
【0020】鉄塔の柱を構成する鋼管のように開口部が
小さく装置の挿入や取り出しが困難な場合には、一旦挿
入した装置を往復動させて研磨や塗装を行えることが特
に望ましい。そのためにはロープを装置の両端に取付け
ていずれの方向にも牽引できるようにしたり、気流によ
り搬送する方向とは逆の方向にロープで牽引できるよう
にすることが考えられる。また、ロープで牽引する方法
は、対象鋼管のある特定の部分のみ繰返し研磨したい場
合や、ある特定部分のみ繰返しならしライニングを行い
たい場合に、ロープの繰り出し量を調整することにより
容易に装置をその特定部分に導くことができるという効
果を有する。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明をする。なお、本発明はかか
る実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体
的構造に種々の変更を加えて良いことは言うまでもな
い。図1は、本発明の鋼管内面の研磨又は塗装装置の第
1の実施例の構成を示す断面図、図2は本発明の鋼管内
面の研磨装置の第2、第3の実施例の構成を示す正面
図、図3はロープによる牽引を用いた本発明の研磨方法
の説明図、図4は吸引法による搬送とロープによる牽引
を併用した本発明の塗装方法の説明図である。
【0022】
【実施例1】図1は、本発明の研磨又は塗装装置の基本
形である実施例1を示す。伸縮性を有するゴム、合成樹
脂、あるいは、それらと同等な素材で作られた風船1
と、その風船を覆う変形自由度が高い柔軟な素材で作ら
れた袋2からなり、風船の気体出入孔3に接続したホー
ス4は研磨又は塗装対象鋼管5の外部まで導かれ、外部
に設置された気圧調整装置(本図には図示されていな
い。)につながっている。気圧調整装置によりホース4
を通じて風船1内の気体を出し入れして、対象鋼管5の
径や形状の変化に応じて風船1の大きさや形状を変化さ
せ、覆っている袋2を介して、対象鋼管5の内面に研磨
あるいは塗装に常に適切な圧力を加える。
【0023】本実施例では、袋2は筒状のワイヤーネッ
トから作られ、風船1を中に納めたのち筒状のワイヤー
ネットの上下端を固定金具7a、7bで止め、その部分
を利用して牽引用のロープ8a、8bを接続している。
ロープにより両方向から牽引する場合を想定したもので
あり、気流により搬送する場合にはロープは必ずしも必
要ない。
【0024】円筒型の鋼管を対象とする場合には、風船
1は球形、楕円球形、あるいは、円柱形の前後に半球形
を付けた形等が用いられるが、いずれの場合にも、研磨
又は塗装に適切な圧力を対象鋼管5の内壁に与えるよう
に中の気圧を調整することにより、図のような形状を取
り対象鋼管の内壁との間に袋2を挟んで適度の接触面積
を持つことになる。この接触部分9が、研磨作業にあっ
ては研磨面として、塗装作業にあっては刷毛やローラー
の役目をする面として機能する。対象鋼管5の口径が変
化しても、風船1内の気圧を気圧調整装置により維持す
ることにより、口径の変化に応じて風船の径も変化し、
常に適度な接触部分9を持ちうるように風船1の形状や
径を事前に選定しておく。
【0025】
【実施例2】図2(a)には、本発明の研磨装置の実施
例2を示す。本実施例では、従来研磨用ピグで使用され
てきた頭部を露出するピン状金具に変えて、研磨効果を
高める金具11を風船1を覆う袋2にかしめて止めてい
る。対象鋼管の口径の変化に応じて、風船1が径を変化
させたときに袋2がそれに追随して径を変化できるよう
に、金具11は千鳥配置に設置し、互いに干渉しないよ
うに配慮されている。対象鋼管の口径の変化があまり大
きくない場合は図に示す単なる千鳥配置で対応可能であ
るが、さらに口径の変化が大きいときには、口径比に応
じて配置方法を検討すればよい。
【0026】
【実施例3】図2(b)には、本発明の研磨装置の実施
例3を示す。複数の細い短冊状の研磨シート12を管軸
方向に整列させて袋2に取付けた例である。この場合に
も、対象鋼管の口径の変化に応じて、袋2が追随して径
を変化できるように、研磨シートを袋2の全面に取付け
るのではなく、袋2の収縮を妨げぬようにお互いに十分
な隙間をもって取付けられている。
【0027】図3では、ロープによる牽引を用いた本発
明の研磨方法の説明をする。鉄塔15の柱を構成する鋼
管16は、鉄塔上部での口径が150mm、鉄塔底部で
の口径が400mmで、その間を径が順に大きくなる2
種類の鋼管でつないだ異径管である。鉄塔上部は大きな
開口16aがあるが、強度上の制限から鉄塔底部には小
さな開口16bしかない。
【0028】作業準備として、鉄塔上部に設けたウイン
チ17aからロープ8aをセンタリング・プーリー18
aを介して鋼管16の中に降ろし、鉄塔底部の開口16
aに引き出して、あらかじめホース4及びロープ8bを
取付けておいた風船と袋からなる研磨装置13に連結す
る。ホース4は気圧調整装置6に接続されている。気圧
調整装置6は、気体を風船に送り込む圧縮機6a、気体
を逃がす調節弁6b、気圧を検出する圧力計6c、その
信号を受けて調節弁を制御する制御装置6dにより構成
される。ロープ8bは鉄塔底部に設けられたウインチ1
7bに接続されている。
【0029】ロープ8aに連結された研磨装置13は風
船の中に気体を入れずしぼんだ状態のまま、鉄塔底部の
開口16bを通って鋼管16の中に挿入される。ウイン
チ17a、17bを操作してロープ8a、8bを緊張さ
せる。この際、ロープ8bはセンタリング・プーリー1
8bにより支持される。気圧調整装置6を起動し、研磨
装置13の風船の中の気圧を研磨に適した値に調節し
て、準備作業は完了する。
【0030】風船の中の気圧を研磨に適した値に常に維
持しながら、ウインチ17a、17bを操作し、研磨装
置13を鋼管16の中で上下させて研磨を行う。ウイン
チ17aと17bの操作は、機械的に、あるいは、制御
系を通じて連動させるのが望ましい。研磨状態の確認は
内視鏡等を用いて行い、局部的に研磨不足の部分があれ
ばウインチ17a、17bを操作して、その部分のみ繰
り返して往復動させて研磨を行うことも容易である。研
磨作業が完了したら、風船の中の気体を抜き研磨装置1
3をしぼんだ状態にした後で、開口16bから取り出せ
ばよい。
【0031】図4では、吸引法による搬送とロープによ
る牽引を併用した本発明の塗装方法を説明する。図3に
示された鉄塔上部のウインチ17aとロープ8aに代え
て、上部開口16aから仮設の配管あるいはダクト16
cにより塗料受止め装置19を介して吸引装置20に接
続する。まず、風船に気体を入れずしぼんだ状態の塗装
装置14を鉄塔底部の開口16bを通して鋼管16の中
に挿入したあと、事前にホース4を介して接続されてい
る気圧調整装置6を起動し、塗装装置14の風船の中の
気圧を塗装に適した値に調節する。続いて、鉄塔上部よ
り適量の塗料21を入れて準備は完了する。なお、塗料
21は鋼管16の内面に塗るに適した全量を一回で投入
するのではなく、塗装の状況を見ながら数回に分けて投
入することになろう。
【0032】吸引装置20を起動し鋼管16の中に気流
を作り、その力で塗装装置14と塗料21を搬送しなが
ら、塗装装置14の耐摩耗性を有し刷毛塗り効果の高い
素材のネットからなる袋で塗料を鋼管内面に押し付け塗
装を行う。余剰の塗料は外部に排出されることなく塗料
受止装置19で回収される。気圧調整装置6で塗装装置
14の風船の中の気圧を常に塗装に適した値に調整する
ことにより、緻密で均一な塗装を行うことが出来る。な
お、吸引法や押込法により対象鋼管の中に気流を作り、
研磨又は塗装装置を搬送しながら鋼管内の研磨や塗装を
行う方法については、特開2000−334363「合
流又は分岐配管の更生装置と更生方法」や特開2001
−191045「管内清掃用又は塗装用ピグ及びその使
用法」に詳説されている。
【0033】本図の実施例では、塗装装置14に鉄塔底
部側のロープ8bを取付け、そのロープがセンタリング
・プーリー18bを介して鉄塔底部のウインチ17bに
接続されている。吸引法による搬送方向と逆の方向に塗
装装置14を動かす手段を確保することにより、一旦塗
装作業をしながら鉄塔上部に搬送された塗装装置14を
鉄塔底部に戻して、繰返し塗装作業を行わせたり、ウイ
ンチ17bによりロープ8bの繰り出し量を加減して塗
装しにくい箇所での塗装装置14の往復運動をさせるこ
とができ、より緻密で均一な塗装を行うことが出来る。
【0034】
【発明の効果】以上に述べた通り本発明の鋼管内面の研
磨又は塗装装置及びその装置を用いた研磨又は塗装方法
は、風船内の気圧を調整することにより、鉄塔の柱を構
成する鋼管のように大きく径の異なる異径管の場合でも
全長に渡り適切な圧力を対象管の内面にかけて擦ること
ができ、効果的な研磨又は緻密で均一な塗装が行えると
言う効果を有する。しかも、風船内の気体を抜けばそれ
を覆う袋もろとも小さく収縮するので、本装置を対象鋼
管内に挿入する作業、あるいは、本装置を対象鋼管から
取り出す作業は、ごく小さな開口を通して行えるので、
対象鋼管へ強度的な負担をかけないという効果を有す
る。
【0035】さらに、本発明の鋼管内面の研磨又は塗装
装置及びその装置を用いた研磨又は塗装方法は、ロープ
を装置の両端に取付けていずれの方向にも牽引できるよ
うにしたり、気流により搬送する方向とは逆の方向にロ
ープで牽引できるようにすることにより、一旦挿入した
装置を往復動させて研磨や塗装を行ったり、対象鋼管の
ある特定の部分のみ繰返し研磨したり、ある特定部分の
み繰返しならしライニングを行うことが容易にできると
いう効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の鋼管内面の研磨又は塗装装置の第1の
実施例の構成を示す断面図である。
【図2】本発明の鋼管内面の研磨装置の第2、第3の実
施例の構成を示す正面図である。
【図3】ロープによる牽引を用いた本発明の鋼管内面の
研磨方法の説明図である。
【図4】吸引法による搬送とロープによる牽引を併用し
た本発明の鋼管内面の塗装方法の説明図である。
【符号の説明】
1 風船 2 袋 3 気体出入孔 4 ホース 5 研磨又は塗装対象鋼管 6 気圧調整装置 6a 圧縮機 6b 調節弁 6c 圧力計 6d 制御装置 7a、7b 固定金具 8a、8b ロープ 9 接触部分 11 研磨効率を高める金具 12 研磨シート 13 研磨装置 14 塗装装置 15 鉄塔 16 柱を構成する鋼管 16a、16b 開口 16c 配管又はダクト 17a、17b ウインチ 18a、18b センタリング・プーリー 19 塗料受止装置 20 吸引装置 21 塗料
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B24B 29/00 B24B 29/00 Z 29/04 29/04 Fターム(参考) 3C043 AC03 CC13 DD02 3C058 AA09 AA11 AA12 AA16 BC02 CB03 CB07 4D075 AG11 AG12 AG13 AG15 AG26 BB04X CA33 DA15 DA19 DB02 DC05 EA07 4F042 AA25 DA04 DA06 EA01 EA06 EA09 EA10 EA12 EA18 EA22 EA23 EA26 EA27 EA28 EA30 EA34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮性を有するゴム、合成樹脂、あるい
    は、それらと同等の素材で作られた風船と、該風船を覆
    う変形自由度が高い柔軟な素材で作られた袋からなり、
    該風船の気体出入孔に接続したホースを研磨又は塗装対
    象鋼管の外まで導き、外部に設置した気圧調整装置によ
    り該ホースを通じて該風船内の気体を出し入れして、研
    磨又は塗装対象鋼管の径や形状の変化に応じて該風船の
    大きさや形状を変化させ、覆っている該袋を介して該風
    船が該研磨又は塗装対象鋼管の内面に適切な圧力を与え
    つつ移動することにより研磨又は塗装を行うことを特徴
    とする鋼管内面の研磨又は塗装装置。
  2. 【請求項2】 前記袋が金属ワイヤーネットであること
    を特徴とする請求項1記載の鋼管内面の研磨装置。
  3. 【請求項3】 前記袋の表面に前記風船の径や形状が前
    記研磨又は塗装対象鋼管の径や形状に従って変化したと
    きに、追随して変化可能な研磨用アタッチメントを取り
    付けたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鋼
    管内面の研磨装置。
  4. 【請求項4】 前記袋が耐摩耗性を有し、かつ、塗料の
    刷毛塗り効果の高い素材のネットからなることを特徴と
    する請求項1記載の鋼管内面の塗装装置。
  5. 【請求項5】 前記研磨対象鋼管の中で、請求項1,請
    求項2,又は請求項3のいずれかに記載の鋼管内面の研
    磨装置を吸引法又は押込法により作った気流に乗せて、
    及び/あるいは、ロープによる牽引により、移動させる
    ことにより該研磨対象鋼管の内面を研磨する方法。
  6. 【請求項6】 前記塗装対象鋼管の中で、請求項1又は
    請求項4のいずれかに記載の鋼管内面の塗装装置を吸引
    法又は押込法により作った気流に乗せて、及び/あるい
    は、ロープによる牽引により、移動させることにより該
    塗装対象鋼管の内面を塗装する方法。
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