JP2003325881A - 遊技情報表示装置および遊技機 - Google Patents

遊技情報表示装置および遊技機

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JP2003325881A JP2002143254A JP2002143254A JP2003325881A JP 2003325881 A JP2003325881 A JP 2003325881A JP 2002143254 A JP2002143254 A JP 2002143254A JP 2002143254 A JP2002143254 A JP 2002143254A JP 2003325881 A JP2003325881 A JP 2003325881A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技者が報知回数や信頼度を容易に知ること
ができるようにする。 【解決手段】 パチンコ機に設けられた表示装置27の
下部2割ほどの領域61に、予告リーチの信頼度が表示
される。すなわち、ランプによる予告リーチの信頼度が
33%であり、サウンドによる予告リーチの信頼度が1
7%等と表示される。これらの数字は、パチンコ機の設
計上の数値ではなく、実際にパチンコ機において行なわ
れたデータに基づいているため、遊技者の興味をより強
く引き付けることができる。そしてこの信頼度の表示
は、遊技機に電源が投入されている間、常に表示されて
いるので、パチンコ機を選択する際の判断材料とするこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遊技機に関し、特
にいわゆるセブン機、羽根物、権利物又はアレンジボー
ル等の弾球遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、弾球遊技機には、いわゆるフィー
バー機、権利物、あるいはアレンジ等と呼ばれる種々の
ゲーム内容のものが普及している。このうち、フィーバ
ー機は、可変表示装置の表示状態が特定のものとなった
場合、例えば、大当り時には、まずリーチ表示を行い、
そして3つの表示部に表示される図柄の組合わせが
「7,7,7」等の特定のゾロ目の組合わせになった場
合に、特定入賞口の大入賞口が開放されるように構成さ
れている。大入賞口は、所定個数の遊技球が入賞するか
所定時間が経過することにより一旦閉鎖されるが、上記
開放中において大入賞口内に形成された特定領域を遊技
球が通過していれば再び開放し、この開放及び閉鎖の動
作を最大16回繰り返すように構成されている。
【0003】次に、権利物やアレンジ遊技機では、可変
表示装置が特定のゾロ目表示状態となることによりチュ
ーリップ式電動役物等の特定入賞口が所定時間開放し、
この開放した特定入賞口内の特定領域を遊技球が通過す
ることにより大当り状態となる。そして大当り状態にな
ると、通常時には無効である入賞口等が、所定個数の遊
技球が入賞するまで、あるいは所定ゲーム経過するまで
有効となり、この有効となった入賞口に遊技球が入賞す
るとアタッカー等の役物が開放するように構成されてい
る。
【0004】このように、所定のゾロ目条件が成立して
特定入賞口が遊技客に有利な状態になると、フィーバー
機等では、遊技者は特定入賞口(この場合アタッカー)
内の特定領域に遊技球を通過(入賞)させて、大当り状
態である特定入賞口内の特定領域に所定時間内に遊技球
を通過させて大当り状態を発生させ、又は大当り状態を
継続させて、大量の賞球の獲得をしようとするのであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リーチ表示
とは、最終停止図柄となる表示図柄以外の図柄が、所定
時間継続して、大当りとなる特定の停止図柄態様と一致
している状態で停止、揺動、拡大縮小あるいは変形した
り、複数の表示図柄が同一図柄で同期して変動したり、
表示図柄の位置が入れ替わっている状態のように、最終
結果が表示される前で大当り可能性が継続している状態
において行なわれる演出表示のことを指す。
【0006】例えば、左図柄、中図柄、右図柄のよう
に、横方向に3つ配置される表示図柄が、左図柄、右図
柄、中図柄の順に停止し、これら表示図柄がすべて同一
図柄で揃った場合に大当りになるものとする。このと
き、最終停止図柄である中図柄以外の左図柄及び右図柄
が同一図柄で停留している状態をリーチ状態という。リ
ーチ状態となると、中図柄の変動表示パターンを通常状
態とは異なる変動表示パターンとしたり、あるいはその
とき同時に画面をフラッシュさせたり、何等かのサイン
やキャラクターを登場させたりするなどいろいろな表示
態様を採ることで、遊技者の大当り発生に対する期待感
を大きくさせ、遊技興趣を盛り上げるように構成された
ものが一般的である。
【0007】また、リーチ予告を行なうか否かの決定、
リーチ予告の内容の決定、及びリーチ予告の報知等のリ
ーチ予告に関する表示制御は、全て遊技盤の遊技動作を
制御する主制御基板側で行ない、この主制御基板側から
の制御信号でリーチ予告を行う制御方法を採ることが行
われている。
【0008】しかし、従来のリーチ予告の制御方法で
は、主制御基板側で全ての決定を行ない、その決定に基
づく制御信号により、可変表示装置にリーチ予告を表示
するようにしているため、主制御基板から可変表示装置
の表示制御基板に送信する制御信号のデータ量が非常に
多くなるという問題がある。
【0009】また、リーチ変動やリーチ予告は、前述し
たように遊技者の大当り発生に対する期待感を大きくさ
せ、遊技興趣を盛り上げるように工夫されているが、実
際に遊技してみると、これらが殆ど発現しないこともあ
る。これは、始動入賞により所得された乱数が、たまた
ま、リーチ変動やリーチ予告を発現させないものがしば
らく続いたに過ぎないのだが、こうした事態は遊技者の
興趣を著しく削ぐものである。
【0010】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、その目的とする所は、遊技者が
報知回数を容易に知ることが可能な遊技情報表示装置お
よび遊技機を提供することにある。本発明の他の目的
は、報知が行なわれた際に、それが可変入賞手段が遊技
者にとって有利な状態に変化するまで実際に至った割合
を遊技者が容易に知ることが可能な遊技情報表示装置お
よび遊技機を提供することにある。
【0011】本発明のさらに他の目的は、リーチ予告の
回数やリーチ予告の実際の信頼度を遊技者が知ることが
可能な遊技情報表示装置および遊技機を提供することに
ある。本発明のさらに他の目的は、遊技機の備える主制
御部の負担を減らすことにある。
【0012】本発明のさらに他の目的は、遊技者が遊技
機を選択する際の判断材料とし易くすることにある。本
発明のさらに他の目的は、遊技中、遊技者が報知回数や
割合を見逃す可能性を低下させることにある。
【0013】本発明のさらに他の目的は、主制御部で、
可変入賞手段を有利な状態に変化させるか否かに関わる
演出動作を行なう必要をなくすことにある。本発明のさ
らに他の目的は、主制御部にて、ランプの点灯又は点滅
といった演出を行なう必要をなくすことにある。
【0014】本発明のさらに他の目的は、主制御部に
て、音による演出を行なう必要をなくすことにある。本
発明のさらに他の目的は、信頼度がM分の1(Mは自然
数)である演出を容易に発現させることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段および発明の効果】係る課
題を解決するためになされた請求項1に記載の本発明
は、遊技盤に関わる制御を司る主制御部と、遊技者に対
して表示する識別情報を変動表示可能な可変表示装置
と、該可変表示装置の制御を司る表示制御部と、前記可
変表示装置に表示される識別情報が予め定められた特定
の図柄となったとき、遊技者にとって有利な状態に変化
可能な可変入賞手段と、前記表示制御部によって制御さ
れ、前記遊技者にとって有利な状態となる期待感を増進
させるための報知を行なう報知手段とを備えた遊技機に
用いられる遊技情報表示装置であって、前記報知を行な
った回数を表示する信頼度表示手段を備えたことを特徴
とする遊技情報表示装置をその要旨とする。
【0016】本発明の請求項1記載の遊技情報表示装置
によると、報知が行なわれた回数を遊技者が知ることが
できるので、遊技者が遊技機を選定する際の判断材料と
することができる。なぜなら、報知が行なわれることに
より、遊技者にとって有利な状態となる期待感が増進さ
れるので、報知が多数行なわれる遊技機の方が遊技をし
ていて一般に楽しいからである。また、報知が多いと、
「自分にとって有利な状態(当り)が近づいてきている
のでは」という思惑を抱かせることができ、逆に報知が
少ないと、「報知すら殆どされないなら、自分にとって
有利な状態にはならない(当らない)だろう」という感
覚を持つ遊技者もいるので、判断材料となる。なお、信
頼度とは、一般に、リーチ予告またはリーチアクション
が行なわれた場合に、それが当り(遊技者にとって有利
な状態)に至る確率である。信頼度表示手段は、報知回
数に加え、信頼度を表示するものとしてもよい。このた
め、ここでは「信頼度」表示手段と称した。
【0017】請求項2に記載の本発明は、請求項1記載
の遊技情報表示装置において、前記信頼度表示手段は、
前記報知を行なった回数に代えて、該回数の、該報知を
行なった際に前記可変入賞手段が前記有利な状態に変化
した回数に対する割合を表示するものであることを特徴
とする。
【0018】本発明の請求項2記載の遊技情報表示装置
によると、報知が行なわれた際に、それが可変入賞手段
が前記有利な状態に変化するまで実際に至った割合(確
率)を遊技者が知ることができる。この割合は、報知が
リーチ予告またはリーチアクションの場合、前述の信頼
度となる。この信頼度は、パチンコ専門の雑誌等に掲載
されているが、実機がその信頼度で稼働するとは限らな
い。また、パチンコホールに複数設置された同じ機種間
で、実際の信頼度には一般にばらつきがある。前記割合
(信頼度を含む)を表示すると、遊技者は遊技機を選定
する際の判断材料とすることができる。
【0019】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は2に記載の遊技情報表示装置において、前記報知は、
リーチ予告であることを特徴とする。本発明の請求項3
記載の遊技情報表示装置によると、リーチ予告の回数
(請求項1に記載の遊技情報表示装置に適用した場合)
やリーチ予告の信頼度(請求項2に記載の遊技情報表示
装置に適用した場合)を遊技者が知ることができる。
【0020】請求項4に記載の本発明は、遊技盤に関わ
る制御を司る主制御部と、表示部に表示させる識別情報
が変動表示可能な可変表示装置と、該可変表示装置の制
御を司る表示制御部と、前記可変表示装置に表示される
識別情報が予め定められた特定の図柄となったとき、遊
技者にとって有利な状態に変化可能な可変入賞手段と、
前記表示制御部によって制御され、前記遊技者にとって
有利な状態となる期待感を増進させるための所定の報知
を行なう報知手段とを備えた遊技機において、請求項1
〜3のいずれか一項に記載の遊技情報表示装置を備えた
ことを特徴とする遊技機をその要旨とする。
【0021】本発明の請求項4記載の遊技機によると、
それぞれ対応する遊技情報表示装置による効果を奏する
遊技機となる。請求項5に記載の本発明は、請求項4記
載の遊技機において、前記報知手段は、前記表示制御部
が前記主制御部から受信した所定コマンドに基づいて前
記所定の報知を行なうことを特徴とする。
【0022】本発明の請求項5記載の遊技機によると、
主制御部が報知を行なう必要が無いので主制御部の負担
を減らすことができる。請求項6に記載の本発明は、請
求項4または5記載の遊技機において、前記遊技情報表
示装置は、当該遊技機が動作可能な電力が供給されてい
るときに前記報知を行なった回数または前記割合を表示
するものであることを特徴とする。
【0023】本発明の請求項6記載の遊技機によると、
遊技機に電力が供給されている限り、報知の回数や報知
の信頼度が表示されるので、遊技中か否かに関わらず遊
技者が遊技機を選択する際の判断材料とすることができ
る。これに対し、遊技機に電力が供給されていてもある
条件が成立しないと、例えば、遊技が為されていないと
報知回数や割合を表示しないように遊技機を構成した場
合には、他人が遊技している遊技機に関して表示された
報知回数や割合を見て、「この人が遊技を辞めたらこの
遊技機で遊技しよう(あるいは、辞めても遊技しな
い)」等と判断すれば良い。
【0024】請求項7に記載の本発明は、請求項4〜6
のいずれか一項記載の遊技機において、前記可変表示装
置が、前記遊技情報表示装置を兼ねていることを特徴と
する。本発明の請求項7記載の遊技機によると、可変表
示装置は、遊技中、遊技者が最も長時間、見ている場所
であるため、報知回数や割合を見逃す心配が少ない。ま
た、遊技情報表示装置を新たに設ける必要が無いため構
成を簡素にすることができる。なお、これに対し、遊技
情報表示装置を新たに設ける場合には、遊技機の可変表
示装置以外の場所に設けたり、遊技機を列設してなる島
に設けたりすることが考えられる。
【0025】請求項8に記載の本発明は、請求項4〜7
のいずれか一項記載の遊技機において、前記主制御部に
設けられ、前記主制御部が発生した乱数に関するデータ
を前記表示制御部に送信する送信手段と、前記表示制御
部に設けられ、前記主制御部から送信された乱数に関す
るデータを前記表示制御部に受信する受信手段と、前記
表示制御部に設けられ、前記受信手段が受信した乱数に
関するデータを判定する判定手段と、該判定手段の判定
結果に応じて演出を行なう演出手段とを備えることを特
徴とする。
【0026】本発明の請求項8記載の遊技機によると、
主制御部が、乱数に関するデータを判定したりその判定
結果に応じて演出を行なったりする必要が無いため、主
制御部の負担を軽くすることができる。請求項9に記載
の本発明は、請求項8記載の遊技機において、前記乱数
は、前記可変入賞手段を前記有利な状態に変化させるか
否かを抽選するための乱数であることを特徴とする。
【0027】本発明の請求項9記載の遊技機によると、
表示制御部が、可変入賞手段を前記有利な状態に変化さ
せるか否かを抽選するための乱数を主制御部から受け取
るので、表示制御部で、可変入賞手段を有利な状態に変
化させるか否かに関わる演出動作を行なうことができ
る。
【0028】請求項10に記載の本発明は、請求項8ま
たは9記載の遊技機において、表示ランプを備え、前記
演出は、前記ランプの点灯又は点滅であることを特徴と
する。本発明の請求項10記載の遊技機によると、表示
制御部にて、ランプの点灯又は点滅といった演出を行な
うことができる。
【0029】請求項11に記載の本発明は、請求項8〜
10のいずれか一項記載の遊技機において、音発生部を
備え、前記演出は、前記音発生部から発せられる特定の
音であることを特徴とする。本発明の請求項11記載の
遊技機によると、表示制御部にて、音発生部から音を発
生させるといった演出を行なうことができる。
【0030】請求項12に記載の本発明は、遊技盤に関
わる制御を司る主制御部と、遊技者に対して表示する識
別情報を変動表示可能な可変表示装置と、該可変表示装
置の制御を司る表示制御部と、前記可変表示装置に表示
される識別情報が予め定められた特定の図柄となったと
き、遊技者にとって有利な状態に変化可能な可変入賞手
段とを備えた遊技機であって、周期的に更新される(N
×M)個の乱数であって、該乱数が予め定められた少な
くとも1個の値P(ただしN,M,Pはいずれも自然
数)であった時にのみ前記可変入賞手段を前記有利な状
態に変化させるための第1の乱数を発生させる第1の乱
数発生手段と、前記第1の乱数に同期して更新され、N
個の第2の乱数を発生させる第2の乱数発生手段と、前
記主制御部に設けられ、第2の乱数に関するデータを前
記表示制御部に送信する送信手段と、前記表示制御部に
設けられ、前記主制御部から送出された前記第2の乱数
を受信する受信手段と、前記表示制御部に設けられ、前
記受信手段が受信した前記第2の乱数の値が、前記第1
の乱数の値がPである時に発生される第2の乱数の値で
あったときに演出を行なう第1の演出手段とを備えるこ
とを特徴とする遊技機をその要旨とする。
【0031】本発明の請求項12記載の遊技機による
と、信頼度がM分の1である演出を容易に発現させるこ
とができる。なお、その作用・理由については後述す
る。請求項13に記載の本発明は、遊技盤に関わる制御
を司る主制御部と、表示部に表示させる識別情報が変動
表示可能な可変表示装置と、該可変表示装置の制御を司
る表示制御部と、前記可変表示装置に表示される識別情
報が予め定められた特定の図柄となったとき、遊技者に
とって有利な状態に変化可能な可変入賞手段とを備えた
遊技機であって、周期Tにて次の乱数に更新されるQ個
の乱数であって、該乱数が予め定められた少なくとも1
個の値Rであった時にのみ前記可変入賞手段を前記有利
な状態に変化させるための第3の乱数を発生させる第3
の乱数発生手段と、前記第3の乱数が更新されるときに
は必ず更新され、且つ周期(T/S)にて次の乱数に更
新されるQ個の乱数(ただしQ,R,Sはいずれも自然
数)を発生させる第4の乱数発生手段と、前記主制御部
に設けられ、第4の乱数に関するデータを前記表示制御
部に送信する送信手段と、前記表示制御部に設けられ、
前記主制御部から送出された前記第4の乱数を受信する
受信手段と、前記表示制御部に設けられ、前記受信手段
が受信した前記第4の乱数の値が、前記第3の乱数の値
がRである時に発生される第4の乱数の値であったとき
に演出を行なう第2の演出手段とを備えることを特徴と
する遊技機をその要旨とする。
【0032】本発明の請求項13記載の遊技機による
と、信頼度がM分の1である演出を容易に発現させるこ
とができる。なお、その作用・理由については後述す
る。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
実施例について図面に基づいて説明する。ここでは遊技
機として、いわゆるセブン機と呼ばれるタイプの第一種
パチンコ機(弾球遊技機)を例に取り、その構造につい
て図1〜図3を参照して説明する。
【0034】パチンコ機1の前面部は、主として本体枠
2と、中枠3と、前面枠4と、上皿部5と、下皿部6
と、施錠装置7とから構成されている。本体枠2は、木
製の板状体を略長方形の額縁状に組立て固着したもので
ある。中枠3は、全体がプラスチック製で、枠体部(図
示略)と下板部(図示略)とを有し、外枠2に対して開
閉可能に軸支されている。中枠3の右端中央には施錠装
置7が設けられ、施錠装置7は、正面視すると鍵穴を備
えた略長方形状を呈し、前面枠4を閉鎖した場合に施錠
するためのものである。
【0035】ここで枠体部は、上端から下方へ中枠3全
体の略2/3程度に略長方形の額縁状に形成され、上端
部には、前面枠4の略三角形状の枠飾りLED用レンズ
4c,4eに対応して、左側に賞球表示LED(図示
略)及び賞球表示LED基板4d(図4参)が、右側に
ストップ表示LED(図示略)及びストップ表示LED
基板4f(図4参照)が配設されている。
【0036】また、下板部は、下端から上方へ中枠3全
体の略1/3程度を占め、左端には、上皿部5に形成さ
れたスピーカー面5aに対応すべく、遊技状態に応じた
効果音その他の音(音声)を発生させるスピーカー40
0a(図5参照)が配設され、略中央には、遊技球を発
射する発射装置ユニット(図示略)に対し、上皿部5に
貯留された遊技球を供給する供給装置等(図示略)が設
けられている。
【0037】さらに、下板部の下方には、灰皿や玉抜き
レバー等を備えた下皿部6が設けられ、下皿部6の略中
央には、パチンコ機1の内部から遊技球を排出するため
の排出口6aが開設され、右端に発射装置ユニット(図
示略)を操作する発射ハンドル9が設けられている。ま
た、この発射ハンドル9には、遊技者がタッチしている
ことを検出するタッチスイッチ9aが装着され、その近
傍には、発射停止を一時的に指令する発射停止スイッチ
9bが配置されている。
【0038】前面枠4は、図1及び図2に示すように、
全体がプラスチック製であり、遊技盤10(図3参照)
を前方から視認するべく、遊技盤10に形成された遊技
領域11(図3参照)の形状に対応して略円周状に開設
された開口部4aを有している。そして、その裏面に
は、開口部4aに応じてガラス板4rが嵌められた略長
方形状のガラス枠4s(図2参照)が装着されている。
尚、本実施の形態では、ガラス枠4sが、前面枠4に裏
面に装着され、このガラス枠4fによって、ガラス板4
rの周縁部が保持されている。そして、遊技者を基準と
すれば、遊技盤10に形成された遊技領域11は、ガラ
ス板4eの後方に形成されている。尚、前面枠4の前面
側にガラス枠4sを装着し、前面枠4の前面側で、ガラ
ス板4rを保持してもよい。また、ガラス板4r以外の
透明板(例えば、透明な樹脂板)を、前面枠4に装着さ
れた透明板枠で保持することもできる。
【0039】また、この前面枠4は、パチンコ機1の前
面全体の約2/3のサイズを占め、中枠3の左端に軸着
され開閉可能に形成されている。さらに、上端部には、
枠飾りランプ用レンズ4bも設けられ、このレンズ4b
内部には、開口部4a上端の円弧部分に沿って、枠飾り
ランプ基板4g(図5参照)及び複数個の遊技効果ラン
プ(図示略)が配設されている。
【0040】上皿部5は、前面枠4の下側で、中枠3の
左端に軸着され開閉可能に形成されている。皿外縁部5
bには、玉抜きボタンや遊技球の貸出・返却ボタン等が
配設されている。また、上皿部5には、パチンコ機1の
内部から遊技球を排出するための排出口5cが開設され
ている。左端には、複数の長孔を有するスピーカー面5
aが形成され、その裏面には、音量スイッチ基板12
(図5参照)が設けられている。パチンコ機1の左端側
には、プリペイドカードユニット13が装着されてい
る。
【0041】次に、本実施形態の遊技盤10の表面構造
について図3を参照して説明する。遊技盤10は、略長
方形の木製の板状体であって中枠3(図1及び図2参
照)に保持されるとともに、後述する裏機構盤102
(図4参照)によりその背面側が覆われている。遊技盤
10には、遊技盤10の表面に設けられた外レール14
と内レール15とにより略円形状の遊技領域11が形成
され、遊技領域11内には、中央装置16と、第一種始
動口(普通電動役物)17と、変動入賞装置18と、左
入賞口19、右入賞口20、左下入賞口21、右下入賞
口22と、多数の障害釘23と、一対のランプ風車2
4、25等が配設されている。
【0042】中央装置16は、遊技領域11の略中央部
に配置され、センター役物26と、表示装置27と、ラ
ンプ装置800、850とを備えている。センター役物
26は、表示装置27の前面周辺部に額縁状に突設して
装着されており、上方に配置される上方突出部261
と、下方に配置されるステージ262と、左右両側方に
配置される側方突出部263,264とを備えている。
尚、このセンター役物26には、上方突出部261若し
くは側方突出部263,264の球受口(図示を省略)
で受け入れた遊技球を、ステージ262上に導くための
通路(ワープ通路)が設けられている(図示を省略)。
【0043】普通図柄表示装置32は、中央装置16の
上部中央に配置されている。普通図柄表示装置32は、
1〜9の奇数数字を変動表示させるもので、普通図柄作
動ゲート36、37のいずれかを遊技球が通過すること
により変動して、所定時間経過後に1種類の奇数数字が
停止表示される。そして、例えば「7」で停止表示する
と、第一種始動口(普通電動役物)17が所定時間(例
えば、0.5秒)開放される。
【0044】普通図柄作動ゲート36、37は中央装置
16の左右斜め下方に、それぞれ設けられ、この左右の
普通図柄作動ゲート36、37内に左、右普通図柄作動
ゲート検知スイッチ36s、37s(図5参照)が配設
されている。そして、遊技球の普通図柄作動ゲート通過
検知スイッチ36s、37sのいずれかの通過により、
普通図柄表示装置32が変動表示する。
【0045】普通図柄保留表示LED32bは、4個の
丸形の赤色LEDで構成され、7セグメント表示器32
aの左右両側に近接して配置されている。これは、左右
の普通図柄作動ゲート36、37を通過した遊技球の数
を4個まで保留とし、通過ごとに順次点灯しシフト表示
するものである。次の7セグメント表示器32aの変動
表示が開始するたびに、未始動回数が消化され、1個の
普通図柄保留表示LED32bは消灯される。
【0046】特別図柄保留表示LED16aは、センタ
ー役物26の上部であって、普通図柄表示装置32の左
右両側に2個ずつに分けて並列状に配置され、4個の赤
色LEDで構成されている。これは、第一種始動口(普
通電動役物)17に入球した遊技球の数を4個まで保留
とし、入球ごとに順次点灯しシフト表示するものであ
る。次の特別図柄の変動が開始するたびに、未始動回数
が消化され、1個の特別図柄保留表示LED16aは消
灯される。
【0047】第一種始動口(普通電動役物)17は、中
央装置16の中央位置の下方に離れて配設されている。
第一種始動口(普通電動役物)17は、いわゆるチュー
リップ式で左右に一対の翼片部が開閉するべく形成さ
れ、その前面に飾りを備えて後述する基板34に取り付
けられている。内部には、遊技球の通過を検知する第一
種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17s(図
5参照)と、翼片部を作動させるための第一種始動口
(普通電動役物)ソレノイド17c(図5参照)とが備
えられている。この一対の翼片部が左右に開くと、遊技
球の入球可能性が大きくなる開放状態となり、一対の翼
片部が立設され、遊技球の入球可能性が小さくなる通常
状態となる。
【0048】変動入賞装置18は、上記第一種始動口
(普通電動役物)17の下方に配設されており、前面側
が略逆台形状に形成された基板34に、大入賞装置31
と、左下入賞口21と右下入賞口22とを備えている。
ここで、大入賞装置31は、略中央に形成され、帯状に
開口された大入賞口311と、この大入賞口311を開
放・閉鎖する開閉板312と、この開閉板312を開閉
するための大入賞口ソレノイド313(図5参照)と、
大入賞口311に入賞した後に遊技球が通過する特定領
域(V入賞口及び一般入賞口/図示略)と、連動杆(図
示略)と、入賞球を検知する入賞球検知スイッチ318
(図5参照)と、裏箱(図示略)と、大入賞口中継基板
(図示略)とから主に構成されている。
【0049】また、左下入賞口21は、第一種始動口
(普通電動役物)17の略真横の左側に配設されて、内
部に左下入賞口通過検知スイッチ21s(図5参照)が
設けられている。そして、この左下入賞口21の下方に
は複数個の左下入賞口LED223〜225が左下入賞
口LED基板21f(図5参照)に取り付けられ、飾り
レンズによって被覆されている。さらに、右下入賞口2
2は、第一種始動口(普通電動役物)17の略真横の右
側に配設されて、内部に右下入賞口通過検知スイッチ2
2s(図5参照)が設けられている。
【0050】変動入賞装置18の左右斜め上方には、左
入賞口19及び右入賞口20がそれぞれ配設されてい
る。そして、その内部にはそれぞれ、左入賞口通過検知
スイッチ19s(図5参照)、右入賞口通過検知スイッ
チ20s(図5参照)が設けられている。さらに、遊技
領域11の左右両端部には、一対のサイドランプ38、
39がそれぞれ縦円弧状で相対称状に配設されている。
なお、多数の釘23は、以上説明した各遊技装置との位
置バランスを考慮して、遊技領域11にパチンコ遊技に
適するべく、配設されている。
【0051】次に、遊技盤10の下方にはアウト口48
が設けられ、そのアウト口48の下部にはバック球防止
部材58が設けられており、遊技領域11に到達せず戻
ってきた遊技球が再び発射位置に戻ることを防止してい
る。一方、ファール球防止部材59は、内レール15の
先端部に取り付けられ、返しゴム60は、ファール球防
止部材59の位置とは略正反対側の、遊技盤10の右半
分側の位置であって、外レール14に沿って嵌合状に取
り付けられている。
【0052】次に、本実施の形態のパチンコ機1の裏面
構造について図4を参照して説明する。前面枠4(図1
及び図2参照)は中枠3にあって、前面枠4の上下端の
位置に設けられた一対のヒンジ101により、開閉可能
に支持されている。裏機構盤102は中枠3にあって裏
機構盤102の上下端の位置に設けられた一対のヒンジ
103により、開閉可能に支持されている。遊技盤10
(図3参照)は中枠3の表面側に着脱可能に取り付けら
れている。上端側にあるヒンジ101の配設位置からみ
て左側には、タンク球切れ検知スイッチ104をタンク
底部に備えた賞球タンク105と、この賞球タンク10
5に接続されるタンクレール106とが取り付けられて
いる。また、タンクレール106の右側には、球抜きレ
バー107が設けられ、その下流側には、補給球切れ検
知スイッチ(図示を省略)が、さらに、その下流側に
は、裏側遊技装置としての賞球払出装置109が配設さ
れている。
【0053】続いて、遊技球の振り分け部(図示略)が
賞球払出装置109の下流側に設けられている。タンク
レール106の下側には、表示装置27(図3参照)を
格納した蓋付きの裏ケース111が設けられ、この裏ケ
ース111の下側には、後述する主制御部140(図5
参照)として、裏側遊技装置としての遊技制御基板54
{図6(a)参照}を格納した格納容器としての収納ボ
ックス55が配設されている。収納ボックス55の背面
下側には、発射制御部193(図5参照)として発射装
置制御基板を格納した発射装置制御基板ケース113、
及び発射制御集合中継基板(図示略)が設けられてい
る。裏機構盤102の左下方部には、上述した発射装置
ユニット(図示略)が、同じく右下方部には、払出制御
部150(図5参照)として、払出制御基板350{図
6(b)参照}を格納した格納容器としての払出制御基
板ケース118が設けられている。収納ボックス55の
右側上方に裏側遊技装置としての中継基板190が装着
されている。
【0054】中継基板190は、図5にも示すように、
入賞球検知スイッチ318,19s〜22s等と主制御
部140とを中継するための基板とされている。本実施
の形態においては、収納ボックス55、中継基板190
及び払出制御基板ケース118は、金属板(図示を省
略)に着脱自在に装着され、この金属板は裏機構盤10
2に対して回動自在に懸架されている。
【0055】一方、裏機構盤102の右上端部には、ヒ
ューズボックス119、電源スイッチ120、電源ター
ミナル基板121及び大当り、発射装置制御、球切れ、
扉開放、賞球、球貸し用等の遊技機枠用外部接続端子を
備えた端子基板122が設けられている。また、外部か
らの電力の供給を受けるための電源ケーブル123も端
子基板122の上側に配設されている。払出制御基板3
50{図6(b)参照}を格納した払出制御基板ケース
118からは接続ケーブル124が上方へ延出し、電源
ケーブル125を備えたプリペイドカードユニット13
に接続されている。また、裏機構盤102の略中央下端
部には、下皿部用球通路部材126が設けられている。
なお、電源ターミナル基板121には、「RAMクリア
信号」を発生させるための図示しないRAMクリアスイ
ッチが接続されている。
【0056】次に、本実施の形態のパチンコ機1の電子
制御装置130について、図5〜図7を参照して説明す
る。まず、電子制御装置130は、主制御部140と、
信号伝送経路500aにより、その主制御部140に接
続された払出制御部(主として賞球の払出制御を行う賞
球払出制御部)150、特別図柄制御部160、及び音
声ランプ制御部170を含んで構成されている。主制御
部140は、遊技制御基板54を備え、主制御部140
以外の上記3つの制御部150、160、170はそれ
ぞれ、払出制御基板350、特別図柄制御基板360、
音声ランプ制御基板を備えている。
【0057】遊技制御基板54は、図6(a)に示すよ
うに、CPU401を含む主回路部400と、入出力回
路部500とを備えている(図14参照)。そして、こ
の遊技制御基板54は、通常、開閉困難なケース(後述
する収納ボックス55)に収納されている。
【0058】また、入出力回路部500には、外部端子
部145が接続され、この外部端子部145には、パチ
ンコホールの「ホールコンピューター」が接続される。
そして、遊技制御基板54は、RAMクリア処理の実行
後に、RAMクリア信号をONし、一定時間経過後にO
FFするが、このRAMクリア信号をパチンコ機1の外
部に出力し、パチンコホールのシステム等に報知でき
る。このため、不正行為者が判らない間に、パチンコホ
ールの管理者側が不正行為を知ることができる。
【0059】図15に示すように、CPU401はCP
Uコア480を備え、ROM482に格納された制御プ
ログラムにより、RAM481をワークエリアとしてパ
チンコ機1全体の作動制御(すなわち、遊技の基本進行
制御)を司る。また、ROM482に記憶された当否判
定プログラムにより、CPU401が主体となって当否
判断制御を行う(当否判定手段)。
【0060】主回路部400は、図14に示すように、
CPU401、発振部410、リセット回路部450、
I/Oデコード回路部420、データバス安定化部41
1、及び第1外部入力回路部430を有している。ま
た、CPU401は、図15に示すように、CPUコア
480、内蔵RAM481、内蔵ROM482、メモリ
制御回路483、クロック発生器484、アドレスデコ
ーダ485、ウオッチドッグタイマ486、カウンタ/
タイマ487、パラレル入出力ポート488、リセット
/割り込みコントローラ489、外部バスインターフェ
ース490、出力制御回路491を備えている。
【0061】図5に戻り、図6(a)に示す入出力回路
部500には前記した信号伝送経路500aが接続さ
れ、入出力回路部500からその信号伝送経路500a
へ、各制御部150、160、170へ処理内容を指示
する指令信号たるコマンドデータを送信する。尚、主制
御部140から各制御部150、160、170へは、
一方向形式若しくは双方向形式でデータが伝送される。
また、各制御部140〜170には、電源受電基板41
5から電源ユニット425、さらには分電基板435を
介して電源が供給されており、後述する電源立上げ時の
システムリセット信号が全制御基板に送信される。
【0062】中継基板190には、入賞球検知スイッチ
318,19s〜22s等が接続され、中継基板190
の出力端子は、主制御部140の入出力回路部500と
接続されている。また、第一種始動口(普通電動役物)
入賞検知スイッチ17s、普通図柄表示装置基板32
f、各種ソレノイド17c,313、右普通図柄作動ゲ
ート通過検知スイッチ37s、左普通図柄作動ゲート通
過検知スイッチ36sが主制御部140の入出力回路部
500に接続されている。
【0063】払出用端子基板191には、タッチスイッ
チ9a、発射停止スイッチ9b、ヴォリュームスイッチ
192、タンク球切れ検知スイッチ104及び補給球切
れ検知スイッチ108等が接続され、払出用端子基板1
91の出力端子は、図6(b)に示す払出制御部150
の入出力回路部700と接続されている。
【0064】払出制御部150は、図6(b)に示すよ
うに、主制御部140と同様の主回路部600及び入出
力回路部700を含んで構成され、入出力回路部700
において図5に示す信号伝送経路500aに接続されて
いる。また、入出力回路部700には、賞球払出装置1
09、発射装置制御部193等が接続されている。
【0065】特別図柄制御部160は、図7に示すよう
に、演算回路構成要素として、CPU161と、RAM
162と、ROM163と、入出力ポート164と、駆
動回路167とを含み、それら演算回路構成要素はバス
165により相互に接続して構成され、入出力ポート1
64において信号伝送経路500aに接続されている。
入出力ポート164には、表示装置27が接続され、C
PU161はROM163に格納された制御プログラム
により、RAM162をワークエリアとして中央装置1
6の作動制御を行なっている。
【0066】さらに、枠飾りランプ基板4g等の各種ラ
ンプやサウンドジェネレーター188は、特別図柄制御
部160の制御による特別図柄の変動・停止表示態様、
リーチ発生の有無、リーチ表示態様(後述する)、特別
遊技態様、及び遊技モード(確率変動、時短など)等に
応じてその態様は制御される。その制御指令の指令信号
は、音声ランプ制御部170を作動指令対象とする指令
信号として、前記した信号伝送経路500aを介して送
信される。
【0067】なお、上述した特別図柄制御部160、及
び音声ランプ制御部170は、主制御部140や払出制
御部150と同様の回路部から構成されるものとするこ
ともできる。すなわち、主回路部と入出力回路部とから
構成されるものとし、内部にROM、RAMが内蔵され
たCPUを用いることもできる。
【0068】次に、賞球動作は、以下の順序で実行され
る。主制御部140は、遊技球が入賞球検知スイッチ3
18を通過したら15個の賞球個数データを、第一種始
動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17sを通過し
たら6個の賞球個数データを、それ以外の場合、例え
ば、左右下入賞口21、22の通過検知スイッチ21
s、22sの通過を検知した場合などにおいては、10
個の賞球個数データを、払出制御部150に対してその
検知順に、払出制御部150を作動指令対象とする指令
信号として、前記した信号伝送経路500aを介して送
信する。(すなわち、固有賞球数はここでは、6個、1
0個あるいは15個である。)払出制御部150は、主
制御部140からの賞球個数データを受け取り、賞球払
出信号の送信により賞球払出装置109を作動させる。
【0069】また、主制御部140は、上述の各種検知
スイッチの出力に基づいて遊技状態を判断し、また、そ
の遊技状態に基づいて当否判定を行うとともに、判定内
容に応じて対応する図柄表示態様で画像表示制御を行う
ためのデータを読み込む。例えば、主制御部140は、
第一種始動口(普通電動役物)入賞検知スイッチ17
s、入賞球検知スイッチ318等の検知結果や、特別図
柄当否判定乱数の取得値などを使用して、遊技が行われ
ていない客待ちの状態、遊技は行われているが始動入賞
がない状態(変動準備状態)、始動入賞があった状態、
及び特別遊技状態なども判断する。また、始動入賞が検
知されると後述する乱数値に基づいて当否判定が行わ
れ、その判定結果に基づいて特別図柄の変動(リーチ表
示態様を含む)、または確定などの表示態様制御のため
のデータが読み込まれる。このデータは、特別図柄制御
部160を作動指令対象とする指令信号として、前記し
た信号伝送経路500aを介して送信される。
【0070】次に、主制御部140により実行されるメ
インジョブについて図8等を参照して説明する。これ
は、主制御部140のROM482(図15参照)に格
納されたプログラムに基づき、CPU401により実行
されるジョブの一例である。先ず、スタックポインタを
RAM481(図15参照)の所定のアドレスに設定し
た後(S10)、RAMクリアスイッチが操作(押下)
されているか否かを判断し(S12)、操作されていれ
ばRAM481の初期化処理が行われ(S800)、操
作されていなければ、バックアップフラグが設定されて
いるか否かが判断される(S15)。そして、バックア
ップフラグが設定されていれば(S15:YES)、図
10の「電源断に対する復電処理」が行われる。
【0071】尚、本実施の形態では、停電等によって電
源断が発生したときに、図10に示すように、使用レジ
スタをRAM481に退避し(S630)、スタックポ
インタの値をRAM481に保存する(S632)。そ
して、大入賞口ソレノイド、第1種始動口ソレノイドを
OFFにし(S634)、賞球センサのポーリング処理
時間(例えば、約85m秒)を設定し(S636)、賞
球計数前センサ及び賞球計数後センサで遊技球の通過を
監視する(S638)。次いで、ポーリング処理時間が
経過すると(S640)、使用しているRAM481の
チェックサム(チェックサム、バックアップフラグ、ス
タック領域は除く)を作成し(S642)、保存し、バ
ックアップフラグをRAM481に設定する(S64
6)。そして、RAM481のアクセスを禁止し(S6
48)、無限ループ処理にて電源ダウンに備える。な
お、上記無制限ループ処理に替えてHALT処理やST
OP処理を実行することも可能である。
【0072】図10の「復帰処理」においては、チェッ
クサムの算出(S664)を実行し、電源断時に保存し
ていたチェックサムの値を比較し、一致しなければ、R
AM481の初期化処理を行う(S800)。一致すれ
ば、電源断前のスタックポインタを復帰し(S66
8)、バックアップフラグをクリアし(S670)、サ
ブ基板を電源断前の状態に復帰させるためのコマンドを
送信する(S672)。そして、各レジスタを電源断前
の状態に復帰し(S674)、割込みの許可/不許可を
電源断前の状態に復帰等し(S676,S678)、電
源断前の番地に戻る(S680)。本実施の形態では、
パチンコ機1に対し、電源断対策用のバックアップ電源
を付加しているため、パチンコホールの停電時等におい
ても、停電前に生じていた「遊技者にとって有利な情
報」を保存できる。
【0073】図8に戻り、バックアップフラグが設定さ
れていなければ(S15:NO)、初期化終了の判定が
行われる(S20)。初期化が終了していれば(S2
0:YES)、LEDジョブ(S30)からスイッチジ
ョブ(S70)までのジョブが実行される。また、初期
化が終了していなければ(S20:NO)、初期化ジョ
ブ(S190)が実行され、再び、初期化終了の判定が
行われる(S20)。尚、パチンコ機1が出荷状態から
最初の電源投入時であったり、RAMクリアスイッチが
操作(押下)されていたり、バックアップフラグに異常
があったり、チェックサムが一致しなかった場合には、
RAM481の初期化処理が行われる。
【0074】LEDジョブ(S30)においては、普通
図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データや、特別
図柄未始動回数の表示態様データなどが出力される。等
速乱数ジョブ(S40)では、後述するRAM481の
特別図柄当否判定乱数メモリや汎用カウントメモリなど
が更新される。非等速乱数ジョブ(S50)では、初期
値カウンタ、外れ普通図柄乱数メモリ(図示略)が更新
される。なお、汎用カウントメモリ(図示略)は、例え
ば割り込みごとの「0」〜「255」の値の作成や、コ
マンドジョブ、飾りジョブの実行などに使用される。
【0075】また、音声ジョブ(S60)では、音楽や
音声に関するデータの読み込みが行われ、スイッチジョ
ブ(S70)では、各種検知スイッチの読み込みが行わ
れる。すなわち、左右入賞口通過検知信号などの各種信
号が中継基板190を介して主制御部140に、発射停
止検知信号、タッチ検知信号、ヴォリューム検知信号な
どの各種信号が払出用端子基板191を介して枠制御部
150にそれぞれ取り込まれ、また、第一種始動口(普
通電動役物)入賞検知スイッチ17sから第一種始動口
入賞検知信号、大入賞装置31から入賞球検知信号、及
び普通図柄作動ゲート通過検知信号が主制御部140に
取り込まれる。
【0076】さらに、カウント検知スイッチ、カウント
検知及び特定領域通過検知スイッチ等のスイッチ318
(図5参照)に異常があるか否かが判定され(S8
0)、異常がなければ(S80:YES)、特別図柄メ
インジョブ(S90)から音声ジョブ(S110)まで
のジョブが実行される。また、異常(球詰まりや断線な
ど)があれば(S80:NO)、エラージョブ(S13
0)が実行される。
【0077】特別図柄メインジョブ(S90)において
は、主制御部140と特別図柄制御部160とが協調し
て動作するために必要なデータに関するジョブが実行さ
れる。また、普通図柄メインジョブ(S100)では、
普通図柄及び普通図柄未始動回数の表示態様データの読
み込みが行われる。
【0078】この後、各フラグ状態がバックアップメモ
リにセットされ(S140)、賞球信号ジョブ(S15
0)、情報信号ジョブ(S160)、コマンドジョブ
(S170)、及び残余時間ジョブ(S180)が実行
される。賞球信号ジョブ(S150)においては、賞球
払出しに関するデータの読み込みや出力が行われ、情報
信号ジョブ(S160)では、他の制御部への情報出力
に必要なデータの読み込みが行われる。さらに、コマン
ドジョブ(S170)では、特別図柄管理等のためのコ
マンドの出力が行われ、残余時間ジョブ(S180)で
は、非等速乱数の呼出しが行われる。尚、残余時間ジョ
ブ(S180)においても、初期値乱数の更新が行われ
る。
【0079】次に、上記メインジョブの一連の流れの中
で実行される、始動入賞(第一種始動口(普通電動役
物)17への入賞)時の当否判定ジョブに関して図11
を参照して説明する。なお、これらのジョブで使用する
各種メモリ等は、図5に示す主制御部140のRAM4
81(図15参照)に格納され、代表的なもの(481
a〜481n、481v、481w)を図12に示す。
【0080】まず、S200において始動入賞があった
か否かを確認し、Noであれば、S203に進み、特別
図柄保留数メモリ481b(図12参照)に記憶されて
いる保留数(未始動回数)の有無を判定する。保留数が
無し(すなわちゼロ)であれば本処理を終了し、保留が
あればS250に進む。始動入賞があった場合(S20
0:Yes)には、S206に進み、保留数が4以上で
あるか否かを判定する。保留数が4以上であればS25
0に進み、保留数が4未満であればS210に進む。S
210では保留数を1インクリメントする。そしてS2
20において、特別図柄当否判定乱数(以下、当否用乱
数、又は判定乱数ともいう)および当り図柄乱数を発生
させ(プログラムを発生させても、所定の乱数発生回路
を用いてもいずれでもよい(当否用乱数発生手段)}、
S230において、これら当否判定乱数および当り図柄
乱数を読み込む。こうして読み込んだ乱数値を、S24
0において、それぞれ特別図柄当否判定乱数メモリ48
1a(図12参照:以下、判定乱数メモリともいう)、
大当り図柄決定乱数メモリ481dに記憶する。このメ
モリは、読み込んだ判定乱数値を始動入賞の時系列にシ
フトメモリ形式で記憶している。なお、この乱数値は、
特別図柄制御部160にも送信される。
【0081】次に、S250において、判定乱数メモリ
481a(図12参照)から記憶している最も古い先頭
の判定乱数値及び大当り図柄決定乱数メモリ481dか
ら当り図柄乱数を読み出すと共に判定乱数メモリ481
aおよび大当り図柄決定乱数メモリ481dをシフトす
る。そして、S260において、大当り番号メモリ(内
蔵ROM482内にある)から大当り番号(当り用判定
値)を読み出し、S270において、上記判定乱数値と
の比較を行い、両者が一致していれば大当り判定とな
り、一致していなければ外れ判定となる。大当り判定の
場合には、S280に進んで当り図柄乱数を読み込み、
大当り図柄決定乱数メモリ481dに記憶する。そして
S290にてリーチ態様決定乱数を発生させ、これを読
み込んでリーチ態様決定乱数メモリ481kに記憶す
る。なお、この乱数値は、特別図柄制御部160にも送
信される。そしてS300において、「大当り」という
判定結果(本実施の形態では「1」)を判定結果メモリ
481j(図12参照)に記憶する。
【0082】一方、外れ判定となった場合は、S270
からS310に進み、外れリーチジョブを行うかどうか
を乱数により決定する。すなわち、S310において、
リーチ態様決定乱数を発生させ、これを読み込み、他
方、S320において、リーチ番号メモリ481i(図
12参照)に記憶されているリーチ番号を読み出す。S
330において、両者が一致していれば外れリーチジョ
ブに、一致していなければ通常外れジョブとなる。な
お、こうして読み出されたリーチ番号は、特別図柄制御
部160にも送信される。
【0083】外れリーチジョブの場合は、S380へ進
み、「外れリーチ」という判定結果(本実施の形態では
「2」)を判定結果メモリ481j(図12参照)に記
憶する。一方、通常外れジョブの場合は、S450に進
み、S450において、「通常外れ」という判定結果
(本実施の形態では「3」)を判定結果メモリ481j
(図12参照)に記憶する。
【0084】次に、上記メインジョブの一連の流れの中
で特別図柄制御部160にて実行される、特別図柄メイ
ンジョブの概略の流れを図13を参照して説明する。ま
ず、S500において、第一種始動口(普通電動役物)
17への遊技球の入賞に基づき、表示装置27(図3参
照)上で各特別図柄の変動表示を開始させる。
【0085】次いで、S510において、判定結果メモ
リ481j(図12参照)から図12に示す当否判定ジ
ョブで得られた各入賞に対する判定結果を読み出す。具
体的には、大当り判定(「1」)の場合は(S520:
YES)、S530に進み、当り図柄を選択する。具体
的には、大当り図柄決定乱数(識別情報決定用乱数)を
発生させ、これを読み込んでその決定乱数値を大当り図
柄決定乱数メモリ481d(図12参照)に記憶する。
なお、大当り図柄決定乱数の読み込みは、始動入賞時に
当否用乱数と同時に読み込まれているが、当り判定決定
と同時に、あるいは当り判定決定後所定の時間後に読み
込むものとしてもよい。
【0086】この大当り図柄決定乱数値で指定される特
別図柄は、特別図柄制御部160のROM163(図7
参照)に格納されている特別図柄画像データに基づい
て、表示装置27(図3参照)に、変動表示状態を経た
後、定められた配列態様で表示される(例えば、「7、
7、7」の3桁同一図柄の配列態様)。なお、上記特別
図柄画像データを大当り図柄決定乱数値と対応付けて識
別情報決定用値として主制御部140のRAM481
(図15参照)に記憶しておき、読み込んだ大当り図柄
決定乱数値と識別情報決定用値とを比較することで停止
表示する図柄を決定するものとしてもよい。
【0087】そして、S540にて当り変動パターンを
選択する。これは大当り図柄決定乱数と同時にリーチ態
様決定乱数を発生させ、これを読み込んでその決定乱数
値をリーチ態様決定乱数メモリ481k(図12参照)
に記憶することにより行なう。リーチ態様決定乱数値で
指定されるリーチ表示態様は、特別図柄制御部160の
ROM163(図7参照)に格納されたリーチ表示態様
画像データに基づいて、表示装置27(図3参照)に、
変動表示状態を経た後、定められたリーチ態様で表示さ
れる。なお、この場合も、上記リーチ表示態様画像デー
タをリーチ態様決定乱数値と対応付けてリーチ態様決定
用値として、主制御部140のRAM481(図15参
照)のリーチ態様決定用値メモリ481l(図12参
照)に記憶しておき、読み込んだリーチ態様決定乱数値
とリーチ態様決定用値とを比較することで表示するリー
チ態様を決定するものとしてもよい。そして例えば左図
柄及び右図柄を同一図柄に揃えて所定のリーチ表示態様
を経た後に、中図柄を左図柄及び右図柄と同一図柄に揃
えて停止表示させ確定させ、本処理を終了する。
【0088】一方、外れの場合は(S520:NO)、
S550に進み、外れ変動パターンを選択し、S560
にて外れ図柄を選択して所定のリーチ表示態様を経た後
に、図柄を停止表示させ確定させ、本処理を終了する。
従来は、停止させる識別情報を決定し、その決定された
識別情報に応じて変動パターンを決定していたため、決
定され得る識別情報の配列数に応じて、変動パターンを
決定する処理が複雑化していた。この点、パチンコ機1
によると、変動パターンを先に選択するので、変動パタ
ーンの選択過程を簡略にすることができる。
【0089】大当り判定により、表示装置27(図3参
照)には所定の配列態様で特別図柄が確定表示されると
(例えば、「7、7、7」の3桁同一図柄の配列態
様)、その後、特別遊技が実行される(特別遊技状態も
しくは大当り遊技状態)。特別遊技状態においては、ま
ず、大入賞装置31(図3参照)の開閉板312が開放
状態となり、大入賞口311への遊技球の入賞が遊技者
にとって優位な遊技球受入状態となる。
【0090】この特別遊技状態においては、大入賞装置
31は、終了条件が成立するまで遊技球受入状態が継続
される。例えば、開放状態が所定時間t1(例えば30
秒)経過したとき、もしくは入賞球検知スイッチ318
(図5参照)に所定数n1(例えば10個)の入賞が検
知されたときに終了条件が成立し、遊技球受入状態が一
旦終了して、開閉板312が閉鎖状態となって1ラウン
ドが終了する。この開閉板312が閉鎖されて所定時間
t2(例えば0.5秒)が経過した後に、所定の継続条
件(図示しない特定領域への通過)が成立していれば、
再び開閉板312が開放状態となり大入賞装置31が遊
技球受入状態となる。なお、このような終了条件までを
1ラウンドとする遊技球受入状態は、所定の最高継続ラ
ウンド数(本実施の形態では16ラウンド)まで繰り返
し継続される。また、終了条件成立時に継続条件が不成
立の場合は、特別遊技状態がそのラウンドで終了(いわ
ゆるパンク)するものとなっている。
【0091】なお、パチンコ機1においては、当り判定
により中央装置16の表示装置27(図3参照)に停止
表示された特別図柄の種類に基づき、上記特別遊技状態
の終了後、次の大当りまで当否判定の確率(大当り確
率)を変更(向上)させる確率変動手段が備えられてい
る。具体的には、予め記憶されている上記大当り図柄決
定乱数値が、確率変動用乱数値と非確率変動用乱数値と
から構成され、各乱数値の取得に応じて確率変動用図柄
又は非確率変動用図柄が停止表示される。その停止表示
された図柄が確率変動用図柄の場合、上記特別遊技状態
終了後、次の大当りまで当否判定の確率(大当り確率)
が通常の約4〜5倍に向上するものとされている。
【0092】ここで、図13のS550で行なわれる外
れ変動パターン選択処理について図16に示す。判定結
果メモリ481j(図12参照)に記憶された判定結果
がリーチを経ない外れの場合は(S700:NO)、S
705に進み、確率変動中か否かを判定する。確率変動
中の場合はS710に進み、入賞から5秒経過したか否
かを判定する。経過している場合はS715に進み、高
確率時における保留数に応じたデータテーブルを選択
し、更にS730に進んでそのデータテーブルより変動
パターン選択用の乱数を使用して変動パターンを決定す
る。一方、入賞から5秒経過していない場合(S71
0:NO)は、S720に進み、高確率時における5秒
経過していない場合のデータテーブルを選択してS73
0に進む。
【0093】S705で確率変動していないと判定され
た場合はS740に進み、入賞から5秒経過したか否か
を判定する。経過している場合はS745に進み、低確
率時における保留数に応じたデータテーブルを選択し、
S730に進む。一方、入賞から5秒経過していない場
合(S740:NO)は、S750に進み、低確率時に
おける5秒経過していない場合のデータテーブルを選択
してS730に進む。
【0094】判定結果メモリ481j(図12参照)に
記憶された判定結果が、外れリーチ判定(「2」)の場
合は(S700:YES)、S760に進み、確率変動
中か否かを判定する。確率変動中の場合はS765に進
み、高確率時の変動用のデータテーブルを選択してS7
30に進む。一方、確率変動していない場合(S76
0:NO)はS770に進み、低確率時の変動用のデー
タテーブルを選択してS730に進む。
【0095】S770で選択されるデータテーブルの内
容を図17に示す。まず、リーチ態様決定乱数メモリ4
81kに記憶された乱数値が100未満か否かを判定し
(S810)、100未満でなければS815に進んで
前記乱数値が255未満か否かを判定する。255以上
であれば、本処理を終了する。なお、前記乱数値が25
5以上になることは通常はあり得ないので、S815の
判定は不測の事態に備えたエラー処理の一種となってい
る。
【0096】一方、乱数値が255未満の場合(S81
5:Yes)はS820に進み、前記乱数値が164未
満か否かを判定する。164未満であれば、S825に
進んで変動パターン7を選択し、本処理を終了する。こ
こで変動パターンとはいわゆるリーチアクションのこと
であり、パチンコ機1では15通りの変動パターンを備
えている。これについて[表1]に示す。
【0097】
【表1】
【0098】[表1]に示すように変動パターン1〜4
はリーチではない外れで行なわれる態様、変動パターン
5〜15はリーチ状態で行なわれる態様となっている。
なお、変動パターン11および12は変動を開始する前
にランプ装置800が発光するものとなっており、変動
パターン13および15は変動を開始する前にスピーカ
ー面5aから所定のサウンドが発生されるものとなって
いる。そしてこれら変動パターン11、12、13、1
5を含む幾つかの変動パターンは大当りとなる際にも行
なわれる。なお、ランプ装置800の発光、およびスピ
ーカー面5aから所定のサウンドはリーチ予告として機
能している。
【0099】前記乱数値が164以上であれば(S82
0:No)、S830に進み、前記乱数値が228未満
か否かを判定する。228未満であれば、S835に進
んで変動パターン8を選択し、本処理を終了する。前記
乱数値が228以上であれば(S830:No)、S8
40に進み、前記乱数値が237未満か否かを判定す
る。237未満であれば、S845に進んで変動パター
ン9を選択し、本処理を終了する。前記乱数値が237
以上であれば(S840:No)、S850に進んで変
動パターン12を選択し、本処理を終了する。
【0100】S810でYes、すなわち前記乱数値が
100未満と判定された場合には、S860に進み、前
記乱数値が50未満か否かを判定する。50未満であれ
ば、S865に進んで変動パターン6を選択し、本処理
を終了する。前記乱数値が50以上であれば、S870
に進んで変動パターン5を選択し、本処理を終了する。
低確率時に外れリーチが発生した場合の変動用の変動パ
ターンが、以上のようにして選択される。前記乱数値と
変動パターンの関係は[表2]のようになる。
【0101】
【表2】
【0102】つまり前述した15種類の変動パターン中
の6種類の中から選択している。このように6種類の変
動パターンから選択する場合、S820〜S850のよ
うにして全ての変動パターンを決めると、前記乱数値が
最も大きい場合に選択される変動パターン(ここでは変
動パターン12)は、5回も比較判定を受ける必要があ
る。これに対し、図17の処理のように前記乱数値が1
00未満であるか否かを判定することにより2分するこ
とにより、変動パターン12でも4回(S815は含ま
ない)の比較判定で選択される。なお、図17の処理に
おいて、S820〜S850を更に2分、すなわちS8
15でYesと判定した後に前記乱数値が228未満か
否かを判定し、228未満であった場合には更にその乱
数値が164未満か否かを判定してパターンを選択する
ようにし、一方、前記乱数値が228以上であった場合
には更にその乱数値が237未満か否かを判定してパタ
ーンを選択するようにすれば、比較判定の回数を最高で
も3回に減らすことができる。また、6個の変動パター
ンを3つずつ2分し、S810の比較判定を100未満
か否かではなく、164未満か否かにしても比較判定の
回数を最高3回に減らすことができる。
【0103】また、リーチ状態となっている図柄(つま
り左図柄、右図柄)から1つ手前の図柄で中図柄が停止
する変動パターン8([表1]参照)や同じく2つ手前
の図柄で中図柄が停止する変動パターン7([表1]参
照)が発現する確率が、他の変動パターンよりも高くさ
れているため、遊技者に「おしい」と感じさせる変動パ
ターンがより多く発生され、遊技興趣を高めることがで
きる。
【0104】なお、S765で選択されるデータテーブ
ル、すなわち確率変動中に表示される外れリーチの内容
は、[表3]のようになっている。
【0105】
【表3】
【0106】このように確率変動中に表示される外れリ
ーチの変動パターンは、[表2]に示したものよりも多
いものの、図17と略同様、まず乱数値を大きく2分し
たのち、更に対応する閾値と比較することにより変動パ
ターンが選択されていく。S745で選択されるデータ
テーブルの内容を図18,19に示す。まず、保留数が
3個以上の場合の外れ表示低確率保留選択の処理を図1
8に示す(本図では便宜上保留3と表示)。本処理では
まずリーチ態様決定乱数メモリ481kに記憶された乱
数値が12未満か否かを判定する(S900)。12未
満であれば、S905に進んで変動パターン2を選択
し、本処理を終了する。ここで変動パターンとは図柄の
変動時間が互いに異なるようにされた変動態様のことで
あり、パチンコ機1では4通りの変動パターンを備えて
おり、変動時間が長い順に変動パターン1、変動パター
ン2、変動パターン3、変動パターン4となっている。
前記乱数値が12以上であれば(S900:No)、S
910に進み、前記乱数値が25未満か否かを判定す
る。25未満であれば、S915に進んで変動パターン
3を選択し、本処理を終了する。前記乱数値が25以上
であれば(S910:No)、S920に進み、変動パ
ターン4を選択し、本処理を終了する。つまり保留数が
3個以上の場合は、変動パターン1は選択されず、選択
される確率が高い順に変動パターン4、変動パターン
3、変動パターン2となっている。
【0107】次に、保留数が0個の場合の外れ表示低確
率保留選択の処理を図19に示す。本処理ではまずリー
チ態様決定乱数メモリ481kに記憶された乱数値が1
92未満か否かを判定する(S950)。192未満で
あれば、S955に進んで変動パターン1を選択し、本
処理を終了する。変動パターンの意味は図18と同じで
ある。前記乱数値が192以上であれば(S950:N
o)、S960に進み、前記乱数値が230未満か否か
を判定する。230未満であれば、S965に進んで変
動パターン2を選択し、本処理を終了する。前記乱数値
が230以上であれば(S960:No)、S970に
進み、変動パターン3を選択し、本処理を終了する。つ
まり保留数が0の場合は、変動パターン4は選択され
ず、選択される確率が高い順に変動パターン1、変動パ
ターン2、変動パターン3となっている。
【0108】なお、同様の処理が保留数1、保留数2の
場合に対応して存在する。各保留数と乱数値に応じて各
変動パターンが選択される割合を[表4]に示す。
【0109】
【表4】
【0110】変動時間の単位は秒である。この表から分
かるように、パチンコ機1では、保留数ごとに3種類〜
4種類の変動時間(単位は秒)の異なる変動パターンを
選択するようにされている。各保留数に対する変動時間
の平均値(選択のされ易さの重みを付けたもの)は、保
留数0のときが11.1秒、保留数1のときが10.4秒、保留
数2のときが 6.5秒、保留数3以上のときが 5.3秒とな
っている。これにより、変動時間が画一的(例えば、保
留数が0なら変動パターン1に固定、保留数が1なら変
動パターン2に固定)ではなくなり、遊技者の興趣を引
き付けることができる。
【0111】なお、以上、図17〜図19のように外れ
の場合の変動パターンが選択されると、どの変動パター
ンが何回選択されたかが特別図柄制御部160のRAM
162に記憶されて行く。また、変動パターンの選択
は、当りの場合にも行なわれる(S540)が、この場
合に選択された変動パターンもそれが選択された回数と
共に特別図柄制御部160のRAM162に記憶されて
行く。更に、大当りになると、その回数が、その直前に
行なわれた変動パターン毎に特別図柄制御部160のR
AM162に記憶されて行く。これにより、RAM16
2には、ある変動パターンが何回選択され、その内の何
回が大当りに至ったかが記憶されていく。後者に対する
前者の割合が信頼度となる。なお、リーチ予告の信頼度
も算出可能である。例えば、ランプ装置800の発光の
信頼度を算出するには、変動パターン11が選択された
回数と、変動パターン12が選択された回数を加える
(この値をAとする)、これらが表示された直後に大当
りに至った回数をそれぞれ加え、この値をAで割れば良
い。同様に、スピーカー面5aから所定のサウンドがは
製された際の信頼度も算出することができる。
【0112】RAM162の記憶内容に基づき、特別図
柄制御部160のCPU161が、変動パターンやリー
チ予告の信頼度を算出し、表示装置27に表示する。こ
の様子の1例を図20に示す。表示装置27は液晶表示
装置であり、その下部2割ほどの領域61に、信頼度が
表示される(以下、信頼度表示領域61という)。本図
で「ランプ」とあるのが、ランプ装置800の発光のこ
とであり、その信頼度が33%であることが本図から読
み取れる。そして「サウンド」とあるのが、スピーカー
面5aからのサウンドの発生のことであり、その信頼度
は本図によれば17%である。この33%、17%がC
PU161による算出結果である。
【0113】本図の信頼度表示領域61には予告リーチ
のみが表示されているが、この表示は右から左へとスク
ロールされていき、「変動パターン1 5%、変動パタ
ーン2 2%、…」などと変動パターンの信頼度も表示
されて行く。そして変動パターン15の信頼度まで表示
されると、再びランプの信頼度が表示される。この時、
表示されるランプの信頼度は、前回、ランプの信頼度が
表示されて以降、ランプ装置800が発光が再びされて
いると、更新される。この数字は、パチンコ機1の設計
上の数値(理論値ともいう)ではなく、実際にパチンコ
機1において行なわれたデータに基づいているため、遊
技者の興味をより強く引き付けることができる。そして
この信頼度の表示は、遊技機に電源が投入されている
間、常に表示されているので、遊技中か否かに関わらず
パチンコ機1を選択する際の判断材料とすることができ
る。表示装置27の信頼度表示領域61以外の領域に
は、特別図柄62a、62a、62cが表示される。
【0114】このようにリーチ予告や変動パターンの信
頼度を設定するための処理は図21(a)のようにして
行なっても良い。図21(a)に円C1 で示されている
のが特別図柄当否判定乱数である。特別図柄当否判定乱
数は、0〜299の自然数をこの順序で、3msec周
期で更新して行くものとなっている。従って0から始ま
った特別図柄当否判定乱数が再び0に戻るには、0.9
sec掛かる。一方、3つの弧C2 で示されているの
が、ある変動パターンを発生させるか否かを抽選するた
めの乱数カウンタである。この乱数カウンタC2 は、0
〜99の自然数をこの順序で、3msec周期で更新し
て行くものとなっている。なお、更新のタイミングは特
別図柄当否判定乱数と同期している。従って0から始ま
った乱数カウンタが再び0に戻るには、0.3sec掛
かる。
【0115】この結果、特別図柄当否判定乱数C1 が本
図で1周する間に、乱数カウンタC2 は3周する(本図
では便宜上、乱数カウンタC2 を3つ描いているが、こ
れら3者は全く同じものである。従って「3周」と表現
した)。パチンコ機1において大当り番号は270とな
っており、始動入賞に伴って抽出された特別図柄当否判
定乱数C1 の値が270であったときに大当りとなる。
一方、乱数カウンタC2 によって発生されるか否かが決
定される変動パターンは、始動入賞に伴って抽出された
乱数カウンタC2 の値が70であったときに発生され
る。この70という値は、特別図柄当否判定乱数C1 の
値が270であった時に乱数カウンタC2によって発生
される値である。
【0116】乱数カウンタC2 が1周するのに掛かる時
間は0.3secで、特別図柄当否判定乱数C1 が1周
するのに掛かる時間は0.9secの1/3であったか
ら、特別図柄当否判定乱数C1 が1周する間に、乱数カ
ウンタC2 は3回70になる。つまり、始動入賞に伴っ
て抽出された乱数カウンタC2 の値が70であった場合
が3回あっても、平均するとその内の2回は、特別図柄
当否判定乱数C1 の値が270ではない可能性がある。
つまり、この変動パターンの信頼度は1/3とうことに
なる。乱数カウンタC2 が1周するのに掛かる時間を
0.225secにしたり0.15secにしたりする
ことにより、その変動パターンの信頼度を1/4や1/
6にすることができる。ここで、特別図柄当否判定乱数
C1 が本発明の第1の乱数発生手段に相当し、乱数カウ
ンタC2 が本発明の第2の乱数発生手段に相当する。ま
た、N=100,M=3,P=270となっている。
【0117】また、信頼度を設定するのを図21(b)
のようにして行なっても良い。図21(b)に円C3 で
示されているのが特別図柄当否判定乱数であり、図21
(a)の特別図柄当否判定乱数C1 と同様、0〜299
の自然数をこの順序で、3msec周期で更新して行く
ものとなっている。一方、3つの弧C4 で示されている
のが、ある変動パターンを発生させるか否かを抽選する
ための乱数カウンタである。この乱数カウンタC4 は、
0〜299の自然数をこの順序で、1msec周期で更
新して行くものとなっている。従って0から始まった乱
数カウンタが再び0に戻るには、0.3sec掛かる。
なお、特別図柄当否判定乱数C3 が更新されるタイミン
グでは必ず乱数カウンタC4 も更新されるように調整さ
れている。
【0118】この結果、特別図柄当否判定乱数C3 が本
図で1周する間に、乱数カウンタC4 は3周する。パチ
ンコ機1において大当り番号は270となっており、始
動入賞に伴って抽出された特別図柄当否判定乱数C3 の
値が270であったときに大当りとなる。一方、乱数カ
ウンタC4 によって発生されるか否かが決定される変動
パターンは、始動入賞に伴って抽出された乱数カウンタ
C4 の値が270であったときに発生される。この27
0という値は、特別図柄当否判定乱数C3 の値が270
であった時に乱数カウンタC4 によって発生される値で
ある。
【0119】乱数カウンタC4 が1周するのに掛かる時
間は0.3secで、特別図柄当否判定乱数C3 が1周
するのに掛かる時間は0.9secの1/3であったか
ら、特別図柄当否判定乱数C3 が1周する間に、乱数カ
ウンタC4 は3回270になる。つまり、始動入賞に伴
って抽出された乱数カウンタC4 の値が270であった
場合が3回あっても、平均するとその内の2回は、特別
図柄当否判定乱数C3の値が270ではない可能性があ
る。つまり、この変動パターンの信頼度は1/3とな
る。乱数カウンタC4 の更新周期を0.5msecにし
たり0.25msecにしたりすることにより、その変
動パターンの信頼度を1/6や1/12にすることがで
きる。ここで、特別図柄当否判定乱数C3 が本発明の第
3の乱数発生手段に相当し、乱数カウンタC4 が本発明
の第4の乱数発生手段に相当する。また、T=3mse
c、Q=300,R=270,S=3となっている。
【0120】ここで本実施の形態の構成と本発明の構成
要件との対応関係を示す。主制御部140が本発明の主
制御部に相当し、表示装置27が本発明の可変表示装置
および信頼度表示手段に相当し、特別図柄制御部160
が本発明の表示制御部に相当し、大入賞装置31が本発
明の可変入賞手段に相当し、ランプ装置800およびス
ピーカー面5aが本発明の報知手段に相当する。
【0121】以上、本発明に係る遊技機の主な構成要素
について説明したが、本発明に係る遊技機1にあって
は、前記収納ボックス55が特定の形状・構造を有して
いるので、以下これについて詳述すると、図23に示す
ように、本発明に係る収納ボックス55は、遊技を制御
するために遊技機1に取り付けられる遊技制御基板54
を保持するボックス基体66と、そのボックス基体66
に対して矢印Xで示す一方方向(すなわち3次元空間に
おける例えばX軸方向/以下X方向という)のうち、X
1の向きに摺接させながら被せられる蓋体67の、少な
くとも二つの構成要素とからなっており、その他前記ボ
ックス基体66と蓋体67を封止する封止材や検査履歴
書等の他の構成要素を具備している。
【0122】そして、前記X方向におけるボックス基体
66の一端部A1と蓋体67の一端部A2に両者を係合
させる係合手段76が設けられているとともに、同じく
ボックス基体66の他端部B1と蓋体67の他端部B2
に、既に図23においても説明したように、両者を接合
させる接合手段56が設けられている。
【0123】前記ボックス基体66は、図23及び図2
4に示すように、透明な合成樹脂製箱形をなし、その底
面部68の表面には格子状をなすリブ部69aと筋交え
状のリブ部69bが突出形成されている。また、ボック
ス基体66の四つの周面側には比較的立上がり高さの低
い周壁部71a、71b、71c、71dが張り巡らさ
れており、それら周壁部のうちX方向に延びる平行な周
壁部71b、71dの外方にはそれらの周壁部と所定間
隔をおいて平行にガイド壁部72b、72dが形成され
ている。
【0124】平行な前記周壁部71b、71d及び前記
他端部B1の周壁部71cには、所定間隔をおいて複数
個の突片74aが外方に延出形成されており、ボックス
基体66に蓋体67が被せられたとき、蓋体67に設け
られた離間阻止片や嵌合孔(いずれも後述する)と係合
して、ボックス基体66と蓋体67とを収納ボックス5
5の厚み方向に互いに離間させないような機能を果たし
ている。同様に前記一端部A1の周壁部71aと他端部
B1の周壁部71cのそれぞれにおいて前記突片74a
の取付け位置より僅か低い位置にも、所定間隔をおいて
対をなす突片74bが外方に延出形成されており、それ
らは遊技機1の背面側にある裏機構盤50の係合部(図
示なし)と係合して本発明に係る収納ボックス55を裏
機構盤50に係止する機能を果たしている。
【0125】さらに前記一端部A1の周壁部71aには
門形の係止部75が5個取り付けられており(図23を
参照)、後述する蓋体67の被係止片と係合して、本発
明に係る係合手段76の一態様を構成している。他方、
前記他端部B1の周壁部71cの中央部には、前記接合
手段56の一構成要素である円筒状の基体接合部77が
所定間隔をおいて複数個、前記周壁部71cから外方に
延びる支持部78により支持されているとともに、相隣
接する基体接合部77同士が連接部79により連接され
ている。なお、複数個の前記基体接合部77のうち最も
外方に位置する1個の基体接合部はボックス基体66か
ら延びる1個の支持部78に支持されているのに対し
て、同じく外方にある残りの1個の基体接合部は2個の
支持体78により支持され、後述するように遊技制御基
板54のROMを最後に検査するとき切り落とされずに
残っていた最後の基体接合部77は、必ず2個の支持体
78により支持されるようになっている。
【0126】なお、前記基体接合部77の内部にはほぼ
釣り鐘状の中空部80が形成されており、ボックス基体
66の裏側から蓋体67に向かって、すなわち、図24
においてボックス基体66の下から上に向かって、ワン
ウェイネジ、頭部易破断性ネジ又はリベット等で代表さ
れる非可逆的接合手段81が、全ての基体接合部77の
中空部80に対して仮止めがなされている。仮止めは、
前記中空部80に非可逆的接合手段81の先端部を僅か
圧入し又は螺入して基体接合部77に把持させ、本発明
に係る収納ボックス55を遊技機1に取り付けたまま又
は単独で搬送乃至は移動をさせても非可逆的接合手段8
1が前記中空部80から外れ落ちない程度に行われる。
【0127】このような構造のボックス基体66内に遊
技制御基板54を保持させるには、底面部68に4個突
出成形された短管状の固定部82の上に遊技制御基板5
4を載せてネジ止めする。そして、ボックス基体66の
一端部A1寄りにおいて遊技制御基板54の複数個のコ
ネクタ83が外部に露出する領域を透明なパターンカバ
ー84で覆って遊技制御基板54を保護する。
【0128】他方、前記ボックス基体66に被せられる
蓋体67は、図25、図26、図27及び図28に示す
ように、全体が下に向かって凹状をなす箱体をなしてい
るが、前記した一端部A2側においてボックス基体66
のパターンカバー84で占められる部位は切り欠かれ、
上に向かって開放された開放部85になっており、遊技
制御基板54のコネクタ83を遊技機1の他の電子機器
(図示なし)と接続し易いようになっている。
【0129】そしてX方向に平行に走る側壁部86b、
86dには逆L字形断面をなすレール部87b、87d
が設けられており、前記ボックス基体66に蓋体67を
摺接させながら被せるとき、前記レール部87b、87
dが前記蓋体66のガイド壁部72b、72dの内側に
位置して蓋体67がボックス基体66から外れることな
く、案内されるようになっている。
【0130】また、本発明に係る収納ボックス55にあ
っては、ボックス基体66に被せられた蓋体67が相互
に厚さ方向に分離しないようにする必要がある。そこ
で、前記レール部87b、87dに対してフック状の離
間阻止片88b、88dを設けそれらをボックス基体6
6の周壁部71b、71dに所定間隔をおいて設けた突
片74aと互いに係止させることができるようになって
いる。
【0131】さらに前記ボックス基体66の一端部A1
寄りには複数個のコネクタ83が設けられているので、
これらのコネクタ83に対して前記一端部A2側の側壁
部86aが衝突しないように、ボックス基体66と蓋体
67との相対移動範囲を制限する必要がある。そこで、
ボックス基体66において、一端部A1側の周壁部71
aを除く3つの周壁部71b、71c、71dの内方寄
りには、それらと所定間隔をおいて平行にコ字形断面を
有する内壁部92b、92c、92dを設け(図23参
照)、蓋体67を矢印X1の向きに相対移動させると
き、前記内壁部のうち他端側B1側の内壁部92cに対
して、蓋体67の側壁部86の内方寄りに垂下させた壁
状ストッパー93が衝突して、それ以上の移動が制限さ
れるようになっている。逆に蓋体67を矢印X2の向き
に相対移動させるとき、蓋体67の側壁部86aがボッ
クス基体66の内壁部92b、92bの端面b、cに衝
突して、それ以上の移動が制限されるようになってい
る。
【0132】前記側壁部86b、86dの一端部A2寄
りの部位と前記開放部85をコ字形に囲む側壁部86e
には、比較的外方に長く延びる3枚の舌片状の第一被係
止部89とそれらを挟んだ位置で短く外方に延びる2枚
の第二被係止部90が突出形成されており、ボックス基
体66に蓋体67を摺接・移動させながら被せるとき第
一被係止部89と第二被係止部90がボックス基体66
の門形の係止部75に係止され、ボックス基体66と蓋
体67の一端部A1、A2が互いに係合し合う係合手段
76が組成される。
【0133】他方、前記蓋体67の他端部B2側におけ
る側壁部86cの中央部には、蓋付き短筒状の蓋体接合
部95が所定間隔をおいて、かつボックス基体66の基
体接合部77と上下方向の中心が一致するよう、複数個
前記側壁部86cから延びる支持部96により支持され
て、前記基体接合部77と共働して本発明に係る接合手
段56を構成している。そしてさらに相隣接する蓋体接
合部95間には垂直壁状の連接部97により相互に補強
されているとともに、水平壁状の被覆部98により被覆
されており、誤って前記支持部96や連接部97をニッ
パーやラジオペンチ等の切断治具により切断することが
できないようになっている。また、前記側壁部86cの
下部において接合手段56の外方には、U字形の側面形
状をなす複数個の被係止部91が所定間隔をおいて設け
られており、これらの被係止部91にボックス基体66
の突片74aを係止することにより、ボックス基体66
と蓋体67との上下方向の離間が防止されている。
【0134】このような構造を有するボックス基体66
に遊技制御基板54を保持させてから、そのボックス基
体66と蓋体67とを両者を、まず図29に示すように
上下に重ねてから摺接させて、図30及び図31に示す
ように前者に対して後者を被せる。すると、基体接合部
77と蓋体接合部95とが上下方向において重なるか
ら、複数個組の接合部77,95のうち、1組の接合部
77,95を一体化する。すなわち、基体接合部77に
仮止めしておいた非可逆的接合手段81の1本を治具に
より蓋体接合部95に螺入してボックス基体66と蓋体
67とを一体化する。このとき治具により作業員が直接
非可逆的接合手段81を締め付けるので、前記第一公知
技術と異なり、作業者が締め付けの程度を確実に実感し
ながら収納ボックス55の完成度を高めることができ、
ひいては収納ボックスの技術上の信頼性を高めることが
できる。
【0135】このように収納ボックス55の二つの構成
要素を締め付けて一旦一体化した後に、締め付け作業手
順の逆の手順で非可逆的接合手段81を緩めて収納ボッ
クス55の開封を試みても開封できない。なぜならば、
ワンウェイネジのような非可逆的接合手段81は非可逆
的な手順で緩めることができない形状・構造になってい
るからである(本発明においては非可逆的接合手段と
は、このような意味おいて使用する)。従って、この収
納ボックス55を従来技術と同様に遊技機1の裏機構盤
50に取り付けると、そのボックス55を外部から容易
に開封することができない。よって、遊技制御基板54
のROMを不正に改造することができなくなる。
【0136】次に、所定期間経過後、遊技制御基板54
のROMが不正に改造されていないかを検査する場合、
ボックス基体66において基体接合部77を支持してい
る支持部78と連接部79とを切断治具により切断す
る。すると、基体接合部77、蓋体接合部95及び非可
逆的接合手段81の3つの部材は容易に分離できないか
ら、非可逆的接合手段81は蓋体67の蓋体接合部95
に把持されたまま残り、図32に示すように、非可逆的
接合手段81に切断された基体接合部77の被切断片9
9がぶら下がることになる。なお、相隣接する蓋体接合
部95間は被覆部98により塞がれているので、蓋体接
合部95を支持する支持部95は誤って切断治具により
切断される事態は起こらない。
【0137】そのため、仮に蓋体67を矢印X1の向き
に移動させようとしても、前記被切断片99が邪魔にな
って蓋体67を前記の向きに移動できないのに対して、
この実施態様にあっては、蓋体67を矢印X2の向きに
移動させ得る構造、言い換えれば前記非可逆的接合手段
81を収納ボックス55の裏面側から表側又は蓋体67
に向かって組り付ける構造になっているので、図33に
示すように、蓋体67を移動させる際に前記被切断片9
9は何ら蓋体67の移動に障害ならない。従っても収納
ボックス55を開封してその中に収納された遊技制御基
板54のROMの検査が可能になる。
【0138】次にこのようにしてROMの検査が終了し
たら、図29及び図30に示すように、再び、遊技制御
基板54を保持したボックス基体66に蓋体67を被せ
て、前記検査に使用した基体接合部と蓋体接合部以外の
基体接合部77と蓋体接合部95とを前記非可逆的接合
手段81により接合して、ボックス基体66と蓋体67
とを一体化する。すると、外部から容易に収納ボックス
55を開封できなくなる。以下、前記同様に接合手段5
6の数に対応した収納ボックス55の開封と閉封が可能
になる。
【0139】以上説明して来た収納ボックス55は、そ
の根本的技術思想を踏襲して発明の効果を著しく損なわ
ない限度において、前記態様の一部分を、例えば次のよ
うに変更して、実施することができる。 (1)前記態様においては、収納ボックス55の開封時
にボックス基体66に取り付けられている基体接合部7
7を切り離すようにしたが、係合手段76の構造を変更
することにより、蓋体接合部95を蓋体67から切り離
す構造にすることもできる。すなわち、ボックス基体6
6に対して蓋体67を摺接させながら一方向Xの矢印X
2の向きに移動して被せても係合機能を発揮する構造の
係合手段76を採用した場合、蓋体接合部95を蓋体6
7から切り離して得られた被切断片99を基体接合部7
7及び非可逆的接合手段81とともに移動させても、前
記被切断片99が収納ボックス55の開封の障害になら
ない。この態様の一例として、前記門型の係止片75に
相当する係止部を蓋体67の一端部A2側に設け、その
係止部に係止される被係止部をボックス基体66の一端
部A1側に設けて、蓋体67をX方向の矢印X2に向か
って相対的に移動させながら、ボックス基体66に被せ
るようにする。
【0140】ROMの検査の際、基体接合部77をボッ
クス基体66から、又は蓋体接合部95を蓋体67から
切り離すことのない態様にあっては、それらを支持部7
8又は96に支持させることなく、直接切断しない側の
構成要素と一体化することもできる。
【0141】(2)ボックス基体66と蓋体67とがそ
れらの厚み方向に離間しないようにする手段として突片
74aと離間阻止片88b、88dを大きくし、それら
の設置個所を少なくすることができる。 (3)基体接合部77と蓋体接合部95の相対時する対
向面同士は、必ずしも当接させる必要がなく、破断治具
が挿入できない範囲において対向面同士を離しておくこ
とできる。本発明において接合手段56における接合な
る意味はボックス基体66と蓋体67とを接合させ得る
手段であるという意味において使用する。なお、前記対
向面間に破断治具、例えば金鋸を挿入させない構造とし
て、図34に示すように、基体接合部77の上端面に段
差部100を形成するとともに、蓋体接合部95におい
て前記段差部100と対向する部位の下部にスカート部
110を形成し、前記ボックス基体66に蓋体67をス
ライドさせながら被せるとき、蓋体67の変位に伴って
蓋体接合部95が基体接合部77上に移動して、図35
に示すように、両者が相対峙した面間に前記X方向に直
交する向きに切断治具を挿入しようとして、前記段差部
100が邪魔になって、真っ直ぐな切断治具の挿入が不
可能になる。また、前記X方向から前記面間に切断治具
を挿入しようとしても、前記スカート部110が邪魔に
なって切断治具を挿入できないようにすることもでき
る。
【0142】(4)前記非可逆的接合手段81としての
リベットは、金属又は合成樹脂のいずれからできていて
もよい。 以上、本発明の実施の形態を説明したが、本発明はこれ
に限定されるものではなく、各請求項に記載した範囲を
逸脱しない限り、各請求項の記載文言に限定されず、当
業者がそれらから容易に置き換えられる範囲にも及び、
かつ、当業者が通常有する知識に基づく改良を適宜付加
することができる。
【0143】例えば、信頼度の表示は、所定の条件が成
立したときのみ表示されるようにしてもよい。例えば、
あるリーチ予告または変動パターンが発生すると、その
リーチ予告または変動パターンの信頼度のみが表示され
るようにしてもよい。また、[表3]に示した変動パタ
ーンは4種類とも変動時間が異なっていたが、次に示す
[表5]のように同じ変動時間が同じものを含んでいて
も良い。
【0144】
【表5】
【0145】変動時間の単位は秒である。これ以外に
も、変動パターン2と変動パターン3の各変動時間が互
いに同じものにしたり、変動パターン3と変動パターン
4の各変動時間が互いに同じものにしたりしてもよい。
保留数に応じて変動時間を変える制御において、ある保
留数においては変動時間を固定しても良い。すなわち、
0〜4個の5種類の保留数において、例えば、保留数が
1のときは変動パターン2または3のどちらかから選ぶ
が、保留数が0、2、3、4のときはそれぞれ変動パタ
ーン1、2、3、4に固定する、としても良い。
【0146】尚、パチンコ機1の制御方法も他の態様で
あっても実施できる。例えば、主制御部140と特別図
柄制御部160、音声ランプ制御部170、又は払出制
御部150等(以下、副制御部ともいう)との間での制
御に関して主制御部140から出力されるコマンドの種
類や主制御部140の制御負担を極力抑制した制御態様
の遊技機にも適用できる。
【0147】この制御態様における、例えば主制御部1
40と特別図柄制御部160との間のコマンド送信に関
して説明すると、特別図柄の制御において、主制御部1
40は特別図柄制御部160に対して変動コマンド、停
止図柄コマンド、及び変動停止コマンドを送信し、特別
図柄制御部160では変動コマンドを受けて、複数の変
動態様から乱数等による抽選で変動態様を決定する。各
コマンドの送受信時期、順序についても、情報伝達の確
実性や、多様な遊技態様の実現、あるいは不正防止等の
観点から種々の技術が採用される。
【0148】このようにすることで、様々な効果を発揮
する。機種変更の際には、異機種においても主制御プロ
グラムを共用でき、副制御プログラムについてのみ変更
すれば済むこととなり設計変更容易となる。また、第三
者検査機関による検査についても容易にできる。更に、
主制御部140の負担軽減や副制御部での制御自由度の
向上により多様な遊技効果を実現可能となる。
【0149】また、副制御部同士(2以上)についても
送信可能とすることができる。尚、上記では主制御部1
40と副制御部又は副制御部間において送信するとした
が、送信とは一方向であっても双方向であってもどちら
でも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る遊技機を示す正面図
である。
【図2】本発明の実施の形態に係る遊技機において、前
面枠を開いた状態を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る遊技機の遊技盤を示
す正面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る遊技機を示す裏面図
である。
【図5】本発明の実施の形態に係る遊技機が備える電子
制御装置を示すブロック図である。
【図6】(a)は本発明の実施の形態に係る遊技機が備
える電子制御装置を構成する主制御部の説明図であり、
(b)は本発明の実施の形態に係る遊技機が備える電子
制御装置を構成する枠制御部の説明図である。
【図7】本発明の実施の形態に係る遊技機が備える電子
制御装置を構成する特別図柄制御部の説明図である。
【図8】本発明の実施の形態に係る遊技機の主制御部が
行うメインジョブを説明するためのフローチャートであ
る。
【図9】本発明の実施の形態に係る遊技機において、電
源断(停電等)が発生したときの処理を示すフローチャ
ートである。
【図10】本発明の実施の形態に係る遊技機において、
電源断(停電等)が発生したときの復電処理を示すフロ
ーチャートである。
【図11】本発明の実施の形態に係る遊技機において、
当否判定ジョブを説明するためのフローチャートであ
る。
【図12】本発明の実施の形態に係る遊技機において、
主制御部の内蔵RAMに格納された各種メモリ等の代表
例を示す説明図である。
【図13】本発明の実施の形態に係る遊技機において、
特別図柄メインジョブの概略を説明するためのフローチ
ャートである。
【図14】本発明の実施の形態に係る遊技機において、
主制御部を示す説明図である。
【図15】本発明の実施の形態に係る遊技機において、
主制御部を構成するCPUを示す説明図である。
【図16】本発明の実施の形態に係る遊技機において、
外れ変動パターン選択処理のフローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態に係る遊技機において、
低確率変動用データ選択の処理のフローチャートであ
る。
【図18】本発明の実施の形態に係る遊技機において、
保留数が3個以上の場合に実行される外れ表示低確率保
留選択の処理のフローチャートである。
【図19】本発明の実施の形態に係る遊技機において、
保留数が0個の場合に実行される外れ表示低確率保留選
択の処理のフローチャートである。
【図20】本発明の実施の形態に係る遊技機において、
表示装置27にリーチ予告の信頼度が表示された様子を
示す説明図である。
【図21】本発明の実施の形態に係る遊技機において、
信頼度を設定する処理を説明する説明図である。
【図22】本発明の実施の形態に係る遊技機において用
いられている収納ボックスの外観を示す斜視図である。
【図23】本発明の実施の形態に係る遊技機において用
いられている収納ボックスの構造を示す正面図である。
【図24】本発明の実施の形態に係る遊技機において用
いられている収納ボックスの側面図である。
【図25】本発明の実施の形態に係る遊技機において用
いられている収納ボックスの蓋体の正面図である。
【図26】本発明の実施の形態に係る遊技機において用
いられている収納ボックスの蓋体の側面図である。
【図27】本発明の実施の形態に係る遊技機において用
いられている収納ボックスの蓋体の側面図である。
【図28】本発明の実施の形態に係る遊技機において用
いられている収納ボックスの蓋体の側面図である。
【図29】本発明の実施の形態に係る遊技機において用
いられている収納ボックスの蓋体をボックス基体に組み
合せる様子を示す説明図である。
【図30】本発明の実施の形態に係る遊技機において用
いられている収納ボックスの蓋体をボックス基体に組み
合せる様子を示す説明図である。
【図31】本発明の実施の形態に係る遊技機において用
いられている収納ボックスの蓋体をボックス基体に組み
合せる様子を示す説明図である。
【図32】本発明の実施の形態に係る遊技機において用
いられている収納ボックスの閉封を行なう構造を示す説
明図である。
【図33】本発明の実施の形態に係る遊技機において用
いられている収納ボックスの閉封を行なう構造を示す説
明図である。
【図34】収納ボックスの閉封を行なう構造において対
向面間に破断治具を挿入させない構造を示す説明図であ
る。
【図35】収納ボックスの閉封を行なう構造において対
向面間に破断治具を挿入させない構造を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1…遊技機 11…遊技領域 5a…スピーカー面(報知手段) 16…中央装置 23…釘 27…表示装置(可変表示装置、信頼度表示手段) 31…大入賞装置(可変入賞手段) 61…信頼度表示領域 140…主制御部 160…特別図柄制御部(表示制御部) 800…ランプ装置(報知手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 廣川 智也 愛知県名古屋市西区見寄町125番地 タイ ヨーエレック株式会社内 Fターム(参考) 2C088 AA35 AA36 AA42 BC07 BC22 CA26 EB44 EB55

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技盤に関わる制御を司る主制御部と、 遊技者に対して表示する識別情報を変動表示可能な可変
    表示装置と、 該可変表示装置の制御を司る表示制御部と、 前記可変表示装置に表示される識別情報が予め定められ
    た特定の図柄となったとき、遊技者にとって有利な状態
    に変化可能な可変入賞手段と、 前記表示制御部によって制御され、前記遊技者にとって
    有利な状態となる期待感を増進させるための報知を行な
    う報知手段とを備えた遊技機に用いられる遊技情報表示
    装置であって、 前記報知を行なった回数を表示する信頼度表示手段を備
    えたことを特徴とする遊技情報表示装置。
  2. 【請求項2】 前記信頼度表示手段は、前記報知を行な
    った回数に代えて、該回数の、該報知を行なった際に前
    記可変入賞手段が前記有利な状態に変化した回数に対す
    る割合を表示するものであることを特徴とする請求項1
    記載の遊技情報表示装置。
  3. 【請求項3】 前記報知は、リーチ予告であることを特
    徴とする請求項1または2に記載の遊技情報表示装置。
  4. 【請求項4】 遊技盤に関わる制御を司る主制御部と、 表示部に表示させる識別情報が変動表示可能な可変表示
    装置と、 該可変表示装置の制御を司る表示制御部と、 前記可変表示装置に表示される識別情報が予め定められ
    た特定の図柄となったとき、遊技者にとって有利な状態
    に変化可能な可変入賞手段と前記表示制御部によって制
    御され、前記遊技者にとって有利な状態となる期待感を
    増進させるための所定の報知を行なう報知手段と、 を備えた遊技機において、 請求項1〜3のいずれか一項に記載の遊技情報表示装置
    を備えたことを特徴とする遊技機。
  5. 【請求項5】 前記報知手段は、前記表示制御部が前記
    主制御部から受信した所定コマンドに基づいて前記所定
    の報知を行なうことを特徴とする請求項4記載の遊技
    機。
  6. 【請求項6】 前記遊技情報表示装置は、当該遊技機が
    動作可能な電力が供給されているときに前記報知を行な
    った回数または前記割合を表示するものであることを特
    徴とする請求項4または5記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記可変表示装置が、前記遊技情報表示
    装置を兼ねていることを特徴とする請求項4〜6のいず
    れか一項記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記主制御部に設けられ、前記主制御部
    が発生した乱数に関するデータを前記表示制御部に送信
    する送信手段と、 前記表示制御部に設けられ、前記主制御部から送信され
    た乱数に関するデータを前記表示制御部に受信する受信
    手段と、 前記表示制御部に設けられ、前記受信手段が受信した乱
    数に関するデータを判定する判定手段と、 該判定手段の判定結果に応じて演出を行なう演出手段
    と、 を備えることを特徴とする請求項4〜7のいずれか一項
    記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記乱数は、前記可変入賞手段を前記有
    利な状態に変化させるか否かを抽選するための乱数であ
    ることを特徴とする請求項8記載の遊技機。
  10. 【請求項10】 表示ランプを備え、前記演出は、前記
    ランプの点灯又は点滅であることを特徴とする請求項8
    または9記載の遊技機。
  11. 【請求項11】 音発生部を備え、前記演出は、前記音
    発生部から発せられる特定の音であることを特徴とする
    請求項8〜10のいずれか一項記載の遊技機。
  12. 【請求項12】 遊技盤に関わる制御を司る主制御部
    と、 遊技者に対して表示する識別情報を変動表示可能な可変
    表示装置と、 該可変表示装置の制御を司る表示制御部と、 前記可変表示装置に表示される識別情報が予め定められ
    た特定の図柄となったとき、遊技者にとって有利な状態
    に変化可能な可変入賞手段とを備えた遊技機であって、 周期的に更新される(N×M)個の乱数であって、該乱
    数が予め定められた少なくとも1個の値P(ただしN,
    M,Pはいずれも自然数)であった時にのみ前記可変入
    賞手段を前記有利な状態に変化させるための第1の乱数
    を発生させる第1の乱数発生手段と、 前記第1の乱数に同期して更新され、N個の第2の乱数
    を発生させる第2の乱数発生手段と、 前記主制御部に設けられ、第2の乱数に関するデータを
    前記表示制御部に送信する送信手段と、 前記表示制御部に設けられ、前記主制御部から送出され
    た前記第2の乱数を受信する受信手段と、 前記表示制御部に設けられ、前記受信手段が受信した前
    記第2の乱数の値が、前記第1の乱数の値がPである時
    に発生される第2の乱数の値であったときに演出を行な
    う第1の演出手段と、 を備えることを特徴とする遊技機。
  13. 【請求項13】 遊技盤に関わる制御を司る主制御部
    と、 表示部に表示させる識別情報が変動表示可能な可変表示
    装置と、 該可変表示装置の制御を司る表示制御部と、 前記可変表示装置に表示される識別情報が予め定められ
    た特定の図柄となったとき、遊技者にとって有利な状態
    に変化可能な可変入賞手段とを備えた遊技機であって、 周期Tにて次の乱数に更新されるQ個の乱数であって、
    該乱数が予め定められた少なくとも1個の値Rであった
    時にのみ前記可変入賞手段を前記有利な状態に変化させ
    るための第3の乱数を発生させる第3の乱数発生手段
    と、 前記第3の乱数が更新されるときには必ず更新され、且
    つ周期(T/S)にて次の乱数に更新されるQ個の乱数
    (ただしQ,R,Sはいずれも自然数)を発生させる第
    4の乱数発生手段と、 前記主制御部に設けられ、第4の乱数に関するデータを
    前記表示制御部に送信する送信手段と、 前記表示制御部に設けられ、前記主制御部から送出され
    た前記第4の乱数を受信する受信手段と、 前記表示制御部に設けられ、前記受信手段が受信した前
    記第4の乱数の値が、前記第3の乱数の値がRである時
    に発生される第4の乱数の値であったときに演出を行な
    う第2の演出手段と、 を備えることを特徴とする遊技機。
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