JP2003325992A - 人形玩具 - Google Patents

人形玩具

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JP2003325992A
JP2003325992A JP2002132823A JP2002132823A JP2003325992A JP 2003325992 A JP2003325992 A JP 2003325992A JP 2002132823 A JP2002132823 A JP 2002132823A JP 2002132823 A JP2002132823 A JP 2002132823A JP 2003325992 A JP2003325992 A JP 2003325992A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な機構で人形が踊るように動作する人形玩
具の提供。 【解決手段】以下の要件を備えたことを特徴とする人形
玩具。 (イ)人形Aと人形載置台Bとから構成されていること (ロ)人形Aの少なくとも足首、膝及び股の関節部9、
8、7は回動自在であること (ハ)上記人形載置台Bには、少なくとも2個所の人形
Aの支持手段20、21が設けられていること (ニ)上記支持手段20、21は、作動可能に構成さ
れ、動作制御機構に連係していること

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人形が人形載置台
上で動作する人形玩具に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】一般に、動く人形は、体内に
腕や脚の作動機構を設け、この作動機構を電池やゼンマ
イで動かすものが多い。
【0003】しかしながら、人形の体内はスペース的に
小さいほか、腕部や脚部の先まで動作機構の作用を及ぼ
すようにするには、部品が小さく、機構も複雑にせざる
を得ないから、値段が高価となり、故障しやすいという
欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記問題点を
解消し、簡単な機構で人形が踊るように動作する人形玩
具を提供することをその課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る人形玩具は、以下の要件を備えたこと
を特徴とする。 (イ)人形と人形載置台とから構成されていること (ロ)人形の少なくとも足首、膝及び股の関節部は回動
自在であること (ハ)上記人形載置台には、少なくとも2個所の人形の
支持手段が設けられていること (ニ)上記支持手段は、作動可能に構成され、動作制御
機構に連係していること
【0006】また、前記動作制御機構は、前記2個所の
支持手段を、一定パターンで交互に繰り返し動作させる
ように構成してもよい。
【0007】さらに、前記支持手段を、人形玩具の背部
を支持する背部支持手段と、人形玩具の足裏を支持する
足裏支持手段とから構成してもよい。
【0008】なお、前記人形載置台には、音声入力手段
と音声感知センサが設けられ、該音声感知センサの音声
感知により上記動作制御機構が作動するように構成する
ことができる。
【0009】加えて、前記音声入力手段は、マイクロフ
ォンの形状を成すようにしてもよい。
【0010】
【発明の実施の形態】図1及び図2はそれぞれ本発明に
係る人形玩具の斜視図及び分解斜視図を示す。人形玩具
は人形Aと人形載置台Bとから構成されている。
【0011】人形Aは頭部1と胴体部2と腕部3と脚部
4とから構成され、ギター5を持っている。頭部1と胴
体部2とは回動自在に連結され、また腕部3と脚部4と
はそれぞれ肩関節部6と股関節部7とを介して回動自在
に連結されている。また、脚部4の膝の関節部8と足首
の関節部9も同様に回動自在になっている。したがっ
て、人形Aそれ自体は自立することができない。
【0012】また、人形Aの胴体部2の背部には軸受穴
10が形成されている。軸受穴10の内側には、図示し
ないが、磁着体が設けられている。また、人形Aの一方
の靴11の靴底にも磁石12が固定されている。他方の
靴には磁石がない。
【0013】これに対し、人形載置台Bは図2に示され
ているようにステージ台13と背景板14とから構成さ
れている。背景板14の中央には支持柱15が立設さ
れ、支持柱15の上部には回転板兼プーリー16が回転
自在に取りつけられ、回転板兼プーリー16の偏心位置
には人形Aの胴体部1を支持する支持手段(背部支持手
段)として支持軸20が取り付けられている。支持軸2
0には円筒状の磁石21が回転自在に取りつけられてい
る。
【0014】ステージ台13の支持柱15の近傍には開
口部13aが形成され、該開口部13aには人形Aの一
方の足裏を支持する支持手段(足裏支持手段)として左
右方向にスライド可能なスライド板21が配置されてい
る。スライド板21上には金属又は磁石を取りつけた足
受け22が形成されている。
【0015】ステージ台13の内部には、上記回転板兼
プーリー16とスライド板21に連係してその作動を制
御する動作制御機構Cが設けられている。
【0016】すなわち、図3及び図4に示されるよう
に、モータ23の出力軸にはプーリー18とプーリー1
9とが作動連結され、プーリー19の回転軸に固定され
たギアaはギアbを介してギアcに噛合している。ギア
cには同軸上にギア部c1とギア部c2とが設けられて
いる。ギア部c1はギアdに噛合し、ギア部c2はギア
eに噛合している。ギアdとギアeとは同じ回転軸上に
配置されている。
【0017】なお、ギアdの背面側には回転軸を中心と
する円周の一部に弯曲板状の突片24が形成されてい
る。突片24の一側はギアdの面に直角に形成され、そ
の上端から他側にかけては傾斜部25が形成されてい
る。これに対し、ギアeには上記突片24に対応する円
周上に2つの大小の円弧状の長孔26、27が形成され
ている。そして、ギアdは回転軸に沿ってスライド可能
に設けられ、バネ28により常時ギアeに近接するよう
に付勢されている。
【0018】次に、ギアdはギアfに噛合し、ギアfは
ギアgに噛合している。ギアgの回転軸には円板29が
固定され、円板29の偏心位置には突軸30が設けら
れ、突軸30は上記スライド板21の下面に固定された
垂直板31の縦孔32に係合している。
【0019】また、ギアdはギアhに噛合し、ギアhは
ギアiに噛合している。ギアiの回転軸にはギアjが設
けられている。そして、ギアjはギアkと噛合し、ギア
kの回転軸には上記支持柱15の下部に設けられたプー
リー17が固定され、プーリー17は支持柱15の上部
の回転板兼プーリー16に作動連結されている。
【0020】なお、ギアdは回転軸に沿ってスライドす
る際、ギアcのギア部c1には常時噛合するが、前方に
スライドするとギアhと噛合し、後方にスライドすると
ギアfに噛合する。つまり、ギアdはギアh又はギアf
に選択的に噛合するようになっている。
【0021】上記動作制御機構Cによれば、モータ23
が作動すると、その回転力はプーリー18、19、ギア
a、b、cからギアdに伝達されるから、ギアdが図4
において時計方向に回転する。このときギアdの突片2
4の先端がギアeの面に当たっているときは、ギアdは
バネ28に抗して前方に押し出され、ギアhと噛合し、
ギアfとは噛合しない。このため、モータ23の回転は
ギアh、i、j、kからプーリー17、回転板兼プーリ
ー16に伝達され、支持軸20が回転板兼プーリー16
の回転軸の回りを旋回する。ギアdが回転を続けると、
突片24がギアeの長孔26又は27に落ち込むからギ
アdはバネ28によりギアe側(後方側)にスライドす
る。このため、ギアdはギアfと噛合し、ギアhとの噛
合は解除される。そして、モータ23の回転はギアf、
gから円板29に伝達され、円板の突軸30は中心の回
りを旋回する。このため、スライド板21は左右に往復
移動する。そして、ギアdの突片24の傾斜部25が上
記長孔26又は27の縁に当たると、その後は傾斜部2
5によってギアdが前方に押し出されるので、ギアdは
再びギアhと噛合し、ギアfとの噛合が解除される。さ
らに、突片24が別の長孔26又は27に落ち込むと、
ギアdはギアfと噛合し、ギアhとの噛合は解除され
る。このように、回転板兼プーリー16の回転とスライ
ド板21の往復移動というパターンが交互に行なわれ
る。また、回転時に突片24が落ち込む2つの長孔26
又は27の長さと、長孔26、27の間の長さが異なる
ので、回転板兼プーリー16が回転する時間とスライド
板21が往復動する長さ及び回転板兼プーリー16とス
ライド板21が作動するタイミングはそれぞれ異なる。
【0022】なお、回転板兼プーリー16が1回転した
後、再びギアdがギアf又はギアhに噛合したときは、
前の回転からの作動が続くのであるが、回転板兼プーリ
ー16が1回転したときのギア、その支持軸20の位置
は常に同じとは限らない。加えて、ギアe自体もギアc
に噛合しているからゆっくりと回転する。この回転もタ
イミングがずれる要因となる。したがって、見掛け上は
全体として複雑に動いているように見える。
【0023】また、上記モータ23の駆動回路には電池
(図示せず)が接続されているが、この回路を開閉する
スイッチとしてメインスイッチのほか、音声感知センサ
33が直列に接続されている。そして、音声感知センサ
33はマイクロフォンの形状をした音声入力手段34の
内部に設けられている。このため、音声入力手段34を
握ってマイクロフォンに向かう要領で音声を入力する
と、音声は音声感知手段に感知されるから、モータ23
が作動する。
【0024】次に、上記構成の人形A玩具の使用態様に
ついて説明する。まず、人形Aを人形載置台Bに載せ、
背中の軸受穴10に回転板兼プーリー16の支持軸20
を挿入する。支持軸20の磁石と人形A胴体部2の磁着
体とが磁力によって固定され、人形Aは立った状態に保
持される。また、人形Aの片足をステージ台13のスラ
イド板21の足受け22に磁着させる。これにより、図
1に示すように人形Aは立った状態に保持される。他方
の足はフリーである。
【0025】この状態で、遊び手がカラオケのように音
声入力手段34に向かって音声を入力すると、モータ2
3が作動するので、前述のように、回転板兼プーリー1
6の回転とスライド板21の往復移動がそれぞれ間欠的
にしかも両者が交互に行なわれる。
【0026】回転板兼プーリー16が回転すると、支持
軸20は回転軸のまわりを旋回するので、支持軸20に
支持された人形Aの胴体部2も旋回運動に追従し、図5
(a)(b)(c)に示されるように、上下左右に激し
く動く。このとき、腕部3とフリーの脚部4は関節部が
自由に動くので、図1のようにギター5を持たせるよう
にすると、人形全体としてはギター5を弾きながら踊っ
ているように動く。胴体の動きが停止すると、スライド
板21が左右に動くので、図6(a)又は同図(b)に
示されるように、人形Aの片足11が左右にステップす
るように動く。この動きが人形Aの踊りのような動きを
よりリアルにする。さらに、回転板兼プーリー16が回
転する時間とスライド板21が往復動する長さ及び回転
板兼プーリー16とスライド板21が作動するタイミン
グはそれぞれ異なり、決まったタイミングでは動かない
ので、人形全体としての動きは非常に複雑に見える。例
えば、スライド板21が動く前に支持軸20がどこで停
止したかによって人形Aの姿勢が図6(a)又は同図
(b)の状態となり、この状態で片足11が動く。いつ
も同じ姿勢で片足11が動くわけではない。このよう
に、人形Aは決まったタイミングでは動かないので、自
ら動いているように見える。
【0027】しかも、人形Aの動きは遊び手の歌声など
の音声に従うので、あたかも、人の音声に合わせてステ
ージで人形Aが踊っているように見える。したがって、
従来にない面白い人形A玩具を市場に提供することがで
きる。
【0028】なお、人形の支持手段は2個所に限定され
ない。例えば、胴体と腕部と脚部の3個所を支持するよ
うにしてもよい。これに関連し、前述の例は、人形Aの
他方の靴の靴底には磁石がない例であるが、他方の靴に
も磁石を固定するとともに、ステージ台13の裏側に鉄
板(図示せず)を固定し、他方の靴は動かないように構
成してもよい。この場合、上記靴部分も人形の支持手段
を構成する。
【0029】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、動作制御
機構により支持手段が動くと、人形載置台上の人形の足
首、膝及び股の関節部は回動自在であるから、踊るよう
に動き出す。2つの支持手段の位置を一方を胴体、他方
を足とするように、人形の互いに離れた部分を支持する
ようにすれば、広い範囲で人形の動作を制御することが
できる。したがって、簡単な機構であっても、人形が踊
るような大きな動作を実現することができる。
【0030】請求項2に係る発明によれば、上記動作制
御機構が音声を入力することによって作動するように構
成することができるので、あたかも人の音声に合わせて
人形が踊るような人形A玩具を実現することができる。
【0031】請求項3に係る発明によれば、上記2個所
の支持手段が、一定パターンで交互に繰り返し動作し、
乱雑には動かないので、踊りを踊っているように見え
る。
【0032】請求項4に係る発明によれば、支持手段
は、人形玩具の背部を支持する背部支持手段と、人形玩
具の足裏を支持する足裏支持手段とから構成されている
ので、上記背部支持手段を回転させ、足裏支持手段を左
右にスライドさせる構成によって、人形が異なる運動を
するので、傍目に複雑な運動をしているように見せる効
果がある。
【0033】請求項5に係る発明によれば、音声入力手
段は、マイクロフォンの形状をなしているので、人の音
声と人形の動作とを連動させることができ、遊び手が歌
って人形Aを踊らせ、遊び手と人形との間にコミュニケ
ーションが成立しているような臨場感を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る人形玩具の斜視図
【図2】上記人形玩具の分解図
【図3】人形載置台の平面図
【図4】動作制御機構の分解斜視図
【図5】(a)(b)(c)は人形の動作状態を示す説
明図
【図6】(a)(b)は足の動作を加えた人形の動作状
態を示す説明図
【符号の説明】
A 人形 B 人形載置台 C 動作制御機構 7、8、9 関節部 33 音声感知センサ
フロントページの続き (72)発明者 福村 敏 東京都文京区湯島3丁目31番1号 株式会 社センテクリエイションズ内 Fターム(参考) 2C150 CA01 DA24 DA26 DA27 DA28 DA37 DD04 EA04 EB01 EC03 EC15 EC18 EC19 EF16 EF17 EF24 EF27 EF29 EF33 EF36 FA42

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 以下の要件を備えたことを特徴とする人
    形玩具。 (イ)人形と人形載置台とから構成されていること (ロ)人形の少なくとも足首、膝及び股の関節部は回動
    自在であること (ハ)上記人形載置台には、少なくとも2個所の人形用
    支持手段が設けられていること (ニ)上記支持手段は、作動可能に構成され、動作制御
    機構に連係していること
  2. 【請求項2】 前記動作制御機構は、前記2個所の支持
    手段を、一定パターンで交互に繰り返し動作させるよう
    に構成されていることを特徴とする請求項1記載の人形
    玩具。
  3. 【請求項3】 前記支持手段は、人形玩具の背部を支持
    する背部支持手段と、人形玩具の足裏を支持する足裏支
    持手段とから構成されていることを特徴とする請求項1
    記載の人形玩具。
  4. 【請求項4】 前記人形載置台には、音声入力手段と音
    声感知センサが設けられ、該音声感知センサの音声感知
    により上記動作制御機構が作動することを特徴とする人
    形玩具。
  5. 【請求項5】 前記音声入力手段は、マイクロフォンの
    形状をなしていることを特徴とする請求項1記載の人形
    玩具。
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