JP2003324950A - 高圧電源装置およびその保護方法 - Google Patents

高圧電源装置およびその保護方法

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JP2003324950A
JP2003324950A JP2002132754A JP2002132754A JP2003324950A JP 2003324950 A JP2003324950 A JP 2003324950A JP 2002132754 A JP2002132754 A JP 2002132754A JP 2002132754 A JP2002132754 A JP 2002132754A JP 2003324950 A JP2003324950 A JP 2003324950A
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voltage power
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Satoshi Ogawara
敏 小河原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の使用が想定される全環境時にて高圧出
力の異常時に高圧出力を確実かつ迅速に保護することが
可能な高圧電源装置,高圧電源装置の保護方法を提供す
る。 【解決手段】 出力量検知1で出力電流を検知し、この
検知電流を高圧制御用CPU4−1内のコンパレータで
基準値と比較し、比較結果にもとづいてスイッチングト
ランジスタQ1をPWM制御し、出力電流を基準値に相
当する一定値に制御する。出力量検知2で出力電圧を検
知し、この検知電圧を高圧制御用CPU4−1内のコン
パレータで、異常値に相当する基準値と比較し、検知電
圧が異常値に相当する基準値を超えた場合に、出力異常
を判定し高圧トランスT1の動作を停止する。前記異常
値に相当する基準値を、環境センサで検知したデータに
応じて変更することにより、全環境時に高圧出力の異常
を確実かつ迅速に保護できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機,プリンタ
等の画像形成装置に好適な高圧電源装置に関し、特にそ
の出力異常時の保護に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図5は従来の高圧電源装置(従来例)の
回路構成を示す図であり、図6はその高圧制御用CPU
4の構成を示す図である。
【0003】図5において、スイッチングトランジスタ
Q1を断続的にスイッチングすることにより高圧トラン
スT1の一次巻線に印加される電圧をスイッチングす
る。次に前記スイッチングトランジスタQ1によってス
イッチングされた電圧を前記高圧トランスT1により高
電圧化してT1の二次巻線に出力し、この高電圧化され
た電圧を高圧ダイオードD1および高圧コンデンサC2
を用いて整流・平滑して高圧DC出力を生成する。な
お、スイッチングトランジスタQ1はFET等の素子を
用いて構成することも可能である。本高圧電源装置で
は、このようにして生成された高圧出力の制御を、電流
制御モードおよび電圧制御モードの2つのモードで切り
替えて行っている。
【0004】図5の出力量検知1は出力電流を検知する
手段であり、出力量制御モードで電流制御モードが選択
された場合、高圧出力電流が該出力量検知手段により検
知され、検知された出力量に相当する検知電圧VFB_
1に変換して高圧制御用CPU4のFB_1端子へ入力
する。高圧制御用CPU4は図6のとおり構成されてい
る。図6のCPUコア7からマルチプレクサ9にはサン
プリングタイミング信号gが出力され、そのタイミング
は図8に示すようになっている。図8においてPWM_
1と表示されたタイミングで、高圧制御用CPU4のF
B_1端子から入力された検知電圧VFB_1は、CP
Uコア7からPWM_1と同期したタイミングでデータ
バスラインlを通して出力された出力目標値のデータを
D/Aコンバータ10でアナログ電圧に変換した基準電
圧Vrefとコンパレータ11で比較される。基準電圧
Vrefに対して出力電流が高いのか低いのかをコンパ
レータ11の出力信号eによって判断する。図7は図6
におけるPWM_1回路5およびPWM_2回路6の構
成図であり、前記コンパレータ11からの出力信号eは
前記出力量検知1により検知された出力電流値が、設定
された出力電流値より高いことを知らせた場合にはアッ
プダウンカウンタ(以下UD/C)15は出力値を前回
の出力値から1つダウンし、逆に低い場合には1つアッ
プさせる。
【0005】図9に波形を示す。UD/C15からの出
力値は図中Z1,Z2,Z3…で示される。発振器14
の出力はダウンカウンタ(以下D/C)13に接続さ
れ、D/C13は発振器14からの出力の周期時間S毎
にUD/C15からの出力値をひとつづつ減らしてい
く。カウンタ13の出力値はコンパレータ12に入力さ
れ、CPUコア7からデータバスラインjを介して入力
されたPWM_1のToff設定用基準データXと比較
される。カウンタ出力に対してToff設定用基準デー
タ値が小さい場合には、パルスをON、逆の場合はOF
Fすることで、Toffが常に一定、TonがTon
1,Ton2,Ton3といったように可変するPWM
出力が実現される。図中下方の方形波はコンパレータ1
2の出力を示し、前記スイッチングトランジスタQ1へ
パルスMPWM_1を供給する。
【0006】出力量検知2は出力電圧を検知する手段で
あり、出力量制御モードで電圧制御モードが選択された
場合、高圧出力電圧が該出力量検知手段により検知さ
れ、検知された出力量に相当する検知電圧VFB_2に
変換して高圧制御用CPU4のFB_2端子へ入力す
る。CPUコア7からマルチプレクサ9にはサンプリン
グタイミング信号gが出力され、そのタイミングは図8
に示すようになっている。
【0007】図8においてPWM_2と表示されたタイ
ミングで、高圧制御用CPU4のFB_2端子から入力
された検知電圧VFB_2は、CPUコア7からPWM
_2と同期したタイミングでデータバスラインlを通し
て出力された出力目標値のデータをD/Aコンバータ1
0でアナログ電圧に変換した基準電圧Vrefとコンパ
レータ11で比較される。基準電圧Vrefに対して出
力電圧が高いのか低いのかをコンパレータ11の出力信
号fによって判断する。図7は図6におけるPWM_1
回路5およびPWM_2回路6の構成図であり、前記コ
ンパレータ11からの出力信号fは、前記出力量検知2
により検知された出力電圧値が設定された出力電圧値よ
り高いことを知らせた場合にはアップダウンカウンタ
(以下UD/C)15は出力値を前回の出力値から1つ
ダウンし、逆に低い場合には1つアップさせる。
【0008】図9にその波形を示す。UD/C15から
の出力値は図中Z1,Z2,Z3…で示される。発振器
14の出力はダウンカウンタ(以下D/C)13に接続
され、D/C13は発振器14からの出力の周期時間S
毎にUD/C15からの出力値をひとつづつ減らしてい
く。カウンタ13の出力値はコンパレータ12に入力さ
れ、CPUコア7からデータバスラインkを介して入力
されたPWM_2のToff設定用基準データXと比較
される。カウンタ出力に対してToff設定用基準デー
タ値が小さい場合には、パルスをON、逆の場合はOF
Fすることで、Toffが常に一定、TonがTon
1,Ton2,Ton3といったように可変するPWM
出力が実現される。図中下方の方形波はコンパレータ1
2の出力を示し、前記スイッチングトランジスタQ1へ
パルスを供給する。
【0009】また、このPWM制御方式では、安全性を
考慮してパルスのON幅にリミット値を設けており、最
大ON幅の時間にToffを加えた時間をTmaxと
し、Tmaxのデータ設定も行うことができる。
【0010】図9において、YはPWMのTmax設定
用基準データで、CPUコア7からデータバスラインk
を介して入力され、コンパレータ16によりUD/C1
5からの出力値との比較が行われ、U/DC15の出力
値はYでリミットがかかり、パルスのON幅がTon2
より広がらないようになっている。
【0011】次に電流制御モードで出力電圧に異常が発
生した場合の保護の手法について説明する。
【0012】図8のPWM_2のタイミングと同期して
D/Aコンバータ10より出力される基準電圧を出力電
圧が異常時に発生する出力値相当に設定し、FB_2か
らの出力量検知電圧が異常保護レベルである基準電圧を
超えた場合、図8のPWM_2のタイミングにおけるコ
ンパレータ11からの出力結果は正常時と反転する。こ
の反転した出力をSPWM_2出力より図5のスイッチ
SW1の入力する。これにより高圧電源回路の1次側入
力電力が遮断され、高圧出力が停止し、高圧出力の保護
が行われる。なお、この従来例の高圧電源装置において
異常出力検出のための基準電圧は一つの固定値として設
定されている。
【0013】このように、従来の高圧電源装置は、高圧
出力電流を検知して出力電流を一定に保つ電流制御モー
ドと、高圧出力電圧を検知して出力電圧を一定に保つ電
圧制御モードを備えており、電流制御モードで制御が行
われている場合にはPWM_1の出力端子よりPWMパ
ルスがスイッチングトランジスタQ1に供給され、PW
M_2の出力端子はOFFの状態であり、電圧制御モー
ドで制御が行われている場合にはPWM_2の出力端子
よりPWMパルスがQ1に供給され、PWM_1の出力
端子はOFFの状態となる構成である。また、図6のコ
ンパレータ出力の結果は同図サンプリングタイミング切
り替えスイッチ8によりPWM_1側とPWM_2側で
切り替えられるが、電流制御モード時であるPWM_1
側においては、選択がPWM_1側からPWM_2側に
切り替わるタイミングにおけるコンパレータ11の出力
結果が次にPWM_1が選択されるまでの間保持され、
電圧制御モード時であるPWM_2側においては、選択
がPWM_2側からPWM_1側に切り替わるタイミン
グにおけるコンパレータ11の出力結果が次にPWM_
2が選択されるまでの間保持される。
【0014】なお、電流制御モードと電圧制御モードの
切り替えは外部からのモード切り替え信号によって行わ
れる(図示せず)。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】前述の方式を用いた高
圧電源装置においては、高圧出力値として高い仕様が求
めえられる場合もあり、こうした場合には、高圧出力の
異常時に高圧出力を安全かつ確実に保護する高精度な機
能が求められる。
【0016】しかしながら、高圧負荷のインピーダンス
が環境変動に伴って大きく変化する場合、従来のように
高圧異常レベルを一つの固定値として設定してしまう
と、異常レベルの誤検知により、正常状態で高圧出力の
保護が作動したり、また逆に高圧異常を検知すべき状態
でも高圧保護が作動しなかったりするのを防止しなけれ
ばならないため、装置の使用が想定される全環境時にお
いて適切な高圧異常のレベルを設定し、高圧出力異常時
において最適な高圧出力保護を行うことが困難となって
いた。
【0017】例えば、 高圧側の負荷=複写機の転写ロ
ーラー で、電流制御モード時における出力電流を一定
値に制御する場合、装置の使用温度変化に伴い、転写ロ
ーラーのインピーダンスも変化する。図10において、
T1は装置の使用を想定した最低温度、T2は最高温度
であり、Vsは図5のFB_2端子より高圧制御用CP
U4に入力される出力電圧検知電圧である。温度がT1
からT2の間で変化するのに伴い、検知電圧Vsの値も
V1〜V2と変化するが、温度がT1〜T2の全領域に
おいて高圧異常を誤ることなく検知するためには検知レ
ベル値が最も大きいV2よりも大きい値を設定する必要
がある。しかし、温度T1時においては異常検知レベル
と出力レベルの差が大きくなり、理想的な高圧異常レベ
ルを設定することが出来なかった。電圧制御時における
高圧異常電流の検知レベルについても同様である。
【0018】本発明は、このような状況のもとでなされ
たものであり、装置の使用が想定される全環境時にて高
圧出力の異常時に高圧出力を確実かつ迅速に保護するこ
とが可能な高圧電源装置,高圧電源装置の保護方法を提
供することを目的とするものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、高圧電源装置を次の(1)ないし
(5)のとおりに構成し、高圧電源装置の保護方法を次
の(6)のとおりに構成する。
【0020】(1)高圧トランスと、前記高圧トランス
の二次側に接続される負荷に供給される複数の出力量を
それぞれ検知する複数の出力量検知手段と、前記複数の
出力量検知手段のそれぞれの検知量を対応する基準値と
比較する比較手段と、前記比較手段の比較結果にもとづ
いてPWMパルスを生成するPWMパルス生成手段と、
前記PWMパルス生成手段で生成したパルスにより制御
され前記高圧トランスの一次側を駆動するスイッチング
手段と、前記複数の出力量のうちの一つの出力量を制御
するモードにおいて、前記比較手段で前記一つの出力量
以外の出力量とその出力量の異常値に相当する基準値と
を比較させ、出力量が異常値に相当する基準値を超えた
とき、前記高圧トランスの動作を停止させる制御手段
と、を備えた高圧電源装置において、環境条件を検知す
る環境センサを備え、前記環境センサで検知したデータ
に応じて前記異常値に相当する基準値を変更する高圧電
源装置。
【0021】(2)前記(1)記載の高圧電源装置にお
いて、前記出力量を制御するモードの数が2つである高
圧電源装置。
【0022】(3)前記(2)記載の高圧電源装置にお
いて、前記2つの出力量の制御モードは、電圧量制御モ
ードおよび電流量制御モードである電源装置。
【0023】(4)前記(1)記載の高圧電源装置にお
いて、前記環境センサで検知したデータに応じて前記異
常値に相当する基準値を変更するモードと基準値を変更
せず固定値とするモードとを備える高圧電源装置。
【0024】(5)前記(1)の高圧電源装置におい
て、前記PWMパルス生成手段および前記比較手段は、
CPUを含むデジタル回路と同一チップ上にIC化され
ている高圧電源装置。
【0025】(6)環境変化のパラメータを入力するス
テップAと、前記ステップAで入力したパラメータに応
じて出力異常判定の基準値を補正するステップBと、当
該高圧電源装置の出力量を検知するステップCと、前記
ステップCで検知した出力量が前記ステップBで補正し
た基準値を超えた場合に出力異常と判定するステップD
と、を備えた高圧電源装置の保護方法。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を高圧電
源装置の実施例により詳しく説明する。なお、本発明
は、装置の形に限らず、実施例の説明に裏付けられて、
方法の形でも実施することができる。
【0027】
【実施例】(実施例1)図1は、実施例1である“高圧
電源装置”の回路構成を示す図であり、図2はその高圧
制御用CPU4−1の内部ブロックを示す図である。な
お、図1,2において前述した従来例の図5および図6
と同一部分には同一符号が付してある。また、PWM_
1回路5,PWM_2回路6の構成、コンパレータ11
で比較を行うタイミング、各部の波形は、従来例と同一
なので、図7ないし図9を援用する。
【0028】本実施例が従来例と異なるのは、環境セン
サからの環境情報のデータに基づき、電圧制御モード時
における高圧電流異常検知の値(基準値)と電流制御モ
ード時における高圧電圧異常検知の値(基準値)を変化
さてる構成を取っていることである。
【0029】次に本実施例の回路の動作について説明す
る。
【0030】スイッチングトランジスタQ1を断続的に
スイッチングすることにより高圧トランスT1の一次巻
線に印加される電圧をスイッチングする。次に前記スイ
ッチングトランジスタQ1によってスイッチングされた
電圧を前記高圧トランスT1により高電圧化してT1の
二次巻線に出力し、この高電圧化された電圧を高圧ダイ
オードD1および高圧コンデンサC2を用いて整流・平
滑して高圧DC出力を生成する。なお、スイッチングト
ランジスタQ1はFET等の素子を用いて構成すること
も可能である。本高圧電源装置では、このようにして生
成された高圧出力制御を電流制御モードおよび電圧制御
モードの2つのモードで切り替えて行っている。
【0031】図1の出力量検知1は出力電流を検知する
手段であり、出力量制御モードで電流制御モードが選択
された場合、高圧出力電流が該出力量検知手段により検
知され、検知された出力量に相当する検知電圧VFB_
1に変換して高圧制御用CPU4−1のFB_1端子へ
入力する。CPUコア7からマルチプレクサ9にはサン
プリングタイミング信号gが出力され、そのタイミング
は図8に示すようになっている。同図においてPWM_
1と表示されたタイミングで、高圧制御用CPU4−1
のFB_1端子から入力された検知電圧VFB_1は、
CPUコア7からPWM_1と同期したタイミングでデ
ータバスラインlを通して出力された出力目標値のデー
タをD/Aコンバータ10でアナログ電圧に変換した基
準電圧Vrefとコンパレータ11で比較される。基準
電圧Vrefに対して出力電流が高いのか低いのかをコ
ンパレータ11の出力信号eによって判断する。図6は
図5におけるPWM_1回路5およびPWM_2回路6
の構成図であり、前記コンパレータ11からの出力信号
eは前記出力量検知1により検知された出力電流値が設
定された出力電流値より高いことを知らせた場合にはア
ップダウンカウンタ(以下UD/C)15は出力値を前
回の出力値から1つダウンし、逆に低い場合には1つア
ップさせる。図9に波形を示す。UD/C15からの出
力値は図中Z1,Z2,Z3…で示される。発振器14
の出力はダウンカウンタ(以下D/C)13に接続さ
れ、D/C13は発振器14からの出力の周期時間S毎
にUD/C15からの出力値をひとつづつ減らしてい
く。カウンタ13の出力値はコンパレータ12に入力さ
れ、CPUコア7からデータバスラインjを介して入力
されたPWM_1のToff設定用基準データXと比較
される。カウンタ出力に対してToff設定用基準デー
タ値が小さい場合には、パルスをON、逆の場合はOF
Fすることで、Toffが常に一定、TonがTon
1,Ton2,Ton3といったように可変するPWM
出力が実現される。図中下方の方形波はコンパレータ1
2の出力を示し、前記スイッチングトランジスタQ1へ
パルスを供給する。
【0032】また、このPWM制御方式では、安全性を
考慮してパルスのON幅にリミット値を設けており、最
大ON幅の時間にToffを加えた時間をTmaxと
し、Tmaxのデータ設定も行うことができる。
【0033】図9において、YはPWMのTmax設定
用基準データで、CPUコア7からデータバスラインj
を介して入力され、コンパレータ16によりUD/C1
5からの出力値との比較が行われ、U/DC15の出力
値はYでリミットがかかり、パルスのON幅がTon2
より広がらないようになっている。
【0034】出力量検知2は出力電圧を検知する手段で
あり、出力量制御モードで電圧制御モードが選択された
場合、高圧出力電圧が該出力量検知2により検知され、
検知された出力量に相当する検知電圧VFB_2に変換
して高圧制御用CPU4−1のFB_2端子へ入力す
る。CPUコア7からマルチプレクサ9にはサンプリン
グタイミング信号gが出力され、そのタイミングは図8
に示すようになっている。同図においてPWM_2と表
示されたタイミングで、高圧制御用CPU4−1のFB
_2端子から入力された検知電圧VFB_2は、CPU
コア7からPWM_2と同期したタイミングでデータバ
スラインlを通して出力された出力目標値のデータをD
/Aコンバータ10でアナログ電圧に変換した基準電圧
Vrefとコンパレータ11で比較される。基準電圧V
refに対して出力電流が高いのか低いのかをコンパレ
ータ11の出力信号fによって判断する。図7は図2に
おけるPWM_1回路5およびPWM_2回路6の構成
図であり、前記コンパレータ11からの出力信号fは、
前記出力量検知2により検知された出力電圧値が設定さ
れた出力電圧値より高いことを知らせた場合にはアップ
ダウンカウンタ(以下UD/C)15は出力値を前回の
出力値から1つダウンし、逆に低い場合には1つアップ
させる。図9に波形を示す。UD/C15からの出力値
は図中Z1,Z2,Z3…で示される。発振器14の出
力はダウンカウンタ(以下D/C)13に接続され、D
/C13は発振器14からの出力の周期時間S毎にUD
/C15からの出力値をひとつづつ減らしていく。カウ
ンタ13の出力値はコンパレータ12に入力され、CP
Uコア7からデータバスラインkを介して入力されたP
WM_2のToff設定用基準データXと比較される。
カウンタ出力に対してToff設定用基準データ値が小
さい場合には、パルスをON、逆の場合はOFFするこ
とで、Toffが常に一定、TonがTon1,Ton
2,Ton3といったように可変するPWM出力が実現
される。図中下方の方形波はコンパレータ12の出力を
示し、前記スイッチングトランジスタQ1へパルスを供
給する。
【0035】次に電流制御モードで出力電圧に異常が発
生した場合の保護の手法について説明する。
【0036】図8のPWM_2のタイミングと同期して
D/Aコンバータ10より出力される基準電圧を出力電
圧が異常時に発生する出力値相当に設定し、FB_2か
らの出力量検知電圧が異常保護レベルである基準電圧を
超えた場合、図8のPWM_2のタイミングにおけるコ
ンパレータ11からの出力結果は正常時と反転する。こ
の反転した出力をSPWM_2出力より図1のスイッチ
SW1の入力する。これにより高圧電源回路の1次側入
力電力が遮断され、高圧出力が停止し、高圧出力の保護
が行われる。
【0037】このように、本高圧電源装置は、高圧出力
電流を検知して出力電流を一定に保つ電流制御モード
と、高圧出力電圧を検知して出力電圧を一定に保つ電圧
制御モードを備えており、電流制御モードで制御が行わ
れている場合にはPWM_1の出力端子よりPWMパル
スがスイッチングトランジスタQ1に供給され、PWM
_2の出力端子はOFFの状態であり、電圧制御モード
で制御が行われている場合にはPWM_2の出力端子よ
りPWMパルスがスイッチングトランジスタQ1に供給
され、PWM_1の出力端子はOFFの状態となる構成
である。また、図6のコンパレータ出力の結果は同図サ
ンプリングタイミング切り替えスイッチ8によりPWM
_1側とPWM_2側で切り替えられるが、電流制御時
であるPWM_1側においては、選択がPWM_1側か
らPWM_2側に切り替わるタイミングにおけるコンパ
レータ11の出力結果が次にPWM_1が選択されるま
での間保持され、電圧制御モード時であるPWM_2側
においては、選択がPWM_2側からPWM_1側に切
り替わるタイミングにおけるコンパレータ11の出力結
果が次にPWM_2が選択されるまでの間保持される。
【0038】なお、電流制御モードと電圧制御モードの
切り替えは外部からのモード切り替え信号によって行わ
れる(図示せず)。
【0039】また、本実施例においては、環境センサか
らの状態データT_DATAに応じて前記高圧出力電圧
の異常検知レベルを変化させる構成となっている。図1
において環境センサより、環境状態を反映したデータT
_DATAが高圧制御用CPU4−1入力され、図2の
入力データバスラインmを介してCPUコア7に入力さ
れる。ここで、環境データT_DATAに応じた基準電
圧の値が計算される。そしてデータバスラインlよりD
/Aコンバータ10の出力が適正値になるようなデータ
をD/Aコンバータ10に送り、D/Aコンバータ10
より適正高圧異常検知レベル電圧Vrefが出力され
る。図3は、本実施例における高圧異常レベルの設定グ
ラフである。装置の使用が想定される環境温度T1〜T
2の間において高圧電圧異常検知のための基準電圧Vr
efと出力検知電圧Vsの差がほぼ一定であり、装置の
使用が想定される全温度環境において正確な高圧出力保
護を行うことが可能となる。なお、本実施例では電流制
御モード時に高圧出力電圧の異常検知を実施する場合に
ついて説明したが、電圧制御モード時に高圧出力電流の
異常検知を実施する場合についても同様の手法でできる
ので説明を省略する。
【0040】以上説明したように、本実施例によれば、
環境に応じて高圧異常レベルを切り替えることができる
ので、装置の使用が想定される全環境時において高圧出
力の異常時に高圧出力を確実かつ迅速に保護することが
できる。
【0041】なお、本実施例では環境変化のパラメータ
として温度を例に挙げたが、湿度の影響を受ける高圧負
荷に対しては、湿度データをパラメータとしたり、温度
と湿度の両方の影響を受ける高圧負荷に対してはこれら
を組み合わせた形で環境データとし、それに基づいた制
御を行うことも可能である。
【0042】また、環境センサで検知したデータに応じ
て、前記異常値に相当する基準値を変更するモードと基
準値を変更せず固定値とするモードを備えるようにして
もよい。
【0043】また、図2の回路、すなわち、PWM_1
回路,PWM_2回路、およびコンパレータはCPUを
含むデジタル回路と同一チップ上にIC化されている。
【0044】(実施例2)図4は、実施例2である“高
圧電源装置”の回路構成を示す図である。なお、同図に
おいて前述した実施例1における図1と同一部分には同
一符号が付してある。
【0045】本実施例が実施例1と異なるのは、高圧出
力の異常時に、実施例1では高圧トランス1次側の入力
電力を遮断して高圧出力を停止させて出力保護を行って
いるのに対し、本実施例では高圧を駆動せせるスイッチ
ングトランジスタQ1への駆動パルス供給を停止するこ
とにより、高圧出力を停止させて出力保護を行っている
ことである。
【0046】実施例1の場合と同様、電流制御モードの
場合、図8のPWM_2のタイミングと同期してD/A
コンバータ10より出力される基準電圧を出力電圧が異
常時に発生する出力値相当に設定し、FB_2からの出
力量検知電圧が異常保護レベルであるその基準電圧を超
えた場合、図8のPWM_2のタイミングにおけるコン
パレータ11からの出力結果は正常時と反転する。この
反転した出力をSPWM_2出力より図4のスイッチS
W2の入力する。これにより、高圧トランスを駆動する
スイッチングトランジスタQ1への駆動パルス供給が停
止され、高圧出力の保護が行われる。電圧制御モードの
場合、図8のPWM_1のタイミングと同期してD/A
コンバータ10より出力される基準電圧を出力電流が異
常時に発生する出力値相当に設定し、FB_1からの出
力量検知電圧が異常保護レベルである基準電圧を超えた
場合、図8のPWM_1のタイミングにおけるコンパレ
ータ11からの出力結果は正常時と反転する。この反転
した出力をSPWM_1出力より図4のスイッチSW2
の入力する。これにより、高圧トランスを駆動するスイ
ッチングトランジスタQ1への駆動パルス供給が停止さ
れ、高圧出力の保護が行われる。
【0047】本実施例においても、実施例1と同様に環
境センサからのデータT_DATAに基づき理想的な高
圧異常レベルを設定し、高圧異常時の高圧出力保護を行
っている。
【0048】その他については実施例1と同様なので説
明を省略する。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
環境に応じて高圧異常レベルを変更しているので、装置
の使用が想定される全環境時において高圧出力の異常時
に高圧出力を確実かつ迅速に保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の回路構成を示す図
【図2】 高圧制御用CPUの構成を示す図
【図3】 実施例1における異常レベルの設定状態を示
す図
【図4】 実施例2の回路構成を示す図
【図5】 従来例の回路構成を示す図
【図6】 高圧制御用CPUの構成を示す図
【図7】 PWM_1回路,PWM_2回路の構成を示
す図
【図8】 コンパレータで比較を行うタイミングを示す
【図9】 各部の波形を示す図
【図10】 従来例における異常レベルの設定状態を示
す図
【符号の説明】
4−1 高圧制御用CPU 2、3 出力量検知手段 5、6 PWM回路 7 CPUコア 11 コンパレータ T1 高圧トランス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高圧トランスと、前記高圧トランスの二
    次側に接続される負荷に供給される複数の出力量をそれ
    ぞれ検知する複数の出力量検知手段と、前記複数の出力
    量検知手段のそれぞれの検知量を対応する基準値と比較
    する比較手段と、前記比較手段の比較結果にもとづいて
    PWMパルスを生成するPWMパルス生成手段と、前記
    PWMパルス生成手段で生成したパルスにより制御され
    前記高圧トランスの一次側を駆動するスイッチング手段
    と、前記複数の出力量のうちの一つの出力量を制御する
    モードにおいて、前記比較手段で前記一つの出力量以外
    の出力量とその出力量の異常値に相当する基準値とを比
    較させ、出力量が異常値に相当する基準値を超えたと
    き、前記高圧トランスの動作を停止させる制御手段と、
    を備えた高圧電源装置において、環境条件を検知する環
    境センサを備え、前記環境センサで検知したデータに応
    じて前記異常値に相当する基準値を変更することを特徴
    とする高圧電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の高圧電源装置において、 前記出力量を制御するモードの数が2つであることを特
    徴とする高圧電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の高圧電源装置において、 前記2つの出力量の制御モードは、電圧量制御モードお
    よび電流量制御モードであることを特徴とする電源装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の高圧電源装置において、 前記環境センサで検知したデータに応じて前記異常値に
    相当する基準値を変更するモードと基準値を変更せず固
    定値とするモードとを備えることを特徴とする高圧電源
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項1の高圧電源装置において、 前記PWMパルス生成手段および前記比較手段は、CP
    Uを含むデジタル回路と同一チップ上にIC化されてい
    ることを特徴とする高圧電源装置。
  6. 【請求項6】 環境変化のパラメータを入力するステッ
    プAと、前記ステップAで入力したパラメータに応じて
    出力異常判定の基準値を補正するステップBと、当該高
    圧電源装置の出力量を検知するステップCと、前記ステ
    ップCで検知した出力量が前記ステップBで補正した基
    準値を超えた場合に出力異常と判定するステップDと、
    を備えたことを特徴とする高圧電源装置の保護方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006050843A (ja) * 2004-08-06 2006-02-16 Rohm Co Ltd 制御回路、その制御回路を用いた電源装置および電子機器
JP2008148460A (ja) * 2006-12-11 2008-06-26 Ricoh Co Ltd 電源装置及び画像形成装置

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