JP2003325660A - 薬液注入器具 - Google Patents

薬液注入器具

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JP2003325660A
JP2003325660A JP2002134803A JP2002134803A JP2003325660A JP 2003325660 A JP2003325660 A JP 2003325660A JP 2002134803 A JP2002134803 A JP 2002134803A JP 2002134803 A JP2002134803 A JP 2002134803A JP 2003325660 A JP2003325660 A JP 2003325660A
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filling
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tube
chemical liquid
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Norihiro Hiejima
徳寛 比恵島
Takeshi Mori
猛史 森
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Nipro Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薬液リザーバーへの薬液の追加充填操作を短
時間で容易に行なえるようにすると共に、感染のリスク
を低減する。 【解決手段】 本体5が、内部に薬液が貯留され且つ加
圧されて薬液を外部に押出す薬液リザーバーを内有する
と共に、本体5に、薬液リザーバーから押出された薬液
を体内に注入する注入ライン9が接続されている。又、
本体5に、薬液リザーバーに薬液を充填するための充填
用チューブ6が外部に突出状に接続され、充填用チュー
ブ6の突出側端部に、充填用ポート16が備えられてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、麻酔薬、鎮痛薬、
抗癌剤、抗生物質等の薬液を体内に持続的に注入するた
めの薬液注入器具(インフューザー)に関する。
【0002】
【従来の技術】麻酔薬、鎮痛薬、抗癌剤、抗生物質等の
薬液を体内に持続的に注入するための薬液注入器具は、
近年、その携帯性の良さから、在宅や外来において、末
期癌患者の疼痛療法や抗癌剤の投与等に使用されるケー
スが増加している。
【0003】この薬液注入器具では、本体が、内部に薬
液が貯留され且つ加圧されて薬液を外部に押出す薬液リ
ザーバーを内有すると共に、本体に、薬液リザーバーか
ら押出された薬液を体内に持続的に注入する注入ライン
が接続されている。
【0004】ところで、薬液注入器具による薬液の注入
時には、本体を携帯用袋に収納した状態で、薬液注入器
具を持ち歩く場合が多いと共に、注入途中に、薬液を薬
液リザーバーに追加充填することで、患者の容態に合わ
せて、注入する薬液の濃度を変更したり、注入する薬剤
の種類を増加したりすることがしばしば行われている。
【0005】そして、上記のように、薬液を薬液リザー
バーに追加充填する際には、従来においては、本体にお
ける、注入ラインが接続された接続ポートから、シリン
ジにより、薬液を追加充填するか、或いは、本体におけ
る、上記接続ポートとは別個に設けられた充填用ポート
から、シリンジにより、薬液を追加充填する必要があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そのため、従来におい
ては、薬液を薬液リザーバーに追加充填する場合には、
本体を携帯用袋から取出し、薬液の追加充填後に、本体
を携帯用袋に収納する必要があった。
【0007】又、接続ポートから薬液を追加充填する際
には、注入ラインの本体に対する分離及び接続操作を行
なう必要があった。
【0008】更に、充填用ポートから薬液を追加充填す
る際には、追加充填前に、注入ラインの絡まりを防止す
るために、注入ラインを途中のコネクタ部分で分離し
て、本体を携帯用袋から取出すと共に、薬液の追加充填
後に、本体を携帯用袋に収納してから、注入ラインの途
中のコネクタ部分を再度接続する必要があった。
【0009】上記のように、従来においては、薬液を薬
液リザーバーに追加充填する際には、本体の携帯用袋へ
の出入れや、注入ラインの本体に対する分離・接続操作
又は注入ラインの途中のコネクタ部分での分離・接続操
作を行なう必要があり、薬液の追加充填操作が面倒で、
時間の掛かるものとなっていた。
【0010】又、注入ラインの本体に対する接続操作
時、又は、注入ラインの途中のコネクタ部分での接続操
作時に感染のリスク(惧れ)もあった。
【0011】本発明は上記問題を解決でき、本体を携帯
用袋に収納した状態で、薬液の追加充填が行えると共
に、注入ラインの本体に対する分離・接続操作等を不要
とでき、これにより、薬液の追加充填を容易に行なえる
と共に、感染のリスクも少ない薬液注入器具を提供する
ことを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の薬液注入器具の特徴とするところは、本体
が、内部に薬液が貯留され且つ加圧されて薬液を外部に
押出す薬液リザーバーを内有すると共に、本体に、薬液
リザーバーから押出された薬液を体内に注入する注入ラ
インが接続された薬液注入器具において、本体に、薬液
リザーバーに薬液を充填するための充填用チューブが外
部に突出状に接続され、充填用チューブの突出側端部
に、充填用ポートが備えられた点にある。尚、充填用チ
ューブに、該チューブのキンクを防止するキンク防止手
段が備えられることもある。又、キンク防止手段が、充
填用チューブに外嵌される保護チューブとされるか、又
は、充填用チューブが強化チューブとされることで、キ
ンク防止手段が構成されることもある。更に、充填用チ
ューブに注入ラインが接続されることもある。又、充填
用ポートから薬液リザーバー間の薬液充填用通路におけ
る、薬液リザーバーの近傍に、エアーベント付除菌フィ
ルターが備えられることもある。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の第1
例を図1及び図2の図面に基づき説明すると、図1は薬
液注入器具(インフューザー)1と、携帯用袋(本体収
納ポーチ)2と、シリンジ3を示す。
【0014】薬液注入器具1は、本体5と、充填用チュ
ーブ(注入用チューブ、接続チューブ)6と、保護チュ
ーブ7と、チューブ分岐具8と、注入ライン(注入セッ
ト)9を有する。
【0015】本体5は、ハウジング11と薬液リザーバ
ー12を有する。ハウジング11は合成樹脂製とされ
て、上下に細長い略円筒状とされ、上部を除く部分が透
明とされている。図2にも示すように、ハウジング11
の上端部に、薬液リザーバー12内部と連通する接続用
ポート13が上方突出状に形成されている。薬液リザー
バー12は内部に薬液が貯留されると共に、加圧され
て、薬液を外部に押出すもので、ハウジング11に内有
されている。本例では、薬液リザーバー12はバルーン
タイプとされ、薬液リザーバー12自体の収縮力によ
り、その内部の薬液を外部に押出すようにされている。
【0016】充填用チューブ6は、本例では、薬液リザ
ーバー12に薬液を充填(注入)するための機能と、患
者の体内に薬液を注入するための機能を有するもので、
本体5の接続用ポート13に分離可能に接続されて、本
体5の上方(外部)に大きく突出している。充填用チュ
ーブ6は合成樹脂製とされている。
【0017】保護チューブ7はキンク(kink)防止手段
を構成して、充填用チューブ6のキンクを防止するもの
で、充填用チューブ6に外嵌固定されている。本例で
は、保護チューブ7は合成樹脂製とされている。
【0018】チューブ分岐具8は、Y字状とされて、充
填用チューブ6に分離不能(又は分離可能)に接続され
る分岐用ポート15と、該ポート15に連通し且つ該ポ
ート15から上方に突出する充填用ポート(薬液注入用
ポート)16と、分岐用ポート15に連通し且つ該ポー
ト15から斜め上方に突出する体内注入用ポート17を
有する。充填用ポート16は、薬液リザーバー12を含
む本体5から実質的に離間した位置に配設されるもの
で、充填用ポート16と、薬液リザーバー12を含む本
体5との距離は、通常、約3〜30cmとされ、好まし
くは、5〜20cmとされる。尚、充填用ポート16に
は、シリンジ3による、薬液リザーバー12への薬液の
充填のみを許容する逆止弁(図示省略)が備えられてい
る。
【0019】注入ライン9は、薬液を患者の体内に注入
するためのもので、上流側ライン19と、下流側ライン
(穿刺ライン)(図示省略)を有する。尚、薬液注入器
具1は、上流側ライン19のみを含み、下流側ラインを
含まない場合もあり、更には、注入ライン9自体を含ま
ない場合もある。上流側ライン19は、体内注入用ポー
ト17に分離不能(又は分離可能)に接続されるもの
で、体内注入用ポート17側の上流側チューブ20と、
下流側チューブ21と、両チューブ20,21を接続し
且つ注入量を一定にする流量制御部22と、上流側チュ
ーブ20に備えられたクランプ23及びエアーベント付
除菌フィルター24と、下流側チューブ21に備えられ
たコネクタ25を有する。エアーベント付除菌フィルタ
ー24は、疎水性フィルター部(図示省略)と除菌フィ
ルター部(図示省略)を有する。疎水性フィルター部
は、(気体)は通過可能であるが、液体は通過不能とさ
れており、上流側チューブ20の内部から外部、又は、
その逆のエアーの流れのみを許容する。除菌フィルター
部には、直径0.22μmのポアが多数形成されてお
り、この除菌フィルター部を薬液が通過するようにされ
ている。エアーベント付除菌フィルター24には、平
型、筒型、コマ型があるが、携帯性から平型が好まし
い。エアーベント付除菌フィルター24としては、例え
ば、日本ポール株式会社製の「ゲルマンフラットフィル
ター200」(商標)が使用される。下流側ラインは、
チューブと、チューブの一端部に備えられたコネクタ
と、チューブの他端部に備えられた輸液用針を有し、下
流側ラインのコネクタがコネクタ25に分離可能に接続
される。
【0020】携帯用袋2には、本体5が取出可能に収納
され、本体5の携帯用袋2収納時に、充填用チューブ6
の上部及びチューブ分岐具8が上方に突出している。携
帯用袋2はネット状の袋とされ、該袋2に本体5を収納
した際に、本体5内部、即ち、薬液リザーバー12の現
在の大きさを視認できるようにされている。
【0021】尚、充填用ポート16から薬液リザーバー
12間の薬液充填用通路、即ち、チューブ分岐具8の充
填用ポート16、分岐用ポート15、充填用チューブ6
及び接続用ポート13の内径が、注入ライン9の各チュ
ーブの内径よりも大とされている。尚、上記通路の内径
は、通常、約1.0〜10.0mmであり、好ましく
は、2.0〜5.0mmである。
【0022】上記構成例によれば、薬液注入器具1の使
用前には、注入ライン9の上流側ライン19と下流側ラ
インは分離されて、上流側ライン19はクランプ23に
より閉鎖されている。
【0023】本体5の薬液リザーバー12内に、薬液を
最初に充填する際には、本体5を携帯用袋2から取出し
た状態で(取出さなくてもよい。)、チューブ分岐具8
の充填用ポート16にシリンジ3を挿入して、シリンジ
3から、チューブ分岐具8、充填用チューブ6及び接続
用ポート13を介して、薬液リザーバー12内に薬液を
充填する。
【0024】上記のように、薬液は、シリンジ3から、
チューブ分岐具8、充填用チューブ6及び接続用ポート
13を介して、薬液リザーバー12内に充填されること
となり、チューブ分岐具8の充填用ポート16から薬液
リザーバー12までの薬液充填用通路は長い。しかしな
がら、充填用ポート16から薬液リザーバー12間の薬
液充填用通路、即ち、チューブ分岐具8の充填用ポート
16、分岐用ポート15、充填用チューブ6及び接続用
ポート13の内径が、注入ライン9の各チューブの内径
よりも大とされているので、薬液充填用通路の管路抵抗
を小とできる。これにより、薬液充填に必要なシリンジ
3の加圧力を小とでき、薬液充填を容易に行なえる。
【0025】又、充填用チューブ6を上方に大きく突出
させると共に、充填用チューブ6の内径を大としたの
で、充填用チューブ6自体はキンクし易くなるが、充填
用チューブ6に、該チューブ6のキンクを防止する保護
チューブ7を外嵌しているので、充填用チューブ6のキ
ンクを防止できる。これにより、薬液充填や後述の体内
への薬液注入を良好に行なえる。
【0026】上記のようにして、薬液を薬液リザーバー
12に充填した後、本体5を携帯用袋2内に収納して、
携帯用袋2を患者に装着する。その後、注入ライン9の
上流側ライン19と下流側ラインを接続し、下流側ライ
ンの輸液用針を患者に穿刺すると共に、クランプ23に
よる注入ライン9の閉鎖を解除する。
【0027】これにより、薬液リザーバー12が収縮し
て、内部の薬液を押出し、薬液が、充填用チューブ6、
注入ライン9を介して、患者の体内に持続的に注入され
る。
【0028】この注入途中に、患者の容態に合わせて、
注入する薬液の濃度を変更したり、注入する薬剤の種類
を増加したりする際には、チューブ分岐具8の充填用ポ
ート16にシリンジ3を挿入して、薬液を薬液リザーバ
ー12に追加充填する必要がある。
【0029】この際において、充填用チューブ6が本体
5及び携帯用袋2から上方に大きく突出し、充填用ポー
ト16を備えたチューブ分岐具8が携帯用袋2の外部に
あるので、 A.薬液リザーバー12への薬液の追加充填時に、本体
5を携帯用袋2から取出したり、薬液の追加充填後に、
本体5を携帯用袋2に再度収納する必要がないと共に B.注入ライン9の本体5に対する分離・接続操作を行
なう必要もなく、 C.更には、注入ライン9の絡まりを防止するために、
注入ライン9を途中のコネクタ部分で分離したり、薬液
の追加注入後に、注入ライン9をコネクタ部分で再度接
続したりする必要もない。
【0030】従って、本体5を携帯用袋2に収納した状
態で、薬液リザーバー12への薬液の追加充填操作を短
時間で容易に行なえると共に、注入ライン9の分離・接
続操作等を行なう必要がないので、感染のリスクも低減
できる。
【0031】図3は本発明の実施の形態の第2例を示
し、保護チューブ7が、メッシュ(編組線)チューブと
されている。
【0032】図4は本発明の実施の形態の第3例を示
し、保護チューブ7がコイル状チューブとされている。
このコイル状チューブは、合成繊維、又は、金属製の糸
条を密に螺旋状に捲回して熱処理することで、製造され
る。
【0033】図5は本発明の実施の形態の第4例を示
し、ハウジング11の上端部に、接続用ポート13とは
別個に、薬液リザーバー内部と連通する初回充填用ポー
ト(初回注入用ポート)27が上方突出状に形成されて
いる。初回充填用ポート27は、シリンジ28により、
薬液を薬液リザーバーに最初に充填する際に使用され
る。
【0034】図6は本発明の実施の形態の第5例を示
し、注入ライン9が、充填用チューブ6を介さずに、本
体5のハウジング11に直接接続されている。
【0035】又、充填用チューブ6が、本体5のハウジ
ング11に接続される下部側チューブ30と、下部側チ
ューブ30にエアーベント付除菌フィルター31を介し
て接続される上部側チューブ32とから構成され、上部
側チューブ32の上端部に充填用ポート16が備えられ
ている。
【0036】充填用チューブ6の各チューブ30,32
は、それ自体、耐キンク性を有する強化チューブとされ
ることで、キンク防止手段が構成されている。具体的に
は、各チューブ30,32として、(1) 内径に対し
て肉厚を、通常、0.3〜1.5倍、好ましくは、0.
3〜1.0倍にしたチューブ、(2) 内周の輪郭を三
角形や四角形等の多角形形状、又は、楕円等の円形とは
異なる異形としたチューブ、(3) 合成繊維製の糸条
を密に螺旋状に捲回して熱処理したコイル状チューブ、
(4) 編組線を合成樹脂内に編込みながら押出し成
形した編組線埋没チューブ、 (5) コイル内、外面
に、押出し成型により合成樹脂を被覆したコイル埋没チ
ューブ等が使用される。
【0037】エアーベント付除菌フィルター31として
は、エアーベント付除菌フィルター24と同様のものが
使用される。尚、エアーベント付除菌フィルターを、下
部側チューブ30の上端部、即ち、充填用ポート16か
ら薬液リザーバー間の薬液充填用通路における、薬液リ
ザーバーの近傍に備えることで、下記の利点がある。
【0038】即ち、本発明では、充填用ポート16と薬
液リザーバーを大きく離間させると共に、充填用ポート
16と薬液リザーバー間の薬液充填用通路の内径を大と
しているので、薬液リザーバー内への薬液の充填後に、
薬液充填用通路に残留する薬液の量が多くなる。然しな
がら、本例のように、エアーベント付除菌フィルター3
1を、充填用ポート16から薬液リザーバー間の薬液充
填用通路における、薬液リザーバーの近傍に、備えれ
ば、薬液充填用通路内における、充填用ポート16から
エアーベント付除菌フィルター31間の薬液、即ち、薬
液充填用通路内の薬液の大部分を、大気圧により、薬液
リザーバー内に押込むことができ、薬液充填用通路内に
残留する薬液の量を少なくできると共に、薬液リザーバ
ー内に押込まれた薬液が汚染される惧れもない。尚、上
記実施の形態の第1〜第4例において、充填用チューブ
6に保護チューブ7を備えずに、充填用チューブ6自体
を、実施の形態の第5例のように、耐キンク性を有する
強化チューブとすることで、キンク防止手段を構成して
もよい。この場合、充填用チューブ6として、具体的に
は、実施の形態の第5例で例示したチューブ等が使用さ
れる。
【0039】
【実施例】以下、実施例により、本発明を更に説明する
が、本発明はこれにより限定されるものではない。
【0040】〔実施例1 チューブ内径と充填時のシリ
ンジ加圧力〕薬液注入器具として、ニプロ株式会社製の
「シュアーフューザー」(商標)を、又、充填用チュー
ブとして、長さ5cmのリケンテクノス株式会社製の軟
質ポリ塩化ビニル(PVC)チューブを、更に、薬液充
填用のシリンジとして、ニプロ株式会社製の50mlの
シリンジを、夫々、使用した。
【0041】そして、表1に示す種々の径の充填用チュ
ーブを「シュアーフューザー」に接続し、シリンジによ
り、生理食塩水を常温で約1ml/minの充填スピー
ドで、「シュアーフューザー」の薬液リザーバーに充填
し、シリンジの加圧力を重量計で測定した。尚、加圧力
の測定値としては、重量計のピーク値を採用した。測定
結果を表1に示す。
【0042】
【表1】
【0043】表1によれば、充填用チューブの内径が大
になるほど、薬液充填時にシリンジに必要とされる加圧
力が小となるが、内径が2.7mmを越えると、加圧力
が小さくならないことが分かる。
【0044】〔実施例2 チューブの内径及び肉厚と耐
キンク性〕長さ6cmで且つ表2に示す内径及び肉圧を
有するリケンテクノス株式会社製の軟質PVCチューブ
を準備し、各チューブを、ノギスの一対の外側測定用挟
持部に挟んだ後、両挟持部をゆっくり狭め、各チューブ
がキンクする際の両挟持部の距離を、キンク幅として測
定した。測定結果を表2に示す。
【0045】
【表2】
【0046】表2によれば、何れの内径のチューブで
も、肉厚/内径倍率の比が大となるほど、キンク幅が小
となり、チューブがキンクしにくくなることが分かる。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
本体を携帯用袋に収納した状態で、薬液リザーバーへの
薬液の追加充填操作を短時間で容易に行なえると共に、
注入ラインの分離・接続操作等を行なう必要がないの
で、感染のリスクも低減できる。請求項2によれば、充
填用チューブを本体から外部に突設したにもかかわら
ず、充填用チューブのキンクを防止できる。請求項5に
よれば、薬液リザーバー内への薬液の充填後に、充填用
ポートから薬液リザーバー間の薬液充填用通路におけ
る、充填用ポートからエアーベント付除菌フィルター間
の薬液、即ち、薬液充填用通路内の薬液の大部分を、大
気圧により、薬液リザーバー内に押込むことができ、上
記薬液充填用通路内に残留する薬液の量を少なくできる
と共に、大気圧により薬液リザーバー内に押込まれた薬
液が汚染される惧れもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す全体正面図
である。
【図2】図1の要部の一部断面図である。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す要部の正面
図である。
【図4】本発明の実施の形態の第3例を示す要部の正面
断面図である。
【図5】本発明の実施の形態の第4例を示す要部の正面
図である。
【図6】本発明の実施の形態の第5例を示す要部の正面
図である。
【符号の説明】
1 薬液注入器具(インフューザー) 2 携帯用袋(本体収納ポーチ) 3 シリンジ 5 本体 6 充填用チューブ 7 保護チューブ 8 チューブ分岐具 9 注入ライン 12 薬液リザーバー 16 充填用ポート 31 エアーベント付除菌フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C066 AA01 AA07 AA09 BB01 CC01 DD13 EE04 EE11 FF04 GG08 HH01 HH08 LL20 QQ15 QQ21

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体が、内部に薬液が貯留され且つ加圧
    されて薬液を外部に押出す薬液リザーバーを内有すると
    共に、 本体に、薬液リザーバーから押出された薬液を体内に注
    入する注入ラインが接続された薬液注入器具において、 本体に、薬液リザーバーに薬液を充填するための充填用
    チューブが外部に突出状に接続され、 充填用チューブの突出側端部に、充填用ポートが備えら
    れた薬液注入器具。
  2. 【請求項2】 充填用チューブに、該チューブのキンク
    を防止するキンク防止手段が備えられた請求項1記載の
    薬液注入器具。
  3. 【請求項3】 キンク防止手段が、充填用チューブに外
    嵌される保護チューブとされるか、又は、充填用チュー
    ブが強化チューブとされることで、キンク防止手段が構
    成された請求項2記載の薬液注入器具。
  4. 【請求項4】 充填用チューブに注入ラインが接続され
    た請求項1〜3の何れかに記載の薬液注入器具。
  5. 【請求項5】 充填用ポートから薬液リザーバー間の薬
    液充填用通路における、薬液リザーバーの近傍に、エア
    ーベント付除菌フィルターが備えられた請求項1〜4の
    何れかに記載の薬液注入器具。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019107446A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 アークレイ株式会社 点滴注射の実施方法および点滴注射の実施装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019107446A (ja) * 2017-12-15 2019-07-04 アークレイ株式会社 点滴注射の実施方法および点滴注射の実施装置

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