JP2003326176A - 試験管保持用アダプター - Google Patents
試験管保持用アダプターInfo
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Abstract
も安定した状態で適用可能な試験管保持用アダプターを
提供。 【解決手段】本試験管保持用アダプターは、試験管ホル
ダー(10,20,30)に装着され外径の異なる試験管1,2を
選択的に保持可能な試験管保持用アダプター(100,200,
300)であって、試験管ホルダーの試験管収容用開口部
(12,22,32)の端面に当接するフランジ部(101,201,30
1)と、フランジ部の内縁に連なり開口部の内面に嵌め
込まれる円環部(102,202,302)と、円環部の周方向に
沿って基端部が所定間隔で結合され先端部が前記開口部
の内方に向けて延在し全体が漏斗状をなす如く軸心O方
向へ偏倚された複数の板ばね部(103,203,303)とを備
え、前記円環部は、前記開口部の内面に設けられた凹部
(V,W)又は凸部(R)に対し所定圧力で係合する係合部
(105,205,305)を備えている事を主たる特徴としてい
る。
Description
試験管収容用の開口部内に装着され、外径の異なる試験
管を、選択的に保持可能な如く設けられた試験管保持用
アダプターに関する。
として、全体が略円筒形をなし、一端部位に試験管ホル
ダーにおける試験管収容用の開口部内に嵌め込まれる円
環部を有し、他端部位に外径の異なる試験管を選択的に
保持可能な如く漏斗状に配設された複数の板ばね部を備
えたものがある。
における試験管収容用の開口部の内面に対し、外面が密
着状態で嵌合するように、その外形寸法は極めて高精度
に形成されている。
用アダプターは、円環部の外形寸法が、特定の試験管ホ
ルダーにおける試験管収容用の開口部の内径寸法に対
し、正確に適合するように設計されている。しかし試験
管ホルダーには、円柱状ラックと称される搬送用試験管
ホルダー、試験管をストックないし保管しておく為の保
管用試験管ホルダー、血液などの検体入り試験管を遠心
分離する時に使用する遠心分離用試験管ホルダーなど、
種々のものが有る。このため上記アダプターを別種の試
験管ホルダーの試験管収容用開口部に装着しようとする
と、サイズが不一致の為、挿入できなかったり、逆に挿
入したアダプターが使用中に簡単に脱抜してしまうとい
う問題があった。
に対し、共通に、しかも安定した態様で適用可能な試験
管保持用アダプターを提供することにある。
達成するために、本発明の試験管ホルダーは下記のよう
な特徴ある構成を有している。なお下記以外の本発明の
特徴ある構成については実施形態の中で明らかにする。
管ホルダーの試験管収容用の開口部内に装着され、外径
の異なる試験管を選択的に保持可能な如く設けられた試
験管保持用アダプターであって、前記開口部の端面に当
接するフランジ部と、このフランジ部の内縁に一端が連
なり上記開口部の内面に嵌め込まれる円環部と、この円
環部の他端に周方向に沿って基端部が所定間隔で結合さ
れ、先端部が前記開口部の内方に向けて延在し且つ全体
が漏斗状をなす如く軸心方向へ偏倚された複数の板ばね
部とを備え、前記円環部は、前記開口部の内面に嵌め込
まれたとき、当該開口部の内面に設けられた凹部または
凸部に対し、所定圧力で係合する係合部を備えているこ
とを特徴としている。
前記円環部に設けられた係合部が開口部の内面に設けら
れた凹部又は凸部に対し所定圧力で係合するため、試験
管ホルダーの上記開口部の内径寸法と前記アダプターの
円環部の外径寸法との間に差があっても、試験管ホルダ
ーに対しガタツキなく安定に装着することが可能とな
る。
第1実施形態に係る試験管保持用アダプター100を搬
送用試験管ホルダー10に適用した場合の概略的構成を
示す斜視図である。
例えば合成樹脂製の円筒状基体11における基端部位の
外周面に、搬送系ガイドレール(不図示)に係合可能な
フランジ部11c,11dを有している。上記二つのフ
ランジ部11c,11dは、上記試験管ホルダー10が
搬送中に振動等によって転倒するのを防止する為のもの
であり、搬送用ベルトコンベア(不図示)の両側に配置
されるガイドレール等(不図示)に対し係合可能となっ
ている。
の間に形成されている環状溝11eは、搬送用試験管ホ
ルダー10を搬送用ベルトコンベアの特定位置で停止操
作し得るように、例えば搬送制御用ピストン/シリンダ
ー・デバイス(不図示)の停止ピンを挿入可能な如く形
成されている。
央部位外周は大径部11aとなっており、この大径部1
1aに連なる上記円柱状基体11の先端部位外周は小径
部11bとなっている。上記小径部11bの周壁には、
複数個(本実施形態では4個)のスリット11gが基体
長手方向に沿って平行に配設されている。この小径部1
1bの外周面には、光検知器等でその存在を検知可能と
するための標示部を兼ねた金属製の締め付けリング13
が嵌め込まれている。
いる試験管収容用の開口部12は、先端(図中上端)か
ら基端(図中下端)に向けて、所定深さ例えばフランジ
部11cの配設位置に相当する深さまで穿たれている。
…という具合に異なる複数種の試験管1,2…のいずれ
が挿入された場合においても、これらを選択的に安定に
保持し得る試験管保持用アダプター100が装着されて
いる。なお各試験管1,2…は、それぞれ管体1a,2
a…の上端開口を、キャップ1b,2b…で閉塞し得る
ようになっている。
送用試験管ホルダー10との相互関係を示す図で、
(a)は試験管保持用アダプター100が試験管ホルダ
ー10に装着された状態を示す上面図、(b)は(a)
のb−b線矢視断面図である。また、図3の(a)は試
験管保持用アダプター100の構成を示す外観斜視図で
ある。
すように、試験管保持用アダプター100は、例えば合
成樹脂などの弾性部材を用いて一体成形されている。す
なわち、前記試験管ホルダー10の開口部12の端面に
当接するフランジ部101と、このフランジ部101の
内縁に一端が連なり上記開口部12の内面に嵌め込まれ
る円環部102と、この円環部102の他端に、周方向
に沿って基端部が所定間隔で結合され、先端部が前記開
口部12の内方に向けて延在し且つ全体が漏斗状をなす
如く軸心Oの方向へ偏倚された複数の板ばね部103と
が一体成形されている。
端部位の内面には、保持すべき試験管1,2の外周面に
接触して当該試験管1,2を安定に保持するための半球
状突起部からなる保持部104が設けられている。
て係合体としての複数の接触片105が設けられてい
る。複数の接触片105は円環部102の周壁を切り起
こし加工した態様をなす接片からなる。これらの接触片
105は、円環部102が開口部12の内面に嵌め込ま
れたとき、当該開口部12の内面に設けられた陥凹部V
に対して、少なくとも先端部が係合圧接するように、前
記円環部102の外周面に下方から上方へ進むにつれ、
漸次軸心から遠ざかる如く偏倚したものとなっている。
各接触片105の先端部外面には、前記陥凹部Vに陥入
する突起部106が形成されている。
作用を図3の(b)を適時参照しながら説明する。本実
施形態の試験管保持用アダプター100を、搬送用試験
管ホルダー10の開口部12内に板ばね部103の先端
側から挿入すると、円環部102が開口部12に嵌め込
まれ、フランジ部101が開口部12の端面に当接す
る。このとき、円環部102の周壁に形成されている各
接触片105は、破線で示すように試験管ホルダー10
の開口部12の端面から内面へと滑り込み、突起部10
6が軸心方向へ変位圧縮された状態で開口部12の内面
に設けられた陥凹部Vの位置までスライドする。突起部
106が陥凹部Vの位置までスライドすると、各接触片
105の復元力により、当該突起部106は陥凹部Vの
中へ所定圧力で陥入する。すなわち各接触片105の先
端部が陥凹部Vに対し係合圧接した状態になる。こうな
るとアダプター100は、各接触片105のバネ力によ
り、試験管ホルダー10の開口部内面で弾持されること
になる。その結果、試験管保持用アダプター100は、
試験管ホルダー10の開口部12の軸心位置に安定に保
持される。
2の内面と前記アダプター100の円環部102の外面
との間にたとえ隙間Gがあっても、アダプター100は
試験管ホルダー10に対しガタツキなく安定に装着され
る。しかも上記の如く一旦装着された状態になると、下
方から上方へ進むにつれ漸次軸心から遠ざかる如く偏倚
している接触片105と陥凹部Vとの関係から、いわゆ
る抜け止め機能が働き、当該アダプター100は試験管
ホルダー10の開口部12から脱抜するのを阻止され
る。
00が装着された試験管ホルダー10に対し、比較的小
径な外径D1を有する試験管1が挿入されると、試験管
1の外周面に上記アダプター100の複数の保持部10
4が全て接触し、板ばね部103の先端部位が試験管1
の外径に応じて若干拡張された状態を呈する。このため
試験管1の外周面は、保持部104により所定圧力でホ
ルダー軸心位置に保持される。その結果、試験管1は保
持部104が存在している個所とホルダー内底部に接し
ている個所(不図示)との二箇所で安定に支えられるこ
とになる。
外径D2を有する試験管2が挿入されると、前記同様に
試験管2の外周面に上記アダプター100の複数の接触
子104が接触し、板ばね部203の先端部位が比較的
大きく拡張された状態を呈する。このため試験管2は、
保持部104により前の場合より若干強い圧力でホルダ
ー軸心位置に保持される。その結果、試験管2は保持部
104が存在している個所とホルダー内底部に接してい
る個所(不図示)との二箇所で安定に支えられることに
なる。
形態に係る試験管保持用アダプター200を保管用試験
管ホルダー20に適用した場合の構成を示す図で、
(a)は保管用試験管ホルダー20を上方から見た平面
図、(b)は主要部の構成を示す断面図である。
用アダプター200が第1実施形態のものと異なる点
は、試験管保持用アダプター200の係合部として、円
環部202の外周に設けた複数の円錐状ないし半球状の
突起205を用いた点である。
ては、円環部202の外周面に設けられた複数の円錐状
ないし半球状の突起205が、適度の弾性を有している
為、試験管ホルダー20の上部プレート21に設けた開
口部22の内面に形成されている環状溝Wに対して所定
圧力で係合する。このため試験管ホルダー20の開口部
22の内面と前記アダプター200の円環部202の外
面との間に若干の隙間が存在していても、試験管保持用
アダプター200は試験管ホルダー20の開口部22に
対しガタツキなく安定に装着される。
板ばね部、204は試験管保持部である。本実施形態の
試験管保持用アダプター200は、第1実施形態のもの
に比べて構造が簡単であるため、製作が容易な利点があ
る。上記の点以外は第1実施形態のものと基本的に同じ
であるため説明は省略する。
形態に係る試験管保持用アダプター300を遠心分離用
試験管ホルダー30(アルミニューム管31などを含
む)に適用した場合の構成を示す図で、(a)は遠心分
離用試験管ホルダー30を側方から見た側面図、(b)
は主要部の構成を拡大して示す断面図である。
用アダプター300が、第1実施形態のものと異なる点
は、試験管保持用アダプター300の係合部として、円
環部302の外周に設けたOリング係合用の環状溝30
5を用いた点である。
ては、円環部302の外周面に設けられた環状溝305
が、遠心分離用試験管ホルダー30のアルミニューム管
31の内面に装着されたOリングRに対し所定圧力で係
合する。このためアルミニューム管31の内面と前記ア
ダプター300の円環部302の外面との間に若干の隙
間が存在していても、試験管保持用アダプター300は
上記アルミニューム管31の内面に対しガタツキなく安
定に装着される。本実施形態の試験管保持用アダプター
300は第1実施形態のものに比べて構造が簡単で製作
が容易な利点がある。
板ばね部、304は試験管保持部である。上記の点以外
は第1実施形態のものと基本的に同じであるため説明は
省略する。
試験管ホルダー(10,20,30)の試験管収容用の
開口部(12,22,32)内に装着され、外径の異な
る試験管1,2を選択的に保持可能な如く設けられた試
験管保持用アダプター(100,200,300)であ
って、前記開口部(12,22,32)の端面に当接す
るフランジ部(101,201,301)と、このフラ
ンジ部(101,201,301)の内縁に一端が連な
り上記開口部(12,22,32)の内面に嵌め込まれ
る円環部(102,202,302)と、この円環部
(102,202,302)の他端に周方向に沿って基
端部が所定間隔で結合され、先端部が前記開口部(1
2,22,32)の内方に向けて延在し且つ全体が漏斗
状をなす如く軸心O方向へ偏倚された複数の板ばね部
(103,203,303)とを備え、前記円環部(1
02,202,302)は、前記開口部(12,22,
32)の内面に嵌め込まれたとき、当該開口部(12,
22,32)の内面に設けられた凹部(V,W)または
凸部(R)に対し、所定圧力で係合する係合部(10
5,205,305)を備えていることを特徴としてい
る。
00,300)においては、前記円環部(102,20
2,302)に設けられた係合部(105,205,3
05)が、開口部(12,22,32)の内面に設けら
れた凹部(V,W)又は凸部(R)に対し所定圧力で係
合するため、試験管ホルダー(10,20,30)の上
記開口部(12,22,32)の内面と前記アダプター
(100,200,300)の円環部(102,20
2,302)の外面との間に隙間Gがあっても、試験管
ホルダー(10,20,30)に対しガタツキなく安定
に装着することができる。
ダプターは、前記[1]に記載の試験管保持用アダプタ
ー100であって、前記係合部(105)は、前記円環
部102が前記開口部12の内面に嵌め込まれたとき、
当該開口部12の内面に設けられた陥凹部Vに対し、少
なくとも先端部が所定圧力で係合するように、前記円環
部102の外周面に下方から上方へ進むにつれ、漸次軸
心から遠ざかる如く偏倚した接触片105であることを
特徴としている。
ては、軸心から遠ざかる如く偏倚した接触片105の先
端部が、陥凹部Vに対し所定圧力で係合するため、試験
管ホルダー10の上記開口部12の内面と前記アダプタ
ー100の円環部102の外面との間に隙間Gがあって
も、試験管ホルダー10に対しガタツキなく安定に装着
することができる。しかも一旦装着状態になると、上記
接触片105と陥凹部Vとの係合による抜け止め機能が
働くため、当該アダプター100が試験管ホルダー10
の開口部12から脱抜するのを阻止できる。
ダプターは、前記[2]に記載の試験管保持用アダプタ
ー100であって、前記接触片105の先端部外面に、
前記陥凹部Vに係合する突起部106が形成されている
ことを特徴としている。
ては、突起部106が陥凹部Vに陥入することにより、
接触片105と陥凹部Vとの係合がより一層確実になさ
れ、安定な係合状態が得られる。
ダプターは、前記[1]又は[2]又は[3]に記載の
試験管保持用アダプター100であって、前記フランジ
部(101,201,301)と、前記円環部(10
2,202,302)と、前記板ばね部(103,20
3,303)と、前記係合部(105,205,30
5)とが、合成樹脂などの弾性部材を用いて一体成形さ
れていることを特徴としている。
ては、一体成形加工により製作工程が単純化される為、
コストの低減が可能となる。
ダーは下記の変形例を含んでいる。
0,300を、合成樹脂以外の例えば燐青銅などの弾性
金属部材で形成したもの。
プター100を、保管用試験管ホルダー20や遠心分離
用試験管ホルダー30に適用可能な如く形成したもの。
管収容用の開口部に挿入される円環部の外周面に、上記
開口部の内面に設けられた凹部または凸部に対して所定
圧力で係合する係合部を備えているため、複数種の試験
管ホルダーに対し、共通に、しかも安定した態様で適用
可能な試験管保持用アダプターを提供できる。
プターを搬送用試験管ホルダーに適用した場合の概略的
構成を示す斜視図。
プターと搬送用試験管ホルダーとの相互関係を示す図
で、(a)は試験管保持用アダプターが試験管ホルダー
に装着された状態を示す上面図、(b)は(a)のb−
b線矢視断面図。
プターを示す図で、(a)は構成を示す外観斜視図、
(b)は作用説明図。
プターを保管用試験管ホルダーに適用した場合の構成を
示す図で、(a)は保管用試験管ホルダーを上方から見
た平面図、(b)は主要部の構成を拡大して示す断面
図。
プターを遠心分離用試験管ホルダーに適用した場合の構
成を示す図で、(a)は遠心分離用試験管ホルダーを側
方から見た側面図、(b)は主要部の構成を拡大して示
す断面図。
Claims (4)
- 【請求項1】試験管ホルダーの試験管収容用の開口部内
に装着され、外径の異なる試験管を選択的に保持可能な
如く設けられた試験管保持用アダプターであって、 前記開口部の端面に当接するフランジ部と、このフラン
ジ部の内縁に一端が連なり上記開口部の内面に嵌め込ま
れる円環部と、この円環部の他端に周方向に沿って基端
部が所定間隔で結合され、先端部が前記開口部の内方に
向けて延在し且つ全体が漏斗状をなす如く軸心方向へ偏
倚された複数の板ばね部とを備え、 前記円環部は、前記開口部の内面に嵌め込まれたとき、
当該開口部の内面に設けられた凹部または凸部に対し、
所定圧力で係合する係合部を備えていることを特徴とす
る試験管保持用アダプター。 - 【請求項2】前記係合部は、前記円環部が前記開口部の
内面に嵌め込まれたとき、当該開口部の内面に設けられ
た陥凹部に対し、少なくとも先端部が所定圧力で係合す
るように、前記円環部の外周面に下方から上方へ進むに
つれ、漸次軸心から遠ざかる如く偏倚した接触片である
ことを特徴とする請求項1に記載の試験管保持用アダプ
ター。 - 【請求項3】前記接触片の先端部外面に、前記陥凹部に
係合する突起部が形成されていることを特徴とする請求
項2に記載の試験管保持用アダプター。 - 【請求項4】前記フランジ部と、前記円環部と、前記板
ばね部と、前記係合部とが、合成樹脂などの弾性部材を
用いて一体成形されていることを特徴とする請求項1又
は2又は3に記載の試験管保持用アダプター。
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